JP2001236613A - 磁気センサ及びその製造方法 - Google Patents

磁気センサ及びその製造方法

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JP2001236613A JP2000040751A JP2000040751A JP2001236613A JP 2001236613 A JP2001236613 A JP 2001236613A JP 2000040751 A JP2000040751 A JP 2000040751A JP 2000040751 A JP2000040751 A JP 2000040751A JP 2001236613 A JP2001236613 A JP 2001236613A
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Hideyuki Kikuchi
英幸 菊地
Masashige Sato
雅重 佐藤
Kazuo Kobayashi
和雄 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気センサに関し、絶縁層として酸化アルミ
ニウム層よりも絶縁障壁が低い窒化アルミニウム層を用
い、しかも、酸化アルミニウム層を用いた強磁性トンネ
ル接合と同程度のMR比をもち、抵抗値が低い強磁性ト
ンネル接合をもつ磁気センサを実現しようとする。 【解決手段】 磁性層/絶縁層/磁性層の層構造をもつ
強磁性トンネル接合を含む磁気センサに於いて、前記絶
縁層の材料としてアルミニウム層にプラズマ窒化法或い
は自然窒化法を適用して生成した窒化アルミニウム層を
用いたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスクの再
生ヘッド或いはエンコーダなどに用いられる磁気センサ
及びその製造方法の改良に関わり、特に、磁界に応じて
電気抵抗が変化する磁気抵抗効果素子として知られる強
磁性トンネル接合素子からなる磁気センサ及びその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、「金属層/絶縁体層/金属層」
からなる積層構造をもつ接合に於いては、上下両面の金
属層間に電圧を印加した場合、絶縁体層が充分に薄けれ
ば僅かな電流が流れる。
【0003】通常、絶縁体は電流を通さないが、充分に
薄い場合、量子力学的効果に依って僅かに電子が透過す
る確率をもつ為に電流が流れるものであり、この場合の
電流を「トンネル電流」と呼び、そして、この構造をも
つ接合を「トンネル接合」と呼んでいる。
【0004】ここで、絶縁体としては、上下両面の金属
層に生成された酸化層を絶縁障壁として用いることが多
く、例えば、アルミニウム(Al)層の表面に自然酸
化、プラズマ酸化、熱酸化などの手段で酸化させて得ら
れる酸化層を利用する。
【0005】前記酸化層は、酸化条件を適切に設定する
ことで、充分に薄くすることが可能であり、この酸化
層、即ち、酸化アルミニウム層は絶縁物であるから、ト
ンネル接合の障壁層として用いることができる。
【0006】このようなトンネル接合の特徴としては、
印加電圧に対する電流が、通常の抵抗と異なって、非線
形性をもつことから、その非線形性を必要とする分野の
素子として用いられてきた。
【0007】前記トンネル接合に於ける上下両面の金属
層を強磁性金属層に置き換えた接合を強磁性トンネル接
合と呼ばれ、その強磁性トンネル接合に於けるトンネル
確率(トンネル抵抗)は、上下両面の強磁性金属層の磁
化状態に依存することが知られている。
【0008】これを換言すると、磁場の如何に依ってト
ンネル抵抗を制御できることに他ならない。ここで、磁
化の相対角度をθとすると、トンネル抵抗Rは R=RS +0.5ΔR(1−cosθ) ・・・・(1) Rs:飽和磁場を印加した場合の抵抗 ΔR:最大磁場を印加した場合の抵抗変化量 で表される。
【0009】従って、上下両面の強磁性金属層に於ける
