JP2001293005A - エネルギー処置具装置 - Google Patents

エネルギー処置具装置

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JP2001293005A JP2000115358A JP2000115358A JP2001293005A JP 2001293005 A JP2001293005 A JP 2001293005A JP 2000115358 A JP2000115358 A JP 2000115358A JP 2000115358 A JP2000115358 A JP 2000115358A JP 2001293005 A JP2001293005 A JP 2001293005A
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Keisuke Miura
圭介 三浦
Katsumi Sasaki
勝巳 佐々木
Junichi Onishi
順一 大西
Kazuo Masu
和夫 萬壽
Taro Miyazawa
太郎 宮澤
Kazuhiro Atono
和弘 後野
Hiroyuki Ushifusa
浩行 牛房
Tomoyasu Kawai
智康 川井
Takeaki Nakamura
剛明 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】手術において複数の処置具を使用する場合に、
各処置具に適した発振器の設定を確実かつ容易に行える
エネルギー処置具装置を提供する。 【解決手段】生体組織の凝固や切開を行うためのエネル
ギー処置具装置において、エネルギー処置具5の一部に
バーコードラベル18を貼付し、このバーコードラベル
18を画像処理装置に画像として入力することにより、
エネルギー処置具装置に入力すべきエネルギーの条件
(例えば発振器の出力設定)を解読する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエネルギー処置具装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常行われている外科手術以外の内視鏡
下手術においても、生体組織の凝固、切開、または剥離
等を行うためのジョーを備え、各ジョーに高周波通電用
の電極が配置された高周波エネルギー処置具が従来より
知られている。一例として、組織の凝固では前記ジョー
の間に生体組織を把持した状態で高周波通電を行い生体
組織を凝固させることが行われる。
【0003】前記した高周波エネルギー処置具は通電方
法の違いによって、モノポーラ処置具とバイポーラ処置
具とに大別され、これと組み合わせて使用される発振器
には、各処置具及び処置対象の生体組織に適した出力負
荷特性、モード、出力値等が設定される。
【0004】また、前記高周波エネルギー処置具以外
に、超音波出力により凝固と切開とを一度に行う装置や
医療レーザー等も一般的に使用されており、手術時の操
作が多様化している。
【0005】このような技術的背景において、術者は術
中煩雑に処置具を取り替え、各処置に最適な手段により
手術を勧めようとするので、術者が処置具を代える毎に
各処置具に合わせてモードや出力値の設定を煩雑に行う
必要がある。
【0006】そこで特開平11−332883号公報
は、操作したい処置具の名称を術者が発声すると、各種
の処置具のうち、術者が発声した処置具のみを操作可能
な構成を開示している。これによって発声された名称の
処置具について、複数のスイッチから必要なスイッチを
選択する煩雑さを解消するとともに、ケーブルの数を減
少させることを可能にしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た特開平11−332883号公報に開示されているよ
うな、術者の発声にて処置具を選択する方法では、他の
装置の音や助手、看護婦の話し声等が存在するので、術
者の音声による入力が確実に行われない場合がある。こ
のことは手術時間の延長や、術者へのストレスの増加と
いった問題を引き起こす。
【0008】本発明はこのような課題に着目してなされ
たものであり、その目的とするところは、手術において
複数の処置具を使用する場合に、各処置具に適したエネ
ルギー条件の入力、例えば発振器の設定を確実かつ容易
に行えるエネルギー処置具装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、生体組織の凝固や切開を行うためのエ
ネルギー処置具装置において、エネルギー処置具の一部
にバーコードラベルを貼付し、このバーコードラベルを
画像処理装置に画像として入力することにより、前記エ
ネルギー処置具装置に入力すべきエネルギーの条件を解
読する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0011】(第1実施形態)図1は本発明の第1実施
形態における内視鏡下外科手術装置の全体構成を示す図
である。図1は特に、腹腔内2の様子を観察するための
スコープ3と、腹腔内2で処置を行うための処置具5と
を用いて、患者1の腹腔内2における処置を行うための
構成を示している。
【0012】スコープ3には画像情報を取り込むための
カメラヘッド4が接続されており、カメラヘッド4はケ
ーブル10により画像処理装置6に接続されている。画
像処理装置6にて処理された情報は、ケーブル16によ
り接続されたモニター15に表示される。さらにスコー
プ3にはケーブル12を介して光源装置7が接続されて
いる。
【0013】また、画像処理装置6はケーブル13によ
り処置具情報読み取り装置8に接続されている。処置具
情報読み取り装置8はケーブル14により、高周波発振
器や超音波発振器で構成される発振器9に接続されてい
る。発振器9にて発生したエネルギーはケーブル11を
介して処置具5に供給される。
【0014】ここで、処置具情報読み取り装置8は、回
路を構成することにより画像処理装置6や発振器9の内
部に設けることも可能である。さらに発振器9には術者
が凝固あるいは切開モードを設定するためのフットスイ
ッチ19が接続されている。
【0015】図2は、図1において処置具5の部分を拡
大して示す図である。図2において、17は処置具5の
挿入部である。この挿入部17には製品情報が入力され
たバーコードラベル18が貼付されている。挿入部17
の先端には、術者が操作部23を矢印で示す方向に操作
することに連動して開閉して生体組織を把持可能なジョ
ー24が設けられている。図3は、挿入部17を拡大し
て示す図である。
【0016】上記した構成において、処置具5の挿入部
