JP2001164670A - 気密化施工方法及び気密施工用建築部材 - Google Patents

気密化施工方法及び気密施工用建築部材

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JP2001164670A
JP2001164670A JP2000380905A JP2000380905A JP2001164670A JP 2001164670 A JP2001164670 A JP 2001164670A JP 2000380905 A JP2000380905 A JP 2000380905A JP 2000380905 A JP2000380905 A JP 2000380905A JP 2001164670 A JP2001164670 A JP 2001164670A
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Yuzo Saza
雄造 佐座
Takayuki Yoshimura
孝之 吉村
Hiroyuki Omi
廣行 大見
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ARUDE ENGINEERING KK
MINAMI YUZO JIMUSHO KK
Tsuchiya TSCO Co Ltd
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ARUDE ENGINEERING KK
MINAMI YUZO JIMUSHO KK
Tsuchiya TSCO Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】建築物材間の隙間を、容易に気密充填でき、ま
た、湿度変化に対応して気密充填状態を維持することが
できる気密化施工方法及び気密化建築部材を提供する。 【解決手段】対合する建築部材2、4間を充填する施工
方法であって、二酸化炭素の独立気泡を有するポリエチ
レン製の発泡体14を用い、充填しようとする建築部材
2、4間の隙間の幅よりも薄く圧縮された状態が維持さ
れた前記発泡体を前記建築部材2、4の隙間12形成部
位に配置し、圧縮された発泡体14の配置後、この発泡
体14が形状回復し、発泡体14が完全に形状回復して
いない状態で前記建築部材2、4間を充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建築物等におい
て形成される隙間を容易に充填するとともに、その充填
状態を維持して気密状態を維持することができる施工方
法及び気密施工用建築部材に関する。
【0002】
【従来の技術】建築物においては、基礎と土台との間、
断熱材と柱との間等、各種の建築部材間には、建築部材
の施工に必要なクリアランス等を含め、当初から隙間が
存在している。また、木造建築の場合には、木材の吸
湿、乾燥による膨張収縮により、建築部材間に隙間が発
生したり、消滅したりしている。
【0003】一方、近年、住宅等においては、より低コ
スト、より省エネルギーの観点から、暖房冷房の効率を
高める必要性が生じてきている。しかし、従来のような
隙間のある建築物では、効率のよい暖房や冷房は期待す
ることはできない。そこで、かかる隙間を充填する気密
材として、連続気泡状の発泡体、アスファルト等の防水
剤を含浸させたものがある。このような連続気泡状の気
密材によって十分な気密状態を得ようとすると、高い比
率で圧縮させたものを隙間に充填する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、建築現
場において、かかる気密材を高い比率で圧縮するのは、
容易でなく、施工の際の作業性が著しく低下することに
なる。また、高い圧縮状態で充填することができなけれ
ば、湿度の変化による木材の膨張収縮に対応して、常時
気密状態を維持することができない。そこで、本発明で
は、建築物材間の隙間を、容易に気密充填でき、また、
湿度変化に対応して気密充填状態を維持することができ
る気密化施工方法及び気密化建築部材を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ための手段としての第1の発明は、対合する建築部材間
を充填する施工方法であって、二酸化炭素の独立気泡を
有するポリエチレン製の発泡体を用い、充填しようとす
る建築部材間の隙間の幅よりも薄く圧縮された状態が維
持された前記発泡体を建築部材間の隙間形成部位に配置
し、圧縮された発泡体が配置された後に、この発泡体が
形状回復し、この発泡体が完全に形状回復していない状
態で前記建築部材間を充填するようにした気密化施工方
法である。
【0006】この発明によると、発泡体は、充填しよう
とする建築部材間の隙間の幅よりも薄く圧縮された状態
が維持されているため、容易に、隙間形成部位の適切な
位置に発泡体をセットすることができ、また、この発泡
