JP2001150026A - リング材の矯正方法及び矯正治具 - Google Patents

リング材の矯正方法及び矯正治具

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JP2001150026A JP33198099A JP33198099A JP2001150026A JP 2001150026 A JP2001150026 A JP 2001150026A JP 33198099 A JP33198099 A JP 33198099A JP 33198099 A JP33198099 A JP 33198099A JP 2001150026 A JP2001150026 A JP 2001150026A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大径のリング材の扁平を矯正して真円に近づ
けることの可能なリング材の矯正方法を提供する。 【解決手段】 矯正すべきリング材1を加熱して熱膨張
により拡径させ、あらかじめ外形を真円状に設定してな
る矯正治具4をリング材1の内周面側に装着し、その状
態でリング材1を冷却して縮径させ矯正治具4の外面に
緊着させることによりリング材1に矯正治具4を締め付
けるたが張り力を発生させ、これによりリング材1を矯
正治具4の外形に倣う形状に拘束し、リング材1の扁平
を矯正する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直径方向に扁平化
したリング材を真円に近づけるように矯正する方法並び
にその方法に用いる矯正治具に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、直径が1〜3mに及ぶ大径のリン
グ材の外周面、内周面又は端面に、耐摩耗性等の物性を
向上させるために硬質の金属被覆層を形成した構成のリ
ング材が要求されてきた。そこで、本発明者等は、この
構成のリング材の製造方法として、まず、鋼製の所定形
状のリング材を製造し、そのリング材の外周面、内周面
又は端面に、自溶性合金等の金属被覆層形成用の材料を
溶射して溶射層を形成し、次いで、その溶射層を加熱、
溶融処理することで緻密な組織の金属被覆層を形成する
方法を開発した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この方法で
製造したリング材は、微小ではあるが直径方向に扁平化
して楕円化していることがあり、例えば、外径2000
mmのリング材において、外径の最大値と最小値の差が
10mmを越えるような扁平が生じることもあった。リ
ング材の外周面又は内周面に形成する金属被覆層は、通
常その厚みを2〜5mm程度としているため、金属被覆
層の表面を研削して真円に仕上げようとした時に、上記
扁平に起因して一部領域では金属被覆層を全部削り取っ
てしまうことがあり、良品歩留りを高位に確保しにくく
コスト高につながっている。そこで、リング材の扁平を
矯正して真円に近づける必要が生じてきた。
【0004】本発明はかかる要望に基づいてなされたも
ので、大径のリング材の扁平を矯正して真円に近づける
ことの可能なリング材の矯正方法及びその方法に用いる
矯正治具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の矯正方法
は、矯正すべきリング材を加熱して熱膨張により拡径さ
せ、あらかじめ所定外形に設定してなる矯正治具を前記
リング材の内周面側に装着し、その状態で前記リング材
を冷却して縮径させて前記矯正治具の外面に緊着させ、
前記リング材に前記矯正治具を締め付けるたが張り力を
発生させ、これにより前記リング材を前記矯正治具の外
形に倣う形状に拘束しリング材の扁平を矯正する構成と
したものである。この構成により、リング材を矯正治具
の外形に倣う形状に変形させてその状態に拘束でき、こ
れによってリング材を矯正治具から外した後においても
リング材を元の扁平形状よりも矯正治具の外形に近づく
形状に矯正でき、従って、矯正治具の外形を適正に設定
しておくことで、リング材を矯正治具から外した後にお
