JP2001162913A - 記録媒体とその記録媒体を収納したカセットとその記録方法及びプリンタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化したプリンタにおいても、記録媒体の
交換頻度を多くせずに、多数の記録ができる長尺の記録
媒体を簡単に、供給して使用することが可能である、収
納スペースを小さくした記録媒体とそれを収納するカセ
ットとその記録媒体の記録方法及びプリンタを提供す
る。 【解決手段】 帯状の長尺体の端を、搬送ベルトに固定
して、該長尺体を搬送ベルト上に予め巻き上げられてい
る記録媒体であり、長尺の記録媒体をプリンタに簡単
に、供給して使用することができ、またプリンタにおけ
る記録媒体の収納スペースを小さくした。また、帯状の
長尺体を円柱状に巻き上げた形態から、上下方向に押し
つけ、変形可能な記録媒体で、一対の軸の周りに巻かれ
た搬送ベルトに該巻かれた長尺体を装着及び脱着可能と
することにより、長尺体を搬送ベルトに簡単に装着し、
また外すことができ、上記の課題を解決することができ
た。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、帯状の長尺体、例
えば感熱溶融転写リボンや感熱昇華転写リボンなどの感
熱転写プリンタにおいて使用される帯状の熱転写リボン
を、一対の軸の周りに巻かれた搬送ベルト上に巻き上げ
た記録媒体を収納したカセットと、その巻き上げられた
記録媒体及びその記録媒体の記録方法、さらにその記録
媒体に熱転写記録するプリンタに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、種々の熱転写方法が知られている
が、この方法は、基材上に着色転写層を形成し、その背
面からサーマルヘッドなどにより、文字や図形あるいは
模様などの画像を、その画像状に加熱して、上記の着色
転写層を被転写材の表面に熱転写するものである。この
熱転写方法は、その着色転写層の構成によって、昇華転
写型と熱溶融転写型の２方式に大別される。昇華転写型
は、熱により昇華または移行する染料を適当なバインダ
ーにより、基材上に着色転写層として担持させた熱転写
リボンを用いて、その背面からの加熱によって、着色転
写層中の染料を被転写材表面に熱移行させるものであ
る。但し、被転写材表面には、染料の染着しやすい受容
層を設けているものである。それに対し、熱溶融転写型
は、基材上に加熱により容易に軟化、溶融して転写可能
な着色転写層を形成した記録媒体である熱転写リボンを
用いて、その背面からの加熱によって、被転写材表面に
着色転写層を転写するものである。

【０００３】両方式ともに、モノカラーおよび多色カラ
ー画像の形成が可能であり、多色カラー画像の場合に
は、例えば、イエロー、マゼンタ、シアンさらに必要に
応じてブラックの三色ないし四色、また、さらに受容層
ないし保護層を加えた五色（五種）ないし六色（六種）
の熱転写リボンを用意し、同一の被転写材の表面に各色
（各種）を熱転写して、カラー画像を形成するものであ
る。このような熱転写リボンにおいて、上記の三色ない
し四色および五色ないし六色は、同一リボン上に面順次
で、繰り返して塗り分けられているものが使用されてい
る。

【０００４】このような熱転写リボンは、長尺状である
ため、巻き形状をとり、一般的に供給用ボビンに未使用
の熱転写リボンを巻き上げ、その熱転写リボンの先端を
巻き上げ用ボビンに接続させた、一対の巻き形態をとっ
ている。また、一般的にその一対の巻き形態の熱転写リ
ボンは専用のカセットケースに収納して使用されてい
る。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記のような熱転写リ
ボンは、未使用の巻き上げてあるものを全て使い切った
場合、新しい熱転写リボンに交換してプリンタに装着す
る。その交換する手間を省くために、プリンタに収納で
きるスペースの範囲内で、出来るだけ長尺の熱転写リボ
ンを巻いたものが使用されている。ところが、熱転写プ
リンタが市場に多く普及されてきて、家庭等でプリンタ
を用いられるようになってきて、熱転写プリンタを出来
るだけ小さく、小型化する必要性が生じるなかで、熱転
写リボンを収納するプリンタのスペースが従来よりも小
さくなっている。このような状況下では、小型化した熱
転写プリンタには、あまり多くの長さの熱転写リボンを
供給して使用することが出来ないという問題が生じてい
る。

【０００６】したがって、本発明は、このような実情に
鑑みて創出されたものであり、小型化したプリンタにお
いても、記録媒体の交換頻度を多くせずに、多数の記録
ができる長尺の記録媒体を簡単に、供給して使用するこ
とが可能である、収納スペースを小さくした記録媒体と
それを収納するカセットとその記録媒体の記録方法及び
プリンタを提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の記録媒体は、帯
状の長尺体の端を、搬送ベルトに固定して、該長尺体を
搬送ベルト上に予め巻き上げられていることを特徴とす
る。また、帯状の長尺体の端を、搬送ベルトに固定し
て、該長尺体を搬送ベルト上に予め巻き上げられた記録
媒体において、該記録媒体が、プリンタに設けられた一
対の軸に固定され、該長尺体の他端が引張られることに
より、搬送ベルトが移動し、搬送ベルトの動きととも
に、巻き上げられた長尺体が解かれるようにすることに
より、上記の課題を解決することができた。さらに、上
記の記録媒体で長尺体の、搬送ベルトに固定した端部と
反対の端部に、さらにリードフィルムを設けることがで
きる。また、上記のリードフィルムにガイドとなるノッ
チまたは孔を設けることができる。本発明の記録媒体
は、上記の搬送ベルトの内周の形状に合わせたスペーサ
ーを挿入して、輸送、保管中に長尺体、搬送ベルトが変
形して、長尺体にシワやキズが生じないようにすること
が好ましい。本発明は、帯状の長尺体を円柱状に巻き上
げた形態から、上下方向に押しつけて、変形可能な記録
媒体で、一対の軸の周りに巻かれた搬送ベルトに該巻か
れた長尺体を装着及び脱着可能とすることにより、長尺
体を搬送ベルトに簡単に装着し、また外すことができ
る。また、本発明は帯状の長尺体の端を、一対の軸の周
りに巻かれた搬送ベルトに固定して、該長尺体を搬送ベ
ルト上に巻き上げた記録媒体において、該長尺体の他端
が引っ張られることにより、搬送ベルトが移動し、搬送
ベルトの動きとともに、巻き上げられた長尺体が解かれ
るようにして、記録媒体の収納スペースを平坦化して、
小さくすることにより、上記の課題を解決することがで
きた。

