JP2001117187A

JP2001117187A - 全空間撮影複眼カメラ

Info

Publication number: JP2001117187A
Application number: JP33038099A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Takoi; 弘蛸井
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1999-10-15
Filing date: 1999-10-15
Publication date: 2001-04-27

Abstract

(57)【要約】【課題】全空間撮影複眼カメラによって全空間
の同時連続映像の作成を可能となり、撮影者や製作者の
意図によって視野が決められていたこれまでの映像か
ら、今後は見る（利用する）側の意図で、自由に視野の
決定ができる。【解決手段】複数のレンズを球体又は半球体状もし
くは円周又は半円状に配置した全空間撮影複眼カメラ本
体（１）と、映像化・ステレオ効果システムを持つ変換
・調整器（５）、増幅器・電源部（６）、記録又は通信
器（７）によって形成される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、全空間を撮影し
映（画）像化し、撮影者の意図とは関係なく見る（利用
する）側が視野を選択し活用できる撮影機材及びシステ
ム及び見る（利用する）側のシステムに関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、全空間を撮影するには（１）魚眼
レンズ（２）回転カメラ（単レンズでカメラ及び撮影者
が回転するもの）（３）複数の静止画を画像処理したも
の（４）複眼であるが立体画像又は、単なるパノラマ撮
影に関するものしか無かった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】これには次のような欠
点があった。（イ）魚眼レンズでは、一度にほぼ全空間を撮影する
ことはできたが画像の変形が著しい。（ロ）回転カメラでは、連続映像の撮影が困難である
ことと天空の撮影ができないこと、回転スピードの調整
などに熟練を要する、一定速度で回転する機材が必要で
ある。（ハ）複数の静止画を画像処理したものでは、連続映
像（テレビ、映画、ビデオなど）を見ることができな
い。（ニ）従来（キャノン（株）特許保有）の複眼カメラ
では、あくまでも風景・物体の撮影としてのものであ
り、全空間の同時撮影は考慮されていない。また、いづ
れもそこには撮影者、データ処理者の意図が介在し利用
者の意思を反映することができなかったことと、連続映
像（テレビ、映画、ビデオなど）には不向きであった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】複数のレンズを球体又は
半球体状もしくは円周又は半円状に配置し、同時に全空
間を撮影することにより、連続映像を現在のビデオなど
と同等のレベルで撮影、映像化を可能とする撮影機器及
びシステムである。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について説
明する。（イ）全空間撮影複眼カメラ本体（１）は、光量調整
機能のあるコーティングされたフィルター及び保護ガラ
ス（２）の内側に、複数個の光量調整機能・焦点調整機
能・不要時部分的停止機能のある複数のレンズ群（３）
を球体又は半球体状もしくは円周又は半円状に配置す
る。（ロ）中心部又はレンズ群基部に受光器（４）、映像
化・ステレオ効果システムを持つ変換・調整器（５）、
増幅器・電源部（６）、記録又は通信器（７）を設け
る。（ハ）見る（利用する）側のディスプレイシステムに
は、複数の全空間撮影複眼カメラの映像を調整するシス
テム、視点を撮影者の意図と関係なく見る（利用する）
側の意思で自由に移動できるシステム、特定物自動追尾
システム、人間の動きに反応して視界をコントロールす
るシステムを備える。

【０００６】

【実施例】（イ）全空間撮影複眼カメラは、球体のも
のは支柱などに立てたり吊り下げたりして、その他の形
状のものは、移動体や固定物に載せたり、天井や壁に付
着させて使用する。（ロ）線形や面的に撮影する場合は、複数個使用す
る。（ハ）見たり利用したりする場合は、ディスプレイ側
の視点移動器具やサングラス型のディスプレイなどを使
用することによって、自らの好む視野での映像を、拡大
・追尾・回転などをしながら利用する。

【０００７】

【発明の効果】これには次のような効果がある。（イ）特筆すべきは防犯カメラとして使用した場合
で、カメラの向きを変える駆動機能が不要となるととも
に、カメラが向くことによる警戒感、不信感を与えない
で済み、また少ない個数で死角のない映像を撮影するこ
とができる。（ロ）テレビやビデオなどでは、撮影者や製作者の意
図によって視野が決められていたが、今後は見る（利用
する）側の意図で、自由に視野の決定ができる。（ハ）デジタル化の新しいコンテンツとして撮影者に
依存しない映像が得られることから、全空間撮影複眼カ
メラ単体を撮影者が入れないような場所、例えば岸和田
のだんじり祭の山車の上に据え付けるだけで、あとは見
る（利用する）側で自由にカメラワークを楽しむことが
できる。（ニ）サングラス型のディスプレイなどと組合せるこ
とにより、顔を右に向けた場合に場面も右に変わるなど
特徴を、ゲームや映画などに利用することにより、より
体感的な効果を得ることができる。（ホ）監視カメラとして駆動部の必要が無いことか
ら、宇宙開発の船外観測や高所や狭い場所で使用する作
業用ロボットなどにおいて、最小限度の突起で広範囲の
観測を行うことができる。本発明は、これらの効果をも
たらすものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の斜視図である。

【図２】本発明の側面図である。

【図３】本発明の上面図である。

【図４】本発明の断面図である。

【図５】本発明の系統図である。

【符号の説明】

１．全空間撮影複眼カメラ本体２．ガラス３．レンズ群４．受光器５．変換・調整器６．増幅器・電源部７．記録又は通信機

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数のレンズを球体又は半球体状もしく
は円周又は半円状に配置し、同時に全空間を撮影するこ
とを可能とする撮影機器。
【請求項２】全空間撮影複眼カメラによって撮影され
た風景・場面・作品などを調整し映像化するシステム。
【請求項３】複数の全空間撮影複眼カメラによって撮
影された風景・場面・作品などを調整し映像化するシス
テム。
【請求項４】全空間撮影複眼カメラによって撮影された
風景・場面・作品などを調整し全空間撮影複眼カメラ上
及び映（画）像処理システム上でステレオ映（画）像を
作成するシステム。
【請求項５】全空間撮影複眼カメラ及びこれに関する
システムで作成された映（画）像を、再現するとともに
視点移動を可能とするシステム。
【請求項６】１つ又は複数の全空間撮影複眼カメラ及
びこれに関するシステムで作成された映（画）像のなか
で、移動する物体を自動的に追尾するシステム。
【請求項７】全空間撮影複眼カメラ及びこれに関する
システムで作成された映（画）像を見る人間の動き（眼
球の動きも含む）を感知し、映（画）像の視野を移動す
るシステム。
【請求項８】全空間撮影複眼カメラ受光部への直射日
光の進入を避けたり、受光量の調整をする機能。
【請求項９】全空間撮影複眼カメラの各レンズ群の焦
点距離を調整する機能。
【請求項１０】全空間撮影複眼カメラの空間情報として
不要な部分を撮影しないために、部分的な調整をする機
能。