JP2001159129A - 土壌改良装置 - Google Patents

土壌改良装置

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JP2001159129A
JP2001159129A JP34255799A JP34255799A JP2001159129A JP 2001159129 A JP2001159129 A JP 2001159129A JP 34255799 A JP34255799 A JP 34255799A JP 34255799 A JP34255799 A JP 34255799A JP 2001159129 A JP2001159129 A JP 2001159129A
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drill
drilling
soil improvement
ground
improvement device
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JP34255799A
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Hideo Kono
日出男 河野
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HOKUSETSU KK
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HOKUSETSU KK
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ユンボ等の自走式土木工事車両の
可動アームに土壌改良装置を装着して地盤内に打ち込む
場合であっても、支持層を突き抜けることなく、しかも
現場作業者の経験や感に頼ることもなく支持層を簡単に
掘り当てることが出来る土壌改良装置を提供するもので
ある。 【解決手段】 自走式土木工事車両の可動アーム8に取
付け可能で、しかも液状固化材噴出口6を備えた掘削ド
リル部4を有する土壌改良装置1であって、該土壌改良
装置1が前記可動アーム8に着脱自在な取付基部2と、
該取付基部2にスライド自在に設けられたスライド基部
3とからなり、しかも該スライド基部3には、駆動手段
を介して回転する掘削ドリル部4を該スライド基部3の
スライド方向に沿って移動させる掘削ドリル部移送装置
5が設けられてなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅地等に容易に
出入り可能なユンボ等の自走式土木工事車両の可動アー
ムに取付け可能で、しかも住宅建築現場等の地盤内に存
在する支持層を現場作業者の経験や感に頼ることなく簡
単に掘り当てることが出来る土壌改良装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、住宅建築、販売現場等に
おいて、軟弱地盤における不等沈下の問題を解決すべ
く、住宅建築現場等の地盤内に存在する支持層上にセメ
ントミルクと呼ばれる液状固化材を噴出して固めること
により、住宅建築現場等の地盤に必要十分な地耐力を付
すと共に基礎を支える改良柱を該支持層上から地表へと
形成するための作業が行われている。
【0003】即ち、上記作業は、ユンボ等の自走式土木
工事車両の可動アームに、地盤に対して所定深さの掘削
を行い得る掘削ドリルを有すると共に該掘削ドリルの所
定の箇所よりセメントミルクを用いた液状固化材を噴出
可能な土壌改良装置を装着した後、係る土壌改良装置を
可動アームを介しての押圧力により地盤内に打ち込むも
のであり、該掘削ドリルを介して地表に排出される掘削
土の種類や可動アームに伝わる地中からの押し返し力等
を、経験を有した現場作業者が十分考察したうえで支持
層を掘り当てたという判断を下した後に行われるもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如く地盤内の支持層を掘り当てる作業は、自走式土木工
事車両の可動アームを介しての押圧力により土壌改良装
置を地盤内に打ち込むことから、例えば、支持層の上方
にある土質が比較的柔らかい場合等において掘削ドリル
が支持層を突き抜けてしまう場合もある。
【0005】よって、上記の如く掘削ドリルが支持層を
突き抜けた状態で液状固化材を噴出した場合には、液状