【０００８】また帯状の長尺体の端を、一対の軸の周り
に巻かれた搬送ベルトに固定して、該長尺体を搬送ベル
ト上に巻き上げた記録媒体において、軸の回転に伴い、
搬送ベルトが移動し、搬送ベルトの動きとともに、巻き
上げられた長尺体が解かれるようにして、記録媒体の収
納スペースを平坦化し、小さくすることにより、上記の
課題を解決することができた。さらに、前記の搬送ベル
ト上に巻き上げた長尺体が、予め円柱状に巻き上げられ
た形態から、上下方向に押しつけて、変形させて、該長
尺体の端を搬送ベルトに固定したことを特徴とすること
により、長尺体を搬送ベルト上に巻き上げた状態に簡単
にセットすることができる。

【０００９】本発明のカセットは、前記に記載の記録媒
体を、一対の軸を両端で支持し、巻き上げられた長尺体
を解ける状態で、収納したことを特徴とする。また本発
明のカセットは、帯状の長尺体の端を、一対の軸の周り
に巻かれた搬送ベルト７に固定して、該長尺体を搬送ベ
ルト７上に巻き上げ、長尺体の他端を別に設けた一対の
軸の周りに巻かれた搬送ベルト８に固定して、長尺体を
搬送ベルト８上に巻き取った記録媒体において、長尺体
の他端が引っ張られることにより、または軸の回転に伴
って、搬送ベルト７が移動して、搬送ベルト７の動きと
ともに、巻き上げられた長尺体が解かれ、搬送ベルト８
上に長尺体を巻き取り、該一対の軸を両端で、支持し
て、記録媒体を収納したことを特徴とする。また、上記
のカセットにおいて、前記の搬送ベルト上に巻き上げた
長尺体は、予め円柱状に巻き上げられた形態から、上下
方向に押しつけて、変形させて、該長尺体の端を搬送ベ
ルトに固定したことを特徴とする。さらに、上記カセッ
トにおいて、長尺体が露出するように開口部を設けた
り、該開口部で折り曲げ可能とすることができる。

【００１０】また、本発明の記録方法は、帯状の長尺体
の端を、一対の軸の周りに巻かれた搬送ベルトに固定
し、該長尺体を搬送ベルト上に巻き上げた記録媒体を用
い、長尺体の他端を巻取り用ボビンと接着しておき、該
巻取り用ボビンをプリンタ側の駆動により回転させ、搬
送ベルトを移動させ、搬送ベルトの動きとともに、搬送
ベルト上に巻き上げられた長尺体が解かれ、長尺体に接
触する記録手段部位を通過し、その後に長尺体を巻取り
用ボビンに巻き取るものである。さらに、帯状の長尺体
の端を、一対の軸の周りに巻かれた搬送ベルト７に固定
して、該長尺体を搬送ベルト７上に巻き上げ、長尺体の
他端を別に設けた一対の軸の周りに巻かれた搬送ベルト
８に固定して、長尺体を搬送ベルト８上に巻き取る記録
媒体において、プリンタ側の駆動によって、軸を回転さ
せ、搬送ベルト７を移動させ、搬送ベルト７の動きとと
もに、巻き上げられた長尺体が解かれ、長尺体に接触す
る記録手段部位を通過し、その後に長尺体を搬送ベルト
８上に巻き取る記録方法である。また、上記の記録方法
において、前記の搬送ベルト上に巻き上げた長尺体は、
予め円柱状に巻き上げられた形態から、上下方向に押し
つけて、変形させて、該長尺体の端を搬送ベルトに固定
したことを特徴とする。それによって、長尺体を搬送ベ
ルトに簡単に装着し、また外すことができ、このような
長尺体の交換を搬送ベルトや軸等の他の部品を含めて交
換することなく、長尺体のみを取り替えられるため、部
品コストの削減が図れる。

