JP2001268823A - 非接触給電装置 - Google Patents

非接触給電装置

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JP2001268823A
JP2001268823A JP2000073423A JP2000073423A JP2001268823A JP 2001268823 A JP2001268823 A JP 2001268823A JP 2000073423 A JP2000073423 A JP 2000073423A JP 2000073423 A JP2000073423 A JP 2000073423A JP 2001268823 A JP2001268823 A JP 2001268823A
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power supply
contact power
winding
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JP2000073423A
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Eiji Kondo
英二 近藤
Hitoshi Hosoe
仁 細江
Masuo Osumi
升男 大隅
Shinji Isaji
伸司 伊佐治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aichi Electric Co Ltd
Original Assignee
Aichi Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過電流および過電圧から外部負荷および装置
を保護する手段を備えた高効率の非接触給電装置を提供
する。 【解決手段】 1次側に過電流防止手段を備え、2次側
に共振用のコンデンサと、コンデンサ可変方式もしくは
インダクタンス可変方式,磁束量制御方式のうちいずれ
かの過電圧防止手段を備えて構成したことを特徴とする
非接触給電装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気機器等に電磁
誘導により非接触で電力を供給する給電装置の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、電気機器等に電力を供給する
給電装置としては、接触式の給電装置がよく知られてお
り、例えば、搬送機器の受給電装置や、電動歯ブラシや
コードレス電話等の充電器等によく利用されていた。
【0003】前記例えば、搬送機器の受給電装置におい
ては、給電側(1次側)にトローリー線を引き回し、移
動する受電側(2次側)にあるブラシと接触させること
により、1次側から2次側に電力を供給するものであ
る。
【0004】しかし、このような方式による接触給電装
置では、トローリー線とブラシが接触することによりカ
ーボンの粉が発生するため、例えば、クリーンルーム内
で使用したり、食料品の搬送機器に使用する場合等にお
いては、衛生面等に問題が生じ、利用することが困難で
あった。また、前記トローリー線やブラシは接触するこ
とにより互いに磨耗するため、メンテナンスが必要とな
る等、種々の問題点があった。
【0005】一方、電動歯ブラシやコードレス電話等の
充電器は、充電部位としての金属端子が剥き出しの状態
であるため、感電や、埃等の侵入により短絡事故が発生
する等の危険性があった。
【0006】そこで、前述した接触給電装置による様々
な問題を解決するため、近年、電源側と負荷(電気機器
等)側とを接触させることなく、電力の供給を可能とし
た非接触給電装置が広く利用されるようになってきた。
【0007】前記非接触給電装置としては、例えば、図
17,18に示すようなものがあり、図17に示す非接
触給電装置は、1次側に高周波電流源1を設置し、この
電流源1にリッツ線(高周波における電流の表皮効果を
軽減する電線)2が、2次コア3の脚間を接触すること
なく挿通した状態で、その両端を接続している。また、
前記2次コア3には継鉄部に、図示しない負荷(電気機
器等)と接続するための2次巻線4が所定回数巻回され
ている。
【0008】前記非接触給電装置は、高周波電流源1よ
りリッツ線2に電流を流すと、前記リッツ線2の周囲に
は、図17(b)に矢印で示すような磁束が誘起され、
この磁束が2次コア3に鎖交することにより、2次コア
3の継鉄部に巻回された2次巻線4に所定の電圧が誘起
され、これと接続される負荷(電気機器等)に電流を流
し、電力を供給することができる、所謂、カレントトラ
ンス方式の非接触給電装置である。
【0009】図18は電動歯ブラシやコードレス電話等
に使用する充電器を示しており、図18において、5は
縦断面形状をC型に形成した1次コアであり、6は前記
1次コア5の継鉄部に巻回した1次巻線である。7は前
記1次コア5の脚間にこれと接触することなく挿入した
2次コアであり、8は前記2次コア7に巻回された2次
巻線である。
【0010】図18に示す非接触給電装置では、図示し
ない電源より1次巻線6に電流を通電すると、前記1次
