JP2001258520A - てり・つや剤 - Google Patents

てり・つや剤

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JP2001258520A JP2000081940A JP2000081940A JP2001258520A JP 2001258520 A JP2001258520 A JP 2001258520A JP 2000081940 A JP2000081940 A JP 2000081940A JP 2000081940 A JP2000081940 A JP 2000081940A JP 2001258520 A JP2001258520 A JP 2001258520A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 てり・つや剤が具備するべき総合した機能を
保持したてり・つや剤を提供する。 【解決手段】 発酵調味料、オリゴ糖及びデンプン類の
3成分を含有していることを特徴とするてり・つや剤。
デンプン類が加工デンプンであること、また、発酵調味
料、オリゴ糖及びデンプン類の3成分の重量比(乾物相
当)が、5〜15%(w/w)、15〜30%(w/
w)、55〜80%(w/w)であることが好適であ
る。 【効果】 てり、つやの増強と持続性、色沢の自然感保
持、具材表面の味付きのよさと持続性を具備しており、
食品加工、調理に有効に利用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発酵調味料、オリ
ゴ糖、デンプン類を有効成分として含有しているてり・
つや剤に関する。
【0002】
【従来の技術】惣菜の加工において、てり、つやは料理
の外観の見栄えをよくするのみならず、高級感や惣菜の
商品価値を高めるので重要視されている。このてり、つ
やを惣菜に付与することが、和食では特に工夫されてい
る。また、みりんや発酵調味料、みりん風調味料、醤油
等の使用でてり、つやと色沢を出す調理方法が伝承され
ている。一方、てり、つやの機能を強化するため、これ
らの調味料を加工したり、種々調味料を混合した複合調
味料が開発されている。しかし、てり、つやと色沢との
バランスが自然で美しく、そのてり、つやが持続するて
り・つや剤が更に望まれているが、調理の工夫に頼って
いるのが現状である。また、煮物やイモ類、野菜類の惣
菜では、比較的てり、つやが出しにくく、煮物は野菜
類、魚類、肉類の混合状態での調理が多く、また味付け
は各惣菜メーカーの独自の味付けがあるので、単にて
り、つやを付与するためのてり・つや剤では、全体の料
理に違和感を生じ不自然でもある。例えば、増粘剤の添
加は、テクスチャーや味に影響を与えるので、かえって
本来の調理にそぐわない料理になることもある。このよ
うなニーズに対応した汎用性のあるてり・つや剤が望ま
れている。
【0003】一方、最近の味付けの傾向としては、食す
るときは充分な美味しい味付けで、薄味感を感じさせな
い料理が食塩等の低減から望まれている。すなわち、具
材の表面部分に味が付き内部の味は薄味で、全体として
塩分の摂取を低減させることは健康の面から重要であ
る。この表面の外観として、調理された具材の表面部分
は湿潤感があり、てり、つやが持続されていること、並
びに味覚の面から比較的バランスの整った味付けで、調
味成分も内部に浸透せず表面に長く保留される機能を持
ったてり・つや剤の開発が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらのニーズに対応
したてり・つや剤が具備すべき課題の特性を挙げる。例
えば、てり、つやの調理後の増強、色沢の調理後の
自然感、てり、つやの調理後の持続性、色沢の調理
後の自然感保持、調理された具材表面の味付きのよ
さ、調理された具材表面の味付きの持続、てり・つ
や剤自体が隠し味的で本来の味付けを引き立てる、料
理への添加で濃度管理が容易な粉末であること(液量を
増すのが少ない)等が挙げられる。これらの総合した機
能を保持したてり・つや剤を開発目標とした。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明を概説すれば、本
発明は発酵調味料、オリゴ糖及びデンプン類の3成分を
含有していることを特徴とするてり・つや剤に関する。
中でもそのデンプン類が加工デンプンであること、発酵
調味料、オリゴ糖及びデンプン類の重量比(乾物相当)
が、それぞれ5〜15%、15〜30%及び55〜80