磁化の角度が揃っている場合(θ=0)であればトンネ
ル抵抗Rは小さく(R=RS )、両強磁性金属層に於け
る磁化の向きが反対(θ=180°)であればトンネル
抵抗Rは大きくなる(R=R S +ΔR)。
【0010】これは、強磁性金属層内部の電子が分極し
ていることに起因する。即ち、電子は、通常、上向きの
スピン状態のもの(up電子)と下向きのスピン状態の
もの(down電子)とが存在するが、通常の非磁性金
属層内部の電子は、up電子とdown電子の両電子が
同数だけ存在する為、全体として磁性をもたない。
【0011】これに対し、強磁性金属層内部の電子は、
up電子数(Nup)とdown電子数(Ndown)とが異
なる為、全体としてup若しくはdownの磁性をもつ
ことになる。
【0012】電子がトンネルする場合、それらの電子
は、それぞれのスピン状態を維持したままトンネルする
ことが知られていて、従って、トンネル先の電子状態に
空きがあれば、トンネルすることは可能であるが、トン
ネル先の電子状態に空きがなければ、トンネルすること
はできない。
【0013】トンネル抵抗の変化率は、電子源の偏極率
とトンネル先の偏極率との積、従って、次式で表され
る。即ち、 ΔR/RS =2×P1×P2/(1−P1×P2) ・・・・(2) P1及びP2:両強磁性金属層の分極率 であり、分極率Pは、 P=2(Nup−Ndown)/(Nup+Ndown) ・・・・(3) で表される。
【0014】分極率Pは、強磁性金属の種類に依存し、
例えば、NiFe、Co、CoFeの分極率は、それぞ
れ0.3、0.34、0.46であり、その場合、理論
的には、それぞれ約20〔%〕、26〔%〕、54
〔%〕の磁気抵抗変化率(MRレシオ)を期待でき、こ
のMRレシオの値は、異方性磁気抵抗効果(AMR)
や、巨大磁気抵抗効果(GMR)よりも大きいので、磁
気センサへの応用が考えられる。
【0015】また、トンネル抵抗Rは、次式から、絶縁
層に於ける絶縁障壁高さφ及び障壁幅Wに依存すること
が理解される。即ち、 R∝Exp(Wx (φ)1/2 ) ・・・・(4) であり、従って、トンネル抵抗Rは、絶縁障壁高さφが
低い場合、また、書癖幅Wが狭い場合には小さくなる。
【0016】図4は従来の技術に依るスピンバルブ構造
の強磁性トンネル接合を表す要部説明図であって、
(A)は要部切断側面を、また、(B)は要部平面をそ
れぞれ示している。尚、(A)は(B)に見られる中央
を円形に切り取った部分のみを表している。
【0017】図に於いて、1はSi基板、2はSiO2
からなる絶縁膜、3はNiFeからなる下層、4はCo
Feからなる下層、5はAl−Al2 3 からなる障壁
層、6はCoFeからなる上層、7はIrMnからなる
上層、8はAlからなる酸化防止層をそれぞれ示してい
る。
【0018】この強磁性トンネル接合を作製するには、 スパッタリング法を適用することに依り、例えばN
i板からなるメタル・マスクを用い、Si基板1を覆う
絶縁膜2上に厚さが例えば24〔nm〕であるNiFe
からなるストライプの下層3を成膜し、引き続き、厚さ
が例えば10〔nm〕であるCoFeからなる下層4を
成膜する。尚、成膜中は、一方向、即ち、ストライプの
長手方向に磁場を印加する。
【0019】ここで成膜した下層3及び下層4は、磁場
に対して磁化が自由に回転する強磁性層として機能す
る。
【0020】また、CoFeはNiFeに比較して分極
率が大きいので、強磁性トンネル抵抗変化を大きくする
目的で挿入するものである。
【0021】 スパッタリング法を適用することに依
り、前記同様、メタル・マスクを用いて、厚さが例えば
1.6〔nm〕である円形のAl膜を形成し、次いで、
例えば酸素ガス圧:1.8〔Pa〕、酸化時間:60
〔秒〕なる条件で表面をプラズマ酸化してAl−Al2
3 からなる障壁層5を形成する。
【0022】 スパッタリング法を適用することに依
り、厚さが例えば10〔nm〕であるCoFeからなる
上層6を成膜し、次いで、厚さが例えば50〔nm〕で
