JP2001133266A - 角速度センサ - Google Patents

角速度センサ

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JP2001133266A
JP2001133266A JP31136799A JP31136799A JP2001133266A JP 2001133266 A JP2001133266 A JP 2001133266A JP 31136799 A JP31136799 A JP 31136799A JP 31136799 A JP31136799 A JP 31136799A JP 2001133266 A JP2001133266 A JP 2001133266A
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driven frame
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torsion
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JP31136799A
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Masahiro Tsugai
政広 番
Nobuaki Konno
伸顕 紺野
Hiroyuki Fujita
博之 藤田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C19/00Gyroscopes; Turn-sensitive devices using vibrating masses; Turn-sensitive devices without moving masses; Measuring angular rate using gyroscopic effects
    • G01C19/56Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces
    • G01C19/5719Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces using planar vibrating masses driven in a translation vibration along an axis

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 角速度センサの感度が制限されるという課題
があった。 【解決手段】 駆動フレーム5と被駆動フレーム2とを
別個に設け、被駆動フレーム用ねじれ梁4の近傍でリン
ク梁7を用いてそれらを接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両や航空機の
運動制御に用いる角速度センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図19は米国特許第5,408,877
号に開示された従来の角速度センサを示す上面図であ
る。図20は図19中のL−L線に沿った断面図であ
る。図において、101は慣性質量、102は慣性質量
101が設けられた駆動用ジンバルフレーム、103は
駆動用ジンバルフレーム102を囲む検出用ジンバルフ
レーム、104は駆動用ジンバルフレーム102と検出
用ジンバルフレーム103とを接続し、駆動用ジンバル
フレーム102をその対向する2箇所で回転可能に支持
する第1のねじれ梁、105は検出用ジンバルフレーム
103をその対向する2箇所で回転可能に支持する第2
のねじれ梁、106は駆動用ジンバルフレーム102の
下側に、駆動用ジンバルフレーム102と所定のギャッ
プで設けられた駆動電極、107は検出用ジンバルフレ
ーム103の上側に設けられた検出電極、108は第2
のねじれ梁105及び駆動電極106を支持するシリコ
ン基板である。
【0003】第1のねじれ梁104のねじれ軸方向はY
軸方向と平行であり、第2のねじれ梁105のねじれ軸
方向はX軸方向と平行である。第1のねじれ梁104の
ねじれ軸方向及び第2のねじれ梁105のねじれ軸方向
は直交している。駆動電極106は、第1のねじれ梁1
04のねじれ軸方向と平行であり、Z軸方向から見て、
第1のねじれ梁104のねじれ軸の延長線を基準として
対称に2つ設けられている。検出電極107は、第2の
ねじれ梁105のねじれ軸方向と平行であり、Z軸方向
から見て、第2のねじれ梁105のねじれ軸の延長線を
基準として対称に2つ設けられている。
【0004】次に動作について説明する。2つの駆動電
極106に互いに位相が180度異なる交流電圧を印加
すると、駆動用ジンバルフレーム102と各駆動電極1
06との間に発生する静電引力により、第1のねじれ梁
104がねじれ、駆動用ジンバルフレーム102は第1
のねじれ梁104のねじれ軸を回転軸として回転振動
(参照振動)する。その結果、慣性質量101の質量中
心は、X軸方向と平行な方向で単振動する。
【0005】このような状態において、角速度センサ全
体がZ軸周りに回転すると、慣性質量101の質量中心
に、(1)式で表わされるコリオリ力FがY軸方向と平
行な方向に作用する。これにより、第2のねじれ梁10
5がねじれ、検出用ジンバルフレーム103は第2のね
じれ梁105のねじれ軸を回転軸として回転振動する。 F=2VMΩ・・・・(1) (1)式において、Vは慣性質量101のX軸方向と平
行な方向の速度、Mは慣性質量、ΩはZ軸周りの回転の
角速度である。
【0006】検出用ジンバルフレーム103の回転振動
の変位振幅は、コリオリ力Fの絶対値の最大値に比例
し、コリオリ力Fの絶対値の最大値は角速度に比例す
る。また、検出用ジンバルフレーム103が回転振動す
るとき、検出用ジンバルフレーム103と検出電極10
7との間の静電容量が変化する。このため、この静電容
量変化を電圧に変換することにより、角速度Ωに比例し
たセンサ出力を得ることができる。
【0007】このように従来の角速度センサでは、参照
振動を誘起するため、駆動用ジンバルフレーム102と
駆動電極106との間に発生する静電引力を用いてい
る。静電引力は、駆動用ジンバルフレーム102と駆動
電極106との間の距離の2乗に反比例するため、第1
のねじれ梁104が大きくねじれ、駆動用ジンバルフレ
ーム102の回転角度が大きくなり、駆動用ジンバルフ
レーム102と駆動電極106との間の距離が小さくな
ると、静電引力が第1のねじれ梁104の復元力を上回
り、駆動用ジンバルフレーム102が駆動電極106に
張り付くプルイン現象が生じる。このため、駆動ジンバ
ルフレーム102を安定に回転振動させるため、駆動ジ
ンバルフレーム102と駆動電極106との間の距離が
それらの間のギャップの1/3以下であるように、駆動
ジンバルフレーム102の回転振動の変位振幅が制限さ
れる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の角速度センサは
以上のように構成されているので、プルイン現象に起因
して、駆動ジンバルフレーム102の回転振動の変位振
幅が制限される。このため、慣性質量101の質量中心
のX軸方向と平行な方向の速度Vが制限され、コリオリ
力Fが制限される。従って、検出用ジンバルフレーム1
03の回転振動の変位振幅が制限され、角速度センサの
感度が制限されるという課題があった。
【0009】一方、駆動ジンバルフレーム102と駆動
電極106との間の距離がそれらの間のギャップの1/
3以下であるという条件下において、高感度の角速度セ
ンサを設計しようとする場合、駆動ジンバルフレーム1
02と駆動電極106との間のギャップを大きくし、検
出用ジンバルフレーム103の回転振動の変位振幅を大
きくする必要があるが、その場合には、大きな静電引力
が必要となるため、駆動電極106に印加する駆動電圧
や、駆動ジンバルフレーム102と駆動電極106の対
向面積を大きくしなければならないため、現実的ではな
い。
【0010】また、従来の角速度センサは1軸方向周り
の回転の角速度しか検出することができないという課題
があった。
【0011】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、駆動フレームと被駆動フレームと
を別個に設け、被駆動フレームを直接駆動させずに被駆
動フレームを介して間接的に駆動させる構成をした高感
度の角速度センサを得ることを目的とする。
【0012】また、複数の軸方向周りの回転の角速度を
検出可能な角速度センサを得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係る角速度セ
ンサは、慣性質量を囲む被駆動フレームと、慣性質量と
被駆動フレームとを接続し、慣性質量をその対向する2
箇所で回転可能に支持する慣性質量用ねじれ梁と、被駆
動フレームをその対向する2箇所で回転可能に支持する
被駆動フレーム用ねじれ梁と、被駆動フレーム用ねじれ
梁を基準とした被駆動フレームの片側外周を囲む駆動フ
レームと、駆動フレームをその面外方向に曲げ振動させ
る駆動力を駆動フレームに与える駆動力発生手段と、被