【００１１】また、本発明の記録媒体に記録するプリン
タは、帯状の長尺体の端を、搬送ベルトに固定して、該
長尺体を搬送ベルト上に予め巻き上げられている記録媒
体を固定する一対の軸を有し、該軸の回転に伴い、搬送
ベルトが移動し、搬送ベルトの動きとともに、巻上げら
れた長尺体が解かれるように構成された機構を有するこ
とにより、上記の課題を解決することができた。上記に
記載するプリンタにおいて、一対の軸の間隔が可変であ
り、長尺体を予め搬送ベルトに巻き上げた記録媒体を装
着する際は、該軸の間隔が所定の間隔より狭く設定され
て、容易に軸を挿入でき、挿入された後に一対の軸が所
定の間隔に広がり、記録媒体が固定され、さらに軸の回
転により、搬送ベルトが移動し、搬送ベルトの動きとと
もに、巻き上げられた長尺体が解かれるように構成され
た機構を有するものである。さらに、帯状の長尺体の端
を、搬送ベルトに固定して、該長尺体を搬送ベルト上に
予め巻き上げられている記録媒体を装着する一対の軸を
有し、記録媒体の装着に伴い、搬送ベルトに固定した端
部と反対の端部を自動的に、一対の軸とは別に設けられ
た巻取り軸に固定し、巻取り軸の回転に伴い、長尺体が
引張られ、一対の軸が連れ回りし、軸の回転に伴い、搬
送ベルトが移動し、搬送ベルトの動きとともに、巻き上
げられた長尺体が解かれるように構成された機構を有す
ることにより、上記の課題を解決することができた。ま
た、前記のプリンタにおいて、一対の軸の両方または巻
取り軸に近い方の軸も、巻取り軸と同期して所定の速度
で回転するように構成したものである。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の熱転写リボンカセ
ットの実施例を図面を参照して説明する。図１は、本発
明の記録媒体１の一つの実施例を示す斜視図であり、帯
状の長尺体２の端９を、搬送ベルト７に接着テープ等
（図示せず）で固定して、該長尺体２を搬送ベルト７上
に予め巻き上げたものであり、保管、取扱上、長尺体２
の他端１０から巻かれた長尺体２が解かれないように、
他端１０には接着テープ１１で固定している。また、プ
リンタに設けられた一対の軸３、４がそれぞれ図の点線
の矢印の方向に動いて、搬送ベルト７の両端に挿入し位
置するようにして、軸３、４の外周に沿って、搬送ベル
ト７が移動できるものである。長尺体２の他端１０の接
着テープ１１を剥がして、他端１１が引張られることに
より、搬送ベルト７が移動し、搬送ベルト７の動きとと
もに、巻き上げられた長尺体２が解かれるものである。

【００１３】また、図２は本発明の記録媒体１の他の実
施例を示す斜視図であり、帯状の長尺体２の端９を、搬
送ベルト７に接着テープ等（図示せず）で固定して、該
長尺体２を搬送ベルト７上に予め巻き上げた記録媒体１
において、搬送ベルト７に固定した端部９と反対の端部
１０に、リードフィルム２５を接着テープ等（図示せ
ず）で連接し、プリンタ等に設けた巻取り軸２６に設け
たピン２７をリードフィルム２５の端にある孔に通し
て、巻取り軸２６が矢印の方向に回転することにより、
リードフィルム２５と長尺体２が引張られ、搬送ベルト
７が移動し、搬送ベルト７の動きとともに、巻上げられ
た長尺体２が解かれるものである。設けたことを特徴と
する請求項１または２に記載する記録媒体。上記のリー
ドフィルム２５に設けた孔２８は切り欠きのノッチでも
よく、また巻取り軸２６にリードフィルム２５を固定す
る手段は、接着テープ等で接着する等適宜な方法をとる
ことができる。

【００１４】図３は本発明の記録媒体１の他の実施例を
示す斜視図であり、帯状の長尺体２の端を、搬送ベルト
７に接着テープ等（図示せず）で固定して、該長尺体２
を搬送ベルト７上に予め巻き上げた記録媒体１におい
て、搬送ベルト７の内周の形状に合わせたスペーサー２
９を挿入しておき、輸送、保管中に長尺体、搬送ベルト
が変形して、長尺体にシワやキズが生じないようにする
ことが好ましい。つまり、スペーサーが外力に対する緩
衝材の機能をもたせている。

【００１５】図４は、本発明の記録媒体１の他のの実施
例を示す正面図であり、帯状の長尺体２を円柱状に巻き
上げた形態（図４（ａ））から、図で点線で示したよう
に、上下方向に押しつけ、変形した（図４（ｂ））記録
媒体１であり、一対の軸３、４の周りに巻かれた搬送ベ
ルト７に該巻かれた長尺体２を装着（図４（ｃ））した
ものである。尚、該巻かれた長尺体は該搬送ベルトから
脱着可能である。図５は、本発明の記録媒体１の他の実
施例を示す正面図であり、帯状の長尺体２の端９を、一
対の軸３、４の周りに巻かれた搬送ベルト７に接着テー
プ１１により固定して、該長尺体２を搬送ベルト７上に
巻き上げた形態の記録媒体１であり、該長尺体２の他端
１０が図示された方向に引っ張られることにより、搬送
ベルト７が移動し、搬送ベルト７の動きとともに、巻き
上げられた長尺体２が解かれる。尚、記録媒体は昇華転
写型や熱溶融転写型の熱転写記録方式で使用する熱転写
リボンの形態や、従来公知の感光性の記録材料の形態
や、帯状の長尺体であれば、他の記録材料であってもよ
い。

