JP2001147116A - 板厚測定装置 - Google Patents

板厚測定装置

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JP2001147116A
JP2001147116A JP33165399A JP33165399A JP2001147116A JP 2001147116 A JP2001147116 A JP 2001147116A JP 33165399 A JP33165399 A JP 33165399A JP 33165399 A JP33165399 A JP 33165399A JP 2001147116 A JP2001147116 A JP 2001147116A
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thickness
measured
radiation
laser
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Masamitsu Nishikawa
政光 西川
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被測定物の厚みにかかわらず高精度に測定する
こと。 【解決手段】厚み測定の対象となる板状の被測定物1の
表面にレーザ光を照射してその反射光から距離を測定す
る2つの距離計2a,2b を、被測定物1を介して対向させ
て配置してなり、各距離計2a,2b と被測定物1との間の
それぞれの距離を検出することで、被測定物1の厚みを
測定するレーザ式厚み計と、放射線を発生する放射線発
生器6a、および放射線を検出する放射線検出器6bを、被
測定物1を介して対向させて配置してなり、被測定物1
に放射線発生器6aから放射線を照射して被測定物1を透
過した放射線量を放射線検出器6bで検出することで、被
測定物1の厚みを測定する放射線厚み計と、被測定物1
の厚みに基づいて、レーザ式厚み計による厚み測定値、
または放射線厚み計による厚み測定値のいずれか一方
を、最終的な厚み測定値として切換出力する手段とを備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板状の被測定物の
厚みを測定する板厚測定装置に係り、特にレーザ式厚み
計と放射線厚み計とを併用して、被測定物の厚みを高精
度に測定できるようにした板厚測定装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】最近、各種計測・制御の分野において
は、被測定物の厚みを測定する厚み計が多く用いられて
きている。この厚み計としては、例えばレーザ式厚み
計、放射線厚み計等がある。
【0003】図4(a)は、この種の従来のレーザ式厚
み計の構成例を示す概略図である。
【0004】図4(a)に示すように、レーザ式厚み計
は、厚み測定の対象となる板状の被測定物1の表面にレ
ーザ光を照射してその反射光から三角測量の原理で距離
を測定する2つの距離計のセンサ(上部距離センサ2a
および下部距離センサ2b)を、一つのコの字型の取付
フレーム3に、被測定物1を介して対向させるように取
付け配置してなり、上部距離センサ2aおよび下部距離
センサ2bと被測定物1との間のそれぞれの距離を検出
することで、被測定物1の厚みを測定するようになって
いる。
【0005】ここで、上部距離センサ2aおよび下部距
離センサ2bは、レーザ光を発生するレーザ4aおよび
4bと、レーザ光を受光する受光器5aおよび5bとを
備えている。
【0006】図4(b)は、この種の従来の放射線厚み
計の構成例を示す概略図である。なお、図4(a)と同
一要素には同一符号を付して示している。
【0007】図4(b)に示すように、放射線厚み計
は、放射線(例えばX線)を発生する放射線源である放
射線発生器(例えばX線発生器)6a、および放射線を
検出する放射線検出器(例えばX線検出器)6bを、一
つのコの字型の取付フレーム7に、厚み測定の対象とな
る板状の被測定物1を介して対向させるように取付け配
置してなり、被測定物1を透過した放射線発生器6aか
らの放射線を放射線検出器6bで検出することで、被測
定物1の厚みを測定するようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような従来のレーザ式厚み計、放射線厚み計において
は、以下に述べるような解決すべき課題がある。
【0009】(a)レーザ式厚み計は、その特性上、測
