JP2001117342A - トナーカートリッジおよびトナーカートリッジ用シール材 - Google Patents

トナーカートリッジおよびトナーカートリッジ用シール材

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JP2001117342A
JP2001117342A JP2000106912A JP2000106912A JP2001117342A JP 2001117342 A JP2001117342 A JP 2001117342A JP 2000106912 A JP2000106912 A JP 2000106912A JP 2000106912 A JP2000106912 A JP 2000106912A JP 2001117342 A JP2001117342 A JP 2001117342A
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JP
Japan
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toner cartridge
magnetic
molecular weight
low
lid
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Application number
JP2000106912A
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English (en)
Inventor
Tetsuji Saegusa
哲治 三枝
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナーカートリッジからのトナーの漏出を完
全に防止することができるとともに、容易にリサイクル
できるトナーカートリッジおよびそれに使用し得るトナ
ーカートリッジ用シール材を提供する。 【解決手段】 ケース本体3と蓋体2とを備える磁性ト
ナー用のトナーカートリッジ1において、ケース本体3
と蓋体2との間にシール材として磁性ゴム弾性体が使用
されている。シール材としての磁性ゴム弾性体6の一部
分が、ケース本体3における蓋体2との接合部5に設け
られた溝7に嵌着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トナーカートリッ
ジおよびそれに使用し得るトナーカートリッジ用シール
材に関する。
【0002】
【従来の技術】静電式画像形成機においては、感光体上
に静電潜像が形成され、この静電潜像が現像装置によっ
てトナー像に現像される。現像装置は静電潜像にトナー
を施してトナー像に現像するものであり、通常、消費さ
れるトナーを供給するために着脱自在に装着されるトナ
ーカートリッジを備えている。
【0003】かかるトナーカートリッジからのトナーの
漏出は、使用者の手や衣服を汚すだけでなく、印刷品質
の劣化を招くことにもなる。そこで、従来、トナーカー
トリッジのシール材として、一般に、ウレタンフォーム
材に両面テープを貼り合わせたものが使用され、トナー
の漏出の防止が図られてきた。このシール材は、図1に
示すように、トナーカートリッジ1のケース本体3と蓋
体2との合わせ目に適用されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
両面テープを付けたシール材は、作業性の面から、ある
程度の幅、例えば5mm以上が必要であり、シール材と
して細かな対応が困難であるという問題があった。ま
た、両面テープを使用する結果として、カートリッジの
リサイクル時にウレタンフォームと合成樹脂製カートリ
ッジケースとを分離するのが容易ではないという問題も
あった。
【0005】そこで本発明の目的は、トナーカートリッ
ジからのトナーの漏出を完全に防止することができると
ともに、容易にリサイクルできるトナーカートリッジお
よびそれに使用し得るトナーカートリッジ用シール材を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は下記に示す通りである。 (1)ケース本体と蓋体とを備える磁性トナー用のトナ
ーカートリッジにおいて、該ケース本体と該蓋体との間
にシール材として磁性ゴム弾性体が使用されていること
を特徴とするトナーカートリッジである。
【0007】(2)上記(1)のトナーカートリッジに
おいて、シール材としての上記磁性ゴム弾性体の一部分
が、ケース本体における蓋体との接合部に設けられた溝
に嵌着されているトナーカートリッジである。
【0008】(3)上記(1)または(2)のトナーカ
ートリッジにおいて、上記ケース本体と上記蓋体とがビ
ス止めされるトナーカートリッジである。
【0009】(4)トナーカートリッジのケース本体と
蓋体との間に用いられるトナーカートリッジ用シール材
において、低分子材料と媒体材料とを含む低分子材料保
持複合体と、高分子材料と、磁性粉体とを含む磁性材料
であって、該磁性材料中の低分子材料が100℃におい
て5×105センチポイズ以下の粘度を有し、該低分子
材料と該媒体材料との各々の溶解度パラメーター値の差
が3.0以下であり、該磁性材料中の低分子材料と媒体
材料との重量比が1.0以上であり、該低分子材料と該
高分子材料との各々の溶解度パラメーター値の差が4.
