JP2001192903A - 衣 料 - Google Patents

衣 料

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JP2001192903A
JP2001192903A JP2000105447A JP2000105447A JP2001192903A JP 2001192903 A JP2001192903 A JP 2001192903A JP 2000105447 A JP2000105447 A JP 2000105447A JP 2000105447 A JP2000105447 A JP 2000105447A JP 2001192903 A JP2001192903 A JP 2001192903A
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孝子 藤井
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里祭 坂
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    • A41D2400/322Massage

Abstract

(57)【要約】 【課題】 股関節の安定性を向上し、腰椎の前湾を弱
め、若々しい体型・姿勢を作り、腰痛などの痛みの緩和
にも寄与し、高齢者においては転倒の防止にもつながる
機能を有する衣料を提供する。 【解決手段】 第4腰椎から仙骨に相当する位置2に於
いて左右部分が連結しており、大殿筋の筋繊維方向に沿
って臀部の膨らみの頂点近傍を通り大転子3近傍に至る
強緊締力部1と、下腹部の腹直筋上4の位置から左右の
内腹斜筋のほぼ筋繊維方向に沿って斜め下方向に向かい
大転子3近傍に至る強緊締力部5と、4から左右の外腹
斜筋のほぼ筋繊維方向に沿って斜め上方に向かい少なく
とも脇7を背面側に超え(強緊締力部6)ほぼウェスト
部の後中心位置8近傍に於いて左右部分が連結している
強緊締力部9を有する伸縮性生地からなるガードル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、股関節の安定を補
助し、腰椎前湾を弱める機能を有する衣料に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】加齢や運動不足、或いは運動による筋肉
の過度の使用などから、姿勢に乱れが生じたり、一部分
の筋肉への負担が過剰になり、痛みが生じたり、動きが
制限されることがある。
【0003】特に腰部では、脊柱起立筋をサポートする
腹筋類の弱体化から腰椎の前湾が大きくなったり、骨盤
の傾きを安定させ、股関節を安定的に機能させる筋肉と
して重要な役割を果たしている大殿筋や中殿筋、更には
ハムストリングスと呼ばれている大腿二頭筋、半腱様
筋、半膜様筋などの弱体化により、骨盤が後傾しやすく
なり、腰痛が生じたり、外腹斜筋の機能がハムストリン
グスの弱体化によりうまく働かなくなり、上半身が十分
にささえられなくなり、腰を回旋する場合の支点が定ま
らず腰の回旋(ねじり)動作がスムーズに行かないとい
った動きの制限や、不都合に繋がる。
【0004】また、骨盤の後傾により、ヒップが扁平に
なり、腰椎の前湾とも相俟って脇腹の筋肉が皺となって
くびれ、腰の左右へのひねり角度も小さくなり、全体と
して老人ぽい体形となるばかりでなく、姿勢の崩れか
ら、腰痛のみならず、間接的に膝関節痛も生じる原因と
なっている。
【0005】従来より、例えばヒップアップなどの体形
補整機能を付与するために、衣料本体の所定部分に当て
布などをあてがって、当該所定部分の緊締力を強化した
体形補整を目的とした衣料や、スポーツなどの運動能力
を補助するため特定の筋肉をサポートするスポーツ用タ
イツ等が提案されている。
【0006】上述した腰椎の前湾を防止し股関節を安定
化させて、腰痛や動きの制限を防止し、股関節の動きの
制限を少なくするため、従来の手法としては、例えば次
のような手段が一般的に採用されている。
【0007】腰部や下腹部などにテーピングを施す方
法。
【0008】ベルト状のコルセットをと同様に腰部
や下腹部などに巻きつけて着用する方法。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、の方法は、
自分自身でテーピングすることは困難であり、他の人に
テーピングしてもらう必要があるが、素人ではテーピン
グはできないので、専門家にいちいちテーピングをして
もらう必要があり、着脱が不便である。また、長時間着
用することができないし、皮膚障害に繋がることもある
等の問題がある。
【0010】の方法としては、腹圧を上げたり、腰椎
の過伸展を防いで、背筋への負担を少なくすることで腰
痛を緩和するもの、また、股関節に対して輪状に強く圧
迫して安定を図ろうとするものがある。しかしこれらは
非常に着用者の動きを制限すものであり、日常時やスポ
ーツを行う場合などは着用感が極めて悪く、着用しづら
いという問題がある。
【0011】本発明は、日常時の着用やスポーツを行う
際の着用などの通常時の着用においても着用感が良好
で、素人にも自分自身で容易に着用でき、股関節の安定
性を向上し、若々しい体型・姿勢を作り、腰椎の前湾を
弱める機能があり、腰痛などの痛みの緩和にも寄与し、
また、人体の腰部や股関節の可動域の拡大機能を利用し
て、スポーツを行う場合にはそのパフォーマンスの向上
を可能にし、高齢者においては転倒の防止にもつながる
機能を有する衣料を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、次の様な衣料を提供するものである。
【0013】(1)少なくとも下半身の一部をカバーし
股部を有しており人体にフィットさせて着用する伸縮性
生地からなる衣料であって、前記衣料は部分的に緊締力
の強い部分を有しており、前記緊締力の強い部分が、衣
料後側の人体の仙骨から腰椎上のいずれかの部分に相当
する位置に於いて左右部分が連結しており、前記位置か
ら左右の大殿筋のほぼ筋繊維方向に沿って臀部の膨らみ
の頂点又はその近傍を通り少なくとも大転子近傍に至る
部分をカバーしている強緊締力部(A)である衣料。
【0014】(2)下腹部の腹直筋上に於いて左右部分
が連結しており、前記下腹部の腹直筋上から左右の内腹
斜筋のほぼ筋繊維方向に沿って斜め下方向に向かい少な
くとも大転子近傍に至る部分をカバーしている強緊締力
部(B)を更に有する前記(1)項に記載の衣料。
【0015】(3)下腹部の腹直筋上に於いて左右部分
が連結しており、前記下腹部の腹直筋上から左右の外腹
斜筋のほぼ筋繊維方向に沿って斜め上方に向かい少なく
とも脇を背面側に超える位置までの部分をカバーしてい
る強緊締力部(C)を更に有する前記(1)項または
(2)項のいずれかに記載の衣料。
【0016】(4)ほぼウェスト部の後中心位置近傍に
於いて左右部分が連結しており、前記ウェスト部の後中
心位置近傍から左右の広背筋及び中殿筋及び外腹斜筋の
一部に当接され少なくとも脇を前面側に超える位置まで
の部分をカバーしている強緊締力部(D)を更に有する
前記(1)〜(3)項のいずれかに記載のの衣料。
【0017】(5)前記(2)項記載の強緊締力部
(B)と前記(3)項記載の強緊締力部(C)とを更に
有する前記(1)項に記載の衣料。
【0018】(6)前記(2)項記載の強緊締力部
(B)と前記(3)項記載の強緊締力部(C)と前記
(4)項記載の強緊締力部(D)とを更に有する前記
(1)項に記載の衣料。
【0019】(7)主たる伸縮方向が衣料縦方向であっ
て下腹部中央部をカバーするお腹押え用強緊締力部
(F)と、前記お腹押え用強緊締力部(F)の左右の下
脇側にそれぞれその一端が連結されており、前記(F)
の左右の下脇側からそれぞれ左右の内腹斜筋のほぼ筋繊
維方向に沿って斜め下方向に向かい少なくとも大転子近
傍に至る部分をカバーしている強緊締力部(B)とを更
に有している前記(1)項に記載の衣料。
【0020】(8)主たる伸縮方向が衣料縦方向であっ
て下腹部中央部をカバーするお腹押え用強緊締力部
(F)と、前記お腹押え用強緊締力部(F)の左右の上
脇側にそれぞれその一端が連結されており、前記(F)
の左右の上脇側からそれぞれ左右の外腹斜筋のほぼ筋繊
維方向に沿って斜め上方に向かい少なくとも脇を背面側
に超える位置までの部分をカバーしている強緊締力部
(C)とを更に有している前記(1)項に記載の衣料。
【0021】(9)主たる伸縮方向が衣料縦方向であっ
て下腹部中央部をカバーするお腹押え用強緊締力部
(F)と、前記お腹押え用強緊締力部(F)の左右の下
脇側にそれぞれその一端が連結されており、前記(F)
の左右の下脇側からそれぞれ左右の内腹斜筋のほぼ筋繊
維方向に沿って斜め下方向に向かい少なくとも大転子近
傍に至る部分をカバーしている強緊締力部(B)と、前
記お腹押え用強緊締力部(F)の左右の上脇側にそれぞ
れその一端が連結されており、前記(F)の左右の上脇
側からそれぞれ左右の外腹斜筋のほぼ筋繊維方向に沿っ
て斜め上方に向かい少なくとも脇を背面側に超える位置
までの部分をカバーしている強緊締力部(C)とを更に
有している前記(1)項に記載の衣料。
【0022】(10)強緊締力部(A)で表わされる部
分が、更に大転子近傍から前側大腿部の内側に向かって
縫工筋、大腿直筋、内側広筋から選ばれたいずれか少な
くとも1つの大腿四頭筋の少なくとも一部をカバーして
いる強緊締力部(A2)である前記(1)〜(9)項の
いずれかに記載の衣料。
【0023】(11)強緊締力部(A)で表わされる部
分が、更に大転子近傍から大腿部の腸脛靭帯及び/又は
外側広筋近傍上を通り膝蓋部より少し上の部分までをカ
バーしている強緊締力部(A3)である前記(1)〜
(9)項のいずれかに記載の衣料。
【0024】(12)強緊締力部(A)で表わされる部
分が、更に大転子近傍から腸脛靭帯及び/又は外側広筋
近傍上を通って、膝蓋部に至り、更に膝蓋部から、腓腹
筋及びヒラメ筋をサポートするために脚部外側で腓腹筋
及び/又はヒラメ筋近傍上を通り、外踝部上方近傍に至
る部分をカバーしている強緊締力部(A4)である前記
(1)〜(9)項のいずれかに記載の衣料。
【0025】(13)強緊締力部(B)で表わされる部
分が、更に大転子近傍から臀部の膨らみの下方部分をカ
バーしている強緊締力部(B2)である前記(2)〜
(12)項のいずれかに記載の衣料。
【0026】(14)強緊締力部(B)で表わされる部
分が、更に大転子近傍から大腿部後ろ側のハムストリン
グスの少なくとも一部をカバーしている強緊締力部(B
3)である前記(2)〜(12)項のいずれかに記載の
衣料。
【0027】(16)大腿部内側上方部分から、内側広
筋をサポートするために内側広筋上を通って、膝蓋部に
至り、更に膝蓋部から、腓腹筋及びヒラメ筋をサポート
するために脚部内側で腓腹筋及び/又はヒラメ筋近傍上
を通り、内踝部上方近傍に至る強緊締力部(E)を更に
有する前記(12)項に記載の衣料。
【0028】(17)強緊締力部が衣料本体布の表側又
は裏側に当て布を積層して形成した強緊締力部である前
記(1)〜(16)項のいずれかに記載の衣料。
【0029】(18)強緊締力部が、衣料本体布の編組
織を切り替えて、弱緊締力部と強緊締力部とをパターン
状に形成することにより形成された強緊締力部である前
記(1)〜(16)項のいずれかに記載の衣料。
【0030】(19)強緊締力部が、衣料本体布の所定
部分に弾力性を有する合成樹脂又はゴムのフィルムを積
層するか、または、弾力性を有する合成樹脂又はゴムの
溶液又はエマルションを含浸又はコーティングし乾燥さ
せて形成した強緊締力部である前記(1)〜(16)項
のいずれかに記載の衣料。
【0031】(20)強緊締力部が、150〜400g
fの緊締力を有する前記(1)〜(19)項のいずれか
に記載の衣料。
【0032】(21)伸縮性生地が伸縮性ツーウェイト
リコット編物及び伸縮性ラッセル編物から選ばれた編物
である前記(1)〜(20)項のいずれかに記載の衣
料。
【0033】(22)少なくとも下半身の一部をカバー
し股部を有しており人体にフィットさせて着用する伸縮
性生地からなる衣料が、ガードル、スパッツ、スポーツ
用タイツ、ボディスーツ、レオタード、水着から選ばれ
た衣料である前記(1)〜(21)項のいずれかに記載
の衣料。
【0034】(23)少なくとも下半身の一部をカバー
し股部を有しており人体にフィットさせて着用する伸縮
性生地からなる衣料が、人体の大腿部を少なくとも股部
より下側まで筒状に包み込む脚部を有している衣料であ
る前記(1)〜(22)項のいずれかに記載の衣料。
【0035】(24)少なくとも下半身の一部をカバー
し股部を有しており人体にフィットさせて着用する伸縮
性生地からなる衣料が、その裾下端位置が股部の位置と
ほぼ同等の高さの位置にあるか、または、それより上に
あり、大腿部を少なくとも股部より下側まで筒状に包み
込む脚部を有していない衣料である前記(1)〜(2
2)項のいずれかに記載の衣料。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の具体的実施の形態例について説明するが、本発明で
は、本発明衣料本体のどの部分に緊締力の強い部分が配
置されているか、緊締力の強い部分が配置されている衣
料上における位置の説明に身体の一部や筋肉や骨格相当
部分の名称を使用している部分もあるので、理解を容易
にするために、先ず、本発明で緊締力の強い部分の位置
等の説明に使用する骨格や筋肉の人体における位置を説
明しておく。
【0037】図70は図の左半分が人体前面側の骨格
図、また、右半分が人体前面側の筋肉図である。図71
は図の左半分が人体後面側の骨格図、また、右半分が人
体後面側の筋肉図である。尚、図70、図71におい
て、本発明の説明に特に必要のない部分の筋肉や骨格は
一部図示ならびに説明を省略している。
【0038】図70、図71において、201が腰椎、
201aが第1腰椎、201bが第2腰椎、201cが
第3腰椎、201dが第4腰椎、201eが第5腰椎で
ある。また、202が仙骨、203が骨盤(腸骨)、2
04が大腿骨頭、205が大転子、206が大腿骨体、
207が腓骨、208が脛骨、301が腹直筋、302
が外腹斜筋、303が縫工筋、304が大腿直筋、30
5が外側広筋、306が内側広筋、307が膝蓋の位
置、308が広背筋、309が中殿筋、310が大殿
筋、311が腸脛靭帯、312が大腿二頭筋、313が
半腱様筋、314が半膜様筋、315が腓腹筋、315
aが脚部外側の腓腹筋、315bが脚部内側の腓腹筋、
316がヒラメ筋、316aが脚部外側のヒラメ筋、3
16bが脚部内側のヒラメ筋、317aが外踝部、31
7bが内踝部、318が大腿筋膜張筋である。なお、各
筋肉の筋繊維の方向は、図示の各筋肉中に示した細線の
長さ方向であり、この筋繊維の方向が筋肉の収縮方向で
ある。内腹斜筋が図70と図71には図示されていない
が、内腹斜筋はほぼ腹直筋と外腹斜筋の背面側に存在
し、筋繊維方向は人体前中心から左右にそれぞれほぼ斜
め下向き方向である。なお、これらの骨格や筋肉の位
置、形、大きさは個体それぞれに応じて若干相違するの
で、上記筋肉ならびに骨格図は代表例の一つとして示し
たものである。
【0039】また、本発明において緊締力の強い部分が
配置されている衣料上における位置の説明に「……近
傍」と言う用語を用いているが、これは所定の指定され
た位置から多少のずれがあっても、本発明の目的が達成
できる範囲においては差し支えないということを意味し
ている。上述したように骨格や筋肉の位置、形、大きさ
は個体それぞれに応じて相違するし、人体全体の大きさ
も相違するので、緊締力の強い部分が配置されている衣
料上における位置が所定の指定された位置から多少のず
