JP2001059934A - 距離測定装置およびカメラ - Google Patents

距離測定装置およびカメラ

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JP2001059934A
JP2001059934A JP2000164455A JP2000164455A JP2001059934A JP 2001059934 A JP2001059934 A JP 2001059934A JP 2000164455 A JP2000164455 A JP 2000164455A JP 2000164455 A JP2000164455 A JP 2000164455A JP 2001059934 A JP2001059934 A JP 2001059934A
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light receiving
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light
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Takaaki Kotani
高秋 小谷
Shuichi Ishii
秀一 石井
Shigeaki Ushiro
成明 後
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Fuji Photo Film Co Ltd
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    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/28Systems for automatic generation of focusing signals
    • G02B7/30Systems for automatic generation of focusing signals using parallactic triangle with a base line
    • G02B7/32Systems for automatic generation of focusing signals using parallactic triangle with a base line using active means, e.g. light emitter

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  • Physics & Mathematics (AREA)
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  • Measurement Of Optical Distance (AREA)
  • Focusing (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】操作者を煩わせることなく効率的かつ高精度な
測距を行なうことのできる距離測定装置およびカメラを
提供する。 【解決手段】第1の測距アルゴリズムでスイッチ61,
62,63をそれぞれオフ状態,オフ状態,接点62a
側にしてPSD素子30からの光電流I1,I2に基づい
てAF専用受光回路40で初回の比演算処理を行ない、
近距離領域の場合はそのまま測距データとし、中距離領
域の場合はn回比演算処理し、遠距離領域の場合は第2
の測距アルゴリズムでスイッチ61,62,63をそれ
ぞれオフ状態,オン状態,接点62b側にして光電流I
1と定電流源50からの定電流Irに基づいて比演算処理
し、最遠距離領域の場合は第3の測距アルゴリズムでス
イッチ61,62,63をそれぞれオン状態,オフ状
態,接点62b側にして光電流I1,I2の加算値と定電
流Irに基づいて光量演算処理して測距データを求め
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、距離測定用の光を
放ち距離測定対象物で反射して戻ってきた光を受光する
ことにより距離測定対象物までの距離を測定する距離測
定装置、および距離測定装置を内蔵したカメラに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、一般にアクティブタイプと呼
ばれるオートフォーカス(AF)装置を内蔵したカメラ
が数多く製品化されている。アクティブタイプのオート
フォーカス装置は、AF投光ユニットとAF受光ユニッ
トを所定の基線長を隔てて配置し、AF投光ユニットか
ら被写体に向けて光を放ち、被写体で反射して戻ってき
た光をAF受光ユニットで受光することにより被写体ま
での距離を測距する方式である。測距用の受光素子とし
ては、例えばSPD素子やPSD素子等の半導体受光素
子が用いられる。一例として、特開昭57−22508
号公報にはPSD素子を用いて測距を行なう例が開示さ
れている。
【0003】このようなカメラで写真撮影を行なうに
は、先ずシャッタボタンを半押し操作する。すると、カ
メラ前方に向けてAF投光ユニットから測距用の光が放
たれ被写体で反射して戻ってきた測距用の光が半導体受
光素子の受光面で受光されて光電流が発生する。発生し
た光電流に基づいて被写体までの距離が求められ、その
求められた距離に撮影レンズが移動される。このように
して、AF装置でピントが調整された後、シャッタボタ
ンを全押し操作して写真撮影を行なう。
【0004】一般に、被写体までの距離が遠くなるにつ
れて半導体受光素子からの光電流は小さくなるため、光
電流を表す信号のS/N比が低下し、被写体までの距離
を正確に求めることが困難になる。そこで、特開平4−
48208号公報には、半導体受光素子としてPSD素
子を用い、近距離の場合はPSD素子から出力される双
方の光電流I1,I2の比演算値を所定回数積分して距離
を算出する測距アルゴリズムを採用し、遠距離の場合は
PSD素子から出力される双方の光電流I1,I2の加算
値を所定回数積分して距離を算出する測距アルゴリズム
を採用することにより、近距離および遠距離双方の測距
精度を高めた技術が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、被写体までの
距離が近距離の領域内にあるかが不明の場合、いずれの
測距アルゴリズムを採用して距離を算出するかが問題と
なる。
【0006】上記の特開平4―48208号公報に提案
された技術の場合、複数の測距アルゴリズムに基づく演
算を同時に行ない、その後、どの測距アルゴリズムに基
づく演算結果を採用するかを判定しているが、その場
合、複数の測距アルゴリズムそれぞれに専用の演算部が
必要となり、回路規模の増大を招くことになり、好まし
くない。また、この場合、複数の測距アルゴリズムを採
用するとはいっても、受光センサや受光に直接関係する
回路部がある1つの固定された状態にあるという条件の
下での複数の測距アルゴリズムに限定されてしまい、測
距アルゴリズムの選択の自由度が低いという問題があ
る。例えば受光センサで得られた受光信号を増幅して演
算部に送る場合に、その受光信号を増幅する増幅器の増
幅率はある増幅率に固定しておく必要があり、低い増幅
率に設定した測距アルゴリズムと高い増幅率に設定した
測距アルゴリズムとの双方を採用することは出来ない。
【0007】あるいは、カメラの操作者が目測で認識し
たおおよその距離を操作によりカメラに教えることも考
えられるが、その場合、そのような操作を行なうための
操作ボタン等が必要となり、また操作自体が煩わしく、
そのような操作を忘れたまま撮影してしまうことも考え
られ、好ましくない。
【0008】本発明は、上記事情に鑑み、操作者を煩わ
せることなく効率的に高精度な測距を行なうことのでき
る距離測定装置、および、そのような距離測定装置を内
蔵したカメラを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の距離測定装置のうちの第1の距離測定装置は、距離
測定用の光を放ち距離測定対象物で反射して戻ってきた
