JP2001255018A - ファンヒータ - Google Patents
ファンヒータInfo
- Publication number
- JP2001255018A JP2001255018A JP2000066392A JP2000066392A JP2001255018A JP 2001255018 A JP2001255018 A JP 2001255018A JP 2000066392 A JP2000066392 A JP 2000066392A JP 2000066392 A JP2000066392 A JP 2000066392A JP 2001255018 A JP2001255018 A JP 2001255018A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- combustion chamber
- convection
- fan heater
- air
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Direct Air Heating By Heater Or Combustion Gas (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、燃料ガスGを燃焼させるバーナ部
10と、燃焼後の燃焼排ガスEを排出する排出口15と
を設けた燃焼室13と、排出口15から排出される燃焼
排ガスEと対流用空気路7の対流用空気Aとを吸引して
混合し、温風Hを吹出口16から排出する対流用ファン
12とを備えたファンヒータ100において、商用電源
への接続を無くし、使用場所や範囲の制限を受けないフ
ァンヒータを提供することを目的とする。 【解決手段】 燃焼室7に2次空気を導入する2次空気
口11を設け、燃焼室13に設けられた高温部2と、対
流用空気路7に設けられた低温部3と、高温部2と低温
部3の間に熱起電力を発生させる熱電素子1とを有し、
少なくとも本体内で消費される電力を発電する熱電発電
機4を備える。
10と、燃焼後の燃焼排ガスEを排出する排出口15と
を設けた燃焼室13と、排出口15から排出される燃焼
排ガスEと対流用空気路7の対流用空気Aとを吸引して
混合し、温風Hを吹出口16から排出する対流用ファン
12とを備えたファンヒータ100において、商用電源
への接続を無くし、使用場所や範囲の制限を受けないフ
ァンヒータを提供することを目的とする。 【解決手段】 燃焼室7に2次空気を導入する2次空気
口11を設け、燃焼室13に設けられた高温部2と、対
流用空気路7に設けられた低温部3と、高温部2と低温
部3の間に熱起電力を発生させる熱電素子1とを有し、
少なくとも本体内で消費される電力を発電する熱電発電
機4を備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】燃料を燃焼させるバーナ部
と、前記燃焼後の燃焼排ガスを排出する排出口とを設け
た燃焼室と、前記排出口から排出される燃焼排ガスと対
流用空気路の対流用空気とを吸引して混合し、温風を吹
出口から排出する対流用ファンとを備えたファンヒータ
に関する。
と、前記燃焼後の燃焼排ガスを排出する排出口とを設け
た燃焼室と、前記排出口から排出される燃焼排ガスと対
流用空気路の対流用空気とを吸引して混合し、温風を吹
出口から排出する対流用ファンとを備えたファンヒータ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の上記のようなファンヒーターにお
いては、対流用ファンや制御装置等の数十ワットの電力
を必要とする電気部品を備え、その駆動電力を電池にて
常時確保することは困難であり、商用電源により電力を
確保していた。この為に、使用する場所や範囲が限られ
てしまい、自由に移動させることは困難であった。
いては、対流用ファンや制御装置等の数十ワットの電力
を必要とする電気部品を備え、その駆動電力を電池にて
常時確保することは困難であり、商用電源により電力を
確保していた。この為に、使用する場所や範囲が限られ
てしまい、自由に移動させることは困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて、対流用ファンや制御装置等の電気部品を
