JP2001191707A - キャスター止め具 - Google Patents

キャスター止め具

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JP2001191707A
JP2001191707A JP2000004726A JP2000004726A JP2001191707A JP 2001191707 A JP2001191707 A JP 2001191707A JP 2000004726 A JP2000004726 A JP 2000004726A JP 2000004726 A JP2000004726 A JP 2000004726A JP 2001191707 A JP2001191707 A JP 2001191707A
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fixing
detent
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JP2000004726A
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Katsuko Fujii
香津子 藤井
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Fujitsu I Network Systems Ltd
Original Assignee
Fujitsu I Network Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 筐体の移動方向後方側の作業スペースからの
操作だけで筐体を完全に固定し得るようにすることにあ
る。 【解決手段】 キャスター2−1〜2−4が下部の四隅
にそれぞれ取り付けられた筐体1を所望の設置位置に固
定するためのキャスター止め具5であって、それらのキ
ャスターのそれぞれに対応して設けられて、前記設置位
置への前記筐体の移動方向に沿ってそれぞれ延在すると
ともに互いに連結され、それら四個のキャスターの車輪
2aの側面にそれぞれ接触してそれらの車輪の向きを固
定する車輪向き固定部材5aと、前記四個のキャスター
のうち少なくとも一個のキャスターに対応して設けられ
てそのキャスターの車輪を回り止めする車輪回り止め部
材5dと、前記筐体の移動方向後方側の二個のキャスタ
ーにそれぞれ対応する前記車輪向き固定部材5aの間に
配置されて前記車輪回り止め部材5dと駆動結合し、前
記車輪回り止め部材を前記キャスターの車輪を回り止め
する回り止め位置に固定する車輪回り止め部材固定手段
5f,5gと、を具えるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、四個のキャスタ
ーが下部の四隅にそれぞれ取り付けられた通信機器用キ
ャビネット等の筐体を所望の設置位置に固定する場合に
用いられるキャスター止め具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図30は、キャスター付きの筐体として
の通信機器用キャビネットの一例を示す分解斜視図であ
り、図中符号2−1〜2−4は、キャスターを示す。こ
れら四個のキャスター2−1〜2−4は、図示のよう
に、ネジS−1〜S−4によってそれぞれキャビネット
1の下部の四隅に取り付けられている。なお、図中矢印
Aは、キャビネット裏面方向を示す。
【0003】四隅にキャスターが取り付けられたキャビ
ネットを所望の設置位置に固定する場合の主な固定方法
としては、その設置位置の床に穴を開けてその床の穴に
ねじ込んだボルト等でキャビネットを床に結合する方法
があるが、この方法では穴を開けられない位置にはキャ
ビネットを固定できず、また設置位置を移すと床に穴が
残ってしまうという不都合がある。そこで、床に穴を開
ける代わりにキャスター止め具でキャスターの車輪を回
り止めしてキャビネットを固定するという方法も用いら
れている。
【0004】図31(a)は、従来のキャスター止め具
の一例を示す斜視図であり、このキャスター止め具3
は、図31(b)に示すように、コ字状に形成したプラ
スチック製の止め具本体3aの下面に、同様にコ字状に
形成した合成ゴム製の板3bが図中矢印Bで示すように
貼り付けられて構成されている。かかる従来のキャスタ
ー止め具3を、図32に示すように、キャスター2の車
輪2aを前後から挟むように図中矢印D1で示す如く真
横から嵌挿すれば、キャスター2の車輪2aの、図中矢
印Cで示す如き回転と図中矢印Eで示す如き旋回による
向きの変化とを止めることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図33
中矢印D2で示すように、既に設置してあるキャビネッ
ト4に隣接する設置位置にキャビネット1を設置する必
要がある場合、図34に示すように、従来のキャスター
止め具3を設置するための作業をそのキャビネット1の
正面側の作業スペースFのみで行わねばならず、従っ
て、キャビネット1の四隅に取り付けられている四個の
キャスターのうち、キャビネット1の正面側の二個のキ
ャスター2−1,2−3だけにしかキャスター止め具3
を設置することができない。
【0006】これがため従来は、キャビネット1の裏面
側の二個のキャスター2−2,2−4が車輪2aの向き
を変えられることから、キャビネット1の裏面側は図中
矢印Hで示すように左右に動いてしまい、キャビネット
1を完全に固定することが困難であるという問題があっ
