JP2001062746A - 電動ドライバ - Google Patents

電動ドライバ

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JP2001062746A
JP2001062746A JP24552399A JP24552399A JP2001062746A JP 2001062746 A JP2001062746 A JP 2001062746A JP 24552399 A JP24552399 A JP 24552399A JP 24552399 A JP24552399 A JP 24552399A JP 2001062746 A JP2001062746 A JP 2001062746A
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signal
brake
circuit
clutch
holding
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JP24552399A
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English (en)
Inventor
Mamoru Murashima
守 村島
Keiji Fujiwara
啓二 藤原
Shinji Yoshino
信治 吉野
Kozo Odawara
広造 小田原
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】クラッチ機構の作動の検出手段を精密な位置調
整することなく配置することができ、クラッチ機構にク
ラッチ乗り上げが発生する可能性が極めて低く、万一、
クラッチ乗り上げが発生した場合にも確実に再起動が可
能な状態に復帰することができる構成を備えた電動ドラ
イバを提供する。 【解決手段】締付けトルクが設定値に達した時点で作動
を開始して電動モータ1からビットホルダ8への動力伝
達を遮断するクラッチ機構3と、クラッチ機構3の作動
時における可動側部材10の移動を非接触で検出するブ
レーキ用無接点センサ23と、ブレーキ用無接点センサ
23の出力信号における下降信号部分を検出してクラッ
チ作動検出信号を出力する下降信号検出回路29とを備
える。クラッチ作動検出信号の出力により、電動モータ
1への通電を遮断し、且つ電動モータ1に発電制動をか
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種小形機器や電
子機器などの組立工程におけるねじの締付け作業に用い
られる電動ドライバに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の電動ドライバは、一般に、回転
駆動源のモータとねじ締付け用ビットを保持するビット
ホルダとの間にクラッチ機構を介在させるとともに、締
付けトルク調整用ばねなどの弾発力調整により所定の締
付けトルクを設定し、締付け作業終了時に所定のトルク
以上の負荷が加わったときにクラッチ機構が作動して、
直ちにビットホルダへの動力伝達を遮断し、且つ同時に
モータへの通電を遮断し、且つまた同時にモータへの発
電制動を自動的に行わせるようになっている。
【0003】図5は、従来の一般的な電動ドライバの動
作原理を容易に理解できるように簡略化して示した概略
構成図であり、(a)はねじ(図示せず)の締付け動作
状態または休止状態、(b)は締付け完了によるトルク
アップ時のブレーキスイッチ13の作動状態である。
(a)において、回転駆動源の直流モータ1の回転は、
減速ギヤなどで構成された減速機構2で減速されたのち
に、クラッチ機構3を介してビットホルダ8に伝達さ
れ、このビットホルダ8に取り付けられているビット7
によってねじの締付け動作が行われる。
【0004】上記クラッチ機構3は、カムからなる固定
側クラッチ体4と、締付け工具であるビット7を保持す
るビットホルダ8に対しボールスプライン9を介してビ
ットホルダ8の軸方向に摺動自在で、且つ一体回転する
よう取り付けられたカムからなる可動側クラッチ体10
と、可動側クラッチ体10をスラストボールベアリング
11を介して固定側クラッチ体4に押し付ける締付けト
ルク調整用ばね12とにより構成されている。両クラッ
チ体4,10は、締付け動作時において調整ばね12の
付勢力で各々のカム山4a,10aが互いに噛み合う係
合状態に保持され、一体回転する。
【0005】ねじが着座してビット7による締付けトル
クが調整用ばね12により設定された所定値に達する
と、ビットホルダ8および可動側クラッチ体10の回転
が共に停止する。これに対し、固定側クラッチ体4は直
流モータ1の回転力が伝達され続けて回転を継続するの
で、(b)に示すように、固定側クラッチ体4のカム山
4aは、調整ばね12の付勢力に抗して可動側クラッチ
体10のカム山10aに摺動しながら可動側クラッチ体
10を前方側(ビット7側)に押圧移動させることによ
