JP2001194223A - 転がり軸受ユニットのラジアル共振周波数の測定方法 - Google Patents

転がり軸受ユニットのラジアル共振周波数の測定方法

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JP2001194223A JP2000004454A JP2000004454A JP2001194223A JP 2001194223 A JP2001194223 A JP 2001194223A JP 2000004454 A JP2000004454 A JP 2000004454A JP 2000004454 A JP2000004454 A JP 2000004454A JP 2001194223 A JP2001194223 A JP 2001194223A
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Hiroshi Ishiwada
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Yasuyuki Muto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内筒7と外筒8との間に1対の玉軸受9、9
を設けて成る転がり軸受ユニット4のラジアル共振周波
数を、正確に測定自在とする。 【解決手段】 1対の支持部材36、36により上記内
筒7を挟持しつつ、上記転がり軸受ユニット4をラジア
ル方向に加振する。そして、振動検出器24によりラジ
アル方向の振動を検出して、上記ラジアル共振周波数を
測定する。上記1対の支持部材36、36による支持剛
性を、上記1対の玉軸受9、9の軸受剛性よりも大きく
して、測定値にノイズが入り込むのを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、ハード
ディスクドライブ装置(HDD)等の磁気ディスクドラ
イブ装置を構成するスイングアームを揺動変位自在に支
持する為の転がり軸受ユニット等、各種精密回転部分に
組み込む転がり軸受ユニットのラジアル方向の共振周波
数を測定する為に利用する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ等の記憶装置として使用す
るHDDは、例えば特開平7−111053号公報に記
載されている様に、図1に示す様な構造を有する。HD
Dの使用時にハードディスク1は、ダイレクトドライブ
型の電動モータにより高速で回転する。又、先端部にヘ
ッド2を設けたスイングアーム3の基端部は、図2に示
す様な転がり軸受ユニット4により、基板5上に固定し
た、上記ハードディスク1の回転軸と平行な支持軸6に
対し、揺動変位自在に支持している。
【0003】上記転がり軸受ユニット4は、内側部材で
ある内筒7の外周面と外側部材である外筒8の内周面と
の間に、1対の玉軸受9、9を設けて成る。これら各玉
軸受9、9はそれぞれ、外周面に深溝型若しくはアンギ
ュラ型の内輪軌道10を有する内輪11と、内周面に深
溝型若しくはアンギュラ型の外輪軌道12を有する外輪
13と、上記内輪軌道10と外輪軌道12との間に転動
自在に設けた、それぞれが転動体である複数個の玉1
4、14とから成る。これら各玉14、14は、図示を
省略した保持器により転動自在に保持している。又、上
記外輪13の両端部内周面には、それぞれシールド板1
5、15の外周縁を係止して、上記複数個の玉14、1
4を設置した空間内のグリースの漏洩防止を図ると共
に、周囲に浮遊する塵芥等の異物がこの空間内に入り込
む事の防止を図っている。
【0004】上述の様な玉軸受9、9のうち、内輪1
1、11は、上記内筒7の両端部に締まり嵌めにより外
嵌固定している。又、外輪13、13は、上記外筒8に
内嵌すると共に、互いに対向する端面を、上記外筒8の
中間部内周面に形成した段部16、16に突き当ててい
る。従って、上記1対の外輪13、13は、図示の状態
よりも近づき合う事はない。又、上記1対の内輪11、
11は、互いに近づき合う方向に押圧した状態で、上記
