JP2001099050A - 駆動装置およびからくり装置 - Google Patents

駆動装置およびからくり装置

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JP2001099050A
JP2001099050A JP28053099A JP28053099A JP2001099050A JP 2001099050 A JP2001099050 A JP 2001099050A JP 28053099 A JP28053099 A JP 28053099A JP 28053099 A JP28053099 A JP 28053099A JP 2001099050 A JP2001099050 A JP 2001099050A
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reciprocating
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heating
swing
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Mamoru Shibuya
守 渋谷
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Rhythm Watch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】形状記憶合金からなるワイヤの振動、衝撃によ
る破断を防止でき、また、構造が簡単で、小型化及び軽
量化が図れる駆動装置およびからくり装置を提供する。 【解決手段】一端がケース体11の背面側の下部に揺動
可能に摺動軸15に軸支され、他端側に往復動部材12
が形成された揺動部材16と、揺動部材16を一方向
(図2中の時計回り)に揺動させるように付勢する弾性
体としての引っ張りばね17と、加熱変形により引っ張
りばね17の付勢力に抗して揺動部材16を一方向と反
対の方向(図2中の反時計回り)に揺動させるように付
勢する形状記憶合金からなるワイヤ18と、このワイヤ
18を加熱する加熱源としての電源とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、形状記憶合金を用
いた駆動装置およびそれを用いたからくり装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】時計の装飾体として設けられた人形等か
らなる従来のからくり装置としては、例えば特開平8−
68870号公報等に記載されたものが知られている。
この公報に開示のからくり装置は、文字盤の前方に複数
の人形を揺動自在に配置し、DCモータ、減速歯車列、
カム車、回動環等を介して、それぞれの人形を所定角度
範囲で揺動させるものである。
【0003】また、マニピュレータのアーム等として適
用される2つの構造部材を、折り曲げあるいは伸長させ
る駆動源として、形状記憶合金を用いた装置として、例
えば特公昭63−26279号公報に開示されたものが
知られている。この公報に開示の装置は、2つの構造部
材の一端同士をピンによりヒンジ結合し、このピン上に
回動自在に設けられたプーリに巻回すると共に2つの構
造部材の他端側にそれぞれ一端部及び他端部を係止させ
るようにして線状の形状記憶合金を配設し、さらに、形
状記憶合金の配設側と反対側に引っ張りばねを張設し
て、形状記憶合金を加熱及び冷却することで、この形状
記憶合金を収縮及び伸張させて、2つの構造部材に伸長
及び折り曲げ動作を行なわせるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記特開平
8−68870号公報に開示のからくり装置において
は、駆動源としてDCモータ、減速歯車列、カム車、回
動環等からなる駆動機構を用いているため、構造が複雑
で、装置の重量化あるいは大型化を招くことになる。そ
の結果、このからくり装置を薄型時計等の文字盤前面等
に配置することは困難であり、又、人形等の動きが減速
歯車列等に設定された一定の速度であるため、その動き
に注意を喚起するような意外性をもたせることは困難で
あった。
【0005】また、上記特公昭63−26279号公報
に開示の装置においては、アーム(2つの構造部材)の
伸縮動作を行なわせるための駆動装置として形状記憶合
金を用いているものの、その構造が単にアームすなわち
蝶番式にヒンジ結合された2つの構造部材に折り曲げ動
作あるいは伸長動作を行なわせるだけのものである。そ
れ故に、その動きだけを行なう構造にて、注意を喚起す
るような意外性をもつ動作を提供するのは困難である。
【0006】また、形状記憶合金を用いた駆動装置にお
いて、ワイヤ状の形状記憶合金を用いた場合には、常に
ワイヤを張設した状態で保持すると、非使用時のたとえ
ば輸送時等の外部からの振動、衝撃等により破断するお
それがある。
【0007】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、形状記憶合金からなるワイヤの
振動、衝撃による破断を防止でき、また、構造が簡単
で、小型化及び軽量化が図れる駆動装置およびそれを用
いたからくり装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、往復動部材を往復動させる駆動装置であ
って、揺動可能に設けられ、所定部位に上記往復動部材
が取り付けられる揺動部材と、上記揺動部材を一方向に
揺動させるように付勢する弾性体と、加熱変形により上
記弾性体の付勢力に抗して上記揺動部材を上記一方向と
反対の方向に揺動させるように付勢する形状記憶合金か
らなるワイヤと、上記ワイヤを加熱する加熱源と、上記
ワイヤが弛むように、上記揺動部材を上記弾性体の付勢
方向と逆方向に選択的に押圧可能なワイヤ破断防止手段
とを有する。
【0009】この駆動装置によれば、非使用時、たとえ
ばたとえば輸送時等に形状記憶合金からなるワイヤに外
部からの振動、衝撃が加わり、破断するおそれがある場
合等には、ワイヤ破断防止手段により、選択的に、揺動
部材を弾性体の付勢方向と逆方向に押圧する。これによ
り、ワイヤに弛みが生じ、輸送時等に外部から振動や衝
撃を受けても、ワイヤは破断することがない。
【0010】また、本発明は、往復動部材を往復動させ
るからくり装置であって、基台と、基台に配置されかつ
その少なくとも一部が可動な可動体と、上記可動体に対
してヒンジ結合されて往復動させられる往復動部材と、
上記基台に一端部が揺動可能に連結され他端部が上記往
復動部材に連結された揺動部材と、上記揺動部材を一方
向に揺動させるように付勢する弾性体と、加熱変形によ
り上記弾性体の付勢力に抗して上記揺動部材を上記一方
向と反対の方向に揺動させるように付勢する形状記憶合