固化材が支持層上を十分に固めることが出来ず、結果と
して住宅建築現場等の地盤内に部分的な強度不足(不等
沈下の原因)が生じることとなり、何らかの解決策が望
まれていた。
【0006】即ち、本発明は、例え、ユンボ等の自走式
土木工事車両の可動アームに土壌改良装置を装着して地
盤内に打ち込む場合であっても、支持層を突き抜けるこ
となく、しかも現場作業者の経験や感に頼ることもなく
支持層を簡単に掘り当てることが出来る土壌改良装置を
提供することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】しかして、本発明は上記
課題を解決するために全く新しい土壌改良装置を発明
し、以下の手段を講じたものである。
【0008】即ち、本発明は、自走式土木工事車両の可
動アーム8に取付け可能で、しかも液状固化材噴出口6
を備えた掘削ドリル部4を有する土壌改良装置1であっ
て、該土壌改良装置1が前記可動アーム8に着脱自在な
取付基部2と、該取付基部2にスライド自在に設けられ
たスライド基部3とからなり、しかも該スライド基部3
には、駆動手段を介して回転する掘削ドリル部4を該ス
ライド基部3のスライド方向に沿って移動させる掘削ド
リル部移送装置5が設けられてなるものである。
【0009】よって、係る構成にしてなる土壌改良装置
1の掘削ドリル部4を地盤の水平面に対して鉛直状態と
した際、掘削ドリル部4を掘削ドリル部移送装置5を介
して有したスライド基部3は、重力を介しての自重によ
って取付基部2の下方、即ち地盤側へとスライド移動す
ることになる。
【0010】その後、掘削ドリル部移送装置5を介して
地盤内に打ち込まれた掘削ドリル部4の先端が地盤内の
支持層に到達した場合には、掘削ドリル部4に急激な抵
抗が生じて掘削ドリル部4の地盤内への移動が阻害され
ることになる。
【0011】尚、この時、掘削ドリル部移送装置5は掘
削ドリル部4を地盤内に移動させるべく作動してなると
共に該掘削ドリル部移送装置5はスライド基部3に設け
られ、しかも該スライド基部3には可動アーム8を介し
ての押圧力が直接付勢されてはいない。
【0012】よって、掘削ドリル部4の地盤内への移動
が阻害された掘削ドリル部移送装置5を有したスライド
基部3は自らが掘削ドリル部4に沿った反地盤方向、即
ち、取付基部2の下方側から上方側へと移動(上昇)す
ることとなる。
【0013】従って、掘削ドリル部4の先端が支持層に
到達した場合であっても、該支持層を突き抜くことなく
掘削ドリル部4の移動を先端が支持層に達した時に自動
停止させることが可能となり、しいては、現場作業者の
経験や感に頼ることもなく支持層を簡単に掘り当てるこ
とが出来るという利点がある。
【0014】更に、掘削ドリル部4が、掘削ドリル4aを
一端側に有すると共に該掘削ドリル4aを地盤内に所定の
深さで出し入れ可能な所定長のロッド体4bによって形成
され、しかも前記掘削ドリル部移送装置5が、保持した
ロッド体4bを定速度及び定距離で移送して開放し、再び
基の位置へと後戻りして再びロッド体4bを保持する動作
を繰り返しながらロッド体4bを移送してもよい。
【0015】よって、この場合には、掘削ドリル4aを定
速度及び定距離で移送することで、掘削ドリル4aが支持
層に達した際に掘削ドリル部4に付加される抵抗を和ら
げてよりスムーズに掘削ドリル部4の移動が阻害された
掘削ドリル部移送装置5とスライド基部3の双方を取付
基部2の下方側から上方側へと移動(上昇)させること
が出来る利点がある。
【0016】又、掘削ドリル部4を液状固化材を噴出さ
せながら支持層から引き上げる際においても、定速度及
び定距離で掘削ドリル部4を移送することから、支持層
から地表へと設けられる改良柱をより太くより強固に形
成することが可能となり、住宅建築現場等の地盤に必要
十分な地耐力を付すことが出来る利点がある。
【0017】更に、掘削ドリル部4には、ウォータージ
ェット噴射口11が設けられてなることから、掘削時にお
いてウォータージェットを用いた場合には、掘削ドリル
部4が打ち込まれる地盤が硬い場合であって該地盤を軟
化させて掘削ドリル部4の打ち込みをより容易に行うこ
とが出来る利点がある。
【0018】又、ウォータージェットを用いることなく
掘削ドリル部4を打ち込み、その後、支持層22に達した
掘削ドリル部4を液状固化材を噴出させながら掘削ドリ
ル部4を引き上げる際に同時にウォータージェットを用
