JP2001276341A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001276341A
JP2001276341A JP2000097665A JP2000097665A JP2001276341A JP 2001276341 A JP2001276341 A JP 2001276341A JP 2000097665 A JP2000097665 A JP 2000097665A JP 2000097665 A JP2000097665 A JP 2000097665A JP 2001276341 A JP2001276341 A JP 2001276341A
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JP2000097665A
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Hiroyuki Asano
弘幸 浅野
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Sanyo Bussan Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Bussan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技機に不慣れな者でも遊技状態を容易に判
別することができ、遊技機本体の外観の装飾性を向上し
て、遊技者の興趣を引くことができる遊技機を提供する
こと。 【解決手段】 パチンコ機1の前面には、各報知ランプ
7a,7bと前面枠2及びガラス枠3とが相まって顔状
の姿態が構成される。かかる顔状の姿態を構成する各報
知ランプ7a,7bは、各種の遊技状態に応じた各種の
図柄パターンを表示し、この表示により各種の遊技状態
に応じた表情がパチンコ機1の前面に付与される。よっ
て、遊技者は、かかる表情を視認することにより、現在
の遊技状態を容易に判別することができる。しかも、パ
チンコ機1の前面に構成される顔状の姿態は複数の図柄
パターンが切り替わることにより変化される。よって、
かかる顔状の姿態の変化により、パチンコ機1全体にお
ける外観の装飾性を更に向上して、遊技者の興趣を更に
引くことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は遊技状態を報知す
る報知装置を備えた遊技機に関し、特に、遊技機に不慣
れな者でも遊技状態を容易に判別することができ、遊技
機本体の外観の装飾性を向上して遊技者の興趣を引くこ
とができる遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 パチンコ機などに代表される弾球遊技
機は、球が打ち込まれる遊技領域が1面に形成される遊
技盤と、その遊技盤が取着される前面枠と、その前面枠
に開閉自在に取着され、遊技盤の遊技領域の周縁部分を
覆う前面カバーと、その前面カバーの前面上部に配設さ
れ大当たりを遊技者に報知する大当たりランプと、大当
たりランプとは別に各種の遊技状態を報知するための報
知ランプとを備えている。
【0003】このようなパチンコ機によれば、例えば、
大当たりランプが点灯または点滅されることにより遊技
者やパチンコホールの従業員に大当たりの発生を報知す
ることができる一方、報知ランプの点灯又は点滅させる
ことにより他の遊技状態、例えば、打ち止め、不正遊技
(不正行為)の発生、故障または通常時の遊技中などの
状態が報知される。
【0004】具体的に、このようなパチンコ機によれ
ば、各遊技状態に応じて、報知ランプの点灯または点滅
パターン、即ち、報知ランプの点灯時間や点滅間隔など
が予め設定されており、この設定に基づいて報知ランプ
が点灯または点滅されて、パチンコ機の遊技状態が報知
されるのである。よって、遊技者やホール従業員は、報
知ランプの点灯時間や点滅間隔を視認して、パチンコ機
の遊技状態を判別するのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、上述
したパチンコ機では、遊技者やホール従業員が遊技状態
を判別するには、各遊技状態に応じた報知ランプの点灯
または点滅パターンを予め認識して覚えておく必要があ
り、遊技経験の少ない遊技者や勤務経験の少ないホール
従業員などのパチンコ機に不慣れな者は、報知ランプの
点灯または点滅パターンから的確な遊技状態を判別する
ことができないという問題点があった。しかも、遊技経
験が少ない遊技者が遊技状態を判別することができない
ため、かかる遊技者の興趣を引くことができないという
問題点があった。また、上記の報知ランプは、単に点灯
または点滅することにより各種の遊技状態を報知するの
で、パチンコ機全体として装飾性の向上を図ることがで
きず、遊技者の興趣を引くことができないという問題点
があった。
【0006】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、遊技機に不慣れな者でも遊技状
態を容易に判別することができ、遊技機本体の外観の装
飾性を向上して、遊技者の興趣を引くことができる遊技
機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】 この目的を達成するた
めに請求項1記載の遊技機は、遊技機本体の前面に設け
られる前面枠部材と、その前面枠部材の前面に設けられ
遊技状態を報知する報知装置とを備えており、前記報知
装置は、遊技状態に応じた情報を表示可能な表示装置を
備え、その表示装置により表示される情報が前記前面枠
部材と相まって、遊技状態に応じた表情や仕草などの姿
態を構成するものである。
【0008】この請求項1記載の遊技機によれば、遊技
機の遊技状態は、前面枠部材に設けられた報知装置によ
って報知される。この報知装置による報知は、表示装置
により表示される情報と前面枠部材とが相まった表情や
仕草などの姿態によって行われる。よって、この表情や
仕草などの姿態を視認することによって遊技状態が容易
に判別され、かかる姿態の変化に応じて遊技状態の変化
が判別される。しかも、かかる姿態は、遊技状態の変化
に応じて構成されるので、かかる姿態の変化によって遊
技機本体の装飾性が更に向上される。
【0009】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の好ましい実施例
について、添付図面を参照して説明する。本実施例で
は、遊技機の一例として弾球遊技機の一種であるパチン
コ機、特に、第1種パチンコ遊技機を用いて説明する。
なお、本発明を第2種又は第3種パチンコ遊技機や他の
遊技機、例えば、いわゆるパチスロ等のスロットマシー
ンに用いることは、当然に可能である。
【0010】図1は、本発明の一実施例であるパチンコ
機1の正面(前面)図であり、図中の矢印Aは、遊技球
発射装置17により球P(図2参照)を発射する際の発
射ハンドル18の回転方向を示している。なお、図1で
は、各報知ランプ7a,7bによって、後述する図柄パ
ターンZP2(図5参照)が表示されており、この表示
によりパチンコ機1が大当たり状態であることを報知し
ている。
【0011】パチンコ機1は、主に、略矩形枠状の外枠
1aと、その外枠1aに開閉自在に取り付けられる前面
枠2と、その前面枠2の略上側半分の前面に配設される
ガラス枠3とを備えている。ガラス枠3の左側の上下両
コーナー部分にはヒンジ4がそれぞれ設けられており、
ガラス枠3はヒンジ4を回転軸として前面枠2に開閉自
在に配設されている。よって、例えば、前面枠2に取着
される遊技盤20の遊技領域20aで玉詰まり等の不具
合が生じた場合などには、ヒンジ4を介してガラス枠3
を開け、遊技領域20aの球詰まり等の不具合を解消す
る作業を行うことができる。
【0012】ガラス枠3は、後述する遊技盤20の遊技
領域20a(図2参照)を覆う部材であり、その遊技領
域20aの周縁部分を覆ってパチンコ機1の前面を装飾
する略額縁状の前面カバー3aを備えている。前面カバ