いてリング材が所望の真円度になるように矯正すること
ができる。
【0006】本発明の第二の矯正方法は、矯正すべきリ
ング材の内周面側に矯正治具を装着し且つその矯正治具
の外形を前記リング材を変形させながら所定形状に設定
し、その状態で前記リング材を加熱し次いでそのリング
材を冷却してそのリング材に前記矯正治具を締め付ける
たが張り力を発生させ、これにより前記リング材を前記
矯正治具の外形に倣う形状に拘束してリング材の扁平を
矯正する構成としたものである。この構成により、矯正
治具の外形設定時に変形させられたリング材の残留応力
が加熱で緩和され、その後の冷却でリング材を矯正治具
の外形に倣う形状に変形させて拘束でき、これによって
リング材を矯正治具から外した後においてもリング材を
元の扁平形状よりも矯正治具の外形に近づく形状に矯正
でき、従って、矯正治具の外形を適正に設定しておくこ
とで、リング材を矯正治具から外した後においてリング
材が所望の真円度になるように矯正することができる。
【0007】本発明の矯正治具は、治具本体に、放射状
に且つ放射方向位置を調整可能に複数の調整部材を取り
付け、各調整部材の先端にリング材の内周面を支持する
当金を設けるという構成としたものである。この構成に
より、各調整部材の放射方向の位置調整によって当金に
よって形成される矯正治具の外形を所望形状とすること
ができ、従って、この矯正治具をリング材の内周面側に
装着しそのリング材を冷却して縮径させることで、リン
グ材の内周面を所望形状に規制して、リング材の矯正を
行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明方法で矯正の対象とするリ
ング材は、全体的に中空円筒状をなすものであれば任意
であり、代表的なものとしては、図6、図7に示すよう
な、内周面及び外周面を共に単純な円筒状とした母材2
の外周面に母材の物性向上のための金属被覆層3を形成
したリング材1、或いは母材2の内周面に金属被覆層を
形成したもの等を挙げることができる。この構成のリン
グ材は、金属被覆層の溶融処理時の加熱によって微小量
ではあるが扁平化して楕円状となることが多く、その
後、金属被覆層の表面を真円状に研削加工する必要があ
ることから、研削加工に先立って扁平を矯正して真円に
近づけることが必要であり、本発明適用の効果が大き
い。
【0009】なお、矯正対象のリング材はこの構造に限
らず、母材2の外周面、内周面、端面等に溝や段差を設
けるとか、フランジを形成する等の変更を施したもので
もよいし、また、金属被覆層の形成位置も適宜変更可能
であり、更には、金属被覆層を備えていない構成のもの
でもよい。リング材を構成する母材は、金属材料であれ
ば任意であり、具体的には、炭素鋼、低合金鋼、ステン
レス鋼、鋳鋼、鋳鉄、Ni基合金、Cu基合金、Al基
合金等を挙げることができる。また、金属被覆層も母材
の物性を所望に応じて向上させ得る材料であれば任意で
あり、例えば、Ni基合金、Co基合金、或いはこれら
にWC、Cr32 、TiB2 等の硬質材微粒子を配合
したもの等を挙げることができる。リング材の寸法も特
に限定されるものではないが、径の大きいもの、例えば
外径が1〜3mといった大径のものが、扁平量(=最大
径−最小径)が大きくなって金属被覆層の厚さを越えて
しまい、扁平矯正の必要性が高いので、本発明方法を適
用するメリットが大きい。
【0010】以下、本発明の実施形態を詳細に説明す
る。図1は本発明の一実施形態によるリング材の矯正方
法を説明するものであり、(a)は矯正すべきリング材
1を示している。なお、図面では分かりやすくするた
め、このリング材1の扁平を誇張して示しており、楕円
状に扁平化したリング材1の短径軸をX−X、長径軸を
Y−Yとしている。リング材1の実際の扁平量(=最大
径−最小径)は、リング材1の外径が2000mmの場
合に、3〜10mm程度である。
【0011】まず、このリング材1を加熱して拡径させ
る。この時の加熱温度は、リング材1を加熱して拡径さ
せた時に、あらかじめ所定外形に設定してなる矯正治具
(詳細は後述する)をリング材1の内面側に容易に装着
しうる程度に拡径させるように定めればよく、具体的に