%であることが好適である。
【0006】本発明者らは、上記課題からまでの機
能を具備するてり・つや剤の開発を鋭意検討した結果、
発酵調味料、オリゴ糖及びデンプン類の組合せにより、
本来の料理を生かし、かつてり、つやの増強と持続性の
あるてり・つや剤を完成させるに至った。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的に説明す
る。本発明でいう発酵調味料は、酒類の不可飲処置によ
る免税措置に基づいて食塩を添加して発酵することを基
本とし、これに糖質原料、米麹、変性アルコールなど目
的に応じた副原料を添加して製造されたものであり、酒
税のかからない醸造調味料である。製造工程は、発酵工
程と熟成工程からなる。発酵工程では蒸煮した糖質原
料、米麹及び酵母及び食塩を混合して醪となし発酵させ
る。発酵後の醪は、圧搾・ろ過して搾汁と粕に分ける。
次の熟成工程ではこの搾汁を米麹へ添加して、糖化・熟
成させ、熟成後、圧搾ろ過し搾汁と粕に分離する。搾汁
は滓下げ、清澄及び仕上げろ過して液分の発酵調味料を
得る。この発酵調味料は常法により、粉末化して粉末発
酵調味料にしてもよい。粉末化の方法は特に限定はな
く、例えば、スプレードライ、ドラム乾燥、凍結乾燥等
が挙げられる。
【0008】本発明でいうオリゴ糖は、特に限定はない
が、デンプンより加水分解して得られたオリゴ糖が好適
に使用できる。例えば、水分が5%以下、DE(dex
trose equivalent;還元糖をブドウ糖
として測定し、その還元糖の固形分に対する比)30〜
40、pH4〜6が挙げられ、更に好適には1単糖、3
単糖、4単糖、5単糖及び6単糖の構成比がそれぞれ5
%以下、15〜25%、5〜20%、15〜25%及び
25〜35%のものがてり、つやの保持の面から優れて
いる。
【0009】本発明でいうデンプン類は、食用に供され
るものであればよく、特に限定されない。例えば、コー
ンスターチ、馬鈴薯デンプン、甘藷デンプン、小麦デン
プン、米デンプン、タピオカデンプン、サゴデンプン等
が挙げられる。加工デンプンとしては、食用に供される
ものであればよく、化学的変性の場合は、分解デンプン
(デキストリン、酸処理デンプン、酸化デンプン等)、
誘導体デンプン(架橋デンプン、デンプンエステル、デ
ンプンエーテル、グラフト共重体等)等が挙げられる。
物理的変性の場合は、α化デンプン、分別アミロース、
湿熱処理デンプン等が挙げられる。酵素変性の場合はデ
キストリン、アミロース等が挙げられる。
【0010】本発明のてり・つや剤は、発酵調味料、オ
リゴ糖及びデンプン類の3成分を含有していればよく、
その他の成分が含まれていてもよい。また、その成分の
混合の方法は特に限定はなく、粉同士の混合、一部液状
物への混合や希釈いずれの方法でもよい。製品の形状
は、粉状、スラリー状及び液状を問わない。本発明のて
り・つや剤は、発酵調味料、オリゴ糖及びデンプン類の
3成分を含有していればよく、好ましくは発酵調味料、
オリゴ糖及びデンプン類の重量比(乾物相当)がそれぞ
れ5〜15%(w/w)、15〜30%(w/w)及び
55〜80%(w/w)の範囲で混合した組成物であれ
ばよく、更に好ましくはてり、つやの効果の持続性の面
から発酵調味料、オリゴ糖及びデンプン類の重量比(乾
物相当)がそれぞれ5〜15%(w/w)、15〜30
%(w/w)及び65〜70%(w/w)の範囲で混合
した組成物であればよい。
【0011】本発明のてり・つや剤は、てり、つやを求
めるすべての食品へ利用でき、特に使用する食品の種類
に限定はない。例えば、菓子類、惣菜類、加工食品類等
への使用が挙げられる。特に惣菜へは好適に使用でき
る。惣菜は穀類、イモ類、種実類、豆類、魚介類、獣鳥
鯨肉類、卵類、野菜類、キノコ類、藻類及びこれらの混
合物を調理したものである。ここでいう調理の方法は、
焼く、煎る、炒める、揚げる、蒸す、ゆでる、煮る等、
いずれの方法においても好適に使用できる。本発明のて
り・つや剤の使用量は、てり・つや剤の3成分の全量に
応じて適宜設定すればよく、特に限定はない。例えば、
3成分のみからなる場合は、調理物重量当り0.01%
(w/w)の使用でもてり、つやの効果を生じるが、充
分に効果を示す範囲は0.01〜50%(w/w)、経
済的には0.01〜20%(w/w)が好ましい。ま
た、本発明のてり・つや剤を他の調味料と混合して使用
しても好適にてり、つやの効果を生ずる。例えば、醤
油、味噌、みりん、酢等が挙げられる。使用方法は特に
限定はなく、煮汁に入れてそのまま煮る、調理品表面へ