り、上記カム山10aに乗り上げる。これにより、クラ
ッチ機構3は、直流モータ1からビットホルダ8への動
力伝達を遮断する。
【0006】図5(a)に示すように、クラッチ機構3
の可動側クラッチ体10の近接位置には、ブレーキスイ
ッチ13がこれの切換レバー13aを可動側クラッチ体
10に対しその移動を検出可能に係合させた状態で配置
されている。クラッチ機構3が作動すると、(b)に示
すように、ブレーキスイッチ13は、切換レバー13a
が移動する可動側クラッチ体10により押圧されてオン
状態となる。このブレーキスイッチ13がクラッチ機構
3の作動を検出してオンすることにより、直流モータ1
への通電を遮断すると同時に、直流モータ1への発電制
動を自動的に行わせるようになっており、つぎに、その
構成および動作について、以下に説明する。
【0007】先ず、上記ブレーキスイッチ13の作動に
ついて説明する。図6(a)はクラッチ機構3の作動時
に可動側クラッチ体10を移動させる固定側クラッチ体
4のカム山4aのカム曲線、同図(b)は上記ブレーキ
スイッチ13のオン・オフの作動状態をそれぞれ示す。
ブレーキスイッチ13は、クラッチ機構3に対する相対
位置を調整して配置することにより、カム曲線に対し
(a)に破線で示すようなスイッチング用しきい値が設
定される。
【0008】すなわち、同図から明らかなように、ブレ
ーキスイッチ13は、締付けトルクが所定値に達したト
ルクアップ時にも回転を継続する固定側クラッチ体4の
カム山4aが可動側クラッチ体10のカム山10aに対
して完全に乗り上げる直前のタイミングでオンするよう
に可動側クラッチ体10との相対位置を調整して配置さ
れている。換言すると、上記タイミングでブレーキスイ
ッチ13をオンして直流モータ1への通電を遮断し、且
つ直流モータ1への発電制動を開始すると、直流モータ
1の慣性力により調整用ばね12の付勢力に抗しながら
回転を継続し、固定側クラッチ体4をこれのカム山4a
が可動側クラッチ体10のカム山10aを乗り越え終わ
った時点で停止させることができることになる。
【0009】図7は上記電動ドライバの電気系における
基本構成のみを示す概略ブロック構成図である。同図に
おいて、直流モータ1には、商用交流電源14の商用交
流を電源回路17における図示しない変圧器、整流回路
および平滑回路などによって変換した所要の平滑整流電
圧がスイッチング回路18を介して給電される。スイッ
チング回路18を制御する起動制御回路20は、上記ブ
レーキスイッチ13がオフ状態においてスタートスイッ
チ19がオンされたときのみスイッチング回路18を導
通状態とし、ブレーキスイッチ13がオン状態であると
きにスタートスイッチ19がオンとなってもスイッチン
グ回路18を非導通状態に保持する。
【0010】ブレーキスイッチ13がオンすると、図示
しない信号発生回路は、オン状態のブレーキスイッチ1
3により閉成されてクラッチ作動検出信号を出力する。
保持回路21は、ブレーキスイッチ13がオンすること
によって上記クラッチ作動検出信号がセット端子に入力
されたときに、そのクラッチ作動検出信号を自己保持し
ながらブレーキ回路22に対しブレーキ動作指令信号を
出力するとともに、スタートスイッチ19からオフ信号
がリセット端子に入力されたときに自己保持を解除して
ブレーキ動作指令信号の出力を停止する。ブレーキ回路
22は、保持回路21からブレーキ動作指令信号が入力
されているときに、直流モータ1の両端間を短絡して直
流モータ1をあたかも発電機として機能させて、直流モ
ータ1に発電制動をかける。
【0011】図8は上記電動ドライバのタイミングチャ
ートを示し、同図(a)はスタートスイッチ19のオン
・オフ、(b)はブレーキスイッチ13のオン・オフ、
(c)は直流モータ1の回転状態、(d)はブレーキ回
路22の駆動状態をそれぞれ示す。いま、t1時に、
(a)に示すようにスタートスイッチ19がオンされる
と、このとき、(b)に示すようにブレーキスイッチ1
3がオフであることから、起動制御回路20がスイッチ
ング回路18を導通状態とする。これにより、直流モー
タ1は、電源回路17から給電されて、(c)に示すよ
うに回転を開始し、それにより、ビット7の回転によっ
てねじの締付け動作が行われる。
【0012】ビット7の締付けトルクがt2時に所定値
に達すると、(b)に示すように、ブレーキスイッチ1
9がオンしてクラッチ作動検出信号を出力する。起動制
御回路20はブレーキスイッチ19からクラッチ作動検
出信号を受けてスイッチング回路18を非導通状態とす
る。それにより、直流モータ1は、(c)に示すよう
に、通電を遮断されて慣性力でのみ回転を継続する状態
となり、それと同時に、ブレーキ回路22は、(d)に
示すように保持回路21からブレーキ動作指令信号を受
けて駆動し、直流モータ1に対し発電制動をかける。
【0013】ブレーキスイッチ13は、直流モータ1が
慣性力で回転継続することによって固定側クラッチ体4
のカム山4aが可動側クラッチ体10のカム山10aを
