JP2001279292A - 衣類用洗浄剤 - Google Patents

衣類用洗浄剤

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JP2001279292A JP2000093666A JP2000093666A JP2001279292A JP 2001279292 A JP2001279292 A JP 2001279292A JP 2000093666 A JP2000093666 A JP 2000093666A JP 2000093666 A JP2000093666 A JP 2000093666A JP 2001279292 A JP2001279292 A JP 2001279292A
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Hiroshi Kubota
博 窪田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境ホルモンの疑いのある物質を含有せず、
且つ衣類に付着する日常的な汚れ(身体汚れ、食品由来
の動植物油、蛋白質等)に対して優れた洗浄力を発揮す
る衣類用洗浄剤を提供する。 【解決手段】 下記一般式(1)で示される化合物を含
有することを特徴とする衣類用洗浄剤。 【化1】 (式中、R1はアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ア
ルケニル基又はヒドロキシアルケニル基、nは1又は2
の整数、Bはその末端酸素原子が式中末端の水素原子と
結合したポリエーテルの残基を示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭や、ホー
ムクリーニング工場、リネンサプライ工場、ダストコン
トロール工場などにおける衣類(各種繊維成分を含む)
用の洗浄剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、衣類用洗浄剤には種々の界面活性
剤が使用されている。代表的なものとしてノニルフェノ
ールのアルキレンオキシド付加物が用いられている。ま
た、アルキルフェノール、高級アルコール、合成アルコ
ール、脂肪酸、多価アルコールのアルキレンオキシド付
加物などの非イオン界面活性剤やアルキルベンゼンスル
ホン酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、α−オレフ
ィンスルホン酸塩等の陰イオン界面活性剤等も使用され
ている。
【0003】しかしながら、上記の従来使用されてきた
衣類用洗浄剤は、次に述べるような問題点があった。す
なわち、ノニルフェノールのアルキレンオキシド付加物
は、その排水を河川等に放流した後の生分解性が良好で
なく、また原料のノニルフェノールが内分泌撹乱物資
(いわゆる環境ホルモン)の疑いが持たれている。一
方、環境ホルモンの疑いがない高級アルコール、合成ア
ルコール等のアルキレンオキシド付加物は、環境ホルモ
ンの疑いは無いものの、ノニルフェノールのアルキレン
オキシド付加物と比較して衣類に付着する日常的な汚れ
(身体汚れ、食品由来の動植物油、蛋白質等)に対する
洗浄力が弱い傾向にある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記ノニル
フェノールを原料とした界面活性剤(ノニルフェノール
のアルキレンオキシド付加物)が配合されている衣類用
洗浄剤の代替となるもので、環境ホルモンの疑いのある
物質を含有せず、且つ衣類に付着する日常的な汚れ(身
体汚れ、食品由来の動植物油、蛋白質等)に対して優れ
た洗浄力を発揮する衣類用洗浄剤を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意研究を重
ねた結果、アルキル基等の有機基及びポリエーテル基を
有するシクロヘキサン系化合物を含有する衣類用洗浄剤
を用いることにより、上記目的が達成可能であることを
見出し、本発明を完成させた。
【0006】すなわち、本発明は、下記一般式(1)で
示される化合物を含有することを特徴とする衣類用洗浄
剤である。
【化3】 (式中、R1はアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ア
ルケニル基又はヒドロキシアルケニル基、nは1又は2
