JP2001205853A - 光プリンタ - Google Patents

光プリンタ

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JP2001205853A
JP2001205853A JP2000342438A JP2000342438A JP2001205853A JP 2001205853 A JP2001205853 A JP 2001205853A JP 2000342438 A JP2000342438 A JP 2000342438A JP 2000342438 A JP2000342438 A JP 2000342438A JP 2001205853 A JP2001205853 A JP 2001205853A
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Japan
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light
exposure
print
gradation
light emitting
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Application number
JP2000342438A
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English (en)
Inventor
Takashi Taima
隆司 當間
Keiji Tsubota
圭司 坪田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Printers Characterized By Their Purpose (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 適性な階調表現とプリント時間の短縮とを実
現できる光プリンタを提供する。 【解決手段】 符合54は、発光部の発光時間の変化の
みで多階調プリントを行っていた従来の光プリンタを表
し、符合57及び70は、発光時間と発光強度とを変化
させて多階調プリントを行う本発明の光プリンタを表
す。発光時間と発光強度とを変化させる光プリンタは、
最低濃度に1階調変化させるのに必要な露光時間T2m
ax及びT3maxを従来の光プリンタの露光時間T1
maxよりも短くすることができる。また、最高濃度に
1階調変化させるのに必要な露光時間T2min及びT
3minを従来の光プリンタの露光時間T1minより
も長くすることができるので、基準発光時間を長くして
画像データを少なくし、制御を簡単にすることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光プリンタに関
し、更に詳しくは、光源の発光時間の制御により多階調
プリントを作成する光プリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】インスタントフイルムユニットを記録媒
体として使用する光プリンタや、光プリンタ付き電子ス
チルカメラ等が各種提案されている。光プリンタは、主
走査方向に沿ってライン状に配置され、それぞれがプリ
ント時の1画素に相当する複数の発光部と、これらの発
光部から放射された光からR,G,Bの各色を取り出す
カラーフィルタとからなるプリントヘッドを備えてい
る。このプリントヘッドは、インスタントフイルムユニ
ットの副走査方向に沿って移動され、その途中で画像デ
ータに合わせて各発光部を選択的に発光させて、1ライ
ンずつフルカラープリントを作成する。
【0003】記録画像の多階調表現は、発光部の発光時
間を変化させて露光量を加減することで行っている。実
際には、基準となる短い基準発光時間が決まっており、
各発光部を階調レベルに応じて複数回発光させることで
多階調プリントを作成している。
【0004】図10は、インスタントフイルムユニット
の発色濃度と印可される露光量との関係を示すグラフで
ある。インスタントフイルムユニットは、感光シートに
露光を行い、この感光シートに形成されたネガ画像を受
像シートに転写してポジ画像を形成している。そのた
め、感光シートに照射される露光量が小さいほどポジ画
像の発色濃度が高くなり、逆に感光シートに照射される
露光量が大きくなるほどポジ画像の発色濃度が低くな
る。
【0005】図11は、図10のグラフの発色濃度を0
〜255の256段階の階調レベルに分割し、そのうち
の第0階調〜第2階調の低濃度領域と露光時間との関係
を示すグラフである。また、図12は、同様に第247
階調〜第255階調の高濃度領域と露光時間との関係を
