JP2001264132A - センサ異常検出方法及びセンサ異常検出装置及び車両制御装置 - Google Patents

センサ異常検出方法及びセンサ異常検出装置及び車両制御装置

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JP2001264132A
JP2001264132A JP2000080357A JP2000080357A JP2001264132A JP 2001264132 A JP2001264132 A JP 2001264132A JP 2000080357 A JP2000080357 A JP 2000080357A JP 2000080357 A JP2000080357 A JP 2000080357A JP 2001264132 A JP2001264132 A JP 2001264132A
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Masaki Chiba
正基 千葉
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Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 センサに発生した異常を高精度に検出すると
共に、その異常の程度とを定量的に判定する。 【解決手段】 センサにより検出された車両の検出状態
量と、その車両の運動モデルに対応するオブザーバによ
って推定した推定状態量との差分に基づいて、該センサ
に発生した異常を検出するセンサ異常検出装置であっ
て、オブザーバ、残差演算部、異常量変換部を3組用意
し、3種類のセンサについてそれぞれ2つの異常量を演
算すると共に、各オブザーバに組み込むセンサ異常のモ
デルは、それぞれ異なった組み合わせに構成する。個々
の比較処理部では、あるセンサについて得られる2つの
異常量を比較し、異常判定部では、当該比較結果に基づ
いて、センサ異常の判定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、センサ異常検出方
法及びセンサ異常検出装置及び車両制御装置に関し、例
えば代表的な車両である自動車に搭載される各種センサ
の異常を検出する方法及び装置、並びに、その異常検出
装置を用いて異常を検出すると共に、各種アクチュエー
タ等を制御する車両制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば代表的な車両である自
動車の分野においては、搭載された各種センサによって
車両の状態を検出すると共に、それらセンサに発生する
異常を検出する装置が提案されている。
【0003】このような従来の装置におけるセンサ異常
の検出方法としては、例えば、監視対象のセンサが検出
すべき状態量を、他のセンサの出力値に基づいて、剛体
の運動方程式、あるいは幾何学的な所定の関係式を用い
て推定し、その推定値と、その監視対象のセンサの出力
値とを比較した結果に基づいて異常を発見する方法が知
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のセンサ出力値を推定する方法において異常検出の感
度を向上するためには、異常判定のためのしきい値は低
く設定すべきであるが、その場合、ノイズ、モデル誤
差、或いは外乱による影響を受け易くなると共に、推定
に使用する関係式が成立する条件等の制約がある。この
ため、通常走行時に誤った異常検出が行われることを防
止するためには、異常判定に使用するしきい値を大きめ
に設定する必要があり、高精度な異常検出を行うことが
できない。また、推定に用いる他のセンサが正常である
ことを別途確認する必要がある。
【0005】また、センサ異常を検出する他の方法とし
ては、例えば、特開平6−199245号にオブザーバ
を使う方法が提案されている。この方法は、車両の操舵
量、センサにより検出された車両状態量に基づいて、車
両の運動モデルに対応した推定演算式(即ち、センサ故
障に関するモデルが組み込まれたオブザーバ)を用い
て、車両状態量を推定し、その推定された車両状態量
と、当該センサにより実際に検出された車両状態量との
差分(残差)を算出すると共に、その差分と、所定の故障
検出用の基準値とを比較することにより、センサの故障
個所を特定する方法である。
【0006】しかしながら、上記従来のオブザーバを使
う方法においては、車両の運動モデルのパラメータの変
化やモデル化誤差の影響により、通常走行時においてセ
ンサに異常が発生していないにも関らずに、異常量がゼ
ロ以外の値を持つ場合があり、この場合も、誤った異常
検出が行われることを防止するためには、異常判定に使
用するしきい値を大きめに設定する必要があり、高精度
な異常検出を行うことができない。
【0007】また、オブザーバを使う方法においては、
1つのオブザーバの出力信号から変換できる異常量の数
