JP2001216736A - サンプルデータ再生装置およびサンプルデータ記録再生装置 - Google Patents

サンプルデータ再生装置およびサンプルデータ記録再生装置

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JP2001216736A JP2000024637A JP2000024637A JP2001216736A JP 2001216736 A JP2001216736 A JP 2001216736A JP 2000024637 A JP2000024637 A JP 2000024637A JP 2000024637 A JP2000024637 A JP 2000024637A JP 2001216736 A JP2001216736 A JP 2001216736A
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佳生 藤田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サンプルデータの効率よい読み出しを実現す
る。 【解決手段】 SDRAM64,66からサンプルデ
ータを1サンプルずつ読み出している最中の適宜の時点
でトラックアドレスRAM118にジャンプ元アドレス
とジャンプ先アドレスを設定する。アドレス演算回路1
34はSDRAM64,66の読み出しアドレスが該設
定されたジャンプ元アドレスに到達したことを検出し
て、読み出しアドレスをジャンプ先アドレスに移動し
て、該ジャンプ先アドレスからサンプルデータの読み出
しを続行させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、外部記憶装置に
記録されたサンプルデータ(適宜のサンプリング周波数
でサンプリングされたデータをいう。)を再生する装置
および記録再生する装置に関し、サンプルデータの効率
よい読み出しを可能にしたものである。
【0002】
【従来の技術】ハードディスク装置(以下「HDD」)
を外部記憶装置として用いたディジタルミキシングレコ
ーダ(ハードディスクレコーダ)においては、音データ
を所定単位区間ごと(例えば1クラスタ分のデータご
と)に適宜のアドレスに分散して記録しており、再生時
には、別途記録されている管理データに含まれる、音デ
ータの記録位置の連鎖情報に基づき、該記録位置に順次
アクセスして一連の音データを取得し、該取得した音デ
ータをバッファメモリに順次格納し、サンプリング周期
ごとに該バッファメモリからサンプルデータを1サンプ
ルずつ順次読み出すことにより再生を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のハードディスク
レコーダは、演奏を一時休止しているパートについても
無音データを録音し続けるので、HDDの利用効率が悪
かった。また、再生時には無音データであるにもかかわ
らず、その記録位置に順次アクセスしてバッファメモリ
に格納する無駄な動作をしなければならず、HDDや制
御装置に無駄な負担をかけていた。また、パンチイン、
パンチアウト等を行うために、操作者が任意の区間を指
定してリピート再生(指定した区間を自動的に繰り返し
再生する動作)を行う場合には、該指定された区間に含
まれる各単位区間の音データが記録されているHDD上
の記録位置に順次繰り返しアクセスして該各単位区間の
音データを繰り返し取得する必要があるが、リピート区
間として例えば図2に示すように、ある単位区間1の終
了間近の時刻から別の単位区間5の開始直後の時刻まで
の区間が指定された場合には、単位区間4の再生を終了
してから単位区間5の開始部分および単位区間1の終了
部分の共に短い部分を再生して単位区間2に移行するま
での短い時間内に単位区間5,1,2に順次アクセスす
る必要があり、アクセスが間に合わず曲の途中で再生音
が途切れることがあった。特にトラック数が多い場合に
はその発生の可能性が高かった。曲の途中で再生音が途
切れるのを防ぐには、単位区間5の再生を終了後充分待
ってから(単位区間1,2の音データがバッファメモリ
に格納されてから)単位区間1の再生を開始するように
時間調整する必要があり、トラック数が多い場合には待
ち時間が長くかかっていた。この発明は、上述の点に鑑
みてなされたもので、サンプルデータの効率よい読み出
しを可能にしたサンプルデータ再生装置およびサンプル
データ記録再生装置を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明のサンプルデー
タ再生装置は、外部記憶装置に記憶されているサンプル
データを順次読み出してバッファメモリに書き込み、サ
ンプリング周期ごとに該バッファメモリから該サンプル
データを1サンプルずつ読み出して再生し、該バッファ
メモリの読み出しを終了したアドレスのデータを前記外
部記憶装置から読み出される新たなサンプルデータで順
次更新して、サンプルデータを連続的に再生するサンプ
ルデータ再生装置において、前記バッファメモリからサ
ンプルデータを1サンプルずつ読み出している最中の適
宜の時点でジャンプ元アドレスとジャンプ先アドレスを
設定し、読み出しアドレスが該設定されたジャンプ元ア
ドレスに到達したことを検出して、読み出しアドレスを
前記ジャンプ先アドレスにジャンプして、該ジャンプ先
アドレスからサンプルデータの読み出しを続行するバッ
ファメモリ制御回路を具備してなるものである。この発
明によれば、バッファメモリからサンプルデータを1サ
ンプルずつ読み出している最中の適宜の時点でジャンプ
元アドレスとジャンプ先アドレスを設定し、読み出しア
ドレスが該設定されたジャンプ元アドレスに到達したこ
とを検出して、読み出しアドレスを前記ジャンプ先アド
レスにジャンプして、該ジャンプ先アドレスからサンプ
ルデータの読み出しを続行するようにしたので、後述す
るような様々な用途に適用してサンプルデータの効率よ
い読み出しを行うことができる。
【0005】バッファメモリ制御回路は、例えば前記バ
ッファメモリからサンプルデータを1サンプルずつ読み
出している最中の適宜の時点でジャンプ元アドレスとジ
ャンプ先アドレスを設定するジャンプアドレス設定回路
と、サンプリング周期ごとに、現在の読み出しアドレス
を漸進させたアドレスを求め、該求められたアドレスが
前記ジャンプ元アドレスに到達したかどうかを判断し、
到達していない場合は該求められたアドレスを次のサン
プリング周期の読み出しアドレスとして設定し、到達し
た場合は前記ジャンプ先アドレスを次のサンプリング周
期の読み出しアドレスとして設定する読み出しアドレス
演算回路とを具備して構成することができる。この場
合、ジャンプアドレス設定回路は、例えばジャンプ元ア
ドレスおよびジャンプ先アドレスの情報を書き換え可能
に保持するアドレスメモリを具備して構成することがで
き、該アドレスメモリの情報は、前回のジャンプ終了後
の適宜の時点で、次のジャンプ元アドレスおよび次のジ
ャンプ先アドレスに更新されるものとすることができ
る。ジャンプ元アドレスは、例えば外部記憶装置に記憶
されている、該ジャンプを発生すべきタイミングに相当
する時間情報に基づいて設定することができる。また、
ジャンプ元アドレスは、例えば該ジャンプを発生すべき
タイミングに相当する操作者の指示操作に基づいて設定
することができる。
【0006】無音データの再生に適用したこの発明のサ
ンプルデータ再生装置は、外部記憶装置に記憶されてい
るサンプルデータを順次読み出してバッファメモリに書
き込み、サンプリング周期ごとに該バッファメモリから
該サンプルデータを1サンプルずつ読み出して再生し、
該バッファメモリの読み出しを終了したアドレスのデー
タを前記外部記憶装置から読み出される新たなサンプル
データで順次更新して、サンプルデータを連続的に再生
するサンプルデータ再生装置において、前記外部記憶装
置に無音区間を指示する情報が該無音区間のサンプルデ
ータに代えて記憶され、前記バッファメモリの一部に無
音のサンプルデータを格納する無音領域が設定され、前
記バッファメモリからサンプルデータを1サンプルずつ
読み出している際に、前記無音区間の指示情報に基づ
き、該無音区間の開始時点に相当する該バッファメモリ
のアドレスをジャンプ元アドレスとして設定し、かつジ
ャンプ先アドレスとして前記無音領域のアドレスを設定
し、該バッファメモリの読み出しアドレスが該設定され
たジャンプ元アドレスに到達したことを検出して、読み
出しアドレスを前記ジャンプ先アドレスにジャンプし
て、該ジャンプ先アドレスから無音のサンプルデータの
読み出しを続行するバッファメモリ制御回路を具備して
なるものである。これによれば、無音データを外部記憶
装置に記録しなくですむので、外部記憶装置の利用効率
を高めることができる。また、バッファメモリ制御回路
がさらに前記無音領域から無音のサンプルデータを読み
出している最中の適宜の時点で、前記無音区間の指示情
報に基づき、該無音区間の終了時点に相当する該無音領
域のアドレスをジャンプ元アドレスとして設定し、かつ
ジャンプ先アドレスとして前記外部記憶装置から読み出
された、該無音区間に続くサンプルデータが書き込まれ
ている領域内のアドレスを設定し、該バッファメモリの
読み出しアドレスが該無音領域内のジャンプ元アドレス
に到達したことを検出して、読み出しアドレスを前記ジ
ャンプ先アドレスにジャンプして、該ジャンプ先アドレ
スからサンプルデータの読み出しを続行するようにすれ
ば、無音データの再生終了後に、引き続き外部記憶装置
に記録されている有音データを再生することができる。
【0007】リピート再生に適用したこの発明のサンプ
ルデータ再生装置は、外部記憶装置に記憶されているサ
ンプルデータを所定の単位区間ずつ順次読み出してバッ
ファメモリに書き込み、サンプリング周期ごとに該バッ
ファメモリから該サンプルデータを1サンプルずつ読み
出して再生し、該バッファメモリの読み出しを終了した
サンプルデータを前記外部記憶装置から読み出される新
たなサンプルデータで前記単位区間ずつ順次更新して、
サンプルデータを連続的に再生するサンプルデータ再生
装置において、複数の単位区間に跨る任意の区間のサン
プルデータを繰り返し再生する場合に、予め少なくとも
繰り返し区間の先頭部分が含まれる単位区間と該繰り返
し区間の後尾部分が含まれる単位区間の各サンプルデー
タを前記外部記憶装置から読み出して前記バッファメモ
リの所定領域に格納し、再生中にその中間部分の単位区
間のサンプルデータを前記外部記憶装置から順次読み出
して前記バッファメモリの別の領域に順次更新して格納
し、該バッファメモリからサンプルデータを1サンプル
ずつ読み出している最中の適宜の時点で、該繰り返し区
間を連続してかつ繰り返し再生するために必要なアドレ
スジャンプのジャンプ元アドレスとジャンプ先アドレス
を順次設定し、該バッファメモリの読み出しアドレスが
該設定されたジャンプ元アドレスに到達したことを検出
して、読み出しアドレスを前記ジャンプ先アドレスにジ
ャンプして、該ジャンプ先アドレスからサンプルデータ
の読み出しを続行するバッファメモリ制御回路を具備し
てなるものである。これによれば、予め少なくとも繰り
返し区間の先頭部分が含まれる単位区間と該繰り返し区
間の後尾部分が含まれる単位区間の各サンプルデータを
前記外部記憶装置から読み出してバッファメモリの所定
領域に格納し、リピート再生中にその中間部分の単位区
間のサンプルデータを前記外部記憶装置から順次読み出
して再生するようにしたので、リピート再生中は少なく
とも先頭部分が含まれる単位区間と後尾部分が含まれる
単位区間を外部記憶装置から読み出さなくてすみ、先頭
部分が含まれる単位区間の該先頭部分と、後尾部分が含
まれる単位区間の該後尾部分が短い場合であっても、外
部記憶装置のアクセスが間に合わなくことがなくなり、
曲の途中で再生音が途切れるのを防止することができ
る。また、リピート区間の再生を終了してから該リピー
ト区間の再生を再開するまでの待ち時間をなくしあるい
は任意の短い時間に設定することができる。
【0008】リピート再生に適用したこの発明のサンプ
ルデータ記録再生装置は、外部記憶装置に記憶されてい
るサンプルデータを所定の単位区間ずつ順次読み出して
バッファメモリに書き込み、サンプリング周期ごとに該
バッファメモリから該サンプルデータを1サンプルずつ
読み出して再生し、該バッファメモリの読み出しを終了
したサンプルデータを前記外部記憶装置から読み出され
る新たなサンプルデータで前記単位区間ずつ順次更新し
て、サンプルデータを連続的に再生し、該再生と並行し
て時分割で、別途入力されるサンプルデータをサンプリ
ング周期ごとにバッファメモリに1サンプルずつ書き込
み、該バッファメモリに書き込まれたサンプルデータを
所定の単位区間ずつ該バッファメモリから読み出して前
記外部記憶装置に書き込み、該バッファメモリの読み出
しを終了したサンプルデータを新たに入力されるサンプ
ルデータで順次更新して、サンプルデータを連続的に記
録するサンプルデータ記録再生装置において、複数の単
位区間に跨る任意の区間のサンプルデータを繰り返し再
生しながら、該繰り返し区間内の適宜指示された区間
で、別途入力されるサンプルデータを記録する場合に、
予め少なくとも繰り返し区間の先頭部分が含まれる単位
区間と該繰り返し区間の後尾部分が含まれる単位区間の
各サンプルデータを前記外部記憶装置から読み出して前
記バッファメモリの所定領域に格納し、再生中にその中
間部分の単位区間のサンプルデータを前記外部記憶装置
から順次読み出して前記バッファメモリの別の領域に順
次更新して格納し、該バッファメモリからサンプルデー
タを1サンプルずつ読み出している最中の適宜の時点
で、該繰り返し区間を連続してかつ繰り返し再生するた
めに必要なアドレスジャンプのジャンプ元アドレスとジ
ャンプ先アドレスを順次設定し、該バッファメモリの読
み出しアドレスが該設定されたジャンプ元アドレスに到
達したことを検出して、読み出しアドレスを前記ジャン
プ先アドレスにジャンプして、該ジャンプ先アドレスか
らサンプルデータの読み出しを続行し、該再生中に前記
記録を指示された区間で該再生動作と時分割で、別途入
力されるサンプルデータをサンプリング周期ごとにバッ
ファメモリに1サンプルずつ書き込み、該バッファメモ
リに書き込まれたサンプルデータを所定の単位区間ずつ
該バッファメモリから読み出して前記外部記憶装置に書
き込み、該バッファメモリの読み出しを終了したサンプ
ルデータを新たに入力されるサンプルデータで順次更新
するバッファメモリ制御回路を具備してなるものであ
る。これによれば、例えばリピート再生しながらパンチ
イン、パンチアウトをする際に、予め少なくとも繰り返
し区間の先頭部分が含まれる単位区間と該繰り返し区間
の後尾部分が含まれる単位区間の各サンプルデータを前
記外部記憶装置から読み出してバッファメモリの所定領
域に格納し、リピート再生中にその中間部分の単位区間
のサンプルデータを前記外部記憶装置から順次読み出し
て再生するようにしたので、リピート再生中は少なくと
も先頭部分が含まれる単位区間と後尾部分が含まれる単