0以下であり、該磁性材料中の低分子材料と高分子材料
との重量比が0.5以上であることを特徴とするトナー
カートリッジ用シール材である。
【0010】(5)上記(4)のトナーカートリッジ用
シール材において、上記磁性粉体が、フェライト系磁性
粉体及び/又は希土類磁性粉体からなるトナーカートリ
ッジ用シール材である。
【0011】(6)上記(4)または(5)のトナーカ
ートリッジ用シール材において、上記磁性材料中の磁性
粉体の重量分率が10〜95%であるトナーカートリッ
ジ用シール材である。
【0012】本発明のシール材としての磁性材料は、少
量の媒体材料が三次元連続の網状骨格構造を形成し、こ
の骨格間に多量の低分子材料を保持していることによ
り、加工性および成形性がよく、優れたゴム弾性を付与
することができる。よって、本発明のトナーカートリッ
ジに用いた場合には、そのゴム弾性作用に基づく密着性
と磁性作用により磁性トナーの漏出を完全に防止するこ
とができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。図1に示す本発明の一実施の形態で
あるトナーカートリッジ1は、ケース本体3と蓋体2と
を備え、ケース本体3における蓋体2との接合部5に本
発明に係る磁性ゴム弾性体が適用される。
【0014】図2は、かかる接合部5の断面を示してお
り、該接合部5に設けられた溝7に本発明に係る磁性ゴ
ム弾性体6の一部分が嵌着されている。このケース本体
3を、例えば、ビス9を用いて蓋体2で閉じると図3に
示すようになる。すなわち、ケース本体3の接合部5に
蓋体2の接合部4が接合され、かつビス9の作用により
蓋体2の接合部4が磁性ゴム弾性体6の突出部8に圧着
されると、該磁性ゴム弾性体6の突出部8が押し潰さ
れ、シーリング効果が高まる。しかも、この突出部8は
磁性を有するため、ケース内部の磁性トナーは突出部8
に引き付けられ、これによりトナーの外部漏出を完全に
防ぐことができる。なお、ケース本体3と蓋体2との接
合手段はビスに限定されるものではないが、作業の容易
性の面からビスが好ましい。
【0015】本発明のトナーカートリッジにおいては、
シール材として用いる磁性ゴム弾性体が優れたゴム弾性
を有し、加工性および成形性の良い磁性材料であること
が重要である。かかる要求を全て具備するものが本発明
のトナーカートリッジ用シール材である。以下に、その
構成要素につき具体的に説明する。
【0016】まず、本発明のトナーカートリッジ用シー
ル材の構成要素の一つである低分子材料としては、次の
ようなものが挙げられる。即ち、100℃における粘度
が5×105センチポイズ以下、特に1×105センチポ
イズ以下であるものが好ましく、また、分子量の観点か
らは、低分子材料の数平均分子量が20,000以下、
特には10,000以下、とりわけ5,000以下であ
るものが好ましい。このような低分子材料としては、通
常、室温で液体または液体状を呈する材料が好適に用い
られる。また、親水性、疎水性のいずれの低分子材料も
使用できる。低分子材料としては特に制限はないが、次
の〜のものが適している。なお、本発明において
は、低分子材料は、その溶解度パラメーター値と後述の
媒体材料の溶解度パラメーター値との差が3.0以下で
あり、高分子材料の溶解度パラメーター値との差が4.