内筒7の両端部に外嵌固定している。従って、上記1対
の玉軸受9、9には、所定の予圧が付与された状態とな
り、上記内筒7の周囲に外筒8を、回転自在に支持して
いる。即ち、図2に示した様に組み立てられた、上記転
がり軸受ユニットのうち、上記各玉軸受9、9の剛性K
9 及び互いに並列に組み合わされたこれら両玉軸受9、
9の剛性は、設計により定められた、既知の値となる。
尚、上記内筒7に対する上記各内輪11、11の嵌合状
態を隙間嵌めとし、これら各内輪11、11の内周面と
上記内筒7の外周面とを接着する場合もある。勿論、こ
の様な場合でも、上記各玉軸受9、9の剛性K9 及び互
いに並列に組み合わされたこれら両玉軸受9、9の剛性
の値は既知となる。
【0005】上述の様な転がり軸受ユニット4により、
例えば前記スイングアーム3(図1)の基端部を、前記
支持軸6に対して揺動自在に支持するには、この支持軸
6の周囲に上記内筒7を配置すると共に、この内筒7
を、上記支持軸6の基端部に設けた段部17と、上記支
持軸6の先端面にねじ18により結合固定した抑え板1
9との間で挟持する。又、上記スイングアーム3の基端
部を、上記外筒8に結合する。この様に組み立てた状態
で、上記スイングアーム3の先端部に支持した前記ヘッ
ド2(図1)は、上記スイングアーム3の揺動に伴っ
て、前記ハードディスク1(図1)の表面に近接した状
態のまま、この表面を倣う様に移動しつつ、信号の読み
取り並びに書き込みを行なう。
【0006】上述の様にしてその基端部を上記転がり軸
受ユニット4により揺動自在に支持した、上記スイング
アーム3の揺動変位に伴う位置決め精度等を十分に確保
し、上記ヘッド2による信号の読み取り並びに書き込み
のエラーを防止する為には、上記転がり軸受ユニット4
全体としての剛性(この転がり軸受ユニット4による上
記スイングアーム3の支持剛性)を適正範囲内に収める
必要がある。一方、上記転がり軸受ユニット4全体とし
ての剛性と、この転がり軸受ユニット4全体としての共
振周波数との間には、後述する様に、密接な関係がある
事が知られている。従って、上記転がり軸受ユニット4
全体としての共振周波数を管理(適正範囲内に規制)す
れば、この転がり軸受ユニット4全体としての剛性を適
正範囲内に収める事ができる。この様な事情に鑑みて、
この転がり軸受ユニット4全体としての共振周波数を管
理すべく、上記共振周波数を測定する為に従来から、図
3に示す様な測定装置20により、上記転がり軸受ユニ
ット4全体としてのアキシアル方向の共振周波数を測定
している。
【0007】この測定装置20は、支持軸21と、加振
器22と、重錘23と、振動検出器24とから成る。上
記転がり軸受ユニット4は、鉛直方向に配置した上記支
持軸21(支持部材)の中間部に外嵌支持している。即
ち、この転がり軸受ユニット4を構成する内筒7は、上
記支持軸21に隙間嵌めにより外嵌すると共に、この支
持軸21の下端寄り部に形成した段部25と、この支持
軸21の上端部に外嵌固定した円輪状の固定具26との
間で挟持する事により、上記支持軸21に支持固定して
いる。又、この支持軸21の下端面は上記加振器22の
上面に突き当てて、この支持軸21に支持した上記転が
り軸受ユニット4全体を、アキシアル方向(図3の上下
方向)に加振自在としている。又、上記重錘23は、使
用時に於いて上記転がり軸受ユニット4を構成する外筒
8に外嵌する部材と同等の質量を具えたもので、この外
筒8に外嵌固定している。又、上記重錘23の上端面に
は、上記振動検出器24の測定端子27を当接若しくは
近接対向させて、上記加振器22により加振された上記
転がり軸受ユニット4の外筒8のアキシアル方向の振動
を検出自在としている。
【0008】上述の様に構成する測定装置20により、
上記転がり軸受ユニット4のアキシアル方向の共振周波
数を求める場合には、上記加振器22により上記転がり
軸受ユニット4をアキシアル方向に加振しつつ、上記振
動検出器24を構成する測定端子27により、上記外筒
8のアキシアル方向の振動を検出する。そして、この振
動の検出値を、上記振動検出器24を構成する周波数分
析器により周波数分析する。上記転がり軸受ユニット4
