JP2001240245A

JP2001240245A - 圧縮空気による搬送システムおよび搬送装置

Info

Publication number: JP2001240245A
Application number: JP2000056193A
Authority: JP
Inventors: Chikanobu Ohashi; 睦宣大橋
Original assignee: AUTO CS ENGINEERING CO Ltd
Current assignee: AUTO CS ENGINEERING CO Ltd
Priority date: 2000-03-01
Filing date: 2000-03-01
Publication date: 2001-09-04

Abstract

(57)【要約】【課題】従来の搬送装置は、騒音が大きいとともに、
維持管理作業が繁雑でコストが高かった。【解決手段】搬送体１が搬送路２を浮上しながら搬送
する搬送システムであり、搬送体１は、下面側に空気風
圧面を有する風受部材１３を設け、かつ搬送路２に複数
設けられるコントロールセンサー２５を感知させるセン
サー感知部材１８を有し、搬送路２の搬送体支持板２０
に設けた複数の空気吹き出し口２６から、搬送体１が定
められた位置に在ること、または無いことを感知したコ
ントロールセンサー２５からの信号によって圧縮空気切
換バルブ２４を開閉し搬送体下面側から吹き出される圧
縮空気の風圧によって搬送体支持板２０から浮上して搬
送されることを特徴とする圧縮空気による搬送システム
および搬送装置による。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、被搬送物を搬送
する搬送システムおよび搬送装置に関する。詳細には工
場等の比較的近距離を搬送する搬送システムおよび搬送
装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、工場等のおいて素材、部品、部
材、製品等の被搬送物を搬送する搬送装置としては、
（１）チェーンコンベア、またはベルトコンベアによる
搬送、（２）ローラーコンベアによる搬送、（３）台
車、（４）ハンガー、（５）トランスファーおよび搬送
用自動車等が知られている。

【０００３】工場等の生産工程内、工程間あるいは物流
倉庫等においての搬送は、上記のいずれかの方法で行わ
れることが多い。

【０００４】

【この発明が解決しようとする課題】しかしながら、上
記に記載した従来の搬送装置であると以下のような様々
な課題があった。

【０００５】チェーンコンベアやベルトコンベアである
とチェーンやモータによる騒音、ローラーコンベアにお
いてはローラーの騒音が発生し、ハンガーでは、騒音の
発生のほかに被搬送物をつり下げて搬送するため、被搬
送物や搬送ルートなどが限定される課題があった。又、
台車や、搬送用自動車においても、その走行中の音が工
場内では騒音になる課題があった。

【０００６】さらに、上記搬送装置のコントロールや、
潤滑油などの給油等の日常に行われるメインテナンス作
業の煩雑さなど総合コストが掛かる課題があった。

【０００７】

【課題を解決する為の手段】課題を解決するため、搬送
体が搬送路を浮上しながら搬送する搬送システムであ
り、搬送体は、下面側に空気風圧面を有する風受部材を
設け、かつ搬送路に複数設けられるコントロールセンサ
ーを感知させるセンサー感知部材を有し、搬送路の搬送
体支持板に設けた複数の空気吹き出し口から、搬送体が
定められた位置に在ることまたは無いことを感知したコ
ントロールセンサーからの信号によって圧縮空気切換バ
ルブを開閉し搬送体下面側から吹き出される圧縮空気の
風圧によって搬送体支持板から浮上して搬送されること
を特徴とする圧縮空気による搬送システムを提案する。

【０００８】また、搬送路と、搬送路から浮上しながら
搬送する搬送体とを有し、搬送体は、下面部に下面側が
開放され空気風圧面を有する風受部材を設けている中空
部と、コントロールセンサーを感知させるセンサー感知
部材を有するとともに、搬送路は、搬送体の下面を支持
する搬送体支持板と、搬送体の側面を支持する中空体か
らなる搬送体左右支持体とを有し、搬送体支持板は、間
隔をおいて複数の空気吹き出し口を設け、空気吹き出し
口は空気方向指示部材を有するとともに圧縮空気切換バ
ルブに連結しており、搬送体左右支持体は、中空体内を
排気ダクトとするとともに中空体内に圧縮空気切換バル
ブと接続しているコントロールセンサーを複数設けたこ
とを特徴とする圧縮空気による搬送装置を提案する。