体をセットした状態で、建築部材を容易にセットでき
る。発泡体は、隙間に配置後に、形状回復により建築部
材間を気密充填する。また、発泡体が完全に形状回復し
ていない状態で、建築部材間が充填される。このため、
湿度の変化等により建築部材間の隙間の幅が増大するこ
とがあっても、完全に形状回復していなかった発泡体
が、隙間の幅の増大に応じて形状回復することにより、
気密状態が維持される。
【0007】この発明においては、前記建築部材の少な
くとも一方は、断熱材を備えた建築部材であることが好
ましい態様である。断熱材を備えた建築部材の施工に際
して、かかる発泡体が建築部材間を充填することによ
り、建築部材による断熱性が確保されるからである。
【0008】第2の発明は、建築部材と、二酸化炭素の
独立気泡を有するポリエチレン製の発泡体とを備え、こ
の発泡体は、前記建築部材が結合される他の建築部材側
を指向して形状回復するように圧縮された状態が維持さ
れて前記建築部材の結合部位に設けられ、前記建築部材
と前記他の建築部材とを、完全に形状回復していない状
態の発泡体を介して結合するようにした気密施工用建築
部材である。この発明によると、建築部材と他の建築部
材との結合部位において、建築部材の結合部位に予め設
けた発泡体が形状回復することにより、両者が結合され
るようになっている。このため、施工時において、隙間
形成部位に気密材をセットする必要もなく、結合部位に
発泡体を設けた建築部材を施工するだけで、建築部材間
が充填される。したがって、簡易に気密施工が行われ
る。また、建築部材を結合している発泡体は、完全に形
状回復していない、なお圧縮された状態となっている。
このため、その後の湿度の変化等により建築部材間の隙
間の幅が増大しても、前記発泡体の形状回復により、隙
間の幅の増大に応じて隙間が充填され、簡易に気密状態
が維持される。
【0009】この発明において、前記建築部材は、断熱
材を備えたことが好ましい態様である。断熱部材を備え
た建築部材との他の建築部材間の気密充填は、断熱材が
効果的に作用するのに必要であるからである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につ
き、詳細に説明する。 (発泡体)本発明の発泡体は、二酸化炭素の気泡を有す
る独立気泡状のポリエチレン製の発泡体である。この発
泡体においては、二酸化炭素がポリエチレンのセル壁を
通過しやすいために、圧縮が容易であり、空気がこのセ
ル壁を通過しにくいために形状回復が常温・常圧で徐々
に行われるという特徴がある。このため、圧縮された状
態を維持して取り扱われる。また、この発泡体は、独立
気泡状であるために、気密性、水密性、断熱性を備えて
いる。具体的には、積水化学工業株式会社製の発泡ポリ
エチレン等が用いられる。この製品の特性を図14〜1
8に示す。
【0011】図14には、3種類の発泡体(A,B,
C)についての初期厚みと最終厚みと形状回復期間に関
する特性を示す。このように、発泡体は、形状回復期間
を任意に設定することができる。また、図15には、常
温でのこれらの発泡体の形状回復速度の変化が示されて
いる。この図によれば、発泡体Aは、緩やかに形状を回
復し、発泡体Cは急速に形状を回復している。また、発
泡体Bは、発泡体Aと発泡体Cとの中間程度の回復速度
を有していた。しかし、発泡体Cにおいても、少なくも
2週間の形状回復期間を有している。
【0012】また、図16には、発泡体Aについて、雰
囲気温度を変えた場合の形状回復速度の変化が示されて
いる。この図によれば、雰囲気温度が高温になると、そ
れだけ、形状回復速度が速くなり、形状回復に要する期
間が短縮化されている。したがって、必要に応じて、加
温することにより形状回復期間を短縮させることも可能
である。さらに、図17には、発泡体Aを鉄板に貼着し
た場合の、形状回復状況を示している。この図によれ
ば、鉄板に貼り付けした場合の方が、発泡体のみ場合に
比較して、やや形状回復期間が延長され、同時間経過後
においては、鉄板に貼り付けした場合の方が、厚みが小
さくなっている。このため、建築部材に接着剤等により
発泡体を固定した場合、単に発泡体を配置した場合に比
較してより長い形状回復期間を得ることができるように
なっている。
【0013】さらに、図18には、発泡体Bについて
の、形状回復後の特性について示した表が示されてい
る。この表によると、低い熱伝導率と、高い発泡倍率、
高い独立気泡率を有し、断熱性、軽量性、シール性等を
有していた。
【0014】かかる発泡体を圧縮した状態とするには、
ポリエチレン樹脂材料を溶融して二酸化炭素を封入、二
酸化炭素の気泡を樹脂内に分散させた後、押出し装置や
プレス装置を使って気泡中の二酸化炭素を排出し、棒状
やシート状の押し縮めた状態とする。
【0015】この発泡体によると、圧縮状態で取扱いが
可能であるために、建築部材間の狭い隙間に、隙間の幅