は、母材2が鋼材の場合には300〜750°C程度に
選定すればよい。加熱方法は、リング材1を炉に入れて
全体を同時に加熱、昇温させてもよいし、リング材1の
円周方向の一部領域を誘導加熱コイル等の局部加熱装置
で加熱し、その局部加熱装置に対してリング材1を円周
方向に相対的に移動させることで、リング材1の全周を
加熱してもよい。
【0012】リング材1を所定温度に加熱して拡径した
後、そのリング材1の内周面側に、図1(b)に示すよ
うにあらかじめ所定外形に設定してなる矯正治具4を装
着する。本発明で使用する矯正治具は、リング材1を冷
却して縮径させる際、冷却中にリング材1の内周面を所
定形状に拘束することができるものであれば任意であ
り、一定の外形に作られたものであってもよいし、外形
を所望形状に変更させることができる外形調整機能を備
えたものでもよいが、後者の方が利用範囲が広くなるの
で好ましい。図1の実施形態では、外形調整機能を備え
た矯正治具4を用いている。
【0013】図4はこの矯正治具4の概略平面図、図5
はその矯正治具4の概略断面図である。5は円形の治具
本体、6はその治具本体5に放射状に且つ放射方向の取
り付け位置を調整可能に取り付けられた複数の調整部材
であり、ここでは治具本体5にねじ係合して取り付けら
れたスタッドボルトが使用されている。7はそのスタッ
ドボルトを固定するためのナット、8は各調整部材の先
端に取り付けられ、リング材の内周面を支持する当金で
ある。当金8は図4から良く分かるように円弧状の外面
8aを備えており、且つ調整部材6に対して回転自在に
保持されている。かくして、当金8は回転させないで調
整部材6のみを回転させて当金8の外面8aの放射方向
位置を調整でき、矯正治具4の外形(複数の当金8の外
面によって形成される外形)を真円状、楕円状等任意に
調整できる。
【0014】治具本体5に取り付ける調整部材6及び当
金8は、リング材の内周面を円周方向に均等に規制する
ことができるよう、円周方向に一定ピッチで配置するこ
とが好ましい。また、調整部材6及び当金8の使用個数
は、多い程リング材の内周面の規制位置を多くして内周
面規制の均等化が図れるので好ましいが、或る程度以上
に多くすると内周面規制の均等化効果はあまり向上せ
ず、一方、部品点数が多くなることによるコストアップ
及び調整作業量の増加をもたらすという欠点を生じる。
これらを考慮して、調整部材6及び当金8はそれぞれ、
12〜20個設けることが好ましく、図面では16個設
けた例を示している。
【0015】図1(b)に示す矯正治具4は、加熱、拡
径したリング材1に取り付ける前に、調整部材6を調整
して矯正治具4の外形を所定形状に設定しており、この
実施形態では、あらかじめ設定する所定形状として、真
円を採用している。真円状に設定した矯正治具4の外径
は、リング材1をほぼ真円になるように矯正し且つ常温
に冷却した後のリング材1の内径よりも少し大きく(例
えば、0.1〜0.2%程度大きく)設定している。
【0016】次に、図1(c)に示すように、加熱、拡
径したリング材1内に、外形を真円状の所定形状に設定
した矯正治具4を装着し、その後、リング材1を冷却し
て縮径させる。この冷却操作は、水冷、空冷、放冷、断
熱材で覆った状態での放冷(徐冷)等の任意の方法を採
用できるが、冷却による収縮時にリング材1の母材2と
金属被覆層3(図6参照)との間の熱収縮量が異なって
金属被覆層3に亀裂が発生する恐れのある場合には、冷
却速度が遅くなるように、放冷或いは徐冷することが好
ましい。この冷却により、図1(d)に示すように、リ
ング材1は矯正治具4の外面に接触する状態まで縮径
し、その後は縮径しようとしても矯正治具4が内周面を
拘束するため、縮径できず、このため、リング材1には
その矯正治具4を締め付けるたが張り力が発生し、リン
グ材1は矯正治具4の外面に倣った形状に拘束される。
すなわち、扁平状態のリング材1の短径軸X−X上の部
分1xは曲率半径が小さくなるように変形し、長径軸Y
−Y上の部分1yは曲率半径が大きくなるように変形
し、その形状に拘束される。このようにリング材1を変
形させ、その状態に拘束して常温に冷却することで、リ
