JP2001222892A - メモリ装置およびその製造方法 - Google Patents
メモリ装置およびその製造方法Info
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Abstract
その製造方法を提供する。 【解決手段】記憶層2は、絶縁膜3に被覆されキャリア
の閉じ込めが可能なナノメータオーダのシリコン微結晶
4が近接して並設されている。シリコン微結晶4の結晶
粒径(サイズ)は3〜10nmの範囲で分布しており、
絶縁膜3の膜厚は、シリコン微結晶4の結晶粒径よりも
小さくしてある。したがって、記憶層2は、シリコン微
結晶4が絶縁膜3により挟まれたバンド構造となってい
る。ここにおいて、絶縁膜3のバンドギャップは5〜1
0eV程度であり、シリコン微結晶4のバンドギャップ
は2〜3eV程度である。シリコン微結晶4にキャリア
を蓄積させることで、情報を記憶するメモリ機能を実現
することができる。
Description
モリ装置およびその製造方法に関するものである。
導体メモリの集積度は3年に4倍のスピードで向上して
きた。
長では高集積化の限界が見えており、今後のマルチメデ
ィア時代に対応するため、新しい原理に基づいた技術が
望まれている。
で起こる新しい動作原理を利用したデバイスの研究が各
所で行われている。しかしながら、ナノメータサイズの
構造を制御性良く実現することは、技術的に非常に困難
であった。
あり、その目的は、小型且つ低コストで大容量のメモリ
装置およびその製造方法を提供することにある。
目的を達成するために、絶縁膜により被覆されキャリア
の閉じ込めが可能なナノメータオーダの微結晶に電荷を
蓄積することで情報を記憶する記憶層を備えることを特
徴とするものであり、電荷を蓄積しておく場所がナノメ
ータオーダの微結晶なので、従来の半導体集積回路技術
を利用した半導体メモリに比べて、小型且つ低コストで
記憶容量の大容量化を図ることができる。
て、前記記憶層は、前記絶縁膜により被覆されキャリア
の閉じ込めが可能なナノメータサイズの微結晶が近接し
て並設されてなるので、記憶容量をより高めることが可
能になる。
て、前記記憶層への書き込みを行う書き込み手段を備
え、書き込み手段は、前記記憶層の単位領域内で複数の
微結晶にキャリアを閉じ込めるので、書き込み手段によ
って複数の微結晶を帯電させることができる。
て、前記記憶層は、帯電した微結晶の数に応じた多値の
情報を記憶するので、多値の情報を記憶させることが可
能になる。
て、光照射によって前記記憶層への書き込みを行う書き
込み手段を備え、書き込み手段は、光の波長を変化させ
ることで前記記憶層に蓄積させる電荷量を制御するの
で、書き込み手段が前記記憶層へ照射する光の波長を変
化させることで前記記憶層への光の侵入深さなどを調節
でき、光の波長が長くなるほど前記記憶層におけるより
深い領域の微結晶を帯電させることができるとともに大
きな結晶粒径の微結晶を帯電させることができ、光の波
長が短くなるほど前記記憶層におけるより浅い領域の微
結晶を帯電させることができるとともにより小さな結晶
粒径の微結晶を帯電させることができるから、帯電する
微結晶の数を制御できて、前記記憶層に蓄積される電荷
量が制御される。
て、光照射によって前記記憶層への書き込みを行う書き
込み手段を備え、書き込み手段は、光の強度を変化させ
ることで前記記憶層に蓄積させる電荷量を制御するの
で、書き込み手段が前記記憶層へ照射する光の強度を変
化させることで帯電する微結晶の数を制御できて、前記
記憶層に蓄積される電荷量が制御される。
て、前記記憶層へ電気的に書き込みを行う書き込み手段
を備え、書き込み手段は、前記記憶層への印加電圧を変
