JP2001220569A - 反応性接着剤組成物 - Google Patents

反応性接着剤組成物

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JP2001220569A
JP2001220569A JP2000032085A JP2000032085A JP2001220569A JP 2001220569 A JP2001220569 A JP 2001220569A JP 2000032085 A JP2000032085 A JP 2000032085A JP 2000032085 A JP2000032085 A JP 2000032085A JP 2001220569 A JP2001220569 A JP 2001220569A
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Japan
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meth
acrylate
urethane
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reactive adhesive
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JP2000032085A
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English (en)
Inventor
Hideaki Ishizawa
英亮 石澤
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 初期接着力、貼り合わせ直後でも耐熱性が優
れた反応性接着剤組成物の提供。 【解決手段】 ウレタンプレポリマー、2官能以上のウ
レタン(メタ)アクリレート及び光重合開始剤を含有し
てなる反応性接着剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反応性接着剤組成
物に関する。更に詳しくは、初期接着強度が優れた1液
ウレタン系の反応性接着剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリマー中にイソシアネート基を含有す
る、いわゆるウレタンプレポリマーは空気中のあるいは
被塗物中の水分と反応して硬化物を与えることが知られ
ており、特に、硬化に伴う収縮が少なく、かつ、強靱な
硬化物が得られるために接着剤として広く使用されてい
る。これらウレタン接着剤として、例えば、特開昭61
‐31418号公報には、ウレタンプレポリマー、及び
脂環式ジアミンとカルボニル化合物の脱水縮合生成物と
からなる、ウレタン系接着剤が例示されている。しかし
ながら、1液のウレタン接着剤では、貼り合わせ直後で
は、湿気による硬化反応が十分進行していないため、初
期の接着力、耐熱性は不十分であり、十分に硬化するま
で何らかの方法で固定する必要があった。
【0003】また、特開昭64−24821号公報に
は、活性なイソシアネート基を持つポリウレタンオリゴ
マー、水酸基を含有するUV硬化性有機化合物、及び光
開始剤からなる初期強度を高めた光硬化性ポリウレタン
組成物が開示されているが、この場合、光照射直後に
は、未だ架橋構造の形成が不十分で、初期接着強度、貼
付直後の耐熱性が十分とはいえなかった。更に、ポリウ
レタンオリゴマーのイソシアネート基とUV硬化性有機
化合物の水酸基とが貯蔵中に徐々に反応し組成物の粘度
が上昇してしまい、貯蔵安定性に欠けるといった問題点
もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の課題に鑑みてなされたものであり、初期接着力、貼
り合わせ直後でも耐熱性が優れた反応性接着剤組成物を
提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ウレタンプレポリマー、2官能以上のウレタン(メタ)
アクリレート及び光重合開始剤を含有してなる反応性接
着剤組成物である。
【0006】上記ウレタンプレポリマーとは、末端にイ
ソシアネート基を有するプレポリマーであり、ポリヒド
ロキシ化合物とポリイソシアネート化合物との反応によ
り得られる反応生成物である。上記ウレタンプレポリマ
ーの製造に用いられるポリヒドロキシ化合物としては、
特に限定されるものではないが、ウレタン系化合物の製
造に一般的に用いられるポリエーテルポリオール、ポリ
エステルポリオール、ポリマーポリオール等が挙げられ
る。上記ポリヒドロキシ化合物の重量平均分子量は、特
に限定されるものではないが、好ましくは100〜50
000であり、より好ましくは500〜5000であ
る。上記ポリヒドロキシ化合物は、単独で用いられても
