JP2001150396A - 把持部を有するマイクロアクチュエータ - Google Patents

把持部を有するマイクロアクチュエータ

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JP2001150396A
JP2001150396A JP33359299A JP33359299A JP2001150396A JP 2001150396 A JP2001150396 A JP 2001150396A JP 33359299 A JP33359299 A JP 33359299A JP 33359299 A JP33359299 A JP 33359299A JP 2001150396 A JP2001150396 A JP 2001150396A
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voltage
optical
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fixed portion
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JP33359299A
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Hitoshi Komoriya
均 小森谷
Yutaka Nakamura
裕 中村
Takao Hirahara
隆生 平原
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H02N1/00Electrostatic generators or motors using a solid moving electrostatic charge carrier
    • H02N1/002Electrostatic motors
    • H02N1/006Electrostatic motors of the gap-closing type
    • H02N1/008Laterally driven motors, e.g. of the comb-drive type
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/42Coupling light guides with opto-electronic elements
    • G02B6/4201Packages, e.g. shape, construction, internal or external details
    • G02B6/4202Packages, e.g. shape, construction, internal or external details for coupling an active element with fibres without intermediate optical elements, e.g. fibres with plane ends, fibres with shaped ends, bundles

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  • Micromachines (AREA)
  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
  • Supporting Of Heads In Record-Carrier Devices (AREA)
  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】電圧を印加しない状態で移動部の位置を維持す
ることができるマイクロアクチュエータを提供するこ
と。 【解決手段】静電力を利用して微少部位を移動させるマ
イクロアクチュエータにおいて、第1の固定部1と、第
1の固定部と所定の距離を隔てて対抗し、第1の固定部
に第1の支持部を介して設けられ、第1の固定部に対し
て移動可能な移動部2と、第2の固定部11と、第2の
固定部と所定の距離を隔てて対抗し、第2の固定部に第
2の支持部を介して設けられ、第2の固定部に対して移
動可能なロック部12とを有する構成とし、第1の固定
部1と移動部2との間に第1の電圧V1を印加すること
により、移動部2が移動し、第2の固定部とロック部と
