JP2001084216A - データプリフェッチシステム、プリフェッチ方法、記録媒体 - Google Patents

データプリフェッチシステム、プリフェッチ方法、記録媒体

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JP2001084216A
JP2001084216A JP26132599A JP26132599A JP2001084216A JP 2001084216 A JP2001084216 A JP 2001084216A JP 26132599 A JP26132599 A JP 26132599A JP 26132599 A JP26132599 A JP 26132599A JP 2001084216 A JP2001084216 A JP 2001084216A
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Takayuki Ito
隆行 伊藤
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NEC Engineering Ltd
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NEC Engineering Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリフェッチ機構を有する計算機システムに
おいて、ページ境界を越えたデータ転送時にプリフェッ
チ動作が一旦終了するのを防止し、データ転送能力を向
上させる。 【解決手段】 実際にはメモリが組込まれていないペー
ジに対してプリフェッチ動作を行ってもシステムバスエ
ラーとはせず、プリフェッチ制御部にデータが来なかっ
たことを通知する。プリフェッチ制御部はそれによりプ
リフェッチ動作を一旦終了して続行する。 【効果】 ページ境界を超えたプリフェッチ動作が可能
であり、プリフェッチ動作を一旦終了させる必要がない
ので、ページ境界を越えるデータ転送における転送速度
が向上する。また、I/Oバスに信号線を追加する必要
がないので、従来のI/Oバスにもハードウェアを変更
せずに適用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデータプリフェッチ
システム、データプリフェッチ方法及びデータプリフェ
ッチプログラムを記録した記録媒体に関し、特に中央処
理装置(CPU)、主記憶装置(メモリ)、I/Oバス
コントローラ(IOC)及び入出力制御装置を備え、入
出力制御装置がCPUを介せず直接メモリとデータ転送
を行うDMA(Direct Memory Acce
ss)機構、及び入出力制御装置からのDMAリード要
求に先行してIOCがメモリへのリードを実行するプリ
フェッチ機構を有する計算機システムにおいて、プリフ
ェッチによってデータを転送するデータプリフェッチシ
ステム、データプリフェッチ方法及びデータプリフェッ
チプログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のデータ転送は、例えば特
開平4−64159号公報や特開平4−182852号
公報に記載されている。これらの公報に記載されている
ように、入出力制御装置からのDMAリード要求が出る
前に、IOCでそのアドレスに対するリード動作を先行
して実行することにより、データ転送の高速化を図って
いる。
【0003】図5、図6、図7及び図8は従来の動作例
を示すタイムチャートである。
【0004】図5はデータ転送(リード)の開始時の動
作を示す。データ転送を制御するソフトウェアは入出力
制御装置60〜63に対しリードを開始するアドレスと
転送するデータの量を設定しDMAリードを起動させ
る。これにより入出力制御装置60〜63は、先に設定
された開始アドレスに対する最初のDMAリードトラン
ザクションをI/Oバス30に発行する。IOC10は
そのDMAリードトランザクションを受取りシステムバ
ス20に転送し、メモリ50〜5nから送られてくるリ
ードデータをI/Oバス30に転送する。DMAリート
トランザクションを発行した入出力制御装置60〜63
はそのリードデータを受取り、最初のDMAリードトラ
ンザクションは終了する。このとき、プリフェッチ制御
部11はシステムバス20に最初のDMAリードトラン
ザクションを転送した後、最初のDMAリードトランザ
クションのアドレスの値に+1したアドレスに対するプ
リフェッチリードをシステムバスに発行する。そしてメ
モリ50〜5nから送られてくるリードデータをプリフ