良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0007】上記ポリエーテルポリオールとしては、特
に限定されるものではないが、例えば、活性水素を2個
以上有する低分子量活性水素化合物の存在下でアルキレ
ンオキサイドを開環重合させて得られる重合体が挙げら
れ、好適に用いられる。上記活性水素を2個以上有する
低分子量活性水素化合物の具体例としては、特に限定さ
れるものではないが、例えば、ビスフェノールA、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリ
コール、1,6−ヘキサンジオール等のジオール類;グ
リセリン、トリメチロールプロパン等のトリオール類、
エチレンジアミン、ブチレンジアミン等のアミン類等が
挙げられる。上記活性水素を2個以上有する低分子量活
性水素化合物は、単独で用いられても良いし、2種類以
上が併用されても良い。又、上記アルキレンオキサイド
の具体例としては、特に限定されるものではないが、例
えば、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブ
チレンオキサイド、アミレンオキサイド、ヘキシレンオ
キサイド、テトラヒドロフラン等が挙げられる。上記ア
ルキレンオキサイドは、単独で用いられても良いし、2
種類以上が併用されても良い。
【0008】上記ポリエステルポリオールとしては、特
に限定されるものではないが、例えば、アジピン酸、ア
ゼライン酸、セバシン酸、テレフタル酸、イソフタル
酸、琥珀酸等の多塩基酸と、ビスフェノールA、エチレ
ングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,4
−ブタンジオール、ジエチレングリコール、1,6−ヘ
キサングリコール、ネオペンチルグリコール等の多価ア
ルコールとを脱水縮合して得られる重合体、ε−カプロ
ラクトン、α−メチル−ε−カプロラクトン等のラクト
ンの重合体、ひまし油、ひまし油とエチレングリコール
との反応生成物等のようなヒドロキシカルボン酸等と上
記多価アルコール等との縮合物等が挙げられる。上記ポ
リエステルポリオールは、単独で用いられても良いし、
2種類以上が併用されても良い。
【0009】上記ポリマーポリオールとしては、特に限
定されるものではないが、例えば、上記ポリエーテルポ
リオールやポリエステルポリオールにアクリロニトリ
ル、スチレン、メチル(メタ)アクリレート等のエチレ
ン性不飽和化合物をグラフト重合させて得られるグラフ
ト重合体、1,2−ポリブタジエンポリオール、1,4
−ポリブタジエンポリオール又はこれらの水素添加物等
が挙げられる。上記ポリマーポリオールは、単独で用い
られても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0010】上記ウレタンプレポリマーの製造に用いら
れるポリイソシアネート化合物としては、特に限定され
るものではないが、2,4−トリレンジイソシアネー
ト、フェニレンジイソシアネート、キシレンジイソシア
ネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート
(MDI)、MDIとトリフェニルメタントリイソシア
ネート等との混合物(クルードMDI)、1,5−ナフ
チレンジイソシアネート、イソフォロンジイソシアネー
ト、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、エチレ
ンジイソシアネート、メチレンジイソシアネート、プロ
ピレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネ
ート、トリフェニルメタントリイソシアネート又はこれ
らの水素添加物等が挙げられるが、なかでも安全性や反
応性等に優れるMDIやクルードMDI等が好適に用い
られる。上記ポリイソシアネート化合物は、単独で用い
られても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0011】上記ウレタンプレポリマーの製造方法は、
特別なものではなく、例えば、上記ポリヒドロキシ化合
物と上記ポリイソシアネート化合物とをポリヒドロキシ
化合物の有する水酸基(OH)に対するポリイソシアネ
ート化合物の有するイソシアネート基(NCO)の比率
(NCO/OH)が当量比で1.2〜15、好ましくは
3〜12、となるような割合で混合し、窒素気流中で、
80〜100℃程度の温度で3〜5時間程度反応させる
ことにより、所望のウレタンプレポリマーを得ることが
出来る。上記NCO/OHが当量比で1.2未満である
と、得られるウレタンプレポリマーの粘度が高くなり過
ぎて、接着剤組成物とすることが困難となることがあ
り、逆にNCO/OHが当量比で15を超えると、得ら
れる接着剤組成物が硬化時に発泡を起こし易くなって硬