【０００９】さらに、搬送路と、搬送路から浮上しなが
ら搬送する搬送体とを有し、搬送体は、下面部に下面側
が開放され搬送反対方向に空気風圧面を向けた風受部材
を複数設けている中空部と、中空部の搬送方向前後に設
ける空気遮断部材と、コントロールセンサーを感知させ
るセンサー感知部材を有するとともに、搬送路は、搬送
体の下面を支持する搬送体支持板と、搬送体の側面を支
持する中空体からなる搬送体左右支持体とを有し、搬送
体支持板は、間隔をおいて複数の空気吹き出し口を設
け、空気吹き出し口は空気方向指示部材を有するととも
に消音器付き吹き出しバルブを介して圧縮空気切換バル
ブに連結しており、搬送体左右支持体は、中空体内を排
気ダクトとするとともに中空体内に圧縮空気切換バルブ
と接続しているコントロールセンサーを複数設けたこと
を特徴とする圧縮空気による搬送装置を提案する。

【００１０】

【発明の実施の形態】この発明の第１実施形態を示す圧
縮空気による搬送装置の正面断面図であり図２のＡＡ線
断面図である図１、同じく平面図を示す図２、同じく図
２のＢＢ線断面図を示す図３、搬送体の正面図を示す図
４、搬送作用を示す正面断面図である図５、搬送体の搬
送作用を示す斜視説明図である図６、圧縮空気の作用を
示す部分図である図７、同じく別の実施形態の空気方向
指示部材の作用を示す部分図である図８、この発明の第
２実施形態を示す正面断面図である図９、この発明の第
３実施形態を示す正面断面図である図１０、この発明の
搬送システムの搬送作用パターンの平面説明図である図
１１、図１２に基づいて説明する。

【００１１】この発明の搬送システムの１実施形態につ
いて説明する。搬送体（スキット）１は、上面部１０が
平面に形成され、両側面部１１が互いに平行な垂直面か
らなり、下面部１２が中央部に複数の風受部材１３を有
する中空部１４を設けてなる搬送台である。搬送体１
は、搬送路２を浮上しながら搬送し、停止時には搬送路
２の搬送体支持板２０上に降下する搬送システムであ
る。

【００１２】搬送体１は、下面側に空気風圧面を有する
風受部材１３を複数設け、かつ搬送路２に複数設けられ
るコントロールセンサー２５を感知させるセンサー感知
部材（ドグ）１８を有している。コントロールセンサー
２５は、無接点光センサー、無接点磁気センサーあるい
はリミットスイッチ等から成る。搬送体１が搬送する搬
送路２は、搬送体１の下面を支持する搬送体支持板２０
に設けた一定の間隔をあけて複数設けられた空気吹き出
し口２６から、搬送体１が定められた位置に在ることを
感知したコントロールセンサー２５からの信号によっ
て、空気吹き出し口２６と連結している圧縮空気切換バ
ルブ２４を開かせ、空気吹き出し口２６に圧縮空気を送
り、搬送体１を下面側から吹き出される圧縮空気の風圧
によって搬送体支持板２０から浮上させて搬送路２内を
搬送する。

【００１３】搬送路２の側面に設けられる搬送体左右支
持体２１内に、空気吹き出し口２６に対応する位置に同
じ数設けられるコントロールセンサー２５が順次搬送し
てくる搬送体１のセンサー感知部材１８を感知し、順次
圧縮空気切換バルブ２４を開放させる。搬送体１が、搬
送路２中の対応する位置の空気吹き出し口２６から去る
と、その空気吹き出し口２６に対応するコントロールセ
ンサー２５がセンサー感知部材１８を感知しなくなり、
その信号を対応する圧縮空気切換バルブ２４に送り、そ
の圧縮空気切換バルブ２４を閉鎖させ空気吹き出し口２
６からの空気の吹き出しを停止する。順次、この作動を
繰り返して搬送路２に沿って搬送体１は搬送される。