0以下であるものを用いる。
【0017】軟化材:鉱物油系、植物油系、合成系等
の各種ゴム用あるいは樹脂用軟化材。鉱物油系として
は、アロマティック系、ナフテン系、パラフィン系等の
プロセス油等が挙げられる。植物油系としては、ひまし
油、綿実油、あまみ油、なたね油、大豆油、パーム油、
やし油、落花生油、木ろう、パインオイル、オリーブ油
等が挙げられる。
【0018】可塑剤:フタル酸エステル、フタル酸混
基エステル、脂肪族二塩基酸エステル、グリコールエス
テル、脂肪酸エステル、リン酸エステル、ステアリン酸
エステル等の各種エステル系可塑剤、エポキシ系可塑
剤、その他プラスチック用可塑剤または、フタレート
系、アジペート系、セバケート系、フォスフェート系、
ポリエーテル系、ポリエステル系等のNBR用可塑剤等
が挙げられる。
【0019】粘着付与剤:クマロン樹脂、クマロン−
インデン樹脂、フェノールテルペン樹脂、石油系炭化水
素、ロジン誘導体等の各種粘着付与剤(タッキファイヤ
ー)等が挙げられる。
【0020】オリゴマー:クラウンエーテル、含フッ
素オリゴマー、ポリイソブチレン、キシレン樹脂、塩化
ゴム、ポリエチレンワックス、石油樹脂、ロジンエステ
ルゴム、ポリアルキレングリコールジアクリレート、液
状ゴム(ポリブタジエン、スチレン−ブタジエンゴム、
ブタジエン−アクリロニトリルゴム、ポリクロロプレン
等)、シリコーン系オリゴマー、ポリ−α−オレフィン
等の各種オリゴマー等が挙げられる。
【0021】滑剤:パラフィン、ワックス等の炭化水
素系滑剤、高級脂肪酸、オキシ脂肪酸等の脂肪酸系滑
剤、脂肪酸アミド、アルキレンビス脂肪酸アミド等の脂
肪酸アミド系滑剤、脂肪酸低級アルコールエステル、脂
肪酸多価アルコールエステル、脂肪酸ポリグリコールエ
ステル等のエステル系滑剤、脂肪アルコール、多価アル
コール、ポリグリコール、ポリグリセロール等のアルコ
ール系滑剤、金属石鹸、混合系滑剤等の各種滑剤等が挙
げられる。
【0022】その他:ラテックス、エマルジョン、液
晶、歴青組成物、粘土、天然のデンプン、糖、更に無機
系のシリコンオイル、フォスファゼンなども低分子材料
として適している。更に、炭化水素系、ハロゲン化炭化
水素系、アルコール系、フェノール系、エーテル系、ア
セタール系、ケトン系、脂肪酸系、エステル系、窒素化
合物系、硫黄化合物系等の有機溶剤:あるいは、種々の
薬効成分、土壌改質剤、肥料類、石油類、水、水溶液等
も用いられる。
【0023】これらの低分子材料は1種を単独で用いて
も、2種以上を混合して用いてもよく、得られる磁性材
料の要求特性、また、本発明の他の成分である媒体材
料、および高分子材料との相溶性等を勘案して、最適な
ものが選択され、最適な量で使用される。
【0024】一方、本発明に係る媒体材料とは、上記低
分子材料と後述の高分子材料との媒体としての機能を有
する材料であり、本発明の目的達成に重要な成分であ
る。詳しくは、多量の低分子材料と高分子材料との均一
な組成物を実現するために、多量の低分子材料と媒体材
料とを用いて、多量の低分子材料を保持した低分子材料
保持複合物をまず得、これと高分子材料との組み合わせ
で目的とする多量の低分子材料を保持した磁性材料を得
るためのものである。
【0025】即ち、低分子材料と媒体材料と高分子材料
とを同時に混合しても均一な、低弾性率の磁性材料とは
なり得ない。また、多量の低分子材料と高分子材料とを
直接混合し、多量の低分子材料を含む磁性材料を得よう
としても、低分子材料を均一に混合し得ず、またブリー
ドがしばしば起こり、目的とする低硬度の磁性材料は得
られない。
【0026】なお、本発明において、媒体材料が低分子
材料を「保持する」、ないし、低分子材料保持複合物を
高分子材料に「ブレンドする」とは、低分子材料が媒体
材料および高分子材料に均一に分散し、ブリードしない
か、ブリードが抑制されることを意味するものである。
