JP2001286248A - 釣用リール - Google Patents

釣用リール

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JP2001286248A
JP2001286248A JP2000103914A JP2000103914A JP2001286248A JP 2001286248 A JP2001286248 A JP 2001286248A JP 2000103914 A JP2000103914 A JP 2000103914A JP 2000103914 A JP2000103914 A JP 2000103914A JP 2001286248 A JP2001286248 A JP 2001286248A
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spool
brake
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Nobuhiko Someya
宣彦 染谷
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Mamiya OP Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】必要時以外でブレーキ力が作用しないようにし
て、ブレーキシューの寿命を延ばすと共に、スムースな
ハンドルの回転を行なうことができるようにし、しか
も、ルアーの飛距離を延ばすことができる遠心力ブレー
キを備えた釣用リールの提供。 【解決手段】スプール3にバックラッシュが発生する遠
心力が生じたときのみにブレーキ力を発生させる。これ
により、必要時以外でのブレーキ力の発生を防止して、
ブレーキシュー53の過剰な磨耗の防止、スムースなハ
ンドル回転、ルアーの飛距離の向上を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠心力ブレーキを
備えた釣用リールに関する。
【0002】
【従来の技術】キャスト時におけるラインのバックラッ
シュの発生を防止する一つの手段である遠心力ブレーキ
としては、例えば、スプールの側面にスプールの径方向
へ向けて放射状に設けられた支持ピンと、この支持ピン
にスライド自在に嵌め込まれた筒形のブレーキシュー
と、側枠に前記ブレーキシューを囲むように固定された
接触環とで構成したものがある。この遠心力ブレーキに
よれば、スプールが回転して遠心力が発生すると、ブレ
ーキシューが径方向外側へスライドすると共に、接触環
に接触することにより、スプールの回転にブレーキ力が
作用する。このブレーキ力によって、キャストしたルア
ーの速度とスプールの回転速度が同調してバックラッシ
ュが防止される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
遠心力ブレーキは、ブレーキシューのスライドは自在で
あることから、スプールの高回転時においても低回転時
においても遠心力の強弱にかかわらず、ルアーのキャス
トからスプールの回転が止まるまでの全域で常にブレー
キ力が作用している。つまり、キャスト直後の最もバッ
クラッシュの危険性が高いスプールの高回転時以外でも
ブレーキ力が作用しているので、キャストしたルアーが
後半で失速して飛距離が延びないということがある。さ
らには、ハンドルによるスプール回転においても遠心力
が作用してブレーキ力が発生してしまい、ブレーキシュ
ーの磨耗が激しい上に、ハンドル回転がブレーキ力によ
って重くなるということがある。
【0004】そこで本発明は、必要時以外でブレーキ力
が作用しないようにして、ルアーの飛距離を延ばすとと
もに、ブレーキシューの寿命を延ばし、且つスムースな
ハンドルの回転を行なうことができる遠心力ブレーキを
備えた釣用リールを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、左右側枠間に回転可能に支持されたスプ