れがあっても、本発明の目的が達成できる範囲において
は差し支えない。
【0040】なお、本発明において、強緊締力部は特に
断らない限りその主たる伸縮方向はほぼその長手方向で
ある。ほぼ長手方向としたのは、強緊締力部が布地によ
って構成されている場合で、その形がカーブしている場
合にはどの部分においてもすべてその主たる伸縮方向が
その長手方向であると言う布地を得ることは困難だから
である。また、強緊締力部において「主たる伸縮方向が
ほぼその長手方向」とは、長手方向と直角の方向にも伸
縮性がある場合には、長手方向と直角方向の伸縮性は長
手方向の伸縮性と同等か、それ以下であることを意味し
ている。また、長手方向と直角方向には伸縮性を持たな
いものも含まれる。強緊締力部分は長手方向の伸縮性の
方がそれと直角方向の伸縮性よりも大きいことが好まし
い。
【0041】また、本発明において「……に於いて左右
部分が連結しており」の「連結」とは、左右部分が継ぎ
目なく連続した状態の場合と、左右部分が縫合または接
着などにより繋がっている場合も含むものである。
【0042】図1〜図3に本発明の衣料のロングタイプ
のガードルの着用状態における正面図、左側面図、背面
図をそれぞれ示した。図1〜図3に示したロングタイプ
のガードル10aにおいては、強緊締力部(A)とし
て、ガードル後側の人体の第4腰椎から仙骨に相当する
位置2に於いて左右部分が連結しており、前記位置から
左右の大殿筋のほぼ中間部でほぼ大殿筋の筋繊維方向に
沿って臀部の膨らみの頂点又はその近傍を通り少なくと
も大転子3近傍に至る部分をカバーしている強緊締力部
1を有している。このガードル10aの他の本体部分は
前記強緊締力部に比べて緊締力のより小さい伸縮性生地
からなっている。強緊締力部1が大殿筋の筋繊維方向に
沿って臀部の膨らみの頂点又はその近傍を通っており、
しかも、ガードル後側の人体の第4腰椎から仙骨に相当
する位置2に於いて左右部分が連結しているので、しっ
かりと大殿筋をその筋繊維方向にサポートすることがで
きる。従って、腰の回旋運動をサポートし腰の回旋角度
の減少を防止し、骨盤の前後方向への安定に大きな役割
をはたすことができ、高齢者においては転倒の防止に有
効である。また、走行、ジャンプ、スロープを上る際の
股関節の前後方向への伸展に大きな役割をはたすことが
できる。また、強緊締力部が大転子近傍をカバーしてい
るので大腿骨頭204と寛骨臼との結合を良好にし、股
関節の安定性を向上させる機能を有する衣料を提供でき
る。
【0043】次に図4〜図6に本発明の衣料である別の
態様のロングタイプのガードルの着用状態における正面
図、左側面図、背面図をそれぞれ示した。図4〜図6に
示したロングタイプのガードル10bにおいては、図1
〜図3に示したガードル10aと同様の位置に同様の強
緊締力部(A)として、強緊締力部1を有するととも
に、更に強緊締力部(B)として、下腹部の腹直筋上4
に於いて左右部分が連結しており、前記下腹部の腹直筋
上4の位置から左右の内腹斜筋のほぼ筋繊維方向に沿っ
て斜め下方向に向かい大転子3近傍に至る部分をカバー
している強緊締力部5を有している。これ以外の点は図
1〜図3に示したロングタイプのガードルと同様である
ので、同一部分には同一の符号を付して詳細な説明を省
略している。
【0044】図4〜図6に示したガードルは、強緊締力
部1を有しているので図1〜図3に示したガードル10
aと同様の効果を達成しうるとともに、更に強緊締力部
(B)として、下腹部の腹直筋上4に於いて左右部分が
連結しており、前記下腹部の腹直筋上4の位置から左右
の内腹斜筋のほぼ筋繊維方向に沿って斜め下方向に向か
い少なくとも大転子近傍3に至る部分をカバーしている
強緊締力部5により、腹直筋301の一部と内腹斜筋を
サポートし、腰椎の前湾を弱め、良好な姿勢を保持し、
体型が若々しく見え、腰痛などの痛みの発生を予防しう
る機能を有する衣料を提供できる。
【0045】次に図7〜図9に本発明の衣料である更に
別の態様のロングタイプのガードルの着用状態における
正面図、左側面図、背面図をそれぞれ示した。図7〜図
9に示したロングタイプのガードル10cにおいては、
図1〜図3に示したガードル10aと同様の位置に同様
の強緊締力部(A)として強緊締力部1を有し、更に強
緊締力部(C)として、下腹部の腹直筋上4に於いて左
右部分が連結しており、前記下腹部の腹直筋上4から左
右の外腹斜筋のほぼ筋繊維方向に沿って斜め上方に向か
い少なくとも脇7を背面側に超える位置までの部分をカ
バーしている強緊締力部6を有している。これ以外の点
は図1〜図3に示したロングタイプのガードルと同様で
あるので、同一部分には同一の符号を付して詳細な説明
を省略している。
【0046】図7〜図9に示したガードルは、強緊締力
部1を有しているので図1〜図3に示したガードル10
aと同様の効果を達成しうるとともに、更に強緊締力部
(C)として、下腹部の腹直筋上4に於いて左右部分が
連結しており、前記下腹部の腹直筋上4の位置から左右
の外腹斜筋のほぼ筋繊維方向に沿って斜め上方に向かい
少なくとも脇7を背面側に超える位置に至る部分をカバ
ーしている強緊締力部6により、腹直筋301の一部と
外腹斜筋302をサポートし、腰椎の前湾を弱め、良好
な姿勢を保持し、体型が若々しく見え、腰痛などの痛み
の発生を予防しうる機能を有する衣料を提供できる。
【0047】次に図10〜図12に本発明の衣料である
更に別の態様のロングタイプのガードルの着用状態にお
ける正面図、左側面図、背面図をそれぞれ示した。図1
0〜図12に示したロングタイプのガードル10dにお
いては、図1〜図3に示したガードル10aと同様の位
置に同様の強緊締力部(A)として強緊締力部1を有
し、更に強緊締力部(D)として、ほぼウェスト部の後
中心位置8近傍に於いて左右部分が連結しており、前記
ウェスト部の後中心位置8近傍から左右の広背筋及び中
殿筋及び外腹斜筋の一部に当接され少なくとも脇7を前
面側に超える位置までの部分をカバーしている強緊締力
部9を有している。これ以外の点は図1〜図3に示した
ロングタイプのガードルと同様であるので、同一部分に
は同一の符号を付して詳細な説明を省略している。
【0048】図10〜図12に示したガードルは、強緊
締力部1を有しているので図1〜図3に示したガードル
10aと同様の効果を達成しうるとともに、更に強緊締
力部(D)として、ほぼウェスト部の後中心位置8近傍
に於いて左右部分が連結しており、前記ウェスト部の後
中心位置8近傍から左右の広背筋308及び中殿筋30
9及び外腹斜筋302の一部に当接され少なくとも脇7
を前面側に超える位置までの部分をカバーしている強緊
締力部9により、骨盤の後傾を防止し、骨盤の位置を安
定した位置に保つ機能を補助する機能を発揮できる。
【0049】次に図13〜図15に本発明の衣料である
更に別の態様のロングタイプのガードルの着用状態にお
ける正面図、左側面図、背面図をそれぞれ示した。図1
3〜図15に示したロングタイプのガードル10eにお
いては、図1〜図3に示したガードル10aと同様の位
置に同様の強緊締力部(A)として、強緊締力部1を有
し、図4〜図6に示したガードル10bと同様の位置に
同様の強緊締力部(B)として、強緊締力部5を有し、
図7〜図9に示したロングタイプのガードル10cと同
様の位置に同様の強緊締力部(C)として、強緊締力部
6を有し、図10〜図12に示したロングタイプのガー
ドル10dと同様の位置に同様の強緊締力部(D)とし
て、強緊締力部9を有している。この例では下腹部の腹
直筋上4に於いて強緊締力部5と強緊締力部6とは一体
となって連結している。また、強緊締力部6と強緊締力
部9とは一体となって連結していて、強緊締力部11を
形成している。従って、強緊締力部1、5、6、9を有
しているので図1〜図12に示した各ガードル10a、
10b、10c、10dにおいて説明したと同様の効果
を合わせ持つガードルが得られるとともに、強緊締力部
5と強緊締力部6とは一体となって連結しているので、
腹筋をより強力にサポートし、腰椎の前湾を弱め、良好
な姿勢を保持し、体型が若々しく見え、腰痛などの痛み
の発生を予防しうる機能がより発揮されやすい。また、
強緊締力部6と強緊締力部9とは一体となって連結して
いて、強緊締力部11を形成しているので、ウェスト部
の後中心位置8近傍から左右の広背筋308及び中殿筋
309及び外腹斜筋302をより強力にサポートし、骨
盤の後傾を防止し、骨盤の位置を安定した位置に保つ機
能がより発揮されやすい。
【0050】次に図16〜図18に本発明の衣料である
更に別の態様のロングタイプのガードルの着用状態にお
ける正面図、左側面図、背面図をそれぞれ示した。図1
6〜図18に示したロングタイプのガードル10fにお
いては、図13〜図15に示したガードル10eと比較
すると、強緊締力部5で表わされる部分が、大転子3近
傍から更に臀部の膨らみの下方部分に伸びており、この
延長された部分の強緊締力部を符号12で表わすと、強
緊締力部5と強緊締力部12が一体となって強緊締力部
(B2)を形成している。従ってこのガードルは図13
〜図15に示したガードル10eと同様の優れた機能を
発揮できるとともに、強緊締力部(B2)を有するの
で、大転子3を押さえる機能がより強化されており、大
腿骨頭204と寛骨臼との結合をより良好にし、股関節
の安定性を向上させる機能がより強化される。更に強緊
締力部12により、ヒップアップ機能を付与することが
できる。
【0051】次に図19〜図21に本発明の衣料である
更に別の態様のロングタイプのガードルの着用状態にお
ける正面図、左側面図、背面図をそれぞれ示した。図1
9〜図21に示したロングタイプのガードル10gにお
いては、図16〜図18に示したガードル10fと比較
すると、図16〜図18に示したガードル10fでは下
腹部ほぼ中央部で強緊締力部5と強緊締力部6とが一体
となって連結しているのに対し、図19〜図21に示し
たロングタイプのガードル10gにおいては、下腹部中
央部に符号20で示される主たる伸縮方向が衣料縦方向
のお腹押え用強緊締力部(F)が存在している。
【0052】即ちこのガードル10gにおいては、前記
お腹押え用強緊締力部(F)20の左右のやや下脇側に
強緊締力部5のそれぞれ左右の一端が連結されており、
前記(F)20の左右の上脇側に強緊締力部6のそれぞ
れ左右の一端が連結されている。前記以外の点は図16
〜図18に示したガードルと同様であるので、同じ部分
には同じ符号を付して詳細な説明を省略した。
【0053】このガードル10gにおいても、左右の強
緊締力部5と左右の強緊締力部6は、それぞれお腹押え
用強緊締力部(F)20を介して連結されているので、
図19〜図21に示したガードルとほぼ同等の機能を発
揮することができるとともに、特に、お腹押え用強緊締
力部(F)20が存在するので、腹部の贅肉の膨出を押
さえ、腹部の形状をより美しく整える機能も発揮され
る。なお、図19〜図20において符号21で示される
部分はクロッチを示している。クロッチを構成する生地
は、特に限定するものではないが、縦方向に伸縮性を有
する生地が通常用いられる。
【0054】次に図22〜図24に本発明の衣料である
更に別の態様のロングタイプのガードルの着用状態にお
ける正面図、左側面図、背面図をそれぞれ示した。図2
2〜図24に示したロングタイプのガードル10hにお
いては、図19〜図21に示したガードル10gと比較
すると、図19〜図21に示したガードル10gにおい
ては、強緊締力部5で表わされる部分が、大転子3近傍
から更に臀部の膨らみの下方部分に伸びた強緊締力部1
2を有していて、強緊締力部5と強緊締力部12が一体
となって強緊締力部(B2)を形成しているのに対し、
図22〜図24に示したロングタイプのガードル10h
においては、強緊締力部5で表わされる部分が、大転子
3近傍から更に大腿部後ろ側のハムストリングスとも呼
ばれている大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋などの少な
くとも一部をカバーして腓骨(図52の207)の存在す
る側で膝蓋部より少し上の部分近傍にまで伸びており、
この延長された強緊締力部を符号5aで表わすと、強緊
締力部5と強緊締力部5aとが一体となって強緊締力部
(B3)を形成している。また、このロングタイプのガ
ードル10hにおいては、強緊締力部1で表わされる部
分が、大転子3近傍から更に前側大腿部の内側に向かっ
て縫工筋、大腿直筋、内側広筋などの大腿四頭筋の少な
くとも一部をそのほぼ筋繊維方向に沿ってカバーして脛
骨(図52の208)の存在する側で膝蓋部より少し上の
部分近傍にまで伸びており、この延長された強緊締力部
を符号1aで表わすと、強緊締力部1と強緊締力部1a
とが一体となって強緊締力部(A2)を形成している。
前記以外の点は図19〜図21に示したガードルと同様
であるので、同じ部分には同じ符号を付して詳細な説明
を省略した。
【0055】このガードル10hにおいては、強緊締力
部12が存在しないと言う点の相違を除いては図19〜
図21に示したガードルとほぼ同等の機能を発揮するこ
とができるとともに、強緊締力部(A2)と(B3)を
有するので、大転子3を押さえる機能が更に一層強化さ
れており、大腿骨頭204と寛骨臼との結合をより良好
にし、股関節の安定性を向上させる機能がより強化され
る。そして、強緊締力部1a並びに強緊締力部5aによ
り、大腿四頭筋(縫工筋、大腿直筋、内側広筋など)、
ハムストリングスとも呼ばれている大腿二頭筋、半腱様
筋、半膜様筋のほぼ筋肉収縮方向をサポートしているの
で、スポーツを行う場合に、脚部のこれらの筋肉をサポ
ートするとともに、マッサージ効果が生起し、血液、リ
ンパ球の流れが促進されることにより、エネルギーの消
耗や乳酸の蓄積によって生じた筋肉疲労の回復が促進で
きる。また、走行動作における地面を強く後ろに押す機
能、ジャンプ時により高く跳ぶ機能、足を上げる機能な
どがより強化される。また高齢者が着用した場合には、
転倒を防止し歩行の安定性を高める機能がより一層強化
される。
【0056】次に図25〜図26に本発明の衣料である
更に別の態様のロングタイプのガードルの着用状態にお
ける左側面図、背面図をそれぞれ示した。このガードル
の正面図は図22と同じになるので、図示を省略した。
図25〜図26に示したロングタイプのガードル10i
においては、図22〜図24に示したガードル10hと
比較すると、図22〜図24に示したガードル10hに
おいては、強緊締力部1が、ガードル後側の人体の第4
腰椎から仙骨に相当する位置2に於いて左右部分が連結
しているのに対し、図25〜図26に示したガードル1
0iにおいては、強緊締力部1が、ガードル後側の人体
の仙骨に相当する位置2aに於いて左右部分が連結して
いる。これ以外の点は実質上図22〜図24に示したロ
ングタイプのガードル10hと同様であるので、同一部
分には同一の符号を付して詳細な説明を省略している。
【0057】図25〜図26に示したガードル10iに
おいては、強緊締力部1が大殿筋をカバーする面積が、
図22〜図24に示したロングタイプのガードル10h
と比べて若干少なくなり、その割合だけ強緊締力部1の
機能がやや減少するが、それでも十分に大殿筋をその筋
繊維方向にサポートすることができる。従って図25〜
図26に示したガードル10iにおいても、図22〜図
24に示したロングタイプのガードル10hとほぼ同様
の機能を発揮できるガードルが得られる。
【0058】次に図27〜図29に本発明の衣料である
更に別の態様のロングタイプのガードルの着用状態にお
ける正面図、左側面図、背面図をそれぞれ示した。図2
7〜図29に示したロングタイプのガードル10jにお
いては、強緊締力部5と強緊締力部6の配置は、正面側
においては、図13に示したガードルの正面図で示した