定範囲に対する割合で精度が定義される。すなわち、測
定範囲のものであれば、被測定物1の厚みが薄くとも厚
くとも、同じ精度で測定することができる。これに対し
て、放射線厚み計は、被測定物1の放射線透過量を測定
する性質上、被測定物1の厚みが厚くなればなるほど、
測定精度が低下する。被測定物1の厚みが薄いものから
厚いものまである場合、レーザ式厚み計であれば、被測
定物1の厚みが厚いものは測定精度が十分であるが、被
測定物1の厚みが薄いものには測定精度が足りない。ま
た、放射線厚み計であれば、被測定物1の厚みが薄いも
のは測定精度が十分であるが、被測定物1の厚みが厚い
ものには測定精度が足りない場合が多い。このように、
被測定物1の厚みの薄いものから厚いものまでを、一つ
の厚み計で精度良く測定することができないという課題
がある。
【0010】(b)放射線厚み計は、被測定物1を透過
する放射線量を測定することで、被測定物1の厚みを測
定することから、同じ厚みの被測定物1でも、材質が異
なれば透過する放射線量が変化する。このため、あらか
じめ被測定物1と同じ材質で厚みが既知のものを測定し
て被測定物1の材質補正値を演算するか、あるいは材質
の成分比から演算して被測定物1の材質補正値を求める
等の作業が必要である。
【0011】このように、材質毎の材質補正値を持つこ
とで、測定値は同じとなるが、材質補正値を求めるため
に、事前に測定をしたり、材質の成分比を調べたりする
必要があり、手間がかかるという課題がある。
【0012】本発明の目的は、被測定物の厚みにかかわ
らず高精度に測定することが可能な板厚測定装置を提供
することにある。
【0013】また、本発明の他の目的は、放射線厚み計
における被測定物の材質補正値が不明である時、あるい
は材質の成分が不明で被測定物の材質補正値が得られな
いような時でも、被測定物の材質補正値を自動的に求め
て厚み測定を行なうことができ、事前に測定をしたり、
材質の成分比を調べたりすることが一切不要な板厚測定
装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に対応する発明では、厚み測定の対象と
なる板状の被測定物の表面にレーザ光を照射してその反
射光から距離を測定する2つの距離計を、被測定物を介
して対向させて配置してなり、各距離計と被測定物との
間のそれぞれの距離を検出することで、被測定物の厚み
を測定するレーザ式厚み計と、放射線を発生する放射線
発生器、および放射線を検出する放射線検出器を、被測
定物を介して対向させて配置してなり、被測定物に放射
線発生器から放射線を照射して当該被測定物を透過した
放射線量を放射線検出器で検出することで、被測定物の
厚みを測定する放射線厚み計と、被測定物の厚みに基づ
いて、レーザ式厚み計による厚み測定値、または放射線
厚み計による厚み測定値のいずれか一方を、最終的な厚
み測定値として出力する手段とを備えている。
【0015】また、請求項2に対応する発明では、上記
請求項1に対応する発明の板厚測定装置において、上記
手段としては、レーザ式厚み計による厚み測定値が厚み
のしきい値未満の時には、放射線厚み計による厚み測定
値を、またレーザ式厚み計による厚み測定値が厚みのし
きい値以上の時には、レーザ式厚み計による厚み測定値
を、最終的な厚み測定値として出力するようにしてい
る。
【0016】従って、請求項1および請求項2に対応す
る発明の板厚測定装置においては、レーザ式厚み計と放
射線厚み計とを組み合わせて被測定物の厚み測定を行な
い、被測定物の厚みに応じて、レーザ式厚み計による厚
み測定値と放射線厚み計による厚み測定値とを切換え
る、すなわちレーザ式厚み計による厚み測定値が厚みの
しきい値未満の時には、放射線厚み計による厚み測定値
を、またレーザ式厚み計による厚み測定値が厚みのしき
い値以上の時には、レーザ式厚み計による厚み測定値
を、最終的な厚み測定値として採用することにより、レ
ーザ式厚み計と放射線厚み計のそれぞれの特性を生かし
て、被測定物の厚みにかかわらず高精度に測定すること
ができる。
【0017】一方、請求項3に対応する発明では、厚み
測定の対象となる板状の被測定物の表面にレーザ光を照
射してその反射光から距離を測定する2つの距離計を、
被測定物を介して対向させて配置してなり、各距離計と
被測定物との間のそれぞれの距離を検出することで、被
測定物の厚みを測定するレーザ式厚み計と、放射線を発
生する放射線発生器、および放射線を検出する放射線検
出器を、被測定物を介して対向させて配置してなり、被
測定物に放射線発生器から放射線を照射して当該被測定
