JP2001288696A - 難燃絶縁紙 - Google Patents

難燃絶縁紙

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JP2001288696A
JP2001288696A JP2000098412A JP2000098412A JP2001288696A JP 2001288696 A JP2001288696 A JP 2001288696A JP 2000098412 A JP2000098412 A JP 2000098412A JP 2000098412 A JP2000098412 A JP 2000098412A JP 2001288696 A JP2001288696 A JP 2001288696A
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melamine
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Shuichi Kawasaki
秀一 川崎
Tomofumi Narishima
倫史 成島
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Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
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Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ハロゲン系難燃剤及び三酸化ア
ンチモン等の難燃剤を用いずに十分な難燃性と電気絶縁
性を有する難燃絶縁紙を提供する。 【解決手段】 リン酸メラミン粒子、ポリリン酸メラ
ミン粒子、硫酸メラミン粒子及びメラミン被覆ポリリン
酸アンモニウムから成る群から選択される少なくとも1
種の難燃剤を10〜50重量%含有する難燃性絶縁原紙
の少なくとも片面に絶縁性樹脂を含む水系塗料を片面当
たり樹脂乾燥重量として1〜15g/m 2塗布した難燃
性絶縁紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、民生用電気器具、
車載用電気器具等の絶縁材料として用いられる難燃性絶
縁紙に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、民生用電気器具、車載用電気器具
等の絶縁材料としては、ポリエステルフィルム、プレス
ボード、バルカナイズドファイバ板等が用いられてき
た。これらの絶縁材料は、JIS C2318、C23
05及びC2315に品質基準が示され、用途に合わせ
て各材料が選択されている。ポリエステルフィルムは、
高い絶縁性と強度が得られるが、耐熱温度が低く、発熱
体の近くでは使用できない欠点がある。一方、プレスボ
ードは紙基材のため、打ち抜き加工性に適している。ま
た、250℃以下であれば、加熱変性することなく使用
することができるが、これ以上の高温条件下で使用する
場合は、難燃剤を添加する必要がある。また、バルカナ
イズドファイバ板は、セルロース系プラスチックを用い
て製造され、強度と電気特性が良好である。反面、打ち
抜き加工及び曲げ加工には適さず、プレスボード同様、
高温条件下での使用に際しては難燃剤の添加が必要であ
る。
【0003】従来、プレスボード及びバルカナイズドフ
ァイバ板に用いられる難燃剤には、塩素化ポリオレフィ
ンと三酸化アンチモンの併用系が用いられてきた。近年
の環境問題に対する関心の高まりから、焼却時にダイオ
キシンの発生源となりうる塩素化ポリオレフィンの使用
は敬遠されている。また、アンチモンは発ガン性が指摘
され、環境庁の水質基準の要監視項目に加えられ、製造
時に工業廃水への流出が規制されつつある。また、日本
も批准している「廃棄物の移動に関するバーゼル条約」
において、アンチモンを含有する廃棄物を国外へ移動す
ることは禁止されている。
【0004】塩素化ポリオレフィンと三酸化アンチモン
の併用系に替わる紙基材用難燃剤としては、壁紙用にス
ルファミン酸グアニジン、メチロール化スルファミン酸
グアニジンが用いられているが、水溶性のため耐水性に
劣り、電気絶縁性の低下を引き起こす。また、水酸化ア
ルミニウム、水酸化マグネシウムを用いる例も知られて
いるが、これらは加熱時水分を放出するため電気絶縁用
途には不適である。硫酸、リン酸、五酸化リンについて
も難燃剤としての効果が知られているが、セルロースを
