JP2001098641A - 地盤改良体を用いた建物 - Google Patents
地盤改良体を用いた建物Info
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Abstract
むものとならず、さらに、地盤沈下に伴い浮き上がり・
ネガティブフリクションなどの問題が発生することの無
いような地盤改良体を用いた建物を提供する。 【解決手段】 地盤の表層を改良して地盤改良体2をマ
ット状に形成し、地盤改良体2上に柱3を直接立設し、
柱3,3間に梁を架設する構成からなる架構を形成し、
柱3の柱脚3aを地盤改良体2に埋設し、さらに、地盤
改良体2内に、平面視した場合に、所定寸法離間した位
置から柱脚3aを囲むように形成した枠体6を埋設し
た。
Description
等に用いられて好適な建物に関するものであり、特に、
地盤改良体を用いたものに係る。
地盤中に支持杭を設置し、この支持杭上に建物の上部構
造を形成することが一般的である。
所定値(例えば、N値50以上)の硬度を有する地盤に
対して設置することが設計上必要とされている。したが
って、支持杭を地盤中の支持層にまで到達するように設
置する必要があるが、支持層が深い位置にある場合に
は、長尺の杭を用いる必要があり極めて不経済である。
支持層以浅の地盤沈下に伴う建物の浮き上がり・ネガテ
ィブフリクションによる杭体の破壊などの問題が生じる
場合がある。
ものであり、支持層が深い位置にある場合にもコストが
嵩むものとならず、さらに、地盤沈下に伴い浮き上がり
・ネガティブフリクションなどの問題が発生することの
無いような地盤改良体を用いた建物を提供することを課
題とする。
体を用いた建物は、地盤の表層を改良して地盤改良体を
マット状に形成し、該地盤改良体上に柱を直接立設し、
該柱間に梁を架設する構成からなる架構で形成され、前
記柱の柱脚が、前記地盤改良体内に埋設固定され、前記
地盤改良体内には、平面視した場合に、所定寸法離間し
た位置から前記柱脚を囲むように形成された枠体が埋設
されていることを特徴としている。
においては、枠体が柱脚の周囲を拘束することとなり、
したがって、柱脚周辺のせん断強度が増大する。
は、請求項1記載の地盤改良体を用いた建物であって前
記柱脚の下方には、前記枠体の下端を閉塞する底板が設
けられていることを特徴としている。
は、請求項1記載の地盤改良体を用いた建物であって、
前記枠体と前記柱脚とが接続されて一体化されているこ
とを特徴としている。
建物においては、柱の荷重によるパンチングせん断力に
対して抵抗性を発揮することが可能となる。
面に基づいて説明する。図3および図4は、本発明の一
実施の形態を示す図であり、符号1は建物(地盤改良体
を用いた建物)を示す。この建物1は、これら図中に示
すように、地盤Gを構成する軟弱な層のうちの表層部分
を改良することにより地盤改良体2をマット状に形成
し、さらに、地盤改良体2上に、柱3,3,…を立設す
るとともに、柱3,3間に梁4を架設することにより、
柱3および梁4からなる架構5を構築した構成となって
いる。
図であり、また、図2は、図1におけるI−I線矢視断
面図である。図中に示すように、柱3の柱脚3aは、地
盤改良体2に埋設固定されている。また、柱脚3aの周
囲には、平面視した場合に、所定寸法離間した位置から
柱脚3aを囲むように形成された枠体6が、地盤改良体
2に埋設された状態で配置されている。枠体6は、鉄板
により形成されている。
は、建物1の直下の地盤の表層部分をすべて地盤改良体
2としたために、地盤Gが軟弱であったとしても、堅固
な層(支持層)にまで到達する支持杭を設置する必要が
ない。さらに、地盤改良体2が、構造材として機能する
ために、従来と異なり、基礎梁を不要としたり、あるい
は、基礎梁の断面寸法の縮小化を図ることができる。こ
れらにより大幅なコストダウンが可能であるとともに、
工期の短縮化および設計自由度の向上を図ることができ
る。また、杭が不要であるために、杭の輸送費が必要と
ならず、さらに、杭打機などの特別な建設重機を用いる
ことなく施工が可能となる。また、特に、支持層が深い
位置にあるような場合においては、長尺の杭を用いる必
要がないために、コストダウンの効果をより一層顕著な
ものとすることができる。
支持層以浅の地盤沈下に伴う建物の浮き上がり・ネガテ
ィブフリクションによる杭体の破壊などの問題が生じる
ことが無く、地盤沈下時の建物の安全性を確保すること
ができる。さらに、建物1の直下の地盤の表層部分がす
べて地盤改良体2とされているために、建物1の不同沈
下を抑制することができる。
3aの周囲を拘束するように作用するため、柱3に水平
力が作用した場合に、地盤改良体2内において、図5に
示すような微小な部分破壊7が生じることがない。した
がって、柱脚3a周辺のせん断強度を増大させることが
できる。図6は、このようなせん断強度の増強効果を概
念的に表したグラフである。図から理解されるように、
柱脚3aを枠体6で囲った場合(図中、「拘束あり」と
して示したグラフ線)には、囲わない場合(図中「拘束
なし」として示したグラフ線)に比較して、同一のひず
みを生じさせるのに数倍のせん断力が必要となる。すな
わち、柱脚3aを枠体6で囲うことにより、同一のせん
断力が柱脚3aに作用した場合に生じるひずみを数分の
一にすることができ、これにより、地震に対する抵抗力
を増大して、建物1の安全性を向上させることができ
る。
趣旨を逸脱しない範囲内で他の構成を採用するようにし
てもよい。例えば、上記実施の形態においては、枠体6
が鉄板により形成されていたが、これに代えて、金網等
を用いるようにしてもよい。
に、枠体6の下端6aを閉塞するような底板8を設けた
り、あるいは、図8に示すように、枠体6と柱脚3aと
の間をリブプレート9により接続し、これにより枠体6
と柱脚3aとを一体化するようにしてもよい。このよう
な構成とすることにより、柱3からの荷重によるパンチ
ングせん断力に対して抵抗性を発揮することが可能とな
