JP2001062373A - ドクター装置 - Google Patents

ドクター装置

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JP2001062373A
JP2001062373A JP24272599A JP24272599A JP2001062373A JP 2001062373 A JP2001062373 A JP 2001062373A JP 24272599 A JP24272599 A JP 24272599A JP 24272599 A JP24272599 A JP 24272599A JP 2001062373 A JP2001062373 A JP 2001062373A
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doctor blade
blade
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roll
outer peripheral
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俊一 萩田
Teruo Takenawa
輝夫 竹縄
Masaharu Kawaguchi
政春 川口
Masayuki Sato
雅之 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドクターブレードの刃先とロール外周面の間
に詰まった紙滓、塗工滓等の異物を自動的に除去できる
ドクター装置を提案すること。 【解決手段】 ドクター装置1は、ドクターブレード2
とブレード保持機構3とを有し、ドクターブレード2は
複数枚のドクターブレード片21〜26から構成されて
いる。各ドクターブレード片21〜26は、ロール外周
面11に対して接触および離れるようにブレード片の長
手方向に個別に移動可能に支持されていると共に、エア
ーチューブ71によって弾性力によってロール外周面1
1に押しつけられている。ドクターブレード片とロール
外周面11の間に異物が詰まると、ドクターブレード片
の跳ね上がり動作が自動的に誘起され、この跳ね上がり
動作によって、詰まった異物が自動的に除去される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抄紙機や塗工機等
で使用するロール外周面に付着している紙滓、塗工液、
塗工滓等を掻き落とすために使用するドクター装置に関
し、更に詳しくは、ドクターブレードとロール外周面の
間に溜まった紙滓、塗工滓等の異物を自動的に振り落と
すことのできるドクター装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】抄紙機や塗工機で使用するロール用のド
クター装置は、ドクターブレードと、このドクターブレ
ードの刃先を所定の圧接力でロール外周面に押し付け可
能なブレード保持機構とを有している。動作時には、回
転しているロール外周面に対してドクターブレードの刃
先を押しつけることにより、当該ロール外周面に付着し
ている異物をドクターブレードによって掻き落とすよう
になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】掻き落とし動作中にお
いて、ドクターブレードの刃先によって掻き落とされた
紙滓、塗工滓等の異物がドクターブレードの刃先とロー
ル外周面の間に詰まると、当該異物が核となってより多
くの異物が詰まった状態に陥ってしまう。この結果、ド
クターブレードのロール外周面に対する圧接力が低下
し、ひいていは、ドクターブレードの刃先がロール外周
面から離れてしまい、ロール外周面の異物の掻き取り不
良が発生する。
【0004】このような事態に陥った場合には、ロール
の回転を止めて、人手によって、ロール外周面とドクタ
ーブレードの刃先の間に挟まっている異物を除去する必
要がある。
【0005】しかしながら、このような異物除去作業
は、ロールの回転を止める必要があるので運転効率が低
下し、また、人手に頼っているので作業性が悪いという
問題点がある。
【0006】本発明の課題は、ドクターブレードの刃先
とロール外周面の間に異物が詰まった場合に、ロール回
転を停止することなく、また人手に頼ることなく、自動
的に、詰まった異物を除去することのできるドクター装