最終的に、この低分子材料保持複合物が、高分子材料と
の混合時にこの中に均一に分散する統一的なメカニズム
は必ずしも明らかではないが、この低分子材料保持複合
物の多くは微小粒に分散した状態で高分子材料中に安定
して保持されるためと考えられる。
【0027】本発明で使用する媒体材料は、上記したよ
うな機能を有する。即ち、多量の低分子材料を保持する
低分子材料保持複合物を形成し得る材料であれば、すべ
て使用することができるが、通常、熱可塑性の高分子化
合物またはこの高分子化合物を構成要素とすることがで
きる。
【0028】媒体材料としては、数平均分子量が20,
000以上、特に30,000以上、とりわけ40,0
00以上での熱可塑性高分子有機材料が好ましく、例え
ば、スチレン系(ブタジエンスチレン系、イソプレンス
チレン系等)、塩化ビニル系、オレフィン系(ブタジエ
ン系、イソプレン系、エチレンプロピレン系等)、エス
テル系、アミド系、ウレタン系などの各種熱可塑性エラ
ストマー、並びにそれらの水添、その他による変性物、
スチレン系、ABS系、オレフィン系(エチレン系、プ
ロピレン系、エチレンプロピレン系、エチレンスチレン
系、プロピレンスチレン系等)、アクリル酸エステル系
(アクリル酸メチル系等)、塩化ビニル系、メタクリル
酸エステル系(メタクリル酸メチル系等)、カーボネー
ト系、アセタール系、ナイロン系、ハロゲン化ポリエー
テル系(塩化ポリエーテル系等)、ハロゲン化オレフィ
ン系(四フッ化エチレン系、フッ化−塩化エチレン系、
フッ化エチレンプロピレン系等)、セルロース系(アセ
チルセルロース系、エチルセルロース系等)、ビニリデ
ン系、ビニルブチラール系、アルキレンオキサイド系
(プロピレンオキサイド系等)等の熱可塑性樹脂、およ
びこれらの樹脂のゴム変性物などが挙げられる。
【0029】熱可塑性高分子材料としては、このうちで
結晶構造、凝集構造などの硬質ブロックを形成しやすい
部分と、アモルファス構造などの軟質ブロックとを一緒
にもち合わせているものが特に好ましく、具体的には、
下記(イ)〜(ニ)が挙げられる。
【0030】(イ)ポリブタジエンとブタジエン−スチ
レンランダム共重合体とのブロック共重合体を水添して
得られるポリエチレン/ブチレンとエチレン−スチレン
ランダム共重合体とのブロック共重合体。 (ロ)ポリブタジエンとポリスチレンとのブロック共重
合体、あるいは、ポリブタジエンまたはエチレン−ブタ
ジエンランダム共重合体とポリスチレンとのブロック共
重合体を水添して得られるポリエチレン/ブチレンとポ
リスチレンとのブロック共重合体。 (ハ)エチレン/ブチレン共重合体と、その片末端また
は両末端に結晶性エチレンブロックが連結したブロック
共重合体。 (ニ)エチレン−プロピレンゴム(EPM)またはエチ
レン−プロピレン−ジエン三元共重合体(EPDM)。 なお、本発明に係る低分子材料、媒体材料および低分子
材料保持複合物に関しては、一部、特開平5−2392
56号公報および特開平5−194763号公報に記載
されている。媒体材料としては、これらの公報に開示さ
れた三次元連続の網状骨格構造を有するものが、本発明
においても代表的なものとして好適に使用される。
【0031】本発明における媒体材料は、特に限定され
ないが、通常のバルク状、粒状、ゲル状、フォーム状、
不織布状等の使用状態をとることができる。また、低分
子材料を包含するカプセルを内蔵した形態でも用いるこ
とができる。
【0032】これらの各種熱可塑性高分子有機材料は主
に単独で用いられるが、2種以上をブレンドして用いて
もよい。
【0033】また、多量の低分子材料と媒体材料とを含
む低分子材料保持複合物を得るに当たっては、前述の如
く、用いる低分子材料と媒体材料の各々の溶解度パラメ
ーター値の差が3.0以下、好ましくは2.5以下とな
るように両材料を選択する。この差が、3.0を超える
と相溶性の点から、媒体材料が低分子材料を多量に保持