巻線6を巻回した1次コア5に磁束が誘起され、この磁
束は1次コア5の脚間に備えた2次コア7に鎖交する。
これにより、前記2次コア7に巻回された2次巻線8に
所定の電圧が誘起され、2次巻線8に接続される負荷を
良好に動作させることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】然るに、前記搬送機器
に使用される非接触給電装置(カレントトランス方式)
は、高周波電流源1やリッツ線2が高価であることや、
前記リッツ線2を設置するときに、2次コア3とリッツ
線2が接触しないように精度よくリッツ線2を引き回さ
なくてはならないため、その作業に手間と時間がかか
り、経済的に製作できないという問題があった。
【0012】また、前記搬送機器に使用される非接触給
電装置は、工場の搬送ライン等で使用する場合におい
て、新規に設置するとすれば費用面での負担が大きく、
なおかつ、ラインデザインを変更する場合には、工事費
等が高額となる等、容易に利用できるものではなかっ
た。
【0013】さらに、前記非接触給電装置は、その構造
上、1次側のリッツ線2と2次コア3が交差する構造と
なっているので、例えば、隔壁等のような障害物が存在
すると、1次側から2次側に電力を給電することは不可
能であった。
【0014】一方、前記電動歯ブラシやコードレス電話
等の充電器として使用される非接触給電装置において
は、非常に小さな電力しか給電できないため、長時間充
電しないと、連続的に前記電動歯ブラシやコードレス電
話を利用することができなかった。
【0015】また、前記充電器に使用される非接触給電
装置は、図18に示すように、1次コア5と2次コア7
の端面が互いに交差するように構成されているので、前
述した搬送機器に使用される非接触給電装置同様、1次
側と2次側との間に障害物が存在すれば給電することは
できなかった。
【0016】本発明はこのような種々の問題点を解消
し、電磁誘導により1次側から2次側に効率よく電力を
供給することを可能とした非接触給電装置を提供する。
【0017】
【問題を解決するための手段】請求項1記載の非接触給
電装置は、結合トランスの1次コアと2次コアを個々に
分離可能となし、前記1次コアと2次コアとにそれぞれ
巻回される1次巻線と2次巻線を有し、前記1次巻線を
巻回した1次コアと、2次巻線を巻回した2次コアの端
面が、互いに交差することなく対向配置して構成した。
【0018】請求項2記載の非接触給電装置は、請求項
1記載の非接触給電装置において、結合トランスの1次
側と2次側間に金属以外の介在物を挟持する間隙を備
え、非接触により前記1次側から2次側へ電力を供給す
るように構成した。
【0019】請求項3記載の非接触給電装置は、請求項
1,2記載の非接触給電装置において、前記2次巻線
に、該2次巻線と共振させるための共振用のコンデンサ
を並列に接続し、2次巻線と共振用のコンデンサが共振
し、2次側のインピーダンスを下げることにより、2次
側へ電流を流れやすくして、結合トランスの1次側から
2次側へ電力を供給するように構成した。
【0020】請求項4記載の非接触給電装置は、請求項
1ないし3記載の非接触給電装置において、前記1次巻
線にカレントトランスを接続し、1次巻線に流れる電流
を前記カレントトランスと、カレントトランスの2次端
子に接続した抵抗にて電圧変換した電圧値と、あらかじ
め設定した過電流となる電流値を電圧換算した電圧値と
を比較器にて比較し、1次巻線に流れる電流が過電流と
なったとき、交番電流を流すスイッチング素子のゲート
信号を抑制,停止する過電流保護回路を備えて構成し
た。
【0021】請求項5記載の非接触給電装置は、請求項
1ないし3記載の非接触給電装置において、前記1次巻
線にシャント抵抗を直列に接続し、1次巻線に流れる電
流を前記シャント抵抗にて電圧変換した電圧値と、あら
かじめ設定した過電流となる電流値を電圧換算した電圧
値とを比較器にて比較し、前記1次巻線に流れる電流が
過電流となったとき、交番電流を流すスイッチング素子
のゲート信号を抑制,停止する過電流保護回路を備えて
構成した。
【0022】請求項6記載の非接触給電装置は、請求項
3ないし5記載の非接触給電装置において、過飽和リア
クトルと非共振用のコンデンサを直列に接続した回路を
前記共振用のコンデンサに並列に接続し、出力電圧が過
電圧となったとき、前記過飽和リアクトルに流れる電流
が増加し、これに誘導される磁束の増加によって前記過
飽和リアクトルが磁気飽和して短絡状態となり、前記共
振用のコンデンサと非共振用のコンデンサが並列接続さ
れた状態とすることによって、共振時の電圧値から非共
振時の電圧値へと変化させて、過電圧を抑制するコンデ
ンサ可変方式の過電圧保護回路を備えて構成した。
【0023】請求項7記載の非接触給電装置は、請求項
3ないし5記載の非接触給電装置において、前記共振用
のコンデンサに磁気増幅器を並列に接続し、出力電圧が
過電圧となったとき、前記磁気増幅器の制御巻線に通電
する直流電流を減少させることにより、磁気増幅器に鎖
交する磁束量を減じ、前記磁気増幅器の負荷巻線のイン
ダクタンスを大きくせることにより、外部負荷との分圧
比を可変させ、過電圧分を磁気増幅器の負荷巻線のイン
