JP2001096292A - 汚水処理装置 - Google Patents

汚水処理装置

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JP2001096292A
JP2001096292A JP27547899A JP27547899A JP2001096292A JP 2001096292 A JP2001096292 A JP 2001096292A JP 27547899 A JP27547899 A JP 27547899A JP 27547899 A JP27547899 A JP 27547899A JP 2001096292 A JP2001096292 A JP 2001096292A
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JP
Japan
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filtration
tank
sewage treatment
water
pipe
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Kiichi Watabe
紀一 渡部
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BENEASU KK
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機性汚水のバクテリアによる分解処理とろ
過層による固液分離を行う汚水処理装置において、コス
トダウンを図るとともに、メンテナンスを容易にし、し
かも高品質の処理水が得られるようにすること。 【解決手段】 汚水処理槽1に培養液を補給するバクテ
リア培養槽8を備え、前記汚水処理槽1内には曝気用散
気管2,4と処理水ろ過送出手段5とが配設され、前記
処理水ろ過送出手段5がろ過用不織布層30を備えた構
成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機性汚水のバク
テリアによる分解処理とろ過層による固液分離を行う汚
水処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】この種の汚水処理装置
は、曝気槽内で有機性汚水を活性汚泥処理し、これを、
精密ろ過(MF)膜や中空糸膜などの半透膜を使用する
膜処理により固液分離して、浄化された処理水を得るた
めの装置であるが、従来のこの種の装置では、固液分離
のために精密ろ過(MF)膜や中空糸膜などの、細孔径
が0.1〜10μm程度の特殊なろ過膜を使用しなけれ
ばならなかったため、当該ろ過膜を組み込んだろ過送出
手段の構造が複雑で非常に高価なものとなるばかりでな
く、ろ過膜が汚泥により容易に目詰まりを起こすため、
この目詰まり防止のために、特別な目詰まり防止手段や
頻繁に高度なメンテナンスを必要とし、イニシャルコス
トは勿論のこと、ランニングコストも非常に高くつく欠
点があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような従
来の問題点を解消し得る汚水処理装置を提供することを
目的とするものであって、その手段を後述する実施形態
の参照符号を付して示すと、汚水処理槽1に培養液を補
給するバクテリア培養槽8を備え、前記汚水処理槽1内
には曝気用散気管2,4とろ過送出手段5とが配設さ
れ、前記ろ過送出手段5がろ過用不織布層30を備えた
構成となっている。
【0004】上記構成の本発明装置を実施するについ
て、具体的には、前記汚水処理槽1を、曝気用散気管2
を備え且つ前記バクテリア培養槽8からの培養液41が
補給される第一の曝気処理槽3と、曝気用散気管4及び
前記ろ過送出手段5を備えた第二のろ過処理槽6とに分
け、第一の曝気処理槽1内の被処理水42を第二のろ過
処理槽6に供給循環させるポンプ9及び配管(送水管1
0、オーバーフロー管11、及び戻し管12)を設ける
ことができる。この場合、前記第一の曝気処理槽3は地
下に埋設し、前記第二のろ過処理槽6を地上に配設する