の整数、Bはその末端酸素原子が式中末端の水素原子と
結合したポリエーテルの残基を示す。)
【0007】また、上記一般式(1)のR1の炭素数が
4〜22であることを特徴とする。また、一般式(1)
のBが、1種以上の炭素数が2〜4のアルキレンオキシ
ドの開環物を構成単位とするポリエーテル残基であるこ
とを特徴とする。
【0008】さらに、一般式(1)のBが下記一般式
(2)で表されるポリエーテルの残基であることを特徴
とする。
【化4】 (式中、aは3〜20の整数を表し、b、cはそれぞれ
独立に0〜20の整数を表す。)
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明についてさらに詳細
に説明する。 (1)洗浄剤の主要成分 本発明の衣類用洗浄剤は下記一般式(1)で示されるシ
クロヘキサン系化合物を主要成分として含有することを
特徴とする。式中、R1はアルキル基、ヒドロキシアル
キル基、アルケニル基又はヒドロキシアルケニル基、n
は1又は2の整数、Bはポリエーテルの残基を示す。
【化5】
【0010】上記一般式(1)においてnが1である場
合(すなわち、R1の数が1である場合)、R1は−O−
B−で表される置換基に対してオルト位、メタ位、パラ
位のいずれに位置するものであってもよい。また、nが
2である場合(すなわち、R1の数が2である場合)
は、−O−B−で表される置換基に対する2個のR1
位置は特に制限されない。すなわち、R1はオルト位と
メタ位に位置するものであっても、オルト位とパラ位に
位置するものであってもよい。さらに、R1はメタ位と
パラ位に位置してもよい。なお、R1が2個である場合
は、R1の種類は同一であっても異なっていてもよい。
【0011】一般式(1)のR1がアルキル基である場
合、その種類は特に制限されず、直鎖状であっても分岐
状であってもよい。このようなアルキル基としては、例
えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、
オクチル基、ノニル基、ドデシル基、テトラドデシル
基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、イコシル基、ド
コシル基などを挙げることができる。
【0012】R1がヒドロキシアルキル基である場合に
おいても、その種類は特に制限されず、直鎖状であって
も分岐状であってもよい。このようなヒドロキシアルキ
ル基としては、例えば、2−ヒドロキシエチル基、2−
ヒドロキシプロピル基、4−ヒドロキシブチル基、10
−ヒドロキシオクタデシル基などを挙げることができ
る。
【0013】また、R1がアルケニル基である場合にお
いても、その種類は特に制限されず、直鎖状であっても
分岐状であってもよい。このようなアルケニル基として
は、例えばプロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、
ヘキセニル基、ヘプテニル基、オクテニル基、ノネニル
基、デセニル基、ドデセニル基、テトラデセニル基、ヘ
キサデセニル基、オクタデセニル基、イコセニル基、ド
コセニル基などを挙げることができる。
【0014】さらに、R1がヒドロキシアルケニル基で
ある場合においても、その種類は特に制限されず、直鎖
状であっても分岐状であってもよい。このようなヒドロ
キシアルケニル基としては、例えば3−ヒドロキシプロ
ペニル基、12−ヒドロキシ−9−オクタデセニル基な
どを挙げることができる。
【0015】R1が上述のアルキル基、ヒドロキシアル
キル基、アルケニル基、ヒドロキシアルケニル基のいず
れの場合においても、これらの基の炭素数は4〜22で
あることが好ましい。R1の炭素数が4未満である場合
は界面活性剤の親油性が低くなる傾向にあり、そのため
鉱物油や動植物油系の汚れに対する洗浄力が不十分とな
る傾向にあるからである。一方、R1の炭素数が22を
超える場合は、親水性が低くなる傾向にありそのため、
汚れの水中への分散力が不十分となる傾向にあるからで
ある。かかる観点から本発明においては、R1の炭素数
は6〜18であることがより好ましく、8〜9であるこ
とがさらに好ましい。
【0016】上記一般式(1)におけるBはその末端酸
素原子が当該式(1)末端の水素原子と結合しているポ
リエーテルの残基である。このポリエーテルの残基は、
2価の有機基を[−M−]とした場合、かかる有機基と