化させることで前記記憶層に蓄積させる電荷量を制御す
るので、前記記憶層へ電気的に多値の情報を書き込むこ
とが可能になる。
て、前記記憶層は、帯電した微結晶の位置に基づいた情
報を記憶するので、記憶容量をさらに大きくすることが
できる。
て、光照射によって前記記憶層への書き込みを行う書き
込み手段を備え、書き込み手段は、光の波長を変化させ
ることで前記記憶層内における電荷を蓄積させる位置を
制御するので、書き込み手段が前記記憶層へ照射する光
の波長を変化させることで前記記憶層への光の侵入深さ
などを調節でき、光の波長が長くなるほど前記記憶層に
おけるより深い領域の微結晶を帯電させることができる
とともに大きな結晶粒径の微結晶を帯電させることがで
き、光の波長が短くなるほど前記記憶層におけるより浅
い領域の微結晶を帯電させることができるとともにより
小さな結晶粒径の微結晶を帯電させることができるか
ら、帯電する微結晶の位置を制御できる。
いて、前記記憶層は、基板の一表面上に形成され、厚み
方向において前記基板の一表面から離れるほど微結晶の
粒径が小さいので、前記記憶層の深さ方向において微結
晶の光学ギャップが変化するから、前記記憶層の深さ方
向における書き込み精度を向上させることができる。
いて、前記絶縁膜により被覆されキャリアの閉じ込めが
可能なナノメータオーダの微結晶は、柱状の半導体結晶
間に設けられてなるので、一対の柱状の半導体結晶をそ
れぞれドレイン、ソース、この一対の柱状の半導体結晶
間に介在し前記絶縁膜により被覆された微結晶半導体よ
りなる部分をゲート酸化膜としたMOSトランジスタ構
造を得ることが可能となり、多値の記憶を行うことがで
きる。
項11の発明において、前記記憶層は、導電性層上の絶
縁層上に形成されてなるので、前記記憶層へ電界を印加
することで微結晶中で発生した電子・ホール対を分離す
ることができ、微結晶に閉じ込められたキャリアの寿命
を長くすることができて記憶時間を長くすることが可能
となる。
おいて、前記絶縁層は、SIMOX基板のSiO2膜に
より構成され、前記導電性層は、前記SIMOX基板に
おける前記SiO2膜下のシリコン基板により構成さ
れ、前記記憶層は、前記SIMOX基板における前記S
iO2膜上のシリコン層に形成されてなることを特徴と
する。
おいて、前記導電性層は、ガラス基板上に形成されてな
るので、基板としてガラス基板を用いた一般的な液晶デ
ィスプレイ駆動用のTFTの製造プロセスを流用するこ
とが可能となる。
項14のいずれかに記載のメモリ装置の製造方法であっ
て、半導体層を陽極酸化処理により多孔質化することに
より前記ナノメータオーダの微結晶を形成する工程と、
酸化処理によって微結晶の表面に前記絶縁膜を形成する
工程とを備えることを特徴とし、絶縁膜により被覆され
キャリアの閉じ込めが可能なナノメータオーダの微結晶
を3次元的に多数個近接して設けることができ、小型且
つ低コストで大容量のメモリ装置を実現することが可能
になる。
項14のいずれかに記載のメモリ装置の製造方法であっ
て、基板の一表面側にマトリックス状にトレンチを形成
する工程と、絶縁膜により被覆されたナノメータオーダ
の微結晶を前記トレンチに埋め込む工程とを備えること
を特徴とし、絶縁膜により被覆されたナノメータオーダ
の微結晶を3次元的に多数個近接して設けることがで
き、小型且つ低コストで大容量のメモリ装置を実現する
ことが可能になる。
リ装置は、図1に示すような基本構成を有し、導電性層
1a上に絶縁層1bが形成された基板1上に記憶層2が
形成されている。ここにおいて、記憶層2は、絶縁膜3
に被覆されキャリアの閉じ込めが可能なナノメータオー
ダの微結晶たるシリコン微結晶4が近接して並設されて