り、建物1の安全性をさらに向上させることができる。
盤改良体を用いた建物においては、支持層にまで到達す
る支持杭を設置する必要がなく、さらに、地盤改良体
が、構造材として機能するために、従来と異なり、基礎
梁を不要として、大幅なコストダウンを可能とすること
ができる。また、杭が不要であるために、地盤沈下に伴
う建物の浮き上がり・ネガティブフリクションによる杭
体の破壊などの問題が生じることが無く、安全性が高
い。加えて、枠体が柱脚の周囲を拘束するように作用す
るため、柱に水平力が作用した場合に、地盤改良体内に
おいて、微小な部分破壊が生じることがなく、柱脚周辺
のせん断強度を増大させて、地震時における安全性の向
上を図ることができる。
を用いた建物においては、柱からの荷重によるパンチン
グせん断力に対して抵抗性を発揮することが可能とな
り、建物の安全性をさらに向上させることができる。
って、建物における柱脚の拡大立断面図である。
す平面図である。
て、柱脚およびその周辺の立断面図である。
せん断力の関係を示すグラフである。
の拡大立断面図である。
す柱脚の平断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 地盤の表層を改良して地盤改良体をマッ
ト状に形成し、該地盤改良体上に柱を直接立設し、該柱
間に梁を架設する構成からなる架構で形成され、 前記柱の柱脚が、前記地盤改良体内に埋設固定され、 前記地盤改良体内には、平面視した場合に、所定寸法離
間した位置から前記柱脚を囲むように形成された枠体が
埋設されていることを特徴とする地盤改良体を用いた建
物。 - 【請求項2】 請求項1記載の地盤改良体を用いた建物
であって 前記柱脚の下方には、前記枠体の下端を閉塞する底板が
設けられていることを特徴とする地盤改良体を用いた建
物。 - 【請求項3】 請求項1記載の地盤改良体を用いた建物
であって、 前記枠体と前記柱脚とが接続されて一体化されているこ
とを特徴とする地盤改良体を用いた建物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28067799A JP4129663B2 (ja) | 1999-09-30 | 1999-09-30 | 地盤改良体を用いた建物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28067799A JP4129663B2 (ja) | 1999-09-30 | 1999-09-30 | 地盤改良体を用いた建物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001098641A true JP2001098641A (ja) | 2001-04-10 |
JP4129663B2 JP4129663B2 (ja) | 2008-08-06 |
Family
ID=17628402
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28067799A Expired - Fee Related JP4129663B2 (ja) | 1999-09-30 | 1999-09-30 | 地盤改良体を用いた建物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4129663B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006038620A1 (ja) * | 2004-10-05 | 2006-04-13 | Incorporated Administrative Agency Public Works Research Institute | 脚柱の接合部構造および接合方法 |
US20150161467A1 (en) * | 2013-12-11 | 2015-06-11 | Fuji Xerox Co., Ltd | Information processing device, information processing method, and non-transitory computer-readable medium |
-
1999
- 1999-09-30 JP JP28067799A patent/JP4129663B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006038620A1 (ja) * | 2004-10-05 | 2006-04-13 | Incorporated Administrative Agency Public Works Research Institute | 脚柱の接合部構造および接合方法 |
US20150161467A1 (en) * | 2013-12-11 | 2015-06-11 | Fuji Xerox Co., Ltd | Information processing device, information processing method, and non-transitory computer-readable medium |
US9280564B2 (en) * | 2013-12-11 | 2016-03-08 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Information processing device, information processing method, and non-transitory computer-readable medium |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4129663B2 (ja) | 2008-08-06 |
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