物を透過した放射線量を放射線検出器で検出すること
で、被測定物の厚みを測定する放射線厚み計と、レーザ
式厚み計による厚み測定値に基づいて、放射線厚み計に
おける厚み測定に用いられる被測定物の材質補正値を求
める手段とを備えている。
【0018】従って、請求項3に対応する発明の板厚測
定装置においては、レーザ式厚み計による厚み測定値か
ら、放射線厚み計における厚み測定に用いられる被測定
物の材質補正値を求めることにより、放射線厚み計にお
ける被測定物の材質補正値が不明である時、あるいは材
質の成分が不明で被測定物の材質補正値が得られないよ
うな時でも、被測定物の材質補正値を自動的に求めて厚
み測定を行なうことができ、もって前述したように、事
前に測定をしたり、材質の成分比を調べたりすることが
一切不要となり、手間がかからなくなる。
【0019】また、請求項4に対応する発明では、上記
請求項3に対応する発明の板厚測定装置において、被測
定物と同材質の材質補正値をあらかじめ求めておき、当
該材質補正値と上記手段により求められた被測定物の材
質補正値とを比較し、各材質補正値の差が第1の所定値
以上の時、あるいは各材質補正値の比が第2の所定値未
満でかつ第3の所定値(第2の所定値<第3の所定値)
以上の時に、被測定物の材質異常の旨を出力する手段を
付加している。
【0020】従って、請求項4に対応する発明の板厚測
定装置においては、被測定物と同材質の材質補正値をあ
らかじめ求めておき、この材質補正値と求められた被測
定物の材質補正値とを比較した結果、各材質補正値の差
が第1の所定値以上の時、あるいは各材質補正値の比が
第2の所定値未満でかつ第3の所定値(第2の所定値<
第3の所定値)以上の時に、被測定物の材質異常の旨を
出力することにより、上記請求項3に対応する発明と同
様の作用を奏するのに加えて、被測定物の材質が異常で
ある場合には、その旨を測定者に迅速に報知することが
できる。
【0021】さらに、請求項5に対応する発明では、上
記請求項1または請求項3に対応する発明の板厚測定装
置において、レーザ式厚み計と放射線厚み計とを一体に
構成している。
【0022】従って、請求項5に対応する発明の板厚測
定装置においては、レーザ式厚み計と放射線厚み計とを
装置として一体に構成することにより、上記2種の厚み
計を個別に設ける場合に比して、据付および調整に要す
る労力と時間を大幅に削減することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0024】(第1の実施の形態)図1は、本実施の形
態による板厚測定装置の構成例を示す概要図であり、図
4と同一要素には同一符号を付して示している。
【0025】図1において、厚み測定の対象となる板状
の被測定物1の流れ方向に沿って、レーザ式厚み計およ
び放射線厚み計の各センサを並べて配置し、さらに演算
部8を備えている。
【0026】すなわち、レーザ式厚み計は、被測定物1
の表面にレーザ光を照射してその反射光から三角測量の
原理で距離を測定する2つの距離計のセンサ(上部距離
センサ2aおよび下部距離センサ2b)を、一つのコの
字型の取付フレーム3に、被測定物1を介して対向させ
るように取付け配置してなり、上部距離センサ2aおよ
び下部距離センサ2bと被測定物1との間のそれぞれの
距離を検出するようにしている。
【0027】ここで、上部距離センサ2aおよび下部距
離センサ2bは、その図示を省略しているが前記図4
(a)の場合と同様に、レーザ光を発生するレーザ4a
および4bと、レーザ光を受光する受光器5aおよび5
bとを備えている。
【0028】また、放射線厚み計は、放射線(X線)を
発生する放射線源である放射線発生器(X線発生器)6
a、および放射線を検出する放射線検出器(X線検出
器)6bを、上記取付フレーム3に、厚み測定の対象と
なる板状の被測定物1を介して対向させるように取付け
配置してなり、被測定物1に放射線発生器6aから放射
線を照射して被測定物1を透過した放射線量を放射線検
出器6bで検出するようにしている。
【0029】なお、レーザ式厚み計と放射線厚み計と
は、板状の被測定物1の流れ方向に沿って、一つのコの
字型の取付フレーム3に取付け配置することにより、装
置として一体に構成している。
【0030】一方、演算部8は、測定部8aと、測定部
8bと、切換判定部8cとからなっている。
【0031】測定部8aは、上部距離センサ2aおよび
下部距離センサ2bにより検出された距離測定値に基づ
いて、被測定物1の厚みを測定する。
【0032】測定部8bは、放射線検出器6bにより検
出された被測定物1の放射線透過量に基づいて、被測定