備えたファンヒータにおいて、商用電源への接続を無く
し、使用場所や範囲の制限を受けないファンヒータを提
供することを目的とする。
事情に鑑みて、対流用ファンや制御装置等の電気部品を
備えたファンヒータにおいて、商用電源への接続を無く
し、使用場所や範囲の制限を受けないファンヒータを提
供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明の
ファンヒータの特徴・作用・効果は次の通りである。
ファンヒータの特徴・作用・効果は次の通りである。
【0005】〔特徴〕高温部と低温部の間に熱起電力を
発生させる熱電素子を有し、前記高温部を前記燃焼室
に、前記低温部を前記対流用空気路に設けて構成され、
少なくとも本体内で消費される電力を発電する熱電発電
機を備え、前記燃焼室の燃焼排ガスを希釈して、前記高
温部を耐熱温度以下に保持するための2次空気を前記燃
焼室に導入する2次空気口を前記燃焼室に備える。
発生させる熱電素子を有し、前記高温部を前記燃焼室
に、前記低温部を前記対流用空気路に設けて構成され、
少なくとも本体内で消費される電力を発電する熱電発電
機を備え、前記燃焼室の燃焼排ガスを希釈して、前記高
温部を耐熱温度以下に保持するための2次空気を前記燃
焼室に導入する2次空気口を前記燃焼室に備える。
【0006】〔作用・効果〕従来、このような商用電源
を使用せず、燃焼排ガスを利用して発電する熱電発電機
を機器内に備えて給電することは考えられていたもの
の、実用化できなかった技術的な原因の一つとして、そ
の熱電発電機の能力を充分に発揮させることができず、
自ら消費する電力を充分に供給するためには、大型の熱
電発電機を備える必要が有った。そこで、本発明のファ
ンヒータにおいては、本構成のごとく、前記熱電発電機
を備えるに、その低温部を対流空気によって冷却するよ
うに構成することで、例えば低温部を流量が小さい燃焼
用の2次空気で冷却したり、低温部を外部に露出させて
外気で直接冷却したりするよりも、比較的流量が大きい
対流用空気によって低温部を充分に冷却することができ
る。さらに、燃焼室には、燃焼室の燃焼排ガスを希釈し
て、高温部を耐熱温度以下に保持するための2次空気を
導入する2次空気口が設けられており、高温部等を構成
する材料の耐熱温度を考慮して、燃焼排ガスに2次空気
を混合し、高温部を加熱する燃焼排ガスの温度を好まし
いものにすることができる。よって、耐熱温度以下の好
ましい温度に加熱された高温部と充分に冷却された低温
部の温度差を充分にとって、熱電素子において充分に熱
起電力を発生させることができ、ファンの駆動電力等の
自ら消費する電力を発電電力によってまかなうことがで
きる。また、低温部を冷却することで昇温した対流用空
気は、高温部を加熱して一部熱を失った燃焼排ガスと混
合され、対流用ファンによって吹出口から温風として吹
出されるので、全体としての熱的な損失はない。従っ
て、好ましい状態で熱電発電機の発電能力を充分に発揮
させることができるので、商用電源への接続が必要でな
く、使用場所や範囲の制限を受けないファンヒータを構
成できる。
を使用せず、燃焼排ガスを利用して発電する熱電発電機
を機器内に備えて給電することは考えられていたもの
の、実用化できなかった技術的な原因の一つとして、そ
の熱電発電機の能力を充分に発揮させることができず、
自ら消費する電力を充分に供給するためには、大型の熱
電発電機を備える必要が有った。そこで、本発明のファ
ンヒータにおいては、本構成のごとく、前記熱電発電機
を備えるに、その低温部を対流空気によって冷却するよ
うに構成することで、例えば低温部を流量が小さい燃焼
用の2次空気で冷却したり、低温部を外部に露出させて
外気で直接冷却したりするよりも、比較的流量が大きい
対流用空気によって低温部を充分に冷却することができ
る。さらに、燃焼室には、燃焼室の燃焼排ガスを希釈し
て、高温部を耐熱温度以下に保持するための2次空気を
導入する2次空気口が設けられており、高温部等を構成
する材料の耐熱温度を考慮して、燃焼排ガスに2次空気
を混合し、高温部を加熱する燃焼排ガスの温度を好まし
いものにすることができる。よって、耐熱温度以下の好
ましい温度に加熱された高温部と充分に冷却された低温
部の温度差を充分にとって、熱電素子において充分に熱
