JP2001260187A - 複合成形品及びその成形用金型並びに成形方法 - Google Patents

複合成形品及びその成形用金型並びに成形方法

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JP2001260187A
JP2001260187A JP2000076661A JP2000076661A JP2001260187A JP 2001260187 A JP2001260187 A JP 2001260187A JP 2000076661 A JP2000076661 A JP 2000076661A JP 2000076661 A JP2000076661 A JP 2000076661A JP 2001260187 A JP2001260187 A JP 2001260187A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複合成形品を成形する際に大きな射出圧力に
耐えることができるようにする。 【解決手段】 コア部20及び22に、これを形成する
内壁の一部が独立して移動可能な分割コア24を設け、
分割コア24には、これと一体に移動可能に連結部材2
6の一端を取付け、連結部材26の他端に45度の傾斜
面26aを設け、この傾斜面26aと接触可能な45度
の傾斜面28aを有する側部材28を連結部材26に対
して90度の角度をなすように配置し、側部材28の他
端を油圧シリンダ30及び36に連結し、油圧シリンダ
30及び36の駆動により側部材28を前進させること
により傾斜面26a及び28aを互いに接触させて連結
部材26の移動を拘束し、側部材28をが後退させるこ
とにより傾斜面26a及び28aを互いに離隔させ、連
結部材26が移動して傾斜面28aと再接触する位置ま
で分割コア24を移動自在とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複合成形品及びそ
の成形用金型並びに成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の複合成形品及びその成形用金型並
びに成形方法を開示しているものとして、本出願人が先
に出願した特開平9−277305号公報に示されるも
のがある。これに示されるものは、固定金型と該固定金
型に対してスライドするスライド金型とからなり、固定
金型には、中央に1次成形用の1次成形用キャビティ部
と、1次成形用キャビティ部を間に挟んで両隣りに2次
成形用の2次成形用キャビティ部と、がそれぞれ設けら
れている。スライド金型には2つのコア部が隣り合って
設けられており、第1位置においては1次成形用キャビ
ティ部と一方の第1のコア部とが整合し、第2位置にお
いては2次成形用キャビティ部と第1のコア部とが整合
するように構成されている。2次成形用キャビティ部に
は、2次成形時に1次成形品が入る凹部と、これに連続
して2次成形用の材料が入るサブ凹部とが設けられてい
る。第1の成形材料を射出する第1射出ノズルと連通す
るランナは1次成形用キャビティ部にストレートに伸び
ており、第2の成形材料を射出する第2射出ノズルが連
通するメインランナは、ランナ切換装置を介して第1の
ランナと第2のランナとに分岐し、第1のランナは一方
の第1の2次成形用キャビティ部のサブ凹部に、第2の
ランナは他方の第2の2次成形用キャビティ部のサブ凹
部にそれぞれ開口している。ランナ切換装置は、固定金
型の各キャビティと直列した位置に設けられるボアと、
ボア内に配置され、ランナ切換ピストン・シリンダユニ
ットにより軸方向に駆動する柱状のピストン部と、ピス
トン部を横切るような形で所定の間隔を置いて形成され
る第1通路及び第2通路とから構成される。ランナ切換
ピストン・シリンダユニットを駆動させてピストン部を
第1位置にするとメインランナは第1通路を介して第1
のランナに連通し、ピストン部を第2位置にするとメイ
ンランナは第2の通路を介して第2のランナに連通す
る。
【0003】次に成形方法について説明する。第1工程
において、スライド金型を固定金型に対して第1位置に
スライドさせて、固定金型の1次成形用キャビティ部と
スライド金型の第1のコア部とにより形成される1次成
形用キャビティに、第1の射出ノズルからランナを介し
て第1の成形材料を射出して1次成形品を成形し、同時
