JP2001113671A - 枚葉輪転印刷機におけるシート状物案内装置 - Google Patents

枚葉輪転印刷機におけるシート状物案内装置

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JP2001113671A JP30113599A JP30113599A JP2001113671A JP 2001113671 A JP2001113671 A JP 2001113671A JP 30113599 A JP30113599 A JP 30113599A JP 30113599 A JP30113599 A JP 30113599A JP 2001113671 A JP2001113671 A JP 2001113671A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 両面印刷時において印刷面に傷が付くのを防
止する。 【解決手段】 吸引孔37aに対向するようにカール除
去板38が吸引管37に固定され、吸引管3に回動自在
なホルダ42,42間にガイド板48が架設されてい
る。ボールチェーン49A,49Bは、一端が掛け止め
部材26にねじ止めされ、他端側は吸引管37の下方か
らガイド板48に掛けられている。ホルダ42を時計方
向に回動させて、ボールチェーン49A,49Bを紙5
1の搬送経路と吸引管37との間に介在させることによ
り、両面印刷に対応する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、片面印刷と両面印
刷との切替が可能な枚葉輪転印刷機におけるシート状物
案内装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の枚葉輪転印刷機においては、片
面印刷時に、印刷した紙にカールが発生しやすく、これ
を除去するために、排紙装置にカール除去装置としてエ
ア吸引装置が設けられ、排紙装置の排紙チェーンによっ
て搬送中の印刷紙にカールした方向と反対方向に吸引エ
アを供給している。一方、両面印刷のときには、印刷紙
の裏面側も印刷されるので、この裏側の印刷面に傷が付
かないようにするために、カール除去装置を作動させな
いようにしている。
【0003】このような装置として、特許第27864
09号に開示されたものがある。ここに開示されたもの
は、排紙チェーン側が開口したエアボックスと、このエ
アボックスの開口を開閉するとともに、エア開孔が設け
られたプレートとが備えられている。片面印刷時には、
エアボックスにエア吸引源を接続することにより、印刷
した紙を開口からエアボックス内に吸引することによっ
てカールを除去し、両面印刷時には、エアボックスの開
口をプレートで覆い、エアボックス内にエアを吹き込む
ことにより、プレートのエア開孔からエアを吹き出し、
印刷した紙をプレートから離間させるようにして搬送し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の枚葉輪転印刷機おけるシート状物案内装置にお
いては、両面印刷時にエアボックスをプレートによって
覆うために、エアボックスの開口から吹き出されたエア
によって印刷した紙が波を打つように暴れることがあ
り、この場合には、紙がプレートに接触し、印刷面に傷
が付くという問題があった。
【0005】本発明は上記した従来の問題に鑑みなされ
たものであり、その目的とするところは、両面印刷時に
おいて印刷面に傷が付くことを防止した枚葉輪転印刷機
におけるシート状物案内装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、片面印刷時にシート状物の
カールを除去し、両面印刷時にシート状物のカールを除
去しないように切替えられるカール除去装置を備えた枚
葉輪転印刷機におけるシート状物案内装置において、両
面印刷時に前記カール除去装置とシート状物の搬送経路
との間に介在し、片面印刷時に前記カール除去装置とシ
ート状物の搬送経路との間から退避するガイド部材をシ
ート状物の非画線部に対応して設けたものである。した
がって、片面印刷時にはカール除去装置によってカール