ことができる。
【0005】また、前記バクテリア培養槽8に汚水処理
槽1内の被処理水を補給するポンプ9及び配管(送水管
10、オーバーフロー管11、及び送水管14)と、当
該バクテリア培養槽8からオーバーフローした培養液4
1を汚水処理槽1に戻すオーバーフロー管15とを設け
ることができる。
【0006】前記ろ過送出手段5は、複数枚のろ過ユニ
ット24と、ろ過ユニット支持フレーム25とから構成
し、各ろ過ユニット24には、矩形枠27と、この矩形
枠27を挟み込んで内包するろ過用不織布層30と、周
囲が前記矩形枠27で取り囲まれ且つ両側が前記ろ過用
不織布層30でカバーされた閉空間(領域27b,27
c)内に通じる処理水送出用配管接続部26aとを設
け、ろ過ユニット支持フレーム25は、前記ろ過ユニッ
ト24を垂直向きで適当間隔おきに抜き差し自在に並列
支持するものとし、その下側に、各ろ過ユニット24の
両側に散気する散気管4を配設することができる。この
場合、前記矩形枠27を、内向きに開口31を備えたパ
イプ材26で構成し、このパイプ材26を前記処理水送
出用配管接続部26aに連通させることができる。
【0007】さらに、周囲が前記矩形枠27で取り囲ま
れ且つ両側が前記ろ過用不織布層30でカバーされた閉
空間(領域27b,27c)内に、通水性のある充填材
28を詰めたり、前記矩形枠27とろ過用不織布層30
との間に通水性のある緩衝材層29を介装することがで
きる。
【0008】また、前記ろ過送出手段5から処理水を吸
引して処理水槽17に送出するポンプ19及び送水管1
8,20を設け、当該送水管18,20には、処理水槽
17内のろ過処理水43を前記ポンプ19を経由させて
ろ過送出手段5に戻す開閉弁付き逆洗用送水管21を併
設することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好適実施形態を添
付図に基づいて説明すると、図1において、1は汚水処
理槽であって、曝気用散気管2を備えた第一の曝気処理
槽3と、曝気用散気管4及びろ過送出手段5を備えた第
二のろ過処理槽6とから構成されている。第一の曝気処
理槽3は地下に埋設され、図外の流量調整槽から一定流
量で送出される汚水が汚水投入管7より投入されるもの
で、上部には、この第一の曝気処理槽3に培養液を補給
するバクテリア培養槽8を備えている。
【0010】第二のろ過処理槽6は、内蔵するろ過送出
手段5のメンテナンスを容易にするために地上に設置さ
れるもので、第一の曝気処理槽3内の被処理水を第二の
ろ過処理槽6に供給するためのポンプ9及び送水管10
と、この第二のろ過処理槽6から被処理水を第一の曝気
処理槽3に戻すためのオーバーフロー管11、及び槽底
近くからの戻し管12とにより、第一の曝気処理槽3内
の被処理水が第二のろ過処理槽6内を循環するように構
成されている。
【0011】バクテリア培養槽8は内部に曝気用散気管
13を備え、第二のろ過処理槽6からのオーバーフロー
管11から分岐された送水管14により被処理水が供給
され、オーバーフロー管15からオーバーフローする培
養液が第一の曝気処理槽3内に供給される。なお、各槽
内の曝気用散気管2,4,13は、共通のブロワー16
に接続されている。
【0012】17は、第二のろ過処理槽6内のろ過送出
手段5から送出される処理水を一時貯留する処理水槽で
あって、ろ過送出手段5から水頭圧により処理水を処理
水槽17に送出する送水管18には、ろ過送出手段5か
らポンプ19により処理水を吸引して処理水槽17に送
出するための送水管20と、前記ポンプ19により処理
水槽17内の処理水をろ過送出手段5に強制的に戻して
当該ろ過送出手段5を逆洗する逆洗用送水管21と、こ
れらを択一的に使用するために切り換えられる開閉弁2
2a〜22dとが併設されている。23は処理水槽17
からの処理水取り出し用オーバーフロー管である。
【0013】ろ過送出手段5は、複数枚のろ過ユニット
24と、ろ過ユニット支持フレーム25とから構成され
ている。図2〜図4に示すように、各ろ過ユニット24
は、パイプ材26を利用して内部が互いに連通するよう
に構成した、中仕切り部27aを有する矩形枠27と、