物1の厚みを測定する。
【0033】切換判定部8cは、測定部8aからの厚み
測定値と、測定部8bからの厚み測定値とを入力し、被
測定物1の厚みに基づいて、この各厚み測定値のいずれ
か一方を、最終的な装置の厚み測定値として切換出力す
る。
【0034】ここで、切換判定部8cは、測定部8aか
らの厚み測定値が厚みのしきい値未満の時には、測定部
8bからの厚み測定値を、また測定部8aからの厚み測
定値が上記厚みのしきい値以上の時には、測定部8aか
らの厚み測定値を、最終的な厚み測定値として切換出力
する。
【0035】次に、以上のように構成した本実施の形態
の板厚測定装置の作用について説明する。
【0036】図1において、レーザ式厚み計では、被測
定物1の表面に、上部距離センサ2aおよび下部距離セ
ンサ2bからレーザ光を照射し、その反射光から三角測
量の原理で距離を測定して、上部距離センサ2aおよび
下部距離センサ2bと被測定物1との間のそれぞれの距
離測定値aおよびbが得られる。
【0037】また、放射線厚み計では、被測定物1に放
射線発生器6aから放射線を照射して、被測定物1を透
過した放射線量Iが放射線検出器6bで検出される。
【0038】次に、演算部8では、測定部8aにより、
上部距離センサ2aおよび下部距離センサ2bからの距
離測定値aおよびbを基に、以下のような式により、被
測定物1の厚みtlが測定される。
【0039】すなわち、上部距離センサ2aと下部距離
センサ2bとの間の取付距離をLとした場合、被測定物
1の厚みtlは、 tl=L−a−b により求められる。
【0040】また、演算部8では、測定部8bにより、
放射線検出器6bからの被測定物1の放射線透過量Iを
基に、以下のような式により、被測定物1の厚みtxが
測定される。
【0041】I=I0*exp(−μtx) I0は被測定物1のない時の放射線量、μは線吸収係数 例えば、基本(例えば純鉄)の線吸収係数をμaとした
場合、実際に測定する鉄は他の成分が混じっており、線
吸収係数はμa*μbとなる。
【0042】 tx=(1/μb)*(1/μa)*In(I0/I) k=1/μb 材質補正値 よって、被測定物1の厚みtxは、 tx=k*(1/μa)*In(I0/I) さらに、演算部8では、切換判定部8cにより、被測定
物1の厚みを基に、測定部8aからの厚み測定値tl、
または測定部8bからの厚み測定値txのうちのいずれ
か一方が、最終的な装置の厚み測定値tとして出力され
る。
【0043】すなわち、切換判定部8cでは、厚みのし
きい値をyとした場合、測定部8aからの厚み測定値t
lが厚みのしきい値y未満の時には、測定部8bからの
厚み測定値tx、すなわち放射線厚み計による厚み測定
値txが、装置の厚み測定値tとして出力される。ま
た、測定部8aからの厚み測定値tlが厚みのしきい値
y以上の時には、測定部8aからの厚み測定値tl、す
なわちレーザ式厚み計による厚み測定値tlが、装置の
厚み測定値tとして出力される。
【0044】上述したように、本実施の形態の板厚測定
装置では、レーザ式厚み計と放射線厚み計とを組み合わ
せて被測定物1の厚み測定を行ない、被測定物1の厚み
に応じて、レーザ式厚み計による厚み測定値と放射線厚
み計による厚み測定値とを切換える、すなわちレーザ式
厚み計による厚み測定値tlが厚みのしきい値y未満の
時には、放射線厚み計による厚み測定値txを、またレ
ーザ式厚み計による厚み測定値tlが厚みのしきい値y
以上の時には、レーザ式厚み計による厚み測定値tl
を、最終的な厚み測定値tとして採用するようにしてい
るので、レーザ式厚み計と放射線厚み計のそれぞれの特
性を生かして、被測定物1の厚みにかかわらず、極めて
高精度に測定することが可能となる。
【0045】さらに、レーザ式厚み計と放射線厚み計と
を、装置として一体に構成するようにしているので、上
記2種の厚み計を個別に設ける場合に比して、据付およ
び調整に要する労力と時間を大幅に削減することが可能
となる。
【0046】(第2の実施の形態)図2は、本実施の形
態による板厚測定装置の構成例を示す概要図であり、図
4と同一要素には同一符号を付して示している。
【0047】図1において、厚み測定の対象となる板状
の被測定物1の流れ方向に沿って、レーザ式厚み計およ
び放射線厚み計の各センサを並べて配置し、さらに演算
部9を備えている。
【0048】すなわち、レーザ式厚み計は、被測定物1
の表面にレーザ光を照射してその反射光から三角測量の
原理で距離を測定する2つの距離計のセンサ(上部距離
センサ2aおよび下部距離センサ2b)を、一つのコの