(即ち、異常検出の対象となるセンサの数であり、当該
オブザーバに組み込むセンサ異常モデルの数)が、その
オブザーバ内の車両の運動モデルの次数を超えることが
できないという制約がある。
【0008】そこで本発明は、センサに発生した異常を
高精度に検出すると共に、その異常の程度とを定量的に
判定するセンサ異常検出方法及びセンサ異常検出装置及
び車両制御装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係るセンサ異常検出方法は、以下の構成を
特徴とする。
【0010】即ち、センサによって実際に検出した車両
の検出状態量と、その車両の運動モデルを予め組み込ん
だオブザーバを用いて推定した推定状態量との差分を算
出し、その差分に基づいて、該センサに発生した異常を
検出するセンサ異常検出方法であって、前記車両につい
ての、車速に応じた複数の運動モデルと所定の変換特性
(例えば変換行列)とを、予め記憶媒体に格納する記憶
工程と、前記車両の状態(例えば、横加速度、ヨーレー
ト、並びに操舵角度)を検出する第1乃至第3のセンサ
のうち互いに異なる何れか2種類のセンサについて異常
を推定可能に予め構成した第1乃至第3のオブザーバを
用いて、該第1乃至第3のセンサより入手した3種類の
状態検出量と、前記車両の現在の車速に応じて前記記憶
媒体より入手した運動モデルとに基づいて、前記第1及
び第2のセンサについてそれぞれ3つの推定状態量を算
出する状態推定工程と、前記第1及び第2のセンサより
入手した実際の検出状態量と、前記状態推定工程にて前
記第1及び第2センサについて3つずつ算出した推定状
態量との差分をそれぞれ算出すると共に、それら算出し
た差分を、前記車両の現在の車速に応じて前記記憶媒体
より入手した変換特性に基づいて、前記第1乃至第3の
センサについてそれぞれ2つの異常量に変換する変換工
程と、前記変換工程にて前記第1乃至第3のセンサにつ
いてそれぞれ2つずつ求めた異常量を用いて、同一種類
のセンサについて2つの異常量をそれぞれ比較した結果
に基づいて、その異常量の妥当性と、前記第1乃至第3
のセンサの異常判定とを行う異常判定工程とを有するこ
とを特徴とする。
【0011】また、同目的を達成するため、本発明に係
るセンサ異常検出装置は、以下の構成を特徴とする。
【0012】即ち、センサによって実際に検出された車
両の検出状態量と、その車両の運動モデルを予め組み込
んだオブザーバによって推定した推定状態量との差分に
基づいて、該センサに発生した異常を検出するセンサ異
常検出装置であって、前記車両についての、車速に応じ
た複数の運動モデルと所定の変換特性とが予め格納され
た記憶手段と、前記車両の状態を検出する第1乃至第3
のセンサのうち互いに異なる何れか2種類のセンサにつ
いて異常を推定可能に予め構成され、該第1乃至第3の
センサよって実際に入手した3種類の状態検出量(例え
ば、横加速度、ヨーレート、並びに操舵角度)と、前記
車両の現在の車速に応じて前記記憶媒体より入手した運
動モデルとに基づいて、前記第1及び第2のセンサにつ
いてそれぞれ3つの推定状態量を算出する第1乃至第3
のオブザーバと、前記第1及び第2のセンサより実際に
入手した検出状態量と、前記第1乃至第3のオブザーバ
によって前記第1及び第2のセンサについてそれぞれ算
出された3つの推定状態量との差分を、該2種類のセン
サそれぞれについて算出すると共に、それら算出した差
分を、前記車両の現在の車速に応じて前記記憶手段より
入手した変換特性に基づいて、前記第1乃至第3のセン
サについてそれぞれ2つの異常量に変換する第1乃至第
3の変換手段と、前記第1乃至第3の変換手段から前記
第1乃至第3のセンサについてそれぞれ2つずつ出力さ
れる異常量のうち、同一種類のセンサについて2つの異
常量の比較を行うと共に、その比較結果に基づいて、そ
の異常量の妥当性と、該同一種類のセンサの異常判定と
を行う第1乃至第3の異常判定手段とを備えることを特
徴とする。
【0013】また、上記のセンサ異常検出装置をセンサ
異常検出手段として備える車両制御装置において、前記
第1乃至第3のセンサのうち、前記センサ異常検出手段
によって異常と判定されたセンサについては、そのセン
サの検出状態量を、前記センサ異常検出手段によって算
出された異常量に従って補償すると共に、その補償後の
検出状態量に基づいて、前記車両を制御すると良い。
【0014】
【発明の効果】上記の本発明によれば、センサに発生し
た異常を高精度に検出すると共に、その異常の程度とを
定量的に判定するセンサ異常検出方法及びセンサ異常検
出装置及び車両制御装置の提供が実現する。
【0015】即ち、請求項1または請求項3の発明によ
れば、横加速度、ヨーレート、並びに操舵角度を検出す
る各センサ(請求項2、請求項4)に発生した異常を高
精度に検出することができると共に、その発生した異常
の程度を、算出した異常量によって定量的に判定するこ
とができる。
【0016】また、請求項5の発明によれば、センサに