の間に第2の電圧V2を印加することにより、ロック部
が移動し、ロック部(12)は第2の電圧を印加しない
状態で移動部を把持し、第2の電圧を印加した状態で移
動部を開放する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電気を利用して
微少部位を駆動することを原理とするマイクロアクチュ
エータに関し、特に、把持部を有して任意の位置に微少
部位の位置を固定することができる新規な構造のマイク
ロアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロアクチュエータは、シリコン基
板上に、固定部と移動部とを近接して配置し、固定部と
移動部との間に電圧を印加することで、両者の間に発生
するプラスとマイナスの静電気による引力(静電力)を
生成し、移動部を移動させる。マイクロマシンであるマ
イクロアクチュエータは、シリコン基板上に、半導体製
造プロセスを利用して微少な移動部を形成することで、
微少部位である移動部を微少距離だけ移動させることが
できる。
【0003】かかるマイクロマシンは、近年において、
しばしばマイクロ・エレクトロ・メカニカル・システム
(略してMEMS)と称され、特に精密な位置合わせ精
度が要求される分野や、精密機械などの位置調整機構の
収納スペースが限られた装置など、様々な分野への応答
が提案されている。
【0004】従来のマイクロアクチュエータは、微少距
離を隔てて固定部と移動部の対抗面を形成し、両者の間
に電圧を印加することで、一方にはマイナス電位、他方
にはプラス電位が帯電し、その静電気の引力(静電力)
を発生させて、移動部を駆動する。この移動部の駆動を
利用して、様々な応用が考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来提
案されているマイクロアクチュエータは、移動部を所定
距離移動させるだけであり、移動部が微少距離移動する
ことを利用した応用例では有効であるが、移動部の位置
を維持するためには、移動させた時の電圧を印加し続け
る必要がある。
【0006】従って、例えば移動部の位置を所定距離移
動させてから、その位置に固定させるといった応用例に
利用することは実質的に行われていなかった。
【0007】そこで、本発明の目的は、移動部の位置を
維持することができるマイクロアクチュエータの新規な
構造を提供することにある。
【0008】また、本発明の目的は、移動部の位置を任
意の方向に移動させることができ、その位置を維持する
ことができるマイクロアクチュエータを提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の一つの側面は、静電力を利用して微少部
位を移動させるマイクロアクチュエータにおいて、第1
の固定部と、前記第1の固定部と所定の距離を隔てて対
抗し、前記第1の固定部に第1の支持部を介して設けら
れ、前記第1の固定部に対して移動可能な移動部と、第
2の固定部と、前記第2の固定部と所定の距離を隔てて
対抗し、前記第2の固定部に第2の支持部を介して設け
られ、前記第2の固定部に対して移動可能なロック部と
を有し、前記第1の固定部と移動部との間に第1の電圧
を印加することにより、前記移動部が移動し、前記第2
の固定部とロック部との間に第2の電圧を印加すること
により、前記ロック部が移動し、前記ロック部は前記第
2の電圧を印加しない状態で前記移動部を把持し、前記
第2の電圧を印加した状態で前記移動部を開放すること
を特徴とする。
【0010】上記の発明によれば、ロック部と第2の固
定部との間に第2の電圧を印加して移動部を移動可能状
態にして、第1の電圧に応じて移動部の位置を移動し、
その後第2の電圧の印加を停止してロック部が移動部を
把持した後に、第1の電圧の印加を停止することによ
り、移動部を所望の位置に移動し、その後電圧を印加し
なくても移動部をその位置に固定することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態例を説明する。しかしながら、かかる実施の形
態例が、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0012】図1は、マイクロアクチュエータの原理を
説明する図である。本願のマイクロアクチュエータは、
図示しない基板などに形成された固定部1と、その固定
