JP2001262441A - ストランドの撚糸巻き取り方法及び装置 - Google Patents
ストランドの撚糸巻き取り方法及び装置Info
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- Pending
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)
Abstract
ショニング時間を大幅に短縮することができ、しかも毛
羽が少なく、また粉落ちの問題がなく、製織性に優れた
ヤーンを製造する。 【解決手段】 温度25〜40℃、湿度35〜50%の
環境下で撚糸及び巻き取りを行うストランドの撚糸巻き
取り方法。撚糸及び巻き取り環境を温度25〜40℃、
湿度35〜50%に維持するための調整機能を備えるス
トランドの撚糸巻き取り装置。
Description
き取り方法及び装置に係り、特に、ガラスストランドケ
ーキ等からストランドを繰り出し、撚りをかけて巻き取
ることによりガラスヤーン等を製造する際に、ストラン
ドの集束剤の剥落(粉落ち)やフィラメントの摩擦損傷
による毛羽立ちを防止した上で十分に乾燥したヤーンを
製造する方法及び装置に関する。
スを、多数の白金を主体とする合金のノズルから引き出
して直径数ミクロンに延伸させてガラス単繊維(フィラ
メント)とし、このフィラメントの表面に適当な集束剤
を塗布後、数百本〜数千本を束ねてストランドとし、こ
れを円筒形のドラムに巻き取ってストランドケーキが得
られる。そして、このストランドケーキからストランド
を繰り出して撚りをかけて巻き取ることにより、ガラス
ヤーンが製造され、製造されたガラスヤーンからは、こ
れを織機で製織することにより、ガラスクロスやガラス
テープが製造され、断熱材、絶縁材、防水材、防食材、
FRP用補強材等に広く利用されている。
造する際、紡糸直後のストランドケーキは水分を多く含
むことから、通常、数日間程度放置して自然蒸発により
乾燥させた(コンディショニング)後、撚糸、巻き取り
に供される。
なく、このコンディショニング時間を短縮する方法とし
て、撚糸巻き取り装置のストランドの繰り出し部と巻取
り部との間を仕切って繰り出し室と巻き取り室とに分割
し、繰り出し室の湿度が巻き取り室の湿度よりも高くな
るように湿度制御する方法が提案されている(特開平1
−246158号公報)。
号公報の方法に用いられる撚糸巻き取り装置を示す図で
あって、図1は正面図、図2は図1のII−II線に沿う断
面図である。
付けたストランドケーキ1からストランド2を繰り出
し、ボビン3に撚糸して巻き取る、通常の装置全体をパ
ネル20等で覆い、また仕切板4により繰り出し室(上
部撚糸室)4aと巻き取り室(下部撚糸室)4bとに分
け、各室に上部空調機6a、下部空調機6bにより調
温、調湿された空気を送給するように構成されている。
した空気は循環ファン7aにより、フィルター8aを通
って供給ダクト9a内に導入され、導入された空気は、
各ストランドケーキ1間上方に開口した吹出口10aか
ら上部撚糸室4a内に流入される。そして、クリル5に
取り付けたストランドケーキ1を、この調温、調湿され
た空気で飽和し、上部撚糸室4a内を流下してリターン
ダクト11aを通り、フィルター12aを通過した後、
上部空調機6aに戻る。なお、13aは調湿のための加
湿器、14aは調温のための熱交換器、15aは温度及
び湿度のセンサー、16aは上部空調機6aへの導入空
気のフィルターである。
空調機6bで調温、調湿され、循環ファン7b、フィル
ター8b及び供給ダクト9bを通り、開口10bから下
部撚糸室4b内に送給され、リターンダクト11b、フ
ィルター12bを通過して、下部空調機6bに戻る。1
3bは調湿のための加湿器、14bは調温のための熱交
換器、15bは温度及び湿度のセンサー、16bはフィ
ルターである。
ランドケーキ1から解舒され、上部撚糸室4aから仕切
板4に取付けられたガイド18を通過し、下部撚糸室4
bに導かれ、バルーニング状態にて乾燥又は半乾燥の状
態でボビン3に巻き取られる。
空気を供給し、ストランドケーキ1の局部的な乾燥ムラ
をなくし、紡糸直後のムラのない状態に保つ。このため
ストランド2は極めてムラのない均一な状態でストラン
ドケーキ1から解舒され、下部撚糸室4bに導かれる。
一方、下部撚糸室4bでは高温、低湿の空気を供給す
る。この雰囲気中でストランド2は撚糸中のボビン3の
回転によるバルーニングで乾燥が進み、半乾燥又は完全
に乾燥した状態でボビン3に巻き取られ、ボビン3表面
での回転による乾燥も加わり、完全に乾燥したヤーンを
得ることができる。
れ上部撚糸室4a、下部撚糸室4bの開閉扉であり、ケ
ーキやボビンの装着、取り出し及び点検のために、ガラ
ス又は透明プラスチック板の引戸型の扉とするのが好ま
しい。
れているエアージェット織機による製織に用いられるガ
