JP2001263691A - 電気タイルカーペット - Google Patents

電気タイルカーペット

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JP2001263691A
JP2001263691A JP2000081589A JP2000081589A JP2001263691A JP 2001263691 A JP2001263691 A JP 2001263691A JP 2000081589 A JP2000081589 A JP 2000081589A JP 2000081589 A JP2000081589 A JP 2000081589A JP 2001263691 A JP2001263691 A JP 2001263691A
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electric
tile carpet
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tile
carpet
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JP2000081589A
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English (en)
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Masaji Ueda
正次 上田
Toshiya Ueda
俊也 上田
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Ueda Shikimono Kojo KK
Original Assignee
Ueda Shikimono Kojo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、使用面である表面材に籐,竹,
麻,ココヤシなどの天然素材を用いており、電気を利用
して温めることができたり、また複数枚を面方向に接続
して所望の広さに組み合わせることができる電気タイル
カーペットを提供する。 【構成】 本発明は、籐,竹,麻,ココヤシ,木質ファ
イバー等の天然素材でできた表面材2の下部に、電熱材
5を内装した合成樹脂又は天然繊維或いは合成繊維のう
ちの1又は複数を主材料とする1層又は多層の基材4が
固定されており、しかもこの基材4には前記電熱材5の
コネクタ6が備えられており、このコネクタ6同士を接
合させて複数枚を所望の面方向に組み合わせ自在な構成
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面材に籐,竹,
麻,ココヤシなどの天然素材を用いており、電気を利用
して温めることができる上、複数枚を面方向に接続する
ことにより所望の広さに組み合わせて種々の床面の広さ
に対応できるようにした電気タイルカーペットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】タイルカーペットは、諸外国においてカ
ーペットタイル,モジュラーカーペット,スクェアーカ
ーペットとも呼ばれていおり、繊維の使用面をもち、方
形で強固な補強層(基材)で裏打ちされており、一般に
組み合わせて床に敷いて使用する比較的小形の方形のカ
ーペットであり、ハンドリング性が良く、施工が簡便
で、部屋の模様替えが容易である上、部分補修が可能な
どの利点があるため、昨今、業務用を中心にその需要が
大幅に拡大しており、加えて、製造技術も著しく進歩
し、使用材料も多種多様のものが用いられるようになっ
てきた。
【0003】現在市販されているタイルカーペットに
は、その使用面がアクリル系繊維,テトロン(登録商
標)系繊維,ナイロン系繊維等の合成繊維又はウール,
木綿などの天然繊維などからなる糸が織られたもの又は
編まれたもの或いは植設されたものなどが用いられてい
る。強固な補強層としては、そのパッキングの主たる配
合物として、ポリ塩化ビニル樹脂,ビチューメン,エチ
レン酢酸系樹脂,ポリウレタン樹脂,非結晶オレフィン
樹脂,ポリプロピレン,SBR,ポリエチレンテレフタ
レート(PET),コルク等が用いられている。このよ
うな構造をもつタイルカーペットの大きさは一般に平面