ものと同様である。また強緊締力部1がガードル後側の
人体の仙骨に相当する位置2aに於いて左右部分が連結
している点で図26に示したガードルと同様である。こ
のガードルの特異な点は、強緊締力部1と強緊締力部5
とが大転子3の位置で合体した後、更に腸脛靭帯(図7
1の311参照)の筋繊維方向にほぼ沿って下方に伸び
て膝蓋部より少し上の部分にまで至る強緊締力部1bを
有する点である。尚、強緊締力部1と、強緊締力部1b
又は図31において後述する強緊締力部1cとが一体と
なった強緊締力部を強緊締力部(A3)と称することに
する。
【0059】図27〜図29に示したガードル10jに
おいては、強緊締力部5で表わされる部分が、大転子3
近傍で強緊締力部1と合体し、更に腸脛靭帯の筋繊維方
向にほぼ沿って下方に伸びて膝蓋部に至る強緊締力部1
bを有するので、大転子3近傍を強緊締力部5と強緊締
力部1と強緊締力部1bの3方向から引っ張って押圧す
ることができ、図13〜図15に示したガードルに比べ
て、大転子3を押さえる機能が更に一層強化されてお
り、大腿骨頭204と寛骨臼との結合をより良好にし、
股関節の安定性を向上させる機能がより強化される。そ
のほか図13〜図15のガードルと同じ位置の強緊締力
部6、5、9は図13〜図15のガードルと同じ機能を
発揮し、図25〜図26のガードルと同じ位置の強緊締
力部1は図25〜図26のガードルと同じ機能を発揮す
る。
【0060】次に図30〜図31に本発明の衣料である
更に別の態様のロングタイプのガードルの着用状態にお
ける左側面図、背面図をそれぞれ示した。このガードル
の正面図は図27と同じになるので、図示を省略した。
図30〜図31に示したロングタイプのガードル10k
においては、図27〜図29に示したガードル10jと
比較すると、図27〜図29に示したガードル10jに
おいては、強緊締力部1と強緊締力部5とが大転子3の
位置で合体した後、更に腸脛靭帯の筋繊維方向にほぼ沿
って下方に伸びて膝蓋部に至る強緊締力部1bを有する
のに対し、図30〜図31に示したロングタイプのガー
ドル10kにおいては、強緊締力部1と強緊締力部5と
が大転子3の位置で合体した後、強緊締力部1が更に外
側広筋(図70の305参照)の筋繊維方向にほぼ沿っ
て人体中心側に向かって斜め下方に伸びて膝蓋部の少し
上の部分にまで至る強緊締力部1cを有している。強緊
締力部1cにより外側広筋をサポートし、この筋肉のマ
ッサージ効果が生起し、筋肉疲労の回復が促進されるな
どの機能が発揮される。その他の点については図27〜
図29に示したガードル10jとほぼ同様の機能が発揮
できる。
【0061】次に図32〜図33に本発明の衣料である
更に別の態様のロングタイプのガードルの着用状態にお
ける左側面図、背面図をそれぞれ示した。このガードル
の正面図は図27と同じになるので、図示を省略した。
図32〜図33に示したロングタイプのガードル10m
においては、図27〜図29に示したガードル10jと
比較すると、図27〜図29に示したガードル10jに
おいては、強緊締力部1と強緊締力部5とが大転子3の
位置で合体した後、更に腸脛靭帯の筋繊維方向にほぼ沿
って下方に伸びて膝蓋部に至る強緊締力部1bを有する
のに対し、図32〜図33に示したロングタイプのガー
ドル10mにおいては、強緊締力部1と強緊締力部5と
が大転子3の位置で合体した後、図23、図24のガー
ドルと同様に強緊締力部5が大転子3近傍から更に大腿
部後ろ側のハムストリングスの少なくとも一部をカバー
して腓骨の上端近傍にまで伸びており、強緊締力部5と
強緊締力部5aとが一体となって強緊締力部(B3)を
形成している。強緊締力部5aにより、大腿四頭筋、ハ
ムストリングスのほぼ筋肉収縮方向をサポートしている
ので、スポーツを行う場合に、脚部のこれらの筋肉のマ
ッサージ効果による筋肉疲労の回復を促進する機能、走
行動作における地面を強く後ろに押す機能、ジャンプ時
により高く跳ぶ機能、足を上げる機能などがより強化さ
れる。また高齢者が着用した場合には、転倒を防止し歩
行の安定性を高める機能がより一層強化される。その他
の機能は図27〜図29のガードル10jとほぼ同様の
機能を発揮できる。
【0062】次に図34〜図36に本発明の衣料のスポ
ーツ用タイツの正面図、背面図、左側面図をそれぞれ示
した。図37は図35のA−A’ラインにおける断面略
図である。図34〜図37に示したスポーツ用タイツ3
0aにおいては、強緊締力部6、5、9は図30〜図3
1に示したガードル10kの強緊締力部と同様の強緊締
力部である。図34〜図37に示したスポーツ用タイツ
30aにおいては、強緊締力部1が大転子3近傍から更
に腸脛靭帯及び外側広筋近傍上をほぼその筋繊維方向に
沿って通り、膝蓋部35の側面に至り、更に膝蓋部35
の側面から、腓腹筋及びヒラメ筋をサポートするために
脚部外側で腓腹筋及びヒラメ筋近傍上をほぼその筋繊維
方向に沿って通り、外踝部上方近傍に至る部分をカバー
している強緊締力部1eを有している。強緊締力部1と
1eからなる強緊締力部を強緊締力部(A4)と称する
ことにする。また、このスポーツ用タイツ30aは、図
37に示されるように、大腿部内側から、内側広筋をサ
ポートするために内側広筋上をほぼその筋繊維方向に沿
って通り、膝蓋部35の側面に至り、更に膝蓋部35の
側面から、腓腹筋及びヒラメ筋をサポートするために脚
部内側で腓腹筋及びヒラメ筋近傍上をほぼその筋繊維方
向に沿って通り、内踝部上方近傍に至る強緊締力部
(E)21を更に有する。
【0063】尚、膝部については、図34を用いてさら
に詳細に説明すると、外側の強緊締力部1eにおいて
は、膝蓋部35の上方と下方の内寄りにおいて二ツ山型
36、37を形成して膝蓋部35を避ける構造とし、内
側の強緊締力部31においては、膝蓋部35の上方と下
方の外寄りにおいて二ツ山型40、41を形成して膝蓋
部35を避ける構造とすると同時に、対向各二ツ山型4
0と41、36と37とが交差する構造となることが好
ましい。膝部がこのような構造をとることにより、膝蓋
靭帯や側副靭帯をサポートする作用を有する。ただし、
膝部の強緊締力部の配置は上記の態様に限定されるもの
ではない。なお、このスポーツ用タイツ30aの他の本
体部分は前記各強緊締力部に比べて緊締力のより小さい
伸縮性生地からなっている。尚、図35において22は
臀溝の位置を模式的に示したものである。
【0064】図34〜図37に示したスポーツ用タイツ
30aにおいては、強緊締力部1によりしっかりと大殿
筋をその筋繊維方向にサポートすることができる。従っ
て、股関節の伸展、特に骨盤の前後方向への安定性に大
きな役割をはたすことができ、また腰の左右への回転角
度の現象を防止し、高齢者においては転倒の防止に有効
である。また、走行、ジャンプ、スロープを上る際の股
関節の前後方向への伸展に大きな役割をはたすことがで
きる。また、強緊締力部1、1e、5が大転子3近傍を
3方向からカバーしているので大腿骨頭204と寛骨臼
との結合を一層良好にし、股関節の安定性を向上させる
ことができる。また、このスポーツ用タイツ30aにお
いては、下腹部の腹直筋上4に於いて強緊締力部5と強
緊締力部6とは一体となって連結しているので、腹筋を
より強力にサポートし、腰椎の前湾を弱め、良好な姿勢
を保持し、体型が若々しく見え、腰痛などの痛みの発生
を予防しうる機能がより発揮されやすい。また、強緊締
力部6と強緊締力部9とは一体となって連結していて、
強緊締力部11を形成しているので、ウェスト部の後中
心位置8近傍から左右の広背筋308及び中殿筋309
及び外腹斜筋302をより強力にサポートし、骨盤の後
傾を防止し、骨盤の位置を安定した位置に保つ機能がよ
り発揮されやすい。また、このスポーツ用タイツ30a
においては、強緊締力部1と強緊締力部1eとからなる
強緊締力部(A4)と強緊締力部31からなる強緊締力
部(E)を有しているので、スポーツにおいてこれらの
強緊締力部でサポートしている脚部の筋肉のマッサージ
効果が生起し、これらの筋肉の疲労の回復の促進機能を
発揮する。また高齢者が着用した場合には、転倒を防止
し歩行の安定性を高める機能がより一層強化される。
【0065】次に図38〜図39に本発明の衣料である
別の態様のスポーツ用タイツの背面図、左側面図をそれ
ぞれ示した。正面図は図34と同一であるので図示を省
略した。
【0066】図38〜図39に示したスポーツ用タイツ
30bを、図34〜図37に示したスポーツ用タイツ3
0aと比較すると、図34〜図37に示したスポーツ用
タイツ30aにおいては、強緊締力部5で表わされる部
分の下方端が、大転子3近傍で終了しているのに対し、
図38〜図39に示したスポーツ用タイツ30bにおい
ては、強緊締力部5で表わされる部分が、大転子3近傍
から更に大腿部後ろ側のハムストリングスの少なくとも
一部をカバーして腓骨(図70の207)の存在する側の
膝蓋部の少し上の部分にまで伸びており、強緊締力部5
と強緊締力部5aとが一体となって強緊締力部(B3)
を形成している。前記以外の点は図34〜図37に示し
たスポーツ用タイツ30aと同様であるので、同じ部分
には同じ符号を付して詳細な説明を省略した。
【0067】このスポーツ用タイツ30bにおいては、
前記図34〜図37に示したスポーツ用タイツ30aと
同様の機能を有するとともに、強緊締力部5と5aが大
転子3近傍において一体となっている強緊締力部(B
3)を有するので、大転子3を押さえる機能が更に一層
強化されており、大腿骨頭204と寛骨臼との結合をよ
り良好にし、股関節の安定性を向上させる機能がより強
化される。そして、強緊締力部5aにより、ハムストリ
ングスとも呼ばれている大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様
筋のほぼ筋肉収縮方向をサポートしているので、スポー
ツを行う場合などにおいて、走行動作における地面を強
く後ろに押す機能、ジャンプ時により高く跳ぶ機能、足
を上げる機能などがより強化される。また、これらの筋
肉のマッサージ効果が生起し、これらの筋肉の疲労の回
復が促進される。また高齢者が着用した場合には、転倒
を防止し歩行の安定性を高める機能がより一層強化され
る。
【0068】図40〜図41に本発明の衣料である更に
別の態様のスポーツ用タイツの背面図、左側面図をそれ
ぞれ示した。正面図は強緊締力部5と6が存在しないこ
とを除いて図34とほぼ同一である。
【0069】図40〜図41に示したスポーツ用タイツ
30cは、強緊締力部(A)として、ガードル後側の人
体の第4腰椎から仙骨に相当する位置2に於いて左右部
分が連結しており、前記位置から左右の大殿筋のほぼ中
間部でほぼ大殿筋の筋繊維方向に沿って臀部の膨らみの
頂点又はその近傍を通り少なくとも大転子3近傍に至る
部分をカバーしている強緊締力部1を有している。そし
て強緊締力部1fとして人体のウェスト脇側に相当する
部分から中殿筋のほぼ筋繊維方向に沿って大転子3近傍
に至り(この部分を符号25で示した。)、大転子3近
傍から更に腸脛靭帯及び外側広筋近傍上をほぼその筋繊
維方向に沿って通り、膝蓋部35の側面に至り、更に膝
蓋部35の側面から、腓腹筋及びヒラメ筋をサポートす
るために脚部外側で腓腹筋及びヒラメ筋近傍上をほぼそ
の筋繊維方向に沿って通り、外踝部上方近傍に至る部分
をカバーしている強緊締力部1fを有している。また、
脚部の内側においては図37に示したと同様に、大腿部
内側から、内側広筋をサポートするために内側広筋上を
ほぼその筋繊維方向に沿って通り、膝蓋部35の側面に
至り、更に膝蓋部35の側面から、腓腹筋及びヒラメ筋
をサポートするために脚部内側で腓腹筋及びヒラメ筋近
傍上をほぼその筋繊維方向に沿って通り、内踝部上方近
傍に至る強緊締力部(E)31を有する。尚、膝部につ
いては、図34を用いて説明した事項と同一であるか
ら、同一部分には同一の符号を付して説明を省略する。
【0070】図40〜図41に示したスポーツ用タイツ
30cにおいては、強緊締力部1により大殿筋をその筋
繊維方向にサポートすることができ、更に強緊締力部1
fの25で示した部分により中殿筋をその筋繊維方向に
サポートすることができる。従って、股関節の伸展、特
に骨盤の前後方向への安定性に大きな役割をはたすこと
ができ、腰の回旋運動をサポートし、腰の回旋可能角度
の減少を防止し、高齢者においては転倒の防止に有効で
ある。また、走行、ジャンプ、スロープを上る際の股関
節の前後方向への伸展に大きな役割をはたすことができ
る。また、強緊締力部1及び1fが大転子3近傍を3方
向からカバーしており、且つ強緊締力部1fの符号25
で示した強緊締力部が大転子3にかかる力をほぼ直線状
に上方に引っ張っているので大腿骨頭204と寛骨臼と
の結合を一層良好にし、股関節の安定性を向上させるこ
とができる。また、このスポーツ用タイツ30cにおい
ては、強緊締力部1fの大転子3から下方に存在する強
緊締力部分と脚部内側に存在する強緊締力部(E)31
によって、スポーツを行う場合に、これらの強緊締力部
でサポートされた各筋肉のマッサージ効果が生起し、こ
れらの筋肉の疲労の回復を促進する機能を有する。
【0071】次に図42〜図43に本発明の衣料である
更に別の態様のスポーツ用タイツの背面図、左側面図を
それぞれ示した。正面図は強緊締力部5と6が存在しな
いことを除いて図34とほぼ同一である。図42〜図4
3に示したスポーツ用タイツ30dと図40〜図41に
示したスポーツ用タイツ30cとを比べると、主な相違
点は次のようである。
【0072】図40〜図41に示したスポーツ用タイ
ツ30cにおいては、強緊締力部1が、スポーツ用タイ
ツ後側の人体の第4腰椎から仙骨に相当する位置2に於
いて左右部分が連結しているのに対し、図42〜図43
に示したスポーツ用タイツ30dにおいては、強緊締力
部1が、スポーツ用タイツ後側の人体の仙骨に相当する
位置2aに於いて左右部分が連結している。
【0073】図40〜図41に示したスポーツ用タイ
ツ30cにおける強緊締力部1fの上方部分25と比べ
て、図42〜図43に示したスポーツ用タイツ20dの
強緊締力部1gの上方部分26は若干人体前側方向に湾
曲しており、大腿筋膜張筋並びに中殿筋のうちのより外
側部分の中殿筋をそれらの筋繊維方向にほぼ沿ってカバ
ーしている。
【0074】図42〜図43に示したスポーツ用タイ
ツ30dは、強緊締力部(D)として、ほぼウェスト部
の後中心位置8近傍に於いて左右部分が連結しており、
前記ウェスト部の後中心位置8近傍から左右の広背筋及
び中殿筋及び外腹斜筋の一部に当接される強緊締力部9
を更に有していて、この強緊締力部9が強緊締力部1g
と一体的に結合されている。
【0075】スポーツ用タイツ30cと30dには、上
記との点に若干の相違はあるものの、これらの点の
差異に基づく機能の差異はあまりみられず、この両者は
ほぼ同等の機能を有している。但し、スポーツ用タイツ
30dは、に記載したように強緊締力部9を更に有し
ているので、スポーツ用タイツ30cに比べて、骨盤の
後傾を防止し、骨盤の位置を安定した位置に保つ機能を
補助する機能を更に有する。
【0076】次に図44〜図45に本発明の衣料である
更に別の態様のスポーツ用タイツの背面図、左側面図を
それぞれ示した。正面図は強緊締力部5と6が存在しな
いことを除いて図34とほぼ同一である。図44〜図4
5に示したスポーツ用タイツ30eと図40〜図41に
示したスポーツ用タイツ30cとを比べると、主な相違
点は次のようである。
【0077】図44〜図45に示したスポーツ用タイ
ツ30eは、大転子3近傍から臀部の膨らみの下方部分
に伸びている強緊締力部12を更に有する。
【0078】図44〜図45に示したスポーツ用タイ
ツ30eは、強緊締力部(D)として、ほぼウェスト部
の後中心位置8近傍に於いて左右部分が連結しており、