起電力を発生させることができ、ファンの駆動電力等の
自ら消費する電力を発電電力によってまかなうことがで
きる。また、低温部を冷却することで昇温した対流用空
気は、高温部を加熱して一部熱を失った燃焼排ガスと混
合され、対流用ファンによって吹出口から温風として吹
出されるので、全体としての熱的な損失はない。従っ
て、好ましい状態で熱電発電機の発電能力を充分に発揮
させることができるので、商用電源への接続が必要でな
く、使用場所や範囲の制限を受けないファンヒータを構
成できる。
【0007】請求項2に係る本発明のファンヒータの特
徴・作用・効果は次の通りである。
徴・作用・効果は次の通りである。
【0008】〔特徴〕上記請求項1に係る本発明のファ
ンヒータにおいて、前記燃焼室が、前記バーナ部を下部
に有し、前記排出口を天井部の側部に有するものであ
り、前記熱電発電機が、前記燃焼室の天井部の上方に形
成された前記対流用空気路に前記低温部を設け、前記燃
焼室の天井部に前記高温部を設けて構成されている。
ンヒータにおいて、前記燃焼室が、前記バーナ部を下部
に有し、前記排出口を天井部の側部に有するものであ
り、前記熱電発電機が、前記燃焼室の天井部の上方に形
成された前記対流用空気路に前記低温部を設け、前記燃
焼室の天井部に前記高温部を設けて構成されている。
【0009】〔作用・効果〕本構成のごとく、本発明の
ファンヒータの燃焼室を、バーナ部を下部に有し、排出
口を天井部の側部に有するように構成することで、燃焼
排ガスは自らの浮力によって上方に向かって流れること
になり、さらに、燃焼室の天井面に設けられた高温部を
好ましい状態で加熱することができる。また、この場
合、低温部は高温部と近接して設けることが好ましいの
で、天井部の上方に対流用空気路を形成してそこに低温
部を設けることが好ましく、熱電素子において充分に熱
起電力を発生させ、熱電発電機の能力を充分に発揮させ
ることができる。さらに、本発明のファンヒータは、吹
出口を本体の下方に設けることが好ましく、本体の下方
から温風を室内へ吹出すことで、下吹出しによる室温の
良好な温度分布を損なうことが無い。従って、熱電発電
機の発電能力を充分に発揮させることができる上に、熱
電発電機の発電状態を一層良好なものにして、さらに温
風を下方から吹出して室内の暖房を良好に行うことがで
きるファンヒータを構成することができる。
ファンヒータの燃焼室を、バーナ部を下部に有し、排出
口を天井部の側部に有するように構成することで、燃焼
排ガスは自らの浮力によって上方に向かって流れること
になり、さらに、燃焼室の天井面に設けられた高温部を
好ましい状態で加熱することができる。また、この場
合、低温部は高温部と近接して設けることが好ましいの
で、天井部の上方に対流用空気路を形成してそこに低温
部を設けることが好ましく、熱電素子において充分に熱
起電力を発生させ、熱電発電機の能力を充分に発揮させ
ることができる。さらに、本発明のファンヒータは、吹
出口を本体の下方に設けることが好ましく、本体の下方
から温風を室内へ吹出すことで、下吹出しによる室温の
良好な温度分布を損なうことが無い。従って、熱電発電
機の発電能力を充分に発揮させることができる上に、熱
電発電機の発電状態を一層良好なものにして、さらに温
風を下方から吹出して室内の暖房を良好に行うことがで
きるファンヒータを構成することができる。
【0010】請求項3に係る本発明のファンヒータの特
徴・作用・効果は次の通りである。
徴・作用・効果は次の通りである。
【0011】〔特徴〕上記請求項2に係る本発明のファ
ンヒータにおいて、前記熱電発電機が、前記高温部及び
前記低温部に、ガス流の流れに沿った伝熱促進用のフィ
ンを夫々有して構成され、少なくとも前記高温部を、前
記燃焼室において、前記排出口側を上方に傾斜させて構
成されている。
ンヒータにおいて、前記熱電発電機が、前記高温部及び
前記低温部に、ガス流の流れに沿った伝熱促進用のフィ
ンを夫々有して構成され、少なくとも前記高温部を、前
記燃焼室において、前記排出口側を上方に傾斜させて構
成されている。
【0012】〔作用・効果〕本構成のごとく、熱電発電
機の高温部及び低温部に上記の伝熱促進用フィンを夫々
設けることで、対流用空気及び燃焼排ガスが複数のフィ
ンの間を流通させることができ、高温部及び低温部と夫
々のガスとの熱交換を良好なものにすることができる。