ング材1の上記倣い変形のかなりの部分が固定され、リ
ング材1の扁平が矯正される。その後、リング材1から
矯正治具4を取り外すことにより、扁平を矯正されたリ
ング材1が得られる。なお、リング材1から矯正治具4
を取り外すと、そのリング材1はたが張り力に起因する
残留応力によりスプリングバックして縮径し、且つ縮径
の際に扁平が幾分か戻るが、それによって生じる扁平量
は元からあった扁平量に比べると小さいため、リング材
1は最終的にはかなり真円に近い形状となる。かくし
て、扁平なリング材1の扁平を矯正できる。
【0017】以上の矯正操作において、矯正効果を増す
には、矯正治具4の真円状に形成した外形の直径を大き
くすることが有効である。すなわち、矯正治具4の外径
を大きくしておくと、リング材1が、冷却初期の、かな
り高温の状態で矯正治具4を締め付けた状態に変形する
ので、その変形は大部分が塑性変形となり、しかも、そ
の後の冷却に伴う熱収縮力によってリング材1に生じる
矯正治具4に対するたが張り力が大きくなり、大きいた
が張り力で矯正治具の外形に拘束されるので、その形状
に固定される効果が大きくなり、これによって扁平の矯
正効果を増すことができる。しかしながら、矯正治具4
の外径を大きくすると、冷却を終わって矯正治具4から
取り外した後におけるリング材1の冷間でのスプリング
バック縮径量が大きくなる。リング材1に形成している
金属被覆層によっては、冷間での伸縮量を大きくすると
亀裂が生じる場合があるので、その場合にはその亀裂が
生じないように、矯正治具4の外径を設定すればよい。
例えば、リング材1の母材2を炭素鋼とし、金属被覆層
3を自溶性合金とした場合には、冷間の伸縮量が0.2
〜0.25%程度で亀裂が生じる場合が多いので、矯正
治具4の外径を、リング材1の内径よりも0.1〜0.
2%程度上回るレベルに留めることが好ましい。
【0018】なお、矯正治具4の外径をあまり大きくと
れず、このため扁平矯正効果が低い場合、或いはリング
材1の初期の扁平量が大きい場合などには、上記した扁
平矯正動作を行った後でも、リング材1を所望の真円度
まで矯正できない場合がある。その場合には、上記した
動作を繰り返すことにより、扁平を更に矯正して真円度
を上げることができ、所望の真円度を得ることができ
る。
【0019】図1に示す実施形態では、矯正治具4の外
形を真円状に設定したが、矯正治具4の外径は真円に限
らず、他の形状としてもよく、例えば、リング材1の扁
平状態とは逆の扁平状に設定することも可能である。図
2はこの場合の実施形態を示すものであり、図2(a)
に示すように、矯正すべきリング材1が、横軸X−Xが
短径軸、縦軸Y−Yが長径軸となる扁平形状をなしてい
た場合に、図2(b)に示すように、矯正治具4の外形
形状を、リング材1の内面を90度回転させた逆扁平状
態(横軸X−Xが長径軸、縦軸Y−Yが短径軸となる形
状)とする。そして、図2(c)に示すように、リング
材1を加熱して拡径させた後、その内側に逆扁平状の矯
正治具4を装着し、リング材1を冷却する。この冷却に
より、図2(d)に示すように、リング材1は縮径して
矯正治具4の外面に接触し且つその内周面が矯正治具4
によって拘束され、リング材1には逆扁平状の矯正治具
4の外面を締め付けるたが張り力が発生する。これによ
り、矯正前には曲率半径の大きかったリング材1の短径
軸上の部分1xが、矯正治具4の外形の曲率半径の小さ
い長径軸(X−X)上の部分に押し付けられて狭めら
れ、一方、矯正前には曲率半径の小さかったリング材1
の長径軸上の部分1yが、矯正治具4の外形の曲率半径
の大きい短径軸(Y−Y)上の部分に押し付けられて広
げられ、この状態に拘束される。このようにリング材1
を変形させ、その状態に拘束して常温に冷却すること
で、リング材1の倣い変形の一部が固定される。その
後、リング材1を矯正治具4から外すと、リング材1は
幾分か元の扁平状態に戻るため、真円に近づくこととな
り、所望の真円度に矯正することができる。
【0020】矯正治具4の外形を逆扁平状に設定する場
合において、その扁平度は通常、リング材1の扁平度に
ほぼ等しく設定されるが、これに限らず適宜増減可能で