前記ウェスト部の後中心位置8近傍から左右の広背筋及
び中殿筋及び外腹斜筋の一部に当接される強緊締力部9
を更に有していて、この強緊締力部9が強緊締力部1f
の上端に結合されている。
【0079】従ってこのスポーツ用タイツ30eは、図
40〜図41に示したスポーツ用タイツ30cと同等の
機能のほか、強緊締力部12を有するので、大転子3を
押さえる機能がより強化されており、大腿骨頭204と
寛骨臼との結合をより良好にし、股関節の安定性を向上
させる機能がより強化される。更に強緊締力部12によ
り、ヒップアップ機能を付与することができる。また強
緊締力部9を有し、強緊締力部9が強緊締力部1fの上
端に結合されているので、スポーツ用タイツ30cに比
べて、骨盤の後傾を防止し、骨盤の位置を安定した位置
に保つ機能を補助する機能を更に有する。
【0080】次に図46〜図48に本発明の衣料のボデ
ィスーツの着用状態における正面図、背面図、左側面図
をそれぞれ示した。
【0081】図46〜図48に示したボディスーツ60
aは上半身部が50で示され、下半身部が51で示され
ている。このボディスーツ60aは下半身部51の裾が
長めのタイプのボディスーツである。上半身部はストラ
ップと兼ねて背部の一部分を充当している布52を有し
ている。下半身部51のそれぞれの強緊締力部の配置は
図19〜図21に示したガードル10gの場合と実質的
に同じである。従ってガードル10gと同じ部分には同
じ符号を付して説明を省略している。よってこのボディ
スーツ60aは図19〜図21に示したガードル10g
の場合と実質的に同じ機能を発揮できるボディスーツで
ある。
【0082】次に図49〜図51に本発明の衣料である
更に別の態様のボディスーツの着用状態における正面
図、背面図、左側面図をそれぞれ示した。
【0083】このボディスーツ60bと図46〜図48
に示したボディスーツ60aとの相違点は図46〜図4
8に示したボディスーツ60aは下半身部51の裾が長
めのタイプのボディスーツであるのに対し、図49〜図
51に示したボディスーツ60bは下半身部51の裾が
短いタイプのボディスーツである点が異なるのみで、そ
の他の部分は実質的に同一である。従って図46〜図4
8に示したボディスーツ60aと同じ部分には同じ符号
を付して説明を省略している。よってこのボディスーツ
60bは図46〜図48に示したボディスーツ60aの
場合と実質的に同じ機能を発揮できるボディスーツであ
る。
【0084】次に、強緊締力部と、弱緊締力部とを、編
組織を変更することによって所定のパターン状に編み分
けることによって作成した衣料の例を示す。
【0085】以下の例では、強緊締力部を、3種類に編
分け、最も緊締力の強い強緊締力部(以下、第1強緊締
力部と言う。)、その次に緊締力の強い第2番目の強緊
締力部(以下、第2強緊締力部と言う。)、更に、第2
番目の強緊締力部に比べれば緊締力は弱いが、弱緊締力
部に比べて強い緊締力を有する第3番目の強緊締力部
(以下、第3強緊締力部と言う。)とし、その他の部分
を弱緊締力部として、4段階に編み分けて、形成した衣
料のうち、ロングタイプのガードル(図52〜図54)
とショートタイプのガードル(図55〜図57)につい
ての一実施の形態について説明する。
【0086】図52は、本発明のロングタイプのガード
ルの前側から見た斜視図、図53は、その後側から見た
斜視図、図54は、このガードルの後から前脇ならびに
脚部に用いられる生地の裁断前の平面図である。
【0087】図52〜図54に示したロングタイプのガ
ードル10nにおいては、図19〜図21に示したガー
ドル10gと比較的よく似ている。図19〜図21に示
したガードル10gと比較すると、図19〜図21に示
したガードル10gでは、強緊締力部1が、ガードル後
側の人体の第4腰椎から仙骨に相当する位置2に於いて
左右部分が連結しているのに対し、図52〜図54に示
したガードル10nにおいては、強緊締力部1が、ガー
ドル後側の人体の仙骨に相当する位置2aに於いて左右
部分が連結している。また、図52〜図54に示したガ
ードル10nでは、強緊締力部6が更にお腹押え用強緊
締力部(F)の脇で下方に折れ曲がり伸びており、強緊
締力部5と強緊締力部1の上側に沿って伸びている。ま
た、図52〜図54に示したガードル10nでは、裾部
分に強緊締力部70が更に存在している。これ以外の点
は実質上図19〜図21に示したロングタイプのガード
ル10gと同様であるので、同一部分には同一の符号を
付して詳細な説明を省略している。
【0088】そして、このロングタイプのガードルは、
強緊締力部を、前述したように第1強緊締力部、第2強
緊締力部、第3強緊締力部、及び弱緊締力部の、4段階
に編み分けて、形成している。編分けは、いかなる編組
織を用いてもよく、編密度や、糸の緊張力の強さを調整
できる編分け手法であればいずれの方法でもよいが、こ
の実施の形態では、比較的緊締力の強い部分が丸編みに
比べて、より強い緊締力で編み込むことができ、見栄え
もよく、伝染によるほつれなどの生じにくい、ジャカー
ド編の経編で、その表側にあらわれる編組織を編み分け
て、上述のような第1強緊締力部、第2強緊締力部、第
3強緊締力部、及び弱緊締力部の、4段階の編分けを行
った。
【0089】すなわち、ジャカード編からなる地編が非
弾性糸で編まれ、挿入糸として弾性糸を用いた経編地か
らなっており、緊締力の強弱の要求に応じて前記地編の
表側にあらわれる編組織を切り替えて、組織の変化によ
り、所定部分に所定の比較的緊締力の強い部分と比較的
緊締力の弱い部分をパターン状に設ける事によって、緊
締力の強弱の要求に応じて、所定の位置に所定のパター
ンで、所望の緊締力を有する部分を編み分けて設けるこ
とができる。
【0090】ここではパワーネット組織を上記の如く編
分けて用いるが、第1強緊締力部、第2強緊締力部、第
3強緊締力部をそれぞれサテン調ネット組織とし、弱緊
締力部をメッシュ調ネット組織とした。
【0091】この地編生地は例えば次の様な方法で製造
できる。すなわちジャカード制御装置を有する経編機
(例えば米国特許第5,390,512号(対応日本特
開平6-166934号)など参照、あるいは具体的に
は糸ガイドバーに曲げ変換器が取り付けられているカー
ルマイヤーテキスタイルマシーンファブリックGmbH社製
(日本マイヤー株式会社発売)の高速ジャカードラッシ
ェル機“RSJ 4/1”)などを用いて、ジャカード
制御装置を有する経編機のコンピーターに各ウェールと
各コースに関して所定位置に所定の編組織が達成される
ように指令を入力することにより実現できる。
【0092】ここでは、強緊締力部を、第1強緊締力
部、第2強緊締力部、第3強緊締力部の3段階に区別す
るのに、1繰り返しの編単位中の、2針以上(ここでは
2針)の振りが入った割合を多くするか、中程度にする
か、少なくするかによって編み分けている。2針振ると
は、あるウェールを編む際に、(1)隣のウェールに振
り、(2)次に、本来のウェールに戻して編む、と言う
方法で2針の振りが達成できる。前記(1)と(2)を
1繰り返しの編単位中、多く入れれば入れるほど、強緊
締力部の緊締力をより強くすることができる。また、弱
緊締力部は、ここではサテン調ネット組織に比べて、空
間部分が大きく、単位当たりの糸の密度の少ないメッシ
ュ調ネット組織を用いた。
【0093】このような編分けは、例えば特開平10−
96147号や国際出願番号PCT/JP99/010
98号などにも詳述されているので、必要とあれば、こ
れらを参照できる。
【0094】なお、本実施態様においては、地編組織を
構成する糸として、表側にあらわれる糸も裏側にあらわ
れる糸も、20デニールのナイロン糸を用いた。挿入糸
として各ウェールごとに1本づつの280デニールのポ
リウレタン弾性糸と40デニールのポリウレタン弾性糸
を用い、40デニールのポリウレタン弾性糸について
は、ウェール方向に対して蛇行して挿入、言い換えれば
複数のウェールにまたがって蛇行して挿入されており、
従って、ウェール方向だけでなく、それと直角方向であ
るコース方向の2方向に伸縮性が発現されるようにし
た。280デニールのポリウレタン弾性糸は、ほぼ同一
ウェール上に挿入されて、主としてウェール方向の伸縮
性に寄与している。なお、これらのポリウレタン弾性糸
は、地編の表側にあらわれる編組織の変化にかかわら
ず、地編組織全体に、上述の手法ならびに割合でほぼ均
等に挿入されている。生地全体のナイロン糸とポリウレ
タン弾性糸の使用割合は、ナイロン糸80重量%、ポリ
ウレタン弾性糸20重量%とした。
【0095】しかして、図52〜図53に示したロング
タイプのガードルにおいて、強緊締力部(A)として、
ガードル後側の人体の仙骨に相当する位置2aに於いて
左右部分が連結しており、前記位置から左右の大殿筋の
ほぼ中間部でほぼ大殿筋の筋繊維方向に沿って臀部の膨
らみの頂点又はその近傍を通り少なくとも大転子3近傍
に至る部分をカバーしている強緊締力部1は、大転子3
の存在する部分の区画を2針の振りの入った割合の多
い、第1強緊締力部で構成し、大転子3の存在する部分
の区画を除いた強緊締力部1は、2針の振りの入った割
合が中くらいの割合の、第2強緊締力部で構成されてい
る。下腹部中央部の符号20で示されるお腹押え用強緊
締力部(F)は、第2強緊締力部で構成されている。
【0096】前記お腹押え用強緊締力部(F)20の左
右のやや下脇側に連結されている強緊締力部5と、大転
子3の存在する部分の区画を介して、それに連なる強緊
締力部12が一体となって強緊締力部(B2)が形成さ
れているが、大転子3の存在する部分の区画を除いて、
強緊締力部5と強緊締力部12は、第2強緊締力部で構
成されている。
【0097】更に、強緊締力部(C)の一態様である強
緊締力部6、その後ろのウェスト部分を一体となってカ
バーする強緊締力部(D)の強緊締力部9で示される部
分は、第3強緊締力部で構成されている。また、裾部分
の強緊締力部70は、第2強緊締力部で構成されてい
る。
【0098】その他の部分、すなわち、71で示される
臀部上部の部分、72で示される脚部の一部部分、73
で示される臀裂部の左右やや上方部分、74で示される
腹部上部は、弱緊締力部であるメッシュ調ネット組織で
構成されている。
【0099】このガードルにおいても、強緊締力部
(A)として、ガードル後側の人体の仙骨に相当する位
置2aに於いて左右部分が連結しており、前記位置から
左右の大殿筋のほぼ中間部でほぼ大殿筋の筋繊維方向に
沿って臀部の膨らみの頂点又はその近傍を通り少なくと
も大転子3近傍に至る部分をカバーしている強緊締力部
1を有している。従って、しっかりと大殿筋をその筋繊
維方向にサポートすることができる。これにより、腰の
回旋運動をサポートし腰の回旋角度の減少を防止し、骨
盤の前後方向への安定に大きな役割をはたすことがで
き、高齢者においては転倒の防止に有効である。また、
走行、ジャンプ、スロープを上る際の股関節の前後方向
への伸展に大きな役割をはたすことができる。
【0100】また、強緊締力部5で表わされる部分が、
大転子3近傍から更に臀部の膨らみの下方部分に伸びた
強緊締力部12と一体となって強緊締力部(B2)を形
成している。従ってこのガードルは強緊締力部(B2)
の存在により、大転子3を押さえる機能がより強化され
ており、大腿骨頭204と寛骨臼との結合をより良好に
し、股関節の安定性を向上させる機能がより強化され
る。更に強緊締力部12により、ヒップアップ機能を付
与することができる。
【0101】また、左右の強緊締力部5と左右の強緊締
力部6は、それぞれお腹押え用強緊締力部(F)20を
介して連結しているので、腹筋をより強力にサポート
し、腰椎の前湾を弱め、良好な姿勢を保持し、体型が若
々しく見え、腰痛などの痛みの発生を予防しうる機能が
より発揮されやすい。また、強緊締力部6と強緊締力部
9とは一体となって連結していて、強緊締力部11を形
成しているので、ウェスト部の後中心位置8近傍から左
右の広背筋308及び中殿筋309及び外腹斜筋302
をより強力にサポートし、骨盤の後傾を防止し、骨盤の
位置を安定した位置に保つ機能がより発揮されやすい。
【0102】更に、裾部分の強緊締力部70は、第2強
緊締力部で構成されているので、裾のずり上がりを防止
できる。この部分が面状に太腿部分を押えるので、裾に
ゴムテープなどを付けた場合に比べて、食い込みがなく
着用感に優れている。
【0103】しかも、このガードルは強緊締力部が、布
の裏打ちなどによって形成されたものではなく、編組織
を編み分けて形成した強緊締力部であるから、強緊締力
部と弱緊締力部の境目に実質上段差がない。従って、こ
の境目の段差がアウターウェァーに反映して、アウター
ウェァーに段差があらわれて、着用者の外観を見苦しく
するおそれがない。
【0104】なお、図54は、このガードルの後から前
脇ならびに脚部に用いられる生地の裁断前の平面図であ
るが、点線ラインA−B−C−D−E−F−G−Aで囲
まれた部分が、図52のお腹押え用強緊締力部20と腹
部上部74の部分を除いた右側の前から後ろにかけての
身頃(充当生地)の裁断ラインを示している。なお、点
線ラインH−I−Jで囲まれた部分75は、クロッチに
充当するピースの裁断ラインである。G−Fのライン
が、ガードルの後ろの中心ラインとなる。図54の各部
分には、図52、図53と同じ部分には同じ符号が付与
されているので、図54に示された各部分のどの部分
が、図52、図53のどの部分を構成するかは、容易に
理解される。図54において、このジャカードラッシェ
ル経編地を形成している糸の供給方向すなわちウェール
方向は、矢印Sの方向である。
【0105】この実施態様で示したガードルは、上記図
54で示した、ガードルの後から前脇ならびに脚部に用
いられる生地について、左身側と右身側の2枚、75で
示されたクロッチ布、図52の腹部上部74とお腹押え
用強緊締力部(F)20が編み分けられて一体になって
いる腹部布の合計4枚の生地から構成されている。
【0106】次に、図55〜図57を引用して、本発明
の衣料の一実施の形態である、ショートタイプのガード
ルについて説明する。
【0107】図55は、本発明のショートタイプのガー
ドルの前側から見た斜視図、図56は、その後側から見
た斜視図、図57は、このガードルの後から前脇部に用
いられる生地の裁断前の平面図である。
【0108】図55〜図57に示したショートタイプの
ガードル10pにおいては、図52〜図54に示したロ
ングタイプのガードル10nと比較的類似部分が多い。
従って、ロングタイプのガードル10nと、同一部分に
は同一の符号を付して詳細な説明を省略している。
【0109】このショートタイプのガードル10pにお
いても、強緊締力部1が、ガードル後側の人体の仙骨に
相当する位置2aに於いて左右部分が連結している。ま
た、図52〜図54に示したガードル10nと同様に、
強緊締力部6が更にお腹押え用強緊締力部(F)の脇で
下方に折れ曲がり伸びており、強緊締力部5と強緊締力
部1の上側に沿って伸びている。なお、図55に示され
るお腹押え用強緊締力部(F)20の下側に、前裾部分
76が、接ぎライン79で縫製により取り付けられてい
る。(従って、前裾部分76は、お腹押え用強緊締力部
(F)20腹部通常のパワーネットの部分と編分けによ
って形成したものではない。この生地は通常の編分けを
必要としない経編で作成されたパワーネット組織の生地
である。この部分の緊締力は特に限定されないが、第3
の強緊締力部のランクに相当する。)。78は、脚部穴
である。
【0110】そして、このショートタイプのガードル
は、強緊締力部を、前述したように第1強緊締力部、第
2強緊締力部、第3強緊締力部、及び弱緊締力部の、4
段階に編み分けて、形成している。編分けは、前記図5
