JP2001194324A - 中性子による検出物の検出方法並びにこれに用いる検出装置及び試験体 - Google Patents

中性子による検出物の検出方法並びにこれに用いる検出装置及び試験体

Info

Publication number
JP2001194324A
JP2001194324A JP2000006196A JP2000006196A JP2001194324A JP 2001194324 A JP2001194324 A JP 2001194324A JP 2000006196 A JP2000006196 A JP 2000006196A JP 2000006196 A JP2000006196 A JP 2000006196A JP 2001194324 A JP2001194324 A JP 2001194324A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gamma ray
detecting
specimen
neutrons
detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000006196A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Miyamoto
宏 宮本
Takuichi Imanaka
拓一 今中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Non Destructive Inspection Co Ltd
Original Assignee
Non Destructive Inspection Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Non Destructive Inspection Co Ltd filed Critical Non Destructive Inspection Co Ltd
Priority to JP2000006196A priority Critical patent/JP2001194324A/ja
Publication of JP2001194324A publication Critical patent/JP2001194324A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 取扱が容易で検出物の位置又は量を検出する
ことの可能な中性子による検出物の検出方法及びこれに
用いる検出装置を提供すること。 【解決手段】 標識元素を含む鉄筋T1をコンクリート
Cに介在させた鉄筋コンクリート構造物S1に中性子N
を照射する。スリット22を通過するガンマ線γをガン
マ線スペクトロメーター23で検出するガンマ線検出器
20を構造物S1前に配置し、標識元素に特有である特
定エネルギーガンマ線の強度により鉄筋T1の位置又は
量を検出する。鉄筋の代わりに標識元素としてボロン等
を含むグラウト等の充填状況を検査することも可能であ
る。また、構造物S1に発生した亀裂等に標識元素を含
む充填材を充填することで、亀裂等の位置や大きさを調
べることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、検出物を基材中に
介在させた試験体に中性子を照射し、検出物の位置又は
その有無を検出する中性子による検出物の検出方法並び
にこれに用いる検出装置及び試験体に関する。さらに詳
しくは、例えばPCコンクリート構造物のグラウト充填
状況やコンクリート構造物の鉄筋検査に用いることの可
能な中性子による検出物の検出方法並びにこれに用いる
検出装置及び試験体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、PCコンクリート構造物のグラウ
ト充填状況を検査するにあたっては、例えば、特開平1
0−54140号公報に記載の如く、PC鋼線の一端側
を打撃し、その他端側から音響信号を受信する方法が知
られている。同方法では、PC鋼線の周囲にグラウトが
充填されているか否かで、音響信号の成分が異なり、こ
れによってグラウトの充填状況を把握している。
【0003】しかし、同音響信号を利用した方法では、
PC鋼線の全長にわたってグラウトの充填状況を把握で
きるにすぎず、部分的な充填状況を把握することはでき
ない。
【0004】一方、鉄筋コンクリート構造物における鉄
筋の位置を検出するにあたっては、例えば、特開平11
−160254号公報に記載の如く、構造物に照射器か
ら放射線を照射し、照射器と一定の角度をもって配置し
た検出器によりコンプトン散乱線を検出している。