光を受光することにより距離測定対象物までの距離を求
める距離測定装置において、距離測定対象物までの距離
を求める測距アルゴリズムを複数有し、それら複数の測
距アルゴリズムのうちのいずれか1つの測距アルゴリズ
ムを用いて初回の測距を行ない、この初回の測距に応じ
て測距回数を決定するものであることを特徴とする。
【0010】本発明の第1の距離測定装置は、複数の測
距アルゴリズムのうちのいずれか1つの測距アルゴリズ
ムを用いて初回の測距を行ない、この初回の測距に応じ
て測距回数を決定するものであるため、操作者を煩わせ
ることなく、高精度な測距が行なわれる。
【0011】また、上記目的を達成する本発明の距離測
定装置のうちの第2の距離測定装置は、距離測定用の光
を放ち距離測定対象物で反射して戻ってきた光を受光す
ることにより距離測定対象物までの距離を求める距離測
定装置において、距離測定対象物までの距離を求める測
距アルゴリズムを複数有し、それら複数の測距アルゴリ
ズムのうちのいずれか1つの測距アルゴリズムを用いて
初回の測距を行ない、この初回の測距に応じて、2回目
以降の測距に用いる測距アルゴリズムを決定するもので
あることを特徴とする。
【0012】本発明の第2の距離測定装置は、複数の測
距アルゴリズムのうちのいずれか1つの測距アルゴリズ
ムを用いて初回の測距を行ない、この初回の測距に応じ
て2回目以降の測距に用いる測距アルゴリズムを決定す
るものであるため、操作者を煩わせることなく、高精度
な測距が行なわれる。
【0013】例えば、後述する実施形態は、本発明の第
1の距離測定装置の実施形態と本発明の第2の距離測定
装置の実施形態との双方が複合された実施形態であり、
その実施形態では、初回の測距において比演算方式によ
る測距アルゴリズムを用いて測距データが求められ、そ
の測距データが十分に信頼できる場合、即ち測距用の光
信号に含まれるノイズ成分の値が比較的小さい近距離領
域であったときは、以後の測距は行なわれず、その測距
データが中間程度の大きさであった場合、即ちノイズ成
分の値も中間程度である中距離領域では、初回の測距に
おける測距アルゴリズムで複数回測距が行なわれ、一
方、その測距データの信頼度が比較的低い場合、即ちノ
イズ成分の値が比較的大きな遠距離領域では、光量に基
づく測距アルゴリズムが用られて一回測距が行なわれ
る、というように、測距する距離に応じて測距アルゴリ
ズムの種類および測距回数が自在に決定されて測距が行
なわれる。
【0014】ここで、本発明の距離測定装置は、光の照
射を受けて光電流を発生する受光面を有するとともに、
その受光面の両端に設けられた、その受光面への光の照
射により発生した光電流を、その受光面上の照射位置と
その受光面の両端それぞれとの各距離に応じて分担して
出力する一対の信号電極を有する半導体受光素子を備
え、上記複数の測距アルゴリズムとして、少なくとも、
距離測定対象物で反射して戻ってきた測距用の光の、上
記半導体受光素子の受光面上の照射位置に応じた距離を
算出する測距アルゴリズムと、距離測定対象物で反射し
て戻ってきた測距用の光の、上記半導体受光素子の受光
面への照射強度に応じた距離を算出する測距アルゴリズ
ムを有することが好ましく、あるいは、本発明の距離測
定装置は、光の照射を受けて光電流を発生する受光面を
有するとともに、その受光面の両端に設けられた、その
受光面への光の照射により発生した光電流を、その受光
面上の照射位置とその受光面の両端それぞれとの各距離
に応じて分担して出力する一対の信号電極を有する半導
体受光素子を備え、上記複数の測距アルゴリズムとし
て、少なくとも、距離測定対象物で反射して戻ってきた
測距用の光が上記半導体受光素子の受光面上に照射され
ることにより上記一対の信号電極から出力された一対の
光電流双方を変数として用いた演算により距離を算出す
る測距アルゴリズムと、距離測定対象物で反射して戻っ
てきた測距用の光が上記半導体受光素子の受光面上に照
射されることにより上記一対の信号電極から出力された
一対の光電流のうちの一方の光電流を変数とし変数と他
方の光電流に代わる選択可能な定数との間の演算により
距離を算出する測距アルゴリズムを有することも好まし
い形態であり、あるいは、本発明の距離測定装置は、光
の照射を受けて光電流を発生する受光面を有するととも
に、その受光面の両端に設けられた、その受光面への光
の照射により発生した光電流を、その受光面上の照射位
置とその受光面の両端それぞれとの各距離に応じて分担
して出力する一対の信号電極を有する半導体受光素子を
備え、上記複数の測距アルゴリズムとして、少なくと
も、距離測定対象物で反射して戻ってきた測距用の光が
上記半導体受光素子の受光面上に照射されることにより
上記一対の信号電極から出力された一対の光電流双方を
変数として用いた演算により距離を算出する測距アルゴ
リズムと、距離測定対象物で反射して戻ってきた測距用
の光が上記半導体受光素子の受光面上に照射されること
により上記一対の信号電極から出力された一対の光電流
のうちの一方の光電流を変数としその変数と他方の光電
流に代わる選択可能な定数との間の演算により距離を算
出する測距アルゴリズムと、さらに距離測定対象物で反
射して戻ってきた測距用の光の、上記半導体受光素子の
受光面への照射強度に応じた距離を算出する測距アルゴ
リズムとを有することも好ましい形態である。
【0015】また、本発明の距離測定装置は、光の照射
を受けて光電流を発生する受光面、その受光面の両端に
設けられた、その受光面への光の照射により発生した光
電流を分担して出力する一対の信号電極、および、上記
一対の信号電極のうちの一方の信号電極に隣接した位置
に設けられ、制御信号に応じて、上記受光面で発生した
光電流の、上記一方の信号電極への流入を許容する第1
の状態と、その流入を阻止する第2の状態とに切り換わ
る第1のスイッチを有する半導体受光素子を備え、上記
複数の測距アルゴリズムとして、少なくとも、上記第1
のスイッチが上記第1の状態に切り換えられた状態にお
いて、上記一対の信号電極それぞれから得られた光電流
双方に基づいて距離測定対象物までの距離を算出する測
距アルゴリズムと、上記第1のスイッチが上記第2の状
態に切り換えられた状態において、上記一対の信号電極
のうちの、上記一方の信号電極とは異なる他方の信号電
極から得られた光電流に基づいて距離測定対象物までの
距離を算出する測距アルゴリズムとを有することも好ま
しい形態であり、その場合に、上記半導体受光素子は、
上記第1のスイッチが上記第1の状態にある場合に、上
記一対の信号電極が、受光面への光の照射により発生し
た光電流をその受光面上の照射位置とその受光面の両端
それぞれとの各距離に応じて分担して出力するものであ
ることが好ましい。
【0016】また、本発明の距離測定装置は、光の照射
を受けて光電流を発生する受光面、その受光面を複数の
分割領域に分けたときの各分割領域に対応して備えられ
対応する分割領域に接続された、受光面への光の照射に
より発生した光電流を出力する信号電極、および、上記
分割領域どうしの境界に対応して設けられ、制御信号に
応じて、受光面で発生した光電流の、対応する境界を横
切る流れを許容する第1の状態と、それらの境界を横切
る流れを阻止する第2の状態とに切り換わる第2のスイ
ッチを有する半導体受光素子を備え、上記複数の測距ア
ルゴリズムとして、少なくとも、上記第2のスイッチが
上記第2の状態に切り換えられた状態において、上記信
号電極から出力された複数の光電流に基づいて距離測定
対象物までの距離を算出する測距アルゴリズムと、上記
第2のスイッチが上記第1の状態に切り換えられた状態
において、上記信号電極のうちの1つの信号電極である
第1の信号電極から出力された光電流に基づいて距離測
定対象物までの距離を算出する測距アルゴリズムとを有
するものであってもよい。
【0017】この場合、上記半導体受光素子は、上記第
1の信号電極を除く他の信号電極に対応して設けられ、
制御信号に応じて、上記受光面で発生した光電流の、対
応する信号電極への流入を許容する第1の状態と、その
流入を阻止する第2の状態とに切り換わる第3のスイッ
チを備え、上記複数の測距アルゴリズムのうちの1つの