ェッチ制御部11内で保持する。
【0005】入出力制御装置60〜63は最初のDMA
リードトランザクションが終了すると、続けて2番目の
DMAリードトランザクションをI/Oバス30に発行
する。この時のアドレスは最初のDMAリードトランザ
クションのアドレスの値に+1した値である。IOC1
0はそのDMAリードトランザクションを受取り、先の
リードトランザクションとアドレスが連続していたなら
ばプリフェッチ制御部11内で保持しているリードデー
タをI/Oバス30に転送する。同時にI/Oバスから
来たDMAリードトランザクションのアドレスの値に+
1したアドレス(=最初のDMAリードトランザクショ
ンのアドレスの値に+2したアドレス)に対するプリフ
ェッチリードをシステムバスに発行する。入出力制御装
置60〜63はI/Oバス30に転送されたリードデー
タを受取り、2番目のDMAリードトランザクションは
終了する。以降同様な動作が繰返される。
【0006】図6はデータ転送(リード)の終了時の動
作を示す。IOC10は最後のDMAリードトランザク
ションをI/Oバス30から受取ると、プリフェッチ制
御部11内で保持しているリードデータをI/Oバス3
0に転送し、I/Oバスから来た最後のDMAリードト
ランザクションのアドレスの値に+1したアドレスに対
するプリフェッチリードをシステムバスに発行する。入
出力制御装置60〜63はI/Oバス30に転送された
リードデータを受取り、最後のDMAリードトランザク
ションは終了する。
【0007】これでデータ転送は終了であるが、プリフ
ェッチ制御部11内には最後のプリフェッチリードのデ
ータが残っている。すでにデータ転送は終了しており、
このデータがI/Oバス30に転送されることはない。
したがって、最後のプリフェッチリードは無駄な動作で
ある。残っているリードデータは新しいデータ転送が始
まってI/Oバス30からまったく別のDMAリードト
ランザクションが来たときや、ある程度の時間が経過し
た後等に削除される。
【0008】図7はメモリのページ境界でデータ転送
(リード)が終了する時の動作を示す。IOC10は最
後のDMAリードトランザクションをI/Oバス30か
ら受取ると、プリフェッチ制御部11内で保持している
リードデータをI/Oバス30に転送する。しかし図6
の場合と異なり、I/Oバスから来た最後のDMAリー
ドトランザクションのアドレスの値に+1したアドレス
に対するプリフェッチリードをシステムバスに発行する
ことは行わない。これはプリフェッチリードのアドレス
がページ境界を越えてしまい、プリフェッチ終了条件の
1つである「プリフェッチリードは主記憶のページ境界
をまたげない」を満たしてしまうからである。これでデ
ータ転送は終了であり、プリフェッチ制御部11内には
データは残っていない。
【0009】プリフェッチ終了条件の1つにこの終了条
件があるのは、システムにメモリ50〜5nが組入れる
際ページ単位に組込まれるためである。システムによっ
ては、必ずしもメモリを連続して組込む必要がなく、メ
モリにページ単位で空きがあることがある。またメモリ
を連続して組込んだとしても、最終ページ以降のページ
にはメモリが組込まれない。そのため、現在データ転送
に使用しているページの次のページに必ずメモリ50〜
5nが組込まれているとは保証されない。これはDMA
トランザクションのアドレスとして仮想アドレスを使う
システムでも物理アドレスを使用するシステムでも同様
である。
【0010】図8はデータ転送(リード)がメモリのペ
ージ境界をまたがる際の動作を示す。この例では4番目
と5番目のDMAリードトランザクションのアドレス間
がページ境界となっている。
【0011】IOC10は4番目のDMAリードトラン
ザクションをI/Oバス30から受取ると、プリフェッ
チ制御部11内で保持しているリードデータをI/Oバ
ス30に転送する。しかしアドレスがページ境界を越え
てしまうため、プリフェッチリードをシステムバスに発
行することは行わない。
【0012】入出力制御装置60〜63は4番目のDM
Aリードトランザクションが終了すると続いて5番目の
DMAリードトランザクションをI/Oバス30に発行
する。この時IOC10はプリフェッチ制御部11内に
データを保持していないのですぐにI/Oバス30にリ
ードデータを転送することはできず、データ転送の開始
時(図6)と同様の動作を開始する。そのため入出力制
御装置60〜63がリードデータを受取るのはページ境
界を越えないときよりも遅れる。
【0013】ここで、従来のシステムによるプリフェッ
チ方法について図9のフローチャートを参照して説明す