【0005】しかし、同放射線を利用した方法では、大
きな線源と検出器の角度を厳密に固定する必要があって
取扱が不便である。また、コンクリートによる放射線の
減衰も大きく、鮮明な映像を得難い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の実情に鑑
みて、本発明の目的は、取扱が容易で検出物の位置又は
量を検出することの可能な中性子による検出物の検出方
法並びにこれに用いる検出装置及び試験体を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る中性子による検出物の検出方法の特徴
は、標識元素を含む検出物を基材中に介在させた試験体
に中性子を照射し、スリットを通過するガンマ線をガン
マ線スペクトロメーターで検出するガンマ線検出器を前
記試験体前に配置し、前記標識元素に特有である特定エ
ネルギーガンマ線の強度により前記検出物の位置又は量
又は位置及び量を検出することにある。
【0008】同本発明の特徴方法によれば、エックス線
線源ではなく中性子線源を用いているので、その取扱が
容易である。また、本発明によれば、中性子を照射する
ことにより全方向に散乱されるガンマ線を検出器により
捉えれば足りるので、中性子線源とガンマ線検出器との
配置の自由度が高く、コンプトン散乱の場合に比べて取
扱が容易である。しかも、同方法によれば検出物の画像
情報は基材によっても減衰し難く、エックス線線源を用
いた場合に比較して鮮明な画像が得られる。
【0009】本発明は、例えば前記試験体がPCコンク
リート構造物であり、前記検出物が標識元素を分散させ
たグラウトである場合に用いられる。
【0010】また、本発明は、例えば前記試験体が亀裂
等の損傷を有し、前記検出物が流動性の充填材であり、
この充填材を前記損傷部分に充填すると共に前記ガンマ
線検出器で前記試験体を走査して前記充填材の充填位置
を検出することにより前記損傷の配置を検出する場合に
も用いられる。
【0011】前記標識元素としては、例えばボロン又は
ガドリウムを好適に用いることができる。
【0012】また、本発明は、例えば前記標識元素及び
前記検出物が鉄筋又はPC鋼線等の鋼材であり、前記基
材がコンクリートである場合にも用いられる。
【0013】前記中性子の線源と前記ガンマ線検出器と
は、これら双方の位置合わせ等の取扱便宜上、前記試験
体の同じ側に配置することが望ましい。
【0014】一方、上記特徴に記載の中性子による検出
物の検出方法に用いる検出装置の特徴構成は、試験体に
中性子を照射する中性子線源と、スリットを通過するガ
ンマ線をガンマ線スペクトロメーターで検出するガンマ
線検出器と、前記試験体に対して前記ガンマ線検出器を
相対移動させる移動機構とを備え、前記中性子線源と前
記ガンマ線検出器とを前記試験体の同じ側に配置可能に
構成したことにある。
【0015】また、上記特徴に記載の中性子による検出
物の検出方法に用いる試験体の特徴構成は、当該試験体
がコンクリート構造物又は岩石等の構造物であり、中性
子の吸収により特定エネルギーガンマ線を放出する標識
元素をグラウト等の硬化性充填材に混入して検出物を作
成し、当該構造物中に存在する孔、隙間、損傷等の空洞
に前記検出物を充填したことにある。例えば、人造構造
物であるPCコンクリートの場合、空洞の一例である孔
としてはシース管内の孔が該当し、天然構造物である岩
石の場合、空洞の一例である損傷としては亀裂等が該当
する。
【0016】
【発明の効果】このように、上記本発明に係る中性子に
よる検出物の検出方法、検出装置及び試験体の特徴によ
れば、中性子線源及びガンマ線検出器の取扱が容易で検
出物の位置又はその有無を精度よく検出することが可能
となった。
【0017】
【発明の実施の形態】まず、添付図面の図1〜4を参照
しながら、本発明の第一実施形態をさらに詳しく説明す
る。
【0018】図1は、鉄筋コンクリート構造物S1のコ
ンクリートC中に介在する複数の鉄筋T1の位置を検出
するためのガンマ線検出装置2の横断面図である。この
ガンマ線検出装置2は、大略、鉄筋コンクリート構造物
S1に中性子Nを照射する線源容器10と、中性子Nが
鉄筋T1に吸収されて鉄筋T1から発生するガンマ線γ
を検出しカウントするガンマ線検出器20と、これら線
源容器10及びガンマ線検出器20を上下左右に移動さ
せる移動機構30とを備えている。すなわち、線源容器
10とガンマ線検出器20とは、検査の便宜上鉄筋コン
クリート構造物S1の同じ側に位置させてある。
【0019】線源容器10はポリエチレン製の中性子吸
収材11内の凹部に遮蔽材12を設け、その内部に中性
子線源13を収納し、さらに中性子Nの照射側に同じく