金からなるワイヤと、上記ワイヤを加熱する加熱源と、
上記ワイヤが弛むように、上記揺動部材を上記弾性体の
付勢方向と逆方向に選択的に押圧可能なワイヤ破断防止
手段とを有する。
【0011】この構成によれば、弾性体の付勢力とワイ
ヤの付勢力とが釣り合った休止状態から、形状記憶合金
であるワイヤが、加熱源によりその変態点温度付近まで
加熱されると収縮変形を生じる。これにより、揺動部材
に支持された往復動部材は、弾性体の付勢方向と反対の
方向に移動し始める。そして、所定の位置に達して加熱
源による加熱動作を停止すると、ワイヤは冷却されて伸
長し始め、往復動部材は弾性体の付勢力により初期の休
止位置に復帰する。したがって、ワイヤの加熱動作が間
欠的に行なわれると、往復動部材は、可動体に連結され
た状態で往復動することになる。
【0012】上記構成において、上記ワイヤの加熱動作
を制御する制御手段と、上記往復動部材がワイヤの付勢
力により所定位置に達したことを検出する検出器とを有
し、上記加熱源がワイヤに電流を供給する電源からな
り、上記制御手段が、検出器の出力信号に基づいて電源
からの電流の供給を遮断する、構成を採用することがで
きる。この構成によれば、弾性体の付勢力とワイヤの付
勢力とが釣り合った休止状態から、形状記憶合金である
ワイヤに対して、電源から所定の電流が供給されて加熱
されると、ワイヤが収縮変形して、揺動部材に支持され
た往復動部材は、弾性体の付勢方向と反対の方向に移動
し始める。そして、往復動部材が所定の位置に達したと
きに、検出器がそのことを検出して信号を出力し、この
信号に基づいて制御手段が作動して電源からの電流の供
給を遮断する。これにより、ワイヤはその加熱が停止さ
れて伸長し始め、弾性体の付勢力により、往復動部材
は、反対の方向(一方向)に移動させられて所定の休止
位置に復帰する。したがって、ワイヤの通電加熱が間欠
的に行なわれると、往復動部材は、可動体と連結された
状態で往復動することになる。
【0013】また、上記構成において、上記制御手段
が、ワイヤに供給される電流量を可変的に調整する電流
量調整部を有する、構成を採用することができる。この
構成によれば、電流量調整部により、ワイヤに流される
電流の量が適宜調整されることで、ワイヤの通電加熱に
よる収縮変形の変形速度及び変形量が適宜調整される。
これにより、往復動部材を可変的に所望の速度で移動さ
せることができる。
【0014】また、上記構成において、上記可動体が、
基台に固定されかつ可動部としての第1アームを有する
第1人形体と、基台に固定されかつ可動部としての第2
アームを有する第2人形体とにより構成され、上記往復
動部材が鋸状に形成された、構成を採用することができ
る。この構成によれば、形状記憶合金であるワイヤがそ
の変態点温度付近まで間欠的に加熱されると、揺動部材
に支持された鋸状の往復動部材は、第1人形体と第2人
形体との間で往復移動し、第1人形体の第1アームと第
2人形体の第2アームとが、この往復動部材に連動して
往復移動する。これにより、2つの人形体が鋸を往復動
させているような動きが得られる。
【0015】また、上記構成において、上記ワイヤが、
揺動部材の揺動支点の位置に設けられたプーリを介して
張設された、構成を採用することができる。この構成に
よれば、揺動部材の揺動支点に位置するプーリを介し
て、ワイヤの伸縮動作が行なわれる。
【0016】また、上記構成において、上記往復動部材
の移動範囲を所定の範囲に規制しつつその移動を案内す
るガイド部材を有し、又、このガイド部材が、その一端
部が基台に固定され、その他端部に略水平方向に長尺な
案内溝を有する略T字形状に形成され、上記往復動部材
が、この案内溝に係合する係合ピンを有する、構成を採
用することができる。この構成によれば、往復動部材
は、ガイド部材に案内されて所定の範囲を確実に往復移
動する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に基づいて説明する。
【0018】第1実施形態 図1(a)は本発明に係る駆動装置の第1の実施形態を
示す正面図、図1(b)は本発明に係る駆動装置の第1
の実施形態を示す側面図、図1(c)は本発明に係る駆
動装置の第1の実施形態を示す背面図、図2(a)は本
発明に係る駆動装置の要部を示す図、図2(b)は
(a)の横側面図、図2(c)は底側面図を示す図であ
る。
【0019】この駆動装置10は、方形状に形成され、
ケース体11の前面には、図1(a)に示すように、往
復動部材12が図中左右に所定の円弧を描いて往復動可
能に案内する案内窓13が形成されている。また、ケー
ス体11の背面側には、図1(b)に示すように、後述
するワイヤ破断防止手段としての破断防止レバーの操作
スイッチ14が設けられている。
【0020】そして、ケース体11内には、図2(a)
〜(c)に示すように、一端がケース体11の背面側の
下部に揺動可能に摺動軸15に軸支され、他端側に往復
動部材12が形成された揺動部材16と、揺動部材16
を一方向(図2中の時計回り)に揺動させるように付勢
する弾性体としての引っ張りばね17と、加熱変形によ
り引っ張りばね17の付勢力に抗して揺動部材16を一
方向と反対の方向(図2中の反時計回り)に揺動させる
ように付勢する形状記憶合金からなるワイヤ18と、こ
のワイヤ18を加熱する加熱源としての電源(不図示)
等が設けられている。
【0021】また、上記構成に加えて、ワイヤ18の加
熱動作を制御する制御手段としての制御部(不図示)を
備えており、この制御部は、ワイヤ18に流される電流
量を可変的に調整する電流量調整部としての機能も備え
ている。
【0022】引っ張りばね17は、図2に示すように、
揺動部材16の中央よりも僅かに上方の領域に突設され
た係止ピン19とワイヤ18が巻き回されたプーリ20
に突設された係止ピン21とに係止されて、所定の初期
張力となるように張設されている。
【0023】また、形状記憶合金製のワイヤ18は、そ
の一端部が、揺動部材16の中央よりも僅かに上方の領
域近傍のケース体11内に突設された係止ピン22に係
止され、その途中が回動自在に設けられたプーリ20に
巻回され、その他端部が揺動部材16の一端部を軸支す
る摺動軸15の近傍に係止されて、所定の初期張力とな
るように張設されている。そして、このワイヤ18の両
端部には、電源からの配線(不図示)がそれぞれ接続さ
れて、このワイヤ18に所望の電流を流して、ワイヤ1
8そのものを変態点温度付近まで通電加熱することがで
きるようになっている。
【0024】したがって、休止状態においては、引っ張
りばね17の付勢力とワイヤ18の付勢力とが釣り合っ
た状態、すなわち、図2において、揺動部材16が時計
回りに揺動して往復動部材12は右側に移動し、図1
(a)に示すように、案内窓13の右側端に当接した状