乗り越えたt3時に、(b)に示すようにオフとなる。
これに対しブレーキ回路22は、(d)に示すように、
ブレーキスイッチ13のクラッチ作動検出信号を自己保
持する保持回路21からブレーキ動作指令信号を入力さ
れ続けることにより、駆動状態を継続して直流モータ1
に対し発電制動をかけ続け、直流モータ1の回転を確実
に停止させる。つぎに、t4時に、スタートスイッチ1
9がオフになると、これにより、保持回路21は自己保
持を解除してブレーキ動作指令信号の出力を停止するの
で、(d)に示すように、ブレーキ回路22は駆動停止
して直流モータ1の発電制動が解除される。
【0014】なお、構造を図示していないスタートスイ
ッチとしては、現在の殆どの電動ドライバにおいて、ビ
ット7をねじに押し付けた時の反力でドライバ本体内に
押し込まれるビットホルダ8の移動を検出してオンする
タイプのものが用いられている。すなわち、現在の電動
ドライバでは、ビット7のねじへの押し付けによって直
流モータ1を自動的に起動させる、いわゆるプッシュス
タート方式が一般的に採用されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の電動ドライバでは、クラッチ機構3の作動を有接
点スイッチであるブレーキスイッチ13のオンにより検
出しているので、ブレーキスイッチ13の配置に際して
は、可動側クラッチ体10やブレーキスイッチ13の切
換レバー13aなどの複数の部品の寸法公差のばらつき
を吸収するために、クラッチ機構3の作動時における可
動側クラッチ体10とブレーキスイッチ13との相対位
置を調整しながら正確に位置決めする必要がある。すな
わち、ブレーキスイッチ13は、クラッチ機構3におけ
る固定側クラッチ体4のカム山4aが可動側クラッチ体
10のカム山10aに乗り上げる直前のタイミングで確
実にオンするように正確に位置決めする必要があり、極
めて煩雑な位置調整作業を行わなければならない問題が
ある。しかも、ブレーキスイッチ13としては、一般に
マイクロスイッチが採用されているが、このマイクロス
イッチは、有接点スイッチであることから、作動回数が
5万回〜10万回程度と寿命が短い。通常の使用状態で
は、1年に120 万回の作動回数が見込まれることから、
頻繁な点検を要する。
【0016】また、従来の電動ドライバでは、直流モー
タ1の通電を遮断したのちの慣性力による回転継続を考
慮して、固定側クラッチ体4のカム山4aが可動側クラ
ッチ体10のカム山10aに乗り上げる直前のタイミン
グをブレーキスイッチ13のオンにより検出して、その
検出時点で直流モータ1への通電を遮断すると同時に発
電制動をかけている。そのため、クラッチ機構3は、時
として図5(b)に示す固定側のカム山4aが可動側の
カム山10aに乗り上げた状態(この状態は一般にクラ
ッチ乗り上げと称せられる)で作動停止する事態が発生
する。従来の電動ドライバでは、クラッチ乗り上げが発
生すると、ブレーキスイッチ13がオン状態を維持する
ことから、電動ドライバを再起動させることができない
という不都合な事態が生じる。以下に、この問題発生に
ついて、図8を参照しながら詳述する。
【0017】図8において、t5時に、スタートスイッ
チ19が(a)に示すようにオンされて、直流モータ1
が(c)に示すように回転を開始し、t6時に、トルク
アップ状態となってブレーキスイッチ13が(b)に示
すようにオンして、(c)に示すように直流モータ1へ
の通電を遮断すると同時に、(d)に示すようにブレー
キ回路22が駆動して直流モータ1に発電制動がかけら
れる。このとき、直流モータ1の通電の遮断時からの慣
性力による回転時間T2が、正常動作時の回転時間T1
よりも短くなって、クラッチ機構3がクラッチ乗り上げ
状態において停止したとする。この場合、ブレーキスイ
ッチ13は、(b)に示すようにオン状態を保持する。
一方、ブレーキ回路22は、t7時にスタートスイッチ
19が(a)に示すようにオフしたときに、そのオフ信
号によって保持回路21の自己保持が解除されてブレー
キ動作指令信号が入力されなくなることによって駆動を
停止する。
【0018】つぎに、t8時に、スタートスイッチ19
が(a)に示すようにオンされた場合、ブレーキ回路2
2は、(d)に示すようにオン状態を保持しているブレ
ーキスイッチ13からクラッチ作動検出信号を再び入力
された保持回路21よりブレーキ動作指令信号を受けて
駆動状態となり、直流モータ1に発電制動がかけられ
る。一方、起動制御回路20は、スタートスイッチ19
からオン信号が入力されるが、オン状態のブレーキ回路
13からもクラッチ作動検出信号が入力されるため、ス
イッチング回路18を導通状態とすることができない。
そのため、直流モータ1は、発電制動をかけられている
上に、通電されないので、再起動することができない事
態となる。
【0019】そこで、本発明は、上記従来の課題に鑑み
てなされたもので、クラッチ機構の作動の検出手段を精
密な位置調整することなく配置することができ、クラッ
