JP2001288433A - 粘着テープ - Google Patents

粘着テープ

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JP2001288433A
JP2001288433A JP2000136482A JP2000136482A JP2001288433A JP 2001288433 A JP2001288433 A JP 2001288433A JP 2000136482 A JP2000136482 A JP 2000136482A JP 2000136482 A JP2000136482 A JP 2000136482A JP 2001288433 A JP2001288433 A JP 2001288433A
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JP
Japan
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resin
vinyl chloride
soft vinyl
chloride resin
adhesive tape
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Application number
JP2000136482A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Kitada
和之 北田
Yasue Yamada
耕栄 山田
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Kanbo Pras Corp
Original Assignee
Kanbo Pras Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】軟質塩化ビニル樹脂被覆シートの片面に粘着剤
を塗布してなる粘着テープにおいて、離型紙(セパレー
ター)なしで巻き上げ、巻き戻しが可能な製品を提供す
ること。 【解決手段】軟質塩化ビニル樹脂に配合される可塑剤な
どによる硬化阻害の影響を受けない離型性樹脂として、
離型性の高いシリコーン成分を組み込んだアクリル樹脂
を用いる。さらに軟質塩化ビニル樹脂被覆層表面を平滑
に仕上げることにより剥離力を下げ、粘着テープの巻き
戻しを軽くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主としてテント、
幌、野積みシート、フロアシートなどの比較的厚地のシ
ート類の補修やそれらのジョイント部分に用いられる耐
候性、耐久性にすぐれた粘着テープに関し、特に、離型
紙(セパレータ)を必要としない粘着テープに関する。
【0002】
【従来の技術】粘着テープは、、紙、フィルム、織物な
どからなる基材の片面、または両面に粘着剤が塗布され
てなり、各種の対象物の表面に粘着させて接合などの目
的に広く利用されている。粘着テープは取り扱いの便宜
から一定の長さ巻き上げた形態で使用に供されるが、そ
のままでは粘着剤面と他の粘着剤面または合成樹脂面が
粘着し巻き戻せなくなる。その対策として、両面粘着タ
イプの場合は離型紙(セパレータ)を間に挟んで合い巻
きにしている。片面粘着タイプの場合は、粘着剤を塗布
していない側の面を離型性に処理して離型紙(セパレー
タ)なしで巻き上げるのが一般的である。離型性を賦与
する方法としては、その片面に離型性のよい樹脂、たと
えばシリコーン系樹脂を塗布する。しかし、テープの表
面が軟質塩化ビニル樹脂の場合は、軟質塩化ビニル樹脂
に配合されている可塑剤、あるいはその他の配合物によ
ってシリコーン系樹脂の硬化反応が阻害される問題が生
じるため離型紙なしの製品化は困難であり、厚地のテン
ト、シート用の粘着テープでは今日までセパレータなし
の製品は使われていない。離型紙を合い巻きにした場
合、現場での施工や補修作業に当って離型紙をはがし、
処分する手間が煩雑であり、資源の無駄使いでもある。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】軟質塩化ビニル樹脂
被覆シートの片面に粘着剤を塗布してなる粘着テープに
おいて、離型紙(セパレーター)なしで巻き上げ、巻き
戻しが可能な製品を提供することが本発明の課題であ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する手
段として、本願発明者らは軟質塩化ビニル樹脂に配合さ
れる可塑剤などの影響を受けない離型性樹脂を鋭意探究
した結果、離型性の高いシリコーン成分を組み込んだア
クリル樹脂に到達した。この樹脂は、可塑剤などを含む
軟質塩化ビニル樹脂との接着をアクリル樹脂成分が、そ
して粘着剤層との離型性をシリコーン成分がそれぞれ分
担することにより課題を解決するものである。この樹脂
をアクリルシリコーン系樹脂と呼ぶ。さらに軟質塩化ビ
ニル樹脂被覆層表面を平滑に仕上げることにより剥離力
を下げ、粘着テープの巻き戻しを軽くする効果があるこ
とも見出した。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の粘着テープは、織物基
布、軟質塩化ビニル樹脂被覆層、粘着剤層、およびアク
リルシリコーン系樹脂被覆層から構成される。その織物
基布は、ポリエステルなどの合成繊維のほか、無機繊
維、天然繊維などから選ばれた繊維材料から構成される
織物であって、強度と寸法安定性の優れたものが望まし
い。補修やジョイント(継ぎ合わせ)などの対象がテン
ト地などの厚地のシートであるため、テープ基布織物も
テント地基布と同等、またはそれに近いものが必要であ
る。軟質塩化ビニル樹脂被覆層はポリ塩化ビニル樹脂、
可塑剤、安定剤、着色剤などテント、その他のシート類
と同様な配合物から構成される。したがって、テント地
などをそのまま転用することもできる。
【0006】離型性を向上させる手段として、軟質塩化
ビニル被覆層表面を平滑に仕上げる方法としては、軟質
塩化ビニル樹脂層を積層したのち、エンボス機を用いて