この矩形枠27内の2つの領域27b,27c内に詰め
られた、例えば不規則に曲がった短い合成樹脂製紐状体
の集合体などの、十分な通水性のある充填材28と、こ
の充填材28及び矩形枠27を包み込むように外側に装
着された、目の荒い不織布などの、十分な通水性のある
緩衝材層29と、この緩衝材層29の外側を包み込むよ
うに装着されたろ過用不織布層30とから構成されてい
る。
【0014】中仕切り部27aを含む矩形枠27を構成
するパイプ材26は、内向き(矩形枠25内の2つの領
域内に向く方向)に開口31が多数直列状に配設され、
矩形枠27の上側辺の両端2箇所において、パイプ材2
6の端部がろ過用不織布層30の外に突出する配管接続
部26a,26bを構成している。なお、ろ過用不織布
層30は、例えば所定寸法に裁断された矩形の不織布を
二つ折りにして間に緩衝材層29で被覆した矩形枠27
を挟み込み、左右両側辺と上側辺とにおいて不織布側辺
どうしを溶接など適当な方法で接合することにより構成
することができる。
【0015】ろ過ユニット支持フレーム25は、上記構
成のろ過ユニット24を、その左右両側辺と底辺とに外
嵌して上下方向抜き差し自在に垂直向きで支持する受け
枠32を適当間隔おきに並列して外枠33により一体化
したものであって、各受け枠32にろ過ユニット24を
上から落とし込んで支持させることにより、複数枚のろ
過ユニット24をそれぞれ垂直向きで適当間隔おきに並
列配置させることができる。しかして、図1に示す散気
管4は、各受け枠32間の中央真下位置に上向きの散気
口4aが位置する状態で、各受け枠32と平行な姿勢で
前記外枠33に取り付けられ、各散気管4の一端部は共
通の送気管34に接続されている。また、各受け枠32
の両側には、上下方向適当間隔おきにろ過ユニット保護
用桟材35が付設されている。
【0016】なお、ろ過ユニット支持フレーム25の各
受け枠32内に挿入支持された各ろ過ユニット24の配
管接続部26a,26bの内、一方の配管接続部26a
は、着脱自在な配管接続具36を介して前記送水管18
に接続されるが、他方の配管接続部26bには、着脱自
在な配管接続具37を介してエアー逃がし管38を接続
することができる。この場合、エアー逃がし管38に
は、開閉弁39を備え且つ第二のろ過処理槽6の槽上端
より上方位置で下向きに開口する開口端を備えた逆U字
形管40を接続することができる。
【0017】上記構成の汚水処理装置において、第一の
曝気処理槽3には、図外の流量調整槽から一定流量で送
出される汚水が投入されるとともに、バクテリア培養槽
8からはバクテリア、特にバチルス菌などのバチルス属
細菌を培養増殖させた培養液41がオーバーフロー管1
5より絶えず補給され、そしてブロワー16より散気管
2を介して常時補給される空気により曝気される結果、
当該第一の曝気処理槽3内の被処理水42は、バチルス
属細菌を豊富に含む活性汚泥化された被処理水となる。
この第一の曝気処理槽3内の活性汚泥化された被処理水
42は、ポンプ9、送水管10、オーバーフロー管1
1、及び戻し管12により絶えず第二のろ過処理槽6を
循環し、その循環被処理水42の一部が送水管14によ
りバクテリア培養槽8に供給され、この供給量分だけ当
該バクテリア培養槽8から培養液41がオーバーフロー
管15より第一の曝気処理槽1内に補給される。
【0018】第二のろ過処理槽6内を循環する被処理水
42は、この被処理水42中に浸漬されることになる多
数のろ過ユニット24でろ過された後、処理水槽17に
移される。即ち、第二のろ過処理槽6内の被処理水42
をして水頭圧で自然にろ過ユニット24を通過させて処
理水槽17に移行させるときは、図1の開閉弁22c,
22dを閉じるとともに開閉弁22a,22bを開いて
おくことにより、第二のろ過処理槽6内の被処理水42
は、当該第二のろ過処理槽6内の被処理水42のレベル
と送水管18のレベルとの差に起因する水頭圧によりろ
過ユニット24を通過し、開閉弁22b,22aを経由
して自然に送水管18から処理水槽17に流出する。こ
の場合、図2に示したように各ろ過ユニット24がエア
ー逃がし管38に接続されているときは、開閉弁39を
開いて各ろ過ユニット24の内部(図2に示す領域27