あるIrMnからなる上層7を成膜する。尚、成膜中
は、下層4などのストライプと略直交する方向のストラ
イプに磁場を印加する。
【0023】 スパッタリング法を適用することに依
り、厚さが例えば10〔nm〕であるAlからなる酸化
防止膜8を形成する。
【0024】図5は図4について説明した工程を経て作
製したスピンバルブ構造の強磁性トンネル接合の磁気抵
抗効果曲線(MR曲線)を表す線図である。
【0025】前記のように、「磁性層(フリー層)」/
絶縁層(障壁層)/磁性層(ピンド層)/反強磁性層
(ピン層)」なる構成を採った場合、ピンド層であるC
oFe層がピン層であるIrMn層と交換結合し、ピン
ド層の磁化方向が固定される。
【0026】従って、外部から磁場を印加すると、下層
(フリー層)のみが磁化回転し、下層と上層との磁化の
相対角度が変化する為、式(1)に見られるように、磁
場に依存してトンネル抵抗が変化する。
【0027】ところで、前記したように、従来の強磁性
トンネル接合では、障壁層である絶縁層の材料には主と
して酸化アルミニウムが用いられているのであるが、磁
性トンネル接合を磁気センサ、特に、超高密度記録用磁
気ヘッドの構成部材として用いる場合、酸化アルミニウ
ムを用いたトンネル接合では、抵抗値が大きいので、そ
れを低下させる必要がある。
【0028】抵抗値を低下させる手段としては、式
(4)から看取できるように、絶縁層の層厚を薄くする
か、絶縁障壁高さを低くすることが考えられる。
【0029】絶縁層の層厚を薄くする手段を採る場合、
ピンホールが無いようにしなければならないが、現用の
酸化アルミニウム層の厚さは約16〔Å〕と薄く、これ
以上に薄くしてピンホールが存在しない絶縁層を形成す
ることは困難である。
【0030】また、絶縁障壁高さを低くする手段を採る
場合、酸化アルミニウム層に代えて窒化アルミニウム層
を用いる方法が提案されている(要すれば、「J.J.
Sun,R.C.Sousa:J.Magn.Soc.
Japan 23,55(1999)」、を参照)。
【0031】然しながら、この窒化アルミニウム層を用
いる従来の技術に於いては、窒化アルミニウム層を成膜
する際、Ar+N2 混合ガスを用い、反応性スパッタリ
ング法を適用して作製していて、高いMR比、即ち、2
〔%〕以上のMR比は得られていない。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、絶縁層と
して酸化アルミニウム層よりも絶縁障壁が低い窒化アル
ミニウム層を用い、しかも、酸化アルミニウム層を用い
た強磁性トンネル接合と同程度のMR比をもち、抵抗値
が低い強磁性トンネル接合をもつ磁気センサを実現しよ
うとする。
【0033】
【課題を解決するための手段】本発明では、強磁性トン
ネル接合に於ける絶縁障壁として作用する絶縁層として
プラズマ窒化法を適用して形成した窒化アルミニウム層
を用いることが基本になっている。
【0034】前記したところから、本発明に依る磁気セ
ンサに於いては、(1)磁性層/絶縁層/磁性層の層構
造をもつ強磁性トンネル接合を含む磁気センサに於い
て、前記絶縁層の材料としてアルミニウム層にプラズマ
窒化法を適用して生成した窒化アルミニウム層を用いた
ことを特徴とするか、或いは、
【0035】(2)磁性層/絶縁層/磁性層の層構造を
もつ強磁性トンネル接合を含む磁気センサに於いて、前
記絶縁層の材料としてアルミニウム層に自然窒化法を適
用して生成した窒化アルミニウム層を用いたことを特徴
とするか、或いは、
【0036】(3)前記(1)又は(2)に於いて、前
記窒化アルミニウム層の厚さが1.6〔nm〕を越えな
いことを特徴とするか、或いは、
【0037】(4)磁性層/プラズマ窒化法或いは自然
窒化法で生成された窒化アルミニウムからなる絶縁層/
磁性層の層構造をもつ強磁性トンネル接合を成膜する工
程と、その後、温度を200〔℃〕乃至300〔℃〕の
範囲として真空中で熱処理する工程とが含まれてなるこ
とを特徴とする。