分解してしまうため紙基材には使用することができな
い。
【0005】さらに、特開昭52−39931号公報に
はメラミン付加ポリリン酸アンモニウムと水酸化アルミ
ニウムとの混合物を難燃剤とした難燃紙が開示されてい
るが、加熱時に水酸化アルミニウムから水が発生し、更
にメラミン付加ポリリン酸アンモニウムの水に対する溶
解度が高いため絶縁紙としての用途には適さない。特開
平8-49196号公報及び特開平8-49197号公報
にはポリリン酸アンモニウムをメラミン樹脂で被覆した
難燃剤を使用した難燃紙について開示されているが、こ
の難燃剤はメラミン付加ポリリン酸アンモニウムに比べ
て水に対する溶解度が低くなっているものの、依然、水
に対する溶解度が高いため絶縁紙としての用途に適さな
い。以上の状況から、塩素化ポリオレフィン及び三酸化
アンチモンを併用した難燃剤に代替するものが求められ
ているが、これに代わる絶縁性の良好な難燃剤は見出さ
れていないのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上の如く、ハロゲン
系難燃剤及び三酸化アンチモンを使用せずに難燃性を付
与した電気絶縁紙は未だ実用化されていない。本発明は
これら難燃剤を用いずに十分な難燃性と電気絶縁性を有
する難燃絶縁紙を提供するものである。難燃性について
は、JIS K6911及びUL−94規格のV−0の
水準を目標とした。また、絶縁性等の品質基準はJIS
C2305に示されたプレスボード2種の基準に準拠
したものを目標とした。
【0007】
【発明を解決するための手段】本発明の主題は、リン酸
メラミン粒子、ポリリン酸メラミン粒子、硫酸メラミン
粒子及びメラミン被覆ポリリン酸アンモニウムから成る
群から選択される少なくとも1種の難燃剤を10〜50
重量%含有する難燃性絶縁原紙の少なくとも片面に絶縁
性樹脂を含む水系塗料を片面当たり樹脂乾燥重量として
1〜15g/m 2塗布した難燃性絶縁紙である。本発明
の別の主題は、UL−94難燃性試験においてV−0以
上の難燃性を有し、かつJIS C2111絶縁破壊試
験において5.0kV/mm以上の絶縁性を有する上記
難燃性絶縁紙である。本発明の更に別の主題は、難燃性
絶縁原紙が更にホウ酸ナトリウム及びケイ酸ナトリウム
から選択される少なくとも1種のガラス系難燃剤を0.
5〜15重量%含有する上記難燃性絶縁紙である。これ
らの難燃絶縁紙は、JIS C2305に示されたプレ
スボード2種の基準を満たす。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の難燃絶縁紙は、木材パル
プを主体とした製紙原料に、粉末状の難燃剤を添加分散
した原料を湿式抄紙することにより製造される。本発明
で用いられる木材パルプは、針葉樹クラフトパルプ、広
葉樹クラフトパルプ、サルファイトパルプ等の化学パル
プ、ストーングラインドパルプ、サーモメカニカルパル
プ等の機械パルプ、新聞、コート紙、上質紙等から得ら
れる再生パルプ等の一般的な製紙用パルプを適宜配合す
ることが可能である。また、必要に応じて、ケナフ、
竹、麻等の非木材パルプ、ガラス繊維、ポリエステル繊
維等の非セルロース繊維を配合することも可能である。
【0009】本発明の難燃剤はポリリン酸メラミン粒
子、リン酸メラミン粒子、硫酸メラミン粒子及びメラミ
ン被覆ポリリン酸アンモニウムであり、これらは市販品
を用いることができる。例えば、ポリリン酸メラミンと
してはMPPが、硫酸メラミンとしてはアピノン901
が三和ケミカル(株)、メラミン被覆ポリリン酸アンモ
ニウムとしてはテラージュ C−60、C−70、C−
80がチッソ(株)より販売されている。これらの難燃
剤は単独で用いてもよいし、又は2種以上混合して用い
てもよい。
【0010】これらの難燃剤を難燃絶縁原紙中の含有量
(乾燥時)が10〜50重量%、好ましくは15〜30重
量%になるように添加する。難燃剤の紙中含有率が10
重量%未満の場合には、十分な難燃性が得られず、UL
規格のV−0基準を満たすことができない。また、難燃
剤の紙中含有率が30重量%より大きい場合には、難燃
効果は頭打ちであり、一般に製紙原料に比べて高価であ
る難燃剤を高配合することは、経済的に無意味である。
【0011】更に高度な難燃性が求められる場合には、
ガラス系難燃剤を難燃絶縁原紙中の含有量(乾燥時)が
0.5〜15重量%、好ましくは3.0〜7.0重量%
の範囲で含有させてもよく、難燃性は更に向上する。ガ
ラス系難燃剤としては、ホウ酸ナトリウムまたはケイ酸
ナトリウムが好ましい。ガラス系難燃剤の含有量が0.