ポリエチレン製の減速材14を設けて成る。中性子線源
13としては、例えば、放射性同位元素のカリフォルニ
ウム252を用いることができる。
【0020】ガンマ線検出器20は、大略、鉛ブロック
21で構成されたコリメーターのスリット22によりガ
ンマ線γの視野角を絞り、この絞られたガンマ線γをガ
ンマ線スペクトロメーター23によりカウントしてい
る。ガンマ線スペクトロメーター23は、ゲルマニウム
検出器24,プリアンプ25及びこれらを冷却する液体
窒素を収納する液体窒素容器26を有している。図1,
4に示す如く、鉄筋T1の長手方向にスリット22が沿
い検出感度が向上するように、鉛ブロック21をなす2
つの前ブロック21a,21aを横に並べてスリット2
2を形成してある。すなわち、コリメーターのスリット
22は走査方向に対して直交させ、且つ、検査体が長尺
物である場合は、スリット22を長尺物の長手方向に沿
わせることが検出精度上望ましい。ゲルマニウム検出器
24に対する側方からのガンマ線γは2つの横ブロック
21b,21bにより遮蔽し、さらに前ブロック21
a,横ブロック21b上に上ブロック21cを載置して
上方からのノイズも遮断してある。
【0021】移動機構30の基礎部分は、基台31に移
動機構30を左右へ走行させる4つの車輪32を設け、
さらに連動して駆動する4本の昇降ねじ33を上方に突
出させ、昇降台34の4角でボールねじよりなる雌ねじ
部35を昇降ねじ33に螺合させて成る。昇降台34の
上面には傾斜台36を載置してあり、この傾斜台36は
その左右のヒンジ37,37のうち一方を選択的に用い
ることで、昇降台34に対し傾斜台36を傾斜させるこ
とが可能である。なお、傾斜角度は図示しない治具によ
り定められる。傾斜台36上には線源容器10を載置し
てあり、さらにスライド台38及び回転台39を介して
ガンマ線検出器20をも載置してある。
【0022】スライド台38とヒンジ37との間にはス
ライド台38を線源容器10に対して鉄筋コンクリート
構造物S1の表面に沿う水平方向に図示しないねじ送り
機構で移動可能である。また、ガンマ線検出器20を載
置する回転台39はスライド台38に対して垂直軸周り
で図示しないねじ送り機構により回転可能である。
【0023】図3は本発明に係るガンマ線検出システム
1のブロック図を示し、このガンマ線検出システム1
は、ガンマ線検出装置2と制御装置3とを備えている。
ガンマ線検出装置2には先のガンマ線スペクトロメータ
ー23の他、車輪32,昇降ねじ33及び上記図示しな
いねじ送り機構を駆動させる複数のモーター6と、各モ
ーター6の駆動量を検出するロータリーエンコーダー7
とを備えている。ガンマ線検出装置2及び制御装置3間
の入出力はケーブルで接続されており、制御装置3には
制御用のパーソナルコンピュータ9が設けられている。
【0024】ガンマ線スペクトロメーター23のゲルマ
ニウム検出器24により受信されたガンマ線の信号はプ
リアンプ25により増幅され、A/Dコンバーター4を
介してパーソナルコンピュータ9に入力される。一方、
パーソナルコンピュータ9内のプログラムはモータード
ライバー5を介してモーター6を駆動し、その駆動量が
ロータリーエンコーダー7及びA/Dコンバーター8を
介してパーソナルコンピュータ9にフィードバックされ
る。そして、移動機構30の位置情報と連動させて各位
置におけるガンマ線の信号をパーソナルコンピュータ9
により処理し、モニター9aに表示する。
【0025】鉄筋コンクリート構造物S1の表面に対す
るガンマ線検出器20の水平方向に対する数センチ〜数
十センチメートルの相対移動は、傾斜台36及びスライ
ド台38間のねじ送り機構による水平移動、又は、スラ
イド台38及び回転台39間のねじ送り機構による回転
移動により行うと良い。それ以上の移動は先の32によ
り行う。鉄筋T1の材料である鉄は中性子Nの照射によ
り352keVのガンマ線γを放出する。したがって、
縦又は横軸の一方に鉄筋コンクリート構造物S1及びガ
ンマ線検出器20間の相対位置を、他方に特定エネルギ
ー値352keVのガンマ線γの強度を割り付け、各相
対位置での当該特定エネルギー値における強度をプロッ
トすることにより、当該特定エネルギー値が最も大きい
位置をもって鉄筋の中心位置と推定することが可能であ
る。
【0026】次に、図5,6,8及び9を参照しなが
ら、本発明の第二実施形態について説明する。なお、第
一実施形態と同様の部材については同様の符号を付して
ある。
【0027】本実施形態では、試験体としてPC鋼線T
2によりコンクリートCにあらかじめ圧縮応力を加える
PCコンクリート構造物S2を用いている。このPC鋼
線T2はコンクリートCの成型時にあらかじめ水平又は