置を提案することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、ドクターブレードと、このドクターブ
レードを支持しているブレード支持機構とを有し、回転
しているロールの外周面に前記ドクターブレードを押し
付けることにより当該ロール外周面から異物を掻き落と
すドクター装置において次の構成を採用したことを特徴
としている。
【0008】すなわち、前記ドクターブレードは複数の
ドクターブレード片から構成されており、前記ブレード
支持機構は、前記ドクターブレード片のそれぞれを独立
してブレード片の長手方向に、前記ロール外周面に接触
および離間するように、移動可能に支持しているブレー
ド片支持部と、各ドクターブレード片を当該ブレード片
の長手方向に前記ロール外周面に向けて弾性力によって
押しつけている弾性押し付け部とを備えていることを特
徴としている。
【0009】ここで、前記ドクターブレードは、複数の
前記ドクターブレード片を幅方向に配列することにより
平板状とすることができる。また、この場合、前記ブレ
ード片支持部は、前記ドクターブレードを挟み、その上
下に配置されている上下のブレード保持板と、前記ドク
ターブレード片が前記ドクターブレードの幅方向にずれ
ないように当該ドクターブレードを拘束しているずれ止
め部材と、前記ドクターブレード片のそれぞれが上下の
ブレード保持板の間から脱落することを防止する脱落防
止部材とを備えた構成とすることができる。
【0010】上記の弾性押しつけ部は、前記ドクターブ
レード片の後端に対して接近および離れる方向に移動可
能な状態で前記上下のブレード保持板の間に配置したチ
ューブ押さえ板と、前記ドクターブレード片の後端と前
記チューブ押さえ板の間に挟まれているエアーチューブ
と、前記チューブ押さえ板の位置を規定している位置調
整具とを備えた構成とすることができる。ここで、エア
ーチューブは、その内部に供給される空気圧に応じて、
伸縮可能な素材から形成することができる。
【0011】弾性押しつけ部としては、エアーチューブ
の代わりに、コイルばねを用いた構成とすることもでき
る。
【0012】このように構成した本発明のドクター装置
では、ドクターブレードを構成している各ドクターブレ
ード片が個別にロール外周面に対して接近および離れる
方向に移動可能な状態でロール外周面に押しつけられて
いる。従って、ドクターブレード片とロール外周面の間
に紙滓等が詰まると、それに伴って、当該ドクターブレ
ード片が弾性力に逆らってロール外周面から跳ね上が
る。このような跳ね上がり動作が自動的に繰り返される
ことにより、各ドクターブレード片とロール外周面の間
に詰まった異物が自動的に除去される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明を適
用したドクター装置を説明する。 (第1の実施例)図1(a)、(b)は、本例の抄紙機
ロール用ドクター装置の概略断面構成図、および矢印b
の方向から見た場合の矢視図である。これらの図を参照
して説明すると、本例のドクター装置1は、ドクターブ
レード2と、このドクターブレード2を支持しているブ
レード支持機構3とを有し、回転している抄紙機ロール
10の外周面11にドクターブレード2の刃先2aを押
し付けることにより当該ロール外周面11から異物を掻
き落とすものである。
【0014】ドクターブレード2は複数のドクターブレ
ード片、本例では同一形状をした6枚のドクターブレー
ド片21〜26から構成されている。ブレード支持機構
3は、ドクターブレード片21〜26のそれぞれを、ロ
ール外周面11に接近する方向および離れる方向に移動
可能に支持しているブレード片支持部4と、各ドクター
ブレード片21〜26をロール外周面11に向けて弾性
力によって押しつけている弾性押し付け部7とを備えて
いる。
【0015】さらに詳細に説明すると、ドクターブレー
ド2は長方形をしており、6枚の短冊状のドクターブレ
ード片21〜26をブレード幅方向に配列することによ
り構成されている。各ドクターブレード片21〜26
は、相互に隣接している側面が他方の側面に摺動可能な
状態で接触している。各ドクターブレード片21〜26
の幅は例えば15mmであり、これらを配列することに
より構成されるドクターブレード2の幅は90mmであ
る。また、各ドクターブレード片21〜26の厚さとそ
の長さは、例えば厚さ10mm、長さ100mmであ
る。また、それらの刃先21a〜26aの断面形状は、
