JP2001140222A - コンクリート床版固定型枠用支保工 - Google Patents

コンクリート床版固定型枠用支保工

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JP2001140222A JP2000059259A JP2000059259A JP2001140222A JP 2001140222 A JP2001140222 A JP 2001140222A JP 2000059259 A JP2000059259 A JP 2000059259A JP 2000059259 A JP2000059259 A JP 2000059259A JP 2001140222 A JP2001140222 A JP 2001140222A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主桁の間隔や高さに応じて梁の長さおよび支
柱の高さを可変とし、かつ設置や輸送の容易さと軽量化
をも実現できる支保工を提案する。 【解決手段】 本発明による支保工は、コンクリート床
版を支持する梁を分割構造とし、かつ支間長を可変とし
ている。また梁を支持する支柱についても長さを可変と
すると共に分割構造としている。それによって主桁の間
隔や高さ等に応じて設置することができ、再利用性が高
い。また、各部材の軽量化が図れることから、設置や輸
送も容易となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路、橋梁などの
コンクリート床版を設置する際に、コンクリート床版を
固定するための型枠を所定の位置に固定かつ支持するた
めの支保工に関するものである。
【0002】
【従来の技術】道路、橋梁において路面(路盤)として
使用するコンクリート床版を設置する際、コンクリート
荷重を支持しつつ、床版の型枠を所定の位置に固定する
ために支保工が設置される。
【0003】従来の支保工には、道路、橋梁の主桁など
の上に支柱を設置し、互いに隣接する支柱間にコンクリ
ート床版を固定・支持する受梁を掛け渡したもの、また
は互いに隣接する主桁間に支持梁を掛け渡し、この支持
梁上に複数の支柱を設け、さらにこの支柱上に受梁を掛
け渡したもの等がある。
【0004】これまでの支保工は、現場において木材、
鋼材等より、主桁間隔や主桁高さ等に応じたものをその
場で作成し、設置していた。しかしながら、近年、道
路、橋梁などの建設作業の合理化、コスト低減化の要請
から、従来と比較して主桁の間隔を広くしてその数を減
少させた少主桁橋が建設・計画されるようになり、この
少主桁橋に対応させる必要が生じたこと、また支保工の
再利用を図るべく異なる主桁間隔や主桁高さに対応させ
る必要も生じたことから、受梁の長さや支柱の高さを可
変とする支保工が用いられるようになってきている。
【0005】図5は、こうした支保工の一例を示すもの
である。この支保工30は、橋梁31の主桁32,32’上に設
けた支柱(パイプサポート)33,33’、支柱間に路面幅
員方向に掛け渡した外梁34および内梁35を具え、内梁35
を外梁34内にスライド可能に挿入することにより、梁の
長さ(支間長)を可変とし、また支柱33,33’も腰管36
および差込管37からなる構造とし、差込管37の腰管36へ
の差し込み深さを変えることにより高さを可変としてい
る。なお、図5では外梁34および内梁35上に根太梁38お
よび桟木39を設け、その上にコンクリート床版40が設置
された状態を示している。
【0006】しかしながら、かかる支保工30において
は、主桁32と32’との間の間隔が広くなる場合、外梁34
および内梁35が長大化かつ重量化し、それに伴って設置
や輸送に困難が生じる、また必要に応じて支柱間にも支
持部材を追加して設ける必要がある、と言った問題があ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の問題
点を解決し、主桁の間隔や高さに応じて梁の長さおよび
支柱の高さを可変とし、かつ設置や輸送の容易さと軽量
化をも実現できる支保工を提案するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、コン