部1と所定の間隔4を隔てて設けられた移動部2とを有
する。移動部2は、基板などの固定部1に支持部3を介
して取り付けられる。この支持部3は、例えば弾力性を
有する部位であり、固定部1に対して移動部2は移動可
能な状態になっている。固定部1と移動部2とは、例え
ばシリコンなどの導電性を有する材料で形成される。
【0013】図1(A)は、これらの固定部1と移動部
2との間に電圧を印加しない状態を示す。この状態で
は、移動部2は固定部1から間隔4を隔てた位置に維持
されている。図1(B)は、固定部1と移動部2との間
に電圧を印加した状態を示す。電圧を印加することによ
り、可動部1側がプラスの静電気、固定部1側がマイナ
スの静電気に帯電する。この帯電した静電気による引き
合う力(静電力)により、可動部2は、固定部1側に微
少距離だけ移動する。
【0014】この静電力Fは、F=KV2/r2であり、
印加電圧Vの二乗に比例し、移動部2と固定部1との距
離rの二乗に反比例する。但し、Kは定数である。従っ
て、距離rと電圧Vに応じて、この静電力Fを調整する
ことができ、間接的に移動部2の位置を調整することが
できる。これがマイクロアクチュエータの動作原理であ
る。
【0015】図2は、第1の実施の形態例におけるマイ
クロアクチュエータの構成図である。図2(B)の平面
図に対して、図2(A)はA−Aの断面図、図2(C)
はB−Bの断面図である。ここに示されたマイクロアク
チュエータは、図2(B)に示される通り左右及び上下
対称形であり、シリコン基板10上に、第1の固定部1
とその移動部2、及び第2の固定部11とそのロック部
12とが形成されている。
【0016】移動部2は、ほぼ8角形の中央部2Cと、
その両側の櫛歯状の形状をなす駆動部2Bと、更にその
外側にそれぞれ設けられた先端部2Aとを有する。移動
部2は、基板10の周辺に沿って設けられた固定部1,
1Aに、4本の弾性支持部3を介して設けられる。図1
(A)のA−A断面図に示される通り、固定部1,1A
は、シリコン基板10に固定して形成される層である
が、弾性支持部3及び移動部2は、シリコン基板10と
は一定の空間を隔てて形成され、左右方向に移動可能で
ある。
【0017】固定部1も、移動部2の駆動部2Bの櫛歯
形状に整合する形状を有し、移動部2の櫛歯の面が、固
定部1の面と、微小距離4を隔てて設けられる。図示さ
れるとおり、駆動部2Bの櫛歯の左側面が微小距離4を
隔てて固定部1の面と対向し、右側面はそれより長い距
離をへだてて固定部1の面と対向する。領域20の移動
部2と固定部1との関係は、図1に示した通りである。
【0018】移動部2を支持する弾性支持部3は、固定
部1と絶縁部5を隔てて形成される固定部1Aから延び
るバネ部材である。従って、スイッチ22を閉じて移動
部2と固定部1との間に電圧V1を印加することによ
り、駆動部2Bの櫛歯と、固定部1の対向面との間に静
電力が発生し、駆動部2Bは、図の左側方向に駆動され
る。その結果、ステージとなる移動部中央部2Cも、左
側方向に駆動される。駆動部2Bを櫛歯形状にすること
により、より大きな静電力を発生させることが可能にな
っている。尚、図示されるマイクロアクチュエータは上
下対象であるので、上側の固定部1と移動部2との間に
も同様に電圧V1が印加可能になっている。
【0019】前述の通り、静電力は移動部と固定部との
距離の二乗に反比例するので、例えば駆動部2Bの櫛歯
の左側と固定部1との間の距離4を例えば2μm、右側
の距離を例えば10μmとすると、左側方向の静電力
が、右側方向の静電力の約25倍になり、電圧印加の結
果駆動部2Bは右側方向に移動する。
【0020】移動部2の両側には、先端部2Aが設けら
れている。この先端部2Aも駆動部2Bに発生する静電
力により、左側に移動する。そして、この先端部2Aを
把持するロック部12が、先端部2Aの上下に設けられ
る。ロック部12は、第2の固定部11と微小距離14
を隔てて設けられ、固定部11Aと弾性の支持部13を
介してつながっている。ロック部12と第2の固定部1
1とは、絶縁部15を隔てて電気的に絶縁されている。
【0021】第2の固定部11とロック部12との間
は、微小距離14をへだてて設けられ、スイッチ24を
閉じて両者の間に電圧V2を印加することにより、先端
部2Aの上下のロック部12が、上下方向に移動する。
この移動により、先端部2Aはロック部12の把持状態
から開放され、移動可能状態になる。従って、スイッチ