さらに、本構成のごとく、夫々の伝熱促進用フィンを夫
々のガス流の流れに沿って設けることで、夫々のガスが
フィン間を流通することで発生する圧損をできるだけ小
さくすることができ、結果、対流用ファンの消費電力を
削減し、ひいては熱電発電機の能力の小型化を実現でき
る。さらに、高温部が、排出口側を上方に傾斜させて構
成されているので、燃焼排ガスの自然ドラフト(燃焼排
ガスの浮力)を利用して燃焼排ガスを高温部の伝熱促進
用フィン間に送ることができ、圧損を一層減少させるこ
とができる。従って、熱電発電機の発電能力を充分に発
揮させると共に、燃焼排ガス及び対流用空気のガス流の
圧損をできるだけ小さくして、対流用ファンの負荷を軽
減することで、対流用ファン等で消費される電力を熱電
発電機によって充分に供給することができるファンヒー
タを構成することができる。また、上記の高温部の傾斜
角度は水平面に対して15°から75°程度が適当であ
り、上記の燃焼排ガスの自然ドラフトを利用した効果を
発揮することができる。
機の高温部及び低温部に上記の伝熱促進用フィンを夫々
設けることで、対流用空気及び燃焼排ガスが複数のフィ
ンの間を流通させることができ、高温部及び低温部と夫
々のガスとの熱交換を良好なものにすることができる。
さらに、本構成のごとく、夫々の伝熱促進用フィンを夫
々のガス流の流れに沿って設けることで、夫々のガスが
フィン間を流通することで発生する圧損をできるだけ小
さくすることができ、結果、対流用ファンの消費電力を
削減し、ひいては熱電発電機の能力の小型化を実現でき
る。さらに、高温部が、排出口側を上方に傾斜させて構
成されているので、燃焼排ガスの自然ドラフト(燃焼排
ガスの浮力)を利用して燃焼排ガスを高温部の伝熱促進
用フィン間に送ることができ、圧損を一層減少させるこ
とができる。従って、熱電発電機の発電能力を充分に発
揮させると共に、燃焼排ガス及び対流用空気のガス流の
圧損をできるだけ小さくして、対流用ファンの負荷を軽
減することで、対流用ファン等で消費される電力を熱電
発電機によって充分に供給することができるファンヒー
タを構成することができる。また、上記の高温部の傾斜
角度は水平面に対して15°から75°程度が適当であ
り、上記の燃焼排ガスの自然ドラフトを利用した効果を
発揮することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明のファンヒータの実
施の形態を図1に基づいて説明する。図1(イ)に示す
ファンヒータ100は、燃料ガスGを燃焼させ、温風H
を外部に排出する構成となっている。詳しくは、供給さ
れる燃料ガスGをブンゼン式燃焼させるバーナ部10を
下方に有し、燃焼後の燃焼排ガスを排出する排出口15
を天井部14の側部に有する燃焼室13を備え、対流用
ファン12によって、排出口15から排出される燃焼排
ガスを吸引すると共に、空気口5から対流用空気路7を
介して対流用空気A1を吸引し、対流用空気によって希
釈された燃焼排ガスを温風Hとして温風路9を介して下
方に設けられた吹出口16から吹出すものである。
施の形態を図1に基づいて説明する。図1(イ)に示す
ファンヒータ100は、燃料ガスGを燃焼させ、温風H
を外部に排出する構成となっている。詳しくは、供給さ
れる燃料ガスGをブンゼン式燃焼させるバーナ部10を
下方に有し、燃焼後の燃焼排ガスを排出する排出口15
を天井部14の側部に有する燃焼室13を備え、対流用
ファン12によって、排出口15から排出される燃焼排
ガスを吸引すると共に、空気口5から対流用空気路7を
介して対流用空気A1を吸引し、対流用空気によって希
釈された燃焼排ガスを温風Hとして温風路9を介して下
方に設けられた吹出口16から吹出すものである。
【0014】さらに、燃焼室13には、燃焼室13内に
2次空気A2を導入する2次空気口11が設けられてお
り、空気口5から2次空気路8を介して燃焼室13内に
2次空気A2を供給することができる。また、空気口5
には、空気中のごみ等を取り除くフィルタ6が設けられ
ている。
2次空気A2を導入する2次空気口11が設けられてお
り、空気口5から2次空気路8を介して燃焼室13内に
2次空気A2を供給することができる。また、空気口5
には、空気中のごみ等を取り除くフィルタ6が設けられ
ている。