刃先面211〜216に向けて先細りとなっており、刃
先面211〜216はロール外周面11に合わせた形状
とされている。
【0016】ブレード片支持部4は、このドクターブレ
ード2の上下に平行に配置した上ブレード保持板41
と、下ブレード保持板42を備え、これらのブレード保
持板41、42の後端はブレード支持板43に固着され
ている。これらのブレード保持板41、42に挟まれて
いるドクターブレード2がロール外周面11に対して接
近および後退する方向に移動できるように、各ブレード
保持板41、42との間に僅かの隙間が開いている。
【0017】また、ブレード片支持部4は、ドクターブ
レード2を構成しているドクターブレード片21〜26
が幅方向にずれないように、両側がそれぞれ一対のずれ
止めビス51、52および53、54によって幅方向へ
の移動が拘束されている。各ずれ止めビス51〜54
は、上ブレード保持板41にねじ込まれ、それらの脚先
端が下ブレード保持板42の近傍に達した状態となって
いる。
【0018】さらに、ブレード保持部4は各ドクターブ
レード片21〜26が上下ブレード保持板41、42の
間から脱落することの無いように、脱落防止用ビス61
〜66によって保持されている。すなわち、各ドクター
ブレード片21〜26には、その中程の位置に、ドクタ
ーブレードの移動方向(ドクターブレード前後方向)に
長い貫通孔21b〜26bが形成されている。各脱落防
止用ビス61〜66は、上ブレード保持板41にねじ込
まれ、それらの脚が各ドクターブレード片の貫通孔21
b〜26bを貫通して、下ブレード保持板42の近傍位
置に達した状態となっている。
【0019】次に、各ドクターブレード片21〜26を
ロール外周面11に向けてブレード片の長手方向に弾性
力によって押しつけている弾性押し付け部7は、エアー
チューブ71と、チューブ押さえ板72と、位置調整ボ
ルト73、74、75を備えている。エアーチューブ7
1およびチューブ押さえ板72は、上下ブレード保持板
41、42の間に配置されている。詳細に説明すると、
ドクターブレード片21〜26の後端とブレード支持板
43の間に、チューブ押さえ板72がブレード前後方向
(ブレード片の長手方向)に移動可能に配置され、この
チューブ押さえ板72によってエアーチューブ71がド
クターブレード片の後端に押しつけられている。
【0020】チューブ押さえ板72とブレード支持板4
3の間には隙間Gがあり、当該チューブ押さえ板72
は、ドクターブレード幅方向に等間隔で配置した3本の
位置調整ボルト73〜75の脚先端に支持されており、
位置調整ボルト73〜75はブレード支持板43にねじ
込まれており、その頭部73a〜75aを回すことによ
り、チューブ押さえ板72の位置を前後に調整できる。
【0021】エアーチューブ71は可撓性の金属素材か
らなるチューブであり、その一端71aの側は、バンド
止め76によって接続されたエアーホース(図示せず)
を介して圧縮空気源(図示せず)に接続可能であり、そ
の他端71bの側は、バンド止め77によって接続され
たエアーチューブ(図示せず)を介して排気側に接続可
能となっている。
【0022】従って、エアーチューブ71の内圧を調整
することにより、また、位置調整ボルト73〜75によ
ってチューブ押さえ板72の位置を調整することによ
り、ドクターブレード片21〜26に対する弾性押しつ
け力を調整できる。すなわち、ドクターブレード片21
〜26の刃先21a〜26aのロール外周面11に対す
る圧接力を調整できる。
【0023】本例のドクター装置1は、図1(a)から
分かるように、ロール10の上方に配置されており、ド
クターブレード片21〜26の傾斜角度がロール外周面
11に対して60度となるように設定されている。
【0024】このように構成したドクター装置1におい
ては、各ドクターブレード片21〜26は独立してロー
ル外周面11に対して接近および離れる方向(ブレード
前後方向)に移動できる。また、各ドクターブレード片
21〜26は、エアーチューブ71によってロール外周
面11に弾性力によって押しつけられている。
【0025】従って、各ドクターブレード片21〜26
とロール外周面11に間に紙滓が詰まった場合には、紙
滓が詰まった部分のドクターブレード片が弾性力に逆ら
ってロール外周面11から跳ね上がる。この結果、詰ま
った紙滓がこれらの間から除去される。ドクターブレー
ド片は跳ね上がった後にエアーチューブ71の弾性力に
よって再びロール外周面11の側に押し戻される。従っ