が除去され、両面印刷時に、ガイド部材がシート状物の
非画線部と搬送経路との間に介在する。また、請求項2
に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記ガイ
ド部材に対して前記シート状物の搬送方向上流側に、シ
ート状物の非画線部に対応した第2のガイド部材を設け
たものである。したがって、シート状物の非画線部が第
2のガイド部材に接触して、シート状物のばたつきが規
制される。また、請求項3に係る発明は、請求項2に係
る発明において、前記ガイド部材および第2のガイド部
材を複数設け、これらガイド部材および第2のガイド部
材のそれぞれが前記シート状物の幅方向に対して対称に
位置付けられている。したがって、複数のガイド部材お
よび第2のガイド部材のそれぞれが、シート状物の非画
線部に対応する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。図1は本発明に係る枚葉輪転印刷機
におけるシート状物案内装置の全体の側面図、図2は同
じくカール除去装置の右半分を示す平面図、図3は同じ
くカール除去装置の左半分を示す平面図である。図4は
図2におけるIV-IV 線断面図、図5は図3におけるV-V
線断面図であって、同図(a)は片面印刷時の状態を示
し、同図(b)は両面印刷時の状態を示す。図6はガイ
ド棒およびボールチェーンと印刷された紙の非画線部と
の対応を示すモデル図である。
【0008】図1において、符号1で示すものは、枚葉
輪転印刷機における図示を省略した複数の印刷ユニット
のうちの最終の印刷ユニットであって、図示を省略した
版胴と、この版胴と互いに対接するゴム胴2と、このゴ
ム胴2と互いに対接する圧胴3と、この圧胴3と互いに
対接する渡し胴4とが設けられている。全体を符号5で
示すものは、シート状物案内装置としての排紙装置であ
って、圧胴3に対接する排紙胴6と、この排紙胴6と同
軸上に設けられたスプロケット7と、シート状物搬送方
向(図中矢印A方向)の下流側に設けられた別のスプロ
ケット8と、これらスプロケット7,8間に張架された
左右一対の排紙チェーン9,9(一方の排紙チェーン9
は図示せず)とが備えられている。左右一対の排紙チェ
ーン9,9間には、シート状物搬送方向に等間隔に隔て
られた複数本の爪竿(図示せず)が支持され、これら爪
竿には、軸線方向に複数対並べられた爪と爪台とからな
るくわえ爪装置10が設けられている。
【0009】したがって、図示を省略した複数の印刷ユ
ニットによって、片面あるいは両面が印刷されたシート
状物としての紙は、圧胴3の爪からくわえ爪装置10に
くわえ替えられ、排紙チェーン9の図中矢印A方向への
走行に伴って搬送される。くわえ爪装置10にくわえら
れてA方向に搬送された紙は、図示を省略したカム手段
によってくわえ爪装置10の爪が開くことにより、くわ
えが解放されて、図示を省略した紙積台に落下し積載さ
れる。以上説明した排紙ないし紙積装置については、従
来から広く知られている枚葉輪転印刷機の排紙装置と格
別に変わるところはない。
【0010】12A,12Bはガイド棒(図1、図6参
照)であって、排紙胴6の外周に沿うように湾曲形成さ
れ、排紙胴6の外周から等間隔だけ隔てられるようにし
て位置付けられている。図6に示すように、これらガイ
ド棒12A,12Bは、両面に印刷された紙51の3個
の非画線部51aに対応するように3本設けられ、中央
の非画線部51aにガイド棒12Aが対応し、左右の非
画線部51aにガイド棒12B,12Bが対応してい
る。これらガイド棒12A,12Bの径Dは、非画線部
51aの幅Bよりも小さく形成されている。
【0011】次に、ガイド棒12A,12Bのシート状
物搬送方向の下流側に設けられた吸引装置14につい
て、図2および図3を用いて説明する。図2および図3
において、15,16は左右のサブフレームであって、
ブラケット、スタッドを介して装置の左右のフレーム
(いずれも図示を省略)に支持されている。これら左右
のサブフレーム15,16間にはスタッド17が横架さ
れ、このスタッド17と平行に吸引車軸18が回転自在
に支持されている。この吸引車軸18の左端部はサブフ
