JP2001292390A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2001292390A
JP2001292390A JP2000102291A JP2000102291A JP2001292390A JP 2001292390 A JP2001292390 A JP 2001292390A JP 2000102291 A JP2000102291 A JP 2000102291A JP 2000102291 A JP2000102291 A JP 2000102291A JP 2001292390 A JP2001292390 A JP 2001292390A
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JP
Japan
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color
correction
corrected
data
image processing
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000102291A
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English (en)
Inventor
Daisetsu Tooyama
大雪 遠山
Makoto Kumagai
誠 熊谷
Hiroyuki Suzuki
浩之 鈴木
Junji Ishikawa
淳史 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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  • Processing Of Color Television Signals (AREA)
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  • Color Image Communication Systems (AREA)
  • Image Processing (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な回路構成で、撮影環境に応じたイメー
ジ通りの画像を再現することのできる画像処理装置を提
供する。 【解決手段】 記憶色選択部303は、入力された撮影
環境データに基づいて、選択・補正テーブル307を参
照し、補正の対象となる色を判別するための色判別デー
タおよび色補正係数を選択する。選択された色判別デー
タは記憶色判別部301に送られ、色補正係数は色補正
部305に送られる。記憶色判別部301は、色判別デ
ータに基づいて、入力された画像データの中に補正対象
となる色が存在するか否かを判別する。補正対象となる
色が存在するという判別信号を受けると、色補正部30
5は、画像データの中の補正対象となる色に対して、色
補正係数を用いた色補正を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理装置に関
し、特に、撮影環境に応じて記憶色の色補正を行なうた
めの画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ある環境下で撮影されたカラー画像をプ
リンタで出力すると、大抵の場合、撮影者がイメージす
る画像とは異なる画像が出力される。
【0003】人間は、朝、昼、夕や、晴れ、曇り、雨な
ど、環境に応じて、肌の色や空の青、海の青、草の緑、
夕焼けの赤など、イメージしている色というものを持っ
ている。これが、撮影時の周囲光の影響や、カメラとプ
リンタとの色変換特性の違いなどによって崩れてしまう
ためである。
【0004】このような問題は、周囲光の影響を補正し
たり高精度なカラーマネジメントシステムを搭載したり
して、忠実な色再現を行なうようにすれば改善が見込ま
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法では、非常に複雑な処理回路が必要となる。また、複
雑な処理回路を用いて色再現を忠実に行なったとして
も、期待通りの画像が再現されるとは限られず、ある環
境に対して人間がイメージしている特定の色をイメージ
通りに再現した方が、より確実かつ的確に所望の画像が
得られる。
【0006】本発明はこれらの実情に鑑み考え出された
ものであり、その目的は、簡単な回路構成で、撮影環境
に応じたイメージ通りの画像を再現することのできる画
像処理装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のある局面に従うと、画像処理装置は、撮影