駆動フレームと駆動フレームとを接続するリンク梁と、
慣性質量の回転振動の変位振幅を検出する検出手段とを
備えたものである。
【0014】この発明に係る角速度センサは、慣性質量
を囲む被駆動フレームと、慣性質量と被駆動フレームと
を接続し、慣性質量をその対向する2箇所で回転可能に
支持する慣性質量用ねじれ梁と、被駆動フレームをその
対向する2箇所で回転可能に支持する被駆動フレーム用
ねじれ梁と、被駆動フレーム用ねじれ梁を基準とした被
駆動フレームの片側外周を囲み、被駆動フレーム用ねじ
れ梁を支持する駆動フレームと、駆動フレームをその面
外方向に曲げ振動させる駆動力を駆動フレームに与える
駆動力発生手段と、慣性質量の回転振動の変位振幅を検
出する検出手段とを備え、被駆動フレームの重心が、被
駆動フレームの上面または下面と垂直な方向から見たと
き、被駆動フレーム用ねじれ梁のねじれ軸の延長線上か
らずれているものである。
【0015】この発明に係る角速度センサは、被駆動フ
レームの回転振動の変位振幅をモニターするモニター手
段を備えたものである。
【0016】この発明に係る角速度センサは、慣性質量
の質量中心が、被駆動フレームの上面または下面と垂直
な方向から見たとき、被駆動フレーム用ねじれ梁のねじ
れ軸の延長線上に位置し、被駆動フレームの上面または
下面と平行な方向から見たとき、被駆動フレームの上面
より上側または下面より下側に位置し、慣性質量用ねじ
れ梁のねじれ軸方向と被駆動フレーム用ねじれ梁のねじ
れ軸方向が直交しているものである。
【0017】この発明に係る角速度センサは、慣性質量
の質量中心が、被駆動フレームの上面または下面と垂直
な方向から見たとき、被駆動フレーム用ねじれ梁のねじ
れ軸の延長線からずれており、被駆動フレームの上面ま
たは下面と平行な方向から見たとき、被駆動フレームの
上面より上側または下面より下側に位置し、慣性質量用
ねじれ梁のねじれ軸方向と被駆動フレーム用ねじれ梁の
ねじれ軸方向が直交しているものである。
【0018】この発明に係る角速度センサは、慣性質量
の質量中心が、被駆動フレームの上面または下面と垂直
な方向から見たとき、被駆動フレーム用ねじれ梁のねじ
れ軸の延長線からずれており、被駆動フレームの上面ま
たは下面と平行な方向から見たとき、被駆動フレームの
上面より上側または下面より下側に位置し、慣性質量用
ねじれ梁のねじれ軸方向と被駆動フレーム用ねじれ梁の
ねじれ軸方向が平行であるものである。
【0019】この発明に係る角速度センサは、リンク梁
が、被駆動フレーム用ねじれ梁の近傍で被駆動フレーム
と接続しているものである。
【0020】この発明に係る角速度センサは、質量中心
が、被駆動フレームの上面または下面と垂直な方向から
見たとき、被駆動フレーム用ねじれ梁のねじれ軸の延長
線上に位置し、被駆動フレームの上面または下面と平行
な方向から見たとき、被駆動フレームの上面より上側ま
たは下面より下側に位置する第1の慣性質量と、第1の
慣性質量と被駆動フレームとを接続し、被駆動フレーム
用ねじれ梁のねじれ軸方向とねじれ軸方向が直交する第
1の慣性質量用ねじれ梁とを有する第1の回転角速度検
出部、質量中心が、被駆動フレームの上面または下面と
垂直な方向から見たとき、被駆動フレーム用ねじれ梁の
ねじれ軸の延長線からずれており、被駆動フレームの上
面または下面と平行な方向から見たとき、被駆動フレー
ムの上面より上側または下面より下側に位置する第2の
慣性質量と、第2の慣性質量と被駆動フレームとを接続
し、被駆動フレーム用ねじれ梁のねじれ軸方向とねじれ
軸方向が直交する第2の慣性質量用ねじれ梁とを有する
第2の回転角速度検出部、及び質量中心が、被駆動フレ
ームの上面または下面と垂直な方向から見たとき、被駆
動フレーム用ねじれ梁のねじれ軸の延長線からずれてお
り、被駆動フレームの上面または下面と平行な方向から
見たとき、被駆動フレームの上面より上側または下面よ
り下側に位置する第3の慣性質量と、第3の慣性質量と
被駆動フレームとを接続し、被駆動フレーム用ねじれ梁
のねじれ軸方向とねじれ軸方向が平行である第3の慣性
質量用ねじれ梁とを有する第3の回転角速度検出部のう
ち、少なくとも2つの回転角速度検出部を備えたもので
ある。
【0021】この発明に係る角速度センサは、被駆動フ
レームの上面または下面と垂直な方向から見たとき、質
量中心が被駆動フレーム用ねじれ梁のねじれ軸の延長線
を基準として対称に位置し、被駆動フレームの上面また
は下面と平行な方向から見たとき、質量中心がともに被
駆動フレームの上面より上側または下面より下側に位置
する第1及び第2の慣性質量と、ねじれ軸方向が互いに
平行である、第1の慣性質量と被駆動フレームとを接続
する第1の慣性質量用ねじれ梁及び第2の慣性質量と被
駆動フレームとを接続する第2の慣性質量用ねじれ梁と
を備えたものである。
【0022】この発明に係る角速度センサは、被駆動フ
レーム用ねじれ梁を基準とした、被駆動フレームの一方
側外周を囲む第1の駆動フレーム及び他方側外周を囲む
第2の駆動フレームを備えたものである。
【0023】この発明に係る角速度センサは、駆動力発
生手段が、駆動フレーム上に設けた圧電体であるもので
ある。
【0024】この発明に係る角速度センサは、駆動力発
生手段が、駆動フレームの下側に設けた電極であるもの
である。
【0025】この発明に係る角速度センサは、駆動力発
生手段が、駆動フレームに形成したピエゾ抵抗体である
ものである。
【0026】この発明に係る角速度センサは、検出手段
が、慣性質量用ねじれ梁に形成したピエゾ抵抗体である
ものである。
【0027】この発明に係る角速度センサは、検出手段
が、被駆動フレームの下側に設けた電極であるものであ
る。
【0028】この発明に係る角速度センサは、モニター
手段が、駆動フレーム上に設けた圧電体であるものであ
る。
【0029】この発明に係る角速度センサは、モニター
手段が、駆動フレームの下側に設けた電極であるもので
ある。
【0030】この発明に係る角速度センサは、モニター
手段が、被駆動フレーム用ねじれ梁に形成したピエゾ抵
抗体であるものである。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による角
速度センサを示す上面図である。図2は図1中のA−A
線に沿った断面図である。図3は図1中のB−B線に沿
った断面図である。図4は図1中のC−C線に沿った断
面図である。図5は図1中のD−D線に沿った断面図で
ある。図において、1は慣性質量、2は慣性質量1を囲
む被駆動フレーム、3は慣性質量1と被駆動フレーム2
とを接続し、慣性質量1をその対向する2箇所で回転可
能に支持する慣性質量用ねじれ梁、4は被駆動フレーム
2をその対向する2箇所で回転可能に支持する被駆動フ
レーム用ねじれ梁、5は被駆動フレーム用ねじれ梁4を
基準とした被駆動フレーム2の片側外周を囲む駆動フレ
ーム、6は駆動フレーム5をその面外方向(Z軸方向)
に曲げ振動させる駆動力を駆動フレーム5に与える駆動
用圧電体(駆動力発生手段)、7は被駆動フレーム2と
駆動フレーム5とを接続し、駆動フレーム5の曲げ振動
を被駆動フレーム2に伝達するリンク梁、8は慣性質量
1の回転振動の変位振幅を検出する検出用ピエゾ抵抗体
(検出手段)、9は被駆動フレーム2の回転振動の変位
振幅をモニターするモニター用圧電体(モニター手段)
である。
【0032】また、10は支持基板、11は支持基板1
0に固定され、駆動フレーム5の端辺部と接続するアン
カー部、12は被駆動フレーム用ねじれ梁4とアンカー
部11とを接続する接続部、13は慣性質量1及び被駆
動フレーム2が回転振動するとき、それらが支持基板1
0に接触することを防止するために、慣性質量1及び被
駆動フレーム2の下側に形成された支持基板10の凹部
である。
【0033】慣性質量1、被駆動フレーム2、慣性質量
用ねじれ梁3、被駆動フレーム用ねじれ梁4、駆動フレ
ーム5、リンク梁7、アンカー部11及び接続部12は
シリコン基板を加工することにより形成されている。支
持基板10はシリコンやこれに近い線膨脹係数を有する
パイレックスガラスなどで形成されている。
【0034】慣性質量1の質量中心は、被駆動フレーム
2の上面または下面と垂直な方向から見たとき、被駆動
フレーム用ねじれ梁4のねじれ軸の延長線上に位置し、
被駆動フレーム2の上面または下面と平行な方向から見
たとき、被駆動フレーム2の下面より下側に位置する。
すなわち、慣性質量1の質量中心は、図1に示す状態に
おいて、Z軸方向と平行な方向から見たとき、被駆動フ
レーム用ねじれ梁4のねじれ軸の延長線上に位置し、X
軸方向またはY軸方向と平行な方向から見たとき、被駆
動フレーム2の下面より下側に位置する。ここで、ねじ
れ梁のねじれ軸の延長線とは、対向する2つのねじれ梁
のねじれ軸間を結ぶ線のことである。以下、同様であ
る。
【0035】慣性質量用ねじれ梁3のねじれ軸方向はX
軸方向と平行であり、被駆動フレーム用ねじれ梁4のね
じれ軸方向はY軸方向と平行である。慣性質量用ねじれ
梁3のねじれ軸方向と被駆動フレーム用ねじれ梁4のね
じれ軸方向は直交している。
【0036】駆動フレーム5は、リンク梁7と接続する
2つの長細部と、その2つの長細部を接続する幅広部と
から構成されている。駆動用圧電体6は、駆動フレーム