ールが繰り出し回転したときに生じる遠心力を利用し
て、ブレーキシューをスプールの側板の径方向にスライ
ドさせて側枠に固定された接触環に接触させることによ
り、スプールの回転にブレーキ力が作用する遠心力ブレ
ーキを備えた釣用リールにおいて、ブレーキシューの後
端部とその後方とに、マグネット部材及び該部材に引き
付けられる引き付け部材を相対的に設け、上記ブレーキ
シューの後方に位置するマグネット部材、又は、引き付
け部材をブレーキシューに対して接近、離反方向に移動
可能に配して移動部材とし、この移動部材に先端が連結
されてこの部材をブレーキシューに接近、離反させる方
向に揺動する揺動杆を設けてなり、上記揺動杆は、常に
移動部材をブレーキシューに対して最接近位置に保持す
るバランスを有し、スプールの回転による遠心力が作用
することによって移動部材をブレーキシューから離反さ
せる方向に揺動するとともに、その遠心力が弱まるに従
い移動部材をブレーキシューに接近させる方向に揺動す
るようにしていることを特徴とする。(請求項1)
【0006】
【発明の実施の形態】請求項1の発明によれば図3に示
すように、スプール3が停止しているときには、揺動杆
55が移動部材54(マグネット部材、又は、引き付け
部材)をブレーキシュー53に最接近させているので、
ブレーキシュー53は後端に取付けられた引き付け部材
57と前記移動部材54間に作用する磁力によって移動
部材54に引き付けられて接触環56から離反してい
る。(実線で示す)キャスト直後スプール3が回転して
上記磁力を上回る遠心力が発生すると、揺動杆55の揺
動により移動部材54がブレーキシュー53から離反す
る一方、ブレーキシュー53がスライドして接触環56
に接触してスプール3の回転にブレーキ力を付与する。
(想像線で示す) このとき、揺動杆55は遠心力によって移動部材54が
ブレーキシューから離反する状態が保たれている。この
状態から、徐々にスプール3の回転が低下すると、これ
に比例する遠心力の低下に伴う揺動杆55及びブレーキ
シュー53に作用する遠心力の低下により、揺動杆55
が元の位置に揺動しようとするとともに、ブレーキシュ
ー53の接触環56に対する接触力が弱まる。そして、
さらに遠心力が低下し、揺動杆55が元の位置に揺動し
て移動部材54がブレーキシュー53に最接近したと
き、移動部材53と引き付け部材57間に作用する磁力
によってブレーキシュー53が引き付けられて接触環5
6から離反してブレーキ力が解除される。(実線で示す
状態) すなわち、キャスト直後の高回転時におけるバックラッ
シュが発生しやすい状況ではスプール3の回転にブレー
キ力が付与される。そして、低回転時においてはブレー
キ力が解除されるので、キャスト後半の飛距離を延ばす
ことができる。又、ハンドル回転によるスプールの回転
にブレーキ力がかからないので、ハンドル回転操作が重
くなるようなことはない。
【0007】上記引き付け部材57には、マグネット部
材の磁力が作用して引き付けられる金属やマグネットを
用いる。例えば、移動部材54をマグネット部材にした
とき、ブレーキシュー53後端部には金属、又は、マグ
ネットを設けて、移動部材54とブレーキシュー53と
が引き付け合うようにする。
【0008】上記揺動杆55の後端に移動部材54より
も重い重り部材55Cを配する。これによって、常に移
動部材54をブレーキシュー53に対して最接近位置に
保持するバランスを有した揺動杆55となる。(請求項
2) 尚、この重り部材は、揺動杆に対して着脱可能、固定い
ずれでもよいが、例えば、着脱可能とした場合、重さの
異なる重り部材に交換して、移動部材をブレーキシュー
に対して最接近位置に保持するバランスを変更すること
によって、ブレーキ力が発生するときの遠心力及び解除
されるときの遠心力を任意に調節して、ブレーキ力が作
用する時間を長短調節することができる。又、重り部材
を揺動杆の軸線に沿って移動可能、且つ、移動した位置
に固定可能にして、移動部材をブレーキシューに対して
最接近位置に保持するバランスを変更することも挙げら
れる。
【0009】上記ブレーキ力が作用する時間の長短を調