態にある。この休止状態からワイヤ18が変態点温度付
近まで加熱されて収縮し始めると、引っ張りばね17の
付勢力に抗して揺動部材16が反時計回りに揺動して往
復動部材12は左側に移動し、案内窓13の左側端に当
接する。その後、ワイヤ18の加熱が解除されると、ワ
イヤ18は再び伸長して、揺動部材16は引っ張りばね
17の付勢力により時計回りに揺動して往復動部材12
は右側に移動し、再び休止状態に復帰する。
【0025】ここで、上記形状記憶合金からなるワイヤ
(SMA)18としては、例えば外径が75μm程度、
長さが100mm程度、変態点温度(Af点)が65度
C、使用歪み量が3%(3mm)、抵抗値が20Ωのも
のを使用することができる。また、引っ張りばね17と
しては、例えばバネ定数kが0.6gf/mm、初期張
力F0 が34gf、初期張設長さX0 が12.9mmの
ものを使用することができる。
【0026】また、揺動部材16の一端側の図2(a)
中左側近傍には、たとえばフォトインタラプタからなる
検出器25が設けられている。この検出器25は、往復
動部材12がワイヤ18の付勢力により所定位置、具体
的は案内窓13の左側端近傍に達したことを、揺動部材
16の一端側に設けた検出片23がセンサ部を横切るこ
とで検出し、その信号を制御部に発信するものである。
なお、この検出器25としては、光センサ(光透過型セ
ンサあるいは光反射型センサ)、磁気検出センサ、機械
的接触型センサ等種々のものを適用することができる。
【0027】そして、この検出器25は、ワイヤ18の
加熱変形により、往復動部材12が図2(a)中の左側
端直前に達したとき、そのことを検出して信号を出力
し、この出力信号に基づいて、制御部が電源からの電流
の供給を遮断して、ワイヤ18の加熱を停止するように
なっている。
【0028】その後、加熱停止によりワイヤ18が伸長
し、引っ張りばね17の付勢力が作用して、往復動部材
12が図2(a)中の右側端に達した後に、タイマー等
の作動により、制御部が自動的に作動して電源に制御信
号を送り、ワイヤ18の加熱を開始するようになってい
る。
【0029】また、揺動部材16の中央よりも僅かに下
方近傍領域には、操作スイッチ14に連動する破断防止
レバー24が設けられている。通常の使用時には、操作
スイッチはオフ状態に設定され、これにより、破断防止
レバー24は、図3(a)に示すように、揺動部材16
と非接触状態に保持される。これに対して、非使用時、
たとえば輸送時等に形状記憶合金からなるワイヤ18に
外部からの振動、衝撃が加わり、破断するおそれがある
場合等には、操作スイッチ14がオン状態に設定され
る。これにより、破断防止レバー24は、図3(b)に
示すように、揺動部材16を弾性体としての引っ張りバ
ネ17の付勢方向と逆方向に押圧する。これにより、ワ
イヤに弛みが生じ、輸送時等に外部から振動や衝撃を受
けても、ワイヤが破断することが防止される。
【0030】次に、上記構成による動作を説明する。ま
ず、操作スイッチ14はオフ状態に設定される。これに
より、破断防止レバー24が揺動部材16と非接触状態
に保持される。揺動部材16は、図1(a)に示すよう
に、初期位置にあり、その他端側に形成された往復動部
材12が案内窓13の右側端に当接した状態(休止状
態)にある。この状態からスイッチ(不図示)等が入れ
られて(ON)、所定の駆動信号が制御部に入力される
と、制御部が電源に制御信号を送り、ワイヤ18へ所定
量の電流が流される。そして、ワイヤ18が変態点温度
付近まで加熱されると、ワイヤ18は収縮変形を始め、
引っ張りばね17の付勢力に抗して揺動部材16を図2
(a)中の反時計回りに揺動させ、この揺動部材16に
連動して往復動部材12が左側に移動する。
【0031】その後、往復動部材12が案内窓13の図
2(a)中、左側端直前の所定位置に達したときに、検
出器25がそのことを検出して信号を出力し、この出力
信号に基づいて、制御部が電源からの電流の供給を遮断
して、ワイヤ18の通電加熱を停止する。
【0032】この通電加熱の停止により、ワイヤ18の
温度が低下すると、ワイヤ18は元の長さになるよう伸
長し始める。このワイヤ18の復帰動作に伴って、引っ
張りばね17の付勢力が作用し、揺動部材16が図2
(a)中の時計回りに揺動し、この揺動部材16に連動
して往復動部材12が右側に移動する。
【0033】そして、所定の時間経過後、すなわち、往
復動部材12が案内窓13の図2(a)中、右側端に当
接した後に、タイマーにより制御部が自動的に作動して
電源に制御信号を送り、ワイヤ18の通電加熱を開始す
る。
【0034】この通電加熱の開始により、ワイヤ18は
再び収縮変形して揺動部材16を反時計回りに揺動さ
せ、この揺動部材16に連動して往復動部材12が左側
に向かって移動し、検出器25の作動により通電加熱が
解除されて、再びワイヤ18が伸長し始め、引っ張りば
ね17が、揺動部材16を時計回りに揺動させ、この揺
動部材16に連動して往復動部材12が右側に向かって
移動する。
【0035】そして、所定の時間にわたって上記のから
くり動作が行なわれた後、スイッチが切られると(OF
F)、上記の一連のからくり動作が停止して、揺動部材
16及び往復動部材12は休止状態に復帰する。
【0036】上記のような一連のからくり動作を行なわ
せるに当たって、制御部(電流量調整部)により、ワイ
ヤ18に供給する電流量を調整して、その加熱速度を適
宜調整することにより、往復動部材12の移動速度を、
例えば、低速モード、中速モード、あるいは高速モード
に設定することができる。したがって、この往復動部材
12の動作速度あるいはそのストロークに明確な強弱を
付けることができ、その結果、この動きを観察する者の
注意を喚起させることができる。
【0037】また、輸送時等の非使用時には、操作スイ
ッチ14がオン状態に設定される。これにより、破断防
止レバー24は、図3(b)に示すように、揺動部材1
6を弾性体としての引っ張りバネ17の付勢方向と逆方
向に押圧する。これにより、ワイヤに弛みが生じ、輸送
時等に外部から振動や衝撃を受けても、ワイヤが破断す
ることがない。
【0038】以上のように、本第1の実施形態によれ
ば、駆動装置10は、一端がケース体11の背面側の下
部に揺動可能に摺動軸15に軸支され、他端側に往復動
部材12が形成された揺動部材16と、揺動部材16を
一方向(図2中の時計回り)に揺動させるように付勢す
る弾性体としての引っ張りばね17と、加熱変形により
引っ張りばね17の付勢力に抗して揺動部材16を一方
向と反対の方向(図2中の反時計回り)に揺動させるよ
うに付勢する形状記憶合金からなるワイヤ18と、この
ワイヤ18を加熱する加熱源としての電源(不図示)を
有することから、従来のようなDCモータ、減速歯車列
等を用いるものに比べて、装置の簡略化、小型化、軽量