位区間を外部記憶装置から読み出さなくてすみ、先頭部
分が含まれる単位区間の該先頭部分と、後尾部分が含ま
れる単位区間の該後尾部分が短い場合であっても、外部
記憶装置のアクセスが間に合わなくことがなくなり、曲
の途中で再生音が途切れるのを防止することができ、し
かもリピート区間の再生を終了してから該リピート区間
の再生を再開するまでの待ち時間をなくしあるいは任意
の短い時間に設定することができ、パンチイン、パンチ
アウト作業を円滑に行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】この発明を、HDDを外部記憶装
置として用いたディジタルミキシングレコーダ(ハード
ディスクレコーダ)に適用した場合の実施の形態を説明
する。図3はハードディスクレコーダ全体の主要部のシ
ステム構成を示す。このハードディスクレコーダ10は
複数のチャンネル{個々のトラックの音データについて
信号処理を行う信号経路(各チャンネルごとに物理的に
分割された信号経路のみならず、各チャンネルの音デー
タが時分割処理される物理的には共通の信号経路を含
む)または該信号経路を流れる音データ自体をいう。}
の信号経路を有し、複数トラックの同時録音(例えば、
最大16トラック同時録音)もしくは複数トラックの同
時再生(例えば最大16トラック同時再生)または複数
トラックの同時録音および同時再生(例えば最大16ト
ラック同時再生しながら最大8トラック同時録音)が可
能に構成されている。各チャンネルの1サンプルの音デ
ータは、ミックスダウンした信号が24ビット(3バイ
ト)で構成されている以外は、すべて16ビット(2バ
イト)で構成されている。
【0010】ハードディスクレコーダ10は、メインC
PU12、レコーダCPU14、サブCPU16の合計
3個のワンチップCPU(マイコン){例えば日立製S
H7042(シングルチップRISCマイコン)}を具
えている。各CPU12,14,16は個別に用意され
た相互に非同期の動作クロックでそれぞれ独立に駆動さ
れる。メインCPU12は主にミキシング制御を行う。
レコーダCPU14はメインCPU12からの指令に基
づきHDD60の記録および再生制御、波形編集制御等
を行う。サブCPU16は操作者による各種操作情報を
メインCPU12に伝達する制御、メインCPU12か
らの指令に基づく各フェーダ操作子のモータ駆動制御等
を行う。
【0011】サブCPU16のバス18には、スイッ
チ、回転式つまみ、マウス、ジョグ、シャトル等で構成
される各種操作子20と、サブCPU16のプログラム
を格納したフラッシュROM22と、モータドライバイ
ンタフェース24等が接続されている。モータドライバ
インタフェース24には、モータドライバ28を介して
複数本のモータドライブ式フェーダ操作子26が接続さ
れている。各モータドライブ式フェーダ操作子26の操
作位置情報はサブCPU16に伝達される。各種操作子
20では、操作者の操作により、ミキシングパラメータ
{ルーティング(各入力チャンネルをどの信号経路チャ
ンネルを経由してどのトラックに録音するか、および各
トラック再生信号をどの信号経路チャンネルを経由して
どの出力チャンネルから出力するかの割り付け)、イコ
ライザ特性、エフェクト特性、定位(PAN)等}の設
定、録音/再生/停止/一時停止/スロー再生/早送り
/巻戻し等のレコーダ機能の各種動作指示、ソング(録
音、再生を行う曲の単位で、例えば1ソング=音楽の1
曲)の選択、録音・再生モード/編集モード等の動作モ
ードの切換え、波形編集等の操作が行われる。録音・再
生モードには、各パートについて通常の録音、再生を行
うモード{録音のみ(ALL REC)、再生のみ、再
生と同時に録音(SYNC DUBBING)のいずれ
かを行うモード}のほか、パンチイン、パンチアウトを
行うモード、ミックスダウンを行うモード等がある。各
種操作子20の操作情報はサブCPU16に伝達され、
信号ライン30を介してメインCPU12に伝達され
る。各フェーダ操作子26は操作者の操作により各入力
チャンネルおよび各出力チャンネルごとのレベル調整、
ステレオ出力のレベル調整等を行うもので、その操作情
報はサブCPU16に伝達され、信号ライン30を介し
てメインCPU12に伝達される。また、録音・再生モ
ードでは、各再生トラックのフェーダレベル調整に関し
て、ソングの進行に従ってメインCPU12から各フェ
ーダ操作子26の操作位置指令が信号ライン30を介し
てサブCPU16に順次伝達され、モータドライバイン
タフェース24およびモータドライバ28を介して各フ
ェーダ操作子26がそれぞれ指令された操作位置に自動
的に移動制御される。これにより、録音時に設定された
各フェーダ操作子26の操作位置が再現されて、各トラ
ックの再生レベルが録音時に設定した状態に自動調整さ
れて再生が行われる。
【0012】メインCPU12のバス32には、メイン
CPU12のプログラムを格納したフラッシュROM3
4と、録音、再生、編集等を行うために現在指定してい
るソングについてのミキシング機能(ルーティング、イ
コライジング、エフェクト付与、フェーダレベル調整、
定位調整等)に関するソング管理データとして、時間の
進行に応じたこれら各パラメータの設定値に関するシー
ケンスデータを格納し、またメインCPU12の作業領
域として機能するDRAM36と、ミキシング機能を実
現するDSP38と、LCD制御回路41を介してLC
D(液晶表示器)43と、インタフェース45を介して
FL(蛍光)表示器47等が接続されている。LCD4
3には、動作モードに応じた情報が表示される。例え
ば、録音・再生モード時には、ルーティング、チャンネ
ルのオン・オフ、バーチャルトラックの選択等をするた
めの表示がなされ、波形編集モード時には、波形編集を
する部分の波形がグラフィック表示される。FL表示器
47には数値による時間情報(タイムコード)およびバ
ーグラフによる各チャンネルの入力信号または再生信号
のレベル等が表示される。なおバーチャルトラックと
は、トラック(リアルトラック)についてそれぞれ割り
当てられる仮想のトラックで、再生時あるいは同時録音
再生時には、再生を行う各トラック(リアルトラック)
について、それぞれ割り当てられた複数のバーチャルト
ラックの中から1つずつバーチャルトラックを選択して
再生することができる。例えば、トラック数が16で、
バーチャルトラック数が各トラックについてそれぞれ8
であれば、合計128のバーチャルトラックを作成する
ことができる。
【0013】DSP38は、複数チャンネルのミキシン
グ処理部を構成し、操作者による各種操作子20および
フェーダ操作子26の操作に基づき、あるいはDRAM
36に格納されているミキシング機能に関するシーケン
スデータに応じて、メインCPU12の指令により、録
音入力および再生出力に対してルーティング、イコライ
ジング、エフェクト付与、フェーダレベル調整、定位調
整等のミキシング機能について、それぞれ指示された内
容を実現するための処理(ミキシング処理)を実行す
る。
【0014】アナログ入力端子40から入力される複数
チャンネル(例えば最大16チャンネル)のアナログ音
声信号(録音入力)は、ゲインコントロール(図示せ
ず)で、A/D変換の際の適正な信号レベルにゲイン調
整された後、A/D変換器42でディジタル信号に変換
されてDSP38に入力されて、ミキシング処理が施さ
れる。また、ディジタル入力端子44から入力される複
数チャンネル(例えば最大16チャンネル)のディジタ
ル音声信号(録音入力)はインタフェース46を介して
DSP38に入力されて、ミキシング処理が施される。
ミキシング処理が施された録音入力は、後述するHDD
60に録音される。また、HDD60から再生される複
数チャンネル(例えば最大16チャンネル)のディジタ
ル音声信号(再生出力)は、DSP38でミキシング処
理されて、インタフェース52を介してディジタル出力
端子54から出力される。また、該ディジタル音声信号
をDSP38で2チャンネルステレオ信号にミキシング
した信号は、D/A変換器48でアナログ信号に変換さ
れて、アナログ出力端子50からモニタ用信号等として
出力される。
【0015】レコーダCPU14のバス56には、レコ
ーダCPU14のプログラムを格納したフラッシュRO
M58と、DRAM62と、この発明の外部記憶装置に
相当するHDD60と、この発明のバッファメモリに相
当するSDRAM(シンクロナスDRAM)64,66
に対する音データの書き込みおよび読み出し制御を行う
DRAMコントローラ(以下「DRC」)68と、イン
タフェース70を介してCD−RW等の光ディスク装置
72と、パラレルインタフェース74を介して現在の日
時のデータを生成するリアルタイムクロック76等が接
続されている。HDD60はIDE等のインタフェース
でバス56に接続されている。光ディスク装置72はH
DD60に録音したソングをCD−RディスクやCD−
RWディスクにバックアップしたり、バージョンアップ
用プログラムを格納したCD−ROM等を再生して、フ
ラッシュROM22,34,58のプログラムを更新す
るのに利用される。
【0016】HDD60のアドレス領域の分割例を図4
に示す。HDD60のアドレス領域は、先頭から固定容
量のシステム管理データ用アドレス領域84と、それに
続く最後尾までの共用アドレス領域86に分割されてい
る。共用アドレス領域86には、前方側の端部からチャ
ンネルごとの音データがテイク(録音の単位で、1テイ
ク=1回分の録音)順にディジタル信号で順次記録され
て蓄積されて音データ領域86−0が順次拡大して形成
され、後方側の端部から各ソングのソング管理データが
順次記録されてソング管理データ領域86−1,86−
2,……が順次形成される。音データはクラスタ(12
8Kバイト)単位で記録される。一度録音された音デー
タは操作者による明示の、該当するテイクの消去指令が
与えられない限り消去されない。複数トラックを同時に
録音する場合、各トラックの音データは順次入れ替わっ
て共用アドレス領域86に記録され、またパンチイン、
パンチアウト等で後から追加される音データ、波形編集
された音データ等は、そのトラックの初期録音の音デー
タが記録されているアドレスとは離れて、それらが記録
される時点での共用アドレス領域86の記録済み音デー
タの最後尾に続けて記録されるので、各バーチャルトラ
ックの音データは、共用アドレス領域86内にクラスタ
単位で分散して記録されている。録音中の演奏パートに
曲の途中で長い休止期間があった場合等には、操作者が
該当チャンネルについて無音区間の指示操作をすること
により、その時点で該当チャンネルの録音が休止され、
その休止前の音データが含まれている1クラスタ分のデ
ータが共用アドレス領域86に記録された後は、そのチ
ャンネルについての音データの記録は行われない。操作
者が該当チャンネルについて無音区間終了の指示操作を
すると、該当チャンネルについて録音が再開され、該当
チャンネルの音データがクラスタ単位で共用アドレス領
域86に順次記録される。
【0017】各ソングのソング管理データ領域86−
1,86−2,……には、このように分散して記録され
た、該ソングに含まれる各バーチャルトラックの音デー
タを連続した音楽として再生するために必要な、該各バ
ーチャルトラックごとの音データの記録アドレスの連鎖
を示すシーケンスデータが記録されている。無音区間が
指示されたバーチャルトラックについては、無音区間の
開始時間および終了時間の情報も併せて記録される。ま
た、各ソングのソング管理データ領域86−1,86−
2,……には、そのソングに含まれるバーチャルトラッ
クごとのミキシング機能に関するシーケンスデータも記
録されている。各ソングのソング管理データ領域86−
1,86−2,……は固定容量(例えば、1ソングあた
り1.5Mバイト)であり、操作者により新規にソング
のファイルの作成が指示されるごとに、そのソングにつ
いてのソング管理データ領域が新たに初期化されて確保
され、そのソングについて録音等音データの追加がなさ
れるごとにそれに対応してソング管理データが更新され
る。各ソングのソング管理データ領域86−1,86−
2,……は一度定められると固定であり、操作者による
明示のソングの消去指令が与えられない限り消去されな
い。システム管理データ用アドレス領域84には、ソン
グごとのソング管理データの記録位置を知るためのデー
タを含むシステム管理データが記録されている。
【0018】ソング管理データはソング単位で、HDD
60の全アドレス領域の後方側の端部から順次記録され
{ただし、個々のソング管理データ領域86−1,86
−2,……内では、データは通常どおり前方側から正方
向(アドレスが増加する方向)に記録される。}、しか
も個々のソング管理データ領域86−1,86−2,…
…の容量は固定であるので、システム管理データ用アド
レス領域84にHDD60の全アドレス領域の最後尾の
アドレス情報を記録しておくことにより、各ソング管理
データ領域86−1,86−2,……の開始位置を演算
で求めることができる。例えば、最初のソングのソング
管理データ領域86−1の開始位置は、〔HDD60の
全アドレス領域の最後尾のアドレス〕−〔1つのソング
管理データ領域の容量〕の演算で求められる。なお、演
算で求める代わりに、システム管理データ用アドレス領
域84に、各ソングのソング管理データ領域86−1,
86−2,……の開始位置のアドレス情報を記録してお
くこともできる。なお、上記の例では、共用アドレス領
域の最後尾のアドレスをHDD60の全アドレス領域の
最後尾のアドレスに一致させたがこれに限るものではな
い。
【0019】以上のようなファイル構成によれば、ハー
ドディスクレコーダ10の電源をオンした際に、自動的
にHDD60の先頭のアドレスにアクセスしてシステム
管理データを読み取り、ソングが指定されたときに、該
システム管理データに基づき、該指定されたソングのソ
ング管理データが記録されているアドレス領域(ソング
管理データ領域)にアクセスして該ソング管理データを
読み取り、該ソングの再生が指示されたときに、該ソン
グ管理データに基づき、該ソングの現在選択されている
各バーチャルトラックについて音データが記録されてい
るアドレスに順次アクセスして読み取ることにより、該
バーチャルトラックの音データを再生することができ
る。
【0020】図3において、DRAM62には、HDD
60から読み出されたシステム管理データ、および録
音、再生、編集等を行うために現在指定しているソング
に関するソング管理データのうちHDD60における記
録位置の連鎖を示すシーケンスデータが格納される。ま
た、DRAM62はレコーダCPU14の作業領域とし
て機能する。なお、音データはDSP38とDRC68
間では、バス32,56を経由しない信号ライン69を
介して相互に伝送される。メインCPU12のバス32
とレコーダCPU14のバス56はデュアルポートRA
M78(以下「DPRAM」)を介して相互に接続さ
れ、メインCPU12とレコーダCPU14間で授受す
べき各種指令やソング管理データ等の情報が伝送され
る。サンプリングクロック発振器80からはサンプリン