示すグラフである。従来の光プリンタは、発光部の発光
強度が一定であるため、露光量と露光時間とは比例して
いる。これらのグラフから分かるように、高濃度領域で
は、第254階調から第255階調への1階調を変化さ
せるための露光時間T1minが非常に短くなる。ま
た、これとは逆に低濃度領域では、第0階調から第1階
調へと変化させるのに必要な露光時間T1maxが長く
なる。
【0006】従来の光プリンタでは、高濃度領域の露光
では、発光部のオン/オフを微細な時間で切り換えなけ
れば階調表現を行うことができなかったため、基準発光
時間を高濃度領域に合わせて短い時間に設定していた。
例えば、8ビット,256階調のプリントを作成する光
プリンタでは、受像シートを最低濃度(ほぼ白色となる
0階調レベル)に発色させるのに必要な最長露光時間T
1を1023分割(10ビット相当)し、この最長露光
時間T1/1023を基準発光時間としている。なお、
実際には10ビットで1024分割となるが、画像デー
タが黒色の時には露光を行なわないため、1023分割
としている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】インスタントフイルム
ユニットを使用する光プリンタでは、低濃度領域の露光
に時間がかかるという問題があった。また、基準発光時
間が高濃度領域に合わせて短く設定されているため、低
濃度領域の画像データには必要以上のビット幅を割り当
てなければならず、画像データ量が増大してプリントヘ
ッドへの転送が遅れてしまうという問題もあった。
【0008】上記低濃度領域での問題を解決するため
に、プリントヘッドの発光部に輝度の高いものを使用す
ることが考えられる。しかしながら、発光部の輝度が高
くなると、高濃度領域での露光制御時間が更に短くなる
ため、制御が難しくなるという問題が発生してしまう。
また、駆動周波数を上げることにより短い制御時間でも
階調表現を行うことができるが、プリント速度よりも画
像データの転送速度のほうが遅くなることがあった。
【0009】本発明は、上記問題点を解決するためのも
ので、画像データの転送レートを変えずに、適性な階調
表現とプリント時間の短縮とを実現する光プリンタを提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明の光プリンタは、発光部の発光時間と発光
強度とを変化させて露光量を調節し、多階調プリントを
作成するようにしたものである。
【0011】また、発光強度は、階調数に比例または反
比例して直線的に変化させたり、階調レベルを1レベル
変化させるのに要する発光時間が一定になるように変化
させたものである。更に、各発光部の発光強度は、該各
発光部に印可される駆動電圧の高低によって変化するよ
うにしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を実施した光プリ
ンタ付き電子スチルカメラ(以下、カメラと省略する)
2の外観を示す斜視図であり、図2は、該カメラ2の構
成を概略的に示すブロック図である。カメラ2の上面に
は、電源スイッチ3が設けられている。カメラ2は、電
源がオンすると自動的に撮像モードとなり、モード切り
換えボタンの操作によって再生モード,プリントモード
に切り換えられる。
【0013】カメラ2の前面上方には、撮像モードにあ
る際に使用される撮像部5とストロボ発光部6とが設け
られている。撮像部5の奥には、撮影レンズ7と、シャ
ッタ機構及び絞り機構と、撮影レンズ7を通過した被写
体光が結像されるCCD8とが組み込まれている。撮像
部5の下方には、レリーズボタン9が設けられている。
このレリーズボタン9を操作すると、操作された時点で
CCD8上に結像されていた被写体光が画像データとし
て画像メモリ10、あるいはメモリカード11に記録さ
れる。
【0014】画像メモリ10は、予めカメラ2内に組み
込まれており、内部処理用の専用形式の画像データが記
録される。メモリカード11は、カメラ2のメモリカー
ドスロット(図示せず)にセットされる増設用画像メモ
リであり、パーソナルコンピュータやプリンタ等が利用
可能な汎用形式の画像データが記録される。
【0015】ストロボ発光部6からは、被写体輝度が低
い場合に被写体に向けてストロボ光が照射される。カメ
ラ2の側方には、カメラ2の電源となる乾電池が装填さ
れる電池室が設けられている。この電池室は、電池蓋1
3によって覆われている。
【0016】カメラ2の前面中央部には、板状のパック
室蓋15が一辺を軸着されて開閉自在に取り付けられて
いる。図3に示すように、このパック室蓋15を開放す
ると、インスタントフイルムパック(以下、フイルムパ
ックと省略する)16がセットされるパック室17が露