にランナ切換ピストン・シリンダユニットを駆動させて
ピストン部を第1位置にし、メインランナを第1の通路
を介して第1のランナに連通させ、固定金型の第1の2
次成形用キャビティ部とスライド金型の第2のコア部と
に保持されている先に成形した1次成形品とで形成され
る2次成形用のキャビティ(すなわちサブ凹部)に、第
2の射出ノズルから第1の成形材料と異なる第2の成形
材料を射出して、先に成形した1次成形品と一体化した
複合成形品を成形する。
【0004】次に、第2工程において、第1工程により
成形した複合成形品を取り出す。
【0005】第3工程において、第1工程により成形し
た1次成形品を保持した状態でスライド金型を固定金型
に対して第2位置にスライドさせて、固定金型の1次成
形用キャビティ部とスライド金型の第2コア部とにより
形成される1次成形用のキャビティに、第1の射出ノズ
ルから第1の成形材料を射出して1次成形品を成形する
と同時に、ランナ切換ピストン・シリンダユニットを駆
動させてピストン部を第2位置にし、メインランナを第
2の通路を介して第2のランナに連通させ、固定金型の
第2の2次成形用キャビティ部とスライド金型の第1の
コア部に保持されている第1工程で成形した1次成形品
とで形成される2次成形用のキャビティ(すなわちサブ
凹部)に、第2の射出ノズルから第2の成形材料を射出
して、1次成形品と一体化した複合成形品を成形する。
【0006】次に第4工程において、第3工程により成
形した複合成形品を取り出す。
【0007】第5工程において、第3工程により成形し
た1次成形品を保持した状態でスライド金型を固定金型
に対して第1位置にスライドさせて、第1工程と同様に
成形する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の複合成形品及びその成形用金型並びに成形方法にお
いては、固定金型の2次成形用キャビティ部のサブ凹部
に成形材料を射出するランナの射出口と、サブ凹部と、
1次成形品が挿入される凹部とは直列に連続して配置さ
れているため、ランナからは1次成形品に向かって成形
材料が射出されることになる。このため、1次成形品に
は大きな射出圧力が加えられることになるので、1次成
形品がこの射出圧力に耐えるほどの反力を持つことがで
きず、成形できる形状が制限されたり、形状によっては
成形ができない場合がある。
【0009】本発明は、このような従来のものに改良を
加えたものであり、1次成形品を大きな射出圧力に耐え
ることができるようにする成形用金型と該成形用金型を
使用した成形方法及び複合成形品とを提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のうちで請求項1
記載の発明は、固定金型(10)と該固定金型(10)
に対してスライドするスライド金型(12)とからな
り、固定金型(10)には、複数次成形用キャビティ部
(14、16、18)が複数設けられており、スライド
金型(12)には固定金型(10)の成形用キャビティ
部(14、16、18)に整合する複数のコア部(2
0、22)が設けられている複合成形品の成形用金型に
おいて、前記コア部(20、22)に、コア部(20、
22)を形成する内壁の一部が独立して移動可能な分割
コア(24)を設け、分割コア(24)の移動を、所定
時に拘束又は解放するよう制御するようにしたことを特
徴とするものである。
【0011】また、本発明のうちで請求項2記載の発明
は、請求項1記載の発明において、前記分割コア(2
4)は、連結部材(26)の一端に一体に移動可能に取
付けられており、連結部材(26)の他端は所定角度の
傾斜面(26a)となっており、側部材(28)の一端
が連結部材(26)の傾斜面(26a)に接触し、かつ
傾斜面(26a)に対して係動可能に側部材(28)の
軸方向位置が配置され、側部材(28)の他端は、スラ
イド金型(12)外に配置される油圧シリンダ(30、
36)に連結されて、油圧シリンダ(30、36)の駆
動により側部材(28)が軸方向に移動するようにされ
ており、側部材(28)は、これが前進することにより
連結部材(26)の移動を拘束し、後退することにより
連結部材(26)を移動自在とするように構成されてい
ることを特徴とするものである。
【0012】本発明のうちで請求項3記載の発明は、請