ある。また、逆扁平状に設定した矯正治具外形の平均直
径は、扁平状のリング材1の内周面の平均直径にほぼ等
しい値としてもよいし、それより少し大きく設定しても
よい。矯正治具4の外形の平均直径は大きいほど、図1
の実施形態で説明したのと同様に矯正効果が増すが、あ
まり大きくすると真円を通り過ぎて逆扁平状になる恐れ
があり、しかもリング材1の加熱、拡径量を大きくせざ
るを得なくなるので、これらを考慮して適正な値に設定
すればよい。
【0021】以上に説明したように、リング材1の内周
面側に装着する矯正治具4はその外形を真円状に設定し
ても良いし、逆扁平状に設定してもよい。一般に、矯正
治具4の外形を図2に示す実施形態のように逆扁平状に
設定した方が、図1に示す実施態様のように真円状に設
定する場合に比べて、扁平矯正効果は大きい。しかしな
がら、この場合には、リング材1の短径部分を矯正治具
4の長径部分に装着する関係上、リング材1の拡径量を
大きくする必要がある。従って、これらの得失と、リン
グ材の扁平量、物性等を考慮して、いずれかの方法を採
用すればよい。
【0022】図3は本発明の更に他の実施形態を説明す
るものである。この実施形態では、図3(a)に示すよ
うに、リング材1を加熱、拡径する前に、その内周面側
に矯正治具4を装着する。この時、矯正治具4はその外
形を、リング材1内に装着しうるように小さくしてい
る。次に、矯正治具4の各調整部材6を螺転させて治具
本体5から放射方向に延び出させ、矯正治具4の外形を
所望の矯正を行うための外形に設定する。この外形とし
ては、図1、図2に示す実施態様と同様に真円状として
もよいし、逆扁平状としてもよい。図3(b)は矯正治
具4の外形を真円に設定した場合であり、図3(c)は
矯正治具4の外形を逆扁平状に設定した場合であり、い
ずれの場合にも、リング材1は所定形状に設定した矯正
治具4の外形に倣う形状に変形する。なお、この時、リ
ング材1は冷間で変形させられるため、ほとんどが弾性
変形であり内部には応力が発生している。
【0023】次に、図3(b)或いは図3(c)に示す
ように、矯正治具4を装着した状態のリング材1を加熱
し、残留応力を減少させる。この時の加熱温度は、残留
応力を緩和させることができるように定めればよく、具
体的には、母材2が鋼材の場合には300〜750°C
程度に選定すればよい。加熱方法は、リング材1を炉に
入れて全体を同時に加熱、昇温させてもよいし、リング
材1の円周方向の一部領域を誘導加熱コイル等の局部加
熱装置で加熱し、その局部加熱装置に対してリング材1
を円周方向に相対的に移動させることで、リング材1の
全周を加熱してもよい。その後、リング材1を冷却す
る。この冷却により、図1、図2に示す実施形態で説明
したのと同様に、リング材1が縮径し、図3(b)或い
は図3(c)に示すように、リング材1の内周面が矯正
治具4によって拘束され、リング材1には矯正治具4の
外面を締め付けるたが張り力が発生する。これにより、
矯正前には曲率半径の大きかったリング材1の短径軸上
の部分1xが、矯正治具4によって狭められ、一方、矯
正前には曲率半径の小さかったリング材1の長径軸上の
部分1yが、矯正治具4によって広げられ、これによっ
て、リング材1は真円に近づくように矯正される。その
後、リング材1を矯正治具4から外すことでリング材を
所望の真円度に矯正することができる。なお、この場合
にも1回の矯正動作で所望の真円度が得られない場合に
は、同様な矯正動作を繰り返せば良い。
【0024】
【実施例】〔実施例1〕図6、図7に示すリング材1を
次の仕様で製造した。すなわち、母材2の材質はS20
C、金属被覆層3の材質はNi−Cr系自溶合金、母材
2の半径方向の厚さは36.5mm、幅は72mm、金
属被覆層3の厚さは2.0mmである。このリング材1
の内外径を測定して表1に示す結果を得た。なお、表1
における測定点は、図7に示す中心を通る各直線上であ
る。表1から分かるように、このリング材1の外径及び
内径の扁平量Δd(=最大径−最小径)はそれぞれ、
9.7mm、10mmであった。
【0025】
【表1】
【0026】次に、図1(b)に示すように、矯正治具