節する構成としては、上記移動部材54の初期設定位置
(ブレーキシューに最接近している位置、実線で示す)
及び遠心力作用位置(ブレーキシューから最離間してい
る位置、想像線で示す)を変更可能、且つ、その移動量
を調節可能にすることによって、ブレーキシュー53、
又は、移動部材54に作用する磁力を任意に強弱可能と
した構成が挙げられる。(請求項3) 例えば、図9及び図10に示すように移動部材54のブ
レーキシュー53に初期設定位置をブレーキシュー53
から段階的に離し、逆に最離間したときの位置をブレー
キシュー53に段階的に近づけ、さらにその位置を固定
する。(各図において(a)で示す) この例によれば、図10に示す移動部材54の初期設定
位置の場合、図9で示す初期設定位置よりもブレーキシ
ュー53から離間しているので、移動部材54とブレー
キシュー53間に作用する磁力の引き付け力が弱くな
り、初期設定位置が近い場合よりも弱い遠心力でブレー
キシュー53がスライドして、ブレーキ力を早く付与さ
せることができるとともに、ブレーキの作用時間を長く
することができる。さらに、引き付け力が弱いために強
いブレーキ力を作用させることができる。逆に、図9で
示す移動部材54の初期設定位置の場合では、図10よ
りも磁力の引き付け力が強いために、ブレーキ力作用開
始を遅くできるし、ブレーキの作用時間を短くすること
ができる。さらに、引き付け力が強いために弱いブレー
キ力を作用させることができる。
【0010】又、上記ブレーキ力が作用する時間の長短
を調節する構成としては、上記ブレーキシューの初期設
定位置を変更可能、且つ、移動量を調節可能にすること
によって、ブレーキシュー、又は、移動部材に作用する
磁力を任意に強弱可能とした構成が挙げられる。(請求
項4) 例えば、図11に示すように移動部材54の初期設定位
置の変更に伴ってブレーキシュー53の初期設定位置を
変更して、スプール3の停止状態においてブレーキシュ
ー53と接触環56との距離を段階的に長短調節する。
すなわち、スプール3の停止状態におけるブレーキシュ
ー53の位置が接触環56から離れるに伴なって、遠心
力が作用してブレーキシュー53が接触環56に接触し
た状態で初期設定位置との距離が長くなる。つまり、遠
心力の低下によって移動部材54が初期設定位置に戻っ
たときに、初期設定位置が接触環56に近い場合より
も、移動部材54とブレーキシュー53との距離が長い
ので、両者間に作用する磁力の引き付け力が弱くなる。
したがって、磁力が弱くなれば弱い遠心力でブレーキ力
が作用するので、ブレーキ力が作用する時間が長くな
り、且つブレーキシュー53の接触環56に対する接触
力が強くなってブレーキ力が強くなる。
【0011】上記ブレーキ力が作用する時間の長短を調
節するさらなる構成としては、上記揺動杆55の揺動支
点を変更可能にすることが挙げられる。(請求項5) すなわち、図6に示すように揺動杆55の揺動支点Pを
変更することによって、揺動杆55の揺動バランスが変
わり、これに伴って揺動杆55が揺動するのに必要な遠
心力の強さも変わるので、ブレーキ力が作用する時間の
長短調節をすることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施の1例を図面に基づいて
説明すると、 図1乃至図6は、本発明を実施した両軸
受タイプの釣用リールAであり、左右側枠1,2間に回
転可能に支持されたスプール3の巻き取り回転が、ハン
ドル4、ドラグ機構(図示せず)、クラッチ機構(図示
せず)、メインギア(図示せず)、ピニオンギア(図示
せず)を介しての行なわれる周知の構造である。
【0013】符号5,5は遠心力ブレーキであり、本実
施例では同構造の2個の遠心力ブレーキ5,5を図面
上、上下対称位置に配しているため、以下の説明では上
側のみを説明する。遠心力ブレーキ5は、図3乃至図5
に示すように、支軸52にスライド可能に嵌め込まれた
ブレーキシュー53及びその後方に位置してスライド可
能に嵌め込まれたマグネット部材とする移動部材54
