JP2001181893A - 表面処理装置 - Google Patents

表面処理装置

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JP2001181893A
JP2001181893A JP2000313524A JP2000313524A JP2001181893A JP 2001181893 A JP2001181893 A JP 2001181893A JP 2000313524 A JP2000313524 A JP 2000313524A JP 2000313524 A JP2000313524 A JP 2000313524A JP 2001181893 A JP2001181893 A JP 2001181893A
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JP2000313524A
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English (en)
Inventor
Masayuki Yoshimura
吉村  公志
Takeshi Nishiuchi
武司 西内
Fumiaki Kikui
文秋 菊井
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Hitachi Metals Ltd
Original Assignee
Sumitomo Special Metals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ボンド磁石のような、軽くて強度が必ずしも高
くない被表面処理部材に対しても適用でき、接点跡のな
い均一なめっきを行えること。 【解決手段】円筒形状等の内周面を有する被表面処理部
材に、表面処理を施す表面処理装置であって、前記被表
面処理部材を支持するとともに該被表面処理部材に回転
動作を与える支持部材を設け、前記被表面処理部材を前
記支持部材に押圧する加負荷部材を設けたことを特徴と
する表面処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円筒形状等の内周
面を有する被表面処理部材に、表面処理を施す表面処理
装置に関し、特にR−Fe−B系永久磁石、とりわけ、
リング状ボンド磁石や円柱状ボンド磁石に対して電気め
っきを施す際に有用な表面処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】Nd−Fe−B系永久磁石に代表される
R−Fe−B系永久磁石は、資源的に豊富で安価な材料
が用いられ、かつ、高い磁気特性を有していることか
ら、今日様々な分野で使用されている。しかしながら、
R−Fe−B系永久磁石は大気中で酸化腐食されやすい
RとFeを含むため、何の表面処理をも行わずに使用し
た場合には、わずかな酸やアルカリや水分などの存在に
よって表面から腐食が進行して錆が発生し、それに伴っ
て、磁石特性の劣化やばらつきを生じるという問題点を
有している。
【0003】上記の問題点を解消すべく、従来から磁石
表面に耐酸化性皮膜として金属めっき皮膜や樹脂塗装を
施す方法などが採用されており、例えば、R−Fe−B
系永久磁石表面に電気めっきによって耐食性皮膜を形成
する方法として、網籠の中に被めっき部材を入れ、該網
籠を回転しながらめっきを行う方法(バレル方式)や、
被めっき部材を陰電極に接続した導電性支持部材に支持
させてめっきを行う方法(ラック方式)などが採用され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のバレル方式によ
る電気めっきやラック方式による電気めっきは汎用性に
すぐれているものの、前者の方法では、磁石自体の強度
が必ずしも高くないボンド磁石に適用した場合、磁石の
割れや欠けを生じることがあるという問題点を有してい
る。また、後者の方法では、磁石の、導電性支持部材と
接触している部分が接点跡として残り、めっき後にその
処理が必要であるという問題点を有している。一方、特
開昭61−52367号公報では、板状ワークの孔にシ
ャフトを通して、該シャフトを回転させることによりワ
ーク自体が回転するめっき装置が提案されている。しか
しながら、この装置においては、割れや欠けの問題や、
接点跡の問題は解決されているものの、ボンド磁石のよ
うな軽い部材をめっきする場合、磁石がその自重でシャ
フトに押し付けられる力が弱いため、シャフトの回転に
ともない、磁石がシャフトから浮き、確実に接点が取れ
ず、めっき効率が悪くなるという問題点を有している。
【0005】そこで、本発明においては、ボンド磁石の
ような、軽くて強度が必ずしも高くない被表面処理部材
に対しても適用でき、接点跡のない均一なめっきを行え
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
表面処理装置は、円筒形状等の内周面を有する被表面処