求項1又は2記載の発明において、固定金型(10)と
スライド金型(12)とからなり、固定金型(10)
は、1次成形用の1次成形用キャビティ部(14)と、
1次成形用キャビティ部(14)と隣り合って2次成形
用の2次成形用キャビティ部(16、18)と、がそれ
ぞれ1個以上設けられており、スライド金型(12)
は、固定金型(10)に対して第1位置と第2位置とを
採るようにスライドし、第1位置においては1次成形用
キャビティ部(14)と第1のコア部(20)とが整合
し、第2位置においては2次成形用キャビティ部(1
6)と第1のコア部(20)とが整合するように構成さ
れていることを特徴とするものである。
【0013】また、本発明のうちで請求項4記載の発明
は、請求項1〜3のいずれか記載の発明において、前記
1次成形用キャビティ部(14)は固定金型(10)の
中央部に、前記2次成形用キャビティ部(16、18)
は、これらの間に1次成形用キャビティ部(14)を挟
んで両隣りにそれぞれ設けられており、前記コア部(2
0、22)は、互いに隣り合って2つ設けられているこ
とを特徴とするものである。
【0014】本発明のうちで請求項5記載の発明は、ス
ライド金型(12)を固定金型(10)に対して第1位
置にスライドさせて、固定金型(10)の1次成形用の
第1キャビティ部(14)とスライド金型(12)の一
方の第1のコア部(20)とにより形成される1次成形
用キャビティに、スライド金型(12)のコア部(2
0)を形成する内壁の一部が独立して移動制御可能な分
割コア(24)の移動を拘束した状態で、第1の成形材
料を射出して1次成形品(38)を成形し、同時に固定
金型(10)の第1のキャビティ部(14)の一方の隣
に位置する2次成形用の第2キャビティ部(18)とス
ライド金型(12)の他方の第2のコア部(22)とに
保持されている先に成形した1次成形品とで形成される
2次成形用のキャビティに、独立して移動制御可能な分
割コアの移動を解放した状態で、射出圧により分割コア
を後退させつつ、第1の成形材料と異なる第2の成形材
料を射出して、先に成形した1次成形品と一体化した複
合成形品を成形する第1工程と、第1工程により成形し
た複合成形品を取り出す第2工程と、第1工程により成
形した1次成形品(38)を保持した状態でスライド金
型(12)を固定金型(10)に対して第2位置にスラ
イドさせて、独立して移動制御可能な分割コア(24)
の移動を拘束した状態で、固定金型(10)の第1のキ
ャビティ部(14)とスライド金型(12)の第2のコ
ア部(22)とにより形成される1次成形用のキャビテ
ィに第1の成形材料を射出して1次成形品を成形すると
同時に、固定金型(10)の第1のキャビティ部(1
4)の他方の隣に位置する2次成形用の第2のキャビテ
ィ部(16)とスライド金型(12)の第1のコア部
(20)に保持されている第1工程で成形した1次成形
品(38)とで形成される2次成形用のキャビティに、
独立して移動制御可能な分割コア(24)の移動を解放
した状態で、射出圧により分割コア(24)を後退させ
つつ、第1の成形材料と異なる第2の成形材料を射出し
て、1次成形品と一体化した複合成形品(40)を成形
する第3工程と、第3工程により成形した複合成形品
(40)を取り出す第4工程と、 第3工程により成形
した1次成形品を保持した状態でスライド金型(12)
を固定金型(10)に対して第1位置にスライドさせ
て、第1工程と同様に成形する第5工程とから成ること
を特徴とするものである。
【0015】また、本発明のうちで請求項6記載の発明
は、請求項5記載の方法により成形されることを特徴と
するものである。なお、上記かっこ内の符号は、後述す
る実施の形態の対応する部材を示す。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
により説明する。図1に本発明の実施の形態に係わる金
型を示す全体図(一部断面図)を、図2に実施の形態の
金型の型開き時の部分断面図を、図3に実施の形態の金
型を型締め後、1次成形をした部分断面図を、図4に1
次成形品冷却後、型開き時の部分断面図を、図5に実施
の形態のスライド型が第2位置に移動した後の部分断面
図を、図6に第2位置において型締め後、2次成形をし
た部分断面図を、図7に2次成形品冷却後、型開き時の
部分断面図を、図8に複合成形品を取り出した状態を示