17に貼付されたバーコードラベル18の画像情報はス
コープ3により撮像されることによりケーブル10を介
して画像処理装置6に取り込まれる。画像処理装置6に
取り込まれたバーコードラベル18の画像情報はさらに
処置具情報読み取り装置8へと転送され、ここで、バー
コードラベル18に入力されている処置具と組み合わせ
て使用する出力発振器のモードや出力設定などの入力エ
ネルギー条件が解読される。
【0017】処置具情報読み取り装置8は解読した情報
を発振器9に転送する。この発振器9内に設けられた初
期出力自動設定装置(図示せず)において切開出力モー
ド21a、凝固出力モード21b、切開出力値22a、
凝固出力値22b、その他通電時の制御等についての設
定が自動的に行われる。
【0018】以上、バーコードの画像取り込み、解読、
初期出力自動設定等は処置具情報読み取り装置8に設け
られた自動判別スイッチ20がON状態のときのみに行
われる。なお、前記自動判別スイッチ20を取り付ける
場所は処置具情報読み取り装置8に限定されず、画像処
理装置6や処置具5自体に取り付けることも可能であ
る。
【0019】以上、上記した第1実施形態によれば、術
中に各処置具と組み合わせて使用する発振器の設定を自
動的に行うことが可能となり、発振器の最適な設定が行
えるとともに、操作の煩わしさを解消することができ
る。
【0020】(第2実施形態)図4は本発明の第2実施
形態に係る手術システムの概念図である。中央制御装置
としてのシステムコントローラ101と相対して、被制
御装置となる各手術装置102−N(N=1,2,3,
…nの任意の数)が存在し、図5に示すように各手術装
置102−Nの内部には機器本来の機能を実現するため
の主制御部102A、通信の制御を行う通信制御部10
2B、データ等の信号を送受信する信号送受信部102
Cとが設けられている。さらに手術装置102−Nの外
部には外部とデータを送受信するための送受信手段10
2Dが設けられている。上記手術装置102ーNとして
は例えば、内視鏡カメラ装置、内視鏡用光源、スコープ
ホルダー、電気メス等の機能を保有する機器が挙げられ
る。
【0021】システムコントローラ101は各手術装置
102−Nを個別のID番号で管理し、集中的に遠隔制
御を行う。すなわち、清潔域にいる術者の指示をシステ
ムコントローラ101で取りまとめ、例えば手術装置1
02−Nのモードの変更や手術装置の設定と同期させて
他の装置の設定を変更したり、スコープによって得られ
た画像データを映像信号として再処理したり、複数の機
器の制御を並行して処理することが可能である。
【0022】以下に図6のフローチャートを参照して上
記構成による手術装置制御システムの作用を説明する。
被制御装置としての各手術装置102−Nは当初は通信
に必要なID番号を所持していない。ここでシステムコ
ントローラ101は上記ID番号を発行する役割を持
ち、使用されていないID番号(空きID)があること
を確認して(ステップS1)、ある場合には空きIDの
情報をID情報専用の規定周波数にて各手術装置102
−Nに向けて常時送信する(ステップS2)。各手術装
置102−Nはこの空きID情報を受信した際に、自ら
の制御用IDとして利用するために占有情報をシステム
コントローラ101に返信するとともに、制御用ID番
号に割り当てられた周波数帯でシステムコントローラ1
01と送受信を行うように動作を決定する。
【0023】システムコントローラ101は上記占有情
報を受けたならば(ステップS5)、IDを確保すると
ともに(ステップS6)、空きIDの情報を更新(ステ
ップS3)するとともに、占有されたIDに割り当てら
れた周波数帯においてデータの送受信を行う。この繰り
返しにより、システムコントローラ101と各手術装置
102−NはIDごとに規定された各周波数帯において
信号情報のやり取りを行うことが可能となる。
【0024】図7は、本発明の第2実施形態を内視鏡下
で外科手術を行うための内視鏡下外科手術システムに適
用したときの全体的な概略構成を示す図である。このシ
ステムにおいては、使用する手術装置が多岐に渡ること
が多く、手術装置を複数に分けて配置し、集中制御によ
り操作を行うことが多い。
【0025】図7に示す内視鏡外科手術システム200
において、患者が横たわる手術用ベッド209の両側に
配置した第1カート210及び第2カート220に複数
の被制御装置である内視鏡周辺装置が搭載されている。
【0026】すなわち、前記第1カート210には内視
鏡カメラ装置211,212、光源装置213,21
4、画像処理装置215、VTR216、第1モニタ2
01、システムコントローラ217、集中表示パネル2
03が搭載されている。それぞれの機器は無線により双
方向の通信及び制御を行える通信手段を持っている。な
お、光源装置213,214は光学視管204,205
にそれぞれ接続されている。
【0027】一方、第2カート220には電気メス22
1、気腹装置222、システムコントローラ223が搭
載されている。気腹装置222にはCO2ボンベ224
が接続され、気腹装置222から患者に延びた気腹チュ
ーブ225により患者250の腹腔内にCO2ガスが供
給されるようになっている。202は第2モニタ、20
6は集中操作パネルである。
【0028】また、滅菌領域にある前記手術用ベッド2
09には、術者が使用する集中操作手段である術者用遠
隔操作装置の操作部231が着脱自在に設けられてい
る。これは、前記第1カート210及び第2カート22
0に搭載されているそれぞれの内視鏡周辺装置の設定や
操作を、滅菌領域にいながらにして術者自身が行うため
のものである。
【0029】前記した集中操作パネル206は、液晶デ
ィスプレイ等の表示部と、この表示部の上に一体的に設
けられたタッチセンサとにより構成され、各装置の状態
表示や操作スイッチ等を設定画面として表示する表示機
能とともに、タッチセンサの所定領域を触れることで操
作スイッチによる操作を行える操作機能を有しており、
システムコントローラ217と無線にて双方向の通信を
行えるようになっている。
【0030】集中操作パネル206を操作したときに、
その情報は無線にてシステムコントローラ217に一旦
送られ、その後、該当する内視鏡周辺装置に伝えられ、
各内視鏡周辺装置の操作を直接行うのと同等の操作を行
うことができるようになっている。このことにより、術
者用遠隔装置の操作部231と集中操作パネル206と
によって、各内視鏡周辺装置の動作を制御することがで
きる。
【0031】また、システムコントローラ223は通常
システムコントローラ210の補助として動作し、各機
器を制御するための通信量が多くなった際にはシステム
コントローラ210の指示に従い、制御を分担すること