【００１６】搬送ベルトに長尺体の端を固定する際に、
上記では片面接着の接着テープを使用したが、両面接着
テープを用いたり、搬送ベルト自体の表面を弱粘着性を
有するゴムを使用して長尺体を固定したり、また搬送ベ
ルトをステンレス等の金属性の単位部品を鎖状に繰り返
し連結したものとし、その連結部の隙間に長尺体の端を
挿入して固定したり、任意の方法をとることができる。
搬送ベルトの材質としては、上記のようにベルト表面を
弱粘着性を有するゴムを使用したり、ステンレス等の金
属性の単位部品を鎖状に繰り返し連結したものや、フッ
素系樹脂、シリコーン系樹脂、アクリル樹脂、ポリエス
テル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、
ポリアセタール樹脂、超高分子量ポリエチレン、ナイロ
ン等のプラスチック材料で成型したり、それらのプラス
チック材料をベルト表面に被覆したりして使用すること
も可能である。但し、搬送ベルトは、一対の軸の周りに
巻かれ、そのベルト上に長尺体を巻き上げて、搬送ベル
トの移動とともに、長尺体を移動させるものである。軸
と軸との間で搬送ベルトに弛みがあると、記録時の位置
見当が狂ったりして不具合が生じやすいため、搬送ベル
トは一定の力を付加した時の伸びが少なく、また温度や
湿度による寸法変化が少ない材質を選定することが好ま
しい。

【００１７】図５では、搬送ベルト７上に巻き上げられ
た長尺体２の端１０が図示された方向に引っ張られて、
一対の軸３、４の周りに巻かれた搬送ベルト７が移動
し、その搬送ベルト７の動きとともに、巻き上げられた
長尺体２が解かれ、移動する。そこで、軸と搬送ベルト
との関係は、軸が固定されていて回転せずに、長尺体の
端１０が引っ張られると、搬送ベルトのみが動き出す場
合と、軸が回転し、搬送ベルトも動く場合があり、いず
れの場合でも本発明には適用できる。上記の後者の場
合、軸の回転する移動量と搬送ベルトの移動量が等しい
場合、つまり軸と搬送ベルトとの接触部の摩擦力が強
く、軸の回転と搬送ベルトの移動が連れ回りして、両者
が滑って空回りすることがない場合と、長尺体の端１０
が引っ張られて、搬送ベルトが移動し、搬送ベルトと軸
との間が滑って、搬送ベルトの移動量より少ない量で、
軸が回転する場合の２通りがあり、いずれでも適用でき
る。例えば、軸が固定されていて回転せずに、長尺体の
端１０が引っ張られると、搬送ベルトのみが動き出す場
合や、長尺体の端１０が引っ張られて、搬送ベルトが移
動し、搬送ベルトと軸との間が滑って、搬送ベルトの移
動量より少ない量で軸が回転する場合には、軸と搬送ベ
ルトとの摩擦力が小さくなるように、軸と搬送ベルトの
材料を選定することが重要となる。この場合、軸と搬送
ベルトの接触面は、例えば動摩擦係数が０．０１〜０．
３程度になるようにすることが好ましい。

【００１８】図６は、本発明の記録媒体１の他の実施例
を示す正面図であり、帯状の長尺体２の端９を、一対の
軸３、４の周りに巻かれた搬送ベルト７に固定し、該長
尺体２を搬送ベルト７上に巻き上げた記録媒体１におい
て、軸３、４に形成してあるギアが、搬送ベルト７の内
側に形成された凹凸形状と噛み合うことにより（図１２
参照）、軸３、４の回転に伴い、搬送ベルト７が図示さ
れた矢印の方向に移動して、搬送ベルト７の動きととも
に、巻き上げられた長尺体２が解かれる。尚、軸の回転
により、搬送ベルトが移動する時の機構は、上記のよう
な軸と搬送ベルトの両者に形成された凹凸が互いに噛み
合う方式だけではなく、軸と搬送ベルトの互いに接触す
る部分における摩擦力を利用する方式（この場合は両者
の摩擦の際に、両者が滑って空回りをしないように両者
の接触部分の材質を選定する必要がある。）等を利用す
ることができる。

【００１９】図７は、本発明の記録媒体を収納するカセ
ットの一つの実施例を示す斜視図であり、帯状の長尺体
２の端を、一対の軸３、４の周りに巻かれた搬送ベルト
７に固定して、該長尺体２を搬送ベルト７上に巻き上
げ、そして搬送ベルト７が移動し、搬送ベルト７の動き
とともに、巻き上げられた長尺体２が解かれる形態の記
録媒体１を、一対の軸３、４を両端で支持し、収納した
カセット１２を示す。図７では、一対の軸３、４をカセ
ット１２が手前側で支持した状態を図示したが、１対の
軸３、４の他方の奥側でもカセット１２が回転可能に軸
３、４を支持している。尚、カセットはヒンジや蝶番に
より、見開き型の一体型のものや、部品として上部と下
部に分割したものを組み合わせたもの等、設計時点で自
由に選択することができる。

【００２０】図８は、本発明の記録媒体を収納するカセ
ットの他の実施例を示す斜視図であり、帯状の長尺体２
の端を、一対の軸３、４の周りに巻かれた搬送ベルト７
に固定し、該長尺体２を搬送ベルト７上に巻き上げ、長
尺体２の他端を別に設けた一対の軸５、６の周りに巻か
れた搬送ベルト８に固定して、長尺体２を搬送ベルト８
上に巻き取った記録媒体１において、長尺体２の他端が
引っ張られることにより、または軸の回転に伴って、搬
送ベルト７が移動して、搬送ベルト７の動きとともに、
巻き上げられた長尺体２が解かれ、搬送ベルト８上に長
尺体２を巻き取り、該一対の軸３、４、５、６を両端
で、支持して、記録媒体１を収納したことを示すカセッ
ト１２である。そして、カセット１２の中央部に長尺体
２がカセットから露出するように、例えばサーマルヘッ
ド等により長尺体に加熱、及び加圧して記録できるよう
に、開口部１３を設けたものである。また、図８でも、
一対の軸３、４、５、６をカセット１２が手前側で支持
した状態を図示したが、１対の軸３、４、５、６の他方
の奥側でもカセット１２が回転可能に軸３、４、５、６
を支持している。