いた場合には、広範囲に軟化した土壌と液状固化材を均
一に混練することが可能となり、掘削ドリル部4の周部
の地盤内にわずかな量の液状固化材を噴出させるだけで
改良柱を地盤内に形成することが出来るという利点があ
る。
【0019】又、液状固化材噴出口6には、掘削土の侵
入を減少して噴出口6の目詰まりを減少させる掘削土侵
入減少手段が設けられてなることから、液状固化材を効
率よく地盤内で噴出させて均一な密度を有した改良柱を
地盤内に形成することが出来るという利点がある。
【0020】更に、可動アーム8又は取付基部2の少な
くとも何れか一方には、可動アーム8に取付けられた取
付基部2を、該可動アーム8の上下動方向に対して所定
角度で回動自在とする回動手段が設けられてなることか
ら、例え、可動アーム8を有したユンボ等の自走式土木
工事車両が地盤の水平面に対して傾斜した状態を強いら
れる場合であっても、必ず掘削ドリル部4を有した掘削
ドリル部移送装置5を備えるスライド基部3を地盤の水
平面に対して鉛直方向にスライド自在に位置決めするこ
とが出来、しいては掘削ドリル部4を地盤の水平面に対
して鉛直方向で打ち込むことが出来るという利点があ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明における土壌改良装
置の一実施形態を図面に従って説明する。
【0022】図1において、1は自走式土木工事車両の
可動アーム8に着脱自在な取付基部2と、該取付基部2
にスライド自在に設けられたスライド基部3とから構成
される土壌改良装置を示す。
【0023】係る土壌改良装置1の取付基部2は、面状
基板2aの一面に可動アーム8に取付ピン17を介して装着
される一対の平行な取付板2dを有し、且つ他面側には前
記スライド基部3の面状基板の両端に延設された一対の
係入部位3aを所定距離でスライド自在に係入可能な一対
の溝部2cを有した支持板2bを、該面状基板2aの中央やや
上方部に挿通された支軸13を介して回動自在に有してな
る。
【0024】しかも、前記取付基部2に支軸13を介して
設けられた支持板2bには、図2に示すように、支軸13の
下方位置で面状基板2aに穿設された両端上向きの円弧状
孔15に挿通されて面状基板2aの一面側へと突出する雄螺
子が設けられ、しかも該雄螺子には支持板2bの回動位置
を前記支軸13を中心として一方向C1 及び他方向C2
(約15°)の任意の位置で固定することが出来る位置
固定ナット14が螺着されている。
【0025】更に、上記支持板2b上下端には、該支持板
2bの溝部2cにスライド自在に係入されたスライド基部3
の係入部位3aの溝部2cからの離脱を防止するストッパー
体20が夫々設けられている。即ち、上記スライド基部3
は取付基部2に自由状態で設けられてなるものである。
【0026】又、上記スライド基部3の面状基板の上下
端には、所定の間隔を有した一対の支持板3b,3cが水平
状態で設けられ、しかも該支持板3b,3c間には、一定の
間隔を有した一対のガイドポスト16,16が設けられてい
る。
【0027】更に、上記上方の支持板3b上には、ガイド
ポスト16,16に外嵌されて往復動自在な一対の案内ガイ
ド10,10に、後述する掘削ドリル部4を回転自在に有し
て一体的に取付けられた油圧モータ(駆動手段)7を、
一定速度及び一定距離で昇降させることで係る掘削ドリ
ル部4を往復動自在に移送すべく油圧シリンダー等を用
いた掘削ドリル部移送装置5が設けられている。
【0028】尚、上記掘削ドリル部4は、所定構造を有
した掘削ドリル4aを一端側に有すると共に該掘削ドリル
4aを地盤内に所定の深さで出し入れ可能な所定長のロッ
ド体4bによって形成され、しかも前記掘削ドリル部移送
装置5は、油圧モータ7を介して保持したロッド体4bを
定速度及び定距離で移送した後油圧モータ7から開放
し、再び基の位置へと後戻りした際、再びロッド体4bを
油圧モータ7で回転させるべく保持する動作を繰り返し
ながらロッド体4bを移送することが出来るものである。
【0029】更に、掘削ドリル4aの上方には、図3に示
すように、ロッド体4bの軸芯に対して一定半径(矢印
D)の円周上に回転端部が位置すべく対向して形成され
た4個の楕円状部12a …を扇状に配置した掘削ドリル取
付部12が設けられ、しかもその中の一つの楕円状部12a
の後部、即ち掘削ドリル取付部12の反回転方向側には、
液状固化材噴出口6が設けられている。
【0030】即ち、上記液状固化材噴出口6は、掘削ド