クリート床版固定のための型枠を支持する、梁およびこ
れを支持する支柱を具える支保工において、前記梁が、
互いに対向して配置する一対の中空の第一の梁部材と、
前記第一の梁部材の間に延在させて配置する第二の梁部
材とを有し、前記支柱は前記第一の梁部材と接続してこ
れを支持し、前記各第一の梁部材および、前記第二の梁
部材の両端近傍に、それぞれ長手方向に複数の貫通孔を
設け、前記第一の梁部材の貫通孔と前記第二の梁部材の
貫通孔とに連結部材を挿通することにより、前記第一の
梁部材と前記第二の梁部材とを連結して梁を形成するに
際し、前記連結部材を挿通する前記第一および第二の梁
部材にそれぞれ設けた前記貫通孔を選択することにより
前記梁の長さを可変としたことを特徴とするものであ
る。
【0009】本発明による支保工は、コンクリート床版
を支持する梁(受梁)を複数の部材をボルト、ピン等の
連結部材により連結した構造とし、かつ、連結するため
の貫通孔をこれら部材に多数設け、連結の際にボルト等
を挿通させる貫通孔の位置を任意に選択できるものとし
ている。それによって、梁の長さ(支間長)を任意に変
えることができ、設置個所によって主桁間隔や路面幅員
が異なる場合でも、これに対応可能であるため、本支保
工の再利用性が図れる。また連結・分解が容易で構造も
単純であり、軽量化をも図れることから、設置や輸送も
容易である。
【0010】本発明による支保工は、前記支柱が、主部
材と、第一および第二の副部材とを具え、前記前記第一
および第二の副部材の一端を、それぞれ前記第一の梁部
材の両端に固定し、他端をそれぞれ前記主部材の上端と
前記第一の梁部材の中央部近傍下でヒンジ結合し、それ
によって前記第一および第二の副部材と前記主部材とを
相互に分離・連結可能としたことを特徴とする。このよ
うな構造とすることにより、梁、特に第二の梁部材に加
わる曲げモーメントに対してこの第二の梁部材を支持す
ることができる。また支柱の分解・組み立てが可能とな
ってその軽量化が図ることができ、設置や輸送が容易と
なる。さらに、主部材と副部材とがヒンジ結合している
ことにより、主部材の角度を任意に変化させることがで
きるため、設置個所によって主桁間隔や路面幅員が異な
る場合でも、これに対応可能となり、本支保工の再利用
性の向上を図ることができる。
【0011】本発明による支保工においては、前記支柱
の第二の副部材を前記第一の梁部材に固定する代わり
に、前記支柱の第二の副部材の一方の端部を前記第二の
梁部材に固定することとしても良い。それによって、支
保工自体がトラス構造を有することとなり、曲げ剛性を
増加させることができるようになる。このとき、前記第
二の副部材の端部を前記第二の梁部材に固定する位置を
複数設ける、すなわち、前記第二の梁部材の長手方向全
体に亘って連結部材を挿通するための貫通孔を複数設け
ることとしても良い。それによって、支保工の設置個所
によって主桁間隔や路面幅員が異なる場合でも、これに
対応可能となる。
【0012】また本発明による支保工においては、前記
主部材の長さを可変としても良い。このような構造とす
ることによっても、設置個所によって主桁間隔や路面幅
員が異なる場合でも対応することができるようになる。
【0013】さらに本発明による支保工は、前記主部材
の下端に、この主部材の中心軸線と、この主部材に加わ
る軸力の作用線とのずれを防ぐためのセンタリング部材
を設けたことを特徴とする。支柱の主部材には軸力(圧
縮力)が作用するが、安全性の確保や型枠の確実な支持
等のためには、常にこの軸力の作用線と主部材の中心軸
線との間にずれが生じないようにしなければならない。
そのため、主部材の下端、すなわち設置個所(例えば主
桁フランジ上)と接触する側の端部に、上記センタリン
グ部を設け、支柱を、前記軸力の作用線と支柱の中心軸
線とが一致するように設置できるようにしている。
【0014】このセンタリング部は、前記の目的から、
先端を略半球状または先細状とするが、それによって設
置個所との接触面積が小さくなるため、支柱の位置ずれ
が生じることが考えられる。そのため、センタリング部
として、支柱下端にゴム材を設け、摩擦力によって支柱
の位置ずれを防ぐ。なお、これと同様の効果を得るため
