JP2001125147A - 電気泳動表示用表示液、表示粒子及び表示装置 - Google Patents

電気泳動表示用表示液、表示粒子及び表示装置

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JP2001125147A
JP2001125147A JP30239199A JP30239199A JP2001125147A JP 2001125147 A JP2001125147 A JP 2001125147A JP 30239199 A JP30239199 A JP 30239199A JP 30239199 A JP30239199 A JP 30239199A JP 2001125147 A JP2001125147 A JP 2001125147A
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充展 森田
Nariyuki Harada
成之 原田
Kunio Hayakawa
邦雄 早川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分散媒と該分散媒と色調の異なる着色粒子と
からなる電気泳動表示用表示液において、また該表示液
をマイクロカプセルに内包した電気泳動表示用表示粒子
において、分散系の分散状態の安定性を向上させること
で、高コントラストな表示の実現と、繰り返し表示時に
おいても高いコントラストを維持することのできる電気
泳動表示用の表示液及び電気泳動表示用表示粒子とそれ
らを利用した表示装置を提供する。 【解決手段】 分散媒と該分散媒とは色調の異なる少な
くとも1種類以上の着色粒子からなる電気泳動表示用表
示液において、高分子型界面活性剤を含有することを特
徴とする電気泳動表示用表示液。分散媒と該分散媒とは
色調の異なる少なくとも1種類以上の着色粒子からなり
かつ高分子型界面活性剤を含有する分散系を、マイクロ
カプセルに内包させて構成したことを特徴とする電気泳
動表示用表示粒子。上記電気泳動表示用表示液又は上記
電気泳動表示用表示粒子を用いた表示装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電界の作用により
可逆的に視認状態を変化させうる電気泳動表示媒体用の
表示液、表示粒子及びそれらを利用した表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電気泳動表示装置は、少なくとも一方が
透明な2枚の基板をスペーサーを介して所要間隔をあけ
て対向配置して密閉空間を形成し、この密閉空間に、分
散粒子(顔料成分粒子)をこれと色調の異なる色に着色
された分散媒中に分散させた表示液を充填して表示パネ
ルとし、この表示パネルに電界を印加して表示を得よう
とするもので、透明な基板面が表示面になる。
【0003】密封空間に充填される電気泳動表示用表示
液は、キシレン、イソパラフィン系等の分散媒、二酸化
チタン等の微粒子(分散粒子)、この分散粒子と色のコ
ントラストを付けるための染料、界面活性剤等の分散剤
及び荷電付与剤等の添加剤から構成される。この表示液
に電界を印加することにより表示液中の分散粒子が透明
板側に移動し、表面には分散粒子の色が現れる。これと
逆方向の電界を印加することにより、分散粒子は背面側
に移動し、表面には染料により着色された分散媒の色が
現れる。
【0004】このような電気泳動表示装置は、電界の向
きを制御することにより所望の表示を得る表示装置であ
り、表示液が比較的入手容易な低コスト材料である、視
野角が通常の印刷物並に広い、消費電力が小さい、メモ
リー性を有する等の長所を持つことから安価な表示装置
として注目されている。
【0005】また、このような分散粒子と該分散粒子と
異なる色調に着色された分散媒とからなる分散系(電気
泳動表示用表示液)をマイクロカプセル中に封入し、こ
れらのマイクロカプセルを電極間に配装する構成の電気
泳動表示装置が提案され(特開平1−86116号公報
(特許第2551783号))、電気泳動表示装置の構
成方法としても簡便な手段が提案されるようになってき
た。
【0006】しかしながら、これらの電気泳動表示装置
の表示液は、染料等を溶解して着色された疎水性分散媒
中に一般に二酸化チタン等の高屈折率の無機顔料を分散
させているために、分散状態の安定性の維持が難しく、
繰り返し表示を行う際に凝集等によるコントラストの低
下が発生し、表示品質を低下させるという欠点を有して
いる。また、一般にこれらの系は染料溶液を用いている
ために、顔料表面への染料の吸着や、顔料と顔料の間隙
への染料溶液の侵入による混色も発生しやすく、同様に
コントラストを大幅に低下させる欠点も有している。こ
れらの問題点については、染料溶液を用いている分散系
の構成とともに、上記の分散状態の安定性が関与してい
ると考えられ、両者を克服することが要求されている。
【0007】これに対して分散安定性を向上させるため
の手段が提案されており、例えば染料によって着色され
た有色の分散媒中に電気泳動粒子の表面処理剤としての
チタネートカップリング剤を用いた系においてソルビタ
ン脂肪酸エステル界面活性剤を添加する技術が提案され
ている(特開平2−284128号公報)。ところが、
ここで用いている界面活性剤では、非水系有機溶媒中に
おける顔料分散安定化効果は不十分であり、電圧を印加
する電気泳動条件下において十分な効果は得られていな
い。
【0008】また、特開平11−119704号公報に
は、帯電粒子に対して帯電制御剤としての4級アンモニ
ウム塩化合物を含有させることが提案されており、具体
的には、帯電の異なる2種類の電気泳動性粒子の一方を
上記帯電制御剤で処理し、さらに界面活性剤を添加する
ことが記載されているが、この場合においても、上記と
同様に十分な分散安定性が得られておらず効果は不十分
である。
【0009】一方、分散安定性を向上させるのとは別
に、コントラストを向上させるために種々の提案がされ
ている。例えば、分散媒の着色に用いられる染料として
顔料表面に対して非吸着性の染料を用いること(Phlips
Lab: Conference Record of 1980 Biennial Disp. Re
s. Conf.)、分散媒中の染料濃度を低くすること(Xero
xPaloAlto: Proc. SID, Vol.18, 3/4, 1977)や、染料
濃度、顔料濃度、界面活性剤の最適化(松下:Proc. SI
D, Vol.18, No3/4, 1977)による改善も提案されてい
る。しかし、これらの方法では、効果が不十分であるば
かりでなく、染料溶液による表示濃度の低下や応答速度
低下という問題を引き起こしてしまい、実用的な解決策
に至っていないのが現状である。
【0010】また、上記したように、電気泳動表示用表
示液をマイクロカプセルに封入して表示粒子として利用
する方法が特開平1−86116号公報(特許第255
1783号)に開示されている。この方法のメリットと
して泳動粒子の偏在による表示の不均一が防げる点があ
る。しかし、この方法においても内包される表示液が有
色の染料溶液と顔料粒子の分散液を利用しているもので
あることから、上記の現象と同様にコントラストの点で
は十分ではない。
【0011】そこで、着色された分散媒を用いるシステ
ムの有する上記欠点を解決する手段として、染料溶液を
用いないシステムが提案されている。例えば、高絶縁性
低粘度の無色分散媒中に色調及び電気泳動性が互いに異
なる少なくとも2種類の電気泳動性微粒子を分散した液
を少なくとも一方が透明な2枚の対向電極間にスペーサ
ーを介して形成されるセル内に封入した電気泳動表示素
子が提案されている(特開昭62−269124号公
報)。しかし、これらの系では色調の異なる電気泳動性
微粒子の帯電電荷が反対(正と負の組合せ)であるため
に、安定な分散状態が維持されず、粒子間の電気的な引
力による凝集が発生することで混色を起こし、良好なコ
ントラストを有する表示を実現することは困難である。
【0012】また、高絶縁性低粘度の無色分散媒中に電
気泳動性が同一で色調及び電気泳動速度が互いに異なる
少なくとも2種類の電気泳動性微粒子を分散した液を、
少なくとも一方が透明な2枚の対向電極間にスペーサー
を介して形成されるセル内に封入した電気泳動表示素子
が提案されている(特開昭63−50886号公報)。
ところが、この場合においても、粒子間の衝突が発生し
た際に安定な分散状態を維持することは困難であり、十
分な機能を発揮するに至っていない。さらにこの場合に
は、同一方向に移動する色調の異なる電気泳動性微粒子