でその負担を軽減させることが可能である。さらに、シ
ステムコントローラをカート毎に搭載することで、手術
環境に応じてカートの構成を最小限とし、単独動作させ
る場合にも問題なく制御を行うことができる。
【0032】上記した第2実施形態によれば、使用機器
のIDは集中制御装置の空きIDを動的に割り当てる事
で決定されるようにしたので、それぞれの機器を誤るこ
となく認識できると共に、集中制御を含めユーザーは使
用機器に対して特別の配慮を必要としない上、清潔域の
ケーブル接続による煩雑さを解消できるという効果を奏
する。
【0033】また第2実施形態によれば、各手術装置を
集中して使用する際に従来必要となっていた各手術装置
間の接続が不要になるのみならず、内視鏡カメラ装置と
光学視管を結ぶケーブルが不用となる等、特に清潔域を
相対的に広く使用できるために、作業性が大幅に向上
し、手術環境が良好になる。さらに、各機器は無線によ
り接続されているために、操作部位置や集中表示パネル
の位置等も図示した位置に限定されることはなく所望の
位置に設置することが可能である。
【0034】(第3実施形態)図8は本発明の第3実施
形態に係る内視鏡外科手術システムの構成を示す図、図
9は患者体腔内に挿入されている手術器具の状態を示す
図、図10は各装置の接続のようすを示す図である。
【0035】図8において、301は手術台、302は
手術台上に寝かされている患者である。303は、前記
手術台301に設置され、患者に刺入されたトロッカー
318を介して患者302の体腔内に挿入された内視鏡
304を保持するスコープホルダーである。305はT
Vカメラで、前記内視鏡304により取り込まれた患者
302の体腔内の観察像を撮像するように内視鏡304
に接続されている。
【0036】307は例えば高周波焼灼装置などの処置
具で、トロッカー306を介して患者302の体腔内に
挿入されている。308、309はそれぞれ処置具であ
り、前記処置具307とはそれぞれ異なる作用により処
置を実施できる、例えば超音波切開装置や医用レーザー
装置などの処置具であり、必要に応じて処置具307と
交換して使用される。
【0037】311、312、313は処置具装置でそ
れぞれ処置具307、処置具308、処置具309の出
力の設定等を実施するための装置でそれぞれの処置具と
ケーブルにより接続されている。314は前記トロッカ
ー306からの信号により、前記トロッカー306に挿
入された処置具の種類を判別する判別装置でトロッカー
306とケーブルにより接続されている。317は処置
具の動作を操作するための入力スイッチとしてのフット
スイッチで判別装置314に接続されている。
【0038】315はTVカメラコントローラで、前記
TVカメラ305がケーブルにより接続されている。3
16は光源装置で、前記内視鏡304とライトガイドで
接続されており、内視鏡304による観察に必要な照明
光を供給している。319はTVモニタであり、前記T
Vカメラ305で撮像された内視鏡304の観察像がT
Vカメラコントローラ315を介してこのTVモニタ3
19に表示される。
【0039】310はカートで、311〜313の処置
装置、判別装置314、TVカメラコントローラ31
5、光源装置316、TVモニタ319を積載した状態
で病院内を移動できるように構成された台車である。
【0040】ここで、患者302の体腔内の様子を示す
図9を用いて処置具307、トロッカー306の構成に
ついてさらに説明を加える。
【0041】処置具307の挿入部320には、例えば
ある特定周波数の信号を発生する信号発信部321が設
けられており、処置具装置311からケーブル322を
通じて送られてくる信号を発信している。信号発信部3
21から発信される信号は処置具の種類により異なる。
【0042】一方トロッカー306には前記信号発信部
321から発信された信号を受信する信号受信部323
が設けられている。トロッカー306にはケーブル32
4が接続されており、信号受信部323で受信した信号
はケーブル324により判別装置314に伝達されるよ
うに構成されている。
【0043】次に図10に示したブロック図を参照し
て、各装置の接続について説明する。
【0044】信号受信部323で受信した処置具からの
信号が判別装置314に伝達されるように、信号受信部
323は判別装置314に接続されている。前記フット
スイッチ317が接続されている判別装置314には、
処置具装置311、312、313がそれぞれ接続され
ている。判別装置314は、伝達された信号に基づきト
ロッカー306に挿入された処置具の種類を判別し、判
別された処置具に該当する311〜313のいずれかの
処置具装置に前記フットスイッチ317を接続するよう
に構成されている。
【0045】以下に上記した構成の作用を説明する。術
者はTVモニタ319に表示された内視鏡304を介し
てTVカメラ305により撮像された患者302の体腔
内を観察しながら手術を実施する。
【0046】図8、図9に示す状態では処置具307の
信号発信部321から発信されている信号を、信号受信
部323が受信し、受信された信号は判別装置314に
伝達される。判別装置314は、伝達された信号に従っ
てトロッカー306に挿入されている処置具の種類を判
別し、さらに判別した信号に従って判別装置314に接
続されているフットスイッチ317が、該当する処置具
装置311を操作可能なように、判別装置314内でフ
ットスイッチ317を処置具装置311に接続した状態
になる。術者が処置具307を使う必要が発生し、フッ
トスイッチ317を操作するとトロッカー306に挿入
されている処置具307が動作を開始する。
【0047】ここで、処置具307による処置が終了し
術者がトロッカー306から処置具307を抜去した場
合の作用を説明する。トロッカー306から処置具が抜
去された状態では、処置具307からの信号が受信され
ないので判別装置314内において、フットスイッチ3
17はいかなる処置装置にも接続されていない状態であ
る。つまりトロッカー306から処置具を抜去した状態
では、フットスイッチ317を操作しても全ての処置具
は動作をしない状態である。
【0048】次に処置具308による処置が必要になっ
た場合、術者は処置具308をトロッカー306に挿入
する。すると処置具308に設けられている信号発信部
321からの信号が信号受信部323により受信され
る。ここで、処置具308の信号発信部321から発信
される信号は前記処置具307の信号発信部321から
発信されていた信号とは周波数が異なる信号である。
【0049】信号受信部323で受信された信号に基づ
いて判別装置314は、前述の処置具307の場合と同