呈される。パック室17内には、フイルムパック16内
に収納されたインスタントフイルムユニット(以下、フ
イルムユニットと省略する)にプリントを行うプリント
ヘッド18や、このプリントヘッド18をフイルムユニ
ットに対して走査させるヘッド走行機構19,フイルム
ユニットをカメラ2外に排出しながら現像するフイルム
搬送機構20,パック室蓋15の開閉状態を検出するパ
ック室蓋検出スイッチ21,パック室17内のフイルム
パック16の有無を検出するフイルムパック検出スイッ
チ22等が組み込まれている。
【0017】カメラ2は、撮像モード時には、図1に示
すような直立状態で使用され、再生モード及びプリント
モード時には、図4に示すように、前面を下方に向けた
状態で使用される。これにより、特にプリントに関する
全ての操作をカメラ2を寝かせた安定した状態で行うこ
とができる。
【0018】プリント時に上方を向くカメラ2の背面に
は、各種操作ボタンが配置されたコントロールパネル2
4が設けられている。このコントロールパネル24に
は、液晶(LCD)パネル25、カーソルボタン26,
モード切替えボタン27,プリントスタートボタン28
等の操作部が組み込まれている。LCDパネル25は、
電子ビューファインダを構成するとともに、画像メモリ
10あるいはメモリカード11から読み出した画像デー
タの再生等に使用される。カーソルボタン26は、デジ
タルズームのズーミングをはじめ、モード切替えボタン
27との併用で様々な撮影モードでの操作や再生,プリ
ント時のコマ選択等の操作に使用される。プリントスタ
ートボタン28を押圧操作すると、LCDパネル25に
表示されている画像のプリントが開始される。
【0019】カメラ2の上面には、プリント済みのフイ
ルムユニット30がカメラ2外に排出されるスリット状
の取り出し口31が形成されている。この取り出し口3
1は、常態ではドア32によって光密に覆われており、
ドア32はプリント時に排出されるフイルムユニット3
0に押されて開放される。
【0020】図5に示すように、フイルムパック16
は、プラスチックで形成された箱状のケース36と、こ
のケース36内に積層して収納される複数枚のフイルム
ユニット30と、フイルムユニット30と一緒にケース
36内に収納される遮光カバーとからなる。
【0021】フイルムパック16のケース36には、収
納したフイルムユニット30の露光面30aを露呈させ
る露光開口36aと、露光済みのフイルムユニット30
が送り出される排出口36bと、フイルムユニット30
の先端をケース36から送り出す際に使用される切欠3
6cとが設けられている。遮光カバーは、遮光性を有す
るプラスチックによってシート状に形成されており、フ
イルムユニット30の上に重ねられた状態でケース36
内に収納される。これにより、未使用時の露光開口36
aと切欠36cとをケース36内から塞いで、フイルム
パック16内を遮光する。遮光カバーは、フイルムパッ
ク16がパック室17にセットされてパック室蓋15が
閉じられた後に、フイルム搬送機構20が自動的に動作
を開始することでカメラ2外に排出される。
【0022】フイルムユニット30は、画像が露光され
る露光面30aと、この露光面30aの一辺に沿って配
置され現像液が内包されたポッド部30bと、露光面3
0aを挟んでポッド部30bに対面するように配置され
たトラップ部30cとを備えている。露光面30aの反
対側の面には、現像終了後にポジ像が形成されるポジ像
形成面が設けられている。露光面30aには、露光によ
りネガ画像が形成される感光シートが用いられており、
ポジ像形成面には受像シートが用いられている。現像液
は、感光シートと受像シートとの間に流し込まれ、受像
シートにポジ画像を転写する。トラップ部30cは、展
延後に余った現像液を吸収する。
【0023】フイルム搬送機構20は、モータと、この
モータの回転によって駆動される展開ローラ対38と、
モータの回転を減速して展開ローラ対38に伝達する複
数枚の減速ギヤと、これらの減速ギヤの駆動を利用し
て、ケース36から露光済みのフイルムユニット30を
送り出すクロー機構とから構成されている。このフイル
ム搬送機構20は、従来のインスタントカメラに用いら
れているものと同じでよく、その機能も全く同一であ
る。展開ローラ対38は、ケース36の排出口63bか
ら送り出されたフイルムユニット30を挟み込んで回転
し、カメラ2の取り出し口31に向けて搬送する。その
際に、フイルムユニット30のポッド部30bが裂開さ
れ、現像液が露光面30a上に展延されて現像が行われ
る。
【0024】クロー機構は、クロー爪とこのクロー爪を
移動させる移動機構とからなり、移動機構は展開ローラ
対38用のモータによって駆動される。クロー爪は、移
動機構によって切欠36cからケース36内に入り込