異常が発生した場合においても、その異常の程度を表わ
す異常量を補償した制御量により、所定の制御状態に準
じた制御を継続することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
を参照して詳細に説明する。以下の説明においては、ま
ず、第1の実施形態においてセンサ異常検出装置につい
て説明し、更に第2の実施形態では、第1の実施形態に
係るセンサ異常検出装置を含む車両制御装置について説
明する。
【0018】[第1の実施形態]はじめに、本実施形態
において、自動車等の4つの車輪を有する車両のモデル
(車両モデル)は、その車両の重心に横方向に働く力の
式と、その重心周りに働く回転運動の式とで表現可能な
所謂2輪モデルとして扱うものとし、その2輪モデルに
基づくセンサ異常の検出を行う。
【0019】図1は、第1の実施形態におけるセンサ異
常検出装置の制御系の構成を示すブロック図である。
【0020】本実施形態において、図1に示すセンサ異
常検出装置1には、横加速度センサ(aセンサ)2、ヨ
ーレートセンサ(γセンサ)3、操舵角センサ(δfセ
ンサ)4、並びに車速センサ(Vセンサ)5の4種類の
センサ出力信号(検出状態量)が入力される。これら4
種類のセンサのうち、異常検出の対象とするセンサは、
加速度センサ2、ヨーレートセンサ3、そして操舵角セ
ンサ4である。
【0021】そして、センサ異常検出装置1のブロック
内に示された制御系の機能(詳細は後述する)により、
当該装置からは、異常が発生したセンサを特定可能に報
知する信号と、そのセンサの異常の程度を表わす異常量
とが出力される。本実施形態において、異常量とは、異
常を起こしたセンサが実際に出力している値と、そのセ
ンサが正常時において本来出力すべき値との差分を表わ
す。
【0022】尚、上記の4種類のセンサによる横加速
度、ヨーレート等の検出方法自体は、現在では一般的で
あるため、本実施形態における説明は省略する。
【0023】次に、センサ異常検出装置1のブロック内
に示された制御系の機能について説明する。
【0024】まず、図1に示すセンサ異常検出装置1の
各ブロックの機能について以下に述べる。
【0025】・第1のメモリ:車速に応じて変化すると
ころの、車両モデル及びオブザーバ・ゲイン(以下、シ
ステム・モデルと総称する)と、異常モデルとが予めマ
ップ化されて格納されたメモリ(記憶媒体)である
(尚、異常モデルの定義についは、図3を参照して後述
する)。この第1のメモリからは、車速センサ5の検出
した車速に応じたシステム・モデルと、異常モデルとが
出力される。
【0026】・第1〜第3のオブザーバ:横加速度セン
サ2、ヨーレートセンサ3、そして操舵角センサ4の出
力信号が入力されると共に、第1のメモリから車速に応
じて設定される所定のシステム・モデルに従って、車両
の状態を推定する車両状態判定部として機能する。具体
的には、 オブザーバ#1:横加速度センサ2、そしてヨーレート
センサ3の異常を推定できるように異常モデルが組み込
まれており、横加速度センサ2及びヨーレートセンサ3
について推定した状態量として、横加速度とヨーレート
とを出力する。
【0027】オブザーバ#2:ヨーレートセンサ3、そ
して操舵角センサ4の異常を推定できるように異常モデ
ルが組み込まれており、横加速度センサ2及びヨーレー
トセンサ3について推定した状態量として、横加速度と
ヨーレートとを出力する。
【0028】オブザーバ#3:操舵角センサ4、そして
横加速度センサ2の異常を推定できるように異常モデル
が組み込まれており、横加速度センサ2及びヨーレート
センサ3について推定した状態量として、横加速度とヨ
ーレートとを出力する。
【0029】・第1〜第3の残差演算部(#1乃至#
3):前段のオブザーバからそれぞれ出力された車両運
動についての推定状態量である横加速度及びヨーレート
と、車両運動についての状態量として横加速度センサ2
及びヨーレートセンサ3によって実際に検出された横加
速度及びヨーレートとの差(残差)を演算する。
【0030】・第1〜第3の異常量変換部:前段の残差
演算部(#1乃至#3)から出力された各残差を、後述
する第2のメモリから車速に応じて設定される所定の変
換行列に基づいて、上述した各オブザーバの異常モデル
特性(#1乃至#3)に応じた異常量に変換する(尚、
異常量への変換方法は後述する)。具体的には、 異常量変換部#1:残差演算部#1から出力される横加
速度の残差、ヨーレートの残差を、オブザーバ#1の異
常モデル特性に基づいて、横加速度センサ2、そしてヨ
ーレートセンサ3の異常量に変換する。
【0031】異常量変換部#2:残差演算部#2から出
力される横加速度の残差、ヨーレートの残差を、オブザ
ーバ#2の異常モデル特性に基づいて、ヨーレートセン
サ3、そして操舵角センサ4の異常量に変換する。
【0032】異常量変換部#3:残差演算部#3から出
力される横加速度の残差、ヨーレートの残差を、オブザ