いる。シリコン微結晶4の結晶粒径(サイズ)は3〜1
0nmの範囲で分布しており、絶縁膜3の膜厚は、シリ
コン微結晶4の結晶粒径よりも小さくしてある。
をを有している。すなわち、記憶層2は、Si(シリコ
ン微結晶4)がSiOX(絶縁膜3)により挟まれた多
重量子井戸構造となっている。ここにおいて、絶縁膜3
のバンドギャップは5〜10eV程度であり、シリコン
微結晶4のバンドギャップは2〜3eV程度である。な
お、シリコンのバンドギャップは、バルクでは約1.1
eVであるが、微結晶では2〜3eV程度まで広がるこ
とが知られている。
晶4が絶縁膜3のバリアに挟まれているので、シリコン
微結晶4にキャリアを蓄積させることで、情報を記憶す
るメモリ機能を実現することができる。なお、シリコン
微結晶4のバンドギャップは上述のようにバルクと比較
して大きいので、例えば薄膜成長時に形成された微結晶
シリコンの場合、バルク中に微結晶シリコンが孤立して
存在することになり、微結晶シリコン中にキャリアを閉
じ込めることは難しい。これに対して、本実施形態で
は、絶縁膜3により被覆されたシリコン微結晶4が近接
して並設されてなるので、シリコン微結晶4へキャリア
を閉じ込めることができる。
縁膜3により被覆されキャリアの閉じ込めが可能なナノ
メータオーダのシリコン微結晶4に電荷を蓄積すること
で情報を記憶する記憶層2を備えるものであり、電荷を
蓄積しておく場所がナノメータオーダのシリコン微結晶
4なので、従来の半導体集積回路技術を利用した半導体
メモリに比べて、小型且つ低コストで記憶容量の大容量
化を図ることができる。
み手段により書き込みが行われる。この書き込み手段
は、記憶層2の単位領域内で複数のシリコン微結晶4に
キャリアを閉じ込めることができるように構成すること
で、書き込み手段によって複数のシリコン微結晶4を帯
電させることができる。一方、記憶層2が、帯電したシ
リコン微結晶4の数に応じた多値の情報を記憶するよう
にすれば、記憶層2へ多値の情報を記憶させることが可
能になる。
って記憶層2への書き込みを行う書き込み手段を用いれ
ばよく、書き込み手段が、光の波長を変化させることで
記憶層2に蓄積させる電荷量を制御するようにすれば、
記憶層2へ照射する光の波長を変化させることで記憶層
2への光の侵入深さなどを調節できて、光の波長が長く
なるほど記憶層2におけるより深い領域のシリコン微結
晶4を帯電させることができるとともに大きな結晶粒径
のシリコン微結晶4を帯電させることができ、光の波長
が短くなるほど記憶層2におけるより浅い領域のシリコ
ン微結晶4を帯電させることができるとともにより小さ
な結晶粒径のシリコン微結晶4を帯電させることができ
るから、帯電するシリコン微結晶4の数を制御できて、
記憶層2に蓄積される電荷量が制御される。また、書き
込み手段が、光の強度を変化させることで記憶層2に蓄
積させる電荷量を制御するようにすれば、記憶層2へ照
射する光の強度を変化させることで帯電するシリコン微
結晶4の数を制御できて、記憶層2に蓄積される電荷量
が制御される。
電気的に書き込みを行う書き込み手段を用いてもよく、
書き込み手段が、記憶層2への印加電圧を変化させるこ
とで記憶層2に蓄積させる電荷量を制御するようにすれ
ば、記憶層2へ電気的に多値の情報を書き込むことが可
能になる。
晶4の位置に基づいた情報を記憶するようにすれば、記
憶容量をさらに大きくすることができる。したがって、
書き込み手段が、上述のように光の波長を変化させるこ
とで記憶層2内における電荷を蓄積させる位置を制御す
るようにすれば、記憶層2へ照射する光の波長を変化さ
せることで記憶層2への光の侵入深さなどを調節でき
て、光の波長が長くなるほど記憶層2におけるより深い
