JP2001211195A - データ通信システム - Google Patents

データ通信システム

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JP2001211195A
JP2001211195A JP2000015504A JP2000015504A JP2001211195A JP 2001211195 A JP2001211195 A JP 2001211195A JP 2000015504 A JP2000015504 A JP 2000015504A JP 2000015504 A JP2000015504 A JP 2000015504A JP 2001211195 A JP2001211195 A JP 2001211195A
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Akira Jinzaki
明 陣崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データグラム方式のネットワークを経由する
データ通信システムにおいて、既知のデータ構造を持つ
データを高品質に伝送する。 【解決手段】 送信側中継装置110は、データストリ
ームの特徴に関する付加情報を作成する付加情報作成手
段111と、各転送単位に付加情報を付加してパケット
を形成するパケット形成手段112と、パケットを所定
の手順に従って第3ネットワークに送出する送出手段1
13とを備えた構成であり、受信側中継装置120は、
受信したパケットと付加情報と転送単位とを分離する分
離手段121と、付加情報を解析する解析手段122
と、解析手段122による解析結果に基づいて、対応す
る転送単位に含まれる情報を適切な位置に配置して、デ
ータストリームを復元する復元手段123と、復元手段
123によって復元されたデータストリームを第2ネッ
トワークに出力する出力手段124とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターネットな
どのようにデータグラム方式の通信プロトコルが採用さ
れている通信ネットワークを介して、動画データなどの
ような所定の周期構造を持つデータを高品質で通信する
サービスを実現するデータ通信システムに関する。ディ
ジタルビデオなどの動画データをローカルバスにおいて
同期通信するための規格として、例えば、IEEE(In
stitute of Electrical and ElectronicsEngineering)
によるIEEE1394規格がある。近年、ディジタルビデオカ
メラなどの機器や高性能のパーソナルコンピュータが一
般の利用者に普及してきたことに伴って、例えば、IEEE
1394規格に従って構成されたローカルネットワーク相互
を、例えばインターネットを介して接続し、各ローカル
ネットワークにおける規格に従うデータストリームを中
継する技術の必要性が高まっている。なお、本発明は、
インターネットやIEEE1394規格に限定されるものではな
い。
【0002】
【従来の技術】ディジタルビデオデータの基本要素であ
る1フレームは、1フレーム分の画像データと音声デー
タとを含んでおり、図22(a)に続き番号を付して示
すように、10個のDIFシーケンスから形成されてい
る。このDIFシーケンスは、150個のDIFブロッ
クから構成されており、図22(b)に示すように、6
個のフレームヘッダ情報(f)に続いて、1個の音声情
報(a)に15個の画像情報(v)が連なる規則的なパ
ターンが繰り返される構造を持っている。
【0003】なお、各DIFブロックは、図22(c)
に示すように、77バイト分のデータに3バイトで表さ
れる識別情報を付加したものである。また、図22に示
したデータ構造は、ディジタルビデオデータの論理形式
を表すものであり、実際にネットワークにおいて転送す
る場合には、ネットワークの特性に応じた形式が採用さ
れる。
【0004】例えば、ディジタルビデオデータをIEEE13
94規格に従うローカルバスを介して転送する場合は、図
23(a)に示すように、6個のDIFブロックに所定
のヘッダ(CIP(Common Isochronous Packet)ヘッダ
および同期(ISO)ヘッダ)およびCRCを付加してIEEE
1394パケットを形成し、このIEEE1394パケットを転送単
位として転送動作が行われる。
【0005】この場合に、各DIFシーケンスは、図2
2(b)において縦棒で区切って示すように、25個の
IEEE1394パケットに分割されるので、1フレームのディ
ジタルビデオデータは、図23(b)に示すように、2
50個のIEEE1394パケットとして転送される。したがっ
て、各IEEE1394パケットに含まれているDIFブロック
の組み合わせには、図23(c)に示すような規則性が
ある。
【0006】図23(c)に矢印を付して示した繰り返
しパターンは、番号1から番号8で示した8個のIEEE13
94パケットにおいて、音声情報を含むDIFブロック
(a)と画像情報を含むDIFブロック(v)との組み
合わせの変化パターンを指しており、これらのIEEE1394
パケットは、図22(b)において、斜線を付して示し
たDIFシーケンスの一部に相当している。
【0007】上述したDIFシーケンスにおけるDIF
ブロックの並び方の規則性から明らかなように、同様の
繰り返しパターンが、図23において番号9〜番号16
で示すIEEE1394パケットおよび番号17から番号24で
示すIEEE1394パケットにおいて現れている。また、IEEE
1394規格においては、同期転送モードでは、毎秒800
0個のIEEE1394パケットを転送する旨が定められてお
り、これにより、ローカルバスに接続されたディスプレ
イ装置やスピーカなどの映像音声機器を介して、毎秒3
0フレームの画像および音声情報の再生を可能としてい
る。
【0008】したがって、IEEE1394規格に対応するロー
カルバスとインターネットなどの他の形式のネットワー
クとの双方に接続されたゲートウェイを利用することに
より、IEEE1394規格に対応するローカルバスによってそ
れぞれ接続された第1のネットワークと同様の第2のネ
ットワークとを、他の形式の第3のネットワークを介し
て接続し、上述したIEEE1394パケットを相互の授受する
ことが原理的に可能である。
【0009】また、このようなゲートウェイを用いたデ
ータ通信システムも提案されている。例えば、慶應義塾
大学政策・メディア研究科および同大学環境情報学部に
よって提案されたデータ通信システムがある(「フレー
ム排他技術を用いたインターネットDV転送技術」杉浦
一徳 他著、電子情報通信学会 信学技報 TECHNICALRE
PORT OF IEICE.CPSY99-33(1999-05) PP77-81)。
【0010】このデータ通信システムは、図24に示す
ように、IEEE1394規格に対応する第1ネットワークとイ
ンターネットとの間の中継を行うゲートウェイ410
と、同様の第2ネットワークとインターネットとの間の
中継を行うゲートウェイ420とを備えている。
【0011】図24において、ディジタルビデオカメラ
401によって第1ネットワークに送出されたIEEE1394
パケットは、IEEE1394アダプタ411を介してディジタ
ルビデオ送信部(DV送信部)412に渡される。この
ディジタルビデオ送信部412により、フレーム間引き
処理が行われるとともに、送出対象となったIEEE1394パ
ケットに、図25に示すように、IPヘッダ、UDP(U
ser Datagram Protocol)ヘッダおよびアプリケーション
ヘッダからなるヘッダ情報が付加され、IPカプセル化
されたパケットがインターネットアダプタ413を介し
てインターネットに送出される。
【0012】このようにしてIPカプセル化されたパケ
ットは、インターネットアダプタ413を介してディジ
タルビデオ受信部(DV受信部)421に渡され、この
ディジタルビデオ受信部421によって脱カプセル化さ
れた後、IEEE1394アダプタ411を介して第2ネットワ
ークに送出される。このようにして、例えば、第1ネッ
トワークに接続されたディジタルビデオカメラ401に
よって撮影された映像および音声を、インターネットを
経由して第2ネットワークに渡し、この第2ネットワー
クに接続されたディジタルビデオデッキ402によって
記録/再生することが可能となる。
【0013】このデータ通信システムにおいては、ディ
ジタルビデオ送信部412によるカプセル化処理におい
て、フレーム間引きなどに関する情報を示す調整パラメ
ータとシーケンス番号とを含むアプリケーションヘッダ
を付加し、ディジタルビデオ受信部421における脱カ
プセル化処理において、このアプリケーションヘッダ内
の情報に従って、IEEE1394パケットストリームを復元し
ている。
【0014】なお、図24に示したデータ通信システム
は、ディジタルビデオデータをUDPパケットに単純に
カプセル化して送信するものであり、カプセル化の際に
付加されるアプリケーションヘッダに含まれる情報は、
シーケンス番号など極わずかな限定されたものである。
【0015】このデータ通信システムにおけるフレーム
間引き処理およびIEEE1394パケットストリームの復元処
理に関する詳細については、上述した文献を参照された
い。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述したデータ通信シ
ステムでは、インターネットのトランスポート層の通信
プロトコルとしてUDPが採用されており、第1ネット
ワークにおけるIEEE1394パケットストリームを構成する
各IEEE1394パケットは、データグラムとしてインターネ
ットを経由して第2ネットワークに渡されている。
【0017】UDPは、コネクションレス方式の通信プ
ロトコルであるため、一つの送信者から多数の受信者に
向けて同じデータを同報する放送形式の通信を行うこと
が可能であることから、上述したような第1ネットワー
クと第2ネットワークとの間でインターネットを介して
データを授受する用途には適している。その反面、UD
Pは、転送品質を維持する機構としてはエラー検出機構
を備えるのみであり、IPカプセル化されたパケットの
喪失や冗送、受信側への到着順序の変動などについて
は、送受信側のアプリケーションにおいて対処する必要
がある。
【0018】したがって、図24に示したデータ通信シ
ステムのように、ディジタルビデオデータを単純にUD
Pパケットにカプセル化するのみでは、受信側におい
て、各パケットの喪失や冗送、到着順序の変更などに関
する十分な情報が得られないために、ディジタルビデオ
データを復元する際に支障が出る恐れがあり、十分な通
信品質を期待することができない。
【0019】また、例えば、上述したIEEE1394同期通信
モードによるパケットストリームを送信者と受信者との
間で同期通信する場合には、送信者から受信者への伝送
遅延を一定に保つ必要がある。
【0020】しかしながら、インターネットのような
「ベストエフォート」型のネットワークでは、転送速度
および転送遅延がともにネットワークのトラフィックに
よって変動する上、IPカプセル化されたパケットの喪
失や冗送などによって、受信側における伝送遅延が大幅
に変動する。しかも、パケットの喪失や冗送などの発生
確率は、ネットワークのトラフィックに依存して変動す
るのである。
【0021】したがって、インターネットなどのよう
に、データグラム方式の通信プロトコルを採用したネッ
トワークを介して、IEEE1394同期通信モードによるパケ
ットストリームの伝送を実現するためには、送信者と受
信者との間の転送品質を向上する技術とともに、伝送遅
延の制御する技術が必要である。本発明は、データグラ
ム方式の通信プロトコルが採用されたネットワークを経
由して通信を行うデータ通信システムにおいて、既知の
データ構造を持つデータを高品質に伝送可能なデータ通
信システムおよび既知のデータ構造を持つデータの伝送
における遅延を制御しつつ伝送可能なデータ通信システ
ムを提供する。
【0022】また、本発明は、ディジタルビデオデータ
を構成する各転送単位に付加情報を付加してUDPパケ
ットとして転送することにより、受信側において、各転
送単位からディジタルビデオデータを復元するために十
分な情報を提供可能なデータ通信システムを提供する。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の基本的概念は、
データを一定の転送速度、転送遅延で連続的に転送する
ような同期通信を、データ喪失、データ冗送、データ転
送順序の変更が起こりうる通信ネットワークを用いて実
現するデータ通信システムであって、送信側では同期通
信データにそのデータに関する情報を付加して通信ネッ
トワーク上に転送し、受信側では同期通信データに関す
る情報を利用して同期通信データを復元するように構成
されたデータ通信システムにある。
【0024】さらに本発明の付加的構成として、(1)
同期通信データに関する情報として、そのデータを送信
する順番を用いる構成、(2)同期通信データに関する
情報として、そのデータを処理した送信側の時刻を用い
る構成、(3)同期通信データが固定長の周期的な構造
をもつ場合に、同期通信データに関する情報として、周
期を表す番号および一定周期内の順番を表す番号を用い
る構成、(4)同期通信データに関する情報として、送
信側がそのデータを処理する方法を示す符号を用いる構
成、などが挙げられる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1に、実施態様1乃至実施態様
17のデータ通信システムのブロック構成図を示す。実
施態様1は、所定の転送単位を一定の転送速度および転
送遅延で連続的に転送する第1ネットワークおよび第2
ネットワークに、それぞれ送信側中継装置110と受信
側中継装置120とを接続し、転送単位の連なりとして
形成されるデータストリームを、転送単位を含むデータ
グラム形式のパケットの連なりとして、第3ネットワー
クを介して通信するデータ通信システムにおいて、送信
側中継装置110は、データストリームの特徴に基づい
て、各転送単位とデータストリームとの関係を示す情報
を含む付加情報を作成する付加情報作成手段111と、
データストリームを構成する各転送単位の入力に応じ
て、付加情報を付加するとともに、第3ネットワークに
おける転送に適合するヘッダ情報を付加してパケットを
形成するパケット形成手段112と、パケットを所定の
手順に従って第3ネットワークに送出する送出手段11
3とを備えた構成であり、受信側中継装置120は、第
3ネットワークを介して受け取ったパケットに含まれて
いる付加情報と転送単位とを分離する分離手段121
と、分離手段121によって分離された付加情報を解析
する解析手段122と、解析手段122による解析結果
に基づいて、分離手段121から受け取った転送単位に
含まれる情報をデータストリームにおいてそれがあるべ
き位置に配置して、データストリームを復元する復元手
段123と、復元手段123によって復元されたデータ
ストリームを第2ネットワークに出力する出力手段12
4とを備えた構成であることを特徴とする。
【0026】実施態様1では、送信側中継装置110に
備えられた付加情報作成手段111、パケット形成手段
112および送出手段113の動作により、各転送単位
とこの転送単位に関する付加情報を付加したパケットを
送出し、受信側中継装置120において、分離手段12
1によって分離された付加情報を解析手段122によっ
て解析し、この解析結果に基づいて、復元手段123が
各転送単位を配置することにより、元のデータストリー
ムを復元することができる。
【0027】実施態様2は、実施態様1のデータ通信シ
ステムにおいて、付加情報作成手段111は、各転送単
位の送信順を示すシーケンス番号を含む付加情報を作成
する構成であることを特徴とする。実施態様2では、付
加情報作成手段111により、各転送単位にシーケンス
番号を含む付加情報を作成し、これを対応する転送単位
に付加して送信することにより、受信側において、この
シーケンス番号に基づいて、到達状況を検査することが
可能となる。
【0028】実施態様3は、実施態様1のデータ通信シ
ステムにおいて、付加情報作成手段111は、各転送単
位の送信時刻を示すタイムスタンプを含む付加情報を作
成する構成であることを特徴とする。実施態様3では、
付加情報作成手段111により、各転送単位にタイムス
タンプを含む付加情報を作成し、これを付加して送信す
ることにより、受信側において、このタイムスタンプを
利用した復元処理を行うことが可能となる。
【0029】実施態様4は、実施態様1のデータ通信シ
ステムにおいて、第1ネットワークおよび第2ネットワ
ークにおいて転送されるデータストリームは、所定の周
期的構造を持っており、付加情報作成手段111は、デ
ータストリームが持つ周期的構造に基づいて、各転送単
位が属する周期およびその周期における順番を示す番号
を含む付加情報を作成する構成であることを特徴とす
る。
【0030】実施態様4では、付加情報作成手段11に
より、各転送単位にその転送単位がデータストリームの
周期構造において占める位置に関する情報を含む付加情
報を作成し、これを付加して送信することにより、受信
側において、この位置に関する情報を利用した復元処理
を行うことが可能となる。実施態様5は、実施態様1の
データ通信システムにおいて、第1ネットワークおよび
第2ネットワークにおいて転送されるデータストリーム
は、ディジタルビデオデータであり、付加情報作成手段
111は、ディジタルビデオデータを構成する各画像フ
レームを示すフレーム番号と、画像フレームを構成する
データブロックを示すデータブロック番号とを含む付加
情報を作成する構成であることを特徴とする。
【0031】実施態様5では、付加情報作成手段111
により、ディジタルビデオデータを構成する各転送単位
について、該当するフレーム番号およびブロック番号を
含む付加情報を作成し、これを付加して送信することに
より、受信側において、これらの情報によって示される
周期的構造を利用して、元のデータストリームを復元す
ることが可能となる。
【0032】実施態様6は、実施態様1のデータ通信シ