よりも薄い圧縮状態を維持させて、この状態で建築部材
間に容易に挿入することができる。そして、その後、徐
々に形状回復されることにより、建築部材間を充填す
る。なお、この発泡体においては、形状回復方向も任意
に設定することができる。例えば、1方向(例えば厚み
方向)のみ、2方向(例えば厚みと幅方向)、3方向、
あるいは発泡体の一部分においてのみ形状回復させるこ
とができる。
【0016】(建築部材)建築部材は、建築物の施工に
おいて用いられる部材をいい、公知の各種部材を広く含
むものとする。具体的には、基礎材、柱材、外壁材、内
装材、壁材、断熱材、屋根材、天井材等を挙げることが
できる。建築部材は、1種類の建築部材で構成されてい
てもよいが、2種類以上の建築部材から構成される複合
材であってよい。一般に、結合され、あるいは組み合わ
され、重ね合わされる建築部材間には、対合した際に、
予期された、あるいは予期されない空間が形成される。
この空間(隙間)は、具体的には、土台と基礎材との
間、断熱パネルと柱材との間、内装パネル材と柱材との
間、断熱材と断熱材との間、内装パネル材と内装パネル
材との間、柱材と屋根パネルとの間、さらには、柱材と
柱材との間の仕口部分、例えばアイジャクリ部分、ホン
ザネ部分、突き合わせ部分、かぶせ部分に形成される空
間をいう。発泡体を建築部材間に配置するには、接着
剤、粘着テープ等の各種固定手段を用いることができ
る。
【0017】(気密施工用建築部材)気密施工用の建築
部材を構成する建築部材は、前記した建築部材と同様に
定義でき、また、他の建築部材も、前記した建築部材と
同様に定義できる。これらの建築部材は、それぞれ、1
種類の建築部材で構成される単体材であってもよいが、
2種類以上の建築部材から構成される複合材であっても
よい。また、建築部材と他の建築部材とは、同一種類の
建築部材であってもよく、異なる種類の建築部材であっ
てもよい。
【0018】この建築部材においては、他の建築部材と
結合される部位を有している。そして、この建築部材の
結合部位には、他の建築部材を指向して形状回復するよ
うに圧縮された状態で設けられた発泡体がある。発泡体
は、形状回復により、建築部材間を充填する。また、発
泡体を建築部材の結合部位に設けるには、接着剤や粘着
テープ等の各種固定手段を用いることができる。
【0019】(発泡体の形状回復)このような発泡体、
あるいは、気密施工用の建築部材を、配置セットする
と、徐々に、発泡体が形状回復する。ここに形状回復
は、発泡体を構成する樹脂の弾性回復力と、空気がセル
膜を通してセル内へゆっくりと透過することにより起こ
る。また、形状回復の期間は、気泡の大きさや圧縮の程
度により数日〜半年程度の範囲で調整できる。また、形
状回復の方向は、圧縮時の方向等により調整でき、建築
部材間の隙間の形状、発泡体のセット位置、発泡体の取
り付け方法に応じて変えることができる。
【0020】(建築部材間の充填)かかる発泡体の形状
回復により、発泡体がセットされた建築部材間の隙間
は、徐々に狭くなり、ついには、完全に発泡体により充
填される。この際、発泡体は、依然として完全には形状
回復していない状態であり、圧縮された状態で建築部材
間を充填している。したがって、建築部材間の間隔が拡
大しても、それに応じて建築部材間を充填することがで
き、建築部材間は、常時発泡体によって充填された状態
が維持されている。
【0021】気密施工用の建築部材の結合部位に設けた
発泡体の形状回復により、建築部材と他の建築部材との
間隔が徐々に狭くなり、最終的には、これらの建築部材
間がが、発泡体により充填される。この際、発泡体は依
然として完全には形状回復していない状態であり、形状
回復力を維持した状態となっている。したがって、建築
部材間隔が拡大した場合でも、発泡体の形状回復によ
り、常時建築部材間を充填することができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の具体例を挙げて説明する。た
だし、本発明は、以下の具体例に限定されるものでは決
してない。図1には、柱材2と柱材2との間に、断熱材
6を枠材8と間柱10とで囲んで形成した断熱パネル4
が配置セットされた状態が示されている。この柱材2間
は、断熱パネル4を柱材2間に挿入セットしやすいよう
に断熱パネル4の幅にさらに、クリアランスを設けて設
定されている。したがって、断熱パネル4を柱材2間に
挿入した状態では、隙間12が、断熱パネル4の両側に
形成されている。本実施例では、この隙間12の幅は、
3mmに設定されている。
【0023】そして、この状態で、この隙間12に、圧
縮シート状の発泡体14を挿入する。この発泡体14
は、ポリエチレン製の独立気泡状の発泡体であり、ポリ
エチレン樹脂材料を溶融した状態で二酸化炭素を封入し
て二酸化炭素の気泡を分散させた状態で押出し形成によ
りシート状に形成されている。この発泡体14は、柱材
2の高さにほぼ等しい長さを有するとともに、隙間12