ーバ#3の異常モデル特性に基づいて、操舵角センサ
4、そして横加速度センサ2の異常量に変換する。
【0033】・第2のメモリ:残差演算部(#1乃至#
3)から出力される残差を異常量へ変換すべく、車速に
応じた複数の変換行列が予め格納されたメモリ(記憶媒
体)である。この第2のメモリからは、車速センサ5の
検出した車速に応じた変換行列が出力される。
【0034】・第1〜第3の比較処理部:横加速度セン
サ2、ヨーレートセンサ3、そして操舵角センサ4の3
種類のセンサについて前段の何れか2つの異常量変換部
から出力された同一センサについての異常量の比較を行
う。ここで、係る3つの比較処理部にて行われる比較と
は、入力された2つの異常量に差が有るか否かと、それ
ら異常量はゼロであるか否かが判断される。具体的に
は、 比較処理部#1:横加速度センサ2について異常量変換
部#1と異常量変換部#3とからそれぞれ出力された2
つの異常量を比較する。
【0035】比較処理部#2:ヨーレートセンサ3につ
いて異常量変換部#1と異常量変換部#2とからそれぞ
れ出力された2つの異常量を比較する。
【0036】比較処理部#3:操舵角センサ4について
異常量変換部#2と異常量変換部#1とからそれぞれ出
力された2つの異常量を比較する。
【0037】・異常判定部:前段の3つの比較処理部に
おける比較結果に基づいて、横加速度センサ2、ヨーレ
ートセンサ3、そして操舵角センサ4の3種類のセンサ
のうち、異常が発生しているセンサを判定し(尚、異常
判定の方法は後述する)、異常と判定したセンサを報知
する信号と、そのセンサの異常量とを出力する。
【0038】尚、第1及び第2のメモリに格納するマッ
プは、誤差を少なくするためには車速に応じてできるだ
け細かいステップで設定すべきであるが、メモリの記憶
容量には制限があるので、係るマップに設定すべき特性
として、車速の逆数に比例するように、当該メモリから
出力すべきパラメータの変化の度合が等間隔になるよう
に、車速のインデックス(ステップ)の間隔を設定する
と良い。
【0039】次に、上述した制御系の機能を実現する異
常検出処理の手順について説明する。
【0040】図2は、第1の実施形態におけるセンサ異
常検出装置の異常検出処理の手順を示すフローチャート
である。
【0041】センサ異常検出装置1には、図1には不図
示のCPU、RAM、ROMが少なくとも搭載されてお
り、以下に説明する異常検出処理は、RAMをワークエ
リアとして使用しながら、予めROM等に格納されたソ
フトウエアに従ってCPUが動作することによって実現
される。
【0042】図2において、ステップS1:横加速度セ
ンサ2、ヨーレートセンサ3、操舵角センサ4、並びに
車速センサ5の4種類のセンサ出力信号を読み込むこと
により、横加速度、ヨーレート、車速、操舵量を取得す
る。
【0043】ステップS2:第1のメモリを参照するこ
とにより、ステップS1にて取得した車速に応じたシス
テム・モデル(車両モデル及びオブザーバ・ゲイン)を
入手し、入手したシステム・モデルを、オブザーバ#1
乃至オブザーバ#3に設定する。
【0044】尚、本実施形態では、車速に応じてシステ
ム・モデルと異常モデルとを変更したが、この構成に限
られるものではなく、例えば、路面勾配、路面摩擦係
数、車両重量等に応じたモデルマップを予め用意してお
き、測定値に基づいて本ステップにて参照するように構
成して良い。
【0045】ステップS3:第1のメモリを参照するこ
とにより、ステップS1にて取得した車速に応じた異常
モデルを、オブザーバ#1乃至#3に設定する。
【0046】ステップS4:ステップS2にてシステム
・モデルが更新されたオブザーバ#1乃至オブザーバ#
3を用いて、横加速度及びヨーレートについての推定状
態量をそれぞれ算出する。
【0047】ステップS5:ステップS1にて実際に検
出された横加速度センサ2及びヨーレートセンサ3の出
力値と、ステップS4で算出した推定状態量としての横
加速度及びヨーレートとの残差(Δa1乃至Δa3,Δγ
1乃至Δγ3)を、残差演算部#1乃至#3を用いて算出
する。
【0048】ステップS6:第2のメモリを参照するこ
とにより、ステップS1にて取得した車速に応じた変換
行列を、異常量変換部#1乃至#3に設定する。
【0049】ステップS7:横加速度センサ2とヨーレ
ートセンサ3とについてステップS5で算出した残差
を、ステップS6にて変換行列が更新された異常量変換
部#1乃至#3を用いて、異常量(aErr1,aErr2,γ
Err1,γErr2,δErr1,δErr2)に変換する(尚、異常
量への変換方法は後述する)。
【0050】ステップS8:横加速度センサ2について
ステップS7でそれぞれ2つずつ算出した異常量につい
て、上述したように、2つの異常量に差が有るか否か
と、それら異常量はゼロであるか否かをチェックし、結
果を表わす比較結果フラグFLAGaを、RAM(不図示)
格納する。