ステムにおいて、第1ネットワークおよび第2ネットワ
ークにおいて転送されるデータストリームは、複数の種
類の異なる単位情報を所定の形式に従ってまとめた転送
単位から形成されており、付加情報作成手段111は、
各転送単位に含まれる単位情報の種類に関するタイプ情
報を含む付加情報を作成する構成であることを特徴とす
る。
【0033】実施態様6では、付加情報作成手段111
により、転送単位を構成する情報の種類を示す情報を含
んだ付加情報を作成し、これを付加して送信することに
より、受信側において、異なる種類の情報ごとに送達状
況を管理することが可能となる。実施態様7は、実施態
様1のデータ通信システムにおいて、第1ネットワーク
および第2ネットワークにおいて転送されるデータスト
リームは、ディジタルビデオデータであり、付加情報作
成手段111は、各転送単位に含まれている画像情報単
位と音声情報単位との組み合わせに関する情報を含む付
加情報を作成する構成であることを特徴とする。
【0034】実施態様7では、付加情報作成手段111
により、音声情報と画像情報との組み合わせを示す付加
情報を作成し、これを対応する転送単位に付加して送信
することにより、受信側において、音声情報と画像情報
とについて、それぞれの送達状況を管理することができ
る。実施態様8は、実施態様1のデータ通信システムに
おいて、送信モードの入力に応じて、各転送単位に対応
するパケットの形成動作を制御する形成制御手段114
を備え、付加情報作成手段111は、形成制御手段11
4により、各転送単位について指示された処理内容を示
す情報を含む付加情報を作成する構成であることを特徴
とする。
【0035】実施態様8では、形成制御手段114から
の指示に応じてパケット形成手段112と付加情報作成
手段111とが動作することにより、送信モードに応じ
て、転送単位ごとに異なる処理を適用することを可能と
するとともに、適用された処理内容を示す情報を受信側
に通知することが可能である。実施態様9は、実施態様
8のデータ通信システムにおいて、第1ネットワークお
よび第2ネットワークにおいて転送されるデータストリ
ームは、ディジタルビデオデータであり、形成制御手段
114は、送信モードに応じて、各フレームのディジタ
ルビデオデータを構成する要素である音声情報および画
像情報について、それぞれ送出対象のデータとするか否
かを決定し、パケット形成手段112に送出対象のデー
タを選択的に含むパケットを形成する旨を指示する構成
であり、付加情報作成手段111は、送出対象のデータ
の種類を示す情報を含む付加情報を作成する構成である
ことを特徴とする。
【0036】実施態様9では、送信モードに応じて、形
成制御手段114がパケット形成手段112の動作を制
御することにより、例えば、フレーム毎に、そのフレー
ムを構成する画像情報および音声情報の全てを送出する
処理方法と、音声情報のみあるいは画像情報のみを送出
する処理方法と、該当するフレームの情報を廃棄する処
理方法とのいずれかに従って、該当するフレームを構成
する一連の転送単位をカプセル化して第3ネットワーク
に送出するとともに、適用された処理方法を示す情報を
付加情報として受信側に通知することができる。
【0037】実施態様10は、実施態様9のデータ通信
システムにおいて、形成制御手段114は、ディジタル
ビデオデータに含まれる音声情報のみを送出する旨を指
示する送信モードの入力に応じて、パケット形成手段1
12に対して、各転送単位に含まれる音声データのみあ
るいは、音声データを含む転送単位のみを送出対象とし
て指定し、送出対象についてのパケット形成動作を指示
する構成であることを特徴とする。
【0038】実施態様10では、音声のみを送出する旨
の送信モードの入力に応じて、形成制御手段114がパ
ケット形成手段112の動作を制御することにより、該
当するフレームから抽出した音声情報から形成された転
送単位を含む一連のパケットあるいは該当するフレーム
を構成する転送単位に含まれている音声情報を含む転送
単位を選択的にカプセル化して得られた一連のパケット
を、送出手段113の機能を利用して、第3ネットワー
クに送出することができる。
【0039】実施態様11は、実施態様8のデータ通信
システムにおいて、送信モードの入力に応じて、送出手
段113が各転送単位を含むパケットを第3ネットワー
クに送出する際の送信レートを制御して、送信モードに
対応する所定の送信レートとする送出制御手段115を
備えた構成であることを特徴とする。
【0040】実施態様11では、送信モードに応じて、
送出制御手段115が動作することにより、送出手段1
13により、送信モードで示される各転送単位について
の処理方法に適合する送信レートで各転送単位に対応す
るパケットを第3ネットワークに送出することができ
る。実施態様12は、実施態様1のデータ通信システム
において、送出手段113は、送出対象のパケットとし
て入力された各パケットを順次に第3ネットワークに送
出する送信手段116と、パケット形成手段112によ
って形成された各パケットを送出対象のパケットとして
送信手段116に入力するとともに、一部のパケットを
選択的に重複して送信対象のパケットとして入力する対
象入力手段117とを備えた構成であることを特徴とす
る。
【0041】実施態様12では、対象入力手段117に
より、パケット形成手段112によって形成されたパケ
ットの一部を重複して送信手段116に入力することに
より、第3ネットワークにおける伝送過程において喪失
したパケットを重複して送信したパケットによって補う
ことができる。実施態様13は、実施態様12のデータ
通信システムにおいて、対象入力手段117は、重複し
て送信するべき重複送信対象のパケットを送信対象とし
て送信手段116に入力した後、直ちに、パケットを必
要な回数だけ送信対象のパケットとして送信手段116
に入力する構成であることを特徴とする。
【0042】実施態様13では、対象入力手段117
が、重複送信対象のパケットに連続してそのコピーを送
信手段116に入力する構成であるので、コピーを保持
するための手段を不要とし、対象入力手段117を実現
するハードウェアの構成を簡易化することができる。実
施態様14は、実施態様12のデータ通信システムにお
いて、第1ネットワークおよび第2ネットワークにおい
て転送されるデータストリームは、所定の周期的構造を
持っており、対象入力手段117は、重複して送信する
べき重複送信対象のパケットの複写をデータストリーム
の一周期分について保持しておき、データストリームの
一周期を構成する全ての転送単位に対応するパケットを
送信手段116に入力した後に、重複送信対象のパケッ
トの複写を送信手段116に入力する構成であることを
特徴とする。
【0043】実施態様14では、対象入力手段117の
動作により、一周期分の転送単位に対応する全てのパケ
ットを第3ネットワークに送出した後に、該当する周期
に含まれる重複送信対象のパケットを連続して送出する
ことができるので、伝送経路においてバースト的なパケ
ットの喪失が発生した場合においても、重複送信対象の
パケットあるいはその複写が受信側に到達することが期
待できる。
【0044】実施態様15は、実施態様12のデータ通
信システムにおいて、第1ネットワークおよび第2ネッ
トワークにおいて転送されるデータストリームは、所定
の周期的構造を持っており、対象入力手段117は、パ
ケット形成手段112によって形成された全てのパケッ
トと、重複して送信するべき重複送信対象のパケットの
複写とを、データストリームの一周期分について保持し
ておき、保持した全てのパケットを無作為な順番で送信
手段116に入力する構成であることを特徴とする。
【0045】実施態様15では、対象入力手段117の
動作により、一週期分の転送単位に対応する全てのパケ
ットおよび重複送信対象のパケットの複写を、無作為な
順序で第3ネットワークに送出することができる。これ
により、伝送経路においてバースト的なパケットの喪失
が発生した場合においても、重複送信対象のパケットあ
るいはその複写が受信側に到達することが期待できる。
【0046】実施態様16は、実施態様1のデータ通信
システムにおいて、受信側中継装置120に備えられた
復元手段123は、各要素が所定のデータ長を持つ複数
次元の配列として構成されており、書込指示の入力に応
じて、分離手段121によって分離された各転送単位を
指定された要素に対応する格納場所に保持する受信バッ
ファ125と、各転送単位に対応する付加情報について
の解析結果に基づいて、受信バッファ125を構成する
複数次元の配列の該当する要素を示す書込指示を作成す
る書込制御手段126とを備えた構成であることを特徴
とする。
【0047】実施態様16では、受信側中継装置120
の復元手段123に備えられた受信バッファ125と書
込制御手段126とが、各転送単位に対応する付加情報
についての解析結果に応じて動作することにより、受信
したパケットに含まれる転送単位を構成する情報を適切
な配列の要素として保持することができるので、伝送経
路における順序の変更にかかわらず、受信バッファ12
5において、元のデータストリームにおける各転送単位
の順序を復元することができる。
【0048】実施態様17は、実施態様16のデータ通
信システムにおいて、第1ネットワークおよび第2ネッ
トワークにおいて転送されるデータストリームは、所定
の周期的構造を持っており、受信バッファ125は、デ
ータストリームの周期的構造に応じた複数次元の配列構
造であることを特徴とする。実施態様17では、データ
ストリームの周期構造に倣って受信バッファ125を構
成することにより、書込制御手段126の処理負担を軽
減することができる。
【0049】図2に、実施態様18乃至実施態様23の
データ通信システムの主要構成を示す。実施態様18
は、実施態様16のデータ通信システムにおいて、送信
側中継装置110に備えられた付加情報作成手段111
は、各転送単位の送信順を示すシーケンス番号を含む付
加情報を作成する構成であり、受信側中継装置120に
備えられた復元手段123は、受信側中継装置120に
到達した各パケットから分離された付加情報に含まれる
シーケンス番号の連続性に基づいて、受信バッファ12
5に保持されたデータの完全性を評価する第1評価手段
127と、受信バッファ125に保持されたデータの完
全性についての評価結果に基づいて、受信バッファ12
5に保持されたデータを補完する補完手段128とを備
えたことを特徴とする。
【0050】実施態様18では、第1評価手段127の
動作により、付加情報作成手段111によって付加情報
に含められたシーケンス番号を利用して、送信側中継装
置110によって第3ネットワークに送出された一連の
パケットが、その順序を維持しつつ受信側中継装置12
0に到達したか否かを判定し、この判定結果を補完手段
128による補完処理に供することができる。
【0051】実施態様19は、実施態様16のデータ通
信システムにおいて、第1ネットワークおよび第2ネッ
トワークにおいて転送されるデータストリームは、複数
の種類の異なる単位情報を所定の形式に従ってまとめた
転送単位から形成されており、付加情報作成手段111
は、各転送単位に含まれる単位情報の種類に関するタイ
プ情報を含む付加情報を作成する構成であり、受信側中
継装置120に備えられた復元手段123は、各パケッ
トから分離された付加情報についての解析結果に基づい
て、受信側中継装置120に到達した各パケットに含ま
れる転送単位を構成する単位情報ごとに分類して計数す
る計数手段129と、計数手段129による計数結果に
基づいて、受信バッファ125に保持されたデータの完
全性を評価する第2評価手段130と、受信バッファ1
25に保持されたデータの完全性についての評価結果に
基づいて、受信バッファ125に保持されたデータを補
完する補完手段128とを備えたことを特徴とする。
【0052】実施態様19では、計数手段129と第2
評価手段130との動作により、付加情報作成手段11
1によって付加情報に含められたタイプ情報を利用し
て、データストリームを構成する異なる種類の情報ごと
に、その到達状況を評価することが可能となり、この評
価結果に基づいて、補完手段128が動作することによ
り、よりきめ細かな補完処理を行うことが可能である。
【0053】実施態様20は、実施態様19のデータ通
信システムにおいて、第1ネットワークおよび第2ネッ
トワークにおいて転送されるデータストリームは、ディ
ジタルビデオデータであり、計数手段129は、ディジ
タルビデオデータの音声情報単位を含むパケットを分類
して計数する構成であることを特徴とする。
【0054】実施態様20では、計数手段129の動作
により、受信側中継装置120に到達した音声情報単位
の数に関する情報を得ることが可能である。実施態様2
1は、実施態様19のデータ通信システムにおいて、第
1ネットワークおよび第2ネットワークにおいて転送さ
れるデータストリームは、ディジタルビデオデータであ
り、計数手段129は、ディジタルビデオデータの画像
情報単位を含むパケットを分類して計数する構成である
ことを特徴とする。
【0055】実施態様21では、計数手段129の動作
により、受信側中継装置120に到達した画像情報単位
の数に関する情報を得ることが可能である。実施態様2
2は、実施態様19のデータ通信システムにおいて、第
1ネットワークおよび第2ネットワークにおいて転送さ
れるデータストリームは、ディジタルビデオデータであ
り、計数手段129、ディジタルビデオデータのフレー
ムヘッダ情報を含むパケットを分類して計数する構成で
あることを特徴とする。
【0056】実施態様22では、計数手段129の動作
により、受信側中継装置120に到達したフレームヘッ
ダ情報単位の数に関する情報を得ることが可能である。
実施態様23は、実施態様19のデータ通信システムに
おいて、補完手段128は、各転送単位毎に適切な補完
用情報を保持する補完情報保持手段131と、第2評価
手段130による評価結果に応じて、受信バッファ12
5に保持された各転送単位と対応する補完用情報とのい
ずれかを選択することにより、一連の転送単位からなる
データストリームを合成する合成手段132とを備えた
構成であることを特徴とする。
【0057】実施態様23では、第2評価手段130に
よる評価結果に応じて、補完手段128に備えられた合
成手段132が動作することにより、例えば、受信バッ
ファ125を構成する配列の所定の要素として保持され
るべき転送単位が含まれたパケットが欠損した場合に、
補完情報保持手段131に保持された該当する補完用情
報を利用してその転送単位に代わる情報を補完すること
が可能である。
【0058】図3に、実施態様24乃至実施態様27の
データ通信システムの主要部構成を示す。実施態様24
は、実施態様16のデータ通信システムにおいて、受信
側中継装置120は、所定の遅延量を保持する遅延量保
持手段133と、最新の到着パケットから分離された付
加情報について得られた解析結果として、該当する転送
単位が元のデータストリームにおいて占める位置を示す
位置情報を受け取り、位置情報から遅延量を差し引いて
得られた結果に基づいて、復元手段123における復元
処理の対象とする一連の転送単位の系列を、受信バッフ
ァ125を構成する配列の大きさを単位として決定し、
該当する配列を復元手段123に指示する対象決定手段
134を備えることを特徴とする。
【0059】実施態様24では、最新の到着パケットに
含まれる付加情報に応じて、対象決定手段134が遅延
量保持手段133に保持された遅延量を用いて復元処理
の対象とする一連の転送単位を決定することにより、最
新の到着パケットよりも元のデータストリームにおいて
上述した遅延量分だけ前に位置する転送単位を要素とし
て含む配列の各要素からデータストリームの該当する部
分を復元することができる。
【0060】これにより、第1ネットワークにおいて転
送されているデータストリームと、復元手段123によ
って復元されるデータストリームとの間の伝送遅延を上
述した遅延量に保つことができる。実施態様25は、実
施態様24のデータ通信システムにおいて、第1ネット
ワークおよび第2ネットワークにおいて転送されるデー
タストリームは、ディジタルビデオデータであり、送信
側中継装置110に備えられた付加情報作成手段111
は、ディジタルビデオデータを構成する各画像フレーム
を示すフレーム番号を含む付加情報を作成する構成であ
り、受信バッファ125は、複数の画像フレームに対応
して、各フレームを構成する情報を含む転送単位を配列
の各要素として保持する構成であり、遅延量保持手段1
33は、所定のフレーム数を遅延量として保持してお
り、対象決定手段134は、解析手段122からフレー
ム番号を位置情報として受け取り、このフレーム番号と
所定のフレーム数とに基づいて、復元対象となる配列を
決定する構成であることを特徴とする。
【0061】実施態様25では、解析手段122から受
け取ったフレーム番号に応じて、対象決定手段134が
動作することにより、第1ネットワークにおいて転送さ
れているデータストリームと、復元手段123によって
復元されるデータストリームとの間の伝送遅延を、遅延
保持部133に保持されたフレーム数に保つことができ
る。
【0062】実施態様26は、実施態様24のデータ通
信システムにおいて、送信側中継装置110に備えられ
た付加情報作成手段111は、各転送単位の送信時刻を
示すタイムスタンプを含む付加情報を作成する構成であ
り、遅延量保持手段133は、所定の遅延時間を遅延量
として保持しており、対象決定手段134は、解析手段
122からタイムスタンプを位置情報として受け取り、
このタイムスタンプで示される時刻と遅延時間とに基づ
いて、復元対象となる配列を決定する構成であることを
特徴とする。
【0063】実施態様26では、解析手段122から受
け取ったタイムスタンプに応じて、対象決定手段134
が動作することにより、第1ネットワークにおいて転送
されているデータストリームと、復元手段123によっ
て復元されるデータストリームとの間の伝送遅延を、遅
延保持部133に保持された遅延時間に保つことができ
る。
【0064】実施態様27は、実施態様24のデータ通
信システムにおいて、受信側中継装置120は、変更指
示の入力に応じて、遅延量保持手段133に保持された