5重量%未満の場合には難燃性能をさらに向上させる効
果を期待することができない。含有量が15重量%より
大きい場合の難燃効果は頭打ちであり、経済的に無意味
であり、ガラス系難燃剤は水溶性のため、高配合にした
際の絶縁性の低下が著しい。ガラス系難燃剤は、サイズ
プレス法のような含浸法または塗工法によって含有させ
るのが望ましい。ガラス系難燃剤としては、FR−20
Kがアドコスミック(株)より販売されている。本発明
の難燃絶縁紙の抄紙に際して、サイズ剤、歩留まり向上
剤、紙力向上剤、定着剤、硫酸バンド、消泡剤、染料等
の内添薬品や、クレー、タルク、カオリン、炭酸カルシ
ウム、二酸化チタン等の内添填料を適宜添加してもよ
い。
【0012】本発明においては、上記のような方法で抄
紙した難燃紙の片面または両面に絶縁性樹脂を含む水性
塗料を塗布することにより、効果的に絶縁性を高めるこ
とができる。この絶縁性樹脂に特に制限はないが、スチ
レンブタジエン樹脂、アクリル樹脂及びウレタン樹脂が
好ましい。またこの絶縁性樹脂としてこの他に一般に絶
縁性として効果のあると認められているいかなる樹脂を
も用いることができる。用いる絶縁性樹脂は単一でもよ
いし2種以上を併用してもよい。このような樹脂を水に
分散させエマルジョンとして水性塗料とする。この水性
塗料の固形分は通常60重量%以下、好ましくは20〜
55重量%程度である。この水性塗料には用いる絶縁性
樹脂によって必要に応じて界面活性剤等の乳化剤やガム
類等の増粘剤を加えてもよい。通常乳化剤等は20%程
度以下で用いられる。
【0013】この水性塗料の塗布方法としては、サイズ
プレスコーター、ゲートロールコーター、ブレードコー
ター、エアーナイフコーター等から適宜選択することが
可能である。また、この水性塗料にクレー、カオリン、
炭酸カルシウム、タルク等の填料や顔料を配合してもよ
い。この絶縁性樹脂を含む水性塗料の塗布量は、樹脂乾
燥重量として片面当たり塗布量1〜15g/m2、好ま
しくは3〜10g/m2の範囲である。この塗布量が1
g/m2未満の場合には充分な絶縁性の向上効果が期待
できない。また、15g/m2以上塗布した場合には、
絶縁性の向上効果は頭打ちであり、絶縁性樹脂は一般に
可燃物であるため、難燃性に悪影響を及ぼす。
【0014】本発明の難燃絶縁紙は、UL−94に示さ
れた難燃性試験でV−0以上の難燃性を有し、なおかつ
JIS C2111に示された絶縁破壊試験で5.0k
V/mm以上の絶縁性を有するので、難燃性を要求され
る絶縁材料として用いることが可能である。本発明の難
燃絶縁紙の坪量は用途に合わせて50g/m2から50
0g/m2程度まで適宜変更可能である。また、密度に
ついても用途に合わせて0.7g/cm3から1.2g
/cm3程度まで適宜変更可能である。
【0015】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらによって限定されるものでない。
なお、「%」又は「重量%」は「乾燥時の重量%」を、
「塗布量」は「乾燥重量換算の塗布量」を示す。また、
ここでいう難燃性試験、絶縁破壊試験は下記の方法で試
験した。 難燃性試験: UL(米国保険業者研究所)−94規格
及びJIS K6911の難燃性試験に準拠した。これ
らの規格に従い、非難燃、HB、V−1(バーナーで着
火後、30秒以内に消炎する。)、V−0(バーナーで
着火後、10秒以内に消炎する。)の順に格付けした。 絶縁破壊試験: JIS C2111に準拠して、絶縁
破壊試験を行った。試験結果が5kv/mm以上あれば
絶縁性は良好である。JIS C2305のプレスボー