5の幅広部上の長細部側に1つずつ、合計で2つ設けら
れている。モニター用圧電体9は、駆動フレーム5の幅
広部上における2つの駆動用圧電体6間に設けられてい
る。駆動用圧電体6及びモニター用圧電体9は、バルク
圧電体または薄膜圧電体からなる。駆動用圧電体6及び
モニター用圧電体9の上下面には金属電極14が形成さ
れている。ただし、図1中には、金属電極は図示してい
ない。
【0037】リンク梁7は、被駆動フレーム用ねじれ梁
4のねじれ軸方向と平行であり、被駆動フレーム用ねじ
れ梁4の近傍で被駆動フレーム2と接続している。
【0038】検出用ピエゾ抵抗体8は、2端子ピエゾ抵
抗や4端子ピエゾ抵抗などからなり、慣性質量用ねじれ
梁3を形成するシリコン基板面の中央部に形成されてい
る。検出用ピエゾ抵抗体8は、慣性質量用ねじれ梁3、
被駆動フレーム2、被駆動フレーム用ねじれ梁4、接続
部12などを形成するシリコン基板面に形成された拡散
層からなる配線を通じて外部回路と電気的接続が可能に
なっている。
【0039】被駆動フレーム用ねじれ梁4は、接続部1
2及びアンカー部11を介して支持基板10と接続して
いる。これにより、温度変化が生じたとき、被駆動フレ
ーム用ねじれ梁4と支持基板10との線膨脹係数の差に
よって被駆動フレーム用ねじれ梁4に不要な熱応力がか
かり、その駆動特性に悪影響を及ぼすことを防止してい
る。
【0040】次に動作について説明する。駆動用圧電体
6の上下面に形成された金属電極14を用いて、駆動用
圧電体6の上下面に交流電位差を与えると、駆動用圧電
体6はその面外方向(Z軸方向)に曲げ振動する。そし
て、駆動用圧電体6の曲げ振動によって、駆動フレーム
5はそのアンカー部11側端を軸として、その面外方向
(Z軸方向)に曲げ振動する。この曲げ振動は、リンク
梁7を通して被駆動フレーム2に伝達される。このた
め、被駆動フレーム用ねじれ梁4がねじれ、被駆動フレ
ーム2は被駆動フレーム用ねじれ梁4のねじれ軸を回転
軸として回転振動(参照振動)する。その結果、慣性質
量1の質量中心は、X軸方向と平行な方向で単振動す
る。
【0041】リンク梁7は、被駆動フレーム用ねじれ梁
4の近傍で被駆動フレーム2と接続しているため、駆動
フレーム5のわずかな曲げ変位で被駆動フレーム2は大
きく回転する。この効果は、リンク梁7と被駆動フレー
ム2との接続位置が、被駆動フレーム用ねじれ梁4のね
じれ軸に近いほど大きい。
【0042】駆動フレーム5の曲げ変位と、被駆動フレ
ーム2の回転角度との間には一対一の関係がある。ま
た、駆動フレーム5に設けられたモニター用圧電体9
も、駆動フレーム5とともに曲げ振動する。このため、
被駆動フレーム2の回転角度とモニター用圧電体9の曲
げ変位との間にも一対一の関係があり、モニター用圧電
体9からの出力電圧をモニターし、それを一定にするこ
とにより、被駆動フレーム2の回転振動の変位振幅を一
定にすることができる。
【0043】このような慣性質量1の質量中心が単振動
している状態において、角速度センサ全体がZ軸周りに
回転すると、慣性質量1の質量中心に、(2)式で表わ
されるコリオリ力FがY軸方向と平行な方向に作用す
る。慣性質量1の質量中心は、Y軸方向と平行な方向か
ら見たとき、被駆動フレーム2の下面より下側に位置し
ているため、慣性質量用ねじれ梁3のねじれ軸周りのト
ルクが発生し、慣性質量用ねじれ梁3がねじれ、慣性質
量1は慣性質量用ねじれ梁3のねじれ軸を回転軸として
回転振動する。 F=2VMΩ・・・・(2) (2)式において、Vは慣性質量1のX軸方向と平行な
方向の速度、Mは慣性質量、ΩはZ軸周りの回転の角速
度である。
【0044】慣性質量1の回転振動の変位振幅は、コリ
オリ力Fの絶対値の最大値に比例し、コリオリ力Fの絶
対値の最大値は角速度に比例する。また、慣性質量1が
回転振動するときに慣性質量用ねじれ梁3を形成するシ
リコン基板面の中央部に発生するせん断応力に起因し
て、検出用ピエゾ抵抗体8の抵抗値が変化する。このた
め、検出用ピエゾ抵抗体8の抵抗値変化を電圧変化とし
て読み出すことで、角速度に比例したセンサ出力を得る
ことができる。
【0045】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、駆動フレーム5と被駆動フレーム2とを別個に設
け、それらをリンク梁7を用いて接続し、駆動フレーム
5の曲げ振動をリンク梁7を介して被駆動フレーム2に
伝達するので、被駆動フレーム2の回転振動の変位振幅
が制限されず、センサ感度を大きくすることができる効
果が得られる。
【0046】また、この実施の形態1によれば、リンク
梁7が被駆動フレーム用ねじれ梁4の近傍で被駆動フレ
ーム2と接続しているので、駆動フレーム5のわずかな
曲げ変位で被駆動フレーム2が大きく回転し、駆動フレ
ーム5の曲げ振動の変位振幅が小さくても、被駆動フレ
ーム2の回転振動の変位振幅が大きいため、低電圧で駆
動することができる効果が得られる。
【0047】さらに、この実施の形態1によれば、被駆
動フレーム2の回転振動の変位振幅をモニターするモニ
ター用圧電体9を備えているので、モニター用圧電体9
からの出力電圧をモニターし、それを一定にすることに
より、被駆動フレーム2の回転振動の変位振幅を一定に
することができる効果が得られる。
【0048】なお、この実施の形態では、慣性質量1の
質量中心がX軸方向またはY軸方向と平行な方向から見
たとき、被駆動フレーム2の下面より下側に位置する場
合について説明したが、上面より上側に位置する場合で
も同様の効果が得られる。
【0049】また、この実施の形態では、被駆動フレー
ム2の回転振動の変位振幅をモニターするために、圧電
体を用いているが、被駆動フレーム用ねじれ梁4を形成
するシリコン基板面の中央部にピエゾ抵抗体を形成し、
そのピエゾ抵抗体を用いて被駆動フレーム2の回転振動
の変位振幅をモニターすることもできる。
【0050】さらに、圧電体は、電圧を印加したとき微
小変位し、その際印加する電圧が小さくても大きな力を
発生するため、駆動フレーム5の曲げ振動の変位振幅が
小さくてもよいこの実施の形態の角速度センサにおけ
る、駆動フレーム5に駆動力を与える手段として最適で
ある。
【0051】実施の形態2.図6はこの発明の実施の形
態2による角速度センサを示す上面図である。図7は図
6中のE−E線に沿った断面図である。図において、2
1は慣性質量1を囲む被駆動フレーム、22は被駆動フ
レーム21をその対向する2箇所で回転可能に支持する
被駆動フレーム用ねじれ梁、23は被駆動フレーム用ね
じれ梁22を基準とした被駆動フレーム21の片側外周
を囲み、被駆動フレーム用ねじれ梁22を支持する駆動
フレーム、24は被駆動フレーム21の下面に形成され
たブロックである。
【0052】ブロック24は、被駆動フレーム用ねじれ
梁22を基準として駆動フレーム23と反対側に2つ形
成されている。被駆動フレーム21の上面または下面と
垂直な方向から見たとき、2つのブロック部24は、慣
性質量用ねじれ梁3のねじれ軸の延長線を基準として対
称に位置している。このため、被駆動フレーム21の重
心は、被駆動フレーム用ねじれ梁22のねじれ軸の延長
線よりブロック24側にずれている。すなわち、偏心し
ている。
【0053】この実施の形態では、被駆動フレーム用ね
じれ梁22が駆動フレーム23で支持されており、被駆
動フレーム用ねじれ梁22が実施の形態1におけるリン
ク梁としても機能する。
【0054】なお、図6及び図7中、図1から図5中の
構成要素と同一あるいは同等のものには同一符号を付し
ている。図6中には、駆動用圧電体6及びモニター用圧
電体9の上下面に形成された金属電極は図示していな
い。
【0055】次に動作について説明する。実施の形態1
の場合と同様に、駆動用圧電体6の上下面に交流電位差
を与えると、駆動用圧電体6及び駆動フレーム5は曲げ
振動する。この曲げ振動は被駆動フレーム用ねじれ梁2
2を通して被駆動フレーム21全体に伝達される。この
とき、被駆動フレーム21の重心が被駆動フレーム用ね
じれ梁22のねじれ軸の延長線よりブロック24側にず
れているので、被駆動フレーム21に駆動慣性力が作用
する。このため、被駆動フレーム用ねじれ梁22がねじ
れ、被駆動フレーム21は被駆動フレーム用ねじれ梁2
2のねじれ軸を回転軸として回転振動(参照振動)す
る。以下、実施の形態1の場合と同様に動作する。
【0056】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、駆動フレーム23と被駆動フレーム21とを別個に
設け、被駆動フレーム用ねじれ梁22を駆動フレーム2
3で支持し、かつ被駆動フレーム2の重心を偏心させて
いるので、駆動フレーム23の曲げ振動が被駆動フレー
ム用ねじれ梁22を通して被駆動フレーム21全体に伝
達されたとき、被駆動フレーム21に駆動慣性力が作用
し、被駆動フレーム21は被駆動フレーム用ねじれ梁2
2のねじれ軸を回転軸として回転振動(参照振動)する
ため、実施の形態1の場合より簡単な構成で被駆動フレ
ーム21を回転振動させることができる効果が得られ
る。
【0057】実施の形態3.図8はこの発明の実施の形
態3による角速度センサを示す上面図である。図9は図
