JP2001099431A - 温水暖房システム - Google Patents

温水暖房システム

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JP2001099431A
JP2001099431A JP27960399A JP27960399A JP2001099431A JP 2001099431 A JP2001099431 A JP 2001099431A JP 27960399 A JP27960399 A JP 27960399A JP 27960399 A JP27960399 A JP 27960399A JP 2001099431 A JP2001099431 A JP 2001099431A
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hot water
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JP27960399A
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Tadashi Ohata
正 大畑
Yoshio Muto
好夫 武藤
Masakazu Kobayashi
正和 小林
Yutaka Okumura
裕 奥村
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Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Denki Gas Kiki KK
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Denki Gas Kiki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配線作業上の困難を解消することのでき、無
線通信のコストを低減できる温水暖房システムを提供す
ることにある。 【解決手段】 熱源機1と各部屋を温水暖房可能に動作
する複数の端末機4A、4Bとを備え、これら複数の端
末機4A、4Bと熱源機1間で通信制御する構成とした
温水暖房システムである。前記各端末機4A、4Bに対
応させて赤外線を用いた1:1のデータ通信を可能にし
た複数の中継器16A、16Bを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は温水暖房システムに
係り、特に複数の温水暖房機に対応した遠隔制御器と熱
源機の制御部間における通信形態に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、温水ボイラを有した熱源機を備
え、この熱源機には樹脂製の温水配管を用いて複数の床
温水暖房機を接続し、各床温水暖房機には対応したリモ
ートコントローラ(以下、リモコンという)を設け、こ
のリモコンによって熱源機の運転を通信制御する温水暖
房システムが知られている。
【0003】従来の構成では、各リモコンと熱源機の制
御部間が有線で通信接続されており、この通信線は樹脂
製の温水配管に一体に内蔵されて、熱源機から各ワイヤ
ードリモコンに導かれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
構成では、温水配管は床面に設置される一方で、ワイヤ
ードリモコンは室内の壁面に設置されるのが一般的であ
り、通信線の施工時には、床面の温水配管から切り離し
た通信線を室内の壁面に沿って立ち上げて、この通信線
を壁面に設置したワイヤードリモコンに接続しなければ
ならず、配線作業上の困難が多いという問題がある。
【0005】これに対し、各リモコンと熱源機間を電波
によって無線通信可能に構成することが考えられる。し
かしながら、この場合、各リモコンを電池駆動すれば、
その電池寿命が短いという問題がある。
【0006】そこで、本発明の目的は、配線作業上の困
難を解消することができ、無線通信のコストを低減でき
る温水暖房システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
熱源機と各部屋を温水暖房可能に動作する複数の端末機
とを備え、これら複数の端末機と熱源機間で通信制御す
る構成とした温水暖房システムにおいて、前記各端末機
に対応させて赤外線を用いた1:1のデータ通信を可能
にした複数の中継器を設けたことを特徴とする。