環境データを取得する取得部と、補正する対象色を選択
する選択部と、入力されたカラー画像データから対象色
を判別する判別部と、判別された対象色を取得された撮
影環境データに応じて補正する補正部とを備える。
【0008】この発明に従うと、判別部により、入力さ
れたカラー画像データの中から補正の対象となる対象色
が判別される。そして、補正部により、この対象色に対
して、撮影環境データに応じた補正が行なわれる。補正
対象色に対してのみ撮影環境データに応じた補正が行な
われるため、容易かつ確実に撮影環境に応じた所望の画
像を得ることができる。
【0009】したがって、簡単な回路構成で、撮影環境
に応じたイメージ通りの画像を再現することのできる画
像処理装置を提供することが可能となる。
【0010】好ましくは、前記選択部は、取得された撮
影環境データに応じて、補正する対象色を選択すること
を特徴とする。
【0011】これによると、補正する対象色は、撮影環
境データに応じて選択される。このため、人が撮影環境
に応じてイメージする画像をより適切に再現することが
可能となる。
【0012】さらに好ましくは、前記画像処理装置は、
撮影環境と、補正する対象色および補正係数とを対応づ
けて記録したテーブルをさらに備え、選択部は、テーブ
ルを参照して補正する対象色を選択し、補正部は、テー
ブルを参照して得られる補正係数を用いて補正すること
を特徴とする。
【0013】これによると、撮影環境と、補正する対象
色および補正係数とを対応付けて記録したテーブルが参
照され、補正する対象色が選択される。このため、補正
する対象色を容易に選択することができる。また、この
テーブルが参照され、選択された対象色に対応する補正
係数が得られる。そして、これを用いて補正が行なわれ
る。このため、画像データ中に存在する選択された対象
色に対して容易かつ適切に補正をすることができる。
【0014】また、好ましくは、前記補正する対象色
は、予め設定された記憶色であることを特徴とする。
【0015】これによると、人の肌の色や空の青など、
人の記憶に残り易いいわゆる記憶色が補正の対象とな
る。したがって、常に一定の記憶色に対して撮影環境デ
ータに応じた補正が行なわれるため、適切かつ容易に撮
影環境に応じたイメージ通りの画像を再現することが可
能となる。
【0016】好ましくは、前記画像処理装置において、
補正部は、選択された対象色を所定の色相に変更する第
1の変更部と、選択された対象色を撮影環境に応じた明
度および彩度に変更する第2の変更部とを含む。
【0017】これによると、選択された対象色が、第1
の変更部により所定の色相に変更され、第2の変更部に
より撮影環境に応じた明度および彩度に変更される。こ
のため、補正の対象色が適切に撮影環境に応じた色に補
正されることになる。
【0018】さらに好ましくは、前記画像処理装置は、
補正する対象色と補正係数とを対応付けて記録した第1
のテーブルをさらに備え、第1の変更部は、第1のテー
ブルを参照して選択された対象色を所定の色相に変更す
ることを特徴とする。
【0019】これによると、第1の変更部により、第1
のテーブルが参照されて所定の色相に変更される。この
ため、容易に色相の変更を行なうことが可能となる。
【0020】また、好ましくは、前記画像処理装置は、
撮影環境と明度および彩度のレベルとを対応付けて記録
した第2のテーブルをさらに備え、第2の変更部は、第
2のテーブルを参照して明度および彩度を変更すること
を特徴とする。
【0021】これによると、第2の変更部により、第2
のテーブルが参照されて明度および彩度が変更される。
このため、撮影環境に応じた明度および再度に容易に変
更することが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。 [第1の実施の形態]図1は、本発明の第1の実施の形
態におけるプリンタ300がパーソナルコンピュータ2
00に接続された場合の接続構成の概略を示す図であ
る。図1を参照して、プリンタ300は、画像を撮影す
るためのデジタルカメラ100および撮影環境を取得す
るためのパーソナルコンピュータ(以下「パソコン」と
いう)200に接続されている。
【0023】デジタルカメラ100は、位置を特定する
ためのGPS(global positioning system)受信部
101および、撮影日時を取得するためのタイマ部10
3を備えている。パソコン200は、インターネットに
アクセスし、必要な気象情報等をダウンロードすること
ができる。
【0024】デジタルカメラ100で画像が撮影される
と、GPS受信部101から撮影位置情報が、タイマ部
103から撮影日時情報が、それぞれ自動的に取得され
る。そして、たとえば撮影された画像データのヘッダ情