た。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】こ
の発明は、上記課題を有利に解決したキャスター止め具
を提供することを目的とするものであり、この発明のキ
ャスター止め具は、四個のキャスターが下部の四隅にそ
れぞれ取り付けられた筐体を所望の設置位置に固定する
ためのキャスター止め具において、前記四個のキャスタ
ーのそれぞれに対応して設けられて、前記設置位置への
前記筐体の移動方向に沿ってそれぞれ延在するとともに
互いに連結され、前記四個のキャスターの車輪の側面に
それぞれ接触してそれらの車輪の向きを固定する車輪向
き固定部材と、前記四個のキャスターのうち少なくとも
一個のキャスターに対応して設けられてそのキャスター
の車輪を回り止めする車輪回り止め部材と、前記筐体の
移動方向後方側の二個のキャスターにそれぞれ対応する
前記車輪向き固定部材の間に配置されて前記車輪回り止
め部材と駆動結合し、前記車輪回り止め部材を前記キャ
スターの車輪を回り止めする回り止め位置に固定する車
輪回り止め部材固定手段と、を具えることを特徴として
いる。
【0008】かかるキャスター止め具にあっては、車輪
向き固定部材が、四個のキャスターのそれぞれに対応し
て設けられて、所望の設置位置への筐体の移動方向に沿
ってそれぞれ延在するとともに互いに連結され、その筐
体の四個のキャスターの車輪の側面にそれぞれ接触して
それらの車輪の向きを固定する。そして車輪回り止め部
材固定手段が、筐体の移動方向後方側の二個のキャスタ
ーにそれぞれ対応する車輪向き固定部材の間に配置され
て車輪回り止め部材と駆動結合し、その車輪回り止め部
材をキャスターの車輪を回り止めする回り止め位置に固
定する。
【0009】ここで、四個のキャスターのそれぞれに対
応する車輪向き固定部材は互いに連結されているので、
それらの車輪向き固定部材を筐体の設置位置に先に設置
しておいてそこに筐体を移動させることで、上述の如く
筐体の移動方向に沿って延在して四個のキャスターの車
輪の側面にそれぞれ接触するようにそれらの車輪向き固
定部材を配置することもでき、また筐体を所望の設置位
置に移動させた後で、その筐体の移動方向後方側の作業
スペースからそれらの車輪向き固定部材を筐体の下方に
挿入することで、上述の如く筐体の移動方向に沿って延
在して四個のキャスターの車輪の側面にそれぞれ接触す
るようにそれらの車輪向き固定部材を配置することもで
きる。
【0010】そして車輪回り止め部材固定手段は、筐体
の移動方向後方側の二個のキャスターにそれぞれ対応す
る車輪向き固定部材の間に配置されているので、筐体を
所望の設置位置に移動させた後、その筐体の移動方向後
方側の作業スペースから車輪回り止め部材固定手段を操
作することで、容易に車輪回り止め部材を、キャスター
の車輪を回り止めする回り止め位置に固定することがで
きる。
【0011】従って、この発明のキャスター止め具によ
れば、筐体の移動方向後方側の作業スペースだけで容易
に、筐体の下部の四隅に取り付けられた四つのキャスタ
ーの全ての車輪の向きを固定するとともに、それらの車
輪のうちの少なくとも一個の車輪の回転を止めて、筐体
を完全に固定することができる。
【0012】なお、この発明のキャスター止め具では、
前記四個のキャスターのそれぞれに対応して設けられた
前記車輪向き固定部材を所定位置に支持するとともに、
前記筐体の移動方向前方側の二個のキャスターのそれぞ
れに対応して設けられた前記車輪回り止め部材を前記回
り止め位置と解放位置との間で揺動可能に支持する基部
材を具え、前記車輪回り止め部材固定手段が、前記基部
材による案内下で前記筐体の移動方向に前進移動されて
前記車輪回り止め部材を前記回り止め位置に制止する制
止部材と、その前進移動位置に前記制止部材を掛止する
掛止部材とを有していても良く、かかる構成によれば、
基部材を筐体の設置位置に先に設置しておいてそこに筐
体を移動させることで、容易に、筐体の移動方向に沿っ
て延在して四個のキャスターの車輪の側面にそれぞれ接
触するように車輪向き固定部材を配置することができる
とともに、筐体の移動方向後方側の二個のキャスターに
それぞれ対応する車輪向き固定部材の間に配置された車
輪回り止め部材固定手段の制止部材および掛止部材を筐
体の移動方向後方側の作業スペースから操作すること
で、容易に、筐体の移動方向前方側の二個のキャスター
に対応する車輪回り止め部材を回り止め位置に固定する
ことができ容易に筐体を完全に固定することができる。
そして上記固定状態ではさらに、筐体の移動方向後方側
のキャスターのうち一個または二個に、上記作業スペー
スから従来のコ字状のキャスター止め具を装着すること
もでき、そのようにすれば、より完全に筐体を固定する
ことができる。
【0013】またこの発明のキャスター止め具では、前
記筐体の移動方向に対し左右にそれぞれ位置する前記車
輪向き固定部材同士が互いに一体的に結合されるととも
に、それら左右に位置する車輪向き固定部材のそれぞれ
に、少なくとも一個の前記キャスターに対応する前記車
輪回り止め部材が連結され、前記車輪回り止め部材固定
手段が、前記筐体の移動方向に対し左右に位置する前記
車輪向き固定部材が互いに離間する方向へ移動されるの
に伴って伸長して、それら左右に位置する車輪向き固定
部材を、それらの車輪向き固定部材が対応する前記キャ
スターの車輪の側面に接触するとともにそれらの車輪向
き固定部材に連結された前記車輪回り止め部材が前記回
り止め位置に位置する状態に固定する伸縮部材を有して
いても良く、かかる構成によれば、筐体を所望の設置位