に、支柱の端部を半球形、または先細形とし、その先端
と設置個所との間にゴム板を介在させることとしても良
い。
【0015】また本発明による支保工は、前記支柱の主
部材と、第一の副部材と、第二の副部材とのヒンジ結合
部の間に略水平な横梁を設けたことを特徴とする。それ
によって、支保工自体がより強固なトラス構造を有する
こととなり、曲げ剛性をさらに増加させることができる
ようになる。
【0016】この横梁は、その長さを可変とすることが
できる。この横梁を可変とするために、前記横梁が、互
いに対向して配置する、一端が前記支柱と接続する一対
の中空の第一の横梁部材と、これら第一の横梁部材の間
に延在させて配置する第二の横梁部材とを有し、前記各
第一の横梁部材の他端および、前記第二の横梁部材の両
端近傍に、それぞれ長手方向に複数の貫通孔を設け、前
記第一の横梁部材の貫通孔と前記第二の横部材の貫通孔
とに連結部材を挿通することにより、前記第一の横梁部
材と前記第二の横梁部材とを連結して前記横梁を形成す
るに際し、前記連結部材を挿通する前記第一および第二
の横梁部材にそれぞれ設けた前記貫通孔を選択すること
により前記横梁の長さを可変とする。それによって、受
梁の長さ、すなわち主桁間隔や路面幅員などの支保工の
設置個所に変化にも対応することが可能である。また、
この横梁はヒンジ結合した箇所に取り付けることとして
いるため、連結・分解が容易で構造も単純であることか
ら、設置や輸送も容易である。
【0017】さらに本発明による支保工においては、前
記第二の梁部材と前記第二の横梁部材との間に、これら
とピン結合する複数の斜め部材をさらに設け、それによ
ってトラス構造を形成することとしても良い。それによ
って、支保工の剛性をより高めることが可能となる。
【0018】また本発明による支保工においては、前記
第一の梁部材の、前記第二の梁部材と接続していない側
の端部の端面にボルト孔を設け、このボルト孔にボルト
を螺合させ、前記ボルト頭部を主桁と接触させるように
しても良い。このボルト孔にねじ込むボルトの長さを変
化させ、このボルトによって前記第一の梁部材を主桁と
接触させるようにする。それによって、本支保工を設置
する主桁の高さが異なる場合に、第一および第二の梁部
材に生じる水平方向の力を主桁に伝達させ、これら梁部
材の水平変位を拘束して支保工のずれを防ぐことができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施形態について説明する。
【0020】図1〜図3は、本発明による支保工の一実
施形態を示すものであり、図1では本支保工10を二本の
主桁11,11’間に設けた状態が側面図で示されている。
本支保工10は、一対の第一の梁部材12,12’と、これら
の間に掛け渡した第二の梁部材13とを具え、第一の梁部
材12,12’には、下部にそれぞれ支柱14,14’が取り付
けられ、これら支柱14,14’の下端は主桁11,11それぞ
れの下フランジ15,15’上に載せられている。また、第
一の梁部材12,12’は共に、吊りボルト16,16’によっ
て主桁11,11の上フランジ17,17’と連結している。さ
らに、第一の梁部材12,12’と第二の梁部材13とはそれ
ぞれ複数のピンまたはボルト18によって連結している。
なお、図では明示されていないが、この支保工10におい
ても、従来のものと同様に(図5参照)、第一および第
二の梁部材12,13の上に根太梁および桟木等を設け、そ
の上にコンクリート床版の型枠を設置するものとしてい
る。
【0021】図2および図3に示すように、本実施形態
においては、第一の梁部材12,12’は中空で矩形断面を
有し、その中に矩形断面の第二の梁部材13を挿入してい
る。第一の梁部材12,12’には複数の貫通孔12aが、第
二の梁部材13の両端にも多数の貫通孔13aがそれぞれ長
手方向に設けられている。これら梁部材を連結する際に
は、第一の梁部材12,12’に第二の梁部材13を挿入し、
これらに設けた貫通孔12a,13aにピンまたはボルト18を
挿通する。このとき、第二の梁部材13を適切な長さだけ
第一の梁部材12,12’に挿入し、両者が重なり合った部
分に存在する貫通孔12a,13aにピンまたはボルト18を挿