視において50cm×50cm角のものが主流である。
【0004】上述したタイルカーペットは、その表面材
としてウール,木綿などの天然繊維を用いたものも一部
に見られるが、これら天然繊維は磨耗性及び耐久性等に
劣り、品質劣化が早い。このため、表面材の多くは、耐
磨耗性及び耐久性があり、クリーニングが容易な合成繊
維を表面材に用いたタイルカーペットが主流になってい
る。
【0005】しかしながら、合成繊維に含まれる化学成
分が人体にシック症などのアレルギー疾患を招く原因に
もなることが問題になっており、また歩行中に静電気が
生じて人体に不快感を与えたり、精密機器に悪影響を与
えることもある。また廃棄物処理という点においても大
きな問題が残る。さらに重要なことは、温度,湿度,通
気性,風合い,接触感,心理面等における使用感におい
て天然素材に優るものはないのである。
【0006】尚、タイルカーペットには含まれないが小
形で矩形の木製のフローリング板が従来より一般によく
知られているが、この種のフローリング板は歩行音や物
を落としたときに雑音が発生する他、表面が硬いために
長時間立っていると足が疲れ易い。また断熱性に欠ける
ために冬場では足が冷たくなる。加えて、この種のフロ
ーリング板は木質感しかないために、敷設空間に最適な
風合いが出せない問題という、致命的な欠陥がある。
【0007】このようなことから、タイルカーペットの
製造,販売,施工を業務とする本発明者(本願出願人)
は、従前より、表面材を、籐,竹,麻,ココヤシ,木質
ファイバー等の天然素材で形成したタイルカーペットを
多品種、開発し、製品化してきた。
【0008】これらの天然素材を、織ったり、編んだ
り、植毛するなどしてタイルカーペットの表面材として
用いると、それぞれの素材がもつ自然の風合い,美観,
接触感などにおいて大きな特性があり、それぞれの特性
を敷設空間に合わせて生かすことができるのである。ま
たこれらの素材は、断熱性及び通気性に富むために室内
を快適にすることができる上、表面が適度の硬さを有し
ている結果、長時間立っていても疲れ難く、気になる歩
行音や雑音を吸収遮断することができたり、静電気を発
生することもなく、廃棄物処理においても自然環境に合
っているのである。
【0009】このような利点を生かし、本発明者(本願
出願人)はこの種のタイルカーペットを数多くの施設に
提供してきた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た天然素材を表面材に用いたタイルカーペットは、断熱
性に富むとはいえども、やはり冬場では足裏に冷たさが
伝わる。例えば、籐を畳表のように織り、これを基材の
上に固定したものをフローリング床の上に並べて敷く
と、適度の硬さを有し触感が爽やかな、座ったり寝転が
るのに好適なスペースができるのであるが、冬場では冷
たさが直接伝わってくる。
【0011】このため、従来ではタイルカーペット上に
ホットカーペットを敷いたり、コタツ布団を敷いてその
上にやぐらコタツを置いたり、各種暖房機器で部屋全体
を温めたりしていたのであるが、タイルカーペット上に
ホットカーペットを敷いたり、コタツ布団を敷くという
考え方はフローリング床の室内には似合わず、野暮った
さを与え、タイルカーペットの風合いや使用感も生かす
ことができないのである。また各種暖房機器で部屋を温
めるとしても床から伝わってくる冷気を抑えるには不十
分で、暖気が室内の上方に溜まるため暖房効果として効
率が悪いものとなっている。
【0012】このことは、タイルカーペットを畳のよう
にフローリング床の一部面に敷いて使用する場合だけに
限らない。例えばこの種のタイルカーペットを室内全体
に敷き詰めた場合でも同様のことがいえる。
【0013】尚、従来から家庭で普及している電気カー
ペット(ホットカーペット)は、1畳用,2畳用,3畳
用など各種の広さのものがあるが、この種の電気カーペ
ットは複数枚を並べて好みの広さにするためのものでは
ない。例えば必要な広さのスペースに合わせて電気カー
ペットを敷こうとすると電源コードが何本も必要にな
り、電気カーペットの大きさも中途半端になって見苦し
くなることがある。しかも重要なことは、このように電
気カーペットを使用すると、少なくとも冬場においてタ
イルカーペットを敷く意味が無くなってしまうのであ
る。
【0014】このことは家庭の室内に限らず、例えば公
共の施設でも同じことがいえるし、しかも公共の施設、