24を開いて電圧V2の印加を止めると、4つのロック
部12は、左右の先端部2Aをそれぞれ上下から把持
し、移動部2の位置を固定する。即ち、電圧を印加しな
い状態で、移動部2の位置が固定される。
【0022】図2(C)にはロック部のロック状態とフ
リー状態の断面図が示される。上記の通り、電圧V2を
印加しないロック状態では、上下のロック部12は、移
動部2の先端部2Aを上下から把持し、電圧V2を印加
したフリー状態では、上下のロック部12は、その外側
の第2の固定部11に静電力によって引き寄せられ、先
端部2Aの把持状態は開放される。
【0023】次に、マイクロアクチュエータの移動部2
の位置を調整する方法について説明する。最初は、スイ
ッチ22,24は共にオフ状態である。スイッチ24が
オフであるので、第2の固定部11とロック部12との
間に電圧V2は印加されず、両者の間に引き合う静電力
はない。従って、ロック部12は移動部2の先端部2A
を上下から挟む形で接触、把持し、移動部2の位置を固
定する。次に、スイッチ24をオンにし電圧V2を印加
すると、第2の固定部11とロック部12との間に引き
合う静電力が発生し、ロック部12は移動部2の先端部
2Aから離れ、移動部2は微小移動可能な状態になる。
そこで、スイッチ22をオンにして電圧V1を第1の固
定部1と移動部2との間に印加すると、両者の間に引き
合う静電力が発生し、移動部2は左方向に微小距離だけ
移動する。この移動距離は、印加する電圧値によって調
整することができる。即ち、移動部2の位置を印加電圧
V1によって制御することができる。移動部2の左右方
向の位置を調整した後に、スイッチ24をオフにして、
ロック部12が移動部2の先端部2Aを上下から把持
し、移動部2の左右方向の位置を固定する。しかる後
に、スイッチ22をオフにして、電圧V1の印加を止め
る。電圧V1の印加を止めても、ロック部12が先端部
2Aをそれぞれ把持しているので、移動部2の左右方向
の位置は固定されたままとなる。即ち、電圧を印加して
移動部2の位置の調整を行い、電圧を印加しない状態
で、その位置に固定することが可能になる。
【0024】図3は、図2のマイクロアクチュエータの
製造工程を示す図である。左側に概略平面図を、右側に
その断面図を示す。図3Aに示される通り、シリコン基
板10の表面を酸化して、二酸化シリコンからなる絶縁
膜31を形成する。そして、図3Bに示される通り、移
動部が形成される部分に、後に除去されて移動部が基板
10から浮いた状態になるようにするための、犠牲層3
2を形成する。この犠牲層32は、例えばPSG等の二
酸化シリコン膜31と選択エッチング可能な材料であ
る。そして、図3Cに示される通り、基板10上全面
に、構造層33を積層する。この構造層33は、後に固
定部1,11と移動部2になるので、例えばポリシリコ
ンや金属などの導電性を有する材料が使用される。
【0025】次に、図3Dに示される通り、通常のリソ
グラフィ技術を利用して、構造層33が移動部2と固定
部1,11の形状にパターニングされる。この時点で
は、移動部2の両側の先端部2Aは形成されないで、そ
れを把持するロック部12が形成される。その後、図3
Eに示される通り、PSGの犠牲層33が、エッチング
により除去され、その結果、移動部2やロック部12
は、基板10から浮いた状態になり、固定部1,11に
対して移動可能な状態になる。そして、最後に、所定の
ジグ34を使って、ロック部12を上下方向に拡げ、そ
の状態で、移動部2の両側に先端部2Aを例えば陽極接
合または接着材で取り付ける。取り付け後に、ジグ34
を取り除き、ロック部12に上下から先端部2Aを把持
させる。以上が、図2のマイクロアクチュエータの製造
プロセスである。
【0026】図4は、第2の実施の形態例におけるマイ
クロアクチュエータの構成図である。図2に示したマイ
クロアクチュエータと同じ部分には同じ引用番号を与え
た。但し、図4には印加される電圧は省略されている。
【0027】第2の実施の形態例のマイクロアクチュエ
ータは、シリコン基板10上に、第1の固定部1,移動
部2、及び第2の固定部11,ロック部12に加えて、
移動部2の上下方向の移動を可能にする第3の固定部で
ある上部固定部41を設けている。この上部固定部41
は、基板10の上下端に形成されている第1の固定部1
上に、絶縁膜45を介して形成されるポリシリコン膜ま
たは金属膜である。
【0028】この上部固定部41と移動部2との間に電