【0008】請求項1記載の発明では、端末機と熱源機
との間で、中継器を介して無線通信を可能にしたので、
端末機と熱源機との間の配線を省略でき、配線作業上の
困難を解消することができる。また、中継器と端末機と
の無線通信に赤外線を利用しているので、一般的な電波
による端末機に比べると、製造コストが安価で、消費電
力が少なく、端末機の電池消耗が少ない。
【0009】請求項2記載の発明は、熱源機と各部屋を
温水暖房可能に動作する複数の端末機とを備え、これら
複数の端末機と熱源機間で通信制御する構成とした温水
暖房システムにおいて、前記各端末機と前記熱源機との
間に電波による無線通信を可能にした1つの中継器を設
けたことを特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明では、端末機と熱源機
との間で、中継器を介して無線通信を可能にしたので、
端末機と熱源機との間の配線を省略でき、配線作業上の
困難を解消することができる。また、赤外線を利用する
場合に比べ、中継器は1台で済み、設置台数を削減でき
る。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載のものにおいて、中継器を商用電源に接続したことを
特徴とする。
【0012】請求項3記載の発明では、中継器の供給電
力に電池等を使用した場合に比べ、その消耗がなく、電
池交換が不要になる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0014】図1において、10は温水暖房装置を示し
ている。この温水暖房装置10は、熱源機1を有してお
り、この熱源機1はガスや石油等を燃焼させて、その燃
焼熱により温水を生成している。この熱源機1には暖房
ポンプとしての循環ポンプ3が内蔵されている。この循
環ポンプ3には、被加熱室11の床面に配設された複数
個(例えば、2個)の床マット(温水暖房機)2A、2
B及びエアコン6が並列に接続され、これら床マット2
A、2B及びエアコン6と循環ポンプ3との間にはそれ
ぞれ熱動弁5A、5B、5Cが設けられている。
【0015】また、被加熱室11内には床マット2A、
2Bと同数(例えば、2個)の床暖房用リモコン4A、
4Bが各床マット2A、2Bに対応した形で設置されて
いる。上記エアコン6は、その制御部に通信用のインタ
ーフェイス部18を備えている。このインターフェイス
部18は、中継器16Cを介して熱源機1との間で通信
可能であり、床暖房用リモコン4A、4Bは、それぞれ
対応する中継器16A、16Bを介して熱源機1との間
で通信可能である。
【0016】図2は制御ブロック図である。熱源機1は
制御用プログラムを格納したマイコン19を備え、この
マイコン19には燃焼制御回路12及びドライバ13が
バスラインで接続されている。この熱源機1が燃焼制御
される場合、燃焼制御回路12からの信号に基づきガス
弁14が開閉され、点火器15が点火制御される。ま
た、熱源機1から各床マット2A、2B及びエアコン6
に向けて給湯する場合、ドライバ13が駆動されて暖房
ポンプ3、熱動弁5A、5B、5Cが開閉制御される。
1aは試運転スイッチである。
【0017】一方、各床暖房用リモコン4A、4Bはマ
イコン21を備え、このマイコン21には室温サーミス
タ4f、床温サーミスタ7b、キー入力部22、及び表
示部23が接続されている。なお、床温サーミスタ7b
は試運転時にのみマイコン21に接続され、それ以外は
取り除かれる。また、床暖房用リモコン4A、4Bのマ
イコン21には通信回路33が接続され、この通信回路
33には赤外線送受信部33aが接続されている。
【0018】この実施形態では、熱源機1のマイコン1
9に通信回路(制御部)31が接続され、この通信回路
31にはインターフェイス部32が通信線Lによって通
信可能に接続されている。そして、このインターフェイ
ス部32と、各床暖房用リモコン4A、4B、及びエア
コン6のインターフェイス部18との間に中継器16
A、16B、16Cが設置され、この中継器16A、1
6B、16Cを介して通信制御が行われる。
【0019】この通信形態において、中継器16A、1
6B、16Cと、各床暖房用リモコン4A、4Bの赤外
線送受信部33a、及びインターフェイス部18間は、
赤外線を用いた1:1のデータ通信を可能に構成されて
いる。すなわち、中継器16Aは床暖房用リモコン4A
に、中継器16Bは床暖房用リモコン4Bに、中継器1
6Cはインターフェイス部18にそれぞれ対応してお