化物の凝集力が低下し、十分な接着強度を得られないこ
とがある。
【0012】上記2官能以上のウレタン(メタ)アクリ
レートとは、イソシアネート基を2個以上有する化合物
と活性水素を持つ(メタ)アクリルモノマーとの反応等
により得られ、分子中にウレタン骨格を有し末端に(メ
タ)アクリロイル基を有する化合物である。
【0013】上記2官能以上のウレタン(メタ)アクリ
レートは、(メタ)アクリロイル基を有しているので、
反応が速く、又、官能基を2個以上有しているので架橋
しやすい。即ち、一分子中に2個以上の(メタ)アクリ
ロイル基を有していることにより、光照射により容易に
架橋構造が形成され、初期接着力の発現や、貼り合わせ
直後の耐熱性の発現が可能となるとともに、硬化速度の
向上を図ることができる。又、上記2官能以上のウレタ
ン(メタ)アクリレートは、活性水素を有する水酸基、
カルボキシル基等を実質的に含有しないことが望まし
い。これは、活性水素とウレタンプレポリマーのイソシ
アネート基との反応によりゲル化が起き易く、接着剤の
貯蔵安定性を低下させる可能性があるからである。しか
しながら、ウレタンプレポリマーのイソシアネート基と
の反応により実質的にゲル化を起こさない範囲であれ
ば、水酸基、カルボキシル基等の活性水素が含まれてい
ても良い。一方、ウレタンプレポリマーのイソシアネー
ト基と光重合性化合物中の水酸基等とをあらかじめ反応
させておいても良い。この場合、ウレタンプレポリマー
と光重合性化合物との反応により、更に耐熱性が向上す
ることが期待できる。
【0014】上記ウレタンアクリレートとしては、例え
ば、東亞合成製(アロニックスM−1100、M−12
00、M−1210、M−1310、M−1600、M
−1960)、共栄社化学製(AH−600、AT−6
00、UA−306H、AI−600、UA−101
T、UA−1011、UA−306T、UA−306
I、UF−8001、UF−8003、UF−503L
N、UF−1003LC、UF−803TN)等の市販
品が例示される。
【0015】上記2官能以上のウレタン(メタ)アクリ
レートの量は、ウレタンプレポリマー100重量部に対
して、1重量部〜500重量部で、好ましくは5重量部
〜300重量部で、さらに好ましくは、5重量部〜10
0重量部である。1重量部未満では、光照射後十分な耐
熱性が発現せず、300部以上では、ウレタンプレポリ
マーの硬化後十分な接着強度が発現しない。
【0016】上記反応性接着剤組成物には、接着剤の粘
度を低減することによる作業性の向上、硬化後の接着剤
に柔軟性等を改良するために一分子中に1個のビニル基
を有する化合物を添加しても良い。これら化合物とし
て、アクリロイル基、メタクリロイル基、及びその他の
ビニル基を有する化合物が挙げられ、粘着性を発現しや
すいという点でアクリロイル基、メタクリロイル基を有
する化合物が好適に用いられる。
【0017】上記アクリロイル基、メタクリロイル基を
有する化合物としては、例えば、(メタ)アクリル酸、
(メタ)アクリル酸メチルエステル、アクリル酸エチル
エステル、(メタ)アクリル酸n−プロピルエステル、
(メタ)アクリル酸イソプロピルエステル、(メタ)ア
クリル酸n−ブチルエステル、(メタ)アクリル酸se
c−ブチルエステル、(メタ)アクリル酸t−ブチルエ
ステル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリ
ル酸ヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシルエステル、
(メタ)アクリル酸ヘプチル、(メタ)アクリル酸n−
オクチルエステル、(メタ)アクリル酸イソオクチルエ
ステル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシルエステ
ル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸イ
ソノニルエステル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチ
ルエステル、(メタ)アクリル酸イソミリスチルエステ
ル、(メタ)アクリル酸イソステアリルエステル、(メ
タ)アクリル酸ステアリルエステル、(メタ)アクリル
酸ラウリルエステル、グリシジル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、(メ
タ)アクリル酸n−ブトキシエチル、(メタ)アクリル
酸フェノキシエチル、(メタ)アクリル酸テトラヒドロ
フルフリル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)ア
クリル酸トリプロモフェニル、(メタ)アクリル酸2,
3−ジクロロプロピル、ε−(ポリ)カプロラクトンア
クリレート、テトラヒドロフラニルアクリレート等に代