チ機構にクラッチ乗り上げが発生する可能性が極めて低
く、万一、クラッチ乗り上げが発生した場合にも確実に
再起動が可能な状態に復帰することができる構成を備え
た電動ドライバを提供することを目的とするものであ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電動ドライバは、電動モータの出力部とね
じ締付け用ビットを保持するビットホルダとの間に介在
されて、締付けトルクが設定値に達した時点で作動を開
始して前記電動モータから前記ビットホルダへの動力伝
達を遮断するクラッチ機構と、前記クラッチ機構におけ
る締付けトルクが所定値に達したのに伴い前記ビットホ
ルダへの動力伝達を遮断する一方向に押圧移動される可
動側部材の近接位置に配置され、前記クラッチ機構の作
動時における前記可動側部材の移動位置を非接触で検出
するブレーキ用無接点センサと、前記ブレーキ用無接点
センサの出力信号に基づき前記可動側部材が動力伝達の
遮断を解消する他方向に向け移動し始めた時点を検出し
てクラッチ作動検出信号を出力する下降信号検出回路と
を備え、前記クラッチ作動検出信号の出力により、前記
電動モータへの通電を遮断し、且つ前記電動モータに発
電制動をかけるよう構成されていることを特徴とする。
【0021】この電動ドライバでは、下降信号検出回路
が、クラッチ機構の作動時における可動側部材の移動位
置を検出するブレーキ用無接点センサの出力信号におけ
る下降信号部分を検出してクラッチ作動検出信号を出力
する。すなわち、電動モータへの通電を遮断し、且つ発
電制動をかけるためのクラッチ作動検出信号は、クラッ
チ機構の作動時における例えば固定側クラッチ体のカム
山が可動側クラッチ体のカム山を乗り越え下降する状態
を検出して出力される、換言すると、クラッチ機構がク
ラッチ乗り上げの発生が生じない状態になったのを確認
できた時点で出力される。したがって、この電動ドライ
バでは、クラッチ機構にクラッチ乗り上げが発生する可
能性が殆どない。また、クラッチ機構の作動時における
可動側部材の移動を、ブレーキ用無接点センサによって
非接触で検出するので、可動側部材との相対位置をさほ
ど正確に調整することなく設置できる大きな利点があ
る。しかも、ブレーキ用無接点センサは従来の有接点の
ブレーキスイッチに比較して極めて長寿命である。
【0022】上記発明において、ブレーキ用無接点セン
サは、クラッチ機構の作動時の可動側部材の移動位置に
対応するアナログ信号を出力するよう構成され、下降信
号検出回路が、前記アナログ信号を微分して速度信号に
変換し、前記アナログ信号における下降信号部分をクラ
ッチ作動検出信号として出力する微分回路で構成されて
いる。
【0023】または、上記発明におけるブレーキ用無接
点センサに代えて、クラッチ機構の作動時の可動側部材
の移動速度に対応する検出するアナログ速度信号を出力
するブレーキ用無接点速度センサと、前記ブレーキ用無
接点速度センサのアナログ速度信号の下降信号部部分を
判定して、クラッチ作動信号として出力する移動方向検
出回路とを設けて構成することが好ましい。
【0024】これにより、ブレーキ用無接点センサのク
ラッチ機構における可動側部材に対する相対位置の自由
度が一層大きくなり、ブレーキ用無接点センサを殆ど位
置調整することなく配置できる。また、ブレーキ用無接
点センサの信号を、位置情報だけでなく、速度信号に変
換してから利用し、その速度信号の方向を判定してクラ
ッチ作動信号として利用するため、位置のしきい値を設
定するためのボリウムなどの手段およびその調整が不要
となる利点がある。
【0025】また、上記発明において、クラッチ作動検
出信号を保持した保持回路からの入力がオフの状態時に
スタートスイッチのオンにより導通状態となって前記電
動モータに通電し、且つ前記保持回路からの入力のオン
により非導通状態となって前記電動モータへの通電を遮
断するスイッチング回路と、前記クラッチ作動検出信号
の入力を自己保持しながらブレーキ動作指令信号を出力
するとともに、前記スタートスイッチのオフにより前記
自己保持を解除して前記ブレーキ動作指令信号の出力を
停止する前記保持回路と、前記ブレーキ動作指令信号の
入力時に前記電動モータに対し発電制動をかけるよう駆
動するブレーキ回路とを備えている構成とすることが好
ましい。
【0026】これにより、クラッチ機構に万一クラッチ
乗り上げが発生しても、クラッチ乗り上げによってクラ
ッチ作動検出信号が出力されず、スイッチング回路はス
タートスイッチがオンとなったときに導通状態となって
電動モータに対し通電する。これにより、電動モータが
再起動してクラッチ機構の乗り上げが解消し、このクラ
ッチ機構の乗り上げが解消される状態をブレーキ用無接
点センサおよび下降信号検出回路が検出してクラッチ作
動検出信号を出力するので、クラッチ機構が再起動可能
な状態に復帰した状態で電動モータが停止する。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発