圧を印加することにより、両者間に引き合う静電力を発
生させ、移動部2を基板10に対して離れる方向に移動
させることが可能になる。従って、移動部2の位置は、
第1の固定部1との間で左右方向の位置を調整できると
同時に、第3の固定部41との間で上下方向の位置を調
整できるようになる。従って、ステージ部2Cの位置
を、上下左右の二次元空間において、自在にその位置に
調整することができる。
【0029】図4(A)は、平面図のA−Aの断面図で
ある。この断面図に示される通り、第1の固定部1の上
に、絶縁層45を介して上部固定部41が設けられる。
上部固定部41は、移動部2の上面と近接して形成され
る。従って、上部固定部41と移動部2との間に電圧を
印加することで、移動部2を上方向に移動させることが
できる。
【0030】図4(D)の断面図は、平面図のほぼ中央
を左右に横切る面で切断した時の断面を示す。移動部2
の両側の先端部2Aは、凸部2Dと共に階段状の形状を
なし、その階段状の形状をした部分が、移動部2に対し
て接合される。
【0031】図5、図6は、図4のマイクロアクチュエ
ータの製造工程を示す図である。右側に断面図が、左側
の平面図がそれぞれの工程で示される。図5A,B,
C,Dの各工程は、図3A,B,C,Dと同じである。
図5では、工程Dの後に、図5Eのように第1の固定部
1の上に絶縁膜45を形成し、更に、図5Fのように上
部固定部41として、シリコン片を絶縁膜45上に陽極
接合する。従って、上部固定部41と移動部2とは、空
間を隔てて対向することになる。
【0032】そして、図6Gにて犠牲層32をエッチン
グ液で溶かして除去し、移動部2が基板10から浮いた
状態になる。そして、最後に、図6Hの如く、ロック部
12をジグ30によって上下に開き、先端部2Aを移動
部2の両端に陽極接続により接合して、先端部2Aをロ
ック部12の間に取り付ける。そして、ジグ30を取り
除くと、ロック部12が先端部2Aを把持する状態にな
る。
【0033】第2の実施の形態例におけるマイクロアク
チュエータの移動部の位置調整動作は、第1の実施の形
態例と同様に、最初に第2の固定部11とロック部12
との間に電圧を印加して、ロック部12の把持状態を開
放し、移動部2が移動可能な状態にする。次に、第1の
固定部1と移動部2との間に所定の電圧を印加して、電
圧値に見合った静電力を発生させ、移動部2を基板に平
行な方向に所定の距離だけ移動させる。更に、上部固定
部(第3の固定部)41と移動部2との間に電圧を印加
して、電圧値に見合った静電力を発生させ、移動部2を
基板と垂直な方向に所定の距離だけ移動させる。このよ
うに移動部2の位置を所望の位置に移動させた後に、ロ
ック部12と第2の固定部11との間の電圧印加を停止
し、ロック部12により移動部の先端部2Aを把持させ
る。その後、第1の固定部1と移動部2との間の電圧
と、第3の固定部41と移動部2との間の電圧とをオフ
にする。その結果、電圧を印加しない状態でも、移動部
2を所望の位置に固定することができる。
【0034】上記の如きマイクロアクチュエータは、様
々な応用例が考えられる。以下に、その応用例として、
光モジュールの光部品間の光結合に利用されるレンズの
位置合わせに利用した例と、光ディスクや光磁気ディス
クの光ヘッドのファイバとヘッドとの間の光結合の為の
位置合わせに利用した例とを説明する。
【0035】図7は、第2の実施の形態例で示した自己
調整MEMS(マイクロ・エレクトロ・メカニカル・シ
ステム)を、レーザダイオードと光導波路との間に設け
た光モジュールの例を示す斜視図である。シリコン基板
58上に、レーザーダイオード50のチップがそのまま
マウントされ、そのレーザ発光部に対向して、光導波路
56のチップがマウントされている。それらの間に、自
己調整MEMS52がマウントされ、移動部の中央ステ
ージ2C上に微小レンズ54が載せられている。
【0036】自己調整MEMS52は、前述の通り、電
圧印加によって、微小レンズ54の左右、上下の微小な
位置の移動が可能であり、レーザダイオード50から発
光されるレーザー光の光軸が、光導波路56の光軸に整
合するように、微小レンズ54の位置の調整が、自己調
整MEMSにより行われる。位置の調整後は、ロック部
への電圧印加を止めて、移動部を把持することで、微小
レンズ54の位置は固定される。
【0037】この自己調整MEMSを利用することによ
り、レーザーダイオード50のボンディング時の位置精