リル取付部12の反回転方向側の楕円状部12a の後部に設
けられることにより、掘削ドリル部4の地盤21の打ち込
み時において、係る液状固化材噴出口6からの掘削土の
侵入による目詰りを減少させる掘削土侵入減少手段を構
成してなるものであるが、例えば、掘削ドリル部4の回
転時や停止時のみならず、地盤内への打ち込み時や引き
上げ時において、係る液状固化材噴出口6から少量の水
を吐出させることで目詰りを防止することが出来る掘削
土侵入減少手段とする事も出来るという利点がある。
【0031】尚、上記掘削ドリル取付部12の上方にはウ
ォータージェット噴射口11が設けられた円筒状の先端基
部が設けられてなる。
【0032】更に、上記ロッド体4bの他端側には、掘削
時におけるロッド体4bの撓みを防止すべくスライド基部
3の上方の支持板3b上に一定の間隔で立設された一対の
補強ロット18の夫々に、移動自在に外嵌されたスライド
連結体19が螺子や溶接等を介して取付けられている。
【0033】本発明の一実施形態における土壌改良装置
は以上の構成からなり、次にかかる土壌改良装置を用い
る場合について説明する。
【0034】先ず、図4(イ)に示すように、ユンボ等
の自走式土木工事車両の可動アーム8に装着された土壌
改良装置1を住宅建築現場等の地盤21内に打ち込む場合
において、該土壌改良装置1の掘削ドリル部4を地盤の
水平面に対して鉛直状態とした際、掘削ドリル部4を掘
削ドリル部移送装置5を介して有したスライド基部3
は、重力によって取付基部2の下方、即ち地盤21側へと
スライド移動(矢印E)してスライド基部3の下方のス
トッパー体20に当接して位置決めされることになる。
【0035】その後、同図(ロ)に示すように、掘削ド
リル部移送装置5を介して掘削ドリル部4を回転させる
油圧モータ7を前記スライド基部3のスライド方向、即
ち地盤21の水平面に対しての鉛直状態で地盤内に移動
(矢印F)させて掘削を行うが、この時、掘削ドリル部
移送装置5が、ロッド体4bを保持した油圧モータ7をロ
ッ定速度及び定距離で移送して開放し、再び基の位置へ
と後戻りして再びロッド体4bを油圧モータ7を介して保
持する動作を繰り返しながらロッド体4bを移送(図示せ
ず)させるものである。
【0036】上記の如く地盤21内に移送される掘削ドリ
ル部4には、ウォータージェット噴射口11が設けられて
なることから、掘削時においてウォータージェットを用
いた場合には、掘削ドリル部4が打ち込まれる地盤21を
広範囲で軟化させて掘削ドリル部4の打ち込みをより容
易に行うことが出来る利点があるが、必ずしも掘削時に
ウォータージェットを用いる必要はなく、支持層に達し
た掘削ドリル部4を液状固化材を噴出させながら引き上
げる際にウォータージェットを用いた場合には、広範囲
に軟化した土壌と液状固化材を均一に混練することが可
能となり、掘削ドリル部4の周部の地盤内にわずかな量
の液状固化材を噴出させるだけで改良柱を地盤内に形成
することが出来るという利点がある。
【0037】尚、上記の如く掘削時や掘削後にウォータ
ージェットを用いることで掘削ドリル部4の周部には極
めて大きな半径を有する柱状の軟弱土壌23を形成するこ
とが出来るのである。
【0038】又、上記掘削ドリル部移送装置5が、掘削
ドリル4aを定速度及び定距離で移送することで、掘削ド
リル4aの先端が、同図(ハ)のように、地盤21内の支持
層22に到達した場合には、掘削ドリル部4に急激な抵抗
が生じて掘削ドリル部4の移動が阻害されることにな
る。
【0039】而るに、この時掘削ドリル部移送装置5は
掘削ドリル部4を地盤内に移動(矢印I)させるべく作
動してなると共に該掘削ドリル部移送装置5はスライド
基部3に設けられてなることから、掘削ドリル部4の移
動が阻害された掘削ドリル部移送装置5は自らが掘削ド
リル部4に沿った反地盤方向、即ち、取付基部2の下方
側から上方側へとスライド基部3と共に移動(矢印J)
することとなる。
【0040】従って、ユンボ等の自走式土木工事車両の
可動アーム8に土壌改良装置1を装着し、係る土壌改良
装置1の掘削ドリル部4を地盤内に打ち込む場合であっ
ても、掘削ドリル部移送装置5や掘削ドリル部4には可
動アーム8を介しての押圧力が直接付勢されてはおら
ず、よって掘削ドリル部4の先端が支持層22に到達した
場合であっても、該支持層22を突き抜くことなく掘削ド
リル部4の移動を支持層22に達した時に自動停止させる
ことが可能となり、しいては、現場作業者の経験や感に