様にフットスイッチ317が該当する処置具装置312
を操作可能なように判別装置314内でフットスイッチ
317を処置具装置312に接続した状態になる。術者
が処置具308を動作すべくフットスイッチ317を操
作するとトロッカー306に挿入されている処置具30
8が動作を開始する。処置を処置具309に変更した場
合の作用も同様である。
【0050】上記した第3実施形態によれば、処置具の
種類を判別するための信号の送受信をトロッカー内で実
施するので、処置中の出血などにより信号発信部が汚さ
れることがなく、また患者の臓器などで信号発信部が覆
われてしまうことがないために処置具の判別を確実に行
える。
【0051】なお、本実施形態においては、信号発信部
321から発信される信号は処置具毎に周波数が異なる
としたが、各処置具で同一周波数の信号を発信していて
も、発信パターンを処置具毎に特定しておけば同一の効
果が得られる。また、周波数をもった信号でなくても例
えば、処置具毎に温度が異なる発熱体とトロッカーに温
度感知部を設ける方法や、処置具のトロッカーへの挿入
部形状を検知する方法等、トロッカー内で信号の送受信
により処置具の種類を判別できる方法であれば本実施形
態と同一の効果が得られることは言うまでもない。
【0052】(第3実施形態の変形例)図11、図1
2、図13を用いて第3実施形態の変形例について説明
する。なお、上記した第3実施形態と同一の構成につい
ては同一番号を付与し説明を省略する。
【0053】図11において330はトロッカー、33
1、332、333はそれぞれ異なる処置に使用される
処置具であり、それぞれ処置具装置334、335、3
36に接続されている。第3実施形態で述べたカート3
10には、前記処置具装置334、335、336とス
イッチ割り付け装置337、TVカメラコントローラ3
15、光源装置316、TVモニタ319が積載されて
いる。
【0054】次に図12を用いて患者302の体腔内に
挿入された処置具331とトロッカー330の構成につ
いて説明する。トロッカー330には処置具331を挿
脱自在なような円形の穴である処置具挿入穴339が設
けられている。この処置具挿入穴339には、前記処置
具挿入穴339よりも小さい内径であるが、処置具の挿
脱には支障をきたさない大きさの円形の穴を有する第1
細径部340、第2細径部341が形成されている。こ
こで、第1細径部340と第2細径部341の間の距離
は図示の如くLとなるように形成されている。
【0055】処置具331の挿入部345には、スイッ
チ338が設けられている。このスイッチ338は前記
挿入部345の軸心方向に押圧されている状態がコード
342を通して処置具装置334に伝達されると、処置
具装置334から信号を発信する。またスイッチ338
の押圧状態が解除されると処置具装置334からの信号
発信が停止するように構成されている。
【0056】ここでは処置具331を例に説明をした
が、他の処置具332、333や処置具装置335、3
36についても全く同一の構成である。
【0057】次に図13を用いて各処置具331、33
2、333と各処置具装置334、335、336とス
イッチ割り付け装置337の構成について説明する。
【0058】処置具331、332、333がそれぞれ
接続されている処置具装置334、335、336はそ
れぞれスイッチ割り付け装置337内の処置具判別部3
43に接続されており、前記処置具判別部343は処置
具装置334、335、336のいずれかの処置具装置
からの信号が予め設定されている時間内に続けて2回入
力されると、信号を入力した処置具装置にフットスイッ
チ317を接続するように、スイッチ割り付け装置33
7内のスイッチ切換部344に信号を出すように構成さ
れている。
【0059】ここで、予め設定される時間と第1細径部
340と第2細径部341の間の距離Lは、トロッカー
330に処置具331の挿入部345を挿入する速さを
想定して設定されている。また、スイッチ切換部344
は前記処置具判別部343からの信号に従って前記フッ
トスイッチ317を該当する処置具装置に接続するよう
に構成されている。
【0060】以下に上記した構成の作用を説明する。図
11に示した手術システムを使用し、術者が処置を実行
すべく処置具331の挿入部345をトロッカー330
の処置具挿入穴339に挿入していく。すると、スイッ
チ338がトロッカー330に形成されている第1細径
部340により押圧されることで処置具装置334から
処置具判別部343に信号を発信し、第1細径部340
を通過するとスイッチ338の押圧が解除され信号発信
も終了する。さらに挿入動作を続けるとスイッチ338
が第2細径部341により前述と同様に押圧され再度信
号が発信され、第2細径部341を通過すると信号発信
が終了する。
【0061】つまり、処置具331をトロッカー330
の処置具挿入穴339に挿入する速さと第1細径部34
0と第2細径部341の間の距離Lによって決定される
間隔で、処置具装置334から処置具判別部343へ信
号が2回発信されたことになる。ここで、処置具判別部
343へ発信された2回の信号が予め設定されている時
間内であったならば、処置具判別部343はスイッチ切
換部344へフットスイッチ317を処置具装置334
へ接続するように信号を発生し、フットスイッチ317
が処置具装置334を操作可能なように接続される。術
者が処置具331を動作させて処置を実行する場合は、
フットスイッチ317を操作すればよい。
【0062】ここで、処置具判別部343へ発信された
2回の信号が予め設定されている時間内に入らない場
合、例えばトロッカー330に処置具331の挿入部3
45を挿入した状態ではなく、処置具331を使用して
いない状況でスイッチ338が他の器具等と誤って干渉
することでスイッチ338が2回連続で押圧された場合
には、処置具判別部343からスイッチ切換部344に
信号が発信されることが無い。これはフットスイッチ3
17がいかなる処置具装置にも接続されていない状態で
あるので、術者が誤ってフットスイッチ317を操作し
ても処置具が動作することはない。
【0063】次に処置具331による処置が終了し、処
置具332による処置が必要になった場合の作用につい
て説明する。
【0064】今まで使用していた処置具331をトロッ
カー330から抜去し、処置具332をトロッカー33
0に挿入する。この時前述の作用と同様にして処置具装
置335からスイッチ割り付け装置337の処置具判別
部343に信号が発信され、スイッチ切換部344によ
りフットスイッチ317が処置具装置335を操作可能
なように接続される。
【0065】なお、処置具333についても同様な作用