グ周期のクロックが発振されてアンド回路82に入力さ
れる。レコーダCPU14からは録音あるいは再生の開
始に同期して立上がり、その終了に同期して立下がる動
作区間指示信号が出力され、アンド回路82に入力され
る。これにより、アンド回路82からは録音あるいは再
生の開始から終了までの区間サンプリングクロックが出
力される。このサンプリングクロックはメインCPU1
2およびレコーダCPU14の外部クロック入力端子に
入力される。両CPU12,14内には該外部クロック
入力端子から入力されるクロックをカウントするカウン
タがそれぞれ配置されている。両カウンタは録音あるい
は再生の開始に同期してリセットされて、その後入力さ
れるサンプリングクロックをカウントする。メインCP
U12は該カウント値に応じてサンプリングクロック単
位でミキシング処理を実行する。また、レコーダCPU
14は該カウント値に応じてサンプリングクロック単位
でHDD60およびSDRAM64,66の書込みある
いは読出し制御を実行する。これにより、メインCPU
12およびレコーダCPU14は、それぞれ個別の動作
クロック(例えば28MHz)で動作しながら、サンプ
リング周期(48kHz、44.1kHz等)単位では
互いに同期して動作して、録音あるいは再生のための制
御を独立にかつ並行して実行することができる。
【0021】図3のハードディスクレコーダ10におけ
る録音・再生モード時のデータ(音データ、システム管
理データ、ソング管理データ)の授受について図5を参
照して説明する。ハードディスクレコーダ10の電源を
投入すると、HDD60のシステム管理データ用アドレ
ス領域からシステム管理データが読み出されて、バス5
6を介してDRAM62に保持される。ソングを指定す
ると、レコーダCPU14はDRAM62に保持されて
いるシステム管理データを参照して、HDD60の指定
されたソングのソング管理データが記録されているソン
グ管理データ領域にアクセスして、該当するソング管理
データを読み出す。読み出されたソング管理データのう
ち該ソングのミキシング機能に関するシーケンスデータ
は、バス56、DPRAM78およびバス32を介して
DRAM36に転送される。また、読み出されたソング
管理データのうち、HDD60における該ソングの一連
の音データの記録位置の連鎖を示すシーケンスデータ
は、バス56を介してDRAM62に転送される。これ
により、前記指定されたソングについて、操作者の指示
により、録音、再生、波形編集等の各作業が可能とな
る。なお、初めて録音するソングについては、操作者の
操作により、予め新規にソングのファイルが作られ(H
DD60にソング管理データ領域が新たに1つ初期化さ
れて確保される。)、そのソング管理データがDRAM
36,62に保持されて、録音可能な状態となる。
【0022】録音・再生モードでは、録音を指示された
トラック{録音(記録)チャンネル}について、次のよ
うに処理が行われる。アナログ入力端子40またはディ
ジタル入力端子44から入力される該トラックの録音信
号(音データ)は、A/D変換器42またはインタフェ
ース46を介してDSP38に入力され、操作者による
各種操作子20およびフェーダ操作子26の操作に応じ
てDSP38でミキシング処理が施され、バス56を経
由しない信号ライン69を介して、DRC68からバッ
ファメモリを構成するSDRAM64,66に順次格納
される。SDRAM64,66に格納された音データ
は、定期的にバス56を介してHDD60にDMA転送
されて録音される。また、このとき新たに生成されるシ
ステム管理データおよびソング管理データのうち再生位
置の連鎖を示すシーケンスデータはDRAM62に順次
蓄積され、ソング管理データのうちミキシング機能に関
するシーケンスデータはDRAM36に順次蓄積され
る。録音を終了して保存操作をすると、DRAM36に
蓄積されたミキシング機能に関するシーケンスデータは
DPRAM78を介してバス56に伝送され、DRAM
62に蓄積されたHDD60における音データの記録位
置の連鎖を示すデータとともに、HDD60の該ソング
のソング管理データを保存するソング管理データ領域に
上書き保存される。また、DRAM62に格納されてい
るシステム管理データもHDD60のシステム管理デー
タ用アドレス領域に上書き保存される。
【0023】録音・再生モードでは、再生を指示された
トラック(再生チャンネル)について、次のように処理
が行われる。レコーダCPU14はDRAM62に格納
されている該トラックの再生位置の連鎖を示すシーケン
スデータを参照して、HDD60から該当するトラック
の音データを順次読み出す。該読み出された音データ
は、バス56およびDRC68を介してSDRAM6
4,66にDMA転送して格納される。DRC68は該
SDRAM64,66に格納された音データをサンプリ
ング周期で順次読み出す。SDRAM64,66から読
み出された音データは、バス56を経由しない信号ライ
ンを介してDRC68からDSP38に転送される。メ
インCPU12はDRAM36に格納されているミキシ
ング機能に関するシーケンスデータを参照してDSP3
8のパラメータを設定し、該転送される音データに対し
てミキシング処理を施す。ミキシング処理を施された音
データは、インタフェース52を介してディジタル出力
端子54から出力される。また、DSP38内で2チャ
ンネルステレオ信号にミキシングされた信号は、D/A
変換器48でアナログ信号に変換されて、アナログ出力
端子50から出力される。なお、録音・再生モードで
は、録音、再生を行う各トラックの信号が順番に時分割
処理され、その際SDRAM64,66は録音トラック
か再生トラックかに応じて動作(書き込み/読み出し)
が時分割で切り換えられる。
【0024】録音・再生モード時におけるバス56の使
用権(バス権)制御とサンプルデータの転送制御(SD
RAM64,66の書き込み読み出し制御)の具体例に
ついて説明する。録音・再生モード時には、図6に示す
ように、サンプリング周期1/fs(fs=48kH
z、44.1kHz等)ごとに、所定の区間A(第1の
時間)、B(第2の時間)に分割される。区間A,Bの
長さは、A<Bである。バス56の使用権は、区間Aで
はレコーダCPU14に割り当てられ、区間BではSD
RAM64,66とHDD60間のDMA転送に割り当
てられる。レコーダCPU14は区間A内で、バス56
を介して、フラッシュROM58に格納されているプロ
グラムやDRAM62に格納されているソング管理デー
タにアクセスして、該プログラムを実行する。サンプル
データの転送制御は、次のようにして行われる。録音チ
ャンネル(入力チャンネル)については、区間Aでバス
56を経由しない信号ライン69を介してSDRAM6
4または66に対し1サンプルずつ時分割で音データの
書き込みが行われ、区間Bで該録音チャンネルの複数サ
ンプルの音データがSDRAM64または66から読み
出され、バス56を介してHDD60へDMA転送して
書き込まれる。再生チャンネル(出力チャンネル)につ
いては、区間AでSDRAM64または66から1サン
プルずつ時分割で音データの読み出しが行われ、バス5
6を経由しない信号ライン69を介して出力され、区間
Bで該再生チャンネルの複数サンプルの音データがHD
D60から読み出され、バス56を介してSDRAM6
4または66へDMA転送して書き込まれる。
【0025】なお、SDRAM64,66からHDD6
0へのDMA転送は、チャンネルごとに、1クラスタ分
のサンプルデータがSDRAM64,66に新たに蓄積
された時点で、該新たに蓄積された(あるいはそれより
も前に蓄積された)1クラスタ分のサンプルデータをま
とめて毎サンプリング周期の区間Bごとに区切ってDM
A転送し、1つのチャンネルについて1クラスタ分のサ
ンプルデータのDMA転送が終了したら、1クラスタ分
のサンプルデータがSDRAM64,66に新たに蓄積
された別のチャンネルについて同様に1クラスタ分まと
めてDMA転送するようにして、各チャンネル1クラス
タ分ずつでかつ各チャンネル相互に時分割で行われる。
また、HDD60からSDRAM64,66へのDMA
転送は、チャンネルごとに、1クラスタ分のサンプルデ
ータがSDRAM64,66から新たに読み出された時
点で、該チャンネルについて1クラスタ分のサンプルデ
ータをまとめて毎サンプリング周期の区間Bごとに区切
ってDMA転送し、1つのチャンネルについて1クラス
タ分のサンプルデータのDMA転送が終了したら、1ク
ラスタ分のサンプルデータがSDRAM64,66から
新たに読み出された別のチャンネルについて同様に1ク
ラスタ分まとめてDMA転送するようにして、各チャン
ネル1クラスタ分ずつでかつ各チャンネル相互に時分割
で行われる。なお、いずれのチャンネルについても、D
MA転送によるデータ移動の必要がない場合、すなわち
入出力信号ライン69からの入力データがSDRAM6
4,66に1クラスタ分新たに書き込まれてもいなけれ
ば、入出力信号ライン69への出力データがSDRAM
64,66から1クラスタ分新たに読み出されてもいな
い場合には、DMA転送は休止され、各サンプリング周
期内全体にわたりレコーダCPU14に使用権が割り当
てられる。なお、SDRAM64,66はアドレス領域
が各チャンネルごとに分割され、各チャンネルのアドレ
ス領域は少なくとも2クラスタ分のサンプルデータを記
憶できる容量を有している。ある1つのチャンネルに着
目すると、DRC68のアドレス制御により、少なくと
も2つ使用できるうちの1つのクラスタ分のアドレス領
域を使って1クラスタ分のサンプルデータのDMA転送
を行っている間に、別の1クラスタ分のアドレス領域を
使って同チャンネルの新たな録音入力または再生出力の
サンプルデータがサンプリング周期ごとに1サンプルず
つ書き込まれまたは読み出される。DMA転送を行うア
ドレス領域と、録音入力または再生出力のサンプルデー
タを1サンプルずつ書き込みまたは読み出すアドレス領
域とを、1クラスタごとに交互に切り換えることによ
り、同一チャンネルについてDMA転送と録音入力また
は再生出力のサンプルデータの書き込みまたは読み出し
を並行して行うことができる。
【0026】録音・再生モード時におけるバス56の使
用権の時分割制御の具体例について説明する。図7はバ
ス56の使用権の時分割制御の制御系統を示し、図8は
録音・再生モード時における該制御系統のDRC68の
動作を示す。図8において、(A)〜(F)は、図7に
おいてそれぞれ同符号で示した箇所の信号波形である。
ここでは、レコーダCPU14として日立製SH704
2を使用するものとし、また1サンプリング周期を51
2分割したクロックで制御するものとする。SH704
2はDMA転送を制御するDMAコントローラを内蔵し
ているが、ここではこのレコーダCPU14内のDMA
コントローラを使用せずに、HDD60に内蔵されてい
るIDEインタフェース61に設けられているDMAコ
ントローラ63を使用してDMA転送を制御するものと
する。
【0027】図7において、レコーダCPU14は、録
音・再生モード時に、いずれかの録音チャンネルあるい
は再生チャンネルについて、SDRAM64,66に1
クラスタ分の録音入力のサンプルデータが蓄積されるご
とに(またはSDRAM64,66から1クラスタ分の
再生出力のサンプルデータが読み出されるごとに)、D
RC68およびHDD60にDMA動作開始の指令を出
す。HDD60はこの指令を受けて、DMA要求信号D
MARQ=“H”{図8(A)}を発行する。DRC6
8は該信号DMARQをインバータ88で反転してDフ
リップフロップ回路90に入力する。カウンタ92は、
サンプリング周期の開始タイミングごとにリセットさ
れ、図3のサンプリングクロック発振器80で発振され
るサンプリングクロック(48kHz、44.1kHz
等)の1周期(1/fs)を512分割したクロック
(以下「512分割クロック」)をカウントする。タイ
ミング生成器94はカウンタ92のカウント値に応じ
て、該カウント値が0〜127の区間(サンプリング周
期の開始から1/4の区間)で“H”レベルとなり、同
128〜521の区間(サンプリング周期の残りの3/
4区間)で“L”レベルとなるバス権分割信号{図8
(D)}を出力する。また、タイミング生成器94は該
カウント値が0〜255の区間(サンプリング周期の前
半1/2の区間)で“H”レベルとなり、同256〜5
21の区間(サンプリング周期の後半1/2の区間)で
“L”レベルとなるクロック信号{図8(B)}を併せ
て出力する。Dフリップフロップ回路90は入力される
DMA要求信号DMARQ(HDD60内のクロックに
同期した信号)の反転信号をDRC68のクロック信号
で取り込んで、DMA要求信号IDMARQ=“L”
{図8(C)}を出力する。オア回路96はDMA要求
信号IDMARQとバス権分割信号を入力し、DMA要
求信号IDMARQ=“L”の区間についてバス権分割
信号を出力する。オア回路98はオア回路96の出力信
号とDMA要求信号DMARQの反転信号を入力して、
DMA要求信号DMARQ=“H”の終了に同期してバ
ス権分割信号の出力を停止する信号を、バス権要求信号
BREQ{図8(E)}として出力する。レコーダCP
U14は、バス権要求信号BREQ=“L”を受信する
と、バス権を解放して、バス権要求受付信号BACK=
“L”{図8(F)}を出力する。DRC68はバス権
要求受付信号BACKを受信すると、これをそのままD
MA受付信号DMACKとしてHDD60に送信する。
HDD60とDRC68はBACK(DMACK)=
“L”の区間でバス56を専有してDMA転送を行う。
また、DRC68は、DMA動作期間中に、毎サンプリ
ング周期ごとに、該サンプリング周期の開始から1/4
の区間でバス権要求信号BREQを“H”にしてバス権
を返上する。これにより、レコーダCPU14は、その
区間だけバス権を取得し、バス56を専有してDRAM
62およびフラッシュROM58にアクセスして、録
音、再生に必要なプログラムを実行する。
【0028】レコーダCPU14がバス56を専有して
いる間は、HDD60とDRC68間のDMA転送は休
止され、DRC68はバス56を介さない信号ライン6
9を経由して、各サンプリング周期ごとに、各録音チャ
ンネルについてSDRAM64,66への入力サンプル
データ(各チャンネル1サンプルずつ)の書き込みある
いはSDRAM64,66からの出力サンプルデータ
(各チャンネル1サンプルずつ)の読み出しを行う。以
上のようにして、サンプリング周期の開始から1/4の
区間ではレコーダCPU14がバスマスタとして、図7
に符号Iで示すように、レコーダCPU14がバス56
を介してDRAM62およびフラッシュROM58にア
クセスしてプログラムを実行し、サンプリング周期の残
り3/4の区間ではHDD60(IDE)がバスマスタ
として、図7に符号IIで示すように、HDD60とDR
C68がバス56を介してDMA転送を実行するよう
に、バス権が分割される。
【0029】図7の制御系統による1つの再生チャンネ
