JP2001254277A - ダストクロス及びその製法 - Google Patents

ダストクロス及びその製法

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パイルの千切れを従来より大幅に少なく、か
つ、ゴミ捕集性能も優れたダストクロスを提供するこ
と。 【解決手段】熱可塑性樹脂とシート状物を積層して、該
熱可塑性樹脂側から熱源を接して該熱源と該シート状物
の間で該熱可塑性樹脂を溶融させた後、該シート状物を
該熱源から引き剥がす際に冷却して該シート状物の表面
に該熱可塑性樹脂からなるパイルを形成させ、その後該
熱可塑性樹脂の融点に対して−10℃から+10℃の範
囲の温度条件で熱処理するダストクロスの製造方法。該
ダストクロスは、シート状物の表面に熱可塑性樹脂から
なるパイルが形成されており、パイル同士が融着したパ
イル融着物を含むので、パイル部分が千切れにくく、清
掃箇所に千切れたパイルのゴミを落としにくい。また、
該パイルおよび該パイル融着物は摩擦されると静電気を
帯び、塵埃等を静電気吸着できるので、ゴミ捕集性能に
優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願発明は、ダストクロ
スおよびその製造方法に関する。特には床などの清掃に
用いることを好適とするダストクロスおよびその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】床などを清掃するにあたって、掃除機で
は取りきれないような細かい塵埃等を清拭除去する目的
で、近年、一般家庭、業務用を問わず、モップ型のアプ
リケータに装着して使用されるダストクロスが広く用い
られている。
【0003】例えば、特許番号982236公報では、熱軟
化性フィラメント形成組成物を加熱ロールと織布又は不
織布などの多孔性シートとの間に重ね合わせ、加熱ロー
ル表面に該熱軟化性フィラメント形成組成物の粘着を生
じさせ、多孔性シートを加熱ロールから引き離すことで
パイルを形成するパイル表面付きシートの製法が提案さ
れている。このようなパイル表面付きシートはパイル部
分が摩擦されると静電気を帯びるため、塵埃等を静電気
吸着することで効率的な塵埃等の保持が期待できる。
【0004】しかしながら、この製法で作成されたパイル表
面付きシートは、パイル部分が千切れやすく、ダストク
ロスとして清拭に用いた場合、一度作業した場所に千切
れたパイルのゴミを落とすという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、パイルの千
切れを従来より大幅に少なく、かつ、ゴミ捕集性能も優
れたダストクロス及びその製造方法を提供することを目
的とする。
【0006】
【発明を解決するための手段】本発明は、熱可塑性樹脂
とシート状物を積層して、該熱可塑性樹脂側から熱源を
接して該熱源と該シート状物の間で該熱可塑性樹脂を溶
融させた後、該シート状物を該熱源から引き剥がす際に
冷却して該シート状物の表面に該熱可塑性樹脂からなる
パイルを形成させ、その後該熱可塑性樹脂の融点に対し
て−10℃から+10℃の範囲の温度条件で熱処理する
ダストクロスの製造方法に関する。
【0007】従来の製造方法によって得られるパイル表面付
きシートは、パイル先端の最も細くもろい部分が、清拭
によりかかる負荷で、千切れを起こしやすいものである
が、熱処理を行うことにより、この細くもろい部分同士
が融着して、清拭により掛かる負荷では千切れない程度
に強度が高められると考えている。また、該パイル融着
物は、パイル単体と同様に摩擦されると静電気を帯びる
ため、塵埃等を静電気吸着することで効率的な塵埃等の
保持ができる。
【0008】本発明のダストクロスは、シート状物の表面に
熱可塑性樹脂からなるパイルが形成されており、パイル
同士が融着したパイル融着物を含むので、パイル部分が
千切れにくく、清掃箇所に千切れたパイルのゴミを落と
しにくい。また、該パイルおよび該パイル融着物は摩擦
されると静電気を帯び、塵埃等を静電気吸着できるの