ド2種の絶縁性は5kv/mmであり、本発明ではこの
レベルの絶縁性を有することを目標とした。
【0016】実施例1 濾水度400ml(カナダ標準法)の針葉樹クラフトパル
プ(NBKP)とポリリン酸メラミン(商品名:MPP−
A、三和ケミカル(株)製)を含有する紙料を酸性抄紙
により、ポリリン酸メラミンを30重量%含有した坪量
200g/m2の難燃絶縁原紙を作成した。この難燃絶
縁原紙に絶縁性樹脂としてスチレンブタジエン樹脂を含
む水性塗料(商品名:RL−201、旭化成(株)製、固
形分48重量%)をサイズプレスコーターにより塗布量
10g/m2となるように塗布して、難燃絶縁紙を作成
した。実施例2 濾水度400ml(カナダ標準法)のNBKPとメラミン
被覆ポリリン酸アンモニウム(商品名:テラージュ C−
70、チッソ(株)製)を含有する紙料を酸性抄紙によ
り、メラミン被覆ポリリン酸アンモニウムを20重量%
含有した坪量200g/m2の難燃絶縁原紙を作成し
た。この難燃絶縁原紙に絶縁性樹脂としてスチレンブタ
ジエン樹脂を含む水性塗料(RL−201)をサイズプレ
スコーターにより塗布量10g/m2となるように塗布
して、難燃絶縁紙を作成した。
【0017】実施例3 濾水度400ml(カナダ標準法)のNBKPとメラミン
被覆ポリリン酸アンモニウム(テラージュ C−70)を
含有する紙料を酸性抄紙により、メラミン被覆ポリリン
酸アンモニウムを15重量%含有した坪量200g/m
2の難燃絶縁原紙を作成した。この難燃絶縁原紙に絶縁
性樹脂としてアクリル樹脂を含む水性塗料(商品名:ジョ
ンクリル、ジョンソンポリマー(株)製、固形分40重
量%)をサイズプレスコーターにより、塗布量5g/m2
になるように塗布して、難燃絶縁紙を作成した。実施例4 濾水度400ml(カナダ標準法)のNBKPと硫酸メラ
ミン(商品名:アピノン901、三和ケミカル(株)製)
を含有する紙料を酸性抄紙により、硫酸メラミンを15
重量%含有した坪量200g/m2の難燃絶縁原紙を作
成した。この難燃絶縁原紙にガラス系難燃剤(商品名:F
R−20K、アドコスミック(株)製、主成分:ホウ酸
ナトリウム)をサイズプレスコーターにより付着量が難
燃絶縁原紙当たり5.0重量%となるように付着させ、
難燃絶縁原紙を得た。この難燃絶縁原紙に絶縁性樹脂と
してアクリル樹脂を含む水性塗料(ジョンクリル)をサイ
ズプレスコーターにより、塗布量5g/m2になるよう
に塗布して、難燃絶縁紙を作成した。
【0018】比較例1 濾水度400ml(カナダ標準法)のNBKPとポリリン
酸メラミン(MPP−A)を含有する紙料を酸性抄紙によ
り、ポリリン酸メラミンを30重量%含有した坪量20
0g/m2の難燃絶縁紙を作成した。比較例2 濾水度400ml(カナダ標準法)のNBKPとメラミン
被覆ポリリン酸アンモニウム(テラージュ C−70)を
含有する紙料を酸性抄紙により、ポリリン酸メラミンを
20重量%含有した坪量200g/m2の難燃絶縁紙を
作成した。比較例3 濾水度400ml(カナダ標準法)のNBKPと硫酸メラ
ミン(アピノン901)を含有する紙料を酸性抄紙によ
り、硫酸メラミンを15重量%含有した坪量200g/
2の難燃絶縁原紙を作成した。この難燃絶縁原紙にガ
ラス系難燃剤(FR−20K)をサイズプレスコーターで
付着量が難燃絶縁原紙当たり5.0重量%となるように
付着させ、難燃絶縁原紙を得た。この難燃絶縁原紙に絶
縁性樹脂としてアクリル樹脂を含む水性塗料(ジョンク
リル)をサイズプレスコーターにより、塗布量2.0g
/m2に塗布して、難燃絶縁紙を作成した。
【0019】比較例4 濾水度400ml(カナダ標準法)のNBKPとメラミン