と、移動部材54をブレーキシュー53に対して接近、
離反させる揺動杆55と、ブレーキシュー53を囲み、
該シューがスライドによって接離する接触環56とを備
えている。
【0014】この遠心力ブレーキ5の装備構造は、スプ
ール3の側面に突設された台座31に設けられた収容凹
部32に、支軸52、ブレーキシュー53、移動部材5
4、揺動杆55が内装され、接触環56がブレーキシュ
ー53を囲むように右側枠2に固定されている。さらに
詳述すると、収容凹部32は、台座31の先端と台座3
1の外周面に開口部33,34を有して、台座31の先
端からスプール3の側面までスプール3の軸線に沿って
形成されている。
【0015】支軸52は、磁力に反応しない硬質の素材
(例えば、硬質の剛性樹脂)を用いて棒状に形成され、
収納凹部32の底部にスプール3の軸線と直角に交差す
る方向に突設してあり、その先端と接触環56との間に
クリアランスを設けている。
【0016】ブレーキシュー53は、合成樹脂を用い
て、上記クリアランスよりも長い略筒状に形成されてお
り、上記支軸52に対して図面上上下にスライドし、そ
の先端から抜差しできるようになっている。そして、左
右側枠1,2が組まれた状態ではブレーキシュー53は
接触環56によって抜止され、右側枠2を左側枠1から
外すことによって抜差しが可能となる。ブレーキシュー
53の後端部には、上記移動部材54の磁力に引き付け
られる引き付け部材57が固定されている。この引き付
け部材57は金属板であり、この金属板に作用する移動
部材54の磁力によってブレーキシュー53は、常に接
触板55から離反する方向に引き寄せられている。本実
施例ではブレーキシューを合成樹脂とし、これに引き付
け部材である金属板を固定した例で説明したが、ブレー
キシューを金属等の着磁性材料で構成してもよく、つま
りブレーキシュー自体が引き付け部材を兼ねるものであ
ってもよい。また、金属板に換えて移動部材54と同様
にマグネットを用いて、移動部材とブレーキシューとの
間に作用する磁力を大きくしてもよい。
【0017】上記移動部材54は、略筒状に形成されて
支軸32に対して図面上上下にスライドする。又、その
磁力は、少なくともバックラッシュが発生しやすい程
度、且つ、前記磁力を上回る強さの遠心力がブレーキシ
ュー53に作用すると、該シューがスライドして接触環
56に接触する程度である。さらに、通常のハンドル4
の巻取り回転に伴うスプール3の回転における遠心力で
は、ブレーキシュー53がスライドしない程度の磁力で
もある。
【0018】揺動杆55は、2枚の杆本体55A,55
Bの後端に、上記移動部材54より重い重り部材55C
を固定した平面略コ型に形成され、杆本体55A,55
Bが夫々、収容凹部32の両側壁に揺動可能に軸支さ
れ、杆本体55A,55Bの先端間には、上記移動部材
54が軸支されている。この構成により、揺動杆55が
移動部材54の位置を常にブレーキシュー側に保持する
とともに、磁力を上回る遠心力が作用したときに離間す
る方向へ揺動して移動部材54をブレーキシュー53か
ら離間させることができる。本実施例における揺動杆5
5の揺動支点Pは、杆本体55A,55Bの側面に夫々
開口された3個の軸支孔55D,55D,55E,55
E,55F,55Fの内、中央の軸支孔55E,55E
にしているが、この揺動支点Pを軸支孔55D,55
D、又は、軸支孔55F,55Fに換えることにより、
揺動杆55の揺動バランスを変更することができる。具
体的には、揺動杆55を軸支しているビス55G,55
Gを外して、揺動杆55を図面上左右に動かし、軸支孔
55D,55D、又は、軸支孔55F,55Fのいずれ
かをビス孔(図示せず)に合わせてビス55G,55G
で止めて揺動支点Pを変更する。(本実施例では図6に
示すように55C,55Cを揺動支点Pとしている) 符号55H,55Hは、揺動支点Pを変更するときに移
動した揺動杆55の移動部材54に対するずれ、又、移
動部材54の上下動により発生するずれを吸収する長孔
であり、移動部材54に突設した支軸54A,54Aが
スライド可能に貫通している。これによって、ブレーキ