4を、当金8で形成する外形が、直径1768.7mm
の真円となるように調整し、次いで、リング材1を炉に
よって500°Cに加熱して拡径させ、その内部に矯正
治具4を装着した。その後、リング材1を放冷して縮径
させ、その内面を矯正治具4で拘束した。この状態で1
0時間放置した。その結果、リング材温度は32°Cに
低下していた。その後、矯正治具4を外し、内外径を測
定して、表2に示す結果を得た。表2より明らかなよう
に、外径、内径の扁平量Δdはそれぞれ、4.4mm、
4.5mmに低下しており、扁平矯正の効果があった。
【0027】
【表2】
【0028】〔実施例2〕実施例1と同じ仕様のリング
材1を製造し、その内外径を測定して表3に示す結果を
得た。表3から分かるように、このリング材1の外径及
び内径の扁平量Δd(=最大径−最小径)はそれぞれ、
4.4mm、4.6mmであった。
【0029】
【表3】
【0030】次に、図2(b)に示すように、矯正治具
4を、当金8で形成する外形が、リング材1とは逆扁平
状となるように、且つ表4で示す直径となるように調整
した。この矯正治具4の外径は、リング材1の内径を9
0°回転させたものと同一である。
【0031】
【表4】
【0032】次に、リング材1を炉によって600°C
に加熱して拡径させ、その内部に矯正治具4を装着し
た。その後、リング材1を放冷して縮径させ、その内面
を矯正治具4で拘束した。この状態で12時間放置し
た。その結果リング材温度は30°Cに低下していた。
その後、矯正治具4を外し、内外径を測定して、表5に
示す結果を得た。表5より明らかなように、外径、内径
の扁平量Δdはそれぞれ、1.8mm、1.7mmに低
下しており、扁平矯正の効果があった。
【0033】
【表5】
【0034】〔実施例3〕実施例1と同じ仕様のリング
材1を製造し、その内外径を測定して表6に示す結果を
得た。表6から分かるように、このリング材1の外径及
び内径の扁平量Δd(=最大径−最小径)はそれぞれ、
4.2mm、4.5mmであった。
【0035】
【表6】
【0036】次に、図3(a)に示すように、加熱する
前のリング材1の内周面側に矯正治具4を装着し、次い
で、その矯正治具4の調整部材6を調整して、その矯正
治具4の外形を、図3(c)に示すように、リング材1
とは逆扁平状となるように設定した。この時の矯正治具
4の外径は表7に示す通りであり、リング材1の内径を
90°回転させたものと同一とした。
【0037】
【表7】
【0038】次に、矯正治具4を取り付けた状態のリン
グ材1を炉によって600°Cに加熱し、その後、炉か
ら取り出し、リング材1を放冷して縮径させ、その内面
を矯正治具4で拘束した。この状態で12時間放置し
た。その結果リング材温度は30°Cに低下していた。
その後、矯正治具4を外し、内外径を測定して、表8に
示す結果を得た。表8より明らかなように、外径、内径
の扁平量Δdはそれぞれ、1.5mm、1.3mmに低
下しており、扁平矯正の効果があった。
【0039】
【表8】
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明のリング材の矯正
方法は、扁平を矯正すべきリング材を加熱し、次いで冷
却する際に、そのリング材の内周面側に所定外形に設定
してなる矯正治具を装着しておくことで、縮径するリン
グ材に前記矯正治具を締め付けるたが張り力を発生さ
せ、これにより前記リング材を前記矯正治具の外形に倣
う形状に拘束しリング材の扁平を矯正する構成としたこ
とにより、リング材を矯正治具から外した後においても
リング材を元の扁平形状よりも矯正治具の外形に近づく
形状に矯正でき、従って、矯正治具の外形を適正に設定
しておくことで、リング材を矯正治具から外した後にお
いて、リング材が所望の真円度になるように矯正するこ
とができるという効果を有している。
【0041】また、本発明の矯正治具は、治具本体に、
放射状に且つ放射方向位置を調整可能に複数の調整部材
を取り付け、各調整部材の先端にリング材の内周面を支
持する当金を設けるという構成としたことにより、各調
整部材の放射方向の位置調整によって当金によって形成
される矯正治具の外形を所望形状とすることができ、従