【００２１】図９は、本発明の記録媒体を収納するカセ
ットの他の実施例を示す正面図であり、カセットの左右
の支持枠１４で折り曲げ可能であるカセット１２を示し
ている。すなわち、帯状の長尺体２の端を、一対の軸
３、４の周りに巻かれた搬送ベルト７に固定し、該長尺
体２を搬送ベルト７上に巻き上げ、長尺体２の他端を別
に設けた一対の軸５、６の周りに巻かれた搬送ベルト８
に固定して、長尺体２を搬送ベルト８上に巻き取った記
録媒体１において、軸（３、４、）５、６の回転に伴っ
て、搬送ベルト７が移動して、搬送ベルト７の動きとと
もに、巻き上げられた長尺体２が解かれ、搬送ベルト８
上に長尺体２を巻き取り、該一対の軸３、４、５、６を
両端で、支持し、記録媒体１を収納するカセット１２に
おいて、カセットの左右の支持枠１４に蝶番１５、１６
が設けられていて、その蝶番１５、１６の部分でカセッ
ト１２が折りたたまれて、矢印の下に図示したようにコ
ンパクトな形態となり、運搬上や保管上占有するスペー
スが小さく、運搬コストや保管コストを安くすることが
でき、合理的であり、好ましい。この場合、もちろんカ
セットの左右の支持枠は、図８に示すような開口部を真
中にして、前後に一つずつ有し、その両方とも、上記の
ように折り曲げ可能な構造である。

【００２２】上記のようなカセットの左右の支持枠で折
り曲げ可能であるカセットは、プリンタに装着して使用
する際には、折りたたまれた状態ではなく、図９の上に
示すようにカセット全体を伸ばして広げた状態とするこ
とが好ましい。以上のように、記録媒体を収納するカセ
ットを用いれば、開口部を除いた部分では長尺体はカセ
ットにより覆われているため、熱転写リボン等の帯状の
長尺体にゴミや指からの油脂が付着することが少なく、
記録された印字物の画像に悪影響を及ぼすことを防止す
ることができる。

【００２３】図１０は本発明の記録媒体を使用した記録
方法の一例を示す概略説明図であり、帯状の長尺体２の
端を、一対の軸３、４の周りに巻かれた搬送ベルト７に
固定して、該長尺体２を搬送ベルト７上に巻き上げた記
録媒体１において、長尺体２の他端１０を巻取り用ボビ
ン１７と接着しておき、該巻取り用ボビン１７をプリン
タ側の駆動により回転させ、搬送ベルト７を移動させ、
搬送ベルト７の動きとともに、搬送ベルト７上に巻き上
げられた長尺体２が解かれる。そして、長尺体２にはサ
ーマルヘッド１９による加熱が行われる。その時には、
長尺体２は、サーマルヘッド１９とプラテンロール２０
の間に挟まれて、熱と同時に圧力も加えられる。このサ
ーマルヘッド１９とプラテンロール２０を用いた記録手
段１８により、長尺体２、この場合は例えば、熱転写リ
ボンの着色層が加熱され、受像シート（図示はしていな
い。）に着色層が転写され、記録され、その後に記録を
終えた長尺体２を巻取り用ボビン１７に巻き取るもので
ある。尚、搬送ベルトは、図示していないが、カセット
内に収納したものや、プリンタ側に予め設置してあるも
のでもよい。また、搬送ベルト上に、長尺体を巻き上げ
る際に、搬送ベルト上に直接、長尺体を巻き上げたり、
また予め円柱状に長尺体を巻き上げておき、その円柱状
の形態から、上下方向に押しつけて、変形させて、長尺
体を搬送ベルトに装着させてもよい。記録手段の前に、
センサーを設け、長尺体に設けた検知マークを検出し、
記録する先頭部の位置合わせ、一定の色の頭出し等、従
来のマーク検知の位置合わせの制御を行うことが好まし
い。

【００２４】図１１は本発明の記録媒体を使用した記録
方法の一例を示す概略説明図であり、帯状の長尺体２の
端９を、一対の軸３、４の周りに巻かれた搬送ベルト７
に固定して、該長尺体２を搬送ベルト７上に巻き上げ、
長尺体２の他端１０を、別に設けた一対の軸５、６の周
りに巻かれた搬送ベルト８に両面接着テープ２４を用い
て、固定して、長尺体２を搬送ベルト８上に巻き取る記
録媒体１を用いて、プリンタ側の駆動によって、軸を回
転させて、搬送ベルト７を移動させ、搬送ベルト７の動
きとともに、巻き上げられた長尺体２が解かれる。プリ
ンタ駆動による軸の回転は図示したように、３、４、
５、６の軸全てを回転させるだけではなく、５、６の軸
だけを回転させ、３、４の軸は搬送ベルト７との摩擦力
により回転させてもよい。

【００２５】そして、長尺体２には、レーザー加工部２
１を使用した記録手段１８により、レーザー加熱が行わ
れる。レーザー加熱において、長尺体に一定のテンショ
ンを加え、弛み等をとるために、レーザー加工部２１の
前後にロール２２、２３を着脱可能に設置し、記録にお
ける見当合わせを正確に行うことが好ましい。尚、この
ロール設置は、図１０で説明したサーマルヘッドによる
記録方式や、その他の記録方式でも好ましく行われる。
長尺体、この場合は例えば熱転写リボンの着色層が加熱
され、受像シート（図示はしていない。）に着色層が転
写され、記録されて、さらに、その後に記録を終えた長
尺体２を搬送ベルト８上に巻き取るものである。