す部分断面図を、それぞれ示す。なお、従来技術で説明
した構成と重複する部分に関しては詳しい説明を省略す
る。
【0017】図1に示されるように、固定金型10と該
固定金型10に対してスライドするスライド金型12と
からなり、固定金型10には、中央部に1次成形用キャ
ビティ部14が、また、間に1次成形用キャビティ部1
4を挟んで両隣りに2次成形用キャビティ部16及び1
8が、それぞれ設けられている。各2次成形用キャビテ
ィ部16及び18には、1次成形品が収納される凹部1
6a及び18aと、これらに連続して2次成形用の材料
が入るサブ凹部16b及び18bとが設けられている。
スライド金型12には、固定金型10の各成形用キャビ
ティ部14、16及び18にそれぞれ整合する2つのコ
ア部20及び22が互いに隣り合って設けられている。
また、スライド金型12は、固定金型10に対して第1
位置と第2位置とを採るようにスライドし、第1位置に
おいては1次成形用キャビティ部14と第1のコア部2
0とが、及び2次成形用キャビティ部18と第2のコア
部22とがそれぞれ整合し、第2位置においては2次成
形用キャビティ部16と第1のコア部20とが、及び1
次成形用キャビティ部14と第2のコア部22とがそれ
ぞれ整合するように構成されている。
【0018】次に、各コア部20及び22の構造に関し
て説明するが、第2のコア部22の分割コアはスライド
金型12内に収納されている状態であり、側面図である
ため図には現れていないので、以後の説明は第1のコア
部20側に関してのみ行い、第2のコア部22も図示は
しないが第1のコア部20と同じ構造を有しているもの
とする。
【0019】第1のコア部20には、2次成形用キャビ
ティ部16が整合した際に、サブ凹部16bと対面する
内壁の一部が射出方向(図1において左右方向)に対し
て独立して移動可能な分割コア24が設けられており、
分割コア24は、連結部材26の一端に一体に移動可能
に取付けられている。連結部材26の他端は45度の傾
斜面26aとなっており、図中上下方向に伸びる側部材
28の一端に形成される45度の傾斜面28aと接触可
能である。側部材28の他端は、スライド金型12外に
配置される油圧シリンダ30に連結されており、油圧シ
リンダ30の駆動により側部材28が軸方向に移動す
る。側部材28は、これが前進することによりこれの傾
斜面28aと連結部材26の傾斜面26aとが接触し、
連結部材26の移動を拘束する。一方、側部材28は、
これが後退することによりこれの傾斜面28aが連結部
材26の傾斜面26aと離隔し、連結部材26の傾斜面
26aが側部材28の傾斜面28aと接触する位置まで
連結部材26を移動自在とする。
【0020】本実施の形態では、連結部材26と側部材
28の接触面の角度は45度であるが、これに限定され
るものではなく、各々の部品の形状・レイアウトによっ
て適宜選択するようにするのが好ましい。更に、連結部
材26と側部材28の互いの接触角の総和も90度に限
定されるものではなく、各々の部品の形状・レイアウト
によって適宜選択するようにするのが好ましい。
【0021】射出ノズル32から射出された成形材料が
キャビティに充填されるまでの流路は従来の技術で説明
したものと同じであり、2つの2次成形用キャビティ部
16及び18への流路の切換も従来の技術で説明したよ
うにランナ切換ピストン・シリンダユニット34により
行われる。
【0022】本実施の形態では、分割コア24の移動方
向は射出方向としているが、これに限定されるものでは
ない。また、分割コア24の方向によって、側部材2
8、油圧シリンダ30,36の移動・取付方向も適宜調
整され、特に上下方向に限定されるものではない。
【0023】次に成形方法について説明する。第1工程
においては、まず、図2に示されるように、スライド金
型12を固定金型10に対して第1位置にスライドさ
せ、固定金型10の1次成形用キャビティ部14とスラ
イド金型12の第1のコア部20とを整合させて1次成
形用キャビティを形成するとともに、油圧シリンダ30
を駆動させて側部材28を前進させ、連結部材26の移
動を拘束して分割コア24の位置を固定する。次に、図
3に示されるように、射出ノズル32から第1の成形材
料を射出して1次成形品38を成形する。
【0024】これと同時に固定金型10の2次成形用キ