例えば風呂や温泉等の脱衣場に対応する電気カーペット
も無かったのである。
【0015】本発明者はこのような従来技術によるタイ
ルカーペットが有する不具合及び、電気カーペットが有
する不具合を解消するにはどのような敷物が良いのか
を、これまで開発してきたタイルカーペットの利点を生
かしつつ更に鋭意検討し続けてきた。その結果、遂に本
発明に係る電気タイルカーペットを完成するに至ったも
のである。
【0016】このような経緯を得て完成された本発明
は、表面材に籐,竹,麻,ココヤシ,木質ファイバー等
の天然素材を用いることによって、それぞれの天然の素
材がもつ自然の風合い,美観,接触感などの特性を敷設
空間に合わせて生かすことができ、これらの素材が断熱
性及び通気性に富むために快適な室内空間にすることが
できる上、これらの素材は表面が適度の硬さを有してい
るために長時間立っていても疲れ難く、しかも気になる
歩行音や雑音を吸収遮断することができたり、又、静電
気を発生することもなく、廃棄物処理においても自然環
境に合っており、特に、夏場では涼感を与えることがで
きたり、さらに冬場では基材に電熱線を通して暖めるこ
とができるようにすることによって、足元から効率よく
暖めることができたり、加えて、室内空間に合わせて所
望の大きさに組み合わせることができる、極めて有用な
電気タイルカーペットを提供することを目的する。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電気タイル
カーペットは、前記の目的を達成するために、表面材の
下部に、電熱材を内装した合成樹脂又は天然繊維或いは
合成繊維のうちの1又は複数を主材料とする1層又は多
層の基材が固定されており、しかも該基材には前記電熱
材のコネクタが配設されており、該コネクタ同士を接続
させて複数枚を所望の面方向に組み合わせ自在に構成し
てなることを特徴とするものである。
【0018】本発明おいて電気タイルカーペットという
用語は、JIS(C 9216)において電気カーペッ
トという用語を用いていることを参考にしたもので、電
気カーペットが一般にホットカーペットとも呼ばれてい
ることから、ホットタイルカーペットともいうことがで
きる。
【0019】本発明に係る電気タイルカーペットの形状
及び大きさは、特に好適な例として40cm×40cm
角、50cm×50cm角等の如き小形で方形のものが
挙げられる。しかしながらこのような正方形のものに限
らず、例えば50cm×40cm角、20cm×10m
角等のような長方形のものも適用範囲内にあり、さらに
は規格サイズに限定されることなく部屋の広さや形状に
見合った所望の大きさに成形したものも適用範囲内にあ
る。この点において従来よりある電気カーペットとの違
いが問題になるが、本発明に係るタイルカーペットは複
数枚を所望の面方向に組み合わせ自在な点において大き
く異なる。尚、厚さについては特に限定されていない
が、少なくとも上述した特徴を満たし、必要以上に厚く
ならないものが望ましい。具体的には例えば5mm〜3
cm程度ものが挙げられる。
【0020】本発明に係る電気タイルカーペットの大き
な特徴の1つに、電熱材を利用して暖めることができる
点にある。この点において電熱材を利用して暖めること
ができるあらゆるタイプのタイルカーペットが適用され
るが、本発明ではこれに続く大きな特徴として、その表
面材に、籐,竹,麻,ココヤシ,木質ファイバー等の天
然素材を用いたものが挙げられる。
【0021】例えば、籐の場合、これを薄く切った長尺
形状のものを横に並べて固定したもの、ざっくりと平織
りしたもの、あじろ織りしたもの、あじろタタミ織りし
たもの、薄く切った短尺形状のものをタイルのように並
べて固定したもの、薄く切った短尺形状のものをモザイ
ク張りしたもの等が挙げられる。
【0022】籐を表面材として使用すると、柔らかめの
心地よい肌触り感があり、その色調は、使用年数が増す
と共に飴色を帯びて光沢を増し、古くなればなるほど味
わい深くなって、格調のある気品と高級感を漂わせる、
という利点がある。さらに、籐をくん煙乾燥加工すると
その素材の性質を損なうことなく、寸法安定性に優れ、
防カビ、防腐、防虫効果が著しく向上する。尚、籐材の
内部に特殊樹脂を真空加圧含浸させるとさらに寸法安定
性が増す、という利点があり、このような籐も表面材と
して好適に用いられる。
【0023】竹の場合は、これを薄く切った長尺形状の