レーム15から突出され、この突出端部にはギア19が
軸着されており、このギア19には、ギア群を介して本
機のモータ(いずれも図示を省略)の回転が伝達されて
いる。
【0012】20,20は左右一対の支持部材であっ
て、一端側がスタッド17に固定され、他端側において
吸引車軸18を回転自在に支持している。21A,21
B,21Bは、吸引車軸18に嵌挿され、吸引車軸18
の中央と左右に位置付けられた3個の吸引車である。こ
れらの吸引車21A,21B,21Bの周面には多数の
吸引孔21aが設けられ、内部にはこの吸引孔21aに
連通される中空部(図示せず)が設けられており、一端
にはスリーブ21bが突設されている。22はダクト部
材であって、一端側が吸引車21のスリーブ21bに嵌
挿され、他端側が上述したスタッド17に摺動自在に支
持されている。23はスリーブ21bに止め輪23aに
よって抜け止めされたリング部材であって、このリング
部材23とダクト部材22との間に波形のばね座がね2
4が介装され、ダクト部材22はこのばね座がね24の
付勢力によって吸引車21A,21B側に押圧されてい
る。
【0013】このダクト部材22内には中空部(図示せ
ず)が設けられ、この中空部には、ダクト部材22の一
端に取り付けられたホース25の中空部が連通され、こ
のホース25には図示を省略したエア吸引源が接続され
ている。また、このダクト部材22の中空部は、上述し
た吸引車21A,21B内の中空部に連通され、吸引車
21A,21Bの吸引孔21a周辺の外気は、これら中
空部およびホース25を介してエア吸引源に吸引され
る。ダクト部材22のスタッド17側の側部には、掛け
止め部材26がボルトによって固定されている。前記吸
引車21A,21Bは、止めねじ27によって吸引車軸
18に固定され、止めねじ27の締結を緩めることによ
り、ダクト部材22とともにスタッド17上および吸引
車軸18上を図中左右に摺動自在となる。
【0014】次に、図2ないし図5を用いて、本発明の
特徴であるカール除去装置29について説明する。カー
ル除去装置29は、上述した吸引装置14のシート状物
搬送方向の上流側に吸引装置14に隣接して位置付けら
れている。図2および図3に示すように、このカール除
去装置29には、左右のサブフレーム15,16に揺動
自在に支持された一対の腕部材30,30が備えられ、
これら一対の腕部材30,30は、図4に示すように、
水平部材31とこれと連結された立設部材32とによっ
て、側面視が略L字状に形成されている。これら一対の
腕部材30,30は、共に同一の形状に形成され、かつ
左右のサブフレーム15,16に同じ構造で揺動自在に
支持されているので、以下、図4を用いてサブフレーム
16側の腕部材30についてのみ説明する。
【0015】腕部材30は、サブフレーム16に植設さ
れたピン33を揺動中心として、水平部材31の右端部
がサブフレーム16に揺動自在に支持され、水平部材3
1の左端部には円形の係合孔31aが穿設されている。
この係合孔31aには、サブフレーム16に植設され、
この係合孔31aの径よりも小さい径のピン34が係入
され、腕部材17は、係合孔31aの径とピン34の径
との差異分だけ、ピン33を揺動中心として揺動可能と
なっている。また、この腕部材30は、ピン33,34
間においてボルト35によってサブフレーム16に固定
され、スパナ36によってボルト35の締結を緩めるこ
とができる。締結を緩め、腕部材30をピン33を回動
中心として図中実線で示すように時計方向に回動させる
と、後述する吸引管37が紙51の搬送経路側に進出
し、腕部材30を図中二点鎖線で示すように反時計方向
に揺動させると、吸引管37が紙51の搬送経路から退
避した位置に位置付けられる。
【0016】図2および図3に示すように、吸引管37
は左右一対の腕部材30,30間に横架され、この吸引
管37の外周部には、一列に並べられた多数の吸引孔3
7aが穿設されている。図4に示すように、この吸引管
37の外周部には、吸引孔37aに対向するように断面
が湾曲状に形成されたカール除去板38が、吸引管37
の軸線方向に延在するように取り付けられている。吸引
管37の外周面とカール除去板38との間には、断面が