熱ロールにより平滑面に仕上げる。
【0007】アクリルシリコーン系樹脂とは、離型性の
高いシリコーン樹脂の構成成分を分子構造内に組み込ん
だアクリル樹脂である。この樹脂は、可塑剤などを含む
軟質塩化ビニル樹脂との接着をアクリル樹脂成分が、そ
して粘着剤層に対する離型性をシリコーン成分がそれぞ
れ分担することによって、離型性と軟質塩化ビニル樹脂
との接着性の両立を可能にした表面処理剤である。表面
処理剤の樹脂層の好ましい厚さは3〜10μm、より好
ましくは4〜7μmであり、グラビア塗工機により所定
の厚さに塗布し、熱処理により固着させる。
【0008】粘着剤は、対象となるテント、シート類の
表面が現状は主として塩ビ系であるため、軟質塩化ビニ
ル樹脂に対し優れた接着性を示すアクリル系の粘着剤が
好適である。この粘着剤は、通常1種以上のアクリル酸
エステルと、酢酸ビニルなどのビニルモノマーを溶剤中
で共重合したものである。凝集力を補うために架橋剤を
併用することもできる。粘着剤の塗布量は、対象のシー
ト類の厚さにより調整する必要がある。通常200〜6
00g/m程度であるが、この範囲に限定されるもの
ではない。塗布はコンマコータを用いて行ない、熱処理
・乾燥後、さらにエージングを行なう。
【0009】
【実施例】以下に、本発明の実施例を具体的に説明す
る。
【0010】(実施例1)ポリ塩化ビニル樹脂積層帆布
7号品、目付け450g/m、エンボス加工表面フラ
ット品の片面に、離型性表面処理剤としてハニー化成
(株)製のアクリルシリコーン系樹脂A647をグラビ
ア塗工機により5μmの厚さに塗布し、乾燥炉で130
℃、2分の熱処理を行ない表面層を固着させた。さら
に、反対面に粘着剤として綜研化学(株)製の品名sk
ダインA−1545(固形分40%)100部に、綜研
化学(株)の硬化剤M−5A1部を加えたものをコンマ
コータで400g/m塗布し、乾燥炉で80℃、4分
の熱処理・乾燥をして巻き上げ、さらに40℃、24時
間のエージングをして離型紙なし粘着テープの製品を得
た。
【0011】(実施例2)実施例1においてポリ塩化ビ
ニル樹脂積層帆布7号品を、エンボス加工なし表面凹凸
あり品とした以外は全く同じ処理を行なった。
【0012】(比較例1)ポリ塩化ビニル樹脂積層帆布
7号品、目付け450g/m、エンボス加工表面フラ
ット品の片面に一般的な防汚処理剤である三菱レーヨン
(株)製アクリル系樹脂アクリペットMDの20%メチ
ルエチルケトン溶液をグラビア塗工機により5μmの厚
さに塗布し、乾燥炉で90℃、1分の熱処理を行ない表
面層を固着させた。さらに、離型紙に日本触媒(株)製
の粘着剤品名アロセット8031をコンマコータで40
0g/m塗布し、乾燥炉で80℃、4分の熱処理・乾
燥したものを、前記帆布の反対の面に重ね、ラミネータ
ロールにより圧着して巻き上げ、さらに40℃、24時
間のエージングをして離型紙つき粘着テープの製品を得
た。
【0013】実施例1、2および比較例1の製品につい
て、初期粘着力および離型層との剥離力を測定した結果
を表1に示す。測定方法は、初期粘着力については
(株)東洋精機製作所製の初期粘着試験機を用い、粘着
シートを巻きつけた回転ロール上の鋼球にかかる力を測
定した。剥離力については、JISK−6772の7.
6のはく離試験の方法によった。
【0014】
【表1】
【0015】表1の結果は、初期粘着力については実施
例1、2とも比較例1の従来方式の離型紙つき粘着テー
プに遜色ないことが示されている。離型層との剥離力に
ついては専用の離型紙が最もよい値を示すが、実施例1
の値も実用上問題ない範囲であり、実施例2も使用可能
な値といえる。
【0016】
【発明の効果】本発明の粘着テープは、塩ビ系樹脂に含
まれる可塑剤などの影響を受けないアクリルシリコーン
系樹脂を離型剤として採用することにより、従来テント
などの厚地シート用としては困難とされてきた離型紙
(セパレータ)なしの巻き上げ、巻き戻しを可能にし
た。さらに塩ビ系樹脂表面を平滑に仕上げることで剥離
力を下げ、離型紙に近い剥離性を賦与することができ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例の断面説明図。
【図2】 本発明の比較例の断面説明図。
【符号の説明】
1 アクリルシリコーン系離型剤層 2 軟質塩化ビニル系樹脂被覆シート 3 粘着剤層 4 アクリル系防汚処理層 5 離型紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK15C AK25D AK25J AK52D AK52J AL01D AR00A BA04 BA07 BA10A BA10D DG12B GB08 GB31 GB87 GB90 JK06 JK15C JL13A JL14 4J004 AA09 AA10 AB01 CA02 CA06 CA07 CB01 CC03 CD05 CD06 DA02 DB03 DB04 EA01 FA08 FA10 GA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 織物基布の少なくとも片面に、軟質塩化
    ビニル樹脂からなる被覆層が積層され、その反対面には
    最外層に粘着剤層が積層されてなる粘着テープにおい
    て、該軟質塩化ビニル樹脂被覆層の表面がアクリルシリ
    コーン系の離型性樹脂により被覆されてなることを特徴
    とする粘着テープ。
  2. 【請求項2】 軟質塩化ビニル樹脂被覆層の表面が平滑
    に仕上げられてなることを特徴とする請求項1に記載の
    粘着テープ。
JP2000136482A 2000-03-31 2000-03-31 粘着テープ Pending JP2001288433A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109321162A (zh) * 2018-09-06 2019-02-12 陈裕旺 一种pvc胶带及其制备方法

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