の移動速度差を利用したものであるために、一方の面に
おいて異なる色調を同時に表示することは不可能であ
り、同一方向に粒子が移動するために表示が遅く、実用
性に欠けている。
【0013】また、前述の特開昭62−269124号
公報にて提案されている電気泳動表示用表示液と同一の
分散系をマイクロカプセル内に内包した例がWO98/
03896に例示されているが、この場合も分散系の安
定性が維持されず、電気泳動性微粒子間の電気的な引力
による凝集による混色がマイクロカプセル内で発生し、
表示の混色を起こしてしまうために実用的な手段ではな
い。
【0014】一方、このような色調及び電気泳動性(帯
電電荷)が互いに異なる2種類の電気泳動性微粒子を分
散した液を電気泳動表示用表示液として用いる系におい
て問題となっている粒子間の凝集を防ぐための手段とし
て、電荷調整剤の添加や粒子の表面処理等による立体的
反発効果を用いることが提案されている(特表平8−5
10790号公報)。ところが、これらに記載されてい
る方法では、十分な分散安定性を維持して2種類の電気
泳動性微粒子間の凝集を完全に防ぐことは困難であり、
良好なコントラストを実現するには至っていない。
【0015】また、樹脂と白色顔料からなる隠蔽用白色
粒子と表示用着色粒子と溶媒からなる画像表示用インク
組成物が提案されている(特開平10−149117号
公報)が、ここで提案されている白色粒子は白色顔料を
混練・粉砕、分散状態からの重合、凝集によって樹脂と
複合化したものであり、通常、染料によって着色された
分散媒を用いる電気泳動用表示液において溶媒との比重
差を調整する目的で使用されている白色粒子である。こ
の場合にも、分散状態の安定性が維持されていないの
で、色調の異なる顔料(磁性粉単独又は混合物からなる
表示用着色顔料)との組合せにおいて、2種類の粒子間
における凝集を低減させる機能を持ち合わせていないた
めに前述の技術と同様に凝集による混色を引き起こして
しまい、コントラストの低下を引き起こしてしまう。
【0016】一方、溶媒種に関する例としては、染料に
よって着色された有色の分散媒を用いる系において分散
媒として直鎖アルキルベンゼンを用いることが提案され
ている(特開平1−300233号公報(特許第261
2474号))。ところが、これらの溶媒は特別分散安
定性を向上させる機能を有していないことから、この技
術の展開によって、分散安定性の向上、さらにコントラ
ストの向上を実現することは困難である。
【0017】また、ハロゲン系のテトラクロロエチエン
とアルキルベンゼンの混合溶媒や、テトラクロロエチレ
ンと5−エチリデンノルボルネンと芳香族溶媒の混合溶
媒を分散媒として用いる例が提案されている(特表平9
−500458号公報及び特表平9−507881号公
報)が、これらも上記直鎖アルキルベッンゼンと同様に
十分な効果を実現するものではない。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、分散媒と該
分散媒と色調の異なる着色粒子とからなる電気泳動表示
用表示液において、また該表示液をマイクロカプセルに
内包した電気泳動表示用表示粒子において、分散系の分
散状態の安定性を向上させることで、高コントラストな
表示の実現と、繰り返し表示時においても高いコントラ
ストを維持することのできる電気泳動表示用の表示液及
び電気泳動表示用表示粒子を提供するとともに、それら
を利用した表示装置を提供することをその課題とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記課
題を解決するため、分散媒と該分散媒とは色調の異なる
少なくとも1種類以上の着色粒子からなる電気泳動表示
用表示液において、高分子型界面活性剤を含有すること
を特徴とする電気泳動表示用表示液が提供される。ま
た、本発明によれば、分散媒と該分散媒とは色調の異な
る少なくとも1種類以上の着色粒子からなりかつ高分子
型界面活性剤を含有する分散系を、マイクロカプセルに
内包させて構成したことを特徴とする電気泳動表示用表
示粒子が提供される。さらに、本発明によれば、上記電
気泳動表示用表示液又は上記電気泳動表示用表示粒子を
用いた表示装置が提供される。
【0020】本発明は、分散媒と少なくとも1種類又は
2種類以上の着色粒子からなる電気泳動表示用表示液及
びそれらを内包した電気泳動表示用表示粒子において、
電気泳動表示用表示液に高分子型界面活性剤を含有させ
ることで、分散系の分散安定性を向上させ、高コントラ
ストな表示及び繰り返し表示時においても高いコントラ
ストを維持することを可能にするものである。
【0021】高分子型界面活性剤の中でも非イオン性高
分子型活性剤が好ましく、中でもカルボキシル基を有す
るものが好ましく、特にヒドロキシ脂肪酸オリゴマー誘
導体が好ましい。これらの高分子型界面活性剤は、一般
に電気泳動表示において分散媒として用いられる疎水性
有機溶媒中において、以下の理由によって安定な分散状
態を形成し、高コントラストな表示及び繰り返し表示時
における高コントラストの維持を実現していると考えら
れる。
【0022】疎水性有機溶媒中では、分散された粒子の
電気二重層は広がった構造をとるために遮蔽効果が小さ
くなり、粒子どうしの接近による電気二重層の重なりに
よって、有効ゼータ電位が減少してしまう。このような
系においては、分散安定化に対する電荷効果は小さく、
非電荷効果による分散安定化が有効であると考えられ
る。従って、界面活性剤による分散安定化を実現するた
めには、分散粒子表面に吸着層を形成することが有効で
あり、界面活性剤として高分子型界面活性剤を用いるこ
とで分散の安定性を向上させることが可能になると考え
られる。特に、電界により粒子を強制的に泳動させる電
気泳動表示においては、粒子間の衝突が激しいために、
電気泳動環境下(電圧印加状態)における分散安定性を
維持することが非常に困難であることから、繰り返し表
示を行う際には、高分子型界面活性剤による分散安定性
を向上させる必要がある。
【0023】また、高分子型界面活性剤の中でノニオン
系高分子型界面活性剤を用いた場合により良好な表示特
性を示す理由についても、現時点において明確ではない
が、ノニオン系高分子型界面活性剤の方が非水系有機溶
媒との相互作用が有効であり分散安定性に優れる傾向に
あることが一因であると考えている。
【0024】また、ノニオン系高分子型界面活性剤の中
でヒドロキシ脂肪酸のオリゴマー誘導体を用いた場合に
さらに良好な表示特性を示す理由についても、現時点に
おいて明確ではないが、非水系有機溶媒との良好な相互
作用を有することに加えて、極性基(ヒドロキシ基及び
/又はカルボキシル基)による分散粒子表面への相互作
用が良好であるために吸着層の形成に優れ、良好な表示
特性を示していると考えられる。
【0025】また、本発明においては、上記高分子型界
面活性剤を用いた系において、1種類のみならず、2種
類以上の着色粒子を用いることが提案されているが、こ
の場合においても、高分子界面活性剤による分散安定性
向上効果によって、通常の複数の粒子を用いる系に比べ
て凝集が発生しにくいと考えられる。この2種類以上の
着色粒子を用いる場合、少なくとも1種類が内部に空隙
を有する着色粒子によって構成されているものが好まし
く、特に有機ポリマーからなる中空粒子を用いた場合
に、高コントラストで繰り返し表示時においても高いコ
ントラストが維持されている。これらの系は、高分子界
面活性剤で分散状態が安定化された2種類以上の着色粒
子を用いることで、従来の染料溶液を用いる系に比べる
と混色等の発生が起こりにくく良好な表示が得られるも
のと考えられる。更に、2種類以上含有される着色粒子
のうち内部に空隙を有する着色粒子が1種類以上存在し
ている系においては、以下のような理由によって優れた
効果を示していると考えられる。
【0026】内部に空隙を有する着色粒子はその空隙に
起因して比重が小さくなる傾向にあり、共存する一方の
着色粒子との間に比重差を生じている。そのために、分
散状態及び表示画像形成状態において、一方の着色粒子
が上部(表示面側)に移動してくるのを抑制する傾向に
あり、定常状態において、内部に空隙を有する粒子の色
調を全面に表示することが容易となる。ここで言う定常
状態とは、分散状態にある電気泳動用表示液及び電気泳
動表示用表示粒子において、内部に空隙を有する着色粒
子に対して一方の着色粒子を下部(表示面と反対側)に
向けて電気泳動、あるいは沈降等によって移動させた状
態を示している。このような内部に空隙を有する着色粒
子の色調を全面に表示した状態において、内部に空隙を
有する着色粒子に対する一方の着色粒子を上部(表示面