ルについてのDMA転送の手順(プロトコル)を図9を
参照して説明する。録音・再生モード時に、SDRAM
64,66から1クラスタ分の再生出力サンプルデータ
の読み出しが終了すると、レコーダCPU14からの指
令で、DRC68はDMA転送を行う動作モードに設定
される(S1)。また、レコーダCPU14からHDD
60(IDE)にDMA読み出しの開始を要求する指令
が与えられる(S2)。HDD60はこれを受けて、D
MA要求信号DMARQ=“H”を発行し、DRC68
に転送する(S3)。DRC68はこれを受けて、バス
権要求信号BREQ=“L”を発行し、レコーダCPU
14に転送する(S4)。レコーダCPU14はバス権
要求信号BREQ=“L”を受信すると、ストローブ端
子を“H”レベル出力にするとともに、該ストローブ端
子、アドレス端子、データ端子をそれぞれハイインピー
ダンスに設定して、バス権要求受付信号BACK=
“L”を発行する(S5)。DRC68はこれを受けて
DMA受付信号DMACK=“L”を発行し、HDD6
0へ転送する(S6)。DRC68はデータ送出を促す
信号DIORをHDD60に送出する(S7)。DRC
68はこれを受けて、該DMA転送に割り当てられた区
間ごとにデータ送出(DMA転送)を行う(DMARQ
=“H”の間、DIORが立ち下がるごとに新しいデー
タがHDD60から送出される。)。送出されたデータ
はDRC68に受け取られて(S8)、SDRAM6
4,66に転送される。1クラスタ分のデータのDMA
転送が終了したら、HDD60はDMA要求信号DMA
RQを立ち下げる。これとともに、HDD60は割り込
み要求信号IDEIRQを発行する(S9)。該割り込
み要求信号IDEIRQはDRC68を介してレコーダ
CPU14に転送される。レコーダCPU14はこれに
よりDMA転送の終了を認識し、DMA転送終了処理を
行う。DMA転送終了処理が終わると、該処理の終了が
DRC68を介してHDD60に通知され(S10)、
HDD60は割り込み要求信号IDEIRQの発行を解
除する。また、レコーダCPU14は、バス受付信号B
ACKを“H”レベルに戻し、DRC68に転送する
(S11)。DRC68はこれを受けてDMA受付信号
DMACKを“H”レベルに戻し、HDD60に転送す
る(S12)。以上でDMA転送は終了し、次にいずれ
かのチャンネルについてDMA転送が要求されるまでバ
ス56はレコーダCPU14に専有される。
【0030】なお、SDRAM64,66のアドレス領
域をチャンネル単位に分割し、各チャンネルのアドレス
領域をそれぞれ単一のバンクに割り当て、サンプリング
周期の開始から1/4の区間内で、バンクが異なるチャ
ンネルを交互に指定して各チャンネルのデータを1サン
プルずつ時分割でSDRAM64,66に書き込みまた
はSDRAM64,66から読み出すことにより、51
2分割クロックの8クロックごとに3〜4サンプル程度
のデータをSDRAM64,66に書き込みまたはSD
RAM64,66から読み出すことができ、24トラッ
ク(16トラック同時再生しながら8トラック同時録
音)程度の入出力チャンネル数であれば、該サンプリン
グ周期の開始から1/4の区間内(128クロック分の
時間)で十分な余裕をもって各チャンネル1サンプルず
つのサンプルデータをSDRAM64,66に書き込み
またはSDRAM64,66から読み出すことができ
る。また、1サンプル分のサンプルデータのDMA転送
は512分割クロックの4クロックで行うことができる
ので、1サンプリング周期の残りの3/4の区間内(3
84クロック分の時間)では90サンプル程度のサンプ
ルデータをDMA転送することができる。したがって、
CDフォーマットのデータ(16ビット、44.1kH
z)を扱う場合には、1つのチャンネルの1クラスタ
(128Kバイト、)分のサンプルデータ(64Kサン
プル。CDフォーマットの場合、64Kサンプル/4
4.1kHzにより、約1.45秒分のデータ)のDM
A転送は、64000/90により約800サンプリン
グ周期(約20msec程度)程度の時間内で十分に行
うことができる。
【0031】DRC68内におけるサンプルデータの信
号経路構成およびSDRAM64,66のアドレス情報
の信号経路構成の具体例を図10に示す。トラックアド
レスジェネレータ100は、録音・再生モード時に、毎
サンプリング周期の開始から1/4の区間で、各チャン
ネルの入力1サンプルデータの書き込みまたは出力1サ
ンプルデータの読み出しを行うためのSDRAM64,
66のアドレス情報を生成する。また、残りの3/4の
区間で、次のサンプリング周期での各チャンネルのSD
RAM64,66の書き込みまたは読み出しアドレスの
計算を行う。DMAアドレスジェネレータ102は、録
音・再生モード時に、DMA転送を行っている区間の毎
サンプリング周期の残り3/4の区間で各チャンネルの
DMA転送データの書き込みまたは読み出しを行うSD
RAM64,66のアドレス情報を生成する。このアド
レス情報は、DMA転送で書き込みまたは読み出しを行
うSDRAM64,66の開始アドレスの情報がレコー
ダCPU14から与えられ、以後DMAアドレスジェネ
レータ102内で該開始アドレスからアドレス値を所定
の周期で順次インクリメントしていくことにより生成さ
れる。マルチプレクサ104は、例えば前記バス受付信
号BACK{図8(F)}を切換信号として用いて、D
MA転送を行っている期間の毎サンプリング周期の開始
から1/4の区間はトラックアドレスジェネレータ10
0で生成されるアドレス情報を選択出力し、DMA転送
を行っている期間の毎サンプリング周期の残り3/4の
区間はDMAアドレスジェネレータ102で生成される
アドレス情報を選択出力する。マルチプレクサ104か
ら出力されるアドレス情報はSDRAMアドレスコンバ
ータ105でロー(行)アドレスとコラム(列)アドレ
スに時分割されて、SDRAM64,66のアドレス入
力端子に供給される。
【0032】DSP38(図5、図3)から供給される
各入力チャンネルのサンプルデータは、シリアル/パラ
レル変換器103で並列データに変換され、ラッチ回路
106に各チャンネル1サンプルずつラッチされて、マ
ルチプレクサ112を介してSDRAM64,66に書
き込まれる。また、SDRAM64,66から読み出さ
れる各出力チャンネルのサンプルデータは、マルチプレ
クサ112を介してラッチ回路108に各チャンネル1
サンプルずつラッチされ、パラレル/シリアル変換器1
10で直列データに変換されてDSP38に出力され
る。ラッチ回路106,108のサンプルデータは毎サ
ンプリング周期ごとに書き換えられる。DMA転送デー
タは、マルチプレクサ112、信号ライン114、バス
56を介してSDRAM64,66とHDD60間でD
MA転送される。マルチプレクサ112は、例えば前記
バス受付信号BACKを切換信号として用いて、DMA
転送を行っている期間の毎サンプリング周期の開始から
1/4の区間は信号ライン69を選択して各入出力チャ
ンネル1サンプルずつ入出力を行い、DMA転送を行っ
ている期間の毎サンプリング周期の残り3/4の区間は
信号ライン114を選択してDMA転送データの入出力
を行う。書き込み/読み出し制御回路116はSDRA
M64,66にデータを書き込むタイミングでは該SD
RAM64,66を書き込みモードに設定し、SDRA
M64,66からデータを読み出すタイミングでは読み
出しモードに設定する制御を行う。
【0033】バッファメモリを構成するSDRAM6
4,66の、録音・再生モードの通常の録音、再生時に
おける各バンクに対する各チャンネルの割り当て例を表
1に示す。 (表1)チップ番号 バンク番号 割り当てチャンネル番号またはチャンネル名 0 0 0,2,4,6,8,10 0 1 1,3,5,7,9,11 0 2 12,14,16,18,20,22 0 3 13,15,17,19,21,23 1 0 メトロノーム(1発目),サンプラー 1 1 サンプラー 1 2 サンプラー 1 3 サンプラー,メトロノーム(2発目以降)
【0034】チップ0(SDRAM64,66の一
方)、1(SDRAM64,66の他方)はそれぞれ0
〜3の4バンクに構成されている。チップ0には演奏音
用に0〜23のチャンネルが均等の容量の領域に割り当
てられている。隣接するチャンネル番号どうしは別々の
バンクに割り当てられている。チップ1のバンク0に
は、小節の1発目のメトロノーム音の波形全体、サンプ
ラーの領域が割り当てられている。バンク2,3全体に
はサンプラーの領域が割り当てられている。バンク4に
は、サンプラー、小節の2発目以降に共用されるメトロ
ノーム音の波形全体の領域が割り当てられている。録音
・再生モード時に演奏音用の0〜23チャンネルの領域
内の音データは演奏の進行に応じて順次更新されるが、
メトロノーム音およびサンプラー音は繰り返し読み出し
て用られるので(メトロノーム音は操作者によりメトロ
ノーム音再生がオンに設定されているときに、操作者に
よって指示されたテンポで自動的に繰り返し読み出さ
れ、サンプラー音は操作者の操作に基づきレコーダCP
U14から発音が指令されるごとに繰り返し読み出され
る。)、1つのソング中では特に必要のない限り更新さ
れない。つまり、メトロノーム音およびサンプラー音に
ついては、SDRAM64または66に、再生する波形
データ全体が保存されているので、再生中にSDRAM
64または66への書き込みは必要なく、SDRAM6
4または66からの読み出しのみ行われる。SDRAM
64または66からのメトロノーム音およびサンプラー
音の読み出しは、サンプリング周期1/fsごとに1サ
ンプルずつ(複数種類のサンプラーが指定されている場
合は、その種類ごとに1サンプルずつ)、演奏音の再生
チャンネルの音データの読み出し処理および録音チャン
ネルの音データの書き込み処理と時分割で行われる。な
お、サンプラー音は、操作者が予め任意のサンプラー音
を任意の数だけ録音しておき、録音・再生モードでソン
グを指定して録音をするに先立ち、操作者が録音されて
いるサンプラー音の中から任意のサンプラー音を選択し
て(最大8種類まで選択可能)、HDD60から該当す
るサンプラー音の音データを読み出して、SDRAM6
4,66の任意のチャンネル(サンプラー0〜7)に書
き込んでおく。そして、録音開始後の任意のタイミング
で任意のチャンネルのサンプラーの発音をボタン操作等
で指示することにより該当するサンプラー音が発音さ
れ、その発音タイミングおよび発音チャンネルがソング
管理データに記録される。録音が終了してそのソングの
再生を行うと、ソング管理データに基づき、該当するタ
イミングで該当するサンプラー音がSDRAM64,6
6から読み出されて発音される。
【0035】表1のチャンネル割り当てをする際の、S
DRAM64,66(一方がチップ0,他方がチップ
1)のアドレスマップ例を図11に示す。チップ0には
各演奏チャンネル0〜23にそれぞれA領域(1クラス
タ)、B領域(1クラスタ)の合計2クラスタ分の連続
したアドレス領域が割り当てられている。チップ0のバ
ンク2の後尾にはバンク0,2に割り当てられたチャン
ネル用の無音領域が、またバンク3の後尾にはバンク
1,3に割り当てられたチャンネル用の無音領域が、そ
れぞれ適宜の大きさ(1〜2クラスタ程度)で割り当て
られ、録音・再生モードの投入とともに、無音データが
それぞれ書き込まれて保持される。チップ1の先頭には
メトロノーム(1発目)に適宜の大きさ(1クラスタ程
度)の領域が割り当てられている。チップ1の後尾には
メトロノーム(2発目以降)に適宜の大きさ(1クラス
タ程度)の領域が割り当てられている。メトロノーム
(1発目)、メトロノーム(2発目以降)の領域には、
録音・再生モードの投入とともに、フラッシュROM5
8(図3)から読み出されたメトロノーム(1発目)、
メトロノーム(2発目以降)の音データがそれぞれ保持
される。チップ1の先頭および後尾の領域に挟まれた連
続した中間の領域にサンプラーの領域が割り当てられて
いる。サンプラーの領域に割り当てるサンプラーの数は
操作者が任意に設定することができる(ただし、最大で
0〜7の8種類、合計約80秒)。
【0036】SDRAM64,66を日立製HM526
4165−B60で構成し、該SDRAM64,66の
各バンクに図11のようにチャンネルを割り当て、1サ
ンプリング周期(全512タイムスロット)の開始から
1/4の期間(0〜127タイムスロット)(すなわ
ち、図6の区間A)で各チャンネルのデータを1サンプ
ルずつSDRAM64,66に書き込みあるいはSDR
AM64,66から読み出す場合の、通常の録音、再生
時におけるDRC68によるSDRAM64,66の書
き込み、読み出し制御シーケンスの一例を表2に示す。
表2において,各記号はそれぞれ次を表す。 ACT:選択したバンクを活性化させるコマンド。この
とき、ロー(行)アドレスが指定される。 RDwAP:Read with auto pre-charge(読み出しを
行い、それが終了後自動的にプリチャージするコマン
ド)。このとき、コラム(列)アドレスが指定され
る。) WTwAP:Write with auto pre-charge(書き込みを
行い、それが終了後自動的にプリチャージするコマン
ド)。このとき、コラム(列)アドレスが指定される。 R/WwAP:Read or write with auto pre-charge
(読み出しまたは書き込みを行い、それが終了後自動的
にプリチャージするコマンド)。このとき、コラム
(列)アドレスが指定される。 R:読み出しモード W:書き込みモード