b,27c内)がエアー逃がし管38を介して大気に開
放されている状態にすることにより、水頭圧による被処
理水42のろ過処理を円滑確実に行わせることができ
る。
【0019】図1に示すポンプ19を利用して、第二の
ろ過処理槽6内の被処理水42をして各ろ過ユニット2
4を強制的に吸引通過させて処理水槽17に流出させる
ときは、開閉弁22b,22dを閉じるとともに開閉弁
22a,22cを開いた状態でポンプ19を作動させれ
ば良い。この場合、図2に示したように各ろ過ユニット
24がエアー逃がし管38に接続されているときは、開
閉弁39を閉じておく必要がある。
【0020】何れの場合も、第二のろ過処理槽6内の被
処理水42が各ろ過ユニット24を経由して処理水槽1
7に移行するとき、被処理水42は各ろ過ユニット24
のろ過用不織布層30を通過することになるので、当該
被処理水42中の固形分が前記ろ過用不織布層30にお
いてろ過分離される。この場合、システムが安定するま
での間は、不織布層30の細孔径が200〜400μm
程度と、一般の膜処理に利用される各種半透膜と比較し
て格段に大きいので、被処理水42中の比較的大きな固
形成分までも通過してしまうことになるが、被処理水4
2中のバチルス属細菌が豊富であるため、各ろ過ユニッ
ト24の表面(ろ過用不織布層30の表面)にはフロッ
クの大きな良好な活性汚泥層が比較的速やかに形成され
ることになり、この活性汚泥層が各ろ過ユニット24の
表面に形成された後は、当該活性汚泥層が微細な細孔径
を備えたろ過層として機能し、依って活性汚泥処理によ
る良好な精密固液分離処理が行われ、略完全なろ過処理
水が処理水槽17に流出することになる。処理水槽17
内に貯留されるろ過処理水43は、オーバーフロー管2
3より次段の消毒槽などに流出する。
【0021】なお、第二のろ過処理槽6内に散気管4よ
り供給される空気は、各ろ過ユニット24の表面の目詰
まりを抑制するとともに、当該ろ過ユニット24の表面
に形成される活性汚泥層を好気状態に保持するのに役立
つ。しかしながら、各ろ過ユニット24におけるろ過用
不織布層30の目詰まりが或る程度進行した時点で、ポ
ンプ19を利用した逆洗作業を行うことができる。即
ち、図1に示す開閉弁22a,22cを閉じるとともに
開閉弁22b,22dを開いた状態でポンプ19を作動
させることにより、処理水槽17中のろ過処理水43を
逆洗用送水管21から送水管20,18を経由して各ろ
過ユニット24内(図2に示す領域27b,27c内)
に逆送され、各ろ過ユニット24のろ過用不織布層30
を内側から外向きに流通して、当該ろ過用不織布層30
を逆洗することになる。この場合も、図2に示したよう
に各ろ過ユニット24がエアー逃がし管38に接続され
ているときは、開閉弁39を閉じておく必要がある。
【0022】なお、上記実施形態では、汚水処理槽1を
第一の曝気処理槽3と第二のろ過処理槽6とに分けて構
成したが、第一の曝気処理槽3内にろ過送出手段5を配
設して第二のろ過処理槽6を省くことも可能である。ま
た、開閉弁22a〜22d,39として電磁開閉弁や電
動開閉弁を使用し、ポンプ19の駆動方向や停止状態に
対応してこれら開閉弁を自動開閉制御することができる
ことは勿論である。さらに上記実施形態では、第一の曝
気処理槽1を地下に埋設し、第二のろ過処理槽6を地上
に設置したが、これら各槽の設置位置は状況に応じて、
地下、半地下、地上など任意に設定し得ることも勿論で
ある。
【0023】
【発明の効果】本発明の汚水処理装置は以上のように実
施することができるものであって、係る本発明装置によ
れば、曝気用散気管を備えた汚水処理槽に培養液を補給
するバクテリア培養槽を設けたので、バチルス菌などの
バチルス属細菌を前記バクテリア培養槽で培養増殖さ
せ、この培養液を汚水処理槽に補給することにより、当
該汚水処理槽内の被処理水をバチルス属細菌の豊富な被
処理水とすることができる。そして、この汚水処理槽内
に設置されるろ過送出手段には、従来の膜処理に一般的
に利用される各種半透膜ではなく、ろ過用不織布層を設
けたので、このろ過用不織布層の表面に対するバチルス
属細菌の豊富な被処理水の接触と曝気処理とにより、当