ダクタンスで背負うことにより、出力電圧の過電圧を抑
制するインダクタンス可変方式の過電圧保護回路を備え
て構成した。
【0024】請求項8記載の非接触給電装置は、請求項
3ないし5記載の非接触給電装置において、前記2次コ
アに漏れ磁路を形成するコアを併設し、出力電圧が過電
圧となったとき、前記漏れ磁路を形成するコアに巻回し
た制御巻線に通電する交流電流を減少させることによ
り、漏れ磁路を形成するコアに誘起される磁束量を減ら
し、磁気抵抗を下げることによって、前記2次コアに鎖
交する磁束の一部を漏れ磁路を形成するコアに鎖交さ
せ、過電圧を抑制する磁束量制御方式の過電圧保護回路
を備えて構成した。
【0025】請求項9記載の非接触給電装置は、請求項
1ないし8記載の非接触給電装置において、結合トラン
スの1次側と2次側を収容するケーシングを非磁性体の
樹脂にて構成した。
【0026】請求項10記載の非接触給電装置は、請求
項1ないし8記載の非接触給電装置において、結合トラ
ンスの1次側と2次側を収容するケーシングを非磁性体
の金属にて構成した。
【0027】請求項11記載の非接触給電装置は、請求
項10記載の非接触給電装置において、前記非磁性体の
金属からなるケーシングの厚さを1ミリ以上に構成し
た。
【0028】本発明の非接触給電装置は、1次側と2次
側のコアを交差させることなく構成されているので、金
属以外の介在物が存在しても、1次側から2次側に良好
に電力の供給が行えるとともに、前記2次側には共振用
のコンデンサが備えられているため、前記介在物の磁気
抵抗が大きい場合でも、1次側から2次側に効率よく電
力を給電することができる。
【0029】また、本発明の非接触給電装置は、過電流
および過電圧を保護する回路を備えて構成されているの
で、前記過電流および過電圧によって外部負荷や非接触
給電装置が破壊されることを確実に防止することがで
き、装置の信頼性を飛躍的に向上させることができる。
【0030】さらに、本発明の非接触給電装置は、1次
側と2次側を収容するケーシングを非磁性体の樹脂また
は、非磁性体の金属にて構成することにより、1次側の
コアから2次側のコアに鎖交する磁束量を増加させるこ
とができ、しかも、前記ケーシングを非磁性体の金属に
て構成した場合には、前記ケーシングの厚さを、例え
ば、1ミリ以上とすることにより、ケーシングの発熱
(ケーシングでの損失)を低減し、効率よく1次側から
2次側に電力を供給することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
ないし図16により説明する。図1は本発明の非接触給
電装置Aを示す概略構成図であり、図1において、9
a,9bは結合トランスA1 を構成する1次コアおよび
2次コアである。10a,10bは前記1次コア9aと
2次コア9bの継鉄部に巻回された1次巻線および2次
巻線であり、11,12は前記1次コア9aと1次巻線
10aおよび2次コア9bと2次巻線10bと、それを
収容するケーシング11a,12bからなる給電ヘッド
と受電ヘッドである。
【0032】13は前記給電ヘッド11と受電ヘッド1
2間に挟持される金属以外の、例えば、窓ガラス等の介
在物であり、前記1次コア9aと2次コア9bは端面を
互いに対向させた状態、つまり、1次コア9aと2次コ
ア9bが交差しない状態で配置される。
【0033】14は後述する過電流保護回路15を備え
て、前記結合トランスA1 の1次巻線10aに接続され
た給電装置であり、16は前記給電装置14により1次
巻線10aに電力を供給する交流電源である。17,1
8は前記結合トランスA1 の2次巻線10bに並列接続
された共振用のコンデンサと過電圧保護回路であり、1
9は前記2次巻線10bと直列に接続した負荷(本実施
例では電球とする)である。
【0034】なお、前記給電装置14は交流電源16か
ら給電装置14に電力が給電されることにより、1次巻
線10aに高周波の交番電流を流せるものとする。
【0035】前記1次巻線10aに交番電流が流れる
と、該1次巻線10aを巻回した1次コア9aに磁束が
誘起される。そして、誘起された磁束は結合トランスA
1 の1次側と2次側間に挟持される窓ガラス等の介在物
13を介して2次コア9bに鎖交し、これにより、2次
巻線10bには電磁誘導により電流が流れる。
【0036】このとき、結合トランスA1 の1次側と2
次側間の介在物の幅が広く、磁気抵抗が大きい場合、1
次コア9aから2次コア9bに磁束が鎖交しにくくなる
ため、前記2次巻線10bには電流が誘導されにくくな
る。
【0037】図3はこの状態を示しており、図3(a)
に示すように、1次側と2次側間の介在物の幅が狭いと
きは、介在物13の磁気抵抗は1次コア9aの脚間の磁
気抵抗よりも小さいため、1次コア9aに誘起された磁
束は1次コア9aの脚間を通らず、介在物13を介して
2次コア9bに鎖交するが、同図(b)に示すように、
介在物13の幅が広いと、介在物の磁気抵抗が1次コア
9aの脚間の磁気抵抗よりも大きいため、1次コア9a
に誘起した磁束は1次コア9aのみで鎖交する漏れ磁束
が増大する。
【0038】これにより、2次コア9bには磁束が鎖交
しにくくなり、以て2次巻線10bに誘導される電流も
