JP2001169864A - 座布団 - Google Patents

座布団

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JP2001169864A
JP2001169864A JP35762099A JP35762099A JP2001169864A JP 2001169864 A JP2001169864 A JP 2001169864A JP 35762099 A JP35762099 A JP 35762099A JP 35762099 A JP35762099 A JP 35762099A JP 2001169864 A JP2001169864 A JP 2001169864A
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JP
Japan
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layer
surface layer
friction
intermediate layer
flexibility
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Pending
Application number
JP35762099A
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English (en)
Inventor
Nobuyasu Hiramatsu
伸康 平松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hiramatsu Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Hiramatsu Sangyo Co Ltd
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  • Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 着座したまま簡単に移動をすることができる
座布団を提供する。 【解決手段】 摩擦係数の大きな素材からなる柔軟な表
層と、厚さ方向のクッション性及び面方向の可撓性を備
えた中間層と、低摩擦処理した柔軟で滑らかな裏面層と
を備えている。表層を摩擦の大きな天然または合成繊維
の編織物とし、裏面層をポリテトラフロロエチレンまた
はシリコンコーティング処理した合成繊維の編織物とす
るのがコスト及び機能性に優れている。中間層は、一体
のマット状の発泡樹脂成形品とするか、あるいはマット
状発泡樹脂と面ないし線状合成樹脂成形品との複合材と
すれば、クッション性と可撓性とを自由に調整して付与
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、屋内の主として
畳敷きないし板張りの床面に敷いてその上に着座するの
に用いる座布団に関するもので、起立動作を伴わない移
動を可能にした座布団に関するものである。
【0002】
【従来の技術】我が国では着座の際に使用する用具とし
て、座布団が古くから用いられている。我が国で古くか
ら用いられている家具、例えば座卓、和室用のテーブ
ル、茶箪笥などは、人が座布団に座った姿勢に合せた高
さとなっている。一方、欧米では椅子が用いられてい
る。
【0003】加齢や障害等によって立ち居や歩行が困難
になった者が移動のために用いる道具として車椅子が知
られている。車椅子は腰掛けた姿勢で移動するから、そ
のままの姿勢では前述した座卓や茶箪笥などを使用する
ときに姿勢が窮屈になる。また、高齢者は和風の生活を
好む傾向にあり、そのような生活習慣を継続した者が、
加齢により立ち居や歩行が困難になって、日常的に車椅
子を使用しなければならない事態になると、使い慣れた
家具が使用できなくなるという問題が起る。例えば立ち
居の不自由な者にとっては、畳の上に敷いた布団と車椅
子との間の移動は、座布団との間の移動より困難であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、座布団は移動
の際にいちいち立上がらなければならないので、立ち居
の不自由な者にとっては、他人の補助を受けないと移動
が不可能になり、ほんの数メートル先のものを取る際に
も他人の補助を必要とする。
【0005】そこでこの発明は、着座したまま簡単に移
動をすることができる座布団を提供することにより、上
記のような不都合を解消することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の座布団は、摩
擦係数の大きな素材からなる柔軟な表層1と、厚さ方向
のクッション性及び面方向の可撓性を備えた中間層2
と、低摩擦処理した柔軟で滑らかな裏面層3とを備えて
いる。
【0007】表層1、中間層2及び裏面層3は、3層全
てまたはそのうちの2層を一体にした構造とできるが、
一般的には、各層に要求される機能に応じた素材で別々
に形成するのが合理的である。この場合、表層1を摩擦
の大きな天然または合成繊維の編織物とし、裏面層3を
ポリテトラフロロエチレンまたはシリコンコーティング
処理した合成繊維の編織物とするのがコスト及び機能性
に優れている。
【0008】中間層は、一体のマット状の発泡樹脂成形
品とするか、あるいはマット状発泡樹脂と面ないし線状
合成樹脂成形品との複合材とすれば、クッション性と可
撓性とを自由に調整して付与することができる。
【0009】表層1は着座した人の脚や尻の形状に応じ
て撓み、局部的な支持力の集中によって着座者の脚や尻
に局部的な痛痒感や圧迫感を与えない程度に柔軟であ
る。また、裏面層3は、床面の小さな凹凸を速やかに吸
収できる程度に柔軟である。一方、中間層の可撓性は、
床面に段差などがあったときに、その段差の形状をより
滑らかな凹凸として表層に伝達するある程度の剛性を備
えた柔軟性である。この中間層の下面周縁に反りを持た
せておくことにより、座布団が段差を越えるときの機能
を増強できる。
【0010】表層1の摩擦係数は、表層材として起毛し
た編織物を用いることにより、また、ゴム質のコーティ