で、ゴミ捕集性能に優れている。
【0009】本発明のダストクロスは、シート状物の表面に
熱可塑性樹脂からなるパイルが形成されたダストクロス
で、ダストクロスから5cm×10cmの試料をとり、
試料の重量を(A)g、試料のパイル側全面に粘着テー
プを1回貼付して剥離させた後の試料の重量を(B)g
とした時、下記の式(1)および(2)を満足する、パ
イル部分が千切れにくいものである。 記 (1):(A)−(B)<0.01g (2):(B)/(A)>0.98 また、パイルが摩擦されると静電気を帯び、塵埃等を静
電気吸着できるので、ゴミ捕集性能に優れている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この出願発明の製法の好適
実施形態について図1を用いて説明する。まず、本発明
の製造方法に用いる素材について説明する。本発明に用
いる熱可塑性樹脂(1)は、付加重合体、たとえば、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、ポリ塩
化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
アクリロニトリル、及びポリスチレン、並びに縮合重合
体、たとえば、ポリアミド及びポリエステルを用いるこ
とができる。特にポリエチレンは融点が低いので、パイ
ル形成時の溶融・固化に要するエネルギーコストが低
く、生産性が良好なので好適である。
【0011】本発明における融点はDSC装置(示差走査熱
量測定装置)を用いて、昇温速度10℃/minの測定
条件で測定したものである。
【0012】この熱可塑性樹脂(1)の形態は、シート状物
(2)と積層できれば特に限定されないが、フィルム状
の形態が、シート状物(2)との積層を行いやすいので
特に好ましい。この場合フィルム状の熱可塑性樹脂
(1)の面密度は30g/m 2〜100g/m2の範囲で
あるのが好ましく、より好ましくは50g/m2〜80
g/m2程度がよい。
【0013】本発明で用いるシート状物(2)は、本発明で
用いる熱可塑性樹脂(1)よりも高融点であるか、該熱
可塑性樹脂(1)を溶融させる時の高温で変化しない素
材であることが好ましい。シート状物(2)は有孔のも
のでも良いし、無孔のものでもよいが、拭布としては柔
軟性があった方が好適なため、織布や不織布が特に好ま
しい。織布や不織布の素材は、例えばレーヨン繊維、ポ
リエステル繊維、ポリプロピレン繊維、ポリアミド繊
維、ポリエチレン繊維などを使用できるが、積層する熱
可塑性樹脂(1)の溶融条件との関連で適宜選択するこ
とが望ましい。例えば、熱可塑性樹脂(1)として前述
のポリエチレン樹脂を用いる場合、該樹脂の融点は12
5℃〜135℃であるので、レーヨン繊維(溶融しない
・280℃で着色分解)とポリエステル繊維(融点25
5℃〜260℃)との組合せが加熱による影響が少なく
てより好ましい。この場合レーヨン繊維の配合比が60
mass%以上が特に好ましい。
【0014】本発明で用いるシート状物(2)が不織布であ
る場合は、その製法は特に限定しないが、熱源からの引
き剥がしの時に破断しない高強度の不織布がよい。例え
ば、アクリルバインダーによる接着不織布や、スパンボ
ンド方式によるものなどが好適である。
【0015】熱可塑性樹脂(1)とシート状物(2)の積層
法は、シート状物(2)の上に熱可塑性樹脂を載せて2
層にするか、シート状物(2)を熱可塑性樹脂で挟んで
3層構造としてもよい。後者の場合は、ダストクロスの
両面にパイル(5)が形成される。
【0016】熱源は、前述の積層体に対して、熱可塑性樹脂
(1)側から接し、該熱可塑性樹脂(1)を熱源とシー
ト状物(2)で挟んだ状態にする。熱可塑性樹脂(1)
は熱源とシート状物(2)の間で溶融する。
【0017】熱可塑性樹脂(1)を溶融させるときに使う熱
源は、特に限定されないが、たとえば図1に示したよう
に、加熱ロール(3)を用いれば、熱可塑性樹脂(1)
とシート状物(2)の積層体を連続的に処理することが
できる。この工程での熱源の温度は、熱可塑性樹脂