置に移動させた後で、その筐体の移動方向後方側の作業
スペースから、それらの車輪向き固定部材を筐体の下方
に挿入して、筐体の移動方向後方側の二個のキャスター
にそれぞれ対応する車輪向き固定部材の間に配置された
車輪回り止め部材固定手段の伸縮部材を伸長させるよう
に操作することで、容易に、筐体の移動方向に沿って延
在して四個のキャスターの車輪の側面にそれぞれ接触す
るように車輪向き固定部材を配置することができるとと
もに、少なくとも二個のキャスターに対応する車輪回り
止め部材を、キャスターの車輪を回り止めする回り止め
位置に移動させることができ、しかして容易に、筐体を
完全に固定することができる。
【0014】さらにこの発明のキャスター止め具では、
前記筐体の移動方向に対し左右にそれぞれ位置する車輪
向き固定部材に、前記筐体の移動方向に整列する二個の
前記キャスターのそれぞれに対応する前記車輪回り止め
部材が相互の間隔を変更可能に連結され、前記伸縮部材
が、前記左右に位置する車輪向き固定部材のそれぞれに
連結された車輪回り止め部材の相互の間隔を変更する車
輪回り止め部材間隔調節手段を有していても良く、かか
る構成によれば、四個のキャスターに対応する車輪回り
止め部材を、キャスターの車輪を回り止めする回り止め
位置に移動させ得て、より完全に筐体を固定することが
でき、しかも、伸縮部材で筐体の移動方向に対し左右の
キャスターの間隔に車輪向き固定部材および車輪回り止
め部材の間隔を適合させ得るとともに、車輪回り止め部
材間隔調節手段で筐体の移動方向のキャスターの間隔に
車輪回り止め部材の間隔を適合させ得ることから、大き
さの異なるキャビネットにも容易に適合させることがで
きる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態を
実施例によって、図面に基づき詳細に説明する。ここ
に、図1〜図16は、この発明のキャスター止め具の一
実施例を示すものであり、図1は、その実施例のキャス
ター止め具を、筐体としての例えば通信機器用等のキャ
ビネット1を固定している時の状態で示す斜視図、図2
は、その実施例のキャスター止め具の構成を示す分解斜
視図、図3は、その実施例のキャスター止め具を、キャ
ビネット1を固定する前の状態で示す平面図、図4は、
その実施例のキャスター止め具をキャビネット1の設置
位置の床上に設置する際の手順を示す説明図、図5〜図
16は、床上に設置したその実施例のキャスター止め具
を使用してキャビネット1を固定する際の手順を示す説
明図である。なお、以下の説明で「移動方向」とは、先
の図33に示すようにキャビネット1を所望の設置位置
に移動させる際の移動方向(矢印D2の方向)をいう。
また、図中、先述した図で示したと同様の部分は、それ
と同一の符号にて示す。
【0016】この実施例のキャスター止め具5は、図1
および図2に示すように、中央部に略T字状の切り取り
部を形成された、基部材としての基板5aと、その基板
5aの、上記切り取り部のT字の横棒部分の両端部に隣
接する両側部に一体に形成されて互いに平行に延在する
二本の、車輪向き固定部材としての車輪向き固定フラン
ジ5bと、上記基板5aの、上記切り取り部のT字の横
棒部分に配置される帯状板5cと、その帯状板5cの両
端部に一体に形成されて、上記車輪向き固定フランジ5
bの、後述の如くキャビネット1の移動方向前方側とな
る上記T字の横棒部分側の端部(図1では左上方端部)
付近にそれぞれ配置された二個の、上記移動方向に対し
側方から見て略へ字状をなすとともに上記移動方向に見
て前後方向に食い違った両側の壁部を車輪向き固定部材
として持つ車輪回り止め部材5dと、上記帯状板5cと
基板5aとに溶接されてそれら帯状板5cと基板5aと
を揺動可能に連結する二個の蝶番5eと、を具えてお
り、帯状板5cおよび蝶番5eを介して基板5aに支持
された上記二個の車輪回り止め部材5dは、図1に示
す、キャビネット1の移動方向前方側の二個のキャスタ
ー2−2,2−4の車輪2aを回り止めする回り止め位
置と、図4〜図6に示す、それらの車輪2aから外れる
開放位置との間で揺動することができる。
【0017】またこの実施例のキャスター止め具5は、
図1および図2に示すように、上記基板5aの略T字状
の切り抜き部内に配置されてそのT字の縦棒部と摺動可
能に嵌合するこれも略T字状の、制止部材としての車輪
回り止め操作部材5fと、その車輪回り止め操作部材5
fの後端部(図1では右下方端部)のフランジと上記基
板5aの後端部(図1では右下方端部)のフランジとに
亘って掛合されて、図1では左上方への摺動により二個
の車輪回り止め部材5cを後述する回り止め位置へ揺動
させた状態で車輪回り止め操作部材5fを固定する、掛
止部材としての断面U字状の留め金5gとを具えてお
り、ここで、車輪回り止め操作部材5fはその前進移動
により、上向きに鋭角に折曲された前端部(図1では左
上方端部)で上記帯状板5cと当接(駆動結合)して、
その帯状板5cを傾斜位置に固定することで、上記二個
の車輪回り止め部材5dを上記の回り止め位置に制止す
る。従ってこの実施例では、上記帯状板5cと車輪回り
止め操作部材5fと留め金5gとが、車輪回り止め部材
材固定手段を構成している。
【0018】さらに、この実施例のキャスター止め具5
は、図2に示すように、上記基板5aの、キャビネット
1の移動方向前方側端部(図2では左上方端部)の下面
に貼り着けられた合成ゴム製の滑り止め板5hを具えて
おり、その基板5aの、二本の車輪向き固定フランジ5
bの間隔に等しい幅W1は、図3に示すように、キャビ
ネット1に取り付けられた移動方向前方側の二個のキャ