2〜図54に示したロングタイプのガードルで用いたと
同様に、ジャカード編の経編で、地編の表側にあらわれ
る編組織を編み分けて、上述のような第1強緊締力部、
第2強緊締力部、第3強緊締力部、及び弱緊締力部の、
4段階の編分けを行った。
【0111】すなわち、ジャカード編からなる地編が非
弾性糸で編まれ、挿入糸として弾性糸を用いた経編地か
らなっており、緊締力の強弱の要求に応じて前記地編の
表側にあらわれる編組織を切り替えて、組織の変化によ
り、所定部分に所定の比較的緊締力の強い部分と比較的
緊締力の弱い部分をパターン状に設ける事によって、緊
締力の強弱の要求に応じて、所定の位置に所定のパター
ンで、所望の緊締力を有する部分を編み分けて設けてい
る。
【0112】この例においても、パワーネット組織を上
記の如く編分けて、第1強緊締力部、第2強緊締力部、
第3強緊締力部をそれぞれサテン調ネット組織とし、弱
緊締力部をメッシュ調ネット組織とした。
【0113】ここでも、前記の例と同様に、強緊締力部
を、第1強緊締力部、第2強緊締力部、第3強緊締力部
の3段階に区別するのに、1繰り返しの編単位中の、2
針の振りが入った割合を多くするか、中程度にするか、
少なくするかによって編み分けている。また、弱緊締力
部は、ここではサテン調ネット組織に比べて、空間部分
が大きく、単位当たりの糸の密度の少ないメッシュ調ネ
ット組織を用いた。
【0114】なお、本実施態様においては、地編組織を
構成する糸として、表側にあらわれる糸も裏側にあらわ
れる糸も、20デニールのナイロン糸を用いた。挿入糸
として各ウェールごとに1本づつの280デニールのポ
リウレタン弾性糸と40デニールのポリウレタン弾性糸
を用い、40デニールのポリウレタン弾性糸について
は、ウェール方向に対して蛇行して挿入、言い換えれば
複数のウェールにまたがって蛇行して挿入されており、
従って、ウェール方向だけでなく、それと直角方向であ
るコース方向の2方向に伸縮性が発現されるようにし
た。280デニールのポリウレタン弾性糸は、ほぼ同一
ウェール上に挿入されて、主としてウェール方向の伸縮
性に寄与している。なお、これらのポリウレタン弾性糸
は、地編の編組織の変化にかかわらず、地編組織全体
に、上述の手法ならびに割合でほぼ均等に挿入されてい
る。生地全体のナイロン糸とポリウレタン弾性糸の使用
割合は、ナイロン糸80重量%、ポリウレタン弾性糸2
0重量%とした。
【0115】なお、前裾部分76のパワーネット組織の
生地は、20デニールのナイロン糸80重量%と20重
量%のポリウレタン弾性糸からなり、ポリウレタン弾性
糸は、挿入糸として用いられ、40デニールのポリウレ
タン弾性糸を各ウェールごとに1本づつ挿入した。40
デニールのポリウレタン弾性糸は、ほぼ同一ウェール上
に挿入されて、主としてウェール方向の伸縮性に寄与し
ている。
【0116】しかして、図55〜図57に示したショー
トタイプのガードルにおいて、強緊締力部(A)とし
て、ガードル後側の人体の仙骨に相当する位置2aに於
いて左右部分が連結しており、前記位置から左右の大殿
筋のほぼ中間部でほぼ大殿筋の筋繊維方向に沿って臀部
の膨らみの頂点又はその近傍を通り少なくとも大転子3
近傍に至る部分をカバーしている強緊締力部1は、大転
子3の存在する部分の区画を2針の振りの入った割合の
多い、第1強緊締力部で構成し、大転子3の存在する部
分の区画を除いた強緊締力部1は、2針の振りの入った
割合が中くらいの割合の、第2強緊締力部で構成されて
いる。下腹部中央部の符号20で示されるお腹押え用強
緊締力部(F)は、第2強緊締力部で構成されている。
【0117】前記お腹押え用強緊締力部(F)20の左
右のやや下脇側に連結されている強緊締力部5と、大転
子3の存在する部分の区画を介して、それに連なる強緊
締力部12が一体となって強緊締力部(B2)が形成さ
れているが、大転子3の存在する部分の区画を除いて、
強緊締力部5と強緊締力部12は、第2強緊締力部で構
成されている。
【0118】更に、強緊締力部(C)の一態様である強
緊締力部6、その後ろのウェスト部分を一体となってカ
バーする強緊締力部(D)の強緊締力部9で示される部
分は、第3強緊締力部で構成されている。
【0119】その他の部分、すなわち、71で示される
臀部上部の部分、73で示される臀裂部の左右やや上方
部分、74で示される腹部上部は、弱緊締力部であるメ
ッシュ調ネット組織で構成されている。
【0120】このガードルにおいても、強緊締力部
(A)として、ガードル後側の人体の仙骨に相当する位
置2aに於いて左右部分が連結しており、前記位置から
左右の大殿筋のほぼ中間部でほぼ大殿筋の筋繊維方向に
沿って臀部の膨らみの頂点又はその近傍を通り少なくと
も大転子3近傍に至る部分をカバーしている強緊締力部
1を有している。従って、しっかりと大殿筋をその筋繊
維方向にサポートすることができる。これにより、腰の
回旋運動をサポートし腰の回旋角度の減少を防止し、骨
盤の前後方向への安定に大きな役割をはたすことがで
き、高齢者においては転倒の防止に有効である。また、
走行、ジャンプ、スロープを上る際の股関節の前後方向
への伸展に大きな役割をはたすことができる。
【0121】また、強緊締力部5で表わされる部分が、
大転子3近傍から更に臀部の膨らみの下方部分に伸びた
強緊締力部12と一体となって強緊締力部(B2)を形
成している。従ってこのガードルは、強緊締力部(B
2)の存在により、大転子3を押さえる機能がより強化
されており、大腿骨頭204と寛骨臼との結合をより良
好にし、股関節の安定性を向上させる機能がより強化さ
れる。更に強緊締力部12により、ヒップアップ機能を
付与することができる。
【0122】また、左右の強緊締力部5と左右の強緊締
力部6は、それぞれお腹押え用強緊締力部(F)20を
介して連結しているので、腹筋をより強力にサポート
し、腰椎の前湾を弱め、良好な姿勢を保持し、体型が若
々しく見え、腰痛などの痛みの発生を予防しうる機能が
より発揮されやすい。また、強緊締力部6と強緊締力部
9とは一体となって連結していて、強緊締力部11を形
成しているので、ウェスト部の後中心位置8近傍から左
右の広背筋308及び中殿筋309及び外腹斜筋302
をより強力にサポートし、骨盤の後傾を防止し、骨盤の
位置を安定した位置に保つ機能がより発揮されやすい。
【0123】しかも、このガードルは強緊締力部が、布
の裏打ちなどによって形成されたものではなく、編組織
を編み分けて形成した強緊締力部であるから、強緊締力
部と弱緊締力部の境目に実質上段差がない。従って、こ
の境目の段差がアウターウェァーに反映して、アウター
ウェァーに段差があらわれて、着用者の外観を見苦しく
するおそれがない。
【0124】なお、図57は、このガードルの後から前
脇に用いられる生地の裁断前の平面図であるが、点線ラ
インA−B−C−D−E−Aで囲まれた部分が、図55
のお腹押え用強緊締力部20と腹部上部74の部分を除
いた右側の前から後ろにかけての身頃(充当生地)の裁
断ラインを示している。なお、点線ラインF−G−H−
Iで囲まれた部分75は、クロッチ75に充当するピー
スの裁断ラインである。E−Dのラインが、ガードルの
後ろの中心ラインとなる。図57の各部分には、図5
5、図56と同じ部分には同じ符号が付与されているの
で、図57に示された各部分のどの部分が、図55、図
56のどの部分を構成するかは、容易に理解される。
尚、図57において、このジャカードラッシェル経編地
を形成している糸の供給方向すなわちウェール方向は、
矢印Sの方向である。
【0125】この実施態様で示したガードルは、上記図
57で示した、後から前脇に用いられる生地について、
左身側と右身側の2枚、75で示されたクロッチ布、図
55の腹部上部74とお腹押え用強緊締力部(F)20
が編み分けられて一体になっている腹部布、及び左右の
前裾部分76の合計6枚の生地から構成されている。
【0126】次に図58〜図60に本発明の衣料である
更に別の態様のショートタイプのガードルの着用状態に
おける正面図、左側面図、背面図をそれぞれ示した。図
58〜図60に示したショートタイプのガードル10q
においては、強緊締力部(A)として、ガードル後側の
人体の第4腰椎から仙骨に相当する位置2に於いて左右
部分が連結しており、前記位置から左右の大殿筋のほぼ
中間部でほぼ大殿筋の筋繊維方向に沿って臀部の膨らみ
の頂点又はその近傍を通り大転子3近傍に至る部分をカ
バーしている強緊締力部1を有している。また、図19
と同様に下腹部中央部に主たる伸縮方向が衣料縦方向の
お腹押え用強緊締力部(F)20が存在している。更
に、ガードル10qの裾周りについては、80が前裾布
であり、この態様では、縁部がほつれ防止処理されてい
る、いわゆる端始末を必要としない伸縮性の布(従って
裾縁部分を折り返して縫製するような端始末を施してい
ない裾縁部分が平坦な布)であり、且つ身体にフィット
するよう強緊締力を有するパワーネット編物を採用して
いる。そしてこの前裾布80の強緊締力部に連なってそ
の脇側から脇裾に沿って、大転子3近傍に至る強緊締力
部5bと更にそれが後ろ裾に沿って臀部の膨らみの下方
部分に伸びている強緊締力部12を有している。強緊締
力部である前裾布80はお腹押え用強緊締力部(F)2
0に連なっているので、前裾布80を腹押え用強緊締力
部の延長と考えると、前記前裾布80と強緊締力部5b
とは、図16〜図18で示したガードルのお腹押え用強
緊締力部(F)20と強緊締力部5の合わさったものと
ほぼ同様の作用をする下腹部の腹直筋上の位置から左右
の内腹斜筋のほぼ筋繊維方向に沿って斜め下方向に向か
い大転子3近傍に至る部分をカバーしている強緊締力部
5とほぼ同等と見なすことが可能である。
【0127】よって、本態様のショートタイプのガード
ル10qは、強緊締力部1が大殿筋の筋繊維方向に沿っ
て臀部の膨らみの頂点又はその近傍を通っており、しか
も、ガードル後側の人体の第4腰椎から仙骨に相当する
位置2に於いて左右部分が連結しているので、しっかり
と大殿筋をその筋繊維方向にサポートすることができ
る。従って、腰の回旋運動をサポートし腰の回旋角度の
減少を防止し、骨盤の前後方向への安定に大きな役割を
はたすことができ、高齢者においては転倒の防止に有効
である。また、走行、ジャンプ、スロープを上る際の股
関節の前後方向への伸展に大きな役割をはたすことがで
きる。また、強緊締力部1と5b並びに12が大転子3
近傍をカバーしているので大腿骨頭204と寛骨臼との
結合を良好にし、股関節の安定性を向上させる機能を発
揮する。更に、前裾布80を前述したようにお腹押え用
強緊締力部(F)20の延長と考えるとこれらと強緊締
力部5bにより、腹直筋301の一部と内腹斜筋をサポ
ートし、腰椎の前湾を弱め、良好な姿勢を保持し、体型
が若々しく見え、腰痛などの痛みの発生を予防しうる機
能を発揮できる。更に強緊締力部12により、ヒップア
ップ機能を付与することができる。
【0128】次に図61〜図63に本発明の衣料である
更に別の態様のショートタイプのガードルの着用状態に
おける正面図、左側面図、背面図をそれぞれ示した。図
61〜図63に示したショートタイプのガードル10r
においては、強緊締力部(A)として、ガードル後側の
人体の第4腰椎から仙骨に相当する位置2に於いて左右
部分が連結しており、前記位置から左右の大殿筋のほぼ
中間部でほぼ大殿筋の筋繊維方向に沿って臀部の膨らみ
の頂点又はその近傍を通り大転子3近傍に至る部分をカ
バーしている強緊締力部1を有している。また、下腹部
中央部に主たる伸縮方向が衣料縦方向のお腹押え用強緊
締力部(F)20が存在し、前記お腹押え用強緊締力部
(F)20の左右のやや下脇側に強緊締力部5のそれぞ
れ左右の一端が連結されており、前記(F)20の左右
の上脇側に強緊締力部6のそれぞれ左右の一端が連結さ
れている。図19と若干異なるのは、強緊締力部5と6
が脇側で連なっている点である。また、強緊締力部5で
表わされる部分が、大転子3近傍から更に強緊締力部1
2で示されるように後ろ裾に沿って臀部の膨らみの下方
部分に伸びており、強緊締力部5と強緊締力部12が一
体となった強緊締力部(B2)を有している。また、強
緊締力部(D)として、ほぼウェスト部の後中心位置8
近傍に於いて左右部分が連結しており、前記ウェスト部
の後中心位置8近傍から左右の広背筋308及び中殿筋
309及び外腹斜筋302の一部に当接され少なくとも
脇7を前面側に超える位置までの部分をカバーしている
強緊締力部9を有し、更にまた、下腹部の腹直筋上4に
於いて左右部分が連結しており、前記下腹部の腹直筋上
4の位置(お腹押え用強緊締力部(F)20)から左右
の外腹斜筋のほぼ筋繊維方向に沿って斜め上方に向かい
少なくとも脇7を背面側に超える位置に至る部分をカバ
ーしている強緊締力部6を有していて、前記強緊締力部
6と強緊締力部9とは一体となって連結していて、強緊
締力部11を形成している。よって、このショートタイ
プのガードル10rにおいては、強緊締力部5、6、9
(11)、12が一連に連なって形成されており、特に
限定するものではないが、このような態様は、先の図5
2〜図57の実施の形態で示したジャカードラッセル編
みによって地編みの表側にあらわれる編組織を切り替え
て、組織の変化により、所定部分に所定の比較的緊締力
の強い部分と比較的緊締力の弱い部分をパターン状に設
ける手法が容易に適用できる態様の衣料である。
【0129】以上に説明したこのショートタイプのガー
ドル10rにおいては、強緊締力部1が大殿筋の筋繊維
方向に沿って臀部の膨らみの頂点又はその近傍を通って
おり、しかも、ガードル後側の人体の第4腰椎から仙骨
に相当する位置2に於いて左右部分が連結しているの
で、しっかりと大殿筋をその筋繊維方向にサポートする
ことができる。従って、腰の回旋運動をサポートし腰の
回旋角度の減少を防止し、骨盤の前後方向への安定に大
きな役割をはたすことができ、高齢者においては転倒の
防止に有効である。また、走行、ジャンプ、スロープを
上る際の股関節の前後方向への伸展に大きな役割をはた
すことができる。また、強緊締力部1と5並びに12が
大転子3近傍をカバーしているので大腿骨頭204と寛
骨臼との結合を良好にし、股関節の安定性を向上させる
機能を発揮できる。
【0130】また、お腹押え用強緊締力部(F)20と
強緊締力部5により、腹直筋301の一部と内腹斜筋を
サポートし、腰椎の前湾を弱め、良好な姿勢を保持し、
体型が若々しく見え、腰痛などの痛みの発生を予防しう
る機能を発揮できる。更に強緊締力部12により、ヒッ
プアップ機能を付与することができる。
【0131】また、お腹押え用強緊締力部(F)20と
強緊締力部6により、腹直筋301の一部と外腹斜筋3
02をサポートし、腰椎の前湾を弱め、良好な姿勢を保
持し、体型が若々しく見え、腰痛などの痛みの発生を予
防しうる機能を発揮するとともに、強緊締力部6と強緊
締力部9とは一体となって連結していて、強緊締力部1
1を形成しているので、ウェスト部の後中心位置8近傍
から左右の広背筋308及び中殿筋309及び外腹斜筋
302をより強力にサポートし、骨盤の後傾を防止し、
骨盤の位置を安定した位置に保つ機能がより発揮されや
すい。
【0132】しかも、ショートタイプのガードル10r
においては、前ウェスト布82として、トリコットなど
の緊締力の小さい伸縮性を有するソフトな生地を2つ折
りにしてワサ(折り返し部分)がウェスト上端側となる
ように配置している。従ってお腹押え用強緊締力部
(F)20がもしウエスト上端まで到達している場合に
は、強緊締力部6と強緊締力部9とが一体となって連結
している強緊締力部11で強いパワーがウェストにかか
るようにしているが、これらとお腹押え用強緊締力部
(F)20とで締め付けパワーが強くなりすぎて着用感
が低下することを改良し、胃の上部になるウェスト前側