ー3aは合成樹脂材料で形成されており、その前面の各
部分がパチンコ機1の前面側(図1の紙面に対する手前
側)に隆起した立体的な形状とされている。このように
前面カバー3aの形状を立体的に形成することにより、
パチンコ機1における外観の装飾性が向上されている。
【0013】前面カバー3aの上部中央には正面視略台
形状のランプ開口部3bが前面カバー3aの前後方向
(図1の紙面に対する垂直方向)へ貫通形成されてい
る。このランプ開口部3bは、後述するトップランプ基
板5に搭載される大当たりランプ6の光を前面カバー3
aの前方へ照射するための開口である。また、ランプ開
口部3bの両側には、ランプ開口部3bと別個に、正面
視円形状のランプ開口部3cが前面カバー3aの前後方
向へそれぞれ貫通形成されている。このランプ開口部3
c,3cは、トップランプ基板5に搭載される左報知ラ
ンプ7a及び右報知ランプ7bの光を前面カバー3aの
前方へ照射するための開口である。
【0014】トップランプ基板5は、ランプ開口部3
b,3c,3cに対応して前面カバー3aの上部裏面
(図1の紙面に対して奥側)に配設されている。トップ
ランプ基板5は、ガラス枠3の前面を光で装飾し又は所
定の遊技状態(モード)を光で報知する複数のランプ
6,7a,7bを搭載した平板状の回路基板である。ト
ップランプ基板5の前面には複数のランプ6,7a,7
bを搭載する部品面が設けられており、その裏面(図1
の紙面に対する奥側)には複数のランプ6,7a,7b
が半田付けされる回路パターンが形成された半田面が設
けられている。
【0015】トップランプ基板5は、その略中央部分に
大当たりランプ搭載部5aが設けられ、その大当たりラ
ンプ搭載部5aの左右両側には、左報知ランプ搭載部5
b及び右報知ランプ搭載部5bがそれぞれ連設されてい
る。大当たりランプ搭載部5aの部品面には、大当たり
の発生(大当たり状態)を遊技者(客)に報知する大当
たりランプ6が搭載されている。この大当たりランプ6
は、大当たりランプ搭載部5aに配列される複数のLE
D(発光体)で構成されており、前面カバー3aのラン
プ開口部3bに対応して設けられている。
【0016】一対の報知ランプ搭載部5b,5bは、そ
の部品面に左報知ランプ7a及び右報知ランプ7bがそ
れぞれ搭載され、前面カバー3aの各ランプ開口部3
c,3cに対応してそれぞれ設けられている。このよう
に、トップランプ基板5は、それぞれ用途が異なる各ラ
ンプ6,7a,7bを一括して搭載するので、大当たり
ランプ6と各報知ランプ7a,7bとを別々に前面カバ
ー3aに取り付ける必要がなく、各ランプ6,7a,7
bを前面カバー3aに配設する作業を簡素化することが
できる。
【0017】報知ランプ7a,7bは、各種の遊技状態
に応じて点灯または消灯され、その遊技状態を遊技者に
報知するランプである。左報知ランプ7a及び右報知ラ
ンプ7bは、それぞれ複数(例えば、n個)のLED
(発光体)1,・・・,LED(発光体)nを報知ラン
プ搭載部5bに縦方向(図1上下方向)及び横方向(図
1左右方向)に配列することにより構成されている。即
ち、各報知ランプ7a,7bは、複数のLED1,・・
・,LEDnがドット状(点状)に配列されており、こ
れらの各LEDを点灯又は消灯させることにより各種の
複雑な図柄、即ち、図形、文字または記号等の情報を表
示することができる。また、各報知ランプ7a,7b
は、前面枠2及びガラス枠3と相まってパチンコ機1の
前面に顔状の姿態を構成しており、ここで、左報知ラン
プ7a及び右報知ランプ7bは、その顔状の姿態におけ
る左右の眼球(目玉)を構成している。
【0018】前面カバー3aの前面の左右両側には正面
視略三日月状のランプ収容部3d,3eがそれぞれ凹設
されている。これらのランプ収容部3d,3eには、通
常の遊技中に点灯または消灯されてガラス枠3の前面を
装飾するサイドランプ基板10,11が収容されてい
る。このサイドランプ基板10,11の部品面には、サ
イドランプ12がそれぞれ搭載されており、このサイド
ランプ12,12は、複数のLED(発光体)がサイド
ランプ基板10,11の部品面にドット状に配列されて
構成されている。
【0019】各ランプ開口部3b,3c,3c及び各ラ
ンプ収容部3d,3eには、その形状に適合したレンズ
カバー8,9,9,13,14が覆設されている。各レ
ンズカバー8,9,9,13,14は、赤や黄色の色付
き透明(又は半透明)の合成樹脂材料で形成されてお
り、各ランプ6,7,12から照射された光が透過可能
に構成されている。
【0020】また、前面カバー3aの略中央部分には略
馬蹄形状の開口窓3a1が開口形成されており、その開
口窓3a1の後方(図1の紙面に対して奥側)には、略
矩形板状の外ガラス板15が配設されると共に、その外
ガラス板15の後方(図1の紙面に対して奥側)に内ガ
ラス板16が配設されている。この2重に配設された外
ガラス板15および内ガラス板16は、ガラス枠3の裏
面に取着されたガラス保持枠(図示せず)にそれぞれ着
脱可能に装着されている。
【0021】前面枠2の下方であって外枠1aの下部に
は、遊技球発射装置17が配設されている。この遊技球
発射装置17は、球P(図2参照)を遊技領域20aへ
打ち込むために遊技者により操作される発射ハンドル1
8を備えている。発射ハンドル18は、その外周に略三
角形状の突起である発射レバー18aが突設されてお
り、この発射レバー18aに遊技者の指先等が接触する
ことによって、遊技球発射装置17による球Pの発射を
連続して行うように構成されている。
【0022】発射ハンドル18の内部には発射スイッチ
19が内蔵されている。発射スイッチ19は、例えば、
マイクロスイッチで構成されており、球Pを発射するた
めの動力を供給する発射モータ17aの駆動を開始する
ためのスイッチである。この発射スイッチ19は、発射
ハンドル18が矢印A方向へ回転された場合にオフされ
る一方、発射ハンドル18が反矢印A方向へ回転された
場合にオンされるように構成されている。
【0023】なお、遊技球発射装置17は、発射スイッ
チ19がオフされた場合に発射モータ17aにより球P
を発射する一方、発射スイッチ19がオンされた場合に
発射モータ17aによる球Pの発射を停止するように構
成されている。
【0024】図2は、前面枠2に取着される遊技盤20
の正面図である。遊技盤20は、前面枠2の上部中央に
着脱可能に取着されるものであり、ベニヤ板などの合板
で略矩形状に形成されている。遊技盤20の前面の縁部
分には、金属板で略円弧状に形成された外レール21が
植立され、その外レール21の内側位置には、同じく金
属で略円弧状に形成された内レール22が植立されてい
る。この内レール22および外レール21により囲まれ
た遊技盤20の前面には球Pが打ち込まれる遊技領域2
0aが形成されている。
【0025】遊技領域20aの下部には、球Pが入賞す
ることにより5個から15個の球Pが払い出される複数
の普通入賞口23が設けられている。また、遊技領域2
0aの中央には、複数種類の識別情報としての図柄など
を表示する液晶(LCD)ディスプレイ24が設けられ
ている。このLCDディスプレイ24の表示画面は、後
述するように縦方向に3分割されており、この3分割さ
れた各表示領域において、各種の図柄の変動表示が行わ
れる(図3参照)。
【0026】LCDディスプレイ24の下方には、いわ
ゆるチューリップで構成された第1種始動口25が設け
られ、この第1種始動口25を球Pが通過することによ
り、前記したLCDディスプレイ24の変動表示が開始
される。第1種始動口25の下方には、特定入賞口(大
入賞口)26が設けられている。この特定入賞口26
は、LCDディスプレイ24の変動後の表示結果が予め
定められた図柄の組み合わせの1つと一致する場合に、
大当たりとなって、球Pが入賞しやすいように所定時間
(例えば、30秒経過するまで、或いは、球Pが10個
入賞するまで)開放される入賞口である。
【0027】なお、第1種始動口25を通過した球Pの
個数は4個まで保留可能にされると共に、かかる保留球