しにくく、高分子材料の低弾性率化の障害となり、ま
た、低分子材料のブリードが発生し易くなるので好まし
くない。
【0034】本発明において、低分子材料と媒体材料と
の重量比は1.0以上とし、特に2.0以上、とりわけ
3.0以上であることが好ましい。この重量比が1.0
未満では、低硬度の磁性材料を得ることが困難となり、
本発明の目的を達成することができない場合がある。
【0035】低分子材料と媒体材料を含む低分子材料保
持複合物の製造方法は、用いる低分子材料および媒体材
料の種類、特性、混合割合等により、公知の方法を含む
最適な方法を用いればよく、特に限定されない。前掲の
特開平5−239256号公報に記載の方法も一つの方
法である。
【0036】特に、好ましい方法としては、本出願人が
先に提案した高剪断型特殊ミキサーを用いる方法、即
ち、媒体材料である熱可塑性高分子材料と低分子材料と
をローターの剪断速度5.0×102(sec-1)以上
の能力を有する高剪断型特殊ミキサーを用いて混練する
ことにより、多量の低分子材料を均一に含み、かつ該低
分子材料のブリードが少ない低分子材料保持複合物を得
る方法(特開平5−316461号)が挙げられる。
【0037】このような低分子材料保持複合物とブレン
ドする高分子材料としては、特に制限はなく、通常の熱
可塑性材料または熱硬化性材料を用いることができる。
【0038】このうち、熱可塑性材料としては、媒体材
料の具体例として例示した前述の熱可塑性樹脂、および
これらの樹脂のゴム変性物等が挙げられる。
【0039】一方、熱硬化性材料、即ち、硬化剤の存在
下または非存在下で熱硬化する材料としては、例えば、
エチレンプロピレンゴム(EPM、EPDM)、ニトリ
ルゴム(NBR)、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴ
ム、クロロプレンゴム(CR)、天然ゴム(NR)、イ
ソプレンゴム(IR)、スチレンブタジエンゴム(SB
R)、ブタジエンゴム(BR)、アクリルゴム、エチレ
ン−酢酸ビニルゴム(EVA)、ポリウレタン等の一般
ゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、エチレンアクリル
ゴム、ポリエステルエラストマー、エピクロルヒドリン
ゴム、多硫化ゴム、ハイパロン、塩素化ポリエチレン等
の特殊ゴム、フェノール、ユリア、メラミン、アニリ
ン、不飽和ポリエステル、ジアリルフタレート、エポキ
シアルキド、ケイ素、ポリイミド等の各種硬化樹脂が挙
げられる。
【0040】これらの熱硬化性材料は1種類でも、また
2種類以上をブレンドして用いてもよい。
【0041】なお、これらの熱硬化性材料の硬化剤とし
ては、硫黄、有機過酸化物、ニトロソ化合物等の公知の
ものが広く用いられる。また、必要に応じて各種の加硫
促進剤、老化防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等のゴ
ム薬品を用いることができる。また、目的に応じて各種
の粘着付与剤、可塑剤、ゴム軟化剤、ゴム補強剤、充填
剤を配合できる。更に、発泡剤、難燃剤、帯電防止剤、
着色剤等を配合することができる。
【0042】本発明においては、低分子材料と高分子材
料の各々の溶解度パラメーター値の差が4.0以下、好
ましくは3.0以下となるように両材料を選択する。即
ち、低分子材料は低分子材料保持複合物の形で高分子材
料と混合されるが、この場合も低分子材料と高分子材料
の相溶性が問題となる。この差が4.0を超えると相溶
性の点から、低分子材料保持複合物中に多量に保持され
た低分子材料は、高分子材料に保持されにくく、高分子
材料の低弾性率化の障害となり、また、低分子材料のブ
リードが発生し易くなるので好ましくない。
【0043】また、低分子材料保持複合物中の低分子材
料と高分子材料との重量比は0.5以上とし、特に0.