【0037】 (表2) タイムスロット チップ選択 コマンド バンク選択 モード 入出力データ (チップ番号) (バンク番号) (チャンネル番号) 0 0 ACT 0 1 0 ACT 1 2 0 RDwAP 0 3 0 RDwAP 0 4 1 R 0 5 1 ACT 0 R 1 6 1 7 1 RDwAP 0 8 0 ACT 0 9 0 ACT 1 R メトロノーム(1発目) 10 0 RDwAP 0 11 0 RDwAP 1 12 1 R 2 13 1 ACT 3 R 3 14 1 15 1 RDwAP 3 16 0 ACT 0 17 0 ACT 1 R メトロノーム(2発目以降) 18 0 RDwAP 0 19 0 RDwAP 1 20 1 R 4 21 1 R 5 22 1 23 1 24 0 ACT 0 25 0 ACT 1 26 0 RDwAP 0 27 0 RDwAP 1 28 1 R 6 29 1 R 7 30 1 31 1 32 0 ACT 0 33 0 ACT 1 34 0 R/WwAP 0 W 8 35 0 R/WwAP 1 W 9 36 1 (R 8) 37 1 (R 9) 38 1 39 1 40 0 ACT 0 41 0 ACT 1 42 0 R/WwAP 0 W 10 43 0 R/WwAP 1 W 11 44 1 (R 10) 45 1 (R 11) 46 1 47 1 48 0 ACT 2 49 0 ACT 3 50 0 R/WwAP 2 W 12 51 0 R/WwAP 3 W 13 52 1 (R 12) 53 1 (R 13) 54 1 55 1 56 0 ACT 2 57 0 ACT 3 58 0 R/WwAP 2 W 14 59 0 R/WwAP 3 W 15 60 1 (R 14) 61 1 (R 15) 62 1 63 1 64 0 ACT 2 65 0 ACT 3 66 0 WTwAP 2 W 16(MIXL上位ワート゛) 67 0 WTwAP 3 W 17(MIXR上位ワート゛) 68 1 69 1 ACT 0〜3 70 1 71 1 RDwAP 0〜3 72 0 ACT 2 73 0 ACT 3 R サンプラー0 74 0 WTwAP 2 W 18 75 0 WTwAP 3 W 19 76 1 77 1 ACT 0〜3 78 1 79 1 RDwAP 0〜3 80 0 ACT 2 81 0 ACT 3 R サンプラー1 82 0 WTwAP 2 W 20 83 0 WTwAP 3 W 21 84 1 85 1 ACT 0〜3 86 1 87 1 RDwAP 0〜3 88 0 ACT 2 89 0 ACT 3 R サンプラー2 90 0 WTwAP 2 W 22 91 0 WTwAP 3 W 23 92 1 93 1 ACT 0〜3 94 1 95 1 RDwAP 0〜3 96 0 ACT 2 97 0 ACT 3 R サンプラー3 98 0 { WTwAP 2 W 16(MIXL下位ワート゛)} 99 0 { WTwAP 3 W 17(MIXR下位ワート゛)} 100 1 101 1 ACT 0〜3 102 1 103 1 RDwAP 0〜3 104 0 105 0 ACT 3 R サンプラー4 106 0 107 0 108 1 109 1 ACT 0〜3 110 1 111 1 RDwAP 0〜3 112 0 113 0 R サンプラー5 114 0 115 0 116 1 117 1 ACT 0〜3 118 1 119 1 RDwAP 0〜3 120 0 121 0 R サンプラー6 122 0 123 0 124 1 125 1 ACT 0〜3 126 1 127 1 RDwAP 0〜3 128 0 129 0 R サンプラー7
【0038】表2の例では、演奏音用の0〜23チャン
ネルのうちチャンネル0〜7を再生専用チャンネル、チ
ャンネル8〜15を録音再生兼用チャンネル、チャンネ
ル16〜23を録音専用チャンネルに設定している。た
だし、チャンネル8〜15は録音のみ(ALL RE
C)のモードでのみ録音用チャンネルとして使用できる
もので、再生同時録音(SYNC DUBBING)の
モードでは再生用チャンネルとしてのみ使用することが
できる。表2ではチャンネル8〜15を読み出しモード
に設定した場合のこれら各チャンネル8〜15のサンプ
ルデータの出力タイミングをそれぞれカッコ書きで示し
ている。また、表2において、タイムスロット127で
読み出しを指令されたサンプラー7のデータは、区間A
が終了後(つまり、メインCPU14がバス権を明け渡
した後)のタイムスロット129で出力されるが、この
データの出力にはメインCPU14は関与しないので、
該データの出力は支障なく行うことができる。なお、ミ
ックスダウンを行うときは、チャンネル0〜15を再生
チャンネルとしてミックスダウン元のパートのトラック
を割り当て、チャンネル16,17をミックスダウン先
の録音チャンネルMIXL,MIXR(左右2チャンネ
ル)として割り当てて、チャンネル0〜15で再生した
音をDSP38で左右2チャンネルにミックスダウンし
て、チャンネル16,17を経てHDD60に録音す
る。HDD60に録音されたミックスダウン信号を再生
するときは、左右2チャンネルのミックスダウン信号を
再生専用チャンネル0〜15のうちの任意のチャンネル
に割り当てて再生する。ミックスダウン信号MIXL,
MIXRは24ビットで構成されるので、それぞれ上位
ワード、下位ワードに分けて伝送する。表2のシーケン
スを実行する際のSDRAM64,66の制御信号のタ
イムチャートの一部を図12に示す。
【0039】バッファメモリを構成するSDRAM6
4,66の、録音・再生モードのパンチイン、パンチア
ウト時における各バンクに対する各チャンネルの割り当
て例を表3に示す。 (表3) チップ番号 バンク番号 割り当てチャンネル番号またはチャンネル名 0 0 0, 2, 4 0 1 1, 3, 5 0 2 6, 8,10 0 3 7, 9,11 1 0 12,14,16 1 1 13,15,17 1 2 18,20,22,メトロノーム(1発目) 1 3 19,21,23,メトロノーム(2発目以降)
【0040】表3のチャンネル割り当てをする際の、S
DRAM64,66のアドレスマップ例を図13に示
す。パンチイン、パンチアウト時は、操作者がパンチイ
ン、パンチアウト区間を含むように適当に設定したリピ
ート区間を自動的にリピート再生するため、演奏チャン
ネル0〜23には通常の録音、再生時の倍のA〜D(そ
れぞれ1クラスタずつ)の連続した4クラスタ分の領域
が割り当てられている。また、チップ0のバンク2の後
尾にはチップ0のバンク0,2に割り当てられたチャン
ネル用の無音領域が、チップ0のバンク3の後尾にはチ
ップ0のバンク1,3に割り当てられたチャンネル用の
無音領域が、チップ1のバンク0の後尾にはチップ1の
バンク0,2に割り当てられたチャンネル用の無音領域
が、チップ1のバンク1の後尾にはチップ1のバンク
1,3に割り当てられたチャンネル用の無音領域がそれ
ぞれ適宜の大きさ(1〜2クラス程度)で割り当てら
れ、パンチイン、パンチアウトモードの投入とともに無
音データがそれぞれ書き込まれて保持される。また、チ
ップ1のバンク2の後尾には、メトロノーム(1発目)
に適宜の大きさ(1クラスタ程度)の領域が割り当てら
れ、チップ1のバンク3の後尾にはメトロノーム(2発
目以降)に適宜の大きさ(1クラスタ程度)の領域が割
り当てられている。メトロノーム(1発目)、メトロノ
ーム(2発目以降)の領域には、パンチイン、パンチア
ウトの投入とともに、フラッシュROM58(図3)か
ら読み出されたメトロノーム(1発目)、メトロノーム
(2発目以降)の音データがそれぞれ保持される。な
お、パンチイン、パンチアウト時はサンプラーは使用し
ないものとし、サンプラーは割り当てられない。SDR
AM64,66の各バンクに図13のようにチャンネル
を割り当てた場合の、パンチイン、パンチアウト時にお
けるDRC68によるSDRAM64,66の制御シー
ケンスは、前記表2からサンプラーおよびミックスダウ
ンに関するシーケンスを除いたものとすることができ
る。
【0041】SDRAM64,66のチャンネル割り当
てを、通常の録音、再生時は図11のように設定し、パ
ンチイン、パンチアウト時は図13のように設定した場
合の、該SDRAM64,66のアドレス制御について
説明する。図10のトラックアドレスジェネレータ10
0の構成例を図1に示す。トラックアドレスRAM11
8は、各チャンネルについて、現在のサンプリング周期
で読み出しあるいは書き込みを行うSDRAM64,6
6のアドレス情報(現アドレス)を記憶するとともに、
次のサンプリング周期で読み出しあるいは書き込みを行
うSDRAM64,66のアドレスを計算するために必
要な、SDRAM64,66の各種アドレス情報を順次
更新しながら記憶するものである(トラックアドレスR
AM118に記憶されるSDRAM64,66のアドレ
ス情報を以下まとめて「アドレスパラメータ」とい
う。)。トラックアドレスRAM118のアドレスマッ
プ例を図14に示す。トラックアドレスRAM118に
は演奏チャンネル0〜23、サンプラー0〜7、メトロ
ノーム(1発目)、メトロノーム(2発目以降)用の領
域がそれぞれ設けられている。演奏チャンネル0〜23
用の領域にはそれぞれ次の8つの領域内アドレスが割り
当てられて、それぞれ1ワードずつ該当するアドレスパ
ラメータデータを保持する。
【0042】領域内アドレス0{領域始端アドレス
(TS)保持用アドレス}:当該チャンネルに割り当て
られたSDRAM64,66のアドレス領域の始端アド
レス。すなわち、図11、図13のアドレスマップの領
域Aの先頭のアドレス。 領域内アドレス1{領域終端アドレス(TE)保持用
アドレス}:当該チャンネルに割り当てられたSDRA
M64,66のアドレス領域の終端アドレス。すなわ
ち、通常の録音、再生時あるいはミックスダウン時は図
11の領域Bの後尾のアドレス、パンチイン、パンチア
ウト時は図13の領域Dの後尾のアドレス。 領域内アドレス2{読み出し開始アドレス(RS)保
持用アドレス}:当該チャンネルに割り当てられたSD
RAM64,66のアドレス領域の読み出しを開始する
アドレス。再生開始当初にHDD60から読み出される
最初のクラスタの音データは領域Aに格納されるので、
通常は領域Aの先頭のアドレス(領域始端アドレスT
S)を読み出し開始アドレスRSに設定してそこから読
み出しを開始すればよいが、特殊なファイルでは曲の最
初の部分に音楽データでない例えばサンプリング周波数
等が記入されている場合があり、この部分を再生したく
ない場合は音楽データが開始されるアドレスを読み出し
開始アドレスRSに設定することができる。 領域内アドレス3{割り込み要求発生アドレス(R
T)保持用アドレス}:当該チャンネルについて音デー
タのDMA転送のための割り込み要求をレコーダCPU
14に向けて発生するSDRAM64,66のアドレ
ス。SDRAM64,66の書き込みまたは読み出しア
ドレスが割り込み要求発生アドレスに達するごとに該割
り込み要求が発せられる。通常の録音、再生時は割り込
み要求発生アドレスは各演奏チャンネル0〜23のアド
レス領域の領域A,B(図11)の各後尾のアドレスに
設定され、1クラスタ分の音データが書き込まれまたは
読み出されるごとに割り込み要求が発生される。無音領
域を再生する場合やパンチイン、パンチアウト等のため
に適宜設定された区間をリピート再生する場合はこれ以
外のアドレスにも割り込み要求発生アドレスRTが設定
される。これについては後述する。 領域内アドレス4{現アドレス(CR)保持用アドレ
ス}:当該チャンネルについて現在のサンプリング周期
で書き込みまたは読み出しを行うSDRAM64,66
のアドレス。通常はサンプリング周期ごとに1アドレス
ずつインクリメントされていく。 領域内アドレス5{ジャンプ元アドレス(JT)保持
用アドレス}:当該チャンネルについて読み出し中にア
ドレスジャンプを行うSDRAM64,66のジャンプ
元のアドレス。ソング管理データにより指示されるジャ
ンプ開始時刻または操作者により指示されるジャンプ開
始時刻にアドレスポインタが到達するSDRAM64,
66のアドレスを、レコーダCPU14が現アドレス
(CR)を参照して演算で求めて設定する。 領域内アドレス6{ジャンプ先アドレス(JD)保持
用アドレス}:当該チャンネルについて読み出し中にア
ドレスジャンプを行うSDRAM64,66のジャンプ
先のアドレス。ジャンプ先のサンプルデータが格納され
るSDRAM64,66のアドレスをレコーダCPU1
4が演算で求めて設定する。現アドレスCRの1つ先の
アドレスがジャンプ元アドレスJTに到達すると、現ア
ドレスについて書き込みまたは読み出しを行った後、ア
ドレスジャンプを行い、次のサンプリング周期からはジ
ャンプ先アドレスJDから読み出しが続行される。 領域内アドレス7:未使用
【0043】また、トラックアドレスRAM118のサ
ンプラー0〜7、メトロノーム(1発目)、メトロノー
ム(2発目以降)用の領域には、それぞれ次の4つの領
域内アドレスが割り当てられて、それぞれ1ワードずつ
該当するアドレスパラメータデータを保持する。 領域内アドレス0{読み出し開始アドレス(RS)保
持用アドレス}:当該チャンネルの読み出しを開始する
SDRAM64,66のアドレス。 領域内アドレス1{読み出し終了アドレス(RE)保
持用アドレス}:当該チャンネルの読み出しを終了する
SDRAM64,66のアドレス 領域内アドレス2{現アドレス(CR)保持用アドレ
ス}:当該チャンネルについて現在のサンプリング周期
で書き込みまたは読み出しを行うSDRAM64,66
のアドレス。サンプリング周期ごとに1アドレスずつイ
ンクリメントされていく。 領域内アドレス4:未使用
【0044】なお、サンプラー0〜7およびメトロノー
ム(1発目)、メトロノーム(2発目以降)について
は、読み出し開始アドレスRSで指定されるSDRAM
64,66のアドレスに無音データが格納され、その次
のアドレスから有効な音データが格納される。そして、
SDRAM64,66のアドレスポインタは、発音開始
が指示されるまで、該読み出し開始アドレスRSに停ま
っている。発音開始の指示(サンプラーの場合は操作者
による発音指示操作またはソング管理データに基づくレ
コーダCPU14からの発音指令、メトロノーム音につ
いては指定されたテンポに対応した周期ごとにレコーダ
CPU14から発せられる発音指令)があると、アドレ
スポインタがサンプリング周期ごとに1ずつ進められて
いき、サンプラー音あるいはメトロノーム音が発音され
る。アドレスポインタが読み出し終了アドレスREに到
達すると発音を終了し、次に発音開始の指示が与えられ
るまで、アドレスポインタは読み出し開始アドレスRS
に停まる。
【0045】本ハードディスクレコーダ10において録
音・再生モードが選択されると、レコーダCPU14か
らは、ソング指定前にわかっていて予めトラックアドレ
スRAM118に格納できるアドレスパラメータのデー
タとして、演奏チャンネル0〜23の領域始端アドレス
TS、領域終端アドレスTE、メトロノーム(1発
目)、メトロノーム(2発目以降)の読み出し開始アド
レスRS、読み出し終了アドレスRE等の各データが、
それらを格納するトラックアドレスRAM118のアド
レス情報とともに送出される。レコーダCPU14は、
送出したアドレスパラメータのデータおよびトラックア
ドレスRAM118のアドレス情報を、自身のクロック
で図1のレジスタ120,122にそれぞれ書き込む。
レジスタ120,122に書き込まれた情報は、DRC
68が自身のクロックで読み出して、セレクタ124,
126を介してトラックアドレスRAM118に転送さ
れる。これにより、各演奏チャンネル0〜23の領域始
端アドレスTS、領域終端アドレスTEおよびメトロノ
ーム(1発目)、メトロノーム(2発目以降)の読み出
し開始アドレスRS、読み出し終了アドレスRE等の情
報がトラックアドレスRAM118のそれぞれ割り当て
られたアドレスに書き込まれる。
【0046】続いてソングが指定されると、HDD60
から読み出されるソング管理データに基づき、レコーダ
CPU14からは演奏チャンネル0〜23のうち再生が
指示されたチャンネルの読み出し開始アドレスRS、最
初の割り込み要求発生アドレスRT、各サンプラーの読
み出し開始アドレスRS、読み出し終了アドレスRE等
のデータが、それらを格納するトラックアドレスRAM
118のアドレス情報とともに送出され、レジスタ12
0,122およびセレクタ124,126を介してトラ
ックアドレスRAM118に入力され、これら各アドレ