み、露光済みのフイルムユニット30の端部を押圧し、
展開ローラ対38の間に送り込む。この時点で展開ロー
ラ対38は回転しているから、以後は展開ローラ対38
によってフイルムユニット30が搬送される。
【0025】ヘッド走行機構19は、フイルムユニット
30の搬送方向に対して直交するように配置されたプリ
ントヘッド18を保持する走行ユニット40と、この走
行ユニット40の駆動源となるモータ41とから構成さ
れている。走行ユニット40は、例えば、フイルムユニ
ット30の長手方向の長さよりも離れて配置された一対
のプーリーと、これらのプーリーに掛けられた搬送ベル
トとからなり、この搬送ベルトにプリントヘッド18が
固定されている。一方のプーリーが傘歯歯車等を利用し
てモータ41に回転駆動されることで搬送ベルトが移動
し、プリントヘッド18を矢印X方向に移動させる。
【0026】プリントヘッド18の断面を図6に示す。
遮光されたケース43内に、その長手方向に沿って略板
形状の露光光源44が組み込まれている。この露光光源
44には、フイルムユニット30の幅方向に沿ってライ
ン状に並べられた複数の発光部が設けられている。各発
光部から放射される光には赤色(R),緑色(G),青
色(B)の各色が含まれている。
【0027】上記露光光源44には、例えば蛍光表示管
が用いられる。蛍光表示管は、真空にされた容器内に陰
極を構成するフィラメントが組み込まれ、このフィラメ
ントに規定のフィラメント電圧を印可すると、600°
C程度に発熱して熱電子を放出する。放出された熱電子
は、アノード上に印刷された蛍光体に衝突して励起させ
発光させる。上記複数の発光部は、アノードとこのアノ
ード上に設けられた蛍光体からなり、それぞれがプリン
トの1画素に対応する。各アノードへの熱電子の衝突
は、アノードに駆動電圧が印可された時に行われ、この
駆動電圧を変えることで放射される光の光量を変化させ
ることができる。
【0028】露光光源44からの照明光路中に、カラー
フィルタ46が設けられている。カラーフィルタ46
は、R透過フィルタ部,G透過フィルタ部,B透過フィ
ルタ部を帯状に並べて構成され、上記3色の各フィルタ
部のいずれかひとつが露光光源44の照明光路内に位置
するようにしてある。そして、フィルタ切替え信号の入
力によってカラーフィルタ46が矢印Y方向に移動し、
透過する光の色が切り換えられる。
【0029】カラーフィルタ46を透過することによっ
て、露光光源44からの照明光はR,G,Bいずれか一
色のプリント光になる。プリント光は、ミラー48、セ
ルフォックレンズアレイ49、ミラー50を経て開口4
3aから射出し、フイルムユニット30に達する。セル
フォックレンズアレイ49は、画素ごとのプリント光が
他の画素位置まで広がることを防止する。なお、ケース
43内には適宜の遮光部材が組み込まれ、プリント光だ
けが開口43aから射出するようにしてある。
【0030】図7は、一つの発光部で第0階調の露光を
行なう際の発光部の駆動電圧と駆動時間とを示すグラフ
であり、第0階調の露光を行なうために、最長露光時間
T2が必要となる。また、図8は、階調レベルとこの階
調レベルを変化させるのに必要な発光時間の差分とを示
すグラフである。
【0031】従来の光プリンタでは、発光時間の加減に
よって階調表現を行っていたので、符合52に示すよう
に、駆動電圧は常に一定であった。そのため、図8に符
合54で示すように、高濃度領域において第244階調
から第255階調へと変化させるにはT1minという
短い露光時間が必要となり、低濃度領域で第0階調から
際1階調へと変化させるには、T1maxという長い露
光時間が必要であった。
【0032】また、高濃度領域と低濃度領域とでは、露
光時間に対する階調変化率が異なっており、階調変化率
の大きな高濃度領域での階調表現を適切に行うために、
最長露光時間T1を1023分割し、この露光時間T1
/1023を基準露光時間として設定していた。これに
より、本来8ビットで済む256階調の画像データが1
0ビットとなり、転送速度がプリント速度に間に合わな
い等の問題が発生していた。
【0033】しかしながら、本実施形態では、符合56
に示すように、階調レベルに反比例して発光部の駆動電
圧を直線的に上昇させるようにした。これにより、低濃
度領域では発光部の発光強度を強くすることができるた
め、符合57に示すように、第0階調から第1階調へと
変化させるのに必要な露光時間T2maxを従来の露光
時間T1maxよりも短くすることができる。また、高
濃度領域では発光部の発光強度を小さくすることができ
るため、第254階調から第255階調へと変化させる
露光時間T2minを従来の露光時間T1minよりも
長くすることができる。