側)に電圧の印加により移動させた場合には、その状態
の安定性が懸念されるが、この場合の着色粒子は電気泳
動表示装置を構成する電極等や電気泳動表示用表示粒子
を構成するマイクロカプセルの内壁等に固着したり、さ
らには、内部に空隙を有する着色粒子上に積載された状
態を形成すること、更には、比重の小さい内部に空隙を
有する着色粒子の存在等の要因によって、逆方向に電気
泳動させるための電界の印加を行わない限り、表示面側
に安定的に維持されていると考えられる。このような系
は高分子型界面活性剤による分散安定性が実現されるこ
とによって、より高いコントラストと繰り返し表示時の
安定性を有する表示を可能にしていると考えられる。
【0027】また、本発明は各種分散媒において良好な
表示特性を得ることが可能であるが、中でもアルキルナ
フタレン誘導体、ジアリルアルカン誘導体及びアルキル
ビフェニル誘導体から選ばれる少なくとも一種の芳香族
炭化水素を主成分とする溶媒を用いた場合に良好な表示
特性を示している。特に、同じ芳香族炭化水素であり、
極性、誘電率、粘度等の電気泳動性に影響する物性に大
きな差がないと考えられるアルキルベンゼン誘導体(例
えば、ドデシルベンゼン)と比較して、これらの3タイ
プ(アルキルナフタレン誘導体、ジアリルアルカン誘導
体、アルキルビフェニル誘導体)の分散媒が良好な表示
特性を示す機構については現時点では明らかになってい
ないが、分散媒の分子構造における芳香族性(芳香環の
数・分子全体に占める割合等)が電気泳動条件下におけ
る粒子挙動(泳動性・分散性等)に良好な影響を与えて
いること、あるいはこれらの溶媒が本発明の分散系に対
して何らかの良好な影響を与えていることが考えられ
る。
【0028】本発明においては、分散媒に対して溶解又
は分散状態で混ざり合うことのできる各種高分子型界面
活性剤を用いることができる。それらの例としては以下
に示すものが挙げられるが本発明はこれらに限定される
ものではない。
【0029】高分子型界面活性剤 本発明における高分子型界面活性剤は、分子量(数平均
分子量、以下同じ)が数百程度の低分子量のものに対し
て分子量が大きい重合物を示しており、一般に高分子
(ポリマー)と呼ばれている分子量約10000以上の
重合体に加えて、分子量10000以下の一般にオリゴ
マーと呼ばれている低重合体を含めた化合物を示してい
る。すなわち、本発明における高分子型界面活性剤の分
子量は、300〜50000、より好ましくは300〜
10000、さらに好ましくは500〜5000であ
る。
【0030】アニオン系高分子型界面活性剤 スチレン−無水マレイン酸共重合物、オレフィン無水マ
レイン酸共重合物、ナフタレンスルホン酸塩縮合物、ナ
フタレンスルホン酸塩のホルマリン縮合物、ポリアクリ
ル酸ソーダ、ポリカルボン酸型陰イオン活性剤、ポリア
クリルアミド部分加水分解物、アクリルアミド−アクリ
ル酸ソーダ共重合物、アルギン酸ソーダ等。
【0031】カチオン系高分子型界面活性剤 ポリエチレンイミン、ポリビニルイミダリゾン、アミノ
アルキル(メタ)アクリレート−アクリルアミド共重合
物、ポリアクリルアミドマンニッヒ変成物、キトサン
等。
【0032】ノニオン系高分子型界面活性剤 ポリビニルアルコール、ポリオキシエチレンエーテルエ
ステルのコポリマー、ポリアクリルアミド、ポリカルボ
ン酸系化合物、ヒドロキシ脂肪酸のオリゴマー、ヒドロ
キシ脂肪酸のオリゴマー変成物、ポリヒドロキシ脂肪
酸、ポリヒドロキシ脂肪酸変成物、ポリ−12−ヒドロ
キシステアリン酸、N−ポリオキシアルキレンポリアル
キレンポリアミン、デンプン等。
【0033】本発明においては上記高分子型界面活性剤
を単独又は2種類以上混合して用いることができる。
【0034】また、上記以外にも保護コロイド剤として
分散媒に対して溶解又は分散状態で混ざり合うことので
きる各種保護コロイド剤を用いることができる。
【0035】また、本発明においては、上記高分子型界
面活性剤に対して以下に示す各種界面活性剤を混合して
用いることが可能である。この場合の界面活性剤として
は、分散剤に対して溶解又は分散状態で混ざり合うこと
のできるノニオン(非イオン)系界面活性剤や、アニオ
ン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性系界面活
性剤のイオン系界面活性剤、高分子型界面活性剤(アニ
オン系、カチオン系、ノニオン系)を単独で又は2種類
以上混合して用いることができる。これらの界面活性剤
の具体例としては以下のものが挙げられるが、本発明に
て用いる界面活性剤はこれらに限定されるものではな
い。
【0036】ノニオン系界面活性剤 ポリオキシエチレンノニルフェノールエーテル、ポリオ
キシエチレンジノニルフェノールエーテル、ポリオキシ
エチレンオクチルフェノールエーテル、ポリオキシエチ
レンスチレン化フェノール、ポリオキシポリオキシエチ
レンビスフェノールA、ポリオキシエチレンノニルフェ
ニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエ
ーテル、ノニルフェノールエトキシレート等のポリオキ
シアルキレンアルキルフェノールエーテル類。ポリオキ
シエチレンひまし油、ポリオキシアルキレンブロックポ
リマー、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキ
シエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオレ
イルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテ
ル、ポリオキシプロピレンエーテル等のポリオキシアル
キレンエーテル類。モノオールタイプのポリオキシアル
キレングリコール、ジオールタイプのポリオキシアルキ
レングリコール、トリオールタイプのポリオキシアルキ
レングリコール、モノオール系ブロックタイプのポリア
ルキレングリコール、ジオール系ブロックタイプのポリ
アルキレングリコール、ランダムタイプのポリアルキレ
ングリコール等のグリコール類。オクチルフェノールエ
トキシレート、オレイルアルコールエトキシレート、ラ
ウリルアルコールエトキシレート等の第1級直鎖アルコ
ールエトキシレート及び、第2級直鎖アルコールエトキ
シレート、多核フェノールエトキシレート等のアルキル
アルコールエーテル類。ポリオキシエチレンロジンエス
テル、ポリオキシエチレンラウリルエステル、ポリオキ
シエチレンオレイルエステル、ポリオキシエチレンステ
アリルエステル等のポリオキシアルキレンアルキルエス
テル類。ソルビタンモノラウレイト、ソルビタンモノパ
ルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタン
ジラウレイト、ソルビタンジパルミテート、ソルビタン
ジステアレート、ソルビタンセスキラウレイト、ソルビ
タンセスキパルミテート、ソルビタンセスキステアレー
ト等のソルビタン脂肪酸エステル類。ポリオキシエチレ
ンソルビタンモノラウレイト、ポリオキシエチレンソル
ビタンモノパルミテート、ポリオキシエチレンソルビタ
ンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンジ
ラウレイト、ポリオキシエチレンソルビタンジパルミテ
ート、ポリオキシエチレンソルビタンジステアレート、
ポリオキシエチレンソルビタンセスキラウレイト、ポリ
オキシエチレンソルビタンセスキパルミテート、ポリオ
キシエチレンソルビタンセスキステアレート等のポリオ
キシエチレンソルビタンエステル類。飽和脂肪酸メチル
エステル、不飽和脂肪酸メチルエステル、飽和脂肪酸ブ
チルエステル、不飽和脂肪酸ブチルエステル、飽和脂肪
酸ステアリルエステル、不飽和脂肪酸ステアリルエステ
ル、飽和脂肪酸オクチルエステル、不飽和脂肪酸オクチ
ルエステル、ステアリン酸ポリエチレングリコールエス
テル、オレイン酸ポリエチレングリコールエステル、ロ
ジンポリエチレングリコールエステル等の脂肪酸エステ
ル類。ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸、ラウ
リン酸、ミリスチン酸等の脂肪酸類及び、これら脂肪酸
のアミド化合物類。ラウリル酸モノエタノールアミド、
椰子脂肪酸ジエタノールアミド等の高級脂肪酸モノエタ
ノールアミド類、高級脂肪酸ジエタノールアミド類、ポ
リオキシエチレンステアリン酸アミド、ヤシジエタノー
ルアミド(1−2型/1−1型)、アルキルアルキロー
ルアミド等のアミド化合物類及び、アルカノールアミド
類。R−(CH2CH2O)mH(CH2CH2O)nH、R