全体としてのアキシアル方向の共振周波数は、上記周波
数分析の結果に、周波数成分のピーク値として現われ
る。この為、この周波数分析の結果から、上記アキシア
ル方向の共振周波数を求める事ができる。
【0009】尚、上記転がり軸受ユニット4全体として
のアキシアル方向の剛性K4aは、上述の様に測定したア
キシアル方向の共振周波数から、次の様にして求める事
ができる。即ち、上記転がり軸受ユニット4を1自由度
系の振動モデルに置き換えると、この転がり軸受ユニッ
ト4の共振周波数(固有振動数)fn と、この転がり軸
受ユニット4の剛性Kと、この転がり軸受ユニット4の
浮動質量(前記外輪13、13と前記外筒8と前記重錘
23との合計質量)Mとの間には、
【数1】 なる関係式が成立する。そこで、上記(1)式に、上述
の様にして測定した転がり軸受ユニット4のアキシアル
方向の共振周波数fnaと、上記浮動質量Mとを代入すれ
ば、上記転がり軸受ユニット4全体としてのアキシアル
方向の剛性K4aを求める事ができる。この様に、転がり
軸受ユニット4全体としての剛性と共振周波数との間に
は一定の関係があるので、この転がり軸受ユニット4全
体としてのアキシアル方向の共振周波数を管理すれば、
この転がり軸受ユニット4全体としてのアキシアル方向
の剛性を適正範囲内に収める事ができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述の様に、従来、転
がり軸受ユニット4全体としてのアキシアル方向の剛性
を適正範囲内に収める管理を行なってはいたが、この転
がり軸受ユニット4全体としてのラジアル方向の剛性を
所定範囲内に収める管理は行なっていなかった。ところ
が、近年、HDD等の記憶装置の高密度化が進み、ハー
ドディスク1やフレキシブルディスクに信号を記録する
トラックの幅が益々狭くなっている。又、磁気記録の読
み取り並びに書き込みの高速化も図られている。そし
て、この様に極端に幅が狭くなっているトラックを、ヘ
ッド2により忠実に、しかも高速でトレースする必要
上、上記スイングアーム3の揺動変位に伴う位置決め精
度並びに揺動速度の更なる向上が求められている。そし
て、この様な要求に応じるべく、上記転がり軸受ユニッ
ト4全体としてのラジアル方向の剛性に就いても、所定
範囲内に収める管理を行なう事が求められている。
【0011】上記転がり軸受ユニット4全体としてのラ
ジアル方向の剛性を所定範囲内に収めるべく、この転が
り軸受ユニット4全体としてのラジアル方向の共振周波
数の管理(調節)を行なう為には、やはり、このラジア
ル方向の共振周波数を測定する事が考えられる。この為
に、本発明者は先ず、前述の図3に示した測定装置20
を利用し、加振方向と測定方向とをアキシアル方向から
ラジアル方向に変える以外は、前述のアキシアル方向の
共振周波数の測定方法と同様の測定方法により、上記転
がり軸受ユニット4全体としてのラジアル方向の共振周
波数の測定を行なった。即ち、前記加振器22により上
記転がり軸受ユニット4全体をラジアル方向(例えば、
図3の左右或は表裏方向)に加振した状態で、この転が
り軸受ユニット4を構成する外筒8のラジアル方向の振
動を、前記重錘23の中間部外周面に当接若しくは近接
対向させた測定端子27により検出し、更に、この検出
値を周波数分析して、図4に示す様な分析結果を得た。
【0012】そして、この分析結果から、上記検出値に
ノイズが含まれている事が分かった。即ち、本発明者が
上述の様なラジアル方向の共振周波数の測定を、同一条
件で繰り返し行なった所、測定を繰り返す毎に共振周波
数の値が少しずつ異なる(上記ピーク値として現われる
周波数成分の位置がばらつく)事が分かった。これらの
事から、前述のアキシアル方向の共振周波数の場合と同
様の測定方法では、上記ラジアル方向の共振周波数を正
確に測定できない事が分かった。この為、このラジアル
方向の共振周波数を正確に測定できる、新たな測定方法
を開発する必要が生じた。本発明の転がり軸受ユニット
のラジアル共振周波数の測定方法は、この様な事情に鑑
みて、内側部材と外側部材との間に1対の転がり軸受を
組み込んで成る転がり軸受ユニット全体としての、ラジ