報として組み込まれて、パソコン200に送信される。
【0025】画像データを受信したパソコン200は、
ヘッダ情報に含まれている撮影場所および撮影日時の情
報から、インターネットを介して、気象情報提供サーバ
等から気象情報(撮影環境情報)を取得する。取得され
た撮影環境情報は、画像データと共にプリンタ300に
送信される。
【0026】画像データおよび撮影環境情報を取得した
プリンタ300は、画像データの特定の色に対して撮影
環境に応じた適切な色補正を行ない、プリント動作を実
行する。
【0027】図2は、図1におけるプリンタ300の詳
細を説明するためのブロック図である。図2を参照し
て、プリンタ300は、撮影環境に補正の対象となる色
および補正係数を対応付けて記録した選択・補正テーブ
ル307と、選択・補正テーブル307を参照して撮影
環境に応じた補正の対象色を選択する記憶色選択部30
3と、選択された補正対象色が画像データ中に存在する
か否かを判別する記憶色判別部301と、記憶色判別部
301による判別結果、および、記憶色選択部303か
ら送信されてくる色補正係数に基づいて色補正を行なう
色補正部305と、を含んでいる。
【0028】デジタルカメラ100で取得された画像デ
ータは、まず、パソコン200に送られる。この際、ヘ
ッダ情報として撮影日時および撮影位置の情報が画像デ
ータに添付されている。パソコン200は、添付された
撮影日時および撮影位置の情報に基づいて、インターネ
ットを介して気象情報提供サーバ等から撮影環境データ
をダウンロードする。撮影環境データが取得されると、
画像データと共にプリンタ300へ送られる。
【0029】プリンタ300において、パソコン200
から送られてきた画像データは、色補正部305および
記憶色判別部301に入力され、撮影環境データは、記
憶色選択部303に入力される。
【0030】記憶色選択部303は、入力された撮影環
境データに基づいて、選択・補正テーブル307を参照
し、補正の対象となる色を判別するための色判別デー
タ、および、該補正の対象となる色を補正するための色
補正係数を選択する。選択された色判別データは、記憶
色判別部301に送られ、色補正係数は、色補正部30
5に送られる。
【0031】記憶色判別部301は、色判別データに基
づいて、入力された画像データの中に、補正対象となる
色が存在するか否かを判別する。そして、その判別結果
を色補正部305に送る。
【0032】補正対象となる色が存在するという判別信
号が送られた場合、色補正部305では、画像データの
中の補正対象となる色に対して、色補正係数を用いた色
補正が行なわれる。そして、色補正部305により補正
された後の画像データに基づいてプリント出力が行なわ
れる。
【0033】図3は、図2の選択・補正テーブル307
の一例を示した図である。ここでは、撮影環境データと
して、晴天および曇りの気象データ、朝、昼および夕の
日時データを例として示している。そして、気象データ
と日時データとの組み合わせに対して、補正の対象とな
る色(補正色)、補正色を画像データの中から判別する
ための色判別データ、および、補正色を補正するための
色補正係数が示されている。
【0034】図3を参照して、たとえば、晴天の朝昼に
撮影された画像に対しては、補正の対象となる色(補正
色)は、スカイブルー、グリーン、および明るい肌色と
なっている。これは、一般に、晴天の時の朝昼は、鮮や
かな空の色、鮮やかな緑、明るい肌色等が人の記憶に残
るからである。
【0035】曇りの時の朝昼は、晴天の時と比較して濃
い目の色が補正色として設定されている。たとえば、ダ
ークブルー、ダークグリーン、および濃い肌色が補正色
となっている。
【0036】また、たとえば、晴天の夕方に撮影された
画像に対しては、補正色は、朱色、および、普通の肌色
となっており、曇りの夕方に撮影された画像に対して
は、濃い肌色が補正色となっている。一般に、晴天時の
夕方には夕焼けの朱色が印象に残り、また、晴天、曇り
に関わらず、人の肌の色は記憶に残るからである。
【0037】このように、撮影環境に応じて補正対象と
なる補正色が予め設定されており、色判別データとし
て、それぞれ記録されている。そして、この補正色を補
正するための色補正係数は各色判別データに対応付けた
形で記録されている。
【0038】したがって、たとえば、撮影環境が晴天の
朝であったとすると、補正色を表わす色判別データとし
ては、(R1、G1、B1)、(R2、G2、B2)、
(R3、G3、B3)が記憶色判別部301に送られ、
色補正を行なう際の色補正係数としては、(R’1、
G’1、B’1)、(R’2、G’2、B’2)、
(R’3、G’3、B’3)が色補正部305に送られ
ることになる。
【0039】なお、色判別データはある程度の幅を有し