る。同図に示されているように、メモリからデータを読
出すプリフェッチが開始されると(ステップS91→S
92)、メモリからデータが送られて来ているかどうか
判断する(ステップS93)。データが送られて来てい
ない場合は、正常動作ではないのでシステムバスエラー
としてプリフェッチを終了する(ステップS93→S9
4)。
【0014】データが送られて来ている場合は、さらに
プリフェッチ要求がページの境界に対して発行されたこ
と以外の終了条件が成立したかどうかを判定する(ステ
ップS93→S95)。その終了条件が成立している場
合には、プリフェッチを一旦終了し(ステップS9
7)、再度続行する。
【0015】その終了条件が成立していない場合には、
プリフェッチ要求がページの境界に対して発行されてい
るかどうかを判定する(ステップS95→S96)。ペ
ージの境界ではない場合には、そのままプリフェッチ動
作を続行する(ステップS96→S92…)。一方、ペ
ージの境界である場合には、プリフェッチを一旦終了し
(ステップS96→S97)、再度続行する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のプリフ
ェッチシステムにおいては、IOCではDMAで使われ
ているページ以外のページに実際にメモリが組込まれて
いるかどうか判断できない。このため、入出力制御部か
らのデータ転送(リード)がちょうどページ境界の手前
で終了してしまう場合、連続する次のページに実際にメ
モリが組込まれているとは限らない。もしプリフェッチ
動作を行ってしまい、そのページにメモリが組込まれて
いなかった場合、メモリからリードデータが送られて来
ないためIOCはシステムバスエラーとなってしまう。
【0017】このように、従来のプリフェッチシステム
においては、メモリのページ境界をまたがるデータ転送
(リード)の際に一旦プリフェッチ動作が終了し、ペー
ジ境界を越えた後また最初からプリフェッチ動作が再開
されるためデータ転送速度が低下するという欠点があ
る。この欠点は、特にメモリのページサイズが小さい場
合に顕著に現れる。
【0018】これを回避する手段として、I/Oバスに
最後のDMAトランザクションであることを示す信号を
設ける方法も考えられる。この場合、DMAリードトラ
ンザクションをI/Oバスから受取ってもそれが最後の
DMAトランザクションであるならば、IOCはプリフ
ェッチトランザクションをシステムバスに発行しない。
そのため、メモリが組込まれていないページに対してプ
リフェッチ動作を行うことが無くなる。しかしながら、
この方法は信号線を追加する必要があるため、既存のI
/Oバスでは使用できないという欠点がある。
【0019】本発明は上述した従来技術の欠点を解決す
るためになされたものであり、その目的は既存のI/O
バスにおいてもプリフェッチ動作を終了する必要性を減
らして、DMAリードにおけるデータ転送速度を向上さ
せることのできるデータプリフェッチシステム、データ
プリフェッチ方法及びデータプリフェッチプログラムを
記録した記録媒体を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明によるデータプリ
フェッチシステムは、ページ単位でデータを記憶するメ
モリからデータをページ単位未満のデータ単位で順次読
出す際に該データ単位のプリフェッチを行い、所定の終
了条件に従って前記データのプリフェッチを一旦終了し
て再度続行するデータプリフェッチシステムであって、
現在プリフェッチ要求が前記ページの境界に対して発行
されたこと以外の終了条件が成立したかどうかを判定す
る終了条件判定手段を含み、前記終了条件判定手段によ
り終了条件が成立したと判定された場合に前記データの
プリフェッチを一旦終了して再度続行し、現在プリフェ
ッチ要求が前記ページの境界に対して発行された場合に
前記データのプリフェッチをそのまま続行するようにし
たことを特徴とする。また、プリフェッチ要求に対応す
るデータが前記メモリから送られて来ているかどうかを
判定するデータ不送判定手段を更に含み、前記データ不
送判定手段によりデータが送られて来ていないと判定さ
れた場合にも前記データのプリフェッチを一旦終了して
再度続行するようにしても良い。
【0021】本発明によるデータプリフェッチ方法は、
ページ単位でデータを記憶するメモリからデータをペー
ジ単位未満のデータ単位で順次読出す際に該データ単位
のプリフェッチを行い、所定の終了条件に従って前記デ
ータのプリフェッチを一旦終了して再度続行するデータ
プリフェッチ方法であって、現在プリフェッチ要求が前