領域のシリコン微結晶4を帯電させることができるとと
もに大きな結晶粒径のシリコン微結晶4を帯電させるこ
とができ、光の波長が短くなるほど記憶層2におけるよ
り浅い領域のシリコン微結晶4を帯電させることができ
るとともにより小さな結晶粒径のシリコン微結晶4を帯
電させることができるから、帯電するシリコン微結晶4
の位置を制御できる。ここに、記憶層2を例えば厚み方
向において基板1から離れるほどシリコン微結晶4の結
晶粒径が小さくなるように構成しておくことで、記憶層
2の深さ方向においてシリコン微結晶4の光学ギャップ
が変化するから、記憶層2の深さ方向における書き込み
精度を向上させることができる。
縁膜3により被覆された粒径が5nmのシリコン微結晶
4が2.54cm×2.54cm(つまり、1インチ
□)の基板1に並んでいるとすると、 (2.54×10-2/5×10-9)2≒2.58×10
13>1×1012 となるから、1個のシリコン微結晶4に1bitの情報
を記憶させることにより、0.155Tbit/cm2
(1Tbit/in2)もの大容量メモリを実現するこ
とができる。
電界を印加するためのプローブ15を設けて、導電性層
1aを直流電源Eの負極に接続しプローブ15を直流電
源Eの正極に接続し、プローブ15の先端部を記憶層2
へ近づけてプローブ15により記憶層2へ電界を印加す
るようにすれば、シリコン微結晶4中で発生した電子・
ホール対を分離することができ、シリコン微結晶4に閉
じ込められたキャリアの寿命を長くすることができて記
憶時間を長くすることが可能となる。ここに、図3にお
ける導電性層1a、絶縁層1b、シリコン層1cそれぞ
れは、例えばSIMOX(Separation by Implanted
Oxygen)基板におけるシリコン基板、シリコン基板上
のSiO2膜、SiO2膜上のシリコン層により構成する
ことができる。ただし、SIMOX基板を利用せずに、
導電性層1aをメタル層や、その他の導電性を有する材
料により構成してもよいことは勿論である。
読み出しは、例えば記憶層2への光照射による書き込み
時とは異なる適宜波長若しくは適宜強度の光を照射する
ことにより行うことができる。
層2は、基板1の一表面側に例えば多結晶シリコン層を
CVD法などによって形成し、この多結晶シリコン層を
陽極酸化処理により多孔質化することにより量子閉じ込
め効果が現れるナノメータオーダのシリコン微結晶4を
形成し、その後、例えばRTO(Rapid Thermal Oxid
ation)法などの酸化処理によってシリコン微結晶4の
表面にシリコン酸化膜よりなる絶縁膜3を形成すること
により、絶縁膜3により被覆されたナノメータオーダの
シリコン微結晶4を3次元的に多数個近接して設けるこ
とができ、図2に示すような多重量子井戸構造を有する
記憶層2を形成することができるから、小型且つ低コス
トで大容量のメモリ装置を実現することが可能になる。
ラス基板上に形成する場合には、基板としてガラス基板
を用いた一般的な液晶ディスプレイ駆動用のTFTの製
造プロセスを流用することが可能となり、TFTの製造
装置も流用することができる。
リなどの既存の半導体メモリに代わる新規なメモリとし
て用いることができ、例えば、図4に示すように、絶縁
膜3により被覆されたナノメータオーダのシリコン微結
晶4を柱状の半導体結晶5間に設け、一対の柱状の半導
体結晶5,5をそれぞれドレインD、ソースS、この一
対の柱状の半導体結晶5,5間に介在し絶縁膜3により
被覆されたナノメータオーダのシリコン微結晶4よりな
る部分をゲート酸化膜6(記憶層2)、ゲート酸化膜6
上に形成された導電性膜をゲート電極7としたMOSト