まぶす等、一般のてり・つや剤で使用する方法に従って
用いればよい。また、使用時は料理の前、中、後、いず
れの時であってもよく、何回かに分けて用いてもよい。
【0012】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に具体的に
説明するが、本発明がこれらの実施例に限定されるもの
ではない。
【0013】発酵調味料、オリゴ糖及びデンプン類を種
々の比率で混合しててり・つや剤を調製した。
【0014】実施例1 発酵調味料は、味しるべM−PTM〔武田薬品工業(株)
製〕を用いた。味しるべM−Pの分析値は全窒素0.0
9%(w/w)、全糖89.0%(w/w)、アルコー
ル分6.0%(v/w)、食塩2.0%(w/w)、水
分2.5%(w/w)及びpH5.0(蒸留水)を示し
た。オリゴ糖は、サンオリゴ〔参松工業(株)製〕を用
いた。外観は白色の粉末、水分は5%以下、DE33で
あった。糖組成の比は1単糖3.6%、2単糖13.8
%、3単糖20.0%、4単糖11.2%、5単糖1
9.0%、6単糖29.5%及び7単糖以上2.9%で
あった。デンプン類としては、食用デンプンのパインエ
ース1〔松谷化学工業(株)製〕を用いた。パインエー
ス1の外観は白色粉末で水分4.0%(w/w)以下、
粗タンパク質0.1%(w/w)、pH6.0(蒸留
水)であった。これらの発酵調味料としての味しるべM
−PTM、オリゴ糖としてのサンオリゴ及びデンプン類と
してのパインエース1を、種々の比率でミキサーを用い
て充分に混合しててり・つや剤を調製し、本発明のてり
・つや剤が得られた。調製したてり・つや剤の配合比を
表1に示す。
【0015】
【表1】
【0016】実施例2 発酵調味料は、実施例1と同様の味しるべM−PTM〔武
田薬品工業(株)製〕を用いた。オリゴ糖は、実施例1
と同様のサンオリゴ〔参松工業(株)製〕を用いた。デ
ンプン類としては、食用デンプンのネオビスC−10W
〔日本食品化工(株)製〕を用いた。ネオビスC−10
Wの外観は白色粉末で水分12.5%(w/w)、粗タ
ンパク質0.3%(w/w)以下、pH5.5(蒸留
水)であった。これらの発酵調味料としての味しるべM
−PTM、オリゴ糖としてのサンオリゴ及びデンプン類と
してのネオビスC−10Wを、種々の比率でミキサーを
用いて充分に混合しててり・つや剤を調製し、本発明の
てり・つや剤が得られた。調製したてり・つや剤の配合
比を表2に示す。
【0017】
【表2】
【0018】実施例3 発酵調味料は、実施例1と同様の味しるべM−PTM〔武
田薬品工業(株)製〕を用いた。オリゴ糖は、実施例1
と同様のサンオリゴ〔参松工業(株)製〕を用いた。デ
ンプン類としては、食用デンプンのHI FLO(ハイ
フロ)〔日本エヌエスシー(株)製〕を用いた。ハイフロ
の外観は白色粉末で水分約11%(w/w)、粗タンパ
ク質0.1%(w/w)以下、pH約6(蒸留水)であ
った。これらの発酵調味料としての味しるべM−PTM
オリゴ糖としてのサンオリゴ及びデンプン類としてのハ
イフロを、種々の比率でミキサーを用いて充分に混合し
ててり・つや剤を調製し、本発明のてり・つや剤が得ら
れた。調製したてり・つや剤の配合比を表3に示す。
【0019】
【表3】
【0020】実施例4 煮物(肉じゃが) 実施例1、実施例2、実施例3で調製した種々比率のて
り・つや剤を用いて肉じゃがを調理した。濃口醤油80
ml、本みりん〔宝酒造(株)製〕40ml、砂糖25
g、だししるべK−1〔武田薬品工業(株)製〕10
g、本料理酒〔宝酒造(株)製〕10ml、及び全量が
1000mlとなるように水を加え、煮物用調味液を調
製した。鍋に牛肉400gを入れて炒め色が変わったら
タマネギ300g、ジャガイモ900gを加え炒め、タ
マネギがしんなりし透き通ってきたら調製した煮物用調
味液を加え、煮立ったらアクを取り、ジャガイモが柔ら
かくなるまで煮る。煮上がったら具材を引き上げ、調味
液の残液に、本発明例1には実施例1で調製した種々比
率のてり・つや剤を、本発明例2には実施例2で調製し
た種々の比率のてり・つや剤を、本発明例3には実施例
3で調製した種々の比率のてり・つや剤を、それぞれ4
0g分散し、混合後90℃まで加熱し、冷却したものと
具材を混合した。
【0021】官能評価及びてり、つやを観察した。また
調理品を5℃の冷蔵でラップして2日間放置後、てり、
つやを観察した。官能評価は、10名のパネラーで行
い、3点法(1;良、2;普通、3;悪)で評価した。
各パネラーによる官能評価の平均値より、1.0〜1.