−NH−C36−NH2〔R=オレイル・オクチル・ド
デシル・テトラデシル・ヘキサデシル・オクタデシル・
ヤシ・牛脂・大豆等〕で表されるアルカノールアミン
類。R−NH2〔R=オレイル・オクチル・ドデシル・
テトラデシル・ヘキサデシル・オクタデシル・ヤシ・牛
脂・大豆等〕で表される1級アミン類。R1R2−NH
〔R1・R2=R=オレイル・オクチル・ドデシル・テト
ラデシル・ヘキサデシル・オクタデシル・ヤシ・牛脂・
大豆等〕で表される2級アミン類。R1R2R3N〔R1・
R2・R3=オレイル・オクチル・ドデシル・テトラデシ
ル・ヘキサデシル・オクタデシル・ヤシ・牛脂・大豆
等〕で表される3級アミン類。各種合成系高級アルコー
ル類及び、各種天然系高級アルコール類。
【0037】アニオン系界面活性剤 特殊脂肪酸石鹸、ロジン石鹸等のカルボン酸塩類。ヒマ
シ油硫酸エステル塩、ラウリルアルコールの硫酸エステ
ルNa塩、ラウリルアルコールの硫酸エステルアミン
塩、天然アルコール硫酸エステルNa塩、高級アルコー
ル硫酸エステルNa塩等のアルコール系硫酸エステル塩
類及び、ラウリルアルコールエーテルの硫酸エステルア
ミン塩、ラウリルアルコールエーテルの硫酸エステルN
a塩、合成高級アルコールエーテルの硫酸エステルアミ
ン塩、合成高級アルコールエーテルの硫酸エステルNa
塩、アルキルポリエーテル硫酸エステルアミン塩、アル
キルポリエーテル硫酸エステルNa塩、天然アルコール
EO(エチレンオキシド)付加体系硫酸エステルアミン
塩、天然アルコールEO(エチレンオキシド)付加体系
硫酸エステルNa塩、合成アルコールEO(エチレンオ
キシド)付加体系硫酸エステルアミン塩、合成アルコー
ルEO(エチレンオキシド)付加体系硫酸エステルNa
塩、アルキルフェノールEO(エチレンオキシド)付加
体系硫酸エステルアミン塩、アルキルフェノールEO
(エチレンオキシド)付加体系硫酸エステルNa塩、ポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸エステル
アミン塩、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル
硫酸エステルNa塩、ポリオキシエチレン多環フェニル
エーテル硫酸エステルアミン塩、ポリオキシエチレン多
環フェニルエーテル硫酸エステルNa塩等の硫酸エステ
ル塩類。各種アルキルアリルスルホン酸アミン塩、各種
アルキルアリルスルホン酸Na塩、ナフタレンスルホン
酸アミン塩、ナフタレンスルホン酸Na塩、各種アルキ
ルベンゼンスルホン酸アミン塩、各種アルキルベンゼン
スルホン酸Na塩、ナフタレンスルホン酸縮合物等のス
ルホン酸塩類。ポリオキシエチレンノニルフェニルエー
テルスルホン酸アミン塩、ポリオキシエチレンノニルフ
ェニルエーテルスルホン酸Na塩、ポリオキシエチレン
特殊アリルエーテルスルホン酸アミン塩、ポリオキシエ
チレン特殊アリルエーテルスルホン酸Na塩、ポリオキ
シエチレントリデシルフェニルエーテルスルホン酸アミ
ン塩、ポリオキシエチレントリデシルフェニルエーテル
スルホン酸Na塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ルスルホン酸アミン塩、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテルスルホン酸Na塩等のポリオキシアルキレン系ス
ルホン酸塩類。ジアルキルスルホサクシネートアミン
塩、ジアルキルスルホサクシネートNa塩、多環フェニ
ルポリエトキシスルホサクシネートアミン塩、多環フェ
ニルポリエトキシスルホサクシネートNa塩、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテルスルホ琥珀酸モノエステル
アミン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホ
琥珀酸モノエステルNa塩等のスルホ琥珀酸エステル塩
類。アルキルリン酸エステル、アルコキシアルキルリン
酸エステル、高級アルコールリン酸エステル、高級アル
コールリン酸塩、アルキルフェノール型リン酸エステ
ル、芳香族リン酸エステル、ポリオキシアルキレンアル
キルエーテルリン酸エステル、ポリオキシアルキレンア
ルキルアリルエーテルリン酸エステル等のリン酸エステ
ル類及び、リン酸塩類等。
【0038】カチオン系界面活性剤 R−N(CH33X〔R=ステアリル・セチル・ラウリ
ル・オレイル・ドデシル・ヤシ・大豆・牛脂等/X=ハ
ロゲン・アミン等〕で表されるアルキルトリメチルアミ
ン系4級アンモニウム塩類。テトラメチルアミン系塩、
テトラブチルアミン塩等の4級アンモニウム塩類。(R
NH3)(CH3COO)〔R=ステアリル・セチル・ラ
ウリル・オレイル・ドデシル・ヤシ・大豆・牛脂等〕で
表される酢酸塩類。ラウリルジメチルベンジルアンモニ
ウム塩(ハロゲン・アミン塩等)、ステアリルジメチル
ベンジルアンモニウム塩(ハロゲン・アミン塩等)、ド
デシルジメチルベンジルアンモニウム塩(ハロゲン・ア
ミン塩等)等のベンジルアミン系4級アンモニウム塩
類。R(CH3)N(C24O)mH(C24O)n・X
〔R=ステアリル・セチル・ラウリル・オレイル・ドデ
シル・ヤシ・大豆・牛脂等/X=ハロゲン・アミン等〕
で表されるポリオキシアルキレン系4級アンモニウム塩
類。
【0039】両性系界面活性剤 各種ベタイン型界面活性剤、各種イミダゾリン系界面活
性剤、β−アラニン型界面活性剤、ポリオクチルポリア
ミノエチルグリシン塩酸塩等。
【0040】本発明において用いることのできる着色粒
子としては、白色も含めた各種の色に着色された無機系
着色粒子、有機系着色粒子を用いることが可能である。
ここで言う着色粒子とは、分散媒として用いる溶媒との
組合せにおいて、溶媒に対する溶解性が低いものであ
り、溶媒中において分散された粒子状態で存在できるも
のである。
【0041】無機系着色粒子としては、鉛白、亜鉛華、
リトポン、二酸化チタン、硫化亜鉛、酸化アンチモン、
炭酸カルシウム、カオリン、雲母、硫酸バリウム、グロ
スホワイト、アルミナホワイト、タルク、シリカ、ケイ
酸カルシウム、カドミウムイエロー、カドミウムリポト
ンイエロー、黄色酸化鉄、チタンイエロー、チタンバリ
ウムイエロー、カドミウムオレンジ、カドミウムリポト
ンオレンジ、モリブデートオレンジ、ベンガラ、鉛丹、
銀朱、カドミウムレッド、カドミウムリポトンレッド、
アンバー、褐色酸化鉄、亜鉛鉄クロムブラウン、クロム
グリーン、酸化クロム、ビリジアン、コバルトグリー
ン、コバルトクロムグリーン、チタンコバルトグリー
ン、紺青、コバルトブルー、群青、セルリアンブルー、
コバルトアルミニウムクロムブルー、コバルトバイオレ
ット、ミネラルバイオレット、カーボンブラック、鉄
黒、マンガンフェライトブラック、コバルトフェライト
ブラック、銅クロムブラック、銅クロムマンガンブラッ
ク、黒色低次酸化チタン、アルミニウム粉、銅粉、鉛
粉、鈴粉、亜鉛粉等が挙げられる。
【0042】有機顔料粒子としては、ファストイエロ
ー、ジスアゾイエロー、縮合アゾイエロー、アントラピ
リミジンイエロー、イソインドリンイエロー、銅アゾメ
チンイエロー、キノフタロインイエロー、ベンズイミダ
ゾロンイエロー、ニッケルジオキシムイエロー、モノア
ゾイエローレーキ、ジニトロアニリンオレンジ、ピラゾ
ロンオレンジ、ペリノンオレンジ、ナフトールレッド、
トルイジンレッド、パーマネントカーミン、ブリリアン
トファストスカーレット、ピラゾロンレッド、ローダミ
ン6Gレーキ、パーマネントレッド、リソールレッド、
ボンレーキレッド、レーキレッド、ブリリアントカーミ
ン、ボルドー10B、ナフトールレッド、キナクリドン
マゼンタ、縮合アゾレッド、ナフトールカーミン、ペリ
レンスカーレッド、縮合アゾスカーレッド、ベンズイミ
ダゾロンカーミン、アントラキノニルレッド、ペリレン
レッド、ペリレンマルーン、キナクリドンマルーン、キ
ナクリドンスカーレッド、キナクリドンレッド、ジケト
ピロロピロールレッド、ベンズイミダゾロンブラウン、
フタロシアニングリーン、ビクトリアブルーレーキ、フ
タロシアニンブルー、ファストスカイブルー、アルカリ
ブルートーナー、インダントロンブルー、ローダミンB
レーキ、メチルバイオレットレーキ、ジオキサジンバイ
オレット、ナフトールバイオレット等が挙げられる。
【0043】これらの着色粒子の中で、黒色低次酸化チ
タン(一般式Tin2n-1)が好ましい。この黒色低次
酸化チタンは、一般的には二酸化チタン(TiO2)と
Tiを真空中で焼成することで得られ、その構造は一般
式Tin2n-1で表される。この化合物は、nの値によ