ャビティ部18の凹部18aに、スライド金型12の第
2のコア部22に保持されている先に成形した1次成形
品を収納し、2次成形用キャビティを形成するととも
に、油圧シリンダ36を駆動させて側部材を後退させ、
連結部材の拘束を解放して分割コアを移動自在とする。
つぎに、射出ノズル32から第1の成形材料と異なる第
2の成形材料をサブ凹部18bに射出すると、射出圧に
より分割コアを後退させつつ、2次成形用キャビティに
第2の成形材料が充填され、先に成形した1次成形品と
一体化した複合成形品が成形される。
【0025】第2工程においては、第1工程により成形
した図示してない複合成形品を冷却後、図4に示される
ように型開し取り出す。
【0026】第3工程においては、図4に示されるよう
に、第1工程により成形した1次成形品38を第1コア
部20に保持した状態で、図5に示されるように、スラ
イド金型12を固定金型10に対して第2位置にスライ
ドさせる。次に、固定金型10の1次成形用キャビティ
部14とスライド金型12の第2のコア部22とにより
1次成形用キャビティを形成するとともに、油圧シリン
ダ36を駆動させて側部材を前進させ、分割コアの移動
を拘束した状態で、第1の成形材料を射出して1次成形
品を成形する。
【0027】これと同時に、図6に示されるように、固
定金型10の2次成形用キャビティ部16の凹部16a
にスライド金型12の第1のコア部20に保持されてい
る第1工程で成形した1次成形品38を収納し、2次成
形用のキャビティを形成するとともに、油圧シリンダ3
0を駆動させて側部材28を後退させ、連結部材26の
拘束を解放して分割コア24を移動自在とする。次に、
射出ノズル32から第1の成形材料と異なる第2の成形
材料をサブ凹部16bに射出すると、射出圧により分割
コア24を後退させつつ、2次成形用キャビティに第2
の成形材料が充填され、先に成形した1次成形品と一体
化した複合成形品40が成形される。
【0028】第4工程においては、複合成形品40及び
図示してない1次成形品が冷却後、図7に示されるよう
に、スライド金型12に複合成形品40を保持した状態
で、固定金型10とスライド金型12とを型開し、図8
に示されるように、第3工程により成形した複合成形品
40を取り出す。
【0029】第5工程においては、第3工程により成形
した1次成形品を保持した状態でスライド金型12を固
定金型10に対して第1位置にスライドさせて、第1工
程と同様に成形する。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1記載の発明は、1次成形を行う際には、分割コア
(24)の移動を拘束して行い、2次成形を行う際に
は、分割コア(24)の移動を解放することにより、2
次成形材料を射出する際にこの射出圧力により分割コア
(24)が移動していくため、大きな射出圧力、つまり
反力に耐えることができるため、成形できる形状の範囲
が広がる。
【0031】また、本発明のうちで請求項2記載の発明
は、1次成形を行う際には、油圧シリンダ(30,3
6)を駆動させて側部材(28)を前進させてこれの傾
斜面(26a)と連結部材(26)の傾斜面(26a)
とを接触させることにより分割コア(24)の移動を拘
束することができる。一方、2次成形を行う際には、油
圧シリンダ(30、36)を駆動させて側部材(28)
を後退させ、これの傾斜面(28a)と連結部材(2
6)の傾斜面(26a)とを離隔させることにより、こ
の離隔した位置から連結部材(26)が移動してこれの
傾斜面(26a)と側部材(28)の傾斜面(28a)
とが再度接触する位置まで分割コア(24)を移動自在
とすることができる。また、2次成形の射出圧で、連結
部材(26)の傾斜面(26a)が後退した側部材(2
8)の傾斜面(26a)に接触する位置まで移動すると
分割コア(24)の移動が拘束されることになるが、側
部材(28)と連結部材(26)とは角度をなした位置
に配置されているとともにそれぞれ傾斜面(26a、2
8a)により接触しているため、これらに加わる射出圧
力が分散し、大きな射出圧力に耐えることができる。
【0032】また、本発明のうちで請求項3記載の発明
は、第1位置においては、1次成形用キャビティ部(1
4)と第1のコア部(20)とを、及び2次成形用キャ
ビティ部(18)と第2のコア部(22)とをそれぞれ