ものを横に並べて固定したもの、薄く切った短尺形状の
ものをタイルのように並べて固定したもの、薄く切った
短尺形状のものをモザイク張りしたもの等が挙げられ
る。
【0024】このように、竹を表面材として使用する
と、硬めの心地よい肌触り感があり、その色調は、使用
年数が増すと共に飴色を帯びて光沢を増し、古くなれば
なるほど味わい深くなって、格調のある気品と高級感を
漂わせる、という特徴がある。さらに、竹をくん煙乾燥
加工するとその素材の性質を損なうことなく、寸法安定
性に優れ、防カビ、防腐、防虫効果が向上する、という
利点があり、このような竹も表面材として好適に用いら
れる。
【0025】麻にはサイザル麻とジュート麻とがあり、
何れもざっくりと編んだり平織りしたりしたもの、パイ
ル状にしてその下部を固定させたもの、植毛したもの、
さらにはこれらの織り方に基づきモザイク織りしたもの
等が挙げられる。
【0026】麻を表面材として使用すると、何れも柔ら
かめでざっくりとした心地よい肌触りがあり、落ちつい
た自然な色調が得られる、という利点がある。
【0027】ココヤシの場合は、ざっくりと編んだり平
織したりしたもの、パイル状にしてその下部を固定させ
たもの、植毛したもの、さらにはこれらの織り方に基づ
きモザイク織りしたもの等が挙げられる。
【0028】ココヤシを表面材として使用すると、ざっ
くりとした感じといきいきとしたナチュラル感があり、
落ちついた自然な色調が得られる、という利点がある。
【0029】木質ファイバーの場合は、細長く切って柔
らかくした木の繊維を編んだり平織りしたりしたもの、
さらにはこれらの織り方に基づきモザイク織りしたもの
等が挙げられる。
【0030】木質ファイバーを表面材として使用する
と、天然い草のもつ風合いが得られ、爽やかな肌触りと
程度なクッション線があって、天然い草(例えば、藺
草)よりも丈夫で変色し難い、という利点がある。
【0031】以上に挙げた各種の天然素材は最も好まし
いとされるもの例示したに過ぎず、これら以外の植物と
しての天然素材を用いても良いのである。
【0032】ところで、本発明においては、表面材に上
述した各種素材のうちのいずれか1種を100%使用し
たものが挙げられるが、必ずしもこれに限定されるもの
ではない。例えば麻とジュートを50%ずつ混ぜた素材
のものであっても良く、麻とウールを50%ずつ混ぜた
素材のものであっても良いのである。このため、本発明
においては、少なくとも上述した何れか1種の天然素材
を50%以上含んだ材料が用いられたものであると明記
したものである。
【0033】また、上述した各種天然素材を抗菌加工し
たり防虫加工すると尚良い。
【0034】上述した各種天然素材からなる表面材を、
その下の基材にどのようにして固定するかについては、
上面材の形状及び基材の材質によっても異なるために、
必ずしも限定されるものではないが、接着剤層等の固定
材料を介して基材上面に貼り付けて固着するという方法
が挙げられる。
【0035】尚、前述のように固着という方法ではな
く、表面材と基材との固定が、粘着材又は面状ファスナ
ー或いはフック等の接合手段により脱着自在にするよう
にしたものも本発明に含まれる。この場合には、表面材
の下部を補強材層のようなもので固定して、補強材層と
基材とが脱着できるような構造にするのが望ましい。こ
のように脱着自在にすると、表面材の一部が例えばタバ
コの火で焼け焦げたり、大きく傷付けられるようなこと
があっても、簡単に一部の表面材を交換することができ
る。又、表面材の一部が汚損された場合、これを剥離し
て洗浄し、再度使用することもできるのである。またこ
れとは逆に、例えば基材内の電熱材や電気配線が不良に
なったときには、基材だけを交換して、長期間の使用に
よる色調の変化を残した表面材をそのまま使用し続ける
ことができるのである。
【0036】本発明において使用される基材は、耐熱性
及び耐水性並びに耐久性を有し型崩れがしない素材であ
って、人体に有害なホルムアルデヒドや有機リン系の物
質、ピレスロイド系の殺虫剤,トルエン,キシレン,可
塑剤などを含まないのもであれば特に限定されるもので
はない。
【0037】具体的には、例えばPET不織布,合繊不
織布,PP繊維材,綿布,アクリルフォーム,SBR,
EVA,天然ゴム,PVC,PP樹脂,EVA樹脂,P
VC樹脂、PET樹脂,SBR発泡体、コルク,グラス
ファイバーなどのうちの何れか1種からなる1層のも