(1)が速やかに溶融状態になればよく、熱可塑性樹脂
(1)の融点よりも+60℃〜120℃程度高い温度に
設定することが好ましい。
【0018】次に、シート状物(2)を熱源から引き剥がす
際に冷却してシート状物(2)の表面にパイル(5)を
形成させる。熱可塑性樹脂(1)を加熱ロール(3)と
シート状物(2)の間で溶融状態にし、その後加熱ロー
ル(3)からシート状物(2)を引き剥がすと、シート
状物(2)表面に溶融した熱可塑性樹脂(1)の糸引き
が生じる。このとき、エアーガン(4)などで空気流を
吹き付けて冷却と同時に糸引き部分を切断してパイル
(5)を形成する。空気流を吹き付ける位置は、シート
状物(2)の糸引きを生じている面でも良いし、シート
状物(2)が多孔性の不織布や織布の場合は、図2に示
したエアーガン(4)の配置のように、シート状物
(2)の糸引きを生じている面の裏面からでも良い。
【0019】次に、パイル形成後に、熱処理を行う工程につ
いて述べる。この熱処理工程では、すでに形成されたパ
イル(5)をつぶすような圧力が掛からず、自由な状態
で加熱することが望ましい。このため、用いる熱源とし
ては、オーブン、熱風ドライヤー、赤外線ヒータなどが
適している。パイル(5)をつぶさないように適切な間
隙を取った加熱ロールで輻射熱を与えてもよい。
【0020】パイル形成後の熱処理工程は、処理時間は1〜
3秒程度がよい。熱処理温度は、パイル表面で測定した
場合、パイル(5)を構成している熱可塑性樹脂(1)
の融点に対して−10℃から+10℃の範囲の温度条件
で実施する。パイル表面での温度が熱可塑性樹脂(1)
の融点−10℃よりも低温だとパイル千切れの低減効果
は得られず、熱可塑性樹脂(1)の融点+10℃よりも
高温だと形成されたパイル(5)が溶融してフィルム状
となり、ゴミ捕集性能を失う。
【0021】本発明の製造方法によれば、パイル形成後の熱
処理によって、パイル(5)が部分的に溶融し、再び冷
えたときにはパイル(5)同士が融着したパイル融着物
(7)を含んだ状態のダストクロスが得られる。パイル
融着物は、パイル同士の接点が融着してパイルを束ねた
ような状態になっているが、もとのパイル形状を失うほ
どに溶融固化しているわけではない。パイル融着物をも
みほぐすと、接点の融着が離れて独立したパイルに戻せ
る程度の融着である。
【0022】本発明のダストクロスは、シート状物(2)の
表面に熱可塑性樹脂からなるパイル(5)が形成されて
おり、パイル(5)同士が融着したパイル融着物(7)
を含むことを特徴とする。
【0023】本発明のダストクロスにおけるパイルを構成す
る熱可塑性樹脂(1)は、付加重合体、たとえば、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、ポリ塩化
ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリア
クリロニトリル、及びポリスチレン、並びに縮合重合
体、たとえば、ポリアミド及びポリエステルからなるこ
とができる。特にポリエチレンが好適である。
【0024】本発明のダストクロスにおけるシート状物
(2)は、前述の熱可塑性樹脂(1)よりも高融点であ
るか、該熱可塑性樹脂(1)が溶融する時の高温で変化
しない素材であることが好ましい。シート状物(2)は
有孔のものでも良いし、無孔のものでもよいが、拭布と
しては柔軟性があった方が好適なため、織布や不織布が
特に好ましい。織布や不織布の素材は、例えばレーヨン
繊維、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維、ポリア
ミド繊維、ポリエチレン繊維からなることができる。
【0025】本発明で用いるシート状物(2)が不織布であ
る場合は、例えば、アクリルバインダーによる接着不織
布や、スパンボンド方式によるものなどが好適である。
【0026】本発明のダストクロスの表面には前記の熱可塑
性樹脂からなるパイル(5)が形成されており、パイル
(5)同士が融着したパイル融着物(7)が含まれてい
る。パイル融着物は、パイル同士の接点が融着してパイ