遅延量を変更する変更手段135を備えた構成であるこ
とを特徴とする。実施態様27では、変更手段135の
動作により、遅延量保持手段133に保持された遅延量
を動的に変更することが可能であるから、例えば、第3
ネットワークのトラヒックの変化などに柔軟に対応する
ことができる。
【0065】図4に、実施態様28および実施態様29
のデータ通信システムの主要部構成を示す。実施態様2
8は、実施態様1のデータ通信システムにおいて、送信
側中継装置110および受信側中継装置120は、所定
の形式の制御パケットを第3ネットワークを介して授受
する制御通信手段141をそれぞれ備えた構成であるこ
とを特徴とする。
【0066】実施態様28では、送信側中継装置110
および受信側中継装置120の双方が、制御通信手段1
41を備えることにより、対向する装置の動作を制御す
るための制御情報を相互に授受することが可能である。
実施態様29は、実施態様28のデータ通信システムに
おいて、送信側中継装置110は、送信モードの入力に
応じて、各転送単位に対応するパケットの形成動作を制
御する形成制御手段114と、送信モードの入力に応じ
て、送出手段113が各転送単位を含むパケットを第3
ネットワークに送出する際の送信レートを制御して、送
信モードに対応する所定の送信レートとする送出制御手
段115と、自装置に備えられた制御通信手段141を
介して受け取った制御パケットに含まれる管理情報を解
析し、この解析結果に基づいて、形成制御手段114お
よび送出制御手段115に適切な送信モードを入力する
管理情報解析手段142とを備えた構成であり、受信側
中継装置120は、解析手段122によって得られた解
析結果または復元手段123による復元処理に関する情
報に基づいて、自装置が第3ネットワークを介して受け
取ったデータストリームの品質に関する管理情報を収集
し、自装置に備えられた制御通信手段141を介して、
送信側中継装置110宛ての制御パケットとして送出す
る管理情報収集手段143を備えた構成であることを特
徴とする。
【0067】実施態様29では、受信側中継装置120
に備えられた管理情報収集手段143および制御通信手
段141の動作により、受信側中継装置120が第3ネ
ットワークを介して受信したデータストリームの品質に
関する管理情報を送信側中継装置110に通知し、これ
に応じて、送信側中継装置110に備えられた管理情報
解析手段142が動作し、形成制御手段114および送
出制御手段115に適切な送信モードを入力することが
できる。
【0068】これにより、実際に受信側に到達した情報
に基づいて得られた通信品質に応じて、送信側中継装置
110による送信動作を制御し、各転送単位について適
切な処理方法を適用するとともに、適切な送信レートで
第3ネットワークにパケットを送出することができる。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態についてさら
に詳細に説明する。
【0069】図5に、本発明のデータ通信システムの詳
細な実施形態を示す。2つの中継装置210,220
は、IEEE1394アダプタ411を備えており、このIEEE13
94アダプタ411を介してそれぞれ第1ネットワークあ
るいは第2ネットワークに接続されている。また、中継
装置210,220は、インターネットアダプタ413
を備えており、このインターネットアダプタ413を介
してインターネットに接続されている。
【0070】図5に示したDV/IP送信部211は、
IEEE1394アダプタ411を介して受け取ったIEEE1394パ
ケットを後述する方法でIPカプセル化するカプセル形
成部212と、カプセル形成部212によってIPカプ
セル化されたパケットを受け取り、後述する方法で一部
のパケットを重複させてインターネットアダプタ413
に送出するパケット冗送部213とを備えている。
【0071】図6に、DV/IP送信部211の詳細構
成を示す。図6に示したカプセル形成部212は、イー
サネットパケット形式、IPパケット形式およびUDP
パケット形式を利用して、IEEE1394パケットをカプセル
化する機能を備えており、ヘッダ付加部214は、図7
に示すように、付加情報作成部215から受け取った付
加情報をIEEE1394パケットに付加してDV/IPペイロ
ードを形成し、更に、20バイトのIPヘッダ、8バイ
トのUDPヘッダおよび14バイトのイーサフレームヘ
ッダ(Etherframe header)からなるインターネットヘッ
ダを付加する機能を備えている。
【0072】また、図6に示したフレーム検出部216
は、1フレーム分の画像情報および音声情報を表す一連
のIEEE1394パケットの先頭を検出する機能を備えてお
り、カウンタ217は、このフレーム検出部216によ
る検出結果とIEEE1394パケットの入力に応じて計数動作
を行う機能を備えている。このカウンタ217による計
数値に基づいて、付加情報作成部215は、IEEE1394パ
ケットが属する画像フレームを示すフレーム番号および
そのフレームにおいて該当するIEEE1394パケットが占め
る位置を示すブロック番号を含む付加情報(図7参照)
を作成する機能を備えている。
【0073】一方、図6に示したパケット冗送部213
において、パケット抽出部231は、冗送制御部232
からの指示に応じて、上述したカプセル形成部212に
よって形成された一部のパケットを重複して送信する
(以下、「冗送する」と言う)対象となるパケットを抽
出し、パケット保持部231に保持する機能を備えてい
る。また、図6に示した冗送パケット挿入部233は、
冗送制御部232からの指示に応じて、パケット保持部
231から冗送対象のパケットを所定の手順に従って読
み出して、インターネットアダプタ413に入力される
一連のパケットに挿入する機能を備えている。
【0074】また一方、図5に示した中継装置220に
おいて、インターネットアダプタ413を介してDV/
IP受信部221に入力されたパケットは、カプセル分
解部222によって上述した付加情報とIEEE1394パケッ
トとに分解される。このようにしてDV/IPパケット
から分離された付加情報は、付加情報解析部223によ
って解析され、この解析結果に応じて、書込制御部22
4が動作することにより、各IEEE1394パケットに含まれ
るDIFブロックそれぞれが、受信バッファ225の該
当する格納場所に書き込まれる。
【0075】また、図5に示した完全性判定部226
は、カプセル分解部222から付加情報を受け取り、こ
の付加情報に基づいて、後述するようにして、各フレー
ムに属するディジタルビデオデータの完全性を示す情報
を収集し、また、収集した情報に基づいて、指定された
フレームについてその完全性を判定し、この判定結果を
DVデータ復元部227による復元処理に供している。
【0076】一方、図5に示した遅延調整部228は、
DV送信制御部229からの復元指示に応じて動作し、
カプセル分解部222から受け取った付加情報に基づい
て、復元対象とすべきフレームを決定し、このフレーム
を指定する情報を完全性判定部226およびDVデータ
復元部227に送出する機能を備えている。また、DV
送信制御部229は、例えば、IEEE1394アダプタ411
との間でタイミング信号を授受することにより適切なタ
イミングを示す情報を得て、これに基づいて、遅延調整
部228およびDVデータ復元部227に復元指示を送
出する機能を備えている。
【0077】また、図6に示したDVデータ復元部22
7によって復元されたディジタルビデオデータは、IEEE
1394アダプタ411を介して、IEEE1394同期モードのパ
ケットストリームとして第2ネットワークに送出され、
ディジタルビデオデッキ402に入力される。なお、図
5および図6に示した各部と実施態様の説明で述べた各
手段との対応関係は以下の通りである。
【0078】実施態様1で述べた付加情報作成手段11
1の機能は、図6に示した付加情報作成部215、フレ
ーム検出部216およびカウンタ217によって実現さ
れている。また、実施態様1で述べたパケット形成手段
112の機能は、図6に示したヘッダ付加部214によ
って実現されており、送出手段113の機能は、図5に
示したパケット冗送部213およびインターネットアダ
プタ413によって果たされている。
【0079】このパケット情報部213は、実施態様1
2で述べた対象入力手段117に相当するものであり、
一方、インターネットアダプタ413は、実施態様12
で述べた送信手段116に相当するものである。また一
方、実施態様1で述べた分離手段121の機能は、図5
に示したカプセル分解部222によって実現されてお
り、また、解析手段122の機能は、付加情報解析部2
23によって果たされている。
【0080】また、実施態様1で述べた復元手段123
の機能は、図5に示した書込制御部224、受信バッフ
ァ225、完全性判定部226およびDVデータ復元部
227が後述するように動作することによって果たさ
れ、IEEE1394アダプタ411およびDV送信制御部22
9は、出力手段124の機能を果たすものである。ここ
で、上述した書込制御部224および受信バッファ22
5は、実施態様16で述べた書込制御手段126および
受信バッファ125に相当するものであり、また、完全
性判定部226およびDVデータ復元部227は、実施
態様18で述べた第1評価手段127および補完手段1
28にそれぞれ相当するものである。
【0081】次に、中継装置210側が送信側として、
第1ネットワークにおいてIEEE1394同期モードで伝送さ
れるディジタルビデオデータを、インターネットを介し
て第2ネットワーク側に送信する動作を説明する。図8
に、DV/IPカプセルを送信する動作を表す流れ図を
示す。IEEE1394アダプタ411を介して、フレームの先
頭の情報を含んだIEEE1394パケットがDV/IP送信部
211に入力されると(ステップ301)、カプセル形
成部212に備えられたフレーム検出部216による検
出結果に応じてステップ302の肯定判定となり、これ
に応じて、カウンタ217は、フレーム数を示すフレー
ムカウンタの計数値FCをインクリメントするととも
に、フレームに属するIEEE1394パケットの数を示すパケ
ットカウンタの計数値PCを初期値1とする(ステップ
303)。
【0082】一方、ステップ302の否定判定の場合
は、ステップ304に進み、カウンタ217により、パ
ケットカウンタの計数値PCのみがインクリメントされ
る。このようにして得られた各計数値FC,PCを、付
加情報作成部215は、フレーム番号およびパケット番
号として受け取り、このパケット番号に基づいて、該当
するIEEE1394パケットに含まれているデータの種類を示
すデータタイプを求め、図7に示したように、それぞれ
該当する位置に挿入して付加情報を作成すればよい(ス
テップ305)。
【0083】ここで、図22に示したように、IEEE1394
同期モードでは、各IEEE1394パケットの順序を示すパケ
ット番号によって、そのIEEE1394パケットに含まれてい
るデータの組み合わせは一意に決まっているから、この
対応関係を用いて、図7(c)に示すように、各パケッ
トについてのデータタイプを決定すればよい。なお、図
7(c)において、符号fは、フレームヘッダを含むD
IFブロックを示し、符号vおよび符号aは、それぞれ
画像データを含むDIFブロック(以下、画像ブロック
と称する)および音声データを含むDIFブロック(以
下、音声ブロックと称する)を示している。また、デー
タタイプDT2に対応して示された「empty」は、
IEEE1394規格で定められたemptyパケットを示して
おり、データタイプDT3に対応して示された「av混
合」は、音声ブロックの位置にかかわらず、5個の画像
ブロックと1個の音声ブロックとからなるパケットであ
ることを示している。一方、データタイプDT4からデ
ータタイプDT9は、それぞれ異なる順序で並んだ音声
ブロックと画像ブロックとの組み合わせに対応してお
り、また、データタイプDT10は、そのパケットが後
述する制御パケットであることを示している。
【0084】このようにして作成された付加情報の入力
に応じて、ヘッダ付加部214により、まず、入力され
たIEEE1394パケットに上述した付加情報を付加し、次い
で、IPヘッダおよびUDPヘッダからなるインターネ
ットヘッダを付加することによりDV/IPパケットが
形成され(ステップ306)、得られたDV/IPパケ
ットは、順次に、インターネットアダプタ413を介し
てインターネットに送出される(ステップ307)。
【0085】このとき、冗送制御部232は、例えば、
各DV/IPパケットに含まれる付加情報に基づいて、
該当するDV/IPパケットが冗送対象であるか否かを
判定する(ステップ308)。ここで、冗送制御部23
2は、例えば、付加情報に含まれるブロック番号に基づ
いて、該当するDV/IPパケットにフレームヘッダあ
るいは音声情報が含まれているか否かを判定し、含まれ
ている場合に、そのDV/IPパケットを冗送対象であ
ると判断すればよい。
【0086】このようにして、冗送対象であると判定さ
れた場合(ステップ308の肯定判定)は、この冗送制
御部232からの指示に応じて、パケット保持部231
が動作し、ステップ309において、このDV/IPパ
ケットを保持した後に、ステップ310に進めばよい。
一方、送出したDV/IPパケットが冗送対象でない場
合は、ステップ308における否定判定として、そのま
まステップ310に進み、冗送制御部232は、1フレ
ーム分のDV/IPパケットの送出動作が終了したか否
かを判定する。
【0087】このステップ310の否定判定の場合は、
ステップ301に戻って、新たに入力されたIEEE1394パ
ケットについての処理を行えばよい。このようにして、
1フレーム分のIEEE1394パケットのカプセル化処理およ
び送出処理が終了したときに、冗送制御部232は、ス
テップ310の肯定判定として、ステップ311に進
み、このとき、この冗送制御部232からの指示に応じ
て、冗送パケット挿入部233が動作し、パケット保持
部231に保持された冗送対象のDV/IPパケットが
インターネットアダプタ413を介してインターネット
に送出される(ステップ311)。
【0088】このとき、冗送パケット挿入部233が、
パケット保持部231に保持されたDV/IPパケット
を必要な回数だけ繰り返してインターネットアダプタ4
13に送出すれば、図9(a)に示すように、1フレー
ム分のDV/IPパケット列が送出された後に、図9に
おいて斜線を付して示した冗送対象のパケットのコピー
を、必要な回数ずつ冗送することができる。
【0089】このようにして、例えば、受信側において
ディジタルビデオデータを復元する際に欠かせない情報
を含んだDV/IPパケットを冗送することにより、D
V/IPパケットが喪失したことによって、受信側にお
いてディジタルビデオデータが復元不可能となる事態を
回避できる可能性を高くすることができる。上述したよ
うにして、1フレーム分のディジタルビデオデータに相
当する一連のDV/IPパケットの送出が終了した後
に、冗送分をまとめて送出する方法を採用した場合は、
いくつかのパケットが連続して抜け落ちるようなバース
ト的なパケット喪失が発生したときに特に有効である。
【0090】なぜなら、バースト的なパケットの喪失に
よって抜け落ちたパケットを、時間的に異なる位置にあ
る冗送分のパケットによって補完できる可能性が高いか
らである。一方、冗送パケットの送出方法として、図9
(b)に示すように、冗送対象のパケットに続けて、そ
のコピーを必要な回数だけ送出する方法を採用すること
もできる。
【0091】例えば、冗送対象のDV/IPパケットが
入力されるごとに、図6に示した冗送制御部232から
の指示に応じて、冗送パケット挿入部233が該当する
DV/IPパケットを必要な回数だけ繰り返して送出す
ればよい。この場合は、上述したバースト的なパケット
喪失が発生した場合に、冗送対象のパケットとともに冗
送分のパケットも喪失する可能性がある反面、1フレー
ムにわたって冗送対象のパケットのコピーを保持してお
く必要がないので、ハードウェア量の増大を抑えること
ができる。
【0092】次に、上述したようにして冗送されたDV
/IPパケットを受け取って、これらのDV/IPパケ
ットに含まれる付加情報に基づいて、IEEE1394パケット
ストリームを再生する方法について説明する。図10
に、DV/IP受信部の詳細構成を示す。図10に示す
ように、カプセル分解部222によってDV/IPパケ
ットを分解して得られた付加情報は、付加情報解析部2
23に入力されており、一方、上述した付加情報に対応
するIEEE1394パケットに含まれている各DIFブロック
(以下、DVデータと称する)は、書込制御部224を
介して受信バッファ225に入力されている。
【0093】この受信バッファ225は、kフレーム分
のディジタルビデオデータに相当する容量を備えてお
り、図11(a)に示すように、各フレームに対応する
格納領域は、それぞれIEEE1394パケットに含まれるDV
データに相当する容量を持ち、各ブロック番号に対応す
る250個の格納場所から構成されている。また、書込
制御部224は、付加情報解析部223からフレーム番
号とブロック番号とを受け取り、これらの情報で示され
る格納場所を求める機能を備えており、この格納場所を
示す情報は、DVデータとともに受信バッファ225に
入力されている。
【0094】一方、図10に示した完全性判定部226
は、カウンタ制御部241とブロックカウンタ部242
と完全性評価部243とを備えており、ブロックカウン
タ部242は、カウンタ制御部241からの指示に応じ
て計数動作を行い、その計数結果は、完全性評価部24
3の処理に供されている。このカウンタ制御部241
は、付加情報解析部223から、新規に受信したパケッ
トの付加情報として含まれたデータタイプを示す符号を
受け取り、この符号に基づいて、ブロックカウンタ部2
42による計数動作を制御する機能を備えている。
【0095】このブロックカウンタ部242は、例え
ば、図11(b)に示すように、k個のフレームについ
て、受信したDVデータブロックの総数RBCi(i=
0〜k)、ヘッダブロックの数HBCi(i=0〜