字型の取付フレーム3に、被測定物1を介して対向させ
るように取付け配置してなり、上部距離センサ2aおよ
び下部距離センサ2bと被測定物1との間のそれぞれの
距離を検出するようにしている。
【0049】ここで、上部距離センサ2aおよび下部距
離センサ2bは、その図示を省略しているが前記図4
(a)の場合と同様に、レーザ光を発生するレーザ4a
および4bと、レーザ光を受光する受光器5aおよび5
bとを備えている。
【0050】また、放射線厚み計は、放射線(X線)を
発生する放射線源である放射線発生器(X線発生器)6
a、および放射線を検出する放射線検出器(X線検出
器)6bを、上記取付フレーム3に、厚み測定の対象と
なる板状の被測定物1を介して対向させるように取付け
配置してなり、被測定物1に放射線発生器6aから放射
線を照射して被測定物1を透過した放射線量を放射線検
出器6bで検出するようにしている。
【0051】なお、レーザ式厚み計と放射線厚み計と
は、板状の被測定物1の流れ方向に沿って、一つのコの
字型の取付フレーム3に取付け配置することにより、装
置として一体に構成している。
【0052】一方、演算部9は、測定部9aと、測定部
9bとからなっている。
【0053】測定部9aは、上部距離センサ2aおよび
下部距離センサ2bにより検出された距離測定値に基づ
いて、被測定物1の厚みを測定する。
【0054】測定部9bは、放射線検出器6bにより検
出された被測定物1の放射線透過量に基づいて、被測定
物1の厚みを測定する。
【0055】さらに、測定部9bは、測定部9aからの
厚み測定値、すなわちレーザ式厚み計による厚み測定値
に基づいて、測定部9bにおける厚み測定、すなわち放
射線厚み計における厚み測定に用いられる被測定物1の
材質補正値を求める。
【0056】次に、以上のように構成した本実施の形態
の板厚測定装置の作用について説明する。
【0057】図2において、レーザ式厚み計では、被測
定物1の表面に、上部距離センサ2aおよび下部距離セ
ンサ2bからレーザ光を照射し、その反射光から三角測
量の原理で距離を測定して、上部距離センサ2aおよび
下部距離センサ2bと被測定物1との間のそれぞれの距
離測定値aおよびbが得られる。
【0058】また、放射線厚み計では、被測定物1に放
射線発生器6aから放射線を照射して、被測定物1を透
過した放射線量Iが放射線検出器6bで検出される。
【0059】次に、演算部9では、測定部9aにより、
上部距離センサ2aおよび下部距離センサ2bからの距
離測定値aおよびbを基に、以下のような式により、被
測定物1の厚みtlが測定される。
【0060】すなわち、上部距離センサ2aと下部距離
センサ2bとの間の取付距離をLとした場合、被測定物
1の厚みtlは、 tl=L−a−b により求められる。
【0061】また、演算部9では、測定部9bにより、
放射線検出器6bからの被測定物1の放射線透過量Iを
基に、以下のような式により、被測定物1の厚みtxが
測定される。
【0062】I=I0*exp(−μtx) I0は被測定物1のない時の放射線量、μは線吸収係数 例えば、基本(例えば純鉄)の線吸収係数をμaとした
場合、実際に測定する鉄は他の成分が混じっており、線
吸収係数はμa*μbとなる。
【0063】 tx=(1/μb)*(1/μa)*In(I0/I) k=1/μb 材質補正値 よって、被測定物1の厚みtxは、 tx=k*(1/μa)*In(I0/I) 一方、演算部9では、測定部9bにおいて被測定物1の
厚みtxを求める場合に、事前に、被測定物1の材質補
正値kがわからないような時、あるいは材質の成分が不
明で被測定物1の材質補正値kが得られないような時に
は、測定部8aからの厚み測定値tlを基に、以下のよ
うな式により、被測定物1の材質補正値kが求められ
る。
【0064】 k=tl/((1/μa)*In(I0/I)) そして、この求めた被測定物1の材質補正値kを基に、
上記式により、被測定物1の厚みtxが測定される。
【0065】上述したように、本実施の形態の板厚測定
装置では、レーザ式厚み計による厚み測定値tlから、
放射線厚み計における厚み測定に用いられる被測定物1
の材質補正値kを求めるようにしているので、放射線厚
み計における被測定物1の材質補正値kが不明である
時、あるいは材質の成分が不明で被測定物1の材質補正
値kが得られないような時でも、被測定物1の材質補正
値kを自動的に求めて厚み測定を行なうことが可能とな
る。これにより、前述したように、事前に測定をした
り、材質の成分比を調べたりすることが一切不要とな
る。