理部材に、表面処理を施す表面処理装置であって、前記
被表面処理部材を支持するとともに該被表面処理部材に
回転動作を与える支持部材を設け、前記被表面処理部材
を前記支持部材に押圧する加負荷部材を設けたことを特
徴とする。請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の
表面処理装置において、前記加負荷部材を複数備え、そ
れぞれの前記加負荷部材が前記被表面処理部材を外周面
側から押圧することを特徴とする。請求項3記載の本発
明は、請求項1に記載の表面処理装置において、前記支
持部材を複数備え、それぞれの前記支持部材が前記被表
面処理部材を外周面側から支持することを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項1に記載の表面処理装
置において、前記加負荷部材及び前記支持部材を、前記
被表面処理部材の外周面側に配置したことを特徴とす
る。請求項5記載の本発明は、請求項1に記載の表面処
理装置において、前記加負荷部材を前記支持部材の上方
に配置し、前記加負荷部材の自重によって前記被表面処
理部材を押圧することを特徴とする。請求項6記載の本
発明は、請求項1に記載の表面処理装置において、前記
加負荷部材を、回転可能に設けていることを特徴とす
る。請求項7記載の本発明は、請求項1に記載の表面処
理装置において、前記加負荷部材が支持部材の全部また
は一部に配置された永久磁石にて構成されることを特徴
とする。請求項8記載の本発明の表面処理装置は、円筒
形状等の内周面を有する被表面処理部材に、表面処理を
施す表面処理装置であって、前記被表面処理部材の内周
面と当接する第1の部材と、前記被表面処理部材の外周
面と当接する第2の部材とを軸方向が同じとなるように
併設し、前記第1の部材又は前記第2の部材によって前
記被表面処理部材を回転駆動させることを特徴とする。
請求項9記載の本発明の表面処理装置は、円筒形状等の
内周面を有する被表面処理部材に、表面処理を施す表面
処理装置であって、前記被表面処理部材の内周面と当接
する第1の部材と、前記第1の部材が当接する内周面と
対向する位置の内周面と当接する第2の部材とを軸方向
が同じとなるように併設し、前記第1の部材又は前記第
2の部材によって前記被表面処理部材を回転駆動させる
ことを特徴とする。請求項10記載の本発明の表面処理
装置は、円筒形状等の内周面を有する被表面処理部材
に、表面処理を施す表面処理装置であって、前記被表面
処理部材の内周面又は外周面と当接する複数の部材を、
それぞれの軸方向が同じとなるように併設し、複数の前
記部材のうち少なくとも一つの部材によって前記被表面
処理部材を回転駆動させることを特徴とする。請求項1
1記載の本発明は、請求項1又は請求項8から請求項1
0のいずれかに記載の表面処理装置において、前記支持
部材を導電性部材で構成し、前記支持部材によって前記
被表面処理部材にめっき電流を流すことを特徴とする。
請求項12記載の本発明は、請求項11に記載の表面処
理装置において、前記支持部材に絶縁スペーサーを設
け、前記被表面処理部材を前記絶縁スペーサー間に配置
することを特徴とする。請求項13記載の本発明は、請
求項12に記載の表面処理装置において、前記被表面処
理部材が等間隔に配置されるように前記絶縁スペーサー
を配置することを特徴とする。請求項14記載の本発明
の表面処理装置は、請求項1から請求項13のいずれか
に記載の表面処理装置を処理槽内に複数個配置して用い
る表面処理装置であって、各々の支持部材が平行になる
ように配置したことを特徴とする。請求項15記載の本
発明のボンド磁石の電気めっき装置は、請求項1から請
求項14のいずれかに記載の表面処理装置を用いて、ボ
ンド磁石に電気めっきを行うことを特徴とする。請求項
16記載の本発明の被表面処理部材の表面処理方法は、
請求項1から請求項14のいずれかに記載の表面処理装
置を用いて表面処理を施すことを特徴とする。請求項1
7記載の本発明のR−Fe−B系永久磁石は、請求項1
5に記載のボンド磁石の電気めっき装置を用いて電気め
っき処理が施され、表面に耐食性皮膜を形成しているこ
とを特徴とする。請求項18記載の本発明の被表面処理
部材は、請求項16に記載の被表面処理部材の表面処理
方法によって、表面に皮膜を形成していることを特徴と
する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態による
表面処理装置は、被表面処理部材を支持するとともにこ
の被表面処理部材に回転動作を与える支持部材を設け、
被表面処理部材を支持部材に押圧する加負荷部材を設け
たものである。本実施の形態によれば、例えば被表面処
理部材が軽い場合や、支持部材の軸の外径が小さい場合
など、支持部材と被表面処理部材との間の摩擦抵抗が小
さく、被表面支持部材が充分に回転動作しないときに
も、加負荷部材によって、被表面処理部材を支持部材に
押圧するため、被表面処理部材は確実に回転動作を行う
ことになる。従って、被表面処理部材の支持部材との当