【0015】本発明のファンヒータ100においては、
商用電源への接続が必要なく、その特徴構成の詳細を以
下に説明する。ファンヒータ100は、燃焼ガスを利用
して電力を発電する熱電発電機4を備え、この熱電発電
機4は燃焼室13の天井部14に高温部2と、天井部1
4の上方に形成された対流用空気路7に低温部3とを有
すると共に、この温度差によって熱起電力を発生する熱
電素子1を有して構成されており、この発電した電力は
対流用ファン12の駆動電力として消費されるように構
成されている。
商用電源への接続が必要なく、その特徴構成の詳細を以
下に説明する。ファンヒータ100は、燃焼ガスを利用
して電力を発電する熱電発電機4を備え、この熱電発電
機4は燃焼室13の天井部14に高温部2と、天井部1
4の上方に形成された対流用空気路7に低温部3とを有
すると共に、この温度差によって熱起電力を発生する熱
電素子1を有して構成されており、この発電した電力は
対流用ファン12の駆動電力として消費されるように構
成されている。
【0016】熱電発電機4において、高温部2は2次空
気A2によって温度を高温部2の耐熱温度以下に調整さ
れた燃焼排ガスEによって加熱され、低温部3は比較的
大流量で流通する対流用空気A1によって冷却される。
よって、好ましい状態で高温部2と低温部3との温度差
を形成し、その温度差によって、対流用ファン等を駆動
させるに充分な熱起電力を熱電素子1に発生させること
ができる。
気A2によって温度を高温部2の耐熱温度以下に調整さ
れた燃焼排ガスEによって加熱され、低温部3は比較的
大流量で流通する対流用空気A1によって冷却される。
よって、好ましい状態で高温部2と低温部3との温度差
を形成し、その温度差によって、対流用ファン等を駆動
させるに充分な熱起電力を熱電素子1に発生させること
ができる。
【0017】さらに、高温部2及び低温部3には、図1
(ロ)に示すように、夫々のガス流との熱交換を促進す
る複数熱促進用のフィン2a,3aが、圧損の増加を伴
わないように、ガス流に沿った状態で設けられており、
高温部2及び低温部3を好ましい状態で加熱若しくは冷
却することができる。
(ロ)に示すように、夫々のガス流との熱交換を促進す
る複数熱促進用のフィン2a,3aが、圧損の増加を伴
わないように、ガス流に沿った状態で設けられており、
高温部2及び低温部3を好ましい状態で加熱若しくは冷
却することができる。
【0018】また、さらに、高温部2は排出口15側を
上方に傾斜させて設けられており、その傾斜角度は水平
面に対して45°である。このように高温部2を傾斜さ
せることで、燃焼排ガスの自然ドラフト(燃焼排ガスの
浮力)を利用して燃焼排ガスを高温部2の夫々のフィン
2a間に送ることができ、燃焼排ガスの圧損を低減する
ことができる。よって、熱電発電機4の高温部2及び低
温部3を加熱若しくは冷却した燃焼排ガスE及び対流用
空気A1を吸引する対流用ファン12の駆動電力を、夫
々のガスの圧損の増加を抑制することで節約することが
でき、結果、小型の熱電発電機4によって発電された電
力によって充分に対流用ファン12を駆動させることが
できる。
上方に傾斜させて設けられており、その傾斜角度は水平
面に対して45°である。このように高温部2を傾斜さ
せることで、燃焼排ガスの自然ドラフト(燃焼排ガスの
浮力)を利用して燃焼排ガスを高温部2の夫々のフィン
2a間に送ることができ、燃焼排ガスの圧損を低減する
ことができる。よって、熱電発電機4の高温部2及び低
温部3を加熱若しくは冷却した燃焼排ガスE及び対流用
空気A1を吸引する対流用ファン12の駆動電力を、夫
々のガスの圧損の増加を抑制することで節約することが
でき、結果、小型の熱電発電機4によって発電された電
力によって充分に対流用ファン12を駆動させることが
できる。
【0019】また、熱電発電機4は、最高使用温度37
5℃、300℃の温度差で0.4W/cm2 の出力を発
揮するものであるが、対流ファンの駆動電力と制御装置
(図示せず)をまかなうに足る40W弱の出力を得るこ
とができた。
5℃、300℃の温度差で0.4W/cm2 の出力を発
揮するものであるが、対流ファンの駆動電力と制御装置
(図示せず)をまかなうに足る40W弱の出力を得るこ
とができた。
【0020】〔別実施の形態〕 〈1〉 上記の実施の形態において、熱電発電機4によ