通する。それによって、設置個所、すなわち主桁11,1
1’の間隔(支間長)に応じた本支保工10の設置が可能
となる。
【0022】なお、第一の梁部材12,12’および第二の
梁部材13としては、上記以外にも種々の形態が可能であ
る。例えば、これら梁部材を共にI型鋼やL型鋼などを
用いて形成し、連結の際にはこれらを重ね合わせるよう
にしても良く、また第一の梁部材12,12’を中空または
中実の矩形断面のものとし、第二の梁部材13をこれと重
ね合わせるようにして連結しても良い。
【0023】支柱14,14’は、共に主部材14aおよび副
部材14b,14cからなり、これらは主部材14aの上端に設
けたヒンジ14dによって連結している。副部材14b,14c
は、共に一端が第一の梁部材12の両端にピン結合によっ
て固定され、またヒンジ14dは第一の梁部材12の中央部
近傍の下に位置するように設ける。このような構造とす
ることにより、梁、特に第二の梁部材に加わる曲げモー
メントに対してこの第二の梁部材を支持することができ
るようになる。また、これら部材を互いにピン結合する
構成としたことにより、各部材を分割することができ、
支柱の軽量化が図れるため、設置や輸送も容易となる。
さらに、主部材14aの角度を任意に変化することができ
るため、設置個所によって主桁間隔や路面幅員が異なる
場合でも、これに対応可能であり、本支保工10の再利用
性を図ることができる。
【0024】また、支柱14,14’の主部材14aは、腰管1
9と差込管20とからなり、腰管19への差込管20の差し込
み深さを変えることにより、主部材14aの長さを変える
ことができるようになっている。なお、この腰管19への
差込管20への差し込みの形態としては、例えば腰管19お
よび差込管20にそれぞれねじ山を設けて差込管20をねじ
込むものとしても、またこ差込管20に多数のピン挿入孔
を設け、これにピンを挿入して固定するものとしても良
い。
【0025】図4は、本支保工10の支柱14下端のセンタ
リング部の例を示すものである。図4(a)の例では、支柱
14下端に略半球型のゴム材21を取り付けている。このゴ
ム材21が略半球型をなしていることにより、支柱14の中
心軸線Lと、図に矢印で示す、この支柱14に加わる軸力
(圧縮荷重)の作用線とのずれを防ぎつつ、支柱14を主
桁11上に設置することができる。また、このゴム材21の
摩擦力により、支柱14が主桁11上の当初の設置位置から
ずれることが避けられる。なお、このゴム材21の形状
は、この他略円錐形状または略角錐形状でも良い。
【0026】一方図4(b)では、支柱14下端を略円錐形
とし、これと主桁11の下フランジ15との間にゴム板22を
介在させている。このような構成としても、図4(a)に
示す例と同様の効果が得られる。なお、この場合も、支
柱14下端を略半球形としても良いことは言うまでもな
い。
【0027】図6は、本発明による支保工の第二の実施
形態を示すものである。図示の支保工10は、基本的には
図1に示すものと同様の構成を有しているが、本例にお
いては、支柱14,14’の間に横梁23を設けている。横梁
23は、その両端が支柱14,14’の各ヒンジ14dにピン結
合している。
【0028】横梁23は、一対の第一の横梁部材23a,23
a’および、これらの間に掛け渡した第二の横梁部材23b
を具える。これら横梁部材は、それぞれ複数のピンまた
はボルト24によって連結している。
【0029】図7は、支柱14と横梁23との接続部分を詳
細に示すものであり、ここでは横梁23の一方の側のみを
示す。支柱14の主部材14aと、副部材14b,14cと、横梁2
3の第一の横梁部材23a(および23a’)とは、プレート2
5を介して連結ボルト26によって相互に連結している。
また第一の横梁部材23aは中空で矩形断面を有し、その
中に矩形断面の第二の横梁部材23bが挿入されている。
第一の横梁部材23aには複数の貫通孔27が、第二の横梁
部材23bの両端にも多数の貫通孔28がそれぞれ長手方向
に設けられている。これら梁部材を連結する際には、第
一の横梁部材23a(および23a’)に第二の横梁部材23b
を挿入し、これらに設けた貫通孔27,28にピンまたはボ