り、各中継器16A、16B、16Cは、被加熱室11
内において赤外線によって送受信可能な位置に固定設置
されている。また、中継器16A、16B、16Cとイ
ンターフェイス部32のアンテナ32a間は、特定小電
力機器に用いられる電波による無線通信が可能に構成さ
れている。
【0020】これによれば、中継器16A、16B、1
6Cは、赤外線の送受信部(図示せず)と、電波の送受
信部(図示せず)と、赤外線を媒体とする信号に変調さ
れて送受信されたデータを、電波を媒体とする信号に変
調されて送受信されるデータに変換する変換部(図示せ
ず)とを備える。
【0021】この中継器16A、16B、16Cは、好
ましくは例えば100Vの商用電源に接続されている。
中継器16A、16B、16Cの消費電力は大きく、こ
れを電池仕様とした場合、その消耗が激しいからであ
る。
【0022】次に、床暖房用リモコン4A、4Bの構成
を説明する。
【0023】各床暖房用リモコン4A、4Bの操作パネ
ル上にはそれぞれ、図3に示すように、運転キー4c、
運転ランプ4d、LCD表示部4e、室温サーミスタ4
f、プログラム運転ランプ4g、降温スイッチ4h、昇
温スイッチ4j及び接続孔4k等が設けられており、接
続孔4kには床温検出器7が着脱自在に装着されてい
る。この床温検出器7は、図5に示すように、リード線
7cを有しており、リード線7cの一端には、床暖房用
リモコン4A、4Bの接続孔4kに着脱自在に接続可能
な接続部7aが設けられている。一方、リード線7cの
他端には温度検出手段としての上述した床温サーミスタ
7bが設けられ、床温サーミスタ7bの周囲には、ほぼ
半球面状(椀状)に形成された合成樹脂のケース8が床
温サーミスタ7bを包囲する形で取り付けられている。
【0024】また、温水暖房装置10には試運転完了コ
ネクタ9が付設されており、試運転完了コネクタ9は、
図4に示すように、床暖房用リモコン4A、4Bの接続
孔4kに接続可能な床温検出器7の接続部7aと同等機
能の接続部9aを有している。接続部9aにはリード線
9bを介してコネクタ9dが設けられており、コネクタ
9dにはコネクタ9eが連結されている。コネクタ9c
には、床温サーミスタ7bが所定温度を検出したときの
抵抗値と同等の所定抵抗値の抵抗器を具備する基板9c
が接続されている。
【0025】つぎに、温水暖房装置10の通常運転及び
試運転について説明する。
【0026】この実施形態では、以下に説明する手順に
従って、その通常運転及び試運転が実行されるが、通常
運転プログラムや試運転プログラムを実行するため、熱
源機1と各床暖房用リモコン4A、4B間で送受信され
るデータは、図2に示すように、各床暖房用リモコン4
A、4Bと中継器16A、16B間が赤外線を用いて送
受信され、中継器16A、16Bと熱源機1間が、特定
小電力機器に用いられる電波を用いて送受信される。
【0027】(通常運転制御)図6に示すように、床暖
房用リモコン4Aの運転キー4cをONすると(S
1)、この床暖房用リモコン4Aが、図7に示す通常運
転プログラムに基づいて通常運転処理を実行する。即
ち、運転ランプ4dとLCD表示部4eの運転部分が点
灯すると共に、室温サーミスタ4fの検出する室内温度
と床暖房用リモコン4Aで設定された設定温度とに基づ
いて、熱動弁5AのON−OFF時間を計算する。この
運転ON信号データと熱動弁ON信号データとを赤外線
によって中継器16Aに無線送信する(S2)。
【0028】中継器16Aはこのデータを受信すると
(S3)、熱源機1に運転ON信号データと熱動弁ON
信号データとを電波によって無線送信するに先立ち、キ
ャリアセンスを実行する(S4)。このキャリアセンス
とは、当該空間に他の略同一周波数の電波が発射されて
いるか否かを確認する動作を言い、略同一周波数の他の
電波が発射されている場合、無線送信は実行しない。中
継器16Aは、キャリアセンスを実行し、他の同一周波
数の電波の発射が確認されない場合、熱源機1のインタ
ーフェイス部32に運転ON信号データと熱動弁ON信
号データとを、電波によって無線送信する(S5)。こ
の電波は、中継器16Aの変換部(図示せず)によっ
て、赤外線を媒体とする信号に変調されて受信されたデ
ータを、電波を媒体とする信号に変調されて送信される
データに変換されたものである。このインターフェイス
部32は電波を受信すると(S6)、返信処理動作を行
う。この返信処理動作は、キャリアセンスを実行し(S
7)、その応答信号データを電波によって中継器16A