【0051】即ち、ステップS8では、横加速度センサ
2についての2つの異常量の差分の絶対値|aErr2−a
Err1|が所定のしきい値以下であるかを判断し(ステッ
プS81)、その差分が当該しきい値より大きいときに
は、FLAGa=2にセットする(ステップS85)。一
方、当該差分が当該しきい値以下であるときには、aEr
r1が当該しきい値以下であるかを判断し(ステップS8
2)、その判断でYES(aErr1≦(しきい値))のと
きにはFLAGa=0にセットし(ステップS83)、NO
(aErr1>(しきい値))のときにはFLAGa=1にセッ
トする(ステップS84)。
【0052】ステップS9:ステップS8と同様な比較
処理を、ヨーレートセンサ3についての2つの異常量の
差分γErr1,γErr2を対象に行うことにより、比較結果
フラグFLAGγをセットする。
【0053】ステップS10:ステップS8と同様な比
較処理を、操舵角センサ4についての2つの異常量の差
分δErr1,δErr2を対象に行うことにより、比較結果フ
ラグFLAGδをセットする。
【0054】ステップS11:ステップS8乃至ステッ
プS10における比較結果に基づいて、異常が発生した
センサを判定し(尚、異常判定の方法は後述する)、リ
ターンする。
【0055】<異常量への変換方法>ここで、残差を異
常量に変換する方法について説明する。この変換処理
は、上述したステップS7にて異常量変換部#1乃至#
3が行う処理である。
【0056】本実施形態において、車両モデル(2輪モ
デル)は、下記の2次元の行列を含む2次式(数1)で
表される。
【0057】
【数1】
【0058】また、センサ異常がシステムに与える影響
をモデル化し、図3に示すような異常モデルを得る。
【0059】そして、センサ異常が発生したときのシス
テムは、上記の数1を基本とするところの、下記の数2
で表される。
【0060】
【数2】
【0061】オブザーバ#1乃至#3に異常モデルを組
み込むと、センサ異常が発生したときに、異常モデルに
固有の残差を出力するオブザーバを得ることができる。
【0062】ここで、オブザーバに異常モデルを組み込
むとは、オブザーバの閉ループ・ゲインA-LCの固有ベク
トルが、その異常モデルと一致するようオブザーバ・ゲ
インLを、そのオブザーバに設定することに相当する。
より具体的には、下記の数3で表される。
【0063】
【数3】
【0064】オブザーバの状態推定誤差 e と、残差 q
は、上記の数1の(1)式と、上記の数3の(2)式と
の差分であり、下記の数4で表される。
【0065】
【数4】
【0066】この状態推定誤差 e は、オブザーバが有
する性質により、最終的には所定値に収束する。このと
き、当該所定値への収束速度が十分速いと考えれば、時
間と共に状態推定誤差 e が収束していく過程を無視
し、異常の大きさから残差への変換式を一義的に決定で
きる。即ち、下記の数5で表わすように考えることがで
きる。
【0067】
【数5】
【0068】上記の数5の(6)式に示した変換式の逆
変換を得られれば、残差 qに基づいて、センサに発生し
た異常の程度(異常量)を演算することができる。即
ち、下記の数6で表わすように考えることができる。
【0069】
【数6】
【0070】<異常判定の方法>次に、異常判定の方法
について説明する。この異常判定処理は、上述したステ
ップS11にて異常判定部が行う処理である。
【0071】オブザーバ#1乃至#3の内部に車両モデ
ルのモデル化誤差や外乱が無い場合、或いは全てのセン
サが正常な場合、異常量変換部#1乃至#3にて変換さ
れた各センサの異常量は、それぞれゼロで一致する。
【0072】しかし、オブザーバ#1乃至#3の内部に
モデル化誤差や外乱がある場合、或いはオブザーバに組
み込まれていない他のセンサ異常が発生した場合、それ
らの影響は、オブザーバが行う状態推定に作用し、その
結果、出力される状態推定量には誤り(誤差)が生じ
る。
【0073】即ち、センサに異常が発生した場合、オブ
ザーバ#1乃至#3の3つのオブザーバのうち当該セン
サの異常モデルが組み込まれていないオブザーバの残差
に基づいて変換される異常量は、ゼロ以外の誤った値で
ある。そして、残る2つのオブザーバの残差に基づいて
変換される異常量は、正しい値(即ち、異常が発生した
当該センサについては残差に基づく異常量、別のセンサ
については正常に動作しているため異常量はゼロ)であ
る。
【0074】また、モデル化誤差や外乱が発生した場
合、オブザーバ#1乃至#3の3つのオブザーバの残差
に基づいて変換される異常量は、各センサ毎にそれぞれ
ゼロ以外の異なる値となる。
【0075】図4は、ヨーレートセンサ3について異常
判定を行う場合を説明する図であり、同図左側に4つ並
ぶグラフにおいて、縦軸は、ヨーレートセンサ3につい
て算出された異常量γErr1及びγErr2であり、横軸は時
間を表わす。
【0076】これら4つのグラフにおいて、最上段のグ