表される(メタ)アクリル酸アルキルエステル類、アル
キレングリコールとアクリル酸との反応によって得られ
るアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート類、
ジアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート類、
ポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート類、グ
リセリンモノ(メタ)アクリレート類、アクリルアミド
類、シリコンアクリレート、ポリブタジエンアクリレー
ト等が挙げられる
【0018】その他のビニル基を有する化合物として
は、例えば、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、ク
ロロスチレン、t−ブチルスチレン、スチレン等に代表
されるスチレン系単量体、メチルビニルエーテル、エチ
ルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル等に代表
されるビニルエーテル系単量体、フマル酸、マレイン
酸、イタコン酸、フタル酸、フマル酸のモノアルキルエ
ステル、フマル酸のジアルキルエステル、マレイン酸の
モノアルキルエステル、マレイン酸のジアルキルエステ
ル、イタコン酸のモノアルキルエステル、イタコン酸の
ジアルキルエステル、フタル酸のモノアルキルエステ
ル、フタル酸のジアルキルエステル、アクリル酸N,N
−ジメチルアミノエチル、アクリル酸N,N−ジエチル
アミノエチル、アクリル酸N,t−ブチルアミノエチル
等のアクリル酸アミノアルキルエステル、(メタ)アク
リロニトリル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、酢酸ビニ
ル、ビニルケトン、N−ビニルピロリドン、ビニルピリ
ジン、(メタ)アクリルアミド、ビニルカルバゾール等
が挙げられる。
【0019】上記光重合開始剤としては、光照射により
ラジカルを発生するものであればよく、たとえば、直接
開裂型として、アリールアルキルケトン、オキシムケト
ン、アシルホスフィンオキシド、アリールアルキルケト
ン、チオ安息香酸S−フェニル、チタノセン、水素引き
抜き型として、芳香族ケトン、チオキサントン、ベンジ
ルとキノン誘導体、3−ケトクマリン、複合型ラジカル
重合開始剤として、有機過酸化物/電子供与型色素、ビ
スイミダゾール、オニウム塩/電子供与型色素、N−フ
ェニルグリシン/電子吸引型色素、N−フェニルグリシ
ン/ジフェニルヨードニウム塩/増感剤等が挙げられ
る。
【0020】十分な可使時間を得るためには、室内の光
により光重合反応が進行しないように400nm以下の
波長に光によって活性化される光重合開始剤が好適に用
いられ、例えば、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェ
ニル(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、α−ヒ
ドロキシ−α,α’−ジメチルアセトフェノン、メトキ
シアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニル
アセトフェノンなどのアセトフェノン誘導体化合物、ベ
ンゾインエチルエーテル、ベンゾインプロピルエーテル
などのベンゾインエーテル系化合物、ベンジルジメチル
ケタールなどのケタール誘導体化合物;ハロゲン化ケト
ン、アシルフォスフィンオキシド;アシルフォスフォナ
ート;ビス−(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,
4,4−トリメチルペンチルフォスフィンオキシドなど
を挙げることができる。
【0021】上記反応性接着剤組成物には、光照射時の
反応速度を上げるために、増感剤が添加されても良い。
又、貯蔵時の安定性を向上させるために、光照射時の反
応を著しく阻害しない範囲内で、熱ラジカル重合禁止剤
を添加することができ、例えば、ハイドロキノン、カテ
コール、ベンゾキノン、ピクリン酸、また、それらの誘
導体が挙げられる。これらの熱重合禁止剤は、単独で用
いても、2種以上併用してもよい。
【0022】上記光ラジカル重合において光照射に用い
るランプとしては、例えば、低圧水銀灯、中圧水銀灯、
高圧水銀灯、超高圧水銀灯、ケミカルランプ、ブラック
ライトランプ、マイクロウェープ励起水銀灯、メタルハ
ライドランプなどを用いることができる。光照射時の熱
は、反応を促進するために利用してもよく、また、フィ
ルターによりカットすることで反応を制御することもで
きる。また、短波長の紫外線をフィルター等によりカッ
トすることで、接着剤表面の皮張りを抑制することがで
きる。
【0023】光照射条件としては、特に制限されない
が、光照射直後に、十分な接着強度、耐熱性を発現させ
