JP2001276568A - 排ガス中の有機系有害物除去方法 - Google Patents
排ガス中の有機系有害物除去方法Info
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- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 30
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Landscapes
- Combined Means For Separation Of Solids (AREA)
- Electrostatic Separation (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
- Treating Waste Gases (AREA)
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ダイオキシン類除去用の活性炭などの吸着剤
の使用量削減および焼却飛灰の再利用を達成することが
できる排ガス中の有機系有害物除去方法を提供する。 【解決手段】 排ガス中の焼却飛灰を集塵した後、粒径
１００μｍ〜２０００μｍ、好ましくは３５０μｍ〜１
０００μｍの粒状物を分級する振動篩い機2 に捕集灰を
掛け、篩い上に残った未燃炭素含有捕集灰を粉砕機3 で
粒径５０μｍ以下に粉砕し、得られた粉砕物を有機系有
害物除去用の吸着剤として用いる。焼却飛灰を集塵する
ための集塵機として、好ましくは電機集塵機もしくはバ
グフィルタ2 を用いる。回収物または粉砕物を、好まし
くは、焼却飛灰を集塵する工程の前流で排ガスに吹き込
む。
の使用量削減および焼却飛灰の再利用を達成することが
できる排ガス中の有機系有害物除去方法を提供する。 【解決手段】 排ガス中の焼却飛灰を集塵した後、粒径
１００μｍ〜２０００μｍ、好ましくは３５０μｍ〜１
０００μｍの粒状物を分級する振動篩い機2 に捕集灰を
掛け、篩い上に残った未燃炭素含有捕集灰を粉砕機3 で
粒径５０μｍ以下に粉砕し、得られた粉砕物を有機系有
害物除去用の吸着剤として用いる。焼却飛灰を集塵する
ための集塵機として、好ましくは電機集塵機もしくはバ
グフィルタ2 を用いる。回収物または粉砕物を、好まし
くは、焼却飛灰を集塵する工程の前流で排ガスに吹き込
む。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物燃焼排ガス
や施設内換気空気などのように、ダイオキシン類（以
下、ＤＸＮと略記する）に代表される有機系有害物を含
むガスの無害化に関し、特に排ガス中の有機系有害物の
除去方法に関する。
や施設内換気空気などのように、ダイオキシン類（以
下、ＤＸＮと略記する）に代表される有機系有害物を含
むガスの無害化に関し、特に排ガス中の有機系有害物の
除去方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、廃棄物燃焼炉排ガス中のＤＸＮ濃
度の排出規制や作業環境中のＤＸＮ濃度の規制が強化さ
れて来ており、ＤＸＮ低減に対するガス処理施設の開発
およびＤＸＮ低減率の向上が急務になっている。一般
に、廃棄物燃焼炉排ガス中にはガス状ＤＸＮと粒子状Ｄ
ＸＮがある。これらのＤＸＮ除去対策として、前者につ
いては吸着法または分解法、後者については除塵法が採
られている。吸着法としては活性炭の使用による方法が
主流であり、活性炭を集塵機前流へ吹き込む方法による
ＤＸＮ除去では、排ガスに１００ｍｇ／Ｎｍ３ 以上の
活性炭を吹き込む。しかしこの方法では、排ガスと活性
炭の接触時間が数秒から長くても２，３時間以下である
ため、活性炭はそれ自身が持っているＤＸＮ吸着容量を
最大限に使うことなく、系外に排出されてしまう。
度の排出規制や作業環境中のＤＸＮ濃度の規制が強化さ
れて来ており、ＤＸＮ低減に対するガス処理施設の開発
およびＤＸＮ低減率の向上が急務になっている。一般
に、廃棄物燃焼炉排ガス中にはガス状ＤＸＮと粒子状Ｄ
ＸＮがある。これらのＤＸＮ除去対策として、前者につ
いては吸着法または分解法、後者については除塵法が採
られている。吸着法としては活性炭の使用による方法が
主流であり、活性炭を集塵機前流へ吹き込む方法による
ＤＸＮ除去では、排ガスに１００ｍｇ／Ｎｍ３ 以上の
活性炭を吹き込む。しかしこの方法では、排ガスと活性
炭の接触時間が数秒から長くても２，３時間以下である
ため、活性炭はそれ自身が持っているＤＸＮ吸着容量を
最大限に使うことなく、系外に排出されてしまう。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実状に
鑑み、ＤＸＮ除去用の活性炭などの吸着剤の使用量削減
および焼却飛灰の再利用を達成することができる排ガス
中の有機系有害物除去方法を提供することを目的とす
る。
鑑み、ＤＸＮ除去用の活性炭などの吸着剤の使用量削減
および焼却飛灰の再利用を達成することができる排ガス
中の有機系有害物除去方法を提供することを目的とす
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、排ガス中の焼
却飛灰を集塵した後、捕集灰に含まれている未燃炭素を
分離回収し、得られた回収物を有機系有害物除去用の吸
着剤として用いることを特徴とする排ガス中の有機系有
害物除去方法である。