測距アルゴリズムは、上記第2のスイッチが上記第2の
状態に切り換えられるとともに上記第3のスイッチが上
記第1の状態に切り換えられた状態において、上記信号
電極から出力された複数の光電流に基づいて上記距離測
定対象物までの距離を算出する測距アルゴリズムであ
り、上記複数の測距アルゴリズムのうちの他の1つの測
距アルゴリズムは、上記第2のスイッチが上記第1の状
態に切り換えられるとともに上記第3のスイッチが上記
第2の状態に切り換えられた状態において、上記第1の
信号電極から出力された光電流に基づいて上記距離測定
対象物までの距離を求めるものであることが好ましい。
【0018】上記のようなスイッチを備えた半導体受光
素子を採用すると、高精度な距離測定装置を、一層小さ
な回路規模で、したがって低コストで実現することがで
きる。
【0019】ここで、上記本発明の距離測定装置におい
て、上記第1の状態とは例えば低インピーダンス状態、
上記第2の状態とは例えば高インピーダンス状態をいう
が、必ずしもインピーダンスの高低に限るものではな
く、光電流がスイッチを通過することが許容された状態
が第1の状態であり、光電流がスイッチを通過すること
が阻止された状態が第2の状態である。
【0020】また、上記目的を達成する本発明のカメラ
のうちの第1のカメラは、カメラ前方に向けて測距用の
光を放ち被写体で反射して戻ってきた光を受光して被写
体までの距離を求め、求めた距離に撮影レンズを移動さ
せる距離測定装置を備えたカメラにおいて、上記距離測
定装置が、被写体までの距離を求める測距アルゴリズム
を複数有し、それら複数の測距アルゴリズムのうちのい
ずれか1つの測距アルゴリズムを用いて初回の測距を行
ない、その初回の測距に応じて測距回数を決定するもの
であることを特徴とする。
【0021】ここで、本発明の第1のカメラは、撮影レ
ンズの位置を一回定めるために一連測距を行なうもので
あって、複数の測距アルゴリズムのうちのいずれか1つ
の測距アルゴリズムを用いて、撮影レンズの位置を一回
定めるための一連の測距中の初回の測距を行ない、その
初回の測距に応じて、この一連の測距を完了するまでの
測距回数を決定するものであってもよい。
【0022】また、上記目的を達成する本発明のカメラ
のうちの第2のカメラは、カメラ前方に向けて測距用の
光を放ち被写体で反射して戻ってきた光を受光して被写
体までの距離を求め、求めた距離に撮影レンズを移動さ
せる距離測定装置を備えたカメラにおいて、上記距離測
定装置が、被写体までの距離を求める測距アルゴリズム
を複数有し、それら複数の測距アルゴリズムのうちのい
ずれか1つの測距アルゴリズムを用いて初回の測距を行
ない、その初回の測距に応じて、2回目以降の測距に用
いる測距アルゴリズムを決定するものであることを特徴
とする。
【0023】ここで、本発明のカメラは、撮影レンズの
位置を一回定めるために一連測距を行なうものであっ
て、複数の測距アルゴリズムのうちのいずれか1つの測
距アルゴリズムを用いて、撮影レンズの位置を一回定め
るための一連の測距中の初回の測距を行ない、その初回
の測距に応じて、この一連の測距を完了するまでの2回
目以降の測距に用いる測距アルゴリズムを決定するもの
であってもよい。
【0024】また、本発明のカメラは、そのカメラに備
えられた距離測定装置が、光の照射を受けて光電流を発
生する受光面を有するとともに、その受光面の両端に設
けられた、その受光面への光の照射により発生した光電
流を、その受光面上の照射位置とその受光面の両端それ
ぞれとの各距離に応じて分担して出力する一対の信号電
極を有する半導体受光素子を備え、その距離測定装置
が、上記複数の測距アルゴリズムとして、少なくとも、
被写体で反射して戻ってきた測距用の光の、上記半導体
受光素子の受光面上の照射位置に応じた距離を算出する
測距アルゴリズムと、被写体で反射して戻ってきた測距
用の光の、上記半導体受光素子の受光面への照射強度に
応じた距離を算出する測距アルゴリズムを有することが
好ましく、あるいは、そのカメラに備えられた距離測定
装置が、光の照射を受けて光電流を発生する受光面を有
するとともに、その受光面の両端に設けられた、その受
光面への光の照射により発生した光電流を、その受光面
上の照射位置とその受光面の両端それぞれとの各距離に
応じて分担して出力する一対の信号電極を有する半導体
受光素子を備え、その距離測定装置が、上記複数の測距
アルゴリズムとして、少なくとも、被写体で反射して戻
ってきた測距用の光が上記半導体受光素子の受光面上に
照射されることにより上記一対の信号電極から出力され
た一対の光電流双方を変数として用いた演算により距離
を算出する測距アルゴリズムと、被写体で反射して戻っ
てきた測距用の光が上記半導体受光素子の受光面上に照
射されることにより上記一対の信号電極から出力された
一対の光電流のうちの一方の光電流を変数としその変数
と他方の光電流に代わる選択可能な定数との間の演算に
より距離を算出する測距アルゴリズムを有することも好
ましい形態であり、あるいは、そのカメラに備えられた
距離測定装置が、光の照射を受けて光電流を発生する受
光面を有するとともに、その受光面の両端に設けられ
た、その受光面への光の照射により発生した光電流を、
その受光面上の照射位置とその受光面の両端それぞれと
の各距離に応じて分担して出力する一対の信号電極を有
する半導体受光素子を備え、その記距離測定装置が、上
記複数の測距アルゴリズムとして、少なくとも、被写体
で反射して戻ってきた測距用の光が上記半導体受光素子
の受光面上に照射されることにより上記一対の信号電極
から出力された一対の光電流双方を変数として用いた演
算により距離を算出する測距アルゴリズムと、被写体で
反射して戻ってきた測距用の光が上記半導体受光素子の
受光面上に照射されることにより上記一対の信号電極か
ら出力された一対の光電流のうちの一方の光電流を変数
とし変数と他方の光電流に代わる選択可能な定数との間
の演算により距離を算出する測距アルゴリズムと、さら
に被写体で反射して戻ってきた測距用の光の、上記半導
体受光素子の受光面への照射強度に応じた距離を算出す
る測距アルゴリズムとを有することも好ましい形態であ
る。
【0025】尚、上述した本発明の距離測定装置の各種
形態のいずれを備えたカメラも、本発明のカメラに包含
される。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0027】図1は、本発明の第1実施形態のカメラを
前面斜め上から見た外観斜視図である。
【0028】図1に示すカメラ10は、一般にアクティ
ブタイプと呼ばれるオートフォーカス(AF)装置を内
蔵した、ロール状の写真フイルム上に写真撮影を行なう
カメラである。このカメラに内蔵されたAF装置は、本
発明の距離測定装置の一実施形態に相当する。
【0029】このカメラ10の前面中央部には、光学ズ
ームレンズ11aを内部に備えたズーム鏡胴11が備え
られている。
【0030】オートフォーカス装置には、カメラ10の
前面上部に配置されたAF投光窓12を有しそのAF投
光窓12からカメラ10の前方に向けて測距用の光を放
つ投光部、およびカメラ10前面の、AF投光窓12か
ら所定距離離れた位置に配置されたAF受光窓13を有
しAF投光窓12からカメラ10の前方に放たれ被写体
で反射して戻ってきた光をそのAF受光窓13から受け
入れて受光することにより被写体までの距離を求める受
光部が備えられている。この受光部の詳細については後
述するが、この受光部には、AF受光窓13の後方に配
置された、本発明にいう半導体受光素子の一種であるP
SD素子が備えられている。
【0031】またこのカメラ10には、図示しないファ
インダユニットを構成するファインダ窓14、および内
蔵された露出調整用のAEセンサに光を導くためのAE
受光窓15も備えられている。さらに、このカメラ10
の上面には、ポップアップ式のストロボ発光部17、お
よびシャッタボタン18が備えられている。
【0032】図2は、図1のカメラを背面斜め上から見
た外観斜視図である。
【0033】このカメラ10の背面には、撮影時にスト
ロボ装置を機能させるか否かを切り換えるストロボオン
オフスイッチ21、ファインダ接眼窓22、および光学