傾斜姿勢で設置されるシース管Tb内に挿入され、コン
クリートCの成形後にテンションを付与される。また、
シース管Tb内にはグラウトT3の腐食を防ぐためにグ
ラウトT3を注入し硬化させている。しかし、実際の現
場ではグラウトT3の注入が不完全なこともあり、本実
施形態ではグラウトT3にあらかじめ標識元素を混入し
てからシース管Tb内に注入し、その後にグラウトT3
の注入状況を上記ガンマ線検出システム1及びガンマ線
検出装置2を用いて検査することを目的としている。
【0028】標識元素としては、特定エネルギー値47
8keVにピークを有するボロン(B)や、特定エネル
ギー値1186keVにピークを有するガドリニウム
(Gd)を用いることができる。ボロンの場合は水溶液
に可溶のホウ酸(B23)又は炭化ボロン(B4C)
を、また、ガドリニウムの場合は水溶液に不溶の酸化ガ
ドリニウム(Gd23)を用いると良い。酸化ガドリニ
ウムの場合はゲル等に分散させてからグラウトに混入す
ると標識元素の偏りを防ぐことができる。
【0029】図8はボロン0.019%の場合のガンマ
線スペクトルを示すグラフであり、図9はボロン0.2
98%の場合のガンマ線スペクトルを示すグラフであ
る。ボロン濃度の差により、特定エネルギー値478k
eVのピーク高さは異なる。したがって、あらかじめボ
ロン濃度と特定エネルギー値478keVのスペクトル
強度との検量線を作成しておくことにより、グラウトの
充填状況をより詳細に知ることができる。また、ボロン
を特定濃度で分散させたグラウトの量を変化させた場合
における特定エネルギー値478keVのスペクトル強
度の検量線を作成しておけば、検出物であるグラウトの
充填量を検出することができるPCコンクリート構造物
S2におけるシース管Tb、PC鋼線T2、グラウトT
3は上下に間隔をあけてほぼ水平に配置されている。そ
こで、先の第一実施形態と異なり、図5に示すように、
鉛ブロック21によるコリメーターのスリット22を水
平に向けて形成してある。具体的には、二つの前ブロッ
ク21d,21dを小ブロック21e,21eにより間
隔を隔てて積み重ねることにより、スリット22を形成
してある。
【0030】検査に際しては、まず、移動機構30を車
輪32による走行で適当な水平位置に移動させる。次い
で、昇降ねじ33を雌ねじ部35に対し回転させて昇降
台34を線源容器10及びガンマ線検出器20と共に上
下移動させ、ガンマ線検出器20によりPCコンクリー
ト構造物S2を走査する。そして、この上下移動に伴っ
てガンマ線検出器20による特定エネルギー値478k
eVのピーク高さを各位置毎にマーキングし、その強度
分布によりグラウトT3の充填状況を推定する。
【0031】ところで、グラウトT3を充填するシース
管Tbの位置はあらかじめ図面等により判明している。
したがって、図面とマーキング位置とが一部対応しない
ときは、前記ピーク値の低い箇所のグラウトT3は未充
填である可能性がある。
【0032】一方、図面等によらずにグラウトT3の充
填予定箇所を知るには、上述の走査を鉄であるPC鋼線
T2を目標に行うと良い。例えば、図6の矢印Wに沿っ
て走査を行うと共に鉄に特有の特定エネルギー値352
keVのピーク値をプロットし、極大値の箇所に符号P
の如く印を付ける。次いで、同じく矢印Wに沿って走査
を行うと共に特定エネルギー値478keVのスペクト
ル強度を前記マーキング位置で求め、あらかじめ求めた
検量線と比較すればよい。
【0033】なお、図6のシース管Tbはその左右で傾
斜している。この傾斜部分での上記走査を行うに先だっ
て、上記二つのヒンジ37,37のうちの一方を取り外
し、昇降台34がシース管Tbの傾斜に沿うように傾け
るとよい。
【0034】次に、図7を参照しながら、本発明の第三
実施形態について説明する。本実施形態では、鉄筋コン
クリート構造物S1に発生した亀裂等の損傷Dに標識元
素入りの充填材T4を詰め込み、この損傷Dの形状を求
めようとするものである。充填材T4には第二実施形態
で使用したグラウトT3やその他のコーキング材等を用
いることができる。ガンマ線検出器20のゲルマニウム
検出器24をスリット22と共に鉄筋コンクリート構造
物S1の表面に沿って符号24’の如く移動させ、標識
元素のエネルギー値を走査位置と共にプロットし、その
エネルギー値が特定のしきい値を越える範囲を損傷Dの
発生範囲とする。同図の場合、符号L1,L2で示す一
点鎖線の範囲に損傷Dの存在することが伺える。なお、
スリット22の中心軸と鉄筋コンクリート構造物S1の
表面との交差角を変更してゲルマニウム検出器24によ
る走査を複数回行うことで、損傷Dの形状がさらに詳細
に推定できる。