って発電された電力を直接対流用ファン12の駆動電力
として利用する構成を示したが、別に、発電した電力を
一旦制御装置等に送り、対流用ファン12の駆動や二次
電池の充電に使用するように構成しても構わない。さら
に、熱電発電機4によって発電された電力をファンヒー
タ外の電気機器に給電することもできる。
って発電された電力を直接対流用ファン12の駆動電力
として利用する構成を示したが、別に、発電した電力を
一旦制御装置等に送り、対流用ファン12の駆動や二次
電池の充電に使用するように構成しても構わない。さら
に、熱電発電機4によって発電された電力をファンヒー
タ外の電気機器に給電することもできる。
【0021】〈2〉 上記の実施の形態において、バー
ナ部10は、燃料ガスGをブンゼン式燃焼させるように
構成したが、別に本発明のファンヒータはバーナ部の構
成を限定するものではなく、例えば、全一次空気式燃焼
を行うバーナ部を採用することもできる。また、このよ
うな全一次空気燃焼式のバーナ部を採用する場合におい
ても、2次空気A2によって燃焼排ガスの温度を高温部
2の耐熱温度以下に調整することができる。
ナ部10は、燃料ガスGをブンゼン式燃焼させるように
構成したが、別に本発明のファンヒータはバーナ部の構
成を限定するものではなく、例えば、全一次空気式燃焼
を行うバーナ部を採用することもできる。また、このよ
うな全一次空気燃焼式のバーナ部を採用する場合におい
ても、2次空気A2によって燃焼排ガスの温度を高温部
2の耐熱温度以下に調整することができる。
【0022】〈3〉 上記の実施の形態において、燃料
ガスGとして天然ガス系都市ガスを利用した構成を示し
たが、別に、バーナ部10を液体燃料を燃焼させるよう
に構成することで、燃料として灯油等の液体燃料を利用
することもできる。
ガスGとして天然ガス系都市ガスを利用した構成を示し
たが、別に、バーナ部10を液体燃料を燃焼させるよう
に構成することで、燃料として灯油等の液体燃料を利用
することもできる。
【0023】
【発明の効果】本発明によって、商用電源への接続をす
る必要が無く、燃料から直接発電して必要な電力を得な
がら、同時に廃熱も暖房用にほとんど利用できる構成と
することができるファンヒータを実現することができ
る。
る必要が無く、燃料から直接発電して必要な電力を得な
がら、同時に廃熱も暖房用にほとんど利用できる構成と
することができるファンヒータを実現することができ
る。
【図1】本発明に係るファンヒータの実施の形態を示す
全体概略図
全体概略図
1 熱電素子 2 高温部 2a フィン 3 低温部 3a フィン 4 熱電発電機 7 対流用空気路 10 バーナ 11 2次空気口 12 対流用ファン 13 燃焼室 14 天井部 15 排出口 16 吹出口
Claims (3)
- 【請求項1】 燃料を燃焼させるバーナ部と、前記燃焼
後の燃焼排ガスを排出する排出口とを設けた燃焼室と、
前記排出口から排出される燃焼排ガスと対流用空気路の
対流用空気とを吸引して混合し、温風を吹出口から排出
する対流用ファンとを備えたファンヒータであって、 高温部と低温部の間に熱起電力を発生させる熱電素子を
有し、前記高温部を前記燃焼室に、前記低温部を前記対
流用空気路に設けて構成され、少なくとも本体内で消費
される電力を発電する熱電発電機を備え、 前記燃焼室の燃焼排ガスを希釈して、前記高温部を耐熱
温度以下に保持するための2次空気を前記燃焼室に導入
する2次空気口を前記燃焼室に備えたファンヒータ。 - 【請求項2】 前記燃焼室が、前記バーナ部を下部に有
し、前記排出口を天井部の側部に有するものであり、 前記熱電発電機が、前記燃焼室の天井部の上方に形成さ
れた前記対流用空気路に前記低温部を設け、前記燃焼室
の天井部に前記高温部を設けて構成されている請求項1
に記載のファンヒータ。 - 【請求項3】 前記熱電発電機が、前記高温部及び前記
低温部に、ガス流の流れに沿った伝熱促進用のフィンを
夫々有して構成され、少なくとも前記高温部を、前記燃
焼室において、前記排出口側を上方に傾斜させて構成さ