8中のF−F線に沿った断面図である。図10は図8中
のG−G線に沿った断面図である。図において、31は
第1の慣性質量、32は第2の慣性質量、33は第3の
慣性質量、34は第1から第3の慣性質量31〜33を
囲む被駆動フレーム、35は第1の慣性質量31をその
対向する2箇所で回転可能に支持する第1の慣性質量用
ねじれ梁、36は第2の慣性質量32をその対向する2
箇所で回転可能に支持する第2の慣性質量用ねじれ梁、
37は第3の慣性質量33をその対向する2箇所で回転
可能に支持する第3の慣性質量用ねじれ梁、38は第1
の慣性質量31の回転振動の変位振幅を検出する第1の
検出用ピエゾ抵抗体(検出手段)、39は第2の慣性質
量32の回転振動の変位振幅を検出する第2の検出用ピ
エゾ抵抗体(検出手段)、40は第3の慣性質量33の
回転振動の変位振幅を検出する第3の検出用ピエゾ抵抗
体(検出手段)である。
【0058】第1の慣性質量31の質量中心は、被駆動
フレーム34の上面または下面と垂直な方向から見たと
き、被駆動フレーム用ねじれ梁4のねじれ軸の延長線上
に位置し、被駆動フレーム34の上面または下面と平行
な方向から見たとき、被駆動フレーム34の下面より下
側に位置する。すなわち、第1の慣性質量31の質量中
心は、図8に示す状態において、Z軸方向と平行な方向
から見たとき、被駆動フレーム用ねじれ梁4のねじれ軸
の延長線上に位置し、X軸方向またはY軸方向と平行な
方向から見たとき、被駆動フレーム34の下面より下側
に位置する。第1の慣性質量用ねじれ梁35のねじれ軸
方向はX軸方向と平行であり、被駆動フレーム用ねじれ
梁4のねじれ軸方向と直交している。第1の検出用ピエ
ゾ抵抗体38は、第1の慣性質量用ねじれ梁35を形成
するシリコン基板面の中央部に形成されている。第1の
慣性質量31、第1の慣性質量用ねじれ梁35及び第1
の検出用ピエゾ抵抗体38は、Z軸周りの回転の角速度
を検出する第1の回転角速度検出部を構成する。
【0059】第2の慣性質量32の質量中心は、被駆動
フレーム34の上面または下面と垂直な方向から見たと
き、被駆動フレーム用ねじれ梁4のねじれ軸の延長線よ
り駆動フレーム5と反対側にずれて位置し、被駆動フレ
ーム34の上面または下面と平行な方向から見たとき、
被駆動フレーム34の下面より下側に位置する。すなわ
ち、第2の慣性質量32の質量中心は、図8に示す状態
において、Z軸方向と平行な方向から見たとき、被駆動
フレーム用ねじれ梁4のねじれ軸の延長線より駆動フレ
ーム5と反対側にずれて位置し、X軸方向またはY軸方
向と平行な方向から見たとき、被駆動フレーム34の下
面より下側に位置する。第2の慣性質量用ねじれ梁36
のねじれ軸方向はX軸方向と平行であり、被駆動フレー
ム用ねじれ梁4のねじれ軸方向と直交している。第2の
検出用ピエゾ抵抗体39は、第2の慣性質量用ねじれ梁
36を形成するシリコン基板面の中央部に形成されてい
る。第2の慣性質量32、第2の慣性質量用ねじれ梁3
6及び第2の検出用ピエゾ抵抗体39は、X軸周りの回
転の角速度を検出する第2の回転角速度検出部を構成す
る。
【0060】第3の慣性質量33の質量中心は、被駆動
フレーム34の上面または下面と垂直な方向から見たと
き、被駆動フレーム用ねじれ梁4のねじれ軸の延長線よ
り駆動フレーム5と反対側にずれて位置し、被駆動フレ
ーム34の上面または下面と平行な方向から見たとき、
被駆動フレーム34の下面より下側に位置する。すなわ
ち、第3の慣性質量33の質量中心は、図7に示す状態
において、Z軸方向と平行な方向から見たとき、被駆動
フレーム用ねじれ梁4のねじれ軸の延長線より駆動フレ
ーム5と反対側にずれて位置し、X軸方向またはY軸方
向と平行な方向から見たとき、被駆動フレームの下面よ
り下側に位置する。第3慣性質量用ねじれ梁37のねじ
れ軸方向はY軸方向と平行であり、被駆動フレーム用ね
じれ梁4のねじれ軸方向と平行である。第3の検出用ピ
エゾ抵抗体40は、第3の慣性質量用ねじれ梁37を形
成するシリコン基板面の中央部に形成されている。第3
の慣性質量33、第3の慣性質量用ねじれ梁37及び第
3の検出用ピエゾ抵抗体40は、Y軸周りの回転の角速
度を検出する第3の回転角速度検出部を構成する。
【0061】なお、図8から図10中、図1から図5中
の構成要素と同一あるいは同等のものには同一符号を付
している。図8中には、駆動用圧電体6及びモニター用
圧電体9の上下面に形成された金属電極は図示していな
い。
【0062】次に動作について説明する。実施の形態1
の場合と同様に、駆動用圧電体6の上下面に交流電位差
を与えると、駆動用圧電体6及び駆動フレーム5は曲げ
振動する。この曲げ振動はリンク梁7を通して被駆動フ
レーム34に伝達される。このため、被駆動フレーム3
4は被駆動フレーム用ねじれ梁4のねじれ軸を回転軸と
して回転振動(参照振動)する。その結果、第1の慣性
質量31の質量中心はX軸方向と平行な方向で単振動
し、第2及び第3の慣性質量32及び33の質量中心は
Z軸方向と平行な方向で単振動する。
【0063】このような状態において、角速度センサ全
体がZ軸周りに回転すると、第1の慣性質量31は第1
の慣性質量用ねじれ梁35のねじれ軸を回転軸として回
転振動する。そして、第1の検出用ピエゾ抵抗体38の
抵抗値変化を電圧変化として読み出すことで、Z軸周り
の回転の角速度に比例したセンサ出力を得ることができ
る。
【0064】また、角速度センサ全体がX軸周りに回転
すると、第2の慣性質量32は第2の慣性質量用ねじれ
梁36のねじれ軸を回転軸として回転振動する。そし
て、第2の検出用ピエゾ抵抗体39の抵抗値変化を電圧
変化として読み出すことで、X軸周りの回転の角速度に
比例したセンサ出力を得ることができる。
【0065】さらに、角速度センサ全体がY軸周りに回
転すると、第3の慣性質量33は第3の慣性質量用ねじ
れ梁37のねじれ軸を回転軸として回転振動する。そし
て、第3の検出用ピエゾ抵抗体40の抵抗値変化を電圧
変化として読み出すことで、Y軸周りの回転の角速度に
比例したセンサ出力を得ることができる。
【0066】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、Z軸周りの回転の角速度を検出する第1の回転角速
度検出部、X軸周りの回転の角速度を検出する第2の回
転角速度検出部及びY軸周りの回転の角速度を検出する
第3の回転角速度検出部を備えているので、3軸周りの
回転の角速度を検出することができる効果が得られる。
【0067】なお、この実施の形態では、第1から第3
の慣性質量31〜33の質量中心がX軸方向またはY軸
方向と平行な方向から見たとき、被駆動フレーム34の
下面より下側に位置する場合について説明したが、上面
より上側に位置する場合でも同様の効果が得られる。
【0068】また、この実施の形態では、第1から第3
の回転角速度検出部を備える構成を、実施の形態1の場
合に適用する例を示したが、実施の形態2の場合に適用
しても同様の効果が得られる。
【0069】さらに、この実施の形態では、第1から第
3の回転角速度検出部を備える場合について説明した
が、それらのうちのいずれか2つの回転角速度検出部を
備えるように構成した場合には、2軸周りの回転の角速
度を検出することができ、それらのうちのいずれか1つ
の回転角速度検出部を備えるように構成した場合には、
1軸周りの回転の角速度を検出することができる。第1
の回転角速度検出部のみを備えるように構成したもの
が、実施の形態1の角速度センサである。
【0070】実施の形態4.図11はこの発明の実施の
形態4による角速度センサを示す上面図である。図にお
いて、41は第1の慣性質量、42は第2の慣性質量、
43は第1の慣性質量41及び第2の慣性質量42を囲
む被駆動フレーム、44は第1の慣性質量41をその対
向する2箇所で回転可能に支持する第1の慣性質量用ね
じれ梁、45は第2の慣性質量42をその対向する2箇
所で回転可能に支持する第2の慣性質量用ねじれ梁、4
6は第1の慣性質量41の回転振動の変位振幅を検出す
る第1の検出用ピエゾ抵抗体(検出手段)、47は第2
の慣性質量42の回転振動の変位振幅を検出する第2の
検出用ピエゾ抵抗体(検出手段)である。
【0071】第1及び第2の慣性質量41,42の質量
中心は、被駆動フレーム43の上面または下面と垂直な
方向から見たとき、被駆動フレーム用ねじれ梁4のねじ
れ軸の延長線を基準として対称に位置し、被駆動フレー
ム43の上面または下面と平行な方向から見たとき、と
もに被駆動フレーム43の下面より下側に位置する。す
なわち、第1及び第2の慣性質量41,42の質量中心
は、図11に示す状態において、Z軸方向と平行な方向
から見たとき、被駆動フレーム用ねじれ梁4のねじれ軸
の延長線を基準として対称に位置し、X軸方向またはY
軸方向と平行な方向から見たとき、被駆動フレーム43
の下面より下側に位置する。第1の慣性質量41の大き
さと第2の慣性質量42の大きさは同じである。
【0072】第1及び第2の慣性質量用ねじれ梁44,
45のねじれ軸方向はX軸方向と平行であり、互いに平
行である。また、第1及び第2の慣性質量用ねじれ梁4
4,45のねじれ軸方向は被駆動フレーム用ねじれ梁4
のねじれ軸方向と直交している。