って黒色系(青銅色・紫黒色・青黒色)から灰色までの
各種色調を示すものであり、必要に応じて各種色調のも
のを単独で又は混合して用いることができる。
【0044】また、これらの着色粒子は、単独の微粒子
としてだけでなく、各種表面改質を施した状態でも用い
ることが可能である。この場合の表面改質の方法として
は、顔料粒子に対して通常行われる各種の方法を適用す
ることができ、例えば、ポリマーをはじめとする各種化
合物を顔料表面にコーティングしたもの、チタネート系
・シラン系・アルミニウム系・フッ素系等の各種カップ
リング剤によるカップリング処理したもの、グラフト重
合処理したもの等が挙げられる。また、これらの顔料粒
子は、メカノケミカル的な処理を施した状態でも用いる
ことが可能であり、着色粒子どうし、又は、ポリマー粒
子・中空ポリマー粒子との間で形成された複合粒子、更
に、各種樹脂との間で形成された複合粒子等の形態とし
ても用いることが可能である。
【0045】またこれらの着色粒子としては、構成する
表示媒体との関係で各種粒径のものを用いることが可能
であるが、泳動性等の観点から粒子径0.01〜100
μmのものが好ましく用いられるが、本発明はこれらの
サイズに限定されるものではない。
【0046】本発明の電気泳動表示用表示液及び電気泳
動表示用表示粒子において用いることのできる、内部に
空隙を有する着色粒子の特徴は、粒子内部に充填されて
いない空間を有するものであり、その空間は隔壁によっ
て形成されたもの以外に多孔質等の各種状態によって形
成されたものであってもかまわないが、組み合わせる溶
媒との関係において、外部からの溶媒の浸透による空隙
の消滅が発生することがなく、溶媒中において空隙が維
持されている必要がある。このような粒子としては、有
機材料、無機材料、両者の複合によって構成されるもの
があり、有機ポリマーからなる中空粒子、有機ポリマー
からなる多孔質粒子、無機物質からなる中空粒子、無機
物質からなる多孔質粒子、これら内部に空隙を有する粒
子の表面を樹脂膜等で覆った粒子等を挙げることがで
き、中でも有機ポリマーからなる中空粒子が好ましい。
【0047】有機ポリマーからなる中空粒子及び有機ポ
リマーからなる多孔質粒子は、従来公知の方法で製造す
ることが可能であり、微粒子ポリマーの新展開(東レリ
サーチセンター)、微孔性ポリマーとその応用展開(東
レリサーチセンター)や高分子微粒子の最新技術と用途
展開(シーエムシー)等をはじめとする各種文献に掲載
されている各種方法によって作製することが可能であ
る。例えば、乳化重合を利用した方法、シード乳化重合
法、ソープフリー重合法、分散重合法、懸濁重合法+発
泡を利用した方法、シード重合法+発泡を利用した方
法、シード重合+重合収縮を利用した方法、W/O/W
エマルジョンの懸濁重合による方法、スプレードライの
液滴の表面乾燥を利用した方法、ポリマーエマルジョン
を電解質固体粒子の添加により凝集させるシード凝集法
等が挙げられるが、これらの方法によって作製されたも
のに限定されるものではない。
【0048】また、有機ポリマーからなる中空粒子及び
有機ポリマーからなる多孔質粒子を構成する有機ポリマ
ーの材質としても、従来公知のポリマー材料から選ばれ
るものを、使用する透明な分散媒に溶解しない組合せに
おいて用いることができる。これらの例としては、スチ
レン系、スチレン−アクリル系、スチレン−イソプレン
系、ジビニルベンゼン系、メチルメタクリレート系、メ
タクリレート系、エチルメタクリレート系、エチルアク
リレート系、n−ブチルアクリレート系、アクリル酸
系、アクリロニトリル系、アクリルゴム−メタクリレー
ト系、エチレン系、エチレン−アクリル酸系、ナイロン
系、シリコーン系、ウレタン系、メラミン系、ベンゾグ
アナミン系、フェノール系、フッ素(テトラクロロエチ
レン)系、塩化ビニリデン系、4級ピリジニウム塩系、
合成ゴム、セルロース、酢酸セルロース、キトサン、ア
ルギン酸カルシウム等のポリマー材料及び、これらのポ
リマー材料に対して架橋を行うことで耐溶剤性機能を向
上させたポリマー材料が挙げることができるが、これら
のポリマー材料に限定されるものではない。
【0049】また、上記の方法、材料を用いることによ
って作られたものの一例としては、例えば、スチレン−
アクリル系のローム・アンド・ハース社のローペイク、
架橋型スチレン−アクリル系のJSR製中空粒子、松本
油脂の熱膨張マイクロカプセル、大日本インキのGrn
ngoll等が挙げられるが、これらのものに限定され
るものではない。尚、これらの中空粒子を使用するにあ
たり乾燥品(ドライ品)の場合には、そのまま用いるこ
とができるが、エマルション等の液状のものについて
は、必要に応じて乾燥して用いることができる。
【0050】また、無機材料からなる中空粒子及び無機
物質からなる多孔質粒子としては、従来公知の方法で作
製される各種の無機材料からなる中空粒子及び無機物質
からなる多孔質粒子を用いることができる。これらの製
法の一例としては、粉床法、トポケミカル法、メカノケ
ミカル反応等の付着を利用した方法、表面沈積法、含浸
法、界面反応法等の沈殿反応を利用する方法、更には、
界面ゲル化反応法等を挙げることができる。
【0051】これらの具体的な例としては、例えば、界
面反応法(新しい材料設計法への挑戦/1998年5月
29日:セミナー資料)を用いることによって作製され
たシリカ、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケ
イ酸ストロンチウム、ケイ酸バリウム、炭酸コバルト、
酸化コバルト、コバルト、酸化鉄、コバルト−鉄炭酸
塩、塩基性炭酸銅、金属銅、炭酸ニッケル等の無機球形
中空粒子及び、無機球形多孔質粒子や、界面ゲル化反応
法(色材,70(2)84−91,1997)によって
作製された酸化アルミニウム、二酸化チタン等の無機球
形中空粒子及び、無機球形多孔質粒子が挙げられる。
【0052】また、各種の無機材料を焼成により発泡さ
せたものも同様の機能をもっており、これらの例として
は、発泡性シリカを挙げることができる。更に、上記の
有機ポリマーからなる中空粒子、有機ポリマーからなる
多孔質粒子の表面に対して、各種の無機顔料の微粒子を
付着させた複合粒子も同様の機能を有するものであり、
例えば、有機ポリマーからなる中空粒子と二酸化チタン
とのオーダードミクスチャーなる複合粒子を挙げること
ができる。
【0053】これらの無機材料からなる中空粒子及び無
機物質からなる多孔質粒子は、そのまま用いてもよい
し、各種の有機ポリマー材料によって表面被覆処理を行
った状態で用いてもよい。この場合の表面被覆の方法と
しては、従来公知の各種被覆方法を用いることが可能で
あるが、微粒子に対する被覆であることを考えると、コ
ートマイザー法のような方法が好ましい。
【0054】また、本発明で用いる上記の内部に空隙を
有する着色粒子は、必要に応じて白色を含めた各種の色
に染色によって着色して用いることが可能である。これ
らの内部に空隙を有する着色粒子は、単独の微粒子とし
てだけでなく、各種表面改質を施した状態でも用いるこ
とが可能である。
【0055】この場合の表面改質の方法としては、顔料
粒子に対して通常行われる各種の方法を適用することが
でき、例えば、ポリマーをはじめとする各種化合物を顔
料表面にコーティングしたもの、チタネート系・シラン
系・アルミニウム系・フッ素系等の各種カップリング剤
によるカップリング処理したもの、グラフト重合処理し
たもの等が挙げられる。
【0056】また、これらの顔料粒子は、メカノケミカ
ル的な処理を施した状態でも用いることが可能であり、
着色粒子どうし、又は、無機系の各種着色粒子との間で
形成された複合粒子、更に、各種樹脂との間で形成され
た複合粒子等の形態としても用いることが可能である。
【0057】また、これら内部に空隙を有する着色粒子
としては、構成する表示媒体との関係で各種粒径のもの
を用いることが可能であるが、泳動性等の観点から粒子
径0.01〜100μmのものが好ましく用いられる
が、本発明はこれらのサイズに限定されるものではな
い。
【0058】本発明の電気泳動表示用表示液及び電気泳
動表示用表示粒子において用いることのできる分散媒と
しては、各種タイプのものを用いることができる。例え
ば、芳香族系炭化水素としては、ベンゼンや、トルエ
ン、キシレン、エチルベンゼン、ドデシルベンゼン等の
アルキルベンゼン誘導体、フェニルキシリルエタン、
1,1−ジトリルエタン、1,2−ジトリルエタン、
1,2−ビス(3,4−ジメチルフェニルエタン)(B
DMF)等のジアリルアルカン誘導体、ジイソプロピル
ナフタレン等のアルキルナフタレン誘導体、モノイソプ