ランジスタ構造を得ることができ、多値の記憶を行うこ
とができる。このようなMOSトランジスタ構造は、上
述のように基板1の一表面側に例えば多結晶シリコン層
をCVD法などによって形成し、この多結晶シリコン層
を陽極酸化処理により多孔質化することにより多結晶シ
リコンのグレインよりなる柱状の半導体結晶5および量
子閉じ込め効果が現れるナノメータオーダのシリコン微
結晶4を形成し、その後、例えばRTO(Rapid Therm
al Oxidation)法などの酸化処理によってシリコン微
結晶4の表面にシリコン酸化膜よりなる絶縁膜3を形成
するようにすれば、自己整合的に製造することができ
る。
なフォトマスクMを利用してシリコン基板1(図6参
照)にマトリックス状にトレンチ1d(図6参照)を形
成し、その後、微結晶を高分子樹脂からなる絶縁膜にて
カプセル化した微粒子が分散されたアセトンなどの有機
溶剤(あるいは水)よりなる溶液を回転塗布(スピンコ
ート)することによって、該溶液を上記トレンチ1dに
充填し、ベーキング(乾燥)して不要な上記有機溶剤
(あるいは水分)を取り除く(飛ばす)ことによって記
憶層2を形成するようにしてもよい。ここにおいて、本
実施形態では、上記微結晶として、粒径が3nm〜10
nmのシリコンを採用しているが、カーボン(C)や金
属(例えば、チタン、クロム、ニッケル、鉄、コバル
ト、銅、銀、亜鉛、モリブデン、タングステン、イリジ
ウム、白金、金、錫、アンチモンなど)を採用してもよ
い。また、上記絶縁膜としては、高分子樹脂のような有
機物を採用している。
れキャリアの閉じ込めが可能なナノメータオーダの微結
晶に電荷を蓄積することで情報を記憶する記憶層を備え
るものであり、電荷を蓄積しておく場所がナノメータオ
ーダの微結晶なので、従来の半導体集積回路技術を利用
した半導体メモリに比べて、小型且つ低コストで記憶容
量の大容量化を図ることができるという効果がある。
て、前記記憶層は、前記絶縁膜により被覆されキャリア
の閉じ込めが可能なナノメータサイズの微結晶が近接し
て並設されてなるので、記憶容量をより高めることが可
能になるという効果がある。
て、前記記憶層への書き込みを行う書き込み手段を備
え、書き込み手段は、前記記憶層の単位領域内で複数の
微結晶にキャリアを閉じ込めるので、書き込み手段によ
って複数の微結晶を帯電させることができるという効果
がある。
て、前記記憶層は、帯電した微結晶の数に応じた多値の
情報を記憶するので、多値の情報を記憶させることが可
能になるという効果がある。
て、光照射によって前記記憶層への書き込みを行う書き
込み手段を備え、書き込み手段は、光の波長を変化させ
ることで前記記憶層に蓄積させる電荷量を制御するの
で、書き込み手段が前記記憶層へ照射する光の波長を変
化させることで前記記憶層への光の侵入深さなどを調節
でき、光の波長が長くなるほど前記記憶層におけるより
深い領域の微結晶を帯電させることができるとともに大
きな結晶粒径の微結晶を帯電させることができ、光の波
長が短くなるほど前記記憶層におけるより浅い領域の微
結晶を帯電させることができるとともにより小さな結晶
粒径の微結晶を帯電させることができるから、帯電する
微結晶の数を制御できて、前記記憶層に蓄積される電荷
量が制御されるという効果がある。
て、光照射によって前記記憶層への書き込みを行う書き
込み手段を備え、書き込み手段は、光の強度を変化させ
ることで前記記憶層に蓄積させる電荷量を制御するの
で、書き込み手段が前記記憶層へ照射する光の強度を変
化させることで帯電する微結晶の数を制御できて、前記
記憶層に蓄積される電荷量が制御されるという効果があ
る。
て、前記記憶層へ電気的に書き込みを行う書き込み手段