部にかかるパワーをソフトにし、脇から背面にかけては
強緊締力部11で強いパワーがウェストにかかるように
して着用感と機能の発揮とをバランスさせた衣料が提供
できる。
【0133】次に図64〜図66に本発明の衣料である
更に別の態様のショートタイプのガードルの着用状態に
おける正面図、左側面図、背面図をそれぞれ示した。図
64〜図66に示したショートタイプのガードル10s
においては、強緊締力部(A)として、ガードル後側の
人体の第4腰椎から仙骨に相当する位置2に於いて左右
部分が連結しており、前記位置から左右の大殿筋のほぼ
中間部でほぼ大殿筋の筋繊維方向に沿って臀部の膨らみ
の頂点又はその近傍を通り大転子3近傍に至る部分をカ
バーしている強緊締力部1を有している。また、図58
と同様に下腹部中央部に主たる伸縮方向が衣料縦方向の
お腹押え用強緊締力部(F)20が存在している。更
に、ガードル10sの裾周りについては、80が前裾布
であり、この態様では、縁部がほつれ防止処理されてい
る、いわゆる端始末を必要としない伸縮性の布(従って
裾縁部分を折り返して縫製するような端始末を施してい
ない裾縁部分が平坦な布)であり、身体にフィットする
よう強緊締力を有するパワーネット編物を採用してい
る。そしてお腹押え用強緊締力部(F)20と前裾布8
0の強緊締力部に連なってその脇側から脇裾に沿って、
大転子3近傍に至る強緊締力部5を有している。強緊締
力部5はお腹押え用強緊締力部(F)20に連なってい
るので、強緊締力部5とお腹押え用強緊締力部(F)2
0は、図19で示したガードルのお腹押え用強緊締力部
(F)20と強緊締力部5とほぼ同様の機能を有する下
腹部の腹直筋上の位置から左右の内腹斜筋のほぼ筋繊維
方向に沿って斜め下方向に向かい大転子3近傍に至る部
分をカバーしている強緊締力部5と同等と見なされる。
【0134】よって、本態様のショートタイプのガード
ル10sは、強緊締力部1が大殿筋の筋繊維方向に沿っ
て臀部の膨らみの頂点又はその近傍を通っており、しか
も、ガードル後側の人体の第4腰椎から仙骨に相当する
位置2に於いて左右部分が連結しているので、しっかり
と大殿筋をその筋繊維方向にサポートすることができ
る。従って、腰の回旋運動をサポートし腰の回旋角度の
減少を防止し、骨盤の前後方向への安定に大きな役割を
はたすことができ、高齢者においては転倒の防止に有効
である。また、走行、ジャンプ、スロープを上る際の股
関節の前後方向への伸展に大きな役割をはたすことがで
きる。また、強緊締力部1と5が大転子近傍をカバーし
ているので大腿骨頭204と寛骨臼との結合を良好に
し、股関節の安定性を向上させる機能を発揮する。更
に、お腹押え用強緊締力部(F)20と強緊締力部5に
より、腹直筋301の一部と内腹斜筋をサポートし、腰
椎の前湾を弱め、良好な姿勢を保持し、体型が若々しく
見え、腰痛などの痛みの発生を予防しうる機能を発揮で
きる。なお、83はショートタイプのガードル本体の後
ろ側の裾ラインである。
【0135】次に図67〜図69に本発明の衣料である
更に別の態様のショートタイプのガードルの着用状態に
おける正面図、左側面図、背面図をそれぞれ示した。図
67〜図69に示したショートタイプのガードル10t
においては、強緊締力部(A)として、ガードル後側の
人体の第4腰椎から仙骨に相当する位置2に於いて左右
部分が連結しており、前記位置から左右の大殿筋のほぼ
中間部でほぼ大殿筋の筋繊維方向に沿って臀部の膨らみ
の頂点又はその近傍を通り大転子3近傍に至る部分をカ
バーしている強緊締力部1を有している。また、強緊締
力部(C)として、下腹部の腹直筋上4に於いて左右部
分が連結しており、前記下腹部の腹直筋上4から左右の
外腹斜筋のほぼ筋繊維方向に沿って斜め上方に向かい少
なくとも脇を背面側に超える位置までの部分をカバーし
ている強緊締力部6を有しているとともに、強緊締力部
(D)として、ほぼウェスト部の後中心位置8近傍に於
いて左右部分が連結しており、前記ウェスト部の後中心
位置8近傍から左右の広背筋308及び中殿筋309及
び外腹斜筋302の一部に当接され少なくとも脇を前面
側に超える位置までの部分をカバーしている強緊締力部
9を有し、前記強緊締力部6と強緊締力部9とは一体と
なって連結していて、強緊締力部11を形成している。
【0136】更に強緊締力部(B)として、左右の内腹
斜筋のほぼ筋繊維方向に沿って斜め下方向に向かい大転
子3近傍に至る部分をカバーしている強緊締力部5を有
している。この態様のガードルの強緊締力部5は、「下
腹部の腹直筋上4に於いて左右部分が連結しており、前
記下腹部の腹直筋上4の位置から強緊締力部5が出発し
ている」という条件を形式上は満たしていないが、強緊
締力部5は強緊締力部6の下側の左右の縁に連なって連
結されており、強緊締力部6の下側部分が、強緊締力部
5の機能を兼ねており、従って、実質上は、下腹部の腹
直筋上4に於いて左右部分が連結しており、前記下腹部
の腹直筋上4の位置から強緊締力部5が出発していると
見なせ、実質上は同等である。強緊締力部5と強緊締力
部6とは縫製ラインが存在しているだけであり、もし、
強緊締力部5と強緊締力部6とが一体の一枚の生地で作
成されているとすれば、図13に示したものと同等にな
る。従って、図13で示した強緊締力部5と強緊締力部
6とが一体のものに強緊締力部5と強緊締力部6とが交
わる部分に、強緊締力部6の外側のラインに沿って縫製
ラインを設けたものと同等になる。なお、83はショー
トタイプのガードル本体の後ろ側の裾ラインである。
【0137】従ってこの態様のショートタイプのガード
ル10tにおいては、強緊締力部1が大殿筋の筋繊維方
向に沿って臀部の膨らみの頂点又はその近傍を通ってお
り、しかも、ガードル後側の人体の第4腰椎から仙骨に
相当する位置2に於いて左右部分が連結しているので、
しっかりと大殿筋をその筋繊維方向にサポートすること
ができる。従って、腰の回旋運動をサポートし腰の回旋
角度の減少を防止し、骨盤の前後方向への安定に大きな
役割をはたすことができ、高齢者においては転倒の防止
に有効である。また、走行、ジャンプ、スロープを上る
際の股関節の前後方向への伸展に大きな役割をはたすこ
とができる。また、強緊締力部1と5が大転子3近傍を
カバーしているので大腿骨頭204と寛骨臼との結合を
良好にし、股関節の安定性を向上させる機能を発揮でき
る。また、強緊締力部5により、腹直筋301の一部と
内腹斜筋をサポートし、腰椎の前湾を弱め、良好な姿勢
を保持し、体型が若々しく見え、腰痛などの痛みの発生
を予防しうる機能を発揮できる。
【0138】また、強緊締力部6により、腹直筋301
の一部と外腹斜筋302をサポートし、腰椎の前湾を弱
め、良好な姿勢を保持し、体型が若々しく見え、腰痛な
どの痛みの発生を予防しうる機能を発揮するとともに、
強緊締力部6と強緊締力部9とは一体となって連結して
いて、強緊締力部11を形成しているので、ウェスト部
の後中心位置8近傍から左右の広背筋308及び中殿筋
309及び外腹斜筋302をより強力にサポートし、骨
盤の後傾を防止し、骨盤の位置を安定した位置に保つ機
能がより発揮されやすい衣料を提供できる。
【0139】以上、衣料の実施の態様として、ガード
ル、スポーツ用タイツ、ボディスーツについての具体例
を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらの実施の
態様のみに限定されるものではなく、スパッツ、レオタ
ード、水着、その他の少なくとも下半身の一部をカバー
し股部を有しており、人体にフィットさせて着用する伸
縮性生地からなる衣料に適用可能である。
【0140】また、本発明の衣料において、少なくとも
下半身の一部をカバーし股部を有しており人体にフィッ
トさせて着用する伸縮性生地からなる衣料が、「人体の
大腿部を少なくとも股部より下側まで筒状に包み込む脚
部を有している衣料」とは、例えば図1その他に示した
ロングタイプのガードルとか、図34その他に示したス
ポーツ用タイツなどで示されるように、大腿部あるいは
大腿部と下腿部を筒状に包み込む脚部を有している衣料
などであり、図示していないがこのような脚部を有する
タイプのスパッツ、ボディスーツ、レオタード、水着な
どにも適用可能である。このような本発明の好ましい態
様においては、大腿部を少なくとも股部より下側まで筒
状に包み込む脚部を有することにより、全体の長さも脚
部が存在する分長くなり、よりしっかりと身体に固定さ
れフィツトしており、従って、強緊締力部の緊締力がよ
り有効に作用し易くなり好ましい。特に大転子を押さえ
る機能がより効果的に発揮され好ましい。
【0141】また、本発明の衣料において、少なくとも
下半身の一部をカバーし股部を有しており人体にフィッ
トさせて着用する伸縮性生地からなる衣料が、「その裾
下端位置が股部の位置とほぼ同等の高さの位置にある
か、または、それより上にあり、大腿部を少なくとも股
部より下側まで筒状に包み込む脚部を有していない衣
料」とは、例えば図55、図58その他に示したショー
トタイプのガードルとか、図49に示したボディスーツ
などで示されるように、大腿部あるいは大腿部と下腿部
を筒状に包み込む脚部を有しておらず、人体の脚部を出
す穴が設けられている様な衣料であり、通常このような
衣料はその裾の下端位置が股部の位置とほぼ同等の高さ
の位置にあるか、または、それより上にあるので、上記
の様な表現をしたものである。図示していないがこのよ
うな大腿部を筒状に包み込む脚部を有していないタイプ
のレオタード、水着などにも適用可能である。こういっ
た裾丈のものは、大転子をカバーし裾ラインが大転子近
傍ないしその下方を通るが、裾ラインは通常身体に密着
するようにされているから、大転子部分を抑える機能が
効果的に発揮しうる。更に、このような本発明の態様に
おいては、大腿部を筒状に包み込む脚部を有していない
ので、蒸れが少なく、従って暑いシーズンにも好適に着
用でき、また、大腿部への圧迫感が少ないので、より着
用感が良好な衣料を提供できる。
【0142】本発明の衣料は、伸縮性生地からなる衣料
であって、部分的に緊締力の強い部分(強緊締力部)を
有するものである。
【0143】本発明の衣料において、強緊締力部の形成
方法としては、衣料本体に所定形状の伸縮性生地を重ね
合わせてそれを縫合させることによって形成してもよい
し、衣料本体に所定形状の伸縮性生地を重ね合わせてそ
れを接着することによって形成してもよい。これらの方
法によれば、容易に耐久性のある衣料を製造することが
できる。もちろん、強緊締力部とそれ以外の部分をそれ
ぞれ所定形状のパーツにして、それらを接ぎ合わせて本
発明の下肢部保護衣料を形成してもよいが、縫製が複雑
になり、やや手間がかかる。
【0144】また、そのほか例えば、衣料本体に所定形
状の伸縮性生地を引き伸ばして重ね合わせて縫合または
接着する方法によって強緊締力部を形成してもよい。こ
れらの方法によれば、強緊締力部により強力な緊締力を
付与する場合に好適である。
【0145】また、衣料本体の所定部分に弾力性を有す
る合成樹脂またはゴムの溶液またはエマルションを含浸
またはコーティングしその後乾燥させる方法、弾力性を
有する合成樹脂またはゴムのフイルムを積層する方法に
よって強緊締力部を形成してもよい。これらの方法によ
れば、強緊締力部の厚みが比較的薄いものを得ることが
できる。弾力性を有する合成樹脂としてはポリウレタン
樹脂やポリエステルエラストマー樹脂その他の適宜の弾
性樹脂が適用できる。
【0146】また、衣料本体を構成する伸縮性生地の編
み組織をより緊締力の強い編み組織にする方法によって
強緊締力部を形成してもよい。これらの方法によれば、
同様に重ね合わせをしなくてもすむので、強緊締力部の
厚みがより薄いものを得ることができる。尚、上述した
ような編み組織の切り替えによって強緊締力部を形成す
る方法の定義には、衣料本体を構成する繊維素材のう
ち、弾性繊維の太さが他の部分より太い弾性繊維を使用
する方法によって強緊締力部を形成する方法も含まれ
る。この方法によっても、重ね合わせをしなくてもすむ
ので、強緊締力部の厚みがより薄いものを得ることがで
きる。
【0147】上記した強緊締力部の形成方法の中でも、
衣料本体に所定形状の伸縮性生地を重ね合わせてそれを
縫合することによって形成する方法と、衣料本体に所定
形状の伸縮性生地を引き伸ばして重ね合わせて縫合する
方法とが好ましい。尚、これらの方法によれば、衣料本
体に縫合される伸縮性生地の緊締力は衣料本体の伸縮性
生地の緊締力よりもやや小さくても、同じでも、大きく
てもよい。衣料本体に伸縮性生地が重ね合わせられた結
果、重ね合わされた部分の緊締力が増大するからであ
る。どのくらいの緊締力の生地を重ね合わせたらよいか
は、衣料の種類や使用目的、着用者の好みなどによって
適宜選定すればよい。
【0148】強緊締力部の緊締力としては、特に限定す
るものではないが、ほぼその長さ方向で150〜400
gfの緊締力を有する様に設計することが好ましい。こ
のような緊締力の範囲において、本発明の機能が効果的
に発揮され、また、圧迫感が余りに強過ぎることもなく
着用感が良好で好ましい。尚、弱緊締力部の緊締力が1
50gfを超えることがあっても、当該衣料中に設けら
れているいずれの強緊締力部よりも、その緊締力が小さ
ければ差し支えない。
【0149】緊締力の測定方法としては、インストロン
型万能引張試験機(島津製作所製“オートグラフ”AG
−500D)を用い、引張り速度300±20mm/m
inにて試料長(つかみ間隔)の80%までの伸長回復
を3回繰り返し、3回目の伸長回復の際の30%伸長時
および回復時の値のうちの回復時の値を読み取り緊締力
とする。試料の大きさは幅2.5cm、長さ16cm、
上部つかみ2.5cm、下部つかみ3.5cm、引張間
隔10cmとすることが好ましいが、かかる大きさの試
料が測定対象の衣料から切り出せない場合にはそれより
小さくても差し支えない。ただ、試料の大きさが小さく
なるほど、測定誤差が大きくなるので、切り出せる範囲
でできるだけ大きな試料を採取して測定することが好ま
しい。尚、衣料本体に伸縮性生地などが重ね合わせられ
て強緊締力部が形成されている様な場合は、その緊締力
の測定試料としては、当然のことながら重ね合わされた
試料を測定する必要がある。
【0150】本発明の衣料における強緊締力部の幅は、
強緊締力部の存在部位、用いる素材の緊締力の強さ、強
緊締力部の形成手段、着用者の障害の程度や障害部位、
または障害予防の目的、行うスポーツの種類、大人か子
供かなどによって適宜本発明の目的が達成される範囲で
適当な幅にすれば良く、特に限定するものではないが、
例えば、最も幅の広い部分は通常5〜15cm程度、よ
り好ましくは8〜13cm程度が好ましく、その他の強
緊締力部の幅は、例えば大腿部外側側部の一番細い幅
で、通常2〜10cm程度、より好ましくは4〜8cm
程度が好ましい。また、例えば図19、図22、図4
6、図49などで示したお腹押え用強緊締力部の最も幅
の広い部分は、着用者の身体の大きさによって当然異な
ってくるが、通常8〜17cm程度、より好ましくは1
0〜14cm程度が一般的である。もちろん本発明の目
的が達成される範囲に於いて、強緊締力部の幅は、部位
に応じて部分的に狭幅になったり、広幅になったりする
ことがあるのは何ら差し支えない。
【0151】また、本発明の衣料は、伸縮性生地とし
て、衣料本体部分や各強緊締力部において、伸縮性を有
するポリウレタン繊維含有ラッセル編物であるポリウレ
タン繊維含有パワーネットや、ポリウレタン繊維含有ト
リコット編物であるポリウレタン繊維含有ツーウェイト
リコット編物などを好ましく用いることができるので、
従来の比較的厚地のパイル地やネオプレンシートなどを
用いるサポーターなどに比べて、通常の衣料を作成する
際に用いられている程度の厚み、例えば約0.3〜0.