略V字状の吸引空間39が形成され、この吸引空間39
は、紙51の搬送経路側、すなわち上方が開口してい
る。この吸引管37の左端は閉塞され、右端は腕部材3
0を貫通するようにして開口され、この右端にエア吸引
源に接続されたホース40が連結され、このホース40
と吸引管37とが連通されている。
【0017】この吸引管37の両端部には、略円筒状の
一対のホルダ42,42がOリング43を介して、吸引
管37に回動自在に嵌装されており、所定の回動力以上
の操作によってホルダ42が回動可能となっている。こ
のホルダ42の側部には、略97°の開き角度を有する
側面視が略扇形状の切欠部44が設けられ、この切欠部
44の両端には係合面44a,44bが形成されてい
る。図5(a)において、45はストッパピンであっ
て、ホルダ42の切欠部44内に臨むようにして吸引管
37に固定され、図5(a)に示すように、ホルダ42
を反時計方向に回動させると、一方の係合面44bがこ
のストッパピン45に係合し、後述するボールチェーン
49A,49Bを片面印刷用に位置付ける。一方、ホル
ダ42を図5(b)に示すように、時計方向に回動させ
ると、他方の係合面44aがストッパピン45に係合
し、ボールチェーン49A,49Bを両面印刷用に位置
付ける。
【0018】図5(b)に示すように、ホルダ42の外
周の一部には、係合凹部46が設けられ、この係合凹部
46に係合する係合部材47がサブフレーム16に固定
されている。この係合凹部46と係合部材47の係合
は、上述したように、他方の係合面44aがストッパピ
ン45に係合し、ボールチェーン49A,49Bを両面
印刷用に位置付けたときに、ボールチェーン49A,4
9Bの重量によって、ホルダ42が反時計方向に回動す
るのを規制するものである。
【0019】これら左右一対のホルダ42,42間に
は、吸引管37に平行となるように、ガイド板48が架
設されている。ガイド部材としてのボールチェーン49
A,49B,49Bは、一端が上述した掛け止め部材2
6にボルトによって固定され、他端には錘(図示せず)
が取り付けられ、この他端側は吸引管37の下方を通っ
てガイド板48の一端側に掛けられ、図示を省略した左
右のフレーム間に横架された軸50に添接されるように
して下方に垂下されている。
【0020】したがって、図5(a)に示すように、片
面印刷時において、ホルダ42を反時計方向に回動さ
せ、ガイド板48をホルダ42の左端に位置付け、垂直
状態としたときには、ボールチェーン49A,49Bが
紙51の搬送経路から退避した位置に位置付けられる。
一方、同図(b)に示すように、両面印刷時において、
ホルダ42を時計方向に回動させ、ガイド板48をホル
ダ42の上端に位置付け、水平状態としたときには、ボ
ールチェーン49A,49Bが紙51の搬送経路に進出
した位置に位置付けられ、ボールチェーン49A,49
Bが紙51の搬送経路と吸引管37との間に介在する。
図6に示すように、3本のボールチェーン49A,49
B,49Bは、印刷された紙51の非画線部51aに位
置付けられ、その幅B1は非画線部51aの幅Bよりも
小さく形成されている。
【0021】次に、このような構成の枚葉輪転印刷機に
おけるシート状物案内装置の紙の案内動作を説明する。
まず、片面印刷時における紙の案内動作を説明する。初
めに図4において、スパナ36によってボルト35を緩
め、左右一対の腕部材30,30を、ピン33を回動中
心として図中時計方向に回動させ、腕部材30を実線で
示す位置、すなわち吸引管37を紙51の搬送経路側に
進出させる。次に、左右一対のホルダ42,42を反時
計方向に回動させ、図5(a)に示すように、ストッパ
ピン45にホルダ42の切欠部44の他方の係合面44
bを係合させ、ガイド板48をホルダ42の左端に位置
付け、垂直状態とする。したがって、ボールチェーン4
9A,49Bはガイド板48に追従して、紙51の搬送
経路から退避した位置に位置付けられる。また、吸引管
37のホース40に接続されたエア吸引源(図示せず)
を作動させて、吸引孔37a周辺の外気を、吸引管37
の中空部およびホース40を介してエア吸引源に吸引す
る。
【0022】このような状態としてから、片面印刷を開