スター2−2,2−4の車輪2aの内側面間および、移
動方向後方側の二個のキャスター2−1,2−3の車輪
2aの内側面間のそれぞれの間隔W2に実質的に等しく
されている。
【0019】かかる実施例のキャスター止め具5を用い
てキャビネット1を所望の位置に設置固定するに際して
は、先ず、図4に示すように、そのキャビネット1の設
置位置の床上に車輪回り止め操作部材5fを置き、その
車輪回り止め操作部材5fに基板5aの略T字状の切り
抜き部が嵌まり合うように、図中矢印D3で示す如く基
板5aを床上に置いて、キャスター止め具5を床上で構
成し、次いで図5に示すように、基板5aの二本の車輪
向き固定フランジ5bが上記設置位置へのキャビネット
1の移動方向(図中矢印D4で示す)に沿って延在する
ように、そのキャスター止め具5全体の向きを調節する
とともに、車輪回り止め操作部材5fの後端部を図中矢
印D5で示すように基板5aから引き出して、図6に拡
大して示すように、二個の車輪回り止め部材5dを、そ
の後方側の平坦部5iが床に平行になるようにしてお
く。
【0020】次いでここでは、図7中矢印D6で示すよ
うに、キャビネット1を上記設置位置へ向けて移動させ
て、図8に拡大して示すように、先ず、キャビネット1
の、移動方向前方側の二個のキャスター2−2,2−4
の車輪2aの内側面を基板5aの二本の車輪向き固定フ
ランジ5bの外側面にそれぞれ接触させ、そのままさら
に、図9中矢印D6で示すようにキャビネット1を上記
設置位置へ向けて移動させて、キャビネット1の、移動
方向後方側の二個のキャスター2−1,2−3の車輪2
aの内側面も基板5aの二本の車輪向き固定フランジ5
bの外側面にそれぞれ接触させるとともに、図10に拡
大して示すように、キャビネット1の、移動方向前方側
の二個のキャスター2−2,2−4の車輪2aを二個の
車輪回り止め部材5dの上記後方側の平坦部5i上に乗
せてその両側の壁部に車輪2aの側部を接触させる。こ
れにより、図11に示すように、キャビネット1の四個
のキャスター2−1〜2−3は全て、その車輪2aの向
きを上記移動方向に固定される。
【0021】さらにここでは、図12中矢印D8で示す
ように、キャビネット1を上記設置位置まで移動させ
て、図13に拡大して示すように、キャビネット1の、
移動方向前方側の二個のキャスター2−2,2−4の車
輪2aで二個の車輪回り止め部材5dの前方側の平坦部
を押して水平にすることで、それらの車輪回り止め部材
5dを揺動させて後方側の平坦部5iおよび帯状板5c
を傾斜位置へ起こし、それらの車輪2aを上記基板5a
の前端部(図1では左上方端部)のフランジ5jと、傾
斜位置に起きた後方側の平坦部5iとで前後から挟んで
回り止めする。このとき、キャスター2−2,2−4の
車輪2aは、上記前端部のフランジ5jに隣接して上記
移動方向へ延在する車輪向き固定部材としてのさらなる
フランジにも側面が接触することで、より確実に向きを
固定される。
【0022】図14(a)〜(d)は、上記の車輪回り
止め部材5dの揺動を示す説明図であり、ここでは図中
矢印D9で示す方向である上記設置位置への移動方向に
キャビネット1を移動させるのに伴って、先ず図14
(a)に示すように、キャビネット1の、移動方向前方
側の二個のキャスター2−2,2−4の車輪2aが二個
の車輪回り止め部材5dの後方側の平坦部5i上に乗
り、次いで図14(b)に示すように、キャスター2−
2,2−4の車輪2aが二個の車輪回り止め部材5dの
前方側(図では左方)の平坦部を押し、これにより二個
の車輪回り止め部材5dが、上記蝶番5eの軸G周りに
図では反時計方向へ揺動して、図14(c)に示すよう
に、キャスター2−2,2−4の車輪2aが二個の車輪
回り止め部材5dの中央部を乗り越え、最終的に図14
(d)に示すように、キャスター2−2,2−4の車輪
2aが、基板5aの前端部のフランジ5jと、車輪回り
止め部材5dの傾斜位置に起きた後方側の平坦部5iと
で前後から挟まれて回り止めされる。
【0023】しかる後ここでは、図15に示すとともに
図16に拡大して示すように、車輪回り止め操作部材5
fの後端部を図中矢印D10で示す如く基板5aに押し
込んで、図14(d)に示すように、その車輪回り止め
操作部材5fの上述した前端部を、上記二個の車輪回り
止め部材5dと一緒に揺動して傾斜位置に起きた帯状板
5c(ここでは図示せず)に当接させ、その状態で車輪
回り止め操作部材5fの後端部のフランジと上記基板5
aの後端部のフランジとに亘って留め金5gを掛合させ
て車輪回り止め操作部材5fを基板5aに掛止する。こ
れにより二個の車輪回り止め部材5dが、図1および図
14(d)に示す、キャビネット1の移動方向前方側の
二個のキャスター2−2,2−4の車輪2aを回り止め
する回り止め位置に制止される。
【0024】従って、この実施例のキャスター止め具に
よれば、キャビネット1の移動方向後方側の作業スペー
スだけで容易に、キャビネット1の下部の四隅に取り付
けられた四個のキャスター2−1〜2−4の全ての車輪
2aの向きを固定するとともに、それらのキャスターの
うちの、移動方向前方側の二個のキャスター2−2,2
−4の車輪2aの回転を止めて、キャビネット1を完全
に固定することができる。
【0025】しかもこの実施例のキャスター止め具で
は、基板5aが、四個のキャスター2−1〜2−4のそ
れぞれに対応して設けられた車輪向き固定部材として
の、両側部の二本の車輪向き固定フランジ5bと、二個
の車輪回り止め部材5dの両側の壁部と、前端部のフラ
ンジ5jに隣接して上記移動方向へ延在する上記さらな