【0035】最後に、本発明のさらに他の実施形態の可
能性について列挙する。上記実施形態では試験体として
コンクリート構造物を用いたが、例えば、試験体は天然
岩石や木材等、種々の材料が含まれる。
【0036】上記実施形態では、検出物として鉄筋や標
識元素入りのグラウトを用いた。しかし、この検出物
は、スラリーや液体状のものであってもよく、標識元素
としての金属粉を混入したプラスチック等であってもよ
い。
【0037】なお、特許請求の範囲の項に記入した符号
は、あくまでも図面との対照を便利にするためのものに
すぎず、この記入により本発明は添付図面の構成に限定
されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガンマ線検出装置及び鉄筋コンクリート構造物
の横断面図である。
【図2】図1の背面図である。
【図3】ガンマ線検出システムのブロック図である。
【図4】鉛ブロックとスリットとの関係を示すガンマ線
検出器の正面図である。
【図5】第二実施形態における鉛ブロックとスリットと
の関係を示すガンマ線検出器の正面図である。
【図6】第二実施形態における図2相当図である。
【図7】第三実施形態における図1相当図である。
【図8】ボロン0.019%の場合のガンマ線スペクト
ルを示すグラフである。
【図9】ボロン0.298%の場合のガンマ線スペクト
ルを示すグラフである。
【符号の説明】
T1 鉄筋(検出物) T2 PC鋼線(検出物) T3 グラウト(検出物) T4 充填材(検出物) Tb シース管 C コンクリート(基材) S1 鉄筋コンクリート構造物(試験体) S2 PCコンクリート構造物(試験体) N 中性子 γ ガンマ線 D 損傷 1 ガンマ線検出システム 2 ガンマ線検出装置 3 制御装置 4 A/Dコンバーター 5 モータードライバー 6 モーター 7 ロータリーエンコーダー 8 A/Dコンバーター 9 パーソナルコンピュータ 9a モニター 10 線源容器 11 中性子吸収材 12 遮蔽材 13 中性子線源 14 減速材 20 ガンマ線検出器 21 鉛ブロック 22 スリット 23 ガンマ線スペクトロメーター 24 ゲルマニウム検出器 25 プリアンプ 26 液体窒素容器 30 移動機構 31 基台 32 車輪 33 昇降ねじ 34 昇降台 35 雌ねじ部 36 傾斜台 37 ヒンジ 38 スライド台 39 回転台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G001 AA04 BA11 CA02 DA01 DA02 FA04 FA06 GA01 GA13 HA01 HA13 JA01 JA04 JA06 JA11 JA16 KA03 LA03 NA10 NA16 NA17 SA01 SA04 SA12

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標識元素を含む検出物(T1〜4)を基
    材中(C)に介在させた試験体(S1,S2)に中性子
    (N)を照射し、スリット(22)を通過するガンマ線
    (γ)をガンマ線スペクトロメーター(23)で検出す
    るガンマ線検出器(20)を前記試験体(S1,S2)
    前に配置し、前記標識元素に特有である特定エネルギー
    ガンマ線の強度により前記検出物(T1〜4)の位置又
    は量を検出する中性子による検出物の検出方法。
  2. 【請求項2】 前記試験体がPCコンクリート構造物
    (S2)であり、前記検出物が標識元素を分散させたグ
    ラウト(T3)である請求項1に記載の中性子による検
    出物の検出方法。
  3. 【請求項3】 前記試験体(S1)が亀裂等の損傷
    (D)を有し、前記検出物が流動性の充填材(T4)で
    あり、この充填材(T4)を前記損傷(D)部分に充填
    すると共に前記ガンマ線検出器(20)で前記試験体
    (S1)を走査して前記充填材(T4)の充填位置又は
    量を検出することにより前記損傷(D)の配置を検出す
    る請求項1に記載の中性子による検出物の検出方法。
  4. 【請求項4】 前記標識元素がボロン又はガドリウムで
    ある請求項1〜3のいずれかに記載の中性子による検出
    物の検出方法。
  5. 【請求項5】 前記標識元素及び前記検出物が鉄筋(T
    1)又はPC鋼線(T2)等の鋼材であり、前記基材が
    コンクリート(C)である請求項1に記載の中性子によ
    る検出物の検出方法。
  6. 【請求項6】 前記中性子の線源(13)と前記ガンマ
    線検出器(20)とを前記試験体(S1,S2)の同じ
    側に配置してある請求項1〜5のいずれかに記載の中性