ズームレンズ11aをテレ側(遠距離側)あるいはワイ
ド側(近距離側)に動作させるズーム操作レバー23が
備えられている。
【0034】このように構成された本実施形態のカメラ
10は、測距の精度が高められ、かつ回路規模が小さく
コストが低減されたカメラである。以下、詳細に説明す
る。
【0035】図3は、図2に示すカメラのオートフォー
カス装置の光学系の部分の構成を示す模式図である。
【0036】図1に示すカメラ10には、AFユニット
100が配置されている。このAFユニット100に
は、カメラ10のAF投光窓12の裏側の位置に投光用
の発光素子であるLED101と、そのLED101か
ら発せられた光ビームを絞るための投光レンズ102が
配備されており、また、カメラ10のAF投光窓12の
裏側の位置には半導体受光素子の一種であるPSD30
と、LED101から出射され被写体(図示せず)で反
射して戻ってきた光をそのPSD30上に集光する受光
レンズ103が配備されている。
【0037】LED101から発せられた測光用の光
は、投光レンズ102およびAF投光窓12を経由して
前方(矢印A方向)に進み、被写体(図示せず)で反射
し、その反射光のうちの受光窓13から入射した光が受
光レンズ103を経由してPSD素子30上に集光され
る。ここで、被写体が仮にa点にいたときはそのa点で
反射した光はPSD30上のa’点に集光され、被写体
が仮にb点にいたときはそのb点で反射した光はPSD
30上のa’点とは異なるb’点に集光され、被写体が
仮にc点にいたときはそのc点で反射した光は、SPD
30上の、a’点およびb’点のいずれとも異なるc’
点に集光される。このように、カメラ10からの被写体
の距離に応じてSPD素子30上の集光点が異なり、し
たがってこの集光点の位置を検出することにより、被写
体の距離を求めることができる。この実施形態のカメラ
では、後述するように、被写体が比較的近距離に居ると
きはこの原理による測距が採用されている。
【0038】また、被写体の反射率の相違による誤差は
存在するものの、被写体が近距離に居るときはPSD素
子30上に強い光が戻り、被写体が遠距離に居るときは
PSD素子30上には相対的に弱い光しか戻ってこな
い。したがってLED101から発せられ被写体で反射
された反射光の、PSD素子30上での強度(光量)を
検出することによっても、被写体までの距離を求めるこ
とができる。この実施形態のカメラでは、後述するよう
に、被写体が最遠距離領域内にいるときは、この原理に
よる測距が採用されている。
【0039】図4は、図1に示すカメラの受光部の回路
図、図5は、図3,図4に示すPSD素子の模式図であ
る。
【0040】図4には、PSD素子30と、AF専用受
光回路40と、定電流源50と、スイッチ素子61,6
2,63と、MPU70とが示されている。
【0041】PSD素子30は、図5に示すように、光
の照射を受けて光電流を発生する受光面33を有すると
ともに、その受光面33の両端に設けられた、その受光
面33への光の照射により発生した光電流を、その受光
面33上の照射位置とその受光面の両端それぞれとの各
距離に応じて分担して出力する一対の信号電極31,3
2を有する。
【0042】AF専用受光回路40は、一対の端子4
1,42に入力された光電流に基づいて被写体までの距
離を求める。
【0043】定電流源50は、電流値可変の定電流を生
成するものであって、MPU70により指定された電流
値の定電流Irを出力する。
【0044】各スイッチ素子61,62は、MPU50
からの各制御信号によりそれぞれオン状態あるいはオフ
状態に切り換えられる。またスイッチ素子63は、MP
U50からの制御信号により、接点63a側あるいは接
点63b側に切り換えられる。
【0045】MPU70は、詳細は後述するが、定電流
源50の定電流生成部を選択するとともにスイッチ素子
61,62,63を、それぞれオフ状態,オフ状態,接
点62a側に切り換えて初回の測距を行ない、これによ
りAF専用受光回路40から出力された距離データに応
じて、その後の測距アルゴリズムの種類および測距回数
を自在に決定して測距することにより、高い精度で効率
よく測距を行なう。
【0046】以下、このカメラ10における測距アルゴ
リズムについて説明する。
【0047】アクティブタイプのオートフォーカス(A
F)装置のデータ演算方式としては比演算方式がよく使
用される。
【0048】比演算方式において、出力データをR、近
距離側信号をN、遠距離側信号をFと置くと、 R=N/(N+F)またはR=F/(N+F)…(1) と表される。
【0049】このRは、被写体距離Lに対してR=α×
(1/L)の関係が成立し、αはAFシステムで決定す
る値となる。
【0050】一方、遠距離側信号Fを信号Cに固定し、
近距離側信号Nの代わりに比演算時のNとFとの合計値
(N+F)をPとすると、(1)式より R’=P/(P+C)またはR’=C/(P+C)…(2) が演算結果として出力される。
【0051】ここで、特定の距離L0時のNとFとの合
計値(N+F)をP0とおき、そのときに(2)式より
求められるR’をR0とおくと、 P0=R0×C/(1−R0)またはP0=(1−R0)×C/R0…(3) となり、任意の距離Lとそのときの合計値Pについては P=P0×(L0/L)2…(4) が成立する。
【0052】(2)式と(4)式より、距離LはPを介
してR’で表され、 L=√{(1−R’)×P0/(R’×C)}×L0 または L=√{R’×P0/((1−R’)×C)}×L0…(5) となり、距離Lは比演算処理と同様の導出方法を用い
て、光量Pから測距データを導くことができる。
【0053】本実施形態では、3種類の測距アルゴリズ
ムが用いられる。3種類の測距アルゴリズムのうちの第
1の測距アルゴリズムは、PSD素子30の受光面上の
照射位置に応じた距離を算出する測距アルゴリズム、即
ちスイッチ素子61,62の双方をオフ状態、スイッチ
素子63を接点63a側に切り換え、上記の(1)式に
基づいて、PSD素子30からの光電流I1,I2の比演
算処理{I1/(I1+I2)}を行なう測距アルゴリズ
ムである。この第1の測距アルゴリズムは、後述する近
距離領域,中距離領域における測距の際に用いられる。
【0054】また、第2の測距アルゴリズムは、スイッ
チ素子61,62をそれぞれオフ状態、オン状態、スイ
ッチ素子63を接点63b側に切り換え、上記(2)式
に基づいて、PSD素子30からの光電流I1と定電流
源50からの定電流Irとの比演算処理{I1/(I1
r)}を行なう測距アルゴリズムである。この第2の
測距アルゴリズムは、遠距離領域における測距の際に用
いられる。一般に、比演算処理{I1/(I1+I2)}
において、被写体が遠距離にある場合、特に遠距離側信
号Fを表す光電流I2の値が小さくなるため、その遠距
離側信号Fの、信号成分に対するノイズ成分の比率が大
きくなり、従って被写体までの実際の距離よりも近い距
離を表す距離データが得られる、いわゆる距離データの
反転現象が発生する場合がある。そこで、この第2の測
距アルゴリズムでは、光電流I2を所定の大きさの定電
流Irに固定して比演算処理を行なうことにより、全体
としてやや遠距離側にピントを合わせてピントの良好な
写真を得る確率を上げている。
【0055】また、第3の測距アルゴリズムは、PSD
素子30の受光面への照射強度に応じた距離を算出する
測距アルゴリズム、即ちスイッチ素子61,62をそれ
ぞれオン状態,オフ状態、スイッチ素子63を接点63
b側に切り換えて、PSD素子30からの光電流I1
2の加算値(光量)と定電流源50からの定電流Ir
の、いわゆる光量に基づく演算処理{(I1+I2)/
(I1+I2+Ir)}を行なう測距アルゴリズムであ
る。この第3の測距アルゴリズムは、最遠距離領域にお
ける測距の際に用いられる。被写体が最遠距離にある場
合、光電流I1,I2の値はともに小さくなるため、それ
ら光電流I1,I2が表す近距離側信号N,遠距離側信号
Fの、信号成分に対するノイズ成分の比率がともに大き
くなり、従って比演算処理で被写体までの距離データを
得ることが困難となる。そこで、この第3の測距アルゴ