始すると、図1において、印刷ユニットによって印刷さ
れた紙51は、最終の印刷ユニット1の圧胴3の爪から
くわえ爪装置10の爪にくわえ替えられる。排紙チェー
ン9の図中矢印A方向の走行に追従して紙51も矢印A
方向に搬送され、吸引管37の上方を通過すると、吸引
孔37a側に吸引される。このとき、カール除去板38
と吸引管37の外周部との間に断面がV字状の吸引空間
39が形成されているので、紙51は吸引空間39と同
じ形状に変形させられる。したがって、片面印刷によっ
てカールした紙51がこの吸引空間39内に吸引される
ことによって、カールが除去される。カールが除去され
た紙51は、吸引車21A,21Bによって吸引される
ことにより、紙51のばたつきが規制されるとともに、
搬送の速度が低減されるので、紙くわえ装置10の爪の
くわえから解放された後、図示を省略した紙積台に揃え
られて積載される。
【0023】次に、両面印刷を行うときの紙の案内動作
を説明する。まず、図4において、スパナ36によって
ボルト35を緩め、左右一対の腕部材30,30を、ピ
ン33を回動中心として図中反時計方向に回動させ、腕
部材30,30を二点鎖線で示す位置、すなわち吸引管
37を紙51の搬送経路から退避させる。次に、左右一
対のホルダ42,42を時計方向に回動させ、図5
(b)に示すように、ストッパピン45にホルダ42の
切り欠き部44の一方の係合面44aを係合させ、ガイ
ド板48をホルダ42の上端に位置付け、水平状態とす
る。このとき、係合部材47にホルダ42の係合凹部4
6が係合するので、ボールチェーン49A,49Bの自
重により、ホルダ42が反時計方向に回動するのが規制
され、ガイド板48がこのままの状態で保持される。し
たがって、ボールチェーン49A,49Bは、ガイド板
48を回り込むようにして、紙51の搬送経路に進出し
た位置に位置付けられ、紙51の搬送経路と吸引管37
との間に介在するように位置付けられる。また、吸引管
37のホース40に接続されたエア吸引源(図示せず)
を非作動状態とし、吸引孔37aによる紙51の吸引、
すなわちカール除去動作が停止される。
【0024】このような状態としてから、両面印刷を開
始すると、図1において、印刷ユニットによって印刷さ
れた紙51は、最終の印刷ユニット1の圧胴3の爪から
くわえ爪装置10の爪にくわえ替えられる。くわえ替え
られた紙51は、ガイド棒12A,12Bによってばた
つきが防止されて、排紙チェーン9の走行に追従して搬
送される。このとき、ガイド棒12が紙51の印刷され
た裏面側に接触するが、ガイド棒12A,12Bが、紙
51の非画線部51aに位置付けられ、かつガイド棒1
2A,12Bの径Dが非画線部51aの幅Bよりも小さ
く形成されている。このため、紙51の画線部51bに
ガイド棒12A,12Bが接触して画線部51bの印刷
面に傷を付けたりすることがない。
【0025】くわえ爪装置10の爪にくわえられた紙5
1は、両面印刷によって印刷されているのでカールは発
生していない。この紙51が、吸引管37の上方を通過
すると、ボールチェーン49が紙51の搬送経路に進出
し、紙51の搬送経路と吸引管37との間に介在してい
るので、紙51はボールチェーン49A,49Bに摺接
しながら搬送される。このとき、吸引管37によるカー
ル除去動作が停止されているので、紙51が吸引管37
側に吸引されることがない。したがって、紙51がばた
ついたりするようなことがないとともに、吸引管37に
接触するようなこともない。しかも、ボールチェーン4
9A,49Bが、紙51の非画線部51aに位置付けら
れ、かつボールチェーン49A,49Bの幅B1が非画
線部51aの幅Bよりも小さく形成されている。したが
って、紙51の画線部51bにボールチェーン49A,
49Bが接触して画線部51bの印刷面に傷を付けたり
することがないので、印刷品質が向上するとともに、ボ
ールチェーン49A,49Bが紙51に対して球面接触
となるので、紙51がボールチェーン49A,49Bに
対して円滑に滑り、紙51の搬送が妨げられるようなこ
とない。また、片面印刷と両面印刷とに切替えるため
に、ボールチェーン49A,49Bを紙51の搬送経路