k)、音声ブロックの数ABCi(i=0〜k)および
映像ブロックの数VBCi(i=0〜k)を格納する記
憶領域をそれぞれを備えており、カウンタ制御部241
からの指示に応じて、該当する記憶領域の数値を操作す
る機能を備えている。
【0096】また、図10において、DVデータ復元部
227は、受信バッファ225からDVデータを読み出
すブロック読出部244と、このブロック読出部244
によってよって読み出されたDVデータと後述する合成
用データとを保持する合成用バッファ245と、この合
成用バッファ245に保持されたデータを用いてDVデ
ータを復元するDVデータ編成部246と、合成制御部
247とを備えている。
【0097】この合成制御部247には、図5に示した
DV送信制御部229からの復元指示と、上述した評価
値算出部243による評価結果と、後述するフレーム指
示とが入力されており、これらの指示および情報に基づ
いて、合成制御部247は、上述したブロック読出部2
44、合成用バッファ245およびDVデータ編成部2
46の動作を制御する機能を備えている。
【0098】また、図10に示した遅延調整部228
は、付加情報解析部223から受け取った解析結果に基
づいて、最も新らしく到達したDVデータを示す到達情
報を更新する到達情報更新部248と、伝送遅延量とし
て適切な遅延フレーム数DFを保持する遅延量保持部2
49と、上述した到達情報および遅延フレーム数DFに
基づいて、受信バッファ225に保持されたDVデータ
で形成されるk個のフレームの中から、復元すべきフレ
ームを選択するフレーム決定部250とを備えている。
【0099】なお、図10に示した各部と実施態様19
〜実施態様25において述べた各手段との対応関係は以
下の通りである。カウンタ制御部241およびブロック
カウンタ部242は、実施態様19で述べた計数手段1
29に相当するものであり、完全性評価部243は、第
2評価手段130に相当するものである。
【0100】また、合成用バッファ245は、実施態様
23で述べた補完情報保持手段131の機能を果たして
おり、また、この合成用バッファ245とブロック読出
部244とDVデータ編成部246とが合成制御部24
7からの指示に従って後述するように動作することによ
り、実施態様23で述べた合成手段132の機能が果た
される。
【0101】一方、図10に示した遅延量保持部249
は、実施態様24で述べた遅延量保持手段133に相当
するものであり、到達情報更新部248およびフレーム
決定部250は、対象決定手段134に相当するもので
ある。以下、DV/IP受信部の動作について説明す
る。図12(a)に、DV/IPパケットの受信動作を
表す流れ図を示し、また、図12(b)に、ディジタル
ビデオデータの復元動作を表す流れ図を示す。
【0102】図5に示したインターネットアダプタ41
3を介してDV/IPパケットが入力されると、まず、
カプセル分解部222により、入力されたDV/IPパ
ケットに含まれている付加情報とDVデータとが分離さ
れ(ステップ321)、それぞれ付加情報解析部223
と書込制御部224とに送出される。上述したように、
DV/IP送信部211によって、周期情報およびデー
タタイプ情報を含む付加情報が付加されている場合に、
付加情報解析部223は、ステップ322において、ま
ず、カプセル分解部222から受け取った付加情報から
周期情報を抽出し、書込制御部224と到達情報更新部
248とに入力すればよい。
【0103】これに応じて、書込制御部224は、受け
取った周期情報で示された受信バッファ225の格納場
所にDVデータを書き込み(ステップ323)、また、
遅延調整部228に備えられた到達情報更新部248
は、受け取った周期情報に応じて、送信側から最も最近
に送出されたDV/IPパケットを示す最新周期情報を
更新する(ステップ324)。
【0104】このように、書込制御部224が、周期情
報に応じてDVデータを受信バッファ225に書き込む
ことにより、各DV/IPパケットに含まれているDV
データをその到達順序にかかわらず、元のIEEE1394パケ
ットストリームにおける順序に従って受信バッファ22
5に格納し、DVデータを整列させることができる。し
たがって、DV/IPパケットの喪失が発生した場合
は、該当する受信バッファ225の格納場所は空き状態
となり、一方、上述した冗送処理などにより、同一のD
V/IPパケットが重複して到達した場合は、単に、同
一のデータで該当する格納場所を上書きすることになる
ので、各DV/IPパケットの到達状況を容易に管理す
ることが可能である。
【0105】次に、付加情報解析部223は、ステップ
322において抽出した周期情報に基づいて、受信した
DV/IPパケットが新規のDVデータを含んでいるか
否かを判定する(ステップ325)。該当する周期情報
が初めて抽出されたものである場合は、付加情報解析部
223は、ステップ325の肯定判定としてステップ3
26に進み、付加情報からデータタイプ情報を抽出し
て、上述した周期情報とともに完全性判定部226のカ
ウンタ制御部241に送出すればよい。
【0106】このとき、カウンタ制御部241が、受け
取った周期情報とデータタイプ情報とに応じて、更新す
べき計数値を指示し、これに応じて、ブロックカウンタ
部242が該当する計数値ごとに適切な増分を加算する
ことにより、該当する計数値が更新される(ステップ3
27)。例えば、DVデータがフレーム1に含まれる旨
の周期情報と、このDVデータが1個の音声ブロックと
5個の画像ブロックとからなっている旨のデータタイプ
情報とを受け取った場合に、カウンタ制御部241は、
フレーム1に対応するブロック総数RBC1と、音声ブ
ロック数ABC1と画像ブロック数VBC1とについて
の更新を指示すればよい(図11(b)参照)。
【0107】これに応じて、ブロックカウンタ部242
は、ブロック総数RBC1および音声ブロック数ABC
1については、増分1を加算して計数値の更新を行うと
ともに、画像ブロック数VBC1については増分5を加
算して計数値の更新を行い、その後、このDV/IPパ
ケットについての受信動作を終了すればよい。一方、既
に同一の周期情報に対応するDVデータについての受信
処理をしたことがある場合は、上述したステップ325
の否定判定として、ステップ326,327をスキップ
して、該当するDV/IPパケットについての受信処理
を終了すればよい。
【0108】このように、付加情報解析部223による
解析結果に応じて、書込制御部224および受信バッフ
ァ225が動作するとともに、カウンタ制御部241お
よびブロックカウンタ部242が動作することにより、
DVデータを元のIEEE1394パケットストリームにおける
順序に従って整列させるとともに、各フレームを構成す
るDVデータの到達状況に関する情報を収集することが
できる。
【0109】特に、ブロックカウンタ部242におい
て、受信ブロック総数に加えて、受信バッファ225に
格納された各DIFブロックをその種類ごとに集計する
ことにより、例えば、各フレームについて、到達した画
像ブロックや音声ブロックの数を個々に示す詳細な情報
を得ることが可能となり、各フレームのディジタルビデ
オデータを復元する処理を支援することができる。
【0110】次に、このようにして収集された到達状況
に関する詳細な情報と、受信バッファ225に整列させ
たDVデータとに基づいて、IEEE1394アダプタ411を
介して第2ネットワークに送出するディジタルビデオデ
ータを復元する方法について説明する。
【0111】DV送信制御部229からの復元指示に応
じて、まず、遅延調整部228に備えられたフレーム決
定部250により、到達情報更新部248から受け取っ
た到達情報と遅延量とに基づいて、復元対象のフレーム
が決定される(ステップ331)。このとき、フレーム
決定部250は、例えば、到達情報として受け取った周
期情報から遅延量として遅延量保持部249に保持され
たフレーム数を差し引き、得られた周期情報で示される
DVデータが属しているフレームを復元対象のフレーム
とし、完全性判定部226およびDVデータ復元部22
7にそれぞれ通知すればよい。
【0112】ここで、到達情報は、送信側から最後に送
出されたDVデータを間接的に示しているから、上述し
たようにして、復元対象のフレームを決定することによ
り、送信側の第1ネットワークにおけるIEEE1394パケッ
トストリームと、DVデータ復元部227によって後述
するようにして復元されたIEEE1394パケットストリーム
との間の遅延を一定に保つことができる。
【0113】つまり、このようにして復元対象フレーム
を決定することにより、インターネットにおけるDV/
IPパケットの転送速度および送信側によるDV/IP
パケットの送出速度に応じて、受信側の中継装置220
において、第2ネットワークへの送信の停止や再開およ
びフレーム間引きを自動的に行うことができるのであ
る。
【0114】さて、復元対象フレームの通知に応じて、
完全性判定部226に備えられた完全性評価部243
は、上述したブロックカウンタ部242に保持された該
当するフレームについての各計数結果を参照し、これら
の計数結果に基づいて、該当するフレームの到達完全性
を評価する(ステップ332)。このとき、完全性評価
部243は、例えば、指定されたフレームに対応してブ
ロックカウンタ部242に保持された受信ブロック総数
RBCiとヘッダブロック数HBCiと音声ブロック数
ABCiと画像ブロック数VBCiとを、それぞれ完全
な1フレーム分に相当する値と比較し、この比較結果を
評価結果として、DVデータ復元部227に備えられた
合成制御部247に通知すればよい。
【0115】例えば、復元対象のフレームに対応する受
信ブロック総数RBCiが完全な1フレーム分に相当す
るブロック数RBCに等しい旨の評価結果が得られた場
合に、合成制御部247は、このフレームを構成するD
Vデータが完全に到達していると判断して(ステップ3
33の肯定判定)、ブロック読出部244、合成用バッ
ファ245およびDVデータ編成部246を介して、受
信バッファ225に保持された該当するフレームのDV
データをそのままIEEE1394アダプタ411に送出すれば
よい(ステップ334)。
【0116】ここで、合成用バッファ245は、図13
(a)に示すように、それぞれ1フレーム分の容量を持
つ第1バッファと第2バッファとを備えており、この第
1バッファおよび第2バッファは、それぞれ250個の
IEEE1394パケットに相当する記憶領域から形成されてい
る。以下の説明では、第1バッファに後述する合成用の
データを格納し、ブロック読出部244によって受信バ
ッファ225から読み出されたDVデータをブロック番
号に従って第2バッファに格納して、合成処理を行う場
合について説明する。
【0117】上述したように、復元対象のフレームを構
成するDVデータが完全に到達している場合に、合成制
御部247は、ブロック読出部244を介して該当する
フレームのDVデータを受信バッファ225から読み出
して第2バッファに入力し、DVデータ編成部246
に、この第2バッファに保持されたDVデータをそのま
ま送信データとして、IEEE1394アダプタ411に送出す
る旨を指示すればよい。
【0118】また、このとき、合成用バッファ245
は、合成制御部247からの指示に応じて、第2バッフ
ァに保持されたDVデータを第1バッファに移すことに
より、最新の送信データを合成用のデータとし(ステッ
プ335)、その後、復元処理を終了すればよい。
【0119】一方、例えば、復元対象のフレーム(n)の
伝送過程において、ブロック番号2で示されるDVデー
タを含むDV/IPパケットが喪失した場合は、上述し
た完全性評価部243により、該当するフレームに対応
する受信ブロック総数RBCnおよび画像ブロック数V
BCnが、それぞれの基準値RBC,VBCよりも小さ
い旨の評価結果が得られる。
【0120】この場合に、合成制御部247は、ステッ
プ333の否定判定としてステップ336に進み、欠損
した受信データを合成用データによって補完して、送信
データを合成する処理を行う。送信データを合成する際
の方針としては、DVデータが欠損した場合に、該当フ
レームの受信データを全て廃棄して合成用データを送信
データとしたり、該当するフレームの送信自体を中止す
るといったフレームごとの方針の他に、欠損したDVデ
ータをIEEE1394パケット単位で合成用データに置き換え
る方針(以下、第1方針と称する)、および欠損したD
Vデータの種類に応じて、該当する種類のDVデータの
みを合成用データに置き換える方針(以下、第2方針と
称する)などが考えられる。
【0121】第1方針あるいは第2方針を採用した場合
に、合成制御部247は、ステップ336において、ま
ず、ブロック読出部244および合成用バッファ245
の動作を制御して、受信バッファ225から復元対象で
あるフレーム(n)を構成する各ブロックのDVデータを
読み出して第2バッファに格納する。次いで、第1方針
を採用した場合は、合成制御部247からの指示に応じ
て、DVデータ編成部246により、図13(a)にお
いて、符号「LOST」で示したブロック番号2のDV
データのみを、第1バッファの該当するDVデータで置
き換ることによって送信データを合成すればよい。
【0122】このとき、図13(a)に示したように、
第1バッファにフレーム(n−1)を構成する各ブロック
のDVデータが保持されている場合は、上述したように
して、DVデータ復元部227の各部が動作することに
より、フレーム(n)に対応する送信データにおいて、欠
損したDVデータは、フレーム(n−1)の該当するブロ
ックのDVデータ(図において、符号DV(n-1,2)で示
す)で置き換えられる。
【0123】一方、例えば、図13(b)に示すように、
画像ブロックのみからなるDVデータが欠損している場
合には、第2方針を採用することができる。この場合
に、合成制御部247からの指示に応じて、DVデータ
編成部246が動作し、図13(b)に示す第1バッファ
に保持された合成用データにおいて、網掛けを付して示
す音声ブロックan-1 のみを、第2バッファに格納した
新しい受信データに含まれる該当する音声ブロックan
によって置き換えることによって送信データを合成すれ
ばよい(図13(c)参照)。
【0124】上述したように、合成制御部247からの
指示に応じてDVデータ編成部246が動作することに
より、ディジタルビデオデータの構造を利用して、各フ
レームを構成するDVデータの復元処理において、DV
/IPパケットの伝送過程において欠損した情報を適切
な情報によって補完することができるから、送信側の第
1ネットワークにおけるIEEE1394パケットストリームに
極めて近似したIEEE1394パケットストリームを編成する
ことが可能となる。
【0125】このようにして、DVデータ編成部246
によって合成された送信データは、IEEE1394アダプタ4
11を介して第2ネットワークに送出され、その後、ス
テップ325に進んで送信データを合成用データとして
保持した後、このフレームに関する復元処理を終了すれ
ばよい。上述したように、復元指示に応じて、遅延調整
部228、完全性判定部226およびDVデータ復元部
227が動作することにより、送信側との伝送遅延を一
定に保つとともに、DV/IPパケットの伝送過程にお
けるパケットの喪失などの発生にかかわらず、高水準の
IEEE1394パケットストリームを復元し、IEEE1394アダプ
タ411を介して第2ネットワークに送出することが可
能である。
【0126】なお、遅延調整部228は、受信バッファ
225に保持されている最も古いフレームを復元対象の
フレームとして指定してもよい。例えば、受信バッファ
225に保持可能なフレーム数分の記憶領域を持つFI
FOを備えて遅延調整部228を構成し、受信バッファ
225に新たなフレームのDVデータが保持されるごと
に、このFIFOにそのフレーム番号を格納していき、
復元指示に応じて、FIFOの先頭から読み出したフレ
ーム番号を完全性判定部226およびDVデータ復元部
227に通知すればよい。
【0127】また、DVデータ復元部227において、
上述したように、第2方針に従って欠損データの補完処
理を行い、図13(b)に示したように、新しい受信デー
タに含まれる音声ブロックのみを採用して合成して得ら
れた送信データを第2ネットワークに送出することによ
り、第2ネットワーク側の利用者から高い評価を得るこ
とが期待できる。
【0128】なぜなら、上述したようにして、音声ブロ
ックのみを更新したDVデータによって、音声の連続性
を保証することができ、利用者の主観によって自然に捉
えられる映像および音声を提供することが可能となるか
らである。更に、送信側の中継装置210に備えられた
DV/IP送信部211により、音声ブロックを含んだ
DV/IPパケットが選択的に冗送されている場合に
は、音声ブロックを含んだDV/IPパケットの到達確
率が非常に高いので、上述した第2方針に従って欠損デ
ータの補完を行う手法が極めて有用である。
【0129】また、音声ブロックを含むDV/IPパケ
ットの喪失が発生した場合に、第2方針に従って、合成
用データに含まれる画像ブロックを新たに受信したフレ
ームに含まれる画像ブロックで置き換え、合成用データ
に含まれる音声ブロックによって、該当するフレームに
含まれる音声ブロックを補完することもできる。また一
方、第1方針に従って、フレーム単位でDVデータの編
成を行う場合は、例えば、所定の1フレームの画像を表
す画像データと1フレーム分の無音状態を表す音声デー
タとからなる固定の合成用データを用意しておき、DV
データの欠損に応じて、そのフレームのDVデータを固
定の合成用データによって置き換えてもよい。
【0130】また、伝送経路において欠損した情報の種
類や量に応じて、合成制御部247が適切な方針を選択
し、DVデータ編成部246による合成処理を制御する
ことにより、複数の方針を動的に切り替えつつ欠損した
データを補完することも可能である。次に、送信側と受
信側の中継装置が相互に制御情報を授受することによ
り、DV/IPパケットの伝送動作を調整する方法につ
いて説明する。
【0131】図14に、実施態様28のデータ通信シス
テムのブロック構成図を示す。図14において、送信側