ラスヤーンには、より一層の高品質が要求されており、
撚糸後ボビンに巻き取られたヤーンの毛羽の低減、エア
ージェット織機における製織性(即ち、飛行性に優れ、
また、そのバラツキが少ないこと)の改善、粉落ち(ス
トランドに付着している集束剤の剥落)の防止が望まれ
ている。
たものであって、コンディショニングを不要ないしはコ
ンディショニング時間を大幅に短縮することができ、し
かも毛羽が少なく、また粉落ちの問題がなく、製織性に
優れたヤーンを製造することができるストランドの撚糸
巻き取り方法及び装置を提供することを目的とする。
糸巻き取り方法は、ストランドケーキからストランドを
繰り出し、撚りをかけて巻き取る方法において、温度2
5〜40℃、湿度35〜50%の環境下で撚糸及び巻き
取りを行うことを特徴とする。
は、ストランドケーキからストランドを繰り出し、撚り
をかけて巻き取る装置において、撚糸及び巻き取り環境
を温度25〜40℃、湿度35〜50%に維持するため
の調整機能を備えることを特徴とする。
条件を温度25〜40℃、湿度35〜50%とすること
により、コンディショニングを行っていない紡糸直後の
ストランド、或いは、コンディショニング時間を24時
間未満と従来よりも大幅に短縮したストランドであって
も撚糸、巻き取り工程で完全に乾燥させることができ、
毛羽や粉落ちの問題もなく、高品質のヤーンを製造する
ことができる。
したストランド、例えば繊維径5〜7μmのガラスフィ
ラメントを200〜1000本集束して得られるストラ
ンドからヤーンを製造する場合に好適である。
に説明する。
ストランドを繰り出し、撚りをかけて巻き取るに当た
り、撚糸及び巻き取り環境を温度25〜40℃、湿度3
5〜50%とすること以外は常法に従って、撚糸、巻き
取りを行うことができる。この温度が25℃未満では十
分に乾燥を行うことができず、また、過度の乾燥ムラが
発生し、これが原因となってストランドの集束ムラや飛
行性のバラツキが発生する。逆に、温度が40℃を超え
ると、過乾燥となり粉落ちやフィラメント切れを起こし
易い。また、湿度が35%未満ではストランドケーキが
適度な水分を保持できなくなり、50%を超えると十分
に乾燥を行うことができない。
湿度条件とを共に満たすことが重要であり、これらの一
方のみでも条件範囲から外れると本発明による効果を達
成し得ない。
は、特に過乾燥を防止できる点から、繊維径7μm以下
であるような細いガラスフィラメントを集束して得られ
るストランドの撚糸、巻き取りに有効であり、とりわけ
繊維径5〜7μmのガラスフィラメントを200〜10
00本集束して得られるストランドの撚糸、巻き取りに
好適である。
き取り環境を温度25〜40℃、湿度35〜50%に維
持するための調整機能を備えること以外は従来のストラ
ンドの撚糸巻き取り装置と同様の構成とされている。
2に示すような、空調機を備え、ストランド送り出し部
(上部撚糸室)と撚糸巻き取り部(下部撚糸室)との間
に仕切板を有するものであっても良いが、この仕切板は
必ずしも必要とされず、なくても良い。ただし、水分の
蒸発が生じるのは主にバルーニング部分とボビン表面で
あるから、仕切板を設けることにより、下部撚糸室で発
生した蒸気による影響が上部撚糸室に及び難くなり、温
度と湿度の管理がより容易になるという効果が奏され、
好ましい。
は特に制限はないが、例えば、図1,2の空調機のよう
に、予め調整したエアをバルーンとボビンに直接吹き付
けないように装置内に循環させる調温/調湿循環装置等
を採用することができる。また、装置が存在する部屋自
体の雰囲気が調整される場合は、装置の撚糸、巻き取り
部分と外気(部屋の雰囲気)とが流通可能であれば温度
湿度調整機能を得ることができる。
件を採用することにより、撚糸前のコンディショニング
時間を通常の場合24時間未満、例えば、10〜15時
間、或いはそれ以下と、従来に比べて大幅に短縮するこ
とができ、コンディショニングなしで紡糸直後のストラ
ンドを巻き取り、撚糸することも可能となる。
り具体的に説明する。
設けず。また、空調機は装置の高さ方向に1台の空調機
を設けた。)により、繊維径7μmのEガラスフィラメ
ント200本を集束したストランド(紡糸直後のストラ
ンド、即ち、コンディショニングせず。)を下記条件で
撚糸してボビンに巻き取った。このとき、予め所定の湿
度及び温度に調整した空気をバルーン及びボビンに直接
吹き付けないように装置内に循環させることにより、装
置内を表1に示す温度及び湿度に維持した。撚糸速度:
120m/min 撚り回数:1.0回/25mm
触りで観察することにより乾燥状況、毛羽の発生の有無
を調べると共に、撚糸巻き取り装置周辺の粉落ち(バル
ーニング時に完全に乾燥してしまったため、集束剤が粉
となって吹き飛ばされたもの)の有無を調べ、結果を表
1に示した。
条件としたこと以外は同様にして撚糸、巻き取りを行