に進出または退避させるのに、ホルダ42の回動操作に
よって行えるので、切替えの作業が容易になるととも
に、作業時間を短縮できる。また、ホルダ42を回動さ
せる作業と、ボルト35をスパナ36によって緩めて腕
部材30を揺動させる作業とを、排紙装置5の上方から
立ったままの姿勢で行えるので、安全性が向上するとと
もに、作業効率が向上する。
【0026】ここで、印刷した紙51のサイズに変更が
生じ、非画線部51aの位置が変更されたら、図2およ
び図3において、止めねじ27を緩め、ボールチェーン
49が変更された非画線部51aに対応するように、左
右の吸引車21A,21Aとダクト部材22を左右に移
動させ、止めねじ27を締結する。この場合、中央に位
置する非画線部51aの位置に変更が生じないので、中
央のボールチェーン49Aの位置は固定したままの状態
にしておく。一方、左右のボールチェーン49B,49
Bは、左右の非画線部51aが中央の非画線部51aを
中心として左右対称の位置に位置付けられるので、ボー
ルチェーン49Aを中心として左右に対称な位置に位置
付けられる。換言すれば、複数の非画線部に対応させて
複数のボールチェーン49およびガイド棒12を設ける
場合には、左右のボールチェーン49Bおよびガイド棒
12Bのそれぞれが印刷された紙51の幅方向に対して
対称に位置付けられている。
【0027】図7は本発明の第2の実施の形態を示し、
同図(a)は要部を示す平面図、同図(b)は同じく片
面印刷時の側面図、同図(c)は同じく両面印刷時の側
面図である。この第2の実施の形態が上述した第1の実
施の形態と異なる点は、ボールチェーン49A,49B
の一端に掛け止め輪60を取り付け、掛け止め部材26
にフック61を取り付けた点と、ホルダ42を設けず
に、ガイド板48を直接吸引管37に固定した点にあ
る。
【0028】このような構成において、片面印刷を行う
ときには、同図(b)に示すように、ボールチェーン4
9A,49Bの一端の掛け止め輪60をフック61に掛
け、他端側を吸引管37の下方を通しガイド板48の上
端に掛けてから軸50を添接させるようにして下方に垂
下させる。ボールチェーン9を吸引管37の下方を通す
ことにより、ボールチェーン49A,49Bを紙51の
搬送経路から退避させることができる。
【0029】次に、両面印刷に切替える場合には、同図
(c)に示すように、上述した第1の実施の形態と同様
に、スパナ36を用いて腕部材30を、ピン33を回動
中心として図中反時計方向に回動させる。そして、ボー
ルチェーン49A,49Bの掛け止め輪60をフック6
1から外し、吸引管37の下方を通していたボールチェ
ーン49A,49Bを吸引管37の上方に通し直し、再
び掛け止め輪60をフック61に掛けることにより、ボ
ールチェーン49A,49Bが紙51の搬送経路と吸引
管37との間に介装される。
【0030】このように、掛け止め輪60のフック61
への着脱により片面印刷と両面印刷との切替えができる
ので、切替えの作業が容易になる。また、ホルダ42を
不要としたことにより、部品点数が削減されるだけでは
なく、構造が簡易になる。なお、この第2の実施の形態
においては、ガイド板48は必ずしも必要ではなく、ボ
ールチェーン49A,49Bの他端側を直接軸50に添
接させるようにしてもよい。また、ボールチェーン49
A,49Bの一端側を掛け止め部材26に着脱自在とす
る構造は、掛け止め輪60とフック61に限らず、種々
の設計変更が可能である。
【0031】なお、本実施の形態においては、ボールチ
ェーン49A,49Bを3本としたが、2本でも4本以
上でもよく、要は非画線部に対応させた本数であればよ
い。また、シート状物を紙51としたが、フィルム等で
もよく、これに限定されない。また、ガイド棒12A,
12Bの径Dを非画線部51aの幅Bよりも小さく形成
したが、例えば、ガイド棒12A,12Bの断面形状を
湾曲状として、ガイド棒12A,12Bの非画線部51
aの接触状態を線接触とした場合には、必ずしも小さく
する必要はない。要は、ガイド棒12A,12Bの非画
線部51aに対する接触幅が、非画線部51aの幅Bよ
りの小さくなればよい。同様に、ボールチェーン49
A,49Bが非画線部51aに対して点接触状態となっ