アル方向の共振周波数(ラジアル共振周波数)を正確に
測定自在とすべく発明したものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の転がり軸受ユニ
ットのラジアル共振周波数の測定方法の対象となる転が
り軸受ユニットは、内側部材の外周面に軸方向に互いに
離隔した状態で設けた1対の内輪軌道と外側部材の内周
面に軸方向に互いに離隔した状態で設けた1対の外輪軌
道との間に複数の転動体を、予圧を付与した状態で設け
て成る。
【0014】上述の様な転がり軸受ユニット全体として
のラジアル共振周波数を測定する、本発明の転がり軸受
ユニットのラジアル共振周波数の測定方法では、上記内
側部材と上記外側部材とのうちの一方の部材を支持部材
により支持しつつ、これら内側部材と外側部材とのうち
の他方の部材をラジアル方向に加振する。そして、この
他方の部材のラジアル方向の振動を検出して、上記転が
り軸受ユニットのラジアル共振周波数を測定する。特
に、本発明の転がり軸受ユニットのラジアル共振周波数
の測定方法では、上記支持部材から上記一方の部材に付
与する荷重に基づく、これら支持部材及び一方の部材に
関する剛性(支持剛性)の値が、上記転がり軸受ユニッ
トの剛性(互いに並列に配置された、複列の転動体によ
り構成される1対の転がり軸受の剛性を合成して得られ
る軸受剛性)の値よりも大きくなる状態で、上記測定作
業を行なう。好ましくは、上記支持剛性の値を、上記軸
受剛性の値を越えて100倍以下(より好ましくは2〜
20倍程度)に設定する。
【0015】
【作用】上述の様に構成する転がり軸受ユニットのラジ
アル共振周波数の測定方法によれば、転がり軸受ユニッ
トを構成する内側部材と外側部材とのうちの一方の部材
と、支持部材との係合部の接触剛性、並びにこれら一方
の部材及び支持部材の曲げ剛性等の影響をなくすか少な
くして、検出値に含まれるノイズをなくすか少なくでき
る。従って、上記転がり軸受ユニットのラジアル方向の
振動のみを取り出して、この転がり軸受ユニットのラジ
アル共振周波数を正確に測定できる。特に、支持剛性の
値を軸受剛性の値を越えて100倍以下(より好ましく
は2〜20倍程度)に設定すれば、上記一方の部材や支
持部材を損傷する事なく、上記転がり軸受ユニットのラ
ジアル共振周波数を正確に測定できる
【0016】
【発明の実施の形態】本発明を完成するに至る過程を説
明しつつ、本発明の実施の形態に就いて説明する。先
ず、本発明者は、前述した様に、ラジアル方向の共振周
波数を測定するのに、アキシアル方向の振動周波数の場
合と同様の測定作業を行なうと、アキシアル方向の共振
周波数の測定の場合と異なり、測定を繰り返す毎に共振
周波数の値が変化する(安定しない)理由を、次の様に
考えた。
【0017】即ち、前述したアキシアル方向の共振周波
数の測定の場合には、前記支持軸21及び固定具26に
より転がり軸受ユニット4を支持しているアキシアル方
向の支持剛性と、これら支持軸21及び固定具26のア
キシアル方向の剛性とを足し合わせた(合成した)、ア
キシアル方向の等価剛性が、上記転がり軸受ユニット4
全体としてのアキシアル方向の剛性(軸受剛性)よりも
十分に大きい(アキシアル等価剛性≫アキシアル軸受剛
性)。従って、上記支持軸21及び固定具26と上記転
がり軸受ユニット4との接触部、上記支持軸21及び固
定具26の弾性変形は十分に小さく、無視できる。従っ
て、アキシアル方向の共振周波数を測定する場合に、上
記アキシアル方向の等価剛性を無視できる。
【0018】これに対して、本発明の対象となるラジア
ル方向の共振周波数の測定の場合には、上記支持軸21
及び固定具26による転がり軸受ユニット4のラジアル
方向の支持剛性と、これら支持軸21及び固定具26の
ラジアル方向の剛性とを足し合わせた、ラジアル方向の
等価剛性が、上記転がり軸受ユニット4全体としてのラ
ジアル方向の剛性(ラジアル軸受剛性)と同程度若しく
はこれよりも小さな値となる(ラジアル等価剛性≦ラジ
アル軸受剛性)。この為、測定する毎に共振周波数の値
を変化させる原因となる。
【0019】この様な事を前提として本発明者は、ラジ