数に応じて、LCDディスプレイ24の変動表示時間、
即ち、1回の変動表示開始から変動表示停止までの時間
が設定されている。例えば、LCDディスプレイ24の
変動表示時間は、保留球数が3個又は4個の場合の方
が、保留球数が0個〜2個の場合に比べて短くされてい
る。このため、保留球数が3個又は4個の場合における
LCDディスプレイ24の変動表示は、保留球数が0個
〜2個の場合におけるLCDディスプレイ24の変動表
示に比べて、一定の時間内において頻繁に行われる。結
果として、大当たりの発生頻度が向上されるので、遊技
者に満足感を与えることが可能となる。
【0028】この特定入賞口26内には、Vゾーン26
aが設けられており、特定入賞口26の開放中に、球P
がVゾーン26a内を通過すると、継続権が成立して、
特定入賞口26の閉鎖後、再度、その特定入賞口26が
所定時間(又は、特定入賞口26に球Pが所定個数入賞
するまで)開放される。この特定入賞口26の開閉動作
は、最高で16回(16ラウンド)繰り返し可能にされ
ており、開閉動作の行われ得る状態が、いわゆる所定の
遊技価値の付与された状態である特別遊技状態である。
【0029】また、LCDディスプレイ24の左右両側
には球Pが通過可能な計2個の普通図柄作動ゲート27
が1個ずつ設けられている。これらの普通図柄作動ゲー
ト27によれば、そのいずれかを球Pが通過することに
より、普通図柄表示LED28の変動表示が開始され
る。なお、球Pの普通図柄作動ゲート27を通過した球
Pの個数(保留球数)は4個まで保留可能にされてい
る。
【0030】普通図柄表示LED(普通図柄表示装置)
28は、1つの7セグメントLEDで構成されており、
LCDディスプレイ24の上部に設けられている。普通
図柄表示LED28は、「0」〜「9」の10種類の図
柄を表示可能に構成されており、上記の普通図柄作動ゲ
ート27のいずれかを球Pが通過することにより各種の
図柄の変動表示を開始するものである。この普通図柄表
示LED28が所定時間(例えば、略30秒)変動した
後、その表示結果が予め定められた図柄(例えば、
「7」)となると、第1種始動口25のチューリップが
所定時間(例えば、略0.3秒〜略0.4秒)されて、
球Pが第1種始動口25を通過しやすい状態とされるの
である。
【0031】図3には、LCDディスプレイ24の表示
状態の一例を図示している。この図3を参照して、LC
Dディスプレイ24の表示の様子を説明する。LCDデ
ィスプレイ24は、縦方向に3分割された3つの表示領
域24a,24b,24cを備えている。図3(a)
は、その3つの表示領域24a,24b,24cのう
ち、左右の表示領域24a,24cの変動表示が停止さ
れ、残りの中央の表示領域24bの変動表示のみが行わ
れている状態を図示している。変動表示は、表示領域の
左の表示領域24a、右の表示領域24c、中央の表示
領域24bの順に開始され、同様の順で停止される。よ
って、図3(a)に図示するように、中央の表示領域3
bの変動表示が最後に停止されるのである。
【0032】変動表示が停止された各表示領域24a,
24b,24cには、縦方向に上中下の配列で3つの図
柄が表示される。図3(a)の左右の表示領域24a,
24cの上下に停止表示された図柄Z1,Z3は当たり
図柄である。この当たり図柄Z1,Z3の同種類のもの
が、図3(c)に示すように、横方向または斜め方向の
当たりライン上に3つ揃うと、「大当たり状態」とな
り、特定入賞口5が開放される。
【0033】一方、図3(a)の左右の表示領域24
a,24cの中央に停止表示された図柄Z2はハズレ図
柄であるので、例え、このハズレ図柄Z2が図3(b)
に示すように、当たりライン上に3つ揃ったとしても大
当たりにはなることはなく、「ハズレ状態」となる。即
ち、このハズレ状態とは、当たり図柄Z1,Z3の同種
類のものが当たりライン上に3つ揃わない場合や、ハズ
レ図柄Z2が当たりライン上に3つ揃った場合における
状態である。
【0034】図3(a)のように、中央の表示領域24
bの変動表示が行われている状態で、当たり図柄Z1,
Z3が左右の表示領域24a,24cにおいて、いずれ
かの当たりライン上に2図柄揃うと「リーチ状態」とな
る。即ち、このリーチ状態とは、残りの中央の表示領域
24bの表示結果により、大当たりとなり得る状態であ
る。図3(a)では、右斜め下方向、左斜め下方向の2
つの当たりライン上でリーチ状態となっている。このリ
ーチ状態の現出により、遊技者の期待感は高められる。
【0035】図4は、パチンコ機1の電気的構成を示し
たブロック図である。パチンコ機1は、主に、遊技の進
行を制御する主制御基板Cと、大当たりランプ6、各報
知ランプ7a,7b及び各サイドランプ12,12の点
灯または消灯を制御するランプ制御基板Lとにより構成
されている。主制御基板Cには、演算装置であるMPU
31と、そのMPU31により実行される各種の制御プ
ログラムや固定値データを記憶したROM32と、各種
のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRA
M33とが搭載されている。
【0036】これらMPU31、ROM32、RAM3
3は、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスラ
イン34を介して互いに接続されている。バスライン3
4は、また、入出力ポート35にも接続されている。こ
の入出力ポート35は、入力および出力が固定的なバッ
ファ(インバータゲート)36,57を介してランプ制
御基板Lと接続されている。よって、主制御基板Cとラ
ンプ制御基板Lとの間における制御用コマンド等の送受
信は、主制御基板Cからランプ制御基板Lへの一方向に
のみ行われ、ランプ制御基板Lから主制御基板Cへ制御
用コマンド等を送信することはできない。
【0037】入出力ポート35は、ランプ制御基板Lと
接続される他、遊技球発射装置17の発射モータ17a
及び発射スイッチ19と、LCDディスプレイ24と、
普通図柄表示LED28と、普通図柄作動スイッチ29
と、複数の普通入賞スイッチ37と、第1種始動口スイ
ッチ38と、Vカウントスイッチ39と、10カウント
スイッチ40と、エラー検出装置41と、不正行為検出
装置42と、他の入出力装置43とそれぞれ接続されて
いる。
【0038】普通図柄作動スイッチ29は、遊技領域2
0a内の普通図柄作動ゲート27を通過した球Pをそれ
ぞれ検出するためのスイッチであり、各普通図柄作動ゲ
ート27の入口近傍に設けられている。普通入賞スイッ
チ37は、遊技領域20a内の複数の普通入賞口23へ
入賞した球Pをそれぞれ検出するためのスイッチであ
り、各普通入賞口23の入口近傍に設けられている。第
1種始動口スイッチ38は、第1種始動口25へ入賞し
た球Pを検出するためのスイッチであり、第1種始動口
25の近傍に設けられている。普通入賞口スイッチ37
のいずれか又は第1種始動口スイッチ38によって球P
が検出されると、6個の賞球が払い出されるのである。
【0039】Vカウントスイッチ39は、特定入賞口2
6内のVゾーン26aへ入賞した球Pを検出するための
スイッチであり、また、10カウントスイッチ40は、
特定入賞口26内のVゾーン26aを除く箇所へ入賞し
た球Pを検出するためのスイッチである。Vカウントス
イッチ39又は10カウントスイッチ40により球Pが
検出されると、15個の賞球が払い出されるのである。
【0040】エラー検出装置41は、パチンコ機1に発
生する各種のエラー(不具合又は故障)を検出するため
の装置であり、例えば、タンクレール(図示せず)に整
列される球Pの不足を検出するための空切れ防止スイッ
チ、賞球や貸し球のオーバーフローを検出するためのオ
ーバーフロー検出スイッチ、貯留タンク(図示せず)に
貯留される球Pの不足を検出するための球切れスイッチ
などを備えている。エラー検出装置により各種のエラー
の発生、即ち、「エラー発生状態」が検出されると、例
えば、パチンコ機1における遊技の進行は、そのエラー
発生状態が解消されるまで一時的に中断される。