明の一実施の形態に係る電動ドライバの動作原理を容易
に理解できるように簡略化して示した概略構成図であ
り、(a)はねじの締付け動作状態または休止状態、
(b)は締付け完了によるトルクアップ時のブレーキス
イッチの作動状態である。同図には、従来の電動ドライ
バとの構成上の相違を明確にするために、図5とほぼ同
等の構成を例示してある。すなわち、この電動ドライバ
が図5の従来の電動ドライバに対し機構上において相違
する点は、有接点方式のブレーキスイッチ13に代え
て、可動側クラッチ体10に取り付けたブレーキ用被検
出体24と、このブレーキ用被検出体24の位置を検出
するブレーキ用検出素子27とからなるブレーキ用無接
点センサ23を設けた構成のみである。ブレーキ用被検
出体24は、例えばリング状マグネットであり、ブレー
キ用検出素子27は、例えばホール素子である。
【0028】また、図2は上記電動ドライバの電気系に
おける基本構成のみを示す概略ブロック構成図であり、
同図において、図7と同一若しくは同等のものには同一
の符号を付して、その説明を省略する。図2において、
図7の起動制御回路20を削除して、スイッチング回路
18は、スタートスイッチ19のオンによるスタート信
号オン、且つ後述する保持回路21からの信号がオフの
条件により導通状態となり、且つ下降信号検出回路29
から出力される上記クラッチ作動検出信号を保持した信
号が保持回路21を介して入力されることにより非導通
状態となるようにスイッチング動作を行う。
【0029】図3は、上記電動ドライバのタイミングチ
ャートを示し、同図(a)はスタートスイッチ19のオ
ン・オフ、(b)はブレーキ用無接点センサ23から出
力されるアナログ検出信号の信号波形、(c)は下降信
号検出回路29の微分信号の信号波形、(d)は直流モ
ータ1の回転状態、(e)はブレーキ回路22の駆動状
態をそれぞれ示す。
【0030】つぎに、上記電動ドライバの作用につい
て、図3を基にして、図1および図2を参照しながら説
明する。いま、t11時に、スタートスイッチ19が
(a)に示すようにオンされると、スイッチング回路1
8はスタートスイッチ19のオンによるスタート信号の
入力によって導通状態となり、直流モータ1は、電源回
路17から給電されて(d)に示すように回転を開始
し、ビット7の回転によってねじの締付け動作が行われ
る。
【0031】t12時に、ねじが着座してビット7によ
る締付けトルクが調整用ばね12により設定された所定
値に達すると、ねじの締め上げが限界に達してビットホ
ルダ8および可動側クラッチ体10の回転が共に停止す
る。これに対し、固定側クラッチ体4は直流モータ1の
回転を伝達されて回転を継続するので、固定側クラッチ
体4のカム山4aは、調整ばね12の付勢力に抗して可
動側クラッチ体10のカム山10aに摺動しながら可動
側クラッチ体10をビット7側に押圧移動させて、上記
カム山10aに乗り上げる。これにより、クラッチ機構
3は、直流モータ1からビットホルダ8への動力伝達を
遮断する。
【0032】上記t12時のクラッチ機構3の作動時、
ブレーキ用無接点センサ23では、図1(b)に示すよ
うに、ブレーキ用被検出体24が可動側クラッチ体10
の移動に伴ってブレーキ用検出素子27に対向する。し
たがって、ホール素子からなるブレーキ用検出素子27
には、マグネットからなるブレーキ用被検出体24から
加えられる磁界によって図3(b)に示すようなホール
電圧が発生する。このホール電圧は、クラッチ機構3の
可動側クラッチ体10がビット7側に移動されるのに伴
って立ち上がり、且つ可動側クラッチ体10が元の位置
に復帰する方向に移動するのに伴って立ち下がるアナロ
グ信号である。下降信号検出回路29は、図3(c)に
示すように、上記アナログ信号を微分して得られた信号
の下降信号部分をクラッチ作動検出信号として、t13
時に保持回路21に対し出力する。
【0033】スイッチング回路18は、保持回路21か
らクラッチ作動検出信号を保持した信号を受けて非導通
状態となるから、直流モータ1は、図3(d)に示すよ
うに、通電を遮断されて慣性力のみで回転を継続する。
それと同時に、保持回路21は、入力されたクラッチ作
動検出信号を保持しながらブレーキ回路22に対しブレ
ーキ動作指令信号を出力するので、ブレーキ回路22
は、図3(e)に示すように、駆動状態となって直流モ
ータ1に対し発電制動をかける。それにより、直流モー
タ1は、(d)に示すように回転を停止する。そして、
t14時に、スタートスイッチ19が(a)に示すよう
にオフすると、それにより、保持回路21が自己保持を
解除してブレーキ動作指令信号の出力を停止するので、
ブレーキ回路22が(e)に示すように駆動を停止し、
直流モータ1の発電制動が解除される。
【0034】図2に示すように、この電動ドライバにお
けるブレーキスイッチ28は、ブレーキ用無接点センサ
23と下降信号検出回路29とにより構成されている。
このブレーキスイッチ28では、ブレーキ用無接点セン
サ23において、クラッチ機構3の作動時に可動側クラ