リズムでは、比演算処理よりもむしろ光電流I1,I2
加算した光量に基づく演算処理を行なうことにより、良
好な写真を得る確率を上げている。
【0056】図6は、図1に示すカメラの測距ルーチン
のフローチャート、図7は、図1に示すカメラの測距特
性を示す図である。
【0057】図6に示す測距ルーチンは、シャッタを半
押し操作すると起動されるルーチンである。
【0058】先ず、ステップS11において、1回目の
通常測距(撮影レンズの位置を一回定める一連の測距動
作中の初回の測距)を実施する。尚、このフローでいう
通常測距とは、第1の測距アルゴリズムを用いて測距す
ることをいい、この第1の測距アルゴリズムでは、AF
専用受光回路40で比演算処理{I1/(I1+I2)}
を行ない被写体までの距離(測距データ)を求める。
【0059】次に、ステップS12に進む。ステップS
12では、この測距データが第1データ判定値以上か否
かが判定される。この第1データ判定値は、図7に示す
ように、近距離領域d1と中距離領域d2とを区別する
ために設定された値である。測距データが第1データ判
定値以上であると判定された場合(被写体が近距離領域
d1にあると判定された場合)は、このルーチンを抜け
る。すなわち、この場合、ステップS11で実施した1
回目の通常測距のみで今回の一連の測距動作が完了した
ことになる。このように、PSD素子30からの光電流
1,I2に含まれるノイズ成分の値が比較的小さな近距
離領域d1では、一回の測距で精度の高い測距データが
得られる。
【0060】一方、ステップS12において、測距デー
タが第1データ判定値未満であると判定された場合は、
ステップS13に進む。ステップS13では、測距デー
タが第2データ判定値以上か否かが判定される。この第
2データ判定値は、最遠距離領域d4と遠距離領域d3
とを区別するために設定された値である。測距データが
第2データ判定値以上であると判定された場合は、被写
体は遠距離領域d3もしくは中距離領域d2にあるため
ステップS14に進む。ステップS14では、測距デー
タが第3データ判定値以上か否かが判定される。この第
3データ判定値は、中距離領域d2と遠距離領域d3と
を区別するために設定された値である。測距データが第
3データ判定値以上であると判定された場合は、被写体
が中距離領域d2にあるためステップS15に進む。
【0061】ステップS15以降では、通常測距、すな
わち第1の測距アルゴリズムでn回の測距が行なわれ
る。先ずステップS15において、測距回数をカウント
するカウンタの値countを‘0’にしてステップS
16に進む。ステップS16では、通常測距、すなわち
第1の測距アルゴリズムを用いて測距を実施する。次に
ステップS17において測距結果を累積的に加算してス
テップS18に進む。ステップS18ではカウンタの値
countをインクリメントしてステップS19に進
む。ステップS19では、カウンタの値countが測
距回数nに達したか否かが判定される。カウンタの値c
ountが測距回数nに達していないと判定された場合
はステップS16に戻る。一方、カウンタの値coun
tが測距回数nに達したと判定された場合はステップS
20に進み、累積加算された測距結果の平均値を導出し
てこのルーチンを抜ける。このように、PSD素子30
の光電流I1,I2に含まれるノイズ成分の値が中間程度
の中距離領域d2では、第1の測距アルゴリズムでn回
の測距が行なわれて平均値が算出され、この平均値が測
距データとされるため、精度の高い測距データが得られ
る。
【0062】また、ステップS14において、測距デー
タが第3データ判定値未満であると判定された場合は、
被写体は遠距離領域d3にあるためステップS21に進
む。ステップS21では、第2の測距アルゴリズムによ
り、PSD素子30からの光電流I1と定電流源50か
らの定電流Irの比演算処理{I1/(I1+Ir)}を行
ない被写体までの測距データを求め、このルーチンを抜
ける。
【0063】さらに、前述したステップS13におい
て、測距データが第2データ判定値未満であると判定さ
れた場合は、被写体は最遠距離領域d4にあるためステ
ップS22に進む。ステップS22では、第3の測距ア
ルゴリズムにより、PSD素子30からの光電流I1
2の加算値と定電流源50からの定電流Irとを用い
て、いわゆる光量に基づく演算処理{(I1+I2)/
(I1+I2+Ir)}を行ない被写体までの測距データ
を求め、このルーチンを抜ける。一般に、遠距離領域d
3および最遠距離領域d4では、PSD素子30からの
光電流I1,I2はともに小さくなるため、光電流I1
2により表わされる信号のS/N比が低下する。ここ
で、第1の測距アルゴリズムを用いて測距データを求め
ると、ノイズに起因して図7に示す点線のように、実際
の被写体までの距離よりも近い距離を表す距離データが
得られる場合がある(距離データの反転現象)。本実施
形態では、前述したように、遠距離領域d3では、第2
の測距アルゴリズムを用いて光電流I2を定電流Irに固
定して測距を実施し、最遠距離領域d4では、第3の測
距アルゴリズムを用いて光量に基づいて測距を実施する
ものであるため、距離データの反転現象が防止され、高
い精度で測距データを得ることができる。ここで、図7
に示す特性カーブのうちの遠距離領域d3を示す部分を
遠距離側に曲げるようにすると、ピントがやや遠距離側
に設定されるため、撮影された写真の見栄えが良くなる
という効果がある。
【0064】次に、本発明のカメラの第2実施形態以降
の各実施形態について説明する。本発明のカメラの第2
実施形態以降の各実施形態は、以下に説明する部分を除
き、これまで説明した第1実施形態と同様であり、相違
点の説明に必要な図面および説明以外の、図面の提示お
よび説明は省略する。
【0065】図8は、本発明のカメラの第2実施形態の
カメラの受光部の回路図、図9は、図8に示すPSD素
子の模式図である。
【0066】図8には、図4と比較し、図4に示すPS
D素子30とは構造の異なるPSD素子30’が示され
ており、また、図8には、図4に示されているスイッチ
素子61が削除されている。
【0067】ここに示すPSD素子30’には、図9に
示すように、光の照射を受けて光電流を発生する受光面
33と、その受光面33の両端に設けられた、その受光
面33への光の照射により発生した光電流を、その受光
面33上の照射位置とその受光面33の両端それぞれと
の間の各距離に応じて分担して出力する一対の信号電極
31,32と、これら一対の信号電極31,32のうち
の一方の信号電極32に隣接した位置に設けられ、MP
U70(図8参照)からの制御信号に応じて、受光面3
3で発生した光電流の、一方の信号電極32への流入を
許容する低インピーダンス状態(オン状態)と、その流
入を阻止する高インピーダンス状態(オフ状態)とに切
り換わるスイッチ34(本発明にいう第1のスイッチ)
とが備えられている。
【0068】図10は、図8,図9に示すPSD素子を
構成するスイッチの一例を示す回路図である。
【0069】スイッチ34は、制御信号Cが入力される
CMOSインバータ34aと、そのCMOSインバータ
34aの入力および出力に接続されたCMOSトランス
ファゲート34bとから構成されている。制御信号Cと
して‘H’レベルの電圧が入力されると、CMOSトラ
ンスファゲート34bは低インピーダンス状態になり、
受光面33で発生した光電流の、上記一方の信号電極3
2への流入を許容する。一方、制御信号Cとして‘L’
レベルの電圧が入力されると、CMOSトランスファゲ
ート34bは高インピーダンス状態になり、受光面33
で発生した光電流の、上記一方の信号電極32への流入
を阻止する。
【0070】本実施形態においても、図6に示したフロ
ーチャートをそのまま用いることができ、以下、図8と
ともに図6を参照して、図6のフローチャートの、第1
実施形態のときの説明とは異なる点について説明する。
【0071】図6のステップS11における1回目の通
常測距およびステップS16における通常測距において
は、スイッチ34はオン状態、スイッチ素子62はオフ
状態、スイッチ素子63は接点63a側に切り換えた状