【0034】そして、露光時間T2minが長くなった
ため、最長露光時間T2を511分割したT2/511
を基準発光時間にして画像データを9ビット化しても、
画像データの転送を滞りなく行うことができるようにな
る。また、データ量の減少や、露光時間T2maxの短
縮によって、全体的なプリント速度も速くなる。
【0035】この露光制御は、発振器によって基準発光
時間T2/511のクロックを発生し、階調レベルに応
じたクロック数をカウントする間、発光部の駆動電圧を
図7に示すにように上昇させることで行なう。なお、9
ビットは、実際には512分割となるが、画像データが
黒色の時には露光を行なわないため511分割としてい
る。
【0036】図2に示すように、カメラ2は、CPUや
プログラムROM,データRAM等からなるシステムコ
ントローラ60によって制御されている。CCD8上に
結像された被写体光は、CCD8によって光電変換さ
れ、画像データ処理部61に入力される。画像データ処
理部61は、CCD8を制御し、入力された光電信号を
NTSC信号に変換してLCDパネル25に入力する。
これにより、LCDパネル25には、CCD8上に結像
されている画像が連続して表示され、ビューファインダ
として使用することができる。
【0037】レリーズボタン9が操作されると、画像デ
ータ処理部61は、その時点でCCD8上に結像されて
いた画像を専用画像データに変換し、画像演算処理IC
63に入力する。画像演算処理IC63は、入力された
画像データを画像メモリ10に記録する。なお、画像デ
ータをメモリカード11に記録する場合には、画像演算
処理IC63にて専用画像データが汎用画像データに変
換され、画像データ処理部61をインターフェースとし
てメモリカード11に記録される。
【0038】コントロールパネル24のプリントスター
トボタン28が操作されると、画像演算処理IC63
は、専用画像データをプリントデータに変換し、プリン
トデータ処理部65に入力する。プリントデータ処理部
65は、入力されたプリントデータを各色データに分解
し、各色データを各ラインデータに分解し、階調単位で
プリントヘッド18に入力する。
【0039】次に、上記実施形態の作用について説明す
る。電源スイッチ3の操作によりカメラ2の電源がオン
すると、自動的に撮像モードとなる。撮影レンズ7を透
過してCCD8に結像された画像は、画像データ処理部
74にてNTSC信号に変換され、LCDパネル25に
入力される。LCDパネル25には、CCD8で撮像さ
れている画像が連続して表示される。
【0040】撮影者は、LCDパネル25をビューファ
インダとして使用し、フレーミングを行う。フレーミン
グの決定後にレリーズボタン9を操作すると、CCD8
に撮像されていた画像が画像データ処理部74にて専用
画像データに変換される。
【0041】なお、画像メモリ10とメモリカード11
とのいずれに画像データを記録するかは、コントロール
パネル24の各種操作ボタンの設定により予め決定され
ている。画像メモリ10に記録するように設定されてい
る場合には、画像データ処理部61にて変換された専用
画像データが、画像演算処理IC63を介して画像メモ
リ10に記録される。また、メモリカード11に記録す
るように設定されている場合には、専用画像データが画
像演算処理IC63にて汎用画像データに変換され、画
像データ処理部61を介してメモリカード11に記録さ
れる。
【0042】プリントを行う場合には、図4に示すよう
に、パック室蓋15が下面となるようにカメラ2を安定
した場所に載置する。その後、モード切り換えボタン2
7を操作してカメラ2をプリントモードに移行させ、カ
ーソルボタン26等の操作により、LCDパネル25に
画像メモリ10あるいはメモリカード11から読み出し
た画像データを表示させる。画像メモリ10あるいはメ
モリカード11から読み出された画像データは、画像デ
ータ処理部61にてNTSC信号に変換され、LCDパ
ネル25に表示される。
【0043】プリントする画像データが決定した場合に
は、その画像データをLCDパネル25に表示させた状
態でプリントスタートボタン28を押下する。これによ
り、画像演算処理IC63にて画像データからプリント
データが生成され、このプリントデータはプリントデー
タ処理部65に入力される。
【0044】プリントデータ処理部65は、画像演算処
理IC63から入力されたプリントデータからプリント
ヘッド18を駆動する駆動データを生成する。プリント
ヘッド18は、図5に示すフイルムユニット30の最下
端部に対面する初期位置にあり、この位置が最初の1ラ
イン分の記録位置となっている。図示せぬフォトセンサ
などにより、プリントヘッド18が最初の記録位置にあ
ることがシステムコントローラ60によって確認される