酸素とが結合した[−M−O−]で表される繰り返し単
位を1以上有する2価の化合物である。すなわち、
【化6】 (nは1以上の整数である。)である。
【0017】[−M−]の種類、分子構造(直鎖や分岐
等)、分子量等は特に制限されないが、[−M−]が炭
素数2〜4のアルキレン、すなわち[−M−O−]が炭
素数2〜4のアルキレンオキシドの開環物、特にエチレ
ンオキシド、プロピレンオキシド又はブチレンオキシド
の開環物であることが好ましい。
【0018】Bは1種類の繰り返し単位のみからなるも
のでも、2種類以上の繰り返し単位からなるものでもよ
い。Bが2種類以上の繰り返し単位からなるものもので
ある場合、Bは繰り返し単位[−M−O−]がランダム
に結合したランダム重合体からなるものであっても、ま
た同一の繰り返し単位がブロック状にまとまって連結し
たブロック共重合体からなるものであってもよい。ま
た、分子中にランダム共重合部分とブロック共重合部分
との両方を有する重合体からなるものであってもよい。
【0019】本発明においては、一般式(1)における
Bの好ましい分子量は、洗浄剤が適用される対象の汚れ
の種類によって異なる。すなわち、衣類の襟垢のような
身体から分泌物による汚れや泥汚れのような固形汚れ等
に対しては比較的分子量が大きい方が好ましい([−M
−O−]で表される繰り返し単位の単位数が7〜30程
度)。一方、作業服に付着している機械油や厨房着に付
着している料理用の動植物油、蛋白質等に対しては比較
的分子量が小さい方が好ましい([−M−O−]で表さ
れる繰り返し単位の単位数が3〜15程度)。
【0020】さらに、本発明において一般式(1)にお
けるBは、3種類の繰り返し単位の組み合わせからなる
下記一般式(2)で表されるポリエーテルの残基である
ことが好ましい。
【化7】 上記式中、aは3〜20の整数、b、cは同一または異
なってもよく、それぞれ0〜20の整数を示す。
【0021】なお、一般式(2)における繰り返し単位
の(C36O)及び(C48O)は直鎖構造を有しても
分岐構造を有してもよい。すなわち、(C36O)の構
造は、例えば、CH2CH(CH3)OでもCH2CH2CH
2Oでもよく、(C48O)の構造は、例えば、CH2
H(C25)OでもCH(CH3)CH2CH2O、CH2CH
(CH3)CH2O、CH2CH2CH2CH2Oのいずれでも
よい。また、(C36O)及び(C48O)は直鎖構造
と分岐構造の両方を有してもよい。
【0022】一般式(2)におけるa、b、cの数は上
記範囲内において任意に選択可能であるが、親水性と親
油性とのバランス(HLB)を考慮して選択することが
好ましい。この時、一般式(2)で表されるBを有する
一般式(1)の化合物全体としての親水性と親油性のバ
ランスを考慮することが好ましい。すなわち、エチレン
オキシド(C24O)の親水性と、プロピレンオキシド
(C36O)、ブチレンオキシド(C48O)の親油
性、更には、一般式(1)におけるR1の親水性及び親
油性を考慮することが好ましい。
【0023】本発明においては、衣類用洗浄剤を液状の
製品とした場合においては、低温安定性向上の観点か
ら、一般式(2)におけるb、cの少なくとも一つが0
でないことが好ましい。すなわち、一般式(2)は、エ
チレンオキシド(C24O)単独重合物よりも、プロピ
レンオキシド(C36O)、ブチレンオキシド(C48
O)からなる群より選ばれる少なくとも1つのアルキレ
ンオキシドとエチレンオキシドとのランダム重合物及び
/又はブロック重合物であることが好ましい。
【0024】なお、一般式(2)においてaが3未満で
ある場合は、一般式(1)で表される化合物の親水性が
低くなり、衣類に付着する日常的な汚れ(身体の汚れ、
食品由来の汚れ等)に対する洗浄力が不十分となる傾向
にある。一方、aが20を超える場合は、一般式(1)
で表される化合物の親水性が高すぎて、衣類に付着する
日常的な汚れ(身体の汚れ、食品由来の動植物油、蛋白
質汚れ等)に対する洗浄力が不十分となる傾向にあるの
でaは3〜20の整数であることが好ましい。特に、a
は5〜16の整数であることが好ましく、bは1〜4、
cは0〜2の整数であること(b、cは同一または異な
ってもよい)がより好ましい。
【0025】さらに、本発明の衣類用洗浄剤は、上記一
般式(1)で示されるシクロヘキサン系化合物を1種類
のみ含有するものでも、2種以上含有するものでよい。