ラフでは、異常量γErr1及びγErr2が共にゼロで一致し
ており、この場合、異常量γErr1及びγErr2の算出の基
となった残差Δγ1,Δγ2の算出に使用された状態推定
量を出力したところの、オブザーバ#1及びオブザーバ
#2は、それぞれ正しく推定を行っていると判断するこ
とができ、且つ異常量γErr1及びγErr2は共にゼロであ
るので、ヨーレートセンサ3に異常は無いと判断するこ
とができる。
【0077】そして、上から2つめのグラフでは、異常
量γErr1及びγErr2が共に一致しているが、ある時間的
なタイミングで異常量γErr1及びγErr2が共にゼロでは
ない値をとっている。この場合も、2つの異常量は一致
しているので、上記の場合と同様に、オブザーバ#1及
びオブザーバ#2は、それぞれ正しく推定を行っている
と判断することができるが、係る異常量はゼロではない
ので、ヨーレートセンサ3に異常が発生したと判断する
ことができる。
【0078】次に、上から3つめのグラフでは、異常量
γErr1及びγErr2の一方がゼロ、他方がある時間的なタ
イミングでゼロではない値をとっている。この場合、2
つの異常量は一致していないため、オブザーバ#1及び
オブザーバ#2は、何れかが誤った推定を行っていると
判断することができ、且つ一方の異常量がゼロであるの
で、ヨーレートセンサ3は正常であり、他のセンサ(横
加速度センサ2または操舵角センサ4)に異常が発生し
たと判断することができる。
【0079】そして、最下段のグラフでは、ある時間的
なタイミングで、異常量γErr1及びγErr2の一方が正の
値、他方が負の値をとり、何れの値もゼロではない。こ
の場合、2つの異常量は一致していないため、オブザー
バ#1及びオブザーバ#2は、両方が誤った推定を行っ
ていると判断することができ、モデル化誤差や外乱が発
生したと判断することができる。
【0080】上述した性質を、あるセンサに関する2つ
の異常量についてまとめると、図5に示す一覧表の如く
まとめられ、2つの異常量を比較することにより、セン
サ異常の有無を判定することができる。そして、係る異
常判定のCPU(不図示)による実際の処理は、ステッ
プS8乃至ステップS10にて設定された3種類の比較
結果フラグ(FLAGa,FLAGγ,FLAGδ)を参照すること
により、図2のステップS11のブロックの内部に示す
如く行われる。
【0081】即ち、ステップS11のブロックの内部に
示す3種類のテーブルを予めROM(不図示)に格納し
ておき、ステップS8乃至ステップS10にて設定され
た当該3種類の比較結果フラグの設定状態に応じて、シ
ステムが正常な状態、横加速度センサ2の異常状態、ヨ
ーレートセンサ3の異常状態、操舵角センサ4の異常状
態、その他(モデル誤差や外乱等)の異常状態を判定す
ると共に、その判定結果に応じて、右側のテーブルを参
照することにより、センサ異常検出装置1の外部に出力
すべき異常量aErr,γErr,δErrを決定すれば良い。
【0082】以上説明したように、本実施形態では、図
1に示したセンサ異常検出装置1において、オブザー
バ、残差演算部、異常量変換部を複数組(本実施形態で
は、異常検出の対象である3つのセンサに対応して3組
み)用意し、1つのセンサについて2つ以上の異常量を
演算すると共に、各オブザーバに組み込むセンサ異常の
モデルは、それぞれ異なった組み合わせに構成した。
【0083】これにより、あるセンサについて得られる
2つの変換異常量は、そのセンサに異常が発生したとき
には等しくなり、他のセンサに異常が発生したとき、或
いは、モデル化誤差が顕在化したときは、異なった値と
なるという性質を得ることができ、この性質を利用する
ことにより、センサの故障等の異常状態を高精度に検出
することができると共に、その異常状態の程度を表わす
異常量をリアルタイムで定量的に推定することができ
る。
【0084】また、上述した本実施形態では、異常の発
生を判定するに際して、推定した2つの異常量の比較結
果に基づいて、異常量がゼロであるか否かによって判定
することができるので、異常判定のためのしきい値は低
く設定することができ、ノイズ、モデル誤差、或いは外
乱による影響を受けることなく検出感度を向上すること
ができる。
【0085】[第2の実施形態]次に、上述した第1の
実施形態に係るセンサ異常検出装置1を含む車両制御装
置について説明する。
【0086】第1の実施形態で上述したように、センサ
異常検出装置1の機能によれば、センサの故障等の異常
状態を高精度に検出することができると共に、その異常
状態の程度を表わす異常量をリアルタイムで定量的に推
定することができる。
【0087】従って、アクチュエータを駆動する制御系
の制御動作を、センサの異常発生時においても暫定的に
継続すべき制御システムに、センサ異常検出装置1を組
み込んだ制御系を実現すれば、センサに異常が発生した
場合であっても、アクチュエータ等に出力すべき操作量
(制御量)をどの程度補正すれば良いかを算出すること