【００１４】次に、この発明の搬送装置の実施形態につ
いて説明する。搬送体（スキット）１は、上面部１０が
平面に形成され、両側面部１１が互いに平行な垂直面か
らなり、下面部１２が中央部に複数の板状の風受部材１
３を有する中空部１４を設けてなる搬送台である。搬送
体１は、搬送路２を搬送する。

【００１５】搬送体１は、上面部１０上に被搬送物Ａを
載置することが可能であり、両側面部１１には、搬送路
２の垂直状の内側壁面２２に接する接触部１１０を有す
るとともに、接触部１１０に取り付けられるセンサー感
知部材（ドグ）１８を搬送路２の開口部２３０から搬送
路２内へ突出するような形状で中空部１４の上方に中空
部１４の長さとほぼ同様の長さで設けている。搬送体１
の中空部１４は、搬送体１の搬送方向前後側に設ける２
つの支持部１５、１５によって前後を閉塞され、左右を
両側面部１２の下部によって周囲を閉塞され、下面側を
開放した断面逆凹部である。搬送体１の中空部１４は、
搬送体の停止状態では、下面側を搬送路２の上面、上面
側を逆凹部の天井面、前後側を支持部１５、１５の側
面、左右側を両側面部１１下部の内側壁に囲まれた密閉
空間となる。中空部１４内に設けられているそれぞれの
風受部材１３は、互いに適当な間隔をもって平行に設け
られ搬送反対方向に空気風圧面である風受け板面を向け
て垂下している。風受部材１３の下端面は、搬送体１が
停止している状態でも搬送体支持板２０に接しない。

【００１６】搬送体１の下面部１２には、支持部１５、
１５の搬送方向前後側に、支持部１５と前後端部１６、
１６の間に形成される逆凹部に摺動自在に嵌合している
空気遮断部材である空気遮断ロット１７、１７を有して
いる。空気遮断ロット１７、１７は円柱体である。

【００１７】搬送路２は、搬送体支持板２０を搬送路全
長にわたって水平状に設け、その搬送体支持板２０の左
右に平行して中空体である搬送体左右支持体２１、２１
を設けている。搬送体１は、その搬送体支持板２０の上
表面と搬送体左右支持体２１、２１の内側壁面２２、２
２によって形成される断面凹部状内の長い搬送通路を搬
送される。

【００１８】搬送路全長にわたって形成される長い中空
体である搬送体左右支持体２１は、それぞれ互いに対向
する内側壁面２２、２２と、中空体内部である排気ダク
ト２３、２３と、中空体内に設けられた複数のコントロ
ールセンサー２５からなる。コントロールセンサー（近
接スイッチ）２５は、無接点光センサー、無接点磁気セ
ンサーあるいはリミットスイッチ等から成り、１搬送工
程に１つづつ設けられる圧縮空気切換バルブ２４，空気
吹き出し口２６、消音器付き吹き出しバルブ２７等に対
応して１搬送工程毎に１つづつ設ける。コントロールセ
ンサー２５は、搬送体１のセンサー感知部材１８を感知
するとＯＮ状態となり圧縮空気切換バルブ２４をエアコ
ンプレッサー側に切り換え開放させ、搬送体１のセンサ
ー感知部材１８を感知しなくなるとＯＦＦ状態となり圧
縮空気切換バルブ２４を閉鎖させ停止側に切り換える。
内側壁面２２、２２の下端部は、全長にわたって搬送体
支持板２０の上表面とは接しないで排気ダクト２３、２
３内へ連通する長い開口部２３０を形成する。

【００１９】搬送路２の搬送体支持板２０の下面に搬送
方向に間隔を置いて複数の空気吹き出し口２６および空
気吹き出し口２６の下部に消音器付き吹き出しバルブ２
７を設ける。この複数の空気吹き出し口２６および消音
器付き吹き出しバルブ２７を設ける間隔は、搬送体１の
中空部１４の長さと同等か、より短ければよく、いかな
る位置に搬送体１が停止しても中空部１４は、いずれか
の空気吹き出し口２６に相対する。この間隔は、搬送体
１の長さ、大きさや圧縮空気の強さ等によって異なる。