力が発生するときの遠心力及び解除されるときの遠心力
を任意に調節して、ブレーキ力が作用する時間を長短調
節することができる。
【0019】符号6、6’は、ブレーキシュー53及び
移動部材54の初期設定位置(スプールが停止状態、又
は、ブレーキ力が作用していない状態。)及び移動距離
を調節する調節板である。調節板6,6’は、収容凹部
32の両側壁に設けられた多数の挿し込み溝61…61
に、収容凹部32の開口部34から抜差し可能に支持さ
れている。本実施例では、調節板6,6’を夫々最高位
置及び最低位置の挿し込み溝61,61に挿入し、最高
位置側の調節板6はブレーキシュー53と移動部材54
の間に介在させており、これによって、ブレーキシュー
53及び移動部材54初期設定位置を保持し、調節板
6,6’間において移動部材の移動距離を規制するよう
にしている。そして、図9乃至図11(a)(b)に示
すように上記調節板6,6’の位置を換えてブレーキシ
ュー53と移動部材54を初期設定位置及び遠心力作用
位置を離間、近接させることによって、両者間に作用す
る磁力を強弱換えて、ブレーキ力の強さの強弱や作用時
間の長短を任意に調節することができる。上記調節板
6,6’は必ずしも2枚である必要はなく、図10に示
すように3枚目の調節板6’’を用いてもよいし、図示
はしないが、ブレーキシュー53と移動部材54の間に
1枚用いてもよく、調節板6,6’の位置や枚数は使用
者が任意に設定する。さらには、図示はしないが移動部
材を調節板で挟んで固定することによって、ブレーキシ
ューのみを移動させるようにして、ブレーキ力の強さの
強弱や作用時間の長短の調節をすることもできる。
【0020】図7及び図8は、上記遠心力ブレーキ5の
他の配設例を示している。尚、本例では上記実施例と重
複する部位についての説明は省略する。
【0021】支軸52は、台座31の側面にスプール3
中心から放射方向に突設してあり、その先端と接触環5
6との間にクリアランスを設けている。このように突設
した支軸32に、ブレーキシュー53と移動部材54が
スライド可能に嵌め込まれている。揺動杆55は、スプ
ール3の側面にスプール3の回転方向と同方向に揺動す
るように軸支されている。
【0022】本例では、上記調節板に換えてピン7,
7’を用いている。この構造を詳述すると、支軸32に
隣接するようにその軸線に沿って多数のピン孔71…7
1を配し、このピン孔71…71にピン7,7’を着脱
可能に挿し込んで(もしくは、ねじ込んで)固定する。
この構造によっても、上記実施例と同様にブレーキシュ
ー53及び移動部材54の初期設定位置を保持し、ピン
7,7’間において移動部材54の移動距離を規制する
ことができる。又、ピン7,7’の位置を変えること
で、上記実施例と同様にブレーキ力の強さの強弱や作用
時間の長短の調節をすることができる。
【0023】尚、上記実施例では2個のブレーキシュー
を有した遠心力ブレーキで説明したが本発明ではこの数
は任意であり、好ましくは2個以上複数である。又、ス
プールの回転バランスを考慮して複数の支軸は、その間
の角度を全て同角度として突設する。さらに、上記実施
例では、遠心力ブレーキをスプールの右側枠側に配置し
た例を示したが、この配置位置は左側枠側であってもよ
いことはいうまでもない。
【0024】
【発明の効果】本発明は以上説明した通り、スプールに
バックラッシュが発生する遠心力が生じる速度、つま
り、キャスト直後の最もバックラッシュの危険性が高い
スプールの高回転時にのみブレーキ力が作用するので、
必要なとき以外でのブレーキシューが接触環に接触しな
い。したがって、ブレーキシューの磨耗が抑制されて長
持ちするし、スムースなハンドル回転が可能となる。さ
らに、スプールが低回転で抵抗が作用することなく回転
するのでキャストしたルアーが後半で失速することがな
い。したがって、ルアーの飛距離が向上し、広範囲でル
アーを泳がせることができるので釣果の向上が期待でき
る。
【0025】また、請求項3乃至請求項5の発明では、
ブレーキ力が作用する時間の長短調節やブレーキ力の強