小さくなり、負荷を動作させることができなくなるとい
った問題があった。
【0039】この問題を解消するために、本発明の非接
触給電装置Aにおいては、図1に示すように2次巻線1
0bに共振用のコンデンサ17を並列に接続することに
より、2次巻線10bと該コンデンサ17により共振回
路を形成するようにした。
【0040】前記共振回路を形成することにより、2次
側のインピーダンスは下がり、2次側には電流が流れや
すくなるのである。
【0041】このときの等価回路を図4に示す。図4は
トランスの等価回路の出力側にコンデンサを接続したも
のであり、この回路において2次側のインダクタンスL
と共振用のコンデンサ17によって共振回路20を形成
し、2次側のインピーダンスを小さくすることによっ
て、2次側に電流が流れやすくなるように設定してい
る。
【0042】次に、過電流保護回路15について説明す
る。前記過電流保護回路15は1次コア9aと2次コア
9bが接触することにより発生する過電流や、突入電流
等の過電流から非接触給電装置A自体を保護するもので
ある。
【0043】その1実施例を図5に示す。図5に示す過
電流保護回路15は、カレントトランス21を1次巻線
10aの端子に取付けたものであり、前記カレントトラ
ンス21の2次端子には一端を制御電源のグランドに接
地した抵抗22が接続され、前記抵抗22の他端は比較
器23の一方の入力端子に接続されている。
【0044】前記比較器23の他方の入力端子には、比
較器23が比較基準とする基準電圧(過電流と設定した
電流値を電圧に換算した電圧値)24を出力する基準電
圧設定回路が接続されており、比較器23の出力端子
は、発振回路25の出力端子を一方の入力端子に接続し
たアンド回路26の他方の入力端子に接続されている。
【0045】前記アンド回路26の出力端子は、スイッ
チング素子(図5ではFET)27のゲートに接続さ
れ、スイッチング素子27のドレインは1次巻線10a
の端子に接続され、ソースは給電装置14のグランドに
接続されている。
【0046】このように構成した過電流保護回路15
は、抵抗22の端子間電圧と、基準電圧設定回路24が
出力する基準電圧とを比較器23にて比較し、過電流状
態であると判断したとき、”H”もしくは”L”信号を
アンド回路26に出力する。
【0047】前記アンド回路26は、この比較器23の
出力信号と、発振回路25からの信号のアンドを取り、
非接触給電装置Aの高周波の交番電流を流すスイッチン
グ素子27のゲート信号を抑制,停止する。これによ
り、非接触給電装置Aの1次側には過電流が流れつづけ
ることはなく、装置が故障する心配もない。
【0048】図6は前記過電流保護回路15の他の構成
を示しており、スイッチング素子33のソースにシャン
ト抵抗28を直列に接続し、シャント抵抗28の給電装
置14側の端子を制御電圧のグランドに接地し、シャン
ト抵抗28の他方の端子を比較器29の一方の入力端子
に接続している。
【0049】前記比較器29の他方の入力端子には基準
電圧(過電流と設定した電流値を電圧に換算した電圧
値)を出力する基準電圧設定回路30が接続され、比較
器29の出力端子はアンド回路32の一方の入力端子に
接続されている。前記アンド回路32の他方の入力端子
には、発振回路31の出力端子が接続されており、アン
ド回路32の出力端子は、スイッチング素子33(図6
ではFET)のゲートに接続され、前記スイッチング素
子33のドレインは1次巻線10a、ソースは給電装置
14のグランドにそれぞれ接続されている。
【0050】前記構成の過電流保護回路15は、シャン
ト抵抗28の端子間電圧と、基準電圧設定回路30が出
力する基準電圧とを比較器29にて比較し、過電流状態
であると判断したとき、アンド回路32に”H”もしく
は”L”信号を出力する。
【0051】前記アンド回路32はこの比較器29の出
力信号と、発振回路31からの信号のアンドを取り、非
接触給電装置Aの高周波の交番電流を流すスイッチング
素子33のゲート信号を抑制,停止する。なお、図5,
6に示す過電流保護回路15はアンド回路26,32を
用いた場合について説明したが、論理によっては前記ア
ンド回路26,32に代えて、ナンド回路を使用するよ
うにしてもよい。
【0052】つづいて、過電圧保護回路18について図
7ないし図15により説明する。前記過電圧保護回路1
8は1次コア9aと2次コア9bの接触による過電圧
や、無負荷状態による過電圧の発生から、非接触給電装
置Aおよび外部負荷を保護するものである。
【0053】図7に示す過電圧保護回路18は、コンデ
ンサ可変方式の過電圧保護回路であり、過飽和リアクト
ル34と非共振用のコンデンサ(共振用のコンデンサ1
7に比べて、容量を非常に大きな値としている)35を
直列に接続した状態で、これを共振用のコンデンサ17
に並列に接続して構成されている。
【0054】そして、2次側の出力電圧(負荷19の両
端電圧)が設定した電圧値以下であるとき、前記過飽和
リアクトル34と非共振用のコンデンサ35に流れる電
流は、前記過飽和リアクトル34が飽和しない程度の磁
束を2次コア9bに誘起する電流値となっている。
【0055】しかし、前記出力電圧が設定した電圧値以