【００２６】尚、搬送ベルトは、図示していないが、カ
セット内に収納したものや、プリンタ側に予め設置して
あるものでもよい。また、搬送ベルト上に、長尺体を巻
き上げる際に、搬送ベルト上に直接、長尺体を巻き上げ
たり、また予め円柱状に長尺体を巻き上げておき、その
円柱状の形態から、上下方向に押しつけて、変形させ
て、長尺体を搬送ベルトに装着させてもよい。図１１に
示した 記録方法では、搬送ベルトと軸との凹凸を互い
に噛み合わせて、長尺体の搬送が行われる。この際に、
軸の回転を制御することで、長尺体の記録する先頭部の
位置合わせや、一定の色の頭出し等、長尺体の搬送制御
を行うことが出来る。また、記録手段の前にセンサーを
設け、長尺体に設けた検知マークを検出し、上記のよう
な位置合わせ、頭出し等の長尺体の搬送制御を行うこと
もできる。

【００２７】また、図１３は本発明の記録媒体を使用し
たプリンタの一例を説明する要部概略図であり、帯状の
長尺体２の端９を、搬送ベルト７に固定して、該長尺体
２を搬送ベルト７上に予め巻き上げられている記録媒体
１を使用するプリンタで、一対の軸３、４の間隔が可変
であり、長尺体２を予め搬送ベルト７に巻き上げた記録
媒体１をプリンタに装着する際に、該軸３、４の間隔が
所定の間隔より狭く設定され（図１３の図示された位置
で）、容易に軸３、４が記録媒体１の搬送ベルト７に囲
まれた空間内に挿入でき、挿入された後に一対の軸３、
４が所定の間隔に広がり（図示された矢印の方向に移動
し）、記録媒体１が固定され、さらに軸３、４の回転に
より、搬送ベルト７が移動し、搬送ベルト７の動きとと
もに、巻き上げられた長尺体２が解かれるように搬送す
る機構を有する。

【００２８】図１４は本発明の記録媒体を使用したプリ
ンタの他の例を説明する要部概略図であり、帯状の長尺
体２の端９を、搬送ベルト７に固定して、該長尺体２を
搬送ベルト７上に予め巻き上げられている記録媒体１を
プリンタに装着する一対の軸３、４を有し、記録媒体１
の装着に伴い、搬送ベルト７に固定した端部９と反対の
端部１０を自動的に、一対の軸３、４とは別に設けられ
た巻取り軸２６に固定し、巻取り軸２６の回転に伴い、
長尺体が引張られ、一対の軸が連れ回りして、軸の回転
に伴い、搬送ベルト７が移動し、搬送ベルト７の動きと
ともに、巻き上げられた長尺体２が解かれるように搬送
する機構を有する。尚、上記のプリンタにおいて、一対
の軸３、４の両方または巻取り軸２６に近い方の軸４
が、巻取り軸２６よりも遅い回転速度で回るように回転
することにより、長尺体２が所定のテンションで引張ら
れて、解かれるようにして、画像記録の色合わせの見当
ずれ等を防止することができ、好ましい。

【００２９】本発明で使用する軸、カセット、駆動ギア
等は、形状を維持するものであれば特に制限はないが、
成形性、コストの点等から鑑みて硬質塩化ビニル樹脂、
フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、アクリル樹脂、ポリ
エステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹
脂、ポリアセタール樹脂、超高分子量ポリエチレン、ナ
イロン等のプラスチック材料や、耐久性の点からアルミ
ニウム、ステンレス、鉄、クロムその他の金属、及び合
金材料等により製造することもできる。また、軸の表面
は搬送ベルトとの間で滑りが必要の場合は、上記の軸に
プラスチック材料を表面被覆させたり、表面に金属を蒸
着させたりすることが出来る。

【００３０】

【発明の効果】本発明によれば、以上説明したように、
帯状の長尺体の端を、搬送ベルトに固定して、該長尺体
を搬送ベルト上に予め巻き上げられている記録媒体であ
り、長尺の記録媒体をプリンタに簡単に、供給して使用
することができ、またプリンタにおける記録媒体の収納
スペースを小さくした。また、帯状の長尺体を円柱状に
巻き上げた形態から、上下方向に押しつけて、変形可能
な記録媒体で、一対の軸の周りに巻かれた搬送ベルトに
該巻かれた長尺体を装着及び脱着可能とすることによ
り、長尺体を搬送ベルトに簡単に装着し、また外すこと
ができる。また、帯状の長尺体の端を、一対の軸の周り
に巻かれた搬送ベルトに固定し、該長尺体を搬送ベルト
上に巻き上げた記録媒体を用い、該長尺体の他端が引っ
張られることにより、搬送ベルトが移動し、搬送ベルト
の動きとともに、巻き上げられた長尺体が解かれるよう
にして、記録媒体の収納スペースを平坦化し、小さくす
ることにより、小型化したプリンタで収納スペースに制
約があっても、記録媒体の交換をせずに、多数の記録が
できる長尺の記録媒体を供給して使用することが可能と
なる。