の中継装置110および受信側の中継装置120は、図
5に示した各部に加えて、DV/IP送信部250およ
びDV/IP受信部260を介して後述する制御パケッ
トを送受信することにより制御情報を授受する制御パケ
ット処理部251と、この制御パケット処理部251か
らの指示および後述するモード指示に応じて、インター
ネットアダプタ413による送信レートを調整するとと
もにIEEE1394アダプタ411から受け取った送信データ
を編集してDV/IP送信部250に渡すIP送信制御
部252とを備えている。
【0132】図14に示した制御パケット処理部251
は、制御情報解析部253、指示解析部254、到達情
報収集部255および制御パケット形成部256を備え
ており、指示解析部254は、制御情報解析部253に
よる解析結果および後述する送信指示に応じて、到達情
報収集部255および制御パケット形成部256の動作
を制御する機能を備えている。
【0133】この制御情報解析部253は、DV/IP
パケット受信部21から後述する制御情報を受け取り、
この制御情報を解析して得られた解析結果をIP送信制
御部252と指示解析部254とに通知する機能を備え
ている。
【0134】また、到達情報収集部255は、指示解析
部254からの指示に応じて、DV/IP受信部260
に備えられた各部に保持された情報に基づいて、自装置
に到達したパケットに関する到達情報を収集し、得られ
た到達情報を制御パケット形成部256に送出する機能
を備えており、この制御パケット形成部256は、指示
解析部254からの指示に応じて、後述するようにし
て、制御パケットを形成してDV/IP送信部250に
送出する機能を備えている。
【0135】図15に、IP送信制御部の詳細構成およ
びDV/IP送信部の別構成例を示す。図15に示すI
P送信制御部252は、送信情報編集部258とモード
情報保持部257とモード制御部259とを備えてお
り、このモード情報保持部257は、モード指示を受け
取って、このモード指示に含まれるモード情報を保持す
るものであり、また、送信情報編集部258は、モード
制御部259からの指示に応じて、IEEE1394アダプタ4
11から受け取ったIEEE1394パケットストリームを構成
する情報から受信側へ送出すべき情報を選択して、送信
情報を編集する機能を備えている。
【0136】ここで、モード情報は、例えば、連続する
所定数のフレームそれぞれに対応する送信モードを示す
コードから形成されている。また、モード制御部259
は、モード情報保持部257に保持されたモード情報に
基づいて、後述するようにして、送信情報編集部258
による編集動作を制御するとともに、インターネットア
ダプタ413に送信レートを指示する機能および制御情
報解析部253によって得られた解析結果に基づいて、
モード情報保持部257に保持されたモード情報を変更
する機能を備えている。
【0137】一方、図15において、制御パケット形成
部256によって形成された制御パケットは、上述した
送信情報編集部258による編集結果とともに、カプセ
ル形成部271に備えられたヘッダ付加部214に入力
されている。
【0138】このカプセル形成部271は、図6に示し
たフレーム検出部216およびカウンタ217に相当す
る周期情報作成部272と、入力パケットがIEEE1394パ
ケットであるか制御パケットであるかを判別するパケッ
ト判別部273とを備えている。このパケット判別部2
73による判別結果と周期情報作成部272によって得
られた周期情報とは、付加情報作成部274に入力され
ており、また、上述したモード制御部259により、送
信対象のフレームに関する送信モードが、この付加情報
作成部274に通知されている。
【0139】また、この付加情報作成部274によって
作成された付加情報は、ヘッダ付加部214に入力さ
れ、このヘッダ付加部214によって、対応するIEEE13
94パケットあるいは制御パケットにヘッダとして付加さ
れ、図6に示したようなDV/IPパケットが形成さ
れ、パケット冗送部275に送出されている。このパケ
ット冗送部275は、図15に示すように、カプセル形
成部271から受け取ったDV/IPパケットを順次に
保持する送信バッファ276と、冗送対象のDV/IP
パケットを複写して送信バッファ276に保持するパケ
ット複写部277と、送信バッファ276に保持された
DV/IPパケットを無作為順に読み出して、インター
ネットアダプタ413に送出するパケット出力部278
とを備えている。
【0140】なお、図14および図15に示した各部
と、実施態様8、実施態様11、実施態様15、実施態
様28および実施態様29において述べた各手段との対
応関係は以下の通りである。実施態様28で述べた制御
通信手段141の機能は、図14に示した制御パケット
形成部256によって形成された制御パケットをDV/
IP送信部250およびDV/IP受信部260を介し
て送受信することにより実現されている。
【0141】また、実施態様8で述べた形成制御手段1
14の機能は、図15に示したモード制御部259から
の指示に応じて、送信情報編集部258が後述する編集
動作を行い、編集結果をカプセル形成部271に入力す
ることによって実現されている。一方、実施態様11で
述べた送出制御手段115の機能は、図15に示したモ
ード情報保持部257に保持されたモード情報に基づい
て、モード制御部259がインターネットアダプタ41
3に適切な送信レートを指示することによって実現され
ている。
【0142】また、実施態様15で述べた対象入力手段
117の機能は、図15に示したパケット冗送部275
を構成する各部によって実現されている。一方、図14
に示した制御情報解析部253は、実施態様29で述べ
た管理情報解析手段142に相当するものであり、ま
た、指示解析部254からの指示に応じて、到達情報収
集部255が動作することにより、管理情報収集手段1
43の機能が実現される。
【0143】次に、図14に示した送信側の中継装置1
10によるDV/IPパケット送信動作について説明す
る。図16に、DV/IPパケットを送信する動作を表
す流れ図を示す。各フレームを構成するIEEE1394パケッ
トストリームの送信処理に先立って、図15に示したモ
ード制御部259は、まず、モード情報保持部257に
保持されたモード情報を参照し、適切な送信レートを求
めて、インターネットアダプタ413に通知する(ステ
ップ341)。
【0144】ここで、送信モードとしては、例えば、該
当するフレームを送信しない「コマ落とし」モード、該当
するフレームの音声ブロックのみを送信する「音声のみ」
モード、該当するフレームの画像ブロックのみを送信す
る「画像のみ」モードおよび該当するフレームを構成する
全ての情報を送信する「ノーマル」モードなどが考えられ
る。したがって、上述した4つの送信モードを示す2ビ
ットのコードを所定の数だけ並べてモード情報を形成
し、予め、モード情報保持部257に格納しておけばよ
い。
【0145】例えば、モード情報保持部257として3
2ビットの記憶領域を用意し、このモード情報保持部2
57に16フレーム分のコード列をモード情報として保
持しておけばよい。この場合は、モード制御部259
が、これらのコードを順次に参照し、後述するようにし
て、各コードで示された送信モードに従った送信処理を
実行することにより、連続する16フレームを一組とし
て、各フレームを構成するディジタルビデオデータは、
それぞれ該当するコードで示された送信モードに従って
送出される。
【0146】したがって、モード制御部259は、ステ
ップ341において、モード情報に基づいて、これらの
コード列に対応する所定数のフレームについて送出すべ
き情報量と、これらのフレームに対応するIEEE1394パケ
ットをIEEE1394同期モードで伝送する際の伝送時間とに
基づいて、適切な送信レートを算出すればよい。なお、
モード情報保持部257として確保すべき記憶領域の大
きさに制限はなく、更に多数のフレームに対応するコー
ド列をモード情報として保持してもよいし、逆に、数フ
レーム分のコード列をモード情報としてもよい。
【0147】次いで、モード制御部259は、上述した
モード情報保持部257を参照して、処理対象のフレー
ムに対応するコードを送信情報編集部258および付加
情報作成部274に通知する(ステップ342)。これに
応じて、送信情報編集部258は、各IEEE1394パケット
の入力に応じて、送信モードで指定された編集処理を行
う(ステップ343,344)。
【0148】例えば、処理対象のフレームについての送
信モードが「コマ落とし」モードである場合に、送信情報
編集部258は、該当するフレームに属する全てのIEEE
1394パケットを廃棄し、一方、「ノーマル」モードが指定
された場合には、全てのIEEE1394パケットをカプセル形
成部271に送出すればよい。
【0149】また、処理対象のフレームについての送信
モードが「画像のみ」モードである場合に、送信情報編集
部258は、該当するフレームに属する一連のIEEE1394
パケットに含まれるおよび画像ブロックを抽出し、得ら
れた画像ブロックを6個ずつ組にして編成したパケット
列を、フレームヘッダブロックからなるIEEE1394パケッ
トに続けてカプセル形成部271に送出すればよい。
【0150】一方、「音声のみ」モードが指定された場合
に、送信情報編集部258は、該当するフレームに属す
る一連のIEEE1394パケットの中からフレームヘッダブロ
ックを含むIEEE1394パケットと音声ブロックを含むIEEE
1394パケットを抽出し、これらのIEEE1394パケットから
なるパケット列を編集結果としてカプセル形成部271
に送出すればよい。
【0151】上述したようにして得られた編集結果の入
力に応じて、カプセル形成部271により、この編集結
果を構成する各パケットのIPカプセル加処理が行われ
る(ステップ345)。このとき、付加情報作成部274
は、モード制御部259から受け取ったコードと、パケ
ット判別部273による判別結果および周期情報作成部
272によって得られた周期情報とに基づいて、図7
(b)に示したように、送信モードを示すコード(図7
において、符号「MODE」として示す)とともに、タイ
プ情報とフレーム番号およびブロック番号とからなる周
期情報と現在の時刻を示すタイムスタンプとを含んだ付
加情報を作成すればよい。
【0152】ここで、上述したようにして、送信モード
に応じて編集されたパケット列は、それぞれの送信モー
ドに対応する所定の周期構造を備えている。したがっ
て、入力されたパケットはIEEE1394パケットである旨が
パケット判別部273から通知されたときに、付加情報
作成部274は、送信モードを示すコードと周期情報と
に基づいて、タイプ情報を求めることが可能である。
【0153】一方、パケット判別部273によって、入
力されたパケットが制御パケットである旨が通知された
場合に、付加情報作成部274は、その旨を示すタイプ
情報(図7(c)において、符号「DT10]として示す)を
含んだ付加情報を作成すればよい。このようにして得ら
れた付加情報の入力に応じて、ヘッダ付加部214によ
り、上述したステップ306と同様にしてDV/IPパ
ケットが形成され、得られたDV/IPパケットは、パ
ケット冗送部275に備えられた送信バッファ276に
保持される。
【0154】このとき、パケット複写部277は、入力
されたDV/IPパケットが冗送対象であるか否かを判
定し(ステップ346)、肯定判定の場合に、該当するD
V/IPパケットのコピーを送信バッファ276に重複
して格納する(ステップ347)。一方、ステップ346
の否定判定の場合は、そのままステップ348に進み、
パケット出力部278により、処理対象のフレームに属
する全てのDV/IPパケットが送信バッファ276に
保持されたか否かが判定される。
【0155】このステップ348の否定判定の場合は、
上述したステップ343に戻って、次のパケットについ
ての編集処理および編集結果のカプセル化処理が行われ
る。このようにして、1フレーム分のIEEE1394パケット
列についての編集処理およびカプセル化処理が終了した
ときに、ステップ348の肯定判定となり、パケット出
力部278は、送信バッファ276に保持された全ての
DV/IPパケットを無作為な順番で読み出して、イン
ターネットアダプタ413に送出すればよい(ステップ
249)。
【0156】この場合に、送信バッファ276に保持さ
れた全てのDV/IPパケットは、パケット出力部27
8により、図9(c)に示すように、冗送対象のパケット
のコピーも含めて、元のIEEE1394パケットストリームに
おける順番に無関係な順番に並べられ、インターネット
アダプタ413に送出される。
【0157】したがって、DV/IPパケットの伝送経
路において、バースト的なパケットの喪失が発生した場
合などにおいても、冗送対象のパケットあるいはそのコ
ピーを確実に受信側に送達することが可能である。ま
た、このとき、パケット出力部278により、送出する
各DV/IPパケットに含まれている付加情報の一部と
して、送信した順番を示すシーケンス番号を挿入してお
けば(図7(b)参照)、受信側において、後述するように
して、シーケンス番号に基づく到達完全性検査を行うこ
とができる。
【0158】このようにして、処理対象のフレームにつ
いて形成されたDV/IPパケットの送出が終了した後
に、第1ネットワーク側から新たなフレームに対応する
IEEE1394パケット列が入力された場合に、ステップ35
0の否定判定としてステップ342に戻り、該当するフ
レームに対応する送信モードに従って、このIEEE1394パ
ケット列についての送信処理を行えばよい。
【0159】これにより、例えば、モード指示によっ
て、コマ落としを実行する割合や音声のみを送信するフ
レームの割合を高い自由度で指定することが可能とな
る。また、このようにして、コマ落としや音声のみのフ
レームの数を制御することにより、インターネットにお
ける伝送速度に見合う現実的な送信レートでDV/IP
パケット列を送信することが可能となる。
【0160】例えば、上述したモード情報として、「ノ
ーマル」モードを示すコードと「音声のみ」モードを示す
コードとを適切に組み合わせたコード列を指定すれば、
DV/IPパケット列としてインターネットに送出され
る情報量を格段に削減することが可能となり、これによ
り、パケット喪失などの発生確率を減少させることがで
きる。
【0161】なお、上述したステップ344において、
送信モードとして「音声のみ」モードが指定された場合
に、図15に示した送信情報編集部258により、該当
するフレームに属する一連のIEEE1394パケットに含まれ
る音声ブロックを抽出し、得られた音声ブロックを6個
ずつ組にして編成したパケット列をカプセル形成部27
1に送出してもよい。
【0162】この場合は、送信情報編集部258によ
り、複数のIEEE1394パケットから音声ブロックのみから
なるパケットを編成する処理が必要となるため、編集処
理に要する処理量が増大する反面、DV/IPパケット
として送出する情報量を大幅に削減することができる。
また、このとき、カプセル形成部271においては、音
声のみからなるパケットを示すタイプ情報DT11を用
意しておき、該当するパケットの入力に応じて、付加情
報作成部274により、このタイプ情報DT11を含ん
だ付加情報を作成し、ヘッダ付加部214に渡せばよ
い。
【0163】次に、受信側の中継装置120による受信
動作について説明する。図17に、DV/IP受信部と
制御パケット処理部との関係を示す。図17に示したD
V/IP受信部260は、図5に示した完全性判定部2
26および遅延調整部228に代えて、それぞれ完全性
判定部261および遅延調整部262を備えており、ま
た、図5に示した各部に加えてパケット分類部263を
備えている。
【0164】このパケット分類部263は、カプセル分
解部222からDV/IPパケットに含まれるペイロー
ド部分を受け取り、付加情報解析部223による解析結
果に基づいて、DVデータを書込制御部224に渡し、
制御パケットに含まれている制御情報を制御パケット処
理部251に渡す機能を備えている。また、図18に、
完全性判定部261および遅延調整部262の詳細構成
を示す。
【0165】図18に示した完全性判定部261は、図
10に示した完全性判定部226の各部に加えて、付加
情報解析部223から受け取ったシーケンス番号の連続
性を検査するシーケンスカウンタ265を備えている。
【0166】この完全性判定部261において、シーケ
ンスカウンタ265による検査結果は、ブロックカウン
タ部242による計数結果とともに、完全性評価部24
3に入力されている。 また、図18に示した遅延調整部262は、図10に示
した到達情報更新部248に代えて、後述する機能を備
えたタイムスタンプ更新部266を備えるとともに、指
示解析部254からの指示に応じて遅延量保持部249
の内容を変更する遅延量更新部267を備えている。
【0167】この遅延調整部262において、タイムス
タンプ更新部266による処理結果は、遅延量保持部2
49に保持された遅延量とともに、フレーム決定部25
0に入力されている。また、このフレーム決定部250
によって得られた復元対象フレームを示す情報は、上述
した完全性評価部243による評価結果とともに、管理
情報収集部255に入力されている。
【0168】なお、図17に示したパケット分類部26
3が付加情報解析部223による解析結果に応じて動作
することにより、インターネットアダプタ413および
DV/IP受信部221の機能を利用して、制御通信手
段141の受信機能が実現されている。また、図18に
示したように、指示解析部254からの指示に応じて、
遅延量更新部267が動作する構成とすることにより、
実施態様27で述べた変更手段135の機能が果たされ
る。
【0169】一方、図18に示した遅延調整部262に
備えられたタイムスタンプ更新部266、フレーム決定
部250および遅延量保持部249は、実施態様26で
述べた対象決定手段134に相当するものである。次
に、上述した送信モードに応じて、DVデータを受信バ
ッファ225を利用して受信する処理および受信したD
VデータからIEEE1394パケットストリームを復元する処
理について説明する。