化、薄型化等を行なうことができ、たとえば薄型時計等
にこの駆動装置を搭載することも可能となる。
【0039】また、本第1の実施形態では、輸送時等の
非使用時には、操作スイッチ14をオン状態に設定する
ことにより、破断防止レバー24により揺動部材16を
弾性体としての引っ張りバネ17の付勢方向と逆方向に
押圧して、ワイヤ18を弛ませるようにしたので、輸送
時等に外部から振動や衝撃を受けても、ワイヤが破断す
ることを防止できる利点がある。
【0040】第2実施形態 図4(a)は本発明に係る駆動装置の第2の実施形態を
示す正面図、図4(b)は本発明に係る駆動装置の第2
の実施形態を示す横断面図、図4(c)は本発明に係る
駆動装置の第2の実施形態を示す底側面図、図5(a)
は本発明に係る駆動装置の要部を示す図、図5(b)は
(a)の横側面図、図5(c)は底側面図をである。
【0041】本第2の実施形態の駆動装置は、上述した
第1の実施形態と同様に形状記憶合金からなるワイヤを
用いたものであり、大きく異なる点は、往復動部材を左
右に揺動させる代わりの上下動させるように構成したこ
とにある。以下に図面に関連付けて構成および機能を順
を追って説明する。
【0042】この駆動装置30は、方形状に形成され、
ケース体31の前面には、図4(a)に示すように、往
復動部材32が図中上下に往復動可能に案内する案内窓
33が形成されている。また、ケース体31の背面側に
は、図4(b)に示すように、ワイヤ破断防止手段とし
ての破断防止レバーの操作スイッチ34が設けられてい
る。
【0043】そして、ケース体31内には、図5(a)
〜(c)に示すように、両端がケース体31の背面側の
中央部よりやや下部に上下の所定の範囲にわたって案内
する案内部35A,35Bに配置され、中央部に往復動
部材32が形成された揺動(移動)部材36と、揺動部
材36を一方向(図5中の下方向)に付勢する弾性体と
しての引っ張りばね37と、加熱変形により引っ張りば
ね37の付勢力に抗して揺動部材36を一方向と反対の
方向(図5中の上方向)に揺動させるように付勢する形
状記憶合金からなるワイヤ38と、このワイヤ38を加
熱する加熱源としての電源(不図示)等が設けられてい
る。
【0044】また、上記構成に加えて、ワイヤ38の加
熱動作を制御する制御手段としての制御部(不図示)を
備えており、この制御部は、ワイヤ38に流される電流
量を可変的に調整する電流量調整部としての機能も備え
ている。
【0045】引っ張りばね37は、図5(a)に示すよ
うに、揺動部材36の略中央に突設された係止ピン39
とケース体31の背面側の下部に突設された係止ピン4
0とに係止されて、所定の初期張力となるように張設さ
れている。
【0046】また、形状記憶合金製のワイヤ38は、そ
の一端部が、揺動部材36の中央よりも上方のケース体
31内に突設された係止ピン41に係止され、その途中
が回動自在に設けられたプーリ42に巻回され、その他
端部が揺動部材36の係止ピン39に係止されて、所定
の初期張力となるように張設されている。そして、この
ワイヤ38の両端部には、電源からの配線(不図示)が
それぞれ接続されて、このワイヤ38に所望の電流を流
して、ワイヤ38そのものを変態点温度付近まで通電加
熱することができるようになっている。
【0047】したがって、休止状態においては、引っ張
りばね37の付勢力とワイヤ38の付勢力とが釣り合っ
た状態、すなわち、図5(a)において、揺動部材36
が下方に揺動して往復動部材32は下側に移動し、図4
(a)に示すように、案内窓33の下側端に当接した状
態にある。この休止状態からワイヤ38が変態点温度付
近まで加熱されて収縮し始めると、引っ張りばね37の
付勢力に抗して揺動部材36が上方向に揺動して往復動
部材32は上側に移動し、案内窓33の上側端に当接す
る。その後、ワイヤ38の加熱が解除されると、ワイヤ
38は再び伸長して、揺動部材36は引っ張りばね37
の付勢力により下方向に揺動して往復動部材32は下側
に移動し、再び休止状態に復帰する。
【0048】また、揺動部材36の一端側の案内部35
Bの上側に隣接して検出部が案内部35Bに連通するた
とえばフォトインタラプタからなる検出器43が設けら
れている。この検出器43は、往復動部材32がワイヤ
38の付勢力により所定位置、具体的は案内窓33の上
側端近傍に達したことを、揺動部材36の一端側がセン
サ部を横切ることで検出し、その信号を制御部に発信す
るものである。
【0049】そして、この検出器43は、ワイヤ38の
加熱変形により、往復動部材32が図5(a)中の上側
端直前に達したとき、そのことを検出して信号を出力
し、この出力信号に基づいて、制御部が電源からの電流
の供給を遮断して、ワイヤ38の加熱を停止するように
なっている。
【0050】その後、加熱停止によりワイヤ38が伸長
し、引っ張りばね37の付勢力が作用して、往復動部材
32が図5(a)中の下側端に達した後に、タイマー等
の作動により、制御部が自動的に作動して電源に制御信
号を送り、ワイヤ38の加熱を開始するようになってい
る。
【0051】また、揺動部材36の僅かに下方の近傍領
域には、操作スイッチ34に連動する破断防止レバー4
4が設けられている。通常の使用時には、操作スイッチ
34はオフ状態に設定され、これにより、破断防止レバ
ー44は、図5(a)に示すように、揺動部材36と非
接触状態に保持される。これに対して、非使用時、たと
えば輸送時等に形状記憶合金からなるワイヤ38に外部
からの振動、衝撃が加わり、破断するおそれがある場合
等には、操作スイッチ34がオン状態に設定される。こ
れにより、破断防止レバー44は、揺動部材36を弾性
体としての引っ張りバネ37の付勢方向と逆方向に押圧
する。これにより、ワイヤに弛みが生じ、輸送時等に外
部から振動や衝撃を受けても、ワイヤが破断することが
防止される。
【0052】次に、上記構成による動作を説明する。ま
ず、操作スイッチ34はオフ状態に設定される。これに
より、破断防止レバー44が揺動部材36と非接触状態
に保持される。揺動部材36は、図5(a)に示すよう
に、初期位置にあり、その中央部に形成された往復動部
材32が案内窓33の下側端に当接した状態(休止状
態)にある。この状態からスイッチ(不図示)等が入れ
られて(ON)、所定の駆動信号が制御部に入力される
と、制御部が電源に制御信号を送り、ワイヤ38へ所定
量の電流が流される。そして、ワイヤ38が変態点温度
付近まで加熱されると、ワイヤ38は収縮変形を始め、
引っ張りばね37の付勢力に抗して揺動部材32を図5
(a)中の上方向に揺動させ、この揺動部材36に連動
して往復動部材32が上側に移動する。
【0053】その後、往復動部材32が案内窓33の上
側端直前の所定位置に達したときに、検出器43がその
ことを検出して信号を出力し、この出力信号に基づい