ルを束ねたような状態になっているが、パイル形状を失
うほどに溶融固化しているわけではない。パイル融着物
をもみほぐすと、接点の融着が離れて独立したパイルに
戻せる程度の融着である。
【0027】本発明のダストクロスは、部分的にパイル
(5)同士が融着しており、清拭により掛かる負荷では
千切れない程度にパイル強度が高いため、従来のものと
比較してパイルの千切れが大幅に低減し、かつ、清拭時
のパイルの摩擦で静電気を帯びて塵埃等を効率的に吸着
保持できるものである。
【0028】本発明の別のダストクロスは、シート状物の表
面に熱可塑性樹脂からなるパイルが形成されたダストク
ロスで、次のような性能を有するパイル千切れが少ない
ものである。つまり、ダストクロスから5cm×10c
mの試料をとり、試料の重量を(A)g、試料のパイル
側全面に粘着テープを1回貼付して剥離させた後の試料
の重量を(B)gとした時、下記の式(1)および
(2)で示される性能を有する。 (1):(A)−(B)<0.01g (2):(B)/(A)>0.98 より好ましくは、(A)−(B)が0.0085以下、
(B)/(A)が0.985以上である。
【0029】
【実施例】以下、本発明のダストクロスの実施例につい
て説明するが、以下の説明はこの発明が理解できる程度
に特定の条件を例示して説明するものであって、本発明
は以下の条件に限定されるものではない。
【0030】(実施例1)熱可塑性樹脂として、面密度70
g/m2、融点130℃のポリエチレンフィルムを用意
し、シート状物として、面密度22g/m2のアクリル
バインダー接着タイプの不織布を用意した。不織布の繊
維組成はレーヨン繊維70mass%とポリエステル繊
維30mass%の比率のものを用意した。まず、不織
布(2)の上面側にポリエチレンフィルム(1)を積層
し、ポリエチレンフィルム(1)側を表面温度220℃
の加熱ロール(3)に接触させ、ポリエチレンフィルム
(1)を溶融させた。その後、不織布(2)を加熱ロー
ル(3)から引き剥がしながら、不織布(2)の下面側
からエアーガン(4)で空気流を吹き付けて、冷却とパ
イル(5)の形成を行った。次いで、熱風ドライヤー
(6)でパイル(5)の表面に熱風を1秒程度吹き付け
てダストクロスを得た。熱風ドライヤー(6)の温度条
件はパイル表面で測定したときの温度が135℃になる
ように調節した。このダストクロスの外観は、部分的に
パイル融着物(7)が存在するパイル表面をもってい
た。
【0031】(実施例2)実施例1で用いたものと同じ材料
を用いて、パイル(5)を形成する工程までは実施例1
と同じようにし、熱風ドライヤー(6)で熱風を1秒程
度吹き付けるときの熱風ドライヤー(6)の温度条件は
パイル表面で測定したときの温度が120℃になるよう
に調節した。このダストクロスの外観は、部分的にパイ
ル融着物(7)が存在するパイル表面をもっていた。
【0032】(比較例1)実施例1で用いたものと同じ材料
を用いて、パイル(5)を形成する工程までは実施例1
と同じようにし、パイル形成後の熱処理を行わないでダ
ストクロスを得た。このダストクロスの外観は、均一な
パイル表面をもつものであった。
【0033】(比較例2)実施例1で用いたものと同じ材料
を用いて、パイル(5)を形成する工程までは実施例1
と同じようにし、熱風ドライヤー(6)で熱風を1秒程
度吹き付けるときの熱風ドライヤー(6)の温度条件は
パイル表面で測定したときの温度が100℃になるよう
に調節した。得られたダストクロスの外観は、比較例1
のダストクロスと同様の均一なパイル表面をもつもので
あった。
【0034】(比較例3)実施例1で用いたものと同じ材料
を用いて、パイル(5)を形成する工程までは実施例1
と同じようにし、熱風ドライヤー(6)で熱風を1秒程
度吹き付けるときの熱風ドライヤー(6)の温度条件は
パイル表面で測定したときの温度が150℃になるよう
に調節した。得られたダストクロスの外観は、パイル部
分がほとんど溶融固化し、表面がフィルム状になってい
た。
【0035】(パイル剥離試験)実施例1,2及び比較例