スパラメータデータがトラックアドレスRAM118の
アドレス情報で指示されたアドレスにそれぞれ書き込ま
れる。ジャンプ元アドレスJTおよびジャンプ先アドレ
スJDのデータは、ソング管理データに基づき、アドレ
スジャンプを発生させる時刻の直前にレコーダCPU1
4からそれらを格納するトラックアドレスRAM118
のアドレス情報とともに送出され、レジスタ120,1
22およびセレクタ124,126を介してトラックア
ドレスRAM118の該当するアドレスに保持される。
なお、録音・再生モードにおいてパンチイン、パンチア
ウトが指示されると、演奏チャンネル0〜23およびメ
トロノーム(1発目)、メトロノーム(2発目以降)に
割り当てられるSDRAM64,66のアドレス領域を
前記図13に示すように変更する必要があるので、レコ
ーダCPU14からは各演奏チャンネル0〜23の領域
始端アドレスTSおよび領域終端アドレスTEのデータ
がそれらを格納するトラックアドレスRAM118のア
ドレス情報とともに送出され、レジスタ120,122
およびセレクタ124,126を介してトラックアドレ
スRAM118に送られ、トラックアドレスRAM11
8の該当するアドレスに書き込まれて、該アドレス内の
データが更新される。
【0047】録音、再生が行われている際には、レコー
ダCPU14からは演奏チャンネル0〜23のうち再生
が指示されたチャンネルについて、割り込み要求発生ア
ドレスRT、ジャンプ元アドレスJT、ジャンプ先アド
レスJDが、それらを格納するトラックアドレスRAM
118の情報とともに、該割り込みあるいは該アドレス
ジャンプを発生させる直前の適宜の時点で送出され(録
音が指示されたチャンネルについては、割り込み要求発
生アドレスRTに関する情報のみ送出される。)、レジ
スタ120,122にそれぞれ書き込まれる。セレクタ
124,126は、毎サンプリング周期で、512分割
クロックの8n+4/0〜511(n=0,1,2,
…,63)のタイミング(すなわち8クロックに1回の
タイミング)ごとに入力A側を選択し、該レジスタ12
0,122に書き込まれているデータを読み出す。トラ
ックアドレスRAM118はこの読み出しタイミングご
とに書き込みモードに切り換えられる。その結果、レジ
スタ120に保持されたアドレスパラメータデータは、
レジスタ122に保持されたデータで指示されるトラッ
クアドレスRAM118のアドレスに格納される。この
ようにして、録音、再生が行われている際に、トラック
アドレスRAM118内の割り込み要求発生アドレスR
T、ジャンプ元アドレスJT、ジャンプ先アドレスJD
の各アドレスパラメータデータがその都度必要な内容に
更新される。なお、ジャンプ終了後は、次のジャンプを
すぐに発生させる必要がない限り、レコーダCPU14
からはジャンプ元アドレスJT、ジャンプ先アドレスJ
Dのアドレスパラメータデータとして、当該チャンネル
の領域外のアドレス情報が送出されて、トラックアドレ
スRAM118の該当するアドレスに格納される。当該
チャンネルの領域外のアドレスであるので、アドレスポ
インタのインクリメント動作でそのアドレスに到達する
ことはなく、したがってアドレスジャンプは発生しな
い。次のジャンプが近づくと、レコーダCPU14から
そのジャンプを行わせるための有効なジャンプ元アドレ
スJT、ジャンプ先アドレスJDのパラメータデータが
送出されて、トラックアドレスRAM118の該当する
アドレスに格納される。なお、DMA転送が行われてい
る間は、レコーダCPU14がバス権を取得するサンプ
リング周期の開始から1/4の区間でのみレジスタ12
0,122に対するデータの書き込みが行われることに
なるが、レコーダCPU14はその区間だけ使っても、
更新が必要なトラックアドレスRAM118のアドレス
パラメータデータおよび該データを格納するトラックア
ドレスRAM118のアドレス情報を、その都度遅滞な
くレジスタ120,122に書き込むことができる。な
お、トラックアドレスRAM118の各チャンネルの現
アドレスCR保持用アドレスには、後述するように、図
1のアドレス演算回路134において演算で求められた
値が格納される。
【0048】図1において、SDRAM読み書き用アド
レス発生回路128は、録音・再生モードにおいて、毎
サンプリング周期の開始から1/4の区間で各チャンネ
ルの1サンプルの音データをSDRAM64,66から
時分割で読み出しあるいはSDRAM64,66に書き
込むために、トラックアドレスRAM118の現アドレ
スCRが記憶されているアドレスの情報を前記表2のタ
イムスロットで規定されるタイミングに従って、録音あ
るいは再生を指示されたチャンネルごとに発生する。計
算用アドレスパラメータ読み出し用アドレス発生回路1
30は、録音・再生モードにおいて、毎サンプリング周
期の残り3/4の区間で、各チャンネルの次のサンプル
のデータの読み出しあるいは書き込みを行うSDRAM
64,66のアドレスを各チャンネルごとに時分割で計
算するために、トラックアドレスRAM118から各チ
ャンネルのアドレスパラメータを読み出すための該トラ
ックアドレスRAM118のアドレス情報を、512分
割クロックに同期して、予め規定されたタイミングに従
って時分割で発生する。両アドレス発生回路128,1
30から発生されるトラックアドレスRAM118のア
ドレス情報はセレクタ132に入力され、毎サンプリン
グ周期の開始から1/4の区間ではSDRAM読み書き
用アドレス発生回路128の出力アドレス情報が選択さ
れ、残りの3/4の区間では計算用アドレスパラメータ
読み出し用アドレス発生回路130の出力アドレスが選
択される。
【0049】セレクタ132で選択されたアドレス情報
は、レジスタ120,122のデータをトラックアドレ
スRAM118に書き込む512分割クロックの8クロ
ックごとのタイミング{8n+4/0〜511(n=
0,1,2,…,63)のタイミング}を除いた区間で
セレクタ124から出力され、トラックアドレスRAM
118のアドレス端子に入力され、トラックアドレスR
AM118の該当するアドレスから該当するパラメータ
データが読み出される。なお、レジスタ120,122
のデータをトラックアドレスRAM118に書き込むタ
イミングでは、アドレス発生回路128,130から有
効なデータが発生されないように、512分割クロック
に同期した該アドレス発生回路128,130のデータ
発生シーケンスが設定されている。毎サンプリング周期
の開始から1/4の区間でトラックアドレスRAM11
8から読み出される各チャンネルの現アドレスCRは、
SDRAM64,66に送られ、その書き込みまたは読
み出しアドレスとして用いられる。また、該現アドレス
CRは、レコーダCPU14に送られ、レコーダCPU
14に各チャンネルの現アドレスCRが通知される。
【0050】アドレス演算回路134は、トラックアド
レスRAM118に格納されているアドレスパラメータ
に基づき、毎サンプリング周期の残り3/4の区間で、
各チャンネルの次のサンプルのデータの読み出しあるい
は書き込みを行うSDRAM64,66のアドレス(次
のサンプリング周期の現アドレスCR)を、512分割
を動作クロックとして用いて時分割で計算する。該演算
を行うために、各チャンネルに割り当てられたアドレス
演算回路134の使用時間の分割例を図15に示す。各
演算チャンネル0〜23,サンプラー0〜7,メトロノ
ーム(1発目)、メトロノーム(2発目以降)は、それ
ぞれに割り当てられた時間内でアドレス演算回路134
を専有して、次のサンプリング周期の現アドレスCRを
計算し、トラックアドレスRAM118の該当するアド
レスに格納する。演算するチャンネルの順序は、例えば
前記図14に示されたトラックアドレスRAM118の
アドレス配列と同じ順序とすることができる。
【0051】図1のアドレス演算回路134内の構成に
ついて説明する。セレクタ136はトラックアドレスR
AM118の書き込みタイミング(512分割クロック
の8クロックごとに1クロック分)を除いたタイミング
で該トラックアドレスRAM118から時分割で読み出
される現在演算を行っているチャンネルの各アドレスパ
ラメータまたはレジスタ138(レジスタB)のデータ
を選択する。選択されたデータはレジスタ140(レジ
スタA)に書き込まれる。レジスタAに書き込まれたデ
ータはセレクタ126およびALU(演算部)142に
送出される。ALU142はレジスタAのデータおよび
レジスタBのデータを用いて適宜の演算を行い、その結
果に応じてレジスタAのデータ書き込み、計算用アドレ
スパラメータ読み出し用アドレス発生回路130からの
アドレス情報の発生、DMA転送のための割り込み要求
発生の各制御を行う。ALU142の計算は必要に応じ
てACC(アキュムレータ)144に保持される。
【0052】アドレス演算回路134における1つの演
奏チャンネル(再生チャンネル)のアドレス計算手順を
説明する。図16は、再生操作(または再生同時録音操
作)がされて再生が起動した時の最初のサンプリング周
期で行われる計算である。再生操作がされると(S
1)、トラックアドレスRAM118から、当該再生チ
ャンネルの読み出し開始アドレスRSが読み出され(S
2)、セレクタ136、レジスタA、セレクタ126を
介して、トラックアドレスRAM118の当該再生チャ
ンネルの現アドレスCR保持用アドレスに格納される
(S3)。図17は、その次のサンプリング周期から停
止操作がされるまでの間にサンプリング周期ごとに繰り
返される計算である。トラックアドレスRAM118か
ら現アドレスCRを読み出して、レジスタAに書き込む
(S10)。ALU142でレジスタAのデータ(現ア
ドレスCR)+1を計算して、計算結果をACC144
に格納する(S11)。トラックアドレスRAM118
から割り込み要求発生アドレスRTを読み出して、レジ
スタAへ書き込む。これを並行してACC144のデー
タ(現アドレスCR+1)をレジスタBへ書き込む。こ
れと並行して、ALU142で{レジスタAのデータ
(割り込み要求アドレスRT)}−{レジスタBのデー
タ(現アドレスCR+1)}を計算する。レジスタAの
データ=レジスタBのデータであれば、DMA転送のた
めの割り込みを発生する(S12)。トラックアドレス
RAM118からジャンプ元アドレスJTを読み出し
て、レジスタAへ書き込む。これと並行して、ALU1
42で{レジスタAのデータ(ジャンプ元アドレスJ
T)}−{レジスタBのデータ(現アドレスCR+
1)}を計算する(S13)。トラックアドレスRAM
118から領域終端アドレスTEを読み出して、レジス
タAへ書き込む。これと並行して、ALU142で{レ
ジスタAのデータ(領域終端アドレスTE)}−{レジ
スタBのデータ(現アドレスCR+1)}を計算する
(S14)。
【0053】ステップS13の計算結果が{レジスタA
のデータ(ジャンプ元アドレスJT)}={レジスタB
のデータ(現アドレスCR+1)}の場合は、トラック
アドレスRAM118からジャンプ先アドレスJDを読
み出して、レジスタAへ書き込む。ステップS14の計
算結果が{レジスタAのデータ(領域終端アドレスT
E)}<{レジスタBのデータ(現アドレスCR+
1)}の場合は、トラックアドレスRAM118から領
域始端アドレスTSを読み出してレジスタAに書き込
む。計算結果がそれ以外の場合はレジスタBのデータ
(現アドレスCR+1)をレジスタAに書き込む(S1
5)。そして、これら計算結果に応じてレジスタAに書
き込まれたデータをトラックアドレスRAM118の該
当チャンネルの現アドレスCR保持用アドレスに書き込
む(S16)。その結果、次のサンプリング周期では、
この現アドレスCR保持用アドレスに書き込まれたSD
RAM64,66のアドレスについてサンプルデータの
書き込みまたはサンプルデータの読み出しが行われる。
【0054】録音チャンネルについても、アドレス演算
回路134で同様の計算が行われる。すなわち、録音操
作(または再生同時録音操作)がされて、録音が起動し
た時の最初のサンプリング周期でトラックアドレスRA
M118から領域始端アドレスTSが読み出されて、該
トラックアドレスRAM118の現アドレスCR保持用
アドレスに格納され、次のサンプリング周期で該現アド
レスCRで指示されるSDRAM64,66のアドレス
にサンプルデータの書き込みが行なわれ、以後サンプリ
ング周期ごとに現アドレスCRが1ずつインクリメント
されていく。その途中で割り込み要求アドレスに一致す
ると、DMA転送のための割り込み要求が発生される。
現アドレスCRが領域終端アドレスTEに到達すると、
次のサンプリング周期では領域始端アドレスTSが現ア
ドレスCRとして設定され、以後アドレス循環が繰り返
される。録音チャンネルについてはアドレスジャンプは
行われない。
【0055】また、サンプラー0〜7については、再生
操作(または再生同期録音操作)がされて再生が起動さ
れると、最初のサンプリング周期でトラックアドレスR
AM118のサンプラー0〜7の読み出し開始アドレス
RSが読み出されて、該トラックアドレスRAM118
の該当チャンネルの現アドレスCR保持用アドレスに格
納され、操作者によりサンプラー発音操作がされるまで
またはソング管理データに基づきレコーダCPU14か
ら発音指令が発せられるまでその状態が保持される。S
DRAM64,66のサンプラー0〜7の読み出し開始
アドレスRSには無音データが格納されているので、こ
の状態では発音されない。操作者が任意のサンプラーに
ついて発音操作をするとまたはソング管理データに基づ
きレコーダCPU14から発音指令が発せられると、該
当するサンプラーについてサンプリング周期ごとに現ア
ドレスCRが1ずつインクリメントされて、該当するサ
ンプラー音が発音される。現アドレスCRが読み出し終
了アドレスREに到達すると、次のサンプリング周期以
降トラックアドレスRAM118の現アドレスCR保持
用アドレスには読み出し開始アドレスRSが保持され
て、次にそのサンプラーについて発音操作がされるまで
またはソング管理データに基づきレコーダCPU14か
ら発音指令が発せられるまで、そのサンプラー音は発音
されない。また、メトロノーム(1発目)、メトロノー
ム(2発目以降)については、録音・再生モードの投入
によってトラックアドレスRAM118からメトロノー
ム(1発目)、メトロノーム(2発目以降)の読み出し
開始アドレスRSが読み出されて、該トラックアドレス
RAM118のメトロノーム(1発目)、メトロノーム
(2発目以降)の現アドレスCR保持用アドレスに格納
されて、操作者によりメトロノーム音の発音指示操作が
されるまで、その状態が保持される。SDRAM64,
66のメトロノーム(1発目)、メトロノーム(2発目
以降)の読み出し開始アドレスRSには無音データが格
納されているので、この状態では発音されない。操作者
がメトロノーム音の発音指示操作をすると、レコーダC
PU14からメトロノーム(1発目)の発音が指令さ
れ、メトロノーム(1発目)についてサンプリング周期
ごとに現アドレスCRが1ずつインクリメントされて、