ており、この範囲内に入る画像データ全てが補正の対象
となる。これに対して、色補正係数は、幅を有した各補
正対象色毎に定まった値となっている。したがって、た
とえば、所定幅内のスカイブルーであれば全て、色補正
する際の色補正係数には同じ値が用いられ、また、所定
幅内のグリーンに対しても、同様に全てについて同じ色
補正係数が用いられる。
【0040】次に、図4および図5を用いて、画像が撮
影されてから、色補正が行なわれてプリント出力される
までの処理の流れについて説明する。
【0041】図4は、パソコン200上における処理の
流れを示したフローチャートである。本図を参照して、
パソコン200では、まず、ステップS401におい
て、デジタルカメラ100で撮影された画像データが入
力される。この際、画像データには撮影日時および撮影
位置の情報が添付されている。
【0042】次に、ステップS403において、画像デ
ータのヘッダ情報から撮影日時の情報が検出され、ステ
ップS405において、同じくヘッダ情報から撮影位置
情報が検出される。
【0043】ステップS407において、検出された撮
影日時情報および撮影位置情報を基にして、インターネ
ットに接続され、気象情報、即ち、撮影環境情報が検索
される。ステップS409において、撮影環境データが
ダウンロードされ、ステップS411において、撮影日
時および気象の情報が撮影環境データとして画像データ
に対応付けて記憶される。
【0044】図5は、プリンタ300における処理の流
れを示したフローチャートである。本図を参照して、プ
リンタ300では、まず、ステップS501において、
パソコン200から画像データが入力され、ステップS
503において、これに対応付けられた撮影環境データ
が入力される。
【0045】そして、ステップS505において、記憶
色選択部303により撮影環境に応じた記憶色の選択が
行なわれる。即ち、図3に示した選択・補正テーブル3
07が参照されて、撮影環境に応じた補正色が選択され
る。
【0046】補正対象となる記憶色(補正色)が選択さ
れると、ステップS507において、その選択した記憶
色についての色判別データが、記憶色判別部301に送
られる。また、選択された記憶色に対応する色補正係数
は、色補正部305に送られる。
【0047】そして、ステップS509において、記憶
色判別部301により、画像データの中に色判別データ
に該当するデータが存在するか否か、即ち、補正対象と
なる記憶色が存在するか否かが判断される。
【0048】存在する場合は、ステップS511におい
て、色補正部305により、色補正係数を用いた色補正
処理が行なわれる。即ち、撮影環境から決定される補正
色(記憶色)が画像中にある場合は、対応する色補正係
数が用いられて、人がイメージする通りの印象的な色に
自動的に補正される。
【0049】なお、ステップS509において、補正対
象となる記憶色が存在しない場合は、ステップS511
の色補正処理はスキップされる。そして、必要であれば
通常の画像処理等が行なわれた後、ステップS513に
おいて、画像出力が行なわれる。
【0050】このように、画像データ中に撮影環境に応
じた補正色(記憶色)が存在する場合は、撮影環境に応
じて適切に色補正が行なわれるため、ユーザが所望する
画像を容易に得ることが可能となる。
【0051】なお、ここでは撮影環境データとして、朝
昼夕の日時情報、および、晴天か曇りかの気象情報を例
に挙げて示したが、これ以外にも、たとえば、図6に示
すような季節情報などが考えられる。
【0052】図6を参照して、ここでは、春夏秋冬とい
う季節情報に応じて選択される補正色の例を示してい
る。春であれば、桜のピンクや鮮やかな新緑、夏であれ
ば、爽やかな空の色や光沢のある海の青、秋であれば、
紅葉の赤、冬であれば雪や寒さをイメージする青等が人
の印象に残りやすいと考えられる。したがって、これら
の色について色判別データおよび色補正係数をそれぞれ
設定し、テーブルとして所有することもできる。 [第2の実施の形態]次に、本発明の第2の実施の形態
におけるプリンタ400について説明する。プリンタ4
00とパソコン200との接続構成自体は、第1の実施
の形態において示した図1の場合と同様である。
【0053】図7は、第2の実施の形態におけるプリン
タ400の詳細を説明するためのブロック図である。本
図を参照して、プリンタ400は、補正の対象となる記
憶色と色補正係数とを対応付けて記録した選択・補正テ
ーブル407と、選択・補正テーブル407を参照し
て、補正対象となる記憶色が画像データ中に存在するか
否かを判別する記憶色判別部401と、記憶色判別部4
01による判別結果、および、選択・補正テーブル40
7から入力される色補正係数に基づいて、色補正を行な