の、或いはこれら複数種のものを多層に接着したものな
どが挙げられる。また上述した各種不織布や繊維材にゴ
ム又は樹脂を加えて成形したものも含まれる。
【0038】そして本発明に係る基材内には、タイルカ
ーペット全体を暖めるための電熱材が内装される。この
電熱材としては、例えば細い耐熱ナイロン芯に銅合金の
発熱線が螺旋状に巻かれており、その周りが耐熱ナイロ
ンで覆われ、さらにその周りを耐熱性合成樹脂で覆われ
ており、基材を介した表面温度が50℃程度まで上昇す
る、いわゆる可とう性ヒータを用いるのが最適である。
尚、抵抗の大きさ及び消費電力は、基材の広さなどによ
っても異なるために、特に限定されるものではない。こ
の可とう性ヒータは、酸化の心配がなく、柔軟性,安全
性が高く、薄いテープ状にすることもできるので、特に
望ましいのである。
【0039】電熱材の内装箇所は、基材の面に対し、電
熱材が所定間隔を以て平行な複数列となるように折り返
すように配置し、基材の肉厚方向に対しては中間位置に
配置させるようにしたものが、熱効率及び安全性等の観
点から最適である。
【0040】なお、基材内にはこの電熱材の他に絶縁保
護された電気線が配設され、この電気線は後述するよう
に複数の電気タイルカーペットを組み合わせたときに、
それぞれの電熱材を電気的に並列接続させて、電気タイ
ルカーペットの組み合わせの枚数に関係なく各電熱材か
ら同じ発熱量が出せるようにするための連絡線である。
【0041】この電熱材及び電気線の両端はコネクタの
一端に接続されている。このコネクタは、必ずしも限定
されるのもではないが、ナイロンなどの合成樹脂製、又
は金属製で端子がボックス型の薄型のものが、使い勝っ
てが良く、安全性にも優れるので望ましい。このコネク
タを基材のどの位置に固定させるかについては、必ずし
も限定されるものではないが、好適な1例として、複数
枚の電気タイルカーペットを容易に組み合わせることが
できるようにするために、その周縁の適所にしかも基材
の周縁に略面を揃えて基材内に埋め込んで固定させたも
のなどが挙げられる。なおこの場合には、対向する双方
のコネクタがボックス型であるため、双方の接続には接
続用のコネクタも用いられる。またこの他にも、基材が
スノコ状になっていたり、基材内に溝などの空間が形成
されている場合には、電熱材及び電気線のそれぞれの一
方に接続してあるコネクタを基材内の空間に収め、各他
方に接続してあるコネクタが隣り合う電気タイルカーペ
ットの空間内に届く程度に引き出されているものであっ
ても良いのである。
【0042】尚、本発明に係る電気タイルカーペットに
おける使用電源は、一般電源である単相交流100V
(50/60HZ共用)であり、電気タイルカーペット
に外付けのコントローラで、温度調節及び電源のON・
OFFが行なえるように構成されている。
【0043】尚、本発明においては、長期間の使用中
に、万が一、温度が異常上昇するような不測の事態が発
生したときも想定して、基材内に感熱線又は感熱面方式
の温度制御回路を備えて、安全性を高めたものが望まし
い。
【0044】このような構成を有する本発明に係る電気
タイルカーペットは、上述したように、所望の広さにな
るように複数枚を面方向に組み合わせて使用できるもの
であるが、その組み合わせは単に当該カーペットの端辺
同士を圧着させる組み付け方法の他、2枚のカーペット
の間に木又は天然或いは合成された樹脂更に軽金属製な
どのジョイントを介したり、組み合わせたカーペットの
外端縁を木又は天然或いは合成された樹脂更に軽金属製
などの見切り材で囲むようにしたものであっても良いの
である。
【0045】以上説明した本発明に係る電気タイルカー
ペットを使用すると、自然の素材を生かした風合いと深
みがあって人の気持ちを和ませることができるようにな
り、しかも丈夫で肌触りなどが良く、人体の健康にも好
ましく、良好な使用感も得られる。特に夏場において
は、涼感があり、冬場においては暖かくして使用するこ
とができるので、季節を問わず使用し続けられるのであ
る。
【0046】
【発明の実施の形態】本発明の目的及び構成は以上の通
りであり、続いて本発明に係る電気タイルカーペットの
具体的な実施例を添付図面に基づき詳述する。
【0047】図1は本発明の1実施例に係る電気タイル
カーペットを示す斜視図、図2は同じく正面拡大図、図
3は本発明の他の実施例に係る電気タイルカーペットを
示す斜視図、図4は同じく正面拡大図、図5は本発明に