態とし、PSD素子30’からの光電流I1,I2の比演
算処理{I1/(I1+I2)}が行なわれる。
【0072】また、ステップS21では、スイッチ34
はオン状態、スイッチ素子62もオン状態、スイッチ素
子63は接点63b側に切り換えた状態とし、PSD素
子30’の一方の信号電極31からの光電流I1と定電
流源50から定電流Irとの比演算処理{I1/(I1
r)}が行なわれる。
【0073】さらに、ステップS22では、スイッチ3
4がオフ状態に切り換えられる。このときは、スイッチ
34がオン状態のときに2つの信号電極31,32から
出力される2つの光電流I1,I2の合計の光電流(I1
+I2)が信号電極31から出力される。また、スイッ
チ素子63は接点63b側に切り換えられる。スイッチ
素子62はオン状態,オフ状態のいずれでもよい。ステ
ップS22では,上記の切り換えの後、光量に基づく演
算処理{(I1+I2)/(I1+I2+Ir)}が行なわ
れる。
【0074】この図8に示す実施形態では、スイッチ3
4を備えたPSD素子30’が採用されており、その分
外付けのスイッチ素子が減り、省スペース化、低コスト
化が図られている。
【0075】図11は、本発明のカメラの第3実施形態
のカメラの受光部の回路図、図12は、図11に示すS
PD素子の模式図である。
【0076】図11には、図4と比較し、図4に示すP
SD素子30に代わり、半導体受光素子の一種であるS
PD素子80が示されており、また、図11には、図8
の第2実施形態の場合と同様、図4に示されているスイ
ッチ素子61が削除されている。
【0077】ここに示すSPD素子80は、図12に示
すように、光の照射を受けて光電流を発生する受光面8
3を有する。この受光面83は、2つの分割領域83
a,83bに分けられている。また、各分割領域83
a,83bに対応して各信号電極81,82が備えられ
ている。各信号電極81,82は、各分割領域83a,
83bに接続されており、受光面83への光の照射によ
り発生した光電流を出力する。
【0078】また、このSPD素子80には、分割領域
83aと分割領域83bとの境界に対応して設けられ、
制御信号に応じて、受光面83で発生した光電流の、対
応する境界を横切る流れを許容する低インピーダンス状
態(オン状態)と、その境界を横切る流れを阻止する高
インピーダンス状態(オフ状態)とに切り換わるスイッ
チ84(本発明にいう第2のスイッチ)が備えられてい
る。
【0079】さらに、このSPD素子80には、信号電
極81,82のうちの1つの信号電極81(本発明にい
う第1の信号電極の一例に相当する)を除く信号電極8
2(本発明にいう他の信号電極の一例に相当する)に対
応して設けられ、後述する制御信号に応じて、受光面8
3で発生した光電流の、対応する信号電極82への流入
を許容する低インピーダンス状態(オン状態)と、その
流入を阻止する高インピーダンス状態(オフ状態)とに
切り換わるスイッチ85(本発明にいう第3のスイッ
チ)が備えられている。
【0080】図12に示すSPD素子80の2つのスイ
ッチ84,85は、いずれも図10に示した構成と同一
の構成を有する。重複説明は省略する。
【0081】ここで説明している第3実施形態において
も、図6に示したフローチャートをそのまま採用するこ
とができ、以下、図11とともに図6を参照して図6の
フローチャートの第1実施形態のとの説明とは異なる点
について説明する。
【0082】図6のステップS11における1回目の通
常測距およびステップS16における通常測距において
は、スイッチ84はオフ状態、スイッチ85はオン状
態、スイッチ素子62はオフ状態、スイッチ素子63は
接点63a側に切り換えた状態とし、SPD素子80か
らの2つの光電流I1,I2の比演算処理{I1/(I1
2)}が行なわれる。
【0083】また、ステップS21では、スイッチ84
はオフ状態、スイッチ85はオン状態、スイッチ素子6
2はオン状態、スイッチ素子63は接点63b側に切り
換えた状態とし、SPD素子80の2つの信号電極8
1,82のうちの一方の信号電極81からの光電流I1
と定電流源50からの定電流Irとの比演算処理{I1
(I1+Ir)}が行なわれる。
【0084】さらにステップS22では、スイッチ84
をオン状態、スイッチ85をオフ状態とすることによ
り、SPD素子80の受光面83への光照射により発生
した光電流全て(I1+I2)が一方の信号電極81から
出力される状態とし、さらにスイッチ素子63は接点6
3b側に切り換えられる。スイッチ素子62はオン状
態、オフ状態のいずれでもよい。ステップS22では、
このような切り換えの後、光量に基づく演算処理{(I
1+I2)/(I1+I2+Ir)}が行なわれる。
【0085】このように、SPD素子を用いてもPSD
素子を用いた場合と同様な測距演算を行なうことができ
る。
【0086】図13は、本発明のカメラの第4実施形態
のカメラの受光部の回路図である。
【0087】図13には、図11に示す第3実施形態に
おける受光部の回路図と比較し、図11,図12に示す
SPD素子80とは異なる構造のSPD素子80’が示
されており、かつ、図11に示す2つのスイッチ素子6
2,63が、回路上、SPD素子80’の信号電極82
に近接した位置に配置されている。
【0088】図13に示すSPD素子80’は、図1
1,図12に示すSPD素子80と比べ、図11,図1
2に示すSPD素子80を構成する2つのスイッチ8
4,85のうちの1つのスイッチ85(本発明にいう第
3のスイッチ)が備えられていない点が異なる。
【0089】図11,図12に示すSPD素子80のス
イッチ85は、そのSPD素子80で発生した光電流I
1,I2を2つの信号電極81,82それぞれから出力す
るか、あるいはそれらの光電流I1,I2の合計の光電流
(I1+I2)を一方の信号電極81から出力するかを切
り換えるスイッチであるが、信号電極81から合計の光
電流(I1+I2)を出力する状態は、スイッチ85が備
えられていない図13に示すSPD素子80’を採用し
た場合であっても、スイッチ素子62をオフ状態とし、
スイッチ素子63を接点63b側に切り換えることによ
っても実現できる。ただし、信号電極82に接続された
配線の容量が大きいと、合計の光電流(I1+I2)の全
てが信号電極81からは出力されず、その一部が信号電
極82から出力されて配線の容量に吸収されてしまい、
その分測距に誤差が生じることになる。したがって、図
11,図12に示した、スイッチ85を備えたSPD素
子80に代わり、そのスイッチ85が備えられていない
SPD素子80’を採用すると、SP素子の構造が単純
な分コストの低減につながるが、測距誤差を許容範囲内
に抑えるための1つの対策として、スイッチ素子62,
63を回路上SPD素子80’の極く近傍に配置するこ
とが望ましい。
【0090】尚、上述の各種実施形態では、汎用タイプ
のAF専用受光回路40の比演算方式を利用して、近距
離領域,中距離領域における比演算処理{I1/(I1
2)}と、遠距離領域における定電流Irに基づく比演
算処理{I1/(I1+Ir)}と、最遠距離領域におけ
る光量に基づく演算処理{(I1+I2)/(I1+I2
r)}とを実施しているため、ローコストで高精度な
測距を効率よく行なうことができる。
【0091】また、上述の各種の実施形態では、3種類
の測距アルゴリズム、および一回もしくはn回の測距回
数の例で説明したが、本発明は、これらの測距アルゴリ
ズムや測距回数に限定されるものではなく、これら以外
の測距アルゴリズムや測距回数で測距してもよい。
【0092】また、本発明は、ロール状の写真フイルム
上に写真撮影を行なう通常のカメラに限られるものでは
なく、例えば、フイルムをカメラ外部に送り出すととも
に現像するインスタントカメラ、あるいはCCD受光素
子アレイ上に被写体の像を結像させて画像を信号として
取り込む電子スチールカメラ等のいずれにも本発明を適
用することができる。
【0093】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば,操作者を煩わせることなく、効率的かつ高精度な測