【００２０】この第１実施形態では、複数の搬送工程毎
に設けられる空気吹き出し口２６および消音器付き吹き
出しバルブ２７は２列設けており、それぞれ空気吹き出
し口２６に斜めに固定された空気方向指示部材２６０を
設けている。空気方向指示部材２６０は、この実施例で
は２枚の平行な板状体を搬送方向に斜めに倒した状態に
固定され、２枚の板状体の間から空気が斜め上方へ吹き
出される。２列の隣合う空気吹き出し口２６の空気方向
指示部材２６０は、互いに逆方向に倒れた状態でであ
り、逆方向の斜め上方へ空気は吹き出される。搬送方向
に向かって１列の複数の空気方向指示部材２６０の斜め
傾斜方向は同じである。他の実施例として空気方向指示
部材２６０を管状部材や、ジェット管等で形成してもよ
い。

【００２１】また別の実施形態は、空気吹き出し口２６
を搬送方向に適宜一定の間隔をもって１列に設け、それ
ぞれの空気吹き出し口２６には、図６に示すような可変
の空気方向指示部材２６１を設ける。空気方向指示部材
２６１は、平行な複数枚の板状体の一枚の下端部を支点
棒２６２に取り付け、支点棒２６２支点として９０〜１
２０度程度の回動をして空気の吹き出す方向の変更が可
能である。

【００２２】それぞれの消音器付き吹き出しバルブ２７
は、空気吹き出し口２６近傍に設けられ吹き出し音を減
少低下させる。空気吹き出し口２６は、それぞれ対応す
る圧縮空気切換バルブ２４に連結し、それぞれの圧縮空
気切換バルブ２４は、図示しない１つのエアコンプレッ
サーにエア管によって連結している。それぞれ１搬送工
程毎に配設される圧縮空気切換バルブ２４は、同様に１
搬送工程に１つ乃至２つ設けられたコントロールセンサ
ー２５、２５および図示しない切換スイッチにそれぞれ
接続している。

【００２３】図９は、この発明の第２実施形態であり、
第１実施形態に加えて、搬送路２のそれぞれ２つの搬送
端部に始動部３を設けている。この実施例ではシリンダ
ーロッドが水平方向に伸縮するエアシリンダー３０から
なる。シリンダーロッドの水平方向への伸長により搬送
体１を搬送方向へ押し出し始動させる。

【００２４】図１０は、この発明の第３実施形態であ
り、第１実施形態の搬送体１および搬送路２を、それぞ
れ平行に２つ設け、搬送体１、１の上部に水平状の連結
部４を設け、連結部４からハンガー部４０を垂下させ
て、ハンガー部４０に被搬送物Ａをつり下げて搬送する
装置である。

【００２５】次に、この発明の実施形態の作用について
平面作動説明図である図１１および搬送作用を示す正面
断面図である図５に基づいて説明する。図１１は７つの
搬送工程からなる。搬送体１の上面部１０に図示しない
被搬送物を載置する。スタートスイッチ２８をＯＮにす
ることにより搬送路２の搬送体１が停止している位置
（図１１では第１搬送工程Ａ上）にある空気吹き出し口
２６に連結する圧縮空気切換バルブ２４を停止側から切
り換えて開放させる。するとエアコンプレッサーからの
圧縮空気が、消音器付き吹き出しバルブ２７を介して、
搬送体１の位置する空気吹き出し口２６から搬送体支持
板２０上方へ吹き出される。

【００２６】空気吹き出し口２６から吹き出した空気
は、搬送体１の中空部１４に入り、中空部１４に充満し
た後、搬送体１を搬送体支持板２０上表面より浮上させ
る。このとき搬送体の左右側面接触部１１は、搬送路２
の内側壁面２２、２２にほぼ接して支持されており、左
右方向には移動しない。また空気遮断ロッド１７、１７
は、搬送体１が浮上しても搬送体支持板２０上表面より
自重により離れずに搬送方向へ回転して進む。搬送体１
が浮上すると中空部１４内に充満し搬送体１を浮上させ
た空気の余剰空気は、浮上した側面接触部１１の下端と
搬送体支持板２０上表面の間を通り、搬送路２の搬送体
左右支持体２１、２１の開口部２３０を通って左右の排
気ダクト２３、２３内へのみ流出する。余剰空気は空気
遮断ロッド１７、１７によって搬送体１の搬送方向前後
へは遮断され漏れることがない。