アル方向に振動する上記転がり軸受ユニット4及び上記
支持軸21及び固定具26に関する振動を、図7に示す
様な、2自由度系の振動モデルに置き換える事ができる
と考えた。この2自由度系の振動モデルは、その基端部
を固定の壁面34に結合固定した第二のばね32(剛性
2 )と、この第二のばね32の先端部に結合固定した
第二の浮動質量33(質量M2 )と、その基端部を第二
の浮動質量33の先端面に結合固定した第一のばね30
(剛性K1 )と、この第一のばね30の先端部に結合固
定した第一の浮動質量31(質量M1 )とから成る。こ
の2自由度系の振動モデルのうち、上記第一の浮動質量
31が、前述した、本発明方法による振動周波数の測定
対象となる転がり軸受ユニット4を構成する、外輪1
3、13と外筒8と重錘23とに相当する。又、上記第
一のばね30の剛性K1 が、上記転がり軸受ユニット4
のラジアル方向の剛性に相当する。更に、上記第二の浮
動質量33が、上記転がり軸受ユニット4を構成する内
筒7及び内輪11、11に相当する。更に、上記第二の
ばね32の剛性K2 が、上記支持軸21及び固定具26
による転がり軸受ユニット4のラジアル方向の支持剛性
(ラジアル方向の等価剛性)に相当する。
【0020】又、本発明者は、上述の様な考えを基に、
上記ラジアル方向の等価剛性(支持剛性)を上記転がり
軸受ユニット4を構成する1対の玉軸受9、9のラジア
ル方向の剛性よりも十分に大きくすれば、これら各玉軸
受9、9を含んで構成する転がり軸受ユニット4で発生
する振動のみを精度良く検出できると考えた。何となれ
ば、図7でK2 を大きくし、このK2 及びM2 部分が振
動しにくくすれば、残りのM1 、K1 部分の振動を取り
出せる(検出できる)が、これらM1 、K1 部分の振動
は、求めようとする上記転がり軸受ユニット4の振動そ
のものである為である。この為に本発明者は、上記ラジ
アル方向の等価剛性を大きくすべく、支持部材による転
がり軸受ユニット4の支持剛性を大きくできる手段を採
用し、上記ラジアル方向の等価剛性と上記転がり軸受ユ
ニット4のラジアル方向の共振周波数との関係を求め
た。図5は、この関係を求める為に使用した測定装置3
5を示している。
【0021】この測定装置35は、本発明の転がり軸受
ユニットのラジアル共振周波数の測定方法を実施する場
合に使用する測定装置(実施の形態の第1例)ともなる
ものである。この様な測定装置35は、上記転がり軸受
ユニット4を構成する内筒7を、軸方向(図5の左右方
向)両側から挟持した状態で支持する1対の支持部材3
6、36と、上記転がり軸受ユニット4を構成する外筒
8に外嵌固定した重錘23を、ラジアル方向(図5の上
下方向)に加振自在な加振器22と、上記外筒7のラジ
アル方向の振動を検出自在な振動検出器24とを具え
る。上記1対の支持部材36、36は、それぞれの先端
部に設けた円柱状の凸部37、37を、それぞれ上記内
筒7の軸方向両端開口部にがたつきなく挿入した状態
で、この内筒7の軸方向両端面を挟持している。そし
て、上記両支持部材36、36により上記内筒7を挟持
する力、即ち、これら両支持部材36、36がこの内筒
7の軸方向端面を押圧する力Fを調節する事により、こ
れら両支持部材36、36による上記内筒7の支持剛性
を調節自在としている。この場合に、上記押圧する力F
とこの支持剛性とは、比例関係にある。又、上記振動検
出器24を構成する測定端子27は、上記重錘23の軸
方向中央部外周面に、当接若しくは近接対向している。
【0022】そして、本発明者は、上述の様な構成を有
する測定装置35により、上記両支持部材36、36に
よる上記内筒7の支持剛性の大きさと、上記振動検出器
24により測定される、上記転がり軸受ユニット4全体
としてのラジアル方向の共振周波数との関係を調べた。
その結果を図6に示す。
【0023】一方、前述の図7に示した、2自由度の振
動モデルに於ける転がり軸受ユニット4に関して、ラジ
アル剛性(K1 )が支配的である、共振周波数(固有振
動数)fn は、
【数2】 で表わされる。この(2)式から明らかな通り、第二の
ばね32の剛性値K2 と共振周波数fn との関係は、図