ッチ体10と共に移動してブレーキ用検出素子27に対
し近接したのちに離間するブレーキ用被検出体24の位
置を、ブレーキ用検出素子27が検出する。そのブレー
キ用検出素子27から出力されるアナログ検出信号は下
降信号検出回路29で微分されて、下降信号検出回路2
9からはアナログ検出信号の下降信号部分をクラッチ作
動検出信号として出力される。したがって、クラッチ作
動検出信号は、クラッチ機構3の作動時における固定側
クラッチ体4のカム山4aが可動側クラッチ体10のカ
ム山10aを乗り越え終わって下降する状態を検出した
ものとなる。換言すると、クラッチ作動検出信号は、ク
ラッチ機構3がクラッチ乗り上げの発生が生じない状態
になったのを確認できた時点で出力されていることにな
る。したがって、この電動ドライバでは、クラッチ乗り
上げが発生する可能性が殆どない。
【0035】これに対し、従来の電動ドライバでは、通
電の遮断および発電制動がかけられる直流モータ1が、
調整用ばね12の付勢力に抗しながら慣性力で回転して
固定側クラッチ体4のカム山4aが可動側クラッチ体1
0のカム山10aを乗り越える状態まで回転継続するこ
とが可能な時点を検出して、その検出時点でクラッチ作
動検出信号を出力している。すなわち、従来の電動ドラ
イバにおけるクラッチ作動検出信号は、通電の遮断およ
び発電制動をかけた時点からクラッチ機構3においてク
ラッチ乗り上げが生じない状態まで直流モータ1が慣性
力で回転継続することが可能であると予測できるタイミ
ングで出力されている。したがって、従来の電動ドライ
バでは常にクラッチ乗り上げが発生するおそれがある。
【0036】また、この電動ドライバのブレーキスイッ
チ28は、ブレーキ用被検出体24とブレーキ用検出素
子27からなるブレーキ用無接点センサ23のアナログ
検出信号を下降信号検出回路29で微分して得られた信
号における下降信号部分をクラッチ作動検出信号として
出力する構成になっている。したがって、ブレーキスイ
ッチ28は、クラッチ機構3における被検出部材を非接
触で検出する無接点スイッチであるから、従来のマイク
ロスイッチからなるブレーキスイッチ13に比較して、
極めて長寿命である。しかも、ブレーキ用無接点センサ
23は、クラッチ機構3の被検出部材である可動側クラ
ッチ体10の作動を検出してアナログ検出信号を出力す
るので、可動側クラッチ体10に対してさほど正確に位
置決めする必要がない大きな利点がある。
【0037】ところで、上記実施の形態の電動ドライバ
では、上述のようにクラッチ機構3においてクラッチ乗
り上げの発生する可能性が殆ど無い構成になっている
が、万一、クラッチ乗り上げが発生しても、確実に再起
動できる状態に復帰できるようになっている。すなわ
ち、図3において、t15時に、スタートスイッチ19
が(a)に示すようにオンされて、直流モータ1が
(d)に示すように回転を開始し、t16時に、ブレー
キスイッチ28の下降信号検出回路29から(c)に示
すようにクラッチ作動検出信号が出力されたことによ
り、直流モータ1への通電を遮断し、且つ発電制動がか
けられたにも拘わらず、直流モータ1が、(b),
(c)から明らかなように、クラッチ機構3において固
定側クラッチ体4のカム山4aが可動側クラッチ体10
のカム山10aから一旦離間したのちの慣性力による回
転を継続して、再びカム山10aに乗り上げたt17時
に(d)に示すように回転停止し、クラッチ機構3にお
いてクラッチ乗り上げが発生したものとする。
【0038】ブレーキ回路22は、クラッチ機構3にお
いてクラッチ乗り上げが発生したのちのt18時に、ス
タートスイッチ19がオフすることにより駆動を停止す
る。このクラッチ機構3にクラッチ乗り上げが発生して
いる状態において、t19時にスタートスイッチ19が
(a)に示すようにオンされると、それによりスイッチ
ング回路18がオン状態となって直流モータ1が(d)
に示すように回転を開始する。すなわち、従来の電動モ
ータでは、起動制御回路20がブレーキスイッチ13が
オフ状態においてスタートスイッチ19がオンになった
ときのみスイッチング回路18を導通状態とするよう制
御していたので、直流モータ1の再起動が不能であった
のに対し、この実施の形態の電動ドライバでは、t19
時において、保持回路21からの入力がオフであるた
め、スイッチング回路18がブレーキ用無接点センサ2
3の状態とは無関係にスタートスイッチ19のオンによ
るスタート信号が入力されることによって導通状態とな
るので、直流モータ1の再起動が可能となる。
【0039】クラッチ機構3は、直流モータ1が再起動
することによってクラッチ乗り上げ状態から作動を開始
して、t20時に、ブレーキスイッチ28は、(c)に
示すように、固定側クラッチ体4のカム山4aが可動側
クラッチ体10のカム山10aを乗り越え、下降し始め
た時点を検出してクラッチ作動検出信号を出力する。こ
のクラッチ作動検出信号の出力により、直流モータ1
は、(d)に示すように通電を遮断され、且つ(e)に