の幅よりも薄い厚み(1mm)に圧縮されている。そし
て、圧縮成形後から30日間経過後に、10mmの厚み
にまで、形状回復するように設計されている。なお、発
泡体14は、圧縮成形後、真空包装により、成形時の圧
縮状態を持続させることができる。
【0024】この発泡体14は、隙間12の幅よりも薄
く圧縮された状態となっているために、既に、断熱パネ
ル4がセットされた状態であっても容易に挿入して取り
付けすることができる。また、発泡体14の形状が崩れ
たりすることもない。なお、発泡体14の隙間12への
固定には、接着剤を用いた。
【0025】このようにして、発泡体14を隙間12に
セットして30日間経過時においては、発泡体14は、
隙間12においては完全には形状回復されないで、すな
わち、なお圧縮された状態で、隙間12を充填する。発
泡体14は、独立気泡状体であるために、断熱性、シー
ル性を有している。このため、断熱パネル4と発泡体1
4とにより柱材2間を気密状態で充填することができこ
の発泡体14による隙間12の充填により、断熱パネル
4による断熱効果が確保される。
【0026】なお、本実施例においては、断熱パネル材
4の両端側に予め圧縮した状態の発泡体14を取り付け
ておき、気密施工用建築部材として、柱材2間に配置セ
ットしてもよい。また、反対に柱材2の断熱パネル材4
側に予め圧縮した状態の発泡体14を取り付けておいて
気密施工用建築部材としてもよい。なお、かかる気密施
工用建築部材として施工する場合、所定の圧縮状態の発
泡体14は、施工現場で建築部材に取り付けして用いて
もよいし、予め、建築部材に取り付けられてある製品の
状態であって用いてもよい。このように発泡体を用いた
施工の形態は、各種選択することができ、同様の施工形
態が、以下の実施例においても採用されうる。
【0027】図2には、合板からなる板状部材20と断
熱パネル部材22とからなる複合材18が、柱材2間に
挿入され、かつ、複合材18と柱材2間との間に発泡体
24が充填された状態が示されている。この複合材18
の柱材2と対合される部位には、所定の圧縮状態の発泡
体24が予め接着剤により一体化されて設けられてい
る。この発泡体24は、実施例1と同様の組成を有し
て、本来の厚みは約10mmであり、圧縮状態において
は、複合材18と柱材2との対合部位の間隔よりも狭い
1mmに圧縮成形され、圧縮成形後30日経過後に、1
0mmに形状回復するように設計されている。この結
果、約30日経過時点において、柱材2と複合材18と
の対合部位においては、発泡体24は、完全には形状回
復しない状態で、すなわち、なお圧縮された状態で、柱
材2と複合材18との対合部位を充填できるようになっ
ている。
【0028】このように形成したことにより、複合材1
8の両端側において柱材2との間を、容易に発泡体によ
り充填することができる。
【0029】図3には、実施例2と同様に、板状部材2
8と、断熱パネル部材30とから構成される複合材26
と柱材2間が、板状部材28の両端側において発泡体3
2により充填された状態が示されている。この発泡体3
2も実施例1と同様の発泡体であり、なお、圧縮状態の
まま複合材26と柱材2間を充填している。この発泡体
32についても、所定の充填状態が得られるように、形
状回復が制御された圧縮状態で複合材26の板状材28
の両端側に接着剤等により固定されて設けられている。
この発泡体32により、容易に、複合材26と柱材2間
が充填され、そして、その後の充填状態も維持されるよ
うになっている。
【0030】次に、図4には、断熱材36と間柱材38
と板状材40とを備えた複合材34と柱材2間が、断熱
材36の両端で発泡体42により充填された状態が示さ
れている。この複合材34においては、断熱材36の柱
材2側の両端に発泡体42が予め所定の圧縮状態で一体
に設けられている。この発泡体42も、実施例1と同様
の発泡体であり、なお、圧縮状態のまま、複合材34と
柱材2間を充填している。この発泡体42により、容易
に、複合材34と柱材2間が充填され、そして、その後
の充填状態も維持される。
【0031】また、図5には、図4と同様の複合材34
において、板状材40と柱材2との間を埋めるように発
泡体44が設けられた例が示されている。
【0032】また、図6には、断熱材48の表面側と裏
面側とが板状材50で覆われてなる複合材46の突き合
わせ部分に実施例1と同様の発泡体52が位置されて充
填された状態が示されている。これは、複合材46を突
き合わせて断熱壁を形成する場合についての応用例であ
る。すなわち、突き合わせされる断熱材48の一方の突
き合わせ面にこの発泡体52を圧縮した状態で設けてお
くことにより、断熱材48を現場にて圧縮することがな
い。したがって、現場で大きな力を用いて発泡体52を
圧縮しながら突き合わせ施工する必要がなくなる。ま
た、発泡体52は、所定の圧縮状態となっているため
に、断熱壁を構成しようとする部分に、容易に複合材4