るフランジとを所定位置に支持するとともに、キャビネ
ット1の移動方向前方側の二個のキャスター2−2,2
−4のそれぞれに対応して設けられた車輪回り止め部材
5dを回り止め位置と解放位置との間で揺動可能に支持
しており、また車輪回り止め部材固定手段が、基板5a
による案内下でキャビネット1の移動方向に前進移動さ
れて車輪回り止め部材5dを回り止め位置に制止する車
輪回り止め操作部材5fと、その前進移動位置に車輪回
り止め操作部材5fを掛止する留め金5gとを有してい
る。
【0026】それゆえ、上述したように、基板5aをキ
ャビネット1の設置位置に先に設置しておいてそこにキ
ャビネット1を移動させることで、容易に、キャビネッ
ト1の移動方向に沿って延在して四個のキャスター2−
1〜2−4の車輪2aの側面にそれぞれ接触するように
上記各車輪向き固定部材を配置することができるととも
に、キャビネット1の移動方向後方側の二個のキャスタ
ー2−1,2−3にそれぞれ対応する車輪向き固定部材
としての車輪向き固定フランジ5bの間に配置された車
輪回り止め操作部材5fおよび留め金5gを図34に示
す如きキャビネット1の移動方向後方側の作業スペース
Fから操作することで、容易に、キャビネット1の移動
方向前方側の二個のキャスター2−2,2−4に対応す
る車輪回り止め部材5dを回り止め位置に固定すること
ができ、しかして容易に、キャビネット1を完全に固定
することができる。
【0027】そして上記固定状態ではさらに、キャビネ
ット1の移動方向後方側のキャスター2−1,2−3の
うち一個または二個に、上記作業スペースFから従来の
コ字状のキャスター止め具3を装着することもでき、そ
のようにすれば、より完全に筐体を固定することができ
る。
【0028】なお、上記実施例のキャスター止め具によ
れば、上述したと逆の手順をとることで、容易に、キャ
ビネット1の移動方向前方側の二個のキャスター2−
2,2−4に対応する車輪回り止め部材5dを上記解放
位置に移動させることができ、しかして容易に、キャビ
ネット1を別の位置に移動させることができる。
【0029】図17〜図29は、この発明のキャスター
止め具の他の一実施例を示すものであり、図17は、そ
の実施例のキャスター止め具を、筐体としての例えば通
信機器用等のキャビネット1を固定している時の状態で
示す斜視図、図18は、その実施例のキャスター止め具
の構成を示す分解斜視図、図19〜図24は、その実施
例のキャスター止め具の組み立て手順を示す説明図、図
25〜図29は、その実施例のキャスター止め具を使用
してキャビネット1を固定する際の手順を示す説明図で
ある。
【0030】この実施例のキャスター止め具6は、図1
7および図18に示すように、後述の如くして所望の設
置位置へのキャビネット1の移動方向へ延在するととも
に互いに平行に延在するように配置される二本の、各々
角棒状に形成されたプラスチック製の、車輪向き固定部
材としての車輪向き固定フレーム6aと、それらの車輪
向き固定フレーム6aの移動方向後方側端部(図17で
は右下方端部)に一体にかつその車輪向き固定フレーム
6aと直角に延在するように形成にされて互いの接近方
向へ延在する二本の、各々角筒状に形成されたプラスチ
ック製の連結フレーム6b,6cと、一方の連結フレー
ム6b内に端部を固定されてその連結フレーム6bから
突出し、他方の連結フレーム6c内に図中矢印D12で
示す如く摺動可能に嵌挿された案内フレーム6dと、そ
の案内フレーム6dを他方の連結フレーム6cに対して
固定する固定ネジ6eとを具えている。
【0031】なお、この実施例では、二本の車輪向き固
定フレーム6aのうち、キャビネット1の移動方向に対
し左側(図17では左下側)に位置する車輪向き固定フ
レーム6aが、その移動方向に対し左側に位置してその
移動方向に整列する二個のキャスター2−3,2−4の
それぞれのための車輪向き固定部材を一体的に結合した
ものとされ、また二本の車輪向き固定フレーム6aのう
ち、キャビネット1の移動方向に対し右側(図17では
右上側)に位置する車輪向き固定フレーム6aが、その
移動方向に対し右側に位置してその移動方向に整列する
二個のキャスター2−1,2−2のそれぞれのための車
輪向き固定部材を一体的に結合したものとされている。
そしてここでは、それら連結フレーム6b,6cと案内
フレーム6dとが、伸縮部材を構成している。
【0032】またこの実施例のキャスター止め具6は、
図17および図18に示すように、基部6fの両端部か
ら水平方向に突出した三角棒状の二本の掛止部6gを有
してコ字状をなすプラスチック製の二個の車輪回り止め
部材6hと、それらの基部6fの、掛止部6gと反対の
側に一体に形成されて互いの接近方向へ延在する二本
の、各々角筒状に形成されたプラスチック製の補助フレ
ーム6i,6jと、一方の補助フレーム6i内に端部を
固定されてその補助フレーム6iから突出し、他方の補
助フレーム6j内に摺動可能に嵌挿された嵌合フレーム
6kとを具えており、ここで、二個の車輪回り止め部材
6hは、その基部6fを、上記二本の車輪向き固定フレ
ーム6aの移動方向後方側端部付近に形成された長角穴
6l内に図中矢印D13で示す如く摺動可能に嵌挿され
るとともに、その基部6fに後述する図21に示す如く
上下に突出するように形成されて車輪向き固定フレーム
6aの内向き面に掛合する弾性変形可能な小突起6mに
より抜け止めされて、それら二本の車輪向き固定フレー
ム6aにそれぞれ連結されている。
【0033】さらに、この実施例のキャスター止め具6
は、図18から明らかなように、一方の連結フレーム6