示すように発電制動をかけられる。この時点での直流モ
ータ1の慣性力は再起動された直後であって非常に小さ
いので、直流モータ1は、(d)に示すように、クラッ
チ機構3がクラッチ乗り上げを解除して正常な状態に復
帰したt21時に回転を停止する。
【0040】なお、上記実施の形態では、ブレーキ用検
出素子27としてホール素子を用いた場合を例示して説
明したが、ブレーキ用検出素子27としてピックアップ
コイルを用いてもよい。この場合、リング状マグネット
からなるブレーキ用被検出体24とピックアップコイル
からなるブレーキ用検出素子27とは、可動側クラッチ
体10の移動速度を検出するブレーキ用無接点速度セン
サを構成する。したがって、このブレーキ用無接点速度
センサから出力される検出信号のうちの可動側クラッチ
体10がビット7側への方向に移動したのちに元の位置
に復帰する方向に移動し始めたときの信号部分を検出し
てクラッチ作動検出信号を出力する移動方向検出回路を
設ければ、上述と同様の効果を得ることができる。
【0041】ところで、上記実施の形態では、ブレーキ
スイッチ28をブレーキ用無接点センサ23と微分回路
からなる下降信号検出回路29とにより構成した場合を
例示して説明したが、下降信号検出回路29は微分回路
に限らない。例えば、下降信号検出回路29は、ブレー
キ用無接点センサ23から出力されるアナログ検出信号
が所定のしきい値を越えたのを検出する信号レベル抽出
部と、この信号レベル抽出部の出力信号の立ち下がりエ
ッジを検出してクラッチ作動検出信号を出力するエッジ
検出部とからなる構成としてもよく、このような構成と
した下降信号検出回路29を有する電動ドライバの作用
について、そのタイミングチャートを示す図4に基づき
説明する。
【0042】図4において、(a)はスタートスイッチ
19のオン・オフ、(b)はブレーキ用無接点センサ2
3のアナログ検出信号の信号波形、(c)は下降信号検
出回路29における信号レベル抽出部の出力信号の信号
波形、(d)は下降信号検出回路29におけるエッジ検
出部からの出力信号によるブレーキスイッチ28のオン
・オフ、(e)は直流モータ1の回転状態、(f)はブ
レーキ回路22の駆動状態をそれぞれ示す。
【0043】同図において、t31時にスタートスイッ
チ19が(a)に示すようにオンすると、直流モータ1
が(e)に示すように回転を開始し、ビット7の回転に
よってねじの締付け動作が行われる。そして、t32時
に、ねじが着座してビット7による締付けトルクが調整
用ばね12により設定された所定値に達すると、クラッ
チ機構3が作動を開始して、(b)に示すように、ブレ
ーキ用無接点センサ23のブレーキ用検出素子27から
はブレーキ用被検出体24の近接によってアナログ検出
信号が出力され始める。下降信号検出回路29における
信号レベル抽出部は、(c)に示すように、アナログ検
出信号における(b)に破線で示すしきい値を越えた信
号レベルのみを抽出する。下降信号検出回路29におけ
るエッジ検出部は、(d)に示すように、信号レベル抽
出部の出力信号の立ち下がりエッジを検出したt33時
に、クラッチ作動検出信号を出力する。このクラッチ作
動検出信号の出力により、直流モータ1への通電が遮断
され、且つ(f)に示すようにブレーキ回路22が駆動
状態となって直流モータ1に発電制動がかけられる。
【0044】このように、下降信号検出回路29を信号
レベル抽出部とエッジ検出部とからなる構成としても、
上述と同様に、ブレーキスイッチ28におけるブレーキ
用無接点センサ23を構成するブレーキ用被検出体24
およびブレーキ用検出素子27を、クラッチ機構3に対
してさほど正確に位置決めすることなく配置できる利点
がある。但し、信号レベル抽出部におけるしきい値は、
例えばボリウムなどで調整する必要がある。このしきい
値の調整は、従来の電動ドライバにおけるクラッチ機構
3とブレーキスイッチ13との相対位置の機械的な位置
調整に比較して格段に容易である。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明の電動ドライバに
よれば、下降信号検出回路が、クラッチ機構の作動時に
おける可動側部材の移動を検出するブレーキ用無接点セ
ンサの出力信号における下降信号部分を検出してクラッ
チ作動検出信号を出力する構成としたので、電動モータ
への通電を遮断し、且つ発電制動をかけるためのクラッ
チ作動検出信号は、クラッチ機構の作動時における例え
ば固定側クラッチ体のカム山が可動側クラッチ体のカム
山を乗り越え終わり、下降する状態を検出して出力され
る、換言すると、クラッチ機構がクラッチ乗り上げの発
生が生じない状態になったのを確認できた時点で出力さ
れる。したがって、この電動ドライバでは、クラッチ機
構にクラッチ乗り上げが発生する可能性が殆どない。ま
た、クラッチ機構の作動時における可動側部材の移動
を、ブレーキ用無接点センサによって非接触で検出する
ので、可動側部材との相対位置をさほど正確に調整する