接位置は、確実に移動することとなり、支持部材との接
点跡が残らない均一な表面処理を行うことができる。
【0008】本発明の第2の実施の形態は、第1の実施
の形態による表面処理装置において、加負荷部材を複数
備え、それぞれの加負荷部材が被表面処理部材を外周面
側から押圧するものである。本実施の形態によれば、複
数の加負荷部材によって被表面処理部材を押圧するた
め、支持部材に対して被表面処理部材を確実に安定して
押圧することができる。従って、被表面処理部材は確実
に回転動作を行うことになり、支持部材との接点跡が残
らない均一な表面処理をより確実に行うことができる。
【0009】本発明の第3の実施の形態は、第1の実施
の形態による表面処理装置において、支持部材を複数備
え、それぞれの支持部材が被表面処理部材を外周面側か
ら支持するものである。本実施の形態によれば、複数の
支持部材によって被表面処理部材を支持するため、加負
荷部材に対して被表面処理部材を確実に安定して支持す
ることができる。従って、被表面処理部材は確実に回転
動作を行うことになり、支持部材との接点跡が残らない
均一な表面処理をより確実に行うことができる。
【0010】本発明の第4の実施の形態は、第1の実施
の形態による表面処理装置において、加負荷部材及び支
持部材を、被表面処理部材の外周面側に配置したもので
ある。本実施の形態によれば、被表面処理部材の内周径
が極めて小さい場合であっても、支持部材に対して被表
面処理部材を確実に安定して押圧することができる。従
って、被表面処理部材は確実に回転動作を行うことにな
り、支持部材との接点跡が残らない均一な表面処理をよ
り確実に行うことができる。
【0011】本発明の第5の実施の形態は、第1の実施
の形態による表面処理装置において、加負荷部材を支持
部材の上方に配置し、加負荷部材の自重によって被表面
処理部材を押圧するものである。本実施の形態によれ
ば、被表面処理部材を支持部材に配設した後に、支持部
材の上方から加負荷部材を配置でき、加負荷部材の自重
によって被表面処理部材を押圧するため、取り付けや取
り外しの作業効率がよい。
【0012】本発明の第6の実施の形態は、第1の実施
の形態による表面処理装置において、加負荷部材を回転
可能に設けたものである。本実施の形態によれば、被表
面処理部材とともに加負荷部材も回転動作を行うため、
支持部材による回転駆動を妨げず、確実に被表面処理部
材を回転させることができる。
【0013】本発明の第7の実施の形態による表面処理
装置は、支持部材の全部または一部を永久磁石で構成す
ることにより、被表面処理部材の全部または一部が磁性
材料で形成されている場合、その吸引力を利用して被表
面処理部材を押圧するものである。本実施の形態によれ
ば、例えば被表面処理部材が軽い場合や、支持部材の軸
の外径が小さい場合など、支持部材と被表面処理部材と
の間の摩擦抵抗が小さく、被表面処理部材が充分に回転
動作しないときにも、支持部材を構成している永久磁石
との吸引力によって、支持部材に対して被表面処理部材
を確実に安定して押圧させることができるため、被表面
処理部材は確実に回転動作を行うことになる。従って、
被表面処理部材の支持部材との当接位置は、確実に移動
することになり、接点跡が残らない均一な表面処理を行
うことができる。また、本実施形態の表面処理装置を電
気めっき処理に用いた場合、たとえば被表面処理部材が
磁石に吸引されない、または吸引されにくい材料で形成
されている場合でも、例えばニッケルなどのような強磁
性材料のめっき処理を行った場合、被表面処理部材表面
にめっき被膜が成膜するにつれて、支持部材と被表面処
理部材との間に吸引力が生じ、確実に当接状態を確保で
き、電気接点をとることができるため、ばらつきなく均
一に電気めっき処理を行うことができる。なお、当態様
により、特に別個に加負荷部材を設けなくても支持部材
だけで加負荷部材の役割も果たすことができ、装置の構
造が簡潔になるが、磁石による吸引力が不十分な場合等
は、さらに別に加負荷部材を配置しても良い。
【0014】本発明の第8の実施の形態による表面処理
装置は、被表面処理部材の内周面と当接する第1の部材
と、被表面処理部材の外周面と当接する第2の部材とを
軸方向が同じとなるように併設し、第1の部材又は第2
の部材によって被表面処理部材を回転駆動させるもので
ある。本実施の形態によれば、例えば被表面処理部材が
軽い場合や支持部材の軸の外径が小さい場合など、支持
部材と被表面処理部材との間の摩擦抵抗が小さく被表面
支持部材が充分に回転動作しないときにも、内周面と当
接する第1の部材と外周面と当接する第2の部材とによ
って、被表面処理部材を確実に挟み込むため、被表面処
理部材は確実に回転動作を行うことになる。従って、被
表面処理部材の支持部材などの当接する部材との当接位
置は、確実に移動することとなり、接点跡が残らない均
一な表面処理を行うことができる。
【0015】本発明の第9の実施の形態による表面処理
装置は、被表面処理部材の内周面と当接する第1の部材
と、第1の部材が当接する内周面と対向する位置の内周