う色補正部405と、を含んでいる。
【0054】デジタルカメラ100で取得された画像デ
ータは、撮影日時および撮影位置の情報が添付されてパ
ソコン200に送られる。パソコン200は、添付され
た撮影日時および撮影位置の情報に基づいて、インター
ネットを介して気象情報提供サーバ等から撮影環境デー
タを取得する。撮影環境データが取得されると、画像デ
ータと共にプリンタ400へ送られる。
【0055】プリンタ400において、パソコン200
から送られてきた画像データは、色補正部405および
記憶色判別部401に入力され、撮影環境データは、補
正レベル選択部403に入力される。
【0056】記憶色判別部401では、選択・補正テー
ブル407が参照されて、補正の対象となる色が画像デ
ータ中に存在するか否かが判別される。そして、判別結
果が判別信号として色補正部405に送られる。
【0057】ここで、選択・補正テーブル407につい
て説明する。図8は、補正対象となる色についての色判
別データと該補正対象となる色に色補正を行なうための
色補正係数とを対応付けて記録した選択・補正テーブル
407の例を示した図である。
【0058】本図を参照して、図3に示す選択・補正テ
ーブル307とは異なり、補正対象となる色は、撮影環
境とは関係なく一般に人の記憶に残り易いと言われてい
る記憶色に設定されている。即ち、空や海の青、草木の
緑、血の赤、および人の肌色等が予め補正対象色として
設定されている。なお、色判別データが幅を有している
点は、図3の場合と同様である。
【0059】また、補正対象色を補正するための色補正
係数は、色相のみを補正するような係数が設定されてい
る。即ち、この色補正係数を用いると、補正対象色に対
して、色味のみが人のイメージするものに変更されるこ
とになるしたがって、たとえば、空の青(R1、G1、
B1)という補正対象色に対しては、色補正係数(R
1’、G1’、B1’)を用いて補正すると、明度およ
び彩度の変更はなく、色相のみが所定の空の青となるよ
うに変更される。
【0060】再び図7を参照して、補正レベル選択部4
03では、入力された撮影環境データに基づいて、カラ
ー画像データの明度および彩度を変更するためのレベル
が選択される。
【0061】具体的には、たとえば図9に示すようなレ
ベルが選択される。晴天の下で撮影された画像に対して
は、明度、彩度とも変更されず、曇り空の下で撮影され
た画像に対しては、明度85パーセント、彩度70パー
セントという補正レベルが選択される。そして、雨降り
時に撮影された画像に対しては、明度70パーセント、
彩度50パーセントという補正レベルが選択される。
【0062】なお、この補正レベルは、補正レベル選択
403内にテーブル化して記録されている。
【0063】補正レベル選択部403により選択された
補正レベルの信号は、色補正部405に入力される。そ
して、補正対象となる色が存在するという判別信号を受
けた場合、色補正部405では、画像データの中に存在
する補正対象色に対して、選択・補正テーブル407か
ら得られる色補正係数および補正レベル選択部403か
ら入力される補正レベル信号が用いられて色補正が行な
われる。
【0064】つまり、色補正係数が用いられて、補正対
象となる記憶色の色相が所定の色相に変更され、明度お
よび彩度を変更する補正レベル信号が用いられて、その
変更された色相となった記憶色の明度および彩度が適切
に変更される。そして、色補正部405により補正され
た後の画像データに基づいてプリント出力が行なわれ
る。
【0065】このように、一般に人の記憶に残り易い記
憶色が、所定の色味に補正され、かつ撮影された環境に
応じた明度および彩度に自動的に補正されることにな
る。
【0066】図10は、プリンタ400における処理の
流れを示したフローチャートである。本図を参照して、
プリンタ400では、まず、ステップS1001におい
て、パソコン200から画像データが入力され、ステッ
プS1003において、これに対応付けられた撮影環境
データが入力される。
【0067】そして、ステップS1005において、補
正レベル選択部403により、入力された撮影環境に応
じた明度および彩度の補正レベルの選択が行なわれる。
【0068】ステップS1007において、記憶色判別
部401により、画像データの中に、選択・補正テーブ
ル407から得られた色判別データに該当するデータが
存在するか否か、即ち、補正対象となる記憶色が存在す
るか否かが判断さる。
【0069】記憶色が存在すると判断された場合は、ス
テップS1009において、色補正部405により、色
補正係数および補正レベルに基づいた色補正が行なわれ
る。即ち、補正色(記憶色)が画像中にある場合は、対
応する色補正係数により色相が補正され、撮影環境から