距を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のカメラを前面斜め上から
見た外観斜視図である。
【図2】図1のカメラを背面斜め上から見た外観斜視図
である。
【図3】図1に示すカメラのオートフォーカス装置の光
学系の部分の構成を示す模式図である。
【図4】図1に示すカメラの受光部の回路図である。
【図5】図3,図4に示すPSD素子の模式図である。
【図6】図1に示すカメラの測距ルーチンのフローチャ
ートである。
【図7】図1に示すカメラの測距特性を示す図である。
【図8】本発明のカメラの第2実施形態のカメラの受光
部の回路図である。
【図9】図8に示すPSD素子の模式図である。
【図10】図8,図9に示すPSD素子を構成するスイ
ッチの一例を示す回路図である。
【図11】本発明のカメラの第3実施形態のカメラの受
光部の回路図である。
【図12】図11に示すPSD素子の模式図である。
【図13】本発明のカメラの第4実施形態のカメラの受
光部の回路図である。
【符号の説明】
10 カメラ 11 ズーム鏡胴 11a 光学ズームレンズ 12 AF投光窓 13 AF受光窓 14 ズームファインダ窓 15 AE受光窓 17 ストロボ受光部 18 シャッタボタン 21 ストロボオンオフスイッチ 22 ファインダ接眼窓 23 ズーム操作レバー 30,30’ PSD素子 31,32 信号電極 33 受光面 34 スイッチ 40 AF専用受光回路 50 定電流源 61,62,63 スイッチ素子 70 MPU 80,80’ SPD素子 81,82 信号電極 83 受光面 84,85 スイッチ

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 距離測定用の光を放ち距離測定対象物で
    反射して戻ってきた光を受光することにより該距離測定
    対象物までの距離を求める距離測定装置において、 距離測定対象物までの距離を求める測距アルゴリズムを
    複数有し、それら複数の測距アルゴリズムのうちのいず
    れか1つの測距アルゴリズムを用いて初回の測距を行な
    い、該初回の測距に応じて測距回数を決定するものであ
    ることを特徴とする距離測定装置。
  2. 【請求項2】 距離測定用の光を放ち距離測定対象物で
    反射して戻ってきた光を受光することにより該距離測定
    対象物までの距離を求める距離測定装置において、 距離測定対象物までの距離を求める測距アルゴリズムを
    複数有し、それら複数の測距アルゴリズムのうちのいず
    れか1つの測距アルゴリズムを用いて初回の測距を行な
    い、該初回の測距に応じて、2回目以降の測距に用いる
    測距アルゴリズムを決定するものであることを特徴とす
    る距離測定装置。
  3. 【請求項3】 光の照射を受けて光電流を発生する受光
    面を有するとともに、その受光面の両端に設けられた、
    その受光面への光の照射により発生した光電流を、その
    受光面上の照射位置とその受光面の両端それぞれとの各
    距離に応じて分担して出力する一対の信号電極を有する
    半導体受光素子を備え、 前記複数の測距アルゴリズムとして、少なくとも、距離
    測定対象物で反射して戻ってきた測距用の光の、前記半
    導体受光素子の受光面上の照射位置に応じた距離を算出
    する測距アルゴリズムと、距離測定対象物で反射して戻
    ってきた測距用の光の、前記半導体受光素子の受光面へ
    の照射強度に応じた距離を算出する測距アルゴリズムを
    有することを特徴とする請求項1又は2記載の距離測定
    装置。
  4. 【請求項4】 光の照射を受けて光電流を発生する受光
    面を有するとともに、その受光面の両端に設けられた、
    その受光面への光の照射により発生した光電流を、その
    受光面上の照射位置とその受光面の両端それぞれとの各
    距離に応じて分担して出力する一対の信号電極を有する
    半導体受光素子を備え、 前記複数の測距アルゴリズムとして、少なくとも、距離
    測定対象物で反射して戻ってきた測距用の光が前記半導
    体受光素子の受光面上に照射されることにより前記一対
    の信号電極から出力された一対の光電流双方を変数とし
    て用いた演算により距離を算出する測距アルゴリズム
    と、距離測定対象物で反射して戻ってきた測距用の光が
    前記半導体受光素子の受光面上に照射されることにより
    前記一対の信号電極から出力された一対の光電流のうち
    の一方の光電流を変数とし該変数と他方の光電流に代わ
    る選択可能な定数との間の演算により距離を算出する測
    距アルゴリズムを有することを特徴とする請求項1又は
    2記載の距離測定装置。
  5. 【請求項5】 光の照射を受けて光電流を発生する受光
    面を有するとともに、その受光面の両端に設けられた、
    その受光面への光の照射により発生した光電流を、その
    受光面上の照射位置とその受光面の両端それぞれとの各
    距離に応じて分担して出力する一対の信号電極を有する
    半導体受光素子を備え、 前記複数の測距アルゴリズムとして、少なくとも、距離
    測定対象物で反射して戻ってきた測距用の光が前記半導
    体受光素子の受光面上に照射されることにより前記一対
    の信号電極から出力された一対の光電流双方を変数とし
    て用いた演算により距離を算出する測距アルゴリズム
    と、距離測定対象物で反射して戻ってきた測距用の光が
    前記半導体受光素子の受光面上に照射されることにより
    前記一対の信号電極から出力された一対の光電流のうち
    の一方の光電流を変数とし該変数と他方の光電流に代わ
    る選択可能な定数との間の演算により距離を算出する測
    距アルゴリズムと、さらに距離測定対象物で反射して戻
    ってきた測距用の光の、前記半導体受光素子の受光面へ
    の照射強度に応じた距離を算出する測距アルゴリズムと
    を有することを特徴とする請求項1又は2記載の距離測
    定装置。
  6. 【請求項6】 光の照射を受けて光電流を発生する受光
    面、前記受光面の両端に設けられた、前記受光面への光
    の照射により発生した光電流を分担して出力する一対の
    信号電極、および、前記一対の信号電極のうちの一方の
    信号電極に隣接した位置に設けられ、制御信号に応じ
    て、前記受光面で発生した光電流の、前記一方の信号電
    極への流入を許容する第1の状態と、該流入を阻止する
    第2の状態とに切り換わる第1のスイッチを有する半導
    体受光素子を備え、 前記複数の測距アルゴリズムとして、少なくとも、前記
    第1のスイッチが前記第1の状態に切り換えられた状態
    において、前記一対の信号電極それぞれから得られた光
    電流双方に基づいて前記距離測定対象物までの距離を算
    出する測距アルゴリズムと、前記第1のスイッチが前記
    第2の状態に切り換えられた状態において、前記一対の
    信号電極のうちの、前記一方の信号電極とは異なる他方
    の信号電極から得られた光電流に基づいて距離測定対象
    物までの距離を算出する測距アルゴリズムとを有するこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の距離測定装置。
  7. 【請求項7】 前記半導体受光素子は、前記第1のスイ
    ッチが前記第1の状態にある場合に、前記一対の信号電
    極が、前記受光面への光の照射により発生した光電流を
    該受光面上の照射位置と該受光面の両端それぞれとの各
    距離に応じて分担して出力するものであることを特徴と
    する請求項1又は2記載の距離測定装置。
  8. 【請求項8】 光の照射を受けて光電流を発生する受光
    面、前記受光面を複数の分割領域に分けたときの各分割
    領域に対応して備えられ対応する分割領域に接続され
    た、前記受光面への光の照射により発生した光電流を出
    力する信号電極、および、前記分割領域どうしの境界に