なのでここでは説明を省略する。
【0066】上記した変形例によれば、トロッカーには
信号受信部やケーブルなどの複雑な構成が不要なので、
トロッカーは安価で故障しにくい構成のまま処置具判別
を実現できる。また、処置具に判別用信号発信のための
スイッチを設け処置具装置から信号を発信するように構
成したので、処置具判別のために処置具の大型化、重量
増をまねくことが無い。さらに、処置具をトロッカーに
挿入した場合のみ処置具の操作が可能なので、処置具が
トロッカーに挿入されていない状態で動作することはな
い。
【0067】さらに上記した第3実施形態及びその変形
例によれば、各種の処置具を使い分ける手術の場合で
も、一つのフットスイッチで各種の処置具を操作可能な
ので、手術室の床を這うケーブルの数を減らすことがで
きる。これにより手術前のセットアップや手術後の片付
けの時間を短縮することができる。
【0068】また、処置具を患者体腔内に挿入した時点
で、操作用のフットスイッチが患者体腔内に挿入されて
いる処置具のみを操作可能な状態になっているので、術
者はただちに処置具操作を実行できるので手術時間を短
縮することができる。
【0069】さらに、患者体腔内を撮影しているTVカ
メラに処置具が撮像されていない状態でも、患者の体腔
内に処置具を挿入するだけでフットスイッチを該当する
処置具に割り当てることができるので、術者が処置具を
撮像されるような位置に導く操作を実施する必要が無
く、所望の観察を続けることができる。
【0070】(第4実施形態)図16は本発明の第4実
施形態に係るワイヤレス制御システムとしての内視鏡シ
ステムの構成を示す図である。図17に示すように、図
16に示す集中制御部500には、全体マネージメント
プログラム510、内視鏡制御用プログラムID0(5
11)、画像記録機器用プログラムID2(512)、
光源制御用プログラムID1(513)、電気メス用プ
ログラムID3(514)、拡張用プログラム515、
516が予め格納されている。
【0071】この構成では中央制御コントローラとして
の集中制御部500を中心としてネットワークシステム
が構築されていて、そのネットワーク内には、光源50
1、内視鏡502、記録装置503、電気メス504等
の種々の周辺機器が組み込まれている。すなわち集中制
御部500はプログラマブルなユーザーI/Fを持ち、
種々の周辺機器と光接続することで該周辺機器の一括管
理を行うようになっている。
【0072】例えば、内視鏡システムに新規の周辺機器
(ここでは電気メス504)が加わる時の手順を以下に
示す。
【0073】1:電気メス504は、集中制御部500
に光通信のあらかじめ決められたプロトコルでネットワ
ークに接続したい旨のコマンドを送り続ける。
【0074】2:集中制御部500はそれを受信する
と、機器にIDを割り振りネットワークへの接続を許可
し、その旨を電気メス504側に光通信で通知する。
【0075】3:電気メス504側は、JAVA言語等
で作成された自身の制御ソフトウェアを集中制御部50
0に送信する。
【0076】4:集中制御部500は、電気メス504
からのJAVAソフトをダウンロードし、集中制御部5
00のユーザーインターフェイスに反映する。
【0077】5:以後、そのID番号によって周辺機器
を判別し、各周辺機器毎のJAVAソフトを使用する事
で集中管理を行う。
【0078】同様にネットワークから削除する時の手順
を以下に示す。
【0079】1:集中制御部500は全てのID番号を
割り付けた周辺機器の状態(ステータス)を周期的に検
知する手段をもつ。
【0080】2:例えば電気メス504をネットワーク
から外したい時には、ユーザーは電気メス504を光通
信における光線の遮断される場所に機器を移動するか、
電気メス504自身の電源を遮断するだけで良い。
【0081】3:集中制御部500が接続機器をポーリ
ングする際に、電気メス504はその機器状態を返信し
てこない。
【0082】4:光通信の場合、その光線間に人等の障
害物等により遮断された際も通信が出来なくなるので故
意にネットワークから外れたのか、障害物等によるもの
なのかを判断しなくてはならない。
【0083】5:そこで、無通知の状態をポーリング毎
にカウントし、特定時間が過ぎても通信が回復しない場
合には故意にネットワークから機器が外されたものと判
断する。
【0084】6:集中制御部500は、外された機器の
アプリケーションソフトを外し(消去)、ユーザーイン
ターフェイスに反映する。
【0085】上記した第4実施形態によれば、システム
内に新たな機器をする時や、システム内から特定の機器
を削除する時などにおいてもシステムを一時ダウンする
必要がなくなる。また、光通信でシステムを構築した場
合、人が前を通る等のちょっとした光の遮断によりシス
テムがその機器を削除してしまう等、異常な動作を起こ
すのを防止できる。さらに、集中制御部500は接続さ
れる可能性のある全ての制御プログラムを集中制御部内
に持つ必要性がなくなる。
【0086】A.上記した第1実施形態から以下のよう
な構成の発明を抽出することが可能である。
【0087】1.生体組織の凝固や切開を行うためのエ
ネルギー処置具において、エネルギー処置具の一部にバ
ーコードラベルを貼付し、このバーコードラベルを画像
処理装置に画像として入力することにより、前記エネル
ギー処置具に入力すべきエネルギーの条件を解読するよ
うにしたことを特徴とするエネルギー処置具。
【0088】2.前記エネルギー処置具は、内視鏡下に
て生体組織を凝固、切開することを特徴とする1.に記
載のエネルギー処置具。
【0089】3.生体組織の凝固や切開を行うためのエ
ネルギー処置具と、前記エネルギー処置具にエネルギー
を供給するための発振器と、術中の映像を取り込み撮影
システムとを具備する手術システムにおいて、前記エネ
ルギー処置具の一部に取り付けられたバーコードラベル
の情報を処理することにより、発振器の初期設定を行う
ようにしたことを特徴とする手術システム。
【0090】4.前記バーコードラベルが前記エネルギ
ー処置具の挿入部の一部に取り付けられていることを特
徴とする1.〜3.のいずれかに記載のエネルギー処置
具あるいは手術システム。
【0091】5.前記エネルギーは高周波出力であるこ
とを特徴とする1.〜3.のいずれかに記載のエネルギ
ー処置具あるいは手術システム。
【0092】6.前記エネルギーは超音波出力であるこ
とを特徴とする1.〜3.のいずれかに記載のエネルギ
ー処置具あるいは手術システム。
【0093】7.前記バーコードラベルには、組み合わ
せ使用する発振器のモード、出力値、処置具の名称、仕
様に関する情報が入力されていることを特徴とする1.