すなわち、本発明の衣類用洗浄剤は、R1の配置や種類
または、数、Bの種類や分子構造(直鎖、分岐、ランダ
ム、ブロック等)がそれぞれ異なる化合物の混合物であ
ってもよい。
【0026】(2)主要成分のシクロヘキサン系化合物
の製法 本発明の衣類用洗浄剤は、公知の方法により、アルキル
シクロヘキサノールやジアルキルシクロヘキサノール等
のアルコールに、直接、各種のアルキレンオキシドを付
加して合成することができる。従って、中間体を経る必
要がなく合成の工程が単純化でき経済的にも優れる。
【0027】(3)その他の配合成分 本発明の衣類用洗浄剤は、上記一般式(1)で表される
シクロヘキサン系化合物単独からなるものであっても優
れた洗浄力を示すが、さらに公知の洗剤成分、例えば、
脂肪酸石鹸などの陰イオン活性剤、第四級アンモニウム
塩などの陽イオン活性剤やその他の非イオン活性剤、珪
酸、炭酸及び炭酸水素等のアルカリ金属塩のようなアル
カリビルダー、EDTA塩のような有機ビルダー、トリ
ポリリン酸塩のような縮合リン酸塩、香料、染料、CM
Cのような再汚染防止性を有する水溶性高分子物質等を
配合することができる。この場合の衣類用洗浄剤の形態
は、液体であっても粉体であってもよい。
【0028】(4)使用方法 主要成分のシクロヘキサン系化合物を直接、洗浄剤とし
て使用できるが、水や有機溶剤等の溶媒に溶解、或いは
乳化または分散したものであってもよい。また、本発明
の洗浄剤は、各種繊維製品を含む衣類一般の洗浄に適用
することができる。繊維の種類としては、綿、麻、ウー
ル、絹などの天然繊維、ポリエステル、ナイロン、アク
リル、ポリウレタン、アセテートなどの合成繊維、ある
いはこれらの繊維からなる複合繊維などが挙げられ、繊
維の種類に限定はない。
【0029】
【実施例】次に実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれら実施例により何ら限定されるもので
はない。 (1)洗浄剤 実施例1で使用したシクロヘキサン系化合物 ノニルシクロヘキサノール226重量部及び触媒として
3フッ化ホウ素1.2重量部をオートクレーブの反応容
器に仕込み、撹拌しながら窒素ガスにより置換を行い窒
素雰囲気下にした。これを撹拌しながら90℃まで加熱
した後、エチレンオキシド88重量部を反応温度90〜
100℃、圧力2kg/cm2以下を保ちながら約1時間か
けて反応容器に添加し、反応させた。この反応容器に、
更に水酸化ナトリウム2.0重量部を仕込み、内部を窒
素ガスで置換し、130℃に昇温した後、エチレンオキ
サイド220重量部を反応温度130〜140℃、圧力
4kg/cm2以下を保ちながら約3時間かけて反応容器に
添加し、反応させた。これにより、ノニルシクロヘキサ
ノールにエチレンオキシド7モルが単独付加した化合物
を得た。
【0030】 実施例2で使用したシクロヘキサン系
化合物 ノニルシクロヘキサノール226重量部及び触媒として
3フッ化ホウ素1.2重量部をオートクレーブの反応容
器に仕込み、撹拌しながら窒素ガスにより置換を行い窒
素雰囲気下にした。これを撹拌しながら90℃まで加熱
した後、エチレンオキシド308重量部とプロピレンオ
キシド174重量部混合液のうち97重量部を反応温度
90〜100℃、圧力2kg/cm2以下を保ちながら約1
時間かけて反応容器に添加し、反応させた。この反応容
器に、更に水酸化ナトリウム2.0重量部を仕込み、内
部を窒素ガスで置換し、130℃に昇温した後、エチレ
ンオキシド308重量部とプロピレンオキシド174重
量部混合液のうちの残り385重量部を反応温度130
〜140℃、圧力4kg/cm2以下を保ちながら約3時間
かけて反応容器に添加し、反応させた。これにより、ノ
ニルシクロヘキサノールにエチレンオキシド7モル及び
プロピレンオキシド3モルがランダムに付加した化合物
を得た。
【0031】 実施例3で使用したシクロヘキサン系
化合物 実施例1に記載の方法に準じて、ノニルシクロヘキサノ
ールにエチレンオキシド10モルが単独付加した化合物
を得た。
【0032】 実施例4で使用したシクロヘキサン系
化合物 3フッ化ホウ素を触媒として、実施例1に記載の方法に
準じて、ノニルシクロヘキサノールにブチレンオキシド
1モルが付加した化合物を得た。その後、実施例2に記
載の方法に準じて、水酸化ナトリウムを触媒として加
え、エチレンオキシド10モルとプロピレンオキシド2