同時に整合させることができるとともに、第2位置にお
いては、2次成形用キャビティ部(16)と第1のコア
部(20)とを、及び1次成形用キャビティ部(14)
と第2のコア部(22)とをそれぞれ同時に整合させる
ことができる。これにより、1次成形と2次成形とを同
時に行うことができるので、成形サイクルの短縮と生産
性の向上が得られる。
【0033】また、本発明のうちで請求項4記載の発明
は、各コア部(20、22)にはそれぞれ分割コア(2
4)が設けられており、分割コア部(24)を拘束した
り拘束を解除したりすることにより各コア部(20、2
2)は1次成形用のコア部になったり2次成形用のコア
部になったりするため、1次成形から2次成形へ移る
際、及び2次成形から1次成形へ移る際には、それぞれ
隣りのキャビティ部(14、16、18)にコア部(2
0、22)をスライドさせるだけでよい。
【0034】また、本発明のうちで請求項5記載の発明
は、コア部(20、22)は、2次成形を行う際には分
割コア(24)の移動を解放した状態で行うので、2次
成形の際大きな射出圧力が加えられても分割コア(2
4)が独立して移動するため、大きな射出圧力に耐える
ことができる。これにより、大きな射出圧力を必要とす
る形状にも対応できるので、成形できる形状の範囲が広
がる。また、コア部(20、22)は、1次成形を行う
際には分割コア(24)の移動を拘束した状態で行い、
2次成形を行う際には分割コア(24)の移動を解放し
た状態で行うので、一方のコア部(20、22)で1次
成形を行い、他方のコア部(20、22)で2次成形を
行うということを同時に行うことができるので、成形の
サイクルを短縮することができる。
【0035】また、本発明のうちで請求項6記載の発明
は、大きな射出圧力を必要とする形状の複合成形品(4
0)が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる金型を示す全体図
(一部断面図)である。
【図2】実施の形態の金型の型開き時の部分断面図であ
る。
【図3】実施の形態の金型を型締め後、1次成形をした
部分断面図である。
【図4】1次成形品冷却後、型開き時の部分断面図であ
る。
【図5】実施の形態のスライド型が第2位置に移動した
後の部分断面図である。
【図6】第2位置において型締め後、2次成形をした部
分断面図である。
【図7】2次成形品冷却後、型開き時の部分断面図であ
る。
【図8】複合成形品を取り出した状態を示す部分断面図
である。
【符号の説明】
20、22 コア部 24 分割コア 26 連結部材 26a、28a 傾斜面 28 側部材 30、36 油圧シリンダ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定金型(10)と該固定金型(10)
    に対してスライドするスライド金型(12)とからな
    り、固定金型(10)には、複数次成形用キャビティ部
    (14、16、18)が複数設けられており、スライド
    金型(12)には固定金型(10)の成形用キャビティ
    部(14、16、18)に整合する複数のコア部(2
    0、22)が設けられている複合成形品の成形用金型に
    おいて、 前記コア部(20、22)に、コア部(20、22)を
    形成する内壁の一部が独立して移動可能な分割コア(2
    4)を設け、 分割コア(24)の移動を、所定時に拘束又は解放する
    よう制御するようにしたことを特徴とする複合成形品の
    成形用金型。
  2. 【請求項2】 前記分割コア(24)は、連結部材(2
    6)の一端に一体に移動可能に取付けられており、連結
    部材(26)の他端は所定角度の傾斜面(26a)とな
    っており、側部材(28)の一端が連結部材(26)の
    傾斜面(26a)に接触し、かつ傾斜面(26a)に対
    して係動可能に側部材(28)の軸方向位置が配置さ
    れ、側部材(28)の他端は、スライド金型(12)外
    に配置される油圧シリンダ(30、36)に連結され
    て、油圧シリンダ(30、36)の駆動により側部材
    (28)が軸方向に移動するようにされており、側部材
    (28)は、これが前進することにより連結部材(2
    6)の移動を拘束し、後退することにより連結部材(2