bを回転自在に貫通するとともにEリング6nを嵌着さ
れてその連結フレーム6bに対し抜き止めされて一方の
補助フレーム6iのネジ穴に螺合された間隔調節ネジ6
oを具えるとともに、上記二本の車輪向き固定フレーム
6aの移動方向前方側端部付近にそれぞれ一体に形成さ
れて外向きに水平方向に突出した三角棒状の二個の車輪
回り止め部材6pと、それら車輪回り止め部材6h,6
pの下面にそれぞれ貼り着けられた合成ゴム製の滑り止
め板6qとを具えており、上記間隔調節ネジ6oを回転
させると、補助フレーム6iおよびそれに嵌合フレーム
6kを介して連結された他方の補助フレーム6jを介し
て二個の車輪回り止め部材6hが、長角穴6l内を二本
の車輪向き固定フレーム6aに沿って移動して、上記後
者の車輪回り止め部材6pとの間隔が変化する。従って
ここでは、補助フレーム6i,6jおよび嵌合フレーム
6kと、Eリング6nと間隔調節ネジ6oとが、車輪回
り止め部材間隔調節手段を構成している。
【0034】かかる実施例のキャスター止め具6を組み
立てるに際しては、先ず図19に示すように、二本の車
輪向き固定フレーム6aのそれぞれの長角穴6l内に、
図中矢印D14で示す如く、嵌合フレーム6k付きの補
助フレーム6iと、他方の補助フレーム6jとをそれぞ
れ嵌挿して、図20に示すとともにそのP6部を図21
に拡大して示すように、基部6fから突出した小突起6
mを各車輪向き固定フレーム6aの内向き面に掛合させ
るとともに、図中矢印D15で示すように、間隔調節ネ
ジ6oを、連結フレーム6bに貫通させて、補助フレー
ム6iのネジ孔に螺合させる。
【0035】次いで、図22中矢印D16で示すよう
に、間隔調節ネジ6oに形成された外周溝にEリング6
nを嵌着して間隔調節ネジ6oを連結フレーム6bに対
し抜き止めし、さらに図23中矢印D17で示すよう
に、案内フレーム6dを連結フレーム6c内に嵌挿する
とともに、嵌合フレーム6kを補助フレーム6j内に嵌
挿し、その後、図24中矢印D18で示すように、連結
フレーム6cおよびその内側の案内フレーム6dに対し
て固定ネジ6eを螺着する。これによりキャスター止め
具6の組立は完了するが、固定ネジ6eの螺着は、後述
するように、キャビネット1の下方の床上への当該キャ
スター止め具6の挿入後に行う。
【0036】かかる実施例のキャスター止め具6を用い
てキャビネット1を所望の位置に設置固定するに際して
は、先ず、図25に示すように、そのキャビネット1を
その所望の設置位置に移動させる一方で、固定ネジ6e
を連結フレーム6cおよび案内フレーム6dから外し
て、連結フレーム6b,6cの先端同士が当接するとと
もに補助フレーム6i,6jの先端同士が当接するまで
案内フレーム6dおよび嵌合フレーム6kを挿入するこ
とで、キャスター止め具6の幅を最小にし、また間隔調
節ネジ6oを反時計方向へ回して、補助フレーム6i,
6jひいては二個の車輪回り止め部材6hを他の二個の
車輪回り止め部材6pに近づけておいて、キャビネット
1の移動方向後方側の作業スペースから、そのキャスタ
ー止め具6を、図中矢印D19で示すようにキャビネッ
ト1の下方の床上へ挿入する。
【0037】次いでここでは、図26に示すように、二
個の車輪回り止め部材6hがキャビネット1の、上記設
置位置への移動方向後方側の二個のキャスター2−1,
2−3の車輪2aに並ぶように、キャスター止め具6の
位置を調節してから、図中矢印D20で示すように、連
結フレーム6cおよび補助フレーム6jから案内フレー
ム6dおよび嵌合フレーム6kをそれぞれある程度引き
出して、図27に示すように、キャビネット1の移動方
向に対し左側(図17では左下側)に位置する車輪向き
固定フレーム6aを、その移動方向に対し左側に位置し
てその移動方向に整列する二個のキャスター2−3,2
−4の車輪2aの内側面に当接させるとともに、キャビ
ネット1の移動方向に対し右側(図17では右上側)に
位置する車輪向き固定フレーム6aを、その移動方向に
対し右側に位置してその移動方向に整列する二個のキャ
スター2−1,2−2の車輪2aの内側面に当接させ、
その状態で、図中矢印D21で示すように、連結フレー
ム6cおよびその内側の案内フレーム6dに対して固定
ネジ6eを螺着して、キャスター止め具6の幅を固定す
る。これにより、二個の車輪回り止め部材6hは、上記
移動方向後方側の二個のキャスター2−1,2−3の車
輪2aに真横から嵌挿され、それらの車輪2aを二本の
掛止部6gで前後から挟んで回り止めする。なお、案内
フレーム6dには、図18に示すように、あらかじめ複
数のネジ孔が形成されており、通常は上記した各車輪2
aの内側面への車輪向き固定フレーム6aの当接状態
で、それらのネジ孔の一つが連結フレーム6cのネジ孔
と整列するようにされている。
【0038】しかる後、図28中矢印D22で示すよう
に、間隔調節ネジ6oを時計方向へ回して、補助フレー
ム6i,6jに連結フレーム6b,6cを近づけること
で、二本の車輪向き固定フレーム6aを図中矢印D23
で示すように上記移動方向前方へ移動させ、図29に示
すように、それらの車輪向き固定フレーム6aに固設し
た二個の車輪回り止め部材6pを、上記移動方向前方側
の二個のキャスター2−2,2−4の車輪2aの外周面
に当接させて、それらの車輪2aを回り止めする。
【0039】従って、この実施例のキャスター止め具6
によれば、キャビネット1の移動方向後方側の作業スペ
ースだけで容易に、キャビネット1の下部の四隅に取り
付けられた四個のキャスター2−1〜2−4の全ての車
輪2aの向きを固定するとともに、それらのキャスター