れている請求項2に記載のファンヒータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000066392A JP2001255018A (ja) | 2000-03-10 | 2000-03-10 | ファンヒータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000066392A JP2001255018A (ja) | 2000-03-10 | 2000-03-10 | ファンヒータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001255018A true JP2001255018A (ja) | 2001-09-21 |
Family
ID=18585758
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000066392A Pending JP2001255018A (ja) | 2000-03-10 | 2000-03-10 | ファンヒータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001255018A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007278560A (ja) * | 2006-04-04 | 2007-10-25 | Paloma Ind Ltd | ガス燃焼装置 |
CN102278815A (zh) * | 2011-06-30 | 2011-12-14 | 封雯 | 燃液化气式高温热风炉 |
KR101283660B1 (ko) | 2012-12-17 | 2013-07-08 | 주식회사 디엔에스케이 | 이동식 히터 시스템 |
CN103615802A (zh) * | 2013-11-08 | 2014-03-05 | 中国人民解放军总后勤部建筑工程研究所 | 一种自供电暖风炉 |
CN103629811A (zh) * | 2013-11-08 | 2014-03-12 | 中国人民解放军总后勤部建筑工程研究所 | 一种自供电燃油暖风机 |
JP6002350B1 (ja) * | 2016-07-27 | 2016-10-05 | 岩谷産業株式会社 | 燃焼機器 |
WO2016182119A1 (ko) * | 2015-05-12 | 2016-11-17 | 김용태 | 연료가스를 흡열매체로 활용한 열전모듈 및 이 열전모듈을 이용하여 가스연소열의 일부를 led램프 구동전원으로 전환한 가스난방장치 |
KR20160133425A (ko) | 2014-03-17 | 2016-11-22 | 이와타니 산교 가부시키가이샤 | 연소 기기 |
JP2019037105A (ja) * | 2017-08-22 | 2019-03-07 | ダイニチ工業株式会社 | 可搬式発電装置 |
KR102076863B1 (ko) * | 2019-03-07 | 2020-02-12 | (주)한국에너지기술단 | 알칼리금속 열전기 변환장치가 장착된 발전 및 연소시스템 |
JP2020124047A (ja) * | 2019-01-30 | 2020-08-13 | 岩谷産業株式会社 | 可搬型発電装置 |
-
2000
- 2000-03-10 JP JP2000066392A patent/JP2001255018A/ja active Pending
Cited By (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007278560A (ja) * | 2006-04-04 | 2007-10-25 | Paloma Ind Ltd | ガス燃焼装置 |
CN102278815A (zh) * | 2011-06-30 | 2011-12-14 | 封雯 | 燃液化气式高温热风炉 |
CN102278815B (zh) * | 2011-06-30 | 2013-08-14 | 浙江绿峰机械有限公司 | 燃液化气式高温热风炉 |
KR101283660B1 (ko) | 2012-12-17 | 2013-07-08 | 주식회사 디엔에스케이 | 이동식 히터 시스템 |
CN103615802A (zh) * | 2013-11-08 | 2014-03-05 | 中国人民解放军总后勤部建筑工程研究所 | 一种自供电暖风炉 |