ているので、必ずしもボールチェーン49A,49Bの
幅B1を非画線部51aの幅Bよりも小さく形成する必
要はない。その場合、ガイド部材として、ボールチェー
ン49A,49B以外に、ベルト等の帯状体やひも等の
線状体を用いてもよく、これらの帯状体あるいは線状体
の非画線部51aに対する接触幅が、非画線部の幅Bよ
りも小さくなればよい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、両面印刷時に、紙の印刷面にカール除去装
置が接触して印刷面に傷を付けたりするようなことがな
く、品質の向上を図ることができる。
【0033】また、請求項2に係る発明によれば、両面
印刷時に、第2のガイド部材によって印刷面に傷を付け
たりするようなことがなく、品質の向上を図ることがで
きる。
【0034】また、請求項3に係る発明によれば、複数
の非画線部を有する紙に対しても、両面印刷時に、紙の
印刷面にカール除去装置およびガイド棒が接触して印刷
面に傷を付けたりするようなことがなく、品質の向上を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る枚葉輪転印刷機におけるシート
状物案内装置の全体の側面図である。
【図2】 本発明に係る枚葉輪転印刷機におけるシート
状物案内装置においてカール除去装置の右半分を示す平
面図である。
【図3】 本発明に係る枚葉輪転印刷機におけるシート
状物案内装置においてカール除去装置の左半分を示す平
面図である。
【図4】 図2におけるIV-IV 線断面図である。
【図5】 図3におけるV-V 線断面図であって、同図
(a)は片面印刷時の状態を示し、同図(b)は両面印
刷時の状態を示す。
【図6】 本発明に係る枚葉輪転印刷機におけるシート
状物案内装置おいて、ガイド棒およびガイドチェーンと
印刷された紙の非画線部との対応を示すモデル図であ
る。
【図7】 本発明の第2の実施の形態を示し、同図
(a)は要部を示す平面図、同図(b)は同じく片面印
刷時の側面図、同図(c)は同じく両面印刷時の側面図
である。
【符号の説明】
12A,12B…ガイド棒、29…カール除去装置、3
0…腕部材、37…吸引管、37a…吸引孔、38…カ
ール除去板、42…ホルダ、48…ガイド板、49A,
49B…ボールチェーン、51…紙、60…掛け止め
輪、61…フック。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片面印刷時にシート状物のカールを除去
    し、両面印刷時にシート状物のカールを除去しないよう
    に切替えられるカール除去装置を備えた枚葉輪転印刷機
    におけるシート状物案内装置において、両面印刷時に前
    記カール除去装置とシート状物の搬送経路との間に介在
    し、片面印刷時に前記カール除去装置とシート状物の搬
    送経路との間から退避するガイド部材をシート状物の非
    画線部に対応して設けたことを特徴とする枚葉輪転印刷
    機におけるシート状物案内装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の枚葉輪転印刷機における
    シート状物案内装置において、前記ガイド部材に対して
    前記シート状物の搬送方向上流側に、シート状物の非画
    線部に対応した第2のガイド部材を設けたことを特徴と
    する枚葉輪転印刷機におけるシート状物案内装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の枚葉輪転印刷機における
    シート状物案内装置において、前記ガイド部材および第
    2のガイド部材を複数設け、これらガイド部材および第
    2のガイド部材のそれぞれが前記シート状物の幅方向に
    対して対称に位置付けられていることを特徴とする枚葉
    輪転印刷機におけるシート状物案内装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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