【0041】不正行為検出装置42は、遊技者による不
正行為を検出するための装置であり、例えば、磁気検出
スイッチなどを備えている。この磁気検出スイッチは、
例えば、ガラス板15,16等に取着され、かかるガラ
ス板15,16に生じる磁気を検出するためのスイッチ
である。よって、不正行為検出装置42によれば、磁気
検出スイッチにより磁石などの磁気を検出することがで
きるので、かかる磁気の検出により第1種始動口25の
近傍に磁石などを当てて球Pを第1種始動口25へ誘導
するような不正行為を検知することができる。
【0042】ランプ制御基板Lは、LCDディスプレイ
24の変動表示およびその他の遊技状態などに合わせ
て、各種のランプ6,7a,7b,12,12を点灯又
は消灯させるための制御を行う制御基板である。このラ
ンプ制御基板Lは、前記したインバータゲート57の他
に、MPU51と、ROM52と、RAM53と、入力
ポート55と、出力ポート56とを備えている。入力ポ
ート55の入力には、主制御基板Cの出力が接続され、
その入力ポート55の出力は、MPU51、ROM5
2、RAM53を接続するバスライン54と接続されて
いる。バスライン54は、また、出力ポート56の入力
にも接続されており、その出力ポート56の出力には、
各種ランプ6,7a,7b,12,12がそれぞれ接続
されている。
【0043】ランプ制御基板LのMPU51は、主制御
基板Cから送信される制御用コマンドに基づいて、各種
のランプ6,7a,7b,12,12の点灯又は消灯を
制御するためのものであり、ROM52は、そのMPU
51により実行される各種の制御プログラムや固定値デ
ータを記憶するためのメモリである。図5から図7に示
す図柄パターン(発光パターン)ZP1〜ZP14を各
報知ランプ7a,7bにより表示するプログラムは、制
御プログラムの一部としてROM52内に記憶されてい
る。RAM53は、MPU51による各種プログラムの
実行時に使用されるワークデータやフラグを記憶するた
めのメモリである。
【0044】図5から図7を参照して、各報知ランプ7
a,7bにより表示される各種図柄パターンと、その図
柄パターンにより報知されるパチンコ機1における遊技
状態との対応を説明する。前記した通り、各報知ランプ
7a,7bは、前面枠2及びガラス枠3と相まって構成
される顔状の姿態における左右の眼球を構成している。
各報知ランプ7a,7bは、その各報知ランプ7a,7
bを構成する複数のLED1,・・・,LEDnの点灯
パターン(発光パターン)の組み合わせにより、一対の
目玉又は眼球を模写した図柄パターンZP1〜ZP14
をそれぞれ表示することができる。この各図柄パターン
ZP1〜ZP14の表示により、パチンコ機1に対して
表情が付与され、かかる表情によりパチンコ機1におけ
る遊技状態を報知することができる。
【0045】図5は、各報知ランプ7a,7bにより表
示される各種の図柄パターンZP1〜ZP8と、その図
柄パターンZP1〜ZP8により報知される遊技状態と
の対応を示した図であり、図中における黒丸は各報知ラ
ンプ7a,7bを構成するLEDの点灯状態を示してい
る。
【0046】図柄パターンZP1は、発射スイッチ18
がオンの状態、即ち、遊技が行われていない状態である
「客待ち状態」に表示されるものであり、各報知ランプ
7a,7bにそれぞれ表示される白抜きの円形状の図柄
で構成されている。図柄パターンZP1は、各報知ラン
プ7a,7bに表示される円形状の図柄が左右方向へ往
復移動されるので、パチンコ機1に対して遊技者を探し
ている様な表情を付与することができる。
【0047】図柄パターンZP2は、通常の遊技状態の
開始直後、即ち、発射スイッチ18がオフされて所定時
間(例えば、10秒)経過するまで表示されるものであ
り、各報知ランプ7a,7bにそれぞれ表示される略へ
字状の図柄で構成されている。よって、この図柄パター
ンZP2は、パチンコ機1に対して、通常遊技状態の開
始を歓迎する様な表情を付与することができる。また、
この図柄パターンZP2は、大当たり状態にも表示され
るものであり、パチンコ機1に対して大当たり状態の発
生を歓喜する様な表情を付与することができる。なお、
通常遊技状態とは、客待ち状態、リーチ状態、大当たり
状態、確率変動状態、及び、時間短縮状態などの遊技状
態を除く状態、即ち、遊技開始からリーチ状態となるま
での期間における遊技状態のことである。
【0048】図柄パターンZP3は、各報知ランプ7
a,7bの中央にそれぞれ表示される白抜きの円形状の
図柄で構成され、図柄パターンZP4は、左報知ランプ
7aの右側縁および右報知ランプ7bの左側縁にそれぞ
れ表示される白抜きの円形状の図柄で構成され、図柄パ
ターンZP5は、各報知ランプ7a,7bにそれぞれ表
示される略一文字状の図柄で構成されている。これらの
図柄パターンZP3〜ZP5は、通常の遊技状態で表示
されることにより、パチンコ機1に対して、リーチ状態
や大当たり状態を待機している表情を付与することがで
きる。
【0049】なお、通常の遊技状態では、図柄パターン
ZP3〜ZP5のいずれか1つを表示させても良く、或
いは、これらの図柄パターンZP3〜ZP5の表示を所
定時間毎に変動表示させるようにしても良い。
【0050】図柄パターンZP6は、リーチ状態の発生
に伴って表示されるものであり、各報知ランプ7a,7
bの中央にそれぞれ表示される白抜き円形状の図柄で構
成されている。この図柄パターンZP6は、左報知ラン
プ7aに表示される図柄の外径に対して、右報知ランプ
7bに表示される図柄の外径が小さくされており、この
各報知ランプ7a,7bに表示される図柄は、その外径
がそれぞれ交互に拡大または縮小するように表示され
る。よって、この図柄パターンZP6は、パチンコ機1
に対して大当たり状態の発生への期待感を示す表情を付
与することができる。
【0051】図柄パターンZP7は、ハズレ状態が確定
した場合に表示されるものであり、各報知ランプ7a,
7bにより表示される略八の字状の線図と、その各線図
の下方にそれぞれ表示される白抜き円形状の図柄とで構
成されている。よって、図柄パターンZP7は、パチン
コ機1に対してハズレ状態に伴う悲哀感を示す表情を付
与することができる。
【0052】図柄パターンZP8は、確率変動モードま
たは時間短縮モードの場合に表示されるものであり、左
報知ランプ7aの右側縁に表示される白抜き円形状の図
柄と、右報知ランプ7bに表示される矢印状の図柄とで
構成されている。図柄パターンZP8は、右報知ランプ
7bに表示される図柄の矢先が左報知ランプ7a側(図
5左側)へ向けられており、この右報知ランプ7bに表
示される図柄が点滅表示される。即ち、この図柄パター
ンZP7は、パチンコ機1に対してウインクをしている
様な表情を付与することができる。
【0053】ここで、確率変動モードとは、遊技者の興
趣を更に引くために、LCDディスプレイ24の変動表
示の結果が複数種類ある大当り表示のうち特別に定めた
特別大当り表示、例えば、「7」の図柄が当たりライン
上に3つ揃うと、以降の大当り表示となる確率が向上さ
れる状態のことである。この確率変動モード中、即ち、
高確率期間は、特別大当たり表示が発生した後に、特別
遊技状態中を除いて、大当たり表示が所定回数(例え
ば、1回又は2回)発生するまで継続される。このため
確率変動モード中に更に特別大当たり表示が発生する
と、かかる高確率期間が延長されるので、遊技者に満足
感を与えることが可能となる。
【0054】また、時間短縮モードとは、LCDディス
プレイ24の変動表示結果が複数種類ある大当り表示の
うち特別に定めた特別大当り表示、例えば、「1」、
「3」、「5」又は「7」のうちいずれかの図柄が当た
りライン上に3つ揃って大当たり状態となった場合に、
普通図柄表示LED28の変動表示時間が短縮され、且
つ、第1種始動口25のチューリップの開放時間が長期
化される状態のことである。
【0055】例えば、通常遊技状態において、普通図柄
表示LED28の変動表示時間は略30秒とされ、第1
種始動口25のチューリップの開放時間は略0.3秒〜