被覆ポリリン酸アンモニウム(テラージュ C−70)を
含有する紙料を酸性抄紙により、メラミン被覆ポリリン
酸アンモニウムを7.5重量%含有した坪量200g/
2の難燃絶縁原紙を作成した。この難燃絶縁原紙に絶
縁性樹脂としてスチレンブタジエン樹脂を含む水性塗料
(RL−201)をサイズプレスコーターにより塗布量1
0g/m 2となるように塗布して、難燃絶縁紙を作成し
た。比較例5 濾水度400ml(カナダ標準法)のNBKPと塩素化ポ
リオレフィン(商品名:スパークロン、日本製紙(株)
製)及び三酸化アンチモンを含有する紙料を酸性抄紙に
より、塩素化ポリオレフィンを19.5重量%及び三酸
化アンチモンを0.5重量%含有した坪量200g/m
2になるように難燃絶縁紙を作成した。実施例1〜4及
び比較例1〜5で作成した難燃絶縁紙の難燃性試験及び
絶縁性試験の結果を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】表1に示すように、実施例1〜4の難燃絶
縁紙は難燃性及び絶縁性の双方共優れている。これに対
し、絶縁性樹脂が塗布されていないか又はその塗布量が
3g/m2未満の難燃絶縁紙は絶縁性が不十分であり
(比較例1〜3)、難燃剤の含有量が10重量%未満の
場合には難燃性が不十分である(比較例4)。また、比
較例5の難燃紙は難燃性及び絶縁性の双方共優れている
が、難燃剤として三酸化アンチモンを使用しているため
廃棄が困難である。
【0022】
【発明の効果】本発明は、UL−94難燃規格V−0以
上の難燃性を有し、かつ現在、電気絶縁材料として用い
られているプレスボード及びバルカナイズドファイバー
板(絶縁性:5〜10kv/mm程度)と同等の電気絶
縁性を有する。さらに本発明の難燃絶縁紙は、日本国内
法及び日本が批准している条約において規制を受けるア
ンチモンやハロゲンを含有していないので、使用後廃棄
物として処分可能で、環境に与える負荷が小さい。従っ
て、本発明の工業的意義は大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F006 AA01 AB05 AB24 BA08 CA08 DA04 4H028 AA05 AA06 AA07 AA09 AA31 AA40 AA48 AB02 BA04 4L055 AG04 AG05 AG63 AG76 AG81 AG89 AG96 AH26 EA32 GA02 GA44

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リン酸メラミン粒子、ポリリン酸メラミ
    ン粒子、硫酸メラミン粒子及びメラミン被覆ポリリン酸
    アンモニウムから成る群から選択される少なくとも1種
    の難燃剤を10〜50重量%含有する難燃性絶縁原紙の
    少なくとも片面に絶縁性樹脂を含む水系塗料を片面当た
    り樹脂乾燥重量として1〜15g/m 2塗布した難燃性
    絶縁紙。
  2. 【請求項2】 UL−94難燃性試験においてV−0以
    上の難燃性を有し、かつJIS C2111絶縁破壊試
    験において5.0kV/mm以上の絶縁性を有する請求
    項1に記載の難燃性絶縁紙。
  3. 【請求項3】 難燃性絶縁原紙が更にホウ酸ナトリウム
    及びケイ酸ナトリウムから選択される少なくとも1種の
    ガラス系難燃剤を0.5〜15重量%含有する請求項1
    又は2に記載の難燃性絶縁紙。
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