【００２７】空気吹き出し口２６から吹き出した空気
は、搬送体１の中空部１４に充満するとともに、空気方
向指示部材２６０の向きによって中空部１４内部に垂設
されている複数の風受部材１３の風圧面である板の１側
面および進行方向前方側の支持部１５の内壁面に強く当
たり搬送方向側に向かう圧力を加える。搬送体１は、こ
のとき浮上しているため、わずかなエアプレッシャーで
も容易に搬送方向へ進行する。

【００２８】搬送方向へ進行し始めた搬送体１は、最初
の第１搬送工程Ａの空気吹き出し口２６ａより外れる
と、同時に、搬送方向の次の位置にある第２搬送工程Ｂ
の空気吹き出し口２６ｂ上に搬送体１の中空部１４が位
置した状態になる。このとき、搬送体１の側面部１１に
設けられたセンサー感知部材１８を感知していた最初の
コントロールセンサー２５ａはセンサー感知部材１８か
ら外れＯＦＦとなるため最初のコントロールセンサー２
５ａと接続している圧縮空気切換バルブ２４ａはその指
示により閉鎖され停止側に切り替わる。それと同時に搬
送方向の次に設置されたコントロールセンサー２５ｂ
が、搬送してくる搬送体１のセンサー感知部材１８を感
知しＯＮとなり、次の圧縮空気切換バルブ２４ｂがエア
コンプレッサー側に切り替わり開放され、エアコンプレ
ッサーからの圧縮空気は、次の位置にある消音器付き吹
き出しバルブ２７を介して、搬送体１の位置する空気吹
き出し口２６ｂから中空部１４内へ吹き出す。

【００２９】同様に搬送方向下流側に順次同様の作動を
繰り返すことによって、空気吹き出し口２６より空気が
搬送方向へ向かって吹き出されるため、搬送体１は搬送
路２の搬送体支持板２０の上表面から浮上しながら、左
右側面は搬送体左右支持体２１、２１に支持されて搬送
されていく。コントロールセンサー２５は、搬送体１の
側面部１１に設けられたセンサー感知部材１８の長さ分
が通過するまでＯＮ状態を続けて圧縮空気切換バルブ２
４をエアコンプレッサー側に切り換え開放させ、センサ
ー感知部材１８を感知しなくなった時点でＯＦＦ状態と
なり停止側に切り換え閉鎖する。

【００３０】図１１の実施形態では、第１搬送工程Ａの
位置から搬送体１をスタートさせ、第３搬送工程Ｃの位
置で停止させる予定のパターン１を示す。この場合は、
予め第３搬送工程Ｃのコントロールセンサー２５ｃがセ
ンサー感知部材１８を感知しても、それに対応する圧縮
空気切換バルブ２４ｃが開放側に切り替わらないように
プログラムしておく。これによって搬送体１は、第３搬
送工程Ｃの位置に停止する。次に搬送体１に対する作業
が終わり、搬送体１を搬送させたい場合は、完了スイッ
チ２９をＯＮ状態にすると取り出し信号が送られ、第３
搬送工程Ｃの圧縮空気切換バルブ２４ｃが開放側に切り
替わり、空気吹き出し口２６ｃから圧縮空気が吹き出し
搬送体１は搬送される。

【００３１】図１２の実施形態では、１の搬送路２上を
４つの搬送体１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄをストックさせる
ストックコンベア作用をさせている。図１２では、それ
ぞれの搬送体１が搬送路２の搬送下流側存在しない限
り、被搬送物の作業工程である最下流工程（第７搬送工
程Ｇ）まで搬送され停止させる。作業後は、この搬送体
１ａは、取り出し信号によって搬出される。搬送体１ａ
が第７搬送工程Ｇで停止している状態のときに次の搬送
体１ｂが搬送されてくると、２つ前の第５搬送工程Ｅで
搬送体１ｂが停止させるようにプログラムされており、
搬送体２は自動的に第５搬送工程Ｅに停止する。同様に
次の搬送体１ｃが搬送されてくると、２つ前の第３搬送
工程Ｃで停止させるように各々の装置が作動するように
プログラムしてあり搬送体１ｃは第３搬送工程Ｃで停止
する。