0.4秒の範囲とされているが、時間短縮モードでは、
普通図柄表示LED28の変動表示時間が略5秒とされ
ると共に、第1種始動口25のチューリップの開放時間
が略1.5秒〜略2秒とされるのである。この結果、第
1種始動口25を通過した球Pの保留球数が増加しやす
くなり、かかる保留球数が3個又は4個となる頻度が高
くなるのである。
【0056】ここで、上記の通り、LCDディスプレイ
24の変動表示時間は、第1種始動口25の保留球数が
3個又は4個の場合の方が、その保留球数が0個〜2個
の場合に比べて短くされている。この結果、時間短縮モ
ードの場合には、LCDディスプレイ24の変動表示時
間が短縮される。この結果、時間短縮モード中において
は、大当たりの発生頻度が向上されるので、遊技者に満
足感を与えることが可能となる。
【0057】なお、金銭などの現金により球貸しを行う
パチンコ機(いわゆる現金機)は、一般的に確率変動モ
ードを備えておらず、主に、時間短縮モードのみを備え
ている。一方で、金銭と同等の有価価値を有するプリペ
イトカード等により球貸しを行うパチンコ機(いわゆる
CR機)は、上記した確率変動モードおよび時間短縮モ
ードの双方を備えている。このCR機では、通常、大当
たり発生に伴って確率変動モードが開始されると、この
確率変動モードが次回の大当たりの発生まで継続される
ように構成されている。
【0058】図6は、各報知ランプ7a,7bにより表
示される各種の図柄パターンZP9〜ZP11と、その
図柄パターンZP9〜ZP11により報知されるパチン
コ機1の状態との対応を示した図であり、図中における
黒丸は各報知ランプ7a,7bを構成するLEDの点灯
状態を示している。
【0059】図柄パターンZP9は、各報知ランプ7
a,7bの中央にそれぞれ表示される略X字状の図柄で
構成されている。この図柄パターンZP9は、パチンコ
機1における各種装置にエラーが発生した場合、即ち、
エラー検出装置41によりエラー発生状態が検出された
場合に表示されるものであり、この表示によりパチンコ
機1に対して苦痛を示す表情を付与することができる。
【0060】図柄パターンZP10は、各報知ランプ7
a,7bにより表示される略逆八の字状の線図と、その
各線図の下方にそれぞれ表示される白抜き円形状の図柄
で構成されている。この図柄パターンZP10は、パチ
ンコ機1に何らかの不正行為が施された場合、即ち、不
正行為検出装置42により不正行為が検出された状態で
表示されるものであり、この表示によりパチンコ機1に
対して不正行為に伴う憤慨を示す表情を付与することが
できる。
【0061】図柄パターンZP11は、各報知ランプ7
a,7bの中央にそれぞれ表示される略十字状の図柄で
構成されている。この図柄パターンZP11は、パチン
コ機1が打ち止めになった場合(打ち止め状態)や、何
らかの原因でホール従業員を呼び出す場合(従業員呼出
状態)に表示されるものであり、この表示によりパチン
コ機1に対して、そのパチンコ機1が気絶している様な
表情を付与することができる。
【0062】図7は、各報知ランプ7a,7bにより表
示される各種の図柄パターンZP12〜ZP14と、そ
の図柄パターンZP12〜ZP14により報知されるパ
チンコ機1の一日当たりの大当たり発生状況との対応を
示した図であり、図中における黒丸は各報知ランプ7
a,7bを構成するLEDの点灯状態を示している。以
下、図柄パターンZP12〜ZP14による報知状態
を、大当たり発生頻度報知状態と称す。
【0063】図柄パターンZP12は、パチンコ機1に
おける一日当たりの大当たり発生頻度が高い場合に表示
されるものであり、図柄パターンZP2と同様に、各報
知ランプ7a,7bにそれぞれ表示される略へ字状の図
柄で構成されている。この図柄パターンZP12によっ
て、パチンコ機1には歓喜を示す表情が付与されるの
で、一日当たりの大当たり発生頻度が高いことをホール
従業員や遊技者に容易に報知することができる。
【0064】図柄パターンZP13は、パチンコ機1に
おける一日当たりの大当たり発生頻度が中程の場合に表
示されるものであり、図柄パターンZP3と同様に、各
報知ランプ7a,7bの中央にそれぞれ表示される白抜
きの円形状の図柄で構成されている。この図柄パターン
ZP13によって、パチンコ機1には平静を示す表情が
付与されるので、一日当たりの大当たり発生頻度が中程
度であることをホール従業員や遊技者に容易に報知する
ことができる。
【0065】図柄パターンZP14は、パチンコ機1に
おける一日当たりの大当たり発生頻度が低い場合に表示
されるものであり、各報知ランプ7a,7bにそれぞれ
表示される略逆へ字状の図柄で構成されている。図柄パ
ターンZP14によって、パチンコ機1には反省を示す
ような表情が付与されるので、一日当たりの大当たり発
生頻度が低いことをホール従業員や遊技者に容易に報知
することができる。
【0066】次に、図1から図7を参照して、上記のよ
うに構成されたパチンコ機1の動作について説明する。
まず、パチンコ機1への電力供給が開始されると、主制
御基板Cによるパチンコ機1の遊技の進行が開始され
る。具体的には、ROM32に記憶されたプログラムが
MPU31へ読み込まれて遊技におけるメイン処理が実
行される。この実行後、MPU31が各種スイッチ1
9,37〜40、その他の装置41〜43からの検出信
号を受信すると、その検出信号に応じてMPU31がパ
チンコ機1の遊技状態を判断する。なお、ここで遊技状
態とは、前記した通り、客待ち状態、通常遊技状態の開
始直後、通常遊技状態、リーチ状態、大当たり状態、ハ
ズレ状態、確率変動モード、時間短縮モード、エラー発
生状態、不正行為発生状態、打ち止め状態、従業員呼出
状態、大当たり発生頻度報知状態のことである。
【0067】MPU31が遊技状態を判断すると、その
遊技状態に応じた制御用コマンドが、主制御基板CのM
PU31によって、データバスライン34、入出力ポー
ト35,入力ポート55及びバスライン54を経由して
ランプ制御基板LのMPU51へ送信される。ランプ制
御基板LのMPU51は、制御用コマンドを受信する
と、その制御用コマンドに応じた処理を行うプログラム
をROM52から読み込み実行する。この実行により、
MPU51は、MPU31からの制御用コマンドに応じ
たランプ制御信号を、バスライン54及び出力ポート5
6を経由して各ランプ6,7a,7b,12,12へ送
信し、各ランプ6,7a,7b,12,12を点灯また
は消灯させるのである。
【0068】具体的に、発射スイッチ19がオンの場
合、即ち、パチンコ機1の客待ち状態には、各報知ラン
プ7a,7bに図柄パターンZP1が表示される。その
後、遊技者によって発射ハンドル18が図1の矢印A方
向へ回転されると、発射スイッチ19がオフされ、この
オフ状態がMPU31により検出される。この検出に基
づいて、MPU31は発射モータ17aを作動させ、球
Pを遊技領域20aへ発射させる。一方、発射スイッチ
19のオフ状態が検出されると、各報知ランプ7a,7
bには、図柄パターンZP2が所定時間、例えば10秒
経過するまで表示された後、図柄パターンZP3〜ZP
5のいずれか又は図柄パターンZP3〜ZP5が交互に
表示される。
【0069】この通常遊技状態において、球Pが普通図
柄作動ゲート27を通過して、その球Pが普通図柄作動
スイッチ29により検出されると、普通図柄表示LED
28の変動表示が開始される。変動表示が停止され、普
通図柄表示LED28に特定の図柄、例えば、「7」が
表示されると、第1種始動口25のチューリップが開放
される。
【0070】その後、遊技領域20aへ打ち込まれた球
Pが第1種始動口25を通過して、その球Pが第1種始
動口スイッチ38により検出されると、LCDディスプ
レイ24の変動表示が開始される。かかる場合に、LC
Dディスプレイ24における左右の表示領域24a,2
4cの変動表示が停止され、図3(a)のように当たり
図柄Z1,Z3が左右の表示領域24a,24cにおい
て当たりライン上に2図柄揃うとリーチ状態となる。こ
のリーチ状態では、各報知ランプ7a,7bに図柄パタ