て、一旦、ドクターブレード片が跳ね上がると、ドクタ
ーブレード片は跳ね上がり動作を繰り返し、最終的には
当該動作が収束して、ドクターブレード片は再びロール
外周面11に押し付けられた状態に戻る。
【0026】このように、ドクターブレードの跳ね上が
りによって、詰まった紙滓が、ドクターブレード片の刃
先とロール外周面の間から除去される。また、ドクター
ブレード片の跳ね上がり動作の繰り返しによる振動によ
って、ドクターブレードの刃先とロール外周面の間に詰
まった紙滓が確実に除去される。よって、本例のドクタ
ー装置によれば、ドクターブレードの刃先とロール外周
面の間に詰まった紙滓等の異物を自動的に、しかも確実
に除去することができる。 (第2の実施例)図2(a)、(b)には本発明を適用
したドクター装置の別の例を示す概略断面構成図および
矢印bの方向からみた場合の矢視図である。本例のドク
ター装置100は、ドクターブレードをコイルばねを用
いてロール外周面に押しつけるように構成されている。
それ以外の構成部分は前述したドクター装置1と同様で
ある。
【0027】詳細に説明すると、本例のドクター装置1
00も、ドクターブレード120と、このドクターブレ
ード120を支持しているブレード支持機構130とを
有し、回転している抄紙機ロール110の外周面111
にドクターブレード120の刃先120aを押し付ける
ことにより当該ロール外周面111から異物を掻き落と
すものである。
【0028】ドクターブレード120は複数のドクター
ブレード片、本例では同一形状をした6枚のドクターブ
レード片121〜126から構成されている。ブレード
支持機構130は、ドクターブレード片121〜126
のそれぞれを、ロール外周面111に接近する方向およ
び離れる方向に移動可能に支持しているブレード片支持
部140と、各ドクターブレード片121〜126をロ
ール外周面111に向けて弾性力によって押しつけてい
る弾性押し付け部170とを備えている。
【0029】ドクターブレード120は長方形をしてお
り、6枚の短冊状のドクターブレード片121〜126
をブレード幅方向に配列することにより構成されてい
る。各ドクターブレード片121〜126は、相互に隣
接している側面が他方の側面に摺動可能な状態で接触し
ている。各ドクターブレード片121〜126の幅は例
えば15mmであり、これらを配列することにより構成
されるドクターブレード120の幅は90mmである。
また、各ドクターブレード片121〜126の厚さは例
えば10mmであり、その長さは例えば100mmであ
る。また、それらの刃先121a〜126aの断面形状
は、刃先面311〜316に向けて僅かに先細りとなっ
ており、刃先面311〜316はロール外周面111に
合わせた形状とされている。
【0030】ブレード片支持部140は、このドクター
ブレード120の上下に平行に配置した上ブレード保持
板141および下ブレード保持板142を備え、これら
のブレード保持板141、142の後端はブレード支持
板143に固着されている。これらのブレード保持板1
41、142の間には、ドクターブレード120がロー
ル外周面111に対して接近および後退する方向に移動
可能に配置されている。
【0031】また、ブレード片支持部140は、ドクタ
ーブレード120を構成しているドクターブレード片1
21〜126が幅方向にずれないように、両側がそれぞ
れ一対のずれ止めビス151、152および153、1
54によって幅方向への移動が拘束されている。各ずれ
止めビス151〜154は、上ブレード保持板141に
ねじ込み固定されている。
【0032】さらに、ブレード片保持部140は各ドク
ターブレード片121〜126が上下ブレード保持板1
41、142の間から脱落することの無いように、脱落
防止用ビス161〜166によって保持されている。す
なわち、各ドクターブレード片121〜126には、そ
の中程の位置に、ドクターブレードの移動方向(ドクタ
ーブレード前後方向)に長い貫通孔121b〜126b
が形成されている。各脱落防止用ビス161〜166
は、上ブレード保持板141にねじ込み固定されてい
る。
【0033】次に、各ドクターブレード片121〜12
6をロール外周面11に向けてブレード片の長手方向に
弾性力によって押しつけている弾性押し付け部170
は、コイルばね171〜176と、このコイルばね17
1〜176とドクターブレード片121〜126の後端