【００３２】第７搬送工程Ｇの搬送体１ａが取り出し信
号によって搬出されると、第７搬送工程Ｇのコントロー
ルセンサー２５ｇがＯＦＦとなり、第７搬送工程Ｇの圧
縮空気切換バルブ２４ｇも停止側に切り替わると同時
に、第５搬送工程Ｅのコントロールセンサー２５ｅがＯ
Ｎ状態になり、圧縮空気切換バルブ２４ｅがエアプレッ
シャー側に切り替わり圧縮空気が空気吹き出し口２６ｅ
より吹き出し、搬送体１ｂを下流側へ移動させ第７搬送
工程Ｇで停止させる。このようなコンピュータープログ
ラムによって同様に下流側の搬送体１ｂが搬出される
と、自動的に２つ前の搬送工程の上流側の搬送体１を移
動させるようにコントロールセンサー２５は設定され
る。

【００３３】次に、この発明の第２実施形態の作用につ
いて説明する。搬送体１は、搬送路２の始動端部にエア
シリンダー３を設けられているため、搬送体１のスター
ト時にエアシリンダーのシリンダーロッドの伸長する圧
力を補助的に受けて加速される。

【００３４】次に搬送体１を停止させる場合は、停止さ
せる予定位置にある搬送工程のコントロールスイッチ２
５を予めＯＮ状態にならないようにプログラムさせるこ
とによって、センサー感知部材１８を感知しても停止予
定の搬送工程の圧縮空気切換バルブ２４は停止側に止ま
り、空気吹き出し口２６より空気が吹き出さなくなるた
め搬送体１は浮上を止め搬送体支持板２０表面に停止す
る。この制御は、電気的信号によって行う遠隔操作や、
予めプログラム化した指示信号によって行うことができ
る。

【００３５】次に搬送体１の搬送方向の変換は、搬送路
２上に互いに向きの違う空気吹き出し口２６，２６を２
列設ける実施形態の場合はそれぞれ１列の空気吹き出し
口２６を使用して搬送させる。搬送体１を、逆方向に進
行させる場合は、２列のうち、空気方向指示部材２６０
が逆方向である搬送方向へむかって倒れている他方の列
の空気吹き出し口２６を使用し、空気吹き出し口２６に
連結する圧縮空気切換バルブ２４のスタートスイッチ２
８を作動させて停止側からエアコンプレッサー側に切換
える。するとエアコンプレッサーからの圧縮空気が、消
音器付き吹き出しバルブ２７を介して、搬送体１の位置
する空気吹き出し口２６から搬送体支持板２０上方へ吹
き出され、中空部１４内部に充満し搬送体１を浮上させ
進行方向へ空気圧力をかけ搬送する。

【００３６】また、空気吹き出し口２６が１列の実施形
態の場合、搬送路２上にある搬送体１が停止している位
置にある空気吹き出し口２６の空気方向指示部材２６１
を支点棒２６２を支点として回動させ、搬送体１が進行
する逆の搬送方向へ向かって空気が斜め上方へ吹き出さ
れるような角度にする。これによって、空気吹き出し口
２６から吹き出される空気の圧力方向は、逆側になり、
空気が当たる風受部材１３の板面は反対側から空気圧力
を受ける。

【００３７】

【発明の効果】空気圧力により浮上させて走行し搬送す
るため、従来の搬送装置に比し騒音が非常に軽減し、工
場内などの環境が向上する。

【００３８】又、電磁気的信号により制御できるため、
制御作業が容易になった。

【００３９】さらに、従来の搬送装置のコントロール
や、潤滑油などの給油等の日常に行われるメインテナン
ス作業などが軽減され、維持コストなどが軽減された。

【００４０】コントロールセンサー等の作動をコンピュ
ータープログラムすることにより、ストックコンベア等
の様々なコンベアの作用を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の第１実施形態を示す圧縮空気によ
る搬送装置の正面断面図であり、図２のＡＡ線断面図