と、プリントデータ処理部65はプリントデータを各色
データと、各ラインデータとからなる駆動データに変換
し、階調単位でプリントヘッド18に入力する。プリン
トヘッド18は、入力された駆動データに合わせて発光
する。
【0045】図6に示すように、カラーフィルタ46の
Rフィルタ部を透過したRプリント光がフイルムユニッ
ト30の露光面30aに照射されることにより、フイル
ムユニット30に赤色の露光が与えられる。なお、各発
光部は、画像データの階調レベルに応じて発光強度と発
光時間とが適性に組み合わされるように発光するので、
図8のグラフの符合57に示すように、低濃度に発色さ
せる露光では露光時間を短縮することができ、高濃度に
発色させる露光では露光制御に使用できる時間を若干長
くして適切に階調表現を行うことができる。
【0046】こうして1ライン分のRプリント光による
露光が完了すると、ステッピングモータからなるモータ
41が一定角度回転してプリントヘッド18を次ライン
位置に移動させる。続いてプリントデータ処理部65か
ら第2ライン目の赤色濃度に対応したプリントデータが
プリントヘッド18に転送され、同様にして2ライン目
のRプリント光による露光が行われる。以降、プリント
ヘッド18を展開ローラ対38側にステップ送りしなが
らラインごとにRプリント光による露光が行われ、最終
ラインのプリントが終わるとRプリント光による露光が
終了する。
【0047】次に、システムコントローラ60はプリン
トヘッド18にフィルタ切り替え信号を送り、これによ
りカラーフィルタ46が矢印Y方向にピッチ送りされ、
プリント光路内にGフィルタ部が位置決めされる。プリ
ントデータ処理部65は、プリントデータの最終ライン
の中の緑色に相当する部分をプリントヘッド18に転送
する。
【0048】以後、同様にしてGプリント光による露光
が最終ライン位置から最初の1ライン位置に向かって行
われる。Gプリント光による露光が終了した後は、Bフ
ィルタ部がプリント光路内に挿入され、同様にしてBプ
リント光による露光が行われる。プリントヘッド18
は、展開ローラ対38に近接するBプリントを終えた位
置で停止する。なお、Gプリント,Bプリントにおいて
も、露光光源44の各発光部は発光強度と発光時間とが
適性に組み合わされて発光するので、従来よりも短い時
間で適切な階調表現の露光を行うことができる。
【0049】3色の露光が終了すると、システムコント
ローラ60からの信号によりフイルム搬送機構20が駆
動を開始する。これにより、クロー爪がフイルムパック
16の切欠16cから侵入し、露光済みのフイルムユニ
ット30をフイルムパック16から掻き出す。クロー爪
で押し出されたフイルムユニット30の端部が展開ロー
ラ対38間に入り込み、以後は展開ローラ対38の回転
によってフイルムユニット30が搬送され、同時にポッ
ド30bが破れて現像処理液の展開が行われる。クロー
爪は、その移動ストロークの終端まで移動すると元の位
置に戻って停止する。クロー爪が元の位置に戻るとモー
タ41が駆動され、プリントヘッド18はフイルムユニ
ット30の下端に対面する初期位置に戻る。
【0050】展開ローラ対38で搬送されたフイルムユ
ニット30は、カメラボディ上面の排出口31から排出
される。1分〜数分経過すると、被写体画像がポジ画像
として受像シートに定着され、プリントキースタート2
8を操作した時点でLCDパネル25に表示されていた
被写体画像をハードコピーとして得ることができる。
【0051】上記のように、フイルムユニット30を記
録媒体として利用し、光プリンタで画像のハードコピー
が作成できるようにすると、熱エネルギーを用いずに低
電力でカラープリントを行うことが可能となり、カメラ
2に収容できる程度の電源電池でも充分に実用できる。
したがって、撮像したその場で簡単に画像のハードコピ
ーが得られるようになる。また、外部接続端子から画像
データを入力してこれをプリントすることも可能である
から、同時に携帯型のプリンタとしても利用することが
できる。
【0052】なお、上記実施形態では、階調レベルに反
比例するように発光部の発光強度を変化させたが、図8
の符合70に示すように、階調変化に必要な露光時間を
一定にすることもできる。この場合には、露光時間に対
する発光部の発光強度から駆動電圧を逆算し、図9の符
合72に示すように、駆動電圧を非線型に変化させると
よい。これによれば、階調を1レベル変化させるのに必
要な発光時間を一定な露光時間T3fとすることができ
る。
【0053】また、露光時間T3fを前述の実施形態の
T2minよりも長くすることができるので、フイルム
ユニット30を最低濃度に発色させる最長露光時間T3
を255分割したT3/255を基準発光時間とするこ