〜3.のいずれかに記載のエネルギー処置具あるいは手
術システム。
【0094】上記した発明1〜7の「従来の技術」、
「発明が解決しようとする課題」は上記した通りであ
る。
【0095】B.上記した第2実施形態から以下のよう
な構成の発明を抽出することが可能である。
【0096】8.複数の使用機器と、これらの使用機器
を認識番号(ID)を用いて無線にて一括管理する集中
制御装置とからなる手術システムにおいて、前記複数の
使用機器の各々において使用される認識番号は、前記集
中制御装置の空きID(未使用認識番号)に基づいて動
的に割り当てられることを特徴とする手術システム。
【0097】上記した発明8の「従来の技術」、「発明
が解決しようとする課題」は以下の通りである。
【0098】「従来の技術」複数の医療機器とこれら医
療機器を一括制御する集中制御装置とを備えた手術シス
テムの1つとして内視鏡手術システムがある。一般的な
内視鏡手術システムは、観察を行う為の内視鏡、この内
視鏡に接続されるカメラヘッド、前記内視鏡を通じて観
察部位へ照明光を供給する光源装置、前記カメラヘッド
で撮影した画像信号を処理する内視鏡カメラ装置、この
内視鏡カメラ装置で処理された観察部位の被写体映像を
表示するモニタ、腹腔内を膨張させる為の気腹装置、手
術装置であり生体組織を切除或いは凝固する為のエネル
ギーを供給する高周波焼灼装置(以下、電気メス)、手
技を進行すると共に電気メスからのエネルギーを処置部
位に印加する処置具等複数の医療機器で構成されてい
る。
【0099】ここで内視鏡手術システムを用いて観察或
いは治療を行う場合の手順を簡単に説明する。まず、気
腹装置により腹腔内を膨張させた後、内視鏡を被検部位
へ挿入すると共に光源装置から照明光を出射させて被検
部位の光学像を得る。ここで得られた光学像はカメラヘ
ッドにより電気信号に変換され内視鏡カメラ装置にて映
像信号として処理される。この映像信号をモニタで確認
しながら、処置具による手技を進行する事で、術者は被
検部位の観察或いは処置を行う事が出来る。このよう
に、観察或いは処置を行う為には、複数の医療機器を併
行して使用する事が必要となる。
【0100】一方、手術室において術者は清潔域で手術
を行うが、内視鏡システムを構成する医療機器の多くは
清潔域外の不潔域に配設されている為、医療機器の操作
は術者の指示により第3者(機器の操作者)が行い、術
者が直接手を触れる事はない。また、各医用機器の機能
は個々に独立しており、個別の操作、制御が必要とな
る。よって操作者は術者の要求に答える為に熟練を要求
されると共に常に煩雑な作業を必要とされていた。
【0101】この為、特開平6−114065号公報に
は、複数の手術装置のシステム化を容易にし、操作性の
向上を図る目的で、各医療装置本体に双方向通信可能な
通信ポートを備えると共に、認識番号(ID)を個別に
有する複数の手術用機器と、この手術用機器の通信ポー
トに接続され、この各手術用機器を目的に応じて集中制
御可能な制御手段を備えた手術装置制御システムが開示
されている。このシステムでは、カートに搭載した集中
制御装置や手術用ベッドに取付けられたDr用リモコン
で各機器の制御を行っていた。
【0102】また、特開平7−303654号公報にお
いては、複数の装置を用意に操作、制御し、システムと
しての操作性を向上させるため、被制御装置の機能を表
示する手段と、被制御装置を操作する手段を設けたシス
テム制御装置が開示されている。
【0103】「発明が解決しようとする課題」しかしな
がら、上記した従来の内視鏡手術システムにおいては、
術者が清潔域で使用するカメラヘッドや処置具等には各
種伝達用のケーブルが接続されている為、術者の移動範
囲等に制約を加えてしまうと共に、使用する機器が増え
る程、ケーブル等で清潔域が煩雑になってしまうという
問題点があった。
【0104】この問題を解決する為、それぞれの医療機
器を無線により接続する事が考えられるが、各機器を特
定する為には其々の機器に個別のIDを事前に設定して
おく必要があり、事前の準備を煩雑なものとする要因と
なりうる。また、製品自体にIDを振り分けておく事も
考えられるが、事実上個別IDの割り当ては有限であ
り、使用者はIDが重複しない組み合わせを考慮して使
用機器を準備する必要があった。
【0105】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、装置間の接続を無線とした上で、ユーザーが特別の
配慮を必要としない内視鏡システム装置を提供する事を
目的とする。
【0106】C.上記した第3実施形態から以下のよう
な構成の発明を抽出することが可能である。
【0107】9.体腔内を観察する内視鏡と、この内視
鏡による像を撮像してモニタに表示する映像表示装置
と、体腔内を処置するための処置具と、患者に刺入され
前記処置具を患者体腔内へ挿脱自在にガイドするトロッ
カーと、前記処置具の動作を操作するための入力スイッ
チとを具備する内視鏡外科手術システムにおいて、前記
処置具と前記トロッカーの相互作用を用いて処置具の種
類を判別する処置具判別手段と、判別された処置具のみ
を操作可能なように前記入力スイッチの接続を切り替え
るスイッチ切換部とを有することを特徴とする内視鏡外
科手術システム。
【0108】10.前記処置具判別手段は、処置具に設
けられ処置具の種類毎に異なる周波数の信号を発信する
信号発信部と、トロッカーに設けられ前記処置具から発
信された信号を受信する信号受信部とを有し、前記信号
受信部で受信した信号の周波数から該当する処置具を判
別することを特徴とする9.に記載の内視鏡外科手術シ
ステム。
【0109】11.前記信号発信部は同一の周波数の信
号を処置具毎に異なる発信パターンで発信し、前記信号
受信部は処置具毎に異なる発信パターンを受信し、前記
処置具判別手段は受信した信号の発信パターンに従って
処置具を判別することを特徴とする10.に記載の内視
鏡外科手術システム。
【0110】12.前記信号発信部は処置具毎に異なる
温度を発生する発熱体であり、前記信号受信部は温度を