係る電気タイルカーペットの正面図、図6は図5におけ
るAーA断面図、図7は本発明に係る電気タイルカーペ
ットの組み合わせた例を示す平面図、図8は同じく結線
回路図、図9は本発明に係る電気タイルカーペットの使
用状態を示す斜視図である。
【0048】図1及び図2に示す本発明の1実施例に係
る電気タイルカーペット1は、ループ状に織った麻2a
で形成した表面材2の下部に、接着剤3を用いて基材4
が固定されたもので、この基材4は耐熱不織布で形成さ
れており、全体が50cm×50cm角の小形の方形に
形成されている。
【0049】そしてこの基材4内には可とう性ヒータよ
りなる電熱材5が内装されている。そしてこの電熱材5
の端部は耐熱ナイロン製のボックス型のコネクタ6に接
続されており、このコネクタ6は基材4の周縁部4aの
端部に先端面を露出させた状態で埋め込まれている。
【0050】図3及び図4に示す本発明の他の実施例に
係る電気タイルカーペット10は、短冊状に形成された
竹20aで形成され、且つ表面材20の下部に接着剤3
を介在させて基材4が固定されており、この基材4は耐
熱性ナイロンで形成されており、しかも全体が50cm
×50cm角の小形の方形に形成されている。
【0051】そして、この基材4内には可とう性ヒータ
よりなる電熱材5が内装されている。そしてこの電熱材
5の端部は耐熱ナイロン製のボックス型のコネクタ6に
接続されており、このコネクタ6は基材4の周縁部4a
の端部に先端面を露出させた状態で埋め込まれている。
【0052】図5及び図6により、基材4内に電熱材5
を内装され、またコネクタ6の固定位置を説明すると、
可とう性ヒータよりなる電熱材5の内装箇所は、基材4
の面に対し、電熱材が所定間隔を隔てて平行な複数列と
なるように折り返すように配置されており、しかも基材
の肉厚方向に対しては中間位置に埋設された状態に構成
されている。
【0053】そしてこの電熱材5の両端は、基材4の対
向辺近傍箇所の2箇所に平行に埋め込まれている電気線
7,7にそれぞれ接続されており、この電気線7,7の
端部は4個のコネクタ6,6・・に接続されている。こ
のように電熱材5を2本の電気線7,7に接続して4個
のコネクタ6,6・・に接続したのは、電気タイルカー
ペット1を複数枚組み合わせたときにそれぞれが電気的
に並列接続されるようにして、電気タイルカーペット1
の組み合わせの枚数に係わらず、常に均一の発熱が得ら
れるようにするためである。
【0054】これを図で示したのが図7及び図8であ
り、例えば図7に示すように本発明に係る電気タイルカ
ーペット1を9枚組み合わせるときには、図8に示すよ
うにそれぞれの電気タイルカーペット1の電熱材5を並
列接続させる。このとき隣り合う各電気タイルカーペッ
ト1,1同士の接続は、左右に凸部が形成されている
(図示していない。)連結コネクタを介して対向するコ
ネクタ6,6の必要箇所を接続させれば良く、このよう
に接続すると隣り合う各電気タイルカーペット1,1同
士は隙間なく組み付けることができる。
【0055】このようにして組み付けると、電源から電
気を採り入れようとしても、一部において接続されない
部分があるので、その部分は別途、電気線9で外部接続
する。尚、使用する電源は交流100V電源の高い電圧
であるため、これを一旦、コントローラ10内で所望の
電圧に落とすことができるように構成されている。尚、
このコントローラ10は発熱温度を調節するダイヤル1
0aとON・OFFスイッチ10bが備えられている。
尚、図示していないが、この電熱材5と平行して感熱線
方式の温度制御回路を基材4内に内装すると、電気タイ
ルカーペット1の表面温度が設定値より高くなったとき
に電熱材5に流れる電気が遮断されて不慮の事故は未然
に防止される。
【0056】この本発明に係る電気タイルカーペット1
を、例えば図9に示すように、室内の床の敷物として敷
き詰めると、冬場床から伝わってくる冷たさが遮断され
るだけでなく、電気タイルカーペット1が暖かくなって
いるので、足元を暖かくすることができる。又、このよ
うな床からの暖められた空気は密度が軽いために、次第
に室内の上方に上昇する結果、室内全体が暖められて、
その他の暖房機器を必要としないようになるのである。
また冬以外の季節では、この電気タイルカーペット1の
電源を切っておくだけで良く、電気タイルカーペット1
の表面材である麻や竹などの爽やかさな感触を楽しむこ