て、制御部が電源からの電流の供給を遮断して、ワイヤ
38の通電加熱を停止する。
【0054】この通電加熱の停止により、ワイヤ38の
温度が低下すると、ワイヤ38は元の長さになるよう伸
長し始める。このワイヤ38の復帰動作に伴って、引っ
張りばね37の付勢力が作用し、揺動部材36が図5
(a)中の下方向に揺動し、この揺動部材36に連動し
て往復動部材32が下側に移動する。
【0055】そして、所定の時間経過後、すなわち、往
復動部材32が案内窓33の下側端に当接した後に、タ
イマーにより制御部が自動的に作動して電源に制御信号
を送り、ワイヤ38の通電加熱を開始する。
【0056】この通電加熱の開始により、ワイヤ38は
再び収縮変形して揺動部材36を上方向に揺動させ、こ
の揺動部材36に連動して往復動部材32が上側に向か
って移動し、検出器43の作動により通電加熱が解除さ
れて、再びワイヤ38が伸長し始め、引っ張りばね37
が、揺動部材36を下方向に揺動させ、この揺動部材3
6に連動して往復動部材32が下側に向かって移動す
る。
【0057】そして、所定の時間にわたって上記のから
くり動作が行なわれた後、スイッチが切られると(OF
F)、上記の一連のからくり動作が停止して、揺動部材
36及び往復動部材32は休止状態に復帰する。
【0058】なお、本第2の実施形態の場合、上述した
第1の実施形態の場合と同様に、上記のような一連のか
らくり動作を行なわせるに当たって、制御部(電流量調
整部)により、ワイヤ38に供給する電流量を調整し
て、その加熱速度を適宜調整することにより、往復動部
材32の移動速度を、例えば、低速モード、中速モー
ド、あるいは高速モードに設定することができる。した
がって、この往復動部材32の動作速度あるいはそのス
トロークに明確な強弱を付けることができ、その結果、
この動きを観察する者の注意を喚起させることができ
る。
【0059】また、輸送時等の非使用時には、操作スイ
ッチ34がオン状態に設定される。これにより、破断防
止レバー44は、揺動部材36を弾性体としての引っ張
りバネ37の付勢方向と逆方向(上方向)に押圧する。
これにより、ワイヤに弛みが生じ、輸送時等に外部から
振動や衝撃を受けても、ワイヤが破断することがない。
【0060】以上のように、本第2の実施形態によれ
ば、上述した第1の実施形態と同様の効果、すなわち従
来のようなDCモータ、減速歯車列等を用いるものに比
べて、装置の簡略化、小型化、軽量化、薄型化等を行な
うことができ、たとえば薄型時計等にこの駆動装置を搭
載することも可能となるという効果を得ることができ
る。
【0061】また、輸送時等の非使用時には、操作スイ
ッチ34をオン状態に設定することにより、破断防止レ
バー44により揺動部材36を弾性体としての引っ張り
バネ37の付勢方向と逆方向に押圧して、ワイヤ38を
弛ませるようにしたので、輸送時等に外部から振動や衝
撃を受けても、ワイヤが破断することを防止できる利点
がある。
【0062】第3実施形態 図6ないし図11は、本発明に係るからくり装置の一実
施形態を示すものであり、図6はその正面図、図7はそ
の要部の背面図、図8はその平面図(上面図)、図9は
その右側面図、図10は図1に対して丸太の断面を示す
ように形成された丸太部材を加えた正面図、図11は破
断防止用操作スイッチを含む背面図である。
【0063】この実施形態に係るからくり装置100
は、基台110に相対向して配置されかつその少なくと
も一部が可動な第1の可動体としての第1人形体120
及び第2の可動体としての第2人形体130と、この第
1人形体120の可動部である第1アーム121と第2
人形体130の可動部である第2アーム131とに連結
(ヒンジ結合)された往復動部材140と、基台110
に一端部151が揺動可能に連結され他端部152が往
復動部材140に連結された揺動部材150とを、その
基本構成として備えている。
【0064】さらにからくり装置100は、揺動部材1
50を一方向(図7中の反時計回り)に揺動させるよう
に付勢する弾性体としての引っ張りばね160と、加熱
変形により引っ張りばね160の付勢力に抗して揺動部
材150を一方向と反対の方向(図7中の時計回り)に
揺動させるように付勢する形状記憶合金からなるワイヤ
170と、このワイヤ170を加熱する加熱源としての
電源(不図示)等により構成されている。
【0065】また、上記構成に加えて、ワイヤ170の
加熱動作を制御する制御手段としての制御部(不図示)
を備えており、この制御部は、ワイヤ170に流される
電流量を可変的に調整する電流量調整部としての機能も
備えている。
【0066】ここで、第1人形体120は、図6に示す
ように、その輪郭が頭部120aと胴体部120bとを
なすように形成されており、胴体部120bの下端部が
基台110に固定され、胴体部120bの上方領域にお
いて、可動部である第1アーム121がピン122によ
り揺動自在に連結されている。また、第2人形体130
も、同様に図6に示すように、その輪郭が頭部130a
と胴体部130bとをなすように形成されており、胴体
部130bの下端部が基台110に固定され、胴体部1
30bの上方領域において、可動部である第2アーム1
31がピン132により揺動自在に連結されている。
【0067】往復動部材140は、図6及び図7に示す
ように、下側に鋸の歯143を持つ鋸状に形成されて、
第1人形体120と第2人形体130との間において略
水平方向に伸長するように配置されており、その一端部
141が、ピン123を介して第1アーム121の第1
前腕部121aに連結(ヒンジ結合)され、又、その他
端部142が、ピン133を介して第2アーム131の
第2前腕部131aに連結(ヒンジ結合)されている。
【0068】揺動部材150は、図6ないし図9に示す
ように、第1人形体120と第2人形体130との略中
間の領域において略垂直方向に伸長するようにして往復
動部材140の後方に配置されており、その一端部(下
端部)151が支持軸153を介して基台110に揺動
可能に連結され、又、その他端部(上端部)152がピ
ン154を介して往復動部材140の略中央部に連結
(ヒンジ結合)されている。
【0069】また、図6ないし図9に示すように、第1
人形体120と第2人形体130との略中間の領域でか
つ揺動部材150の後方において、垂直方向に伸長する
ようにしてガイド部材180が配置されている。このガ
イド部材180は、略T字形状をなすように形成されて
おり、その一端部(下端部)181が基台110に固定
されている。また、その他端部(上端部)182には、
略水平方向に長尺な案内溝182aが形成されており、
この案内溝182aには、往復動部材140の背面から
突出しかつ所定の間隔をおいて水平方向に配列して設け
られた2つの係合ピン144、145が遊嵌されてい
る。