記ページの境界に対して発行されたこと以外の終了条件
が成立したかどうかを判定する終了条件判定ステップを
含み、前記終了条件判定ステップにおいて終了条件が成
立したと判定された場合に前記データのプリフェッチを
一旦終了して再度続行し、現在プリフェッチ要求が前記
ページの境界に対して発行された場合に前記データのプ
リフェッチをそのまま続行するようにしたことを特徴と
する。
【0022】本発明による他のデータプリフェッチ方法
は、ページ単位でデータを記憶するメモリからデータを
ページ単位未満のデータ単位で順次読出す際に該データ
単位のプリフェッチを行い、所定の終了条件に従って前
記データのプリフェッチを一旦終了して再度続行するデ
ータプリフェッチ方法であって、前記終了条件は、現在
プリフェッチ要求が前記ページの境界に対して発行され
たこと以外の終了条件であることを特徴とする。
【0023】本発明によるデータプリフェッチプログラ
ムを記録した記録媒体は、コンピュータに、ページ単位
でデータを記憶するメモリからデータをページ単位未満
のデータ単位で順次読出す際に該データ単位のプリフェ
ッチを行い、所定の終了条件に従って前記データのプリ
フェッチを一旦終了して再度続行するデータプリフェッ
チ方法を実行させるためのプログラムを記録した記録媒
体であって、該プログラムは、現在プリフェッチ要求が
前記ページの境界に対して発行されたこと以外の終了条
件が成立したかどうかを判定する終了条件判定ステップ
を含み、前記終了条件判定ステップにおいて終了条件が
成立したと判定された場合に前記データのプリフェッチ
を一旦終了して再度続行し、現在プリフェッチ要求が前
記ページの境界に対して発行された場合に前記データの
プリフェッチをそのまま続行するようにしたことを特徴
とする。
【0024】本発明による他のデータプリフェッチプロ
グラムを記録した記録媒体は、コンピュータに、ページ
単位でデータを記憶するメモリからデータをページ単位
未満のデータ単位で順次読出す際に該データ単位のプリ
フェッチを行い、所定の終了条件に従って前記データの
プリフェッチを一旦終了して再度続行するデータプリフ
ェッチ方法を実行させるためのプログラムを記録した記
録媒体であって、前記終了条件は、現在プリフェッチ要
求が前記ページの境界に対して発行されたこと以外の終
了条件であることを特徴とする。
【0025】要するに本システムでは、システムバスに
発行したリードトランザクションに対してメモリからリ
ードデータが送られて来なかった場合、そのトランザク
ションがプリフェッチ制御部によるプリフェッチリード
であったならばシステムバスエラーとはせずに、プリフ
ェッチ制御部にデータが来なかったことを通知する。プ
リフェッチ制御部はそれによりプリフェッチ動作を一旦
終了した後、続行する。このように、本システムでは、
メモリが組込まれていないページに対してプリフェッチ
リードを行うことを可能としているのである。このた
め、メモリのページ境界をまたがるデータ転送において
一旦プリフェッチ動作を終了させる必要がなく、そのま
まプリフェッチ処理を続行できるのである。
【0026】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の一形態につ
いて図面を参照して説明する。なお、以下の説明におい
て参照する各図においては、他の図と同等部分には同一
符号が付されている。
【0027】図1は本発明によるデータプリフェッチシ
ステムの実施の一形態を示すブロック図である。同図に
おいて、CPU40〜4mとメモリ50〜5nとはシス
テムバス20に接続されており、入出力制御装置60〜
63はI/Oバス30に接続されている。そして、シス
テムバス20とI/Oバス30とはIOC10により接
続されている。また。各入出力制御装置60〜63には
それぞれ周辺装置70〜73が接続されている。
【0028】IOC10は、入出力制御装置60〜63
からI/Oバス30を通して送られてくるDMAリード
トランザクションに基づき、メモリ50〜5nに対しプ
リフェッチ動作を行うプリフェッチ制御部11を有す
る。
【0029】次に、本発明のデータプリフェッチシステ
ムのプリフェッチ動作について図2及び図3を参照して
説明する。
【0030】図2はメモリのページ境界でデータ転送
(リード)が終了する時の動作を示す。IOC10は最
後のDMAリードトランザクションをI/Oバス30か
ら受取ると、プリフェッチ制御部11内で保持している
リードデータをI/Oバス30に転送する。同時に、I
/Oバスから来た最後のDMAリードトランザクション
のアドレスの値に+1したアドレスに対するプリフェッ