8以上、とりわけ、1.0以上であることが好ましい。
この重量比が0.5未満では、低硬度の磁性材料を得る
ことが困難となり好ましくない。
【0044】なお、本発明に係る磁性材料中の高分子材
料の含有割合は、30重量%以上であることが望まし
い。
【0045】なお、本発明に係る磁性材料には、必要に
応じて、更に、次のような充填剤を配合してもよい。即
ち、クレー、珪藻土、カーボンブラック、シリカ、タル
ク、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、金属酸化物、マイカ、グラファイト、水酸化アルミ
ニウム等の鱗片状無機充填剤、各種の金属粉、木片、ガ
ラス粉、セラミックス粉、粒状ないし粉末ポリマー等の
粒状ないし粉末状固体充填剤、その他各種の天然または
人工の短繊維、長繊維(例えば、ワラ、毛、ガラスファ
イバー、金属ファイバー、その他各種のポリマーファイ
バー等)等を配合することができる。なお、蛍光色素、
夜光色素、蓄光色素等の色素を配合し、着色することも
可能である。
【0046】本発明において、磁性シール材に添加され
る磁性粉体としては、例えばBa系、Sr系、フェライ
ト磁性体、希土類金属間化合物磁性体、カーボニル鉄
粉、その他の金属または合金粉末、軟磁性フェライト等
が挙げられ、特にこの中でも磁力の観点からフェライト
磁性体や希土類金属間化合物磁性体が好ましい。
【0047】更に、本発明のシール材中の磁性粉体の重
量分率は10〜95%が好ましく、10重量%未満であ
ると十分な磁力が得られない場合があり、また、95重
量%を超えると十分な柔軟性、ゴム弾性が得られなくな
るため好ましくない。
【0048】なお、軽量化等の各種物性の改善のため
に、各種発泡剤を混入することも可能であり、また、混
合時等に機械的に気体を混ぜ込むことも可能である。
【0049】上述の構成要素からなる本発明のシール材
としての磁性材料は、加工性および成形性がよく、優れ
たゴム弾性を有することから、本発明のトナーカートリ
ッジに好適に用いることができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のトナ
ーカートリッジにおいては、トナーカートリッジからの
トナーの漏出を完全に防止することができるとともに、
容易にリサイクルすることができる。また、本発明のト
ナーカートリッジ用シール材は優れたゴム弾性を有し、
加工性および成形性の良い磁性材料であり、本発明のト
ナーカートリッジのシール材として好適に用いることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るトナーカートリッ
ジの斜視図である。
【図2】ケース本体の接合部の断面図である。
【図3】ケース本体と蓋体との接合状態を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 トナーカートリッジ 2 蓋体 3 ケース本体 4,5 接合部 6 磁性ゴム弾性体 7 溝 8 突出部 9 ビス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H077 AA02 CA12 CA15 FA19 FA22 GA04 3E084 AA05 AB07 DA03 FA09 FD20 GA08 GA10 GB12 GB19 HA03 HB08 HC06 HD01 3J040 AA01 AA17 BA01 EA01 EA16 FA06 FA20 HA12 4H017 AA03 AA24 AA31 AA39 AC10 AC19 AD03 AD06 AE04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース本体と蓋体とを備える磁性トナー
    用のトナーカートリッジにおいて、該ケース本体と該蓋
    体との間にシール材として磁性ゴム弾性体が使用されて
    いることを特徴とするトナーカートリッジ。
  2. 【請求項2】 シール材としての上記磁性ゴム弾性体の
    一部分が、ケース本体における蓋体との接合部に設けら
    れた溝に嵌着されている請求項1記載のトナーカートリ
    ッジ。
  3. 【請求項3】 上記ケース本体と上記蓋体とがビス止め
    される請求項1または2記載のトナーカートリッジ。
  4. 【請求項4】 トナーカートリッジのケース本体と蓋体
    との間に用いられるトナーカートリッジ用シール材にお
    いて、 低分子材料と媒体材料とを含む低分子材料保持複合体
    と、高分子材料と、磁性粉体とを含む磁性材料であっ
    て、該磁性材料中の低分子材料が100℃において5×
    105センチポイズ以下の粘度を有し、該低分子材料と
    該媒体材料との各々の溶解度パラメーター値の差が3.
    0以下であり、該磁性材料中の低分子材料と媒体材料と
    の重量比が1.0以上であり、該低分子材料と該高分子
    材料との各々の溶解度パラメーター値の差が4.0以下
    であり、該磁性材料中の低分子材料と高分子材料との重
    量比が0.5以上であることを特徴とするトナーカート
    リッジ用シール材。
  5. 【請求項5】 上記磁性粉体が、フェライト系磁性粉体
    及び/又は希土類磁性粉体からなる請求項4記載のトナ
    ーカートリッジ用シール材。
  6. 【請求項6】 上記磁性材料中の磁性粉体の重量分率が
    10〜95%である請求項4または5記載のトナーカー
    トリッジ用シール材。
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