に無線返信する動作である(S8)。この後、インター
フェイス部32は、つぎの送信電波の待ち受け状態に入
る。
【0029】中継器16Aは応答信号データを電波によ
って無線受信すると(S9)、この応答信号データを前
記した変換部によって、電波を媒体とする信号に変調さ
れて受信されたデータを、赤外線を媒体とする信号に変
調されて送信されるデータに変換し、この赤外線によっ
て床暖房リモコン4Aに無線送信する(S10)。
【0030】床暖房リモコン4Aは、応答信号データを
赤外線によって無線受信する(S11)。
【0031】S6において、返信処理動作と送信動作と
を同時進行するため、インターフェイス部32は運転O
N信号データと熱動弁ON信号データとを通信線Lを介
して通信回路31に出力する。この場合、通信回路31
へのデータの出力は熱源機1からの要求に応じて順次実
行される。このインターフェイス部32は当該データを
一時的に格納し(S12)、該当するデータを要求に応
じて出力する機能を有する。従って、熱源機1から要求
があった場合、インターフェイス部32は該当するデー
タを通信回路31に有線出力し(S13)、通信回路3
1が受信すると(S14)、その応答信号データをイン
ターフェイス部32に返信出力する(S15)。
【0032】上記熱動弁5AのON−OFF時間は、2
0分を1サイクルとしてON時間を5〜20分(連続O
N)の範囲で可変制御可能となっている。よって床暖房
運転中は、20分毎に設定温度と室内温度との偏差によ
って、熱動弁5AのON−OFF時間を計算して制御す
ることで、室内への温水供給量を制御して、室温を設定
温度とすべく制御する。
【0033】上記熱源機1は、各床暖房用リモコン4
A、4Bとの間で無線通信接続ばかりでなく、有線通信
接続も可能に構成されている。これを有線通信接続する
場合、インターフェイス部32を取り外し、通信回路3
1,33同士を通信線で接続すればよい。言い換えれ
ば、この実施形態では、有線対応の既存の熱源機1に対
し、インターフェイス部32を付加するだけで、熱源機
1と各床暖房用リモコン4A、4B間の無線通信接続が
可能になる。
【0034】この実施形態では、インターフェイス部3
2が受信信号の返信処理動作(S7、S8)と熱源機1
へのデータ送信動作(S13〜S15)とを区別して実
行し、しかもデータを格納する機能(S12)を有した
ため、キャリアセンスの実行(S4、S7)や熱源機1
からの信号要求待ち、等に要した通信の時間的な遅れを
補正することができる。従って、本システムにおける有
線・無線の変換に起因するエラー出力等の通信異常の発
生を回避できる。
【0035】また、この実施の形態では、床暖房用リモ
コン4Aと熱源機1との間で、中継器16Aを介して無
線通信を可能にしたので、床暖房用リモコン4Aと熱源
機1との配線を省略でき、配線作業上の困難を解消する
ことができる。また、中継器16Aと床暖房用リモコン
4Aとの無線通信に赤外線を利用しているので、一般的
な電波による床暖房用リモコンに比べると、製造コスト
が安価で、消費電力が少なく、端末機の電池消耗が少な
い。
【0036】(試運転制御)この試運転は、熱源機1や
暖房配管などの設置工事が終了した後、暖房配管に誤配
管がないかどうかのチェックのために行われる。
【0037】まず、図5に示すように、床マット2Aを
配設した被加熱室11内の床表面に床温検出器7の床温
サーミスタ7b及びケース8を設置し、床温検出器7の
接続部7aを床暖房用リモコン4Aの接続孔4kに挿着
する。すると、床温サーミスタ7bが床暖房用リモコン
4Aに接続された状態となる。
【0038】この状態で、図8に示すように、熱源機1
の試運転スイッチ1aをONすると(S21)、この熱
源機1は、図9に示す試運転プログラムに基づいて試運
転を実行する。即ち、試運転ONにより、熱源機1の通
信回路31がインターフェイス部32に、通信線Lを介
して「試運転モード」への移行データを有線送信し(S
22)、このインターフェイス部32は受信を知らせる
応答信号を通信回路31に直ちに有線返信する(S2
3)。このインターフェイス部32は、上述したよう
に、キャリアセンスを実行し(S24)、各中継器16
A、16Bに「試運転モード」への移行データを電波で
無線送信する(S25)。各中継器16A、16Bはこ
の移行データを電波で無線受信する(S26)と、再
び、キャリアセンスを実行し(S27)、信号受信を知
らせる応答信号を、インターフェイス部32に電波で無
線送信する(S28)。さらに、各中継器16A、16