CN103629811A (zh) * | 2013-11-08 | 2014-03-12 | 中国人民解放军总后勤部建筑工程研究所 | 一种自供电燃油暖风机 |
CN103615802B (zh) * | 2013-11-08 | 2015-12-02 | 中国人民解放军总后勤部建筑工程研究所 | 一种自供电暖风炉 |
CN103629811B (zh) * | 2013-11-08 | 2016-01-13 | 中国人民解放军总后勤部建筑工程研究所 | 一种自供电燃油暖风机 |
KR20160133425A (ko) | 2014-03-17 | 2016-11-22 | 이와타니 산교 가부시키가이샤 | 연소 기기 |
CN106299100B (zh) * | 2015-05-12 | 2019-04-12 | 金龙泰 | 热电模块及利用该热电模块的燃气供暖装置 |
WO2016182119A1 (ko) * | 2015-05-12 | 2016-11-17 | 김용태 | 연료가스를 흡열매체로 활용한 열전모듈 및 이 열전모듈을 이용하여 가스연소열의 일부를 led램프 구동전원으로 전환한 가스난방장치 |
CN106299100A (zh) * | 2015-05-12 | 2017-01-04 | 金龙泰 | 热电模块及利用该热电模块的燃气供暖装置 |
JP6002350B1 (ja) * | 2016-07-27 | 2016-10-05 | 岩谷産業株式会社 | 燃焼機器 |
JP2019037105A (ja) * | 2017-08-22 | 2019-03-07 | ダイニチ工業株式会社 | 可搬式発電装置 |
JP2020124047A (ja) * | 2019-01-30 | 2020-08-13 | 岩谷産業株式会社 | 可搬型発電装置 |
JP7220089B2 (ja) | 2019-01-30 | 2023-02-09 | 岩谷産業株式会社 | 可搬型発電装置 |
KR102076863B1 (ko) * | 2019-03-07 | 2020-02-12 | (주)한국에너지기술단 | 알칼리금속 열전기 변환장치가 장착된 발전 및 연소시스템 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4488741B2 (ja) | 家庭用の加熱・動力結合型のシステム、並びに第1及び第2のバーナーへの燃料/空気の混合気を制御する方法 | |
JP2001255018A (ja) | ファンヒータ | |
JP2002319693A (ja) | 熱光発電装置 | |
JP5007899B2 (ja) | 携帯式熱伝達装置 | |
JP2002115836A (ja) | 蓄熱式排ガス処理装置 | |
JP2001221508A (ja) | 温風送風機 | |
JPS62186130A (ja) | 遠赤外線放射装置 | |
WO2007034879A1 (ja) | 携帯式熱伝達装置 | |
JP3767458B2 (ja) | 温室暖房装置 | |
CN206540312U (zh) | 一种具有水气双冷凝功能的水加热装置 | |
KR100350162B1 (ko) | 가정용 가스보일러 | |
JPH06147427A (ja) | 給湯用燃焼器 | |
JP6837945B2 (ja) | 可搬式発電装置 | |
JP2005233030A (ja) | 発電システム | |
JPH07220744A (ja) | 燃料電池システム | |
US20040134481A1 (en) | Hot air heater and method of operating same | |
JP3368843B2 (ja) | 1缶2回路式熱源装置 | |
JP3698084B2 (ja) | ガス焚き温風暖房機 | |
JPH01239315A (ja) | 燃焼装置 | |
JP2512204Y2 (ja) | ガス赤外線バ―ナ― | |
JP2004286282A (ja) | 熱風発生バーナ | |
JP3027642U (ja) | ガス赤外線バーナー | |
JP2012127554A (ja) | 乾燥装置 | |
JP3053700B2 (ja) | 濃淡燃焼装置 | |
JP2009115349A (ja) | 空気加熱装置 |