ーンZP6が表示される。
【0071】リーチ状態となった後、表示領域24bの
変動表示が停止され、図3(c)に示すように、図柄Z
1,Z3の同種類のものが、横方向または斜め方向の当
たりライン上に3つ揃うと、大当たり状態となり、特定
入賞口5が開放される。このように大当たり状態(特別
遊技状態)となると、各報知ランプ7a,7bに図柄パ
ターンZP2が表示され、かかる表示により遊技者やホ
ール従業員に大当たりの発生が報知される。
【0072】一方、図3(b)に示すように、ハズレ図
柄Z2が当たりライン上に3つ揃うと、ハズレ状態とな
るため、特定入賞口5が閉鎖されたままの状態とされ、
且つ、各報知ランプ7a,7bに図柄パターンZP7が
表示される。ここで、LCDディスプレイ24の変動表
示の結果が複数種類ある大当り表示のうち特別に定めた
特別大当り表示、例えば、「7」の図柄が当たりライン
上に3つ揃うと、確率変動モードとなり、以降の大当り
表示となる確率が向上される。
【0073】一方、LCDディスプレイ24の変動表示
の結果が複数種類ある大当り表示のうち特別に定めた特
別大当り表示、例えば、「1」、「3」、「5」、
「7」のいずれかの図柄が当たりライン上に3つ揃う
と、上述した時間短縮モードとなる。これらの確率変動
モードや時間短縮モードでは、各報知ランプ7a,7b
に図柄パターンZP8が表示されるのである。
【0074】また、上記の遊技中に、エラー検出装置4
1によりエラー発生状態が検出されると、MPU31が
エラー発生状態に応じた制御用コマンドをランプ制御基
板LのMPU51へ送信する。かかる制御用コマンドを
受信したMPU51は、MPU31からの制御コマンド
に対応したランプ制御信号を、各報知ランプ7a,7b
へ送信する。この結果、各報知ランプ7a,7bには、
図柄パターンZP9が表示され、この表示によりエラー
の発生がホール従業員に報知される。
【0075】一方、MPU31は、不正行為検出装置4
2により不正行為の発生を検出すると、即ち、不正行為
発生状態を検出すると、その不正行為発生状態に応じた
制御用コマンドをランプ制御基板LのMPU51へ送信
する。その後、MPU51は、MPU31からの制御コ
マンドに対応したランプ信号を、各報知ランプ7a,7
bへ送信する。この結果、各報知ランプ7a,7bに
は、図柄パターンZP10が表示され、この表示により
不正行為が行われていることがホール従業員に報知され
る。
【0076】なお、打ち止め状態や従業員呼出状態に
は、図柄パターンZP11が各報知ランプ7a,7bに
表示され、これらの状態がホール従業員に報知される。
また、大当たり発生頻度をホール従業員や遊技者に報知
する場合、即ち、大当たり発生頻度報知状態では、その
大当たり発生頻度に応じて、図柄パターンZP12〜Z
P14が表示され、大当たりの発生頻度がホール従業員
や遊技者に報知される。
【0077】以上説明したように、本実施例のパチンコ
機1によれば、各報知ランプ7a,7bは、前面枠2及
びガラス枠3と相まってパチンコ機1の前面に顔状の姿
態を構成するとともに、図柄パターンZP1〜ZP14
を表示することによって、各種の遊技状態に応じた表情
を顔状の姿態に付与することができる。よって、このパ
チンコ機1の前面に付与される表情を視認することによ
り、現在の遊技状態を容易に判別することができる。従
って、遊技経験の少ない遊技者や勤務経験の少ないホー
ル従業員などのパチンコ機に不慣れな者でも、的確な遊
技状態を容易に判別することができ、その遊技状態に応
じた適切な対処を行うことができるのである。
【0078】また、各報知ランプ7a,7bに表示され
る図柄パターンZP1〜ZP8により構成される表情を
視認することによって、遊技経験の少ない遊技者でも容
易に遊技状態の変化を判別することができるので、遊技
に不慣れな者の興趣を引くことができる。しかも、パチ
ンコ機1の前面に構成される顔状の姿態は図柄パターン
ZP1〜ZP8の表示が切り替わることにより変化され
るので、この姿態の変化により、パチンコ機1全体にお
ける外観の装飾性を更に向上して、遊技者の興趣を更に
引くことができるのである。
【0079】次に、図8及び図9を参照して、上記した
第1実施例の変形例について説明する。この変形例は、
第1実施例においてリーチ状態を報知する図柄パターン
ZP6と、確率変動モード及び時間短縮モードを報知す
る図柄パターンZP8とを変更したものである。また、
この変形例では、前記した第1実施例と同様に、各報知
ランプ7a,7bは、前面枠2及びガラス枠3で構成さ
れる顔状の姿態における左右の眼球(目玉)を構成して
おり、かかる各報知ランプ7a,7bは、それに表示さ
れる図柄パターンにより、各種遊技状態に応じた表情を
前面枠2及びガラス枠3と相まって構成するものであ
る。以下、第1実施例と同一の部分には同一の符号を付
してその説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
【0080】図8は、各報知ランプ7a,7bにより表
示される各種の図柄パターンZP21〜ZP24と、そ
の図柄パターンZP21〜ZP24により報知されるリ
ーチ状態が大当たり状態となる信頼度との対応を示した
図であり、図中における黒丸は各報知ランプ7a,7b
を構成するLEDの点灯状態を示している。
【0081】図柄パターンZP21は、リーチ状態が大
当たり状態へ移行する信頼度(確率)が高い場合に表示
されるものであり、各報知ランプ7a,7bにそれぞれ
表示される白抜きのハート形状の図柄で構成されてい
る。図柄パターンZP22は、リーチ状態が大当たり状
態へ移行する信頼度が中程度の場合に表示されるもので
あり、図5に示す図柄パターンZP6と同種類の図柄で
構成されている。
【0082】また、図柄パターンZP23は、リーチ状
態が大当たり状態へ移行する信頼度が低い場合に表示さ
れるものであり、左報知ランプ7aの下側縁および右報
知ランプ7bの上側縁にそれぞれ表示される白抜きの円
形状の図柄で構成されている。この図柄パターンZP2
3は、各報知ランプ7a,7bに表示される各図柄が上
下方向へ往復移動表示される。更に、図柄パターンZP
24は、リーチ状態が大当たり状態となる信頼度が10
0%の場合に表示されるものであり、各報知ランプ7
a,7bにそれぞれ表示される「¥」の記号で構成され
ている。
【0083】このように、図柄パターンZP21〜ZP
23によって、パチンコ機1にはリーチ状態の信頼度に
応じた表情が付与されるので、この表示により遊技者は
リーチ状態における信頼度の程度、即ち、信頼度が高
い、信頼度が中程度または信頼度が低いか、を容易に認
識することができるのである。しかも、リーチ状態の信
頼度が100%の場合には、図柄パターンZP24を構
成する「¥」の記号で、リーチ状態が大当たり状態に確
実に移行することを報知できるのである。
【0084】図9は、各報知ランプ7a,7bにより表
示される各種の図柄パターンZP25〜ZP28と、確
率変動モード及び時間短縮モードにおけるLCDディス
プレイ24の変動表示回数との対応を示した図であり、
図中における黒丸は各報知ランプ7a,7bを構成する
LEDの点灯状態を示している。
【0085】ここで、パチンコ機には、確率変動モード
中や時間短縮モード中におけるLCDディスプレイの変
動表示の回数を制限するものがある。そこで、パチンコ
機1は、この変動表示回数が制限される場合に、LCD
ディスプレイ24の変動表示の回数(以下、「変動表示
回数」と称す)の総数を、図柄パターンZP25〜ZP
27により順次報知するように構成されている。
【0086】確率変動モード中や時間短縮モード中にお
けるLCDディスプレイ24の変動表示回数の総数は、
各モードの開始を決定した大当たり表示の種類に応じて
設定されている。例えば、当たりライン上に「7」が3
つ揃った場合にはLCDディスプレイ24の変動表示回
数の総数が100回、当たりライン上に「5」又は
「3」のいずれかが3つ揃った場合にはLCDディスプ
レイ24の変動表示回数の総数が50回、当たりライン