ができ、制御動作を暫定的に継続することができる。
【0088】そこで、本実施形態では、横加速度センサ
2、ヨーレートセンサ3、並びに操舵角センサ4のセン
サのうち、センサ異常検出装置1によって異常と判定さ
れたセンサについては、そのセンサの検出状態量を、セ
ンサ異常検出装置1によって算出された異常量に従って
補償すると共に、その補償後の検出状態量に基づいて、
車両を制御する。
【0089】図6は、第2の実施形態における車両制御
装置の制御系の概略構成を例示するブロック図である。
【0090】同図において、センサ異常検出装置1は、
上述した第1の実施形態と同様に、車速センサ5によっ
て検出した自車速を利用して、横加速度センサ2、ヨー
レートセンサ3、並びに操舵角センサ4に発生する異常
を検出する。制御器10には、当該3つのセンサの出力
信号と、センサ異常検出装置1から出力される当該3つ
のセンサの異常量との差分がそれぞれ入力され、制御器
10は、これら3種類の入力信号に基づいて所定の制御
処理を行うことにより、アクチュエータ11に設定すべ
き制御量を算出する。
【0091】図7は、第2の実施形態における車両制御
装置の制御処理の概略を示すフローチャートである。
【0092】同図において、ステップS21:横加速度
センサ2、ヨーレートセンサ3、操舵角センサ4、並び
に車速センサ5の4種類のセンサ出力信号を読み込むこ
とにより、横加速度、ヨーレート、車速、操舵量を取得
する。
【0093】ステップS22:第1の実施形態(図2)
における異常検出処理を、センサ異常検出装置1におい
て行うことにより、異常が発生したセンサを判定すると
共に、センサの異常量を算出する。
【0094】ステップS23:ステップS21にて入手
したセンサ出力信号を、ステップS22にて算出した当
該センサの異常量に基づいて補正(補償)する。
【0095】ステップS24:ステップS23にて補正
されたセンサ出力信号に基づいて、所定の制御処理を行
うことによって制御量を算出し、その制御量をアクチュ
エータ11に設定し、リターンする。
【0096】本実施形態によれば、センサに異常が発生
した場合であっても、アクチュエータ等に出力すべき操
作量(制御量)をどの程度補正すれば良いかを算出する
ことができ、制御動作を暫定的に継続することができ
る。
【0097】従って、本実施形態に係る車両制御装置
(図6)を、例えば、操舵機構を積極的に制御する隊列
走行装置等に適用した場合に、センサに故障が発生した
場合においても、回復不能なほど走行中の車両の挙動が
乱れることを未然に防止することができ、安定走行を確
保することができる。
【0098】尚、上述した各実施形態においては、演算
を容易にすべく、運動モデルを左右に幅を有しない2輪
モデルとして設定したため、実際の車両には転回中等に
発生するロールを考慮することができない。このため、
厳密に捉えた場合には、車両にロールが発生する状況下
において得られた異常量には誤差が含まれる。そこで、
車両の運動モデルを更に高次のモデルとして設定すると
共に、使用するオブザーバの数量を適宜用意すれば、係
る状況下においても異常量を正確に算出することがで
き、異常検出対象のセンサを更に増加することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態におけるセンサ異常検出装置の
制御系の構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態におけるセンサ異常検出装置の
異常検出処理の手順を示すフローチャートである。
【図3】異常モデルを説明する図である。
【図4】ヨーレートセンサ3について異常判定を行う場
合を説明する図である。
【図5】あるセンサに関する2つの異常量によって判る
システムの状態を説明する図である。
【図6】第2の実施形態における車両制御装置の制御系
の概略構成を例示するブロック図である。
【図7】第2の実施形態における車両制御装置の制御処
理の概略を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1:センサ異常検出装置, 2:横加速度センサ, 3:ヨーレートセンサ, 4:操舵角センサ, 5:車速センサ, 10:制御器, 11:アクチュエータ,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B62D 6/00 B62D 101:00 B62D 101:00 111:00 111:00 113:00 113:00 137:00 137:00 G01P 15/00 J Fターム(参考) 2F069 AA86 BB21 DD02 EE23 GG04 JJ17 QQ03 2F076 BA13 BA17 BB05 BD17 BD19 BE04 BE06 3D001 AA00 DA16 DA17 EA08 EA22 EA36 EA42 EC07 ED06 ED13 3D032 CC20 CC28 CC33 DA03 DA23 DA29 DA33 DD08 EB04 GG01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センサによって実際に検出した車両の検