感知する温度感知部であることを特徴とする11.に記
載の内視鏡外科手術システム。
【0111】13.前記処置具判別手段は、前記トロッ
カーの前記処置具が挿入される部分に設けられたスイッ
チ押圧部分と、前記処置具の前記トロッカーに挿入され
る部分に設けられ前記スイッチ押圧部分により押圧され
るスイッチと、前記スイッチが押圧されることで信号を
発生する信号発信部とを有し、前記信号発信部からの信
号を受けることで該当する処置具を判別することを特徴
とする9.に記載の内視鏡外科システム。
【0112】14.前記処置具判別手段は、前記トロッ
カーの前記処置具が挿入される部分が反射部材で形成さ
れ、前記処置具の前記トロッカーに挿入される部分に設
けられ、前記反射部材により反射された光を受けるフォ
トインタラプタと、前記フォトインタラプタが反射光を
受けたことで信号を発生する信号発信部とを有し、前記
信号発信部からの信号を受けることで該当する処置具を
判別することを特徴とする9.に記載の内視鏡外科シス
テム。
【0113】上記した発明9〜14の「従来の技術」、
「発明が解決しようとする課題」は以下の通りである。
【0114】「従来の技術」近年、開腹等を伴う外科手
術に比べて患者の肉体的負担が少ない、いわゆる内視鏡
下外科手術が行われるようになってきた。特に腹腔鏡下
外科手術は広く行われつつある。この内視鏡下外科手術
においては、内視鏡により得られる観察術野をTVモニ
タに映し出し、このTVモニタの画面の術野を見ながら
処置具を操作して、患者体腔内の処置が行われる。
【0115】しかし、処置具には例えば、高周波焼灼装
置や医用レーザー装置等の複数の種類があるので、操作
スイッチの数やスイッチと装置を接続するケーブルの数
も処置具の数だけ必要となり、操作が煩雑になるばかり
か、数多くのケーブルが必要となるので手術前後のセッ
トアップ、片付けに長時間を要するという欠点があっ
た。また、手術室の床を多くのケーブルが這うため、手
術中の術者、看護婦や装置の移動は大変困難なものとな
っている。
【0116】そこで、特開平11−332883号公報
では、操作したい処置具の名称を術者が発声すると、各
種の処置具の内、術者が発声した処置具のみを操作可能
なように接続されている唯一の操作用のスイッチが、発
声された名称の処置具へ割り当てられ、複数のスイッチ
の中から必要なスイッチを選択する煩雑さを解消すると
ともにケーブル数を減少させることが開示されている。
【0117】また、特開平9−28713号公報では、
体腔内で使用する処置具先端にマーカーを設け、内視鏡
に取付けたTVカメラにより前記マーカーを撮像し判別
することで必要な操作入力を実施することで、操作入力
のためのスイッチと、操作される装置との間のケーブル
を不要にすることが開示されている。
【0118】「発明が解決しようとする課題」しかしな
がら、特開平11−332883号公報に開示されてい
るような、術者の発声により処置具を選択する音声入力
手段によるスイッチ機能の割当ては、術者が処置具の名
称を発声し終わってから実施されるため、素早い処置具
の操作ができない。また手術室には他の装置の音や助
手、看護婦の話し声等があるので音声による入力が確実
に実施されない場合があり、手術時間の延長や術者への
ストレス増加という問題が生じてしまう。
【0119】また、術者の音声を音声認識装置に伝達す
るためのケーブルが新たに必要となるとともに、術前に
は術者がマイクを装着する手間が必要な上、装着したマ
イクのケーブルが煩わしいという問題がある。
【0120】また、特開平9−28713号公報に開示
されているように、処置具先端に設けたマーカーを撮像
することで操作入力をするためには、処置具先端のマー
カーが常にTVカメラに撮像されている状態でなけれ
ば、操作入力が実施できないばかりか、マーカーが患者
体腔内の組織等で遮られたり、汚れた状態にある場合は
マーカーを確実に撮像できるように処置具先端を操作し
たり、洗滌する必要があるので手術時間の延長や術者へ
のストレス増加という問題が生じてしまう。
【0121】本発明は、上述した点に鑑みてなされたも
ので、処置具の種類が増加した場合でもその操作入力ス
イッチ用のケーブルを増加させず、しかも体腔内の処置
具の状態に左右されずに操作入力を素早く実施できる手
術システムを提供することを目的とする。
【0122】D.上記した第4実施形態から以下のよう
な構成の発明を抽出することが可能である。
【0123】15.複数の周辺機器と、該複数の周辺機
器を光通信により制御可能な集中制御部とから構成され
るワイヤレス制御システムであって、前記集中制御部
は、光通信により送信してきた複数の周辺機器に対して
ID番号を光通信で返信することでネットワークへの接
続を許可する手段と、許可された周辺機器が該周辺機器
自身の制御プログラムを送信してきた後に、自身のユー
ザーI/Fにシステムの状態を反映する手段と、ID番
号を割り振った周辺機器に対して上記制御プログラムを
使用して集中管理を行う制御手段と、を具備することを
特徴とするワイヤレス制御システム。
【0124】上記した発明15の「従来の技術」、「発
明が解決しようとする課題」は以下の通りである。
【0125】「従来の技術」図14は従来の内視鏡シス
テムの構成を示すブロック図であり、集中制御部400
には光源401、内視鏡402、記録部403、電気メ
ス404などが有線により接続されている。
【0126】図15に示すように、図14に示す集中制
御部400には、各部を制御するための各種のプログラ
ム410(光源411、内視鏡412、電気メス41
3、記録装置用414、気腹器415、装置A416を
含む)が予め格納されている。集中制御部400には現
在は接続されていない機器のプログラムも準備されてい
る。
【0127】このように、内視鏡402や、光源40
1、電気メス404等、複数の機器を操作する場合、そ
の操作方法が機器によってバラバラなので煩雑になり設
定に時間が浪費される。近年それらの機器も制御を集中
的に行うべく、関連する複数の機器でネットワークを構