チリードをシステムバスに発行する。入出力制御装置6
0〜63はI/Oバス30に転送されたリードデータを
受取り、最後のDMAリードトランザクションは終了す
る。
【0031】このとき、このプリフェッチリードのアド
レスは次のページを示しており、そのページに実際にメ
モリが組込まれているとは限らない。メモリが組込まれ
ている場合、そのプリフェッチリードに対するリードデ
ータが送られてくるので、図6で示した通常のデータ転
送(リード)の終了時と同様の動作となる。
【0032】一方メモリが組込まれていない場合、その
プリフェッチリードに対するリードデータがメモリから
送られてこないので、IOC10はプリフェッチ制御部
11にデータが来なかったことを通知する。プリフェッ
チ制御部11はそれによりプリフェッチ動作を終了す
る。
【0033】図3はメモリのページ境界をまたいでデー
タ転送(リード)を行う際の動作を示す。この例では4
番目と5番目のDMAリードトランザクションのアドレ
ス間がページ境界となっている。IOC10は4番目の
DMAリードトランザクションをI/Oバス30から受
取ると、プリフェッチ制御部11内で保持しているリー
ドデータをI/Oバス30に転送する。同時に、I/O
バスから来た4番目のDMAリードトランザクションの
アドレスの値に+1したアドレスに対するプリフェッチ
リードをシステムバスに発行する。
【0034】このとき、このプリフェッチリードのアド
レスは次のページを示している。この場合、そのページ
には実際にメモリが組込まれている。なぜならば、入出
力制御装置60〜63は実際にメモリが組込まれていな
いページに対してはデータ転送を行わず、本プリフェッ
チリードのアドレスは入出力制御装置60〜63が発行
しようとしている5番目のDMAリードトランザクショ
ンのアドレスと同じだからである。
【0035】プリフェッチリードに対するリードデータ
が送られてくるので、プリフェッチ動作は通常に続けら
れる。入出力制御装置60〜63は4番目のDMAリー
ドトランザクションが終了すると続いて5番目のDMA
リードトランザクションをI/Oバス30に発行する。
IOC10はプリフェッチ制御部11内で保持している
リードデータをI/Oバス30に転送する。同時に、I
/Oバスから来た5番目のDMAリードトランザクショ
ンのアドレスの値に+1したアドレスに対するプリフェ
ッチリードをシステムバスに発行する。
【0036】ここで、本システムによるプリフェッチ方
法について図4のフローチャートを参照して説明する。
同図に示されているように、メモリからデータを読出す
プリフェッチが開始されると(ステップS41→S4
2)、メモリからデータが送られて来ているかどうか判
断する(ステップS43)。データが送られて来ていな
い場合は、プリフェッチを一旦終了し(ステップS43
→S45)、再度続行する。正常動作時でもページの境
界を越えたときにデータが送られて来ないこともある
が、従来のプリフェッチ方法(図9)とは異なり、シス
テムバスエラーとならないので、転送速度が低下するこ
とはないのである。
【0037】データが送られて来ている場合は、さらに
プリフェッチ要求がページの境界に対して発行されたこ
と以外の終了条件が成立したかどうかを判定する(ステ
ップS43→S44)。その終了条件が成立している場
合には、プリフェッチを一旦終了し(ステップS4
5)、再度続行する。
【0038】その終了条件が成立していない場合には、
プリフェッチ要求がページの境界に対して発行されてい
るかどうかを判定することなく、そのままプリフェッチ
動作を続行する(ステップS44→S42…)。従来の
プリフェッチ方法(図9)とは異なり、プリフェッチ要
求がページの境界に対して発行されているかどうかを判
定しないので、たとえページ境界を越えるデータ転送を
行ってもプリフェッチを一旦終了しないので、転送速度
が低下することはないのである。
【0039】このように、本システムでは、ページ単位
でデータを記憶するメモリからデータをページ単位未満
のデータ単位で順次読出す際にそのデータ単位のプリフ
ェッチを行い、所定の終了条件に従ってデータのプリフ
ェッチを一旦終了して再度続行するデータプリフェッチ
方法が実行されているのである。そして、現在プリフェ
ッチ要求がページの境界に対して発行されたこと以外の
終了条件が成立したかどうかを判定し、その終了条件が
成立したと判定された場合にデータのプリフェッチを一
旦終了して再度続行し、現在プリフェッチ要求がページ
の境界に対して発行された場合にもデータのプリフェッ
チをそのまま続行するようにしているのである。また、