面と当接する第2の部材とを軸方向が同じとなるように
併設し、第1の部材又は第2の部材によって被表面処理
部材を回転駆動させるものである。本実施の形態によれ
ば、例えば被表面処理部材が軽い場合や、支持部材の軸
の外径が小さい場合など、支持部材と被表面処理部材と
の間の摩擦抵抗が小さく、被表面支持部材が充分に回転
動作しないときにも、第1の部材と第2の部材とによっ
て、被表面処理部材との当接状態を確実に確保できるた
め、被表面処理部材は確実に回転動作を行うことにな
る。従って、被表面処理部材の支持部材などの当接する
部材との当接位置は、確実に移動することとなり、接点
跡が残らない均一な表面処理を行うことができる。
【0016】本発明の第10の実施の形態による表面処
理装置は、被表面処理部材の内周面又は外周面と当接す
る複数の部材を、それぞれの軸方向が同じとなるように
併設し、複数の前記部材のうち少なくとも一つの部材に
よって被表面処理部材を回転駆動させるものである。本
実施の形態によれば、例えば被表面処理部材が軽い場合
や、支持部材の軸の外径が小さい場合など、支持部材と
被表面処理部材との間の摩擦抵抗が小さく、被表面支持
部材が充分に回転動作しないときにも、複数の部材によ
って、被表面処理部材との当接状態を確実に確保できる
ため、被表面処理部材は確実に回転動作を行うことにな
る。従って、被表面処理部材の支持部材などの当接する
部材との当接位置は、確実に移動することとなり、接点
跡が残らない均一な表面処理を行うことができる。
【0017】本発明の第11の実施の形態は、第1又は
第8から第10の実施の形態による表面処理装置におい
て、支持部材を導電性部材で構成し、支持部材によって
被表面処理部材にめっき電流を流すものである。本実施
の形態によれば、支持部材と被表面処理部材との導通を
確実に確保できるため電気めっき処理を効果的に行うこ
とができる。特に複数の被表面処理部材を、同時にめっ
き処理する場合にも、すべての被表面処理部材に対して
確実に電気を流すことができる。
【0018】本発明の第12の実施の形態は、第11の
実施の形態による表面処理装置において、支持部材に絶
縁スペーサーを設け、被表面処理部材を絶縁スペーサー
間に配置するものである。本実施の形態によれば、絶縁
スペーサーによって、被表面処理部材同士の接触を防止
することができるので、接触によって電気めっきが不均
一に生じることを防止することができる。
【0019】本発明の第13の実施の形態は、第12の
実施の形態による表面処理装置において、被表面処理部
材が等間隔に配置されるように絶縁スペーサーを配置す
るものである。本実施の形態によれば、スペーサーの位
置または軸方向の幅寸法を調節し、被表面処理部材同志
の間隔を所定寸法で等間隔にすることによって、被表面
処理部材のエッジ部分への電気力線の集中を緩和し、さ
らにめっきの均一性を向上させることができる。各々の
間隔は被表面処理部材のエッジ部分への電気力線の集中
が緩和され、エッジ部分の膜厚が均一になるような適正
値を選定するのが望ましい。また、スペーサーは、あら
かじめ所定寸法に間隔が調整され支持部材と一体になっ
たものでもよいし、位置の調節が可能なものでもよい。
【0020】本発明の第14の実施の形態による表面処
理装置は、第1から第13の実施の形態による表面処理
装置を処理槽内に複数個配置して用いる表面処理装置で
あって、各々の表面処理装置の支持部材が平行になるよ
うに配置したものである。本実施の形態によれば、さら
に多くの被表面処理部材を同時に処理することができ、
本発明の装置が使用される処理槽の大きさに応じて、そ
れらを有効に活用することができる。
【0021】本発明の第15の実施の形態によるボンド
磁石の電気めっき装置は、第1から第14の実施の形態
による表面処理装置を用いてボンド磁石に電気めっきを
行うものである。本実施の形態によれば、ボンド磁石の
内周面にも、ばらつきなく均一に電気めっきを行うこと
ができる。
【0022】本発明の第16の実施の形態による被表面
処理部材の表面処理方法は、第1から第14の実施の形
態による表面処理装置を用いて表面処理を施すものであ
る。本実施の形態によれば、被表面処理部材の内周面に
も、ばらつきなく均一に表面処理を行うことができる。
【0023】本発明の第17の実施の形態によるR−F
e−B系永久磁石は、第15の実施の形態によるボンド
磁石の電気めっき装置を用いて電気めっき処理を施した
ものである。本実施の形態によれば、内周面にも、ばら
つきなく均一に耐食性皮膜を形成したR−Fe−B系永
久磁石を得ることができる。
【0024】本発明の第18の実施の形態による被表面
処理部材は、第16の実施の形態による被表面処理部材
の表面処理方法によって、表面に皮膜を形成したもので
ある。本実施の形態によれば、内周面にも、ばらつきな
く均一に皮膜を形成した被表面処理部材を得ることがで
きる。
【0025】
【実施例】以下に本発明の一実施例による表面処理装置
を図1、図2を用いて説明する。図1は本実施例による
ボンド磁石の電気めっき装置の概念構成図、図2は図1