築し、その中心に位置する集中制御部によって各機器を
一括制御するシステムが知られている。
【0128】また、それらのケーブル等の煩雑さを解消
するべく光通信を使用したシステムも近年開発されてい
る。
【0129】「発明が解決しようとする課題」 1:システム内に新たな機器をする時や、システム内か
ら特定の機器を削除する時などシステムを一時ダウンし
なければならなくなる。
【0130】2:また、光通信でシステムを構築した場
合、人が前を通る等のちょっとした光の遮断でシステム
がその機器を削除してしまう等、異常な動作をしてしま
う。
【0131】3:集中制御部は接続される可能性のある
全ての制御プログラムを集中制御部内に持たせる必要が
ありその結果 A:新規機器の追加の場合のソフトのアップグレードが
煩雑になる。
【0132】B:内部のソフトウェアのボリュームが増
大になる為のコスト大となる。
【0133】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、システム内に新たな機器をする時や、システム内か
ら特定の機器を削除する時などにおいてもシステムを一
時ダウンする必要がなく、また、光通信でシステムを構
築した場合においてちょっとした光の遮断によりシステ
ムがその機器を削除してしまう等、異常な動作を起こす
のを防止でき、さらには接続される可能性のある全ての
制御プログラムを集中制御部内に持つ必要性がなくなる
ワイヤレス制御システムを提供することにある。
【0134】
【発明の効果】本発明によれば、手術において複数の処
置具を使用する場合に、各処置具に適したエネルギー条
件の入力、例えば発振器の設定を確実かつ容易に行える
エネルギー処置具装置を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における内視鏡下外科手
術装置の全体構成を示す図である。
【図2】図1において処置具5の部分を拡大して示す図
である。
【図3】挿入部17を拡大して示す図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る手術システムの概
念図である。
【図5】各手術装置102−Nの内部の構成を示す図で
ある。
【図6】手術装置制御システムの作用を説明するための
フローチャートである。
【図7】本発明の第2実施形態を内視鏡下で外科手術を
行うための内視鏡下外科手術システムに適用したときの
全体的な概略構成を示す図である。
【図8】本発明の第3実施形態に係る内視鏡外科手術シ
ステムの構成を示す図である。
【図9】患者体腔内に挿入されている手術器具の状態を
示す図である。
【図10】各装置の接続のようすを示す図である。
【図11】本発明の第3実施形態の変形例を説明するた
めの構成図である。
【図12】図11に示す処置具を拡大して示す図であ
る。
【図13】変形例における接続のようすを示す図であ
る。
【図14】本発明の第4実施形態の説明に用いられる従
来の内視鏡システムの構成を示す図である。
【図15】図14に示す集中制御部に格納されているプ
ログラムを示す図である。
【図16】本発明の第4実施形態に係る内視鏡システム
の構成を示す図である。
【図17】図16に示す集中制御部に格納されているプ
ログラムを示す図である。
【符号の説明】
1 患者 2 腹腔内 3 スコープ 4 カメラヘッド 5 処置具 6 画像処理装置 8 処置具情報読み取り装置 9 発振器 10 ケーブル 11 ケーブル 12 ライトケーブル 13 ケーブル 14 ケーブル 17 挿入部 18 バーコードラベル 20 自動判別スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 勝巳 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 大西 順一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 萬壽 和夫 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 宮澤 太郎 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 後野 和弘 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 牛房 浩行 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 川井 智康 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中村 剛明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 4C060 KK03 KK04 KK07 KK15

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体組織の凝固や切開を行うためのエネ
    ルギー処置具装置において、 エネルギー処置具の一部にバーコードラベルを貼付し、
    このバーコードラベルを画像処理装置に画像として入力
    することにより、前記エネルギー処置具装置に入力すべ
    きエネルギーの条件を解読するようにしたことを特徴と
    するエネルギー処置具装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007075518A (ja) * 2005-09-16 2007-03-29 Olympus Medical Systems Corp 送気装置及び送気装置を有する手術システム
JP2010158303A (ja) * 2009-01-06 2010-07-22 Tokyo Denki Univ 鏡視下手術における手術情報リアルタイム取得・解析システムおよび方法

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