2−1〜2−4の全ての車輪2aの回転を止めて、キャ
ビネット1を完全に固定することができる。
【0040】しかもこの実施例のキャスター止め具6に
よれば、既に所望の設置位置に移動しているキャビネッ
ト1の移動方向後方側の作業スペースから、二本の車輪
向き固定フレーム6aを持つこのキャスター止め具6を
キャビネット1の下方に挿入して、キャビネット1の移
動方向後方側の二個のキャスター2−1,2−3にそれ
ぞれ対応する車輪向き固定部材に相当する部分である、
車輪向き固定フレーム6aの上記移動方向後方側端部の
間に配置された、連結フレーム6b,6cおよび案内フ
レーム6dからなる伸縮部材を伸長させるように操作す
ることで、容易に、キャビネット1の移動方向に沿って
延在して四個のキャスター2−1〜2−4の車輪2aの
側面にそれぞれ接触するように二本の車輪向き固定フレ
ーム6aを配置することができるとともに、それら四個
のキャスター2−1〜2−4にそれぞれ対応する車輪回
り止め部材6h,6pを、それらのキャスターの車輪2
aを回り止めする回り止め位置に移動させることがで
き、しかして容易に、キャビネット1を完全に固定する
ことができる。
【0041】さらにこの実施例のキャスター止め具6に
よれば、上記伸縮部材を構成する連結フレーム6bが、
左右に位置する車輪向き固定フレーム6aのそれぞれに
連結された車輪回り止め部材6h,6pの相互の間隔を
変更する車輪回り止め部材間隔調節手段を構成する間隔
調節ネジ6oを有しているので、上記伸縮部材で、キャ
ビネット1の移動方向に対し左右のキャスターの間隔す
なわちキャスター2−3,2−1間およびキャスター2
−4,2−2間のそれぞれの間隔に車輪向き固定フレー
ム6aおよび車輪回り止め部材6h,6pの間隔を適合
させ得るとともに、上記間隔調節ネジ6oで、キャビネ
ット1の移動方向のキャスターの間隔すなわちキャスタ
ー2−1,2−2間およびキャスター2−3,2−4間
のそれぞれの間隔に車輪回り止め部材6h,6pの間隔
を適合させ得ることから、キャビネット1の大きさが異
なる場合やキャスターの取り付け間隔が異なる場合にも
キャスター止め具6を容易に適合させることができる。
【0042】以上、図示例に基づき説明したが、この発
明は上述の例に限定されるものでなく、特許請求の範囲
の記載の範囲内で適宜改変し得るものであり、例えば、
前者の実施例において、基板5aに対して略ヘ字状の車
輪回り止め部材5dを揺動させる代わりに、カムやリン
ク機構等を用いて基板5aの後端部からの操作で基板5
aの両側部に対しコ字状の車輪回り止め部材を突出位置
と後退位置との間で往復移動させるようにしても良く、
また後者の実施例において、使用するキャビネットのキ
ャスターの間隔が一種類しかない場合には、移動方向後
方側の車輪回り止め部材6hと移動方向前方側の車輪回
り止め部材6pとの間隔をそのキャビネットのキャスタ
ーの間隔に合わせて、移動方向後方側の車輪回り止め部
材6hも車輪向き固定フレーム6aに固設しても良く、
さらに、後者の実施例において、移動方向前方側の車輪
回り止め部材をコ字状に形成するとともに移動方向後方
側の車輪回り止め部材を省略することもできる。そし
て、上記実施例では一体に形成した部分を別体で形成し
てボルト等で結合することももちろん可能であり、この
発明のキャスター止め具を適用する筐体も、上記キャビ
ネットには限られず、各種機器のケーシング等でも良
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のキャスター止め具の一実施例を、
筐体としてのキャビネットを固定している時の状態で示
す斜視図である。
【図2】 上記実施例のキャスター止め具の構成を示す
分解斜視図である。
【図3】 上記実施例のキャスター止め具を、キャビネ
ットを固定する前の状態で示す平面図である。
【図4】 上記実施例のキャスター止め具をキャビネッ
トの設置位置の床上に設置する際の手順を示す説明図で
ある。
【図5】 床上に設置した上記実施例のキャスター止め
具を使用してキャビネットを固定する際の手順の最初の
部分を示す説明図である。
【図6】 図5のP1部を拡大して示す説明図である。
【図7】 上記手順の次の部分を示す説明図である。
【図8】 図7のP2部を拡大して示す説明図である。
【図9】 上記手順のさらに次の部分を示す説明図であ
る。
【図10】 図9のP3部を拡大して示す説明図であ
る。
【図11】 図9に示す段階での上記実施例のキャスタ
ー止め具を示す平面図である。
【図12】 上記手順のさらに次の部分を示す説明図で
ある。
【図13】 図11のP4部を拡大して示す説明図であ
る。
【図14】 (a)〜(d)は、図9に示す段階をより
詳細に順を追って示す説明図である。
【図15】 上記手順の最後の部分を示す説明図であ
る。
【図16】 図15のP5部を拡大して示す説明図であ
る。
【図17】 この発明のキャスター止め具の他の一実施
例を、筐体としてのキャビネットを固定している時の状
態で示す斜視図である。
【図18】 上記実施例のキャスター止め具の構成を示
す分解斜視図である。
【図19】 上記実施例のキャスター止め具の組み立て
手順の最初の部分を示す説明図である。
【図20】 上記手順の次の部分を示す説明図である。
【図21】 図20のP6部を拡大して示す説明図であ
る。
【図22】 上記手順のさらに次の部分を示す説明図で
ある。
【図23】 上記手順のさらに次の部分を示す説明図で
ある。
【図24】 上記手順の最後の部分を示す説明図であ
る。
【図25】 上記実施例のキャスター止め具を使用して