Bは、電波を媒体とする信号に変調されて受信された移
行データを、赤外線を媒体とする信号に変調されて送信
される移行データに変換し(S29)、赤外線によって
この移行データを各床暖房用リモコン4A、4Bに無線
送信し、次の送信電波の待ち受け状態に入る(S3
0)。各床暖房用リモコン4A、4Bは移行データを赤
外線によって無線受信する(S31)。
【0039】S26〜S28で、各中継器16A、16
Bが、移行データを無線受信後、キャリアセンスを実行
し、応答信号をインターフェンス部32に無線送信する
返信処理動作と同時進行で、すなわち、S26後に熱源
機1は試運転を開始し(S32)、後述する試運転処理
を実行する(S33)。そして、試運転が終了すると
(S34)、床暖房用リモコン4A、4Bは、赤外線に
よって中継器16A、16Bに無線送信する(S3
5)。中継器16A、16Bはこの赤外線を受信する
(S36)と、赤外線を媒体とする信号に変調されて受
信されたデータを、電波を媒体とする信号に変調されて
送信されるデータに変換し、キャリアセンスを実行し
(S37)、インターフェイス部32に、「試運転終
了」データを電波で送信する(S38)。
【0040】この実施形態では、インターフェイス部3
2は電波を受信すると(S39)、キャリアセンスを実
行し(S40)、その応答信号を中継器16A、16B
に無線返信して(S41)、つぎの送信電波の待ち受け
状態に入る(S42)。
【0041】この返信処理動作と同時進行で、インター
フェイス部32は「試運転終了」データを、通信線Lを
介して通信回路31に出力する。この場合、通信回路3
1へのデータの出力は熱源機1からの要求に応じて順次
実行される。このインターフェイス部32は当該「試運
転終了」データを一時的に格納し(S43)、該当する
データを要求に応じて出力する機能を有する。従って、
熱源機1から要求があった場合、インターフェイス部3
2は該当するデータを通信回路31に有線出力し(S4
4)、通信回路31が受信すると(S45)、その応答
信号をインターフェイス部32に返信出力する(S4
6)。
【0042】つぎに、試運転処理(S33)について詳
細に説明する。
【0043】試運転が開始されると、通常運転中か否か
に拘わらず、運転ランプ4dとプログラム運転ランプ4
gを点滅させ、試運転者に対して「試運転モード」への
移行を視覚的に報知する。また、「試運転モード」への
移行時には、このときに床温検出器7の床温サーミスタ
7bで検出している床温を「T1」データとして記憶
し、他系統の試運転中に床温が上昇するか否かを判定す
る。床温が上昇するようであれば、暖房配管の誤配管が
考えられるので、直ちに熱源機1のインターフェイス部
32に「異常データ」を電波で送信(即ちエラー処理)
し、熱源機1に試運転による異常発生とその内容を認識
させる。
【0044】なお、熱源機1に7セグメントによる異常
コードの表示部を設けておき、異常発生時にはそのコー
ド内容を表示させることで、試運転者が容易に異常原因
を判定できるようにすることも可能である。
【0045】熱源機1は、「試運転モード」に移行する
と、まずポンプ3を駆動して各床暖房系統の配管内に暖
房循環水を充填する「水張り」動作を1つの系統ごとに
順次切り替えて行う。そして、全ての床マット2A、2
Bへの「水張り」が正常に完了すると、各床暖房用リモ
コン4A、4Bに順次試運転を行わせる。
【0046】以下、床暖房用リモコン4A、4Bによる
試運転動作の詳細を説明する。
【0047】熱源機1のインターフェイス部32は、床
マット2Aに対応している床暖房用リモコン4Aへ「試
運転モード+水張り完了+運転ON」データを電波で送
信する。また、ポンプ3をONして通常の暖房燃焼運転
を開始する。
【0048】床暖房用リモコン4Aは、「試運転モード
+水張り完了+運転ON」データを受信した1回目に、
床温サーミスタ7bで検出している現在の床温を「T
2」として記憶する。以降、ケース8内の床温サーミス
タ7bにて、床温が「T2」+5deg上昇するか否か
を所定時間としての試運転リミット時間(例えば50
分)が経過するまで判定する。
【0049】この試運転リミット時間は、試運転中はプ
ログラム時刻表示部の「分析」を利用して表示し、設定
温度を変更する降温スイッチ4h及び昇温スイッチ4j
の操作により、これらのスイッチ(キー)を変更手段と
して兼用して一定の時間範囲(例えば、20〜90分)
で変更可能としている。よって、床マット2A、2Bの