小節の1拍目のメトロノーム音が発音される。現アドレ
スCRが読み出し終了アドレスREに到達すると、次の
サンプリング周期以降トラックアドレスRAM118の
現アドレスCR保持用アドレスには読み出し開始アドレ
スRSが保持されて発音が停止される。小節の2拍目の
タイミングに達すると、レコーダCPU14からメトロ
ノーム(2発目以降)の発音が指令され、メトロノーム
(2発目以降)についてサンプリング周期ごとに現アド
レスが1ずつインクリメントされて、小節の2拍目のメ
トロノーム音が発音される。現アドレスCRが読み出し
終了アドレスREに到達すると、次のサンプリング周期
以降トラックアドレスRAM118の現アドレスCR保
持用アドレスには読み出し開始アドレスRSが保持され
て発音が停止される。メトロノーム(2発目以降)は該
小節内で、曲の拍子に応じて必要な数だけ発音が繰り返
し指令されて、発音が繰り返される。次の小節以降もメ
トロノーム音(1発目)、メトロノーム(2発目以
降)、…が繰り返し発音される。
【0056】なお、チャンネル数が多くアドレス演算回
路134で1サンプリング周期内に全チャンネルのアド
レス計算ができない場合には、トラックアドレスRAM
118およびアドレス演算回路134を複数組並列に設
けて、チャンネルを振り分けて計算するかあるいはアド
レス演算回路134の動作クロック周波数を上げて計算
速度を速めるようにすればよい。
【0057】トラックアドレスジェネレータ100によ
るSDRAM64,66のアドレス制御例について説明
する。図18は通常の録音、再生時の1つの演奏チャン
ネル(再生チャンネル)についてのSDRAM64また
は66のアドレスポインタの移動を示したものである。
この例ではアドレスジャンプは含まれていない。当該チ
ャンネルには、SDRAM64または66のA領域、B
領域の連続した2クラスタ分の音データを格納するメモ
リ空間(アドレス領域)が割り当てられ、現アドレスC
Rに相当する読み出しアドレスポインタがサンプリング
周期ごとに1アドレスずつインクリメントされていく。
A領域の先頭に領域始端アドレスTSが設定され、B領
域の後尾に領域終端アドレスTEが設定されている。ま
た、この例では、読み出し開始アドレスRSが領域始端
アドレスTSとは別のアドレスに設定されている。割り
込み要求発生アドレスRTはA領域、B領域のうちアド
レスポインタが存在する領域の後尾のアドレスに交互に
設定される。
【0058】選択されたソングについて再生(または録
音同時再生)が指示されると、HDD60から各再生チ
ャンネルの最初のクラスタの音データが読み出されて、
DMA転送でSDRAM64,66の各再生チャンネル
に割り当てられた領域のA領域に格納され、読み出し開
始アドレスRSからサンプリング周期ごとにアドレスポ
インタが1アドレスずつ進められて、該当する音データ
が読み出されて再生が行われる。アドレスポインタがA
領域を移動している間に次のクラスタの音データがHD
D60から読み出されて、B領域に格納される。アドレ
スポインタがA領域を移動している際には、割り込み要
求発生アドレスRTはA領域の後尾のアドレスに設定さ
れる。アドレスポインタがA領域を移動中に、B領域の
DMA転送による音データの書き込みは終了する。アド
レスポインタがA領域の後尾のアドレスに到達すると、
割り込み要求が発生される。この割り込み要求はレコー
ダCPU14に通知され、DMA転送が起動されてHD
D60からさらに次のクラスタの音データが読み出さ
れ、A領域にDMA転送で書き込まれる。アドレスポイ
ンタはA領域の後尾に達した後も引き続きB領域の先頭
アドレスからサンプリング周期ごとに1アドレスずつ進
められて、音データは途切れることなく再生される。ア
ドレスポインタがB領域に入ると、割り込み要求発生ア
ドレスRTはB領域の後尾のアドレスに変更される。ア
ドレスポインタが該B領域を移動中に、A領域のDMA
転送による音データの書き込みは終了する。アドレスポ
インタは、B領域の後尾のアドレスに到達すると、次の
サンプリング周期ではA領域の先頭のアドレスに戻さ
れ、さらにサンプリング周期ごとに1アドレスずつイン
クリメントされていき、音データは途切れることなく再
生される。アドレスポインタがA領域を移動中にB領域
のDMA転送による音データの書き込みが行われる。ア
ドレスポインタがA領域を移動中は割り込み要求発生ア
ドレスRTはA領域の後尾のアドレスに設定される。以
上のようにして、再生が停止されるまでアドレスポイン
タはA領域の先頭からB領域の後尾までの区間を繰り返
し移動する。
【0059】なお、録音が指示された演奏チャンネルに
ついては、録音(または録音同時再生)の開始が指示さ
れると、書き込みアドレスポインタが領域始端アドレス
TSからサンプリング周期ごとに1アドレスずつ進めら
れ、入力されるサンプリングデータが1サンプルずつA
領域に格納されていく。このとき、割り込み要求発生ア
ドレスRTはA領域の後尾に設定される。アドレスポイ
ンタが該割り込み要求発生アドレスRTに到達すると、
割り込み要求が発生され、DMA転送が起動されて、A
領域に蓄積された1クラスタ分の音データがHDD60
にDMA転送されて記録される。アドレスポインタはA
領域の後尾に達した後も引き続きB領域の先頭アドレス
からサンプリング周期ごとに1アドレスずつ進められ
て、入力される音データはB領域に格納されていく。こ
のとき、割り込み要求発生アドレスRTはB領域の後尾
に設定される。アドレスポインタが該割り込み要求発生
アドレスRTに到達すると、割り込み要求が発生され、
DMA転送が起動されて、B領域に蓄積された1クラス
タ分の音データがHDD60に転送されて記録される。
アドレスポインタはA領域の先頭に戻されて、サンプリ
ング周期ごとに1アドレスずつ進められる。録音または
再生同時録音が停止されるまで以上の動作が繰り返され
て、入力される音データは1クラスタずつHDD60に
記録される。
【0060】次に、無音区間を設定して録音した場合の
アドレス制御例について説明する。ここでは、図19に
示すように、ある演奏チャンネルについて時刻t1〜t
2(t1,t2は録音開始からの経過時間)の区間に無
音区間が設定されているものとする。m1〜m6はHD
D60に記録されているそれぞれ1クラスタ分の音デー
タである。録音中に時刻t1で無音区間の開始が指示さ
れると、その時点で録音は休止され、その直前に作成さ
れていた音データm3のクラスタ(そのクラスタの時刻
t1以降には無効な音データが作成される)のデータが
HDD60に記録された後は、そのチャンネルについて
のHDD60への音データの記録は休止される。時刻t
2に無音区間の終了が指示されると録音が再開され、音
データm4,m5,…が1クラスタずつ作成されてHD
D60に記録される。録音を終了して保存操作をする
と、ソング管理データにそのパートの演奏の時刻t1〜
t2が無音区間であることが記録される。
【0061】図19のように無音区間を含んで録音され
たパートを再生するときのアドレスジェネレータ100
によるSDRAM64,66のアドレス制御例を図20
の手順図に従って説明する。(i)はSDRAM64ま
たは66の領域Aに格納された音データm1を読み出し
ている状態、(ii)はそれに続いて領域Bに格納された
音データm2を読み出している状態である。音データm
2を読み出している間に領域Aが音データm3に書き換
えられ、時刻t1に相当するアドレスがジャンプ元アド
レスJTとして設定され、無音領域の先頭のアドレスが
ジャンプ先アドレスJDとして設定される。アドレスポ
インタAPが領域Bの後尾のアドレスに達すると、(ii
i) のようにアドレスポインタAPが領域Aに戻され
て、その先頭のアドレスから再び移動していく。また、
割り込み要求発生アドレスRTがジャンプ元アドレスJ
Tと同じアドレスに設定される。アドレスポインタAP
はジャンプ元アドレスJTに到達すると、ジャンプ先ア
ドレスJDにジャンプし、(iv)に示すようにジャンプ
先アドレスJDからサンプリング周期ごとに1アドレス
ずつ移動していく。これにより当該チャンネルについて
無音が再生される。また、アドレスポインタAPがジャ
ンプ元アドレスJTで割り込み要求発生アドレスRTに
到達することにより、割り込み要求が発生され、無音再
生されている間に領域Bが音データm4に書き換えら
れ、領域Aが音データm5に書き換えられる。無音区間
の終了時刻t2の直前まで、無音区間の後尾のアドレス
がシャンプ元アドレスJT、該無音区間の先頭のアドレ
スがジャンプ先アドレスJDに設定され、アドレスポイ
ンタAPは無音領域を循環して、無音が再生される。こ
の間HDD60からの当該チャンネルの音データの読み
出しは休止される。無音区間の終了時刻t2の直前に達
すると、(v)に示すように、無音区間の終了時刻t2
に相当する無音領域のアドレスがジャンプ元アドレスJ
Tとして設定され、領域Bの先頭のアドレスがジャンプ
先アドレスJDとして設定される。アドレスポインタA
Pは無音領域のジャンプ元アドレスJTに到達すると、
(vi)に示すようにジャンプ先アドレスJDにジャンプ
し、領域Bの先頭から音データm4の読み出しを再開す
る。これにより、無音区間は終了し、当該チャンネルの
演奏音が再生される。また、領域Bの後尾の領域終端ア
ドレスTEが割り込み要求発生アドレスRTとして設定
される。アドレスポインタAPは領域終端アドレスTE
に到達すると、(vii) に示すように領域Aに戻されて、
その先頭のアドレスから再び移動していき、音データm
5が読み出されて再生される。また、割り込み要求が発
生されて、領域Bが音データm6に書き替えられ、音デ
ータm5の読み出し終了後に音データm6が読み出され
て再生される。
【0062】次に、リピート再生する場合のアドレス制
御例について説明する。ここでは、図21に示すよう
に、録音されているソングのt3〜t4の区間をリピー
ト再生し、この区間内の時刻t5〜t6でパンチイン、
パンチアウトを行うものとする。m1〜m6はそれぞれ
1クラスタずつの音データである。リピート再生の開始
時刻t3は音データm1の途中の時刻であり、リピート
再生の終了時刻t4は音データm6の途中の時刻であ
る。図21のようにリピート再生する場合のアドレスジ
ェネレータ100によるSDRAM64,66のアドレ
ス制御例を図22の手順図に従って説明する。録音・再
生モードにおいてパンチイン、パンチアウトモードが選
択されると、前記図13で示したように、各演奏チャン
ネル0〜23にSDRAM64,66の4クラスタ分の
領域A〜Dが割り当てられる。操作者の操作によりリピ
ート区間t3〜t4およびパンチイン、パンチアウト区
間t5〜t6が指示されると、HDD60が読み出され
て、図22の(i)に示すように、時刻t3が含まれる
クラスタの音データm1が領域Aに格納され、時刻t4
が含まれるクラスタの音データm6が領域Dに格納され
る。これらリピート区間の両端の音データm1,m6は
リピート再生を行っている間書き換えられない。領域
B,Cには、最初に(i)に示すように、音データm
2,m3がそれぞれ格納される。領域Aの先頭アドレス
に領域始端アドレスTS、領域Aの時刻t3に相当する
アドレスに読み出し開始アドレスRS、領域Aの後尾に
ジャンプ先アドレスJD、領域Bの後尾に割り込み要求
発生アドレスRT、領域Cの後尾にジャンプ元アドレス
JT、領域Dの後尾に領域終端アドレスTEがそれぞれ
設定される。
【0063】リピート再生開始が指示されると、(ii)
に示すように、アドレスポインタAPが読み出し開始ア
ドレスRSからサンプリング周期ごとに1アドレスずつ
進行していき、音データm1のうち時刻t3以降の音デ
ータが読み出されて再生される。アドレスポインタAP
が領域Aの後尾アドレスに到達すると、(iii) に示すよ
うに、領域Bの音データm2がそのまま続けて再生され
る。音データm2を再生している途中の時刻t5に到達
すると、パンチイン、パンチアウトが指示されたチャン
ネルが録音モードに切り換えられて、パンチインが実行
される。アドレスポインタAPが領域Bの後尾アドレス
に到達すると、割り込み要求が発生し、HDD60から
音データm4が読み出され、(iv)に示すように、領域
Bが該音データm4で書き換えられる。アドレスポイン
タAPはそのまま領域Bを移動して音データm3の再生
および入力音の録音が続行される。割り込み要求発生ア
ドレスRTは領域Cの後尾アドレスに変更される。アド
レスポインタAPが領域Cの後尾アドレスに到達する
と、ジャンプが発生し、(v)に示すようにアドレスポ
インタAPが領域Bの先頭アドレスに戻されて、音デー
タm4の読み出しが行われる。また、割り込み要求が発
生されて、HDD60から音データm5が読み出され、
領域Cが該音データm5で書き換えられる。割り込み要
求発生アドレスRTは、領域Bの後尾アドレスに設定さ
れる。アドレスポインタAPが領域Bの後尾アドレスに
到達すると、割り込み要求が発生され、(vi)に示すよ
うに、領域Bが音データm2で書き換えられる。アドレ
スポインタAPはそのまま領域Cを移動し、音データm
5の再生が行われる。割り込み要求発生アドレスRTは
領域Cの後尾アドレスに変更される。また、領域Dの時
刻t4に相当するアドレスがジャンプ元アドレスJT、
領域Aの時刻t3に相当するアドレスがジャンプ先アド
レスJDとして設定される。音データm5を再生してい
る途中の時刻t6に到達すると、パンチイン、パンチア
ウトが指示されたチャンネルが再生モードに戻されて、
パンチアウトが実行される。アドレスポインタAPが領
域Cの後尾アドレスに到達すると、割り込み要求が発生
し、(vii) に示すように、領域Cが音データm3で書き
換えられる。アドレスポインタAPはそのまま領域Dを
移動し、音データm6の再生が行われる。割り込み要求
発生アドレスRTは領域Bの後尾アドレスに変更され
る。アドレスポインタAPがリピート区間の終了時刻t
4に相当するアドレスに到達すると、ジャンプが発生
し、(viii)に示すように、アドレスポインタAPが領域
Aのリピート区間の開始時刻t3に相当するアドレスに
戻され、そこから再び再生が行われて、以上のリピート
再生およびパンチイン、パンチアウト動作が繰り返され
る。なお、時刻t3に相当するアドレスから再生を再開
する前にわずかな無音時間を形成して、リピート区間の
開始位置に戻ったことが容易に認識されるようにしても
よい。
【0064】最後に、図10のDMAアドレスジェネレ
ータ102による、DMA転送におけるSDRAM6
4,66の書き込み、読み出しアドレス制御について説
明する。1つのチャンネルについてのDMAアドレスジ
ェネレータ102の構成例を図23に示す。DMAアド
レスジェネレータ102はカウンタ146で構成され
る。DMA転送のための割り込み要求が発生されると、
レコーダCPU14はSDRAM64,66の該当チャ
ンネルの領域A,B(リピート再生の場合は領域B,
C)のうち、今回DMA転送を行う側の領域の先頭アド
レスをカウンタ146に設定する。カウンタ146のイ
ンクリメント入力INCには、図7のオア回路96から