頼ることもなく支持層22を簡単に掘り当てることが出来
るという利点を奏するのである。
【0041】又、上記液状固化材噴出口6には、掘削土
の侵入を減少して噴出口6の目詰まりを減少させる掘削
土侵入減少手段が設けられてなることから、液状固化材
を効率よく地盤内で噴出させて均一な密度を有した改良
柱を地盤内に形成することが出来るという利点がある。
【0042】更に、掘削ドリル部移送装置5が、掘削ド
リル4aを定速度及び定距離で移送することで、掘削ドリ
ル4aが支持層22に達した場合であっても掘削ドリル部4
に付加される抵抗を和らげてよりスムーズに掘削ドリル
部4の移動が阻害された掘削ドリル部移送装置5とスラ
イド基部3の双方を取付基部2の下方側から上方側へと
移動させることが出来る利点がある。
【0043】次に、支持層22を掘り当てて地盤21内への
移動が停止した状態で、掘削ドリル部4より、図5
(イ),(ロ)に示すように、例えば、掘削時にウォー
タージェットを用いた場合において、支持層に達した掘
削ドリル部4を液状固化材を噴出(矢印K)させながら
引き上げた(矢印L)場合には、広範囲に軟化した土壌
と液状固化材を均一に混練することが可能となり、掘削
ドリル部4の周部の地盤内にわずかな量の液状固化材を
噴出させるだけで改良柱を地盤内に形成することが出来
るという利点がある。
【0044】よって、同図(ハ)に示すように、掘削時
にウォータージェットを用いた場合であっても、又掘削
後にウォータージェットを用いた場合であっても、掘削
ドリル部4から液状固化材を噴出させながら支持層22か
ら引き上げる(矢印M)場合であっても、定速度及び定
距離で掘削ドリル部4を移送することから、支持層22か
ら地表へと設けられる改良柱をより太くより強固に形成
することが可能となり、住宅建築現場等の地盤に必要十
分な地耐力を付すことが出来る利点がある。
【0045】更に、掘削後にウォータージェットを用い
て掘削ドリル部4から液状固化材を噴出させながら支持
層22から引き上げる場合には、ウォータージェットを介
してのエアーリフト効果により均一に混練された土壌と
液状固化材を地表面に吐出させることが出来、よって地
表面に強固なスラッジを形成して、即時基礎工事をその
スラッジ上に手がけることも可能になるという利点があ
る。
【0046】更に、取付基部2には、可動アーム8に取
付けられた取付基部2を該可動アーム8の上下動方向に
対して所定角度で回動自在とする回動手段として該取付
基部2に支軸13を介して支持板2bが設けられ、しかも該
支持板2bに掘削ドリル部4を掘削ドリル部移送装置5を
介して有したスライド基部3が設けられてなることか
ら、例え、可動アーム8を有したユンボ等の自走式土木
工事車両が地盤の水平面に対して傾斜した状態を強いら
れる場合であっても、必ず掘削ドリル部4を有した掘削
ドリル部移送装置5を備えるスライド基部3を地盤の水
平面に対して鉛直方向にスライド自在に位置決めするこ
とが出来、しいては掘削ドリル部4を地盤の水平面に対
して鉛直方向で打ち込むことが出来るという利点があ
る。
【0047】而して、要は、ショベル等を装着可能な自
走式土木工事車両の可動アーム8に取付け可能で、しか
も液状固化材噴出口6を備えた掘削ドリル部4を有する
土壌改良装置1が、前記可動アーム8に着脱自在な取付
基部2と、該取付基部2にスライド自在に設けられたス
ライド基部3とからなり、しかも該スライド基部3に、
駆動手段を介して回転する掘削ドリル部4を該スライド
基部3のスライド方向に沿って移動させる掘削ドリル部
移送装置5が設けられ、且つ該スライド基部3が取付基
部2に自由状態で設けられていれば、各部の具体的な形
状、構成等も決して限定されないのはいうまでもない。
【0048】更に、スライド基部3が取付基部2の下方
から上方へと一定の距離移動した際に掘削ドリル部の駆
動手段を停止させる停止スイッチを土壌改良装置に具備
する構成であってもよいのは言うまでもなく、この場合
には支持層への掘削ドリル部の侵入を最少限にとどめる
ことが出来るという利点がある。
【0049】
【発明の効果】叙上の様に、本発明における土壌改良装
置によれば、土壌改良装置が、可動アームに着脱自在な
取付基部と該取付基部にスライド自在に設けられたスラ
イド基部とからなり、しかも該スライド基部に、駆動手
段を介して回転する掘削ドリル部を該スライド基部のス
ライド方向に沿って移動させる掘削ドリル部移送装置が