ルト24を挿通する。このとき、第二の横梁部材23bを適
切な長さだけ第一の梁横部材23a,23a’に挿入し、両者
が重なり合った部分に存在する貫通孔27,28にピンまた
はボルト24を挿通する。それによって、設置個所、すな
わち主桁11,11’の間隔(支間長)に応じた長さでの横
梁23の設置が可能となる。
【0030】なお、前述した第一の梁部材12,12'およ
び第二の梁部材13と同様に、この横梁23も種々の形態を
取ることができることは言うまでもない。
【0031】図8は、本発明による支保工の第三の実施
形態を示すものである。図示の支保工10’においては、
支柱14,14’の第二の副部材14bが、共にその一端が第
二の梁部材13とボルト29により1か所でピン結合してい
る。それによって、トラス構造が形成されている。な
お、第二の梁部材13には、ボルト29を挿通する貫通孔41
が、長手方向に複数設けられている。そのため、支柱1
4,14’の第二の副部材14bとの接続位置を任意に設定す
ることが可能である。したがって、二本の第二の梁部材
14bは、支保工10’の設置場所等に応じて、これに必要
な強度や剛性が得られる限り、それぞれ異なる箇所で第
二の梁部材とピン結合しても良いこととなる。
【0032】図9は、本発明による支保工の第四の実施
形態を示すものである。図示の支保工10”においては、
第二の梁部材13と第二の横梁部材23bとの間に、斜め部
材42,43をさらに設けている。ここで、斜め部材42の一
端を支柱14の第二の副部材14bと共に第二の梁部材13と
ボルト44によってピン結合し、一方斜め部材43の一端が
支柱14’の第二の副部材14bと共に第二の梁部材13とボ
ルト45によってピン結合している。さらに、これら斜め
部材42,43それぞれの他端はボルト46によって第二の横
梁部材23bとピン結合している。これによって本支保工1
0’においてトラス構造が形成されることとなる。な
お、第二の副部材14bおよび斜め部材42,43と第二の梁
部材とをピン結合するための、ボルト44,45を挿通する
貫通孔47は複数設けることができ、それによって結合す
る位置を任意に設定することが可能である。
【0033】図10は、本発明による支保工の第五の実
施形態を示すものであり、図10(a)はその外観を、図
10(b)は図10(a)中の円で囲んだ部分Aを拡大した示
すものである。図示の支保工50は、高さの異なる主桁1
1,11’の間に設置されている。また第一の梁部材12,1
2’の、それぞれ主桁11,11’と向かい合う側の端面に
ボルト孔51が設けられ、このボルト孔51にはボルト52が
挿入されている。ボルト52が第一の梁部材12(12’)か
ら突出する長さはナット53により調節・固定されてい
る。
【0034】ここで、ボルト52は、その頭部が必ず主桁
11(11’)と接触するようにしなければならない。これ
は、図10(a)に示すように、支保工50を傾斜して設置
する場合、第一の梁部材12,12’および第二の梁部材13
に、これら梁部材の自重に加えて、その上に打設される
コンクリート床版などの重量によって生じる荷重の、水
平方向の分力が加わるからである。この水平方向の分力
は、支保工に水平方向のずれ(図では右方向)を発生さ
せることとなる。そこで、第一の梁部材の端面から突出
させたボルト52を主桁11に常に接触させることによっ
て、支保工50の水平方向の水平方向の変位を拘束し、ず
れを防ぐ。
【0035】以上説明したように、本発明による支保工
は、梁の長さを任意に調節可能であるため、再利用性が
高く、支間長の異なる複数の現場で利用できる。また、
分解・組み立てが簡単な構造であることから、構成部材
の軽量化が図れると共に設置や輸送が容易である。さら
に支柱にセンタリング部を設けたことにより、支柱のず
れを有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による支保工の一実施形態を示す側面
図である。
【図2】 図1の支保工の梁の一部を拡大して示す図で
ある。
【図3】 図2の梁を上から見た図である。
【図4】 図1の支保工の支柱下端のセンタリング部の
例を示す図である。
【図5】 従来の支保工の一例を示す側面図である。