とができるのである。
【0057】
【発明の効果】以上説明した本発明に係る電気タイルカ
ーペットによれば、表面材に籐,竹,麻,ココヤシ,木
質ファイバー等の天然素材を用いたことによって、それ
ぞれの天然の素材がもつ自然の風合い,美観,接触感な
どの特性を敷設空間に合わせて生かすことができたので
ある。
【0058】また、本発明に係る電気タイルカーペット
においては、これらの素材が断熱性及び通気性に富むた
めに快適な室内空間にすることができるのである。しか
もこれらの素材は表面が適度の硬さを有しているために
長時間立っていても疲れ難く、気になる歩行音や雑音を
吸収遮断することができたり、静電気を発生することも
なく、この点からも快適な生活空間が得られるのであ
る。
【0059】さらに、本発明に係る電気タイルカーペッ
トにおいては、表面材として天然素材を用いており、廃
棄物処理による環境破壊のおそれがないうえ、自然環境
に合致しており、加えて、夏場では涼感を与えることが
できる一方、冬場では基材に電熱線を通して暖めること
ができるようにすることによって、足元から効率よく暖
めることができるのであり、しかも室内空間に合わせて
所望の大きさに組み合わせることができるなどの効果を
奏するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の1実施例に係る電気タイルカ
ーペットを示す斜視図である。
【図2】図2は、同じくその正面拡大図である。
【図3】図3は、本発明の他の実施例に係る電気タイル
カーペットを示す斜視図である。
【図4】図4は、同じくその正面拡大図である。
【図5】図5は、本発明に係る電気タイルカーペットの
正面図である。
【図6】図6は、図5におけるAーA断面図である。
【図7】図7は、本発明に係る電気タイルカーペットを
組み合わせた例を示す平面図である。
【図8】図8は、同じくその結線回路図である。
【図9】図9は、本発明に係る電気タイルカーペットの
使用状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 電気タイルカーペット 2 表面材 2a 麻 3 接着剤 4 基材 4a 周縁部 5 電熱材 6 コネクタ 7 電気線 10 電気タイルカーペット 20 表面材 20a 竹

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面材の下部に、電熱材を内装した合成
    樹脂又は天然繊維或いは合成繊維のうちの1又は複数を
    主材料とする1層又は多層の基材が固定されており、し
    かも該基材には前記電熱材のコネクタが配設されてお
    り、該コネクタ同士を接続させて複数枚を所望の面方向
    に組み合わせ自在に構成してなることを特徴とする電気
    タイルカーペット。
  2. 【請求項2】 小形で方形な形状を有する請求項1に記
    載の電気タイルカーペット。
  3. 【請求項3】 表面材が籐,竹,麻,ココヤシ,木質フ
    ァイバー等の天然素材を50パーセント以上含んだ材料
    で形成されている請求項1又は2に記載の電気タイルカ
    ーペット。
  4. 【請求項4】 表面材と基材との固定が、粘着材、面状
    ファスナー或いはフック等の接合手段により脱着自在に
    構成されている請求項1ないし3のいずれか1項に記載
    の電気タイルカーペット。
  5. 【請求項5】 電熱材のコネクタが基材の周縁部の適所
    又は該周縁部近傍の下面の適所或いは該基材の周縁部の
    一部を切欠いて形成した凹部内に備えられている請求項
    1ないし4のいずれか1項に記載の電気タイルカーペッ
    ト。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項に記載
    の電気タイルカーペットの複数枚を面方向に接続するに
    あたり、当該電気タイルカーペット同士の電気配線接続
    構造が並列接続である電気タイルカーペット。
  7. 【請求項7】 基材内に温度制御回路を備えた請求項1
    ないし6のいずれか1項に記載の電気タイルカーペッ
    ト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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