8mmの厚みの生地が使用でき、したがって着用時のプ
ロポーションなどの外観が低下が少なく、身体によくフ
ィットし、通気性も比較的良好な衣料を提供できる。パ
ワーネットの種類としては、例えば、プレーンパワーネ
ット、サテンパワーネット、ツーウェイラッセル、“ト
リスキン”(ト部株式会社の商標)などが挙げられる。
【0152】また、強緊締力部の緊締力はすべて同一で
ある必要はなく、部位に応じて異なった緊締力としても
よい。
【0153】尚、前述の実施の形態で記載した、各衣料
に関し、強緊締力部と、それ以外の弱緊締力部の緊締力
を測定した結果を下記する。
【0154】[緊締力測定結果例1]図1〜図51で示
したような衣料で、衣料本体布に、当て布をあてがっ
て、当該当て布をあてがった部分を強緊締力部分とした
態様の例のその1 本体布:“トリスキン”(ト部株式会社の商標名、ツ
ーウェイパワーネット編物)。40デニールのナイロン
糸、挿入糸として140デニールと40デニールのポリ
ウレタン弾性糸各ウェールに1本づつ挿入。40デニー
ルのポリウレタン弾性糸の挿入方法は、前述した複数の
ウェールにまたがって蛇行して挿入した。
【0155】混用率:ナイロン73.7重量%、ポリウ
レタン弾性糸26.3重量% 伸長力:140gf 緊縮力:129gf 強緊縮力部1:上記本体布に下記当て布をあてがった
部分(但し、大転子3のような当て布が2重に重なる部
分を除いた部分) 当て布:ワンウェイパワーネット。70デニールのナイ
ロン糸、挿入糸として280デニールのポリウレタン弾
性糸各ウェールに1本づつ挿入。
【0156】混用率:ナイロン81重量%、ポリウレタ
ン弾性糸19重量% 伸長力:280gf 緊縮力:240gf 強緊縮力部2:(大転子3近傍部分。当て布が2枚重
なった部分で、本体布と合わせて3枚重ねとなっている
部分) 上記本体布に、上記当て布を2枚重ねて測定。
【0157】伸長カ:423gf 緊縮力:354g
f [緊締力測定結果例2]図1〜図51で示したような衣
料で、衣料本体布に、当て布をあてがって、当該当て布
をあてがった部分を強緊締力部分とした態様の例のその
2 本体布:ツーウェイパワーネット。40デニールのナ
イロン糸、挿入糸として260デニールと40デニール
のポリウレタン弾性糸各ウェールに1本づつ挿入。40
デニールのポリウレタン弾性糸の挿入方法は、前述した
複数のウェールにまたがって蛇行して挿入した。
【0158】混用率:ナイロン73.7重量%、ポリウ
レタン弾性糸26.3重量% 伸長力:140gf 緊縮力:129gf 強緊縮力部1:上記本体布に下記当て布をあてがった
部分(但し、大転子3のような当て布が2重に重なる部
分を除いた部分) 当て布:ワンウェイパワーネット。40デニールのナイ
ロン糸、挿入糸として140デニールのポリウレタン弾
性糸各ウェールに1本づつ挿入。
【0159】混用率:ナイロン80.4重量%、ポリウ
レタン弾性糸19.6重量% 伸長力:219gf 緊縮力:200gf 強緊縮力部2:(大転子3近傍部分。当て布が2枚重
なった部分で、本体布と合わせて3枚重ねとなっている
部分) 上記本体布に、上記当て布を2枚重ねて測定。
【0160】 伸長力:275gf 緊縮力:245gf [緊締力測定結果例3]図52〜図57で示したような
衣料で、ジャカードラッシェル機によるツーウェイパワ
ーネットであって、地編組織の表側にあらわれる組織を
編み分けて強緊締力部と弱緊締力部を形成したもの。糸
使いは、図52〜図57の説明で説明した通り。
【0161】地編組織が20デニールのナイロン糸、2
80デニールと40デニールのポリウレタン弾性糸が各
ウェールに1本づつ挿入。40デニールのポリウレタン
弾性糸の挿入方法は、前述した複数のウェールにまたが
って蛇行して挿入されている。) 混用率:ナイロン糸80重量%、ポリウレタン弾性糸2
0重量% 弱緊締力部(メッシュ調ネット組織の部分): 伸長力:232gf 緊締力:132gf 第3強緊締力部:(サテン調ネット組織の部分): 伸長力:271gf 緊縮力:151gf 第2強緊締力部:(サテン調ネット組織の部分): 伸長力:291gf 緊縮力:157gf 第1強緊締力部:(サテン調ネット組織で、尚かつ、
大転子上の部分): 伸長力:297gf 緊縮力:168gf
【0162】
【発明の効果】本発明の衣料は、次の様な機能を発揮し
得る衣料が提供される。
【0163】(1)本発明の衣料は、衣料後側の人体の
仙骨から腰椎上のいずれかの部分に相当する位置に於い
て左右部分が連結しており、前記位置から左右の大殿筋
のほぼ筋繊維方向に沿って臀部の膨らみの頂点又はその
近傍を通り少なくとも大転子近傍に至る部分をカバーし
ている強緊締力部(A)を有するので、しっかりと大殿
筋をその筋繊維方向にサポートすることができる。従っ
て、股関節の伸展、特に骨盤の前後方向への安定性に大
きな役割をはたすことができ、腰の回旋運動をサポート
し、腰の回旋可能角度の減少を防止し、高齢者において
は転倒の防止に有効である。また、走行、ジャンプ、ス
ロープを上る際の股関節の前後方向への伸展に大きな役
割をはたすことができる。また、強緊締力部が大転子近
傍をカバーしているので大腿骨頭と寛骨臼との結合を良
好にし、股関節の安定性を向上させる機能を有する衣料
を提供できる。
【0164】(2)また、下腹部の腹直筋上に於いて左
右部分が連結しており、前記下腹部の腹直筋上から左右
の内腹斜筋のほぼ筋繊維方向に沿って斜め下方向に向か
い少なくとも大転子近傍に至る部分をカバーしている強
緊締力部(B)を更に有する本発明の好ましい態様とす
ることにより、更に腹直筋の一部と内腹斜筋をサポート
するので、腰椎の前湾を弱め、良好な姿勢を保持し、腰
痛などの痛みの発生を予防しうる機能を更に付加した衣
料を提供できる。
【0165】(3)また、下腹部の腹直筋上に於いて左
右部分が連結しており、前記下腹部の腹直筋上から左右
の外腹斜筋のほぼ筋繊維方向に沿って斜め上方に向かい
少なくとも脇を背面側に超える位置までの部分をカバー
している強緊締力部(C)を更に有する本発明の好まし
い態様とすることにより、更に腹直筋の一部と外腹斜筋
をサポートし、腰椎の前湾を弱め、良好な姿勢を保持
し、体型が若々しく見え、腰痛などの痛みの発生を予防
しうる機能を更に付加した衣料を提供できる。
【0166】(4)また、ほぼウェスト部の後中心位置
近傍に於いて左右部分が連結しており、前記ウェスト部
の後中心位置近傍から左右の広背筋及び中殿筋及び外腹
斜筋の一部に当接され少なくとも脇を前面側に超える位
置までの部分をカバーしている強緊締力部(D)を更に
有する本発明の好ましい態様とすることにより、骨盤の
後傾を防止し、骨盤の位置を安定した位置に保つ機能を
補助する機能を更に付加した衣料を提供できる。
【0167】(5)また、前記(2)項記載の強緊締力
部(B)と前記(3)項記載の強緊締力部(C)とを更
に有する本発明の好ましい態様とすることにより、前記
(1)項に記載した機能に加えて、強緊締力部(B)と
強緊締力部(C)とが一体となって連結しているので、
腹筋をより強力にサポートし、腰椎の前湾を弱め、良好
な姿勢を保持し、体型が若々しく見え、腰痛などの痛み
の発生を予防しうる機能がより発揮されやすい衣料を提
供できる。
【0168】(6)また、前記(2)項記載の強緊締力
部(B)と前記(3)項記載の強緊締力部(C)と前記
(4)項記載の強緊締力部(D)とを更に有する本発明
の好ましい態様とすることにより、強緊締力部(B)と
強緊締力部(C)とは一体となって連結しているので、
腹筋をより強力にサポートし、前記(1)項に記載した
機能に加えて、腰椎の前湾を弱め、良好な姿勢を保持
し、体型が若々しく見え、腰痛などの痛みの発生を予防
しうる機能がより発揮されやすい衣料を提供できる。ま
た、強緊締力部(D)を有しているので、ウェスト部の
後中心位置近傍から左右の広背筋及び中殿筋及び外腹斜
筋をより強力にサポートし、骨盤の後傾を防止し、骨盤
の位置を安定した位置に保つ機能がより発揮されやすい
衣料を提供できる。
【0169】(7)また、主たる伸縮方向が衣料縦方向
であって下腹部中央部をカバーするお腹押え用強緊締力
部(F)と、前記お腹押え用強緊締力部(F)の左右の
下脇側にそれぞれその一端が連結されており、前記
(F)の左右の下脇側からそれぞれ左右の内腹斜筋のほ
ぼ筋繊維方向に沿って斜め下方向に向かい少なくとも大
転子近傍に至る部分をカバーしている強緊締力部(B)
とを更に有している本発明の好ましい態様とすることに
より、前記(1)、(2)で述べた機能のほかに、腹部の贅
肉の膨出を押さえ、腹部の形状をより美しく整える機能
も更に付加された衣類を提供できる。
【0170】(8)また、主たる伸縮方向が衣料縦方向
であって下腹部中央部をカバーするお腹押え用強緊締力
部(F)と、前記お腹押え用強緊締力部(F)の左右の
上脇側にそれぞれその一端が連結されており、前記
(F)の左右の上脇側からそれぞれ左右の外腹斜筋のほ
ぼ筋繊維方向に沿って斜め上方に向かい少なくとも脇を
背面側に超える位置までの部分をカバーしている強緊締
力部(C)とを更に有している本発明の好ましい態様と
することにより、前記(1)、(3)項で述べた機能の
ほかに、腹部の贅肉の膨出を押さえ、腹部の形状をより
美しく整える機能も更に付加された衣類を提供できる。
【0171】(9)また、主たる伸縮方向が衣料縦方向
であって下腹部中央部をカバーするお腹押え用強緊締力
部(F)と、前記お腹押え用強緊締力部(F)の左右の
下脇側にそれぞれその一端が連結されており、前記
(F)の左右の下脇側からそれぞれ左右の内腹斜筋のほ
ぼ筋繊維方向に沿って斜め下方向に向かい少なくとも大
転子近傍に至る部分をカバーしている強緊締力部(B)
と、前記お腹押え用強緊締力部(F)の左右の上脇側に
それぞれその一端が連結されており、前記(F)の左右
の上脇側からそれぞれ左右の外腹斜筋のほぼ筋繊維方向
に沿って斜め上方に向かい少なくとも脇を背面側に超え
る位置までの部分をカバーしている強緊締力部(C)と
を更に有している本発明の好ましい態様とすることによ
り、前記(1)及び(5)項で述べた機能のほかに、腹
部の贅肉の膨出を押さえ、腹部の形状をより美しく整え
る機能も更に付加された衣類を提供できる。
【0172】(10)また、強緊締力部(A)で表わさ
れる部分が、更に大転子近傍から前側大腿部の内側に向
かって縫工筋、大腿直筋、内側広筋から選ばれたいずれ
か少なくとも1つの大腿四頭筋の少なくとも一部をカバ
ーしている強緊締力部(A2)である本発明の好ましい
態様とすることにより、大転子3を押さえる機能が更に
一層強化されており、大腿骨頭と寛骨臼との結合をより
良好にし、股関節の安定性を向上させる機能がより強化
される。そして、強緊締力部(A2)により、大腿四頭
筋(縫工筋、大腿直筋、内側広筋など)をほぼその筋繊
維方向に沿ってサポートしているので、スポーツを行う
場合に、これらの脚部の筋肉へのマッサージ効果が発揮
され、これらの筋肉の疲労の回復を促進する機能が更に
付加された衣類を提供できる。また高齢者が着用した場
合には、転倒を防止し歩行の安定性を高める機能がより
一層強化される。
【0173】(11)また、強緊締力部(A)で表わさ
れる部分が、更に大転子近傍から大腿部の腸脛靭帯及び
/又は外側広筋近傍上を通り膝蓋部より少し上の部分ま
でをカバーしている強緊締力部(A3)である本発明の
好ましい態様とすることにより、大転子3を押さえる機
能が更に一層強化されており、大腿骨頭と寛骨臼との結
合をより良好にし、股関節の安定性を向上させる機能が
より強化される。そして、強緊締力部(A3)により、
腸脛靭帯及び/又は外側広筋をほぼその筋繊維方向に沿
ってサポートしているので、スポーツを行う場合に、こ
れらの脚部の筋肉へのマッサージ効果が発揮され、血
液、リンパ球の流れが促進されることにより、エネルギ
ーの消耗や乳酸の蓄積によって生じた筋肉疲労の回復を
促進する機能が更に付加された衣類を提供できる。また
高齢者が着用した場合には、転倒を防止し歩行の安定性
を高める機能がより一層強化される。
【0174】(12)また、強緊締力部(A)で表わさ
れる部分が、更に大転子近傍から腸脛靭帯及び/又は外
側広筋近傍上を通って、膝蓋部に至り、更に膝蓋部か
ら、腓腹筋及びヒラメ筋をサポートするために脚部外側
で腓腹筋及び/又はヒラメ筋近傍上を通り、外踝部上方
近傍に至る部分をカバーしている強緊締力部(A4)で
ある本発明の好ましい態様とすることにより、大転子3
を押さえる機能が更に一層強化されており、大腿骨頭と
寛骨臼との結合をより良好にし、股関節の安定性を向上
させる機能がより強化される。そして、強緊締力部(A
4)により、腸脛靭帯及び/又は外側広筋をほぼその筋
繊維方向に沿ってサポートし、また、腓腹筋及びヒラメ
筋をサポートしているので、スポーツを行う場合に、こ
れらの脚部の筋肉のマッサージ機能が発揮され、これら
の筋肉の疲労の回復を促進する機能が更に付加された衣
類を提供できる。また高齢者が着用した場合には、転倒
を防止し歩行の安定性を高める機能がより一層強化され
る。
【0175】(13)また、強緊締力部(B)で表わさ
れる部分が、更に大転子近傍から臀部の膨らみの下方部
分をカバーしている強緊締力部(B2)である本発明の
好ましい態様とすることにより、大転子3を押さえる機
能がより強化されており、大腿骨頭と寛骨臼との結合を
より良好にし、股関節の安定性を向上させる機能がより
強化される。強緊締力部(B2)により、ヒップアップ
機能が更に付加された衣料を提供できる。
【0176】(14)また、強緊締力部(B)で表わさ
れる部分が、更に大転子近傍から大腿部後ろ側のハムス
トリングスの少なくとも一部をカバーしている強緊締力
部(B3)である本発明の好ましい態様とすることによ
り、大転子3を押さえる機能が更に一層強化されてお
り、大腿骨頭204と寛骨臼との結合をより良好にし、
股関節の安定性を向上させる機能がより強化される。ハ
ムストリングスとも呼ばれている大腿二頭筋、半腱様
筋、半膜様筋のほぼ筋肉収縮方向をサポートしているの
で、スポーツを行う場合に、脚部のこれらの筋肉疲労の
回復を促進し、走行動作における地面を強く後ろに押す
機能、ジャンプ時により高く跳ぶ機能、足を上げる機能
などをより強化する機能を更に付加した衣料を提供でき
る。また高齢者が着用した場合には、転倒を防止し歩行
の安定性を高める機能がより一層強化される。
【0177】(16)また、大腿部内側上方部分から、
内側広筋をサポートするために内側広筋上を通って、膝
蓋部に至り、更に膝蓋部から、腓腹筋及びヒラメ筋をサ
ポートするために脚部内側で腓腹筋及び/又はヒラメ筋
近傍上を通り、内踝部上方近傍に至る強緊締力部(E)
を更に有する本発明の好ましい態様とすることにより、
内側広筋をほぼその筋繊維方向に沿ってサポートし、ま
た、腓腹筋及びヒラメ筋をサポートしているので、スポ
ーツを行う場合に、これらの脚部の筋肉へのマッサージ
機能が発揮され、これらの筋肉の疲労の回復を促進する
機能が更に付加された衣類を提供できる。また高齢者が
着用した場合には、転倒を防止し歩行の安定性を高める
機能がより一層強化される。
【0178】(17)また、強緊締力部が衣料本体布の
表側又は裏側に当て布を積層して形成した強緊締力部で
ある本発明の好ましい態様とすることにより、本発明の
衣料の製造が容易で、容易に耐久性のある衣料を製造す
ることができる。
【0179】(18)また、強緊締力部が、衣料本体布
の編組織を切り替えて、弱緊締力部と強緊締力部とをパ
ターン状に形成することにより形成された強緊締力部で
ある本発明の好ましい態様とすることにより、強緊締力
部の厚みがより薄く、強緊締力部とそれ以外の部分との
段差がなく、着用感に優れ、見栄えの優れた本発明の衣
料を得ることができる。
【0180】(19)また、強緊締力部が、衣料本体布
の所定部分に弾力性を有する合成樹脂又はゴムのフィル
ムを積層するか、または、弾力性を有する合成樹脂又は
ゴムの溶液又はエマルションを含浸又はコーティングし
乾燥させて形成した強緊締力部である本発明の好ましい
態様とすることにより、比較的安価にしかも強緊締力部
の厚みが比較的薄いものを得ることができる。
【0181】(20)また、強緊締力部が、150〜4
00gfの緊締力を有する本発明の好ましい態様とする
ことにより、このような緊締力の範囲において、本発明
の機能が効果的に発揮され、また、圧迫感が余りに強過
ぎることもなく着用感が良好な本発明の衣料を提供でき
る。
【0182】(21)また、伸縮性生地が伸縮性ツーウ
ェイトリコット編物及び伸縮性ラッセル編物から選ばれ
た編物である本発明の好ましい態様とすることにより、
従来の比較的厚地のパイル地やネオプレンシートなどを
用いるサポーターなどに比べて、通常の衣料を作成する
際に用いられている程度の厚み、例えば約0.3〜0.