【0073】第1の検出用ピエゾ抵抗体46は、第1の
慣性質量用ねじれ梁44を形成するシリコン基板面の中
央部に形成され、第2の検出用ピエゾ抵抗体47は、第
2の慣性質量用ねじれ梁45を形成するシリコン基板面
の中央部に形成されている。
【0074】なお、図11中、図1から図5中の構成要
素と同一あるいは同等のものには同一符号を付してい
る。図11中には、駆動用圧電体6及びモニター用圧電
体9の上下面に形成された金属電極は図示していない。
【0075】次に動作について説明する。実施の形態1
の場合と同様に、駆動用圧電体6の上下面に交流電位差
を与えると、駆動用圧電体6及び駆動フレーム5は曲げ
振動する。この曲げ振動はリンク梁7を通して被駆動フ
レーム43に伝達される。このため、被駆動フレーム4
3は被駆動フレーム用ねじれ梁4のねじれ軸を回転軸と
して回転振動(参照振動)する。その結果、第1及び第
2の慣性質量41及び42の質量中心は、Z軸方向と平
行な方向で単振動する。
【0076】このような状態において、角速度センサ全
体がX軸周りに回転すると、第1の慣性質量41は第1
の慣性質量用ねじれ梁44のねじれ軸を回転軸として回
転振動し、第2の慣性質量42は第2の慣性質量用ねじ
れ梁45のねじれ軸を回転軸として回転振動する。
【0077】第1及び第2の慣性質量41,42の質量
中心は、Z軸方向と平行な方向から見たとき、被駆動フ
レーム用ねじれ梁4のねじれ軸の延長線を基準として対
称に位置しているので、第1及び第2の慣性質量41及
び42の質量中心がZ軸方向と平行な方向で単振動する
とき、それらのZ軸方向と平行な方向の速度は、絶対値
が同じで符号が異なる。このため、第1及び第2の慣性
質量41,42の質量中心に作用するコリオリ力は、絶
対値が同じで符号が異なる。従って、第1及び第2の慣
性質量41,42は、互いに位相が180度異なる回転
振動をする。その結果、第1及び第2の検出用ピエゾ抵
抗体46,47の抵抗値変化を電圧変化としてそれぞれ
読み出し、それらの差を求めることにより、同相で変化
するノイズ成分が除去されたセンサ出力を得ることがで
きる。例えば、Y軸方向と平行な方向の加速度による第
1及び第2の慣性質量41,42の振動に起因するノイ
ズ成分を除去することができる。なお、第1及び第2の
慣性質量41,42の質量中心が被駆動フレーム用ねじ
れ梁4のねじれ軸の延長線から離れるほど、第1及び第
2の慣性質量41及び42の質量中心がZ軸方向と平行
な方向で単振動するとき、それらのZ軸方向と平行な方
向の速度の絶対値が大きくなるため、センサの感度が大
きくなる。
【0078】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、第1及び第2の慣性質量41,42の質量中心が、
被駆動フレーム43の上面または下面と垂直な方向から
見たとき、被駆動フレーム用ねじれ梁4のねじれ軸の延
長線を基準として対称に位置しているので、被駆動フレ
ーム43が回転振動している状態において、角速度セン
サ全体がX軸周りに回転するとき、第1及び第2の慣性
質量41,42は互いに位相が180度異なる回転振動
をするため、角速度を高精度に検出することができる効
果が得られる。
【0079】なお、この実施の形態では、第1及び第2
の慣性質量41,42の質量中心がX軸方向またはY軸
方向と平行な方向から見たとき、被駆動フレーム43の
下面より下側に位置する場合について説明したが、上面
より上側に位置する場合でも同様の効果が得られる。
【0080】また、この実施の形態では、第1及び第2
の慣性質量用ねじれ梁44,45のねじれ軸方向が、被
駆動フレーム用ねじれ梁4のねじれ軸方向と直交してい
る場合について説明したが、平行である場合でも同様の
効果が得られる。ただし、その場合、Y軸周りの回転の
角速度を検出する角速度センサとなる。
【0081】さらに、この実施の形態では、第1及び第
2の慣性質量41,42の質量中心が、Z軸方向と平行
な方向から見たとき、被駆動フレーム用ねじれ梁4のね
じれ軸の延長線を基準として対称に位置する構成を、実
施の形態1の場合に適用する例について説明したが、実
施の形態2の場合に適用しても同様の効果が得られる。
【0082】実施の形態5.図12はこの発明の実施の
形態5による角速度センサを示す上面図である。図にお
いて、51は被駆動フレーム用ねじれ梁4を基準とした
被駆動フレーム2の一方側外周を囲む第1の駆動フレー
ム、52は被駆動フレーム用ねじれ梁4を基準とした被
駆動フレーム2の他方側外周を囲む第2の駆動フレー
ム、53は第1の駆動フレーム51をその面外方向(Z
軸方向)に曲げ振動させる駆動力を第1の駆動フレーム
51に与える第1の駆動用圧電体(駆動力発生手段)、
54は第2の駆動フレーム52をその面外方向(Z軸方
向)に曲げ振動させる駆動力を第2の駆動フレーム51
に与える第2の駆動用圧電体(駆動力発生手段)、55
は被駆動フレーム2と第1の駆動フレーム51とを接続
し、第1の駆動フレーム51の曲げ振動を被駆動フレー
ム2に伝達する第1のリンク梁、56は被駆動フレーム
2と第2の駆動フレーム52とを接続し、第2の駆動フ
レーム52の曲げ振動を被駆動フレーム2に伝達する第
2のリンク梁、57は被駆動フレーム2の回転振動の変
位振幅をモニターするモニター用ピエゾ抵抗体(モニタ
ー手段)である。
【0083】第1の駆動用圧電体53は、第1の駆動フ
レーム51の幅広部上に設けられ、第2の駆動用圧電体
54は、第2の駆動フレーム52の幅広部上に設けられ
ている。モニター用ピエゾ抵抗体57は、被駆動フレー
ム用ねじれ梁4を形成するシリコン基板面の中央部に形
成されている。
【0084】なお、図12中、図1から図5中の構成要
素と同一あるいは同等のものには同一符号を付してい
る。図12中には、第1及び第2の駆動用圧電体53,
54の上下面に形成された金属電極は図示していない。
【0085】次に動作について説明する。第1の駆動用
圧電体53の上下面に交流電位差を与え、第2の駆動用
圧電体54の上下面に第1の駆動用圧電体53の上下面
に与える交流電位差と位相が180度異なる交流電位差
を与えると、第1及び第2の駆動用圧電体53,54
は、それらの面外方向(Z軸方向)に、互いに位相が1
80度異なる曲げ振動をする。そして、第1及び第2の
駆動用圧電体53,54の曲げ振動によって、第1及び
第2の駆動フレーム51,52はそれらの面外方向(Z
軸方向)に、互いに位相が180度異なる曲げ振動をす
る。この曲げ振動は第1及び第2のリンク梁55,56
を通して被駆動フレーム2に伝達される。このため、被
駆動フレーム2は、被駆動フレーム用ねじれ梁4のねじ
れ軸を回転軸として、プッシュプル方式で安定に回転振
動(参照振動)する。モニター用ピエゾ抵抗体57の抵
抗値変化を電圧変化として読み出し、それを一定にする
ことにより、被駆動フレーム2の回転振動の変位振幅を
一定にすることができる。以下、実施の形態1の場合と
同様に動作する。
【0086】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、被駆動フレーム用ねじれ梁4を基準として、被駆動
フレーム2の一方側外周を囲む第1の駆動フレーム51
と、被駆動フレーム2の他方側外周を囲む第2の駆動フ
レーム52とを備え、被駆動フレーム2と第1の駆動フ
レーム51とを第1のリンク梁55で接続し、被駆動フ
レーム2と第2の駆動フレーム52とを第2のリンク梁
56で接続しているので、第1及び第2の駆動フレーム
51,52が、互いに位相が180度異なる曲げ振動す
ることにより、被駆動フレーム2が被駆動フレーム用ね
じれ梁4のねじれ軸を回転軸として安定に回転振動する
ため、角速度を高精度に検出することができる効果が得
られる。
【0087】また、この実施の形態5によれば、被駆動
フレーム2が6箇所で支持されているため、外部衝撃に
強いという効果が得られる。
【0088】なお、この実施の形態では、被駆動フレー
ム用ねじれ梁4を基準として、被駆動フレーム2の一方
側外周を囲む第1の駆動フレーム51と、被駆動フレー
ム2の他方側外周を囲む第2の駆動フレーム52とを備
える構成を、実施の形態1の場合に適用する例について
説明したが、実施の形態2の場合に適用することもでき
る。ただし、その場合、第1及び第2の駆動フレームを
同相で曲げ振動させる。
【0089】また、被駆動フレーム2と第1及び第2の
駆動フレーム51,52とを第1及び第2のリンク梁5
5,56で接続し、被駆動フレーム2がプッシュプル方
式で回転振動する場合には、必ずしも被駆動フレーム用
ねじれ梁4は必要ない。被駆動フレーム用ねじれ梁4
は、余分なねじれトルクの発生源となるためである。
【0090】実施の形態6.図13はこの発明の実施の
形態6による角速度センサを示す上面図である。図14
は図13中のH−H線に沿った断面図である。図におい
て、61は被駆動フレーム用ねじれ梁4を基準とした被
駆動フレーム2の一方側外周を囲む第1の駆動フレー
ム、62は被駆動フレーム用ねじれ梁4を基準とした被
駆動フレーム2の他方側外周を囲む第2の駆動フレー
ム、63は第1の駆動フレーム61をその面外方向(Z
軸方向)に曲げ振動させる駆動力を第1の駆動フレーム
61に与える駆動用圧電体(駆動力発生手段)、64は