設けられていることから、掘削ドリル部の地盤内への移
動が阻害された掘削ドリル部移送装置は自らが掘削ドリ
ル部に沿った反地盤方向へとスライド基部と共に移動す
ることとなる。
【0050】従って、自走式土木工事車両の可動アーム
に土壌改良装置を装着し、係る土壌改良装置の掘削ドリ
ル部を地盤内に打ち込む場合であっても、掘削ドリル部
移送装置や掘削ドリル部には可動アームを介しての押圧
力が直接付勢されることがなく、よって掘削ドリル部の
先端が支持層に到達した場合であっても、該支持層を突
き抜くことなく掘削ドリル部の移動を先端が支持層に達
した時に自動停止させることが可能となり、しいては、
現場作業者の経験や感に頼ることもなく支持層を簡単に
掘り当てることが出来るという格別な効果を有するに至
った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における土壌改良装置の一実施形態を示
し、(イ)は要部拡大側面図,(ロ)は要部拡大正面
図,(ハ)は要部拡大底面図。
【図2】本発明における土壌改良装置の一実施形態を示
す要部拡大背面図。
【図3】本発明における土壌改良装置の一実施形態を示
す要部拡大部分底面図。
【図4】本発明における土壌改良装置の使用状態を示
し、(イ)は一部断面拡大正面図,(ロ),(ハ)は一
部断面要部拡大側面図。
【図5】本発明における土壌改良装置の使用状態を示
し、(イ),(ロ),(ハ)は一部断面要部拡大側面
図。
【符号の説明】
1…土壌改良装置 2…取付基部 3…スライド基部 4…掘削ドリル部 5…掘削ドリル部移送装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自走式土木工事車両の可動アーム(8) に
    着脱自在で、しかも液状固化材噴出口(6) を備えた掘削
    ドリル部(4) を有する土壌改良装置(1) であって、該土
    壌改良装置(1) が前記可動アーム(8) に着脱自在な取付
    基部(2) と、該取付基部(2) にスライド自在に設けられ
    たスライド基部(3) とからなり、しかも該スライド基部
    (3) には、駆動手段を介して回転する掘削ドリル部(4)
    を該スライド基部(3) のスライド方向に沿って移動させ
    る掘削ドリル部移送装置(5) が設けられてなることを特
    徴とする土壌改良装置。
  2. 【請求項2】 前記掘削ドリル部(4) が、掘削ドリル(4
    a)を一端側に有すると共に該掘削ドリル(4a)を地盤内に
    所定の深さで出し入れ可能な所定長のロッド体(4b)によ
    って形成され、しかも前記掘削ドリル部移送装置(5)
    が、保持したロッド体(4b)を定速度及び定距離で移送し
    て開放し、再び基の位置へと後戻りして再びロッド体(4
    b)を保持する動作を繰り返しながらロッド体(4b)を移送
    することを特徴とする請求項1記載の土壌改良装置。
  3. 【請求項3】 前記掘削ドリル部(4) には、ウォーター
    ジェット噴射口(11)が設けられてなることを特徴とする
    請求項1又は2記載の土壌改良装置。
  4. 【請求項4】 前記液状固化材噴出口(6) には、掘削土
    の侵入を減少して噴出口(6) の目詰まりを減少させる掘
    削土侵入減少手段が設けられてなることを特徴とする請
    求項1乃至3の何れかに記載の土壌改良装置。
  5. 【請求項5】 前記可動アーム(8) 又は取付基部(2) の
    少なくとも何れか一方には、可動アーム(8) に取付けら
    れた取付基部(2) を、該可動アーム(8) の上下動方向に
    対して所定角度で回動自在とする回動手段が設けられて
    なることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の
    土壌改良装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100827428B1 (ko) * 2006-12-27 2008-05-06 삼성물산 주식회사 워터젯 시스템
CN117982964A (zh) * 2024-04-03 2024-05-07 山东水发综合能源有限公司 一种用于农光互补盐碱地土壤改善的盐碱水处理装置

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