プリフェッチ要求に対応するデータがメモリから送られ
て来ているかどうかも判定し、データが送られて来てい
ないと判定された場合にもデータのプリフェッチを一旦
終了して再度続行するようにしているのである。
【0040】なお、本システムでは、ページ単位でデー
タを記憶するメモリからデータをページ単位未満のデー
タ単位で順次読出す際にそのデータ単位のプリフェッチ
を行い、所定の終了条件に従ってデータのプリフェッチ
を一旦終了して再度続行するデータプリフェッチ方法で
あり、その終了条件は、現在プリフェッチ要求がページ
の境界に対して発行されたこと以外の終了条件であるプ
リフェッチ方法が実行されていると見ることもできる。
【0041】なお、以上説明した図4の処理を実現する
ためのプログラムを記録した記録媒体を用意し、これを
用いて図1の各部を制御すれば、上述と同様のプリフェ
ッチ動作を行うことができることは明白である。この記
録媒体には、図1中に示されていない半導体メモリ、磁
気ディスク装置の他、種々の記録媒体を用いることがで
きる。
【0042】また、同記録媒体に記録されているプログ
ラムによってコンピュータを制御すれば、上述と同様に
プリフェッチ動作を行うことができることは明白であ
る。この記録媒体には、半導体メモリ、磁気ディスク装
置の他、種々の記録媒体を用いることができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ページ境
界を超えたプリフェッチ動作が可能であり、プリフェッ
チ動作を一旦終了させる必要がないので、ページ境界を
越えるデータ転送(リード)における転送速度が向上す
るという効果がある。また、I/Oバスに信号線を追加
する必要がないので、従来のI/Oバスにもハードウェ
アを変更せずに適用できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態によるデータプリフェッ
チシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1のデータプリフェッチシステムのプリフェ
ッチ動作例を示す図である。
【図3】図1のデータプリフェッチシステムのプリフェ
ッチ動作例を示す図である。
【図4】図1のデータプリフェッチシステムにおけるプ
リフェッチ制御を示すフローチャートである。
【図5】従来のデータプリフェッチシステムのデータ転
送開始時の動作例を示す図である。
【図6】従来のデータプリフェッチシステムのデータ転
送終了時の動作例を示す図である。
【図7】従来のデータプリフェッチシステムのデータ転
送終了時の動作例を示す図である。
【図8】従来のデータプリフェッチシステムのメモリの
ページ境界越え時の動作例を示す図である。
【図9】従来のデータプリフェッチシステムにおけるプ
リフェッチ制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 I/Oバスコントローラ(IOC) 11 プリフェッチ制御部 12 その他の制御部 20 システムバス 30 I/Oバス 40〜4m 中央処理装置(CPU) 50〜5n 主記憶装置(メモリ) 60〜63 入出力制御装置 70〜73 周辺装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ページ単位でデータを記憶するメモリか
    らデータをページ単位未満のデータ単位で順次読出す際
    に該データ単位のプリフェッチを行い、所定の終了条件
    に従って前記データのプリフェッチを一旦終了して再度
    続行するデータプリフェッチシステムであって、現在プ
    リフェッチ要求が前記ページの境界に対して発行された
    こと以外の終了条件が成立したかどうかを判定する終了
    条件判定手段を含み、前記終了条件判定手段により終了
    条件が成立したと判定された場合に前記データのプリフ
    ェッチを一旦終了して再度続行し、現在プリフェッチ要
    求が前記ページの境界に対して発行された場合に前記デ
    ータのプリフェッチをそのまま続行するようにしたこと
    を特徴とするデータプリフェッチシステム。
  2. 【請求項2】 プリフェッチ要求に対応するデータが前
    記メモリから送られて来ているかどうかを判定するデー
    タ不送判定手段を更に含み、前記データ不送判定手段に
    よりデータが送られて来ていないと判定された場合にも
    前記データのプリフェッチを一旦終了して再度続行する
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載のデータプリ