却飛灰を集塵した後、捕集灰に含まれている未燃炭素を
分離回収し、得られた回収物を有機系有害物除去用の吸
着剤として用いることを特徴とする排ガス中の有機系有
害物除去方法である。
【０００５】本発明は、より具体的には、排ガス中の焼
却飛灰を集塵した後、粒径１００μｍ〜２０００μｍ、
好ましくは３５０μｍ〜１０００μｍの粒状物を分級す
る振動篩い機に捕集灰を掛け、篩い上に残った未燃炭素
含有捕集灰を粒径５０μｍ以下に粉砕し、得られた粉砕
物を有機系有害物除去用の吸着剤として用いることを特
徴とする排ガス中の有機系有害物除去方法である。
却飛灰を集塵した後、粒径１００μｍ〜２０００μｍ、
好ましくは３５０μｍ〜１０００μｍの粒状物を分級す
る振動篩い機に捕集灰を掛け、篩い上に残った未燃炭素
含有捕集灰を粒径５０μｍ以下に粉砕し、得られた粉砕
物を有機系有害物除去用の吸着剤として用いることを特
徴とする排ガス中の有機系有害物除去方法である。
【０００６】上記方法において、焼却飛灰を集塵するた
めの集塵機として、好ましくは電機集塵機もしくはバグ
フィルタを用いる。回収物または粉砕物を、好ましく
は、焼却飛灰を集塵する工程の前流で排ガスに吹き込
む。
めの集塵機として、好ましくは電機集塵機もしくはバグ
フィルタを用いる。回収物または粉砕物を、好ましく
は、焼却飛灰を集塵する工程の前流で排ガスに吹き込
む。
【０００７】
【発明の実施の形態】次ぎに、本発明を実施例に基づい
て具体的に説明する。
て具体的に説明する。
【０００８】実施例１ 図１において、排ガスと共に流れてくる焼却飛灰をバグ
フィルタ(1) で捕集し、得られた焼却飛灰をバグフィル
タ(1) から取り出し、５００μｍの粒状物を分級する振
動篩い機(2) に掛け、粒径５００μｍ大小に分離する。
焼却飛灰中の未燃炭素の多くは、比較的大きいフレーク
状として存在しているため、振動篩い機(2) 上に残った
粒径５００μｍより大の捕集灰は未燃炭素を高濃度に含
んでいる。この捕集灰を粉砕機(3) へ送ってここで粒径
５０μｍ以下に粉砕し、得られた粉砕物を有機系有害物
除去用の吸着剤としてバグフィルタ(1) の前流で排ガス
に吹き込む。また生成した捕集灰の未燃炭素濃度が低い
場合は、これを有機系有害物除去用として用いる活性炭
などの吸着剤と混合して使用する。振動篩い機(2)を通
過した粒径５００μｍより小の捕集灰は系外へ廃棄す
る。
フィルタ(1) で捕集し、得られた焼却飛灰をバグフィル
タ(1) から取り出し、５００μｍの粒状物を分級する振
動篩い機(2) に掛け、粒径５００μｍ大小に分離する。
焼却飛灰中の未燃炭素の多くは、比較的大きいフレーク
状として存在しているため、振動篩い機(2) 上に残った
粒径５００μｍより大の捕集灰は未燃炭素を高濃度に含
んでいる。この捕集灰を粉砕機(3) へ送ってここで粒径
５０μｍ以下に粉砕し、得られた粉砕物を有機系有害物
除去用の吸着剤としてバグフィルタ(1) の前流で排ガス
に吹き込む。また生成した捕集灰の未燃炭素濃度が低い
場合は、これを有機系有害物除去用として用いる活性炭
などの吸着剤と混合して使用する。振動篩い機(2)を通
過した粒径５００μｍより小の捕集灰は系外へ廃棄す
る。
【０００９】参考例１ 振動篩い機により５００μｍ以上の焼却飛灰（試料Ａ）
と、３５０μｍ以下の焼却飛灰（試料Ｂ）を採取し、試
料Ａについてはこれを乳鉢により細かく粉砕した。試料
Ａの未燃炭素含有率を測定したところ１９％であった。
試料Ａと試料Ｂを所定割合で混合し、未燃炭素含有率
１．９％，４．２％および１０％の３種類の混合飛灰を
調製した。それらを粒径１．２ｍｍ〜２．４ｍｍに成形
した後、各粒状物を０．５ｇずつ反応管に充填した。Ｄ
ＸＮ１７０ｎｇ／Ｎｍ３ を含む排ガス０．６Ｎｍ３
／ｈを反応管に流通してＤＸＮ吸着除去率を求めた。
と、３５０μｍ以下の焼却飛灰（試料Ｂ）を採取し、試
料Ａについてはこれを乳鉢により細かく粉砕した。試料
Ａの未燃炭素含有率を測定したところ１９％であった。
試料Ａと試料Ｂを所定割合で混合し、未燃炭素含有率
１．９％，４．２％および１０％の３種類の混合飛灰を
調製した。それらを粒径１．２ｍｍ〜２．４ｍｍに成形
した後、各粒状物を０．５ｇずつ反応管に充填した。Ｄ
ＸＮ１７０ｎｇ／Ｎｍ３ を含む排ガス０．６Ｎｍ３
／ｈを反応管に流通してＤＸＮ吸着除去率を求めた。
【００１０】また、上記混合飛灰の代わりに市販の活性
炭を用いた以外、上記と同様の操作を行ってＤＸＮ吸着
除去率を求めた。
炭を用いた以外、上記と同様の操作を行ってＤＸＮ吸着
除去率を求めた。
【００１１】得られたＤＸＮ吸着除去率を表１にまとめ
て示す。
て示す。
【００１２】
【表１】 表１から明らかなように、焼却飛灰のＤＸＮ除去率は未
燃炭素含有率の増大に比例して向上し、未燃炭素濃度が
高くなるとＤＸＮ除去率は市販活性炭に比べて遜色ない
ものとなる。
燃炭素含有率の増大に比例して向上し、未燃炭素濃度が
高くなるとＤＸＮ除去率は市販活性炭に比べて遜色ない
ものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例を示すフローシートである。