    子による検出物の検出方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれかに記載の中性子
    による検出物の検出方法に用いる検出装置であって、試
    験体(S1,S2)に中性子(N)を照射する中性子線
    源(13)と、スリット(22)を通過するガンマ線
    (γ)をガンマ線スペクトロメーター(23)で検出す
    るガンマ線検出器(20)と、前記試験体(S1)に対
    して前記ガンマ線検出器(20)を相対移動させる移動
    機構(30)とを備え、前記中性子線源(13)と前記
    ガンマ線検出器(20)とを前記試験体(S1,S2)
    の同じ側に配置可能に構成してある中性子による検出物
    の検出装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6のいずれかに記載の中性子
    による検出物の検出方法に用いる試験体であって、当該
    試験体はコンクリート構造物又は岩石等の構造物であ
    り、中性子(N)の吸収により特定エネルギーガンマ線
    を放出する標識元素をグラウト等の硬化性充填材に混入
    して検出物(T3,T4)を作成し、当該構造物中に存
    在する孔、隙間、損傷等の空洞に前記検出物を充填して
    ある試験体。
JP2000006196A 2000-01-11 2000-01-11 中性子による検出物の検出方法並びにこれに用いる検出装置及び試験体 Pending JP2001194324A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000006196A JP2001194324A (ja) 2000-01-11 2000-01-11 中性子による検出物の検出方法並びにこれに用いる検出装置及び試験体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000006196A JP2001194324A (ja) 2000-01-11 2000-01-11 中性子による検出物の検出方法並びにこれに用いる検出装置及び試験体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001194324A true JP2001194324A (ja) 2001-07-19

Family

ID=18534763

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000006196A Pending JP2001194324A (ja) 2000-01-11 2000-01-11 中性子による検出物の検出方法並びにこれに用いる検出装置及び試験体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001194324A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007240253A (ja) * 2006-03-07 2007-09-20 Toshiba Corp 亀裂検出装置および亀裂検出方法
WO2011108709A1 (ja) * 2010-03-05 2011-09-09 株式会社Ihi 非破壊検査装置及び方法
CN108107062A (zh) * 2017-12-14 2018-06-01 东莞理工学院 一种中子防辐射混凝土的检测装置
CN108798786A (zh) * 2018-07-17 2018-11-13 中国矿业大学(北京) 一种井下煤岩体失稳动力灾害的中子辐射监测预警方法
CN109747042A (zh) * 2017-12-14 2019-05-14 东莞理工学院 一种能够检测的中子研究的防辐射混凝土浆配置机构
WO2019198260A1 (ja) * 2018-04-12 2019-10-17 国立研究開発法人理化学研究所 非破壊検査方法と装置
WO2022250038A1 (ja) * 2021-05-24 2022-12-01 株式会社トプコン 非破壊検査装置及び非破壊検査システム

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007240253A (ja) * 2006-03-07 2007-09-20 Toshiba Corp 亀裂検出装置および亀裂検出方法
WO2011108709A1 (ja) * 2010-03-05 2011-09-09 株式会社Ihi 非破壊検査装置及び方法