のII−II断面図である。図1は、めっき槽の電解め
っき液中に配置される陽電極板10と、被表面処理部材
としてリング状ボンド磁石20を保持する表面処理用治
具30を示している。表面処理用治具30は、リング状
ボンド磁石20を内周面側から支持するとともにリング
状ボンド磁石20に回転動作を与える支持部材40と、
リング状ボンド磁石20を支持部材40に押圧する加負
荷部材50を備えている。図1に示すように、陽電極1
1に接続される2枚の陽電極板10は、対向するように
平行に配置され、表面処理用治具30は、支持部材40
の軸が陽極電極10と平行になるようにこれら陽極電極
10の間に配置される。表面処理用治具30は、外部に
設置されるモータ31の動力を支持部材40に伝達する
ための歯車32を備えている。また、表面処理用治具3
0は、陰電極33に接続される陰電極接合部34を備
え、この陰電極接合部34によって支持部材40を陰電
極33と接続している。支持部材40は、金属製の支持
軸41とこの支持軸41に所定間隔あけて配置された樹
脂製の絶縁スペーサー42とより構成されている。加負
荷部材50は、回転軸51とこの回転軸51に所定間隔
あけて配置された当接部材52とより構成されている。
なお、当接部材52の幅は、絶縁スペーサー42間の隙
間より小さく、それぞれの当接部材52は、それぞれの
絶縁スペーサー42の間に位置するように配置されてい
る。また、加負荷部材50は、絶縁材料で構成される
か、又は表面を絶縁処理している。この加負荷部材50
の両端は軸受け35で保持される。この軸受け35に設
けられた回転軸受け部35Aは、上部を開放し、上方か
ら加負荷部材50を配設できるようにしている。また回
転軸受け部35Aは、回転軸51を配設したとき、当接
部材52がリング状ボンド磁石20に当接し、加負荷部
材50の自重がリング状ボンド磁石20に加わるような
深さを有している。
【0026】次に、本実施例によるボンド磁石の電気め
っき装置の使用方法及び動作について説明する。まず、
支持部材40の絶縁スペーサー42の間にリング状ボン
ド磁石20を配設する。このようにリング状ボンド磁石
20を配設した支持部材40を表面処理用治具30に設
置する。図1では、一つのリング状ボンド磁石20を配
設したものを示しているが、絶縁スペーサー42の間毎
にリング状ボンド磁石20を配設することができる。支
持部材40を表面処理用治具30に設置した後、軸受け
35を配設し、上方から加負荷部材50の回転軸51両
端を回転軸受け部35Aに配設する。この状態では、図
2にも示すように、加負荷部材50の当接部材52は、
リング状ボンド磁石20の上部外周面に当接する。上記
状態が完了した後に、電気めっきが行われる。陽電極1
1及び陰電極を導通するとともに、モータ31が駆動さ
れる。モータ31の駆動力は、歯車32を介して支持部
材40に伝達され、支持部材40は回転する。
【0027】図2に示すように、支持部材40の反時計
回りの回転(矢印A)によって、支持軸41に当接して
いるリング状ボンド磁石20も反時計回りに回転(矢印
B)する。このとき、リング状ボンド磁石20は、加負
荷部材50の当接部材52によって、外表面側から支持
部材40に押圧されているため、支持部材40の回転力
を確実に受ける。なお、加負荷部材50は軸受け35に
よって回転可能に設けられているので、リング状ボンド
磁石20の回転にともなって、時計回りに回転(矢印
C)する。このように、リング状ボンド磁石20は、確
実に回転するために、支持部材40や加負荷部材50と
の接点跡が残ることなく、均一なめっき処理を行うこと
ができる。また、リング状ボンド磁石20が確実に回転
することにより、各々の磁石について外表面のそれぞれ
の部分と陽電極板10との距離が平均一定化され、磁石
の部分間で被膜の膜厚のばらつきがないめっき処理を行
うことができる。さらに、リング状ボンド磁石20の回
転動作により、周辺のめっき液が攪拌され、効率の高い
めっき処理を行うことができる。なお、図1において
は、2組の支持部材と加負荷部材を示しているが、1組
でもよいし、3組以上の支持部材と加負荷部材をそれぞ
れが平行になるように配置すればさらに多くの被表面処
理部材を同時に処理することができる。
【0028】図3に他の実施例を示す。図3は、図2に
相当する要部断面図であり、基本構成は図1と同様であ
るので説明を省略する。なお同一機能を有する部材には
同一符号を付けて説明を省略する。本実施例では、加負
荷部材50Aが図2に示す実施例と異なっている。すな
わち、回転軸51Aと当接部材52Aとは別部材で構成
され、当接部材52Aの内周径は、回転軸51Aの外周
径よりも大きく形成し、当接部材52Aがそれ自身の自
重でリング状ボンド磁石20に当接するように構成され
ている。従って、本実施例の構成では、回転軸51Aは
必ずしも回転可能でなくてもよく、上記実施例で説明し
た回転軸受け部35Aの深さについても回転軸51Aの
自重がリング状ボンド磁石20に加わるような深さを有