(1) ：バグフィルタ (2) ：振動篩い機 (3) ：粉砕機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｂ０３Ｃ 3/02 Ｂ０３Ｃ 3/01 Ｅ Ｂ０７Ｂ 1/28 Ｂ０９Ｂ 5/00 Ｎ Ｂ０９Ｂ 5/00 (72)発明者 浜野 修史 大阪市住之江区南港北１丁目７番89号 日 立造船株式会社内 Ｆターム(参考） 4D002 AA21 BA04 BA14 CA01 CA11 DA41 DA66 EA06 GA01 GB12 4D004 AA37 BA10 CA04 CA08 CB13 CB50 DA03 DA20 4D021 AA01 AB02 CA07 DC02 EA10 EB01 4D054 AA02 BA01 EA04 EA10 4G066 AA04B AC39A BA09 BA20 CA33 DA02 FA40 GA25
Claims (5)
- 【請求項１】 排ガス中の焼却飛灰を集塵した後、捕集
灰に含まれている未燃炭素を分離回収し、得られた回収
物を有機系有害物除去用の吸着剤として用いることを特
徴とする排ガス中の有機系有害物除去方法。 - 【請求項２】 排ガス中の焼却飛灰を集塵した後、１０
０μｍ〜２０００μｍの粒状物を分級する振動篩い機に
捕集灰を掛け、篩い上に残った未燃炭素含有捕集灰を５
０μｍ以下に粉砕し、得られた粉砕物を有機系有害物除
去用の吸着剤として用いることを特徴とする排ガス中の
有機系有害物除去方法。 - 【請求項３】 ３５０μｍ〜１０００μｍの粒状物を分
級する振動篩い機を用いることを特徴とする請求項２記
載の排ガス中の有機系有害物除去方法。 - 【請求項４】 焼却飛灰を集塵するための集塵機とし
て、電機集塵機もしくはバグフィルタを用いることを特
徴とする請求項１〜３のいずれか記載の排ガス中の有機
系有害物除去方法。 - 【請求項５】 回収物または粉砕物を、焼却飛灰を集塵
する工程の前流で排ガスに吹き込むことを特徴とする請
求項１〜４のいずれか記載の排ガス中の有機系有害物除
去方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000096005A JP2001276568A (ja) | 2000-03-31 | 2000-03-31 | 排ガス中の有機系有害物除去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000096005A JP2001276568A (ja) | 2000-03-31 | 2000-03-31 | 排ガス中の有機系有害物除去方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001276568A true JP2001276568A (ja) | 2001-10-09 |
Family
ID=18610825
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000096005A Withdrawn JP2001276568A (ja) | 2000-03-31 | 2000-03-31 | 排ガス中の有機系有害物除去方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001276568A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015178083A (ja) * | 2014-03-19 | 2015-10-08 | 住友大阪セメント株式会社 | 排ガスの処理システム |
| WO2017074201A1 (en) * | 2015-10-29 | 2017-05-04 | Karcz Henryk | Method for combustible mass recovery from bottom ash and installation for recovery of combustible mass from ash |
| CN109013659A (zh) * | 2018-08-21 | 2018-12-18 | 东莞市碧江源环保科技有限公司 | 一种城市固体垃圾处理装置及其处理方法 |
| CN111420648A (zh) * | 2020-04-01 | 2020-07-17 | 中冶长天国际工程有限责任公司 | 粉尘净化方法及粉尘净化装置 |
-
2000
- 2000-03-31 JP JP2000096005A patent/JP2001276568A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015178083A (ja) * | 2014-03-19 | 2015-10-08 | 住友大阪セメント株式会社 | 排ガスの処理システム |
| WO2017074201A1 (en) * | 2015-10-29 | 2017-05-04 | Karcz Henryk | Method for combustible mass recovery from bottom ash and installation for recovery of combustible mass from ash |
| CN109013659A (zh) * | 2018-08-21 | 2018-12-18 | 东莞市碧江源环保科技有限公司 | 一种城市固体垃圾处理装置及其处理方法 |
| CN111420648A (zh) * | 2020-04-01 | 2020-07-17 | 中冶长天国际工程有限责任公司 | 粉尘净化方法及粉尘净化装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070605 |