JP5286411B2 (ja) * 2010-03-05 2013-09-11 株式会社Ihi 非破壊検査装置
CN108107062A (zh) * 2017-12-14 2018-06-01 东莞理工学院 一种中子防辐射混凝土的检测装置
CN109747042A (zh) * 2017-12-14 2019-05-14 东莞理工学院 一种能够检测的中子研究的防辐射混凝土浆配置机构
CN109747042B (zh) * 2017-12-14 2020-08-07 东莞理工学院 一种能够检测的中子研究的防辐射混凝土浆配置机构
WO2019198260A1 (ja) * 2018-04-12 2019-10-17 国立研究開発法人理化学研究所 非破壊検査方法と装置
JPWO2019198260A1 (ja) * 2018-04-12 2021-04-15 国立研究開発法人理化学研究所 非破壊検査方法と装置
JP7311161B2 (ja) 2018-04-12 2023-07-19 国立研究開発法人理化学研究所 非破壊検査方法と装置
CN108798786A (zh) * 2018-07-17 2018-11-13 中国矿业大学(北京) 一种井下煤岩体失稳动力灾害的中子辐射监测预警方法
WO2022250038A1 (ja) * 2021-05-24 2022-12-01 株式会社トプコン 非破壊検査装置及び非破壊検査システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1779444B (zh) 一种用射线源对液体进行ct安全检测的装置
US7379530B2 (en) Method and apparatus for the safe and rapid detection of nuclear devices within containers
CA3140591C (en) System and method for internal inspection of rail components
KR101871744B1 (ko) 알파, 베타, 감마선을 방출하는 원전 해체폐기물 방사선 검사 시스템 및 방법
WO2004051311A3 (en) Radiation scanning units including a movable platform
US7902519B2 (en) Monitoring
CN112558135A (zh) 核设施废物包放射性特性的检测系统及方法
US20170343488A1 (en) Three-dimensional image reconstruction using transmission and scatter radiography methods
JP2001194324A (ja) 中性子による検出物の検出方法並びにこれに用いる検出装置及び試験体
JP2009069123A (ja) 放射性廃棄物の放射能測定方法
KR102437787B1 (ko) Co-60 선원을 이용한 핫셀 차폐벽의 차폐성능 검사장치
JP2703409B2 (ja) 放射能測定方法
JP5030056B2 (ja) 非破壊検査方法及び装置
JPH02222886A (ja) 核燃料物質の濃度分布測定方法およびその装置
JP2912608B1 (ja) コンクリート製品の非破壊検査方法
US7235780B2 (en) Method and system for detecting a property of a pavement by measuring gamma-radiation
RU2239821C2 (ru) Способ контроля груза в закрытых крупногабаритных объемах и устройтво для его реализации
CN2811992Y (zh) 一种用放射源对液体进行背散射安全检测装置的机械结构
JPH10268055A (ja) 放射性廃棄物計測装置及び計測方法
Chen et al. Research of γ-ray 3D scanning detection and analysis system
JP2001281174A (ja) 介在物検出方法および介在物検出装置
CN2811991Y (zh) 一种用射线源对液体进行ct安全检测的装置的机械结构
Vasilopoulou et al. Collimated scanning for large sample neutron activation analysis of inhomogeneous samples
JPH05223938A (ja) 放射性物質充填容器の充填境界測定方法
JPH02222885A (ja) 核燃料物質の非破壊分析方法およびその装置