5を◎、1.5超〜2.0を○、2.0超〜2.5を
△、2.5超〜3.0を×で示した。実施例1、実施例
2、実施例3で得たてり・つや剤を使用した肉じゃがの
官能及びてり、つやの評価をそれぞれ表4、表5、表6
に示す。
【0022】
【表4】
【0023】
【表5】
【0024】
【表6】
【0025】表4、表5、表6より、調理後のてり、つ
や、及びてり、つやの持続性を検討した結果、実験区の
7区の内、IIからVIまでの5区で優れた効果を見出し
た。したがって、発酵調味料5(II区)〜15(VI区)
%、オリゴ糖15(II区)〜30(VI区)%及びデンプ
ン類55(VI区)〜80(II区)%の組合せ配合によっ
て目的にかなう新規てり・つや剤が得られる。最もよい
配合は官能評価とてり、つやの評価から、発酵調味料、
オリゴ糖及びデンプン類の重量比10%、20%及び7
0%の組合せであった。
【0026】これらの調理で、てり、つやの調理後の
増強、色沢の調理後の自然感、てり、つやの調理後
の持続性、色沢の調理後の自然感保持、調理された
具材表面の味付きのよさ、調理された具材表面の味付
きのよさの持続、てり・つや剤自体が隠し味的で本来
の味付けを引き立てるのからまでの項目において、
実験区II〜VIのてり・つや剤が適合した。
【0027】実施例5 焼き物(ウナギの蒲焼き) 濃口醤油440ml、本みりん〔宝酒造(株)製〕35
0ml、砂糖125g、水飴120g、本料理酒〔宝酒
造(株)製〕10ml、グルタミン酸ソーダ〔武田薬品
工業(株)製〕、及び全量が1000mlとなるように
水を加え、焼き物用調味液を調製した。鍋に調製した焼
き物用調味液を加熱溶解しタレとする。さっとあぶった
ウナギの白焼きをタレに付けて焼き、皮側、身側にタレ
の味と色をつけるように返しながら2〜3回タレにくぐ
らせて焼く。仕上げ用に、本発明例には調製した焼き物
用調味液に実施例1で調製したてり・つや剤(表1、IV
の配合)を25g分散し、混合後90℃まで加熱し、そ
れを冷却したものをつけて焼いた。対照は焼き物用調味
液を加熱し冷却したものをつけて焼いた。
【0028】官能評価及びてり、つやを観察した。ま
た、各々調理品を5℃の冷蔵でラップして24時間放置
後、てり、つやを観察した。官能評価は、10名のパネ
ラーで行い、3点法(1;良、2;普通、3;悪)で評
価し、その平均値で示した。ウナギの蒲焼きの官能及び
てり、つやの評価を表7に示す。
【0029】
【表7】
【0030】表7より、本発明例のウナギの蒲焼きは対
照に比べ、てり、つやも良好でタレの味付けがよく、全
体に光沢があり、時間経過後もよく持続した。
【0031】実施例6 菓子(みたらし団子) 濃口醤油150g、本みりん〔宝酒造(株)製〕130
g、砂糖400g、水飴80g、だししるべK−1
TM〔武田薬品工業(株)製〕10g、だししるべL−1
TM〔武田薬品工業(株)製〕10g、及び全量が100
0gとなるように水を加え、みたらし団子用調味液を調
製した。本発明例には、実施例2で調製したてり・つや
剤(表2、IVの配合)を45g分散し、混合後90℃ま
で加熱し、それを冷却させた。対照はみたらし団子用調
味液を加熱し冷却させた。ボールに上新粉600gと砂
糖60gを入れてよく混ぜる。熱湯600mlを加えよ
く混ぜて耳たぶぐらいの固さに仕上げ6等分に分け、こ
れを沸騰した湯で茹でる。茹で上がったら水にとり、冷
めたら引き上げて水気を充分にとり、手でこねてひとま
とめにする。これを等分に分けて丸め、竹串に3個ずつ
さし、金網で両面に焼き目がつくまで焼く。それぞれの
調製したみたらし団子用調味液を団子の上からかける。
【0032】官能評価及びてり、つやを観察した。ま
た、各々調理品を5℃の冷蔵でラップして24時間放置
後、てり、つやを観察した。官能評価は、10名のパネ
ラーで行い、3点法(1;良、2;普通、3;悪)で評