ことなく設置できる大きな利点がある。しかも、ブレー
キ用無接点センサは従来の有接点のブレーキスイッチに
比較して極めて長寿命である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る電動ドライバの動
作原理を示す概略構成図で、(a)は締付け動作状態ま
たは休止状態、(b)はトルクアップによるブレーキス
イッチの作動状態である。
【図2】同上電動ドライバの電気系における基本構成を
示す概略ブロック構成図。
【図3】同上電動ドライバにおける電気系のタイミング
チャート。
【図4】同上電動ドライバにおいて他の下降信号検出回
路を用いた場合における電気系のタイミングチャート。
【図5】従来の電動ドライバの動作原理を示す概略構成
図で、(a)は締付け動作状態または休止状態、(b)
はトルクアップによるブレーキスイッチの作動状態であ
る。
【図6】同上電動ドライバにおけるクラッチ機構とブレ
ーキスイッチとの作動関係を示すタイミングチャート
で、(a)はクラッチ機構のカム曲線、(b)はブレー
キスイッチのオン・オフの作動状態である。
【図7】同上電動ドライバにおける電気系の基本構成を
示す概略ブロック構成図。
【図8】同上電動ドライバにおける電気系のタイミング
チャート。
【符号の説明】
1 直流モータ(電動モータ) 2 減速機構(電動モータの出力部) 3 クラッチ機構 7 ビット 8 ビットホルダ 10 可動側クラッチ体(可動側部材) 18 スイッチング回路 19 スタートスイッチ 21 保持回路 22 ブレーキ回路 23 ブレーキ用無接点センサ 29 下降信号検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉野 信治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 小田原 広造 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3C038 AA02 BC04 CA06 CB02 CC04 CC05 CD03 EA06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動モータの出力部とねじ締付け用ビッ
    トを保持するビットホルダとの間に介在されて、締付け
    トルクが設定値に達した時点で作動を開始して前記電動
    モータから前記ビットホルダへの動力伝達を遮断するク
    ラッチ機構と、 前記クラッチ機構における締付けトルクが所定値に達し
    たのに伴い前記ビットホルダへの動力伝達を遮断する一
    方向に押圧移動される可動側部材の近接位置に配置さ
    れ、前記クラッチ機構の作動時における前記可動側部材
    の移動位置を非接触で検出するブレーキ用無接点センサ
    と、 前記ブレーキ用無接点センサの出力信号に基づき前記可
    動側部材が動力伝達の遮断を解消する他方向に向け移動
    し始めた時点を検出してクラッチ作動検出信号を出力す
    る下降信号検出回路とを備え、 前記クラッチ作動検出信号の出力により、前記電動モー
    タへの通電を遮断し、且つ前記電動モータに発電制動を
    かけるよう構成されていることを特徴とする電動ドライ
    バ。
  2. 【請求項2】 ブレーキ用無接点センサは、クラッチ機
    構の作動時の可動側部材の移動位置に対応するアナログ
    信号を出力するよう構成され、 下降信号検出回路が、前記アナログ信号を微分して速度
    信号に変換し、前記アナログ信号における下降信号部分
    をクラッチ作動検出信号として出力する微分回路で構成
    されている請求項1に記載の電動ドライバ。
  3. 【請求項3】 ブレーキ用無接点センサに代えて、可動
    側部材の移動速度を検出するブレーキ用無接点速度セン
    サと、前記ブレーキ用無接点速度センサが所定方向の速
    度を検出したときにクラッチ作動検出信号を出力する移
    動方向検出回路とが設けられている請求項1に記載の電
    動ドライバ。
  4. 【請求項4】 クラッチ作動検出信号を保持した保持回
    路からの入力がオフの状態時にスタートスイッチのオン
    により導通状態となって前記電動モータに通電し、且つ
    前記保持回路からの入力のオンにより非導通状態となっ
    て前記電動モータへの通電を遮断するスイッチング回路
    と、 前記クラッチ作動検出信号の入力を自己保持しながらブ
    レーキ動作指令信号を出力するとともに、前記スタート
    スイッチのオフにより前記自己保持を解除して前記ブレ
    ーキ動作指令信号の出力を停止する前記保持回路と、 前記ブレーキ動作指令信号の入力時に前記電動モータに
    対し発電制動をかけるよう駆動するブレーキ回路とを備
    えている請求項1〜3の何れかに記載の電動ドライバ。
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