該ろ過用不織布層の表面にフロックの大きな活性汚泥層
を容易に形成させることができ、この活性汚泥層を微細
な細孔径を備えたろ過層として機能させ、以て、前記ろ
過用不織布層により活性汚泥処理による良好な精密固液
分離処理を行わせ、高品質のろ過処理水を送出させるこ
とができる。
【0024】即ち、本発明によれば、従来の膜処理に一
般的に利用される各種半透膜と比較して、細孔径が格段
に大きく且つ非常に安価な不織布層を利用するものであ
るから、ろ過送出手段の膜構造が極めて簡単になり、非
常に安価に実施することができるとともに、膜の交換な
どを含むメンテナンスも容易且つ安価に実施することが
できる。しかも、活性汚泥処理による良好な精密固液分
離処理を行わせることにより、表1に例示するように、
従来の膜処理による場合と同等またはそれ以上の、極め
て高品質のろ過処理水を得ることができる。
【0025】
【表1】
【0026】本発明においては、バクテリア培養槽にお
いてバチルス菌などのバチルス属細菌を培養増殖させ、
この培養液を汚水処理槽に補給することにより、バチル
ス属細菌を活用した活性汚泥処理を行わせるのである
が、このバチルス属細菌を活用した活性汚泥処理の特徴
を列記すると、 (1) 脱臭効果がおおきいため、汚水処理施設での悪臭の
発生が殆どなくなる。 (2) でんぷん、蛋白質、脂質などの分解能力が優れてい
る。 (3) 糸状菌などによる水質悪化のトラブルはなく、日々
の運転管理が容易である。 (4) 前記表1で例示したように、生物が生育し易い良質
の水質が確保できるため、再利用水として有効利用がで
きる。 (5) 汚水処理施設がコンパクトになり、建設費(改造
費)及びランニングコストが安い。 (6) 新設工事のみならず、既存施設の水質改善工事にも
最適なシステムである。 (7) バチルス属細菌による汚泥消化が活発なため、汚泥
の発生量が減少する。 (8) 脱水汚泥は良好な発酵が可能なため、連作障害が防
止できる土壌改良材として活用できる。即ち、脱水汚泥
を土壌改良材として利用した場合、バチルス属細菌の抗
菌効果は大きく、硬くなった土壌を軟らかくし、作物に
適さない雑菌を殺し、入りにくくさせるため、病害虫防
除にも役立つ。
【0027】なお、請求項2に記載の構成によれば、被
処理水を受け入れる汚水処理槽全体の容量を十分に確保
しながら、ろ過送出手段によるろ過処理を、曝気効果を
高め得るとともに被処理水を十分に運動させながら行う
ことのできる小容量の槽内で効果的に行える。この場
合、請求項3に記載の構成によれば、地上設備が小型に
なって設置工事が容易になるとともに、ろ過処理槽内の
ろ過送出手段のメンテナンスも容易に行える。
【0028】また、請求項4に記載の構成によれば、バ
クテリア培養槽でのバチルス属細菌などの培養を効果的
に行えるとともに、当該バクテリア培養槽から汚水処理
槽に対する培養液の継続的定量補給が容易になる。
【0029】さらに、請求項5に記載の構成によれば、
ろ過送出手段を構成するろ過ユニットの交換が簡単容易
に行えるとともに、当該ろ過ユニットの表面に空気を供
給して、当該ろ過ユニット表面のろ過用不織布層の目詰
まりを防止し且つろ過ユニット表面を好気性に保たせて
良好な活性汚泥層を形成させることができる。この場
合、請求項6に記載の構成によれば、ろ過ユニットを構
成する矩形枠を、当該ろ過ユニット内からろ過処理水を
流出させるための管路に兼用させて、コストダウンを図
ることができるだけでなく、ろ過ユニット内からのろ過
処理水の流出を効率良く行わせることができる。
【0030】また、請求項7に記載の構成によれば、ポ
ンプでろ過ユニット内から強制的にろ過処理水を吸引送
出させる場合でも、表面のろ過用不織布層が内部の負圧
により内側に大きく撓むのを充填材で防止し、常にろ過
用不織布層を効率良く機能させることができる。さら
に、請求項8に記載の構成によれば、矩形枠にろ過用不
織布層が直接接触して当該ろ過用不織布層が損傷を受け
るのを緩衝材層で防止できる。
【0031】また、請求項9に記載の構成によれば、必
要に応じてろ過送出手段を処理水により逆洗して、ろ過