価し、その平均値で示した。みたらし団子の官能及びて
り、つやの評価を表8に示す。
【0033】
【表8】
【0034】表8より、本発明例のみたらし団子は対照
に比べ、てり、つやのバランスがよくさえており、時間
経過後も持続し、表面の湿潤感があり、味付けもよく表
面に保持されていた。
【0035】実施例7 炒め物(酢豚) 濃口醤油150ml、酢180ml、本料理酒〔宝酒造
(株)製〕100ml、砂糖100g、本みりん〔宝酒
造(株)製〕50ml、老酒〔宝酒造(株)製〕50m
l、だししるべS−5TM〔武田薬品工業(株)製〕30
g、及び全量が1000mlとなるように水を加え、炒
め用調味液を調製した。本発明例6には、実施例3で調
製したてり・つや剤(表3、IVの配合)を35g分散
し、混合後90℃まで加熱し、それを冷却させた。対照
は炒め用調味液を加熱し冷却させた。豚肉角切り100
0gに片栗粉をまぶし油で揚げる。鍋にニンジン200
g、タマネギ600g、ピーマン200gを炒め、揚げ
た肉とそれぞれ調製した炒め用調味液を加え、調味液が
からまったら加熱をやめる。
【0036】官能評価及びてり、つやを観察した。ま
た、各々調理品を5℃の冷蔵でラップして24時間放置
後、てり、つやを観察した。官能評価は、10名のパネ
ラーで行い、3点法(1;良、2;普通、3;悪)で評
価し、その平均値で示した。酢豚の官能及びてり、つや
の評価を表9に示す。
【0037】
【表9】
【0038】表9より、本発明例の酢豚は対照に比べ、
てり、つやが全体に自然な感じに仕上がり、時間経過後
も持続し、しっとり感も持続した。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のてり・つ
や剤は、てり、つやの増強と持続性、色沢の自然感保
持、具材表面の味付きのよさと持続性を具備しており、
食品加工、調理に有効に利用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森田 日出男 京都府京都市下京区四条通烏丸東入長刀鉾 町20番地 寳酒造株式会社本社事務所内 Fターム(参考) 4B014 GG17 GK05 GL11 4B036 LF19 LH11 LH12 LH44 LK06 4B042 AC02 AD10 AG25 AH01 AK09 AK17

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発酵調味料、オリゴ糖及びデンプン類の
    3成分を含有していることを特徴とするてり・つや剤。
  2. 【請求項2】 デンプン類が加工デンプンであることを
    特徴とする請求項1記載のてり・つや剤。
  3. 【請求項3】 発酵調味料、オリゴ糖及びデンプン類の
    3成分の重量比(乾物相当)が、5〜15%(w/
    w)、15〜30%(w/w)、55〜80%(w/
    w)であることを特徴とする請求項1又は2記載のてり
    ・つや剤。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006101822A (ja) * 2004-10-08 2006-04-20 Takara Shuzo Co Ltd うなぎ加工品の製造方法
JP2011188748A (ja) * 2010-03-11 2011-09-29 Yamasa Shoyu Co Ltd 食品用てり・つや剤

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JP2006101822A (ja) * 2004-10-08 2006-04-20 Takara Shuzo Co Ltd うなぎ加工品の製造方法
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