【0070】したがって、図7中において、揺動部材1
50が時計回りに揺動して往復動部材140が右側に向
けて移動すると、ピン145が案内溝182aの右側端
に接触(当接)してその移動が規制され、一方、揺動部
材150が反時計回りに揺動して往復動部材140が左
側に向けて移動すると、ピン144が案内溝182aの
左側端に接触(当接)してその移動が規制されるように
なっている。すなわち、このガイド部材180により、
往復動部材140の移動範囲が所定の範囲に規制され、
又、その移動方向が略水平方向となるように案内され
る。
【0071】駆動手段の一部を構成する引っ張りばね1
60は、図7に示すように、揺動部材150の中央より
も僅かに下方の領域に突設された係止ピン161と基台
110に突設された係止ピン162とに係止されて、所
定の初期張力となるように張設されている。また、駆動
手段の一部を構成する形状記憶合金製のワイヤ170
は、その一端部171が、揺動部材150の中央よりも
僅かに上方の領域に突設された係止ピン173に係止さ
れ、その途中が揺動部材150の揺動支点すなわち支持
軸153に回動自在に設けられたプーリ174及び第2
人形体130の下方領域に突設された支持軸175に回
動自在に設けられたプーリ176に巻回され、その他端
部172が、第2人形体130の略中央の領域に突設さ
れた係止ピン177に係止されて、所定の初期張力とな
るように張設されている。そして、このワイヤ170の
両端部171、172には、電源からの配線(不図示)
がそれぞれ接続されて、このワイヤ170に所望の電流
を流して、ワイヤ170そのものを変態点温度付近まで
通電加熱することができるようになっている。
【0072】したがって、休止状態においては、引っ張
りばね160の付勢力とワイヤ170の付勢力とが釣り
合った状態、すなわち、図7において、揺動部材150
が反時計回りに揺動して往復動部材140は左側に移動
し、その係合ピン144が案内溝182aの左側端に当
接した状態にある。この休止状態からワイヤ170が変
態点温度付近まで加熱されて収縮し始めると、引っ張り
ばね160の付勢力に抗して揺動部材150が時計回り
に揺動して往復動部材140は右側に移動し、係合ピン
145が案内溝182aの右側端に当接する。その後、
ワイヤ170の加熱が解除されると、ワイヤ170は再
び伸長して、揺動部材150は引っ張りばね160の付
勢力により反時計回りに揺動して往復動部材140は左
側に移動し、再び休止状態に復帰する。
【0073】上記ガイド部材180の上端部182の一
側部には、図7に示すように、検出器190が設けられ
ている。この検出器190は、往復動部材140がワイ
ヤ170の付勢力により所定位置に達したことを検出
し、その信号を制御部に発信するものである。この検出
器190としては、光センサ(光透過型センサあるいは
光反射型センサ)、磁気検出センサ、機械的接触型セン
サ等種々のものを適用することができる。
【0074】そして、この検出器190は、ワイヤ17
0の加熱変形により、往復動部材140が図7中の右側
端直前に達したとき、すなわち、係合ピン145が案内
溝182aの右側端に接触(当接)する直前の所定位置
に達したときに、そのことを検出して信号を出力し、こ
の出力信号に基づいて、制御部が電源からの電流の供給
を遮断して、ワイヤ170の加熱を停止するようになっ
ている。
【0075】その後、加熱停止によりワイヤ170が伸
長し、引っ張りばね160の付勢力が作用して、往復動
部材140が図7中の左側端に達した後、すなわち、係
合ピン144が案内溝182aの左側端に接触(当接)
して停止した後に、タイマー等の作動により、制御部が
自動的に作動して電源に制御信号を送り、ワイヤ170
の加熱を開始するようになっている。
【0076】この実施形態においては、係合ピン145
が案内溝182aの右側端(図7参照)に接触(当接)
する直前の所定位置に達したことを検出する検出器19
0のみを設けた構成となっているが、同様に係合ピン1
44が案内溝182aの左側端(図7参照)に接触(当
接)する直前の所定位置に達したことを検出する別個の
検出器(不図示)を設けて、両検出器により往復動部材
140の位置を検出して、その往復動作を制御するよう
にすることも可能である。また、上記検出器190等を
設ける代わりに、タイマー等を用いて、所定の時間間隔
(インターバル)をおいて、自動的にワイヤ170の加
熱及び冷却動作を順次に行なわせることも可能である。
【0077】さらに、この実施形態においては、ワイヤ
170の通電加熱を解除するタイミングを、加熱温度が
変態点温度付近、より具体的には変態点温度以下となる
ように設定している。このようなタイミングとすること
により、形状記憶合金製のワイヤ170の耐久性を向上
させることができる。
【0078】また、本実施形態に係るからくり装置10
0では、図11に示すように、上述した第1および第2
の実施形態と同様に、背面側ケース体201にワイヤ破
断防止手段としての破断防止レバーの操作スイッチ20
2が設けられている。そして、図7に示すように、揺動
部材150の中央よりも僅かに左側近傍領域には、操作
スイッチ202に連動する破断防止レバー203が設け
られている。通常の使用時には、操作スイッチ202は
オフ状態に設定され、これにより、破断防止レバー20
3は、図7に示すように、揺動部材150と非接触状態
に保持される。これに対して、非使用時、たとえばたと
えば輸送時等に形状記憶合金からなるワイヤ170に外
部からの振動、衝撃が加わり、破断するおそれがある場
合等には、操作スイッチ202がオン状態に設定され
る。これにより、破断防止レバー203は、図示しない
が揺動部材150を弾性体としての引っ張りバネ160
の付勢方向と逆方向に押圧する。これにより、ワイヤに
弛みが生じ、輸送時等に外部から振動や衝撃を受けて
も、ワイヤが破断することが防止される。
【0079】次に、本実施形態に係るからくり装置の動
作について説明する。まず、操作スイッチ202はオフ
状態に設定される。これにより、破断防止レバー203
が揺動部材150と非接触状態に保持される。そして、
揺動部材150が反時計回りに揺動して往復動部材14
0が左側端すなわち1係合ピン144が案内溝182a
の左側端に当接した状態(休止状態)から、スイッチ
(不図示)等が入れられて(ON)、所定の駆動信号が
制御部に入力されると、制御部が電源に制御信号を送
り、ワイヤ170へ所定量の電流が流される。そして、
ワイヤ170が変態点温度付近まで加熱されると、ワイ
ヤ170は収縮変形を始め、引っ張りばね160の付勢
力に抗して揺動部材150を図7中の時計回りに揺動さ
せ、この揺動部材150に連動して往復動部材140が
右側に移動する。
【0080】その後、往復動部材140が図7中の右側
端直前(係合ピン145が案内溝182aの右側端に当