度は、サブμmから数μm以内に緩和され、ボンディン
グ装置に対する位置決め要求精度を緩くすることができ
る。また、ボンディング時にシリコン基板58に対する
垂直方向の位置が他の手段で保証されている場合は、水
平方向の位置調整だけが可能な、第1の実施の形態例の
自己調整MEMSを利用することが可能である。その場
合は、微小レンズの代わりに、微小ミラーやプリズム、
ガラス板などで1方向の光軸方向を調整することができ
る。
【0038】図8は、図7の如き光モジュールと光ファ
イバなどの光部品との光軸調整に自己調整MEMSが利
用された光モジュールの斜視図である。シリコン基板5
8上には、光導波路56が形成されている。その光導波
路56の先端部に、自己調整MEMS52が設けられ、
その上に微小レンズ54が取り付けられている。また、
この光モジュールの光導波路56の先端には、光ファイ
バ60が挿入されたコネクタ62が結合される。その場
合、コネクタ62の結合精度が緩くても、自己調整ME
MS52の位置調整機能を利用することにより、光導波
路56と光ファイバ60との間の光軸調整を高精度に且
つ容易に行うことが可能である。
【0039】この光軸調整は、電圧を印加しながら自己
調整MEMS52の移動部2を水平及び垂直方向に移動
しながら、光ファイバ60の反対側の光の量をモニタし
て、最大の光量になる位置を検出することで、容易に行
うことができる。従って、取り付け精度が高くないファ
イバコネクタ62のワンタッチ結合を可能にする。
【0040】上記の光軸調整が、発光素子、受光素子、
光ファイバ、光導波路らの間で必要な場合に、本マイク
ロアクチュエータの位置調整機能を利用することができ
る。
【0041】図9は、上記のマイクロアクチュエータを
使用した光ヘッドの構成を示す斜視図である。図9
(A)は、光ヘッド全体を示す斜視図である。発光/受
光部76が、光ファイバ72を介して図示しない集光レ
ンズを有するヘッド74に接続される。ヘッド74は、
ヘッドアクチュエータ80により左右に駆動されるヘッ
ドアーム78に取り付けられたジンバル82の先端に取
り付けられる。光ファイバ72の先端は、ジンバル82
の先端で、自己調整MEMS70上に載せられる。
【0042】図9(B)は、ジンバル先端部の拡大図で
ある。光ファイバ72が、自己調整MEMS70上に載
せられ、ヘッド74の集光レンズ73及びミラー75と
の光軸調整される。
【0043】図10も、マイクロアクチュエータを使用
した光ヘッドの構成を示す斜視図である。図10(A)
は、光ファイバ72の先端を載せた自己調整MEMS7
0がマウントされたジンバルの先端82Aに、ヘッド7
4が取り付けられる様子を示す。ヘッド74には、光フ
ァイバ72の光軸を垂直方向に変えるミラー75と、図
示しない媒体に光を集める集光レンズ73とを有する。
ジンバルの先端82Aにヘッド74を、ある程度緩い精
度で取り付けた後に、図10(B)に示された自己調整
MEMS70の移動部2の水平方向の位置調整と、垂直
方向の位置調整とを行い、移動部2のファイバ載置部6
9に載せられた光ファイバの位置を調整し、光ファイバ
72と集光レンズ73との光軸調整が行われる。それに
より、高精度の光軸調整が可能になる。
【0044】上記の光ヘッド及び光モジュールの例で
は、本実施の形態例のマイクロアクチュエータを利用す
ることにより、微小な距離の調整が必要な光軸調整を、
マニュアルではなく、電圧印加により行うことができ
る。従って、微小な距離の調整を容易に行うことができ
る。また、本実施の形態例のマイクロアクチュエータ
は、そのサイズが非常に小さい。従って、光ヘッドのよ
うに、ディスクの回転によって浮上させることが必要な
軽量ヘッド上にも取り付けることが可能になる。その結
果、光ヘッドのサイズ自体も小さく、且つ軽くすること
が可能になる。
【0045】光通信モジュールに本マイクロアクチュエ
ータを利用することにより、サブμm精度の光軸調整を
短時間で行うことができる。また、浮上スライダ型の微
小光ヘッドであっても、本マイクロアクチュエータを搭
載することができ、μm精度の光軸調整を行うことが容
易になる。
【0046】以上、本発明の保護範囲は、上記の実施の
形態例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記
載された発明とその均等物にまで及ぶものである。
【0047】