1,2,3で得られたダストクロスから5cm×10c
mの試料をとり、試料のパイル側全面に粘着テープ(商
品名(登録商標):カラリヤンテープ 東洋化学株式会
社製)を1回貼付して、剥離させた。剥離前の試料の重
量を(A)g、剥離させた後の試料の重量を(B)gと
し、(A)−(B)と(B)/(A)を求めた。結果は
表1に示した。
【0036】(パイル千切れ脱落状態試験)実施例1,2及
び比較例1,2,3で得られたダストクロスから20c
m×65cmの試料をとり、黒い紙の上で上下左右にラ
ンダムに振って、黒い紙の上に落ちたパイルの量をパネ
ラーによる目視にて判定した。結果は表1に示した。
【0037】(ゴミ捕集性能試験)実施例1,2及び比較例
1,2,3で得られたダストクロスから20cm×30
cmの試料をとり、秤量した。これを10cm×20c
mのダストクロス用アプリケータに装着した。500μ
m以下に分級した土砂2gを離型紙上に均一に分散し、
この土砂をアプリケータに装着した試料で拭き取り巾2
0cmで拭き取った。その後試料をアプリケータから取
り外して秤量し、拭き取り前後の試料の重量変化をもっ
て拭き取り量とした。以上の試験を2回行い、2回の試
験の合計量を表1に示した。
【表1】
【0038】表1から明らかなように、本発明によるパイル
形成後に熱処理したダストクロスは、熱処理しないダス
トクロスに比べ千切れたパイルの脱落が少なく、かつゴ
ミ捕集性能に優れたものであった。
【0039】
【発明の効果】以上示したように、本発明の製造方法に
よれば、表面に熱可塑性樹脂からなるパイルが形成され
ているので、パイル部分の摩擦で静電気を帯びて塵埃等
を効率的に吸着保持できるうえ、部分的にパイル同士が
融着しているのでパイルの千切れが大幅に低減したダス
トクロスが得られる。本発明のダストクロスは、従来の
ものと比較してパイルの千切れが大幅に低減し、かつ、
清拭時のパイルの摩擦で静電気を帯びて塵埃等を効率的
に吸着保持できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかわるダストクロスの製
法を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施例にかかわるダストクロスの厚
さ方向の断面模式図である。
【符号の説明】
(1)熱可塑性樹脂 (2)シート状物 (3)加熱ロール (4)エアーガン (5)パイル (6)熱風ドライヤー (7)パイル融着物

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂とシート状物を積層して、該
    熱可塑性樹脂側から熱源を接して該熱源と該シート状物
    の間で該熱可塑性樹脂を溶融させた後、該シート状物を
    該熱源から引き剥がす際に冷却して該シート状物の表面
    に該熱可塑性樹脂からなるパイルを形成させ、その後該
    熱可塑性樹脂の融点に対して−10℃から+10℃の範
    囲の温度条件で熱処理するダストクロスの製造方法。
  2. 【請求項2】溶融前の熱可塑性樹脂の形態がフィルム状
    である請求項1記載のダストクロスの製造方法。
  3. 【請求項3】熱可塑性樹脂に積層するシート状物が織布
    または不織布である請求項1または請求項2記載のダス
    トクロスの製造方法。
  4. 【請求項4】シート状物の表面に熱可塑性樹脂からなる
    パイルが形成されており、パイル同士が融着したパイル
    融着物を含むダストクロス。
  5. 【請求項5】シート状物の表面に熱可塑性樹脂からなる
    パイルが形成されたダストクロスで、ダストクロスから
    5cm×10cmの試料をとり、試料の重量を(A)
    g、試料のパイル側全面に粘着テープを1回貼付して剥
    離させた後の試料の重量を(B)gとした時、下記の式
    (1)および(2)を満足するダストクロス。 記 (1):(A)−(B)<0.01g (2):(B)/(A)>0.98
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