って、この矯正治具をリング材の内周面側に装着しその
リング材を冷却して縮径させることで、当金に押し付け
られるリング材の内周面を所望形状に規制して、リング
材の矯正を行うことができ、上記した本発明の矯正方法
の実施に使用するのに好適であるという効果を有してい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様による矯正方法を説明する
ものであり、(a)は矯正すべきリング材の概略平面
図、(b)は所定外形に設定した矯正治具の概略平面
図、(c)は加熱、拡径したリング材に矯正治具を装着
した状態を示す概略平面図、(d)は矯正治具を装着し
たリング材を冷却した状態で示す概略平面図
【図2】本発明の他の実施態様による矯正方法を説明す
るものであり、(a)は矯正すべきリング材の概略平面
図、(b)は所定外形に設定した矯正治具の概略平面
図、(c)は加熱、拡径したリング材に矯正治具を装着
した状態を示す概略平面図、(d)は矯正治具を装着し
たリング材を冷却した状態で示す概略平面図
【図3】本発明の更に他の実施態様による矯正方法を説
明するものであり、(a)は矯正すべきリング材の概略
平面図、(b)はリング材に装着した矯正治具を真円状
の所定形状に設定した状態を示す概略平面図、(c)は
リング材に装着した矯正治具を逆扁平状の所定形状に設
定した状態を示す概略平面図
【図4】本発明方法に用いる矯正治具の一例を示す概略
平面図
【図5】図4に示す矯正治具の概略断面図
【図6】本発明で矯正の対象とするリング材の一例を示
す概略断面図
【図7】図6に示すリング材の概略平面図
【符号の説明】
1 リング材 2 母材 3 金属被覆層 4 矯正治具 5 治具本体 6 調整部材 7 ナット 8 当金

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直径方向に扁平化したリング材を真円に
    近づけるように矯正する方法であって、前記リング材を
    加熱して熱膨張により拡径させ、あらかじめ所定外形に
    設定してなる矯正治具を前記リング材の内周面側に装着
    し、その状態で前記リング材を冷却して縮径させて前記
    矯正治具の外面に緊着させ、前記リング材に前記矯正治
    具を締め付けるたが張り力を発生させ、これにより前記
    リング材を前記矯正治具の外形に倣う形状に拘束してリ
    ング材の扁平を矯正することを特徴とするリング材の矯
    正方法。
  2. 【請求項2】 直径方向に扁平化したリング材を真円に
    近づけるように矯正する方法であって、前記リング材の
    内周面側に矯正治具を装着し且つその矯正治具の外形を
    前記リング材を変形させながら所定形状に設定し、その
    状態で前記リング材を加熱し次いでそのリング材を冷却
    してそのリング材に前記矯正治具を締め付けるたが張り
    力を発生させ、これにより前記リング材を前記矯正治具
    の外形に倣う形状に拘束してリング材の扁平を矯正する
    ことを特徴とするリング材の矯正方法。
  3. 【請求項3】 前記矯正治具に設定する所定外形を、真
    円状としたことを特徴とする請求項1又は2記載のリン
    グ材の矯正方法。
  4. 【請求項4】 前記矯正治具に設定する所定外形を、リ
    ング材の扁平状とは逆の扁平状としたことを特徴とする
    請求項1又は2記載のリング材の矯正方法。
  5. 【請求項5】 直径方向に扁平化したリング材を真円に
    近づけるように矯正する方法に用いる矯正治具であっ
    て、治具本体と、その治具本体に放射状に且つ放射方向
    位置を調整可能に取り付けられた複数の調整部材と、各
    調整部材の先端に設けられ、前記リング材の内周面を支
    持する当金とを有することを特徴とする矯正治具。
  6. 【請求項6】 前記調整部材が、円周方向に一定ピッチ
    で12〜20個設けられていることを特徴とする請求項
    5記載の矯正治具。
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