【0170】図19に、DV/IPパケットの受信動作
および復元動作を表す流れ図を示す。DV/IPパケッ
トが入力されると、図12(a)に示した流れと同様
に、まず、カプセル分解部222によって付加情報とペ
イロード部分とが分離され、それぞれ書込制御部224
と付加情報解析部223とに送出される(ステップ32
1)。次いで、付加情報解析部223により、付加情報
に含まれるシーケンス番号がシーケンスカウンタ265
に通知され、これに応じて、このシーケンスカウンタ2
65により、入力されたシーケンス番号と、直前に入力
されたシーケンス番号とに基づいて、インターネットを
介して送達されたDV/IPパケット列の連続性が検査
される(ステップ351)。
【0171】このシーケンスカウンタ265は、例え
ば、直前に入力されたシーケンス番号を直前番号として
保持しておき、この直前番号と新たに入力されたシーケ
ンス番号との関係に基づいて、DV/IPパケットが送
信された順序に従って連続して到達しているか否かを判
定し、この判定結果を完全性評価部243に通知すれば
よい。
【0172】次に、付加情報解析部223は、タイプ情
報に基づいて、受信したDV/IPパケットが制御パケ
ットであるか否かを判定し(ステップ352)、肯定判定
の場合は、以降の処理をスキップして受信動作を終了す
ればよい。一方、ステップ352の否定判定の場合に、
付加情報解析部223は、付加情報から周期情報および
送信モードを抽出して書込制御部224に通知し(ステ
ップ353)、これに応じて書込制御部224が動作す
ることにより、DVデータが受信バッファ225に書き
込まれる(ステップ354)。
【0173】例えば、送信モードとして「音声のみ」モー
ドが指定されている場合に、書込制御部224は、図2
0に示すように、音声ブロックを含むDVデータに対応
する格納場所に、入力されたDVデータ(図20(a)に
おいて、符号aと符号vとを付して示す)をそれぞれ書
き込めばよい。
【0174】同様に、送信モードとして「画像のみ」モー
ドが指定されている場合に、書込制御部224は、図2
0(a)に符号vを付して示すように、該当するフレー
ムに属するDVデータを構成する画像ブロックに対応す
る格納場所に、入力されたDVデータに含まれる画像ブ
ロックをそれぞれ書き込めばよい。次いで、付加情報解
析部223は、付加情報に含まれるタイムスタンプを抽
出して遅延調整部262のタイムスタンプ更新部266
に通知し、これに応じて、このタイムスタンプ更新部2
66により、到達情報を示すタイムスタンプが更新され
る(ステップ355)。
【0175】その後、付加情報解析部223および完全
性判定部261は、上述したステップ325からステッ
プ327と同様に動作し、冗長でないDVデータの入力
に応じて、ブロックカウンタ部242の計数値を更新す
る。このとき、カウンタ制御部241は、付加情報解析
部223からタイプ情報とともに送信モードを示すコー
ドを受け取り、ブロックカウンタ部242に設けられた
該当するフレームに対応する記憶領域に保持しておけば
よい。
【0176】次に、上述したようにして受信バッファ2
25に保持されたDVデータおよび付加情報から作成さ
れた様々な情報に基づいて、1フレーム分のIEEE1394パ
ケット列を復元する方法について説明する。図19(b)
に、DVデータの復元動作を表す流れ図を示す。遅延調
整部262のフレーム決定部250は、図12(b)に示
した流れ図と同様に、復元指示の入力に応じて復元対象
フレームを決定する(ステップ331)。
【0177】このとき、フレーム決定部250は、タイ
ムスタンプ更新部266から到達情報として受け取った
タイムスタンプから遅延量保持部248に保持された遅
延時間だけ遡った時刻を求め、この時刻に相当するタイ
ムスタンプが付されたDVデータを含むフレームを復元
対象フレームとし、完全性判定部262およびDVデー
タ復元部227に通知すればよい。
【0178】これに応じて、完全性判定部261の完全
性評価部243は、まず、復元対象フレームとして指定
されたフレームに対応して保持された送信モードを参照
し、送信モードが「コマ落とし」モードである場合は、ス
テップ361の肯定判定として、復元処理を終了すれば
よい。一方、このステップ361の否定判定の場合に、
完全性評価部243は、該当するフレームに対応する送
信モードおよびブロックカウンタ部242の計数値に基
づいて、復元対象フレームの到達完全性を評価する(ス
テップ332)。
【0179】ここで、完全性評価部243は、「ノーマ
ル」モード、「音声のみ」モードおよび「画像のみ」モード
について、それぞれ適切な基準値を用意しておき、ブロ
ックカウンタ部242に保持された各計数とと該当する
基準値とを比較した結果に基づいて、復元対象フレーム
についての到達完全性を評価し、その結果をDVデータ
復元部227の合成制御部247(図10参照)に通知す
ればよい。
【0180】到達すべきDVデータが完全に到達してい
る旨の評価結果が得られ、また送信モードが「ノーマル」
モードである旨が通知されている場合(ステップ333
およびステップ362の肯定判定)に、ブロック読み出
し部244、合成用バッファ245およびDVデータ編
成部246は、合成制御部247からの指示に応じてス
テップ334およびステップ335を実行すればよい。
【0181】これにより、受信バッファ225に保持さ
れたDVデータは、合成用バッファ245およびDVデ
ータ編成部246を介してIEEE1394アダプタ411に渡
され、IEEE1394パケット列として第2ネットワークに送
出される。一方、DVデータの欠損がある旨の評価結果
が得られた場合(ステップ333の否定判定)および送信
モードが「音声のみ」モードあるいは「画像のみ」モードで
ある場合(ステップ362の否定判定)に、合成用バッフ
ァ245およびDVデータ編成部246は、合成制御部
247からの指示に応じてステップ336およびステッ
プ335を実行すればよい。
【0182】例えば、「音声のみ」モードである場合に、
合成制御部247は、上述した第2方針を採用し、ま
ず、ブロック読出部244に対して、復元対象のフレー
ムnに対応して受信バッファ225に保持されたDVデ
ータ(図20(a)参照)からヘッダブロックおよび音声
ブロックのみを選択的に読み出す旨を指示すればよい。
これに応じて、ブロック読出部244により、受信バッ
ファ225に保持された音声ブロックが読み出され、図
20(b)に符号an および符号FHn を付して示すよう
に、合成用バッファ245に備えられた第2バッファの
該当する格納場所に保持される。
【0183】次いで、合成制御部247は、DVデータ
編成部246に対して、ヘッダブロックおよび音声ブロ
ックを指定してデータの置き換え処理を指示し、これに
応じて、DVデータ編成部246により、合成用バッフ
ァ245に備えられた第1バッファに保持されたフレー
ムヘッダおよび音声ブロック(図20(b)において符号
FHn-1および符号an-1を付すとともに、網掛けを付し
て示す)が、第2バッファ内に保持された該当する情報
によって置換され、図20(c)に示すような送信データ
が得られる。
【0184】一方、「画像のみ」モードの場合は、同様に
して、フレームヘッダおよび画像ブロックを置き換え
て、送信データを合成すればよい。このように、送信モ
ードに応じて、DVデータ復元部227の各部が動作す
ることにより、送信側の中継装置210によって音声ブ
ロックのみあるいは画像ブロックのみが送信された場合
にも、元のフレームを構成するIEEE1394パケット列に極
めて近似したIEEE1394パケット列を復元し、IEEE1394ア
ダプタ411を介して第2ネットワークに送出すること
ができる。
【0185】次に、制御パケットを授受することによっ
て、DV/IPパケットの送受信動作を制御する方法に
ついて説明する。図21に、送受信制御動作を説明する
図を示す。図21において、DV/IP送受信部は、図
14に示したDV/IP送信部250、DV/IP受信
部260およびインターネットアダプタ413を一まと
めとして示している。
【0186】上述したように、DV/IPパケットの送
信に先立って、図15に示したIP送信制御部252に
備えられたモード制御部259により、モード情報保持
部257に保持されたモード情報M1に基づいて適合す
る送信レートR1が算出され、インターネットアダプタ
413に通知されている。したがって、この場合に、モ
ード情報M1によって示される送信モードに従って、送
信データ編集部258によって編集されたDVデータ
は、DV/IP送信部250によってDV/IPパケッ
ト列として再編成され、インターネットアダプタ413
により、送信レートR1でインターネットに送出され
る。
【0187】このとき、例えば、図21に示すように、
受信側の中継装置220の制御パケット処理部251に
送出指示が入力され、自装置による受信状況を送信側に
報告する旨が指示されると、指示解析部254からの指
示に応じて管理情報収集部255が動作し、完全性判定
部261および遅延調整部262から到達管理情報が収
集される。
【0188】このとき、管理情報収集部255は、例え
ば、完全性判定部261に備えられたブロックカウンタ
部242において各フレームごとに保持された各種の計
数値を受け取るとともに、遅延調整部262から到達情
報および復元対象フレームを示す情報を受け取り、これ
らの情報を必要に応じて加工して、到達管理情報を作成
すればよい。
【0189】ついで、制御パケット形成部256によ
り、管理情報収集部255によって収集された到達管理
情報を制御情報として含んだ制御パケットが形成され、
更に、DV/IP送信部250により、DV/IPパケ
ットに整形され、インターネットアダプタ413によ
り、インターネットを介して送信側の中継装置250に
送出される。
【0190】上述した制御パケットを含むDV/IPパ
ケットが入力されると、図17に示したパケット分類部
263により、DV/IPパケットのペイロードに含ま
れる制御情報が制御パケット処理部251の制御情報解
析部253に渡される(図21参照)。これに応じて、制
御情報解析部253により、パケット分類部263から
受け取った制御情報に含まれる到達管理情報が解析さ
れ、得られた解析結果は、図15に示すように、IP送
信制御部252に備えられたモード制御部259に送出
される(図21参照)。
【0191】この解析結果に基づいて、モード制御部2
59は、適切なモード情報M2を作成し、モード情報保
持部257の内容を書きかえるとともに、新たに得られ
たモード情報M2に適合する送信レートR2を算出し、
インターネットアダプタ413に新しい送信レートR2
を指示すればよい(図21参照)。このようにして、受信
側の中継装置260における到達状況を示す到達管理情
報に応じて、送信側の中継装置250側において、送出
するDV/IPパケットの送信レートを動的に変更し、
インターネットを含んだ伝送経路において、現実的な送
信レートを用いて、ディジタルビデオデータの送受信を
続行することができる。
【0192】更に、上述したようにして、受信側の中継
装置220から制御パケットを送信することにより、通
信経路に存在するスイッチやハブに備えられたアドレス
テーブルを更新し、送信側の中継装置210のネットワ
ークアドレスを登録しておくことが可能である。例え
ば、受信側の中継装置220により、定期的に上述した
ような制御パケットを含んだDV/IPパケットを送出
することにより、スイッチやハブなどの通信装置に設け
られたアドレステーブルを定期的に更新すればよい。
【0193】これにより、スイッチやハブなどの通信装
置が、アドレステーブル内のネットワークアドレスを定
期的に消去する機能を備えている場合においても、送信
側の中継装置210に対応するネットワークアドレス
を、常にアドレステーブルに登録しておくことができ
る。上述したように、送信側の中継装置210から受信
側の中継装置220に大量のDV/IPパケットを伝送
している場合に、伝送経路に存在するスイッチやハブな
どの通信装置において、一時的にでもアドレステーブル
内のネットワークアドレスが消去されてしまうと、大量
のDV/IPパケットが喪失してしまう可能性があるだ
けに、上述した制御パケットの授受によって、アドレス
テーブル内のネットワークアドレスを維持する作用の実
用的な効果は大きいと言える。
【0194】また、例えば、送信側の中継装置210と
受信側の中継装置220との間で、DV/IPパケット
の送信開始や停止などを示す各種のコマンドやその応答
を含んだ制御パケットをやり取りすることにより、中継
装置210,220の相互の制御を行うことが可能であ
る。また、この制御パケットを利用して、送信側の中継
装置250から受信側の中継装置260に備えられた遅
延調整部262の動作を制御することも可能である。
【0195】例えば、図14に示した送信側の中継装置
250に備えられた制御パケット処理部251に送出指
示が入力され、この送出指示によって受信側における遅
延量を変更する旨が指示されたときに、指示解析部25
4は、制御パケット形成部256の機能を利用して、遅
延量を変更する旨のコマンドおよび変更後の遅延量D2
を制御情報として含む制御パケットの形成を形成すれば
よい。
【0196】また、このようにして得られた制御パケッ
トは、DV/IP送信部250およびインターネットア
ダプタ413により、DV/IPパケットとしてインタ
ーネットに送出され(図21参照)、受信側の中継装置2
60に備えられたDV/IP送受信部によって受信され
る。
【0197】このとき、制御パケット処理部251に備
えられた制御情報解析部253は、図18に示したパケ
ット判別部263から上述した制御パケットに含まれて
いる制御情報を受け取り(図21参照)、上述したコマン
ドおよび遅延量D2を指示解析部254に渡せばよい。
これに応じて、指示解析部254は、遅延調整部262
に備えられた遅延量更新部267に対して、新たな遅延
量D2を指定して遅延量の変更を指示し、また、遅延量
更新部267は、この指示に応じて、指定された遅延量
D2を用いて、遅延量保持部249の内容を更新すれば
よい(図21参照)。
【0198】このようにして、遅延調整部262におい
て、復元対象フレームの決定に用いる遅延量を動的に変
更可能としたことにより、現実の伝送状態に応じて、送
信側と受信側との間の伝送遅延を適切な値とすることが
できる。なお、受信側の中継装置220の内部に、上述
したようにして収集した到達管理情報に基づいて適切な
遅延量Dxを求める機能を追加し、遅延量更新部267
の機能を利用して、遅延量保持部249にこの新たな遅
延量Dxを保持すれば、受信側の中継装置220が自律
的に伝送遅延を制御することができる。
【0199】また、受信側の中継装置220の操作者
が、適切な遅延量を指定して遅延量の変更を指示し、こ
れに応じて、遅延量更新部267が上述した遅延量の更
新処理を行ってもよい。ところで、一方の中継装置(例
えば、図5に示した中継装置210)をサーバ機能に特
化した構成とし、他方(例えば、図5に示した中継装置
220)をクライアント機能に特化した構成も考えられ
る。
【0200】例えば、IEEE1394アダプタ411、インタ
ーネットアダプタ413およびDV/IP送信部211
を備えてサーバ側の中継装置を構成し、クライアント側
の中継装置は、IEEE1394アダプタ411、インターネッ
トアダプタ413およびDV/IP受信部221を備え
て構成すればよい。
【0201】また、上述したサーバ機能に特化した構成
の中継装置およびクライアント機能に特化した中継装置
に、それぞれDV/IPパケットの送受信に必要最小限
の機能を付加すれば、サーバ側の中継装置とクライアン
ト側の中継装置との間で制御パケットの送受信を行うこ
とができる。例えば、DV/IPパケットの受信に必要
最小限の機能を果たす手段として、図17に示したDV
/IP受信部260に備えられたカプセル分解部22
2、付加情報解析部223およびパケット分類部263
を備えてサーバ側の中継装置を構成し、これらの各部の
機能を利用して、制御パケットを含むDV/IPパケッ
トを制御パケット処理部251に渡す構成とすればよ
い。
【0202】一方、クライアント側の中継装置は、DV
/IPパケットの送信に必要最小限の機能を果たす手段
として、例えば、カプセル形成部212を備えて構成さ
れ、制御パケット処理部251によって形成された制御
パケットを含むDV/IPパケットを形成する構成とす
ればよい。また、本発明の適用範囲は、上述した実施形
態に限定されない。
【0203】本発明のデータ通信システムは、所定の周
期構造を備えたデータを転送対象とする2つのネットワ
ークとの間を別のネットワークを経由して中継するデー
タ通信システム全般に適用することができる。また、上
述した実施形態で説明した通信品質補償技術と、遅延調
整技術とをそれぞれ独立に適用することも可能であり、
また、個々の実施態様で述べた技法を必要に応じて組み
合わせることも可能である。
【0204】付記 本発明は、以下の特徴を有する。 (付記1) 所定の転送単位を一定の転送速度および転
送遅延で連続的に転送する第1ネットワークおよび第2
ネットワークに、それぞれ送信側中継装置と受信側中継
装置とを接続し、前記転送単位の連なりとして形成され
るデータストリームを、前記転送単位を含むデータグラ
ム形式のパケットの連なりとして、第3ネットワークを
介して通信するデータ通信システムにおいて、前記送信
側中継装置は、前記データストリームの特徴に基づい
て、各転送単位と前記データストリームとの関係を示す
情報を含む付加情報を作成する付加情報作成手段と、前
記データストリームを構成する各転送単位の入力に応じ
て、前記付加情報を付加するとともに、前記第3ネット
ワークにおける転送に適合するヘッダ情報を付加してパ
ケットを形成するパケット形成手段と、前記パケットを
所定の手順に従って第3ネットワークに送出する送出手
段とを備えた構成であり、前記受信側中継装置は、前記
第3ネットワークを介して受け取ったパケットに含まれ
ている付加情報と転送単位とを分離する分離手段と、前
記分離手段によって分離された付加情報を解析する解析
手段と、前記解析手段による解析結果に基づいて、前記
分離手段から受け取った転送単位に含まれる情報を前記