い、得られたヤーンの乾燥状況、毛羽の発生の有無、粉
落ちの有無を調べ、結果を表1に示した。
ニングを行っていない紡糸直後のストランドを用いて、
効率的な乾燥及び撚糸、巻き取りを行って、高品質のヤ
ーンを製造することができることがわかる。
の撚糸巻き取り方法及び装置によれば、コンディショニ
ングを不要ないしはコンディショニング時間を大幅に短
縮することができ、しかも毛羽が少なく、また粉落ちの
問題がなく、製織性に優れたヤーンを製造することがで
きる。
アージェット織機による製織に適し、毛羽立ちのない高
品質のガラスクロスを高い歩留りで製造することができ
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 ストランドケーキからストランドを繰り
出し、撚りをかけて巻き取る方法において、温度25〜
40℃、湿度35〜50%の環境下で撚糸及び巻き取り
を行うことを特徴とするストランドの撚糸巻き取り方
法。 - 【請求項2】 請求項1において、前記ストランドが繊
維径5〜7μmのガラスフィラメントを200〜100
0本集束したものであることを特徴とするストランドの
撚糸巻き取り方法。 - 【請求項3】 ストランドケーキからストランドを繰り
出し、撚りをかけて巻き取る装置において、撚糸及び巻
き取り環境を温度25〜40℃、湿度35〜50%に維
持するための調整機能を備えることを特徴とするストラ
ンドの撚糸巻き取り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000074501A JP2001262441A (ja) | 2000-03-16 | 2000-03-16 | ストランドの撚糸巻き取り方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000074501A JP2001262441A (ja) | 2000-03-16 | 2000-03-16 | ストランドの撚糸巻き取り方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001262441A true JP2001262441A (ja) | 2001-09-26 |
Family
ID=18592542
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000074501A Pending JP2001262441A (ja) | 2000-03-16 | 2000-03-16 | ストランドの撚糸巻き取り方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001262441A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004003283A1 (ja) * | 2002-06-26 | 2004-01-08 | Asahi Fiber Glass Company, Limited | ガラス繊維ヤーン用集束剤及びガラス繊維ヤーンの製造方法 |
WO2004011704A1 (ja) * | 2002-07-26 | 2004-02-05 | Asahi Fiber Glass Company, Limited | ガラスヤーン |
WO2004065676A1 (ja) * | 2003-01-24 | 2004-08-05 | Asahi Fiber Glass Company, Limited | ヤーンパッケージの製造方法 |
JP2007169060A (ja) * | 2005-11-25 | 2007-07-05 | Toray Ind Inc | 炭素繊維パッケージの製造方法 |
JP2016094330A (ja) * | 2014-11-13 | 2016-05-26 | 日本電気硝子株式会社 | ガラスチョップドストランドの製造方法及び製造装置 |
-
2000
- 2000-03-16 JP JP2000074501A patent/JP2001262441A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004003283A1 (ja) * | 2002-06-26 | 2004-01-08 | Asahi Fiber Glass Company, Limited | ガラス繊維ヤーン用集束剤及びガラス繊維ヤーンの製造方法 |
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JP2007169060A (ja) * | 2005-11-25 | 2007-07-05 | Toray Ind Inc | 炭素繊維パッケージの製造方法 |
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