接する直前)の所定位置に達したときに、検出器190
がそのことを検出して信号を出力し、この出力信号に基
づいて、制御部が電源からの電流の供給を遮断して、ワ
イヤ170の通電加熱を停止する。
【0081】この通電加熱の停止により、ワイヤ170
の温度が低下すると、ワイヤ170は元の長さになるよ
う伸長し始める。このワイヤ170の復帰動作に伴っ
て、引っ張りばね160の付勢力が作用し、揺動部材1
50を図7中の反時計回りに揺動させ、この揺動部材1
50に連動して往復動部材140が左側に移動する。
【0082】そして、所定の時間経過後、すなわち、往
復動部材140が図7中の左側端(係合ピン144が案
内溝182aの左側端に当接した状態)の所定位置に達
した後に、タイマーにより制御部が自動的に作動して電
源に制御信号を送り、ワイヤ170の通電加熱を開始す
る。
【0083】この通電加熱の開始により、ワイヤ170
は再び収縮変形して揺動部材150を時計回りに揺動さ
せ、この揺動部材150に連動して往復動部材140が
右側に向かって移動し、検出器190の作動により通電
加熱が解除されて、再びワイヤ170が伸長し始め、引
っ張りばね160が、揺動部材150を反時計回りに揺
動させ、この揺動部材150に連動して往復動部材14
0が左側に向かって移動する。
【0084】このように、ワイヤ170の通電加熱を間
欠的に行なうことにより、図12に示すように、第1人
形体120と第2人形体130との間に配置された丸太
部材300の上側で、鋸状に形成された往復動部材14
0が往復移動することになり、両人形体120、130
が、あたかも鋸を挽いて丸太を切るようなからくり動作
を行なわせることができる。そして、所定の時間にわた
って上記のからくり動作が行なわれた後、スイッチが切
られると(OFF)、上記の一連のからくり動作が停止
して、揺動部材150及び往復動部材140は休止状態
に復帰する。
【0085】上記のような一連のからくり動作を行なわ
せるに当たって、制御部(電流量調整部)により、ワイ
ヤ170に供給する電流量を調整して、その加熱速度を
適宜調整することにより、往復動部材140の移動速度
を、例えば、低速モード、中速モード、あるいは高速モ
ードに設定することができる。したがって、このからく
り動作の速度あるいはそのストロークに明確な強弱を付
けることができ、その結果、この動きを観察する者の注
意を喚起させることができる。
【0086】また、輸送時等の非使用時には、操作スイ
ッチ202がオン状態に設定される。これにより、破断
防止レバー203は、揺動部材150を弾性体としての
引っ張りバネ160の付勢方向と逆方向(上方向)に押
圧する。これにより、ワイヤに弛みが生じ、輸送時等に
外部から振動や衝撃を受けても、ワイヤが破断すること
がない。
【0087】図12は、上記のからくり装置100を薄
型時計320に搭載した実施形態を示すものである。こ
の実施形態では、図12に示すように、文字盤330の
前方にからくり装置100を配置している。すなわち、
前述の基台110及びガイド部材180に相当するもの
を、文字盤330で代用し、この文字盤330にガイド
部材180の案内溝182a等に相当するものを形成し
た構成となっている。この構成によれば、時計320そ
のものの構成部品をからくり装置100の構成部品とし
て適用(特に文字盤330をガイド部材として適用)す
ることができ、部品点数の削減により一層の薄型化を行
なうことができる。
【0088】以上のように、本第3の実施形態によれ
ば、からくり装置100を、基台110に相対向して配
置されかつその少なくとも一部が可動な第1の可動体と
しての第1人形体120及び第2の可動体としての第2
人形体130と、この第1人形体120の可動部である
第1アーム121と第2人形体130の可動部である第
2アーム131とに連結(ヒンジ結合)された往復動部
材140と、基台110に一端部151が揺動可能に連
結され他端部152が往復動部材140に連結された揺
動部材150とを有する基本構成と、さらに揺動部材1
50を一方向に揺動させるように付勢する弾性体として
の引っ張りばね160と、加熱変形により引っ張りばね
160の付勢力に抗して揺動部材150を一方向と反対
の方向に揺動させるように付勢する形状記憶合金からな
るワイヤ170と、このワイヤ170を加熱する加熱源
としての電源(不図示)とを有するように構成したの
で、従来のようなDCモータ、減速歯車列等を用いるも
のに比べて、装置の簡略化、小型化、軽量化、薄型化等
を行なうことができ、薄型時計等にこのからくり装置を
搭載することも可能となる。
【0089】また、本第3の実施形態では、輸送時等の
非使用時には、操作スイッチ202をオン状態に設定す
ることにより、破断防止レバー203により揺動部材1
50を弾性体としての引っ張りバネ160の付勢方向と
逆方向に押圧して、ワイヤ170を弛ませるようにした
ので、輸送時等に外部から振動や衝撃を受けても、ワイ
ヤが破断することを防止できる利点がある。
【0090】また、ワイヤ170の加熱動作を制御する
制御手段、往復動部材がワイヤの付勢力により所定位置
に達したことを検出する検出器、加熱源としてワイヤに
電流を供給する電源等を採用することにより、制御手段
を介してワイヤの通電加熱を間欠的に行なわせるだけ
で、可動体に連結された往復動部材を往復移動させるこ
とができる。
【0091】また、ワイヤ170に供給される電流量を
可変的に調整する電流量調整部を設けることで、ワイヤ
に流される電流の量を適宜調整して、ワイヤの通電加熱
による収縮変形の変形速度及び変形量が適宜調整するこ
とができ、これにより、往復動部材を所望の速度で可変
的に移動させることができ、観察者の注意を喚起させる
ことができる。
【0092】以上述べた第3の実施形態においては、形
状記憶合金からなるワイヤ170を加熱する手段とし
て、電源により電流を供給して通電加熱する手法を示し
たが、これに限定されるものではなく、加熱により収縮
変形を生じさせるものであれば、高温液体、レーザ光照
射等その他の加熱源を採用することができる。また、上
記実施形態においては、可動体として、第1アーム12
1を持つ第1人形体120及び第2アーム131を持つ
第2人形体130を採用したが、これに限定されるもの
ではなく、人形以外の動物等の形態を示すものであって
もよい。
【0093】また、上記実施形態においては、往復動部
材140として鋸状に形成されたもの及びこの往復動部
材140により切断される丸太部材300を採用した
が、これに限定されるものではなく、往復動部材を綱引
き用の綱、あるいは、観察者の注意を喚起する装飾体等
その他の形態に形成することができる。
【0094】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、従