6を挿入配置することができる。
【0033】図7には、図6に示すのと同様の複合材4
6と柱材2との間を埋めるように、実施例1と同様の発
泡体54が位置された状態が示されている。
【0034】図8には、断熱材58に板状材60が一体
化された屋根材56と、垂木62との間を埋めるよう
に、実施例1と同様の発泡体64が配置された状態が示
されている。
【0035】図9には、基礎66と土台68との間に、
実施例1と同様の発泡体70が配置された状態が示され
ている。
【0036】図10〜13には、各種仕口における発泡
体72〜82の充填箇所が示されている。図10(a)
には、アイジャクリ部分の充填状態が示され、(b)に
は、別のアイジャクリ部分の充填状態が示されている。
このようにすると、仕口においても、対合する柱材の間
の隙間が発泡体72、74により充填されて、仕口にお
いて良好な気密状態が得られる。また、図11(a)で
は、ホンザネ部分に発泡体76を充填した状態が示さ
れ、(b)には、別のホンザネ部分に発泡体78を充填
した状態が示されている。図12には、突き合わせ部分
に発泡体80が充填された状態が示されている。そし
て、図13には、かぶせ部分に発泡体82が位置され、
この部分の隙間が充填された状態が示されている。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、容易に、かつ確実に建
築部材間の隙間を充填することができ、また、建築部材
間を良好な気密状態に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】建築部材間が、発泡体により充填される工程を
示した図である。
【図2】他の施工例を示した図である。
【図3】さらに他の施工例を示した図である。
【図4】さらに他の施工例を示した図である。
【図5】さらに他の施工例を示した図である。
【図6】さらに他の施工例を示した図である。
【図7】さらに他の施工例を示した図である。
【図8】さらに他の施工例を示した図である。
【図9】さらに他の施工例を示した図である。
【図10】さらに他の施工例を示した図である。
【図11】さらに他の施工例を示した図である。
【図12】さらに他の施工例を示した図である。
【図13】さらに他の施工例を示した図である。
【図14】各種発泡体の特性を示した表である。
【図15】各種発泡体の形状回復状況を示したグラフ図
である。
【図16】発泡体Aの温度による形状回復状況を示した
図である。
【図17】発泡体Aの貼り付け時の形状回復状況を示し
た図である。
【図18】発泡体Aの形状回復後の特性を示した表であ
る。
【符号の説明】
14、24、32、42、44、52、54、64、7
0、72、74、76、78、80、82 発泡体 4、18、26、34、46、56 建築部材
フロントページの続き (72)発明者 佐座 雄造 東京都新宿区市谷薬王寺町74番地 有限会 社南雄三事務所内 (72)発明者 吉村 孝之 東京都千代田区神田神保町2丁目3番地 岩波書店アネックス シュレーゲルエンジ ニアリング株式会社内 (72)発明者 大見 廣行 愛知県知立市牛田町裏新切43−1 槌屋テ ィスコ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対合する建築部材間を充填する施工方法で
    あって、 二酸化炭素の入った独立気泡を有するポリエチレン製の
    発泡体を用い、 充填しようとする建築部材間の隙間の幅よりも薄く圧縮
    された状態が維持された前記発泡体を前記建築部材の隙
    間形成部位に配置し、 圧縮された発泡体の配置後に、この発泡体が形状回復
    し、 この発泡体が完全に形状回復していない状態で前記建築
    部間を充填するようにした気密化施工方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の気密化施工方法におい
    て、 前記建築部材の少なくとも一方は、断熱材を備えた建築
    部材であることを特徴とする気密化施工方法。
  3. 【請求項3】建築部材と、 二酸化炭素の入った独立気泡を有するポリエチレン製の
    発泡体とを備え、 この発泡体は、前記建築部材が結合される他の建築部材
    側を指向して形状回復するように圧縮された状態が維持
    されて前記建築部材の結合部位に設けられ、前記建築部
    材と前記他の建築部材とを、完全に形状回復していない
    状態の発泡体を介して結合するようにした気密施工用建
    築部材。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の気密施工用建築部材にお
    いて、 前記建築部材は、断熱材を備えたことを特徴とする建築
    部材。
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