ロピルビフェニル、イソプロピルビフェニル、イソアミ
ルビフェニル等のアルキルビフェニル誘導体、各種割合
にて水素化されたターフェニル誘導体、ジベンジルトル
エン等のトリアリルジメタン誘導体、ベンジルナフタレ
ン誘導体、フェニレンオキサイド誘導体、ジアリルアル
キレン誘導体、アリルインダン誘導体、ポリ塩素化ビフ
ェニル誘導体、ナフテン系炭化水素等が挙げられる。
【0059】また、ヘキサン、シクロヘキサン、ケロシ
ン、アイソパー、パラフィン系炭化水素等の脂肪族炭化
水素類、クロロホルム、トリクロロエチレン、テトラク
ロロエチレン、トリフルオロエチレン、テトラフルオロ
エチレン、ジクロロメタン、臭化エチル等のハロゲン化
炭化水素類、リン酸トリクレジル、リン酸トリオクチ
ル、リン酸オクチルジフェニル、リン酸トリシクロヘキ
シル等のリン酸エステル類、フタル酸ジブチル、フタル
酸ジオクチル、フタル酸ジラウリル、フタル酸ジシクロ
ヘキシル等のフタル酸エステル類、オレイン酸ブチル、
ジエチレングリコールジベンゾエート、セバシン酸ジオ
クチル、セバシン酸ジブチル、アジピン酸ジオクチル、
トリメリット酸トリオクチル、クエン酸アセチルトリエ
チル、マレイン酸オクチル、マレイン酸ジブチル、酢酸
エチル等のカルボン酸エステル類、塩素化パラフィン、
N,N−ジブチル−2−ブトキシ−5−ターシャリオク
チルアニリン等が挙げられるが、これらに限定されるも
のではない。
【0060】本発明においては、これらの分散媒を単独
で又は2種類以上混合して用いることができるが、中で
もアルキルナフタレン誘導体、ジアリルアルカン誘導体
及びアルキルビフェニル誘導体から選ばれる少なくとも
1種類の芳香族炭化水素を主成分とする溶媒を用いるの
が好ましい。
【0061】また、本発明においては、上記分散媒に対
して各種油溶性染料を溶解して着色して用いることが可
能である。その場合、用いることのできる染料としては
以下のものを挙げることができるが、本発明はこれらに
限定されるものではない。
【0062】スピリットブラック(SB,SSBB,A
B)、ニグロシンベース(SA,SAP,SAPL,E
E,EEL,EX,EXBP,EB)、オイルイエロー
(105,107,129,3G,GGS)、オイルオ
レンジ(201,PS,PR)、ファーストオレンジ、
オイルレッド(5B,RR,OG)、オイルスカーレッ
ト、オイルピンク312、オイルバイオレット#73
0、マクロレックスブルーRR、スミプラストグリーン
G、オイルブラウン(GR,416)、スーダンブラッ
クX60、オイルグリーン(502,BG)、オイルブ
ルー(613,2N,BOS)、オイルブラック(HB
B,860,BS)、バリファーストイエロー(110
1,1105,3108,4120)、バリファースト
オレンジ(3209,3210)、バリファーストレド
(1306,1355,2303,3304,330
6,3320)、バリファーストピンク2310N、バ
リファーストブラウン(2402,3405)、バリフ
ァーストブルー(3405,1501,1603,16
05,1607,2606,2610)、バリファース
トバイオレット(1701,1702)、ヴァリファー
ストブラック(1802,1807,3804,381
0,3820,3830)等が代表的なものとして挙げ
られる。
【0063】また、本発明の電気泳動表示用表示液及び
電気泳動表示用表示粒子においては、無色の分散媒、内
部に空隙を有する粒子、該粒子と色調の異なる顔料粒子
以外にも電気泳動粒子の表面電荷量を制御したり、分散
性を高める目的で慣用的に用いられる各種の補助成分を
添加して用いることができる。
【0064】本発明の電気泳動表示用表示液をマイクロ
カプセル内に内包させた電気泳動表示用表示粒子に用い
られるマイクロカプセルは、in−situ法、界面重
合法、コアセルベーション法等により調製することが可
能であり、その際使用されるマイクロカプセルの壁材と
してはポリウレタン、ポリ尿素、ポリ尿素−ポリウレタ
ン、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン−ホルムア
ルデヒド樹脂、ポリアミド、ポリエステル、ポリスルホ
ンアミド、ポリカーボネート、ポリスルフィネート、エ
ポキシリ、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステ
ル、酢酸ビニル、ゼラチン等が挙げられる。
【0065】更に、本発明の電気泳動表示用表示粒子に
用いられるマイクロカプセルの大きさは、0.5〜50
0μm程度であり、好ましくは1.0〜100μm程度
である。
【0066】本発明における電気泳動表示用表示液を形
成する分散媒、着色粒子をはじめとする各成分について
は任意の割合で用いることが可能である。その中で、分
散媒、着色粒子については、分散媒10mlに対する着
色粒子0.01〜8.0gが好ましく用いられるが、こ
の範囲に限定するものではない。
【0067】また、界面活性剤についても必要量添加す
ることができるが、上記分散媒10mlに対して0.0
1〜8.0gが好ましく用いられ、中でも0.1〜3.
0gの場合が特に好ましいが、この範囲に限定するもの
ではない。
【0068】本発明の電気泳動表示用表示液及び電気泳
動表示用表示粒子を用いた電気泳動表示装置としては、
例えば次のような形態のものが挙げられるが、本発明の
電気泳動表示装置はこれらに限定されるものではない。 (1)基板の片面に電極を設けた一対の表示用基材を、
スペーサーを介して電極面を対向配置させて空間を形成
し、その空間に本発明の電気泳動表示用表示液を充填
し、さらに、少なくとも一方の表示用基材を透明基板の
片面に透明電極を設けたものとした電気泳動表示装置
(図1)。 (2)基板の片面に電極を設けた表示用基材にスペーサ
ーを介して絶縁フィルムを対向させて空間を形成し、そ
の空間に本発明の電気泳動表示用表示液を充填し、さら
に、表示用基材と絶縁フィルムの少なくとも一方を透明
とした電気泳動表示装置(図2)。 (3)基板の片面に電極を設けた一対の表示用基材を、
スペーサーを介して電極面を対向配置させて空間を形成
し、その空間に本発明の電気泳動表示用表示粒子を充填
し、さらに、少なくとも一方の表示用基材を透明基板の
片面に透明電極を設けたものとした電気泳動表示装置
(図3)。 (4)基板の片面に電極を設けた表示用基材にスペーサ
ーを介して絶縁フィルムを対向させて空間を形成し、そ
の空間に本発明の電気泳動表示用表示粒子を充填し、さ
らに、表示用基材と絶縁フィルムの少なくとも一方を透
明とした電気泳動表示装置(図4)。 (5)透明又は不透明な基板の片面に透明又は不透明な
電極を施した表示用基材に本発明の電気泳動表示用表示
粒子がバインダーとともに塗布されている電気泳動表示
装置(図5)。 なお、図1〜図5において、1,1’は基板、2,2’
は透明電極、3は表示液、4はスペーサー、5は絶縁フ
ィルム、6はマイクロカプセル充填層、7は表示液内包
マイクロカプセル、8はマイクロカプセル及びバインダ
ー塗布層である。
【0069】また、本発明の電気泳動表示装置は、上記
(5)の構成において、電気泳動表示用表示粒子がバイ
ンダーとともに塗布された層の上に、オーバーコート層
が設けられている電気泳動表示装置、上記オーバーコー
ト層上の少なくとも一部分及び/又は表示用基材の少な
くとも一部分に、印刷層が設けられている電気泳動表示
装置、上記印刷層上に印刷保護層が設けられている電気
泳動表示装置、上記のいずれかの構成において、電界の
印加・制御により画像の形成と消去が可能な表示部以外
に、情報記録部が設けられている電気泳動表示装置、上
記情報記録部が、磁気の作用により情報記録の書き込み
と読み出しが可能な記録部である電気泳動表示装置、上
記情報記録部が、集積回路メモリー又は光メモリーであ
る電気泳動表示装置、上記情報記録部が、光の作用によ
り情報記録の読み出しが可能な記録部である電気泳動表
示装置、上記情報記録部が、表示媒体の表裏を示す情報
及び/又は表示媒体の位置を示す情報を表示するもので
ある電気泳動表示装置とすることもできる。
【0070】
【実施例】次に実施例により本発明を詳しく説明する。
【0071】<方法1:電気泳動表示用表示液の調製>
分散媒(表1記載)100mlに界面活性剤(表1記
載)10gを溶解ないし分散させ、着色粒子(粒子−I
/表1記載)10gを加えた混合液をジルコニアビーズ
を用いてボールミル分散を行い、着色粒子(I)の分散
液(電気泳動表示用表示液)を得た。2種類以上の着色
粒子を用いる場合には、上記の分散液(着色粒子−I)
に対して更に別の着色粒子(粒子−II/表1記載)2g