【図6】 本発明による支保工の第二の実施形態を示す
側面図である。
【図7】 図6の支保工の横梁の一部を拡大して示す図
である。
【図8】 本発明による支保工の第三の実施形態を示す
側面図である。
【図9】 本発明による支保工の第四の実施形態を示す
側面図である。
【図10】 本発明による支保工の第五の実施形態を示
す側面図である。
【符号の説明】
10,30,50 支保工 11,32 主桁 12 第一の梁部材 13 第二の梁部材 14,33 支柱 15 主桁11の下フランジ 16 吊りボルト 17 主桁11の上フランジ 18,24,29,44,45,46 ピンまたはボルト 19,36 支柱の腰管 20,37 支柱の差込管 21 略半球状のゴム材 22 ゴム板 23 横梁 25 プレート 26 連結ボルト 27,28,41,47 貫通孔 34 外梁 35 内梁 38 根太梁 39 桟木 40 コンクリート床版 42,43 斜め部材 51 ボルト孔 52 ボルト 53 ナット

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート床版固定のための型枠を支
    持する、梁およびこれを支持する支柱を具える支保工に
    おいて、 前記梁が、互いに対向して配置する一対の中空の第一の
    梁部材と、これら第一の梁部材の間に延在させて配置す
    る第二の梁部材とを有し、 前記支柱は前記第一の梁部材と接続してこれを支持し、 前記各第一の梁部材および、前記第二の梁部材の両端近
    傍に、それぞれ長手方向に複数の貫通孔を設け、前記第
    一の梁部材の貫通孔と前記第二の梁部材の貫通孔とに連
    結部材を挿通することにより、前記第一の梁部材と前記
    第二の梁部材とを連結して梁を形成するに際し、前記連
    結部材を挿通する前記第一および第二の梁部材にそれぞ
    れ設けた前記貫通孔を選択することにより前記梁の長さ
    を可変としたことを特徴とする、コンクリート床版固定
    型枠用支保工。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の支保工において、 前記支柱が、主部材と、第一および第二の副部材とを具
    え、 前記第一および第二の副部材の一端を、それぞれ前記第
    一の梁部材の両端に固定し、他端をそれぞれ前記主部材
    の上端と前記第一の梁部材の中央部近傍下でヒンジ結合
    し、それによって前記第一および第二の副部材と前記主
    部材とを相互に分離・連結可能としたことを特徴とす
    る、コンクリート床版固定型枠用支保工。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の支保工において、 前記支柱が、主部材と、第一および第二の副部材とを具
    え、 前記第一および第二の副部材の一端を、それぞれそれぞ
    れ前記主部材の上端と前記第一の梁部材の中央部近傍下
    でヒンジ結合し、前記第一の副部材の他端を前記第一の
    梁部材に固定し、前記第二の副部材の他端を前記第二の
    梁部材に固定し、それによって前記第一および第二の副
    部材と前記主部材とを相互に分離・連結可能とすると共
    に、前記支柱と前記第一および第二の梁部材とを相互に
    分離・連結したことを特徴とする、コンクリート床版固
    定型枠用支保工。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項記載の支保
    工において、 前記主部材の長さを可変としたことを特徴とする、コン
    クリート床版固定型枠用支保工。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項記載の支保
    工において、 前記主部材の下端に、この主部材の中心軸線と、この主
    部材に加わる軸力の作用線とのずれを防ぐためのセンタ
    リング部を設けたことを特徴とする、コンクリート床版
    固定型枠用支保工。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の支保工において、 前記センタリング部を略半球状としたことを特徴とす
