JP2001287013A - ダイカスト鋳造における湯流れ確認方法 - Google Patents

ダイカスト鋳造における湯流れ確認方法

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JP2001287013A
JP2001287013A JP2000108274A JP2000108274A JP2001287013A JP 2001287013 A JP2001287013 A JP 2001287013A JP 2000108274 A JP2000108274 A JP 2000108274A JP 2000108274 A JP2000108274 A JP 2000108274A JP 2001287013 A JP2001287013 A JP 2001287013A
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JP
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casting
die
molten metal
grease
colored
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JP2000108274A
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Nobutaka Morita
延孝 森田
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分流子に着色グリースを塗布することによ
り、鋳造製品の色をもとに連続鋳造中の湯流れが正確に
確認できるダイカスト鋳造における湯流れ確認方法を提
供すること。 【解決手段】 固定金型1と、移動金型2とで構成され
る金型を備え、移動金型2には鋳込口ブッシュ5の方向
に突出する分流子6が取付けられたダイカスト鋳造機で
鋳造を行う際、連続鋳造中において、ダイカスト鋳造機
から成形品を取出す時間帯に、分流子6の表面の所望箇
所に着色グリース7を塗布した後鋳造を行い、鋳造凝固
後の成形品に現れる色彩をもとに湯流れを確認する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融金属を金型に
射出して鋳物を鋳造する際の湯流れを確認するダイカス
ト鋳造における湯流れ確認方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ダイカスト鋳造機の金型は、固
定金型と移動金型とを備え、両金型で構成されるキャビ
ティに鋳込口からランナーを介して溶湯を注入して鋳造
製品を成形するようにしている。移動金型側には、前記
鋳込口の方向に突出する略円錐形状の分流子が設けら
れ、この分流子で湯流れを方向づけ、鋳造製品の凝固を
早くし、取出しを容易にするようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなダイカス
ト鋳造機での鋳造工程において、湯流れの良否を、低
圧、低速条件にて確認することが行われている。具体的
には、湯流れの良否は、鋳造製品の尖った部分や湯口
(ゲート)より遠い部分の寸法が出るか否か、あるいは
鋳造製品の表面に湯じわが見られること等により判定し
ている。
【0004】ところが、鋳造運転中の条件より低速、低
圧に変えて試行運転したのでは、実際の鋳造運転を再現
したことにはならない。したがって、湯流れの確認は、
連続鋳造中(高圧、高速)の湯流れでないと正確な判定
はできない。
【0005】従来は、高圧、高速での連続鋳造中の湯流
れの確認方法がなく、湯流れ状況の把握の困難性がダイ
カスト鋳造の大きな課題の一つとなっている。
【0006】なお、湯流れの確認を、コンピュータのシ
ミュレーションシステムで行う技術は知られているが、
高価なシステムとなり、実用的ではない。
【0007】本発明は、上述の点に着目してなされたも
ので、分流子に着色グリースを塗布することにより、鋳
造製品に表れる色をもとに連続鋳造中の湯流れが正確に
確認できるダイカスト鋳造における湯流れ確認方法を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、鋳込口ブッシュを有する固
定金型と、該固定金型に対向する移動金型とで構成され
る金型を備え、該移動金型には鋳込口ブッシュの方向に
突出する分流子が取付けられたダイカスト鋳造機で鋳造
を行う際の湯流れを確認するダイカスト鋳造における湯
流れ確認方法であって、連続鋳造中において、ダイカス
ト鋳造機から成形品を取出す時間帯に前記分流子の表面
の所望箇所に着色グリースを塗布した後鋳造を行い、鋳
造凝固後の成形品に表れる色彩をもとに湯流れを確認す
ることを特徴とするものである。
【0009】このため、請求項1記載の発明では、鋳造
製品の色彩の色をもとに湯流れを確認でき、高圧、高速
の連続鋳造中の条件下での湯流れの確認が可能となる。
【0010】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のダイカスト鋳造における湯流れ確認方法であって、
前記着色グリースは、着色原料と耐熱性グリースとを混
ぜ合わせたものであることを特徴とするものである。
【0011】このため、請求項2記載の発明では、鋳造
時の熱により着色原料が燃えることがなく、溶湯と共に
確実に流れる。
【0012】また、請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは2記載のダイカスト鋳造における湯流れ確認方法で
あって、前記着色原料は、光明丹であることを特徴とす
るものである。
【0013】このため、請求項3記載の発明では、鋳造
の現場で使用する光明丹の利用で着色グリースが作成で
きる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明のダイカスト鋳造に
おける湯流れ確認方法の実施の形態を図面に基づいて説
明する。
【0015】図1および図2に示すように、ダイカスト
鋳造機の金型は、固定金型1と、この固定金型1に対向
して配置された移動金型2とからなり、両金型1、2間
には、型締めによりキャビティ3が形成されている。こ
のキャビティ3に通ずる湯道4および湯口8が、両金型
1、2間に形成されている。移動金型2には、型締め機
構(図示せず)が設けられ、移動金型2がこの型締め機
構により移動せしめられて両金型1、2は型開閉される
ようになっている。
【0016】固定金型1には、端部に鋳込口5aが設け
られた鋳込口ブッシュ5が嵌合されている。また、移動
金型2には、鋳込口ブッシュ5内の方向に突出する略円
錐形の分流子6が取付けられている。固定金型1は、二
つ割りに構成されており、片方(鎖線の部分)と取り外
せるようになっている。
【0017】本発明においては、以下のようにしてこの
分流子6の表面に着色グリース7を塗布することによ
り、湯流れを確認するものである。
【0018】すなわち、湯流れを確認しようとする場
合、連続鋳造中において、ダイカスト鋳造機から成形品
を取出す時間(運転停止中)に、図1に示すように、固
定金型1の一方を取り外して鋳込口ブッシュ5を開放
し、分流子6を露出させる。分流子6の表面の所望箇所
に着色グリース7を塗布する。
【0019】この着色グリース7としては、光明丹(鉛
丹)等の着色原料を耐熱性グリースに混ぜ合わせたもの
が用いられ、これを刷毛等で分流子6の表面に塗り付け
る。
【0020】そして、高圧、高速の通常の条件で鋳造を
行い、成形品を取出す。鋳造凝固後の成形品の表面に
は、湯流れの状態に応じて湯じわが生じるため、この湯
じわで湯流れを確認できる。本実施の形態の方法では、
湯じわが着色グリースの色で表れるため、この色をもと
に明瞭に湯流れを確認できる。
【0021】上記着色原料としては、金型のすり合わせ
確認に利用されている光明丹を使用すれば、これを耐熱
グリースに混ぜ合わせるだけでよく、別途に着色原料を
用意する必要がないが、その他の着色塗料、インキ、絵
の具等の顔料や染料が利用でき、着色原料の材質は限定
されない。光明丹等の顔料を単体で使用すると、鋳造成
形時の高温で燃えてしまうので、耐熱グリースに混ぜて
使用する。なお、着色グリース7を塗布する箇所は、溶
湯が接触する箇所であれば何処でもよく、また、塗布量
も限定されない。但し、キャビティ3内の湯口8から最
も遠い部分にも着色グリース7が届くだけの量は必要で
あるので、金型の大きさによって多少増減するが、通常
は6〜8g程度でよい。
【0022】以上のように、本実施の形態では、分流子
6に着色グリース7を塗布することにより、鋳造製品の
湯じわが着色グリースの色で表れるため、この色をもと
に明瞭に湯流れを確認できる。このため、従来のように
低圧、低速にすることなく、高圧、高速の連続鋳造中の
条件下での湯流れの確認が可能となり、ダイカスト鋳造
製品の品質の向上に効果がある。
【0023】
【発明の効果】以上、詳述したように、請求項1記載の
発明によれば、分流子の表面の所望箇所に着色グリース
を塗布した後鋳造を行い、鋳造凝固後の成形品に現れる
色彩をもとに湯流れを確認するようにしたので、鋳造製
品の色をもとに湯流れを正確に判断でき、また、高圧、
高速の連続鋳造中の条件、すなわち、実際の作業に近い
条件下での湯流れの確認が可能となる。したがって、ダ
イカスト鋳造製品の品質の向上、及びダイカスト鋳造機
のランナー改善に寄与できる。
【0024】また、分流子の着色グリースを塗布するだ
けの簡単な方法であるため、大きさや種類の違う各種の
金型に適用可能である。
【0025】また、請求項2記載の発明によれば、着色
原料に耐熱性グリースに混ぜ合わせた着色グリースを使
用するので、請求項1記載の発明の効果に加えて、鋳造
時の熱により着色材が燃えることがなく、着色グリース
は溶湯と共に確実にキャビティに流れる。
【0026】また、請求項3記載の発明によれば、着色
原料に光明丹を用いたので、請求項1または2記載の発
明の効果に加えて、鋳造の現場で使用する光明丹の利用
で着色グリースが安価に作成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法に使用されるダイカスト鋳造機の要
部の斜視図である。
【図2】図1のダイカスト鋳造機の金型部分の縦断側面
図である。
【図3】図2のA方向からみた正面図である。
【符号の説明】
1 固定金型 2 移動金型 5 鋳込口ブッシュ 6 分流子 7 着色グリース