るためには、光照射直後のゲル分が、5wt%〜60w
t%、好ましくは、10wt%〜50wt%になるよう
にコントロールすることが好ましい。照射直後のゲル分
が5%未満の場合は、十分な耐熱性が発現せず、60%
を越えると十分な接着強度が発現し難くなる。
【0024】上記反応性接着剤組成物には、エポキシ樹
脂、エポキシ基を持つ化合物を添加してもよく、この場
合には、光カチオン重合触媒や、熱カチオン重合触媒、
エポキシの潜在性硬化剤の添加をすることが望ましい。
これにより、光カチオン重合触媒を添加した場合には、
光照射時に発生したカチオンでエポキシ樹脂が暗反応で
硬化し、硬化後高い耐熱性を発現する。熱カチオン重合
触媒、エポキシの潜在性硬化剤を添加した場合には、加
熱によりエポキシ樹脂が硬化し、硬化後高い耐熱性を発
現する。
【0025】本発明の接着剤組成物には、必須成分以外
に、本発明の課題達成を阻害しない範囲で必要に応じ
て、接着性付与剤としてのシランカップリング剤、充填
剤、チクソ性付与剤、着色剤、可塑剤(軟化剤)、安定
剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、有機溶剤等の各種添加
剤の1種もしくは2種以上が含有されていても良い。シ
ランカップリング剤としては、特に限定されるものでは
ないが、例えば、γ−アミノメチルトリエトキシシラ
ン、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリ
メトキシシラン等のアミノアルコキシシラン、γ−メル
カプトプロピルトリメトキシシラン等のメルカプトアル
コキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシ
シラン、3,4−エポキシシクロヘキシルエチルトリメ
トキシシラン等のエポキシアルコキシシラン、ビニルト
リス(β−メトキシエトキシ)シラン、ビニルトリエト
キシシラン等のビニルシラン、γ−イソシアネートプロ
ピルトリエトキシシラン等のようなイソシアネート基と
アルコキシシリル基を各1個有するシラン化合物等が挙
げられ、これらの1種もしくは2種以上が好適に用いら
れる。
【0026】充填剤としては、特に限定されるものでは
ないが、例えば、雲母粉末、炭酸カルシウム、表面処理
炭酸カルシウム、カーボンブラック、タルク、酸化チタ
ン、ゴム粉末、有機バルーン、無機バルーン、ウォラス
トナイト等が挙げられ、これらの1種もしくは2種以上
が好適に用いられる。又、上記充填剤の形状は、特に限
定されるものではなく、粉末状、鱗片状、球状、塊状、
針状等のいずれの形状であっても良い。チクソ性付与剤
としては、特に限定されるものではないが、例えば、コ
ロイド状シリカ、水素添加ヒマシ油、有機ベントナイト
等が挙げられ、これらの1種もしくは2種以上が好適に
用いられる。
【0027】可塑剤としては、特に限定されるものでは
ないが、例えば、ジオクチルフタレート(DOP)、ジ
ブチルフタレート、ジラウリルフタレート、ジオクチル
アジペート、ジイソデシルアジペート、トリブチルホス
フェート、トリオクチルホスフェート、アジピン酸プロ
ピレングリコールポリエステル、アジピン酸ブチレング
リコールポリエステル、エポキシ化大豆油、塩素化パラ
フィン、流動パラフィン等が挙げられ、これらの1種も
しくは2種以上が好適に用いられる。安定剤としては、
特に限定されるものではないが、例えば、商品名「チヌ
ビン327」(チバガイギー社製)、商品名「イルガノ
ックス1010」(チバガイギー社製)、商品名「トミ
ソープ800」(吉富製薬社製)等が挙げられ、これら
の1種もしくは2種以上が好適に用いられる。有機溶剤
としては、特に限定されるものではないが、例えば、引
火点が40℃以上の合成イソパラフィン系溶剤等が挙げ
られ、これらの1種もしくは2種以上が好適に用いられ
る。
【0028】本発明の一液型ウレタン接着剤組成物は、
光照射により、光重合性化合物が反応し、粘着性、耐熱
性を発現するため、接合部材同士の仮止め等の作業が不
必要となり、貼り合わせ直後に十分な初期接着力、保持
力、耐熱性が発現する。その後、ウレタンプレポリマー
の湿気による硬化が進行することで高い接着強度が発現
する。
【0029】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。 (ウレタンプレポリマーの合成)分子量4000のポリ
エーテルトリオール(アデカポリエーテルT−400
0、旭電化工業社製)100重量部と、γ−イソシアネ
ートプロピルトリエトキシシラン(A−1310、日本
ユニカー社製)6重量部とを、窒素雰囲気下で、100
℃で2時間反応させた後、4、4′−ジフェニルメタン
ジイソシアネート(ミリオネートMT、日本ポリウレタ
ン社製)30重量部を添加し、80℃で5時間反応させ
て、イソシアネート基含有量5重量%のウレタンプレポ