上(過電圧)になると、過飽和リアクトル34と非共振
用のコンデンサ35のインピーダンスは一定であるた
め、前記過飽和リアクトル34と非共振用のコンデンサ
35に流れる電流は増加し、過飽和リアクトル34によ
って誘起される磁束も増加するため、前記過飽和リアク
トル34は飽和状態の方向、つまり、図8に示すヒステ
リシスカーブの右上方向に移行していく。
【0056】前記過飽和リアクトル34が飽和状態(図
8に示すヒステリシスカーブの一番右上)になると、過
飽和リアクトル34のインダクタンス値は0[H]、す
なわち、短絡した状態となり、図7(b)に示す状態
(非共振用のコンデンサ35が共振用のコンデンサ17
と並列接続された状態)と等価となる。
【0057】この状態では、図9に示す過飽和リアクト
ルの飽和前の曲線の特性から過飽和リアクトルの飽和後
の曲線の特性に変化することにより、前記過飽和リアク
トル34の飽和後の電圧値は、過飽和リアクトル34の
飽和前の共振周波数f1 における電圧値(図9のX点)
となるため、過電圧を抑制することができる。なお、図
9に示す数式のうち、Lは過飽和リアクトル34のイン
ダクタンス値であり、C17,C35はそれぞれコンデンサ
17,35の容量である。
【0058】図10は、インダクタンス可変方式の過電
圧保護回路を示すものであり、磁気増幅器36を2次巻
線10bと共振用のコンデンサ17の間に並列に接続し
て構成されている。
【0059】前記磁気増幅器36は、例えば、図11に
示すように、3脚コア37の中央の脚に制御巻線38を
巻回し、3脚コア37の両端の脚に負荷巻線39,40
を巻回して構成され、制御巻線38は3脚コア37に誘
起する磁束を、制御巻線38に通電する直流電流を増減
させることにより調節するものであり、負荷巻線39,
40は負荷19に流す電流が流れる巻線であり、前記負
荷巻線39,40は同じ巻回数巻かれている。
【0060】そして、2次側の出力電圧が設定した出力
電圧値以下であるとき、前記負荷巻線39,40に流れ
る電流によって誘起される磁束と、制御巻線38に流れ
る電流によって誘起される磁束により、前記コア37は
飽和状態、つまり、図8に示すヒステリシスカーブの一
番右上の状態となっている。
【0061】前記コア37が飽和状態にあるため、負荷
巻線39,40のインダクタンスは0[H]となり、負
荷巻線39,40の両端の電圧値は0[V]となる。前
記出力電圧値は負荷巻線39,40と負荷19との分圧
比によって決定されるため、負荷19には設定した電圧
値がそのまま印加されることとなる。
【0062】一方、前記出力電圧が過電圧となったと
き、前記制御巻線38に通電する直流電流を減少させる
と、コア37は活性状態の方向、つまり、図8に示すヒ
ステリシスカーブの0点方向に移行する。
【0063】この結果、前記負荷巻線39,40のイン
ダクタンス値は上昇し、負荷巻線39,40の電圧値は
上昇する。前記出力電圧値は負荷巻線39,40と負荷
19との分圧比により決定されるため、前記出力電圧は
過電圧を抑えることが可能となるのである。
【0064】つまり、前記インダクタンス可変方式の過
電圧保護回路は、負荷巻線39,40のインダクタンス
を変化させ、負荷19との分圧比を変化させることによ
り、過電圧分を前記負荷巻線39,40に背負わせるこ
とによって、出力電圧の過電圧を抑制するのである。
【0065】図12は磁束量制御方式の過電圧保護回路
を示しており、2次コア9bと並列に、C型(本実施例
ではC型のものを例にとり説明するが、この形に限定す
るものではない)に形成した漏れ磁路コア41の両端面
が当接するように取付け、前記漏れ磁路コア41に交流
電流が流れる漏れ磁路巻線42が巻回されている。
【0066】前記磁束量制御方式の過電圧保護回路にお
いて、出力電圧が設定した電圧値以下であるとき、前記
漏れ磁路巻線42に、前記漏れ磁路コア41が飽和する
程度の交流電流を流し、漏れ磁路コア41の磁気抵抗を
上げ、1次コア9aから2次コア9bに鎖交した磁束が
前記漏れ磁路コア41に鎖交しないようにしている。
【0067】図13はこの様子を示す図であり、図13
(a)は前記漏れ磁路コア41が飽和状態であるときの
磁束の流れを示している。この図からもわかるように、
1次コア9aから2次コア9bに鎖交した磁束は、漏れ
磁路コア41が、前記漏れ磁路巻線42に流した電流に
より誘導された磁束によって飽和しているため、漏れ磁
路コア41に鎖交することなく、2次コア9bにのみを
通過している。
【0068】このように、1次コア9aから2次コア9
bに鎖交した磁束が全て2次コア9b内を通過すること
により、前記2次巻線10bの両端には所定の電圧値が
発生し負荷19を良好に動作させることができる。
【0069】また、前記出力電圧が過電圧状態となる
と、漏れ磁路コア41に流す交流電流を減少させること
により、前記漏れ磁路コア41に誘起させる磁束を減少
させる。これにより、2次コア9b側からみれば、漏れ
磁路コア41内の磁気抵抗が小さくなるため、前記2次
コア9bから漏れ磁路コア41に鎖交する磁束が増加す
る。
【0070】この様子を図13(b)に示す。図13
(b)は前記漏れ磁路コア41が活性状態にあるときの
磁束の流れを示しており、1次コア9aから2次コア9