    6)を移動自在とするように構成されていることを特徴
    とする請求項1記載の複合成形品の成形用金型。
  3. 【請求項3】 前記固定金型(10)は、1次成形用の
    1次成形用キャビティ部(14)と、1次成形用キャビ
    ティ部(14)と隣り合って2次成形用の2次成形用キ
    ャビティ部(16、18)と、がそれぞれ1個以上設け
    られており、 前記スライド金型(12)は、固定金型(10)に対し
    て第1位置と第2位置とを採るようにスライドし、第1
    位置においては1次成形用キャビティ部(14)と第1
    のコア部(20)とが整合し、第2位置においては2次
    成形用キャビティ部(16)と第1のコア部(20)と
    が整合するように構成されている請求項1又は2記載の
    複合成形品の成形用金型。
  4. 【請求項4】 前記1次成形用キャビティ部(14)は
    固定金型(10)の中央部に、前記2次成形用キャビテ
    ィ部(16、18)は、これらの間に1次成形用キャビ
    ティ部(14)を挟んで両隣りにそれぞれ設けられてお
    り、前記コア部(20、22)は、互いに隣り合って2
    つ設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れか記載の複合成形品の成形用金型。
  5. 【請求項5】 スライド金型(12)を固定金型(1
    0)に対して第1位置にスライドさせて、固定金型(1
    0)の1次成形用の第1キャビティ部(14)とスライ
    ド金型(12)の一方の第1のコア部(20)とにより
    形成される1次成形用キャビティに、スライド金型(1
    2)のコア部(20)を形成する内壁の一部が独立して
    移動制御可能な分割コア(24)の移動を拘束した状態
    で、第1の成形材料を射出して1次成形品(38)を成
    形し、同時に固定金型(10)の第1のキャビティ部
    (14)の一方の隣に位置する2次成形用の第2キャビ
    ティ部(18)とスライド金型(12)の他方の第2の
    コア部(22)とに保持されている先に成形した1次成
    形品とで形成される2次成形用のキャビティに、独立し
    て移動制御可能な分割コアの移動を解放した状態で、射
    出圧により分割コアを後退させつつ、第1の成形材料と
    異なる第2の成形材料を射出して、先に成形した1次成
    形品と一体化した複合成形品を成形する第1工程と、 第1工程により成形した複合成形品を取り出す第2工程
    と、 第1工程により成形した1次成形品(38)を保持した
    状態でスライド金型(12)を固定金型(10)に対し
    て第2位置にスライドさせて、独立して移動制御可能な
    分割コア(24)の移動を拘束した状態で、固定金型
    (10)の第1のキャビティ部(14)とスライド金型
    (12)の第2のコア部(22)とにより形成される1
    次成形用のキャビティに第1の成形材料を射出して1次
    成形品を成形すると同時に、固定金型(10)の第1の
    キャビティ部(14)の他方の隣に位置する2次成形用
    の第2のキャビティ部(16)とスライド金型(12)
    の第1のコア部(20)に保持されている第1工程で成
    形した1次成形品(38)とで形成される2次成形用の
    キャビティに、独立して移動制御可能な分割コア(2
    4)の移動を解放した状態で、射出圧により分割コア
    (24)を後退させつつ、第1の成形材料と異なる第2
    の成形材料を射出して、1次成形品と一体化した複合成
    形品(40)を成形する第3工程と、 第3工程により成形した複合成形品(40)を取り出す
    第4工程と、 第3工程により成形した1次成形品を保持した状態でス
    ライド金型(12)を固定金型(10)に対して第1位
    置にスライドさせて、第1工程と同様に成形する第5工
    程とから成る複合成形品の成形方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の方法により成形されるこ
    とを特徴とする複合成形品。
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