モルの混合物をこの化合物と更に反応させた。これによ
り、ノニルシクロヘキサノールにブチレンオキシド1モ
ルが付加したものに更にエチレンオキシド10モルとプ
ロピレンオキシド2モルがランダム付加した化合物を得
た。
【0033】 実施例5で使用したシクロヘキサン系
化合物 実施例1に記載の方法に準じて、ノニルシクロヘキサノ
ールにエチレンオキシド16モルが単独付加した化合物
を得た。表1に各実施例、表2に各比較例で使用した洗
浄剤を示す。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】(2)評価方法 A.洗浄試験 人工汚染布A、B、及びEMPA社汚染布を用い、下記
条件で、洗浄力のテストを行い、洗濯後の汚染布の反射
率を反射率計(色彩計CM−53D型、村上色彩技術研
究所製)を用いて測定する。洗濯後の汚染布の反射率よ
り次式を用いて洗浄率を算出する。洗浄率が高い数値ほ
ど洗浄力が良好であることを示す。 評価法: 洗浄率(%)=(RW−RS/R0−RS)×100 (式中、RWは人工汚染布の洗浄後の反射率、RSは人工
汚染布の反射率、R0は人工汚染布の汚染前原布の反射
率である。) 洗濯条件: 薬剤濃度 0.1重量% 洗濯温度 60℃ 洗濯時間 20分 浴 比 1:20 機 械 ラウンダ・オ・メータ 評価対象の布 下記の人工汚染布A(油性汚染布) 下記の人工汚染布B(襟垢汚染布) EMPA112(ココア汚染布)
【0037】B.評価対象の人工汚染布の作成法 人工汚染布A 牛脂硬化油22g、流動パラフィン66g、カーボン1
g及びアスファルト11gの混合物(100g)を、
1,1,1−トリクロロエタンに重量比1:100の割合
で分散させた。この溶液に木綿製の布を浸漬後、マング
ルで絞り(PickUp100%)乾燥した。この時の
反射率は30%であった。
【0038】 人工汚染布B ミリスチン酸10.4g、パルミチン酸1.4g、オレイ
ン酸3.8g、牛脂硬化油8.1g、オリーブ油8.1
g、コレステロール5.2g、パラフィンワックス5.2
g、スクワレン5.2g、カーボン0.5g、関東ローム
層から採取した土47.4g及び四三酸化鉄4.7gの混
合物(100g)を、上記人工汚染布Aと同様に処理し
た。この時の反射率は30%であった。表3に実施例及
び比較例における評価結果を示す。
【0039】
【表3】
【0040】表3から理解されるように、油性汚れの指
標となる人工汚染布A、襟垢汚れの模擬汚れである人工
汚染布B、食品由来の蛋白質・脂質汚れの指標となるコ
コア汚染布(EMPA112)の全ての汚染布に対し
て、本発明の洗浄剤は、従来の洗浄剤であるノニルフェ
ノールエチレンオキシド付加物、高級アルコールエチレ
ンオキシド付加物よりも優れた洗浄力を認められた。
【0041】
【発明の効果】本発明の洗浄剤は、内分泌攪乱物質を含
有しないタイプの環境汚染に適合した洗浄剤であり、且
つ、日常着用している衣類に付着した汚れ(例えば、分
泌物や塵芥物由来の身体汚れ、動植物油、鉱物油、蛋白
質等)に対して従来の洗浄剤より優れた洗浄力を発揮す
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で示される化合物を含
    有することを特徴とする衣類用洗浄剤。 【化1】 (式中、R1はアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ア
    ルケニル基又はヒドロキシアルケニル基、nは1又は2
    の整数、Bはその末端酸素原子が式中末端の水素原子と
    結合したポリエーテルの残基を示す。)
  2. 【請求項2】 一般式(1)のR1の炭素数が4〜22
    である、請求項1記載の衣類用洗浄剤。
  3. 【請求項3】 一般式(1)のBが、1種以上の炭素数
    が2〜4のアルキレンオキシドの開環物を構成単位とす
    るポリエーテルの残基である、請求項1又は請求項2に
    記載の衣類用洗浄剤。
  4. 【請求項4】 一般式(1)のBが、下記一般式(2)
    で表されるポリエーテルの残基である、請求項1又は請
    求項2に記載の衣類用洗浄剤。 【化2】 (式中、aは3〜20の整数を表し、b、cはそれぞれ
    独立に0〜20の整数を表す。)
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