決定される補正レベル信号により明度および彩度が補正
される。このため、一般的な記憶色が、撮影環境に応じ
て人のイメージする通りの印象的な色に自動的に補正さ
れる。
【0070】なお、ステップS1007において、補正
対象となる記憶色が存在しない場合は、ステップS10
09の色補正処理はスキップされる。そして、必要であ
れば通常の画像処理等が行なわれた後、ステップS10
11において、画像出力が行なわれる。
【0071】以上説明したとおり、プリンタ400によ
ると、人の印象に残りやすい記憶色が所定の色味に変更
され、さらに、撮影環境に応じて明度および彩度のレベ
ルが変更される。このため、撮影環境に応じたイメージ
とおりの画像が再現されることになる。
【0072】しかも、予め設定されているデータテーブ
ルを参照等することにより補正が行なわれるため、簡易
な回路構成でもって、実現することが可能となる。
【0073】なお、今回示した実施の形態においては、
図1に示すような接続構成でデジタルカメラ100によ
り撮影された画像データおよび撮影環境データがプリン
タ300に入力されているがこのような構成には限られ
ない。したがって、図11または図12に示すような構
成によりそれぞれのデータをプリンタ300に入力する
ようにしてもよい。
【0074】図11は、デジタルカメラ100から、画
像データおよび撮影環境データが直接プリンタ300に
入力される場合を示す図である。図11を参照して、デ
ジタルカメラ100には、撮影時の温度、湿度、光量等
の情報を取得する環境センサ105および撮影日時を取
得するタイマ103が設けられている。
【0075】したがって、デジタルカメラ100で画像
が撮影されると、撮影環境データが自動的に取得され
る。そして、撮影環境データが画像データに添付されて
プリンタ300に送られる。したがって、パソコンに画
像データ等を取り込んでから、気象情報等をインターネ
ットを介して取得するといった手間がなく便利である。
【0076】図12は、デジタルカメラ100から画像
データおよび撮影日時データが、スキャナ500から気
象等の他の撮影環境データが入力される場合を示す図で
ある。本図を参照して、デジタルカメラ100には撮影
日時を取得するタイマ103が設けられている。そし
て、スキャナ500には、環境モードを設定するための
操作パネル501が設けられている。ユーザは、操作パ
ネル501から撮影時の環境情報を入力することができ
る。
【0077】このため、デジタルカメラ100からは画
像データと撮影日時情報とがプリンタ300に入力さ
れ、スキャナ500からは、気象等の他の撮影環境デー
タが入力されることになる。この場合も、パソコンを介
する必要がなく便利である。
【0078】なお、デジタルカメラ100に操作パネル
を設け、そこから環境情報を直接入力するようにしても
よい。
【0079】また、図7で示した選択・補正テーブル4
07は、撮影環境データに関係無く一定の記憶色が補正
の対象となっている。これを図2で示した選択・補正テ
ーブル307の補正色(補正対象となる記憶色)のよう
に、撮影環境に応じた記憶色を補正の対象色としてもよ
い。ただし、この場合も、対応する色補正係数には、色
相のみを変更するような値が設定される。
【0080】なお、図3、図6、図8および図9で示し
たテーブル等は例示であり、これらの数値等以外が設定
されることを妨げるものではない。また、テーブルを用
いる他に、予め設定された関数に従って算出されるよう
にしてもよい。
【0081】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって、制限的なものではないと考えるべきであ
る。本発明の範囲は、上記した説明ではなく特許請求の
範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び
範囲内ですべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態におけるプリンタ
300がパーソナルコンピュータ200に接続された場
合の接続構成の概略を示す図である。
【図2】 図1におけるプリンタ300の詳細を説明す
るためのブロック図である。
【図3】 図2の選択・補正テーブル307の一例を示
した図である。
【図4】 パソコン200上における処理の流れを示し
たフローチャートである。
【図5】 プリンタ300における処理の流れを示した
フローチャートである。
【図6】 季節情報に応じて選択される補正色の例を示
した図である。
【図7】 第2の実施の形態におけるプリンタ400の
詳細を説明するためのブロック図である。
【図8】 補正対象色についての色判別データと補正対
象色に色補正を行なうための色補正係数とを対応付けて