【0066】さらに、レーザ式厚み計と放射線厚み計と
を、装置として一体に構成するようにしているので、上
記2種の厚み計を個別に設ける場合に比して、据付およ
び調整に要する労力と時間を大幅に削減することが可能
となる。
【0067】(第3の実施の形態)図3は、本実施の形
態による板厚測定装置の構成例を示す概要図であり、図
2と同一要素には同一符号を付してその説明を省略し、
ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0068】すなわち、本実施の形態の板厚測定装置
は、図3に示すように、図2における演算部9に、異常
判定部9cを付加した構成としている。
【0069】異常判定部9cは、被測定物1と同材質の
材質補正値k0をあらかじめ求めておき、この材質補正
値k0と前記測定部9bにより求められた被測定物1の
材質補正値kとを比較し、これら各材質補正値k0,k
の差が第1の所定値G以上の時、あるいはこれら各材質
補正値k0,kの比が第2の所定値H未満でかつ第3の
所定値J(第2の所定値H<第3の所定値J)以上の時
に、被測定物1の材質異常の旨を、例えば接点信号とし
て出力する。
【0070】次に、以上のように構成した本実施の形態
の板厚測定装置の作用について説明する。
【0071】なお、前述した第2の実施の形態と同一部
分の作用についてはその説明を省略し、ここでは異なる
部分の作用についてのみ述べる。
【0072】図3において、演算部9では、異常判定部
9cにより、あらかじめ求められた被測定物1と同材質
の材質補正値k0と、前記測定部9bにより求められた
被測定物1の材質補正値kとが比較される。
【0073】その結果、各材質補正値k0,kの差が、
第1の所定値G以上の時、すなわち(k−k0)の絶対
値>Gの時、あるいは、各材質補正値k0,kの比が第
2の所定値H未満でかつ第3の所定値J(第2の所定値
H<第3の所定値J)以上の時、すなわち(k/k0)
<Hでかつ(k/k0)>Jの時には、事前に、被測定
物1の材質補正値k0がわかっていても、被測定物1の
材質異常として、被測定物1の材質補正値k0が異常で
ある旨が出力される。
【0074】上述したように、本実施の形態の板厚測定
装置では、被測定物1と同材質の材質補正値k0をあら
かじめ求めておき、この材質補正値k0と求められた被
測定物1の材質補正値とを比較した結果、各材質補正値
k0,kの差が第1の所定値以上Gの時、あるいは各材
質補正値k0,kの比が第2の所定値H未満でかつ第3
の所定値J(第2の所定値H<第3の所定値J)以上の
時に、被測定物1の材質異常の旨を出力するようにして
いるので、前述した第2の実施の形態と同様の効果が得
られるのに加えて、被測定物1の材質異常を測定者に迅
速に報知することが可能となる。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の板厚測定
装置によれば、被測定物の厚みにかかわらず高精度に測
定することが可能となる。
【0076】また、本発明の板厚測定装置によれば、放
射線厚み計における被測定物の材質補正値が不明である
時、あるいは材質の成分が不明で被測定物の材質補正値
が得られないような時でも、被測定物の材質補正値を自
動的に求めて厚み測定を行なうことができ、事前に測定
をしたり、材質の成分比を調べたりすることが一切不要
となり、手間がかからなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による板厚測定装置の第1の実施の形態
を示す概要図。
【図2】本発明による板厚測定装置の第2の実施の形態
を示す概要図。
【図3】本発明による板厚測定装置の第3の実施の形態
を示す概要図。
【図4】従来のレーザ式厚み計、放射線厚み計の構成例
をそれぞれ示す概略図。
【符号の説明】
1…被測定物 2a…上部距離センサ 2b…下部距離センサ 3…取付フレーム 4a,4b…レーザ 5a,5b…受光器 6a…放射線発生器(X線発生器) 6b…放射線検出器(X線検出器) 7…取付フレーム 8…演算部 8a…測定部 8b…測定部 8c…切換判定部 9…演算部 9a…測定部 9b…測定部 9c…異常判定部 I0…被測定物1のない時の放射線量 μ…線吸収係数 k0…既知の被測定物1の材質補正値 k…被測定物1の材質補正値 tl…厚み測定値 tx…厚み測定値 t…装置の厚み測定値 y…厚みのしきい値 G…第1の所定値 H…第2の所定値 J…第3の所定値。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA06 AA30 BB13 BB15 FF44 FF63 GG04 HH04 JJ05 MM03 PP01 QQ25 2F067 AA27 BB01 EE04 EE10 FF07 GG05 HH04 KK06 LL15 PP03 RR24 RR29 UU33 2F069 AA46 BB34 CC06 DD19 DD20 EE20 GG04 GG07 GG08 GG59 GG72 HH09 HH30