【発明の効果】以上、本発明によれば、移動部を任意の
位置に移動させることができ、電圧を印加しない状態で
その位置を維持することができるマイクロアクチュエー
タを提供することができる。そのマイクロアクチュエー
タを利用することにより、光通信モジュールでの光軸調
整が容易になり、また、微小光ヘッドの光軸調整素子と
しても利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態例のマイクロアクチュエータの原
理図である。
【図2】第1の実施の形態例におけるマイクロアクチュ
エータの構成図である。
【図3】図2のマイクロアクチュエータの製造プロセス
図である。
【図4】第2の実施の形態例におけるマイクロアクチュ
エータの構成図である。
【図5】図4のマイクロアクチュエータの製造プロセス
図である。
【図6】図4のマイクロアクチュエータの製造プロセス
図である。
【図7】自己調整MEMS(マイクロ・エレクトロ・メ
カニカル・システム)を、レーザダイオードと光導波路
との間に設けた光モジュールの例を示す斜視図である。
【図8】如き光モジュールと光ファイバなどの光部品と
の光軸調整に自己調整MEMSが利用された光モジュー
ルの斜視図である。
【図9】マイクロアクチュエータを使用した光ヘッドの
構成を示す斜視図である。
【図10】マイクロアクチュエータを使用した光ヘッド
の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 第1の固定部 2 移動部 3 支持部 11 第2の固定部 12 ロック部 41 第3の固定部、上部固定部
フロントページの続き (72)発明者 平原 隆生 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静電力を利用して微少部位を移動させるマ
    イクロアクチュエータにおいて、 第1の固定部と、 前記第1の固定部と所定の距離を隔てて対抗し、前記第
    1の固定部に第1の支持部を介して設けられ、前記第1
    の固定部に対して移動可能な移動部と、 第2の固定部と、 前記第2の固定部と所定の距離を隔てて対抗し、前記第
    2の固定部に第2の支持部を介して設けられ、前記第2
    の固定部に対して移動可能なロック部とを有し、 前記第1の固定部と移動部との間に電圧を印加すること
    により、前記移動部が移動し、前記第2の固定部とロッ
    ク部との間に電圧を印加することにより、前記ロック部
    が移動し、前記ロック部は電圧を印加しない状態で前記
    移動部を把持し、電圧を印加した状態で前記移動部を開
    放することを特徴とするマイクロアクチュエータ。
  2. 【請求項2】請求項1において、 更に、前記移動部と所定の距離を隔てて対抗する第3の
    固定部を有し、前記第3の固定部と移動部との間に電圧
    を印加することにより、前記移動部が移動し、前記第1
    の固定部に対する第1の移動方向と前記第3の固定部に
    対する第2の移動方向とが異なることを特徴とするマイ
    クロアクチュエータ。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記第1の移動方向と第2の移動方向がほぼ直交する向
    きになっていることを特徴とするマイクロアクチュエー
    タ。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれかのマイクロアク
    チュエータと、 前記移動部上に設けられたレンズと、 前記レンズの両側に設けられた発光素子、受光素子、光
    導波路または光ファイバのいずれかの第1及び第2の光
    学部品とを有し、 前記レンズの位置が、前記第1及び第2の光学部品間の
    光軸が一致するように調整されていることを特徴とする
    光モジュール装置。
  5. 【請求項5】光ディスク装置または光磁気ディスク装置
    用の光ヘッドにおいて、 請求項1乃至3のいずれかのマイクロアクチュエータ
    と、 先端が前記移動部上に設けられた光ファイバと、 前記光ファイバの先端に設けられたヘッドとを有し、 前記光ファイバの先端位置が、前記ヘッドとの間で光軸
    が一致するように調整されていることを特徴とする光ヘ
    ッド。
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