【0038】前記手段を採ることに依り、低抵抗で且つ
高い磁気抵抗変化率(MR比)をもつ高性能の磁気セン
サを実現することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】本発明に依る磁気センサは、絶縁
障壁として作用する絶縁層が特徴的であり、その外見構
成は例えば図6について説明した磁気センサと同様であ
って良く、従って、図4の磁気センサを参照しつつ、製
造工程の一例について説明する。
【0040】(1)スパッタリング法を適用することに
依り、例えばNi板からなるメタル・マスクを用い、S
i基板1を覆う絶縁膜2上に厚さが例えば24〔nm〕
であるNiFeからなるストライプの下層3を成膜し、
引き続き、厚さが例えば10〔nm〕であるCoFe31
からなる下層4を成膜する。
【0041】これ等の成膜中に於いて、ストライプの長
手方向に磁場を印加する点は従来の技術と変わりなく、
また、成膜した下層3及び下層4は、磁場に対して磁化
が自由に回転する強磁性層として機能する点も同じであ
る。
【0042】(2)スパッタリング法を適用することに
依り、前記同様、メタル・マスクを用いて、厚さが例え
ば1.6〔nm〕である円形のAl膜を形成し、次い
で、例えば窒素ガス圧:1.8〔Pa〕、窒化時間:6
0〔秒〕なる条件で表面をプラズマ窒化してAl−Al
Nからなる障壁層5Aを形成する。尚、障壁層5の厚さ
が1.6〔nm〕を越えると抵抗値が大きくなって実用
にならない。
【0043】(3)スパッタリング法を適用することに
依り、厚さが例えば10〔nm〕であるCoFe31から
なる上層6を成膜し、次いで、厚さが例えば50〔n
m〕であるIrMnからなる上層7を成膜する。尚、成
膜中は、下層4などのストライプと略直交する方向の磁
場を印加する。
【0044】(4)スパッタリング法を適用することに
依り、厚さが例えば10〔nm〕であるAlからなる酸
化防止膜8を形成する。
【0045】図1は窒化アルミニウム層を絶縁層とした
強磁性トンネル接合、並びに、酸化アルミニウム層を絶
縁層とした強磁性トンネル接合のMR曲線を表す線図で
あって、(A)が窒化アルミニウム層を用いた場合、
(B)が酸化アルミニウム層を用いた場合である。
【0046】図1に於ける(A)及び(B)の何れの場
合も、接合の層構造、ガス圧や窒化或いは酸化時間など
作製条件は同じである。
【0047】図1の(A)に於ける具体的な積層構造
は、NiFe(24〔nm〕)/CoFe31(10〔n
m〕)/Al−N(1.6〔nm〕)/CoFe31(1
0〔nm〕)/IrMn(50〔nm〕)/Al(10
〔nm〕)であり、また、同じく(B)に於ける具体的
な積層構造は、NiFe(24〔nm〕)/CoFe31
(10〔nm〕)/Al−O(1.6〔nm〕)/Co
Fe31(10〔nm〕)/IrMn(50〔nm〕)/
Al(10〔nm〕)である。尚、「31」は組成を示し
ている。
【0048】また、図中には、各接合の障壁高さφと障
壁幅Wとをシモンズの式を用いて求めた値を併記してあ
る。
【0049】図からすると、MR比は両接合とも10
〔%〕を越え、略同じ値になっているのであるが、抵抗
値は窒化アルミニウム層を用いた接合の方が小さくなっ
ていることが看取されよう。
【0050】この理由は、窒化アルミニウム層を絶縁層
とした方が、絶縁障壁高さφが低く且つ障壁幅Wも狭い
ことに依る。
【0051】図2及び図3はMR比及び抵抗のアニール
温度依存性を表す線図であり、図2は絶縁層が窒化アル
ミニウム層である場合、また、図3は絶縁層が酸化アル
ミニウム層である場合、そして、各図に於いて、(A)
はMR比を、また、(B)は飽和磁場を加えた際の抵抗
S をそれぞれ示している。
【0052】図からすると、MR比は熱処理温度と共に
増加し、熱処理温度が250〔℃〕(酸化アルミニウム
層の場合は225〔℃〕)でMR比は30〔%〕を越え
ていることが看取され、そして、抵抗RS は窒化アルミ
ニウム層を用いた場合の方が小さくなっていることは云