出力されるサンプリング周期の残り3/4の区間(すな
わちDMA転送を行う区間)を示す信号が入力され、ク
ロック入力CKには、512分割クロックを1/4に分
周したクロックが入力される。これによりカウンタ14
6はDMA転送を行う区間で512分割クロックの4ク
ロックごとにカウントアップされ、そのカウント値がS
DRAM64,66にアドレス情報として入力されて該
当するアドレスからサンプルデータが読み出されてHD
D60にDMA転送され、あるいはHDD60からDM
A転送されたサンプルデータがそのアドレスに書き込ま
れる。
【0065】なお、上記実施の形態ではバッファメモリ
をSDRAMで構成した場合について説明したが、他の
形式のメモリを用いることもできる。また、上記実施の
形態では外部記憶装置をHDDとしたが、光ディスク装
置、光磁気ディスク装置、その他の外部記憶装置を使用
することもできる。また、上記実施の形態では外部記憶
装置が内蔵されている記録再生装置にこの発明を適用し
た場合について説明したが、外部記憶装置をSCSI等
のインタフェースボードを介して外付けして使用する記
録再生装置にもこの発明を適用することができる。ま
た、上記実施の形態ではディジタルミキシングレコーダ
(ハードディスクレコーダ)にこの発明を適用した場合
について説明したが、ミキシング機能を具えていないデ
ィジタルレコーダ、その他各種のサンプルデータ再生装
置にこの発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態を示す図で、図10の
トラックアドレスジェネレータの構成例を示すブロック
図である。
【図2】 ハードディスクレコーダにおけるリピート再
生の説明図である。
【図3】 この発明を適用したハードディスクレコーダ
全体の主要部のシステム構成を示すブロック図である。
【図4】 図3のHDD60のアドレス領域の分割例を
示す図である。
【図5】 図3のハードディスクレコーダ全体のシステ
ム構成のうち、音データ、システム管理データ、ソング
管理データの授受に関与する主な部分を抽出して示した
ブロック図である。
【図6】 図3のハードディスクレコーダにおけるバス
56の使用権の分割例および録音・再生モード時のサン
プリング周期内のSDRAMの書き込み、読み出し処理
の分割例を示すタイムチャートである。
【図7】 図3のハードディスクレコーダにおけるバス
56の使用権の時分割制御の制御系統ブロック図であ
る。
【図8】 図7の制御系統の動作を示すタイムチャート
である。
【図9】 図7の制御系統による1つの再生チャンネル
についてのDMA転送の手順(プロトコル)を示す図で
ある。
【図10】 図3のDRC68内におけるサンプルデー
タの信号経路構成およびSDRAM64,66のアドレ
ス情報の信号経路構成の具体例を示すブロック図であ
る。
【図11】 通常の録音、再生時におけるSDRAM6
4,66のアドレスマップ例を示す図である。
【図12】 表2のシーケンスを実行する際のSDRA
M64,66の制御信号の一部を示すタイムチャートで
ある。
【図13】 パンチイン、パンチアウト時におけるSD
RAM64,66のアドレスマップ例を示す図である。
【図14】 図1のトラックアドレスRAM118のア
ドレスマップを示す図である。
【図15】 各チャンネルに割り当てられたアドレス演
算回路134の使用時間の分割例を示すタイムチャート
である。
【図16】 再生が起動した時の最初のサンプリング周
期におけるアドレス演算回路134よる1つの演奏チャ
ンネル(再生チャンネル)のアドレス計算手順を示すフ
ローチャートである。
【図17】 再生が起動した時の最初のサンプリング周
期の次のサンプリング周期から停止操作がされるまでの
間にサンプリング周期ごとに繰り返されるアドレス演算
回路134よる1つの演奏チャンネル(再生チャンネ
ル)のアドレス計算手順を示すフローチャートである。
【図18】 通常の録音、再生時の1つの演奏チャンネ
ル(再生チャンネル)についてのSDRAM64または
66のアドレスポインタの移動例を示す図である。
【図19】 無音区間が設定された演奏例を示すタイム
チャートおよび該演奏音を録音したHDDの記録データ
を示す図である。
【図20】 図19の無音区間を含んで録音されたパー
トを再生するときのアドレスジェネレータ100による
SDRAM64,66のアドレス制御例を示す手順図図
である。
【図21】 パンチイン、パンチアウトにおけるリピー
ト再生区間の設定例を示すタイムチャートである。
【図22】 図21のリピート再生するときのアドレス
ジェネレータ100によるSDRAM64,66のアド
レス制御例を示す手順図である。
【図23】 図10のDMAアドレスジェネレータ10
2の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10…ハードディスクレコーダ(サンプルデータ再生装
置)、64,66…SDRAM(バッファメモリ)、6
0…HDD(外部記憶装置)、100…トラックアドレ
スジェネレータ(バッファメモリ制御回路)118…ト
ラックアドレスRAM(ジャンプアドレス設定回路、ア
ドレスメモリ)、134…アドレス演算回路(読み出し
アドレス演算回路)。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部記憶装置に記憶されているサンプルデ
    ータを順次読み出してバッファメモリに書き込み、サン
    プリング周期ごとに該バッファメモリから該サンプルデ
    ータを1サンプルずつ読み出して再生し、該バッファメ
    モリの読み出しを終了したアドレスのデータを前記外部
    記憶装置から読み出される新たなサンプルデータで順次
    更新して、サンプルデータを連続的に再生するサンプル
    データ再生装置において、 前記バッファメモリからサンプルデータを1サンプルず
    つ読み出している最中の適宜の時点でジャンプ元アドレ
    スとジャンプ先アドレスを設定し、読み出しアドレスが
    該設定されたジャンプ元アドレスに到達したことを検出
    して、読み出しアドレスを前記ジャンプ先アドレスにジ
    ャンプして、該ジャンプ先アドレスからサンプルデータ
    の読み出しを続行するバッファメモリ制御回路を具備し
    てなるサンプルデータ制御装置。
  2. 【請求項2】前記バッファメモリ制御回路が、 前記バッファメモリからサンプルデータを1サンプルず
    つ読み出している最中の適宜の時点でジャンプ元アドレ
    スとジャンプ先アドレスを設定するジャンプアドレス設
    定回路と、 サンプリング周期ごとに、現在の読み出しアドレスを漸
    進させたアドレスを求め、該求められたアドレスが前記
    ジャンプ元アドレスに到達したかどうかを判断し、到達
    していない場合は該求められたアドレスを次のサンプリ
    ング周期の読み出しアドレスとして設定し、到達した場
    合は前記ジャンプ先アドレスを次のサンプリング周期の
    読み出しアドレスとして設定する読み出しアドレス演算
    回路とを具備してなる請求項1記載のサンプルデータ再
    生装置。
  3. 【請求項3】前記ジャンプアドレス設定回路が、前記ジ
    ャンプ元アドレスおよび前記ジャンプ先アドレスの情報
    を書き換え可能に保持するアドレスメモリを具備し、該
    アドレスメモリの情報が、前回のジャンプ終了後の適宜
    の時点で、次のジャンプ元アドレスおよび次のジャンプ
    先アドレスに更新される請求項2記載のサンプルデータ
    再生装置。
  4. 【請求項4】前記ジャンプ元アドレスが、前記外部記憶
    装置に記憶されている、該ジャンプを発生すべきタイミ
    ングに相当する時間情報に基づいて設定される請求項1
    〜3のいずれかに記載のサンプルデータ再生装置。
  5. 【請求項5】前記ジャンプ元アドレスが、該ジャンプを
    発生すべきタイミングに相当する操作者の指示操作に基
    づいて設定される請求項1〜3のいずれかに記載のサン
    プルデータ再生装置。
  6. 【請求項6】外部記憶装置に記憶されているサンプルデ
    ータを順次読み出してバッファメモリに書き込み、サン
    プリング周期ごとに該バッファメモリから該サンプルデ
    ータを1サンプルずつ読み出して再生し、該バッファメ
    モリの読み出しを終了したアドレスのデータを前記外部
    記憶装置から読み出される新たなサンプルデータで順次
    更新して、サンプルデータを連続的に再生するサンプル
    データ再生装置において、 前記外部記憶装置に無音区間を指示する情報が該無音区
    間のサンプルデータに代えて記憶され、前記バッファメ
    モリの一部に無音のサンプルデータを格納する無音領域
    が設定され、 前記バッファメモリからサンプルデータを1サンプルず
    つ読み出している際に、前記無音区間の指示情報に基づ
    き、該無音区間の開始時点に相当する該バッファメモリ
    のアドレスをジャンプ元アドレスとして設定し、かつジ
    ャンプ先アドレスとして前記無音領域のアドレスを設定
    し、該バッファメモリの読み出しアドレスが該設定され
    たジャンプ元アドレスに到達したことを検出して、読み
    出しアドレスを前記ジャンプ先アドレスにジャンプし
    て、該ジャンプ先アドレスから無音のサンプルデータの
    読み出しを続行するバッファメモリ制御回路を具備して
    なるサンプルデータ再生装置。
  7. 【請求項7】前記バッファメモリ制御回路が、前記無音
    領域から無音のサンプルデータを読み出している最中の
    適宜の時点で、前記無音区間の指示情報に基づき、該無
    音区間の終了時点に相当する該無音領域のアドレスをジ
    ャンプ元アドレスとして設定し、かつジャンプ先アドレ
    スとして前記外部記憶装置から読み出された、該無音区
    間に続くサンプルデータが書き込まれている領域内のア
    ドレスを設定し、該バッファメモリの読み出しアドレス
    が該無音領域内のジャンプ元アドレスに到達したことを
    検出して、読み出しアドレスを前記ジャンプ先アドレス
    にジャンプして、該ジャンプ先アドレスからサンプルデ
    ータの読み出しを続行する請求項6記載のサンプルデー
    タ再生装置。
  8. 【請求項8】外部記憶装置に記憶されているサンプルデ
    ータを所定の単位区間ずつ順次読み出してバッファメモ
    リに書き込み、サンプリング周期ごとに該バッファメモ
    リから該サンプルデータを1サンプルずつ読み出して再
    生し、該バッファメモリの読み出しを終了したサンプル
    データを前記外部記憶装置から読み出される新たなサン
    プルデータで前記単位区間ずつ順次更新して、サンプル
    データを連続的に再生するサンプルデータ再生装置にお
    いて、 複数の単位区間に跨る任意の区間のサンプルデータを繰
    り返し再生する場合に、予め少なくとも繰り返し区間の
    先頭部分が含まれる単位区間と該繰り返し区間の後尾部
    分が含まれる単位区間の各サンプルデータを前記外部記
    憶装置から読み出して前記バッファメモリの所定領域に
    格納し、再生中にその中間部分の単位区間のサンプルデ
    ータを前記外部記憶装置から順次読み出して前記バッフ
    ァメモリの別の領域に順次更新して格納し、該バッファ
    メモリからサンプルデータを1サンプルずつ読み出して
    いる最中の適宜の時点で、該繰り返し区間を連続してか
    つ繰り返し再生するために必要なアドレスジャンプのジ
    ャンプ元アドレスとジャンプ先アドレスを順次設定し、
    該バッファメモリの読み出しアドレスが該設定されたジ
    ャンプ元アドレスに到達したことを検出して、読み出し
    アドレスを前記ジャンプ先アドレスにジャンプして、該
    ジャンプ先アドレスからサンプルデータの読み出しを続
    行するバッファメモリ制御回路を具備してなるサンプル
    データ再生装置。
  9. 【請求項9】外部記憶装置に記憶されているサンプルデ
    ータを所定の単位区間ずつ順次読み出してバッファメモ
    リに書き込み、サンプリング周期ごとに該バッファメモ
    リから該サンプルデータを1サンプルずつ読み出して再
    生し、該バッファメモリの読み出しを終了したサンプル
    データを前記外部記憶装置から読み出される新たなサン
    プルデータで前記単位区間ずつ順次更新して、サンプル
    データを連続的に再生し、該再生と並行して時分割で、
    別途入力されるサンプルデータをサンプリング周期ごと
    にバッファメモリに1サンプルずつ書き込み、該バッフ
    ァメモリに書き込まれたサンプルデータを所定の単位区
    間ずつ該バッファメモリから読み出して前記外部記憶装
    置に書き込み、該バッファメモリの読み出しを終了した
    サンプルデータを新たに入力されるサンプルデータで順
    次更新して、サンプルデータを連続的に記録するサンプ
    ルデータ記録再生装置において、 複数の単位区間に跨る任意の区間のサンプルデータを繰
    り返し再生しながら、該繰り返し区間内の適宜指示され
    た区間で、別途入力されるサンプルデータを記録する場
    合に、予め少なくとも繰り返し区間の先頭部分が含まれ
    る単位区間と該繰り返し区間の後尾部分が含まれる単位
    区間の各サンプルデータを前記外部記憶装置から読み出
    して前記バッファメモリの所定領域に格納し、再生中に
    その中間部分の単位区間のサンプルデータを前記外部記
    憶装置から順次読み出して前記バッファメモリの別の領
    域に順次更新して格納し、該バッファメモリからサンプ
    ルデータを1サンプルずつ読み出している最中の適宜の
    時点で、該繰り返し区間を連続してかつ繰り返し再生す
    るために必要なアドレスジャンプのジャンプ元アドレス
    とジャンプ先アドレスを順次設定し、該バッファメモリ
    の読み出しアドレスが該設定されたジャンプ元アドレス
    に到達したことを検出して、読み出しアドレスを前記ジ
    ャンプ先アドレスにジャンプして、該ジャンプ先アドレ
    スからサンプルデータの読み出しを続行し、該再生中に
    前記記録を指示された区間で該再生動作と時分割で、別
    途入力されるサンプルデータをサンプリング周期ごとに
    バッファメモリに1サンプルずつ書き込み、該バッファ
    メモリに書き込まれたサンプルデータを所定の単位区間
    ずつ該バッファメモリから読み出して前記外部記憶装置
    に書き込み、該バッファメモリの読み出しを終了したサ
    ンプルデータを新たに入力されるサンプルデータで順次
    更新するバッファメモリ制御回路を具備してなるサンプ
    ルデータ記録再生装置。
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