を備え、書き込み手段は、前記記憶層への印加電圧を変
化させることで前記記憶層に蓄積させる電荷量を制御す
るので、前記記憶層へ電気的に多値の情報を書き込むこ
とが可能になるという効果がある。
て、前記記憶層は、帯電した微結晶の位置に基づいた情
報を記憶するので、記憶容量をさらに大きくすることが
できるという効果がある。
て、光照射によって前記記憶層への書き込みを行う書き
込み手段を備え、書き込み手段は、光の波長を変化させ
ることで前記記憶層内における電荷を蓄積させる位置を
制御するので、書き込み手段が前記記憶層へ照射する光
の波長を変化させることで前記記憶層への光の侵入深さ
などを調節でき、光の波長が長くなるほど前記記憶層に
おけるより深い領域の微結晶を帯電させることができる
とともに大きな結晶粒径の微結晶を帯電させることがで
き、光の波長が短くなるほど前記記憶層におけるより浅
い領域の微結晶を帯電させることができるとともにより
小さな結晶粒径の微結晶を帯電させることができるか
ら、帯電する微結晶の位置を制御できるという効果があ
る。
いて、前記記憶層は、基板の一表面上に形成され、厚み
方向において前記基板の一表面から離れるほど微結晶の
粒径が小さいので、前記記憶層の深さ方向において微結
晶の光学ギャップが変化するから、前記記憶層の深さ方
向における書き込み精度を向上させることができるとい
う効果がある。
いて、前記絶縁膜により被覆されキャリアの閉じ込めが
可能なナノメータオーダの微結晶は、柱状の半導体結晶
間に設けられてなるので、一対の柱状の半導体結晶をそ
れぞれドレイン、ソース、この一対の柱状の半導体結晶
間に介在し前記絶縁膜により被覆された微結晶半導体よ
りなる部分をゲート酸化膜としたMOSトランジスタ構
造を得ることが可能となり、多値の記憶を行うことがで
きるという効果がある。
項11の発明において、前記記憶層は、導電性層上の絶
縁層上に形成されてなるので、前記記憶層へ電界を印加
することで微結晶中で発生した電子・ホール対を分離す
ることができ、微結晶に閉じ込められたキャリアの寿命
を長くすることができて記憶時間を長くすることが可能
となるという効果がある。
おいて、前記導電性層は、ガラス基板上に形成されてな
るので、基板としてガラス基板を用いた一般的な液晶デ
ィスプレイ駆動用のTFTの製造プロセスを流用するこ
とが可能となるという効果がある。
項14のいずれかに記載のメモリ装置の製造方法であっ
て、半導体層を陽極酸化処理により多孔質化することに
より前記ナノメータオーダの微結晶を形成する工程と、
酸化処理によって微結晶の表面に前記絶縁膜を形成する
工程とを備えるので、絶縁膜により被覆されキャリアの
閉じ込めが可能なナノメータオーダの微結晶を3次元的
に多数個近接して設けることができ、小型且つ低コスト
で大容量のメモリ装置を実現することが可能になるとい
う効果がある。
項14のいずれかに記載のメモリ装置の製造方法であっ
て、基板の一表面側にマトリックス状にトレンチを形成
する工程と、絶縁膜により被覆されたナノメータオーダ
の微結晶を前記トレンチに埋め込む工程とを備えるの
で、絶縁膜により被覆されたナノメータオーダの微結晶
を3次元的に多数個近接して設けることができ、小型且
つ低コストで大容量のメモリ装置を実現することが可能
になるという効果がある。
図である。
Claims (16)
- 【請求項1】 絶縁膜により被覆されキャリアの閉じ込
めが可能なナノメータオーダの微結晶に電荷を蓄積する
ことで情報を記憶する記憶層を備えることを特徴とする
メモリ装置。 - 【請求項2】 前記記憶層は、前記絶縁膜により被覆さ
れキャリアの閉じ込めが可能なナノメータサイズの微結
晶が近接して並設されてなることを特徴とする請求項1