している必要もない。本実施例の構成によれば、それぞ
れの当接部材52Aの自重が、それぞれ対応するリング
状ボンド磁石20に加わるため、例えば表面処理用治具
30、支持部材、又は加負荷部材50の水平度が保持さ
れていない場合などでも、それぞれのリング状ボンド磁
石20に、均一に押圧力を加えることができる。従っ
て、すべてのリング状ボンド磁石20は、確実に回転す
るために、支持部材40や加負荷部材50との接点跡が
残ることなく、均一なめっき処理を行うことができる。
【0029】図4に更に他の実施例を示す。図4は、図
2に相当する要部断面図であり、基本構成は図1と同様
であるので説明を省略する。なお同一機能を有する部材
には同一符号を付けて説明を省略する。本実施例では、
加負荷部材50Bが図2に示す実施例と異なっている。
すなわち、2つの加負荷部材50Bによって、リング状
ボンド磁石20に当接するように構成されている。従っ
て、本実施例の構成では、加負荷部材50Bは、必ずし
も回転軸よりも大きな径の当接部材を備えている必要は
ない。ただし、図2に示す加負荷部材50や図3に示す
加負荷部材50Aを用いてもよい。なお、加負荷部材5
0Bについては、3つ以上設けてもよく、また本実施例
ではリング状ボンド磁石20の外周面側から押圧する構
成としているが、すべての加負荷部材50B、又は一部
の加負荷部材50Bをリング状ボンド磁石20の内周面
側から押圧する構成としてもよい。本実施例の構成によ
れば、複数の加負荷部材50Bによって、リング状ボン
ド磁石20に加わるため、例えば表面処理用治具30、
支持部材40、又は加負荷部材50の水平度が保持され
ていない場合などでも、それぞれのリング状ボンド磁石
20を押圧するため、支持部材40に対してリング状ボ
ンド磁石20を確実に安定して押圧することができる。
【0030】図5に更に他の実施例を示す。図5は、図
2に相当する要部断面図であり、基本構成は図1と同様
であるので説明を省略する。なお同一機能を有する部材
には同一符号を付けて説明を省略する。本実施例では、
リング状ボンド磁石20の内周面と当接する第1の部材
40Aと、第1の部材40Aが当接する内周面と対向す
る位置の内周面と当接する第2の部材40Bとを軸方向
が同じとなるように併設したものである。そして、第1
の部材40A、又は第2の部材40Bの少なくとも一方
を、支持部材としてリング状ボンド磁石20を回転駆動
させるものである。また、本実施例では、第1の部材4
0A、又は第2の部材40Bの少なくとも一方が加負荷
部材として機能する。本実施例の構成では、第1の部材
40A、及び第2の部材40Bの双方に絶縁スペーサー
42A、42Bを設けているが、第1の部材40A、又
は第2の部材40Bの少なくとも一方に設けていればよ
い。また、第1の部材40A、又は第2の部材40Bの
いずれかは絶縁材料で構成するか、絶縁処理を表面に施
すことが好ましい。また、第2の部材40Bについて
は、図3に示す加負荷部材50Aのような構成とするこ
ともできる。本実施例の構成によれば、第1の部材40
Aと第2の部材40Bとによって、リング状ボンド磁石
20との当接状態を確実に確保できるため、リング状ボ
ンド磁石20は確実に回転動作を行うことになる。
【0031】なお、上記実施例では、支持部材40に絶
縁スペーサー42を設けて説明したが、絶縁スペーサー
42を設けなくてもよく、また絶縁スペーサー42を設
ける場合であっても、実質的に隣り合うリング状ボンド
磁石20同士の接触を防止することができれば、単なる
突起であってもよい。
【0032】図6に更に他の実施例を示す。図6は、図
2に相当する要部断面図であり、基本構成は図1と同様
であるので説明を省略する。なお同一機能を有する部材
には同一符号を付けて説明を省略する。本実施例では、
支持部材40をリング状ボンド磁石20の外周面側に配
置している点で図2に示す実施例と異なっている。すな
わち、2つの支持部材40A、40Bによって、リング
状ボンド磁石20を外周面側の下部から支持している。
従って、本実施例の構成では、リング状ボンド磁石20
の内周径が小さい場合に特に有効である。なお、本実施
例の加負荷部材として、図3に示す加負荷部材50Aや
図4に示す加負荷部材50Bを用いてもよい。また、本
実施例では支持部材として2つの支持部材40A、40
Bを用いた場合を示したが、3つ以上設けてもよく、ま
た、このように複数の支持部材を設ける場合には、リン
グ状ボンド磁石20に対する回転動作は、少なくともい
ずれか一つの支持部材が与えればよい。なお、この場合
には他の支持部材は回動自在に設けることが好ましい。
まためっき電流についてもいずれか一つの支持部材を用
いて流すように構成すればよい。本実施例の構成によれ
ば、支持部材40と加負荷部材50をリング状ボンド磁
石20の外周面側に配置する構成であるため、リング状
ボンド磁石20自体が小さいか、又は内周径が小さい場
合であっても、支持部材40に対してリング状ボンド磁
石20を確実に安定して押圧することができる。
【0033】図7に更に他の実施例を示す。図7は、図