データストリームにおいてそれがあるべき位置に配置し
て、前記データストリームを復元する復元手段と、前記
復元手段によって復元されたデータストリームを第2ネ
ットワークに出力する出力手段とを備えた構成であるこ
とを特徴とするデータ通信システム。
【0205】(付記2) 付記1に記載のデータ通信シ
ステムにおいて、付加情報作成手段は、各転送単位の送
信順を示すシーケンス番号を含む付加情報を作成する構
成であることを特徴とするデータ通信システム。 (付記3) 付記1に記載のデータ通信システムにおい
て、付加情報作成手段は、各転送単位の送信時刻を示す
タイムスタンプを含む付加情報を作成する構成であるこ
とを特徴とするデータ通信システム。
【0206】(付記4) 付記1に記載のデータ通信シ
ステムにおいて、第1ネットワークおよび第2ネットワ
ークにおいて転送されるデータストリームは、所定の周
期的構造を持っており、付加情報作成手段は、前記デー
タストリームが持つ周期的構造に基づいて、各転送単位
が属する周期およびその周期における順番を示す番号を
含む付加情報を作成する構成であることを特徴とするデ
ータ通信システム。
【0207】(付記5) 付記1に記載のデータ通信シ
ステムにおいて、第1ネットワークおよび第2ネットワ
ークにおいて転送されるデータストリームは、ディジタ
ルビデオデータであり、付加情報作成手段は、前記ディ
ジタルビデオデータを構成する各画像フレームを示すフ
レーム番号と、前記画像フレームを構成するデータブロ
ックを示すデータブロック番号とを含む付加情報を作成
する構成であることを特徴とするデータ通信システム。
【0208】(付記6) 付記1に記載のデータ通信シ
ステムにおいて、第1ネットワークおよび第2ネットワ
ークにおいて転送されるデータストリームは、複数の種
類の異なる単位情報を所定の形式に従ってまとめた転送
単位から形成されており、付加情報作成手段は、前記各
転送単位に含まれる単位情報の種類に関するタイプ情報
を含む付加情報を作成する構成であることを特徴とする
データ通信システム。
【0209】(付記7) 付記1に記載のデータ通信シ
ステムにおいて、第1ネットワークおよび第2ネットワ
ークにおいて転送されるデータストリームは、ディジタ
ルビデオデータであり、付加情報作成手段は、各転送単
位に含まれている画像情報単位と音声情報単位との組み
合わせに関する情報を含む付加情報を作成する構成であ
ることを特徴とするデータ通信システム。
【0210】(付記8) 付記1に記載のデータ通信シ
ステムにおいて、送信モードの入力に応じて、各転送単
位に対応するパケットの形成動作を制御する形成制御手
段を備え、付加情報作成手段は、前記形成制御手段によ
り、各転送単位について指示された処理内容を示す情報
を含む付加情報を作成する構成であることを特徴とする
データ通信システム。
【0211】(付記9) 付記8に記載のデータ通信シ
ステムにおいて、第1ネットワークおよび第2ネットワ
ークにおいて転送されるデータストリームは、ディジタ
ルビデオデータであり、形成制御手段は、送信モードに
応じて、各フレームのディジタルビデオデータを構成す
る要素である音声情報および画像情報について、それぞ
れ送出対象のデータとするか否かを決定し、パケット形
成手段に前記送出対象のデータを選択的に含むパケット
を形成する旨を指示する構成であり、付加情報作成手段
は、前記送出対象のデータの種類を示す情報を含む付加
情報を作成する構成であることを特徴とするデータ通信
システム。
【0212】(付記10) 付記9に記載のデータ通信
システムにおいて、形成制御手段は、ディジタルビデオ
データに含まれる音声情報のみを送出する旨を指示する
送信モードの入力に応じて、パケット形成手段に対し
て、各転送単位に含まれる音声データのみあるいは、音
声データを含む転送単位のみを送出対象として指定し、
前記送出対象についてのパケット形成動作を指示する構
成であることを特徴とするデータ通信システム。
【0213】(付記11) 付記8に記載のデータ通信
システムにおいて、送信モードの入力に応じて、送出手
段が各転送単位を含むパケットを第3ネットワークに送
出する際の送信レートを制御して、前記送信モードに対
応する所定の送信レートとする送出制御手段を備えた構
成であることを特徴とするデータ通信システム。
【0214】(付記12) 付記1に記載のデータ通信
システムにおいて、送出手段は、送出対象のパケットと
して入力された各パケットを順次に第3ネットワークに
送出する送信手段と、パケット形成手段によって形成さ
れた各パケットを送出対象のパケットとして前記送信手
段に入力するとともに、一部のパケットを選択的に重複
して送信対象のパケットとして入力する対象入力手段と
を備えた構成であることを特徴とするデータ通信システ
ム。
【0215】(付記13) 付記12に記載のデータ通
信システムにおいて、対象入力手段は、重複して送信す
るべき重複送信対象のパケットを送信対象として送信手
段に入力した後、直ちに、前記パケットを必要な回数だ
け送信対象のパケットとして前記送信手段に入力する構
成であることを特徴とするデータ通信システム。
【0216】(付記14) 付記12に記載のデータ通
信システムにおいて、第1ネットワークおよび第2ネッ
トワークにおいて転送されるデータストリームは、所定
の周期的構造を持っており、対象入力手段は、重複して
送信するべき重複送信対象のパケットの複写を前記デー
タストリームの一周期分について保持しておき、前記デ
ータストリームの一周期を構成する全ての転送単位に対
応するパケットを送信手段に入力した後に、前記重複送
信対象のパケットの複写を前記送信手段に入力する構成
であることを特徴とするデータ通信システム。
【0217】(付記15) 付記12に記載のデータ通
信システムにおいて、第1ネットワークおよび第2ネッ
トワークにおいて転送されるデータストリームは、所定
の周期的構造を持っており、対象入力手段は、パケット
形成手段によって形成された全てのパケットと、重複し
て送信するべき重複送信対象のパケットの複写とを、前
記データストリームの一周期分について保持しておき、
保持した全てのパケットを無作為な順番で送信手段に入
力する構成であることを特徴とするデータ通信システ
ム。
【0218】(付記16) 付記1に記載のデータ通信
システムにおいて、受信側中継装置に備えられた復元手
段は、各要素が所定のデータ長を持つ複数次元の配列と
して構成されており、書込指示の入力に応じて、分離手
段によって分離された各転送単位を指定された要素に対
応する格納場所に保持する受信バッファと、前記各転送
単位に対応する付加情報についての解析結果に基づい
て、前記受信バッファを構成する複数次元の配列の該当
する要素を示す書込指示を作成する書込制御手段とを備
えた構成であることを特徴とするデータ通信システム。
【0219】(付記17) 付記16に記載のデータ通
信システムにおいて、第1ネットワークおよび第2ネッ
トワークにおいて転送されるデータストリームは、所定
の周期的構造を持っており、受信バッファは、前記デー
タストリームの周期的構造に応じた複数次元の配列構造
であることを特徴とするデータ通信システム。
【0220】(付記18) 付記16に記載のデータ通
信システムにおいて、送信側中継装置に備えられた付加
情報作成手段は、各転送単位の送信順を示すシーケンス
番号を含む付加情報を作成する構成であり、受信側中継
装置に備えられた復元手段は、前記受信側中継装置に到
達した各パケットから分離された付加情報に含まれるシ
ーケンス番号の連続性に基づいて、受信バッファに保持
されたデータの完全性を評価する第1評価手段と、前記
受信バッファに保持されたデータの完全性についての評
価結果に基づいて、前記受信バッファに保持されたデー
タを補完する補完手段とを備えたことを特徴とするデー
タ通信システム。
【0221】(付記19) 付記16に記載のデータ通
信システムにおいて、第1ネットワークおよび第2ネッ
トワークにおいて転送されるデータストリームは、複数
の種類の異なる単位情報を所定の形式に従ってまとめた
転送単位から形成されており、付加情報作成手段は、前
記各転送単位に含まれる単位情報の種類に関するタイプ
情報を含む付加情報を作成する構成であり、受信側中継
装置に備えられた復元手段は、各パケットから分離され
た付加情報についての解析結果に基づいて、前記受信側
中継装置に到達した各パケットに含まれる転送単位を構
成する単位情報ごとに分類して計数する計数手段と、前
記計数手段による計数結果に基づいて、受信バッファに
保持されたデータの完全性を評価する第2評価手段と、
前記受信バッファに保持されたデータの完全性について
の評価結果に基づいて、前記受信バッファに保持された
データを補完する補完手段とを備えたことを特徴とする
データ通信システム。
【0222】(付記20) 付記19に記載のデータ通
信システムにおいて、第1ネットワークおよび第2ネッ
トワークにおいて転送されるデータストリームは、ディ
ジタルビデオデータであり、計数手段は、ディジタルビ
デオデータの音声情報単位を含むパケットを分類して計
数する構成であることを特徴とするデータ通信システ
ム。
【0223】(付記21) 付記19に記載のデータ通
信システムにおいて、第1ネットワークおよび第2ネッ
トワークにおいて転送されるデータストリームは、ディ
ジタルビデオデータであり、計数手段は、ディジタルビ
デオデータの画像情報単位を含むパケットを分類して計
数する構成であることを特徴とするデータ通信システ
ム。
【0224】(付記22) 付記19に記載のデータ通
信システムにおいて、第1ネットワークおよび第2ネッ
トワークにおいて転送されるデータストリームは、ディ
ジタルビデオデータであり、計数手段、ディジタルビデ
オデータのフレームヘッダ情報を含むパケットを分類し
て計数する構成であることを特徴とするデータ通信シス
テム。
【0225】(付記23) 付記19に記載のデータ通
信システムにおいて、補完手段は、各転送単位毎に適切
な補完用情報を保持する補完情報保持手段と、第2評価
手段による評価結果に応じて、受信バッファに保持され
た各転送単位と前記対応する補完用情報とのいずれかを
選択することにより、一連の転送単位からなるデータス
トリームを合成する合成手段とを備えた構成であること
を特徴とするデータ通信システム。
【0226】(付記24) 付記16に記載のデータ通
信システムにおいて、前記受信側中継装置は、所定の遅
延量を保持する遅延量保持手段と、最新の到着パケット
から分離された付加情報について得られた解析結果とし
て、該当する転送単位が元のデータストリームにおいて
占める位置を示す位置情報を受け取り、前記位置情報か
ら前記遅延量を差し引いて得られた結果に基づいて、復
元手段における復元処理の対象とする一連の転送単位の
系列を、前記受信バッファを構成する配列の大きさを単
位として決定し、該当する配列を前記復元手段に指示す
る対象決定手段を備えることを特徴とするデータ通信シ
ステム。
【0227】(付記25) 付記24に記載のデータ通
信システムにおいて、第1ネットワークおよび第2ネッ
トワークにおいて転送されるデータストリームは、ディ
ジタルビデオデータであり、送信側中継装置に備えられ
た付加情報作成手段は、前記ディジタルビデオデータを
構成する各画像フレームを示すフレーム番号を含む付加
情報を作成する構成であり、受信バッファは、複数の画
像フレームに対応して、各フレームを構成する情報を含
む転送単位を配列の各要素として保持する構成であり、
遅延量保持手段は、所定のフレーム数を遅延量として保
持しており、対象決定手段は、解析手段から前記フレー
ム番号を位置情報として受け取り、このフレーム番号と
前記所定のフレーム数とに基づいて、復元対象となる配
列を決定する構成であることを特徴とするデータ通信シ
ステム。
【0228】(付記26) 付記24に記載のデータ通
信システムにおいて、送信側中継装置に備えられた付加
情報作成手段は、各転送単位の送信時刻を示すタイムス
タンプを含む付加情報を作成する構成であり、遅延量保
持手段は、所定の遅延時間を遅延量として保持してお
り、対象決定手段は、解析手段から前記タイムスタンプ
を位置情報として受け取り、このタイムスタンプで示さ
れる時刻と前記遅延時間とに基づいて、復元対象となる
配列を決定する構成であることを特徴とするデータ通信
システム。
【0229】(付記27) 付記24に記載のデータ通
信システムにおいて、受信側中継装置は、変更指示の入
力に応じて、遅延量保持手段に保持された遅延量を変更
する変更手段を備えた構成であることを特徴とするデー
タ通信システム。 (付記28) 付記1に記載のデータ通信システムにお
いて、送信側中継装置および受信側中継装置は、所定の
形式の制御パケットを第3ネットワークを介して授受す
る制御通信手段をそれぞれ備えた構成であることを特徴
とするデータ通信システム。
【0230】(付記29) 付記28に記載のデータ通
信システムにおいて、送信側中継装置は、送信モードの
入力に応じて、各転送単位に対応するパケットの形成動
作を制御する形成制御手段と、送信モードの入力に応じ
て、送出手段が各転送単位を含むパケットを第3ネット
ワークに送出する際の送信レートを制御して、前記送信
モードに対応する所定の送信レートとする送出制御手段
と、自装置に備えられた制御通信手段を介して受け取っ
た制御パケットに含まれる管理情報を解析し、この解析
結果に基づいて、前記形成制御手段および前記送出制御
手段に適切な送信モードを入力する管理情報解析手段と
を備えた構成であり、受信側中継装置は、解析手段によ
って得られた解析結果または復元手段による復元処理に
関する情報に基づいて、自装置が第3ネットワークを介
して受け取ったデータストリームの品質に関する管理情
報を収集し、自装置に備えられた制御通信手段を介し
て、前記送信側中継装置宛ての制御パケットとして送出
する管理情報収集手段を備えた構成であることを特徴と
するデータ通信システム。
【0231】
【発明の効果】以上に説明したように、付記1によれ
ば、送信側中継装置により、第1ネットワークにおいて
転送されるデータストリームをその転送単位ごとに適切
な付加情報を付したパケットとして別の第3ネットワー
クに送出し、受信側中継装置によって、これらのパケッ
トから上述した第1ネットワークにおけるデータストリ
ームと同等のデータストリームを復元して、この第2ネ
ットワークに送出することができる。
【0232】これにより、第1ネットワークに接続され
た少なくとも一つの端末装置と、第2ネットワークに接
続された少なくとも一つの端末装置との間で、自由度の
高いデータ伝送を行うことが可能となるから、様々な通
信サービスの提供に寄与することができる。また、付記
2を適用すれば、送信順序に関する情報を受信側に渡す
ことができ、受信側中継装置における転送単位の整列処
理を支援することができ、付記3を適用すれば、送信側
中継装置が各パケットを送信した時刻に関する情報を受
信側中継装置の処理に供することができる。
【0233】また、第1ネットワークにおいて転送され
るデータストリームが周期的構造を持つ場合に、付記4
を適用することにより、この周期的構造を端的に表す情
報を受信側中継装置に渡すことができ、受信側中継装置
におけるデータストリームの復元処理を支援することが
できる。一方、第1ネットワークにおいて転送されるデ
ータストリームが複数の異なる種類の情報単位を所定の
形式に従ってまとめた転送単位から形成されている場合
に、付記6を適用することにより、送信したパケットに
含まれている各種の情報単位に関する情報を受信側中継
装置に渡し、受信側中継装置におけるデータストリーム
の復元処理を支援することができる。
【0234】また、特に、第1ネットワークにおいて転
送されるデータストリームがディジタルビデオデータで
ある場合に、付記5および付記7の少なくとも一方を適
用することにより、ディジタルビデオデータの構造を明
確に示す情報および送信したパケットに含まれている音
声情報単位、画像情報単位およびフレームヘッダそれぞ
れに関する情報の少なくとも一方を受信側中継装置に渡
し、受信側中継装置におけるデータストリームの復元処
理を支援することができる。
【0235】一方、付記8を適用し、送信モードに応じ
て、パケットの形成処理を制御することにより、例え
ば、一部の転送単位に対応するパケットのみを選択的に
送信対象とすることが可能となり、第3ネットワークに
送出する情報量を現実的に伝送可能な情報量に制限する
ことができる。特に、第1ネットワークにおいて転送さ
れるデータストリームがディジタルビデオデータである
場合に、付記9と付記10の少なくとも一方を適用する
ことにより、ディジタルビデオデータの構造を利用し
て、受信側において十分な品質のディジタルビデオデー
タを再現するために必要な情報のみを第3ネットワーク
に送出することができる。
【0236】更に、付記11を適用し、送信モードに応
じて、第3ネットワークへの送信レートを制御すること
により、第3ネットワークにおいて現実的に伝送可能な
情報量を適切な送信レートで伝送することが可能とな
る。一方、付記12または付記13を適用し、送信側中
継装置から重要度の高い転送単位を含んだパケットを重
複して送信することにより、受信側中継装置において復
元されるデータストリームの品質を向上することができ
る。
【0237】特に、第1ネットワークにおいて転送され
るデータストリームが周期的構造を持つ場合に、付記1
4または付記15を適用し、重複送信対象の転送単位を
含んだパケットと、そのコピーとを時間的にずらして送
信することにより、伝送経路に生じたバースト的なパケ
ット喪失にかかわらず、複写元のパケットあるいはその
コピーの少なくとも一方を受信側に送達する可能性を大
幅に向上することができるので、受信側中継装置におい
て復元されるデータストリームの品質を向上する上で大
きな効果が期待できる。
【0238】また、受信側中継装置において、付記16
を適用し、パケットに含まれる付加情報に基づいて、個
々の転送単位を受信バッファの適切な格納場所に格納す
ることにより、第3ネットワークを介して受信したパケ
ットの到達順序にかかわらず、各転送単位を第1ネット
ワークにおいて転送されるデータストリームにおける順
序に従って整列させることができる。