8に示す曲線の様になる。尚、この図8の横軸は、支持
剛性に対応する上記第二のばね32の剛性値K2 を、軸
受剛性に対応する第一のばね30の剛性値K1 により除
した(K2 /K1 )、無次元数である。
【0024】上記図8に示した理論曲線と、上記図6に
示した測定結果とを比較すると、両者の特性がほぼ一致
している事が分かる。これにより、本発明者は、前述の
様にラジアル方向に振動する転がり軸受ユニット4及び
支持部材を、図7に示す様な、2自由度系の振動モデル
に置き換える仮定が正しい事を確認した。
【0025】ところで、上記図6の測定結果から、支持
剛性が低いA範囲と、支持剛性が高いC範囲とで、ラジ
アル共振周波数の測定値がばらついており、支持剛性の
値が中間であるB範囲で、共振周波数の測定値が安定し
ている事が分かる。尚、上記支持剛性が低い上記A範囲
で測定値がばらついているのは、1対の支持部材36、
36による転がり軸受ユニット4のラジアル方向の支持
部やこれら各支持部材36、36で生じるラジアル方向
の振動の大きさが、上記転がり軸受ユニット4全体とし
ての振動の大きさに近くなったり、この振動の大きさを
上回る事による。この理由は、支持剛性が安定しない為
に、非線形な振動が起こり易い為である。これに対し
て、上記支持剛性が大きい、C範囲でのばらつきの原因
は、前記支持部材36、36による前記転がり軸受ユニ
ット4を構成する内筒7の挟持力が大きくなり過ぎて、
これら各支持部材36、36や内筒7が変形し、玉軸受
9、9のラジアル剛性が支配する、前記剛性K1 が変化
する為と考えられる。
【0026】これらの事を考慮した場合、中間のB範囲
となる様な支持剛性により、上記転がり軸受ユニット4
を構成する内筒7を1対の支持部材36、36の間に挟
持した状態で、この転がり軸受ユニット4全体としての
ラジアル共振周波数を測定すれば、このラジアル共振周
波数を正確に測定できる事が分かる。そこで、上記図6
から、ラジアル共振周波数を安定して測定できる上記B
範囲での共振周波数の範囲を求め、図8でこの共振周波
数の範囲に対応する剛性(K 2 /K1 )の範囲を調べた
所、1<K2 /K1 ≦100となる事が分かった。そこ
で、上記1対の支持部材36、36による上記内筒7の
支持剛性の値を、上記転がり軸受ユニット4を構成する
1対の玉軸受9、9の軸受剛性の値(1対の玉軸受9、
9の軸受剛性の合成値)を越えて100倍以下(より好
ましくは2〜20倍)に設定した状態で、上記転がり軸
受ユニット4全体としてのラジアル共振周波数を測定す
る。
【0027】尚、上述の説明では、転がり軸受ユニット
4全体としてのラジアル共振周波数の測定を行なう際
に、加振器22により重錘23をラジアル方向に加振し
ている。但し、本発明の転がり軸受ユニットのラジアル
共振周波数の測定方法を実施する場合に於ける加振方法
は、必ずしもこの様な方法によらなくても良い。例え
ば、図9に示す様に、独立した加振器を省略し、内筒7
を軸方向両側から挟持した1対の支持部材36、36を
ラジアル方向に振動させる事で、転がり軸受ユニット4
にラジアル方向の振動を付与する事もできる。又、打撃
による加振、ボール落下による加振、振り子による加振
等を採用する事もできる。
【0028】又、上述した本発明の測定方法によりラジ
アル方向の共振周波数を測定した転がり軸受ユニット4
を、例えば前述の図2に示した様にしてHDDに組み付
ける場合、段部17と抑え板19とによる上記内筒7の
挟持力を、上記図6に示したB範囲に規制すれば、上記
転がり軸受ユニット4のラジアル方向の共振周波数を、
上述した測定値通りに維持できる。これにより、上記転
がり軸受ユニット4全体としてのラジアル方向の剛性を
管理して、前記スイングアーム3(図1)の揺動変位に
伴う位置決め精度等を十分に確保できる。
【0029】尚、図示の例では、内筒7の外周面と外筒
8の内周面との間に、それぞれ独立した玉軸受9、9を
1対組み付けて、転がり軸受ユニット4を構成した場合
に就いて説明した。但し、本発明は、この様な構造の転
がり軸受ユニット4に限らず、例えば内筒の外周面に直
接内輪軌道を形成した構造、或は外筒の内周面に直接外