2に相当する要部断面図であり、基本構成は図1と同様
であるので説明を省略する。なお同一機能を有する部材
には同一符号を付けて説明を省略する。本実施例では、
図6に示す実施例において、加負荷部材50をリング状
ボンド磁石20の内周面側の下部に配置したものであ
る。すなわち、2つの支持部材40A、40Bによっ
て、リング状ボンド磁石20を外周面側の下部から支持
し、リング状ボンド磁石20の内周面側下部に配置した
加負荷部材50によってリング状ボンド磁石20を押圧
している。なお、本実施例の加負荷部材50として、図
3に示す加負荷部材50Aを用いてもよい。また、本実
施例では支持部材として2つの支持部材40A、40B
を用いた場合を示したが、3つ以上設けてもよく、ま
た、このように複数の支持部材を設ける場合には、リン
グ状ボンド磁石20に対する回転動作は、少なくともい
ずれか一つの支持部材が与えればよい。なお、この場合
には他の支持部材は回動自在に設けることが好ましい。
まためっき電流についてもいずれか一つの支持部材を用
いて流すように構成すればよい。本実施例の構成によれ
ば、加負荷部材50をリング状ボンド磁石20の内周面
側下部、すなわちリング状ボンド磁石20の最低部に配
置する構成であるため、加負荷部材50の負荷を、リン
グ状ボンド磁石20に対して確実に安定して加えること
ができる。
【0034】図8に更に他の実施例を示す。図8は図2
に相当する要部断面図であり、基本構成は図1と同様で
あるので説明を省略する。なお、同一機能を有する部材
には同一符号をつけて説明を省略する。本実施例では、
支持部材40の絶縁スペーサー42の間にリング状ボン
ド磁石20を配設する。支持部材40はパイプ状の金属
製支持軸43に永久磁石の棒44が埋め込まれる構成に
なっている。なお、支持軸43は上記のような構成だけ
でなく、磁石棒のみの構成や、樹脂製パイプの中に磁石
棒が埋め込まれ、パイプ表面に金属箔を張った構成な
ど、一部または全部が磁石で、表面に導通が取れるよう
な構成であればよい。本実施例の構成によれば、磁力に
よって、支持部材40に対してリング状ボンド磁石20
を確実に安定して押圧することができる。従って本実施
例では、支持部材40に埋め込まれた永久磁石の棒44
によって加負荷部材が構成される。
【0035】図9に更に他の実施例を示す。図9は図2
に相当する要部断面図であり、基本構成は図1と同様で
あるので説明を省略する。なお、同一機能を有する部材
には同一符号をつけて説明を省略する。本実施例では、
2つの支持部材40A、40Bによって、リング状ボン
ド磁石20を外周面の下部から支持している。支持部材
40A、40Bはパイプ状の金属製支持軸43A、43
Bに永久磁石の棒44A、44Bが埋め込まれる構成に
なっている。なお、支持軸43A、43Bは上記のよう
な構成だけでなく、磁石棒のみの構成や、樹脂製パイプ
の中に磁石棒が埋め込まれ、パイプ表面に金属箔を張っ
た構成など、一部または全部が磁石で、表面に導通が取
れるような構成であればよい。本実施例の構成によれ
ば、磁力によって、支持部材40A、40Bに対してリ
ング状ボンド磁石20を確実に安定して押圧することが
できる。従って本実施例では、支持部材40A、40B
に埋め込まれた永久磁石の棒44A、44Bによって加
負荷部材が構成される。
【0036】なお、本発明の表面処理装置は、電気めっ
き処理に限られず、無電解めっき処理、化成処理、エッ
チング処理などを行う装置に使用することもできる。ま
た、本発明の表面処理装置により効果的に表面処理され
る被表面処理部材としては、R−Fe−B系リング状ボ
ンド磁石やR−Fe−B系円柱状ボンド磁石である。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、加負荷部材によって、
被表面処理部材を支持部材に押圧するため、被表面処理
部材は確実に回転動作を行うことになる。従って、被表
面処理部材の支持部材との当接位置は、確実に移動する
こととなり、支持部材との接点跡が残らない均一な表面
処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるボンド磁石の電気めっ
き装置の概念構成図
【図2】図1のII−II断面図
【図3】本発明の他の実施例による要部断面図
【図4】本発明の他の実施例による要部断面図
【図5】本発明の他の実施例による要部断面図
【図6】本発明の他の実施例による要部断面図
【図7】本発明の他の実施例による要部断面図
【図8】本発明の他の実施例による要部断面図
【図9】本発明の他の実施例による要部断面図
【符号の説明】
20 リング状ボンド磁石 40 支持部材 42 絶縁スペーサー 50 加負荷部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊井 文秋 大阪府三島郡島本町江川2丁目15番17号 住友特殊金属株式会社山崎製作所内 Fターム(参考) 4K024 BA01 BB14 BC06 CB02 CB04 CB21 CB26