bに鎖交した磁束は、漏れ磁路コア41の磁気抵抗が小
さくなることにより、漏れ磁路コア41側に鎖交するよ
うになる。
【0071】この結果、2次コア9b内を通過する磁束
量は減少し、2次巻線10bに発生する電圧も小さくな
るため、出力電圧の過電圧を確実に抑制することができ
るのである。
【0072】つまり、前記磁束量制御方式の過電圧保護
回路は、過電圧の原因となる余剰磁束を漏れ磁路コア4
1にバイパスさせることにより、2次コア9bに鎖交す
る磁束を減少させて、発生電圧を抑制するものである。
【0073】なお、前記漏れ磁路コア41に流す交流電
流は、前記2次コア9bに鎖交する磁束と同じ周波数の
交流電流であり、前記2次コア9bから漏れ磁路コア4
1に鎖交する磁束を妨げる方向に磁束が誘起されるよう
に流すものとする。
【0074】図14は図1に示す給電ヘッド11および
受電ヘッド12のケーシング11a,12aを形成する
材質を変更したときの、1次コア9aと2次コア9b間
の磁束の流れの変化を示すものであり、図14(a)は
前記ケーシング11a,12aを磁性体の金属にて形成
した場合を示しており、同図(b)はケーシング11
a,12aを非磁性体の樹脂にて形成した場合を示して
いる。
【0075】図14(a)に示すケーシング11a,1
2aを磁性体の金属で形成した場合、ケーシング11
a,12aの磁気抵抗は小さいため、1次コア9aの磁
束はケーシング11a,12aに鎖交しやすく、この状
態で、1次コア9aと2次コア9b間の間隔を広げる
と、その間隔に比例して磁気抵抗が増加するため、より
一層1次側の磁束はケーシング11aに鎖交しやすくな
り、その結果、前記磁束は2次コア9bに鎖交しなくな
る。
【0076】そこで、図14(b)に示すように、ケー
シング11a,12aを非磁性体の樹脂にて形成する
と、1次コア9aで誘起された磁束は、前記非磁性体の
樹脂からなるケーシング11aに鎖交することなく、2
次コア9bに鎖交しやすくなり、この結果、磁性体の金
属からなるケーシングと比較して、効率よく磁束を2次
コア9bに鎖交させることができる。
【0077】さらに、前記ケーシング11a,12aを
非磁性体の金属で構成することにより、漏れ磁束を減少
させることができる。図15は前記ケーシング11a,
12aを非磁性体の金属で構成したときに、漏れ磁束に
よって前記ケーシング11aに渦電流が誘導される様子
を示している。
【0078】前記非磁性体の金属からなるケーシング1
1aに漏れ磁束が通過すると、前記渦電流を妨げる向き
に電流が誘起され、該電流によって前記漏れ磁束を減少
させる方向(漏れ磁束とは逆向き)に磁束が誘導され
る。
【0079】これにより、1次コア9aで誘起された磁
束はケーシング11a外に漏れにくくなり、2次コア9
bに効率よく鎖交させることができる。図16はこのと
きの磁束の流れを示しており、1次側と2次側間で磁束
が効率的に鎖交されていることがよくわかる。このよう
に、漏れ磁束をケーシング11a外に漏れ難くすること
により、輻射ノイズの低減化が可能となる。
【0080】また、前記非磁性体の金属で構成したケー
シング11a,12aの厚さを1[mm]以上とするこ
とで、ケーシング11a,12aの抵抗率を下げ、渦電
流によるケーシング11a,12aの発熱を抑え、損失
を低減し、効率を上げることも可能である。
【0081】
【発明の効果】本発明の非接触給電装置Aは、1次側の
給電ヘッドと2次側の受電ヘッドを交差することなく対
向して配置するように構成したため、前記給電ヘッドと
受電ヘッド間に窓ガラス等、金属以外の介在物が存在し
ていても、良好に1次側から2次側に電力の供給がで
き、便利である。
【0082】また、本発明の非接触給電装置Aは、高価
なリッツ線や高周波電流源を全く必要としないため、製
品コストを低減できるとともに、前記リッツ線を2次コ
アと接触しないように精度良く配設するといった面倒な
作業も必要ないため、製造コストも削減でき、経済的な
製造が可能となる。
【0083】さらに、本発明の非接触給電装置Aは、2
次側に共振用のコンデンサを接続し、2次巻線と共振用
のコンデンサを共振させて、2次側のインピーダンスを
下げるように構成しているため、2次側に電流が流れや
すくなり、連続して大きな電力を給電でき、至便であ
る。
【0084】しかも、本発明の非接触給電装置Aは、過
電流および過電圧状態を解消する保護回路を備えて構成
されているので、外部負荷や非接触給電装置A自体が破
壊されることを未然に防止でき、装置の信頼性を向上さ
せることができる。
【0085】その上、本発明の非接触給電装置Aは、1
次側と2次側を被覆・収容するケーシングを、非磁性体
の樹脂もしくは非磁性体の金属によって構成することに
より、1次側から2次側への給電効率を良好に高め、ま
た、前記ケーシングを非磁性体の金属にて構成した場合
は、ケーシングの厚さを1ミリ以上とすることにより、
ケーシングの発熱(ケーシングによる損失)が低減で
き、給電効率を飛躍的に向上させることができ、便利で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の非接触給電装置の概要を示す構成図で
ある。