リマーAを得た。
【0030】実施例1 ウレタンプレポリマーA80部に、含水分量を300p
pm以下にしたウレタンアクリレート(AH−600、
共栄社化学社製)20部、含水分量を300ppm以下
にした光重合開始剤(イルガキュアー615)0.5部
添加し、均一になるまで窒素雰囲気下で攪拌し反応性接
着剤組成物を得た。
【0031】実施例2 ウレタンプレポリマーA80部に、含水分量を300p
pm以下にしたアクリレート(M270、東亞合成社
製)20部、含水分量を300ppm以下にした光重合
開始剤(イルガキュアー615)0.5部添加し、均一
になるまで窒素雰囲気下で攪拌し反応性接着剤組成物を
得た。
【0032】実施例3 ウレタンプレポリマーA80部に、含水分量を300p
pm以下にしたウレタンアクリレート(AH−600、
共栄社化学社製)15部、ラウリルアクリレート(共栄
社化学社製 ライトアクリレートLA)5部、含水分量
を300ppm以下にした光重合開始剤(イルガキュア
ー615)0.5部を添加し、均一になるまで窒素雰囲
気下で攪拌し反応性接着剤組成物を得た。
【0033】比較例1 実施例1において、ウレタンアクリレート、及び光重合
開始剤を用いずに、実施例1と同様に行って反応性接着
剤組成物を得た。
【0034】比較例2 実施例1において、ウレタンアクリレート20部の代わ
りに、ライトエステルLA20部を用いる以外は実施例
1と同様に行って反応性接着剤組成物を得た。
【0035】実施例1〜3、比較例1、2で得られた反
応性接着剤組成物につき下記の評価を行った、結果を接
着剤組成と共に表1に示した。 〔粘度測定〕得られた一液型ウレタン接着剤組成物の2
3℃における粘度を、窒素雰囲気下で測定した。 〔接着力測定〕 (試験片作製)得られた一液型ウレタン接着剤組成物
を、23℃の雰囲気下で、研磨したSUS板(3cm×
10cm×0.2cm 45g)に100μm の厚みで
塗布した。その後、高圧水銀灯(オーク製作所社製 ジ
ェットライト−2300)を用いて、40mWで30秒
照射した後、コロナ処理PETをラミネートして試験片
を得た。 (初期接着力)試験片作製直後に、コロナ処理PETを
180°剥離し、その接着強度を測定した。(引っ張り
スピード:50mm/min) (硬化後接着力)試験片作成後、23℃で7日間養生
し、コロナ処理PETを180°剥離し、その接着強度
を測定した。(引っ張りスピード:50mm/min) 〔耐熱性測定〕試験片作製直後に、得られた試験片の、
コロナ処理PET側を固定し、150℃のオーブンに垂
直につるし、SUS板のずれを測定した。 〔ゲル分率測定〕得られた一液型ウレタン接着剤組成物
を、23℃の雰囲気下で離型PETに100μm の厚み
で 塗布した。その後、高圧水銀灯(オーク製作所社製
ジェットライト−2300)を用いて、40mWで3
0秒照射した後、THFに溶解し、その不溶分をゲル分
とした。 〔貯蔵安定性〕得られた一液型ウレタン接着剤組成物
を、40℃の雰囲気下で1ヶ月放置し、粘度を測定し
た。
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】本発明の反応型接着剤は、ウレタンプレ
ポリマー、2官能以上のウレタン(メタ)アクリレート
及び光重合開始剤を含有しているので、光照射直後に十
分な初期接着強度、耐熱性を有しており、更に硬化後は
優れた接着強度を示す反応性接着剤組成物である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J034 BA03 BA08 DG02 DG03 DG04 DG23 DH04 DH05 DH06 FC01 FD01 FE02 HA07 HC03 HC12 HC13 HC17 HC64 HC71 HC73 JA42 RA08 4J040 EF111 EF131 EF191 EF251 EF291 EF301 EF311 FA291 HB04 HB19 HB21 HB41 HC09 HC24 HD07 HD19 HD23 HD43 JB08 KA13 LA01 LA06 LA08

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウレタンプレポリマー、2官能以上のウ
    レタン(メタ)アクリレート及び光重合開始剤を含有し
    てなることを特徴とする反応性接着剤組成物
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007047513A1 (en) * 2005-10-19 2007-04-26 Henkel Corporation Adhesive useful for film laminating applications
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