の間に配置されている押さえ板181〜186と、コイ
ルばね171〜176とブレード支持板143の間に配
置されているばね受け191〜196と、これらコイル
ばね171〜176、押さえ板181〜186およびば
ね受け191〜196を遊びのある状態で貫通している
調整用ボルト201〜206とを備えている。
【0034】調整用ボルト201〜206は、ブレード
支持板143のねじ孔にねじ込まれており、それらの頭
部は、支持片321に固着されている。支持片321は
スペーサ322および取り付けボルト323によって支
持板143の側に取り付けられている。
【0035】従って、各ドクターブレード片121〜1
26をロール外周面111に押しつけると、コイルばね
171〜176が圧縮して、所定の弾性力によって各ド
クターブレード片121〜126はロール外周面111
に押しつけられた状態が形成される。また、各ドクター
ブレード片121〜126は、別個独立して、ロール外
周面111に接近する方向および離れる方向に移動可能
である。
【0036】なお、本例のドクター装置100も、ロー
ル110の上方に配置されており、ドクターブレード片
121〜126の傾斜角度がロール外周面111に対し
て60度となるように設定されている。
【0037】このように構成したドクター装置100に
おいては、各ドクターブレード片121〜126は独立
してロール外周面111に対して接近および離れる方向
(ブレード前後方向)に移動できる。また、各ドクター
ブレード片121〜126は、コイルばね171〜17
6によってロール外周面111に弾性力によって押しつ
けられている。
【0038】従って、各ドクターブレード片121〜1
26とロール外周面111に間に紙滓が詰まった場合に
は、紙滓が詰まった部分のドクターブレード片が弾性力
に逆らってロール外周面111から跳ね上がる。この結
果、詰まった紙滓がこれらの間から除去される。ドクタ
ーブレード片は跳ね上がった後にはコイルばねのばね力
によって再びロール外周面11の側に押し戻される。従
って、一旦、ドクターブレード片が跳ね上がると、ドク
ターブレード片は跳ね上がり動作を繰り返し、最終的に
は当該動作が収束して、ドクターブレード片は再びロー
ル外周面111に押し付けられた状態に戻る。
【0039】このように、ドクターブレードの跳ね上が
りによって、詰まった紙滓が、ドクターブレード片の刃
先とロール外周面の間から除去される。また、ドクター
ブレード片の跳ね上がり動作の繰り返しによる振動によ
って、ドクターブレードの刃先とロール外周面の間に詰
まった紙滓が確実に除去される。よって、本例のドクタ
ー装置によっても前述したドクター装置1と同様に、ド
クターブレードの刃先とロール外周面の間に詰まった紙
滓等の異物を自動的に、しかも確実に除去することがで
きる。 (その他の実施の形態)なお、ドクターブレードを構成
しているドクターブレード片の枚数、寸法等は上記の例
に限定されるものではない。また、弾性押しつけ部の構
造も、エアーチューブ、コイルばねの代わりの板ばね等
のばね部材、弾性部材からなる弾性力発生機構を採用す
ることができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のドクター
装置では、ドクターブレードを複数のドクターブレード
片から構成し、各ドクターブレード片を個別にロール外
周面に対して接近および離れる方向に移動可能に保持
し、各ドクターブレード片を弾性力によってロール外周
面に押しつけた構成を採用している。
【0041】従って、本発明によれば、ドクターブレー
ド片とロール外周面の間に紙滓、塗工滓などの異物が詰
まった場合には、ドクターブレード片のロール外周面に
対する跳ね上がり動作が自動的に誘発される。この跳ね
上がり動作によって、ドクターブレード片の刃先とロー
ル外周面に間に詰まった異物が自動的に、しかも効率良
く除去される。
【0042】よって、従来のようにロールの回転を止め
て人手によって詰まった異物を除去する必要がない。ま
た、異物が詰まることに起因した掻き取り動作不良も直
ちに解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)および(b)はそれぞれ、本発明を適用
したドクター装置の概略断面構成図および矢印bの方向
から見た矢視図である。
【図2】(a)および(b)はそれぞれ、本発明を適用
した別の実施に係るドクター装置の概略断面構成図およ
び矢印bの方向から見た矢視図である。