【図2】図中、(a)は、給電ヘッドおよび受電ヘッド
の配置状態を示す縦断面図であり、また、(b)は前記
ヘッドと窓ガラス等の介在物との位置関係を示す正面図
である。
【図3】図中、(a)は、1次コアと2次コア間に介在
する介在物の幅が狭い場合の磁束の流れを示しており、
また、(b)は前記介在物の幅が広い場合の磁束の流れ
を示している。
【図4】結合トランスと共振用のコンデンサの等価回路
を示す回路図である。
【図5】カレントトランスを用いた過電流保護回路を示
す回路図である。
【図6】シャント抵抗を用いた過電流保護回路を示す回
路図である。
【図7】図中、(a)は、コンデンサ可変方式の過電圧
保護回路を示す回路図であり、また、(b)は前記コン
デンサ可変方式の過電圧保護回路において、過飽和リア
クトルが飽和した状態における、コンデンサ可変方式の
過電圧保護回路の等価回路である。
【図8】ヒステリシスカーブを表した図である。
【図9】過飽和リアクトルの飽和前と飽和後における周
波数−電圧特性を表した図である。
【図10】インダクタンス可変方式の過電圧保護回路を
示す回路図である。
【図11】磁気増幅器の構成図である。
【図12】磁束量制御方式の過電圧保護回路を示す回路
図である。
【図13】図中、(a)は、漏れ磁路コアが飽和状態の
ときの磁束の流れを示す図であり、また、(b)は漏れ
磁路コアが活性状態のときの磁束の流れを示す図であ
る。
【図14】図中、(a)は、ケーシングを磁性体にて構
成したときの磁束の流れを示す図であり、また、(b)
はケーシングを非磁性体の樹脂にて構成したときの磁束
の流れを示す図である。
【図15】漏れ磁束によりケーシングに生じる渦電流を
表した図である。
【図16】ケーシングを非磁性体の金属材料により構成
したときの磁束の流れを示す図である。
【図17】図中、(a)は、カレントトランス式の非接
触給電装置を示す斜視図であり、また、(b)は前記カ
レントトランス式の非接触給電装置を示す側面図であ
り、さらに、(c)は前記カレントトランス式の非接触
給電装置を示す正面図である。
【図18】図中、(a)は、非接触方式にて構成された
電動歯ブラシ等の充電器の縦断面図であり、また、
(b)は前記充電器を側方より示す図である。
【符号の説明】
9a 1次コア 9b 2次コア 10a 1次巻線 10b 2次巻線 11 給電ヘッド 12 受電ヘッド 11a,12a ケーシング 13 介在物 14 給電装置 15 過電流保護装置 16 交流電源 17 共振用のコンデンサ 18 過電圧保護回路 19 負荷 20 共振回路 21 カレントトランス 22 抵抗 23,29 比較器 24,30 基準電圧設定回路 25,31 発振回路 26,32 アンド回路 27,33 スイッチング素子 28 シャント抵抗 34 過飽和リアクトル 35 非共振用のコンデンサ 36 磁気増幅器 37 3脚コア 38 制御巻線 39,40 負荷巻線 41 漏れ磁路コア 42 漏れ磁路巻線 A 非接触給電装置 A1 結合トランス
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年5月1日(2000.5.1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項10
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0078
【補正方法】変更
【補正内容】
【0078】前記非磁性体の金属からなるケーシング1
1aに漏れ磁束が通過すると、前記漏れ磁束を妨げる向
きに渦電流が誘起され、該電流によって前記漏れ磁束を
減少させる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】変更
【補正内容】
【図15】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H02J 7/00 301 H01F 31/00 A M (72)発明者 伊佐治 伸司 長野県長野市川中島町原1280 長野愛知電 機株式会社内 Fターム(参考) 5G003 AA01 BA01 FA04 GB08 5H105 AA09 BB07 CC02 CC19 DD10 GG04

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結合トランスの1次コアと2次コアを個
    々に分離可能となし、前記1次コアと2次コアをそれぞ
    れ巻回する1次巻線と2次巻線を有し、前記1次巻線を
    巻回した1次コアと2次巻線を巻回した2次コアの端面
    が互いに交差することなく、対向配置して構成したこと
    を特徴とする非接触給電装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の非接触給電装置におい
    て、結合トランスの1次側と2次側との間に金属以外の
    介在物を挟持する間隙を備え、非接触により前記1次側
    から2次側へ電力の供給を行うことを特徴とする非接触
    給電装置。
  3. 【請求項3】 請求項1,2記載の非接触給電装置にお
    いて、前記2次巻線に、該2次巻線と共振させるための