を混合して再びボールミル分散を行うか、又は、初期段
階において2種類以上の着色粒子の混合物に対してボー
ルミル分散を行うことで電気泳動表示用表示液を調製し
た。
【0072】<方法2:電気泳動表示用表示液を用いた
電気泳動表示装置(A)の作製>基板の片面に電極を設
けた表示用基材として、片面に透明導電膜(ITO膜)
を形成したガラス基板(厚さ3mm)を用い、このガラ
ス基板を一対、スペーサーを介して対向配置させ、約1
40μm厚の空間を有するセルを作製した。その空間に
上記方法1にて調製した電気泳動表示用表示液を注入
後、両ガラス板をエポキシ樹脂系接着剤で封止すること
により電気泳動表示装置(A)を作製した。
【0073】<方法3:電気泳動表示用表示粒子の調製
>ゼラチン水溶液とアラビアゴム水溶液を混合して、5
0℃に昇温し水酸化ナトリウム水溶液を加えてpHを9
に調整した。この中に上記方法1にて調製した電気泳動
表示用表示液を加え、攪拌して乳化した。さらにpHを
4まで徐々に下げて分散液界面にゼラチン/アラビアゴ
ムの濃厚液を析出させた後、温度を下げて皮膜をゲル化
し、グルタールアルデヒド水溶液を加えて硬化した。こ
のようにしてゼラチンを壁材とするマイクロカプセルの
スラリーを得た。カプセル粒子径は約50μmとなるよ
うに乳化条件を調整した。
【0074】<方法4:電気泳動表示用表示粒子を用い
た電気泳動表示装置(B)の作製>10%ポリビニルア
ルコール水溶液80gに上記方法3にて調製した電気泳
動用表示粒子(マイクロカプセル)20gを加えて分散
液を調製した。この分散液(塗布液)をギャップ250
μmのアプリケーターを用いてITO膜付きポリカーボ
ネート基板に塗布、乾燥してカプセル塗膜を形成した。
この一部を切り取り、ITO膜付きのガラス板とで挟み
密着してテープで貼り合わせて電気泳動表示装置(B)
を作製した。
【0075】<方法5:反射率及びコントラストの測定
>上記方法2、4にて作製した電気泳動表示装置を直流
電源に接続し電界方向を切り替えて電圧を印加すること
で、内部に空隙を有する粒子(粒子−I)による表示色
(地肌部)と内部に空隙を有する粒子と色調の異なる顔
料粒子(粒子−II)による表示色(表示部に相当)を交
互に得ることができた。各々の表示色について大塚電子
製 Photal MCPD−1000を用いて反射率
測定を行った。測定は、可視領域にて、45°照射−0
°受光で行い、電気泳動表示装置と同じ条件下にて測定
した標準白色板の反射率を100%とした場合の値であ
る。また、両表示色の反射率の比をコントラストとし
た。
【0076】<方法6:表示安定性の測定>上記方法5
の手順による表示色の切り替え(反転)を10回繰り返
して行い、その際の両表示色の反射率からコントラスト
を求めた。10回繰り返した後のコントラストと初期
(1回目)のコントラストとの違いを表示安定性の評価
指標とした。
【0077】<実施例1A〜17A・比較例1A〜5A
>上記方法1において表1記載の分散媒、界面活性剤、
着色粒子を用いて調製した電気泳動表示液を用いて方法
2の手順に従って、電気泳動表示装置(A)を作製し
た。
【0078】<実施例1B〜17B・比較例1B〜5B
>上記方法1において表1記載の分散媒、界面活性剤、
着色粒子を用いて調製した電気泳動表示液を用いて上記
方法3の手順に従って、電気泳動表示用表示粒子を調製
した。この電気泳動表示用表示粒子に対して、方法4の
手順に従って、電気泳動表示装置(B)を作製した。こ
のようにして作製した電気泳動表示装置(A)及び電気
泳動表示装置(B)に対して、上記方法5及び方法6に
従って表示特性の評価を実施した。これらの評価結果を
表2及び表3に示す。
【0079】<実施例18>実施例11Bで作製した電
気泳動表示装置(B)の表示層上に、10%のポリビニ
ルアルコール水溶液をワイヤーバーにより塗工、乾燥し
て、約10μm厚の保護層を有する電気泳動表示装置を
作製した。
【0080】<実施例19>実施例11Bで作製した電
気泳動表示装置の表示層上に、15%の塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体のメチルエチルケトン/メチルイソブ
チルケトン(重量比9/1)溶液をワイヤーバーにより
塗布、乾燥して保護層を形成した後、白色インキを保護
層全面にスクリーン印刷して、印刷層を形成した。次い
で、オーバープリンティングインキを印刷層の全面にス
クリーン印刷して、保護層、印刷層及び印刷保護層を有
する電気泳動表示装置を作製した。
【0081】<実施例20>実施例11Bで作製した電
気泳動表示装置の一方の表面に、10重量部のγ−Fe
、10重量部の塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニル
アルコール共重合体、1.3重量部のポリイソシアネー
ト、40重量部のメチルエチルケトン及び40重量部の
トルエンからなる溶液をワイヤーバーにより塗布、乾燥
して、10μm厚の磁気記録層を形成した。この磁気記
録層上に70重量%のアクリル系紫外線硬化性樹脂のト
ルエン溶液をワイヤーバーにより塗布、乾燥して、10
μm厚の保護層を形成した。この保護層の一部分に集積
回路メモリー機能内蔵したフィルムを接着剤層を介して
接合して、書き換え可能な情報記録部を有する電気泳動
表示装置を作製した。
【0082】
【表1】
【0083】
【表2】
【0084】
【表3】
【0085】なお、表1における各記号の詳細は以下の
通りである。 <分散媒> D.B.=ドデシルベンゼン(東京化成製) SAS−296=日本石油化学製SAS296(主成
分:フェニルキシリルエタン) KMC−113=呉羽化学製KMC−113(主成分:
ジイソプロピルナフタレン) MIPB=モンサント製MIPB(主成分:モノイソプ
ロピルビフェニル) **/OB=分散媒(**)に対して油溶性染料オイル
ブラック(オリエント化学製OIL Black 86
0)を5%濃度で溶解した溶液 <粒子−I> SX866A=架橋型スチレン−アクリル系中空粒子
(JSR製中空粒子SX866A/粒径0.3μm、ス
プレードライ品) TiO2=二酸化チタン(石原産業製CR−50) TiO2樹脂複合体=二酸化チタン(石原産業製CR−
50)を樹脂とともに複合化したものの粉砕品 SX866A/TiO2=SX866Aに対してTiO2
を樹脂を介して複合化したもの <粒子−II> TiD=黒色低次酸化チタン(赤穂化成製Tilack
D/粒径0.03μm、チタン表面処理品) マグネタイト=四三酸化鉄(和光純薬製) <界面活性剤> O.A.=オレイン酸(関東化学工業製) H14−N=ポリアクリル酸Na塩(日本乳化剤ディス
ロールH14−N/水溶液の乾燥品) N−509=N−ポオキシアルキレンポリアルキレンポ
リアミン(第一工業製薬製ディスコールN−509) WS−100=ヒドロキシ脂肪酸のオリゴマー(旭電化
工業製アデカコールWS−100) ソルゲン30=ソルビタンセスキオレエート(第一工業
製薬製ソルゲン30)
【0086】表2中の実施例1A〜8A(比較例1A・
2Aとの比較)及び実施例9A〜17A(比較例3A〜
5Aとの比較)、更に、表3中の実施例1B〜8B(比
較例1B・2Bとの比較)及び実施例9B〜17B(比
較例3B〜5Bとの比較)の結果より、高分子型界面活
性剤を用いた本発明の電気泳動用表示液及び電気泳動表
示粒子を用いることで、高コントラストで、かつ繰り返
し表示時においても高いコントラストが維持された電気
泳動表示が可能となることが確認された。
【0087】
【発明の効果】本発明によれば、前記構成を採用したの
で、分散系の分散状態の安定性を向上させ、高コントラ
ストな表示の実現と、繰り返し表示時においても高いコ
ントラストを維持することのできる電気泳動表示用表示
液及び電気泳動表示用表示粒子並びにそれらを利用した
表示装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表示液が使用可能な電気泳動表示装置
の模式図である。
【図2】本発明の表示液が使用可能な他の電気泳動表示
装置の模式図である。
【図3】本発明の表示粒子が使用可能な他の電気泳動表
示装置の模式図である。
【図4】本発明の表示粒子が使用可能な他の電気泳動表
示装置の模式図である。
【図5】本発明の表示粒子が使用可能な他の電気泳動表
示装置の模式図である。
【符号の説明】