とができ、256階調の画像データを8ビットで表現す
ることができる。そして、この基準発光時間T3/25
5は、露光時間T3fと同一であるため、発振器から供
給されるクロック数がそのまま階調レベルとなり、制御
も容易になる。
【0054】また、上記各実施形態は、光プリンタ付き
電子スチルカメラを例に説明したが、インスタントフイ
ルムユニットにプリントを行う機能だけを備えた光プリ
ンタにも当然使用することができる。更に、インスタン
トフイルムユニット以外の感光材料を記録媒体として使
用する光プリンタにも適用することができる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光プリン
タによれば、各発光部の発光時間と発光強度とを変えて
多階調プリントを作成するようにしたので、画像データ
を小さくすることができ、プリントヘッドへの画像デー
タの転送を適性に行うことができる。また、露光時間や
データ転送速度を短くすることができるので、全体のプ
リント速度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した光プリンタ付き電子スチルカ
メラの撮像時の状態を示す外観斜視図である。
【図2】光プリンタ付き電子スチルカメラの電気的構成
を示すブロック図である。
【図3】光プリンタ付き電子スチルカメラのフイルムパ
ックセット時の状態を示す外観形状斜視図である。
【図4】光プリンタ付き電子スチルカメラのプリント時
の状態を示す外観斜視図である。
【図5】プリント部の構成を部分的に示す分解斜視図で
ある。
【図6】プリントヘッドの要部断面図である。
【図7】第0階調の露光を行なう際の発光部の駆動時間
と駆動電圧との関係を示すグラフである。
【図8】階調変化に対する露光時間の増減幅を示すグラ
フである。
【図9】階調変化に対する露光時間を一定にする際の発
光部の駆動電圧と駆動時間との関係を示すグラフであ
る。
【図10】インスタントフイルムユニットの発色濃度と
露光量との関係を示すグラフである。
【図11】低濃度領域における露光時間と階調レベルと
の関係を示すグラフである。
【図12】低濃度領域における露光時間と階調レベルと
の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
2 光プリンタ付き電子スチルカメラ 15 パック室蓋 16 インスタントフイルムパック 17 パック室 15 プリントヘッド 30 インスタントフイルムユニット 44 露光光源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 27/73 H04N 5/225 F H04N 5/225 5/76 E 5/76 B41J 3/36 Z // B41J 3/36 H04N 101:00 H04N 101:00 B41J 3/21 T

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料に対面する複数の発光部を画像
    データの階調レベルに合わせて複数回発光させて画像を
    記録するプリントヘッドを備えた光プリンタにおいて、 前記発光部の発光時間と発光強度とを変化させて露光量
    を調節し、多階調プリントを作成することを特徴とする
    光プリンタ。
  2. 【請求項2】 前記プリントヘッドは、主走査方向に沿
    って複数の発光部がライン状に配置されており、前記感
    光材料とプリントヘッドとの少なくともいずれか一方を
    副走査方向に相対移動させることを特徴とする請求項1
    記載の光プリンタ。
  3. 【請求項3】 前記発光強度は、階調レベルに比例また
    は反比例して直線的に変化されることを特徴とする請求
    項1または2記載の光プリンタ。
  4. 【請求項4】 前記発光強度は、階調レベルを1レベル
    変化させるのに要する発光時間が一定になるように変化
    されることを特徴とする請求項1または2記載の光プリ
    ンタ。
  5. 【請求項5】 前記各発光部の発光強度は、該各発光部
    に与えられる駆動電圧の高低によって変化されることを
    特徴とする請求項1ないし4いずれか記載の光プリン
    タ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10613431B2 (en) 2016-02-25 2020-04-07 Fujifilm Corporation Instant film pack and image recording device

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