    共振用のコンデンサを並列に接続し、2次巻線と共振用
    のコンデンサが共振し、2次側のインピーダンスが下が
    ることにより、2次側へ電流を流れやすくして、結合ト
    ランスの1次側から2次側へ電力を供給するようにした
    ことを特徴とする非接触給電装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3記載の非接触給電装置
    において、前記1次巻線にカレントトランスを接続し、
    1次巻線に流れる電流を前記カレントトランスと、カレ
    ントトランスの2次端子に接続した抵抗にて電圧変換し
    た電圧値と、あらかじめ設定した過電流となる電流値を
    電圧換算した電圧値とを比較器にて比較し、1次巻線に
    流れる電流が過電流となったとき、交番電流を流すスイ
    ッチング素子のゲート信号を抑制,停止する過電流保護
    回路を備えて構成したことを特徴とする非接触給電装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3記載の非接触給電装置
    において、前記1次巻線にシャント抵抗を直列に接続
    し、1次巻線に流れる電流を前記シャント抵抗にて電圧
    変換した電圧値と、あらかじめ設定した過電流となる電
    流値を電圧換算した電圧値とを比較器にて比較し、前記
    1次巻線に流れる電流が過電流となったとき、交番電流
    を流すスイッチング素子のゲート信号を抑制,停止する
    過電流保護回路を備えて構成したことを特徴とする非接
    触給電装置。
  6. 【請求項6】 請求項3ないし5記載の非接触給電装置
    において、過飽和リアクトルと非共振用のコンデンサを
    直列に接続した回路を前記共振用のコンデンサに並列に
    接続し、出力電圧が過電圧となったとき、前記過飽和リ
    アクトルに流れる電流が増加し、これに誘導される磁束
    の増加によって前記過飽和リアクトルが磁気飽和して短
    絡状態となり、前記共振用のコンデンサと非共振用のコ
    ンデンサが並列接続された状態とすることによって、共
    振時の電圧値から非共振時の電圧値へと変化させて、過
    電圧を抑制するコンデンサ可変方式の過電圧保護回路を
    備えて構成したことを特徴とする非接触給電装置。
  7. 【請求項7】 請求項3ないし5記載の非接触給電装置
    において、前記共振用のコンデンサに磁気増幅器を並列
    に接続し、出力電圧が過電圧となったとき、前記磁気増
    幅器の制御巻線に通電する直流電流を減少させることに
    より、磁気増幅器に鎖交する磁束量を減じ、前記磁気増
    幅器の負荷巻線のインダクタンスを大きくさせることに
    より、外部負荷との分圧比を可変させ、過電圧分を磁気
    増幅器の負荷巻線のインダクタンスで背負うことによ
    り、出力電圧の過電圧を抑制するインダクタンス可変方
    式の過電圧保護回路を備えて構成したことを特徴とする
    非接触給電装置。
  8. 【請求項8】 請求項3ないし5記載の非接触給電装置
    において、前記2次コアに漏れ磁路を形成するコアを併
    設し、出力電圧が過電圧となったとき、前記漏れ磁路を
    形成するコアに巻回した制御巻線に通電する交流電流を
    減らすことにより、漏れ磁路を形成するコアに誘起され
    る磁束量を減少させ、磁気抵抗を下げることによって、
    前記2次コアに鎖交する磁束の一部を漏れ磁路を形成す
    るコアに鎖交させ、過電圧を抑制する磁束量制御方式の
    過電圧保護回路を備えて構成したことを特徴とする非接
    触給電装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8記載の非接触給電装置
    において、結合トランスの1次側と2次側を収容するケ
    ーシングを非磁性体の樹脂にて構成することにより、1
    次側で誘起された磁束を、1次側のケーシングに鎖交さ
    せず、2次側コアに鎖交させるようにしたことを特徴と
    する非接触給電装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし8記載の非接触給電装
    置において、結合トランスの1次側と2次側を収容する
    ケーシングを非磁性体の金属にて構成することにより、
    漏れ磁束が、前記ケーシングを通過するときに発生させ
    る渦電流を妨げる方向に誘起する磁束によって、漏れ磁
    束を減少させるようにしたことを特徴とする非接触給電
    装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の非接触給電装置にお
    いて、前記非磁性体の金属からなるケーシングの厚さを
    1ミリ以上に設定し、前記ケーシングの抵抗率を下げ、
    渦電流によるケーシングの発熱を抑制するように構成し
    たことを特徴とする非接触給電装置。
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