【００３１】また、帯状の長尺体の端を、一対の軸の周
りに巻かれた搬送ベルトに固定し、該長尺体を搬送ベル
ト上に巻き上げた記録媒体において、軸の回転に伴い、
搬送ベルトが移動し、搬送ベルトの動きとともに、巻き
上げられた長尺体が解かれるようにして、記録媒体の収
納スペースを平坦化し、小さくすることにより、上記と
同様の効果が得られる。また、本発明の記録媒体を収納
するカセットにおいて、左右の支持枠で折り曲げること
により、よりコンパクトにして、保管でき、輸送等の合
理化にもつながる。また、本発明の記録方法により、搬
送ベルト上に巻き上げた長尺体を、予め円柱状に巻き上
げられた形態から、上下方向に押しつけ、変形させて、
該長尺体の端を搬送ベルトに固定することによって、長
尺体を搬送ベルトに簡単に装着し、また外すことがで
き、このような長尺体の交換を搬送ベルトや軸等の他の
部品を含めて交換することなく、長尺体のみを取り替え
られるため、部品コストの削減が図れる。また、本発明
のプリンタは、帯状の長尺体の端を、搬送ベルトに固定
し、該長尺体を搬送ベルト上に予め巻き上げられている
記録媒体を使用し、一対の軸の間隔が可変であり、長尺
体を予め搬送ベルトに巻き上げた記録媒体を装着する際
に該軸の間隔が所定の間隔より狭く設定され、容易に軸
を挿入でき、挿入された後に一対の軸が所定の間隔に広
がり、記録媒体が固定され、さらに軸の回転により、搬
送ベルトが移動し、搬送ベルトの動きとともに、巻き上
げられた長尺体が解かれるように構成された機構を有す
る。それによって、記録媒体をプリンタに簡単に装着で
き、また外すことができ、また記録媒体の収納スペース
を平坦化し、小さくすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の記録媒体の一つの実施例を示す斜視図
である。

【図２】本発明の記録媒体の他の実施例を示す斜視図で
ある。

【図３】本発明の記録媒体の他の実施例を示す斜視図で
ある。

【図４】本発明の記録媒体の他の実施例を示す正面図で
ある。

【図５】本発明の記録媒体の他の実施例を示す正面図で
ある。

【図６】本発明の記録媒体の他の実施例を示す正面図で
ある。

【図７】本発明の記録媒体を収納するカセットの一つの
実施例を示す斜視図である。

【図８】本発明の記録媒体を収納するカセットの他の実
施例を示す斜視図である。

【図９】本発明の記録媒体を収納するカセットの他の実
施例を示す正面図である。

【図１０】本発明の記録媒体を使用した記録方法の一例
を示す概略説明図である。

【図１１】本発明の記録媒体を使用した記録方法の一例
を示す概略説明図である。

【図１２】本発明の記録媒体で使用する軸と搬送ベルト
の一例を示す部分拡大図である。

【図１３】本発明の記録媒体を使用したプリンタの一例
を説明する要部概略図である。

【図１４】本発明の記録媒体を使用したプリンタの他の
例を説明する要部概略図である。

【符号の説明】

１ 記録媒体 ２ 長尺体 ３、４、５、６ 軸 ７、８ 搬送ベルト ９ 端 １０ 他端 １１ 接着テープ １２ カセット １３ 開口部 １４ 左右支持枠 １５、１６ 蝶番 １７ 巻取り用ボビン １８ 記録手段 １９ サーマルヘッド ２０ プラテンロール ２１ レーザー加工部 ２２、２３ ロール ２４ 両面接着テープ ２５ リードフィルム ２６ 巻取り軸 ２７ ピン ２８ 孔 ２９ スペーサー

フロントページの続き Ｆターム(参考） 2C068 AA02 AA06 AA15 BD46 BD47 EE05 EE98 2H111 AA01 AA26 AA27 AA31 AA42 AA43 AA53 BB02