    フェッチシステム。
  3. 【請求項3】 ページ単位でデータを記憶するメモリか
    らデータをページ単位未満のデータ単位で順次読出す際
    に該データ単位のプリフェッチを行い、所定の終了条件
    に従って前記データのプリフェッチを一旦終了して再度
    続行するデータプリフェッチ方法であって、現在プリフ
    ェッチ要求が前記ページの境界に対して発行されたこと
    以外の終了条件が成立したかどうかを判定する終了条件
    判定ステップを含み、前記終了条件判定ステップにおい
    て終了条件が成立したと判定された場合に前記データの
    プリフェッチを一旦終了して再度続行し、現在プリフェ
    ッチ要求が前記ページの境界に対して発行された場合に
    前記データのプリフェッチをそのまま続行するようにし
    たことを特徴とするデータプリフェッチ方法。
  4. 【請求項4】 プリフェッチ要求に対応するデータが前
    記メモリから送られて来ているかどうかを判定するデー
    タ不送判定ステップを更に含み、前記データ不送判定ス
    テップにおいてデータが送られて来ていないと判定され
    た場合にも前記データのプリフェッチを一旦終了して再
    度続行するようにしたことを特徴とする請求項3記載の
    データプリフェッチシステム。
  5. 【請求項5】 ページ単位でデータを記憶するメモリか
    らデータをページ単位未満のデータ単位で順次読出す際
    に該データ単位のプリフェッチを行い、所定の終了条件
    に従って前記データのプリフェッチを一旦終了して再度
    続行するデータプリフェッチ方法であって、前記終了条
    件は、現在プリフェッチ要求が前記ページの境界に対し
    て発行されたこと以外の終了条件であることを特徴とす
    るデータプリフェッチ方法。
  6. 【請求項6】 コンピュータに、ページ単位でデータを
    記憶するメモリからデータをページ単位未満のデータ単
    位で順次読出す際に該データ単位のプリフェッチを行
    い、所定の終了条件に従って前記データのプリフェッチ
    を一旦終了して再度続行するデータプリフェッチ方法を
    実行させるためのプログラムを記録した記録媒体であっ
    て、該プログラムは、現在プリフェッチ要求が前記ペー
    ジの境界に対して発行されたこと以外の終了条件が成立
    したかどうかを判定する終了条件判定ステップを含み、
    前記終了条件判定ステップにおいて終了条件が成立した
    と判定された場合に前記データのプリフェッチを一旦終
    了して再度続行し、現在プリフェッチ要求が前記ページ
    の境界に対して発行された場合に前記データのプリフェ
    ッチをそのまま続行するようにしたことを特徴とする記
    録媒体。
  7. 【請求項7】 前記プログラムは、プリフェッチ要求に
    対応するデータが前記メモリから送られて来ているかど
    うかを判定するデータ不送判定ステップを更に含み、前
    記データ不送判定ステップにおいてデータが送られて来
    ていないと判定された場合にも前記データのプリフェッ
    チを一旦終了して再度続行するようにしたことを特徴と
    する請求項6記載の記録媒体。
  8. 【請求項8】 コンピュータに、ページ単位でデータを
    記憶するメモリからデータをページ単位未満のデータ単
    位で順次読出す際に該データ単位のプリフェッチを行
    い、所定の終了条件に従って前記データのプリフェッチ
    を一旦終了して再度続行するデータプリフェッチ方法を
    実行させるためのプログラムを記録した記録媒体であっ
    て、前記終了条件は、現在プリフェッチ要求が前記ペー
    ジの境界に対して発行されたこと以外の終了条件である
    ことを特徴とする記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008257596A (ja) * 2007-04-06 2008-10-23 Nec Corp データプリフェッチデバイス、データプリフェッチ方法およびデータプリフェッチプログラム
JP2016520916A (ja) * 2013-05-02 2016-07-14 華為技術有限公司Huawei Technologies Co.,Ltd. クロスページプリフェッチングの方法、装置、およびシステム

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