うまでもない。
【0053】本発明に於いては、前記実施の形態に限ら
れることなく、且つ、特許請求の範囲に記載された範囲
を逸脱することなく、他に多くの改変を実現することが
できる。
【0054】例えば、絶縁層を形成する際、前記実施の
形態では、窒化アルミニウム層を生成させる為、プラズ
マ窒化法を適用したが、これはスパッタリング法を適用
してアルミニウム層を成膜した後、スパッタリング装置
内に窒素ガスを流してアルミニウム層表面を窒化させる
自然窒化法に依存しても良い。
【0055】また、強磁性トンネル接合を形成した後、
温度を200〔℃〕〜300〔℃〕の範囲として真空中
で熱処理を行なうと層質が良くなる。
【0056】本発明に依って作製された磁気センサは、
ハード・ディスク装置、ディスク・アレイ装置、エンコ
ーダ装置などに用いて好適である。
【0057】
【発明の効果】本発明に依る磁気センサに於いては、磁
性層/絶縁層/磁性層の層構造をもつ強磁性トンネル接
合を含む磁気センサに於いて、前記絶縁層の材料として
アルミニウム層にプラズマ窒化法或いは自然窒化法を適
用して生成した窒化アルミニウム層を用いる。
【0058】前記構成を採ることに依り、低抵抗で且つ
高い磁気抵抗変化率(MR比)をもつ高性能の磁気セン
サを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】窒化アルミニウム層を絶縁層とした強磁性トン
ネル接合、並びに、酸化アルミニウム層を絶縁層とした
強磁性トンネル接合のMR曲線を表す線図である。
【図2】MR比及び抵抗のアニール温度依存性を表す線
図である。
【図3】MR比及び抵抗のアニール温度依存性を表す線
図である。
【図4】従来の技術に依るスピンバルブ構造の強磁性ト
ンネル接合を表す要部説明図である。
【図5】図4について説明した工程を経て作製したスピ
ンバルブ構造の強磁性トンネル接合の磁気抵抗効果曲線
(MR曲線)を表す線図である。
【符号の説明】
1 Si基板 2 SiO2 からなる絶縁膜 3 NiFeからなる下層 4 CoFeからなる下層 5 Al−Al2 3 からなる障壁層 6 CoFeからなる上層 7 IrMnからなる上層 8 Alからなる酸化防止層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 和雄 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5D034 BA03 BA15 DA07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁性層/絶縁層/磁性層の層構造をもつ強
    磁性トンネル接合を含む磁気センサに於いて、 前記絶縁層の材料としてアルミニウム層にプラズマ窒化
    法を適用して生成した窒化アルミニウム層を用いたこと
    を特徴とする磁気センサ。
  2. 【請求項2】磁性層/絶縁層/磁性層の層構造をもつ強
    磁性トンネル接合を含む磁気センサに於いて、 前記絶縁層の材料としてアルミニウム層に自然窒化法を
    適用して生成した窒化アルミニウム層を用いたことを特
    徴とする磁気センサ。
  3. 【請求項3】前記窒化アルミニウム層の厚さが1.6
    〔nm〕を越えないことを特徴とする請求項1或いは請
    求項2記載の磁気センサ。
  4. 【請求項4】磁性層/プラズマ窒化法或いは自然窒化法
    で生成された窒化アルミニウムからなる絶縁層/磁性層
    の層構造をもつ強磁性トンネル接合を成膜する工程と、 その後、温度を200〔℃〕乃至300〔℃〕の範囲と
    して真空中で熱処理する工程とが含まれてなることを特
    徴とする磁気センサの製造方法。
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Cited By (4)

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