設置状況に応じて試運転リミット時間を変更できるの
で、いろいろな設置に対して試運転できるようにしてい
る。また、この試運転リミット時間は、試運転の経過と
共に残り時間を表示するように構成しているので、試運
転の進行状況と残り時間を容易に判別することができ
る。更に、基板上にジャンパー線やスイッチを設けて、
試運転リミット時間を切り替えるよう構成してもよい。
【0050】S33において、正常時は、床暖房用リモ
コン4Aが床温サーミスタ7bにより「T2」+5de
gに上昇した時点で、熱源機1のインターフェイス部3
2に「試運転正常終了」データを電波で送信し、試運転
を終了する。熱源機1のインターフェイス部32は「試
運転正常終了」データを受信すると、次の床マット2B
の試運転を指示する信号を床暖房用リモコン4Bに電波
で送信し、順次試運転を行う。また、床暖房用リモコン
4Aは、試運転開始後、試運転リミット時間(50分)
を経過しても床温上昇しない場合に、誤配管と判定し、
熱源機1のインターフェイス部32に「試運転異常」デ
ータを電波で送信する。熱源機1のインターフェイス部
32は、「試運転異常」データを受信した時点でこの床
マット2Aの試運転を中止し、次の床マット2Bの試運
転を指示する信号を床暖房用リモコン4Bに送信し、前
述したことと同様な試運転を行う。
【0051】更に、色々な理由により再度試運転を行う
場合、既に試運転を完了している系統の試運転を省略し
たいとき及び試運転が終了したことをはっきりさせたい
ときには、「試運転モード」中に合格判定キーを兼用す
る運転キー4cを操作することで、床暖房用リモコン4
Aは「試運転正常終了」と判断して、このデータを熱源
機1のインターフェイス部32に送信するものである。
また、不用意な操作を考慮して合格判定キーとしては降
温スイッチ4h、昇温スイッチ4jの多重押しにて判定
するようにしてもよい。
【0052】更にまた、試運転の正常完了方法として、
図4に示す試運転完了コネクタ9を使用してもよい。即
ち、試運転完了コネクタ9の接続部9aを床暖房用リモ
コン4Aの接続降4kに挿着して接続した状態で、床温
が所定温度(例えば60〜70℃)を検出しているとき
と同様の所定抵抗値が床暖房用リモコン4Aに入力され
るため、熱源機1のインターフェイス部32から「試運
転ON」データを電波で受信すると、「試運転完了」と
判定し、熱源機1のインターフェイス部32にそのデー
タを電波で送信することも可能である。
【0053】以上の実施形態においては、電波でデータ
を送受信する場合、かならずキャリアセンスが実行され
る。この場合、その送受信に介在するインターフェイス
部32は、その都度、受信信号の返信処理動作と、熱源
機1へのデータ送信動作とを区別して実行し、しかもデ
ータを一時的に格納する。これによれば、キャリアセン
スの実行や熱源機1からの信号要求待ち、等に要した通
信の時間的な遅れを確実に補正することができ、本シス
テムにおける有線・無線の変換に起因するエラー出力等
の通信異常の発生を回避できる。
【0054】床暖房用リモコン4A、4B及びエアコン
6のインターフェイス部18と熱源機1との間で、中継
器16A、16B、16Cを介して無線通信を可能にし
たので、床暖房用リモコン4A、4B及びエアコン6の
インターフェイス部18と熱源機1との配線を省略で
き、配線作業上の困難を解消することができる。
【0055】図10は、別の実施形態を示している。
【0056】このシステムでは、床暖房用リモコン53
A、53B及びエアコン55と中継器51との間で、特
定小電力機器に用いられる電波を用いて無線通信可能な
構成となっている。つまり、エアコン55は無線通信対
応機であり、エアコン55は無線通信可能な通信回路
(図示せず)を備えている。
【0057】床暖房用リモコン53A、53Bは、図1
1に示すように、インターフェース部57を備え、この
インターフェイス部57には、アンテナ57aが接続さ
れている。
【0058】中継器51は、インターフェイス部59と
制御部61とを備えている。インターフェイス部59に
はアンテナ59aが備えられている。また、この中継器
51は、商用電源(図示せず)に接続されている。図1
1に示す温水暖房システムは、図2に示す温水暖房装置
10と略同一な構成をしているので他の説明は省略す
る。
【0059】この実施の形態では、中継器51のインタ
ーフェイス部59、床暖房用リモコン53A、53Bの
インターフェイス部57、エアコン55の通信回路が、
図6のS4、S7で示したキャリアセンスの実行や、図