記載のメモリ装置。 - 【請求項3】 前記記憶層への書き込みを行う書き込み
手段を備え、書き込み手段は、前記記憶層の単位領域内
で複数の微結晶にキャリアを閉じ込めることを特徴とす
る請求項2記載のメモリ装置。 - 【請求項4】 前記記憶層は、帯電した微結晶の数に応
じた多値の情報を記憶することを特徴とする請求項3記
載のメモリ装置。 - 【請求項5】 光照射によって前記記憶層への書き込み
を行う書き込み手段を備え、書き込み手段は、光の波長
を変化させることで前記記憶層に蓄積させる電荷量を制
御することを特徴とする請求項4記載のメモリ装置。 - 【請求項6】 光照射によって前記記憶層への書き込み
を行う書き込み手段を備え、書き込み手段は、光の強度
を変化させることで前記記憶層に蓄積させる電荷量を制
御することを特徴とする請求項4記載のメモリ装置。 - 【請求項7】 前記記憶層へ電気的に書き込みを行う書
き込み手段を備え、書き込み手段は、前記記憶層への印
加電圧を変化させることで前記記憶層に蓄積させる電荷
量を制御することを特徴とする請求項4記載のメモリ装
置。 - 【請求項8】 前記記憶層は、帯電した微結晶の位置に
基づいた情報を記憶することを特徴とする請求項3記載
のメモリ装置。 - 【請求項9】 光照射によって前記記憶層への書き込み
を行う書き込み手段を備え、書き込み手段は、光の波長
を変化させることで前記記憶層内における電荷を蓄積さ
せる位置を制御することを特徴とする請求項8記載のメ
モリ装置。 - 【請求項10】 前記記憶層は、基板の一表面上に形成
され、厚み方向において前記基板の一表面から離れるほ
ど微結晶の粒径が小さいことを特徴とする請求項9記載
のメモリ装置。 - 【請求項11】 前記絶縁膜により被覆されキャリアの
閉じ込めが可能なナノメータオーダの微結晶は、柱状の
半導体結晶間に設けられてなることを特徴とする請求項
1記載のメモリ装置。 - 【請求項12】 前記記憶層は、導電性層上の絶縁層上
に形成されてなることを特徴とする請求項1ないし請求
項11のいずれかに記載のメモリ装置。 - 【請求項13】 前記絶縁層は、SIMOX基板のSi
O2膜により構成され、前記導電性層は、前記SIMO
X基板における前記SiO2膜下のシリコン基板により
構成され、前記記憶層は、前記SIMOX基板における
前記SiO2膜上のシリコン層に形成されてなることを
特徴とする請求項12記載のメモリ装置。 - 【請求項14】 前記導電性層は、ガラス基板上に形成
されてなることを特徴とする請求項12記載のメモリ装
置。 - 【請求項15】 請求項1ないし請求項14のいずれか
に記載のメモリ装置の製造方法であって、半導体層を陽
極酸化処理により多孔質化することにより前記ナノメー
タオーダの微結晶を形成する工程と、酸化処理によって
微結晶の表面に前記絶縁膜を形成する工程とを備えるこ
とを特徴とするメモリ装置の製造方法。 - 【請求項16】 請求項1ないし請求項14のいずれか
に記載のメモリ装置の製造方法であって、基板の一表面
側にマトリックス状にトレンチを形成する工程と、絶縁
膜により被覆されたナノメータオーダの微結晶を前記ト
レンチに埋め込む工程とを備えることを特徴とするメモ
リ装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000029834A JP4438156B2 (ja) | 2000-02-07 | 2000-02-07 | メモリ装置およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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