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳込口ブッシュを有する固定金型と、該
    固定金型に対向する移動金型とで構成される金型を備
    え、該移動金型には鋳込口ブッシュの方向に突出する分
    流子が取付けられたダイカスト鋳造機で鋳造を行う際の
    湯流れを確認するダイカスト鋳造における湯流れ確認方
    法であって、 連続鋳造中において、ダイカスト鋳造機から成形品を取
    出す時間帯に前記分流子の表面の所望箇所に着色グリー
    スを塗布した後鋳造を行い、鋳造凝固後の成形品に表れ
    る色彩をもとに湯流れを確認することを特徴とするダイ
    カスト鋳造における湯流れ確認方法。
  2. 【請求項2】 前記着色グリースは、着色原料と耐熱性
    グリースとを混ぜ合わせたものであることを特徴とする
    請求項1記載のダイカスト鋳造における湯流れ確認方
    法。
  3. 【請求項3】 前記着色原料は、光明丹であることを特
    徴とする請求項1または2記載のダイカスト鋳造におけ
    る湯流れ確認方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012148292A (ja) * 2011-01-18 2012-08-09 Honda Motor Co Ltd 鋳造用金型
US9387235B2 (en) 2004-06-14 2016-07-12 Basf Beauty Care Solutions France S.A.S. Cosmetic preparations containing PTH fragments

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9387235B2 (en) 2004-06-14 2016-07-12 Basf Beauty Care Solutions France S.A.S. Cosmetic preparations containing PTH fragments
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