8mmの厚みの生地が使用でき、したがって着用時のプ
ロポーションなどの外観が低下が少なく、身体によくフ
ィットし、通気性も比較的良好な本発明の衣料を提供で
きる。
【0183】(22)また、少なくとも下半身の一部を
カバーし股部を有しており人体にフィットさせて着用す
る伸縮性生地からなる衣料が、ガードル、スパッツ、ス
ポーツ用タイツ、ボディスーツ、レオタード、水着から
選ばれた衣料である本発明の好ましい態様においては、
これらの衣料は人体の肌の上に密着して着用されるか、
または比較的肌側に近い部分にフィットさせて着用さ
れ、従って前述した機能が効果的に発揮される衣料であ
り好ましい。
【0184】(23)また、少なくとも下半身の一部を
カバーし股部を有しており人体にフィットさせて着用す
る伸縮性生地からなる衣料が、人体の大腿部を少なくと
も股部より下側まで筒状に包み込む脚部を有している衣
料である本発明の好ましい態様においては、大腿部を少
なくとも股部より下側まで筒状に包み込む脚部を有する
ことにより、全体の長さも脚部が存在する分長くなり、
よりしっかりと身体に固定されフィツトしており、従っ
て、強緊締力部の緊締力がより有効に作用し易くなり好
ましい。特に大転子を押さえる機能がより効果的に発揮
され好ましい。
【0185】(24)また、少なくとも下半身の一部を
カバーし股部を有しており人体にフィットさせて着用す
る伸縮性生地からなる衣料が、その裾下端位置が股部の
位置とほぼ同等の高さの位置にあるか、または、それよ
り上にあり、大腿部を少なくとも股部より下側まで筒状
に包み込む脚部を有していない衣料である本発明の好ま
しい態様においては、こういった裾丈のものは、大転子
をカバーし裾ラインが大転子近傍ないしその下方を通る
が、裾ラインは通常身体に密着するようにされているか
ら、大転子部分を抑える機能が効果的に発揮しうる。更
に、蒸れが少なく、従って暑いシーズンにも好適に着用
でき、また、大腿部への圧迫感が少ないので、より着用
感が良好な衣料を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の衣料のロングタイプのガードルの着用
状態における正面図。
【図2】図1のロングタイプのガードルの着用状態にお
ける左側面図。
【図3】図1のロングタイプのガードルの着用状態にお
ける背面図。
【図4】本発明の衣料である別の態様のロングタイプの
ガードルの着用状態における正面図。
【図5】図4のロングタイプのガードルの着用状態にお
ける左側面図。
【図6】図4のロングタイプのガードルの着用状態にお
ける背面図。
【図7】本発明の衣料である更に別の態様のロングタイ
プのガードルの着用状態における正面図。
【図8】図7のロングタイプのガードルの着用状態にお
ける左側面図。
【図9】図7のロングタイプのガードルの着用状態にお
ける背面図。
【図10】本発明の衣料である更に別の態様のロングタ
イプのガードルの着用状態における正面図。
【図11】図10のロングタイプのガードルの着用状態
における左側面図。
【図12】図10のロングタイプのガードルの着用状態
における背面図。
【図13】本発明の衣料である更に別の態様のロングタ
イプのガードルの着用状態における正面図。
【図14】図13のロングタイプのガードルの着用状態
における左側面図。
【図15】図13のロングタイプのガードルの着用状態
における背面図。
【図16】本発明の衣料である更に別の態様のロングタ
イプのガードルの着用状態における正面図。
【図17】図16のロングタイプのガードルの着用状態
における左側面図。
【図18】図16のロングタイプのガードルの着用状態
における背面図。
【図19】本発明の衣料である更に別の態様のロングタ
イプのガードルの着用状態における正面図。
【図20】図19のロングタイプのガードルの着用状態
における左側面図。
【図21】図19のロングタイプのガードルの着用状態
における背面図。
【図22】本発明の衣料である更に別の態様のロングタ
イプのガードルの着用状態における正面図。
【図23】図22のロングタイプのガードルの着用状態
における左側面図。
【図24】図22のロングタイプのガードルの着用状態
における背面図。
【図25】本発明の衣料である更に別の態様のロングタ
イプのガードルの着用状態における左側面図。
【図26】図25のロングタイプのガードルの着用状態
における背面図。
【図27】本発明の衣料である更に別の態様のロングタ
イプのガードルの着用状態における正面図。
【図28】図27のロングタイプのガードルの着用状態
における左側面図。
【図29】図27のロングタイプのガードルの着用状態
における背面図。
【図30】本発明の衣料である更に別の態様のロングタ
イプのガードルの着用状態における左側面図。
【図31】図30のロングタイプのガードルの着用状態
における背面図。
【図32】本発明の衣料である更に別の態様のロングタ
イプのガードルの着用状態における左側面図。
【図33】図32のロングタイプのガードルの着用状態
における背面図
【図34】本発明の衣料であるスポーツ用タイツの正面
図。
【図35】図34のスポーツ用タイツの背面図。
【図36】図34のスポーツ用タイツの左側面図。
【図37】図35のスポーツ用タイツのA−A’ライン
における断面略図。
【図38】本発明の衣料である別の態様のスポーツ用タ
イツの背面図。
【図39】図38のスポーツ用タイツの左側面図。
【図40】本発明の衣料である更に別の態様のスポーツ
用タイツの背面図。
【図41】図40のスポーツ用タイツの左側面図。
【図42】本発明の衣料である更に別の態様のスポーツ
用タイツの背面図。
【図43】図42のスポーツ用タイツの左側面図。
【図44】本発明の衣料である更に別の態様のスポーツ
用タイツの背面図。
【図45】図44のスポーツ用タイツの左側面図。
【図46】本発明の衣料のボディスーツの着用状態にお
ける正面図。
【図47】図46のボディスーツの着用状態における背
面図。
【図48】図46のボディスーツの着用状態における左
側面図。
【図49】本発明の衣料である更に別の態様のボディス
ーツの着用状態における正面図。
【図50】図49のボディスーツの着用状態における背
面図。
【図51】図49のボディスーツの着用状態における左
側面図。
【図52】本発明のロングタイプのガードルの前側から
見た斜視図。
【図53】図52のロングタイプのガードルの後側から
見た斜視図。
【図54】図52〜図53に示したガードルの後から前
脇ならびに脚部に用いられる生地の裁断前の平面図。
【図55】本発明のショートタイプのガードルの前側か
ら見た斜視図。
【図56】図55のショートタイプのガードルの後側か
ら見た斜視図。
【図57】図55〜図56に示したガードルの後から前
脇部に用いられる生地の裁断前の平面図。
【図58】本発明の衣料である更に別の態様のショート
タイプのガードルの着用状態における正面図。
【図59】図58のショートタイプのガードルの着用状
態における左側面図。
【図60】図58のショートタイプのガードルの着用状
態における背面図。
【図61】本発明の衣料である更に別の態様のショート
タイプのガードルの着用状態における正面図。
【図62】図61のショートタイプのガードルの着用状
態における左側面図。
【図63】図61のショートタイプのガードルの着用状
態における背面図。
【図64】本発明の衣料である更に別の態様のショート
タイプのガードルの着用状態における正面図。
【図65】図64のショートタイプのガードルの着用状
態における左側面図。
【図66】図64のショートタイプのガードルの着用状
態における背面図。
【図67】本発明の衣料である更に別の態様のショート
タイプのガードルの着用状態における正面図。
【図68】図67のショートタイプのガードルの着用状
態における左側面図。
【図69】図67のショートタイプのガードルの着用状
態における背面図。
【図70】人体前面側の骨格及び筋肉図。
【図71】人体後面側の骨格及び筋肉図。
【符号の説明】
1 強緊締力部 1e 強緊締力部 1f 強緊締力部 1g 強緊締力部 2 第4腰椎から仙骨に相当する位置 2a 仙骨に相当する位置 3 大転子 4 下腹部の腹直筋上 5 強緊締力部 5a、5b 強緊締力部 6 強緊締力部 7 脇 8 ほぼウェスト部の後中心位置 9 強緊締力部 10a、10b、10c、10d、10e、10f、1
0g、10h、10i、10j、10k、10m、10
n、10p、10q、10r、10s、10t ガ
ードル 11 強緊締力部 12 強緊締力部 20 お腹押え用強緊締力部(F) 21 クロッチ 22 臀溝の位置 25 強緊締力部1fの一部 26 強緊締力部1gの上方部分 30a、30b、30c、30d、30e スポーツ
用タイツ 31 強緊締力部(E) 35 膝蓋部 36、37 二ツ山型 40、41 二ツ山型 50 上半身部 51 下半身部 52 ストラップと兼ねて背部の一部分を充当して
いる布 60a ボディスーツ 60b ボディスーツ 70 裾部分の強緊締力部 71 臀部上部の部分 72 脚部の一部部分 73 臀裂部の左右やや上方部分 74 腹部上部 75 クロッチ布 76 前裾部分 78 脚部穴 79 接ぎライン 80 前裾布 82 前ウェスト布 83 後ろ側の裾ライン 201 腰椎 201a 第1腰椎 201b 第2腰椎 201c 第3腰椎 201d 第4腰椎 201e 第5腰椎 202 仙骨 203 骨盤 204 大腿骨頭 205 大転子 206 大腿骨体 207 腓骨 208 脛骨 301 腹直筋 302 外腹斜筋 303 縫工筋 304 大腿直筋 305 外側広筋 306 内側広筋 307 膝蓋の位置 308 広背筋 309 中殿筋 310 大殿筋 311 腸脛靭帯 312 大腿二頭筋 313 半腱様筋 314 半膜様筋 315 腓腹筋 315a 脚部外側の腓腹筋 315b 脚部内側の腓腹筋 316 ヒラメ筋 316a 脚部外側のヒラメ筋 316b 脚部内側のヒラメ筋 317 踝 317a 外踝部 317b 内踝部 318 大腿筋膜張筋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 敏子 京都府京都市南区吉祥院中島町35番地 株 式会社ワコールアクティブセンター内 Fターム(参考) 3B011 AA05 AA12 AB09 AB12 AB17 AC04 AC17 3B035 AA02 AA03 AA04 AA06 AA07 AB05 AB12 AB17 AB18 AC02 AC08 AC15

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも下半身の一部をカバーし股部
    を有しており人体にフィットさせて着用する伸縮性生地
    からなる衣料であって、前記衣料は部分的に緊締力の強
    い部分を有しており、前記緊締力の強い部分が、衣料後
    側の人体の仙骨から腰椎上のいずれかの部分に相当する
    位置に於いて左右部分が連結しており、前記位置から左
    右の大殿筋のほぼ筋繊維方向に沿って臀部の膨らみの頂
    点又はその近傍を通り少なくとも大転子近傍に至る部分
    をカバーしている強緊締力部(A)である衣料。
  2. 【請求項2】 下腹部の腹直筋上に於いて左右部分が連
    結しており、前記下腹部の腹直筋上から左右の内腹斜筋
    のほぼ筋繊維方向に沿って斜め下方向に向かい少なくと
    も大転子近傍に至る部分をカバーしている強緊締力部
    (B)を更に有する請求項1に記載の衣料。
  3. 【請求項3】 下腹部の腹直筋上に於いて左右部分が連
    結しており、前記下腹部の腹直筋上から左右の外腹斜筋
    のほぼ筋繊維方向に沿って斜め上方に向かい少なくとも
    脇を背面側に超える位置までの部分をカバーしている強
    緊締力部(C)を更に有する請求項1又は2のいずれか
    に記載の衣料。
  4. 【請求項4】 ほぼウェスト部の後中心位置近傍に於い
    て左右部分が連結しており、前記ウェスト部の後中心位
    置近傍から左右の広背筋及び中殿筋及び外腹斜筋の一部
    に当接され少なくとも脇を前面側に超える位置までの部
    分をカバーしている強緊締力部(D)を更に有する請求
    項1〜3のいずれかに記載の衣料。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の強緊締力部(B)と請求
    項3記載の強緊締力部(C)とを更に有する請求項1に
    記載の衣料。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の強緊締力部(B)と請求
    項3記載の強緊締力部(C)と請求項4記載の強緊締力
    部(D)とを更に有する請求項1に記載の衣料。
  7. 【請求項7】 主たる伸縮方向が衣料縦方向であって下
    腹部中央部をカバーするお腹押え用強緊締力部(F)
    と、前記お腹押え用強緊締力部(F)の左右の下脇側に
    それぞれその一端が連結されており、前記(F)の左右
    の下脇側からそれぞれ左右の内腹斜筋のほぼ筋繊維方向
    に沿って斜め下方向に向かい少なくとも大転子近傍に至
    る部分をカバーしている強緊締力部(B)とを更に有し
    ている請求項1に記載の衣料。
  8. 【請求項8】 主たる伸縮方向が衣料縦方向であって下
    腹部中央部をカバーするお腹押え用強緊締力部(F)
    と、前記お腹押え用強緊締力部(F)の左右の上脇側に
    それぞれその一端が連結されており、前記(F)の左右
    の上脇側からそれぞれ左右の外腹斜筋のほぼ筋繊維方向
    に沿って斜め上方に向かい少なくとも脇を背面側に超え
    る位置までの部分をカバーしている強緊締力部(C)と
    を更に有している請求項1に記載の衣料。
  9. 【請求項9】 主たる伸縮方向が衣料縦方向であって下
    腹部中央部をカバーするお腹押え用強緊締力部(F)
    と、 前記お腹押え用強緊締力部(F)の左右の下脇側にそれ
    ぞれその一端が連結されており、前記(F)の左右の下
    脇側からそれぞれ左右の内腹斜筋のほぼ筋繊維方向に沿
    って斜め下方向に向かい少なくとも大転子近傍に至る部
    分をカバーしている強緊締力部(B)と、 前記お腹押え用強緊締力部(F)の左右の上脇側にそれ
    ぞれその一端が連結されており、前記(F)の左右の上
    脇側からそれぞれ左右の外腹斜筋のほぼ筋繊維方向に沿
    って斜め上方に向かい少なくとも脇を背面側に超える位
    置までの部分をカバーしている強緊締力部(C)とを更
    に有している請求項1に記載の衣料。
  10. 【請求項10】 強緊締力部(A)で表わされる部分
    が、更に大転子近傍から前側大腿部の内側に向かって縫
    工筋、大腿直筋、内側広筋から選ばれたいずれか少なく
    とも1つの大腿四頭筋の少なくとも一部をカバーしてい
    る強緊締力部(A2)である請求項1〜9のいずれかに
    記載の衣料。
  11. 【請求項11】 強緊締力部(A)で表わされる部分
    が、更に大転子近傍から大腿部の腸脛靭帯及び/又は外
    側広筋近傍上を通り膝蓋部より少し上の部分までをカバ
    ーしている強緊締力部(A3)である請求項1〜9のい
    ずれかに記載の衣料。
  12. 【請求項12】 強緊締力部(A)で表わされる部分
    が、更に大転子近傍から腸脛靭帯及び/又は外側広筋近
    傍上を通って、膝蓋部に至り、更に膝蓋部から、腓腹筋
    及びヒラメ筋をサポートするために脚部外側で腓腹筋及
    び/又はヒラメ筋近傍上を通り、外踝部上方近傍に至る
    部分をカバーしている強緊締力部(A4)である請求項
    1〜9のいずれかに記載の衣料。
  13. 【請求項13】 強緊締力部(B)で表わされる部分
    が、更に大転子近傍から臀部の膨らみの下方部分をカバ
    ーしている強緊締力部(B2)である請求項2〜12の
    いずれかに記載の衣料。
  14. 【請求項14】 強緊締力部(B)で表わされる部分
    が、更に大転子近傍から大腿部後ろ側のハムストリング
    スの少なくとも一部をカバーしている強緊締力部(B
    3)である請求項2〜12のいずれかに記載の衣料。
  15. 【請求項15】 請求項3記載の強緊締力部(C)と請
    求項4記載の強緊締力部(D)とが一体となって連続し
    ている強緊締力部(C−D)を更に有する請求項1又は
    2のいずれかに記載の衣料。
  16. 【請求項16】 大腿部内側上方部分から、内側広筋を
    サポートするために内側広筋上を通って、膝蓋部に至
    り、更に膝蓋部から、腓腹筋及びヒラメ筋をサポートす
    るために脚部内側で腓腹筋及び/又はヒラメ筋近傍上を
    通り、内踝部上方近傍に至る強緊締力部(E)を更に有
    する請求項12に記載の衣料。
  17. 【請求項17】 強緊締力部が衣料本体布の表側又は裏
    側に当て布を積層して形成した強緊締力部である請求項
    1〜16のいずれかに記載の衣料。
  18. 【請求項18】 強緊締力部が、衣料本体布の編組織を
    切り替えて、弱緊締力部と強緊締力部とをパターン状に
    形成することにより形成された強緊締力部である請求項
    1〜16のいずれかに記載の衣料。
  19. 【請求項19】 強緊締力部が、衣料本体布の所定部分
    に弾力性を有する合成樹脂又はゴムのフィルムを積層す
    るか、または、弾力性を有する合成樹脂又はゴムの溶液
    又はエマルションを含浸又はコーティングし乾燥させて
    形成した強緊締力部である請求項1〜16のいずれかに
    記載の衣料。
  20. 【請求項20】 強緊締力部が、150〜400gfの
    緊締力を有する請求項1〜19のいずれかに記載の衣
    料。
  21. 【請求項21】 伸縮性生地が伸縮性ツーウェイトリコ
    ット編物及び伸縮性ラッセル編物から選ばれた編物であ
    る請求項1〜20のいずれかに記載の衣料。
  22. 【請求項22】 少なくとも下半身の一部をカバーし股
    部を有しており人体にフィットさせて着用する伸縮性生
    地からなる衣料が、ガードル、スパッツ、スポーツ用タ
    イツ、ボディスーツ、レオタード、水着から選ばれた衣
    料である請求項1〜21のいずれかに記載の衣料。
  23. 【請求項23】 少なくとも下半身の一部をカバーし股
    部を有しており人体にフィットさせて着用する伸縮性生
    地からなる衣料が、人体の大腿部を少なくとも股部より
    下側まで筒状に包み込む脚部を有している衣料である請
    求項1〜22のいずれかに記載の衣料。
  24. 【請求項24】 少なくとも下半身の一部をカバーし股
    部を有しており人体にフィットさせて着用する伸縮性生
    地からなる衣料が、その裾下端位置が股部の位置とほぼ
    同等の高さの位置にあるか、または、それより上にあ
    り、大腿部を少なくとも股部より下側まで筒状に包み込
    む脚部を有していない衣料である請求項1〜22のいず
    れかに記載の衣料。
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