ング層を設けることによって大きくすることができる。
一方裏面層3は、強靭な合成繊維の編織物で形成するこ
とにより、柔軟性と面の滑らかさと耐久性とを付与する
ことができる。
【0011】上記のように構成された座布団の上に座っ
て、船を漕ぐように床面を押すと、床面に接している座
布団の裏面側の摩擦係数が小さくなっているため、座布
団が床面上を滑り移動して、その上に着座している者も
移動できる。このとき、裏面層3の柔軟性により、小さ
な凹凸によって移動抵抗が大幅に上昇するのを避けるこ
とができ、また、裏面層の柔軟性と中間層の適度な剛性
を伴う可撓性とにより、小さな段差の乗り越えが円滑に
できるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の第1実施例を
示す断面図である。図中、1は表層、2は中間層、3は
裏面層、4は裏面層に設けられたポリテトラフロロエチ
レンコーティング層である。座布団は裏面層3を床面に
接するように敷かれ、表層1上に着座する。
【0013】表層1は、摩擦係数の大きい素材で形成す
る。摩擦係数は大きいほどよく、ある程度しっかりした
肌触りのよい吸湿性にも優れた素材がよい。図示実施例
の表層1は、ポリエステルトリコット起毛品を用いてい
るが、合成繊維、天然繊維のいずれでもよく、織物、編
物のいずれでもよい。表層1は、摩擦係数が大きく、か
つ柔軟性を備えることにより、着座した人の体との密着
度を増し、手で床面を押すときの移動の力を、すべて床
面と裏面層との滑り移動に使うことができる。摩擦係数
を上げるために、その表面にゴムを塗布することも有効
で、場合によっては、天然皮革や合成皮革を用いること
もでき、中間層2の上面をそのまま表層とすることもで
きる。
【0014】中間層2は、ある程度の厚さのあるフラッ
トなマット状のものとし、床面の段差や凹凸を着座者の
体にストレートに伝えないものを用いる。図示実施例の
ものは、発泡ポリエチレンのマットであるが、合成樹脂
板やハニカム素材等を組み合わせたり、厚さを替えて厚
さ方向のクッション性と面方向の可撓性とを調整するこ
とができる。中間層2の下面周縁部をスキーやそりの先
端のように上方に湾曲させておけば、床面の凹凸や段差
を乗り越えるのが容易になる。
【0015】裏面層3は、摩擦係数が小さいほどよく、
かつ摩擦に対する耐久性が要求される。裏面層に柔軟性
のない樹脂板などを用いると、床面の小さな凹凸による
摩擦係数の増大や、床面に傷が付くなどの問題を発生す
るおそれがあるので、繊維製の素材を用いるのが実用上
好ましい。図示実施例の裏面層3は、ナイロンオックス
の素材にシリコンコーティーングをしたものである。耐
久性の点で天然繊維より合成繊維がよく、ナイロン、ポ
リエステル更にはケプラー等の高強力糸を使用した編織
物の使用が考えられる。この場合にもモノフィラメント
糸を使うことで、表面を滑らかにしたり、ポリテトラフ
ロロエチレンやシリコンコーティングなどの低摩擦コー
ティングを行って、床面との摩擦係数の低下を図ること
が望ましい。
【0016】図2は複合素材からなる中間層の例を示し
たもので、この第2実施例の中間層2は、上下のポリウ
レタン層21、22の間に合成樹脂板23を接着して一
体化したもので、合成樹脂板23の周縁は、上方に湾曲
させて、段差の乗り越え機能を付与している。上側のポ
リウレタン層21は厚みを厚くして、十分なクッション
性を持たせてあり、下側のポリウレタン層22は、裏面
層3の柔軟性を損なわない若干のクッション性を付与す
るために、薄い厚さで設けられている。表層1及び裏面
層3は、第1実施例のものと同様である。中間層2をこ
のような複合構造とすることにより、中間層のクッショ
ン性と剛性及び可撓性とを調整して、使用態様に応じた
使い勝手のよいものを提供できる。
【0017】上記実施例のものでは、従来の座布団と近
似した構造、すなわち繊維製の表層1と裏面層3との間
に中間層2を入れて周囲を縫着した構造としているが、
表層と裏面層とを共に合成繊維で形成したときは、周囲
を熱溶着によって接合することができ、また、表層や裏
面層を中間層2の表面や下面自体で形成することも可能
であり、表層、中間層及び裏面層は、必ずしも別体であ
る必要はない。
【0018】また、中間層2もそれぞれが別体の、すな
わち接着等がされていない複数の部材の集合体として形
成することもできる。例えば、第2実施例において、上
方のポリウレタン層21と合成樹脂板23とを接着しな
い構造も可能である。
【0019】また、座布団の平面形状についても、必ず
しも従来の座布団の形状にとらわれる必要はなく、手で
床面を押すことが容易にできるように幅狭くしたり、円
形、楕円形、台形など使いやすさとデザインを考慮した
種々の変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の断面図
【図2】第2実施例の断面図
【符号の説明】
1 表層 2 中間層 3 裏面層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 摩擦係数の大きな素材から成る柔軟な表
    層(1)と、厚さ方向のクッション性及び面方向の可撓性
    を備えた中間層(2)と、低摩擦処理した柔軟で滑らかな
    裏面層(3)とを備えている、座布団。
  2. 【請求項2】 表層(1)、中間層(2)及び裏面層(3)が別
    体で、表層(1)が天然または合成繊維の編織物であり、
    中間層がマット状の発泡樹脂成形品であり、裏面層(3)
    がポリテトラフロロエチレンまたはシリコンコーティン
    グ処理した合成繊維の編織物である、請求項1記載の座
    布団。
  3. 【請求項3】 表層(1)、中間層(2)及び裏面層(3)が
    別体で、表層(1)が天然または合成繊維の編織物であ
    り、中間層(2)がマット状発泡樹脂と面ないし線状合成
    樹脂成形品との複合材であり、裏面層(3)がポリテトラ
    フロロエチレンまたはシリコンコーティング処理した合
    成繊維の編織物である、請求項1記載の座布団。
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