記録した選択・補正テーブル407の例を示した図であ
る。
【図9】 撮影環境データと明度および彩度のレベルと
を対応付けて記録したテーブルを示す図である。
【図10】 プリンタ400における処理の流れを示し
たフローチャートである。
【図11】 デジタルカメラ100から、画像データお
よび撮影環境データが直接プリンタ300に入力される
場合を示す図である。
【図12】 デジタルカメラ100から画像データおよ
び撮影日時データが、スキャナ500から気象等の他の
撮影環境データが入力される場合を示す図である。
【符号の説明】
100 デジタルカメラ、101 GPS受信部、10
3 タイマ、105環境センサ、200 パーソナルコ
ンピュータ、300,400 プリンタ、301,40
1 記憶色判別部、303 記憶色選択部、305,4
05 色補正部、307,407 選択・補正テーブ
ル、403 補正レベル選択部、500スキャナ、50
1 操作パネル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 9/64 H04N 5/91 H 5C079 (72)発明者 鈴木 浩之 大阪市中央区安土町二丁目3番13号大阪国 際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 石川 淳史 大阪市中央区安土町二丁目3番13号大阪国 際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 5B057 BA02 CA01 CB01 CE17 CH07 DC25 5C052 AA11 AB04 DD02 FA02 FA03 FA06 FB01 FD13 FE06 5C053 FA04 KA05 KA24 KA30 LA01 LA03 LA11 LA15 5C066 AA05 AA11 BA20 CA17 EA05 EA07 EA13 EB01 EC01 EF03 EF04 FA01 HA02 KD06 KE09 KE17 KF05 5C077 LL19 MP08 PP32 PP35 PP37 PP71 PQ08 PQ23 SS01 SS05 TT02 TT09 5C079 HB01 HB06 JA10 LA31 LB12 MA04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影環境データを取得する取得手段と、 補正する対象色を選択する選択手段と、 入力されたカラー画像データから前記対象色を判別する
    判別手段と、 前記判別された対象色を前記取得された撮影環境データ
    に応じて補正する補正手段とを備えた、画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記選択手段は、前記取得された撮影環
    境データに応じて、補正する対象色を選択することを特
    徴とする、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 撮影環境と、補正する対象色および補正
    係数とを対応づけて記録したテーブルをさらに備え、 前記選択手段は、前記テーブルを参照して補正する対象
    色を選択し、 前記補正手段は、前記テーブルを参照して得られる補正
    係数を用いて補正することを特徴とする、請求項2に記
    載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記補正する対象色は、予め設定された
    記憶色であることを特徴とする、請求項1に記載の画像
    処理装置。
  5. 【請求項5】 前記補正手段は、 前記選択された対象色を所定の色相に変更する第1の変
    更手段と、 前記選択された対象色を撮影環境に応じた明度および彩
    度に変更する第2の変更手段とを含む、請求項2または
    4に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 補正する対象色と補正係数とを対応付け
    て記録した第1のテーブルをさらに備え、 前記第1の変更手段は、前記第1のテーブルを参照して
    前記選択された対象色を所定の色相に変更することを特
    徴とする、請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 撮影環境と明度および彩度のレベルとを
    対応付けて記録した第2のテーブルをさらに備え、 前記第2の変更手段は、前記第2のテーブルを参照して
    明度および彩度を変更することを特徴とする、請求項5
    または6に記載の画像処理装置。
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