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚み測定の対象となる板状の被測定物の
    表面にレーザ光を照射してその反射光から距離を測定す
    る2つの距離計を、前記被測定物を介して対向させて配
    置してなり、前記各距離計と被測定物との間のそれぞれ
    の距離を検出することで、前記被測定物の厚みを測定す
    るレーザ式厚み計と、 放射線を発生する放射線発生器、および放射線を検出す
    る放射線検出器を、前記被測定物を介して対向させて配
    置してなり、前記被測定物に放射線発生器から放射線を
    照射して当該被測定物を透過した放射線量を前記放射線
    検出器で検出することで、前記被測定物の厚みを測定す
    る放射線厚み計と、 前記被測定物の厚みに基づいて、前記レーザ式厚み計に
    よる厚み測定値、または前記放射線厚み計による厚み測
    定値のいずれか一方を、最終的な厚み測定値として出力
    する手段と、 を備えて成ることを特徴とする板厚測定装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の板厚測定装置にお
    いて、 前記手段としては、 前記レーザ式厚み計による厚み測定値が厚みのしきい値
    未満の時には、前記放射線厚み計による厚み測定値を、
    また前記レーザ式厚み計による厚み測定値が前記厚みの
    しきい値以上の時には、前記レーザ式厚み計による厚み
    測定値を、最終的な厚み測定値として出力するようにし
    たことを特徴とする板厚測定装置。
  3. 【請求項3】 厚み測定の対象となる板状の被測定物の
    表面にレーザ光を照射してその反射光から距離を測定す
    る2つの距離計を、前記被測定物を介して対向させて配
    置してなり、前記各距離計と被測定物との間のそれぞれ
    の距離を検出することで、前記被測定物の厚みを測定す
    るレーザ式厚み計と、 放射線を発生する放射線発生器、および放射線を検出す
    る放射線検出器を、前記被測定物を介して対向させて配
    置してなり、前記被測定物に放射線発生器から放射線を
    照射して当該被測定物を透過した放射線量を前記放射線
    検出器で検出することで、前記被測定物の厚みを測定す
    る放射線厚み計と、 前記レーザ式厚み計による厚み測定値に基づいて、前記
    放射線厚み計における厚み測定に用いられる前記被測定
    物の材質補正値を求める手段と、 を備えて成ることを特徴とする板厚測定装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項3に記載の板厚測定装置にお
    いて、 前記被測定物と同材質の材質補正値をあらかじめ求めて
    おき、当該材質補正値と前記手段により求められた被測
    定物の材質補正値とを比較し、 前記各材質補正値の差が第1の所定値以上の時、あるい
    は前記各材質補正値の比が第2の所定値未満でかつ第3
    の所定値(第2の所定値<第3の所定値)以上の時に、
    前記被測定物の材質異常の旨を出力する手段を付加した
    ことを特徴とする板厚測定装置。
  5. 【請求項5】 前記請求項1または請求項3に記載の板
    厚測定装置において、 前記レーザ式厚み計と前記放射線厚み計とを一体に構成
    したことを特徴とする板厚測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010512524A (ja) * 2006-12-15 2010-04-22 フラウンホッファー−ゲゼルシャフト ツァ フェルダールング デァ アンゲヴァンテン フォアシュンク エー.ファオ 厚さ測定のための方法及び装置
CN117109488A (zh) * 2023-10-23 2023-11-24 北京华力兴科技发展有限责任公司 一种高精度x射线测厚仪

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