【符号の説明】
1、100 ドクター装置 2、120 ドクターブレード 21〜26、121〜126 ドクターブレード片 21a〜26a、121a〜126a ドクターブレー
ド片の刃先 21b〜26b、121b〜126b ドクターブレー
ド片に開けた貫通孔 3、130 ブレード支持機構 4、140 ブレード片支持部 41、42、141、142 上下のブレード保持板 43、143 ブレード支持板 51〜54、151〜154 ずれ止め用ビス(ずれ止
め部材) 61〜66、161〜166 脱落防止用ビス(脱落防
止部材) 7、170 弾性押しつけ部 71 エアーチューブ 72 チューブ押さえ板 73、74、75 位置調整ボルト(位置調整具) 10、110 抄紙機ロール 11、111 ロール外周面 171〜176 コイルばね 181〜186 押さえ板 191〜196 ばね受け 201〜206 調整用ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹縄 輝夫 北海道苫小牧市王子町2丁目1番1号 王 子製紙株式会社苫小牧工場内 (72)発明者 川口 政春 北海道苫小牧市王子町2丁目1番1号 王 子製紙株式会社苫小牧工場内 (72)発明者 佐藤 雅之 北海道苫小牧市王子町2丁目1番1号 王 子製紙株式会社苫小牧工場内 Fターム(参考) 4D075 AC53 AC93 AC94 AC95 CA48 DA04 EA05 4F042 AA22 BA06 BA11 DD07 DD17 DD22 4L055 CG23 FA22

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドクターブレードと、このドクターブレ
    ードを支持しているブレード支持機構とを有し、回転し
    ているロールの外周面に前記ドクターブレードを押し付
    けることにより当該ロール外周面から異物を掻き落とす
    ドクター装置において、 前記ドクターブレードは複数のドクターブレード片から
    構成されており、 前記ブレード支持機構は、前記ドクターブレード片のそ
    れぞれを、ブレード片の長手方向に、前記ロール外周面
    に接触および離間するように移動可能に支持しているブ
    レード片支持部と、各ドクターブレード片を当該ブレー
    ド片の長手方向に前記ロール外周面に向けて弾性力によ
    って押しつけている弾性押し付け部とを備えていること
    を特徴とするドクター装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記ドクターブレードは、その幅方向に配列された複数
    の前記ドクターブレード片を備えており、 前記ブレード片支持部は、前記ドクターブレードを挟
    み、その上下に配置されている上下のブレード保持板
    と、前記ドクターブレード片が前記ドクターブレードの
    幅方向にずれないように前記ドクターブレードの両端を
    拘束しているずれ止め部材と、前記ドクターブレード片
    が前記上下のブレード保持板の間から脱落することを防
    止している脱落防止部材とを備えていることを特徴とす
    るドクター装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記弾性押しつけ部は、前記ドクターブレード片の後端
    に対して接近および離れる方向に移動可能な状態で前記
    上下のブレード保持板の間に配置したチューブ押さえ板
    と、前記ドクターブレード片の後端と前記チューブ押さ
    え板の間に挟まれているエアーチューブと、前記チュー
    ブ押さえ板の位置を規定している位置調整具とを備えて
    おり、 前記エアーチューブは、その内部に供給される空気圧に
    応じて、伸縮可能な素材から形成されていることを特徴
    とするドクター装置。
  4. 【請求項4】 請求項2において、 前記弾性押しつけ部は、前記ドクターブレード片の後端
    に対して接近および離れる方向に移動可能な状態で前記
    上下のブレード保持板の間に配置した押さえ板と、この
    押さえ板を前記ドクターブレード片の後端に押しつけて
    いる圧縮状態のコイルばねとを備えていることを特徴と
    するドクター装置。
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