被駆動フレーム2と第1の駆動フレーム61とを接続
し、第1の駆動フレーム61の曲げ振動を被駆動フレー
ム2に伝達する第1のリンク梁、65は被駆動フレーム
2と第2の駆動フレーム62とを接続し、被駆動フレー
ム2の回転振動を第2の駆動フレーム62に伝達する第
2のリンク梁、66は被駆動フレーム2の回転振動の変
位振幅をモニターするモニター用圧電体(モニター手
段)である。
【0091】第1及び第2の駆動フレーム61,62は
薄形である。駆動用圧電体63は、第1の駆動フレーム
61の2つの長細部に1つずつ、合計で2つ設けられて
いる。モニター用圧電体66は、第2の駆動フレーム6
2の2つの長細部に1つずつ、合計で2つ設けられてい
る。第1の駆動フレーム61は薄形であるため、第1の
駆動フレーム61の2つの長細部に設けられた駆動用圧
電体63が曲げ振動すると、それとともに容易に曲げ振
動し、被駆動フレーム2が回転振動すると、この回転振
動が第2のリンク梁65を通して容易に伝達され、第2
の駆動フレーム62は曲げ振動する。
【0092】なお、図13及び図14中、図1から図5
中の構成要素と同一あるいは同等のものには同一符号を
付している。
【0093】次に動作について説明する。実施の形態1
の場合と同様に、駆動用圧電体63の上下面に交流電位
差を与えると、駆動用圧電体63及び第1の駆動フレー
ム61は曲げ振動する。この曲げ振動は第1のリンク梁
64を通して被駆動フレーム2に伝達される。このた
め、被駆動フレーム2は被駆動フレーム用ねじれ梁4の
ねじれ軸を回転軸として回転振動(参照振動)する。ま
た、この回転振動は第2のリンク梁65を通して第2の
駆動フレーム62に伝達される。このため、第2の駆動
フレーム62はそこに設けられたモニター用圧電体66
とともに面外方向(Z軸方向)に曲げ振動する。被駆動
フレーム2の回転角度とモニター用圧電体66の曲げ変
位との間に一対一の関係があり、モニター用圧電対66
からの出力電圧をモニターし、それを一定にすることに
より、被駆動フレーム2の回転振動の変位振幅を一定に
することができる。以下、実施の形態1の場合と同様に
動作する。
【0094】以上のように、この実施の形態6によれ
ば、駆動用圧電体63を第1の駆動フレーム61の長細
部に設け、モニター用圧電体66を第2の駆動フレーム
62の長細部に設けているので、第1の駆動フレーム6
1の幅広部を小さくすることにより、角速度センサ全体
を小さくすることができる効果が得られる。
【0095】また、この実施の形態6によれば、被駆動
フレーム2が6箇所で支持されているため、実施の形態
5の場合と同様に、外部衝撃に強いという効果が得られ
る。
【0096】なお、この実施の形態では、第2の駆動フ
レーム62の長細部にモニター用圧電体66を設ける場
合について説明したが、モニター用圧電体66に代え
て、第2の駆動フレーム62をその面外方向(Z軸方
向)に曲げ振動させる駆動力を第2の駆動フレーム62
に与える駆動用圧電体を設け、被駆動フレーム用ねじれ
梁4を形成するシリコン基板の中央部にピエゾ抵抗体を
形成する場合でも同様の効果が得られる。ただし、その
場合、被駆動フレーム2は、プッシュプル方式で回転振
動する。
【0097】また、この実施の形態では、駆動フレーム
をその面外方向(Z軸方向)に曲げ振動させる駆動力を
駆動フレームに与えるために、圧電体を用いているが、
駆動フレームの長細部にピエゾ抵抗体を形成し、ピエゾ
抵抗体に交流電流を流したときに生じるピエゾ抵抗体の
熱膨脹を利用して駆動フレームをその面外方向(Z軸方
向)に曲げ振動させる駆動力を駆動フレームに与えるこ
ともできる。
【0098】また、この実施の形態では、駆動フレーム
の長細部に圧電体を設けたり、ピエゾ抵抗体を形成する
場合について説明したが、被駆動フレームと駆動フレー
ムとを接続するリンク梁に圧電体を設けたり、ピエゾ抵
抗体を形成する場合でも同様の効果が得られる。
【0099】また、この実施の形態では、駆動フレーム
の長細部に圧電体を設けたり、ピエゾ抵抗体を形成する
構成を、実施の形態1の変形例である実施の形態5の場
合に適用する例を示したが、実施の形態2の変形例の場
合に適用しても同様の効果が得られる。
【0100】実施の形態7.図15はこの発明の実施の
形態7による角速度センサを示す上面図である。図16
は図15中のI−I線に沿った断面図である。図17は
図15中のJ−J線に沿った断面図である。図18は図
15中のK−K線に沿った断面図である。図において、
71は駆動フレーム5をその面外方向(Z軸方向)に曲
げ振動させる駆動力を駆動フレーム5に与える駆動用電
極(駆動力発生手段)、72は慣性質量1の回転振動の
変位振幅を検出する検出用電極(検出手段)、73は被
駆動フレーム2の回転振動の変位振幅をモニターするモ
ニター用電極(モニター手段)、74は駆動フレーム5
を曲げ振動し易くするために、駆動フレーム5のアンカ
ー部11側端辺部付近に形成された駆動フレーム5の薄
肉部である。
【0101】駆動用電極71及びモニター用電極73
は、駆動フレーム5直下に位置する支持基板10上に設
けられている。モニター用電極73は長方形の形状を
し、駆動用電極71はその3辺を取り囲む形状をしてい
る。駆動用電極71及びモニター用電極73は、全体と
して駆動フレーム5の形状と略一致する。検出用電極7
2は、慣性質量1の直下に位置する支持基板10上に、
被駆動フレーム用ねじれ梁4のねじれ軸方向に並んで2
つ設けられている。
【0102】なお、図15から図18中、図1から図5
中の構成要素と同一あるいは同等のものには同一符号を
付している。
【0103】次に動作について説明する。駆動フレーム
5及び駆動用電極71に直流電圧を印加し、さらに駆動
用電極71に交流電圧を印加すると、駆動フレーム5は
駆動用電極71に印加した交流電圧の周波数でその面外
方向(Z軸方向)に曲げ振動する。この曲げ振動はリン
ク梁7を通して被駆動フレーム2に伝達される。このた
め、被駆動フレーム2は被駆動フレーム用ねじれ梁4の
ねじれ軸を回転軸として回転振動(参照振動)する。そ
の結果、慣性質量1の質量中心はX軸方向と平行な方向
で単振動する。
【0104】駆動フレーム5が曲げ振動すると、駆動フ
レーム5と駆動用電極71との間の静電容量が変化す
る。このため、この静電容量変化を電圧し変換し、それ
を一定にすることにより、被駆動フレーム2の回転振動
の変位振幅を一定にすることができる。
【0105】このような慣性質量1の質量中心が単振動
している状態において、角速度センサ全体がZ軸周りに
回転すると、慣性質量1は慣性質量用ねじれ梁3のねじ
れ軸を中心として回転振動する。
【0106】慣性質量1が回転振動すると、慣性質量1
と検出用電極72との間の静電容量は、一方の検出用電
極72との間で増加し、他方の検出用電極72との間で
減少する。このため、一方の検出用電極72との間の静
電容量と他方の検出用電極72との間の静電容量の差を
電圧に変換することにより、角速度に比例したセンサ出
力を得ることができる。
【0107】以上のように、この実施の形態7によれ
ば、駆動フレーム5に駆動力を与える手段、慣性質量1
の回転振動の変位振幅を検出する手段、及び被駆動フレ
ーム2の回転振動の変位振幅をモニターする手段が、実
施の形態1の場合と異なるが、基本的構成は同一である
ため、実施の形態1と同様の効果が得られる。
【0108】なお、この実施の形態では、駆動フレーム
に駆動力を与える手段、慣性質量の回転振動の変位振幅
を検出する手段、及び被駆動フレームの回転振動の変位
振幅をモニターする手段が電極である構成を、実施の形
態1の場合に適用する例を示したが、実施の形態2の場
合に適用しても同様の効果が得られる。
【0109】さらに、図15〜図18では、角速度セン
サのパッケージング例も併せて示している。図におい
て、75は角速度センサを外部回路と接続をするための
電極島、76は電極島75の上面に設けられた電極パッ
ド、77は電極パッド76を外部回路と接続可能にする
ためのホール78及びパッケージング後の内部空間を確
保するための窪み79が形成された上部基板、80はパ
ッケージ外形を形成し、支持基板10と上部基板77と
に挟まれた補助支持部である。ただし、図15中には、
上部基板77は図示していない。
【0110】電極島75は6個設けられており、各電極
島75は、支持基板10上に形成された金属配線を介し
て、アンカー部11、駆動用電極71、2つの検出用電
極72、モニター用電極73及び補助支持部80のうち
のいずれか1つと接続している。
【0111】電極島75及び補助支持部80は慣性質量
1などを形成するためのシリコン基板を加工することに
より形成されている。上部基板77はシリコンやこれに
近い線膨脹係数を有するパイレックスガラスなどで形成
されている。
【0112】補助支持部80と上部基板77との間、及
び電極島75と上部基板77との間は、シリコンの直接
接合や陽極接合などの手法で接合されている。これによ
り、パッケージ内部が外部と完全に遮断された封止構造
となり、信頼性の高い角速度センサが構成されている。
【0113】なお、上述した各実施の形態において、駆
動フレームに駆動力を与えるために、駆動フレーム上に
永久磁石膜を設け、外部に電磁コイルを設け、それらの