来のようなDCモータ、減速歯車列等を用いるものに比
べて、装置の簡略化、小型化、軽量化、薄型化等を行な
うことができ、薄型時計等にこのからくり装置を搭載す
ることも可能となる。
【0095】また、破断防止手段を設けることで、輸送
時等に外部から振動や衝撃を受けても、ワイヤが破断す
ることを防止できる利点がある。
【0096】また、ワイヤの加熱動作を制御する制御手
段、往復動部材がワイヤの付勢力により所定位置に達し
たことを検出する検出器、加熱源としてワイヤに電流を
供給する電源等を採用することにより、制御手段を介し
てワイヤの通電加熱を間欠的に行なわせるだけで、可動
体に連結された往復動部材を往復移動させることができ
る。
【0097】また、ワイヤに供給される電流量を可変的
に調整する電流量調整部を設けることで、ワイヤに流さ
れる電流の量を適宜調整して、ワイヤの通電加熱による
収縮変形の変形速度及び変形量が適宜調整することがで
き、これにより、往復動部材を所望の速度で可変的に移
動させることができ、観察者の注意を喚起させることが
できる。
【0098】さらに、可動体を2つの人形の形態をなす
ように形成し、往復動部材を鋸状に形成すれば、両人形
があたかも鋸を挽いているような動きを提供することが
でき、このからくり動作に対して、観察者の注意をより
一層喚起させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る駆動装置の第1の実施形態を示す
図である。
【図2】本発明に係る駆動装置の第1の実施形態の要部
を示す図である。
【図3】本発明に係る駆動装置の判断防止機構を説明す
るための図である。
【図4】本発明に係る駆動装置の第2の実施形態を示す
図である。
【図5】本発明に係る駆動装置の第2の実施形態の要部
を示す図である。
【図6】本発明のからくり装置の正面図である。
【図7】本発明に係るからくり装置の駆動系の要部の背
面図である。
【図8】本発明に係るからくり装置の平面図である。
【図9】本発明に係るからくり装置の右側面図である。
【図10】図6に示す装置に丸太部材を取り付けた状態
を示す正面図である。
【図11】本発明に係るからくり装置の背面図である。
【図12】図10に示すからくり装置を薄型時計の文字
盤上に配置した実施形態を示す正面図である。
【符号の説明】 10,30…駆動装置 11,31…ケース体 12,32…往復動部材 13,33…案内窓 14,34…操作スイッチ 16,36…揺動部材 17…引っ張りばね 18…ワイヤ 25,43…検出器 24、44…破断防止レバー 100…からくり装置 110…基台 120…第1人形体(可動体) 121…第1アーム 130…第2人形体(可動体) 131…第2アーム 140…往復動部材 144…係合ピン 145…係合ピン 150…揺動部材 153…支持軸(揺動支点) 160…引っ張りばね(弾性体) 170…ワイヤ 174…プーリ 180…ガイド部材 182a…案内溝 190…検出器 201…ケース体 202…操作スイッチ 203…破断防止レバー 300…丸太部材 320…薄型時計 330…文字盤

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 往復動部材を往復動させる駆動装置であ
    って、 揺動可能に設けられ、所定部位に上記往復動部材が取り
    付けられる揺動部材と、 上記揺動部材を一方向に揺動させるように付勢する弾性
    体と、 加熱変形により上記弾性体の付勢力に抗して上記揺動部
    材を上記一方向と反対の方向に揺動させるように付勢す
    る形状記憶合金からなるワイヤと、 上記ワイヤを加熱する加熱源と、 上記ワイヤが弛むように、上記揺動部材を上記弾性体の
    付勢方向と逆方向に選択的に押圧可能なワイヤ破断防止
    手段とを有する駆動装置。
  2. 【請求項2】 上記ワイヤの加熱動作を制御する制御手
    段と、 上記往復動部材が上記ワイヤの付勢力により所定位置に
    達したことを検出する検出器とを有し、 上記加熱源は、上記ワイヤに電流を供給する電源からな
    り、 上記制御手段は、上記検出器の出力信号に基づいて上記
    電源からの電流の供給を遮断する請求項1記載の駆動装
    置。
  3. 【請求項3】 往復動部材を往復動させるからくり装置
    であって、 基台と、 基台に配置されかつその少なくとも一部が可動な可動体
    と、 上記可動体に対してヒンジ結合されて往復動させられる
    往復動部材と、 上記基台に一端部が揺動可能に連結され他端部が上記往
    復動部材に連結された揺動部材と、 上記揺動部材を一方向に揺動させるように付勢する弾性
    体と、 加熱変形により上記弾性体の付勢力に抗して上記揺動部
    材を上記一方向と反対の方向に揺動させるように付勢す
    る形状記憶合金からなるワイヤと、 上記ワイヤを加熱する加熱源と、 上記ワイヤが撓むように、上記揺動部材を上記弾性体の
    付勢方向と逆方向に選択的に押圧可能なワイヤ破断防止
    手段とを有するからくり装置。
  4. 【請求項4】 上記ワイヤの加熱動作を制御する制御手
    段と、 上記往復動部材が上記ワイヤの付勢力により所定位置に
    達したことを検出する検出器とを有し、 上記加熱源は、上記ワイヤに電流を供給する電源からな
    り、 上記制御手段は、上記検出器の出力信号に基づいて上記
    電源からの電流の供給を遮断する請求項3記載のからく
    り装置。
  5. 【請求項5】 上記制御手段は、上記ワイヤに供給され
    る電流量を可変的に調整する電流量調整部を有する請求
    項4記載のからくり装置。
  6. 【請求項6】 上記ワイヤは、上記揺動部材の揺動支点
    の位置に設けられたプーリを介して張設されている請求
    項3、4、または5記載のからくり装置。
  7. 【請求項7】 上記往復動部材の移動範囲を所定の範囲
    に規制しつつその移動を案内するガイド部材を有する請
    求項3、4、5、または6記載のからくり装置。
  8. 【請求項8】 上記ガイド部材は、一端部が上記基台に
    固定され、他端部に略水平方向に長尺な案内溝を有する
    略T字形状に形成されており、上記往復動部材は、上記
    案内溝に係合する係合ピンを有する請求項7記載のから
    くり装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017096144A (ja) * 2015-11-20 2017-06-01 国立大学法人 大分大学 形状記憶合金アクチュエータ、形状記憶合金アクチュエータ制御装置、及びその方法

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