輪軌道を形成した構造、更にはこれらを併せ持つ構造で
も実施できる。要は、複列に配置した転動体に予圧を付
与した複列転がり軸受ユニットであれば、本発明の方法
によりラジアル共振周波数を測定する対象となる。
【0030】
【発明の効果】本発明の転がり軸受ユニットのラジアル
共振周波数の測定方法は、以上に述べた通り構成され作
用するので、従来は難しかった転がり軸受ユニット全体
としてのラジアル共振周波数の測定を、正確に行なう事
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による測定の対象となる転がり軸受ユニ
ットを組み込んだハードディスクドライブ装置の斜視
図。
【図2】本発明による測定の対象となる転がり軸受ユニ
ットの1例を示す拡大断面図。
【図3】従来から行なわれている、アキシアル共振周波
数の測定方法を示す断面図。
【図4】図3に示した方法により転がり軸受ユニットの
ラジアル共振周波数を測定した場合の測定結果を示す線
図。
【図5】本発明の方法により転がり軸受ユニットのラジ
アル共振周波数を測定する状態の第1例を示す断面図。
【図6】図5に示した方法により転がり軸受ユニットの
ラジアル共振周波数を測定した場合の測定結果を示す線
図。
【図7】転がり軸受ユニットの支持剛性がこの転がり軸
受ユニットの共振周波数の測定に及ぼす影響を説明する
為の模式図。
【図8】転がり軸受ユニットの支持剛性がこの転がり軸
受ユニットの共振周波数の測定に及ぼす影響の理論値を
示す線図。
【図9】本発明の方法により転がり軸受ユニットのラジ
アル共振周波数を測定する状態の第2例を示す断面図。
【符号の説明】
1 ハードディスク 2 ヘッド 3 スイングアーム 4 転がり軸受ユニット 5 基板 6 支持軸 7 内筒 8 外筒 9 玉軸受 10 内輪軌道 11 内輪 12 外輪軌道 13 外輪 14 玉 15 シールド板 16 段部 17 段部 18 ねじ 19 抑え板 20 測定装置 21 支持軸 22 重振器 23 重錘 24 振動検出器 25 段部 26 固定具 27 測定端子 30 第一のばね 31 第一の浮動質量 32 第二のばね 33 第二の浮動質量 34 壁面 35 測定装置 36 支持部材 37 凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石和田 博 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内 (72)発明者 桃野 達信 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内 (72)発明者 武藤 泰之 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内 Fターム(参考) 2G024 AC01 CA13 CA30 DA12 2G064 AA17 AB01 BA02 BA23

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側部材の外周面に軸方向に互いに離隔
    した状態で設けた1対の内輪軌道と外側部材の内周面に
    軸方向に互いに離隔した状態で設けた1対の外輪軌道と
    の間に複数の転動体を、予圧を付与した状態で設けて成
    る転がり軸受ユニットの、ラジアル方向の共振周波数の
    測定方法であって、上記内側部材と上記外側部材とのう
    ちの一方の部材を支持部材により、この支持部材からこ
    の一方の部材に付与する荷重に基づくこれら支持部材及
    び一方の部材に関する剛性の値が、上記転がり軸受ユニ
    ットの剛性の値よりも大きくなる状態で支持しつつ、こ
    れら内側部材と外側部材とのうちの他方の部材をラジア
    ル方向に加振し、この他方の部材のラジアル方向の振動
    を検出して上記転がり軸受ユニットのラジアル共振周波
    数を測定する、転がり軸受ユニットのラジアル共振周波
    数の測定方法。
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