Claims (21)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 帯状の長尺体の端を、搬送ベルトに固定
   して、該長尺体を搬送ベルト上に予め巻き上げられてい
   ることを特徴とする記録媒体。
2. 【請求項２】 帯状の長尺体の端を、搬送ベルトに固定
   して、該長尺体を搬送ベルト上に予め巻き上げられた請
   求項１に記載の記録媒体において、該記録媒体が、プリ
   ンタに設けられた一対の軸に固定され、該長尺体の他端
   が引張られることにより、搬送ベルトが移動し、搬送ベ
   ルトの動きとともに、巻き上げられた長尺体が解かれる
   ことを特徴とする記録媒体。
3. 【請求項３】 長尺体の、搬送ベルトに固定した端部と
   反対の端部に、さらにリードフィルムを設けたことを特
   徴とする請求項１または２に記載する記録媒体。
4. 【請求項４】 リードフィルムにガイドとなるノッチま
   たは孔を設けたことを特徴とする請求項３に記載する記
   録媒体。
5. 【請求項５】 搬送ベルトの内周の形状に合わせたスペ
   ーサーを挿入していることを特徴とする請求項１〜４の
   いずれか一つに記載する記録媒体。
6. 【請求項６】 帯状の長尺体を円柱状に巻き上げた形態
   から、上下方向に押しつけて、変形可能な記録媒体で、
   一対の軸の周りに巻かれた搬送ベルトに該巻かれた長尺
   体を装着及び脱着可能であることを特徴とする記録媒
   体。
7. 【請求項７】 帯状の長尺体の端を、一対の軸の周りに
   巻かれた搬送ベルトに固定して、該長尺体を搬送ベルト
   上に巻き上げた記録媒体において、該長尺体の他端が引
   っ張られることにより、搬送ベルトが移動し、搬送ベル
   トの動きとともに、巻き上げられた長尺体が解かれるこ
   とを特徴とする記録媒体。
8. 【請求項８】 帯状の長尺体の端を、一対の軸の周りに
   巻かれた搬送ベルトに固定して、該長尺体を搬送ベルト
   上に巻き上げた記録媒体において、軸の回転に伴い、搬
   送ベルトが移動し、搬送ベルトの動きとともに、巻き上
   げられた長尺体が解かれることを特徴とする記録媒体。
9. 【請求項９】 前記の搬送ベルト上に巻き上げた長尺体
   は、予め円柱状に巻き上げられた形態から、上下方向に
   押しつけて、変形させて、該長尺体の端を搬送ベルトに
   固定したことを特徴とする請求項７または８に記載する
   記録媒体。
10. 【請求項１０】 前記請求項７〜９のいずれか一つに記
    載する記録媒体を、一対の軸を両端で支持し、巻き上げ
    られた長尺体を解ける状態で、収納したことを特徴とす
    るカセット。
11. 【請求項１１】 帯状の長尺体の端を、一対の軸の周り
    に巻かれた搬送ベルト７に固定して、該長尺体を搬送ベ
    ルト７上に巻き上げ、長尺体の他端を別に設けた一対の
    軸の周りに巻かれた搬送ベルト８に固定して、長尺体を
    搬送ベルト８上に巻き取った記録媒体において、長尺体
    の他端が引っ張られることにより、または軸の回転に伴
    って搬送ベルト７が移動して、搬送ベルト７の動きとと
    もに、巻き上げられた長尺体が解かれ、搬送ベルト８上
    に長尺体を巻き取り、該一対の軸を両端で支持し、記録
    媒体を収納したことを特徴とするカセット。
12. 【請求項１２】 前記の搬送ベルト上に巻き上げた長尺
    体は、予め円柱状に巻き上げられた形態から、上下方向
    に押しつけて、変形させて、該長尺体の端を搬送ベルト
    に固定したことを特徴とする請求項１１に記載するカセ
    ット。
13. 【請求項１３】 前記の請求項１０〜１２のいずれか一
    つに記載するカセットにおいて長尺体が露出するように
    開口部を設けたことを特徴とするカセット。
14. 【請求項１４】 前記の請求項１０〜１３のいずれか一
    つに記載のカセットにおいて、左右の支持枠で折り曲げ
    可能であることを特徴とするカセット。
15. 【請求項１５】 帯状の長尺体の端を、一対の軸の周り
    に巻かれた搬送ベルトに固定して、該長尺体を搬送ベル
    ト上に巻き上げた記録媒体において、長尺体の他端を巻
    取り用ボビンと接着しておき、該巻取り用ボビンをプリ
    ンタ側の駆動により回転させて、搬送ベルトを移動さ
    せ、搬送ベルトの動きとともに、搬送ベルト上に巻き上
    げられた長尺体が解かれ、長尺体に接触する記録手段部
    位を通過し、その後に長尺体を巻取り用ボビンに巻き取
    ることを特徴とする記録方法。
16. 【請求項１６】 帯状の長尺体の端を、一対の軸の周り
    に巻かれた搬送ベルト７に固定して、該長尺体を搬送ベ
    ルト７上に巻き上げ、長尺体の他端を別に設けた一対の
    軸の周りに巻かれた搬送ベルト８に固定して、長尺体を
    搬送ベルト８上に巻き取る記録媒体において、プリンタ
    側の駆動によって、軸を回転させ、搬送ベルト７を移動
    させ、搬送ベルト７の動きとともに、巻き上げられた長
    尺体が解かれ、長尺体に接触する記録手段部位を通過
    し、その後に長尺体を搬送ベルト８上に巻き取ることを
    特徴とする記録方法。
17. 【請求項１７】 前記の請求項１５または１６に記載す
    る搬送ベルト上に巻き上げた長尺体は、予め円柱状に巻
    き上げられた形態から、上下方向に押しつけて、変形さ
    せて、該長尺体の端を搬送ベルトに固定したことを特徴
    とする記録方法。
18. 【請求項１８】 前記の請求項１に記載する記録媒体を
    固定する一対の軸を有し、該軸の回転に伴い、搬送ベル
    トが移動し、搬送ベルトの動きとともに、巻上げられた
    長尺体が解かれるように構成された機構を有することを
    特徴とするプリンタ。
19. 【請求項１９】 前記の請求項１８に記載するプリンタ
    において、一対の軸の間隔が可変であり、長尺体を予め
    搬送ベルトに巻き上げた記録媒体を装着する際は、該軸
    の間隔が所定の間隔より狭く設定され、容易に軸を挿入
    でき、挿入された後に一対の軸が所定の間隔に広がり、
    記録媒体が固定され、さらに軸の回転により、搬送ベル
    トが移動し、搬送ベルトの動きとともに、巻き上げられ
    た長尺体が解かれるように構成された機構を有すること
    を特徴とするプリンタ。
20. 【請求項２０】 前記の請求項１に記載する記録媒体を
    装着する一対の軸を有し、記録媒体の装着に伴い、搬送
    ベルトに固定した端部と反対の端部を自動的に、一対の
    軸とは別に設けられた巻取り軸に固定し、巻取り軸の回
    転に伴い、長尺体が引張られ、一対の軸が連れ回りし
    て、軸の回転に伴い、搬送ベルトが移動し、搬送ベルト
    の動きとともに、巻き上げられた長尺体が解かれるよう
    に構成された機構を有することを特徴とするプリンタ。
21. 【請求項２１】 前記の請求項２０に記載するプリン
    タにおいて、一対の軸の両方または巻取り軸に近い方の
    軸も、巻取り軸と同期して所定の速度で回転するように
    構成したことを特徴とするプリンタ。