【0239】更に、付記17を適用し、この周期的構造
に関する情報に基づいて、各転送単位を受信バッファに
格納することにより、受信側中継装置において転送単位
の整列処理を簡易化することができる。一方、付記18
を適用すれば、データストリームの構造にかかわらず、
上述した各パケットの送信順序の連続性に基づいて、受
信側に到達した転送単位の完全性を詳細に評価し、復元
処理を支援することができる。
【0240】他方、付記19乃至付記22を適用するこ
とにより、受信した転送単位に含まれる音声情報単位お
よび画像情報単位の数に関する情報を得ることが可能と
なり、この情報に基づいて、受信側に到達した転送単位
の集合についての完全性を詳細に評価し、復元処理を支
援することができる。加えて、付記23を適用し、受信
バッファに保持された転送単位の集合としての完全性に
関する評価結果に応じて、欠損した転送単位を補完用情
報を用いて補完することにより、第1ネットワークにお
いて転送されるデータストリームとほぼ同等のデータス
トリームを受信側において合成し、第2ネットワークに
送出することができる。
【0241】また、付記24を適用すれば、最新の到着
パケットに含まれる転送単位と、第2ネットワークに送
出される転送単位との間の遅延、すなわち、伝送遅延を
所定の遅延量に保つことができる。特に、第1ネットワ
ークにおいて転送されるデータストリームがディジタル
ビデオデータである場合に、付記25を適用すれば、送
信側中継装置と受信側中継装置との間の伝送遅延を、遅
延量として保持されたフレーム数に保つことができる。
【0242】一方、付記26を適用すれば、送信側中継
装置と受信側中継装置とがそれぞれ独立のクロックに従
って動作する場合においても、送信側のクロックを基準
として、伝送遅延を一定に保つことができる。更に、付
記27を適用し、例えば、第3ネットワークにおけるパ
ケットの損失率などに応じて、遅延量の値を通信中に変
更することにより、第1ネットワークと第2ネットワー
クとの間の伝送遅延を動的に変更することができる。
【0243】他方、付記28を適用すれば、送信側中継
装置と受信側中継装置との間で、制御パケットを授受す
ることにより、第3ネットワークを会して行うパケット
の伝送処理に関する様々な情報をやり取りすることが可
能となる。特に、付記29を適用すれば、受信側中継装
置に到達したパケットに関する到達管理情報に基づい
て、送信側中継装置において適用する送信モードを動的
に変更することが可能となり、送信側中継装置から第3
ネットワークに送出される情報量および送出速度を動的
に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施態様1乃至実施態様17のデータ通信シス
テムのブロック構成図である。
【図2】実施態様18乃至実施態様23のデータ通信シ
ステムの主要構成を示す図である。
【図3】実施態様24乃至実施態様27のデータ通信シ
ステムの主要部構成を示す図である。
【図4】実施態様28および実施態様29のデータ通信
システムの主要部構成を示す図である。
【図5】本発明のデータ通信システムの詳細な実施形態
を示す図である。
【図6】DV/IP送信部の詳細構成を示す図である。
【図7】付加情報を説明する図である。
【図8】DV/IPカプセルを送信する動作を表す流れ
図である。
【図9】パケットを冗送する動作を説明する図である。
【図10】DV/IP受信部の詳細構成を示す図であ
る。
【図11】受信バッファおよびブロックカウンタ部を説
明する図である。
【図12】DV/IPパケットの受信動作および復元動
作を表す流れ図である。
【図13】DVデータ復元動作を説明する図である。
【図14】実施態様28のデータ通信システムのブロッ
ク構成を示す図である。
【図15】IP送信制御部の詳細構成およびDV/IP
送信部の別構成例を示す図である。
【図16】DV/IPパケットを送信する動作を表す流
れ図である。
【図17】DV/IP受信部と制御パケット処理部との
関係を示す図である。
【図18】完全性判定部および遅延調整部の別構成例を
示す図である。
【図19】DV/IPパケットの受信動作および復元動
作を表す流れ図である。
【図20】送信モードに応じたデータ書込動作および復
元動作を説明する図である。
【図21】制御パケットの授受による送受信制御動作を
説明する図である。
【図22】ディジタルビデオデータのフォーマットを示
す図である。
【図23】DVデータをIEEE1394同期モードで転送する
際のデータ構造を示す図である。
【図24】動画通信実験に用いられたシステム構成を示
す図である。
【図25】DVデータをUDPを用いて伝送する際のフ
ォーマットを説明する図である。
【符号の説明】
110 送信側中継装置 111 付加情報作成手段 112 パケット形成手段 113 送出手段 114 形成制御手段 115 送出制御手段 116 送信手段 117 対象入力手段 120 受信側中継装置 121 分離手段 122 解析手段 123 復元手段 124 出力手段 125、225 受信バッファ 126 書込制御手段 127 第1評価手段 128 補完手段 129 計数手段 130 第2評価手段 131 補完情報保持手段 132 合成手段 133 遅延量保持手段 134 対象決定手段 135 変更手段 141 制御通信手段 142 管理情報解析手段 143 管理情報収集手段 210、220 中継装置 211、250 DV/IP送信部 212、271 カプセル形成部 213、275 パケット冗送部 214 ヘッダ付加部 215、274 付加情報作成部 216 フレーム検出部 217 カウンタ 221、260 DV/IP受信部 222 カプセル分離部 223 付加情報解析部 224 書込制御部 226 完全性判定部 227 DVデータ復元部 228 遅延調整部 229 DV送信制御部 231 パケット保持部 232 冗送制御部 233 冗送パケット挿入部 241 カウンタ制御部 242 ブロックカウンタ部 243 完全性評価部 244 ブロック読出部 245 合成用バッファ 246 DVデータ編成部 247 合成制御部 248 到達情報更新部 249 遅延量保持部 250 フレーム決定部 251 制御パケット処理部 252 IP送信制御部 253 制御情報解析部 254 指示解析部 255 管理情報収集部 256 制御パケット形成部 257 モード情報保持部 258 送信情報編集部 259 モード制御部 261 完全性判定部 262 遅延調整部 263 パケット判別部 265 シーケンスカウンタ 266 タイムスタンプ更新部 267 遅延量更新部 272 周期情報作成部 273 パケット判別部 275 送信バッファ 276 パケット出力部 277 パケット複写部 278 パケット出力部 401 ディジタルビデオカメラ 402 ディジタルビデオデッキ 411 IEEE1394アダプタ 412 DV送信部 421 DV受信部 413 インターネットアダプタ
【手続補正書】
【提出日】平成12年2月2日(2000.2.2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項22
【補正方法】変更
【補正内容】
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Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを一定の転送速度、転送遅延で連
    続的に転送するような同期通信を、データ喪失、データ
    冗送、データ転送順序の変更が起こりうる通信ネットワ
    ークを用いて実現するデータ通信システムであって、 送信側では同期通信データにそのデータに関する情報を
    付加して前記通信ネットワーク上に転送し、 受信側では前記同期通信データに関する情報を利用して
    前記同期通信データを復元することを特徴とするデータ
    通信システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のデータ通信システムに
    おいて、 前記同期通信データに関する情報として、そのデータを
    送信する順番を用いることを特徴とするデータ通信シス
    テム。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のデータ通信システムに
    おいて、 前記同期通信データに関する情報として、そのデータを
    処理した送信側の時刻を用いることを特徴とするデータ
    通信システム。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のデータ通信システムに
    おいて、 前記同期通信データが固定長の周期的な構造を持つ場合
    に、前記同期通信データに関する情報として、周期を表
    す番号および一定周期内の順番を表す番号を用いること
    を特徴とするデータ通信システム。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のデータ通信システムに
    おいて、 前記同期通信データに関する情報として、そのデータの
    種類を表す符号を用いることを特徴とするデータ通信シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のデータ通信システムに
    おいて、 前記同期通信データに関する情報として、送信側がその
    データを処理する方法を示す符号を用いることを特徴と
    するデータ通信システム。
  7. 【請求項7】 請求項4に記載のデータ通信システムに
    おいて、 前記同期通信データとして、ディジタルビデオデータを
    用い、 前記周期を表す番号として、送信側におけるディジタル
    ビデオ画像フレームの番号を用い、 前記一定周期内の順番を表す番号として、画像フレーム
    内のデータブロック番号を用いることを特徴とするデー
    タ通信システム。
  8. 【請求項8】 請求項5に記載のデータ通信システムに
    おいて、 前記同期通信データとして、ディジタルビデオデータを
    用い、 前記同期通信データの種類を表す符号として、ディジタ
    ルビデオ画像フレームデータの種類を用いることを特徴
    とするデータ通信システム。
  9. 【請求項9】 請求項6に記載のデータ通信システムに
    おいて、 前記同期通信データとして、ディジタルビデオデータを
    用い、 前記同期通信データを処理する方法を示す符号として、
    ディジタルビデオ画像を送信する際、 (1)フレーム全体を送信する、 (2)音声データだけを送信する、 (3)画像データだけを送信する、 (4)何も送信しない、 の少なくとも4種類の一部または全部の動作モードを示
    す符号を用いることを特徴とするデータ通信システム。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のデータ通信システム
    において、 フレーム全体を送信する場合は全ての同期通信データを
    送信し、音声データだけを送信する場合は、音声データ
    のみ、あるいは音声データを含む同期通信データのみを
    送信することを特徴とするデータ通信システム。
  11. 【請求項11】 請求項6に記載のデータ通信システム
    において、 動作モードごとに予め決められた送信レートでパケット
    を送信することを特徴とするデータ通信システム。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載のデータ通信システム
    において、 送信側が本来送信すべきデータの一部あるいは全部のデ
    ータを一定の方針に従って重複して送信し、受信側が前
    記同期通信データに関する情報を利用して冗送検出およ
    び整理を行うことを特徴とするデータ通信システム。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載のデータ通信システ
    ムにおいて、 送信側がパケットを冗送する一定の方針として、冗送す
    べきパケットを連続的に複数個送信することを特徴とす
    るデータ通信システム。
  14. 【請求項14】 請求項12に記載のデータ通信システ
    ムにおいて、 送信側がパケットを冗送する一定の方針として、冗送す
    べきパケットを同期通信の一周期分は冗送せずに送信
    し、次の一周期のデータを送る前に冗送分を送信するこ
    とを特徴とするデータ通信システム。
  15. 【請求項15】 請求項12に記載のデータ通信システ
    ムにおいて、 送信側がパケットを冗送する一定の方針として、冗送す
    べきパケットが一連のパケットである場合は、冗送パケ
    ットを複製した上で乱数的に並び替え、この並び替えた
    順番でパケットを送信することを特徴とするデータ通信
    システム。
  16. 【請求項16】 請求項1に記載のデータ通信システム
    において、 前記同期通信データに関する情報を利用した複数次元配
    列構造をもつ受信バッファを備え、前記同期通信データ
    に関する情報を用いてこの受信バッファに到着パケット
    を格納することにより、データを整列化するとともに冗
    送検出を行うことを特徴とするデータ通信システム。
  17. 【請求項17】 請求項1に記載のデータ通信システム
    において、 前記同期通信データが固定長の周期的な構造をもつ場合
    に、前記同期通信データに関する情報として、周期を表
    す番号および一定周期内の順番を表す番号を用い、 さらに、前記同期通信データに関する情報を利用した二
    次元配列構造をもつ受信バッファを備え、前記同期通信
    データに関する情報を用いてこの受信バッファに到着パ
    ケットを格納することにより、データを整列化するとと
    もに冗送検出を行うことを特徴とするデータ通信システ
    ム。
  18. 【請求項18】 請求項16に記載のデータ通信システ
    ムにおいて、 受信バッファの次元に相当するカウンタ領域を備え、到
    着パケットを受信バッファに格納する際に、このカウン
    タ領域を制御することで該当配列に到着したパケットの
    総数や特定の種類のデータの総数を計算しておき、この
    カウンタ領域を参照することで到着したデータの完全性
    を検出することを特徴とするデータ通信システム。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載のデータ通信システ
    ムにおいて、 ディジタルビデオデータの音声データを含むパケット数
    をカウントするカウンタ領域を備えたことを特徴とする
    データ通信システム。
  20. 【請求項20】 請求項18に記載のデータ通信システ
    ムにおいて、 ディジタルビデオデータの画像データを含むパケット数
    をカウントするカウンタ領域を備えたことを特徴とする
    データ通信システム。
  21. 【請求項21】 請求項18に記載のデータ通信システ
    ムにおいて、 ディジタルビデオデータのフレームヘッダを含むパケッ
    ト数をカウントするカウンタ領域を備えたことを特徴と
    するデータ通信システム。
  22. 【請求項22】 請求項1に記載のデータ通信システム
    において、 受信バッファから同期通信として復元すべき配列を決定
    する方法として、復元を開始した時点で最後に到着した
    パケットの付加情報からあらかじめ定められた遅延値を
    差し引いた価を配列の大きさで丸めた価を用いることを
    特徴とするデータ通信システム。
  23. 【請求項23】 請求項22に記載のデータ通信システ
    ムにおいて、 復元すべき配列を決定するための遅延値を動的に変更す
    ることにより、遅延調整値を配列単位で変更可能にした
    ことを特徴とするデータ通信システム。
  24. 【請求項24】 請求項22に記載のデータ通信システ
    ムにおいて、 前記配列としてディジタル画像フレームを用い、遅延値
    として遅延させるフレーム数を用いたことを特徴とする
    データ通信システム。
  25. 【請求項25】 請求項22に記載のデータ通信システ
    ムにおいて、 前記付加情報として前記同期通信データを処理した送信
    側の時刻を用い、これに対して遅延値として前記時刻と
    同じ時間単位の遅延時間を用いたことを特徴とするデー
    タ通信システム。
  26. 【請求項26】 請求項16に記載のデータ通信システ
    ムにおいて、 受信バッファから同期通信を復元する際、複数の同期通
    信データを格納するバッファを持ち、これら複数のバッ
    ファに格納されたデータから同期通信の一つのデータを
    復元することを特徴とするデータ通信システム。
  27. 【請求項27】 請求項1に記載のデータ通信システム
    において、 同期通信データを含まない制御パケットを設け、この制
    御パケットを送信側と受信側が相互に周期的にやりとり
    することにより、前記通信ネットワークの受信状態通
    知、ネットワーク経路の確保、相互の制御を行うことを
    特徴とするデータ通信システム。
  28. 【請求項28】 請求項27に記載のデータ通信システ
    ムにおいて、 前記制御パケットにそのパケットを送信する順番情報を
    付加し、受信側では到着パケットの順番情報が最後に受
    信したパケットの値に対して+1になっていることを検
    査することにより、パケット喪失、パケット冗送、到着
    順序変更を含めた通信品質を評価することを特徴とする
    データ通信システム。
  29. 【請求項29】 請求項27に記載のデータ通信システ
    ムにおいて、 前記制御パケットを用いて同期通信の受信側が通信ネッ
    トワークの通信品質を同期通信の送信側に通知し、送信
    側はこの制御パケットの情報に基づいて送信レートの調
    整を行うことを特徴とするデータ通信システム。
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