    出状態量と、その車両の運動モデルを予め組み込んだオ
    ブザーバを用いて推定した推定状態量との差分を算出
    し、その差分に基づいて、該センサに発生した異常を検
    出するセンサ異常検出方法であって、 前記車両についての、車速に応じた複数の運動モデルと
    所定の変換特性とを、予め記憶媒体に格納する記憶工程
    と、 前記車両の状態を検出する第1乃至第3のセンサのうち
    互いに異なる何れか2種類のセンサについて異常を推定
    可能に予め構成した第1乃至第3のオブザーバを用い
    て、該第1乃至第3のセンサより入手した3種類の状態
    検出量と、前記車両の現在の車速に応じて前記記憶媒体
    より入手した運動モデルとに基づいて、前記第1及び第
    2のセンサについてそれぞれ3つの推定状態量を算出す
    る状態推定工程と、 前記第1及び第2のセンサより入手した検出状態量と、
    前記状態推定工程にて前記第1及び第2センサについて
    3つずつ算出した推定状態量との差分をそれぞれ算出す
    ると共に、それら算出した差分を、前記車両の現在の車
    速に応じて前記記憶媒体より入手した変換特性に基づい
    て、前記第1乃至第3のセンサについてそれぞれ2つの
    異常量に変換する変換工程と、 前記変換工程にて前記第1乃至第3のセンサについてそ
    れぞれ2つずつ求めた異常量を用いて、同一種類のセン
    サについて2つの異常量をそれぞれ比較した結果に基づ
    いて、その異常量の妥当性と、前記第1乃至第3のセン
    サの異常判定とを行う異常判定工程と、を有することを
    特徴とするセンサ異常検出方法。
  2. 【請求項2】 前記第1乃至第3のセンサにより検出さ
    れる状態検出量は、前記車両の横加速度、ヨーレート、
    並びに操舵角度であることを特徴とする請求項1記載の
    センサ異常検出方法。
  3. 【請求項3】 センサによって実際に検出された車両の
    検出状態量と、その車両の運動モデルを予め組み込んだ
    オブザーバによって推定した推定状態量との差分に基づ
    いて、該センサに発生した異常を検出するセンサ異常検
    出装置であって、 前記車両についての、車速に応じた複数の運動モデルと
    所定の変換特性とが予め格納された記憶手段と、 前記車両の状態を検出する第1乃至第3のセンサのうち
    互いに異なる何れか2種類のセンサについて異常を推定
    可能に予め構成され、該第1乃至第3のセンサより入手
    した3種類の状態検出量と、前記車両の現在の車速に応
    じて前記記憶媒体より入手した運動モデルとに基づい
    て、前記第1及び第2のセンサについてそれぞれ3つの
    推定状態量を算出する第1乃至第3のオブザーバと、 前記第1及び第2のセンサより入手した検出状態量と、
    前記第1乃至第3のオブザーバによって前記第1及び第
    2のセンサについてそれぞれ算出された3つの推定状態
    量との差分を、該2種類のセンサそれぞれについて算出
    すると共に、それら算出した差分を、前記車両の現在の
    車速に応じて前記記憶手段より入手した変換特性に基づ
    いて、前記第1乃至第3のセンサについてそれぞれ2つ
    の異常量に変換する第1乃至第3の変換手段と、 前記第1乃至第3の変換手段から前記第1乃至第3のセ
    ンサについてそれぞれ2つずつ出力される異常量のう
    ち、同一種類のセンサについて2つの異常量の比較を行
    うと共に、その比較結果に基づいて、その異常量の妥当
    性と、該同一種類のセンサの異常判定とを行う第1乃至
    第3の異常判定手段と、を備えることを特徴とするセン
    サ異常検出装置。
  4. 【請求項4】 前記第1乃至第3のセンサにより検出さ
    れる状態検出量は、前記車両の横加速度、ヨーレート、
    並びに操舵角度であることを特徴とする請求項3記載の
    センサ異常検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のセンサ異常検出装置であ
    るセンサ異常検出手段と、 前記第1乃至第3のセンサのうち、前記センサ異常検出
    手段によって異常と判定されたセンサについては、その
    センサの検出状態量を、前記センサ異常検出手段によっ
    て算出された異常量に従って補償すると共に、その補償
    後の検出状態量に基づいて、前記車両を制御する制御手
    段と、を備えることを特徴とする車両制御装置。
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