用不織布層の目詰まりによるろ過効率の低下を防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体の構成を説明する概略立面図である。
【図2】 ろ過送出手段のろ過ユニットとろ過ユニット
支持フレームの構成を説明する一部縦断立面図である。
【図3】 ろ過送出手段の構成を説明する要部の平面図
である。
【図4】 ろ過ユニットの縦断側面図である。
【符号の説明】
1 汚水処理槽 2,4 曝気用散気管 3 第一の曝気処理槽 5 ろ過送出手段 6 第二のろ過処理槽 8 バクテリア培養槽 9,19 ポンプ 17 処理水槽 21 逆洗用送水管 24 ろ過ユニット 25 ろ過ユニット支持フレーム 26 パイプ材 26a,26b 処理水送出用配管接続部 27 矩形枠 28 通水性のある充填材 29 通水性のある緩衝材層 30 ろ過用不織布層 31 開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 1/20 B01D 29/04 510D 510F 520A 520B 530A 29/38 510A 520C

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】汚水処理槽に培養液を補給するバクテリア
    培養槽を備え、前記汚水処理槽内には曝気用散気管とろ
    過送出手段とが配設され、前記ろ過送出手段がろ過用不
    織布層を備えている、汚水処理装置。
  2. 【請求項2】前記汚水処理槽が、曝気用散気管を備え且
    つ前記バクテリア培養槽からの培養液が補給される第一
    の曝気処理槽と、曝気用散気管及び前記ろ過送出手段を
    備えた第二のろ過処理槽とに分けられ、第一の曝気処理
    槽内の被処理水を第二のろ過処理槽に供給循環させるポ
    ンプ及び配管を備えている、請求項1に記載の汚水処理
    装置。
  3. 【請求項3】前記第一の曝気処理槽は地下に埋設され、
    前記第二のろ過処理槽が地上に配設されている、請求項
    2に記載の汚水処理装置。
  4. 【請求項4】前記バクテリア培養槽に汚水処理槽内の被
    処理水を補給するポンプ及び配管と、当該バクテリア培
    養槽からオーバーフローした培養液を汚水処理槽に戻す
    オーバーフロー管とが設けられている、請求項1〜3の
    何れかに記載の汚水処理装置。
  5. 【請求項5】前記ろ過送出手段は、複数枚のろ過ユニッ
    トと、ろ過ユニット支持フレームとから成り、各ろ過ユ
    ニットは、矩形枠と、この矩形枠を挟み込んで内包する
    ろ過用不織布層と、周囲が前記矩形枠で取り囲まれ且つ
    両側が前記ろ過用不織布層でカバーされた閉空間内に通
    じる処理水送出用配管接続部とを備え、ろ過ユニット支
    持フレームは、前記ろ過ユニットを垂直向きで適当間隔
    おきに抜き差し自在に並列支持するものであって、その
    下側に、各ろ過ユニットの両側に散気する散気管が配設
    されている、請求項1〜4の何れかに記載の汚水処理装
    置。
  6. 【請求項6】前記矩形枠が、内向きに開口を備えたパイ
    プ材で構成され、当該パイプ材が前記処理水送出用配管
    接続部に連通している、請求項5に記載の汚水処理装
    置。
  7. 【請求項7】周囲が前記矩形枠で取り囲まれ且つ両側が
    前記ろ過用不織布層でカバーされた閉空間内に、通水性
    のある充填材が詰められている、請求項5または6に記
    載の汚水処理装置。
  8. 【請求項8】前記矩形枠とろ過用不織布層との間に通水
    性のある緩衝材層が介装されている、請求項5〜7の何
    れかに記載の汚水処理装置。
  9. 【請求項9】前記ろ過送出手段から処理水を吸引して処
    理水槽に送出するポンプ及び配管が設けられ、当該配管
    には、処理水槽内の処理水を前記ポンプを経由させてろ
    過送出手段に戻す開閉弁付き逆洗用送水管が併設されて
    いる、請求項1〜8の何れかに記載の汚水処理装置。
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