キャビネットを固定する際の手順の最初の部分を示す説
明図である。
【図26】 上記手順の次の部分を示す説明図である。
【図27】 上記手順のさらに次の部分を示す説明図で
ある。
【図28】 上記手順のさらに次の部分を示す説明図で
ある。
【図29】 上記手順の最後の部分を示す説明図であ
る。
【図30】 キャスター止め具で固定される、四個のキ
ャスターが下部の四隅にそれぞれ取り付けられた通信機
器用キャビネットを示す分解斜視図である。
【図31】 (a)は、従来のキャスター止め具を示す
斜視図、(b)は、その従来のキャスター止め具を示す
分解斜視図である。
【図32】 上記従来のキャスター止め具の使用方法を
示す説明図である。
【図33】 キャビネットを所望の位置に配置する例を
示す説明図である。
【図34】 図33に示す如き配置の場合の従来のキャ
スター止め具の問題点を示す説明図である。
【符号の説明】
1,4 キャビネット 2−1 〜2−4 キャスター 2a 車輪 3 従来のキャスター止め具 5 この発明の一実施例のキャスター止め具 5a 基板 5b 車輪向き固定フランジ 5c 帯状板 5d 車輪回り止め部材 5e 蝶番 5f 車輪回り止め操作部材 5g 留め金 5h 滑り止め板 5i 平坦部 5j 前端部のフランジ 6 この発明の他の一実施例のキャスター止め具 6a 車輪向き固定フレーム 6b,6c 連結フレーム 6d 案内フレーム 6e 固定ネジ 6f 基部 6g 掛止部 6h 車輪回り止め部材 6i,6j 補助フレーム 6k 嵌合フレーム 6l 長角孔 6m 小突起 6n Eリング 6o 間隔調節ネジ 6p 車輪回り止め部材 6q 滑り止め板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四個のキャスターが下部の四隅にそれぞ
    れ取り付けられた筐体を所望の設置位置に固定するため
    のキャスター止め具において、 前記四個のキャスターのそれぞれに対応して設けられ
    て、前記設置位置への前記筐体の移動方向に沿ってそれ
    ぞれ延在するとともに互いに連結され、前記四個のキャ
    スターの車輪の側面にそれぞれ接触してそれらの車輪の
    向きを固定する車輪向き固定部材と、 前記四個のキャスターのうち少なくとも一個のキャスタ
    ーに対応して設けられてそのキャスターの車輪を回り止
    めする車輪回り止め部材と、 前記筐体の移動方向後方側の二個のキャスターにそれぞ
    れ対応する前記車輪向き固定部材の間に配置されて前記
    車輪回り止め部材と駆動結合し、前記車輪回り止め部材
    を前記キャスターの車輪を回り止めする回り止め位置に
    固定する車輪回り止め部材固定手段と、 を具えることを特徴とするキャスター止め具。
  2. 【請求項2】 前記四個のキャスターのそれぞれに対応
    して設けられた前記車輪向き固定部材を所定位置に支持
    するとともに、前記筐体の移動方向前方側の二個のキャ
    スターのそれぞれに対応して設けられた前記車輪回り止
    め部材を前記回り止め位置と前記キャスターの車輪を解
    放する解放位置との間で揺動可能に支持する基部材を具
    え、 前記車輪回り止め部材固定手段が、前記基部材による案
    内下で前記筐体の移動方向に前進移動されて前記車輪回
    り止め部材を前記回り止め位置に制止する制止部材と、
    その前進移動位置に前記制止部材を掛止する掛止部材と
    を有していることを特徴とする、請求項1記載のキャス
    ター止め具。
  3. 【請求項3】 前記筐体の移動方向に対し左右にそれぞ
    れ位置する前記車輪向き固定部材同士が互いに一体的に
    結合されるとともに、それら左右に位置する車輪向き固
    定部材のそれぞれに、少なくとも一個の前記キャスター
    に対応する前記車輪回り止め部材が連結され、 前記車輪回り止め部材固定手段が、前記筐体の移動方向
    に対し左右に位置する前記車輪向き固定部材が互いに離
    間する方向へ移動されるのに伴って伸長して、それら左
    右に位置する車輪向き固定部材を、それらの車輪向き固
    定部材が対応する前記キャスターの車輪の側面に接触す
    るとともにそれらの車輪向き固定部材に連結された前記
    車輪回り止め部材が前記回り止め位置に位置する状態に
    固定する伸縮部材を有していることを特徴とする、請求
    項1記載のキャスター止め具。
  4. 【請求項4】 前記筐体の移動方向に対し左右にそれぞ
    れ位置する車輪向き固定部材に、前記筐体の移動方向に
    整列する二個の前記キャスターのそれぞれに対応する前
    記車輪回り止め部材が相互の間隔を変更可能に連結さ
    れ、 前記伸縮部材が、前記左右に位置する車輪向き固定部材
    のそれぞれに連結された車輪回り止め部材の相互の間隔
    を変更する車輪回り止め部材間隔調節手段を有している
    ことを特徴とする、請求項3記載のキャスター止め具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016047216A (ja) * 2014-08-28 2016-04-07 三菱重工業株式会社 ロッカーシステム、船舶、ロッカーシステムの運用方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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