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒形状等の内周面を有する被表面処理
    部材に、表面処理を施す表面処理装置であって、前記被
    表面処理部材を支持するとともに該被表面処理部材に回
    転動作を与える支持部材を設け、前記被表面処理部材を
    前記支持部材に押圧する加負荷部材を設けたことを特徴
    とする表面処理装置。
  2. 【請求項2】 前記加負荷部材を複数備え、それぞれの
    前記加負荷部材が前記被表面処理部材を外周面側から押
    圧することを特徴とする請求項1に記載の表面処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記支持部材を複数備え、それぞれの前
    記支持部材が前記被表面処理部材を外周面側から支持す
    ることを特徴とする請求項1に記載の表面処理装置。
  4. 【請求項4】 前記加負荷部材及び前記支持部材を、前
    記被表面処理部材の外周面側に配置したことを特徴とす
    る請求項1に記載の表面処理装置。
  5. 【請求項5】 前記加負荷部材を前記支持部材の上方に
    配置し、前記加負荷部材の自重によって前記被表面処理
    部材を押圧することを特徴とする請求項1に記載の表面
    処理装置。
  6. 【請求項6】 前記加負荷部材を、回転可能に設けてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の表面処理装置。
  7. 【請求項7】 前記加負荷部材が支持部材の全部または
    一部に配置された永久磁石にて構成されることを特徴と
    する請求項1に記載の表面処理装置。
  8. 【請求項8】 円筒形状等の内周面を有する被表面処理
    部材に、表面処理を施す表面処理装置であって、前記被
    表面処理部材の内周面と当接する第1の部材と、前記被
    表面処理部材の外周面と当接する第2の部材とを軸方向
    が同じとなるように併設し、前記第1の部材又は前記第
    2の部材によって前記被表面処理部材を回転駆動させる
    ことを特徴とする表面処理装置。
  9. 【請求項9】 円筒形状等の内周面を有する被表面処理
    部材に、表面処理を施す表面処理装置であって、前記被
    表面処理部材の内周面と当接する第1の部材と、前記第
    1の部材が当接する内周面と対向する位置の内周面と当
    接する第2の部材とを軸方向が同じとなるように併設
    し、前記第1の部材又は前記第2の部材によって前記被
    表面処理部材を回転駆動させることを特徴とする表面処
    理装置。
  10. 【請求項10】 円筒形状等の内周面を有する被表面処
    理部材に、表面処理を施す表面処理装置であって、前記
    被表面処理部材の内周面又は外周面と当接する複数の部
    材を、それぞれの軸方向が同じとなるように併設し、複
    数の前記部材のうち少なくとも一つの部材によって前記
    被表面処理部材を回転駆動させることを特徴とする表面
    処理装置。
  11. 【請求項11】 前記支持部材を導電性部材で構成し、
    前記支持部材によって前記被表面処理部材にめっき電流
    を流すことを特徴とする請求項1又は請求項8から請求
    項10のいずれかに記載の表面処理装置。
  12. 【請求項12】 前記支持部材に絶縁スペーサーを設
    け、前記被表面処理部材を前記絶縁スペーサー間に配置
    することを特徴とする請求項11に記載の表面処理装
    置。
  13. 【請求項13】 前記被表面処理部材が等間隔に配置さ
    れるように前記絶縁スペーサーを配置することを特徴と
    する請求項12に記載の表面処理装置。
  14. 【請求項14】 請求項1から請求項13のいずれかに
    記載の表面処理装置を処理槽内に複数個配置して用いる
    表面処理装置であって、各々の支持部材が平行になるよ
    うに配置したことを特徴とする表面処理装置。
  15. 【請求項15】 請求項1から請求項14のいずれかに
    記載の表面処理装置を用いて、ボンド磁石に電気めっき
    を行うことを特徴とするボンド磁石の電気めっき装置。
  16. 【請求項16】 請求項1から請求項14のいずれかに
    記載の表面処理装置を用いて表面処理を施すことを特徴
    とする被表面処理部材の表面処理方法。
  17. 【請求項17】 請求項15に記載のボンド磁石の電気
    めっき装置を用いて電気めっき処理が施され、表面に耐
    食性皮膜を形成していることを特徴とするR−Fe−B
    系永久磁石。
  18. 【請求項18】 請求項16に記載の被表面処理部材の
    表面処理方法によって、表面に皮膜を形成していること
    を特徴とする被表面処理部材。
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