上に「1」が3つ揃った場合にはLCDディスプレイ2
4の変動表示回数の総数が20回に、それぞれ設定され
る。このように設定された回数分のLCDディスプレイ
24による変動表示が終了すると、確率変動モードや時
間短縮モードが終了するのである。
【0087】図柄パターンZP25は、確率変動モード
中や時間短縮モード中の変動表示回数の総数が100回
の場合に表示されるものであり、図5に示す図柄パター
ンZP2と同種類の図柄で構成されている。図柄パター
ンZP26は、確率変動モード中や時間短縮モード中の
変動表示回数の総数が50回の場合に表示されるもので
あり、左報知ランプ7aの中央に表示される白抜き円形
状の図柄と、右報知ランプ7bに表示される略へ字状の
図柄で構成されている。
【0088】図柄パターンZP27は、確率変動モード
中や時間短縮モード中の変動表示回数の総数が20回の
場合に表示されるものであり、ZP23と同種類の表示
とされている。このように、パチンコ機1には、図柄パ
ターンZP25〜ZP27によって、確率変動モードや
時間短縮モードにおけるLCDディスプレイ24の変動
表示回数の総数に応じた表情が付与されるので、この表
示により遊技者は確率変動モードや時間短縮モードの開
始に伴うLCDディスプレイ24の変動表示回数の総数
を容易に認識することができるのである。
【0089】また、これらの図柄パターンZP25〜Z
P27、及び、後述する図柄パターンZP28によれ
ば、確率変動モード中や時間短縮モード中におけるLC
Dディスプレイ24の変動表示回数の残り回数を順次報
知することができる。
【0090】具体的には、図柄パターンZP25は、変
動表示回数の残り回数が100回以下かつ51回以上の
場合に表示されるものであり、図柄パターンZP26
は、変動表示回数の残り回数が50回以下かつ21回以
上の場合に表示されるものである。図柄パターンZP2
7は、変動表示回数の残り回数が20回以下かつ1回以
上の場合に表示されるものであり、図柄パターンZP2
8は、確率変動モードや時間短縮モード中の変動表示が
終了した場合、即ち、変動表示回数の残り回数が「0」
となった場合に表示されるものである。この図柄パター
ンZP28は、各報知ランプ7a,7bにそれぞれ表示
される略Z字状の図柄で構成されている。
【0091】このように、パチンコ機1には、図柄パタ
ーンZP25〜ZP28によって、確率変動モードや時
間短縮モードにおけるLCDディスプレイ24の変動表
示回数の残り回数に応じた表情が付与されるので、この
表示により遊技者は変動表示回数の残り回数を容易に認
識することができるのである。しかも、確率変動モード
や時間短縮モード中の変動表示が終了した場合には、図
柄パターンZP28によりパチンコ機1が眠り込んだ様
な表情を付与して、かかる表情により各モードの終了を
遊技者に対して報知することができるのである。
【0092】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
【0093】本実施例では、各種の遊技状態を報知する
表示として、図柄パターンZP1〜ZP14,ZP21
〜ZP28を用いて説明したが、かかる遊技状態を報知
する表示は、必ずしもこれらに限られるものではなく、
各報知ランプ7a,7bに文字や記号などで構成される
情報を表示しても良い。例えば、大当たり状態が発生し
た場合には、まず、各報知ランプ7a,7bに「大当た
り」の文字情報を表示し、その後、各報知ランプ7a,
7bにより図柄パターンZP2を表示するようにしても
良い。このように文字や記号等で構成される情報を、各
図柄パターン図柄パターンZP1〜ZP14,ZP21
〜ZP28と組み合わせて表示することにより、遊技者
やホール従業員に遊技状態を更に的確に報知することが
できるのである。
【0094】また、本実施例では、大当たりランプ6と
各報知ランプ7a,7bとを異なるランプ開口部3b,
3c,3cに対応させて設けた。しかしながら、本発明
の表示装置の形態は必ずしもこれに限られるものではな
く、例えば、ガラス枠3の上側縁部の幅方向全域に亘っ
て、大当たりランプの機能と左右報知ランプの機能とを
併有するランプ装置を設けても良い。かかる場合には、
トップランプ基板5の部品面全域に複数のLEDをドッ
ト状に配列し、かかる複数のLEDにより各図柄パター
ンZP1〜ZP14,ZP21〜ZP28や文字や記号
等で構成される情報を表示しても良い。
【0095】本実施例では、本発明の表示装置として、
複数のLED1,・・・,LEDnがドット状にトップ
ランプ基板5に配列された各報知ランプ7a,7bを用
いて説明した。しかしながら、本発明の表示装置の形態
は、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、各
報知ランプ7a,7bに代替して、液晶ディスプレイを
ガラス枠3の上部両側に一対設けても良い。この一対の
液晶ディスプレイを用いた表示装置によれば、更に、複
雑な図柄を表示することができる。
【0096】また、本発明の表示装置として、ライン状
のネオン管等の蛍光管により図柄パターンZP1〜ZP
14,ZP21〜ZP28をそれぞれ形成し、この各蛍
光管をパチンコ機の前面側から裏面側へ向けて積層配置
した発光体を用いても良い。この複数の蛍光管を積層配
置した発光体によれば、各種遊技状態に応じて、図柄パ
ターンZP1〜ZP14,ZP21〜ZP28を形成す
る蛍光管のうちいずれかを選択して発光させることによ
り、パチンコ機の前面に遊技状態を示す表情を付与する
ことができる。
【0097】更に、本発明の表示装置として、各種の遊
技状態を示す図柄パターンZP1〜ZP14,ZP21
〜ZP28が外周面に印刷された円環状のフィルム材
と、そのフィルム材を掛架しつつ回転駆動されるドラム
体とを備えた表示装置を用いても良い。この表示装置に
よれば、ドラム体の回転駆動によりフィルム体が回転さ
れると、この回転に伴ってフィルム体の図柄パターンZ
P1〜ZP14,ZP21〜ZP28が変更され、この
変更により遊技状態に応じた図柄パターンZP1〜ZP
14,ZP21〜ZP28が表示されるのである。
【0098】本実施例では、本発明の遊技機を、第1種
パチンコ遊技機に適用して説明した。しかしながら、本
発明をパチスロ等のスロットマシーンに適用しても良
い。スロットマシーンに本発明を適用する場合には、ス
ロットマシーンの前面上部の両側に、本実施例における
各報知ランプ7a,7bと同種類の報知ランプをそれぞ
れ配設し、この各報知ランプにより遊技状態に応じた図
柄パターンを表示すれば良い。
【0099】具体的には、スロットマシーンの各報知ラ
ンプによる表示は、客待ち状態に図柄パターンZP1、
通常遊技状態の開始直後に図柄パターンZP2、通常遊
技状態に図柄パターンZP3〜ZP5、リーチ状態にZ
P6(又は、図柄パターンZP21〜ZP24)、ハズ
レ状態に図柄パターンZP7、ボーナスゲームスタート
時に図柄パターンZP2、と同様の形状を有する図柄パ
ターンを表示すれば良い。また、フラグ成立時には、図
柄パターンZP21や図柄パターンZP24と同様の形
状を有する図柄パターンを各報知ランプにより表示し
て、ボーナス確定等を遊技者に報知しても良い。更に、
CT機ならば、チャレンジタイム時に、その経過状況を
遊技者に知らせるため図柄パターンZP25〜ZP28
と同様の形状を有する図柄パターンを各報知ランプによ
り表示しても良い。
【0100】また、パチンコ機1では、各種の遊技状態
を報知する表示として、各報知ランプ7a,7bにより
表示される図柄パターンZP1〜ZP14,ZP21〜
ZP28を用いたが、かかる遊技状態を報知する表示
は、必ずしもこれらに限られるものではない。
【0101】具体的には、サイドランプ基板10,11
に搭載される複数のサイドランプ12,12により腕や
手などを模写した図柄を表示し、かかる腕や手を模写し
た図柄と前面枠2及びガラス枠3とにより胴体状の姿態
を構成しても良い。この胴体状の姿態を備えたパチンコ
機によれば、例えば、大当たり状態において、パチンコ