6のS7、S8で示した受信信号の返信処理動作(S
7、S8)と図6のS13〜S15で示した熱源機1へ
のデータ送信動作とを区別して実行し、しかも図6のS
12で示したデータを格納する機能を有している。
【0060】このため、キャリアセンスの実行や熱源機
1からの信号要求待ち、等に要した通信の時間的な遅れ
を補正することができ、通信異常の発生を回避できる。
【0061】また、特定小電力機器に用いられる電波
は、送受信する際に必ずキャリアセンスが実行され、電
波を発したリモコン53A、53B及びエアコン55が
特定されるので、前述した床暖房用リモコン4A、4B
と中継器16A、16Bとの間で赤外線によって無線通
信する場合に比べ、リモコン4Aと中継器16Aと、リ
モコン4Bと中継器16Bとのように、1:1に対応さ
せて、中継器を設ける必要がない。このため、中継器5
1はリモコン53A、53B及びエアコン55と熱源機
1との間で電波送受信可能な範囲に1台のみ設ければよ
く、設置台数を削減できる。
【0062】また、中継器51は商用電源に接続されて
いるので、中継器51の供給電力に電池等を使用した場
合に比べ、その消耗がなく、電池交換が不要になる。
【0063】
【発明の効果】本発明では、熱源機に設けたインターフ
ェイス部と遠隔制御器との間を、中継器を介して無線通
信可能に構成し、遠隔制御器と中継器との間を赤外線に
よって無線通信可能に構成したから、配線工事が不要に
なり、施工が容易になり、コストを低減できる温水暖房
システムとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による温水暖房システムの一実施形態を
示す原理図である。
【図2】図1に示す温水暖房システムの制御ブロック図
である。
【図3】図1に示す温水暖房システムの床暖房用リモコ
ンの外観図である。
【図4】試運転完了コネクタの一例を示す斜視図であ
る。
【図5】床温検出器の使用方法を示す斜視図である。
【図6】通常運転時の通信形態を示すフローチャートで
ある。
【図7】通常運転プログラムのフローチャートである。
【図8】試運転時の通信形態を示すフローチャートであ
る。
【図9】試運転プログラムのフローチャートである。
【図10】本発明による温水暖房システムの他の実施形
態示す原理図である。
【図11】図10に示す温水暖房システムの制御ブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 熱源機 2A、2B 床マット(温水暖房機) 5A、5B、5C 熱動弁 4A、4B、53A、53B 床暖房用リモコン(遠隔
制御器) 6、55 エアコン(温水暖房機) 16A、16B、16C 中継器 18 インターフェイス部 31 通信回路(制御部) 32、57、59 インターフェイス部 32a、57a、59a アンテナ 33 通信回路 L 通信線
フロントページの続き (72)発明者 武藤 好夫 大阪府守口市大日東町1番1号 三洋電機 ガス機器株式会社内 (72)発明者 小林 正和 大阪府守口市大日東町1番1号 三洋電機 ガス機器株式会社内 (72)発明者 奥村 裕 大阪府守口市大日東町1番1号 三洋電機 ガス機器株式会社内 Fターム(参考) 3L070 AA02 BB01 DD02 DE09 5K048 AA11 BA08 DA01 DB04 FB15 HA03 HA04 HA06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱源機と各部屋を温水暖房可能に動作す
    る複数の端末機とを備え、これら複数の端末機と熱源機
    間で通信制御する構成とした温水暖房システムにおい
    て、前記各端末機に対応させて赤外線を用いた1:1の
    データ通信を可能にした複数の中継器を設けたことを特
    徴とする温水暖房システム。
  2. 【請求項2】 熱源機と各部屋を温水暖房可能に動作す
    る複数の端末機とを備え、これら複数の端末機と熱源機
    間で通信制御する構成とした温水暖房システムにおい
    て、前記各端末機と前記熱源機との間に電波による無線
    通信を可能にした1つの中継器を設けたことを特徴とす
    る温水暖房システム。
  3. 【請求項3】 前記中継器を商用電源に接続したことを
    特徴とする請求項1又は2記載の温水暖房システム。
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