1,1’ 基板 2,2’ 電極 3 表示液 4 スペーサー 5 絶縁フィルム 6 マイクロカプセル充填層 7 表示液内包マイクロカプセル 8 マイクロカプセル及びバインダー塗布層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早川 邦雄 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 5C094 AA06 AA37 BA75 BA82 BA84 CA23 DA13 EC00 FB01 FB02 FB04 FB20 GA01 JA20

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分散媒と該分散媒とは色調の異なる少な
    くとも1種類以上の着色粒子からなる電気泳動表示用表
    示液において、高分子型界面活性剤を含有することを特
    徴とする電気泳動表示用表示液。
  2. 【請求項2】 上記高分子型界面活性剤が、非イオン性
    高分子型界面活性剤であることを特徴とする請求項1記
    載の電気泳動表示用表示液。
  3. 【請求項3】 上記高分子型界面活性剤が、カルボキシ
    ル基を有する非イオン性高分子型界面活性剤であること
    を特徴とする請求項2記載の電気泳動表示用表示液。
  4. 【請求項4】 上記高分子型界面活性剤が、ヒドロキシ
    脂肪酸のオリゴマー誘導体であることを特徴とする請求
    項3記載の電気泳動表示用表示液。
  5. 【請求項5】 該分散媒とは色調の異なる少なくとも1
    種類以上の着色粒子のうち少なくとも1種類が、内部に
    空隙を有する粒子であることを特徴とする請求項1〜4
    のいずれかに記載の電気泳動表示用表示液。
  6. 【請求項6】 上記内部に空隙を有する粒子が、有機ポ
    リマーからなる中空粒子であることを特徴とする請求項
    5記載の電気泳動表示用表示液。
  7. 【請求項7】 該分散媒とは色調の異なる少なくとも1
    種類以上の着色粒子のうち少なくとも1種類が、黒色低
    次酸化チタンからなる粒子であることを特徴とする請求
    項1〜6のいずれかに記載の電気泳動表示用表示液。
  8. 【請求項8】 上記分散媒が、アルキルナフタレン誘導
    体、ジアリルアルカン誘導体及びアルキルビフェニル誘
    導体から選ばれる少なくとも一種類の芳香族炭化水素を
    主成分とする溶媒であることを特徴とする請求項1〜7
    のいずれかに記載の電気泳動表示用表示液。
  9. 【請求項9】 上記分散媒10mlに対する上記高分子
    型界面活性剤の添加量が、0.1から3.0gの範囲で
    あることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の
    電気泳動表示用表示液。
  10. 【請求項10】 分散媒と該分散媒とは色調の異なる少
    なくとも1種類以上の着色粒子からなりかつ高分子型界
    面活性剤を含有する分散系を、マイクロカプセルに内包
    させて構成したことを特徴とする電気泳動表示用表示粒
    子。
  11. 【請求項11】 上記高分子型界面活性剤が、非イオン
    性高分子型界面活性剤であることを特徴とする請求項1
    0記載の電気泳動表示用表示粒子。
  12. 【請求項12】 上記高分子型界面活性剤が、カルボキ
    シル基を有する非イオン性高分子型界面活性剤であるこ
    とを特徴とする請求項11記載の電気泳動表示用表示粒
    子。
  13. 【請求項13】 上記高分子型界面活性剤が、ヒドロキ
    シ脂肪酸のオリゴマー誘導体であることを特徴とする請
    求項12記載の電気泳動表示用表示粒子。
  14. 【請求項14】 該分散媒とは色調の異なる少なくとも
    1種類以上の着色粒子のうち少なくとも1種類が、内部
    に空隙を有する粒子であることを特徴とする請求項10
    〜13のいずれかに記載の電気泳動表示用表示粒子。
  15. 【請求項15】 上記内部に空隙を有する粒子が、有機
    ポリマーからなる中空粒子であることを特徴とする請求
    項14記載の電気泳動表示用表示粒子。
  16. 【請求項16】 該分散媒とは色調の異なる少なくとも
    1種類以上の着色粒子のうち少なくとも1種類が、黒色
    低次酸化チタンからなる粒子であることを特徴とする請
    求項10〜15のいずれかに記載の電気泳動表示用表示
    粒子。
  17. 【請求項17】 上記分散媒が、アルキルナフタレン誘
    導体、ジアリルアルカン誘導体及びアルキルビフェニル
    誘導体から選ばれる少なくとも一種類の芳香族炭化水素
    を主成分とする溶媒であることを特徴とする請求項10
    〜16のいずれかに記載の電気泳動表示用表示粒子。
  18. 【請求項18】 上記分散媒10mlに対する上記高分
    子型界面活性剤の添加量が、0.1から3.0gの範囲
    であることを特徴とする請求項10〜17のいずれかに
    記載の電気泳動表示用表示粒子。
  19. 【請求項19】 基板の片面に電極を設けた一対の表示
    用基材を、スペーサーを介して電極面を対向配置させて
    空間を形成し、その空間に請求項1〜9のいずれかに記
    載の電気泳動表示用表示液を充填し、さらに、少なくと
    も一方の表示用基材を透明基板の片面に透明電極を設け
    たものとしたことを特徴とする電気泳動表示装置。
  20. 【請求項20】 基板の片面に電極を設けた表示用基材
    にスペーサーを介して絶縁フィルムを対向させて空間を
    形成し、その空間に請求項1〜9のいずれかに記載の電
    気泳動表示用表示液を充填し、さらに、表示用基材と絶
    縁フィルムの少なくとも一方を透明としたことを特徴と
    する電気泳動表示装置。
  21. 【請求項21】 基板の片面に電極を設けた一対の表示
    用基材を、スペーサーを介して電極面を対向配置させて
    空間を形成し、その空間に請求項10〜18のいずれか
    に記載の電気泳動表示用表示粒子を充填し、さらに、少
    なくとも一方の表示用基材を透明基板の片面に透明電極
    を設けたものとしたことを特徴とする電気泳動表示装
    置。
  22. 【請求項22】 基板の片面に電極を設けた表示用基材
    を、スペーサーを介して絶縁フィルムを対向させて空間
    を形成し、その空間に請求項10〜18のいずれかに記
    載の電気泳動表示用表示粒子を充填し、さらに、表示用
    基材と絶縁フィルムの少なくとも一方を透明としたこと
    を特徴とする電気泳動表示装置。
  23. 【請求項23】 透明又は不透明な基板の片面に透明又
    は不透明な電極を設けた表示用基材に請求項10〜18
    のいずれかに記載の電気泳動表示用表示粒子がバインダ
    ーとともに塗布されていることを特徴とする電気泳動表
    示装置。
  24. 【請求項24】 電気泳動表示用表示粒子がバインダー
    とともに塗布された層の上に、オーバーコート層が設け
    られていることを特徴とする請求項23記載の電気泳動
    表示装置。
  25. 【請求項25】 上記オーバーコート層上の少なくとも
    一部分及び/又は表示用基材の少なくとも一部分に、印
    刷層が設けられていることを特徴とする請求項24記載
    の電気泳動表示装置。
  26. 【請求項26】 上記印刷層上に印刷保護層が設けられ
    ていることを特徴とする請求項25記載の電気泳動表示
    装置。
  27. 【請求項27】 電界の印加・制御により画像の形成と
    消去が可能な表示部以外に、情報記録部が設けられてい
    ることを特徴とする請求項19〜26のいずれかに記載
    の電気泳動表示装置。
  28. 【請求項28】 上記情報記録部が、磁気の作用により
    情報記録の書き込みと読み出しが可能な記録部であるこ
    とを特徴とする請求項27記載の電気泳動表示装置。
  29. 【請求項29】 上記情報記録部が、集積回路メモリー
    又は光メモリーであることを特徴とする請求項27記載
    の電気泳動表示装置。
  30. 【請求項30】 上記情報記録部が、光の作用により情
    報記録の読み出しが可能な記録部であることを特徴とす
    る請求項27記載の電気泳動表示装置。
  31. 【請求項31】 上記情報記録部が、表示媒体の表裏を
    示す情報及び/又は表示媒体の位置を示す情報を表示す
    るものであることを特徴とする請求項27〜30のいず
    れか記載の電気泳動表示装置。
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