機の上方へ両腕を振り上げる図柄、又は、Vサインを模
写した指先の図柄を各サイドランプ12,12により表
示することで、パチンコ機が大当たり状態の発生に歓喜
している様な仕草を付与することができる。
【0102】また、ガラス枠3の下側縁部に表示装置を
設け、この表示装置により足を模写した図柄を表示し、
かかる足を模写した図形と前面枠2及びガラス枠3とに
より胴体状の姿態を構成しても良い。この胴体状の姿態
を備えたパチンコ機によれば、例えば、大当たり状態に
おいて、表示装置により表示される足を模写した図柄が
飛び跳ねるような表示を行うことにより、パチンコ機が
大当たり状態の発生に歓喜している様な仕草を付与する
ことができるのである。
【0103】なお、以下に本発明の変形例を示す。請求
項1記載の遊技機において、前記前面枠部材は顔状の姿
態の一部を構成するものであり、前記表示装置は、眼球
を模写した図柄を表示可能に構成されると共に、その図
柄を遊技状態に応じて変更表示するものであることを特
徴とする遊技機1。
【0104】この遊技機1によれば、前面枠部材により
構成される顔状の姿態には、表示装置によって眼球を模
写した図柄が表示される。この表示装置に表示される図
柄は遊技状態に応じて変更表示され、この変更表示され
る図柄と前面枠部材とが相まって、遊技状態に応じた表
情が構成される。よって、遊技者は、この遊技状態に応
じた表情を視認することにより、遊技状態の変化を容易
に確認することができるのである。また、かかる表情の
変化により、前面枠部材の装飾性を更に向上して、遊技
者の興趣を更に引くことができるのである。
【0105】請求項1記載の遊技機において、前記前面
枠部材は胴体状の姿態の一部を構成するものであり、前
記表示装置は、手又は腕を模写した図柄を表示可能に構
成されると共に、その図柄を遊技状態に応じて変更表示
するものであることを特徴とする遊技機2。
【0106】この遊技機2によれば、前面枠部材により
構成される胴体状の姿態には、表示装置によって手又は
腕を模写した図柄が表示される。この表示装置に表示さ
れる図柄は遊技状態に応じて変更表示され、この変更表
示される図柄と前面枠部材とが相まって、遊技状態に応
じた仕草が構成される。よって、遊技者は、この遊技状
態に応じた仕草を視認することにより、遊技状態の変化
を容易に確認することができるのである。また、かかる
仕草の変化により、前面枠部材の装飾性を更に向上し
て、遊技者の興趣を更に引くことができるのである。
【0107】請求項1記載の遊技機において、前記前面
枠部材は胴体状の姿態の一部を構成するものであり、前
記表示装置は、足を模写した図柄を表示可能に構成され
ると共に、その図柄を遊技状態に応じて変更表示するも
のであることを特徴とする遊技機3。
【0108】この遊技機3によれば、前面枠部材により
構成される胴体状の姿態には、表示装置によって足を模
写した図柄が表示される。この表示装置に表示される図
柄は遊技状態に応じて変更表示され、この変更表示され
る図柄と前面枠部材とが相まって、遊技状態に応じた仕
草が構成される。よって、遊技者は、この遊技状態に応
じた仕草を視認することにより、遊技状態の変化を容易
に確認することができるのである。また、かかる仕草の
変化により、前面枠部材の装飾性を更に向上して、遊技
者の興趣を更に引くことができるのである。
【0109】遊技機1乃至3において、前記表示装置
は、遊技状態に応じた情報を図柄で表示可能に構成され
るとともに、その遊技状態に応じた情報を文字又は記号
で表示可能に構成されていることを特徴とする遊技機
4。表示装置により表示される遊技情報に応じた情報
は、図柄のみならず文字又は記号でも表示されるので、
遊技者は、この遊技状態に応じた情報をより確実に判別
することができるのである。
【0110】請求項1記載の遊技機または遊技機1乃至
4において、前記表示装置は、電気的に点灯又は消灯可
能に構成された複数の発光体と、その発光体が縦方向お
よび横方向に複数配列してドット状に配列される発光体
基板とを備えた発光装置で構成されていることを特徴と
する遊技機5。
【0111】
【発明の効果】 本発明の遊技機によれば、報知装置に
よる遊技状態の報知は、表示装置により表示される情報
と前面枠部材とが相まって構成される表情や仕草などの
姿態によって行われるので、かかる姿態を視認すること
によって遊技状態を容易に判別することができる。よっ
て、遊技経験の少ない遊技者やホール勤務経験が少ない
従業員などの遊技機に関して不慣れな者であっても、的
確な遊技状態を容易に判別することができるという効果
がある。
【0112】このように遊技経験が少ない遊技者であっ
ても遊技状態を容易に判別することができるので、不慣
れな遊技者の興趣を引くことができる。しかも、表示装
置に表示される情報と前面枠部材とが相まって構成され
る姿態は、遊技状態の応じて構成される。即ち、かかる
姿態は遊技状態の変化に応じて変化されるので、この姿
態の変化により遊技機本体および前面枠部材の装飾性を
更に向上して、遊技者の興趣を更に引くことができると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であるパチンコ機の正面
(前面)図である。
【図2】 前面枠に取着される遊技盤の正面図である。
【図3】 液晶(LCD)ディスプレイの表示状態の一
例を示した図であり、(a)は、左右の表示領域の変動
表示が停止され、中央の表示領域の変動表示のみが行わ
れているリーチ状態を表した図であり、(b)は、ハズ
レ図柄が当たりライン上に3つ揃ったハズレ状態を表し
た図であり、(c)は、当たり図柄が横方向または斜め
方向の当たりライン上に3つ揃った大当たり状態を表し
た図である。
【図4】 パチンコ機の電気的構成を示したブロック図
である。
【図5】 各報知ランプにより表示される各種の図柄パ
ターンと、その図柄パターンにより報知される遊技状態
との対応を示した図である。
【図6】 各報知ランプにより表示される各種の図柄パ
ターンと、その図柄パターンにより報知されるパチンコ
機の状態との対応を示した図である。
【図7】 各報知ランプにより表示される各種の図柄パ
ターンと、その図柄パターンにより報知されるパチンコ
機の一日当たりの大当たり発生状況との対応を示した図
である。
【図8】 第1実施例の変形例における各報知ランプに
より表示される各種の図柄パターンと、その図柄パター
ンにより報知されるリーチ状態が大当たり状態となる信
頼度との対応を示した図である。
【図9】 第1実施例の変形例における各報知ランプに
より表示される各種の図柄パターンと、確率変動モード
及び時間短縮モードにおける液晶(LCD)ディスプレ
イの変動表示回数との対応を示した図である。
【符号の説明】
1 パチンコ機(遊技機) 1a 外枠(遊技機本体) 2 前面枠(前面枠部材の一部) 3 ガラス枠(前面枠部材の一部) 5 トップランプ基板(発光装置) 5b 左報知ランプ搭載部(発光体基
板の一部) 5c 左報知ランプ搭載部(発光体基
板の一部) 6 大当たりランプ(報知装置の一
部) 7a 左報知ランプ(表示装置の一
部、報知装置の一部) 7b 右報知ランプ(表示装置の一
部、報知装置の一部) 12 サイドランプ(表示装置の一
部、報知装置の一部) ZP1〜ZP14 図柄パターン(表示装置により
表示される情報) ZP21〜ZP28 図柄パターン(表示装置により
表示される情報)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技機本体の前面に設けられる前面枠部
    材と、その前面枠部材の前面に設けられ遊技状態を報知
    する報知装置とを備えた遊技機において、 前記報知装置は、遊技状態に応じた情報を表示可能な表
    示装置を備え、その表示装置により表示される情報が前
    記前面枠部材と相まって、遊技状態に応じた表情や仕草
    などの姿態を構成するものであることを特徴とする遊技
    機。
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