間の相互作用(ローレンツ力)により駆動フレームを曲
げ振動させる手法や、外部に永久磁石を設け、駆動フレ
ーム上に平面電磁石を設け、それらの間の相互作用(ロ
ーレンツ力)により駆動フレームを曲げ振動させる手法
を適用することもできる。
【0114】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、慣性
質量を囲む被駆動フレームと、慣性質量と被駆動フレー
ムとを接続し、慣性質量をその対向する2箇所で回転可
能に支持する慣性質量用ねじれ梁と、被駆動フレームを
その対向する2箇所で回転可能に支持する被駆動フレー
ム用ねじれ梁と、被駆動フレーム用ねじれ梁を基準とし
た被駆動フレームの片側外周を囲む駆動フレームと、駆
動フレームをその面外方向に曲げ振動させる駆動力を駆
動フレームに与える駆動力発生手段と、被駆動フレーム
と駆動フレームとを接続するリンク梁と、慣性質量の回
転振動の変位振幅を検出する検出手段とを備えるように
角速度センサを構成したので、被駆動フレームの回転振
動の変位振幅が制限されず、センサ感度の大きな角速度
センサを得ることができる効果がある。
【0115】この発明によれば、慣性質量を囲む被駆動
フレームと、慣性質量と被駆動フレームとを接続し、慣
性質量をその対向する2箇所で回転可能に支持する慣性
質量用ねじれ梁と、被駆動フレームをその対向する2箇
所で回転可能に支持する被駆動フレーム用ねじれ梁と、
被駆動フレーム用ねじれ梁を基準とした被駆動フレーム
の片側外周を囲み、被駆動フレーム用ねじれ梁を支持す
る駆動フレームと、駆動フレームをその面外方向に曲げ
振動させる駆動力を駆動フレームに与える駆動力発生手
段と、慣性質量の回転振動の変位振動を検出する検出手
段とを備え、被駆動フレームの重心が、被駆動フレーム
の上面または下面と垂直な方向から見たとき、被駆動フ
レーム用ねじれ梁のねじれ軸の延長線上からずれている
ように角速度センサを構成したので、駆動フレームの曲
げ振動が被駆動フレーム用ねじれ梁を通して被駆動フレ
ーム全体に伝達されたとき、被駆動フレームに駆動慣性
力が作用し、被駆動フレームが被駆動フレーム用ねじれ
梁を回転軸として回転振動するため、簡単な構成で被駆
動フレームが回転振動する角速度センサを得ることがで
きる効果がある。
【0116】この発明によれば、被駆動フレームの回転
振動の変位振幅をモニターするモニター手段を備えるよ
うに角速度センサを構成したので、モニター手段からの
信号を一定にすることにより、被駆動フレームの回転振
動の変位振幅が一定である角速度センサを得ることがで
きる。
【0117】この発明によれば、リンク梁が被駆動フレ
ーム用ねじれ梁の近傍で被駆動フレームと接続するよう
に角速度センサを構成したので、駆動フレームの曲げ振
動の変位振幅が小さくても、被駆動フレームの回転振動
の変位振幅が大きいため、低電圧駆動の角速度センサを
得ることができる。
【0118】この発明によれば、質量中心が、被駆動フ
レームの上面または下面と垂直な方向から見たとき、被
駆動フレーム用ねじれ梁のねじれ軸の延長線上に位置
し、被駆動フレームの上面または下面と平行な方向から
見たとき、被駆動フレームの上面の上側または下面の下
側に位置する第1の慣性質量と、第1の慣性質量と被駆
動フレームとを接続し、被駆動フレーム用ねじれ梁のね
じれ軸方向とねじれ軸方向が直交する第1の慣性質量用
ねじれ梁とを有する第1の回転角速度検出部、質量中心
が、被駆動フレームの上面または下面と垂直な方向から
見たとき、被駆動フレーム用ねじれ梁のねじれ軸の延長
線からずれており、被駆動フレームの上面または下面と
平行な方向から見たとき、被駆動フレームの上面の上側
または下面の下側に位置する第2の慣性質量と、第2の
慣性質量と被駆動フレームとを接続し、被駆動フレーム
用ねじれ梁のねじれ軸方向とねじれ軸方向が直交する第
2の慣性質量用ねじれ梁とを有する第2の回転角速度検
出部、及び質量中心が、被駆動フレームの上面または下
面と垂直な方向から見たとき、被駆動フレーム用ねじれ
梁のねじれ軸の延長線からずれており、被駆動フレーム
の上面または下面と平行な方向から見たとき、被駆動フ
レームの上面の上側または下面の下側に位置する第3の
慣性質量と、第3の慣性質量と被駆動フレームとを接続
し、被駆動フレーム用ねじれ梁のねじれ軸方向とねじれ
軸方向が平行である第3の慣性質量用ねじれ梁とを有す
る第3の回転角速度検出部のうち、少なくとも2つの回
転角速度検出部を備えるように角速度センサを構成した
ので、2軸周り以上の回転の角速度を検出可能な角速度
センサを得ることができる。
【0119】この発明によれば、被駆動フレームの上面
または下面と垂直な方向から見たとき、質量中心が被駆
動フレーム用ねじれ梁のねじれ軸の延長線を基準として
対称に位置し、被駆動フレームの上面または下面と平行
な方向から見たとき、質量中心がともに被駆動フレーム
の上面の上側または下面の下側に位置する第1及び第2
の慣性質量と、ねじれ軸方向が互いに平行である、第1
の慣性質量と被駆動フレームとを接続する第1の慣性質
量用ねじれ梁及び第2の慣性質量と被駆動フレームとを
接続する第2の慣性質量用ねじれ梁とを備えるように角
速度センサを構成したので、被駆動フレームが回転振動
している状態において、角速度センサ全体が第1及び第
2の慣性質量用ねじれ梁のねじれ軸と平行な方向の軸の
周りを回転するとき、第1及び第2の慣性質量は、互い
に位相が180度異なる回転振動をするため、高精度に
角速度を検出可能な角速度センサを得ることができる。
【0120】この発明によれば、被駆動フレーム用ねじ
れ梁を基準とした、被駆動フレームの一方側外周を囲む
第1の駆動フレーム及び他方側外周を囲む第2の駆動フ
レームを備えるように角速度センサを構成したので、被
駆動フレームが安定に回転振動するため、高精度に角速
度を検出可能な角速度センサを得ることができる。
【0121】この発明によれば、駆動力発生手段が、駆
動フレーム上に設けた圧電体であるように角速度センサ
を構成したので、低電圧で駆動フレームを曲げ振動させ
る駆動力を駆動フレームに与えることができるため、低
電圧駆動の角速度センサを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による角速度センサ
を示す上面図である。
【図2】 図1中のA−A線に沿った断面図である。
【図3】 図1中のB−B線に沿った断面図である。
【図4】 図1中のC−C線に沿った断面図である。
【図5】 図1中のD−D線に沿った断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態2による角速度センサ
を示す上面図である。
【図7】 図6中のE−E線に沿った断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態3による角速度センサ
を示す上面図である。
【図9】 図8中のF−F線に沿った断面図である。
【図10】 図8中のG−G線に沿った断面図である。
【図11】 この発明の実施の形態4による角速度セン
サを示す上面図である。
【図12】 この発明の実施の形態5による角速度セン
サを示す上面図である。
【図13】 この発明の実施の形態6による角速度セン
サを示す上面図である。
【図14】 図13中のH−H線に沿った断面図であ
る。
【図15】 この発明の実施の形態7による角速度セン
サを示す上面図である。
【図16】 図15中のI−I線に沿った断面図であ
る。
【図17】 図15中のJ−J線に沿った断面図であ
る。
【図18】 図15中のK−K線に沿った断面図であ
る。
【図19】 従来の角速度センサを示す上面図である。
【図20】 図19中のL−L線に沿った断面図であ
る。
【符号の説明】
1 慣性質量、2 被駆動フレーム、3 慣性質量用ね
じれ梁、4 被駆動フレーム用ねじれ梁、5 駆動フレ
ーム、6 駆動用圧電体(駆動力発生手段)、7 リン
ク梁、8 検出用ピエゾ抵抗体(検出手段)、9 モニ
ター用圧電体(モニター手段)、10 支持基板、11
アンカー部、12 接続部、13 凹部、14 金属
電極、21 被駆動フレーム、22 被駆動フレーム用
ねじれ梁、23 駆動フレーム、24 ブロック、31
第1の慣性質量、32 第2の慣性質量、33 第3
の慣性質量、34 被駆動フレーム、35 第1の慣性
質量用ねじれ梁、36 第2の慣性質量用ねじれ梁、3
7 第3の慣性質量用ねじれ梁、38 第1の検出用ピ
エゾ抵抗体(検出手段)、39 第2の検出用ピエゾ抵
抗体(検出手段)、40 第3の検出用ピエゾ抵抗体
(検出手段)、41第1の慣性質量、42 第2の慣性
質量、43 被駆動フレーム、44 第1の慣性質量用
ねじれ梁、45 第2の慣性質量用ねじれ梁、46 第
1の検出用ピエゾ抵抗体(検出手段)、47 第2の検
出用ピエゾ抵抗体(検出手段)、51第1の駆動フレー
ム、52 第2の駆動フレーム、53 第1の駆動用圧
電体(駆動力発生手段)、54 第2の駆動用圧電体
(駆動力発生手段)、55 第1のリンク梁、56 第
2のリンク梁、57 モニター用ピエゾ抵抗体(モニタ
ー手段)、61 第1の駆動フレーム、62 第2の駆
動フレーム、63 駆動用圧電体(駆動力発生手段)、