【図２】同じく平面図

【図３】同じく図２のＢＢ線断面図

【図４】同じく搬送体の正面図

【図５】同じく搬送作用を示す正面断面図

【図６】同じく搬送体の搬送作用を示す斜視説明図

【図７】同じく圧縮空気の作用を示す部分図

【図８】この発明の別の実施形態の空気方向指示部材
の作用を示す部分図

【図９】この発明の第２実施形態を示す正面断面図

【図１０】この発明の第３実施形態を示す正面断面図

【図１１】この発明の搬送システムの搬送作用パター
ンの平面説明図

【図１２】この発明の搬送システムの別の搬送作用パ
ターンの平面説明図

【符号の説明】

１搬送体１０上面部１１側面部１１０接触部１２下面部１３風受部材１４中空部１５支持部１６前後端部１７空気遮断ロッド（空気遮断部材）１８ドグ２搬送路２０搬送体支持板２１搬送体左右支持体２２搬送路内側壁面２３排気ダクト２４圧縮空気切換バルブ２５コントロールセンサー２６空気吹き出し口２６０空気方向指示部材２６１空気方向指示部材（別の実施形態）２６２支点棒２７消音器付き吹き出しバルブ２８スタートスイッチ２９完了スイッチ３エアシリンダー３０シリンダーロッド４連結部４０ハンガー部Ａ被搬送物

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】搬送体が搬送路を浮上しながら搬送する
搬送システムであり、搬送体は、下面側に空気風圧面を
有する風受部材を設け、かつ搬送路に複数設けられるコ
ントロールセンサーを感知させるセンサー感知部材を有
し、搬送路の搬送体支持板に設けた複数の空気吹き出し
口から、搬送体が定められた位置に在ることまたは無い
ことを感知したコントロールセンサーからの信号によっ
て圧縮空気切換バルブを開閉し搬送体下面側から吹き出
される圧縮空気の風圧によって搬送体支持板から浮上し
て搬送されることを特徴とする圧縮空気による搬送シス
テム。
【請求項２】搬送路と、搬送路から浮上しながら搬送
する搬送体とを有し、搬送体は、下面部に下面側が開放
され空気風圧面を有する風受部材を設けている中空部
と、コントロールセンサーを感知させるセンサー感知部
材を有するとともに、搬送路は、搬送体の下面を支持す
る搬送体支持板と、搬送体の側面を支持する中空体から
なる搬送体左右支持体とを有し、搬送体支持板は、間隔
をおいて複数の空気吹き出し口を設け、空気吹き出し口
は空気方向指示部材を有するとともに圧縮空気切換バル
ブに連結しており、搬送体左右支持体は、中空体内を排
気ダクトとするとともに中空体内に圧縮空気切換バルブ
と接続しているコントロールセンサーを複数設けたこと
を特徴とする圧縮空気による搬送装置。
【請求項３】搬送路と、搬送路から浮上しながら搬送
する搬送体とを有し、搬送体は、下面部に下面側が開放
され搬送反対方向に空気風圧面を向けた風受部材を複数
設けている中空部と、中空部の搬送方向前後に設ける空
気遮断部材と、コントロールセンサーを感知させるセン
サー感知部材を有するとともに、搬送路は、搬送体の下
面を支持する搬送体支持板と、搬送体の側面を支持する
中空体からなる搬送体左右支持体とを有し、搬送体支持
板は、間隔をおいて複数の空気吹き出し口を設け、空気
吹き出し口は空気方向指示部材を有するとともに消音器
付き吹き出しバルブを介して圧縮空気切換バルブに連結
しており、搬送体左右支持体は、中空体内を排気ダクト
とするとともに中空体内に圧縮空気切換バルブと接続し
ているコントロールセンサーを複数設けたことを特徴と
する圧縮空気による搬送装置。