    る、コンクリート床版固定型枠用支保工。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の支保工において、 前記センタリング部を略先細状としたことを特徴とす
    る、コンクリート床版固定型枠用支保工。
  8. 【請求項8】 請求項6または7記載の支保工におい
    て、 前記センタリング部に、前記主部材下端に取り付けたゴ
    ム材を用いることを特徴とする、コンクリート床版固定
    型枠用支保工。
  9. 【請求項9】 請求項5記載の支保工において、 前記主部材の下端を略先細形状とするとともにその先端
    にゴム板を取り付け、それによって主部材の中心軸線
    と、この主部材に加わる軸力の作用線とのずれを防ぐこ
    とを特徴とする、コンクリート床版固定型枠用支保工。
  10. 【請求項10】 請求項5記載の支保工において、 前記主部材の下端を略半球状とするとともにその先端に
    ゴム板を取り付け、それによって主部材の中心軸線と、
    この主部材に加わる軸力の作用線とのずれを防ぐことを
    特徴とする、コンクリート床版固定型枠用支保工。
  11. 【請求項11】 請求項3〜10のいずれか1項記載の
    支保工において、 前記第二の梁部材の長手方向全体に亘って複数の貫通孔
    を設け、これら貫通孔の内の少なくとも一つと、前記第
    二の副部材の端部に設けた貫通孔に連結部材を挿通する
    ことによって両者をピン結合するに際し、前記連結部材
    を挿通する前記第二の梁部材の貫通孔を選択可能とする
    ことにより、前記第二の梁部材と前記第二の副部材との
    結合位置を可変としたことを特徴とする、コンクリート
    床版固定型枠用支保工。
  12. 【請求項12】 請求項2〜11のいずれか1項記載の
    支保工において、 前記支柱の主部材と、第一の副部材と、第二の副部材と
    のヒンジ結合部の間に略水平な横梁を設けたことを特徴
    とする、コンクリート床版固定型枠用支保工。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の支保工において、 前記横梁の長さを可変としたことを特徴とする、コンク
    リート床版固定型枠用支保工。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の支保工において、 前記横梁が、互いに対向して配置する、一端が前記支柱
    と接続する一対の中空の第一の横梁部材と、これら第一
    の横梁部材の間に延在させて配置する第二の横梁部材と
    を有し、 前記各第一の横梁部材の他端および、前記第二の横梁部
    材の両端近傍に、それぞれ長手方向に複数の貫通孔を設
    け、前記第一の横梁部材の貫通孔と前記第二の横梁部材
    の貫通孔とに連結部材を挿通することにより、前記第一
    の横梁部材と前記第二の横梁部材とを連結して前記横梁
    を形成するに際し、前記連結部材を挿通する前記第一お
    よび第二の横梁部材にそれぞれ設けた前記貫通孔を選択
    することにより前記横梁の長さを可変としたことを特徴
    とする、コンクリート床版固定型枠用支保工。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の支保工において、 前記第二の梁部材と前記第二の横梁部材との間に、これ
    らとピン結合する複数の斜め部材をさらに設け、それに
    よってトラス構造を形成したことを特徴とする、コンク
    リート床版固定型枠用支保工。
  16. 【請求項16】 請求項1〜15のいずれか1項記載
    の、主桁間に設置する支保工において、 前記第一の梁部材の、前記第二の梁部材と接続していな
    い側の端部の端面にボルト孔を設け、このボルト孔にボ
    ルトを螺合させ、前記ボルト頭部を主桁と接触させるよ
    うにしたことを特徴とする、コンクリート床版固定型枠
    用支保工。
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