64 第1のリンク梁、65 第2のリンク梁、66
モニター用圧電体(モニター手段)、71 駆動用電極
(駆動力発生手段)、72 検出用電極(検出手段)、
73 モニター用電極(モニター手段)、74 薄肉
部、75 電極島、76 電極パッド、77 上部基
板、78 ホール、79 窪み、80 補助支持部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F105 AA02 AA03 BB05 BB08 BB13 BB20 CC04 CD02 CD06 CD13

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 慣性質量と、該慣性質量を囲む被駆動フ
    レームと、上記慣性質量と該被駆動フレームとを接続
    し、該慣性質量をその対向する2箇所で回転可能に支持
    する慣性質量用ねじれ梁と、上記被駆動フレームをその
    対向する2箇所で回転可能に支持する被駆動フレーム用
    ねじれ梁と、該被駆動フレーム用ねじれ梁を基準とした
    上記被駆動フレームの片側外周を囲む駆動フレームと、
    該駆動フレームをその面外方向に曲げ振動させる駆動力
    を該駆動フレームに与える駆動力発生手段と、上記被駆
    動フレームと上記駆動フレームとを接続するリンク梁
    と、上記慣性質量の回転振動の変位振幅を検出する検出
    手段とを備えた角速度センサ。
  2. 【請求項2】 慣性質量と、該慣性質量を囲む被駆動フ
    レームと、上記慣性質量と該被駆動フレームとを接続
    し、該慣性質量をその対向する2箇所で回転可能に支持
    する慣性質量用ねじれ梁と、上記被駆動フレームをその
    対向する2箇所で回転可能に支持する被駆動フレーム用
    ねじれ梁と、該被駆動フレーム用ねじれ梁を基準とした
    上記被駆動フレームの片側外周を囲み、該被駆動フレー
    ム用ねじれ梁を支持する駆動フレームと、該駆動フレー
    ムをその面外方向に曲げ振動させる駆動力を該駆動フレ
    ームに与える駆動力発生手段と、上記慣性質量の回転振
    動の変位振幅を検出する検出手段とを備え、上記被駆動
    フレームの重心が、該被駆動フレームの上面または下面
    と垂直な方向から見たとき、上記被駆動フレーム用ねじ
    れ梁のねじれ軸の延長線上からずれている角速度セン
    サ。
  3. 【請求項3】 被駆動フレームの回転振動の変位振幅を
    モニターするモニター手段を備えたことを特徴とする請
    求項1または請求項2記載の角速度センサ。
  4. 【請求項4】 慣性質量の質量中心は、被駆動フレーム
    の上面または下面と垂直な方向から見たとき、被駆動フ
    レーム用ねじれ梁のねじれ軸の延長線上に位置し、上記
    被駆動フレームの上面または下面と平行な方向から見た
    とき、該被駆動フレームの上面より上側または下面より
    下側に位置し、 慣性質量用ねじれ梁のねじれ軸方向と上記被駆動フレー
    ム用ねじれ梁のねじれ軸方向が直交していることを特徴
    とする請求項1または請求項2記載の角速度センサ。
  5. 【請求項5】 慣性質量の質量中心は、被駆動フレーム
    の上面または下面と垂直な方向から見たとき、被駆動フ
    レーム用ねじれ梁のねじれ軸の延長線からずれており、
    上記被駆動フレームの上面または下面と平行な方向から
    見たとき、該被駆動フレームの上面より上側または下面
    より下側に位置し、 慣性質量用ねじれ梁のねじれ軸方向と上記被駆動フレー
    ム用ねじれ梁のねじれ軸方向が直交していることを特徴
    とする請求項1または請求項2記載の角速度センサ。
  6. 【請求項6】 慣性質量の質量中心は、被駆動フレーム
    の上面または下面と垂直な方向から見たとき、被駆動フ
    レーム用ねじれ梁のねじれ軸の延長線からずれており、
    上記被駆動フレームの上面または下面と平行な方向から
    見たとき、該被駆動フレームの上面より上側または下面
    より下側に位置し、 慣性質量用ねじれ梁のねじれ軸方向と上記被駆動フレー
    ム用ねじれ梁のねじれ軸方向が平行であることを特徴と
    する請求項1または請求項2記載の角速度センサ。
  7. 【請求項7】 リンク梁は、被駆動フレーム用ねじれ梁
    の近傍で被駆動フレームと接続していることを特徴とす
    る請求項1記載の角速度センサ。
  8. 【請求項8】 質量中心が、被駆動フレームの上面また
    は下面と垂直な方向から見たとき、被駆動フレーム用ね
    じれ梁のねじれ軸の延長線上に位置し、上記被駆動フレ
    ームの上面または下面と平行な方向から見たとき、該被
    駆動フレームより上面の上側または下面より下側に位置
    する第1の慣性質量と、該第1の慣性質量と上記被駆動
    フレームとを接続し、上記被駆動フレーム用ねじれ梁の
    ねじれ軸方向とねじれ軸方向が直交する第1の慣性質量
    用ねじれ梁とを有する第1の回転角速度検出部、 質量中心が、上記被駆動フレームの上面または下面と垂
    直な方向から見たとき、上記被駆動フレーム用ねじれ梁
    のねじれ軸の延長線からずれており、上記被駆動フレー
    ムの上面または下面と平行な方向から見たとき、該被駆
    動フレームの上面より上側または下面より下側に位置す
    る第2の慣性質量と、該第2の慣性質量と上記被駆動フ
    レームとを接続し、上記被駆動フレーム用ねじれ梁のね
    じれ軸方向とねじれ軸方向が直交する第2の慣性質量用
    ねじれ梁とを有する第2の回転角速度検出部、 及び質量中心が、上記被駆動フレームの上面または下面
    と垂直な方向から見たとき、上記被駆動フレーム用ねじ
    れ梁のねじれ軸の延長線からずれており、上記被駆動フ
    レームの上面または下面と平行な方向から見たとき、該
    被駆動フレームの上面より上側または下面より下側に位
    置する第3の慣性質量と、該第3の慣性質量と上記被駆
    動フレームとを接続し、上記被駆動フレーム用ねじれ梁
    のねじれ軸方向とねじれ軸方向が平行である第3の慣性
    質量用ねじれ梁とを有する第3の回転角速度検出部のう
    ち、少なくとも2つの回転角速度検出部を備えたことを
    特徴とする請求項1または請求項2記載の角速度セン
    サ。
  9. 【請求項9】 被駆動フレームの上面または下面と垂直
    な方向から見たとき、質量中心が被駆動フレーム用ねじ
    れ梁のねじれ軸の延長線を基準として対称に位置し、上
    記被駆動フレームの上面または下面と平行な方向から見
    たとき、質量中心がともに該被駆動フレームの上面より
    上側または下面より下側に位置する第1及び第2の慣性
    質量と、 ねじれ軸方向が互いに平行である、上記第1の慣性質量
    と上記被駆動フレームとを接続する第1の慣性質量用ね
    じれ梁及び上記第2の慣性質量と上記被駆動フレームと
    を接続する第2の慣性質量用ねじれ梁とを備えたことを
    特徴とする請求項1または請求項2記載の角速度セン
    サ。
  10. 【請求項10】 被駆動フレーム用ねじれ梁を基準とし
    た、被駆動フレームの一方側外周を囲む第1の駆動フレ
    ーム及び他方側外周を囲む第2の駆動フレームとを備え
    たことを特徴とする請求項1または請求項2記載の角速
    度センサ。
  11. 【請求項11】 駆動力発生手段は、駆動フレーム上に
    設けた圧電体であることを特徴とする請求項1または請
    求項2記載の角速度センサ。
  12. 【請求項12】 駆動力発生手段は、駆動フレームの下
    側に設けた電極であることを特徴とする請求項1または
    請求項2記載の角速度センサ。
  13. 【請求項13】 駆動力発生手段は、駆動フレームに形
    成したピエゾ抵抗体であることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載の角速度センサ。
  14. 【請求項14】 検出手段は、慣性質量用ねじれ梁に形
    成したピエゾ抵抗体であることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載の角速度センサ。
  15. 【請求項15】 検出手段は、被駆動フレームの下側に
    設けた電極であることを特徴とする請求項1または請求
    項2記載の角速度センサ。
  16. 【請求項16】 モニター手段は、駆動フレーム上に設
    けた圧電体であることを特徴とする請求項3記載の角速
    度センサ。
  17. 【請求項17】 モニター手段は、駆動フレームの下側
    に設けた電極であることを特徴とする請求項3記載の角
    速度センサ。
  18. 【請求項18】 モニター手段は、被駆動フレーム用ね
    じれ梁に形成したピエゾ抵抗体であることを特徴とする
    請求項3記載の角速度センサ。
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