    対応して設けられ、制御信号に応じて、前記受光面で発
    生した光電流の、対応する境界を横切る流れを許容する
    第1の状態と、該境界を横切る流れを阻止する第2の状
    態とに切り換わる第2のスイッチを有する半導体受光素
    子を備え、 前記複数の測距アルゴリズムとして、少なくとも、前記
    第2のスイッチが前記第2の状態に切り換えられた状態
    において、前記信号電極から出力された複数の光電流に
    基づいて前記距離測定対象物までの距離を算出する測距
    アルゴリズムと、前記第2のスイッチが前記第1の状態
    に切り換えられた状態において、前記信号電極のうちの
    1つの信号電極である第1の信号電極から出力された光
    電流に基づいて前記距離測定対象物までの距離を算出す
    る測距アルゴリズムとを有することを特徴とする請求項
    1又は2記載の距離測定装置。
  9. 【請求項9】 前記半導体受光素子は、前記第1の信号
    電極を除く他の信号電極に対応して設けられ、制御信号
    に応じて、前記受光面で発生した光電流の、対応する信
    号電極への流入を許容する第1の状態と、該流入を阻止
    する第2の状態とに切り換わる第3のスイッチを備え、 前記複数の測距アルゴリズムのうちの1つの測距アルゴ
    リズムは、前記第2のスイッチが前記第2の状態に切り
    換えられるとともに前記第3のスイッチが前記第1の状
    態に切り換えられた状態において、前記信号電極から出
    力された複数の光電流に基づいて前記距離測定対象物ま
    での距離を算出する測距アルゴリズムであり、 前記複数の測距アルゴリズムのうちの他の1つの測距ア
    ルゴリズムは、前記第2のスイッチが前記第1の状態に
    切り換えられるとともに前記第3のスイッチが前記第2
    の状態に切り換えられた状態において、前記第1の信号
    電極から出力された光電流に基づいて前記距離測定対象
    物までの距離を求めるものであることを特徴とする請求
    項8記載の距離測定装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の状態が低インピーダンス状
    態であり、前記第2の状態が高インピーダンス状態であ
    ることを特徴とする請求項6又は8記載の距離測定装
    置。
  11. 【請求項11】 カメラ前方に向けて測距用の光を放ち
    被写体で反射して戻ってきた光を受光して被写体までの
    距離を求め、求めた距離に撮影レンズを移動させる距離
    測定装置を備えたカメラにおいて、 前記距離測定装置が、被写体までの距離を求める測距ア
    ルゴリズムを複数有し、それら複数の測距アルゴリズム
    のうちのいずれか1つの測距アルゴリズムを用いて初回
    の測距を行ない、該初回の測距に応じて測距回数を決定
    するものであることを特徴とするカメラ。
  12. 【請求項12】 前記カメラは、撮影レンズの位置を一
    回定めるために一連測距を行なうものであって、複数の
    測距アルゴリズムのうちのいずれか1つの測距アルゴリ
    ズムを用いて、撮影レンズの位置を一回定めるための一
    連の測距中の初回の測距を行ない、該初回の測距に応じ
    て、この一連の測距を完了するまでの測距回数を決定す
    るものであることを特徴とする請求項11記載のカメ
    ラ。
  13. 【請求項13】 カメラ前方に向けて測距用の光を放ち
    被写体で反射して戻ってきた光を受光して被写体までの
    距離を求め、求めた距離に撮影レンズを移動させる距離
    測定装置を備えたカメラにおいて、 前記距離測定装置が、被写体までの距離を求める測距ア
    ルゴリズムを複数有し、それら複数の測距アルゴリズム
    のうちのいずれか1つの測距アルゴリズムを用いて初回
    の測距を行ない、該初回の測距に応じて、2回目以降の
    測距に用いる測距アルゴリズムを決定するものであるこ
    とを特徴とするカメラ。
  14. 【請求項14】 前記カメラは、撮影レンズの位置を一
    回定めるために一連測距を行なうものであって、複数の
    測距アルゴリズムのうちのいずれか1つの測距アルゴリ
    ズムを用いて、撮影レンズの位置を一回定めるための一
    連の測距中の初回の測距を行ない、該初回の測距に応じ
    て、この一連の測距を完了するまでの2回目以降の測距
    に用いる測距アルゴリズムを決定するものであることを
    特徴とする請求項13記載のカメラ。
  15. 【請求項15】 前記距離測定装置が、光の照射を受け
    て光電流を発生する受光面を有するとともに、その受光
    面の両端に設けられた、その受光面への光の照射により
    発生した光電流を、その受光面上の照射位置とその受光
    面の両端それぞれとの各距離に応じて分担して出力する
    一対の信号電極を有する半導体受光素子を備え、 前記距離測定装置が、前記複数の測距アルゴリズムとし
    て、少なくとも、被写体で反射して戻ってきた測距用の
    光の、前記半導体受光素子の受光面上の照射位置に応じ
    た距離を算出する測距アルゴリズムと、被写体で反射し
    て戻ってきた測距用の光の、前記半導体受光素子の受光
    面への照射強度に応じた距離を算出する測距アルゴリズ
    ムを有することを特徴とする請求項11又は13記載の
    カメラ。
  16. 【請求項16】 前記距離測定装置が、光の照射を受け
    て光電流を発生する受光面を有するとともに、その受光
    面の両端に設けられた、その受光面への光の照射により
    発生した光電流を、その受光面上の照射位置とその受光
    面の両端それぞれとの各距離に応じて分担して出力する
    一対の信号電極を有する半導体受光素子を備え、 前記距離測定装置が、前記複数の測距アルゴリズムとし
    て、被写体で反射して戻ってきた測距用の光が前記半導
    体受光素子の受光面上に照射されることにより前記一対
    の信号電極から出力された一対の光電流双方を変数とし
    て用いた演算により距離を算出する測距アルゴリズム
    と、被写体で反射して戻ってきた測距用の光が前記半導
    体受光素子の受光面上に照射されることにより前記一対
    の信号電極から出力された一対の光電流のうちの一方の
    光電流を変数とし該変数と他方の光電流に代わる選択可
    能な定数との間の演算により距離を算出する測距アルゴ
    リズムを有することを特徴とする請求項11又は13記
    載のカメラ。
  17. 【請求項17】 前記距離測定装置が、光の照射を受け
    て光電流を発生する受光面を有するとともに、その受光
    面の両端に設けられた、その受光面への光の照射により
    発生した光電流を、その受光面上の照射位置とその受光
    面の両端それぞれとの各距離に応じて分担して出力する
    一対の信号電極を有する半導体受光素子を備え、 前記距離測定装置が、前記複数の測距アルゴリズムとし
    て、少なくとも、被写体で反射して戻ってきた測距用の
    光が前記半導体受光素子の受光面上に照射されることに
    より前記一対の信号電極から出力された一対の光電流双
    方を変数として用いた演算により距離を算出する測距ア
    ルゴリズムと、被写体で反射して戻ってきた測距用の光
    が前記半導体受光素子の受光面上に照射されることによ
    り前記一対の信号電極から出力された一対の光電流のう
    ちの一方の光電流を変数とし該変数と他方の光電流に代
    わる選択可能な定数との間の演算により距離を算出する
    測距アルゴリズムと、さらに被写体で反射して戻ってき
    た測距用の光の、前記半導体受光素子の受光面への照射
    強度に応じた距離を算出する測距アルゴリズムとを有す
    ることを特徴とする請求項11又は13記載のカメラ。
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