弱調節が可能であるので、ブレーキ機能を使用者の釣り
のスタイルやテクニックに合わせて発揮させることがで
きる。したがって、釣人のテクニックに応じてビギナー
からベテランまで幅広く対応できる極めて優れた釣用リ
ールである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の釣用リールの正面図であり一部切欠
して示す。
【図2】 図1の(2)―(2)線断面図である。
【図3】 図1の要部拡大図である。
【図4】 図2の要部拡大図である。
【図5】 図4の(5)―(5)線断面図である。
【図6】 揺動支点を換えた状態の要部拡大図である。
【図7】 遠心力ブレーキの他の配設例を示す要部拡大
図である。
【図8】 図7の(8)―(8)線断面図。
【図9】 調節板の位置設定の1例を示す。
【図10】 調節板の位置設定の他例を示す。
【図11】 調節板の位置設定の他例を示す。
【符号の説明】
A:釣用リール 1,2:左右側枠 3:スプール 5:遠心力ブレーキ 52:支軸 53:ブレーキシュー 54:移動部材 55:揺動杆 55C:重り部材 56:接触 57:引き付け部材 6,6’:調節板 61…61:挿し込み溝 7,7’:ピン 71…71:ピン孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右側枠間に回転可能に支持されたスプ
    ールが繰り出し回転したときに生じる遠心力を利用し
    て、ブレーキシューをスプールの側板の径方向にスライ
    ドさせて側枠に固定された接触環に接触させることによ
    り、スプールの回転にブレーキ力が作用する遠心力ブレ
    ーキを備えた釣用リールにおいて、 ブレーキシューの後端部とその後方とに、マグネット部
    材及び該部材に引き付けられる引き付け部材を相互に引
    き付け合うように相対的に設け、 上記ブレーキシューの後方に位置するマグネット部材、
    又は、引き付け部材をブレーキシューに対して接近、離
    反方向に移動可能に配して移動部材とし、この移動部材
    に先端が連結されてこの部材をブレーキシューに接近、
    離反させる方向に揺動する揺動杆を設けてなり、 上記揺動杆は、常に移動部材をブレーキシューに対して
    最接近位置に保持するバランスを有し、スプールの回転
    による遠心力が作用することによって移動部材をブレー
    キシューから離反させる方向に揺動するとともに、その
    遠心力が弱まるに従い移動部材をブレーキシューに接近
    させる方向に揺動するようにしていることを特徴とする
    釣用リール。
  2. 【請求項2】 上記揺動杆の後端に移動部材よりも重い
    重り部材を配することによって、常に移動部材をブレー
    キシューに対して最接近位置に保持するようにしたこと
    を特徴とする請求項1に記載の釣用リール。
  3. 【請求項3】 上記移動部材の初期設定位置を変更可
    能、且つ、その移動量を調節可能にすることによって、
    ブレーキシュー、又は、移動部材に作用する磁力を任意
    に強弱可能としたことを特徴とする請求項1、又は、請
    求項2に記載の釣用リール。
  4. 【請求項4】 上記ブレーキシューの初期設定位置を変
    更可能、且つ、移動量を調節可能にすることによって、
    ブレーキシュー、又は、移動部材に作用する磁力を任意
    に強弱可能としたことを特徴とする請求項1乃至請求項
    3いずれか1項に記載の釣用リール。
  5. 【請求項5】 上記揺動杆の揺動支点を変更可能にした
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4いずれか1項に
    記載の釣用リール。
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Cited By (5)

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